JP5753864B2 - 鳥類飛来防止装置 - Google Patents
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Description
また、上記ベース部は、上記内突片部の外端がアール形状の角部を成すように折曲げられているものである。
また、上記内突片部には、上下方向に貫通する取付用の孔部が複数個形成されているものである。
図1に示すように、本発明の鳥類飛来防止装置は、相互に離間して配設される複数の支柱1,1を備え、この支柱1,1の間に架設されるワイヤWを具備している。本発明の鳥類飛来防止装置は、階段の手摺り、又は、建築現場で使用されるパイプ、あるいは、圧力をかけた液体・気体を流通するための配管等に設置され、鳥類が止まるのを阻止して、鳥類による公害を防止する。
支柱1,1は、結束バンドBを挿通するための一対の窓部4,4を備える側面視アーチ形状のベース部2と、ベース部2に鉛直状に立設されワイヤWが懸架されるポール部3とを、備えている。
支柱1,1は、SUS304(ステンレス鋼)から成る。支柱1,1は、所定の等間隔に設置するのが望ましく、例えば、2m毎に相互に離間して直線状、あるいは、コの字状に並べて設けられる。支柱1,1は、手摺り等に、結束バンドBをもって締付けられて固着される。なお、支柱1,1を平面に固定する場合は、後述の取付用の孔部9にビス又はボルト等を挿通して固着することも可能である。
ポール部3は、細長い棒状であって、上端部近傍と中間高さ位置の複数箇所(2箇所)に、穿孔3a,3bが設けられている。ワイヤW,Wは、一の支柱1の穿孔3a,3bに挿通され、他の支柱1にスプリング40を介して穿孔3a,3bに掛着して取付けられ、異なる高さ位置に平行に複数本(2本)架設されている。なお、ポール部3の穿孔3a,3bの数は増減自由であり、1個、あるいは、3〜6個とすることもできる。複数本のワイヤW,Wを低位置から高位置にわたって設けることで、小型の鳥に強力に対応することができる。
側面視に於て、ベース部2は、鉛直状の脚片部22,22を有し、かつ、脚片部22,22の上端に連設され所定の勾配をもって傾斜する中間連結部23,23を有している。中間連結部23,23は、プレス加工によって打ち抜かれ、窓部4,4を開口している。この窓部4,4形成の際、打ち抜かれた部分は切り落とされることなく、脚片部22,22の上端部から(直角に)折曲げて(水平状の)内突片部21,21として残留している。ベース部2の上端部11は、中間連結部23,23に(左右両端部にて)連設された水平状の橋絡片部20をもって構成されている。ベース部2の上端部11(橋絡片部20)には、ポール部3が固着されている。ポール部3の軸心L0は、ベース部2の平面視中央位置に配設され、図2〜図4に示すように、橋絡片部20に貫設した雌ねじ孔に螺着してナットで締付けるも好ましく、又は、橋絡片部20に直に溶着しても良い。
ベース部2は、弯曲面上に安定して設置可能であって、1枚の金属板片10を(塑性加工により)打抜くと共に折曲げて、水平状の内突片部21,21が一体に形成されている。
内突片部21,21は、外端部が脚片部22,22の上端部に(連設されて)固定され、内端部は相互に離間して隙間が空いて、片持梁状となっている。
内突片部21,21には、プレス加工によって、(上下方向に貫通する)取付用の孔部9が複数個形成されている。図4に示すように、全ての孔部9は、平面視で、窓部4,4から見える位置に配設されている。
図3に示すように、小突部5,5は、各脚片部22の左右両端部に(下向きに)突設されている。小突部5,5は、所定の幅寸法にわたって形成され、図1の使用状態下では、上記手摺り等に4箇所で当接して支柱1を支持している。
幅広部20Aは、(橋絡片部20の左右方向中間位置に固着された)ポール部3の軸心L0を中心とした円弧状に膨出するように形成されている。幅広部20Aによって、橋絡片部20を補強し、ワイヤWとポール部3の荷重を支える箇所の強度と剛性が向上している。
図1に示すように、ベース部2を手摺りの上に設置して、結束バンドBを窓部4,4に挿通して手摺りに巻き付ける。この際、結束バンドBは窓部4,4の左右どちらかに寄せて、中央部を空けておくのが望ましい。結束バンドBの一端を引っ張りながら係止具にて係止して、ベース部2を締付けて固定する。この際、結束バンドBは、内突片部21,21に当接(圧接)し、締付力を広い面積に適度な強度の押圧力として伝達する。また、角部14,14がアール形状であるため、結束バンドBに力が集中せず、強く締付けた場合であっても、破断の危険性は極めて低い。
次に、ポール部3をベース部2に螺着して、ペンチ等の工具を用いてナットをしっかりと締付ける。ポール部3の2つの穿孔3a,3bに、ワイヤWを通して輪を作り、スリーブをカシめて止める。ワイヤWの輪をスプリング40に引っ掛けて、他のポール部3の穿孔3a,3bにスプリング40を掛けて取付け、2本のワイヤWを架設する。なお、穿孔3a,3b及びワイヤWを3〜6個(本)とするも望ましい。このように、ワイヤWを複数本設けることで、例えば、ハトのような比較的大きな鳥と、スズメのような比較的小さな鳥と、の両方の飛来を防止できる。ベース部2は、橋絡片部20に幅広部20Aを形成して補強されている為、ポール部3の保持強度が向上し、ワイヤW又はポール部3に外力が付加された際に、変形することなくポール部3を強固に支持する。
なお、図示省略するが、支柱1を平面に設置する場合には、ビスを用い、複数個の孔部9にビスを挿通して、ベース部2を固着する。
2 ベース部
3 ポール部
4 窓部
5 当り小突部
9 孔部
10 金属板片
12 下端部
14 角部
20 橋絡片部
20A 幅広部
21 内突片部
W ワイヤ
B 結束バンド
Claims (4)
- 相互に離間して配設される複数の支柱(1)(1)の間にワイヤ(W)を架設して鳥類の飛来を防止する鳥類飛来防止装置に於て、
上記支柱(1)(1)は、結束バンド(B)を挿通するための一対の窓部(4)(4)を備える側面視アーチ形状のベース部(2)と、該ベース部(2)に鉛直状に立設され上記ワイヤ(W)が懸架されるポール部(3)とを、備え、
上記ベース部(2)は、1枚の金属板片(10)の塑性加工によって、水平状の内突片部(21)(21)が一体に形成され、
上記ベース部(2)は、下端部(12)の4箇所に当り小突部(5)を備えていることを特徴とする鳥類飛来防止装置。 - 相互に離間して配設される複数の支柱(1)(1)の間にワイヤ(W)を架設して鳥類の飛来を防止する鳥類飛来防止装置に於て、
上記支柱(1)(1)は、結束バンド(B)を挿通するための一対の窓部(4)(4)を備える側面視アーチ形状のベース部(2)と、該ベース部(2)に鉛直状に立設され上記ワイヤ(W)が懸架されるポール部(3)とを、備え、
上記ベース部(2)は、1枚の金属板片(10)の塑性加工によって、水平状の内突片部(21)(21)が一体に形成され、
上記ベース部(2)は、上記ポール部(3)が固着される橋絡片部(20)を有し、該橋絡片部(20)の左右方向中間位置に幅広部(20A)が形成されていることを特徴とする鳥類飛来防止装置。 - 上記ベース部(2)は、上記内突片部(21)(21)の外端がアール形状の角部(14)(14)を成すように折曲げられている請求項1又は2記載の鳥類飛来防止装置。
- 上記内突片部(21)(21)には、上下方向に貫通する取付用の孔部(9)が複数個形成されている請求項1,2又は3記載の鳥類飛来防止装置。
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