JP2951570B2 - 貯金箱 - Google Patents

貯金箱

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JP2951570B2
JP2951570B2 JP15838295A JP15838295A JP2951570B2 JP 2951570 B2 JP2951570 B2 JP 2951570B2 JP 15838295 A JP15838295 A JP 15838295A JP 15838295 A JP15838295 A JP 15838295A JP 2951570 B2 JP2951570 B2 JP 2951570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルと永久磁石との
磁気的作用により可動部を揺動させるようにした駆動ユ
ニットを用いた貯金箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、周囲の注意を喚起するために可動
部を有する種々の駆動ユニットを用いた貯金箱が提案さ
れている。この種の従来の貯金箱は硬貨が投入された場
合にモーターの回転駆動力によって可動部を作動させて
所定の動作を行わせるようにしている。たとえば、従来
の貯金箱はモーターや電動機の回転駆動力をギア等で減
速して伝達する駆動伝達機構部を有し、この駆動伝達機
構部によって回転駆動力を機械的に伝達して、特定の部
位を揺動させ、若しくは作動させるように構成してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
駆動ユニットを用いた貯金箱はモーターや電動機の回転
駆動力を伝達する駆動伝達機構部によって回転駆動力を
機械的に伝達して、特定の部位を揺動させ、若しくは動
作させるように構成しているので、可動部のレスポンス
を早くすることが困難であった。また、可動部の動作を
正確、且つ繊細にコントロールしようとすると、駆動伝
達機構部が複雑になってしまい、これに応じて貯金箱自
体も大型化するばかりでなく、その組み立て作業も繁
雑、且つ、複雑化してしまうという問題点を有してい
た。さらに、モーターの回転駆動力を伝達する駆動伝達
機構部としてギアやカム等を用いる場合は、機械的な駆
動音が発生してしまう場合がある。特に、静寂な環境下
ではこの機械的な駆動音が耳障りとなって不快感を与え
てしまうという問題点を有していた。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、機械的な駆動伝達機構部を用いることなく、コイル
と永久磁石との磁気的作用によって可動部を揺動させる
ことにより、レスポンスが早く、可動部の動作を正確、
且つ繊細にコントロールすることのできる駆動ユニット
を用いた貯金箱を実現することを目的とする。また、駆
動ユニットを小型化することにより、その駆動ユニット
を用いた貯金箱全体の小形化を達成し、製造工程の簡略
化とあいまって、量産効果とコストの低減を図りつつ、
不快音を発生することなく、長期間安定して動作するこ
とのできる貯金箱を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が提供する第1の手段は下記に示す要件を
備えて構成した。すなわち、 (イ)貯金箱本体と、当該貯金箱本体上部に設けられた
揺動軸を中心に揺動する揺動体と、当該揺動体に連動し
て開閉する蓋体とを有すること。 (ロ)前記貯金箱本体は、中央部が中空状に形成された
コイルを有すること。 (ハ)前記揺動体は、前記揺動軸に軸着されるアーム揺
動体を有し、当該アーム揺動体は軸着部から2方向へ延
びるアームを有すること。 (ニ)前記揺動体は、前記双方のアーム先端部に設けら
れる一対の永久磁石を有すること。 (ホ)前記一対の永久磁石は、前記揺動軸を中心とする
同一の円周上に設けられ、当該円周に沿って互いに磁極
配列が異なるように配置されていること。 (ヘ)前記揺動体は、前記一対の永久磁石の間に磁路を
形成する磁路形成体を有し、当該磁路形成体は前記一対
の永久磁石が配置される円周と同一の円弧状に形成され
ていること。 (ト)前記コイルは、前記一対の永久磁石が配置される
円周と同一の円周上に固定され、当該コイルの中空部を
前記磁路形成体が通り抜け自在であること。 (チ)前記蓋体は、その中心部から外れた位置を前記揺
動軸に軸着され、前記揺動体によって押圧されること。
【0006】上記の目的を達成するために、本発明が提
供する第2の手段は下記に示す要件を備えて構成した。
すなわち、 (イ)貯金箱本体と、当該貯金箱本体上部に設けられた
揺動軸を中心に揺動する揺動体と、当該揺動体に連動し
て開閉する蓋体とを有すること。 (ロ)前記貯金箱本体は、中央部が中空状に形成された
コイルを有すること。 (ハ)前記揺動体は、前記揺動軸に軸着されるアーム揺
動体を有し、当該アーム揺動体は軸着部から2方向へ延
びるアームを有すること。 (ニ)前記揺動体は、前記双方のアーム先端部に設けら
れる一対の永久磁石を有すること。 (ホ)前記一対の永久磁石は、前記揺動軸を中心とする
同一の円周上に設けられ、当該円周に沿って互いに磁極
配列が異なるように配置されていること。 (ヘ)前記揺動体は、前記一対の永久磁石の間に磁路を
形成する磁路形成体を有し、当該磁路形成体は前記一対
の永久磁石が配置される円周と同一の円弧状に形成され
ていること。 (ト)前記コイルは、前記一対の永久磁石が配置される
円周と同一の円周上に固定され、当該コイルの中空部を
前記磁路形成体が通り抜け自在であること。 (チ)前記蓋体は、その中心部から外れた位置を前記揺
動軸に軸着され、前記揺動体によって押圧されること。 (リ)前記貯金箱本体は、人を検出する検出センサーを
有すること。 (ヌ)前記検出センサーが人を検出したときに前記揺動
体を一定時間揺動させる揺動体駆動手段を有すること。 (ル)前記検出センサーが人を検出したときに所定の音
声を合成して出力する音声合成手段を有すること。
【0007】
【作用】本発明に係る第1の手段は、貯金箱本体上部に
設けられた揺動軸を中心に揺動する揺動体を有し、揺動
体は揺動軸に軸着されるアーム揺動体を有し、当該アー
ム揺動体の軸着部から2方向へ延びるアーム先端部に一
対の永久磁石が設けられる。一対の永久磁石は揺動軸を
中心とする同一の円周上に設けられ、当該円周に沿って
互いに磁極配列が異なるように配置されている。一対の
永久磁石の間には磁路を形成する磁路形成体が設けら
れ、当該磁路形成体は一対の永久磁石が配置される円周
と同一の円弧状に形成されている。また、一対の永久磁
石が配置される円周と同一の円周上にコイルが固定さ
れ、当該コイルの中空部を前記磁路形成体が通り抜け自
在に設けられているので、機械的な駆動伝達機構部を用
いることなく、コイルと永久磁石との磁気的作用によっ
て揺動体を揺動させることができ、レスポンスが早く、
揺動体の動作を正確、且つ繊細にコントロールすること
ができる。また、一対の永久磁石の間に磁路を形成する
円弧状の磁路形成体が設けられているので、揺動体が揺
動する円周方向に強い磁路を形成することができ、この
揺動体の円周方向への揺動によって蓋体をその自重に抗
して押し上げることができる。また、貯金箱自体の小形
化を達成し、製造工程の簡略化とあいまって、量産効果
とコストの低減を図りつつ、不快音を発生することな
く、長期間安定して動作させることができる。
【0008】本発明に係る第2の手段は、貯金箱本体上
部に設けられた揺動軸を中心に揺動する揺動体を有し、
揺動体は揺動軸に軸着されるアーム揺動体を有し、当該
アーム揺動体の軸着部から2方向へ延びるアーム先端部
に一対の永久磁石が設けられる。一対の永久磁石は揺動
軸を中心とする同一の円周上に設けられ、当該円周に沿
って互いに磁極配列が異なるように配置されている。一
対の永久磁石の間には磁路を形成する磁路形成体が設け
られ、当該磁路形成体は一対の永久磁石が配置される円
周と同一の円弧状に形成されている。また、一対の永久
磁石が配置される円周と同一の円周上にコイルが固定さ
れ、当該コイルの中空部を前記磁路形成体が通り抜け自
在に設けられているので、機械的な駆動伝達機構部を用
いることなく、コイルと永久磁石との磁気的作用によっ
て揺動体を揺動させることができ、レスポンスが早く、
揺動体の動作を正確、且つ繊細にコントロールすること
ができる。また、一対の永久磁石の間に磁路を形成する
円弧状の磁路形成体が設けられているので、揺動体が揺
動する円周方向に強い磁路を形成することができ、この
揺動体の円周方向への揺動によって蓋体をその自重に抗
して押し上げることができる。また、貯金箱自体の小形
化を達成し、製造工程の簡略化とあいまって、量産効果
とコストの低減を図りつつ、不快音を発生することな
く、長期間安定して動作させることができる。また、検
出センサーが人を検出したときに揺動体が一定時間揺動
するので、通過する人に注意を喚起して貯金をソフトに
要求することができ、貯金箱に面白さを加味させること
ができる。また、検出センサーが人を検出したときに所
定の音声を合成して出力するので、コインを投入した人
にお礼のメッセージを述べることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面に基づい
て説明する。まず、図1乃至図3を参照して原理的な構
成を説明する。本発明に係る貯金箱1はユニット本体3
と、当該ユニット本体3の上部に設けられた揺動軸5を
中心に揺動する揺動体7と、当該揺動体7に連動して開
閉する蓋体9を有する。揺動体7は揺動軸5に軸着され
るアーム揺動体11を有し、当該アーム揺動体11は軸
着部から2方向へ延びるアーム11a,11bを有す
る。この双方のアーム先端部には一対の永久磁石13
a,13bが設けられている。この一対の永久磁石13
a,13bは揺動軸5を中心とする同一の円周上に設け
られ、当該円周に沿って互いに磁極配列が異なるように
配置されている。また、一対の永久磁石13aと13b
との間にはヨーク15が設けられている。このヨーク1
5は、一対の永久磁石13aと13bとの間に磁路を形
成する磁路形成体であり、当該磁路形成体は一対の永久
磁石13a,13bが配置される円周と同一の円弧状に
形成されている。そして、一対の永久磁石13a,13
bが配置される円周と同一の円周上にはコイル17が固
定されている。コイル17は中央部が中空状に形成され
ており、この中空部を前記ヨーク15が通り抜けできる
ようになっている。
【0010】次に図4乃至図9を参照して本発明に係る
一実施例を説明する。まず、全体的な構成を説明する
と、図4に示すように貯金箱1は合成樹脂等の適宜の部
材で形成される筒体2を有し、この筒体2内に駆動機構
部4が設けられている。筒体2の上部にはコイン投入口
2aが設けられると共に、蓋体9が揺動自在に設けられ
ている。また、蓋体2の外周部にはシール21が貼着さ
れる。すなわち、シール21の裏面には接着剤が施さ
れ、その上に設けられた剥離紙23を剥離することによ
り、シール21を貼着することができる。このとき、筒
体2の側面には外部の光を取り入れるための穴2bが設
けられ、シール21側には穴21aが設けられており、
双方の穴2bと21aの位置を合わせてシール21が貼
着される。駆動機構部4は、筒体2の底蓋となる蓋体2
5に取り付けられている。従って、蓋体25を複数のビ
ス27を用いて筒体2にビス止めすることにより、駆動
機構部4が筒体2内に設けられる。駆動機構部4は穴2
bと対応する側に設けられる電池ボックス部6と、この
電池ボックス部6の反対側に設けられる電気回路ブロッ
ク8と、これらの上側に設けられる揺動体7とを有す
る。すなわち、蓋体25には取り付け板28が固定さ
れ、当該取り付け板28へ前述の電池ボックス部6、電
気回路ブロック8及び揺動体7が取り付けられている。
また、蓋体25にはコイン取りだし用のキャップ29が
設けられている。また、ユニット本体である貯金箱本体
3Aは筒体2と、取り付け板28と、当該取り付け板2
8へ固定される電池ボックス部6及び電気回路ブロック
8を有する。
【0011】次に、図5及び図6を参照して揺動体7と
その周辺装置のユニット構成を詳細に説明する。一対の
側板31,33の外壁部にはそれぞれ取り付け部32が
設けられている。この取り付け部32は揺動体7とその
周辺装置のユニットを取り付け板28へ取り付けるため
のものである。これにより、一対の側板31,33は貯
金箱本体3A側に固定される。また、一対の側板31,
33にはそれぞれ穴31a,33aが設けられ、この穴
31a,33aには揺動軸5が取り付けられる。そし
て、揺動軸5には揺動体7と前述の蓋体9が揺動自在に
設けられる。この蓋体9は、揺動体7の押圧によって揺
動することにより、当該揺動体7と連動して開閉動作す
るようになっている。尚、上記の例では揺動体7と蓋体
9とを同一の揺動軸5へ揺動自在に設けて構成したが、
揺動軸5の近傍に他の揺動軸を設けて当該揺動軸へ蓋体
9を揺動自在に設けて構成してもよい。
【0012】揺動体7は図6に示すように、アーム揺動
体11と、一対の永久磁石13a,13bと、ヨーク1
5とで構成される。すなわち、揺動体7は揺動軸5に軸
着されるアーム揺動体11を有し、当該アーム揺動体1
1は軸着部11cから2方向へ延びるアーム11a,1
1bを有する。この双方のアーム先端部には取付部12
a,12bが設けられ、取付部12a,12bには希土
類磁石等から形成される一対の永久磁石13a,13b
が設けられている。この一対の永久磁石13a,13b
は揺動軸5を中心とする同一の円周上に設けられ、当該
円周に沿って互いに磁極配列が異なるように配置されて
いる。また、一対の永久磁石13aと13bとの間には
ヨーク15が設けられている。このヨーク15は、一対
の永久磁石13aと13bとの間に磁路を形成する磁路
形成体であり、当該磁路形成体は一対の永久磁石13
a,13bが配置される円周と同一の円弧状に形成され
ている。このヨーク15は、例えば軟鉄、S10C又は
炭素鋼等の適宜の磁性体が用いられる。そして、一対の
永久磁石13a,13bが配置される円周と同一の円周
上にはコイル17が固定されている。コイル17はボビ
ン側19aと19bとで構成されるボビンを有し、この
ボビンの中空状に形成されたボビン中央部に巻き線18
を巻き回して構成されている。ボビン側19aと19b
とのうち、いずれか一方、例えばボビン側19bが他方
のボビン側19aよりも一回り大きく形成されており、
このボビン側19bの一側を側板31,33の切り込み
部31b,33bに固定する。これにより、コイル17
が貯金箱本体3A側に固定される。そして、コイル17
の中空部をヨーク15が通り抜けできるようになってい
る。
【0013】一方の側板31には穴31cが設けられ、
穴31cにはビス35を用いてスイッチ37が固定され
ている。このスイッチ37は一対の接片37aと37b
とを有する。また、一対の側板31,33には穴31
d,33dが設けられ、この穴31d,33dには回動
片39が回動自在に取り付けられている。この回動片3
9はコイン投入口2aからコインが投入された場合に、
当該コインによって回動される。そして、回動片39が
回動すると当該回動片39の押圧によって接片37aと
37bとが接触してスイッチ37が導通するものであ
る。従って、スイッチ37と回動片39とで、投入され
たコインを検出するためのコインセンサーを構成する。
また、側板33の外壁部にはマグネット取り付け部41
が設けられ、当該マグネット取り付け部41にはフェラ
イト等で形成されるマグネット43が固着される。この
マグネット43は永久磁石13bとの磁気的作用によっ
て揺動体7の揺動を補助するものである。このマグネッ
ト43の代わりに、例えばリベット等の磁性体で成る部
材を用いて構成しても良い。
【0014】次に、図7を参照して電池ボックス部6の
構成を説明する。取り付け板28には電池ケース45と
ケース蓋47がビス49によりビス止めされている。電
池ケース45内にはスプリング46が設けられている。
この電池ケース45内に収納された電池は蓋体25の底
面から交換できるようになっている。ケース蓋47には
CDSセンサー51が取り付けられる。すなわち、CD
Sセンサー51は光案内部材53とセンサー受け部材5
5とで挟み込まれた状態でビス57によりビス止めされ
る。このCDSセンサー51は明るさの変化を感知する
ことにより人の通過を検出する検出センサーである。
尚、上記CDSセンサー51の代わりに、赤外線を用い
た光センサー、若しくは人体から発する熱線を感知する
センサー等の適宜のセンサーを用いることができる。
【0015】次に、図8を参照して電気回路ブロック8
の構成を説明する。取り付け板28にはプリント基板6
1がビス63によりビス止めされている。このプリント
基板61の上側にはスピーカ65が止め部材67を介し
てビス69によりビス止めされている。
【0016】次に、図9を参照してプリント基板61に
設けられる電気回路部とその周辺部の構成を説明する。
集積回路71の端子P1にはスイッチ75が接続されて
いる。集積回路71の端子P2には駆動回路73が接続
されている。駆動回路73はコイル17と、ダイオード
D2と、トランジスタQ7とで構成される。また、集積
回路71の端子P3には抵抗R12、トランジスタQ8
を介してスピーカ65が接続されている。集積回路71
の端子P4にはスイッチ37が接続され、端子P5には
抵抗R13が接続されている。また、集積回路71の端
子P6,P7にはトランジスタQ6を介して検出回路部
77が接続されている。この検出回路部77にはスイッ
チSW1を介してバッテリーBAが接続されている。検
出回路部77は、CDSセンサー51、抵抗R1〜R1
1、コンデンサC1〜C5、トランジスタQ1〜Q5及
びダイオードD1を有する。集積回路71は、スイッチ
37が導通したとき、すなわちコインの投入を検出した
ときに前述の揺動体7を一定時間揺動させる揺動体駆動
手段を有する。また、集積回路71は、スイッチ37が
導通したときに所定の音声を合成して出力する音声合成
手段を有する。この合成音声はスピーカ65から放音さ
れる。
【0017】次に、本発明に係る実施例の作用を説明す
る。まず、コイル17へ駆動電流が供給されない初期の
静止状態を説明する。図10に示すようにコイル17に
磁極が発生しないので、揺動体7は自重により初期位置
に静止する。
【0018】次に、人を検出した場合の動作を説明す
る。貯金箱1は、例えば廊下等の白壁に穴2bを対向さ
せて設置することが好ましい。貯金箱1はスイッチSW
1をオンするとバッテリーBAからの電源が各回路部に
供給され、待機状態に設定される。このような待機状態
で貯金箱1の前面を人が通過すると検出光が人により遮
断され、CDSセンサー51が検出動作して集積回路7
1へ検出信号を出力する。集積回路71は端子P2,P
3へ信号を出力して駆動回路73及びスピーカ65を動
作させる。これによりコイル17へ電流が流れ、図11
に示すようにコイル17の側面に磁極が発生する。この
コイル17の側面に発生する磁極は上記電流の向きに応
じて決定され、コイル17と一対の永久磁石13a,1
3bとの磁気的作用によって揺動体7が揺動軸5を中心
に揺動する。例えば、図11に示すように永久磁石13
aの下側、すなわちコイル17と対向する側面が磁極N
に設定され、永久磁石13bの左側面、すなわちコイル
17と対向する側面が磁極Nに設定されており、また、
コイル17の永久磁石13aと対向する側面に磁極Nが
発生し、コイル17の永久磁石13bと対向する側面に
磁極Sが発生したとすると、コイル17と永久磁石13
aとが反発すると共に、コイル17と永久磁石13bと
が吸引する。これにより、アーム揺動体11が時計方向
に回動する。上記のごとくアーム揺動体11が時計方向
に回動してアーム11aが頂点に達すると、当該アーム
11aの自重によりアーム揺動体11が逆方向、すなわ
ち反時計方向に回動する。以下同様に、アーム揺動体1
1が時計方向及び反時計方向に順次回動することによ
り、揺動体7が揺動軸5を中心に揺動運動を継続する。
このとき、マグネット43が永久磁石13bとの磁気的
作用によって揺動体7の揺動運動を補助するので、揺動
体7を迅速に揺動させることができる。以上のごとく揺
動体7が揺動すると、この揺動体7が時計方向に揺動す
る毎に蓋体9の一側を押圧するので、揺動体7の揺動運
動に連動して蓋体9が開閉動作を行う。同時に、スピー
カ65は例えば「これ これ これ!」若しくは
「そこの者貢ぎ物はどういたした?」又は「お金 ち
ょうだい」の合成音声を放音する。従って、貯金箱1は
その前面を通過する人に対して蓋体9を開閉動作させる
と同時に、合成音声を放音することにより注意を喚起し
て貯金を要求する。
【0019】次に、前述のごとく注意を喚起された人が
コインを投入した場合の動作を説明する。コインがコイ
ン投入口2aから投入されると、当該コインによって回
動片39が回動され、当該回動片39の押圧によって接
片37aと37bとが接触してスイッチ37が導通す
る。このようにスイッチ37が導通すると集積回路71
はコインが投入されたことを判断して端子P2,P3へ
信号を出力し、駆動回路73及びスピーカ65を動作さ
せる。これにより前述したと同様に、コイル17へ電流
が流れて当該コイル17の側面に磁極が発生する。この
コイル17の側面に発生する磁極は図11に示すように
上記電流の向きに応じて決定され、コイル17と一対の
永久磁石13a,13bとの磁気的作用によって揺動体
7が揺動軸5を中心に揺動する。揺動体7が揺動する
と、これに連動して蓋体9が開閉動作を行う。同時に、
スピーカ65は例えば「おぬしも 悪よのう!」若し
くは「超 うれしー!」の合成音声を放音する。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明に係る第
1の手段によれば、貯金箱本体上部に設けられた揺動軸
を中心に揺動する揺動体を有し、揺動体は揺動軸に軸着
されるアーム揺動体を有し、当該アーム揺動体の軸着部
から2方向へ延びるアーム先端部に一対の永久磁石が設
けられる。一対の永久磁石は揺動軸を中心とする同一の
円周上に設けられ、当該円周に沿って互いに磁極配列が
異なるように配置されている。一対の永久磁石の間には
磁路を形成する磁路形成体が設けられ、当該磁路形成体
は一対の永久磁石が配置される円周と同一の円弧状に形
成されている。また、一対の永久磁石が配置される円周
と同一の円周上にコイルが固定され、当該コイルの中空
部を前記磁路形成体が通り抜け自在に設けられているの
で、機械的な駆動伝達機構部を用いることなく、コイル
と永久磁石との磁気的作用によって揺動体を揺動させる
ことができ、レスポンスが早く、揺動体の動作を正確、
且つ繊細にコントロールすることができるという効果を
有する。また、一対の永久磁石の間に磁路を形成する円
弧状の磁路形成体が設けられているので、揺動体が揺動
する円周方向に強い磁路を形成することができ、この揺
動体の円周方向への揺動によって蓋体をその自重に抗し
て押し上げることができるという効果を有する。また、
貯金箱自体の小形化を達成し、製造工程の簡略化とあい
まって、量産効果とコストの低減を図りつつ、不快音を
発生することなく、長期間安定して動作させることがで
きるという効果を有する。
【0021】また、本発明に係る第2の手段によれば、
貯金箱本体上部に設けられた揺動軸を中心に揺動する揺
動体を有し、揺動体は揺動軸に軸着されるアーム揺動体
を有し、当該アーム揺動体の軸着部から2方向へ延びる
アーム先端部に一対の永久磁石が設けられる。一対の永
久磁石は揺動軸を中心とする同一の円周上に設けられ、
当該円周に沿って互いに磁極配列が異なるように配置さ
れている。一対の永久磁石の間には磁路を形成する磁路
形成体が設けられ、当該磁路形成体は一対の永久磁石が
配置される円周と同一の円弧状に形成されている。ま
た、一対の永久磁石が配置される円周と同一の円周上に
コイルが固定され、当該コイルの中空部を前記磁路形成
体が通り抜け自在に設けられているので、機械的な駆動
伝達機構部を用いることなく、コイルと永久磁石との磁
気的作用によって揺動体を揺動させることができ、レス
ポンスが早く、揺動体の動作を正確、且つ繊細にコント
ロールすることができるという効果を有する。また、一
対の永久磁石の間に磁路を形成する円弧状の磁路形成体
が設けられているので、揺動体が揺動する円周方向に強
い磁路を形成することができ、この揺動体の円周方向へ
の揺動によって蓋体をその自重に抗して押し上げること
ができるという効果を有する。また、貯金箱自体の小形
化を達成し、製造工程の簡略化とあいまって、量産効果
とコストの低減を図りつつ、不快音を発生することな
く、長期間安定して動作させることができるという効果
を有する。また、検出センサーが人を検出したときに揺
動体が一定時間揺動するので、通過する人に注意を喚起
して貯金をソフトに要求することができ、貯金箱に面白
さを加味させることができるという効果を有する。ま
た、検出センサーが人を検出したときに所定の音声を合
成して出力するので、コインを投入した人にお礼のメッ
セージを述べることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原理を示した動作状態の側面図で
ある。
【図2】本発明に係る原理を示した静止状態の側面図で
ある。
【図3】本発明に係る原理を示した平面図である。
【図4】本発明に係る実施例の分解斜視図である。
【図5】揺動体とその周辺部の分解斜視図である。
【図6】揺動体の分解斜視図である。
【図7】電池ボックス部の分解斜視図である。
【図8】電気回路ブロックの分解斜視図である。
【図9】プリント基板とその周辺部の電気回路図であ
る。
【図10】揺動体の初期状態を示した説明図である。
【図11】揺動体の動作状態を示した説明図である。
【符号の説明】
1 貯金箱 3 ユニット本体 5 揺動軸 6 電池ボックス部 7 揺動体 8 電気回路ブロック 9 蓋体 11 アーム揺動体 11a アーム 11b アーム 13a 永久磁石 13b 永久磁石 15 ヨーク 17 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45C 1/12 H01F 7/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする貯
    金箱。 (イ)貯金箱本体と、当該貯金箱本体上部に設けられた
    揺動軸を中心に揺動する揺動体と、当該揺動体に連動し
    て開閉する蓋体とを有すること。 (ロ)前記貯金箱本体は、中央部が中空状に形成された
    コイルを有すること。 (ハ)前記揺動体は、前記揺動軸に軸着されるアーム揺
    動体を有し、当該アーム揺動体は軸着部から2方向へ延
    びるアームを有すること。 (ニ)前記揺動体は、前記双方のアーム先端部に設けら
    れる一対の永久磁石を有すること。 (ホ)前記一対の永久磁石は、前記揺動軸を中心とする
    同一の円周上に設けられ、当該円周に沿って互いに磁極
    配列が異なるように配置されていること。 (ヘ)前記揺動体は、前記一対の永久磁石の間に磁路を
    形成する磁路形成体を有し、当該磁路形成体は前記一対
    の永久磁石が配置される円周と同一の円弧状に形成され
    ていること。 (ト)前記コイルは、前記一対の永久磁石が配置される
    円周と同一の円周上に固定され、当該コイルの中空部を
    前記磁路形成体が通り抜け自在であること。 (チ)前記蓋体は、その中心部から外れた位置を前記揺
    動軸に軸着され、前記揺動体によって押圧されること。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする貯
    金箱。 (イ)貯金箱本体と、当該貯金箱本体上部に設けられた
    揺動軸を中心に揺動する揺動体と、当該揺動体に連動し
    て開閉する蓋体とを有すること。 (ロ)前記貯金箱本体は、中央部が中空状に形成された
    コイルを有すること。 (ハ)前記揺動体は、前記揺動軸に軸着されるアーム揺
    動体を有し、当該アーム揺動体は軸着部から2方向へ延
    びるアームを有すること。 (ニ)前記揺動体は、前記双方のアーム先端部に設けら
    れる一対の永久磁石を有すること。 (ホ)前記一対の永久磁石は、前記揺動軸を中心とする
    同一の円周上に設けられ、当該円周に沿って互いに磁極
    配列が異なるように配置されていること。 (ヘ)前記揺動体は、前記一対の永久磁石の間に磁路を
    形成する磁路形成体を有し、当該磁路形成体は前記一対
    の永久磁石が配置される円周と同一の円弧状に形成され
    ていること。 (ト)前記コイルは、前記一対の永久磁石が配置される
    円周と同一の円周上に固定され、当該コイルの中空部を
    前記磁路形成体が通り抜け自在であること。 (チ)前記蓋体は、その中心部から外れた位置を前記揺
    動軸に軸着され、前記揺動体によって押圧されること。 (リ)前記貯金箱本体は、人を検出する検出センサーを
    有すること。 (ヌ)前記検出センサーが人を検出したときに前記揺動
    体を一定時間揺動させる揺動体駆動手段を有すること。 (ル)前記検出センサーが人を検出したときに所定の音
    声を合成して出力する音声合成手段を有すること。
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