JP5743964B2 - 時計ユニット - Google Patents

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本発明は、時計筐体の内部に配置される時計ユニットであって、振り子装置を備えたものに関する。
壁掛け時計や置き時計としては、装飾用の振り子装置を備えたものが知られている。振り子装置は、磁石を設けた振り子を所定の支持部材に揺動可能に支持するとともに、磁石に作用する振り子駆動手段を支持部材に配置して構成されている。この種の振り子装置は、特許文献1乃至3にも開示されている。一般に、時計の設計・製造においては、振り子装置の支持部材に指針を駆動するムーブメントや回路基板を設けてユニット化し、その時計ユニットを時計筐体の内部に配置する構成が採用されている。
特開2005−140543号公報 特許第4773334号公報 特許第4910404号公報
さて近年、時計のデザインはますます多様化される傾向にあり、前述したように振り子装置を備えた時計ユニットについても、装飾性に優れるとともに、汎用性及び組立て性を向上してなるものが望まれている。
特に、時計筐体の内部構成は、そのスペースを有効に利用するべく稠密化が求められており、時計ユニットは、汎用性や組付けの容易性を考慮しつつ各構成要素の配置位置を十分に検討する必要がある。
また、所定の時刻になると装飾体が駆動して報時動作を行なう時計も知られている。装飾体を駆動する駆動装置を時計ユニットに設ける場合は、振り子の揺動の妨げとなることがないように駆動装置の構成を工夫し、且つ支持部材が不要に大型化しないように配慮するべきであると考えられる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、時計筐体の内部におけるレイアウト構造を合理化することができる時計ユニットを提供することである。
本願第1請求項に記載した発明は、時計筐体(2)の内部に配置される時計ユニット(10)において、当該時計ユニット(10)は、指針(21,22)を駆動するムーブメント(23)と、装飾用の振り子装置(40)と、それらを制御する制御手段(30)とを支持部材(11)に装着してなるものであり、前記振り子装置(40)は、振り子(41)と、前記振り子(41)を揺動可能に支持する軸部(42)と、前記振り子(41)を揺動する振り子駆動手段(43)とを備え、前記振り子(41)を前記時計筐体(2)の正面から見て左右方向に揺動するものであり、前記支持部材(11)は、その正面上部に前記ムーブメント(23)を設け、その正面下部に前記制御手段(30)を構成する回路基板を設け、その上面中央に前記軸部(42)を設けるものとし、前記振り子(41)は、前記支持部材(11)の背面側に下垂するものとし、前記振り子駆動手段(43)は、前記回路基板に設けられるとともに、前記支持部材(11)に設けられた孔部(11b)から背面側に露呈しており、前記支持部材(11)の背面の左右両端には、それぞれ電池ボックス(11a)を設け、前記電池ボックス(11a)の間には、前記振り子(41)の揺動域が位置する構成の時計ユニット(10)である。
本願第2請求項に記載した発明は、時計筐体(2)の内部に配置される時計ユニット(10)において、当該時計ユニット(10)は、指針(21,22)を駆動するムーブメント(23)と、装飾体(200)を駆動する駆動装置(100)と、装飾用の振り子装置(40)と、それらを制御する制御手段(30)とを支持部材(11)に装着してなるものであり、前記駆動装置(100)は、前記支持部材(11)に装着されるケース体(100a)と、前記装飾体(200)が設けられるとともに前記ケース体(100a)に対して揺動可能に支持されたレバー体(101)と、前記ケース体(100a)の内部に設けられたモータ(103)とを備え、前記レバー体(101)を前記モータ(103)の動力で前記時計筐体(2)の正面から見て前後方向に操作するものであり、前記振り子装置(40)は、振り子(41)と、前記振り子(41)を揺動可能に支持する軸部(42)と、前記振り子(41)を揺動する振り子駆動手段(43)とを備え、前記振り子(41)を前記時計筐体(2)の正面から見て左右方向に揺動するものであり、前記支持部材(11)は、その正面上部に前記ムーブメント(23)を設け、その正面下部に前記制御手段(30)を構成する回路基板を設け、その上面中央に前記軸部(42)を設け、その上面右側又は左側に前記ケース体(100a)を設けるものとし、前記振り子(41)は、前記支持部材(11)の背面側に下垂するものとし、前記振り子駆動手段(43)は、前記回路基板に設けられるとともに、前記支持部材(11)に設けられた孔部(11b)から背面側に露呈しており、前記ケース体(100a)は、前記支持部材(11)の上面右側又は左側から上面中央の上部に向って突き出た凸部(A)を有し、前記軸部(42)が前記凸部(A)の直下に位置するとともに、前記レバー体(101)が前記凸部(A)の上面から上に向って突出している構成の時計ユニット(10)である。
本発明の時計ユニットによれば、時計筐体の内部におけるレイアウト構造を合理化することができる。
本発明の実施例に係り、時計装置を示す正面図である。 本発明の実施例に係り、装飾体が登場した状態の時計装置を示す正面図である。 本発明の実施例に係り、装飾体が登場位置で駆動している状態の時計装置を示す正面図である。 本発明の実施例に係り、時計ユニットを示す斜視図(正面右斜め上)である。 本発明の実施例に係り、時計ユニットを示す分解斜視図(正面右斜め上)である。 本発明の実施例に係り、時計ユニットを示す斜視図(背面右斜め下)である。 本発明の実施例に係り、時計ユニットを示す分解斜視図(背面右斜め下)である。 本発明の実施例に係り、発音手段及び竿体を取外した状態の時計ユニットを示す正面図である。 本発明の実施例に係り、駆動装置の要部を示す斜視図(正面右斜め上)である。 本発明の実施例に係り、駆動装置の要部内部を示す斜視図(正面右斜め上)である。 本発明の実施例に係り、駆動装置の要部内部を示す正面図である。 本発明の実施例に係り、駆動装置の要部内部を示す側面図である。 本発明の実施例に係り、駆動装置の要部内部を示す上面図である。 本発明の実施例に係り、駆動装置の要部内部を示す下面図である。 本発明の実施例に係り、装飾体操作カムによってリンク機構が操作されている状態の駆動装置の要部内部を示す斜視図(正面右斜め上)である。 本発明の実施例に係り、モータ及び円筒体内部を示す斜視図(正面右斜め上)である。 本発明の実施例に係り、円筒体内部及び公転伝達軸を示す断面斜視図(正面右斜め下)である。 本発明の実施例に係り、駆動装置の要部内部を示す正面断面図である。 本発明の実施例に係り、装飾体操作カムによってリンク機構が操作されている状態の駆動装置の要部内部を示す正面断面図である。 本発明の実施例に係り、レバー体が一方の停止位置にある状態の円筒体を示す正面断面図である。 本発明の実施例に係り、レバー体が他方の停止位置にある状態の円筒体を示す正面断面図である。 本発明の実施例に係り、公転伝達軸が停止している状態の逆回転停止手段を示す正面断面図である。 本発明の実施例に係り、公転伝達軸が回転している状態の逆回転停止手段を示す正面断面図である。 本発明の実施例に係り、装飾体を示す側面断面図である。 本発明の実施例に係り、登場位置で駆動している状態の装飾体を示す側面断面図である。 本発明の実施例に係り、発音手段を示す斜視図(正面左斜め上)である。 本発明の実施例に係り、発音手段を示す分解斜視図(正面左斜め上)である。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1乃至図3に示す時計装置1は、時刻表示手段20と、装飾体200を駆動する駆動装置100と、それらを制御する制御手段30とを備え、所定の時刻になると不図示のスピーカから音楽等の報知音を流すとともに、駆動装置100により装飾体200を駆動して報時動作を行なうものである。装飾体200の駆動形態は、装飾体200が出没する動きと、装飾体200が登場した位置で駆動する動きとを組合わせた構成となっている。また、駆動装置100は発音手段300を備えており、リンク機構201が操作されるとともに発音手段300が発音する。この時計装置1は、正時になると装飾体200が登場するものであって、その時刻に対応して登場位置における装飾体200の駆動回数を異ならしめることにより、時刻を告知するものである。いわゆる鳩時計の一種である。
本例の時計装置1は、壁掛けタイプの時計筐体2の内部に図4乃至図8に示す時計ユニット10を配置してなるものである。時計筐体2の正面には文字板2aが設けられており、時刻表示手段20は、文字板2aに配置した指針21,22をムーブメント23にて駆動するアナログ式のものとなっている。
文字盤2aの上部には、装飾体200の出没に機械的に連動して開閉する扉体2bが設けられている。通常、装飾体200は扉体2bの奥に位置しており(図1参照)、正時になると正面側に移動して扉体2bが開くとともに登場し(図2参照)、そこで駆動する(図3参照)。そして、装飾体200が所定の回数駆動を繰り返すと、扉体2bの奥に移動して扉体2bが閉まるとともに通常状態に復帰する。
本例の時計ユニット10は、指針21,22を駆動するムーブメント23と、装飾体200を駆動する駆動装置100と、装飾用の振り子装置40と、それらを制御する制御手段30とを支持部材11に装着してなるものである。この支持部材11は、所定の形状に成形された樹脂製の射出成形部材であり、その正面上部にムーブメント23を設け、その正面下部に制御手段30を構成する回路基板を設け、その上面中央に軸部42を設け、その上面右側又は左側に駆動装置100のケース体100aを設けるものとなっている。支持部材11に対し、各部材はねじ止め、フック止め、又は接着により固定されて設けられる。
また、支持部材11の背面の左右両端には、それぞれ電池ボックス11aが一体に設けられており、電池ボックス11aの間には、振り子41の揺動域が位置する構成となっている。時計装置1は、電池ボックス11aに装着した電池を電源として駆動する。
振り子装置40は、時計装置1を装飾するものであって、振り子41と、振り子41を揺動可能に支持する軸部42と、振り子41を揺動する振り子駆動手段43とを備え、振り子41を時計筐体2の正面から見て左右方向に揺動するものである。軸部42は、支持部材11の上部にエッジ状の部材を嵌装して設けられている。
振り子41は、支持部材11に支持される上部部材と、振り玉を設けた下部部材とを連結して構成されている。上部部材が支持部材11の背面側に下垂しており、下部部材が時計筐体2の下側に延出している。
振り子駆動手段43は、磁気的作用にて振り子41を定常的に左右方向に揺動するものであり、制御手段30を構成する回路基板の要所に設けられるとともに、支持部材11に設けられた孔部11bから背面側に露呈している。具体的には、振り子41の上部部材に設けられた磁石41aがその近傍を通過する際に検出コイルに誘起電圧を発生し、検出コイルに誘起電圧が発生すると駆動コイルに電流が流れ、駆動コイルが磁石を反発することにより振り子41を加勢する構成となっている。
ムーブメント23は、ステッピングモータの動力にて分針21及び時針22を回転駆動する指針駆動機構と、指針駆動機構の構成要素の位置から1時間毎に報時時刻を検出する報時時刻検出手段とを備えている。報時時刻検出手段は、分針21が1回転する毎に指針駆動機構に組み込まれた接点が接触し、それに応じてフォトリフレクタが作動して指針駆動機構に設けられた検出部の位置情報を取得することにより、時針22の回転位置を検出する構成となっている。或は、時針22の位置に応じてそれぞれ接触する数組の接点部及び電極パターンを設け、それらの接触パターンから時針22の回転位置を検出するように構成することも可能である。
制御手段30は、所定の電子部品を搭載した回路基板からなるものであり、ムーブメント23のステッピングモータに所定のパルス電流を供給するとともに、ムーブメント23の報時時刻検出手段で検出された時刻に応じて駆動装置100を制御する構成となっている。
図9乃至図23に示すように、本例の駆動装置100は、所定の形状のケース体100aに収納した遊星歯車機構を利用してなるものであり、装飾体200の出没と登場位置での駆動とを1つのモータ103で行なう構成となっている。
この駆動装置100は、支持部材11に装着されるケース体100aと、装飾体200が設けられるとともにケース体100aに対して揺動可能に支持されたレバー体101と、ケース体100aの内部に設けられたモータ103とを備え、レバー体101をモータ103の動力で時計筐体2の正面から見て前後方向に操作するものである。具体的には、揺動可能に支持されたレバー体101と、レバー体101を揺動方向両側の停止位置に向って択一的に付勢するトグル機構102と、モータ103の動力にて駆動する駆動軸104と、駆動軸104に設けられた太陽歯車105と、太陽歯車105と噛合する遊星歯車106と、遊星歯車106を回転可能に支持するプレート体107と、駆動軸104を中心に回転可能に設けられ、且つ遊星歯車106及びプレート体107を収納するとともに遊星歯車106と噛合する内歯108aが設けられた円筒体108と、プレート体107に設けられるとともにその先端部を円筒体108の外部に突出してなる公転伝達軸109と、円筒体108の円筒面に設けられたリングカム110と、公転伝達軸109の先端部に設けられた装飾体操作カム111と、公転伝達軸109の先端部に設けられた回転数検出カム112と、その作動軸113aが回転数検出カム112に操作されるリミットスイッチ113と、公転伝達軸109の逆回転を所定の回転位置で停止する逆回転停止手段114とを備えている。
レバー体101は、所定の形状のケース体100aに対して揺動可能に支持されるとともに、リングカム110と係合するアーム状のリングカム係合部101aを備え、円筒体108の回転に伴いリングカム110によって前後方向に操作される。トグル機構102は、レバー体101とケース体100aとの間にコイル状のトグルばねを配置して構成されている。レバー体101は、トグル機構102により、後方に向って操作されると一方の停止位置で停止し、前方に向って操作されると他方の停止位置で停止する。
駆動軸104は、モータ103の出力軸と噛合するギア部104aを備えている。モータ103はケース体100aに設置されており、駆動軸104、円筒体108、及び公転伝達軸109はケース体100aに支持されたシャフト100bに対してそれぞれ回転可能に設けられている。シャフト100bは、前後方向に向けて水平に設けられている。
本例の逆回転停止手段114は、公転伝達軸109の先端部に設けられた逆回転停止カム114aと、ケース体100aに対して揺動可能に支持された逆回転停止レバー114bとを備え、公転伝達軸109が正回転すると、逆回転停止カム114aが逆回転停止レバー114bを揺動しつつ回転し、公転伝達軸109が逆回転すると、逆回転停止レバー114bが逆回転停止カム114aと噛合ったところで公転伝達軸109の回転が停止する構成となっている。
また、レバー体101が一方の停止位置にあるときは、レバー体101が公転伝達軸109側と凹凸嵌合して係合し、レバー体101が他方の停止位置にあるときは、レバー体101が円筒体108側と凹凸嵌合して係合する構成となっている。本例の場合、レバー体101にはアーム状の係合凸部101bが設けられており、レバー体101が他方の停止位置にもたらされると、係合凸部101bの先端部が前後方向に移動して円筒体108の正面側の底面に設けられた係合凹部108bと嵌合する構成となっている。また、レバー体101が一方の停止位置にもたらされると、係合凸部101bの先端部が逆回転停止カム114aに設けられた切欠き状の係合凹部109aと嵌合する構成となっている。
尚、逆回転停止レバー114bは、逆回転停止カム114aと対向する部位が係合凹部109aの幅よりも大きく設定されており、係合凹部109aが逆回転停止レバー114bに作用することはない。すなわち、係合凹部109aにより公転伝達軸109の回転が停止することがないように構成されている。
図24及び図25に示すように、装飾体200は、レバー体101に設けられるとともに、装飾体操作カム111によって操作されるリンク機構201を備えている。リンク機構201の具体的構成は特に限定はしないが、本例の場合、レバー体101に対して鳩を模した装飾体200が揺動可能に支持されており、装飾体200が揺動すると、クチバシを模した第1駆動部201cと、羽を模した第2駆動部201dとがそれぞれ相対的に動く構成となっている。そして、ケース体100aに対して揺動可能に支持された揺動体201aに竿体201bを固定連結し、この竿体201bが装飾体200の尻尾を模した部分を支える状態となっており、装飾体200は、装飾体操作カム111が回転すると竿体201bに持ち上げられて前後方向に揺動する。尚、竿体201bの形状は適宜に設定可能であり、図例した形状に限定されることはない。竿体201bは、後述する発音手段300のフイゴ301に固定連結して設けるように構成することも可能である。
ケース体100aは、支持部材11の上面右側又は左側から上面中央の上部に向って突き出た凸部Aを有し、軸部42が凸部Aの直下に位置するとともに、レバー体101が凸部Aの上面から上に向って突出している。このような構成によると、振り子41の揺動の妨げとなることがないように駆動装置100を合理的に設けることができる。特に、駆動装置100の有無に応じてケース体100aを着脱することができるため、支持部材11が不要に大型化しないという利点があり、汎用性に優れたものとなっている。
時計装置1は、正時になると駆動装置100を駆動して報時動作を行なうものであり、駆動装置100の駆動時における公転伝達軸109の正方向の回転数は、時刻に対応している。すなわち、時刻表示手段20が表示する時刻に対応して登場位置における装飾体200の駆動回数を異ならしめることにより、その正時における時刻を告知する構成となっている。
以下に、本例の駆動装置100の駆動形態を説明する。駆動装置100は、正時になると制御手段30がムーブメント23の報時時刻検出手段からの情報に応じてモータ103を駆動するものである。レバー体101が一方の停止位置にあるときは、装飾体200が扉体2bの奥に位置している状態となる(図1参照)。レバー体101が他方の停止位置にあるときは、装飾体200が登場し(図2参照)、そこで駆動する状態となる(図3参照)。
先ず、正時になると、レバー体101が一方の停止位置にある状態からモータ103が正回転して駆動軸104が正回転する。レバー体101が一方の停止位置にある状態においては、レバー体101が公転伝達軸109側と係合している。故に、公転伝達軸109が回転することはなく、円筒体108が正回転する。
円筒体108が正回転すると、リングカム110によりレバー体101が他方の停止位置に向って押圧され、円筒体108がある程度正回転したところでトグル機構102により一気に他方の停止位置へと移動する。ここで、装飾体200が扉体2bの奥から登場する。
装飾体200が登場すると、レバー体101と公転伝達軸109側との係合が解除されるとともに、レバー体101が円筒体108側と係合する。故に、更に駆動軸104が正回転すると、円筒体108が回転することはなく、公転伝達軸109が正回転する。従って、装飾体操作カム111が正回転してリンク機構201が操作される。
本例の場合、装飾体操作カム111が1回転する毎に第1駆動部201c及び第2駆動部201dが2回往復運動する構成となっている。
すなわち、レバー体101が一方の停止位置にある状態から駆動軸104が正回転すると、円筒体108が正回転してレバー体101が他方の停止位置に移動したところでリンク機構201が操作される構成となっている。
制御手段30は、リミットスイッチ113により装飾体操作カム111の正方向の回転数、すなわち公転伝達軸109の正方向の回転数をカウントし、それが所定の回転数に達するとモータ103を逆回転する。装飾体操作カム111の正方向の回転数は、1時では1回転、2時では2回転、順次、12時では12回転となっている。
駆動軸104が逆回転すると、逆回転停止手段114により所定の位置で公転伝達軸109の逆回転が停止する。すると、円筒体108が強制的に逆回転してリングカム110によりレバー体101が一方の停止位置に向って押圧され、円筒体108がある程度逆回転したところでレバー体101と円筒体108側との係合が解除され、更にレバー体101がトグル機構102により一気に一方の停止位置へと移動する。ここで、装飾体200がその登場位置から扉体2bの奥へと復帰する。モータ103の逆回転は、予め設定された時間長により制御されており、レバー体101が完全に一方の停止位置に復帰したところで停止する。
すなわち、レバー体101が他方の停止位置にある状態から駆動軸104が逆回転すると、逆回転停止手段114にて公転伝達軸109の逆回転が停止したところで円筒体108が逆回転するとともにレバー体101と公転伝達軸104側との係合が解除され、レバー体101が一方の停止位置に移動する構成となっている。
このように本例の駆動装置100は、遊星歯車機構を利用してなるものであり、装飾体200の出没と登場位置での駆動とを1つのモータで合理的に行なうことができるものである。
更に、本例の駆動装置100は、発音手段300を備え、リンク機構201が操作されるとともに発音手段300が発音する構成となっている。以下に、発音手段300について説明する。
この発音手段300は、リンク機構201に従動するフイゴ301と、フイゴ301からの気流により発音する笛体302とを備え、リンク機構201が操作されるとともに発音する構成となっている。フイゴ301は、笛体302と笛体302に対して相対移動する部位との間に蛇腹状の筒紙(図示は省略)を装着してなるものであり、これが笛体302の上部に設けられるとともに、揺動体201aに連結リンク301aを介して連結されている。連結リンク301aは、その基端部を揺動体201aに枢支されるとともに、フック状の先端部をフイゴ301の要所に設けられたボスに対して回転可能に係止して設けられている。このフイゴ301は、装飾体操作カム111が回転すると連結リンク301aを介して揺動体201aに持ち上げられて片側が上下方向に往復運動し、それに伴い筒紙に溜めた空気を笛体302に送る構成となっている。
また、笛体302は音孔302aを備えている。この駆動装置100は、音孔302aを塞ぐ音孔閉塞体303と、公転伝達軸109の先端部に設けられた音孔閉塞体操作カム304とを備え、公転伝達軸109が1回転する間にフイゴ301が複数回往復運動し、且つ発音手段300の音色が変わる構成となっている。公転伝達軸109の先端部には、正面側から順に、装飾体操作カム111、音孔閉塞体操作カム304、逆回転停止カム114a、回転数検出カム112が設けられている。
音孔閉塞体303は、一方の端部にバルブ303bが設けられたバルブレバー303aと、バルブ303bを音孔302aに向って付勢する付勢手段303cとを備えている。バルブレバー303aは、笛体302の側部に枢支して設けられている。付勢手段303cは、バルブレバー303aと笛体302との間に装着された捩じりコイルばねである。
音孔閉塞体操作カム304は、ケース体100aから露出しており、笛体302を支持部材11に組付けると、バルブレバー303aの他方の端部と係合する。
この音孔閉塞体操作カム304が回転すると、音孔閉塞体303が揺動し、笛体302の音色が変わる。本例の場合、公転伝達軸109が1回転すると装飾体200が2回揺動するとともに発音手段300が2回発音する。ここで、公転伝達軸109が1回転する間に音孔閉塞体303が1回揺動し、公転伝達軸109が1回転する間に発生する2回の発音は、音色がそれぞれ異なる構成となっている。
このように、登場位置における装飾体200の動作にあわせて発音する発音手段300を設けてもよい。発音手段300の発音は、装飾体200の鳴き声を演出するものとなっている。尚、フイゴ301及び笛体302は、支持部材11に対してケース体100aとは別途に着脱自在となっており、スピーカから装飾体200の鳴き声を発生する場合は、それらを省略することも可能である。すなわち、本例の時計ユニット10は、発音手段300の有無を選択することができるという点でも、汎用性に優れたものとなっている。
以上説明したように、本例の時計装置は、装飾体の出没と、登場位置での駆動と、発音手段による発音とを1つのモータで行なう駆動装置を実現してなるものである。すなわち、鳩時計として極めて合理的に構成されたものである。時計ユニットは、時計筐体の内部スペースを十分に利用することができるものであり、汎用性にも優れている。本例の時計ユニットによれば、時計のデザイン設計の自由度を向上することができるという利点もある。尚、本例における各部の構成は、特許請求の範囲に記載した技術的範囲において適宜に設計変更が可能であり、図例説明したものに限定されないことは勿論である。
本発明の時計ユニットは、壁掛け時計や置き時計を構成するユニットとして好適に利用することが可能である。
1 時計装置
2 時計筐体
2a 文字板
2b 扉体
10 時計ユニット
11 支持部材
11a 電池ボックス
11b 孔部
20 時刻表示手段
21 指針(分針)
22 指針(時針)
23 ムーブメント
30 制御手段
40 振り子装置
41 振り子
41a 磁石
42 軸部
43 振り子駆動手段
100 駆動装置
100a ケース体
A 凸部
100b シャフト
101 レバー体
101a リングカム係合部
101b 係合凸部
102 トグル機構
103 モータ
104 駆動軸
104a ギア部
105 太陽歯車
106 遊星歯車
107 プレート体
108 円筒体
108a 内歯
108b 係合凹部
109 公転伝達軸
109a 係合凹部
110 リングカム
111 装飾体操作カム
112 回転数検出カム
113 リミットスイッチ
113a 作動軸
114 逆回転停止手段
114a 逆回転停止カム
114b 逆回転停止レバー
200 装飾体
201 リンク機構
201a 揺動体
201b 竿体
201c 第1駆動部
201d 第2駆動部
300 発音手段
301 フイゴ
301a 連結リンク
302 笛体
302a 音孔
303 音孔閉塞体
303a バルブレバー
303b バルブ
303c 付勢手段
304 音孔閉塞体操作カム

Claims (2)

  1. 時計筐体の内部に配置される時計ユニットにおいて、
    当該時計ユニットは、指針を駆動するムーブメントと、装飾用の振り子装置と、それらを制御する制御手段とを支持部材に装着してなるものであり、
    前記振り子装置は、振り子と、前記振り子を揺動可能に支持する軸部と、前記振り子を揺動する振り子駆動手段とを備え、前記振り子を前記時計筐体の正面から見て左右方向に揺動するものであり、
    前記支持部材は、その正面上部に前記ムーブメントを設け、その正面下部に前記制御手段を構成する回路基板を設け、その上面中央に前記軸部を設けるものとし、
    前記振り子は、前記支持部材の背面側に下垂するものとし、
    前記振り子駆動手段は、前記回路基板に設けられるとともに、前記支持部材に設けられた孔部から背面側に露呈しており、
    前記支持部材の背面の左右両端には、それぞれ電池ボックスを設け、前記電池ボックスの間には、前記振り子の揺動域が位置することを特徴とする時計ユニット。
  2. 時計筐体の内部に配置される時計ユニットにおいて、
    当該時計ユニットは、指針を駆動するムーブメントと、装飾体を駆動する駆動装置と、装飾用の振り子装置と、それらを制御する制御手段とを支持部材に装着してなるものであり、
    前記駆動装置は、前記支持部材に装着されるケース体と、前記装飾体が設けられるとともに前記ケース体に対して揺動可能に支持されたレバー体と、前記ケース体の内部に設けられたモータとを備え、前記レバー体を前記モータの動力で前記時計筐体の正面から見て前後方向に操作するものであり、
    前記振り子装置は、振り子と、前記振り子を揺動可能に支持する軸部と、前記振り子を揺動する振り子駆動手段とを備え、前記振り子を前記時計筐体の正面から見て左右方向に揺動するものであり、
    前記支持部材は、その正面上部に前記ムーブメントを設け、その正面下部に前記制御手段を構成する回路基板を設け、その上面中央に前記軸部を設け、その上面右側又は左側に前記ケース体を設けるものとし、
    前記振り子は、前記支持部材の背面側に下垂するものとし、
    前記振り子駆動手段は、前記回路基板に設けられるとともに、前記支持部材に設けられた孔部から背面側に露呈しており、
    前記ケース体は、前記支持部材の上面右側又は左側から上面中央の上部に向って突き出た凸部を有し、
    前記軸部が前記凸部の直下に位置するとともに、前記レバー体が前記凸部の上面から上に向って突出していることを特徴とする時計ユニット。
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