JP5747205B2 - 抗インフルエンザ剤 - Google Patents

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Description

本発明はウィルス特にインフルエンザウィルスの感染を予防及び/又は治療に関する。より詳細には、担子菌であるアガリクス茸の子実体又は菌糸体の抽出物を有効成分として含有してなる抗インフルエンザ剤、又、これを配合してなるインフルエンザウィルスの感染を予防し及び/又は該ウィルスの繁殖を抑制し及び/又は免疫を賦活するための組成物に関するものである。
インフルエンザウィルスは、オルトミクソウィルス科に分類され、A、B及びC型に分類される。A型とB型のウィルス表面にある糖蛋白は変異が大きく、インフルエンザの種類が多い要因となっている。特にA型インフルエンザウィルスは、抗原性が変異しやすいため、毎年インフルエンザウィルス感染を流行させる。インフルエンザウィルス感染は、免疫力の弱い幼児や高齢者のみならず健常な成人においても死に至らしめることもある。
インフルエンザウィルス感染の予防として、インフルエンザワクチンが広く用いられ、ワクチンを皮下注射や筋肉注射して、該ウィルスに対する免疫を事前に体内に確立し、感染を予防することが一般に行われている。又、特にA型、B型のインフルエンザの治療薬としてはノイラミニダーゼ阻害薬が用いられる。該ノイラミニダーゼ阻害薬は、体内でのインフルエンザウィルスの増殖過程において、感染細胞からのインフルエンザウィルスの放出に必要なノイラミニダーゼを抑制することによりインフルエンザウィルスの増殖を抑制する。(非特許文献1)
しかしながら、特にA型インフルエンザウィルスは、抗原性が変異しやすい性質のため、流行の抗原タイプの予測が困難であるのに加え、ワクチン製造に時間がかかるため、インフルエンザの流行時に有効なワクチンを十分に製造及び供給することが困難となるのが実情である。さらに、インフルエンザ治療薬であるノイラミニダーゼ阻害薬は、その有効性が認知されている一方で副作用や薬剤耐性変異の報告もある。(非特許文献2)
柏木征三郎ほか、「感染症学雑誌」、第74巻、第1044頁〜第1061頁、2000年 加地正英、「臨床と研究」、第83巻、第12号、第1794頁〜第1798頁、2006年
かかる現状に鑑み、本発明は、インフルエンザウィルスの感染を効果的に予防し、かつ感染後の治療にも効果を発揮し得る安全で簡便に使用可能な抗インフルエンザ剤を開発し、これを産業上有効利用できる態様の組成物として提供することを課題とした。
本発明者らは、前記課題を解決するための方策を鋭意検討した結果、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体の抽出物がウィルス、特にインフルエンザウィルスの感染予防効果を奏することの知見を得、又、前記抽出物は、日常的に摂取しても副作用の問題を起こすことなく、かつ簡便に摂取可能であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の特徴は、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体を親水性溶媒で抽出処理した抽出物を有効成分として含有してなることを特徴とする抗インフルエンザ剤である。前記抗インフルエンザ剤は、望ましくは、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体を熱水抽出処理して得た熱水抽出物をさらにエタノール濃度が40%以上かつ70%以下のエタノール水溶液を用いて抽出処理して得られる、該エタノール水溶液に不溶の成分を有効成分として含有してなるものである。又、前記抗インフルエンザ剤において、アガリクス茸はアガリクス ブラゼイ ムリル(Agaricus blazei Murill)であることが好ましい。
本発明の他の特徴は、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体を親水性溶媒で抽出処理した前記抽出物と、スグリ属及びスノキ属からなる群から選択される1種又は2種の属に属する植物の乾燥粉末及び/又は抽出物とを併用して含有してなることを特徴とする抗インフルエンザ剤である。ここで、前記抽出物は、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体を熱水抽出処理して得た熱水抽出物をさらにエタノール濃度が40%以上かつ70%以下のエタノール水溶液を用いて抽出処理して得られる、該エタノール水溶液に不溶の成分を有効成分として含有してなるものが望ましく、アガリクス茸はアガリクス ブラゼイ ムリル(Agaricus blazei Murill)であることが好適である。又、スグリ属に属する植物はカシスであることが望ましく、スノキ属に属する植物はクランベリーであることが望ましい。
本発明の更に他の特徴は、前記いずれかの抗インフルエンザ剤を配合してなることを特徴とする飲食品、医薬品、飼料又はペットフードである。
本発明によれば、アガリクス茸の抽出物を有効成分として含有してなる抗インフルエンザ剤が提供される。このインフルエンザ剤は、アガリクス茸としてアガリクス ブラゼイ ムリル(Agaricus blazei Murill)を用いるとき、アガリクス茸の抽出物として、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体の熱水抽出物をエタノール濃度が40%以上かつ70%以下のエタノール水溶液で処理して得られる、前記エタノール水溶液に不溶の成分を用いるとき、又、カシス果実抽出物やクランベリー果実抽出物を併用するときに、インフルエンザウィルスの感染を顕著に防止し、該感染後の免疫能を高め、死亡率を低減させ、治療に優れた効果を奏する。本発明の抗インフルエンザ剤は飲食品、医薬品、飼料、ペットフード等の用途に有効利用することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。まず、本発明の抗インフルエンザ剤は、アガリクス茸の子実体及び又は菌糸体を親水性溶媒で抽出処理して得られる抽出物を有効成分として含有してなることを特徴とするものである。
本発明において、アガリクス茸とはハラタケ科ハラタケ属(Agaricus)に属するキノコをいい、具体例としてハラタケ(A.campestris)、カワリハラタケ(ブラジル原産のA.blazei、A.blasiliensis、北米原産のA.subrufescens、欧州原産のA.rufotegulis等)、マッシュルーム(A.bisporus)、シロオオハラタケ又はホースマッシュルーム(A.arvensis)、シロモリノカサ(A.silvicola)、ザラエノハラタケ(A.subrutilescens)等を挙げることができる。これらの茸は、従来より食用に供せられ、その子実体が人工栽培されあるいは菌糸体が人工的に培養生産されて流通しているものも多く、容易に入手することが可能である。本発明ではアガリクス ブラゼイ ムリル(A.blazei Murill)、マッシュルーム又はハラタケを原料として使用することが望ましく、最も好適にはアガリクス ブラゼイ ムリルを用いる。
前記アガリクス茸の子実体は生あるいは乾燥物のいずれも原料として使用できるが、取り扱い上、保存性及び抽出効率等の点から乾燥物がよい。又、菌糸体は適当な炭素源と窒素源を含む培地を用いて種菌を培養して得られる生あるいは乾燥菌糸体を利用できるが、子実体同様に乾燥物を用いるのが簡便である。
本発明に係る抽出物は、前記アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体を親水性溶媒を用いて抽出処理することにより得ることができる。親水性溶媒の具体例として水、低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等及びこれらの混合物を挙げることができるが、このうち水及び低級アルコールが好ましく、低級アルコールとしてはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等の一価アルコールを好適に使用することができる。本発明に係るアガリクス茸抽出物を飲食品用途に供する場合は水及び/又はエタノールを用いることが望ましく、飼料や医薬品の用途に供する場合はこれ以外の溶媒を使用してもさしつかえない。親水性溶媒として含水アルコールを用いる際の含水率は、アルコールの種類や極性により異なるが、概ね5質量%以上である。含水率がこれを下回ると目的物の収量が減少し又は抗インフルエンザ作用が低下することがある。又、エタノール以外のアルコールを用いる場合、その炭素数が大きくなるほど含水率を高めるのがよい。この含水率のめやすは、メタノールのとき約40質量%以下、エタノールのとき約60質量%以下、イソプロパノールのとき約70質量%以下、又、ブタノールのときは約80質量%以下である。より望ましくは、例えば、含水エタノールの場合は、含水率が約30質量%〜約60質量%すなわちエタノール濃度が約40質量%〜約70質量%のエタノール水溶液である。
前記抽出処理は次のように行う。すなわち、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体の生又は乾燥物を適宜に凍結破砕、裁断、衝撃破壊、酵素分解等の処理に供して破砕、細断あるいは粉砕し、この質量に対して前記親水性溶媒を1〜50倍容量、より好ましくは2〜20倍容量加え、常圧又は0.1〜5気圧、より好ましくは0.5〜3気圧の加圧下、約40℃以上、より好ましくは80〜95℃に加熱して、適宜に撹拌しながら、約10分〜24時間、より好ましくは30分〜5時間抽出処理する。このとき、前記条件の加圧下で処理を行えば、抽出物の増収メリットがある。抽出処理後、残渣を濾別して抽出液を得る。尚、この抽出残渣に前記親水性溶媒を加えて同様に処理して二次抽出液を得、該操作を数回程度繰り返してもよい。得られた抽出液を併せて濃縮し、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を施して本発明に係る抽出物を製造することができる。
本発明に係る抽出物は前述のように抽出処理して得ることができるが、抽出処理の望ましい手順の一例は、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体を先ず熱水(80〜95℃)抽出して熱水抽出物を得て、次いで該熱水抽出物を更にエタノール濃度が約60質量%の含水エタノールで分別処理し、該含水エタノールに不溶分を採取する。この場合、例えば、熱水抽出物の質量に対して前記含水エタノールを2〜10倍容量添加し、常圧下、常温〜沸点以下の温度で10分〜12時間、適宜に撹拌しつつ、生じた沈殿物を遠心分離等の処理に供して採取し、脱溶媒して本発明に係る抽出物を製造する。かかる手順により得られる抽出物は本発明の所望効果を顕著に奏するものである。
尚、前記抽出物は、活性炭、シリカゲル、オクタデシルシラン結合シリカゲル(ODS)、活性アルミナ、ポリスチレン等の吸着剤、イオン交換樹脂等を用いて精製処理したり、デキストラン、アガロース等を用いて分画処理を施してもよい。これらの処理によって本発明の所望効果を更に高めることが可能となる。
かくして得られる抽出物は、これをそのまま又は公知の安定剤、賦形剤、結合剤等の添加物質とともに含有せしめて本発明の抗インフルエンザ剤とすることができる。添加物質としては本発明の趣旨に反しないものであれば差し支えなく、食品、医薬品、飼料、ペットフード等に使用されるデンプン、デキストリン、粉末セルロース、結晶セルロース、セルロース誘導体、ショ糖脂肪酸エステル、乳糖、アラビアガム、マンニトール、トレハロース、グルコース、ゼラチン、二酸化ケイ素等を単独で又は組み合わせて利用することが可能である。
次に、本発明の他の特徴である、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体を親水性溶媒で抽出処理して得られる抽出物と、スグリ属及びスノキ属からなる群から選択される1種又は2種の属に属する植物の乾燥粉末及び/又は抽出物とを併用して含有してなることを特徴とする抗インフルエンザ剤について説明する。この態様の抗インフルエンザ剤は前述のアガリクス茸抽出物と特定植物の乾燥粉末及び/又は抽出物とを組み合わせてなるものであり,本発明の所望効果をより一層顕著に奏する。
この態様の抗インフルエンザ剤において、アガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体を親水性溶媒で抽出処理して得る抽出物は前述したものと同じである。該抽出物と併用する特定植物はスグリ科スグリ属(Ribes)に属するもの及び/又はツツジ科スノキ属(Vaccinium)に属するものが好ましい。本発明では、これらの属に属する植物を単独で又は組み合わせて使用することができ、各植物の乾燥粉末及び抽出物のいずれか一方又は両方を選択できる。使用部位は根、茎、葉、花、果実、植物体全体、種子、発芽物等のいずれでもよい。
スグリ属に属する植物としてクロスグリ、クロフサスグリ、ブラックカラント、カシス(R.nigrum)、フサスグリ、アカスグリ、アカフサスグリ(R.rubrum)、セイヨウスグリ、マルスグリ、オオスグリ(R.uva−crispa)、トガスグリ(R.sachalinense)、アメリカスグリ(R.americanum)等を例示することができ、カシスがより望ましい。又、スノキ属に属する植物としてクランベリー(V.oxycoccus)、アメリカンクランベリー、オオミツルコケモモ(V.macrocarpon)、コケモモ(V.vitis−idaea)、ビルベリー(V.myrtillus)、ブルーベリー(V.sp)、シャシャンボ(V.bracteatum)等を例示することができ、クランベリーがより望ましい。
これらの植物は、通常、その果実が食用に供せられており、本発明においても生のまま又は搾汁の形態で利用してもよいが、果実に限らず前記の各部位を乾燥及び粉砕処理した乾燥粉末、生、搾汁若しくは乾燥物を水、低級アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール等)、アセトン等の親水性溶媒により前述のアガリクス茸の場合と同様に抽出処理した抽出物の形態にするのが簡便であり、好適である。尚、この抽出物は、活性炭、シリカゲル、オクタデシルシラン結合シリカゲル(ODS)、活性アルミナ、ポリスチレン等の吸着剤、イオン交換樹脂等を用いて精製処理したり、デキストラン、アガロース等を用いて分画処理を施してもよい。これらの処理によって本発明の所望効果を更に高めることが可能となる。
本発明に係る抗インフルエンザ剤において、アガリクス茸抽出物と前記特定植物の乾燥粉末及び/又は抽出物とを併用する場合の比率は、アガリクス茸抽出物1質量部に対して前記特定植物の加工物が約0.05質量部〜約1.0質量部であり、より望ましくは約0.1質量部〜約0.8質量部であり、最も望ましくは約0.1質量部〜約0.5質量部である。前記特定植物の加工物が約0.05質量部未満の場合はアガリクス茸抽出物単独のときと比較して本発明の所望効果が変わらず、一方、約1.0質量部を超える場合は更なる併用効果が期待できない。
本発明に係る抗インフルエンザ剤は、これ自体を飲食品、医薬品、化粧品、飼料、ペットフードその他産業分野の様々な製品とすることができ、あるいは該製品の配合原料の一部として使用する態様でも利用できる。とりわけ飲食品用途が好適である。これらの例を以下に述べるが、本発明はこの例示によって何ら制限を受けるものではない。
前記飲食品の具体例として、野菜ジュース、果汁飲料、清涼飲料、茶等の飲料類、スープ、ゼリー、プリン、ヨーグルト、ケーキプレミックス製品、菓子類、ふりかけ、味噌、醤油、ソース、ドレッシング、マヨネーズ、植物性クリーム、味噌、焼肉用たれや麺つゆ等の調味料、麺類、うどん、蕎麦、スパゲッティ、ハムやソーセージ等の畜肉魚肉加工食品、ハンバーグ、コロッケ、ふりかけ、佃煮、ジャム、牛乳、クリーム、バター、スプレッドやチーズ等の粉末状、固形状又は液状の乳製品、マーガリン、パン、ケーキ、クッキー、チョコレート、キャンディー、グミ、ガム等の各種一般加工食品や、粉末状、顆粒状、丸剤状、錠剤状、ソフトカプセル状、ハードカプセル状、ペースト状又は液体状の栄養補助食品、特定保健用食品、機能性食品、健康食品、濃厚流動食や嚥下障害用食品の治療食等を挙げることができる。
これらの飲食品を製造するには、公知の原材料及び本発明に係る抗インフルエンザ剤を用い、あるいは公知の原材料の一部を本発明の抗インフルエンザ剤で置き換え、公知の方法によって製造すればよい。例えば、本発明に係る抗インフルエンザ剤と、必要に応じてグルコース(ブドウ糖)、デキストリン、乳糖、澱粉又はその加工物、セルロース粉末等の賦形剤、ビタミン類、ミネラル類、動植物や魚介類の油脂、たん白(動植物や酵母由来の蛋白質、その加水分解物等)、糖質、色素、香料、酸化防止剤、その他の食用添加物、各種栄養機能成分を含む粉末やエキス類等の食用素材とともに混合して粉末、顆粒、ペレット、錠剤等の形状に加工したり、常法により前記例の一般食品に加工処理したり、これらを混合した液状物をゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース等で被覆してカプセルを成形したり、飲料(ドリンク類)の形態に加工して、栄養補助食品や健康食品として利用することは好適である。とりわけ錠剤、カプセル剤やドリンク剤が望ましい。
本発明に係る抗インフルエンザ剤を飲食品に配合する場合の比率は、飲食品の形態、本発明に係る抗インフルエンザ剤中のアガリクス茸抽出物や併用する特定植物の種類、品質、性状、成分等の相違によるため一律には規定しがたいが、飲食品中のアガリクス茸抽出物含量が約0.01質量%〜約90質量%、より望ましくは約1質量%〜約50質量%となるようにし、前記特定植物の加工物や他の原材料を適宜に併用して処方を設計し、常法に従い目的とする飲食品を調製すればよい。アガリクス茸抽出物の含量が約0.01質量%を下回るような飲食品ではアガリクス茸抽出物による本発明の所望効果を期待するためには多量の当該飲食品を摂取しなければならず、又、アガリクス茸抽出物の特有の風味を考慮した飲食品の実用的な態様から、本発明に係る飲食品中の最多アガリクス茸抽出物含量は約90質量%である。本発明に係る飲食品は、ヒトの場合1日あたりのアガリクス茸抽出物摂取量の目安を約10mg〜約1000mg、望ましくは約30mg〜約500mg、さらに望ましくは約50mg〜約200mgとして、例えば、経口摂取、経管投与等の方法で体内に取り込むことができる。
本発明に係る抗インフルエンザ剤及び飲食品は、本発明の目的に沿って、日常の食生活において継続的に摂取することが望ましく、このような態様によって本発明の所望効果、とりわけ日常生活の中で暴露されるインフルエンザウィルスの感染を低減ないし抑制し、体内でのインフルエンザウィルスの増殖を予防することが可能となる。この観点から、本発明においては、本発明に係るアガリクス茸抽出物やこれと併用する前記特定植物の加工物(乾燥粉末及び/又は抽出物)を必ずしも同一組成物中に含有せしめる制限はなく、これらを別々に含む複数の組成物あるいは飲食品として調製し、該組成物あるいは飲食品をほぼ同時に経口摂取することは本発明の技術的範囲に属する。
本発明に係る抗インフルエンザ剤を配合した医薬品も可能である。前記のアガリクス茸抽出物に、本発明の趣旨に反しない公知の賦形剤や添加剤を必要に応じて加え、常法により加工して錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、アンプル剤、注射剤等の製剤となし、経口投与、経管投与あるいは皮内投与する。インフルエンザウィルスの感染の低減ないし抑制、感染して体内に侵入したウィルスの増殖の抑制、その他の疾患の予防等のために適用することができる。本発明に係るアガリクス茸抽出物の配合量は製剤の種類、形態、用法、用量等により一律に規定し難いが、概ね0.01〜50質量%である。経口投与する場合の摂取量の目安は、有効成分として前記アガリクス茸抽出物を、成人1日あたり約0.01〜約10g、より好ましくは約0.1〜約5gである。該範囲より少ないと本発明の所望効果を奏することが難しく、多すぎても更なる効果を期待できない。
次に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。各例において、%、部及び比率はいずれも質量基準である。
(製造例1)
アガリクス ブラゼイ ムリルの乾燥子実体を約0.7cm角サイズに粗砕したもの300gをステンレス製耐圧釜に仕込み、イオン交換水3Lを添加し、常圧下、90℃で3時間抽出処理した後、減圧濾過して残渣を分離し第1抽出液を採取した。次いで、前記残渣にイオン交換水2.5Lを加えて同様に処理して第2抽出液を採取した。両抽出液を合わせて減圧濃縮及び凍結乾燥処理し、アガリクス茸抽出物(試料1)40.5gを得た。
(製造例2)
製造例1において、常圧下を1.3気圧の加圧下に置き換えて同様に処理してアガリクス茸抽出物(試料2)88.0gを得た。
(製造例3)
製造例2で得た試料2の一部50gにエタノール濃度が65%の含水エタノール400mLを加え、常圧下で一旦溶解後30℃にて1時間静置し、生じた沈殿物を遠心分離して前記含水エタノールに可溶の画分と不溶の画分に分別した。含水エタノール可溶画分は、減圧濃縮及び凍結乾燥して前記含水エタノールに可溶のアガリクス茸抽出物(試料3)17.4gを得た。又、含水エタノール不溶画分(沈殿物)は、加水後、減圧濃縮でアルコールを除去し凍結乾燥して前記含水エタノールに不溶のアガリクス茸抽出物(試料4)32.1gを得た。
(製造例4)
アガリクス ブラゼイ ムリルの乾燥菌糸体300gをステンレス製耐圧釜に仕込み、イオン交換水3Lを添加し、常圧下、90℃で3時間抽出処理した後、精密濾過して残渣を分離し第1抽出液を採取した。次いで、前記残渣にイオン交換水2.5Lを加えて同様に処理して第2抽出液を採取した。両抽出液を合わせて減圧濃縮及び凍結乾燥し、アガリクス茸抽出物(試料5)143.2gを得た。
(製造例5)
製造例4で得た試料5の一部50gにエタノール濃度が40%の含水エタノール400mLを加え、常圧下で一旦溶解後30℃にて1時間静置し、生じた沈殿物を遠心分離して採取した。この沈殿物に加水した後、減圧濃縮でアルコールを除去し更に乾燥処理して前記含水エタノールに不溶のアガリクス茸抽出物(試料6)30.6gを得た。
(製造例6)
マッシュルームの生の子実体500gを約0.5mm角サイズに細断してステンレス製耐圧釜に仕込み、イオン交換水10Lを加え、常圧下、70℃で1時間抽出処理した後、減圧濾過して残渣を分離した抽出液を得た。次いで、この抽出液に最終エタノール濃度が50%になるようにエタノールを添加してゆるやかに攪拌し、常圧下、30℃にて5時間静置後、生じた沈殿物を遠心分離して採取した。更に、この沈殿物に加水、減圧濃縮及び凍結乾燥して、前記エタノール不溶分からなるアガリクス茸抽出物(試料7)40.5gを得た。
(製造例7)
カシスの果実部の圧搾液1Lにエタノール濃度が70%の含水エタノール10Lを加え、常圧下、40〜50℃で30分間抽出処理し、残渣除去、濃縮及び乾燥処理してカシス抽出物(試料8)7.3gを得た。
(製造例8)
クランベリーの果実部の乾燥物100gにエタノール濃度が70%の含水エタノール1Lを加え加え、50〜60℃で2時間抽出処理し、残渣除去、濃縮及び乾燥処理してクランベリー抽出物(試料9)21.6gを得た。
(製造例9)
コケモモの果実及び葉の乾燥混合物100gにエタノール濃度が90%の含水エタノール1Lを加え加え、50〜60℃で2時間抽出処理し、残渣除去、濃縮及び乾燥処理してコケモモ抽出物(試料10)15.0gを得た。
(比較製造例1)
アガリクス ブラゼイ ムリルの乾燥子実体を約0.7cm角サイズに粗砕したもの300gをステンレス製耐圧釜に仕込み、ヘキサン3Lを添加し、常温常圧下で1時間抽出処理後、減圧濾過して抽出液と残渣に分離した。抽出液を脱溶媒及び乾燥処理してヘキサン抽出物(比較試料1)を得た。この抽出物の成分は遊離脂肪酸、エルゴステロール等の遊離ステロール及びその配糖体、リン脂質、セラミド等の脂質類がほとんどを占め、遊離脂肪酸はリノール酸が主成分であった。
(試験例1)「in vitroでの抗インフルエンザ試験」
本試験において、インフルエンザウィルス株はインフルエンザウィルスA/NWS/33(H1N1)を用いた。又、細胞はMadin−Darby canine kidney(MDCK)細胞を、細胞の培養には2%fetal bovine serum(FBS)含有Eagle’s minimal essential medium(MEM)培地を用いた。
48穴プレートにMDCK細胞を播き、2%FBS含有MEM培地で培養した後、同培地に溶解した試料とウィルス液(0.2PFU/Cell)を添加して室温で1時間放置した後、前記培養培地を除去し、さらに前記培地で3回洗浄して細胞に感染していないウィルスを除去した後、前記培地に溶解した試料を再度添加して37℃、5%CO条件下で24時間培養した。培養終了後、−80℃の冷凍庫へ移し、細胞を死滅させた後、ウィルス量をプラークアッセイ法で測定した。片対数グラフ上で50%ウィルス増殖阻害濃度(IC50)を求めた。この結果を表1に示す。同表において、IC50の値が小さいものほど、インフルエンザウィルスの感染を阻害している効果が高いことを示す。
Figure 0005747205
試料1〜試料10はいずれもin vitro試験でインフルエンザウィルスの感染を予防する効果があることを確認した。一方、比較試料1はインフルエンザウィルスの感染を阻害しなかった。
(試験例2)「in vivoでの抗インフルエンザ試験」
BALB/cマウス(雌、6週齢)に試料を2週間連続経口投与した後、A型インフルエンザウィルス(H1/N1株)を7.5(log)TCID50にて経鼻感染させた(一次感染)。該感染3日後、血液を採取してリンパ球の幼弱化試験を行った。更に、マウスを屠殺して脾臓を摘出し、該脾臓から調製したリンパ球のNK活性を測定した。
リンパ球幼若化試験は、回収した末梢血リンパ球をH−Thymidine存在下でフィトヘマグルチニンPによる抗原刺激を行い96時間培養した後のH−Thymidineの取込量を液体シンチレーションカウンターにて測定した。生理食塩水投与群を100として増減の割合を求めた。又、NK活性は、マウスの脾臓より調製したリンパ球を、51Crを標識したYac−1細胞を標的細胞として混合培養を行い、放出された51Cr量を液体シンチレーションカウンターにて測定し、次式によりNK活性を求めた。
%Lysis=100×((検体の51Cr遊離値(cpm)−自然51Cr遊離値(cpm))/(最大51Cr遊離値(cpm)−自然51Cr遊離値(cpm))
本試験の結果を表2にまとめた。
Figure 0005747205
in vivo試験でインフルエンザウィルス感染後の免疫細胞の分析を行ったところ、試料1〜試料7を投与したマウスの脾臓リンパ球のNK活性が亢進していたことが明らかになった。更に末梢血リンパ球の抗原刺激下での幼弱化反応が高まっていたことを確認した。これらの結果から、試料1〜試料7を投与した群では、インフルエンザ投与後の免疫能が高まっており、インフルエンザ感染を予防する効果があったものと判断した。又、アガリクス茸抽出物(試料1、試料4、試料5、試料6)と果実抽出物(試料8、試料9)の併用で相乗効果が認められた。一方、比較試料1では効果が見られなかった。
(試験例3)「in vivoでの抗インフルエンザ試験」
BALB/cマウス(雌、6週齢)に試料を2週間連続経口投与した後、A型インフルエンザウィルス(H1/N1株)を7.5(log)TCID50にて経鼻感染させた(一次感染)。インフルエンザウィルス感染後も引き続き試料の経口投与を試験期間中継続して行った。感染3週間後、9.5(log)TCID50にて再度前記インフルエンザウィルスを経鼻感染させた(二次感染)。二回目の感染後のマウスの生存数を観察した。試料は全て100mg/kgで経口投与した。本試験の結果を表3にまとめた。
Figure 0005747205
生理食塩水のみ投与した群のラットが4日後に全て死亡したのに比べ、試料1〜試料10を投与した群では二次感染7日目でも生存が認められた。よってこれらはインフルエンザウィルスの感染を予防ないし治癒する効果があったものと推察される。又、試料8又は試料9の果実抽出物とアガリクス茸抽出物との組み合わせによる相乗的な併用効果が認められた。2種類のアガリクス茸抽出物の組み合わせは、それぞれが単独でも100%の生存率を示したため、その併用効果は明確ではなかった。一方で比較試料1は、インフルエンザウィルスの感染を阻害しなかった。
(試作例1)
製造例3に記載の方法で調製したアガリクス茸の子実体の熱水抽出物の含水エタノール沈殿画分(試料4):170部、ミツロウ:30部及びコーン油:50部を約50℃に加熱混合して均質にした後、カプセル充填機に供して、常法により1粒あたり内容量が300mgのゼラチン被覆ソフトカプセル製剤を試作した。また、前記試料4を製造例1の方法で調製したアガリクス茸の熱水抽出物(試料1)に置き換えることを除き同様に処理してソフトカプセル製剤を試作した。これらのカプセル製剤は経口摂取できる栄養補助食品又は医薬品として利用できる。
(試作例2)
試作例1において、試料4:170部を試料4:100部及び製造例8の方法で調製したクランベリーの含水エタノール抽出物(試料9):70部の混合物に置きかえて同様に処理して栄養補助食品を試作した。
(試作例3)
試作例1において、試料4:170部を製造例2の方法で調製したアガリクス茸の加圧熱水抽出物(試料2):130部及び製造例7の方法で調製したカシスの抽出物(試料8):40部の混合物に置きかえて同様に処理して栄養補助食品を試作した。
(試作例4)
試料2:100部、製造例5の方法で調製したアガリクス茸の菌糸体抽出物のエタノール沈殿画分(試料6):30部、化工デンプン(松谷化学工業(株)製、商品名:「パインフロー」):70部、リン酸三カルシウム(米山化学工業(株)製):85部、及びセルロース35部を混合機に仕込み、10分間攪拌混合した。この混合物を直打式打錠機に供して直径7mm、高さ4mm、重量150mg/個の素錠を作成し、ついでコーティング機でシェラック被膜を形成させて錠剤形状の経口摂取用組成物を試作した。
(試作例5)
市販のグレープジュース1000部に製造例6の方法で調製したアガリクス茸の子実体抽出物のエタノール不溶画分(試料7):10部及び試料9:3部を加えて十分に混合し均質なグレープ風味飲料を試作した。これは冷蔵庫で1週間保存しても外観及び風味に異状及び違和感は認められなかった。
本発明に係るアガリクス茸の子実体及び/又は菌糸体の抽出物、及び、前記抽出物とカシス、クランベリー等の植物との組み合わせは、インフルエンザウィルスの感染及び/又は該感染後の生体内での増殖を顕著に抑制する。このため、これらを有効成分としてなる抗インフルエンザ剤は、これを経口摂取等することにより、インフルエンザウィルス感染の抑制ないし防止にとって有用であり、疾病の発生を予防及び/又は治療するための飲食品、医薬品、飼料、ペットフード等に有効利用できる。

Claims (4)

  1. アガリクス ブラゼイ ムリル(Agaricus blazei Murill)の子実体を80℃以上の熱水で30分〜5時間抽出処理して得た熱水抽出物を、さらにエタノール濃度が40%以上かつ70%以下のエタノール水溶液を用いて抽出処理して得られる、該エタノール水溶液に不溶の成分を有効成分として含有してなることを特徴とする抗インフルエンザ剤(但し、エキナセアとの併用は除く。)。
  2. スグリ属及びスノキ属からなる群から選択される1種又は2種の属に属する植物の乾燥粉末及び/又は抽出物を併用するものである請求項1に記載の抗インフルエンザ剤。
  3. スグリ属に属する植物がカシスであり、スノキ属に属する植物がクランベリー又はコケモモである請求項に記載の抗インフルエンザ剤。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の抗インフルエンザ剤を配合してなることを特徴とする医薬品、飼料又はペットフード。
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