JP5755428B2 - ヒートシンク - Google Patents
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Description
そこで、例えば特許文献1に押出材のフィン部に押出方向とは直交方向に切れ目を入れ、このフィン部の根元側を斜めにしたヒートシンクの加工方法を開示する。
しかし、これでは押出材の他に蓋体120が別部品として必要になるだけでなく、ビス止め、溶接、ろう付け、はめ込み等の接合工程が必要になり、高コストの要因となる。
一方、押出材で直接中空部を形成しようとすると隣設するフィン部の高さや間隔に大きな制限が生じ、充分な伝熱面積を確保することができない。
ここで概ね中空部が形成されていると表現したのは、フィン部の先端部が折り曲げられて、隣のフィン部に接触すると相互の隣設フィン部間に完全な中空部が形成されることになるが、本発明は完全に接触していなくても実質的に中空形状に近い状態も含まれる趣旨である。
ここで垂直状の立設部としたのは斜片部よりも垂直に立設していれば、完全に垂直でなくてもよい意味である。
本実施例はプレート状の基板部11の上面(片面)に複数のフィン部12A、12B、12C、・・・・・12X、12Y、12Zを有し、このフィン部12A・・・・は垂直状の立設部12aとその先端側に隣のフィン部に向けて接するように折り曲げられた折り曲げ部12bを有し、隣設する相互のフィン部間に中空部Vを形成する。
全てのフィン部の先端部が折り曲げ部12bを形成している必要はなく、部分的に設けてもよい。
本実施例は、中央部に位置するフィン部13に対して左右のフィン部12A、12B・・・・12Zがそれぞれ中央部側に折り曲げられた例となっている。
折り曲げ部12bを有しないフィン部(垂直フイン部)13の数に限定はなく、折り曲げ部12bの曲げ方向に制限はない。
図2(a)は押出形材からなる粗材の形状例を示す。
この段階では、フィン部間の先端側は開口(間隔を有する)状態になっているので複数のフィン部を間隔狭くして立設させた形状の押出が可能である。
基板部11から複数のフィン部12A、12B、・・・・が立設し、フィン部は垂直状の立設部12aとその立設部12aの先端側に設けた斜片部12bを有し、本実施例では中央部の斜片部がないフィン部13に対して左右のフィン部12A、12B、・・・・12Zが立設部12aから中央部側に斜めになった斜片部12bを形成した例になっている。
また、立設部12aと斜片部12bとのつなぎ部の斜片部内側はVノッチ状の薄肉部14を形成した例になっている。
この押出材の上方からプレート状のパンチ40にて押圧(f)すると斜片部の斜め内側角度が小さくなるように複数のフィン部12A・・・が一括して折れ曲がり、折り曲げ部12bとなる。
これにより実質的な中空部Vが形成される。
本実施例では下面側のフィン部16は斜片部を有しない例となっているが、上面側のフィン部のように、中空部Vを形成しても良い。
この場合は、基板部11を筐体20の取り付け部でシールすることで流体1(30)と流体2(31)とが、それぞれ流れることになる。
このヒートシンク10aの外観例を図5(a)に示し、(b)に流体の流れを模式的に示す。
ここで、上面及び下面のフィン部の数は、熱交換能力を考慮して設計する。
押出形材(押出材)を所定の長さに切断し、押出方向のフィン部を部分的に切り取り全周に亘って取り付け部11aを形成した例になっている。
流体1側はフィン部12が断面クローズの中空部Vになっているので、流体吸込み口32に向けてフィン部全長にわたって流体1(30)が流れるので熱交換効率が高くなる。
本実施例は流体1(30)の熱がヒートシンク10aの上面側のフィン部12A・・に吸収され、下面側のフィン部16を介して流体2(31)に放熱する構成例になっている。
流体1(30)が、流体2(31)よりも熱伝達性が低い場合は、図5(a)に示すように上面のフィン部12の数を下面のフィン部16の数よりも多く設定することで、ヒートシンクとしての熱交換効率を上げることも可能である。
11 基板部
12a 立設部
12b 折り曲げ部(斜片部)
12A、12B・・ フィン部
13 フィン部
14 薄肉部
30 流体1
31 流体2
V 中空部
Claims (3)
- 基板部と、当該基板部から立設した先端に折り曲げ部を有しない垂直フィン部とその片側又は両側に複数のフィン部を有し、
前記フィン部は垂直状の立設部と当該立設部の先端側に前記垂直フィン部に向けて傾斜した斜片部を有した押出材を押出成形し、
前記斜片部を隣設するフィン部側に折り曲げることで相互に隣設するフィン部間に概ね中空部を形成する工程を有することを特徴とするヒートシンクの製造方法。 - 前記フィン部の立設部と斜片部とのつなぎ部は、傾斜内側に薄肉部を有することで折り曲げやすくしたことを特徴とする請求項1記載のヒートシンクの製造方法。
- 前記フィン部の立設部と斜片部とのつなぎ部は、傾斜外側に薄肉部を有することで隣設するフィン部の斜片部の先端が当該外側の薄肉部に入り込むことで中空部を形成しやすくしたことを特徴とする請求項1又は2記載のヒートシンクの製造方法。
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JP2010248775A JP5755428B2 (ja) | 2010-11-05 | 2010-11-05 | ヒートシンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010248775A JP5755428B2 (ja) | 2010-11-05 | 2010-11-05 | ヒートシンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012099776A JP2012099776A (ja) | 2012-05-24 |
JP5755428B2 true JP5755428B2 (ja) | 2015-07-29 |
Family
ID=46391319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010248775A Active JP5755428B2 (ja) | 2010-11-05 | 2010-11-05 | ヒートシンク |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
2010
- 2010-11-05 JP JP2010248775A patent/JP5755428B2/ja active Active
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