JP4165690B2 - インターロイキン12産生促進組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインターロイキン12産生促進組成物の製造方法に係り、特に担子菌の培養で得られる菌糸体の酵素分解組成物を主体としたインターロイキン12産生促進組成物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アガリクスはキノコ(担子菌)の一種で、その抗癌効果、免疫賦活効果などが広く知られるようになってきている。現在広く用いられているアガリクスは子実体(キノコ)であり、それを農業生産的に土壌ないしはバガス(サトウキビの絞りかす)の上で生産し、それをつみ取り、乾燥した物をそのまま、あるいは粉砕して粉にした物が用いられている。
【0003】
アガリクスの持つ機能性成分の存在部位としては、水溶性部分、あるいは低分子部分であるという報告がこれまでになされている。しかしながら、従来の子実体を摂取する際には、幾つかの問題点がある。
(1)効果が表れにくいという問題:アガリクスは煎じることにより有効成分であるβ−D−グルカンが熱水中に抽出されるが、その量は総量に対してわずか約0.5%にとどまっており、体内へ吸収されるのはそのうちの更に約0.2%、つまり総量に対して0.002%とごくわずかな量にすぎない。
(2)効果のばらつきの問題:アガリクスを煎じる行程は服用者に委ねられるために、煎じ方の違いによって抽出物の量的・質的な差を生じ、これが服用者の腸管における吸収能の差とともに効果のばらつきの主な原因となっている。
(3)成分のばらつき及び生産コストの問題:アガリクスブラゼイの子実体を生産する際には天然物由来の培地原料や土壌が必要であり、そこから得られた子実体の成分には大きなばらつきが生じてくることは避けらない。また子実体を収穫後洗浄・乾燥を施していく過程について、外観に優れ、高品質な製品を製造するためには機械化が困難な部分があり、大量生産を行う際にはコスト的な問題がある。
(4)本来持っている効果が十分に引き出されていないという問題:有効成分であるβ−D−グルカンはその分子量が数千から数百万の多岐に渡っているが、生体が腸管から吸収することができるのは、低分子部分にあると考えられている。子実体乾燥物はそのまま商品化されているので、免疫賦活能や抗腫瘍性などの機能性の強化に対する処置が施されていない。
【0004】
本発明者等は、アガリクスを健康食品またはそれに準じた細胞賦活剤として使用するにあたり、上記の問題を解決するために特開平10−287584(特願平9−89378)、特開平10−298099,特開平11−32723を提案し、この発明によってβ−グルカンを多量に含有する生理活性物質を製造することが可能になった。本発明は、この発明で得られた生理活性物質についてのin vitroおよびin vivoの詳細な検討による発見に基づいて、インターロイキン12産生促進組成物を提供することにより、アガリスクを治療用の医薬品として用いる際の上記の残された問題の解決を図ることを意図する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の第一の目的は煎じる工程を経て投与され、そのために効果が十分に得られなかった従来のアガリスク製品と異なり、低分子量糖質β−D−グルカンを高い含量で含む製剤を提供することである。本発明の第二の目的はこれによって服用者への投与量を正確に調整できる製剤を提供することである。本発明の第三の目的は従来のアガリクス製品の生産形態に由来する成分のばらつき及び生産コストの問題を解決することである。本発明の第四の目的は腸管からの吸収を改善した製剤を提供することである。
【0006】
請求項1に記載の発明の要旨は、アガリクスブラセイを含むアガリクス類(Agaricus)の培養で得られる菌糸体、子実体あるいは菌糸体を培養した後の培養液を炭水化物分解酵素で1〜6時間処理する工程と、処理された菌糸体、子実体あるいは菌糸体を培養した後の培養液の糖質を熱水で1回又は2回抽出する工程と、抽出した糖質を分子量に基づいて分別する工程とを含み、前記炭水化物分解酵素がヘミセルラーゼを主体とする酵素剤であって、トリコデルマ・ビリデJAM4033、トリコデルマ・ハルジアナム JAM4031、アスペルギルス・タマリ JAM4007及びアスペルギルス・ニガー JAM4012のそれぞれから得られ、前記炭水化物分解酵素で処理する工程が、菌糸体に対し、酵素剤を0.01〜0.5重量%の割合で添加し、処理液のpHを3.0〜8.5に調整し、25〜60℃で処理し、前記分別する工程は、分子量に基づく分別をカラム法、または限外ろ過法で行い、前記分別する工程で得られた糖質中、84.5%以上の糖質の分子量が10.000以下であり、65%以上の糖質の分子量が5000以下である
ことを特徴とするCD4/CD8比が上昇する病態用の免疫調整組成物の製造方法に存する。
また、請求項2に記載の発明の要旨は、請求項1に記載のCD4/CD8比が上昇する病態用の免疫調整組成物の製造方法により製造された、CD4/CD8比が上昇する病態用の免疫調整組成物に存する。
また、請求項3に記載の発明の要旨は、請求項2に記載の免疫調整組成物から抽出した、分子量2000〜3000のβ−グルカンに存する。
また、請求項4に記載の発明の要旨は、請求項2又は3に記載のCD4/CD8比が上昇する病態用の免疫調整組成物又はβ−グルカンを含む慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーテス、Sjogren症候群、多発性硬化症、自己免疫性溶血性貧血、膜性およびIGA沈着性糸球腎炎、重症筋無力症用の投与剤に存する。
【0007】
また、請求項2に係る炭水化物分解酵素は前記の他、一般に市販されている酵素剤(例えば、シグマ社製のヘミセルラーゼ)を利用することもできる。またへミセルラーゼを単独で使用することもできるが、他にペクチナーゼを混合して使用することで酵素処理の段階的反応がスムーズに移行する。
【0008】
酵素処理による反応がある程度まで進行したら、処理液を加熱して酵素反応を止める。通常、80〜100℃で約10分間加熱して酵素を失活させる。酵素反応の停止によって、アガリクスブラゼイ由来のβ−グルカンを多量に含む活性多糖の原料が完成する。さらに、これを濃縮、乾燥することで本発明の生理活性物質を得る。乾燥法は凍結乾燥が望ましいが、有効成分が比較的熱にも強いことからスプレードライによる乾燥も可能である。本発明生理活性物質は、主成分であるβ−グルカンの他にα−グルカン、β−ガラクトグルカン、タンパク質グルカン等を含有する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一つの形態で使用されるアガリクスブラゼイの菌糸体の製造方法、その炭水化物分解酵素による処理方法は既に本発明者等の前記特開平10−287584(特願平9−89378)に詳細に開示したので説明は省略し、ここでは本発明の基礎となる、これらの開示に基づいて調製した生理活性物質(以下ABPCと言う)についての熱水抽出特性、分子量分布特性、in vitro抗腫瘍活性およびin vivo抗腫瘍活性ならびに臨床試験による制癌効果について詳細に説明する。
【0010】
アガリクス多糖体の熱水抽出物の検討
菌株Agaricus blazei H1株を液体培養し、得られた菌糸体に酵素を作用させABPC(Agaricus Blazei Practical Compound)を調製した。得られた菌糸体及びABPC、また子実体を3時間還流抽出し、その回数毎に溶出される多糖体の量的変化について比較を行った(図1)。どのサンプルにおいても抽出回数の増加に伴い抽出される多糖体量は減少した。酵素処理を行ったABPCは最も多くの多糖体が抽出され、次いで菌糸体、子実体の順であった。熱水抽出を行わず蒸留水にて抽出した場合においてもABPCからは多くの多糖体が溶出しており、酵素処理により菌糸体やその成分の分解が進んだと考えられる。
【0011】
熱水抽出画分の成分比較の検討
熱水抽出により得られた画分の各成分について比較を行った。熱水抽出物の収量は子実体49.4%、菌糸体27.2%、ABPC34.4%であった。そのうち多糖体量は、子実体17.7%、菌糸体44.6%、ABPC61.9%であった。子実体とABPCの蛋白質量はほぼ同じ値を示したが、菌糸体のみは高い値を示した。ABPCから菌糸体の約1.8倍量の多糖体が得られ、多糖体含量の高い抽出物が得られた(表1)。
【0012】
【表1】
【0013】
また、A.blazeiの子実体、菌糸体、ABPCの各熱水抽出画分の構成単糖比についてTFA化によるガスクロマトグラフィーを行ったところ、子実体熱水抽出画分のマンノースの割合が極めて高かった。しかし、菌糸体とABPCにおいては構成比に大きな差がみられず、酵素処理による構成糖比への影響はないと言える(表2)。
【0014】
【表2】
【0015】
in vitro抗腫瘍試験結果
前述の熱水抽出画分を用いて腫瘍細胞への直接的な影響を調べた。まず、熱水抽出画分をマウスEL−4細胞培養系に添加しin vitroにおける効果について検討した。RPMI1640培地(10%FBSを含む)にEL−4腫瘍細胞を5.0×104 cells/mlとなるよう懸濁し、各抽出画分を終濃度が1mg/mlとなるように添加した。また、Negative Controlとして生理食塩水、Positive ControlとしてMitomycinC(以下MMC)0.1mg/mlを供試した。試験の結果、ABPCは菌糸体および子実体よりも強い増殖抑制を示し、MMCと同様にEL−4腫瘍細胞の増殖をほぼ完全に抑制した(図2)。
【0016】
更に、効果のみられたABPCについて添加濃度を変化させ増殖抑制への影響を検討したところ、添加終濃度を0.8、1.0mg/mlとした場合、腫瘍細胞の増殖は完全に抑制された。0.5mg/mlでもコントロールと比較し約50%が抑制された。一方、終濃度0.3mg/mlでは効果はあまりなかった(図3)。これらの結果はEL−4細胞の増殖抑制には抽出画分中の多糖体含量が関与していることを示している。これらのin vitroの効果は、EL−4を用いたin vivo におけるマウス抗腫瘍試験においても確認された。
【0017】
熱水抽出画分の多糖体の分子量分布の検討
ABPCは子実体や菌糸体と比較し強い抗腫瘍効果があること、また、各抽出画分の多糖体成分に差がないことが明らかとなった。そこで、この効果の差を明らかにする検討として酵素処理の多糖体の分子への影響を調べた。まず、酵素処理効果の検討として酵素反応時間が高分子多糖体に及ぼす影響を検討した。酵素の反応時間を変化させ熱水中に溶出する高分子多糖体(分子量20万以上の多糖体)の量を比較した。酵素反応時間が長くなるに従い分子量20万以上の多糖体の減少がみられ、反応6時間後には分子量20万以上の多糖体が無くなった(図4)。このことは酵素処理が多糖体の低分子化を導くことを示唆している。
【0018】
更に、多糖体の低分子化を確認するため限外濾過膜法及びTSK−GEL G5000PWカラムを用いたHPLC分析により分子量分布の検討を行った。限外濾過膜法において、菌糸体及びABPCの両抽出画分とも大部分が低分子の多糖体からなることがわかった。菌糸体とABPCはそれぞれ約68%、85%が分子量1万以下の多糖体で構成されており、酵素処理をすると熱水中に溶出する多糖体が低分子化することが明らかとなった(図5)。
【0019】
また、HPLCによる分子量分布の検討においても同様の結果が得られた。ABPCでは菌糸体と比較し低分子の多糖体が溶出画分中の大部分を占め、分子量5,000以下の多糖体は菌糸体で48%、ABPCで65%であった。菌糸体及びABPCの熱水抽出画分に含まれる多糖体の大部分はHPLCクロマトグラムから分子量2,000〜3,000のもので占められていることがわかり、ABPCの抗腫瘍効果には多糖体の低分子化が関係している可能性が示唆された(図6)。
【0020】
インターロイキン12の産生の検討
NK活性や抗腫瘍活性の上昇はインターロイキン12の産生に依存し、インターロイキン12活性の上昇はNK活性を高め、かつ抗腫瘍作用の担い手であるリンパ球の細胞免疫性を高める。本実験ではABPCの腹腔内投与マウスの腹腔細胞のインターロイキン12産生能とABPCの連日投与マウスの局所リンパ節細胞や脾臓細胞のインターロイキン12産生能を調べた。経口投与においてABPC1gを乳鉢で微粉化した後4mlで溶解させ、ソンデでC57BL雄7週令C57BLマウスに800mg/kgの割合で毎日経口投与し、3日後マウスの腹腔細胞、腸管膜リンパ節、脾臓を取りガーゼで包み、RPMI−1640液を加えたシャーレ内で細胞をほぐしてから、チューブに入れて同培養液で2回洗った後、10%胎児牛血清RPMI−1640で1×106/mlに調整し、24穴のプラスチック培養プレート(Falcon社製)で100ng/mlの濃度のリポポリサッカライド(LPS)を加えて18時間培養し、その上清を取り、インターロイキン12アッセイキット(PHARMINGEN社製OptEIATMSET)でインターロイキン12の量を測定した。腹腔内投与では、ABPC2gを乳鉢で微粉化した後Hank’s液1.8mlで溶解させ、それを15mlのチューブに移し、1時間室温で静置し、1000rpmで10分間遠心して上清を0.5ml取りこれを原液とした。これに後Hank’s液4mlを加え1/9液として0.5mlを6週令のC57BLマウス雄の腹腔内に注射する。1/27、1/81に希釈して、0.5mlをマウス雄の腹腔内に投与した。18時間後に腹腔内細胞を取り、それを2回RPMI−1640液で遠心により洗い、上記と同様にLPS(+)(−)で培養して18時間後に上清を取りインターロイキン12の量を測定した。ABPCを経口投与した際の腸管膜リンパ節細胞および脾臓細胞におけるインターロイキン12産生能をそれぞれ表3に示す。またABPCとアガリクス子実体および菌糸体比較したインターロイキン12産生能を表4に示した。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
表3から明らかなようにマウスにABPCIIを連日経口投与することにより腹腔内直接投与と同様に腸管膜リンパ節細胞や脾細胞でもインターロイキン12の産生が高まった。このことから経口投与マウスでも体内の細胞でインターロイキン12の産生が高まり、その結果NK細胞の活性や細胞性免疫の活性が高まる可能性が示唆された。
また表4からABPCはアガリクス子実体およびアガリクス菌糸体と比べてインターロイキン12産生能が顕著に改善されていることが明らかである。
【0024】
【実施例】
臨床試験
以上の説明から本発明によるABPCは市販のアガリクスと比べin vitro抗腫瘍活性が著しく改善されていることが明らかになった。そこでヒトでの抗腫瘍活性を確認するために20名のガン患者を試験の対象とし、平成13年3月から11月まで臨床試験を実施した。
試験方法:ABPCを1日3回、1回5g(2.5g×2包)、合計1日15gを外来および入院期間中投与した。一ヶ月経過した時点から、約半数についてNK活性値およびCD4/CD8の測定を行った。並行して、全員にQOLに関する聞き取り調査を行った。
結果:NK活性値およびCD4/CD8の測定結果を表5にQOLの改善効果を図7に、ABPCを併用した治療の成績を表6に示す。QOLについては、確かな改善効果がみられた。CD4/CD8とNK活性値の間にはクロス型、パラレル型および混合型の3種類があることが見出された。臨床成績は著効(ガンが完全に消滅)が4名(20%)、有効(ガンが50%以上縮小)が6名(30%)効果50%未満が5名、不変(効果認められず)が2名(10%)、悪化死亡(腫瘍の増大および死亡)が3名(15%)で有効以上が50%でABPCの併用効果が確認された。
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】
以上説明したように、本発明に係るインターロイキン12産生促進組成物は、β−グルカンを多量に含有する低分子の活性多糖を含みNA細胞を活性化するので、他の制癌剤との併用によりその制ガン作用を著しく増強する。またそのBRM作用から慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーテス、Sjogren症候群、多発性硬化症、自己免疫性溶血性貧血、膜性およびIGA沈着性糸球腎炎、重症筋無力症等のCD4/CD8比が上昇する病態および原発性胆汁性肝硬変症、慢性移植片対宿主病、B型肝炎、伝染性単核球症、HIV感染症、AIDS等のCD4/CD8比が低下する病態を始め抗炎症、抗血栓、血糖・血圧降下、脱コレステロールなど多様な疾患の治療に使用される可能性がある。
【0028】
【発明の効果】
アガリクスからインターロイキン12産生促進組成物が得られ、単独または他の制癌剤と配合して制癌組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱水抽出回数による多糖体含有量を示す図である。
【図2】熱水抽出画分のEL−4腫瘍細胞増殖に及ぼす影響を示す図である。
【図3】ABPC抽出画分の添加濃度が細胞増殖に及ぼす影響を示す図である。
【図4】酵素反応時間が多糖体に及ぼす影響を示す図である。
【図5】熱水抽出画分の多糖体分子量分布(限外濾過膜法)を示す図である。
【図6】熱水抽出画分の多糖体分子量分布(HPLC法)を示す図である。
【図7】患者のQOLの改善効果を示す図である。
Claims (4)
- アガリクスブラセイを含むアガリクス類(Agaricus)の培養で得られる菌糸体、子実体あるいは菌糸体を培養した後の培養液を炭水化物分解酵素で1〜6時間処理する工程と、処理された菌糸体、子実体あるいは菌糸体を培養した後の培養液の糖質を熱水で1回又は2回抽出する工程と、抽出した糖質を分子量に基づいて分別する工程とを含み、
前記炭水化物分解酵素がヘミセルラーゼを主体とする酵素剤であって、トリコデルマ・ビリデJAM4033、トリコデルマ・ハルジアナム JAM4031、アスペルギルス・タマリ JAM4007及びアスペルギルス・ニガー JAM4012のそれぞれから得られ、
前記炭水化物分解酵素で処理する工程が、菌糸体に対し、酵素剤を0.01〜0.5重量%の割合で添加し、処理液のpHを3.0〜8.5に調整し、25〜60℃で処理し、
前記分別する工程は、分子量に基づく分別をカラム法、または限外ろ過法で行い、
前記分別する工程で得られた糖質中、84.5%以上の糖質の分子量が10.000以下であり、65%以上の糖質の分子量が5000以下である
ことを特徴とするCD4/CD8比が上昇する病態用の免疫調整組成物の製造方法。 - 請求項1に記載のCD4/CD8比が上昇する病態用の免疫調整組成物の製造方法により製造された、CD4/CD8比が上昇する病態用の免疫調整組成物。
- 請求項2に記載の免疫調整組成物から抽出した、分子量2000〜3000のβ−グルカン。
- 請求項2又は3に記載のCD4/CD8比が上昇する病態用の免疫調整組成物又はβ−グルカンを含む慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーテス、Sjogren症候群、多発性硬化症、自己免疫性溶血性貧血、膜性およびIGA沈着性糸球腎炎、重症筋無力症用の投与剤。
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