JP5743802B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、製造ライン等で印字対象物に非接触で賞味期限、製造ロット番号等の文字を印刷するインクジェット記録装置において、印字対象物に印刷を行う際、目的とする印字が可能となるように、操作パネル上で実印字幅を設定可能としたインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、印字対象物に対し離れた距離からインク粒子を噴出して印字する非接触印字方式で印字する装置である。
非接触印字方式として、ドロップ・オン・デマンド式とコンティニュアス式がある。ドロップ・オン・デマンド式は印字に必要なノズルのみから瞬間的にインクが噴出される方式のことで、コンティニュアス式は常時インクを噴出し続けて、印字していないときも本体、ノズルヘッド内部をインクが循環している方式である。コンティニュアス式のインクジェット記録装置の主な用途として、賞味期限、製造ロット番号、各種印字に使用される。利点としては、製造ラインにおいて、搬送される製造物に対し高速に印字が可能なことや、使われないインクを回収して再度印字に利用可能なことが挙げられる。
本発明のインクジェット記録装置は、コンティニュアス式のインクジェット記録装置に関するものである。
コンティニュアス式のインクジェット記録装置はノズルのオリフィスから常時連続的にインクを噴出する。噴出されたインク粒子は、ガターというインク回収機構を通じて回収される。
また、実印字幅を調整するにあたり考慮すべき要因として、印字対象物を搬送するコンベアのライン搬送速度が挙げられる。
次に、印字対象物の搬送速度である。一般的にインクジェット記録装置は工場の生産ラインにおいて、次々とコンベアで搬送される印字対象物に賞味期限、製造番号等を印字していく。搬送速度は、ラインによって様々であり、要望にあった実印字幅の印字が出来るように搬送速度に従った実印字幅設定を行い印字する。
同設定において、ラインの搬送速度が低速の場合(例えば、約20m/分)と高速の場合(例えば、約120m/分)で印字を行うとする。印字結果を比較すると、搬送速度が高速の印字結果は低速の印字結果に比べ、実印字幅が長くなる。これは、例えば、文字サイズ5×7ドットマトリクスの一文字の印字にかかる時間が、低速の場合と高速の場合にかかわらず同じだからである。したがって、実印字幅は搬送速度に依存するため、搬送速度を考慮した実印字幅設定が必要となる。
ここで、従来のインクジェット記録装置の実印字幅調整作業について説明する。実印字幅設定にはインクジェット記録装置のインク噴出部がある印字ヘッドを、生産ラインでコンベアに搬送される印字対象物との印字距離を考慮し、治具で固定し設置する。手作業によりコンベアの搬送速度から、最適値な粒子使用率、文字幅設定値を算出し、その値を入力し実印字幅の調整を行う。また、特開昭59−227465号公報のように、実印字幅設定を行う構成もある。
特許文献1(特開昭59−227465号公報)には、インクジェット記録装置において、印字内容の変更、印字文字幅の設定を人手によらず、計算機の制御によって自動的に行えるようにしたことが記載されている。また、その内容は、印字用ヘッドと被印字物との位置関係により印字を開始すべきタイミングを決定するのに供される信号が入力され、印字開始信号ならびに印字内容データ、印字文字幅の切替情報に係る指令データを出力する入出力装置と、指令データが入力されて印字内容と印字文字幅の切替とを自動的に設定し、その設定と周波数分周部よりの入力に基づき、作動し、ドット印字データを出力せしめるようにした指示制御部を有するインクジェット印字制御装置を具備し、指示制御部の出力を印字用ヘッドの帯電電極に、また、周波数分周部よりの他の出力を印字用ヘッドのノズルに印加する構成としたことが記載されている。
しかし、本発明は、特許文献1とは実印字幅の設定等において構成が異なるものである。
特開昭59−227465号公報
インクジェット記録装置において実印字幅設定は重要である。従来技術では希望の実印字幅設定を行うまでに、手作業工程が多く容易ではなく、作業時間を費やす等の課題があった。従来技術では作業者の手計算にて、最適印字条件(粒子使用率、文字幅設定値(=縦方向の遊びドット数))を求め、操作パネル上で印字条件画面に入力するという工程である為、作業者の単純な計算違いや、印字品質をより高める要素(粒子使用率)選定の手違いが発生する可能性がある。
本発明は、作業の容易さ、手作業にて行う工程を少なくし作業時間短縮を可能とし、また、装置内での自動計算により作業者の計算の誤りをなくし、印字品質のよい印字になるような粒子使用率の選定が可能とするインクジェット記録装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、インクを印字対象物の搬送軌道に向けて噴出するノズルと、該ノズルから噴出した前記インクが分離してインク粒子になる領域に帯電電界を発生して、該インク粒子が帯電するように設置した帯電電極と、前記インク粒子の飛行通路に偏向電界を発生して帯電した該インク粒子を偏向する偏向電極と、該偏向電極に偏向電圧を印加する偏向電源と、印字に使用しなかったインク粒子を回収するガターと、ノズルから噴射されるインク粒子の噴出方向が前記ガターに向かうように前記噴射ノズルの姿勢を調整可能なノズル調整機構と、印字条件を設定、入力可能な操作パネルとより構成されているインクジェット記録装置において、印字対象物に印字を行う際、印字対象物に印刷する実印字の全長印字幅を前記操作パネル上で設定可能としたことを特徴とする。
以上、詳述したように、本発明によるインクジェット記録装置は、印字を行う際、操作パネル上で目的とする実印字幅の値を入力するのみで目的の実印字幅の印字が可能となるため、実印字幅調整の作業者の作業量が少ないため、従来の実印字幅調整作業より調整作業が容易且つ調整作業時間の短縮が可能になる。
また、画面入力のみによる設定作業のため、従来のような手作業による設定よりも作業量が少ない。これにより、手作業による計算をする必要がないため、計算の誤りがなく実印字幅の調整が可能になる。
また、従来の実印字幅設定のように実際に印字対象物に印刷をしながら実印字幅設定をする必要がないため、印字対象物を用いなくても実印字幅の調整ができることや、インク使用による実印字幅調整中の作業者や周囲環境の汚染防止効果がある。また、これは実印字幅調整中に回収されず使用してしまうインク量消費防止効果もある。
本発明のインクジェット記録装置の全体構成を示すブロック図である。 インクジェット記録装置の印字ヘッドの基本構造を示す概略図である。 印字する文字の名称を示す図である。 本発明の印字方法を示すフローチャートである。 本発明の実印字幅設定画面において、実印字幅設定、粒子使用率の設定の図を示す。 本発明の実印字幅設定画面において、実印字幅設定、粒子使用率設定後、実印字幅を入力する図を示す。 本発明の実印字幅設定画面において、図6の実印字幅を入力し、判定した結果がOKと表示された場合の図を示す。 本発明の実印字幅設定画面において、実印字幅を入力し、判定結果がNGと表示された場合の図を示す。 本発明の実印字幅設定画面において、実印字幅を設定し、粒子使用率を固定しない場合の画面の図を示す。 本発明の実印字幅設定画面において、実印字幅設定有り、粒子使用率固定なしで、実印字幅の値を入力した画面の図を示す。 本発明の実印字幅設定画面において、実印字幅設定有り、粒子使用率固定なしで、実印字幅を入力し、判定OKの結果を表示した画面の図を示す。 本発明の実印字幅設定画面において、実印字幅設定有り、粒子使用率固定なしで、実印字幅を入力し、判定がNGの結果を表示した画面の図を示す。 図4のフローチャートのステップ305の表示内容を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
インクジェット記録装置100は、印字を行う印字ヘッド部とこれに接続されてインク供給管のインク循環経路、インク容器、ポンプ等を含むインクジェット記録装置本体で構成される。印字ヘッド部はインクジェット記録装置本体とチューブで連結して、インクジェット記録装置本体と別の位置に配置することができるように構成されている。
図1は本発明の一実施形態を示すインクジェット記録システムの機能ブロック図である。
図1において、101はインクジェット記録装置全体を制御するMPU(マイクロプロセッシングユニット)、102はデータを一時的に記憶する書き換え可能なRAM(ランダムアクセスメモリ)、103は必要なプログラムやデータを予め記憶しておくROM(リードオンリーメモリ)、104は印字する内容等を表示する表示装置、105はパネルインターフェース、106は設定画面を備えたパネルである。
107は被印字物検知回路、108はインクジェット記録装置の印字動作を制御する印字制御装置、109はインク粒子に帯電させるビデオデータを記録しておくビデオRAM、110は帯電データを印字帯電信号又は位相検出用帯電信号に変換する文字信号発生回路、114はインクを噴出するノズル、115はノズルより噴出したインクが粒子になり、そのインク粒子に電荷を加える帯電電極、116aはプラス偏向電極、116bはマイナス偏向電極、118は印字に使用しないインク粒子や位相検出用帯電信号を帯びたインク粒子を回収するガター、119はガター118より回収されたインクを再びノズルへ供給するポンプ、120は被印字物を検出するセンサ、123は被印字物を搬送するコンベア、124は印字の対象となる被印字物である。119は、インク容器113内のインク112を汲み上げ加圧して前記ノズル114に供給する供給ポンプである。
インクジェット記録装置は、インクジェット記録装置全体を制御するMPU(マイクロプロセッシングユニット)101と、インクジェット記録装置内で一時的にデータを記憶しておくRAM(ランダムアクセスメモリ)102と、プログラムなどをあらかじめ記憶するROM(リードオンリーメモリ)103と、印字する内容等を表示する表示装置104と、パネルインターフェース105と、印字する文字の高さ等の設定値を入力する操作パネル106と、印字対象物検出回路107と、インクジェット記録装置100の印字に関する全般的な制御を行う印字制御回路108と、インク粒子112bに帯電させるビデオデータを記憶しておくビデオRAM109と、インク粒子112bを帯電する帯電電圧を発生する帯電電圧発生回路110と、プラス偏向電極116a、マイナス偏向電極116bと、データ等を送るバスライン111で接続されている。
また、印字機構である印字ヘッド部は、インク112と、インク112を保持するインク容器113と、インクを印字対象物124の搬送軌道に向けて噴出するノズル114と、ノズル114から噴出したインク(インク柱)112aが分離してインク粒子112bになる領域に帯電電界を発生して、インク粒子112bが帯電するように設置した帯電電極115と、インク粒子112bの飛行通路に偏向電界を発生して帯電したインク112bを偏向する偏向電極116と、偏向電極116に偏向電圧116を印加する偏向電源117と、印字に使用しなかったインク粒子112bを回収するガター118と、インク容器113内のインク112を汲み上げ加圧して前記ノズル114に供給する供給ポンプ119と、コンベア123によって搬送される印字対象物124が印字領域に到来したときに反応する印字対象物検出センサ120を備える。
次に、インク噴出と印字について説明する。
MPU101は、パネルインターフェース105を介して、操作パネルで印字する内容等の情報を入力すると、ROM103に記憶されているプログラムにより、インク粒子112bへ帯電させるビデオデータを印字情報に応じて作成し、バスライン111を介してビデオRAM109へ格納する。印字対象物センサ120が印字対象物を検知すると、印字対象物検知回路107を通じて、MPU101へ印字開始の指令が届く。MPU101はビデオRAM109に記憶しているビデオデータをバスライン111を介して文字信号発生回路110へ送る。文字信号発生回路110は送られてきたビデオデータを帯電信号に変更する。印字制御回路108バスライン111を介してこの帯電信号を帯電電極115送出するタイミングをコントロールする。
印字ヘッド114内部では、噴出経路に所定の圧力に加圧したインクを供給する。また、印字ヘッド114内部では電圧により圧電振動子を振動させてインクを加振させ、粒子化する。粒子化されたインク112bはオリフィス部からインクを噴出させる。粒子化されたインクは、帯電電極115へ送出するタイミングをコントロールされた帯電信号で、帯電電極に該帯電電圧が加えることにより帯電し、更に偏向電極116によって偏向されて外部に出射され、印字対象物まで飛翔して付着し印刷が行われる。
帯電電極115で帯電電圧が印加され、帯電量の大きいインク粒子112bは偏向量が大きく、帯電量の小さい粒子は偏向量が小さくなる。帯電量の小さいインク粒子112bは偏向電極116によって、小さく偏向され、印字文字の下段部の印字に使用される。帯電量の大きいインク粒子112bは偏向電極116によって、大きく偏向され、印字文字の上段部の印字に使用される。印字に使用されなかったインク、すなわち、帯電されなかったインク粒子112bはガター118により回収され、ポンプ119によって再び印字ヘッドへ供給される。以上の方法によりインクジェット記録装置は印刷を行う。
図2は印字ヘッドの基本構造を示す概略図である。印字ヘッドは、図2に示すように、インク柱112aを吐出するノズル114を有し、ノズル114には装置本体内に配置されたインク容器つまりメイン容器112内のインクを供給するインク供給路202が接続され、インク供給路202には供給ポンプ119が設けられている。メイン容器112内のインクは、供給ポンプ119に吸引、加圧されてインク柱112aとなってノズル114の噴出口201から吐出される。ノズル114には電歪素子203が備えられており、インクには電歪素子203により所定の周波数で振動が加えられてノズル114から吐出されるインク柱112aは粒子化するようになっている。これにより、生成されるインク粒子112bの数は、電歪素子203に印加される励振電圧の周波数により決定され、その周波数と同数となる。ノズル114の前方には帯電電極115が配置されており、インク粒子112bには印字情報に対応した大きさの電圧を帯電電極115に印加することによって電荷が与えられるようになっている。帯電電極115の前方にはプラス偏向電極116a、マイナス偏向電極116bが配置されており、帯電電極207により帯電されたインク粒子112bは、プラス偏向電極116a、マイナス偏向電極116bの間の電界中を飛翔している間に帯電量に比例した力を受けて偏向し、印字対象物124に向かって飛翔して印字対象物124に着弾する。その際に、インク粒子112bは帯電量に応じて矢印Rで示す偏向方向の着弾位置が変化し、さらに偏向方向Rと直行する搬送方向Tにベルトコンベア123が印字対象物124を移動させることで、偏向方向と直行した方向にもインク粒子112bを着弾させることが可能となり、複数の着弾粒子によって文字や図形が印字対象物に印刷されることになる。
印字に使用されないインク粒子112bを回収するために、ノズル114の噴出口201に対向して印字ヘッド内にはガター118が配置されており、プラス偏向電極116a、マイナス偏向電極116bの間を偏向されずに直線的に飛翔するインク粒子112bはガター118により捕捉される。捕捉されたインク粒子112bは、インク回収路204によりメイン容器112に回収されるようになっている。
次に、本発明であるインクジェット記録装置の実印字幅の調整機能の説明を行う。
本発明は、操作パネルの画面上に目的とする実印字幅の値を入力することで、印字対象物に希望する実印字幅の印字が可能となる。
実印字幅を決定するにあたり、実印字幅に関わる印字条件は、励振周波数、文字段数、文字サイズ、文字間スペース、文字幅設定、粒子使用率、横方向の文字数、搬送速度、印字データが挙げられる。
次に、文字幅設定値を変化させ、実印字幅調整の仕組みについて説明する。
図3を用いて、印字する文字のドットマトリクス表示について説明する。
図3のドットマトリクスにおいて、横5×縦7ドットマトリクスで、文字の段数は1段で、次の文字との文字間スペースは2ドットであることを示している。
また、文字幅をW(mm)、文字高さをH(mm)、ドットマトリクスの横方向ドットピッチをPx(mm)、ドット直径をd(mm)、文字ピッチをWp(mm)とし、印字速度をV(m/分)、ノズルの励振周波数をf(kHz)、粒子使用率をR,文字幅設定値即ち縦方向の遊びドット数をA,全体実印字幅(最短実印字幅)をWn(mm)、横方向のドット数をNx、縦方向のドット数をNy、横方向の文字間スペースドット数をNsとすると、文字ピッチWp,全体実印字幅Wn,文字幅設定値Aは、次のように表される。
Figure 0005743802
Figure 0005743802
Figure 0005743802
ここで、nは1以上の整数で、文字数を表す。
また、粒子使用率Rは、ノズル114で作成されるインク粒子をすべて印字に採用する場合はR=1で、1個置きに採用する場合はR=1/2で、2個置きに採用する場合は1/3で、3個置きの場合はR=1/4となる。
実印字幅の微調整は、文字幅設定値Aによって行う。また、文字幅設定値Aは、(式3)より求め、その値より次のことが分かる。
(1)A<0(=最小数)の場合、コンベアの搬送速度が速すぎるため、実印字幅をこれ以下の値には設定できないことを意味する。
(2)A>M(=最大数:例えば、M=999)の場合、コンベアの搬送速度が遅すぎるため、実印字幅をこれ以上の値には設定できないことを意味する。
従って、実印字幅の設定は、0<=文字幅設定A<=Mの範囲で設定可能となる。
また一般に、印字品質をより高めるためには、粒子使用率Rを可能な限り低くすることは周知である。
よって、インクジェット記録装置の印字方法では、粒子使用率Rを決定したあと、文字幅設定値Aを求め、文字幅の細かい調整を行い、目標とする実印字幅となる仕組みを構築するものである。
次に、本発明の実印字幅調整機能について説明する。
実印字幅調整機能は、一つに、印字品質を優先とする実印字幅の印字を提供する。
具体的には、ある粒子使用率(例えば、R=1/4)を決めて、希望する実印字幅Wn(例えば、10mm)を入力する。このように、設定した粒子使用率と自動演算による文字幅設定で、所望の実印字幅の印字が可能となる。
また、ある別の数値の粒子使用率(例えば、1/8)を決めて、希望する実印字幅(例えば、10mm)を入力する。設定した粒子使用率(例えば、1/8)と自動演算による文字幅設定で、希望する実印字幅の印字が不可能である場合、設定した粒子使用率(例えば、1/8)で印字が可能な最短実印字幅(例えば、30mm)、最大横文字数(=希望する実印字幅10mmで印字できる最大横文字数:例えば、五文字)のガイダンスを表示する。
二つに、印字品質よりも希望する実印字幅を優先する印字の提供をする。
希望する実印字幅(例えば、10mm)を入力し、コンベアの搬送速度が高速の場合、自動演算により希望する実印字幅に設定が可能である場合、希望する実印字幅の印字が可能となる。
希望する実印字幅に対して、粒子使用率を最大の1/1にしても、実印字幅に設定不可能な場合、現設定での印字可能な最短実印字幅(例えば、30mm)、最大横文字数(=希望する実印字幅10mmで印字できる最大横文字数:例えば五文字)のガイダンスを表示する。
次に、本発明の実印字幅調整機能の作業手順について説明する。
図4は、実印字幅調整機能の手順のフローチャートを示す。
図4のフローチャートにおいて、先ず、開始後、印字条件を設定するスップ300にて、印字速度、横方向ドットピッチ、ノズル励振周波数、文字ピッチ、ドット直径、横方向のドット数、横方向のドット数、横方向の文字間スペースドット数のデータを入力する。そして、実印字幅調整機能の選択の有無の判断を行う(ステップ301)。
実印字幅調整機能の選択がなければ、終了し、選択があれば、次の設定している粒子使用率を固定するか否かを判断する(ステップ302)。
粒子使用率を固定すると選択した場合、印字品質が優先することになり、設定している粒子使用率が固定となる。
次に、希望する実印字幅の値を入力する(ステップ303)。そして、入力した実印字幅の値を用いて、自動演算を行い、判定する(ステップ304)。
判定がOKであれば、実印字幅調整機能の処理を終了し、印字モードに入り、印字する。
実印字幅の値の判定がNOであれば、最短実印字幅Wn、最大横文字数を算出して(ステップ305)、画面上に判定結果の「NG」、最短実印字幅Wn、最大横文字数Nの値を表示(ガイダンス表示)する(ステップ306)。そして、
画面上に判定結果の「NG」、最短実印字幅Wn、最大横文字数Nの値をガイダンス表示したあと、実印字幅入力のみの変更かどうかの判断を行い(ステップ307)、Yesであれば、実印字幅入力のステップ303に戻り、実印字幅の入力の値を変更して入力し、判定処理を繰り返す。Noであれば、印字条件を設定するステップ300に戻り、処理する。
ステップ302において、粒子使用率の固定を「なし」とすると、希望する実印字幅が優先となるため、希望する実印字幅を実現できる可能な限り低い使用率、文字幅設定となる。
次に、画面により印字条件を入力、設定する方法について説明する。
図5は実印字幅設定の画面を示す。
図5において、実印字幅設定は有無のどちらかをカーソルにより選択できるようにする。また、同様に、粒子使用率の設定した値を固定にするかについても、固定か否かをカーソルにより選択できるようにする。
「実印字幅設定有無」及び「粒子使用率固定」の下段には、「実印字幅入力」を配置し、数値(単位mm)を入力できるようにする。そして、その下段には、実印字幅の値を入力して、自動演算した結果を判定し、「判定」の箇所に結果を表示する。また、画面の右下には、「実行」及び「戻る」のキーを配置する。
図5は、「実印字幅有無」で「あり」を選択し、「粒子使用率固定」で「あり」を選択した場合を示す。この状態で、「実行」を選択すると、図6に示すように、「実印字幅入力」に‥キーが表示され、希望する実印字幅の値を入力することができる。
また、このテンキーの部分には、数字キーのほかに入力した数値を取り消す取消す取消キー、入力した数値をクリアにするクリアキー、入力した数値を増加する増加キー、数値を減少する減少キー、などを備えている。
図6においては、実印字幅として、50mmを入力することを示す。
次に、実印字幅を50mmに設定して、上記の式1乃至式3をもいて、自動演算を実施する。その結果、印字が可能であれば図7に示すように、「判定」は「OK」ということになり印字を開始する。
「判定」の結果が、印字不可能となると「判定」に「NG」を表示され、図8に示す画面表示となる。
図8は、「実印字幅設定有無」で「あり」を選択し、「粒子使用率固定」で「あり」を選択し、実印字幅の値を「10mm」と入力した場合、自動演算を行い、「判定」の結果が「NG」であった場合を示している。
また、「判定」が「NG」のとき、本発明は、全体実印字幅すなわち最短実印字幅Wnの値と、最大横文字数すなわち最短横文字数Nを演算により求め、表示する。
図8において、最短実印字幅は30mm、最短横文字数は5文字を表示し、これを参考に次のステップへ進む。
また、実印字幅設定画面において、「実印字幅設定エラー」を表示し、そのエラーの「内容」、「原因」及び「対処」についてコメントを表示する。
図8において、実印字幅の値を10mmとして入力したときのエラーの「内容」は、「目的とした実印字幅に設定できません。」、また、「原因」は、「設定した搬送速度に対応できません。」、「対処」は「実印字幅入力の値の再設定、または印字条件の見直しを行ってください。」と表示する。
また、この「実印字幅設定エラー」には、「リセット」キーや、メッセージ消去」キーを設け、このエラー表示をリセットしたり、メッセージを消去したりできる。
図9は、「実印字幅設定有無」で「あり」を選択し、「粒子使用率固定」で「なし」を選択したときの実印字幅設定の画面を示す。
ここで、粒子使用率の固定を「なし」に選択すると、希望する実印字幅が優先となるため、希望する実印字幅を実現する可能な限り低い粒子使用率、文字幅設定となる。図9の設定画面を「実行」すると、図10に示すように、「実印字幅入力」で、実印字幅の値を入力できるようにテンキーが表示される。
図10は、実印字幅の値を50mmとして入力している図を示し、右下の実行キーを選択して自動演算を実施する。演算した結果、印字可能と判定されたら、図11のように「判定」に「OK」と表示する。また、実印字幅の値を例えば10mmと入力し、自動演算し、その結果が「NG」の場合は、図12に示したように、「判定」に「NG」と表示され、「最短実印字幅」を演算により求めた数値「30mm」を表示し、さらに「最短横見字数」の値「5文字」を表示する。さらに、「実印字幅設定エラー」について、「内容」、「原因」及び「対処」のコメントを表示する。これは、図8と同じであるため説明を割愛する。
次に、最短実印字幅Wn、及び最短横文字数(最大横文字数)Nについて説明する。
最短実印字幅Wnは、(式2)より求まる値である。また、図5等に示した実印字幅設定の画面において、実印字幅入力の値を「W設定」とすると、
「W設定」÷文字ピッチWp=最大横文字数N ‥(式4)
となる。
また、コンベアの搬送速度が高速で、Wn>W設定 となる場合、「判定」は「NG}となる。
図13(a)は、一例として、フォントが5×7ドットマトリクス、粒子使用率が1/4、コンベアの速度が100m/分の印字条件で、実印字幅設定画面で、実印字幅の値を9.0mmと入力し、設定したとき、最短実印字幅Wnは9.3mmと演算結果より求まる。
また、図13(b)は、最短実印字幅Wnが9.3mmのとき、最短横文字数Nは(式4)より求まる。すなわち、文字ピッチWpは(式1)よりWp=3.1mmとなり、N=W設定÷Wp=2.9 となる。従って、Nは整数のためN=2となる。これを実印字幅設定画面に表したのが図13(c)である。
図13(c)の説明は、図12と同じである。
100 … インクジェット記録装置
101 … MPU(マイクロプロセッシングユニット)
102 … RAM(ランダムアクセスメモリ)
103 … ROM(リードオンリーメモリ)
104 … 表示装置 105 … パネルインターフェース
106 … 操作パネル 107 … 印字対象物検出回路
108 … 印字制御回路 109 … ビデオRAM
110 … 帯電電圧発生回路 111 … バスライン
112 … インク 112a… インク(インク柱)
112b… 帯電したインク粒子 113 … インク容器
114 … ノズル 115 … 帯電電極
116a … プラス偏向電極 116b … マイナス偏向電極
117 … 偏向電源 118 … ガター
119 … 供給ポンプ 120 … 被印字物検出センサ
121 … 下段部の印字ドット 122 … 上段部の印字ドット
123 … コンベア 124 … 印字対象物
201 … 噴出孔 202 … インク供給路
203 … 電歪素子 204 … インク回収路

Claims (6)

  1. インクを印字対象物の搬送軌道に向けて噴出するノズルと、
    該ノズルから噴出した前記インクが分離してインク粒子になる領域に帯電電界を発生して、該インク粒子が帯電するように設置した帯電電極と、
    前記インク粒子の飛行通路に偏向電界を発生して帯電した該インク粒子を偏向する偏向電極と、
    該偏向電極に偏向電圧を印加する偏向電源と、
    印字に使用しなかったインク粒子を回収するガターと、
    ノズルから噴射されるインク粒子の噴出方向が前記ガターに向かうように前記噴射ノズルの姿勢を調整可能なノズル調整機構と、
    印字条件を設定、入力可能な操作パネルと、
    より構成されているインクジェット記録装置において、
    印字対象物に印字を行う際、印字対象物に印刷する実印字の全長印字幅を前記操作パネル上で設定可能としたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
    前記全長実印字幅は、ミリメートル単位で設定できることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
    設定された印字速度、横方向ドットピッチ、ノズル励振周波数、文字ピッチ、ドット直径、横方向のドット数、縦方向のドット数、横方向の文字間スペースドット数、前記印字対象物を搬送するコンベアの搬送速度粒子使用率の情報により印字対象物に設定した全長実印字幅の印刷が可能かを判定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項3に記載のインクジェット記録装置において、
    記全長実印字幅に対して、印字品質優先または実印字幅優先のいずれかの設定を行うことができることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項4に記載のインクジェット記録装置において、
    前記印字品質優先を設定し、設定した前記全長実印字幅での印字が不可で有ると判定した場合は、設定した前記粒子使用率で印字が可能な最短全長実印字幅及び設定した前記全長実印字幅で印字可能な最大横文字数を算出し、前記操作パネル上に表示することを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項4に記載のインクジェット記録装置において、
    前記実印字幅優先を設定し、設定した前記全長実印字幅での印字が不可で有ると判定した場合は、最も低い粒子使用率で印字が可能な最短全長実印字幅及び設定した前記全長実印字幅で印字可能な最大横文字数を算出し、前記操作パネル上に表示することを特徴とするインクジェット記録装置。
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