JP5742099B2 - 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5742099B2
JP5742099B2 JP2010034381A JP2010034381A JP5742099B2 JP 5742099 B2 JP5742099 B2 JP 5742099B2 JP 2010034381 A JP2010034381 A JP 2010034381A JP 2010034381 A JP2010034381 A JP 2010034381A JP 5742099 B2 JP5742099 B2 JP 5742099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
region
receptor
electrode
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010034381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011171534A (ja
Inventor
中村 潔
潔 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010034381A priority Critical patent/JP5742099B2/ja
Priority to US13/027,652 priority patent/US8269216B2/en
Publication of JP2011171534A publication Critical patent/JP2011171534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5742099B2 publication Critical patent/JP5742099B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • H10K71/621Providing a shape to conductive layers, e.g. patterning or selective deposition
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/80Constructional details
    • H10K10/82Electrodes
    • H10K10/84Ohmic electrodes, e.g. source or drain electrodes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • H10K10/462Insulated gate field-effect transistors [IGFETs]
    • H10K10/464Lateral top-gate IGFETs comprising only a single gate
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • H10K10/462Insulated gate field-effect transistors [IGFETs]
    • H10K10/466Lateral bottom-gate IGFETs comprising only a single gate
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • H10K71/10Deposition of organic active material
    • H10K71/12Deposition of organic active material using liquid deposition, e.g. spin coating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Description

本発明は、有機半導体を用いて形成された半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器に関する。
上記有機半導体は、例えば、薄型、軽量で自由に折り曲げることができる電子ペーパーなどのトランジスターの半導体層として用いられる。このような有機半導体は、例えば、インクジェット法を用いて有機半導体材料を液滴として吐出することによって形成される。
近年、電気的特性を向上させるべくトランジスターの微細化に伴い、トランジスターのチャネル領域に有機半導体材料の液滴を吐出した際、液滴がチャネル領域(チャネル長)の範囲に納まらずに周囲に漏れ出し、これに起因して配線間にリーク電流が流れ、デバイスの駆動や表示特性に大きな影響を与えるという問題があった。
このような問題を防ぐために、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載のように、チャネル領域の周囲に構造物を設けたり、親液処理や撥液処理を施したりして、液体が他の領域に漏れ出さないようにして、高精度で形成する技術が提案されている。
特開2003−76004号公報 特開2006−140451号公報
しかしながら、構造物を形成したり、親液処理や撥液処理を施したりするため、製造工程が大幅に増えたり、プロセスコストが上昇したりするという課題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る半導体装置は、基板と、前記基板上に設けられた第1電極及び第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間の第1領域と、前記第1領域に接続された第2領域と、前記第1領域と前記第2領域とに設けられた有機半導体層と、前記第2領域を囲むように設けられると共に、前記第2領域が前記第1領域と接続される開口部を有する前記有機半導体層の受容体と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、有機半導体層が開口部を介して第1領域から第2領域に接続されているので、第2領域に液体を供給することにより、液体を第2領域から第1領域に濡れ広げることができる。よって、第1領域に必要量の液体を供給することができ、微細(高精細)な有機半導体層を形成することができる。更に、第2領域を介して第1領域に液体を供給するので、第1領域から液体が漏れ出すことを抑えることができ、リーク電流が流れることを抑えることができる。加えて、液体の供給位置(吐出位置)にばらつきが生じたとしても、第2領域によって受け止めるので、第2領域から外部に漏れ出ることを抑えることができる。
[適用例2]上記適用例に係る半導体装置において、前記受容体は、導電材料からなることが好ましい。
この構成によれば、受容体が導電材料からなるので、電極や配線等と一緒の材料を用いて受容体を形成することができる。よって、新しい材料を準備することなく形成することができる。
[適用例3]上記適用例に係る半導体装置において、前記受容体は、前記第1電極と前記第2電極とのうち少なくとも一方に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第1電極や第2電極に受容体を形成するので、新たに受容体とするための材料を設けることなく対応することができる。よって、かかるコストを抑えることができる。
[適用例4]上記適用例に係る半導体装置において、少なくとも前記受容体の上面に絶縁膜が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、受容体の上面に絶縁膜が設けられているので、有機半導体層となる前の液体を絶縁膜に沿って移動させることが可能となり、第2領域から第1領域に液体を濡れ広げることができる。
[適用例5]上記適用例に係る半導体装置において、少なくとも前記受容体の上面に撥液処理が施されていることが好ましい。
この構成によれば、受容体の上面に撥液処理が施されているので、有機半導体層となる前の液体を受容体に供給した際、液体が受容体の周囲に漏れ出すことを抑えることが可能となり、必要な液体を受容体から第1領域に広げることができる。
[適用例6]上記適用例に係る半導体装置において、前記受容体は、複数の部分に分割されていることが好ましい。
この構成によれば、受容体が複数に分割して構成されているので、例えば、受容体となる部分が有する電気容量を少なくすることができる。
[適用例7]本適用例に係る半導体装置の製造方法は、基板上の第1電極と第2電極との間の第1領域に有機半導体層が設けられた半導体装置の製造方法であって、前記第1領域の近傍に設けられた第2領域が前記第1領域と接続される開口部を有する受容体を形成する受容体形成工程と、有機半導体材料を含む液体を前記第2領域に付着させる付着工程と、を有することを特徴とする。
この方法によれば、第1領域と第2領域とが接続されるように受容体を形成し、第2領域に液体を付着させるので、液体を第2領域から第1領域に濡れ広がらせることができる。更に、第2領域を介して第1領域に液体を広げるので、第1領域から液体がはみ出すことが抑えられ、第1領域に必要量の液体を供給することができる。これにより、微細(高精細)な有機半導体層を形成することができる。又、第1領域以外に液体が漏れ出すことに起因するリーク電流が流れることを抑えることができる。加えて、液体の供給位置(吐出位置)にばらつきが生じたとしても、第2領域によって受け止めるので、第2領域から外部に漏れ出ることを抑えることができる。
[適用例8]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記付着工程の後に、前記液体を前記第2領域から前記第1領域に流出させる流出工程を有する。
この方法によれば、第2領域を介して第1領域に液体を広げるので、例えば、大きな液体を微細な第1領域に直接供給する場合と比較して、第1領域から液体が漏れ出すことを抑えることができる。よって、液体が漏れ出すことに起因するリーク電流が流れることを抑えることができる。加えて、液体の供給位置(吐出位置)にばらつきが生じたとしても、第2領域で受け止めるので、必要量の液体を第1領域に濡れ広げることができる。
[適用例9]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記受容体形成工程は、前記第2領域から前記第1領域に流出させる前記液体の量に応じて、前記第2領域の大きさを調整することが好ましい。
この方法によれば、第1領域に濡れ広がらせる液体の量を受容体の第2領域の大きさで調整するので、第1領域に所望の大きさの有機半導体層を形成することができる。また、有機半導体層の大きさのばらつきを少なくすることができ、高精度に形成することができる。
[適用例10]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記受容体形成工程は、前記第1電極と前記第2電極とのうち少なくとも一方に前記受容体を形成することが好ましい。
この方法によれば、第1電極や第2電極に受容体を形成するので、新たに受容体とするための材料を形成することなく対応することができる。よって、かかるコストを抑えることができる。
[適用例11]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記受容体形成工程は、前記第1電極と前記第2電極とのうち少なくとも一方の材料と同一材料で前記受容体を形成することが好ましい。
この方法によれば、第1電極や第2電極と同じ材料で受容体を形成するので、新たな材料を用いることなく対応することができる。よって、かかるコストを抑えることができる。
[適用例12]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記受容体形成工程の後に、少なくとも前記受容体の上面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程を有することが好ましい。
この方法によれば、受容体の上面に絶縁膜を形成するので、第2領域に付着した液体を、絶縁膜に沿って移動させることが可能となり、受容体を構成する第2領域から第1領域に液体を濡れ広げることができる。また、受容体から外部に液体が漏れ出すことを抑えることができる。
[適用例13]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記受容体形成工程において前記受容体を形成する際に用いたレジスト膜を、前記受容体の上面に残すことが好ましい。
この方法によれば、受容体の上面にレジスト膜を残しておくので、第2領域に付着した液体を、レジスト膜に沿って移動させることが可能となり、受容体を構成する第2領域から第1領域に液体を濡れ広げることができる。また、受容体から外部に液体が漏れ出すことを抑えることができる。
[適用例14]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、少なくとも前記受容体の上面に撥液処理を施すことが好ましい。
この方法によれば、受容体の上面に撥液処理を施すので、液体を第2領域に付着した際、液体が受容体の周囲に漏れ出すことを抑えることが可能となり、必要な液体を受容体から第1領域に広げることができる。
[適用例15]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記受容体形成工程は、前記受容体を絶縁材料を用いて形成することが好ましい。
この方法によれば、絶縁材料を用いて受容体を形成するので、第1領域及び第2領域と接触するように受容体を形成した場合でも、電気的な特性に影響を与えることがない。よって、受容体を介して第1領域に液体を供給することができる。
[適用例16]本適用例に係る電子機器は、上記に記載の半導体装置を備えることを特徴とする。
この構成によれば、例えば、電気的特性が向上し表示品質を向上させることができる電子機器を提供することができる。
半導体装置の構成を示す模式平面図。 図1に示す半導体装置を側方から見た模式側面図。 半導体装置の製造方法を工程順に示す模式図であり、(a)は半導体装置を示す模式平面図、(b)は(a)に示す半導体装置を側方から見た模式側面図。 半導体装置の製造方法を工程順に示す模式図であり、(a)は半導体装置を示す模式平面図、(b)は(a)に示す半導体装置を側方から見た模式側面図。 半導体装置の製造方法を工程順に示す模式図であり、(a)は半導体装置を示す模式平面図、(b)は(a)に示す半導体装置を側方から見た模式側面図。 半導体装置の製造方法を工程順に示す模式図であり、(a)は半導体装置を示す模式平面図、(b)は(a)に示す半導体装置を側方から見た模式側面図。 吐出ヘッドの構成を示す分解斜視図。 半導体装置を備えた電気泳動表示装置の構成を示す模式断面図。 電気泳動表示装置を備えた電子機器の一例を示す電子ペーパーの構成を示す概略斜視図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式断面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式平面図。 半導体装置の変形例の構造を示す模式断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。また、半導体装置を表示装置に適用した構成で説明する。
<半導体装置の構成>
図1は、半導体装置の構成を示す模式平面図である。図2は、図1に示す半導体装置を側方から見た模式側面図である。以下、半導体装置の構造を、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図1に示す半導体装置は、ゲート電極及びゲート絶縁膜を除いた状態を示している。
図1及び図2に示すように、半導体装置11は、例えば、トップゲート構造となっており、基板21上に設けられた有機半導体層からなる半導体層22と、半導体層22と対向して設けられたゲート電極23と、半導体層22とゲート電極23とを絶縁するゲート絶縁膜24と、ゲート電極23と部分的に対向して設けられた第1電極としてのソース電極25及び第2電極としてのドレイン電極26と、を備えている。なお、ソース電極25は、データ線27と接続されている。
基板21は、例えば、プラスチック基板である。プラスチック基板としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれを原料に用いてもよい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリオ共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、変形ポリフェニレンオキシド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうち1種、または2種以上を積層した積層体を用いることができる。
有機半導体層としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポリチオフェン、ポリヘキシルチオフェン、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリチェニレンビニレン、ポリアリールアミン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、フルオレン−ビチオフェン共重合体、フルオレン−アリールアミン共重合体またはこれらの誘導体のような高分子の有機半導体材料や,ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、フタロシアニン、ペリレン、ヒドラゾン、トリフェニルメタン、ジフェニルメタン、スチルベン、アリールビニル、ピラゾリン、トリフェニルアミン、トリアリールアミン、オリゴチオフェン、フタロシアニンまたはこれらの誘導体のような低分子の有機半導体材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
有機半導体の溶媒としては、例えば、トルエン、テトラヒドロフラン、キシレン、トルエン、メシチレン、テトラリン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等が挙げられる。
基板21上には、上記したように、ソース電極25及びドレイン電極26が設けられている。ソース電極25及びドレイン電極26の電極材料としては、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、インジウム(In)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)やそれらの金属を用いた合金等が挙げられる。ソース電極25及びドレイン電極26の厚みは、例えば、50nm〜1μm程度である。
半導体層22を覆ってゲート絶縁膜24が設けられている。ゲート絶縁膜24の材料としては、絶縁性を有する素材で形成されていれば、種類は特に限定されるものではない。有機材料、無機材料のいずれも使用可能であるが、一般に有機絶縁膜は有機半導体層と良好な界面を形成しやすいことから、有機絶縁材料が好ましく採用される。一般的に良好な電気特性が得られるゲート絶縁膜24としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリイミド、ポリビニルフェノール、ポリカーボネート、あるいはパリレン膜が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
ゲート絶縁膜24上には、ゲート電極23(走査線)が設けられている。ゲート電極23は、ゲート絶縁膜24を介してソース電極25とドレイン電極26との間に跨るように設けられている。ゲート電極23の材料としては、Cr、Al、Ta、Mo、Nb、Cu、Ag、Au、Pt、Pd、In、Ni、Ndやそれらの金属を用いた合金等が挙げられる。ゲート電極23の厚みは、例えば、50μm〜100μm程度である。
また、ドレイン電極26には、ゲート電極23と半導体層22とが平面的に重なる領域である第1領域としてのチャネル領域31と接続された、第2領域としての受容部32が設けられている。チャネル領域31と受容部32とは、開口部33を介して接続されている。
受容部32は、半導体層22となる前の有機半導体材料からなる液体が供給される部分である。本実施形態では、受容部32を有するドレイン電極26が、液体を受け止める受容体となる。受容部32は、略四角形のドレイン電極26を部分的にエッチングして除去することにより形成されている。液体が受容部32に供給(例えば、吐出)されると、開口部33を介して、液体が受容部32からチャネル領域31に流れ出す。
受容部32は、チャネル長Lの中に納まらないような大きさの液体(液滴)であっても受け止めることができる面積となっている。この受容部32があることによって、液体がチャネル領域31から溢れ出さないようにすることができる。チャネル長Lは、例えば、10μmである。チャネル幅W1は、例えば、500μmである。
また、受容部32の面積を変える(調整する)ことにより、チャネル領域31に流れ出す液体の量を制御することができる。つまり、チャネル幅W1を制御することができる。なお、開口部33の幅W2は、例えば、10μm程度である。幅W2は、液体の流れが阻害されない程度の幅であることが望ましい。以下、上記した半導体装置11の製造方法を説明する。
<半導体装置の製造方法>
図3〜図6は、半導体装置の製造方法を工程順に示す模式図であり、(a)は半導体装置を示す模式平面図、(b)は(a)に示す半導体装置を側方から見た模式側面図である。図7は、インクジェット法で用いられる吐出ヘッドの構成を示す分解斜視図である。以下、半導体装置の製造方法を、図3〜図7を参照しながら説明する。
まず、図3(a)および(b)に示すように、基板21上にソース電極25及びドレイン電極26を形成する(受容体形成工程)。具体的には、ドレイン電極26が受容体を構成するように、その一部をエッチングにより略円形に除去する。また、略円形に除去した領域(第2領域)からドレイン電極26と対向するソース電極25との間の第1領域A(チャネル領域31)に繋がる開口部33を有するように形成する。
基板21の材料は、例えば、プラスチック基板である。ソース電極25及びドレイン電極26の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、CVD法、スパッタリング法、スピンコート法、インクジェット法、ディスペンス法、等が挙げられる。ソース電極25及びドレイン電極26の厚みは、例えば、50μm〜100μm程度であるが、受容部32などから半導体層22となる前の液体が溢れないようにするために、更に厚く形成するようにしてもよい。
なお、ソース電極25の形成と同時に、ソース電極25と接続されるデータ線27も形成する。また、ドレイン電極26の形成と同時に、電極材料の無い領域である受容部32及び開口部33を形成する。ソース電極25及びドレイン電極26の材料としては、例えば、Au(金)である。
本実施形態では、ソース電極25及びドレイン電極26を、例えば、フォトリソグラフィー技術を用いて所定の形状に形成する。これによれば、ソース電極25、受容部32及び開口部33を有するドレイン電極26を高精細にパターニングすることが可能となり、ソース電極25とドレイン電極26との間に塗布される半導体層22も高精度につくることができる。
次に、図4に示すように、受容部32に半導体層22となる液滴35aを吐出する(付着工程)。具体的には、吐出ヘッド41(図7参照)を用いたインクジェット法によって液滴35a吐出する。以下、吐出ヘッド41の構成を、図7を参照しながら説明する。
図7に示す吐出ヘッド41は、基板42上に配置された弾性板43を有し、この弾性板43上には、圧電素子44が配置されている。圧電素子44は、下層電極44a、圧電体膜44bおよび上層電極44cの積層構造部を有し、上層電極44cは、リード電極44dと接続されている。
圧電素子44の下方には、基板42に設けられた開口部42aが位置し、この開口部42aが圧力室となる。基板42の下側には、圧力室毎にノズル孔45aが設けられたノズルプレート45が配置される。圧電素子44の駆動により弾性板43が変位し、圧力室に注入されていた液体35がノズル孔45aから吐出される。
吐出ヘッド41から吐出された液滴35aは、図5に示すように、受容部32全体に広がった後、液体35の一部が開口部33を介してチャネル領域31に流れる(流出工程)。そして、液体35の広がりが止まった後、液体35を乾燥、焼成(結晶化)することにより、有機半導体層(半導体層22)が形成される。なお、半導体層22は、半導体装置の特性によって決められるものであり、第1領域Aの方向の全体に設けられていてもよいし、一部のみに設けられていてもよい。
このように、半導体層22の液体35をチャネル領域31(チャネル長L)より面積が大きい受容部32に吐出するので、吐出された液滴35aの着弾径がチャネル長Lの中に納まらないような大きさの場合でも、液体35がチャネル領域31から溢れ出さないようにすることができる。また、吐出位置精度を高くする必要もないため、吐出位置精度の低いインクジェット装置でも、充分製造装置として使用することができる。
また、受容部32の面積を変えることにより、チャネル領域31に流れる液体量を制御するので、液滴35aの着弾径を小さくする、すなわち、液滴35aの量を所定の量以下に高精度に制御する必要がない。つまり、受容部32の面積を変えることでチャネル幅W1(図1参照)を制御することができる。例えば、一定量の液体35を吐出する場合、チャネル幅W1を長くしたい場合は、受容部32の面積を小さくする。チャネル幅W1を短くしたい場合は、受容部32の面積を大きくする。
次に、図6に示すように、半導体層22上にゲート電極23を形成する。具体的には、半導体層22上にゲート絶縁膜24を形成し、その上にゲート電極23を形成する。有機半導体層上に絶縁膜を形成する場合、有機絶縁材料を用いることが好ましい。酸化シリコン膜などの無機絶縁材料を用いる場合、成膜時の熱、成膜中の堆積粒子や膜応力により、下層の有機半導体層中にダメージを与える場合があるからである。
ゲート絶縁膜24の形成方法としては、例えば、上記したようなゲート絶縁膜材料を溶媒に溶解又は分散させた液体を、基板21上にスピンコート法を用いて塗布し、硬化させる。
次に、ゲート絶縁膜24上にゲート電極23(走査線)を形成する。具体的には、ソース電極25及びドレイン電極26間(即ちチャネル領域31)上に、ゲート絶縁膜24を介して配置される。ゲート電極23は、上記したソース電極25やドレイン電極26と同様の材料及び製造方法を用いて形成することができる。以上により、有機半導体層を有する半導体装置11が完成する。
<電子機器の構成>
図8は、上記した半導体装置を備えた電気泳動表示装置の構成を示す模式断面図である。図9は、その電気泳動表示装置を備えた電子機器の一例を示す電子ペーパーの構成を示す概略斜視図である。以下、半導体装置を備えた電気泳動表示装置、及び電子ペーパーの構成を、図8及び図9を参照しながら説明する。
図8に示すように、電気泳動表示装置51は、素子基板52、対向基板53及び電気泳動層54を備えている。
素子基板52は、基板21と、基板21上に設けられたスイッチング素子61と、画素電極62とを備えている。詳述すると、基板21は、例えば、上記したように、プラスチック基板(樹脂基板)である。
スイッチング素子61は、ソース電極25と、半導体層22と、ドレイン電極26と、ゲート絶縁膜24を介して半導体層22と対向配置されたゲート電極23とを有する。画素電極62は、例えば、ITOなどからなり、コンタクトホール63を介してドレイン電極26と電気的に接続されている。
対向基板53は、基板64及び共通電極65を有している。基板64は、例えば、上記した基板21と同様の材料から構成される。共通電極65は、基板64の内面上のほぼ全面に設けられた薄膜状の電極であり、例えば、ITOなどの光透過性の高い導電材料で構成されている。
電気泳動層54は、素子基板52の画素電極62と対向基板53の共通電極65とで挟持された層であり、複数のマイクロカプセル66及びバインダー67を有している。
マイクロカプセル66は、電気泳動分散液が封入された略球状のカプセルであり、各カプセルの直径はほぼ同一になっている。マイクロカプセル66には、例えば白色顔料である二酸化チタンと黒色顔料であるカーボンブラックとの二種類の電気泳動粒子が封入されており、一方が負に、他方が正に帯電されている。
そして、流れた電荷量に比例して粒子が移動する。つまり、電流の量で明るさを調整する。バインダー67は複数のマイクロカプセル66を特に対向基板53に対して固定する固定部材である。
図9に示す電子ペーパー71は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体72と、表示ユニット73とを備えている。この表示ユニット73として、上記した電気泳動表示装置51を組み込むことができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態によれば、ドレイン電極26に、チャネル領域31と連通する開口部33及び受容部32を形成し、その受容部32に液滴35aを吐出するので、液体35(液滴35a)を受容部32からチャネル領域31に濡れ広がらせることが可能となる。よって、例えば、チャネル長Lからはみ出るような大きさの液滴35aを吐出したとしても、受容部32を介してチャネル領域31に液体35を濡れ広げるので、チャネル領域31から液体35が溢れ出すことを抑えることができる。これにより、微細な半導体層22を形成することができる。また、チャネル領域31から液体35が漏れ出さないので、漏れ出した際に発生するリーク電流が流れることを抑えることができる。
(2)本実施形態によれば、チャネル領域31に濡れ広がらせる液体35の量を受容部32の大きさ(面積)で調整するので、チャネル領域31に所望の大きさ(面積)の半導体層22を形成することができる。また、半導体層22の大きさのばらつきを少なくすることが可能となり、高精度に形成することができる。
(3)本実施形態によれば、受容部32の面積を液滴35aの大きさより大きくするので、吐出ヘッド41による液滴35aの吐出位置にばらつきが生じたとしても、受容部32より外側に液滴35aが吐出されることを防ぐことができる。
なお、実施形態は上記に限定されず、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、半導体装置11は、トップゲート構造に限定されず、図10に示すような、ボトムゲート構造を用いるようにしてもよい。ボトムゲート構造の半導体装置111は、基板21上にゲート電極23が形成され、その上にゲート絶縁膜24が形成されている。更に、ゲート絶縁膜24上に、ソース電極25、半導体層22、ドレイン電極26が形成されている。これによれば、トップゲート構造と比較して構造は異なるものの、形成方法は上記実施形態と同様にして形成することができる。
(変形例2)
上記したようなソース電極25、ドレイン電極26、及び受容部32の形状に限定されず、例えば、図11〜図20に示すような形状であってもよい。なお、図11〜図20に示す半導体装置211a〜211jは、例えば、トップゲート構造であり、ゲート絶縁膜24及びゲート電極23の図示は省略している。
図11に示す半導体装置211aは、ソース電極125aとドレイン電極126aとの間のチャネル領域31と平面的に重なる領域を含んで受容部132aが形成されている。受容部132a及びチャネル領域31には、吐出ヘッド41から吐出された液体35が濡れ広がっている。これによれば、ドレイン電極126aのみに受容部132aを設ける場合と比較して、ドレイン電極126aの面積を小さくすることができる。なお、ソース電極125aのみに受容部132aを設けるようにしてもよい。
図12に示す半導体装置211bは、ドレイン電極126bに設けられた受容部132bの形状が円形状ではなく、楕円形状となっている。また、楕円形状に限定されず、四角形状などであってもよい。これによれば、液体の流れやすさ、液滴35aの吐出位置のばらつき方向などを考慮することができる。
図13に示す半導体装置211cは、受容部132cからチャネル領域31に繋がる開口部133cの形状が実施形態と異なっている。具体的には、受容部132cからチャネル領域31に向かって、開口部133cが幅広になっている。これによれば、例えば、液体35をチャネル幅W1の両方向に均一に濡れ広がらせることができる。
図14に示す半導体装置211dは、受容部132dからチャネル領域31へ向かう開口部133dの形状が除々に狭くなっている。これによれば、受容部132dからチャネル領域31に流れる液体35の流動性を高めることができる。
図15に示す半導体装置211eは、ドレイン電極126eと受容部132eとが線状で形成されている。これによれば、ドレイン電極126eを必要以上に大きくすることなく形成することができる。
図16に示す半導体装置211fは、受容部をソース電極125fやドレイン電極126fに形成することなく、ソース電極125f及びドレイン電極126fの隣り合う領域に受容体101として形成している。なお、受容体101は、ソース電極125fとドレイン電極126fとが電気的に導通しないように、絶縁材料によって複数に分離されている。また、液体35が受容体101の周囲に流れ出さないように、受容体101を構成する分割構造体101aの間隔は、例えば、5μm以下になっている。これによれば、ソース電極125f及びドレイン電極126fに受容部32を形成することなく、チャネル領域31に液体35を送ることができる。
なお、ソース電極125fとドレイン電極126fとに接触していなければ、受容体101を導電材料で形成するようにしてもよい。また、受容体101をソース電極125fやドレイン電極126fと繋がった線状で形成する場合は、絶縁材料で形成することが望ましい。これによれば、ソース電極125f及びドレイン電極126fと繋がっていたとしても、電気的な特性に影響を与えることがない。
図17に示す半導体装置211gは、受容部132gと開口部133gが2つに分断されている。2つの開口部133gで挟まれた領域は、受容部132gを分断する細い隔壁を介してドレイン電極126gと電気的に接続されている。細い隔壁は、例えば、高さが100nmとなっている。幅が5μm以下であれば、液体の流動性に殆ど影響を与えない。これによれば、図13に示す半導体装置211cの受容部132cと比較して、チャネル幅を稼ぐことができる。
図18に示す半導体装置211hは、図17に示す半導体装置211gのように、受容部132hと開口部133hが2つに分断されている。2つの開口部133hで挟まれた領域は、受容部132hを分断する細い隔壁を介してドレイン電極126hと電気的に接続されている。細い隔壁は、受容部132hの中央で円弧状に形成されている。円弧状で囲まれた領域Bは、導電膜が無い領域になっている。細い隔壁の高さは、図17に示す半導体装置211gと同様である。これによれば、図13に示す半導体装置211cの受容部132cと比較して、チャネル幅を稼ぐことができる。
図19に示す半導体装置211iは、受容部132iが分割されていると共に、ドレイン電極126iが分割されている。なお、液体35が流れてほしくない部分の隙間W3は、例えば、5μm以下である。これによれば、受容部132iが複数に分割され、それぞれが絶縁されていることになるので、受容体となる電極膜が有する電気容量を少なくすることができる。
図20に示す半導体装置211jは、開口部133jが分割されていると共に、ドレイン電極126jが分割されている。上記と同様に、液体が流れてほしくない部分の隙間W3は、たとえば、5μm以下である。これによれば、受容体となる電極膜が有する電気容量を少なくすることができる。
(変形例3)
上記したように、ソース電極25及びドレイン電極26が基板21上に形成され、その形状に沿って液体35を濡れ広げていることに代えて、例えば、図21に示すようにしてもよい。図21に示す半導体装置311は、ソース電極325及びドレイン電極326が基板21に埋め込まれて形成されている。つまり、基板21の上面21aとソース電極325及びドレイン電極326の上面が同じ高さになっている。これによれば、それぞれの上面が同じ高さであるものの、濡れ性などの違いから、ソース電極325及びドレイン電極326の形状に沿って液体35を濡れ広げることができ、半導体層322を形成することができる。
(変形例4)
上記したように、ソース電極25及びドレイン電極26を形成して、その形状に沿って液体35を濡れ広げることに代えて、例えば、ソース電極25及びドレイン電極26上にその形状と同じ形状の絶縁膜を形成するようにしてもよい(絶縁膜形成工程)。これによれば、受容部32及び開口部33の形状に沿って壁が高くなるので、より安定して液体35を濡れ広げることができる。更に、吐出ヘッド41から吐出した液滴35aが受容部32から外部に飛び散ることを抑えることができる。
また、ソース電極25及びドレイン電極26をフォトリソグラフィー技術を用いて形成し、その際に形成されたレジストパターン(レジスト膜)をソース電極25及びドレイン電極26上に残しておくようにしてもよい。これによれば、絶縁膜を新たに形成しなくても受容部32及び開口部33の形状に沿って壁を高くすることができる。
(変形例5)
上記したソース電極25及びドレイン電極26に撥液処理を施すようにしてもよい。撥液処理としては、フッ素系のプラズマ処理、フッ素系チオール処理などが挙げられる。これによれば、液体35が電極(ソース電極25、ドレイン電極26)上に広がることを抑えることができる。チオール(−SH)基を含む以外の材料としては、ジスルフィド(−S−S−)基、モノスルフィド(−S−)基、チオフェンなどの含硫黄官能基を有する有機分子であり、チオール基又はジスルフィド基を有する有機分子が好ましく、特にチオール基を有する有機分子が好ましい。
また、変形例4において説明した、絶縁膜やレジスト膜に撥液処理を施すようにしてもよい。また、レジスト膜に撥液性の材料を用いるようにしてもよい。
(変形例6)
上記したように、半導体装置11をトランジスターとして用いることに限定されず、例えば、センサーとして用いるようにしてもよい。
(変形例7)
上記したように、基板21は、プラスチック基板に限定されず、例えば、ガラス基板、石英基板、シリコン基板、アルミニウムやステンレスなどの金属基板、ガリウム砒素基板などを用いても構わない。
(変形例8)
上記半導体装置11は、電気泳動表示装置51に適用することに限定されない。例えば、液晶装置、有機EL装置、プラズマディスプレイ等に適用するようにしてもよい。
(変形例9)
上記したように、電子機器は、電子ペーパー71に限定されない。例えば、携帯情報端末、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、DVDビューワー、カーナビゲーション装置などの車載用ディスプレイ、電子手帳、POS端末、オーディオ機器、デジタルサイネージと呼ばれる電子広告媒体等に適用してもよい。
11,111,211a〜211j,311…半導体装置、21…基板、22,322…有機半導体層としての半導体層、23,323…ゲート電極、24…ゲート絶縁膜、25,125a〜125j,325…第1電極としてのソース電極、26,126a〜126j,326…第2電極としてのドレイン電極(受容体)、27…データ線、31…第1領域としてのチャネル領域、32,132a〜132j…第2領域としての受容部、33,133c〜133j…開口部、35a…液滴、41…吐出ヘッド、42…基板、42a…開口部、43…弾性板、44…圧電素子、44a…下層電極、44b…圧電体膜、44c…上層電極、44d…リード電極、45…ノズルプレート、45a…ノズル孔、51…電気泳動表示装置、52…素子基板、53…対向基板、54…電気泳動層、61…スイッチング素子、62…画素電極、63…コンタクトホール、64…基板、65…共通電極、66…マイクロカプセル、67…バインダー、71…電子ペーパー、72…本体、73…表示ユニット、101…受容体、101a…分割構造体。

Claims (17)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた第1電極及び第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間の第1領域と、
    第2領域と、
    前記第1領域と前記第2領域とに連続的に設けられた有機半導体層と、
    前記第1電極及び前記第2電極と同じ材料によって形成され、前記第2領域を囲むように設けられると共に、前記第1領域と前記第2領域とを接続する開口部を有する前記有機半導体層の受容体と、
    を備え、
    前記開口部の幅は、前記第2領域の幅よりも狭いことを特徴とすることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記開口部の幅は、前記第2領域から前記第1領域に向かって広くなっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記開口部の幅は、前記第2領域から前記第1領域に向かって狭くなっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    前記受容体は、前記第1電極と前記第2電極とのうち少なくとも一方に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    前記受容体の上面に前記受容体と同じ形状で形成された絶縁膜が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    少なくとも前記受容体の上面に撥液処理が施されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    前記受容体は、複数の部分に分割されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 基板上の第1電極と第2電極との間の第1領域に有機半導体層が設けられた半導体装置の製造方法であって、
    前記第1領域の近傍に設けられた第2領域を囲むと共に、前記第1領域と前記第2領域とを接続する開口部を有し、前記開口部の幅が、前記第2領域の幅よりも狭い受容体を、前記第1電極及び前記第2電極と同じ材料によって形成する受容体形成工程と、
    有機半導体材料を含む液体を前記第2領域に付着させる付着工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記受容体形成工程において、前記開口部は前記第2領域から前記第1領域に向かって広くなるように形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項8に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記受容体形成工程において、前記開口部は前記第2領域から前記第1領域に向かって狭くなるように形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記付着工程の後に、前記液体を前記第2領域から前記第1領域に流出させる流出工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記受容体形成工程は、前記第2領域から前記第1領域に流出させる前記液体の量に応じて、前記第2領域の大きさを調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記受容体形成工程は、前記第1電極と前記第2電極とのうち少なくとも一方に前記受容体を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項8乃至請求項13のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記受容体形成工程の後に、前記受容体の上面に前記受容体と同じ形状で絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項8乃至請求項13のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記受容体形成工程において前記受容体を形成する際に用いたレジスト膜を、前記受容体の上面に残すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項8乃至請求項13のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    少なくとも前記受容体の上面に撥液処理を施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置を備えることを特徴とする電子機器。
JP2010034381A 2010-02-19 2010-02-19 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器 Active JP5742099B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010034381A JP5742099B2 (ja) 2010-02-19 2010-02-19 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器
US13/027,652 US8269216B2 (en) 2010-02-19 2011-02-15 Semiconductor device, method of manufacturing semiconductor device, and electronic apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010034381A JP5742099B2 (ja) 2010-02-19 2010-02-19 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011171534A JP2011171534A (ja) 2011-09-01
JP5742099B2 true JP5742099B2 (ja) 2015-07-01

Family

ID=44475748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010034381A Active JP5742099B2 (ja) 2010-02-19 2010-02-19 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8269216B2 (ja)
JP (1) JP5742099B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103907178A (zh) * 2011-11-04 2014-07-02 索尼公司 有机半导体元件的制造方法、有机半导体元件、有机单晶体薄膜的成长方法、有机单晶体薄膜、电子设备及有机单晶体薄膜组
KR20140038161A (ko) * 2012-09-20 2014-03-28 한국전자통신연구원 박막 트랜지스터 및 그 제조 방법
CN104409509A (zh) * 2014-10-20 2015-03-11 深圳市华星光电技术有限公司 薄膜晶体管

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003076004A (ja) 2001-09-04 2003-03-14 Fuji Photo Film Co Ltd パターン形成方法
US6919158B2 (en) 2001-08-03 2005-07-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Conductive pattern material and method for forming conductive pattern
JP4618087B2 (ja) 2004-10-15 2011-01-26 セイコーエプソン株式会社 仕切部材の形成方法、カラーフィルター用仕切部材の形成方法
KR100671813B1 (ko) 2004-10-15 2007-01-19 세이코 엡슨 가부시키가이샤 박막 패턴 형성 방법, 반도체 장치, 전기 광학 장치, 및전자 기기
US7858415B2 (en) * 2005-04-28 2010-12-28 Sharp Kabushiki Kaisha Production methods of pattern thin film, semiconductor element, and circuit substrate, and resist material, semiconductor element, and circuit substrate
KR20070054054A (ko) * 2005-11-22 2007-05-28 삼성전자주식회사 표시장치와 이의 제조방법
JP5194468B2 (ja) * 2006-03-07 2013-05-08 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機薄膜トランジスタの製造方法及び有機薄膜トランジスタ
KR101240657B1 (ko) * 2006-04-28 2013-03-08 삼성디스플레이 주식회사 표시장치와 그 제조방법
JP2008066567A (ja) 2006-09-08 2008-03-21 Ricoh Co Ltd 配線パターンとこれを用いた電子素子、有機半導体素子、積層配線パターンおよび積層配線基板
JP5194526B2 (ja) * 2007-04-06 2013-05-08 コニカミノルタホールディングス株式会社 薄膜トランジスタの製造方法、画素アレイの製造方法
JP5200443B2 (ja) * 2007-07-30 2013-06-05 セイコーエプソン株式会社 有機トランジスタ及びアクティブマトリックス基板
JP2009272523A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Konica Minolta Holdings Inc 薄膜トランジスタおよび薄膜トランジスタの製造方法
KR20100075100A (ko) * 2008-12-24 2010-07-02 서울대학교산학협력단 잉크젯 프린팅 방법을 이용한 유기 전계효과 트랜지스터의 활성 채널층 형성방법 및 이를 이용한 유기 전계효과 트랜지스터
WO2011128932A1 (ja) * 2010-04-13 2011-10-20 パナソニック株式会社 有機半導体装置及び有機半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011171534A (ja) 2011-09-01
US8269216B2 (en) 2012-09-18
US20110204346A1 (en) 2011-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070166855A1 (en) Display device and method of manufacturing the same
US8110858B2 (en) Thin film transistor array, method for manufacturing the same, and active matrix type display using the same
US7880170B2 (en) Thin film transistor array panel using organic semiconductor and a method for manufacturing the same
US7286281B2 (en) Electrophoretic display and method of manufacturing thereof
US7504709B2 (en) Electronic device, method of manufacturing an electronic device, and electronic apparatus
US8193526B2 (en) Transistor having an organic semiconductor with a hollow space
US7638802B2 (en) Flat panel display including thin film transistor substrate
JP5268290B2 (ja) 薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法
US7863086B2 (en) Thin film transistor substrate and method for fabricating the same
JP6298609B2 (ja) 薄膜トランジスタおよびその製作方法、アレイ基板並びに表示装置
US20130140570A1 (en) Thin film transistor array panel
KR20070026046A (ko) 액정 표시 장치
US8143617B2 (en) Semiconductor device, semiconductor device manufacturing method and image display device
US20140145310A1 (en) Thin film device, method of manufacturing the same, and method of manufacturing display
US8288778B2 (en) Semiconductor device having semiconductor elements formed inside a resin film substrate
JP5742099B2 (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器
US8278648B2 (en) Fabrication method for an organic thin film transistor substrate
JP5272280B2 (ja) 薄膜トランジスタアレイとディスプレイ及び薄膜トランジスタアレイの製造方法
US8653527B2 (en) Thin film transistor and method for manufacturing the same
JP4926378B2 (ja) 表示装置及びその作製方法
US20090152561A1 (en) Organic thin film transistor display substrate, method of fabricating the same, and display apparatus having the same
JP2011017755A (ja) アクティブマトリクス基板、アクティブマトリクス基板の製造方法、電子機器および電子機器の製造方法
KR20130017452A (ko) 트랜지스터, 그 제조 방법, 이를 구비한 표시장치 및 그 제조 방법
JP5509629B2 (ja) 薄膜トランジスタアレイの製造方法、及び薄膜トランジスタアレイ
US20140070193A1 (en) Transistor, method of manufacturing transistor, method of manufacturing semiconductor unit, and method of manufacturing display unit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141106

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5742099

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250