JP5749671B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインに関し、より詳細には、穀稈を搬送するフィードチェーンを備えるコンバインに関する。
例えば、特許文献1に記載のコンバインでは、カウンタケースのフィードチェン軸に駆動スプロケットが固設され、この駆動スプロケットに脱穀部のフィードチェンが巻き掛けられる。
特開2011−41505号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコンバインでは、駆動スプロケットがフィードチェンの下側搬送経路に対して、フィードチェンの上側から内周部に接触している。したがって、フィードチェンが弛んだ場合、フィードチェンが駆動スプロケットから離間するため、駆動スプロケットへのフィードチェンの巻き付き具合が低下する恐れがある。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、フィードチェーンが弛んだ場合における駆動スプロケットへのフィードチェーンの巻き付き具合の低下を抑制することができるコンバインを提供することを目的とする。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、脱穀部の横外側に設けられ、かつ、穀稈を機体後方に向けて搬送する上側搬送経路及び戻り経路としての下側搬送経路を有するフィードチェーンと、前記脱穀部の下部前方において前記脱穀部の前記フィードチェーン側と前記フィードチェーンとは反対側とに亘る状態で設けられ、前記脱穀部に対して前記フィードチェーンとは反対側に配設されたエンジンからの動力を、前記脱穀部の前記フィードチェーン側に伝達するカウンタ軸と、前記カウンタ軸からの動力が入力されると共に、その動力を前記フィードチェーンに伝達する駆動ユニットと、前記フィードチェーンに緊張力を付与するテンション回転体と、が備えられ、前記駆動ユニットに、入力プーリが取り付けられると共に前記入力プーリを介して前記カウンタ軸からの動力が入力される入力軸と、駆動スプロケットが取り付けられると共に前記駆動スプロケットを介して前記フィードチェーンに動力を出力する出力軸と、が備えられ、前記駆動ユニットは、前記入力軸が前記カウンタ軸の上方に位置する状態、かつ、前記出力軸が前記入力軸の後方に位置する状態で、前記脱穀部の横外側の前部に設けられ、前記テンション回転体は、機体前後方向において前記テンション回転体の存在範囲が前記入力プーリの存在範囲及び前記駆動スプロケットの存在範囲と重複する状態で、前記駆動ユニットの下方に設けられ、前記フィードチェーンは、前記駆動スプロケット記下側搬送経路において前記フィードチェーンに対して下側から前記フィードチェーンの外周部に接触するように、かつ、前記テンション回転体が前記下側搬送経路において前記フィードチェーンのうち前記駆動スプロケットが接触する箇所よりも駆動方向下手側箇所に対して上側から前記フィードチェーンの内周部に接触するように、前記駆動スプロケット及び前記テンション回転体に巻き付けられている、ことにある。
本特徴構成によると、フィードチェーンが駆動スプロケットに巻き付く方向に弛むため、フィードチェーンが弛んだ場合における駆動スプロケットへのフィードチェーンの巻き付き具合の低下を抑制することができる。
また、駆動スプロケットがフィードチェーンの下側からフィードチェーンの外周部に接触するのに対して、テンション回転体がフィードチェーンの上側からフィードチェーンの内周部に接触する。したがって、フィードチェーンに対して駆動スプロケットへの巻き付き側に緊張力が付与されるため、テンション回転体によってフィードチェーンに緊張力を確実に付与することができる。
また、フィードチェーン専用の駆動ユニットによって、フィードチェーンに動力が伝達されるため、フィードチェーンの動力伝達経路について構造の簡素化を図ることができる。
また、エンジンと駆動ユニットとが離れて、エンジンの動力を駆動ユニットに直接的には伝達することができない場合であっても、エンジンの動力をカウンタ軸を介して駆動ユニットに伝達することができる。
また、入力軸、出力軸及びカウンタ軸について、適正な軸間距離を保ちつつ、これらの軸をコンパクトに配置することができる。
また、出力軸が後方に退避するため、出力軸が前方に配置される部位の邪魔になり難い。
本発明に係るコンバインの更なる特徴構成は、前記カウンタ軸に、前記ベルトが巻き付けられるカウンタプーリが設けられ、機体前後方向において、前記入力プーリの存在範囲と前記カウンタプーリの存在範囲とが重複していることにある。
本発明に係るコンバインの更なる特徴構成は、前記カウンタ軸は、前記脱穀部の前壁部の前方に配置され、前記駆動ユニットは、前記入力軸が前記前壁部の前方に位置するように、前記前壁部から前方に突出する状態で配置されていることにある。
本発明に係るコンバインの更なる特徴構成は、一端部にテンション回転体を回転自在に支持するアーム部材を備え、前記アーム部材の他端部は、前記出力軸に揺動可能に支持されている、ことにある。
本特徴構成によると、アーム部材が出力軸に支持されることにより、アーム部材を支持する専用の部材を設けなくて済むため、コストを低減することができる。
本発明に係るコンバインの更なる特徴構成は、前記カウンタ軸の動力を前記入力軸に伝達する伝達機構を備え、前記伝達機構は、上下方向に延びるように構成されている、ことにある。
本特徴構成によると、カウンタ軸と入力軸とが離れている場合であっても、カウンタ軸の動力を伝達機構によって入力軸に伝達しつつ、伝達機構をコンパクトに構成することができる。
コンバインを示す側面図。 脱穀部及び選別部を示す側面断面図。 コンバインにおける動力伝達経路を示す線図。 フィードチェーン及び駆動ユニットを示す側面図。 駆動ユニットを示す平面断面図。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づき説明する。
先ず、コンバインの全体構成について、図1により説明する。
図1に示すように、コンバインにおいて、機体の下部には、機体を走行させるクローラ式の走行部1が備えられている。そして、機体の前部には、穀稈を刈り取って搬送する刈取部2が備えられている。刈取部2は、機体左右方向の揺動軸Pを支点にして上下方向に揺動可能に構成されている。また、機体の左側部には、穀稈を脱穀する脱穀部3が備えられている。脱穀部3の左側部には、穀稈を搬送するフィードチェーン4が備えられている。そして、脱穀部3の下側には、脱穀処理物を選別する選別部5が備えられている。そして、脱穀部3の後側には、排藁等の脱穀処理物を機外へ排出する排藁処理部6が備えられている。排藁処理部6には、排藁を搬送する排藁チェーン7及び穂先チェーン8が備えられている。そして、排藁処理部6には、排藁を切断するカッタ9及びカッタ10が備えられている。そして、排藁処理部6には、排藁を拡散させる拡散装置11が備えられている。また、機体の右側部には、選別後の穀粒を貯留するグレンタンク12が備えられている。グレンタンク12の前方には、オペレータが搭乗する運転部13が備えられている。運転部13には、オペレータが着座する運転席14が備えられている。運転部13の下方には、動力源となるエンジン15が備えられている。
次に、脱穀部3及び選別部5について、図2により説明する。
図2に示すように、脱穀部3は、穀稈を搬送するフィードチェーン4と、穀稈を脱穀する扱胴16と、脱穀処理物を漏下選別する受網17と、脱穀処理物から穀粒を分離させる分離ドラム18と、塵埃を機外に排出する排塵ファン19と、を備えている。
図2に示すように、選別部5は、揺動選別装置20と、主唐箕21と、副唐箕22と、二番唐箕23と、一番回収部24と、二番回収部25と、を備えている。
揺動選別装置20は、受網17から漏下した脱穀処理物を後方に移送しながら選別する。揺動選別装置20は、シーブケース26と、グレンパン27と、チャフシーブ28と、ストローラック29と、グレンシーブ30と、を備えている。
シーブケース26は、偏心カム式の揺動機構31によって前後揺動するように構成されている。シーブケース26の上部側には、前方から順にグレンパン27、チャフシーブ28及びストローラック29が設けられているとともに、シーブケース26の下部側には、グレンシーブ30が設けられている。
グレンパン27は、シーブケース26とともに前後揺動することで、受網17からの脱穀処理物を比重差選別し、比重の小さい藁屑等の塵埃と比重の大きい穀粒とに上下に層分けしながら、後方のチャフシーブ28に移送するように構成されている。
チャフシーブ28は、機体前後方向に所定間隔をあけて整列された複数のチャフリップ板28aを備えている。チャフシーブ28は、シーブケース26とともに前後揺動することで、受網17及びグレンパン27からの脱穀処理物を篩い選別し、穀粒等をチャフリップ板28aの間から漏下させながら、チャフリップ板28aの間から漏下しなかった脱穀処理物を後方のストローラック29に移送するように構成されている。
ストローラック29は、機体左右方向に所定間隔をあけて整列された複数のラック板29aを備えている。ストローラック29は、シーブケース26とともに前後揺動することで、穀粒等をラック板29aの間から漏下させながら、ラック板29aの間から漏下しなかった藁屑等を後端部から落下させるように構成されている。
グレンシーブ30は、シーブケース26とともに前後揺動することで、チャフシーブ28からの穀粒等を篩い選別し、単粒化穀粒を一番物として漏下させながら、漏下しなかった枝梗付き穀粒等を二番物として藁屑等とともに後端部から落下させるように構成されている。
主唐箕21は、脱穀処理物を選別するための選別風を揺動選別装置20の下部に供給する。副唐箕21は、脱穀処理物を選別するための選別風を揺動選別装置20の上部に供給する。二番唐箕23は、脱穀処理物を選別するための選別風を揺動選別装置20の後部に供給する。
一番回収部24は、揺動選別装置20の前部側から漏下して選別風を受けながら落下する単粒化穀粒を一番物として回収する。一番回収部24は、一番物の穀粒を横方向(右方向)に搬送する一番スクリュ32と、一番物の穀粒を一番スクリュ32から受け継いで縦方向(上方向)に搬送する一番縦スクリュ33と、を備えている。一番回収部24は、一番物の穀粒を一番スクリュ32によって右方向に搬送し、一番スクリュ32から受け継いだ一番物の穀粒を一番縦スクリュ33によって上方向に搬送してグレンタンク12に貯留させるように構成されている。
二番回収部25は、揺動選別装置20の後部側から漏下して選別風を受けながら落下する枝梗付き穀粒等を二番物として回収する。二番回収部25は、二番物の穀粒を横方向(右方向)に搬送する二番スクリュ34と、二番物の穀粒を二番スクリュ34から受け継いで縦方向(上方向)に搬送する二番縦スクリュ35と、を備えている。二番回収部25は、二番物の穀粒を二番スクリュウ34によって右方向に搬送し、二番スクリュウ34から受け継いだ二番物の穀粒を二番縦スクリュ35によって上方向に搬送して揺動選別装置20に還元するように構成されている。
次に、コンバインにおける動力伝達経路について、図3により説明する。
図3に示すように、エンジン15の出力軸15aの動力は、ベルト伝達機構36によって、カウンタ軸37に伝達される。カウンタ軸37の動力は、「伝達機構」としてのベルト伝達機構38によって、駆動ユニット39の入力軸40に伝達される。
ベルト伝達機構38は、カウンタ軸37の動力を入力軸40に伝達する。ベルト伝達機構38は、入力軸40に設けられた入力プーリ41と、カウンタ軸37に設けられたカウンタプーリ42と、入力プーリ41及びカウンタプーリ42に巻き付けられた動力伝達用のベルト43と、を備えている。なお、詳細については後述するが、駆動ユニット39の出力軸44の動力は、駆動スプロケット45によって、フィードチェーン4に伝達される。
また、カウンタ軸37の動力は、ベベルギヤ伝達機構46によって、伝達軸47に伝達される。伝達軸47の動力は、ベルト伝達機構48によって、扱胴16の回転軸16a及び伝達軸49に伝達される。伝達軸49の動力は、ベルト伝達機構50によって、伝達軸51に伝達される。伝達軸51の動力は、ベベルギヤ伝達機構52によって、伝達軸53に伝達される。伝達軸53の動力は、チェーン伝達機構54によって、排藁チェーン7及び穂先チェーン8の回転軸55に伝達される。
さらに、カウンタ軸37の動力は、ギヤ伝達機構56によって、伝達軸57に伝達される。伝達軸57の動力は、ベルト伝達機構58によって、主唐箕21の回転軸21a及び副唐箕22の回転軸22aに伝達される。また、伝達軸57の動力は、ベルト伝達機構59によって、一番スクリュ32の回転軸32aに伝達される。一番スクリュ32の回転軸32aの動力は、ベベルギヤ伝達機構60によって、一番縦スクリュ33の回転軸33aに伝達される。また、一番スクリュ32の回転軸32aの動力は、ベルト伝達機構61によって、分離ドラム18の回転軸18a、二番スクリュ34の回転軸34a、二番唐箕23の回転軸23a、伝達軸62及び伝達軸63に伝達される。
また、二番スクリュ34の回転軸34aの動力は、チェーン伝達機構64によって、伝達軸65に伝達される。伝達軸65の動力は、ベベルギヤ伝達機構66によって、二番縦スクリュ35の回転軸35aに伝達される。
また、伝達軸62の動力は、ベルト伝達機構67によって、揺動機構31の揺動軸31aに伝達される。
また、伝達軸63の動力は、ギヤ伝達機構68によって、排塵ファン19の回転軸19aに伝達される。さらに、伝達軸63の動力は、ベルト伝達機構69によって、カッタ9の回転軸9aに伝達される。カッタ9の回転軸9aの動力は、チェーン伝達機構70によって、伝達軸71に伝達される。伝達軸71の動力は、ギヤ伝達機構72によって、カッタ10の回転軸10aに伝達される。また、カッタ9の回転軸9aの動力は、ベルト伝達機構73によって、拡散装置11の回転軸11aに伝達される。
次に、フィードチェーン4及び駆動ユニット39について、図4及び図5により説明する。
図4に示すように、フィードチェーン4は、駆動スプロケット45、搬送始端側(前端側)に配置された前従動スプロケット74、搬送終端側(後端側)に配置された後従動スプロケット75(図2参照)、及び「テンション回転体」としてのテンションローラ76に巻き付けられている。なお、以下の説明では、図2に示すように、フィードチェーン4の搬送経路のうち、前従動スプロケット74と後従動スプロケット75とを結ぶ直線L1よりも下側となる搬送経路のことを、「下側搬送経路」として説明する。
図4に示すように、フィードチェーン4の下側搬送経路には、フィードチェーン4を案内するガイドレール77が設けられている。ガイドレール77は、フィードチェーン4の搬送方向において搬送始端側(前端側)に配置されている。ガイドレール77は、フィードチェーン4の下側からフィードチェーン4の外周部に接触している。
テンションローラ76は、フィードチェーン4に緊張力を付与する。テンションローラ76は、駆動スプロケット45の下方に配置されている。テンションローラ76は、フィードチェーン4の下側搬送経路に対して、フィードチェーン4の上側からフィードチェーン4の内周部に接触している。テンションローラ76は、「アーム部材」としてのテンションアーム78の一端部に回転自在に支持されている。
テンションアーム78は、一端部にテンションローラ76を回転自在に支持する。テンションアーム78の他端部は、出力軸44に揺動可能に支持されている。テンションアーム78は、図示しないバネによって、反時計回り方向に揺動するように付勢されている。
図4及び図5に示すように、駆動ユニット39は、フィードチェーン4に動力を伝達する。駆動ユニット39には、エンジン15の動力がカウンタ軸37を介して伝達される。駆動ユニット39は、フィードチェーン4の搬送始端側(前端側)に配置されている。駆動ユニット39は、入力軸40と、出力軸44と、駆動スプロケット45と、変速機構79と、駆動ケース80と、クラッチ81と、中継軸82と、変速操作部83と、を備えている。
ここで、側面視において、入力軸40と、出力軸44と、カウンタ軸37とを結ぶ線L
2は、三角形状に構成されている。カウンタ軸37は、出力軸44及び入力軸40の下方に配置されている。カウンタ軸37の動力を入力軸40に伝達するベルト伝達機構38は、上下方向に延びるように構成されている。また、出力軸44は、カウンタ軸37の後方に配置されているとともに、入力軸40の後方に配置されている。
図5に示すように、入力軸40は、エンジン15からカウンタ軸37を経由してきた動力が入力される。入力軸40は、駆動ケース80に左軸受84及び右軸受85を介して回転自在に支持されている。入力軸40の左端側は、駆動ケース80の左側面から左方に突出している。入力軸40の左端側には、入力プーリ41が設けられている。入力プーリ41には、ベルト43が巻き付けられている。入力プーリ41は、駆動スプロケット45よりも機体内側(駆動スプロケット45の右方)に配置されている。
出力軸44は、入力軸40から入力された動力をフィードチェーン4に出力する。出力軸44は、駆動ケース80に左軸受86及び右軸受87を介して回転自在に支持されている。出力軸44の左端側は、駆動ケース80の左側面から左方に突出している。出力軸44の左端側には、駆動スプロケット45が設けられている。また、出力軸44には、一体回転可能かつ摺動可能に伝達軸88が設けられている。伝達軸88は、出力軸44の外側にスプライン嵌合される中空状の部材である。
駆動スプロケット45は、出力軸44の左端側に設けられている。駆動スプロケット45には、フィードチェーン4が巻き付けられている。駆動スプロケット45は、フィードチェーン4の下側搬送経路に対して、フィードチェーン4の下側からフィードチェーン4の外周部に接触している。(図4参照)
駆動ケース80は、入力軸40、出力軸44及び中継軸82を回転自在に支持するとともに、変速機構79を収容する。駆動ケース80は、フィードチェーン4よりも機体内側(フィードチェーン4の右方)に配置されている。駆動ケース80は、機体左右方向に二分割された半割りケースが合わせられて構成されている。駆動ケース80の左側面には、出力軸44の左軸受86を収容する軸受ケース89が、ボルト90で固定されている。軸受ケース89と伝達軸88との間には、ブレーキ装置91が設けられている。
中継軸82は、入力軸40と出力軸44との間に設けられている。中継軸82は、駆動ケース80に左軸受92及び右軸受93を介して回転自在に支持されている。
変速機構79は、入力軸40と出力軸44との間で動力を変速する。変速機構79には、低速位置L、高速位置H及び中立位置Nが備えられている。変速機構79は、入力軸40の動力を中継軸82に低速で伝達する低速ギヤ列94と、入力軸40の動力を中継軸82に高速で伝達する高速ギヤ列95と、中継軸82の動力を出力軸44に伝達する最終ギヤ列96と、を備えている。低速ギヤ列94と高速ギヤ列95とは、最終ギヤ列96を挟んで機体左右方向に振り分けて配置されている。つまり、最終ギヤ列96を挟んで、左側に高速ギヤ列95が配置されているとともに、右側に低速ギヤ列94が配置されている。
低速ギヤ列94は、入力軸40に設けられる低速駆動ギヤ97と、中継軸82に設けられ、低速駆動ギヤ97と噛み合う低速従動ギヤ98と、を備えている。低速駆動ギヤ97は、入力軸40に相対回転可能に設けられている。低速従動ギヤ98は、中継軸82に一体回転可能に設けられている。
高速ギヤ列95は、入力軸40に設けられる高速駆動ギヤ99と、中継軸82に設けられ、高速駆動ギヤ99と噛み合う高速従動ギヤ100と、を備えている。高速駆動ギヤ99は、入力軸40に相対回転可能に設けられている。高速従動ギヤ100は、中継軸82に一体回転可能に設けられている。
最終ギヤ列96は、中継軸82の動力を減速して出力軸44に伝達する。最終ギヤ列96は、中継軸82に設けられる最終駆動ギヤ101と、出力軸44に設けられ、最終駆動ギヤ101と噛み合う最終従動ギヤ102と、を備えている。最終駆動ギヤ101は、中継軸82に一体回転可能に設けられている。最終駆動ギヤ101は、中継軸82における低速ギヤ列94(低速従動ギヤ98)と高速ギヤ列95(高速従動ギヤ100)との間に配置されている。最終従動ギヤ102は、出力軸44に相対回転可能に設けられている。
変速操作部83は、変速機構79を変速操作する。つまり、変速操作部83は、変速機構79を低速位置L、高速位置H及び中立位置Nのうちのいずれかに切り替えるように変速操作する。変速操作部83は、駆動ケース80におけるフィードチェーンの搬送始端側(駆動ケース80の前端側)に配置されている。変速操作部83は、入力軸40に一体回転可能かつ摺動可能に設けられ、低速駆動ギヤ97及び高速駆動ギヤ99と嵌合可能なシフタ103と、駆動ケース80に支持されるフォーク軸104と、フォーク軸104に摺動可能に設けられ、シフタ103に連結されるシフタフォーク105と、シフタフォーク105を摺動操作する操作具106と、フォーク軸104の軸方向における所定の位置(低速位置L、高速位置H及び中立位置N)にシフタフォーク105を位置決め可能な位置決め機構107と、を備えている。
操作具106は、平面視において駆動ケース80から機体内側(右方)に突出するように設けられている。操作具106は、機体前後方向の揺動軸106aを介して、駆動ケース80の前壁に揺動自在に支持されている。揺動軸106aにおける駆動ケース80内の端部には、シフタフォーク105に連結される連結部106bが設けられている。
位置決め機構107は、フォーク軸104に形成された係合溝列108と、係合溝列108と係合可能な係合ボール109と、係合ボール109を係合溝列108に係合させるように付勢するバネ110と、を備えている。係合溝列108は、低速係合溝108aと、中立係合溝108bと、高速係合溝108cと、を備えている。
クラッチ81は、入力軸40と出力軸44との間で動力を伝達又は遮断する。クラッチ81は、最終従動ギヤ102と伝達軸88との間に設けられている。なお、詳細については後述するが、クラッチ81が動力伝達状態になることにより、最終従動ギヤ102に伝達された最終駆動ギヤ101の動力が、伝達軸88を介して出力軸44に伝達される。クラッチ81は、本実施形態では、噛み合いクラッチによって構成されている。クラッチ81は、最終従動ギヤ102の左側面に形成された爪部102aと、伝達軸88の右端面に形成され、最終従動ギヤ102の爪部102aと噛合可能な爪部88aと、を備えている。
このような構成により、伝達軸88が最終従動ギヤ102側(右方)に摺動して、伝達軸88の爪部88aと最終従動ギヤ102の爪部102aとが噛み合うと、クラッチ81が動力伝達状態になる。そして、クラッチ81が動力伝達状態になることにより、最終従動ギヤ102に伝達された最終駆動ギヤ101の動力が、伝達軸88を介して出力軸44に伝達される。
一方、伝達軸88が最終従動ギヤ102とは反対側(左方)に摺動して、伝達軸88の爪部88aと最終従動ギヤ102の爪部102aとの噛み合いが解除されると、クラッチ81が動力遮断状態になる。そして、クラッチ81が動力遮断状態になることにより、最終従動ギヤ102に伝達された最終駆動ギヤ101の動力が、伝達軸88を介して出力軸44に伝達されない。また、刈取部2が上昇する(刈取部2が揺動軸Pを支点にして上方向に揺動する)と、つまり、刈取部2への動力が遮断されて刈取部2が停止すると、クラッチ81が動力遮断状態となってブレーキ装置91が作動する。
次に、駆動ユニット39における動力伝達経路について、図5により説明する。
図5に示すように、変速機構79について、操作具106でシフタフォーク105がフォーク軸104の軸方向に摺動操作されて、係合ボール109と低速係合溝108aとが係合すると、変速機構79は、低速位置Lに切り替わる。そして、係合ボール109と高速係合溝108cとが係合すると、変速機構79は、高速位置Hに切り替わる。そして、係合ボール109と中立係合溝108bとが係合すると、変速機構79は、中立位置Nに切り替わる。
先ず、変速機構79が低速位置Lに切り替えられた場合は、シフタ103が低速駆動ギヤ97側(右方)に摺動して低速駆動ギヤ97と嵌合する。これにより、低速駆動ギヤ97が入力軸40と一体回転可能となる。こうして、低速ギヤ列94が動力伝達状態になる。なお、変速機構79が低速位置Lに切り替えられた場合は、シフタ103が高速駆動ギヤ99と嵌合しない。このため、高速駆動ギヤ99が空転(入力軸40に対して相対回転)する。この結果、高速ギヤ列95が動力遮断状態になる。
これにより、入力軸40の動力が、低速駆動ギヤ97、低速従動ギヤ98、中継軸82、最終駆動ギヤ101を経由して、最終従動ギヤ102に伝達される。そして、クラッチ81が動力伝達状態になっていれば、最終従動ギヤ102に伝達された最終駆動ギヤ101の動力が、伝達軸88を介して出力軸44に伝達される。こうして、入力軸40の動力が低速ギヤ列94によって、出力軸44に低速で伝達されることにより、フィードチェーン4が低速で回転する。
続いて、変速機構79が高速位置Hに切り替えられた場合は、シフタ103が高速駆動ギヤ99側(左方)に摺動して高速駆動ギヤ99と嵌合する。これにより、高速駆動ギヤ99が入力軸40と一体回転可能となる。こうして、高速ギヤ列95が動力伝達状態になる。なお、変速機構79が高速位置Hに切り替えられた場合は、シフタ103が低速駆動ギヤ97と嵌合しない。このため、低速駆動ギヤ97が空転(入力軸40に対して相対回転)する。この結果、低速ギヤ列94が動力遮断状態になる。
これにより、入力軸40の動力が、高速駆動ギヤ99、高速従動ギヤ100、中継軸82、最終駆動ギヤ101を経由して、最終従動ギヤ102に伝達される。そして、クラッチ81が動力伝達状態になっていれば、最終従動ギヤ102に伝達された最終駆動ギヤ101の動力が、伝達軸88を介して出力軸44に伝達される。こうして、入力軸40の動力が高速ギヤ列95によって、出力軸44に低速で伝達されることにより、フィードチェーン4が高速で回転する。
最後に、変速機構79が中立位置Nに切り替えられた場合は、シフタ103が低速駆動ギヤ97及び高速駆動ギヤ99のいずれとも嵌合しない。このため、低速駆動ギヤ97及び高速駆動ギヤ99が空転(入力軸40に対して相対回転)する。この結果、低速ギヤ列94及び高速ギヤ列95が動力遮断状態になる。したがって、入力軸40の動力が伝達軸88及び出力軸44に伝達されないため、フィードチェーン4が回転しない。
以上のような構成により、フィードチェーン4は、フィードチェーン4専用の駆動ユニット39によって、フィードチェーン4の回転速度だけが変速される。したがって、本発明のコンバインにおいては、扱胴16や選別部5を適切な作動速度に維持して、脱穀性能及び選別性能を維持しながら、フィードチェーン4の回転速度を作業状態に適した回転速度に容易に減速することができる。
また、本発明のコンバインにおいては、フィードチェーン4が駆動スプロケット45に巻き付く方向に弛むため、フィードチェーン4が弛んだ場合における駆動スプロケット45へのフィードチェーン4の巻き付き具合の低下を抑制することができる。
以下、本発明に係る別実施形態について説明する。
本実施形態では、ガイドレール77は、フィードチェーン4の搬送方向において搬送始端側(前端側)に配置されているが、ガイドレール77の位置は、これに限定されない。例えば、ガイドレール77は、フィードチェーン4の搬送方向において搬送終端側(後端側)に配置されていてもよい。また、ガイドレール77は、フィードチェーン4の搬送方向において搬送中途部(前後中途部)に配置されていてもよい。また、ガイドレール77を設けない構成でもよい。
本発明は、穀稈を搬送するフィードチェーンを備えるコンバインに利用可能である。
4 フィードチェーン
15 エンジン
37 カウンタ軸
38 ベルト伝達機構(伝達機構)
39 駆動ユニット
40 入力軸
44 出力軸
45 駆動スプロケット
76 テンションローラ(テンション回転体)
78 テンションアーム(アーム部材)

Claims (5)

  1. 脱穀部の横外側に設けられ、かつ、穀稈を機体後方に向けて搬送する上側搬送経路及び戻り経路としての下側搬送経路を有するフィードチェーンと、
    前記脱穀部の下部前方において前記脱穀部の前記フィードチェーン側と前記フィードチェーンとは反対側とに亘る状態で設けられ、前記脱穀部に対して前記フィードチェーンとは反対側に配設されたエンジンからの動力を、前記脱穀部の前記フィードチェーン側に伝達するカウンタ軸と、
    前記カウンタ軸からの動力が入力されると共に、その動力を前記フィードチェーンに伝達する駆動ユニットと、
    前記フィードチェーンに緊張力を付与するテンション回転体と、が備えられ、
    前記駆動ユニットに、入力プーリが取り付けられると共に前記入力プーリを介して前記カウンタ軸からの動力が入力される入力軸と、駆動スプロケットが取り付けられると共に前記駆動スプロケットを介して前記フィードチェーンに動力を出力する出力軸と、が備えられ、
    前記駆動ユニットは、前記入力軸が前記カウンタ軸の上方に位置する状態、かつ、前記出力軸が前記入力軸の後方に位置する状態で、前記脱穀部の横外側の前部に設けられ、
    前記テンション回転体は、機体前後方向において前記テンション回転体の存在範囲が前記入力プーリの存在範囲及び前記駆動スプロケットの存在範囲と重複する状態で、前記駆動ユニットの下方に設けられ、
    前記フィードチェーンは、前記駆動スプロケット記下側搬送経路において前記フィードチェーンに対して下側から前記フィードチェーンの外周部に接触するように、かつ、前記テンション回転体が前記下側搬送経路において前記フィードチェーンのうち前記駆動スプロケットが接触する箇所よりも駆動方向下手側箇所に対して上側から前記フィードチェーンの内周部に接触するように、前記駆動スプロケット及び前記テンション回転体に巻き付けられているコンバイン。
  2. 前記カウンタ軸に、前記ベルトが巻き付けられるカウンタプーリが設けられ、
    機体前後方向において、前記入力プーリの存在範囲と前記カウンタプーリの存在範囲とが重複している請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記カウンタ軸は、前記脱穀部の前壁部の前方に配置され、
    前記駆動ユニットは、前記入力軸が前記前壁部の前方に位置するように、前記前壁部から前方に突出する状態で配置されている請求項1又は請求項2に記載のコンバイン。
  4. 一端部に前記テンション回転体を回転自在に支持するアーム部材を備え、
    前記アーム部材の他端部は、前記出力軸に揺動可能に支持されている請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記カウンタ軸の動力を前記入力軸に伝達する伝達機構を備え、
    前記伝達機構は、上下方向に延びるように構成されている請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のコンバイン。
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