JP5755339B2 - 受信装置及び方法 - Google Patents

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Description

この発明は、直交周波数分割多重された信号を受信する場合に、インパルス雑音の影響を軽減し、受信性能を向上する受信装置及び受信方法に関するものである。
直交周波数分割多重方式を用いて情報を無線伝送するシステムが通信、放送分野で実用化されている。直交周波数分割多重方式では、送信する情報(以下、「送信データ」ともいう)は複数のサブキャリアに割り振られ、各サブキャリアをQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や多値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)でデジタル変調した後、これらを互いに直交する周波数間隔に配置して伝送する。さらに、サブキャリアを受信側で復調する際に利用する信号として、既知信号(以下、「パイロットキャリア」ともいう)が特定のサブキャリアとして多重されている。実際には、これらの多重化されたサブキャリアは、逆フーリエ変換処理によって直交変換され、所望の送信周波数に周波数変換されて伝送される。
具体的には、送信時に送信する伝送データが各サブキャリアの変調方式に応じてマッピングされ、これらが逆フーリエ変換される。次に、逆フーリエ変換後の信号の最後部が信号の先頭にコピーされる。この部分はガードインターバルと呼ばれ、ガードインターバルを付加することによって、ガードインターバル長以下の遅延時間を有する遅延波があっても、受信側でシンボル間干渉することなく信号を再生できるようになる。
直交周波数分割多重方式では全てのサブキャリアは互いに直交するため、送信装置と受信装置の間でサブキャリア周波数の同期が確立した場合、送信データを正しく再生することができる。従って、直交周波数分割多重信号(以下、「OFDM信号」ともいう)を受信する受信装置では、OFDM信号を直交復調して所望の周波数帯域に周波数変換し、送信装置と受信装置の間のタイミング同期、サブキャリア周波数同期を確立しつつ、上記周波数変換した受信信号(以下、「時間ドメイン信号」ともいう)に対してフーリエ変換を行ってサブキャリア毎の受信信号を生成し、復調を行っている。
サブキャリア変調方式としてQPSKやQAMが採用されているOFDM信号を受信する従来の受信装置では、各サブキャリアを復調するため、例えば送信信号にあらかじめ挿入されているパイロット信号を用いて伝送路における各サブキャリアの振幅及び位相変動量を推定し(以下、「伝送路推定」ともいう)、その推定結果に基づいてサブキャリアの振幅及び位相を補正(以下、「等化」ともいう)する。
ところで、受信信号が伝送路においてインパルス雑音の影響を受けると受信性能が劣化する。特に、自動車などの移動体で信号を受信する場合は、他の移動体から発せられるインパルス雑音や周辺機器が発するインパルス雑音の影響が大きな問題になる。
インパルス雑音の抑圧技術として、例えばガードインターバルまたはガードインターバルの元の信号である有効シンボル最後尾の期間にインパルス雑音が重畳した場合に、その影響を受けていないほうの信号を利用して信号を復調する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、伝送路特性を推定し、その推定結果とパイロット信号を用いて基準信号を生成し、基準信号と受信信号の差異から雑音成分を推定した後、周波数ドメインで補正する技術も提案されている(特許文献2参照)。
また、入力信号レベルの変動をもとにインパルス雑音成分を検出、除去する技術も提案されている(特許文献3参照)。
国際公開第2006/068186号(第15頁、第1図) 特表2009−505511号公報(第49頁、第10図) 特表2008−514080号公報(第7頁、第1図)
従来のインパルス雑音抑圧技術は、インパルス雑音を抑圧可能な期間に制限があったり、受信信号のレベル変動や伝送路推定結果をもとにインパルス雑音成分を推定する必要があるために、推定誤差の影響で十分な抑圧効果が得られないという問題がある。
この発明は、上述のような課題を解消するためになされたもので、インパルス雑音成分を高精度に推定、抑圧し、受信性能を向上できる受信装置及び方法を実現することを目的とする。
本発明の第1の態様の受信装置は、
周波数分割多重信号を受信し、送信データを再生する受信装置であって、
受信信号を所望の周波数に周波数変換することで得られる時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力するフーリエ変換部と、
上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの一方を抽出する第1のサブキャリア抽出部と、
上記第1のサブキャリア抽出部の出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第1の逆フーリエ変換部と、
上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第1の前後半電力比較部と、
上記第1の前後半電力比較部の出力をもとに上記第1の逆フーリエ変換部から出力されるシンボル毎の信号に含まれるインパルス雑音成分を除去又は抑圧し、雑音成分除去後の信号を出力する第1のインパルス雑音除去部と、
上記第1のインパルス雑音除去部の出力をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力する再フーリエ変換部と、
上記再フーリエ変換部の出力から復調信号を生成する等化部と
を備えたことを特徴とする。
本発明の第2の態様の受信装置は、
周波数分割多重信号を受信し、送信データを再生する受信装置であって、
受信信号を所望の周波数に周波数変換することで得られる時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力するフーリエ変換部と、
上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの一方を抽出する第1のサブキャリア抽出部と、
上記第1のサブキャリア抽出部の出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第1の逆フーリエ変換部と、
上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第1の前後半電力比較部と、
上記第1のサブキャリア抽出部が、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第1の前後半電力比較部の出力をもとに上記第1の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の前半部分と後半部分の差を求めて、半シンボル長の差信号を生成し、上記第1のサブキャリア抽出部が、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第1の逆フーリエ変換部から出力されるシンボル毎の信号の前半部分と後半部分を加算して、半シンボル長の和信号を生成する第1の前後半演算部と、
上記第1の前後半演算部の出力をもとにインパルス雑音成分を生成するインパルス雑音成分生成部と、
上記フーリエ変換部の出力を遅延させて、上記インパルス雑音成分生成部からの上記インパルス雑音成分の出力と同期させる遅延調整部と、
上記遅延調整部の出力と上記インパルス雑音成分生成部から出力される上記インパルス雑音成分又はこれに基づいて生成された信号から、インパルス雑音成分を除去した時間ドメイン信号を生成するインパルス雑音抑圧部と、
上記インパルス雑音抑圧部の出力をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力する再フーリエ変換部と、
上記再フーリエ変換部の出力から復調信号を生成する等化部と
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、インパルス雑音を高精度に検出することができ、インパルス雑音の影響を従来よりも軽減することが可能となり、受信性能を向上させることができる。
この発明の実施の形態1の受信装置を示すブロック図である。 (a)〜(f)は、OFDM信号の時間ドメイン信号をサブキャリア成分毎に分解して示す図である。 (a)〜(c)は、OFDM信号の時間ドメイン信号1シンボル分を表す図である。 図1の第1のインパルス雑音除去部の構成例を表すブロック図である。 (a)及び(b)は、図1の第1のインパルス雑音除去部の出力を示す図である。 図1の第2のインパルス雑音除去部の構成例を表すブロック図である。 (a)及び(b)は、図1の第2のインパルス雑音除去部の出力を示す図である。 この発明の実施の形態2の受信装置を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、図8の前後半減算部の出力、前後半加算部及びインパルス雑音成分加算部の出力を示す図である。 (a)〜(c)は、図8のインパルス雑音成分生成部の出力を示す図である。 この発明の実施の形態3の受信装置を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による受信装置を示すブロック図である。図示の受信装置は、周波数分割多重信号を受信し、送信データを再生するものであって、フーリエ変換部1、偶数番目サブキャリア抽出部2、第1の逆フーリエ変換部3、奇数番目サブキャリア抽出部4、第2の逆フーリエ変換部5、第1の前後半電力比較部6、第1のインパルス雑音除去部7、第2の前後半電力比較部8、第2のインパルス雑音除去部9、信号成分加算部10、再フーリエ変換部11、及び等化部12を備える。
フーリエ変換部1には、受信信号を所望の周波数に周波数変換することで得られる時間ドメイン信号Sinが入力され、送信側で付加されたガードインターバル長やヘッダ長を除く1シンボル(以下、「1有効シンボル」ともいう)長の信号に対し、フーリエ変換を行って周波数ドメインの信号D1を出力する。
ここで、OFDMの時間ドメイン信号Sinの性質について図2(a)〜(f)及び図3(a)〜(c)を用いて説明する。但し、簡単のためOFDM信号に重畳されている雑音は無視できるものとする。OFDMは、互いに直交する複数のサブキャリアによって信号を伝送する方式であるため、時間ドメイン信号はそれらサブキャリア成分を重ね合わせた信号である。その有効シンボル長はサブキャリア間隔の逆数で表される。
各サブキャリア成分は、サブキャリア間隔の整数倍の周波数をもつ複素信号と考えることができる。従って、1有効シンボルをサブキャリア成分毎に分離して表すと、図2(a)〜(f)のようになる。但し、図中には簡単のため複素信号成分の虚部成分のみを表している。図から明らかなように、サブキャリア間隔の偶数倍の周波数を持つサブキャリア(図2(b)、(d)、(f))は、各有効シンボルの前半と後半が同じ波形になり、サブキャリア間隔の奇数倍の周波数を持つサブキャリア(図2(a)、(c)、(e))は、各有効シンボルの前半と後半が極性の異なる波形になる。
従って、OFDM信号からサブキャリア間隔の偶数倍の周波数を持つサブキャリア(以下、「偶数番目のサブキャリア」ともいう)成分のみを抽出すると、図3(b)に示すように、各シンボルの時間ドメイン信号の前半Epと後半Eqが同じ波形になり、サブキャリア間隔の奇数倍の周波数を持つサブキャリア(以下、「奇数番目のサブキャリア」ともいう)成分のみを抽出すると、図3(c)に示すように、各シンボルの時間ドメイン信号の前半Opと後半Oqが極性の異なる波形になるという性質がある。
そこで、本実施の形態では、フーリエ変換部1の出力(以下、「周波数ドメイン信号」ともいう)D1を偶数番目のサブキャリア成分と奇数番目のサブキャリア成分に分離し、それぞれの性質を利用してインパルス雑音を除去する。
そのために、偶数番目サブキャリア抽出部2は、フーリエ変換部1の出力D1を入力とし、そこに含まれている偶数番目のサブキャリア成分D2のみを抽出し、奇数番目のサブキャリア成分は0として出力する。
第1の逆フーリエ変換部3は、偶数番目サブキャリア抽出部2の出力D2を入力とし、フーリエ変換部1と同じポイント数の逆フーリエ変換を行って時間ドメインの信号D3を出力する。第1の逆フーリエ変換部3の出力D3は、時間ドメイン信号における全ての偶数番目のサブキャリア成分を重ね合わせた信号となる。
また、奇数番目サブキャリア抽出部4は、フーリエ変換部1の出力D1を入力とし、そこに含まれている奇数番目のサブキャリア成分D4のみを抽出し、偶数番目のサブキャリア成分は0として出力する。
第2の逆フーリエ変換部5は、奇数番目サブキャリア抽出部4の出力D4を入力とし、フーリエ変換部1と同じポイント数の逆フーリエ変換を行って時間ドメインの信号D5を出力する。第2の逆フーリエ変換部5の出力D5は、時間ドメイン信号における全ての奇数番目のサブキャリア成分を重ね合わせた信号となる。
次に、第1の前後半電力比較部6は、第1の逆フーリエ変換部3から出力される各シンボルの信号D3の前半部分D3p及び後半部分D3qの電力を表す信号をそれぞれ生成し、それらに基づいて電力を比較して比較結果(電力情報)を示す信号D6を生成して出力する。
第1のインパルス雑音除去部7は、第1の前後半電力比較部6の出力D6及び第1の逆フーリエ変換部3の出力D3をもとに第1の逆フーリエ変換部3の出力に含まれるインパルス雑音成分を除去する。
第1のインパルス雑音除去部7は、第1の前後半電力比較部6から出力される偶数番目のサブキャリア成分に関する電力情報D6をもとにインパルス雑音成分が有効シンボルの前半にあるか後半にあるかを判定し、インパルス雑音の影響を受けていない方の信号成分を使って偶数番目のサブキャリア成分の時間ドメイン信号を再構成する。
第1のインパルス雑音除去部7は、例えば図4に示すように、第1の逆フーリエ変換部3の出力D3を入力とする第1の前半信号抽出部70及び第1の後半信号抽出部71と、第1の前半信号抽出部70の出力D3p、第1の後半信号抽出部71の出力D3q及び第1の前後半電力比較部6の出力D6を入力とする第1の繰り返し信号生成部72を備え、第1の繰り返し信号生成部72の出力が第1のインパルス雑音除去部7の出力D7である。
第1の前半信号抽出部70は、第1の逆フーリエ変換部3から出力されるシンボル毎の信号D3の前半部分信号D3pを抽出し、第1の後半信号抽出部71は、第1の逆フーリエ変換部3から出力されるシンボル毎の信号D3の後半部分D3qを抽出する。
第1の繰り返し信号生成部72は、第1の前半信号抽出部70の出力D3p、及び第1の後半信号抽出部71の出力D3qのいずれかを第1の前後半電力比較部6の出力D6に応じて選択し、選択した信号をもとにインパルス雑音成分を除去または抑圧した信号D7を生成する。
具体的には、第1の前後半電力比較部6の出力D6が、第1の逆フーリエ変換部3の出力D3の前半部分D3pの方が後半部分D3qよりも電力が大きいことを示す場合には、第1の繰り返し信号生成部72は、第2の後半信号抽出部71の出力D3qを2回繰り返すことで得られる信号、即ち、前半及び後半に第2の後半信号抽出部71の出力D3qを配置した信号(図5(a))を出力する。
一方、第1の前後半電力比較部6の出力D6が、第1の逆フーリエ変換部3の出力D3の後半部分D3qの方が前半部分D3pよりも電力が大きいことを示す場合には、第1の繰り返し信号生成部72は、第1の前半信号抽出部70の出力D3pを2回繰り返すことで得られる信号、即ち、前半及び後半に第1の後半信号抽出部70の出力D3pを配置した信号(図5(b))を出力する。
このような処理により、第1の繰り返し信号生成部72の出力D7は、インパルス雑音の影響を受けていない、または影響が比較的小さい信号を利用して偶数番目のサブキャリア成分の時間ドメイン信号を再構成した1シンボル長LEの信号となる。
次に、第2の前後半電力比較部8は、第2の逆フーリエ変換部5から出力される各シンボルの信号D5の前半部分D5p及び後半部分D5qの電力を表す信号をそれぞれ生成し、それらに基づいて電力を比較して比較結果(電力情報)を示す信号D8を生成して出力する。
第2のインパルス雑音除去部9は、第2の前後半電力比較部8の出力D8及び第2の逆フーリエ変換部5の出力D5をもとに第2の逆フーリエ変換部5の出力に含まれるインパルス雑音成分を除去する。
第2のインパルス雑音除去部9は、第2の前後半電力比較部8から出力される奇数番目のサブキャリア成分に関する電力情報D8をもとにインパルス雑音成分が有効シンボルの前半にあるか後半にあるかを判定し、インパルス雑音の影響を受けていない方の信号成分を使って奇数番目のサブキャリア成分の時間ドメイン信号を再構成する。
第2のインパルス雑音除去部9は、例えば図6に示すように、第2の逆フーリエ変換部5の出力D5を入力とする第2の前半信号抽出部90及び第2の後半信号抽出部91と、第2の前半信号抽出部90の出力D5p、第2の後半信号抽出部91の出力D5q及び第2の前後半電力比較部8の出力D8を入力とする第2の繰り返し信号生成部92とを備え、第2の繰り返し信号生成部92の出力が第2のインパルス雑音除去部9の出力D9である。
第2の前半信号抽出部90は、第2の逆フーリエ変換部5から出力されるシンボル毎の信号D5の前半部分D5pを抽出し、第2の後半信号抽出部91は、第2の逆フーリエ変換部5から出力されるシンボル毎の信号D5の後半部分D5qを抽出する。
第2の繰り返し信号生成部92は、第2の前半信号抽出部90の出力D5p、及び第2の後半信号抽出部91の出力D5qのいずれかを第2の前後半電力比較部8の出力D8に応じて選択し、選択した信号をもとにインパルス雑音成分を除去または抑圧した信号D9を生成する。
具体的には、第2の前後半電力比較部8の出力D8が、第2の逆フーリエ変換部5の出力D5の前半部分D5pの方が後半部分D5qよりも電力が大きいことを示す場合には、第2の繰り返し信号生成部92は、第2の後半信号抽出部91の出力D5qの極性を反転した信号nD5qを1回目に、これに続いて第2の後半信号抽出部91の出力D5qをそのまま(即ち極性反転せずに)出力する。言い換えると、第2の後半信号抽出部91の出力D5qの極性を反転した信号nD5qを前半に配置し、第2の後半信号抽出部91の出力D5qをそのまま(即ち極性反転せずに)後半に配置した信号(図7(a))を出力する。
一方、第2の前後半電力比較部8の出力D8が、第2の逆フーリエ変換部5の出力D5の後半部分D5qの方が前半部分D5pよりも電力が大きいことを示す場合には、第2の繰り返し信号生成部92は、第1の前半信号抽出部90の出力D5pをそのまま(即ち極性反転せずに)1回目に、これに続いて第1の前半信号抽出部90の出力D5pの極性を反転した信号nD5pを2回目に出力する。言い換えると、第1の前半信号抽出部90の出力D5pをそのまま(即ち極性反転せずに)前半に配置し、第1の前半信号抽出部90の出力D5pの極性を反転した信号nD5pを後半に配置した信号(図7(b))を出力する。
このような処理により、第2の繰り返し信号生成部92の出力D9は、インパルス雑音の影響を受けていない、または影響が比較的小さい信号を利用して奇数番目のサブキャリア成分の時間ドメイン信号を再構成した1シンボル長LEの信号となる。
信号成分加算部10は、第1のインパルス雑音除去部7の出力D7及び第2のインパルス雑音除去部9の出力D9を入力とし、それらを加算することで、偶数番目のサブキャリア成分と奇数番目のキャリア成分を再結合して出力する。従って、信号成分加算部10の出力D10は、インパルス雑音成分が除去された時間ドメイン信号であり、偶数番目のサブキャリア成分と奇数番目のキャリア成分を含む。
信号成分加算部10の出力D10は再フーリエ変換部11に入力され、再フーリエ変換部11は、信号成分加算部10の出力をフーリエ変換して周波数ドメインの信号D11を出力する。
再フーリエ変換部出力される信号D11は、等化部12によって例えば公知の方法で復調されて復調信号D12となる。
以上に示したように、本発明の実施の形態1によれば、受信信号の各サブキャリア成分が、各シンボル区間の前半と後半とで極性も振幅も同じ、或いは振幅が同じで極性が異なるという性質を利用して妨害成分を検出し、検出結果をもとにインパルス雑音の重畳していない区間の信号またはインパルス雑音の影響が比較的小さい区間の信号のみを使って信号を復調するため、インパルス雑音の検出精度が高く、その影響を従来よりも軽減することが可能となり、受信性能を向上することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、インパルス雑音成分の影響を受けていないまたは影響が比較的小さい信号を利用して信号を復調するように構成しているが、次に、時間ドメイン信号からインパルス雑音成分を除去した後、復調する実施の形態を示す。
図8はこの発明の実施の形態2による受信装置を示すブロック図である。図8において、符号1、2、3、4、5、6、8、11及び12で示す部材は実施の形態1で示したものと同じである。実施の形態2の受信装置はさらに、前後半減算部13、前後半加算部14、インパルス雑音成分加算部15、インパルス雑音成分生成部16、遅延調整部17、及びインパルス雑音抑圧部18を備える。
符号1、2、3、4、5、6、8、11及び12で示す部材の動作は実施の形態1で説明したのと同様である。但し、再フーリエ変換部11は、インパルス雑音抑圧部18の出力を入力とする。
前後半減算部13は、第1の前後半電力比較部6の出力D6をもとに第1の逆フーリエ変換部3から出力される各シンボルの信号D3の前半部分D3pと後半部分D3qの差信号D13を生成するものであり、第1の前後半電力比較部6の出力D6が、第1の逆フーリエ変換部3から出力される信号D3の前半部分D3pの方が後半部分D3qよりも電力が大きいことを示す場合には、前半部分D3pから後半部分D3qを減算して差信号D13(=D3p−D3q)を出力し、そうでない場合は後半部分D3qから前半部分D3pを減算して差信号D13(=D3q−D3p)を出力する。差信号D13は、図9(a)に示すように、1有効シンボル区間(LE)の半分の長さLE/2を有する信号、即ち半シンボル長の信号である。
一方、前後半加算部14は、第2の逆フーリエ変換部5から出力される各シンボルの信号D5の前半部分D5pと後半部分D5qを加算して和信号D14=(D5p+D5q)を生成して出力する。和信号D14も、図9(b)に示すように、半シンボル長LE/2の信号である。
前後半減算部13は、偶数番目のサブキャリア成分D3の前半部分D3pと後半部分D3qの差信号を生成するため、インパルス雑音の重畳されていない理想的なOFDM信号の場合は、前後半減算部13の出力D13は0になる。このことは、減算によって本来の信号成分は取り除かれ、雑音成分のみが残ることを意味する。従って、インパルス雑音が重畳されている場合の前後半減算部13の出力D13は、偶数番目のサブキャリア成分に重畳されたインパルス雑音成分を表す。
一方、前後半加算部14は、奇数番目のサブキャリア成分D5の前半部分D5pと後半部分D5qの和信号を生成するため、インパルス雑音の重畳されていない理想的なOFDM信号の場合は、前後半加算部14の出力D14は0になる。このことは、加算によって本来の信号成分は取り除かれ、雑音成分のみが残ることを意味する。従って、インパルス雑音が重畳されている場合の前後半加算部14の出力D14は、奇数番目のサブキャリア成分に重畳されたインパルス雑音成分を表す。
インパルス雑音成分加算部15は、前後半減算部13の出力D13と前後半加算部14の出力D14を加算して出力する。インパルス雑音成分加算部15の出力D15も、図9(c)に示すように、半シンボル長LE/2の信号である。
インパルス雑音成分生成部16は、第1の前後半電力比較部6の出力D6、第2の前後半電力比較部8の出力D8及びインパルス雑音成分加算部15の出力(半シンボル長の信号)D15をもとに1シンボル長LEのインパルス雑音成分を生成して出力する。
すなわち、第1の前後半電力比較部6の出力D6が、第1の逆フーリエ変換部3から出力される各シンボルの信号D3の前半部分D3pの方が後半部分D3qよりも電力が大きいとの判定結果を示し、かつ第2の前後半電力比較部8の出力D8が、第2の逆フーリエ変換部5から出力される各シンボルの信号D5の前半部分D5pの方が後半部分D5qよりも電力が大きいとの判定結果を示している場合には、インパルス雑音成分生成部16は、前半部分としてインパルス雑音成分加算部15の出力D15を、後半部分として0を配置した信号(図10(a))を出力する。
一方、第1の前後半電力比較部6の出力D6が、第1の逆フーリエ変換部3から出力される各シンボルの信号D3の後半部分D3qの方が前半部分D3pよりも電力が大きいとの判定結果を示し、かつ第2の前後半電力比較部8の出力D8が、第2の逆フーリエ変換部5から出力される各シンボルの信号D5の後半部分D5qの方が前半部分D5pよりも電力が大きいとの判定結果を示している場合には、インパルス雑音成分生成部16は、前半部分として0を、後半部分としてインパルス雑音成分加算部15の出力D15を配置した信号(図10(b))を出力する。
このような処理により、インパルス雑音成分生成部16は、インパルス雑音成分加算部15から出力される半シンボル長LE/2の信号D15から、1シンボル長LEの信号D16を生成する。インパルス雑音成分生成部16の出力D16は、時間ドメイン信号に含まれているインパルス雑音成分の推定信号となる。
遅延調整部17は、フーリエ変換部1から出力される信号がインパルス雑音成分生成部16による信号の出力と同期するようにフーリエ変換部1の出力を所定の時間遅延する。即ち、遅延調整部17の遅延時間は、フーリエ変換部1の出力がサブキャリア抽出部2、4、逆フーリエ変換部3、4、電力比較部6、8、前後半減算部13、前後半加算部14、インパルス雑音成分加算部15、及びインパルス雑音成分生成部16の経路で処理されるのに要する時間と同じに設定される。
インパルス雑音抑圧部18は、遅延調整部17の出力D17(遅延時間を調整された時間ドメイン信号)から、インパルス雑音生成部16の出力D16を減算することで、インパルス雑音成分を除去した時間ドメイン信号D18を生成する。
インパルス雑音抑圧部18の出力D18は、再フーリエ変換部11に出力される。再フーリエ変換部11は、インパルス雑音抑圧部18の出力D18をフーリエ変換して周波数ドメインの信号D11として出力する。
なお、インパルス雑音成分生成部16は、第1の前後半電力比較部6の出力D6と第2の前後半電力比較部8の出力D8が互いに異なった信号部分の電力が大きいことを示している場合、即ち、一方が前半部分のほうが電力が大きいことを示し、他方が後半部分のほうが電力が大きいことを示している場合には、前半部分及び後半部分の双方に0を配置した信号(図10(c))を出力するように構成しても良く、代わりに、比較した電力の差がより大きい信号成分についての比較結果に基づいて、前半部分及び後半部分に配置する信号を決めるようにしても良い。
以上に示したように、本発明の実施の形態2によれば、受信信号の各サブキャリア成分が、各シンボル区間の前半と後半とで極性も振幅も同じ、或いは振幅が同じで極性が異なるという性質を利用して妨害成分を検出し、検出結果をもとにインパルス雑音成分を生成して受信信号から除去した後、信号を復調するように構成されるため、インパルス雑音の検出精度が高く、その影響を従来よりも軽減することが可能となり、受信性能を向上することができるという効果がある。
実施の形態3.
次に、推定したインパルス雑音成分を時間ドメイン信号から除去する前に、生成したインパルス雑音成分の大きさをもとに、インパルス雑音として受信信号から除去する必要があるか否かを判断した上で信号を復調する実施の形態を示す。
図11はこの発明の実施の形態3による受信装置を示すブロック図である。図11において、符号1、2、3、4、5、6、8、11、12、13、14、15、16、17及び18で示す部材は、実施の形態2で示したものと同じである。図11の受信装置は、インパルス雑音判定部19が付加されている点で、実施の形態2の受信装置と異なる。
部材1、2、3、4、5、6、8、11、12、13、14、15、16、17及び18で示す部材の動作は実施の形態1及び実施の形態2に関して説明したのと同様である。
インパルス雑音判定部19は、インパルス雑音成分生成部16の出力D16及び外部から与えられる判定閾値Th19を入力とする。
インパルス雑音判定部19では、インパルス雑音成分生成部16の出力D16の振幅の最大値が判定閾値Th19よりも小さい場合は除去する必要があるインパルス雑音成分は無いものと判断し、各シンボル区間の前半部分及び後半部分の出力を共に0に置き換えた信号(図10(c))をインパルス雑音抑圧部18に出力する。
尚、インパルス雑音成分の有無を判断のために使用される信号は、インパルス雑音成分生成部16の出力の振幅の最大値ではなく、例えば出力の振幅の2乗値など、振幅の大きさに比例するものであれば良い。また、その最大値と平均値の差、または比で判断しても良い。
インパルス雑音抑圧部18は、インパルス雑音判定部19の出力D19を、インパルス雑音成分生成部16の出力D16の代わりに用いて実施の形態2で述べたのと同様に、遅延調整部17の出力から減算することで、インパルス雑音成分を除去した時間ドメイン信号D18を出力する。
インパルス雑音抑圧部18から出力される信号D18を処理する再フーリエ変換部11及び等化部12の動作は実施の形態1、2と同様である。
以上に示したように、本発明の実施の形態3によれば、実施の形態2による効果に加え、生成したインパルス雑音成分の大きさをもとに、インパルス雑音として受信信号から除去する必要があるか否かを判断できるように構成されるため、インパルス雑音の誤推定の影響を軽減し、受信性能を向上することができる。
以上、本発明を受信装置として説明したが、受信装置により実施される受信方法もまた本発明の一部を成す。
1 フーリエ変換部、 2 偶数番目サブキャリア抽出部、 3 第1の逆フーリエ変換部、 4 奇数番目サブキャリア抽出部、 5 第2の逆フーリエ変換部、 6 第1の前後半電力比較部、 7 第1のインパルス雑音除去部、 8 第2の前後半電力比較部、 9 第2のインパルス雑音除去部、 10 信号成分加算部、 11 再フーリエ変換部、 12 等化部、 13 前後半減算部、 14 前後半加算部、 15 インパルス雑音成分加算部、 16 インパルス雑音成分生成部、 17 遅延調整部、 18 インパルス雑音抑圧部、 19 インパルス雑音判定部、 70 第1の前半信号抽出部、 71 第1の後半信号抽出部、 72 第1の繰り返し信号生成部、 90 第2の前半信号抽出部、 91 第2の後半信号抽出部、 92 第2の繰り返し信号生成部。

Claims (20)

  1. 周波数分割多重信号を受信し、送信データを再生する受信装置であって、
    受信信号を所望の周波数に周波数変換することで得られる時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力するフーリエ変換部と、
    上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの一方を抽出する第1のサブキャリア抽出部と、
    上記第1のサブキャリア抽出部の出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第1の逆フーリエ変換部と、
    上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第1の前後半電力比較部と、
    上記第1の前後半電力比較部の出力をもとに上記第1の逆フーリエ変換部から出力されるシンボル毎の信号に含まれるインパルス雑音成分を除去又は抑圧し、雑音成分除去後の信号を出力する第1のインパルス雑音除去部と、
    上記第1のインパルス雑音除去部の出力をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力する再フーリエ変換部と、
    上記再フーリエ変換部の出力から復調信号を生成する等化部と
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの他方を抽出する第2のサブキャリア抽出部と、
    上記第2のサブキャリア抽出部の出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第2の逆フーリエ変換部と、
    上記第2の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第2の前後半電力比較部と、
    上記第2の前後半電力比較部の出力をもとに上記第2の逆フーリエ変換部から出力される上記シンボル毎の信号に含まれるインパルス雑音成分を除去又は抑圧し、雑音成分除去後の信号を出力する第2のインパルス雑音除去部と、
    上記第1のインパルス雑音除去部の出力と上記第2のインパルス雑音除去部の出力を加算して加算結果を出力する信号成分加算部とをさらに備え、
    上記再フーリエ変換部は、上記信号成分加算部の出力を上記再フーリエ変換部の入力として、フーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 上記第1のインパルス雑音除去部は、
    上記第1の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の前半部分を抽出する第1の前半信号抽出部と、
    上記第1の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の後半部分を抽出する第1の後半信号抽出部と、
    上記第1の前半信号抽出部の出力、及び上記第1の後半信号抽出部の出力のいずれかを上記第1の前後半電力比較部の出力に応じて選択し、選択した信号をもとにインパルス雑音成分を除去または抑圧した信号を生成する第1の繰り返し信号生成部を含み、
    上記第2のインパルス雑音除去部は、
    上記第2の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の前半部分を抽出する第2の前半信号抽出部と、
    上記第2の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の後半部分を抽出する第2の後半信号抽出部と、
    上記第2の前半信号抽出部の出力、及び上記第2の後半信号抽出部の出力のいずれかを上記第2の前後半電力比較部の出力に応じて選択し、選択した信号をもとにインパルス雑音成分を除去または抑圧した信号を生成する第2の繰り返し信号生成部を含んでいる
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 上記第1のサブキャリア抽出部は、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものであり、
    上記第2のサブキャリア抽出部は、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものであり、
    上記第1の繰り返し信号生成部は、
    上記第1の前後半電力比較部の出力が、上記第1の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、上記第1の後半信号抽出部の出力を2回繰り返して出力し、
    上記第1の前後半電力比較部の出力が、上記第1の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の後半部分の方が前半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、上記第1の前半信号抽出部の出力を2回繰り返して出力し、
    上記第2の繰り返し信号生成部は、
    上記第2の前後半電力比較部の出力が、上記第2の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、上記第2の後半信号抽出部の出力の極性を反転した信号を1回目に、これに続いて上記第2の後半信号抽出部の出力を2回目に出力し、
    上記第2の前後半電力比較部の出力が、上記第2の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の後半部分の方が前半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、上記第1の前半信号抽出部の出力を1回目に、これに続いて上記第1の前半信号抽出部の出力の極性を反転した信号を2回目に出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 周波数分割多重信号を受信し、送信データを再生する受信装置であって、
    受信信号を所望の周波数に周波数変換することで得られる時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力するフーリエ変換部と、
    上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの一方を抽出する第1のサブキャリア抽出部と、
    上記第1のサブキャリア抽出部の出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第1の逆フーリエ変換部と、
    上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第1の前後半電力比較部と、
    上記第1のサブキャリア抽出部が、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第1の前後半電力比較部の出力をもとに上記第1の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の前半部分と後半部分の差を求めて、半シンボル長の差信号を生成し、上記第1のサブキャリア抽出部が、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第1の逆フーリエ変換部から出力されるシンボル毎の信号の前半部分と後半部分を加算して、半シンボル長の和信号を生成する第1の前後半演算部と、
    上記第1の前後半演算部の出力をもとにインパルス雑音成分を生成するインパルス雑音成分生成部と、
    上記フーリエ変換部の出力を遅延させて、上記インパルス雑音成分生成部からの上記インパルス雑音成分の出力と同期させる遅延調整部と、
    上記遅延調整部の出力と上記インパルス雑音成分生成部から出力される上記インパルス雑音成分又はこれに基づいて生成された信号から、インパルス雑音成分を除去した時間ドメイン信号を生成するインパルス雑音抑圧部と、
    上記インパルス雑音抑圧部の出力をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力する再フーリエ変換部と、
    上記再フーリエ変換部の出力から復調信号を生成する等化部と
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  6. 上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの他方を抽出する第2のサブキャリア抽出部と、
    上記第2のサブキャリア抽出部の出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第2の逆フーリエ変換部と、
    上記第2の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第2の前後半電力比較部と、
    上記第2のサブキャリア抽出部が、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第2の前後半電力比較部の出力をもとに上記第2の逆フーリエ変換部から出力される上記各シンボルの信号の前半部分と後半部分の差を求めて、半シンボル長の差信号を生成し、上記第2のサブキャリア抽出部が、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第2の逆フーリエ変換部から出力されるシンボル毎の信号の前半部分と後半部分を加算して、半シンボル長の和信号を生成する第2の前後半演算部と、
    上記第1の前後半演算部の出力と上記第2の前後半演算部の出力を加算して加算結果を出力するインパルス雑音成分加算部とをさらに備え、
    上記インパルス雑音成分生成部は、上記第1の前後半電力比較部の出力、上記第2の前後半電力比較部の出力及び上記インパルス雑音成分加算部の出力をもとにインパルス雑音成分を生成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
  7. 上記第1のサブキャリア抽出部が、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、
    上記第1の前後半演算部は、
    上記第1の前後半電力比較部の出力が、上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、該前半部分から該後半部分を減算して上記差信号を出力し、
    そうでない場合は該後半部分から該前半部分を減算して上記差信号を生成する
    ことを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
  8. 上記第1のサブキャリア抽出部は、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものであり、
    上記第2のサブキャリア抽出部は、上記フーリエ変換部の出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものであり、
    上記インパルス雑音成分生成部は、
    上記インパルス雑音成分加算部の出力から1シンボル長の信号を生成するものであり、
    上記第1の前後半電力比較部の出力が、上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示し、かつ上記第2の前後半電力比較部の出力が、上記第2の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示している場合には、前半部分として上記インパルス雑音成分加算部の出力を、後半部分として0を出力し、
    上記第1の前後半電力比較部の出力が、上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の後半部分の方が前半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示し、かつ上記第2の前後半電力比較部の出力が、上記第2の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の後半部分の方が前半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示している場合には、前半部分として0を、後半部分として上記インパルス雑音成分加算部の出力を出力する
    ことを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
  9. 上記インパルス雑音成分生成部は、
    上記第1の前後半電力比較部の出力が、上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示し、かつ上記第2の前後半電力比較部の出力が、上記第2の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が小さいとの判定結果を示している場合、又は上記第1の前後半電力比較部の出力が、上記第1の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が小さいとの判定結果を示し、かつ上記第2の前後半電力比較部の出力が、上記第2の逆フーリエ変換部から出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示している場合には、前半部分及び後半部分を共に0とした1シンボル長の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  10. 上記インパルス雑音成分生成部の出力及び外部から入力される判定閾値を入力とし、上記インパルス雑音成分生成部の出力が上記判定閾値よりも小さい場合は前半部分及び後半部分の出力を共に0にした信号を上記インパルス雑音抑圧部に出力するインパルス雑音判定部をさらに備え、
    上記インパルス雑音抑圧部は、上記遅延調整部の出力と上記インパルス雑音判定部の出力から、上記インパルス雑音成分を除去した時間ドメイン信号を生成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  11. 周波数分割多重信号を受信し、送信データを再生する受信方法であって、
    受信信号を所望の周波数に周波数変換することで得られる時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力するフーリエ変換ステップと、
    上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの一方を抽出する第1のサブキャリア抽出ステップと、
    上記第1のサブキャリア抽出ステップの出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第1の逆フーリエ変換ステップと、
    上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第1の前後半電力比較ステップと、
    上記第1の前後半電力比較ステップの出力をもとに上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力されるシンボル毎の信号に含まれるインパルス雑音成分を除去又は抑圧し、雑音成分除去後の信号を出力する第1のインパルス雑音除去ステップと、
    上記第1のインパルス雑音除去ステップの出力をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力する再フーリエ変換ステップと、
    上記再フーリエ変換ステップの出力から復調信号を生成する等化ステップと
    を備えたことを特徴とする受信方法。
  12. 上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの他方を抽出する第2のサブキャリア抽出ステップと、
    上記第2のサブキャリア抽出ステップの出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第2の逆フーリエ変換ステップと、
    上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第2の前後半電力比較ステップと、
    上記第2の前後半電力比較ステップの出力をもとに上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される上記シンボル毎の信号に含まれるインパルス雑音成分を除去又は抑圧し、雑音成分除去後の信号を出力する第2のインパルス雑音除去ステップと、
    上記第1のインパルス雑音除去ステップの出力と上記第2のインパルス雑音除去ステップの出力を加算して加算結果を出力する信号成分加算ステップとをさらに備え、
    上記再フーリエ変換ステップは、上記信号成分加算ステップの出力を上記再フーリエ変換ステップの入力として、フーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力する
    ことを特徴とする請求項11に記載の受信方法。
  13. 上記第1のインパルス雑音除去ステップは、
    上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の前半部分を抽出する第1の前半信号抽出ステップと、
    上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の後半部分を抽出する第1の後半信号抽出ステップと、
    上記第1の前半信号抽出ステップの出力、及び上記第1の後半信号抽出ステップの出力のいずれかを上記第1の前後半電力比較ステップの出力に応じて選択し、選択した信号をもとにインパルス雑音成分を除去または抑圧した信号を生成する第1の繰り返し信号生成ステップを含み、
    上記第2のインパルス雑音除去ステップは、
    上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の前半部分を抽出する第2の前半信号抽出ステップと、
    上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の後半部分を抽出する第2の後半信号抽出ステップと、
    上記第2の前半信号抽出ステップの出力、及び上記第2の後半信号抽出ステップの出力のいずれかを上記第2の前後半電力比較ステップの出力に応じて選択し、選択した信号をもとにインパルス雑音成分を除去または抑圧した信号を生成する第2の繰り返し信号生成ステップを含んでいる
    ことを特徴とする請求項12に記載の受信方法。
  14. 上記第1のサブキャリア抽出ステップは、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものであり、
    上記第2のサブキャリア抽出ステップは、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものであり、
    上記第1の繰り返し信号生成ステップは、
    上記第1の前後半電力比較ステップの出力が、上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、上記第1の後半信号抽出ステップの出力を2回繰り返して出力し、
    上記第1の前後半電力比較ステップの出力が、上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の後半部分の方が前半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、上記第1の前半信号抽出ステップの出力を2回繰り返して出力し、
    上記第2の繰り返し信号生成ステップは、
    上記第2の前後半電力比較ステップの出力が、上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、上記第2の後半信号抽出ステップの出力の極性を反転した信号を1回目に、これに続いて上記第2の後半信号抽出ステップの出力を2回目に出力し、
    上記第2の前後半電力比較ステップの出力が、上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の後半部分の方が前半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、上記第1の前半信号抽出ステップの出力を1回目に、これに続いて上記第1の前半信号抽出ステップの出力の極性を反転した信号を2回目に出力する
    ことを特徴とする請求項13に記載の受信方法。
  15. 周波数分割多重信号を受信し、送信データを再生する受信方法であって、
    受信信号を所望の周波数に周波数変換することで得られる時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力するフーリエ変換ステップと、
    上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの一方を抽出する第1のサブキャリア抽出ステップと、
    上記第1のサブキャリア抽出ステップの出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第1の逆フーリエ変換ステップと、
    上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第1の前後半電力比較ステップと、
    上記第1のサブキャリア抽出ステップが、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第1の前後半電力比較ステップの出力をもとに上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の前半部分と後半部分の差を求めて、半シンボル長の差信号を生成し、上記第1のサブキャリア抽出ステップが、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力されるシンボル毎の信号の前半部分と後半部分を加算して、半シンボル長の和信号を生成する第1の前後半演算ステップと、
    上記第1の前後半演算ステップの出力をもとにインパルス雑音成分を生成するインパルス雑音成分生成ステップと、
    上記フーリエ変換ステップの出力を遅延させて、上記インパルス雑音成分生成ステップからの上記インパルス雑音成分の出力と同期させる遅延調整ステップと、
    上記遅延調整ステップの出力と上記インパルス雑音成分生成ステップから出力される上記インパルス雑音成分又はこれに基づいて生成された信号から、インパルス雑音成分を除去した時間ドメイン信号を生成するインパルス雑音抑圧ステップと、
    上記インパルス雑音抑圧ステップの出力をフーリエ変換して周波数ドメインの信号を出力する再フーリエ変換ステップと、
    上記再フーリエ変換ステップの出力から復調信号を生成する等化ステップと
    を備えたことを特徴とする受信方法。
  16. 上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分及び奇数倍のサブキャリア成分のうちの他方を抽出する第2のサブキャリア抽出ステップと、
    上記第2のサブキャリア抽出ステップの出力を逆フーリエ変換して時間ドメインのシンボル毎の信号を出力する第2の逆フーリエ変換ステップと、
    上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分及び後半部分の電力を比較して比較結果を出力する第2の前後半電力比較ステップと、
    上記第2のサブキャリア抽出ステップが、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第2の前後半電力比較ステップの出力をもとに上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される上記各シンボルの信号の前半部分と後半部分の差を求めて、半シンボル長の差信号を生成し、上記第2のサブキャリア抽出ステップが、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力されるシンボル毎の信号の前半部分と後半部分を加算して、半シンボル長の和信号を生成する第2の前後半演算ステップと、
    上記第1の前後半演算ステップの出力と上記第2の前後半演算ステップの出力を加算して加算結果を出力するインパルス雑音成分加算ステップとをさらに備え、
    上記インパルス雑音成分生成ステップは、上記第1の前後半電力比較ステップの出力、上記第2の前後半電力比較ステップの出力及び上記インパルス雑音成分加算ステップの出力をもとにインパルス雑音成分を生成する
    ことを特徴とする請求項15に記載の受信方法。
  17. 上記第1のサブキャリア抽出ステップが、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものである場合は、
    上記第1の前後半演算ステップは、
    上記第1の前後半電力比較ステップの出力が、上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいことを示す場合には、該前半部分から該後半部分を減算して上記差信号を出力し、
    そうでない場合は該後半部分から該前半部分を減算して上記差信号を生成する
    ことを特徴とする請求項16に記載の受信方法。
  18. 上記第1のサブキャリア抽出ステップは、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の偶数倍のサブキャリア成分を抽出するものであり、
    上記第2のサブキャリア抽出ステップは、上記フーリエ変換ステップの出力のうち、サブキャリア周波数がサブキャリア間隔の奇数倍のサブキャリア成分を抽出するものであり、
    上記インパルス雑音成分生成ステップは、
    上記インパルス雑音成分加算ステップの出力から1シンボル長の信号を生成するものであり、
    上記第1の前後半電力比較ステップの出力が、上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示し、かつ上記第2の前後半電力比較ステップの出力が、上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示している場合には、前半部分として上記インパルス雑音成分加算ステップの出力を、後半部分として0を出力し、
    上記第1の前後半電力比較ステップの出力が、上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の後半部分の方が前半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示し、かつ上記第2の前後半電力比較ステップの出力が、上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の後半部分の方が前半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示している場合には、前半部分として0を、後半部分として上記インパルス雑音成分加算ステップの出力を出力する
    ことを特徴とする請求項16に記載の受信方法。
  19. 上記インパルス雑音成分生成ステップは、
    上記第1の前後半電力比較ステップの出力が、上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示し、かつ上記第2の前後半電力比較ステップの出力が、上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が小さいとの判定結果を示している場合、又は上記第1の前後半電力比較ステップの出力が、上記第1の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が小さいとの判定結果を示し、かつ上記第2の前後半電力比較ステップの出力が、上記第2の逆フーリエ変換ステップから出力される各シンボルの信号の前半部分の方が後半部分よりも電力が大きいとの判定結果を示している場合には、
    前半部分及び後半部分を共に0とした1シンボル長の信号を出力する
    ことを特徴とする請求項17に記載の受信方法。
  20. 上記インパルス雑音成分生成ステップの出力及び上記受信方法の実施に用いられる装置の外部から入力される判定閾値を入力とし、上記インパルス雑音成分生成ステップの出力が上記判定閾値よりも小さい場合は前半部分及び後半部分の出力を共に0にした信号を上記インパルス雑音抑圧ステップに出力するインパルス雑音判定ステップをさらに備え、
    上記インパルス雑音抑圧ステップは、上記遅延調整ステップの出力と上記インパルス雑音判定ステップの出力から、上記インパルス雑音成分を除去した時間ドメイン信号を生成する
    ことを特徴とする請求項15に記載の受信方法。
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