JP5740801B2 - 熱可塑性樹脂成形品並びに該成形品を用いた車両の外板部材 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形品並びに該成形品を用いた車両の外板部材 Download PDF

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Description

この発明は、熱可塑性樹脂組成物からなる熱可塑性樹脂成形品、並びにこの熱可塑性樹脂成形品を用いた車両の外板部材に関する。
例えば自動車用部材など種々の工業用部材においては、軽量性や成形性等の優れた特性を有する樹脂材料からなる成形品が広く用いられている。例えば自動車用部材においては、より一層の車体の軽量化を図る一環として、フェンダパネルやボンネット等の車両の外板部材について金属製から樹脂製とすることが考えられており、一部においては既に実用に供されている。
このような車両の外板部材へ適用し得る種々の樹脂材料が知られており、例えば特許文献1には、ポリアミド樹脂と、ブロック共重合体の水素添加物と、変性水素化ブロック共重合体と、無機フィラーと、導電性カーボンブラックと、エチレンビニルアルコール共重合体とを含有してなる熱可塑性樹脂組成物が開示され、自動車外装部品用製造材料として有用である旨の記載がなされている。
特開2006ー28223号公報
ところで、フェンダパネル等の車両の外板部材を樹脂製とし、この外板部材を車体に組み付けた状態で車体全体の塗装を塗装ラインで行う、所謂オンライン塗装を行う場合、塗膜の付着性の問題が生じ得る。例えば、樹脂材料として熱可塑性樹脂組成物を用い、この熱可塑性樹脂組成物からなる外板部材に対して中塗り塗装、ベース塗装及びクリア塗装の3層の塗装を行う場合に、外板部材と中塗り塗装との間で塗膜が剥がれることがある。
これに対し、熱可塑性樹脂組成物からなる外板部材に、下塗り(プライマー)塗装を施した後に中塗り塗装、ベース塗装及びクリア塗装を行うことで塗膜の付着性を向上させて塗膜付着性を確保することが可能であるが、かかる場合には、塗装ラインに下塗り塗装を施す工程を加えなければならず、塗装工程や塗装設備等を追加する必要がありコスト高を招くこととなる。
したがって、熱可塑性樹脂材料からなる外板部材においては、該外板部材に塗膜を形成する場合に下塗り塗装を施すことなく塗膜の付着性を向上させて塗膜付着性を確保することが求められている。また、その他の種々の工業用部材においても、熱可塑性樹脂組成物を用いて成形される成形品に塗膜を形成する場合に塗膜の付着性を向上させることが望まれる。
そこで、この発明は、前記技術的課題に鑑みてなされたものであり、塗膜付着性を高めることができる熱可塑性樹脂成形品並びに車両の外板部材を提供することを目的とする。
本願発明者等は、種々の試験研究を重ねた結果、ポリアミド樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂において、該熱可塑性樹脂に対する塗膜付着性が、前記熱可塑性樹脂の表面を全反射赤外分光スペクトル法で分析した際に1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比と相関性を有することを見出した。また、かかる知見に基づいて塗膜付着性の高い熱可塑性樹脂を開発した。
本願請求項1の発明(第1の発明)に係る熱可塑性樹脂成形品は、以上のような研究開発活動の結果として得られたものであり、最大成分としてのポリアミド樹脂(A)と、加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)と、酸変性エラストマー(C)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品であって、ポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)は、全反射赤外分光スペクトル法でポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.003以下であるポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)であり、全反射赤外分光スペクトル法でポリアミド樹脂(A)と固体物質(B)と酸変性エラストマー(C)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.016以上であり、ポリアミド樹脂(A)は、ポリアミド9Tであり、加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)が、イソプレンゴム、ポリエチレンの少なくとも一種であることを特徴としたものである。
ここに、全反射赤外分光スペクトル法で前記熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比を0.016以上としたのは、熱可塑性樹脂成形品に対する塗膜の付着性を高めることができ、金属製の部材等に使用する既存の塗料を用いて前記熱可塑性樹脂成形品に塗膜を形成する場合に、プライマー塗装を施すことなく塗膜の付着性を確保することができるからである。
た、本願請求項の発明(第の発明)は、前記第の発明において、前記酸変性エラストマー(C)が、変性オレフィン系共重合体又は変性スチレン系共重合体であることを特徴としたものである。
に、本願請求項の発明(第の発明)は、前記第の発明において、前記酸変性エラストマー(C)が、変性エチレンブテン共重合体、変性エチレンプロピレン共重合体又は変性スチレンエチレンブタジエンスチレン3元共重合体であることを特徴としたものである。
また更に、本願請求項4の発明(第4の発明)は、最大成分としてのポリアミド樹脂(A)と、加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)と、酸変性エラストマー(C)と、フィラー(D)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品であって、ポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)は、全反射赤外分光スペクトル法でポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.003以下であるポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)であり、全反射赤外分光スペクトル法でポリアミド樹脂(A)と固体物質(B)と酸変性エラストマー(C)とフィラー(D)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.016以上であり、ポリアミド樹脂(A)は、ポリアミド9Tであり、加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)が、イソプレンゴム、ポリエチレンの少なくとも一種であり、フィラー(D)は、粒状であり、その平均粒径は0.08〜0.7μmであることを特徴としたものである。
ここに、フィラー(D)を粒状とし、その平均粒径を0.08〜0.7μmとしたのは、耐熱性と耐衝撃性とをバランス良く向上させることができるからである。フィラー(D)の径を極端に細かくしすぎると粒子間の凝集が起こってしまうが、平均粒径を0.08〜0.7μmとすることで、凝集を抑制し、耐熱性と耐衝撃性とを優れたバランスで高めることができる。
また更に、本願請求項の発明(第の発明)は、前記第の発明において、前記フィラー(D)は、炭酸カルシウムであることを特徴としたものである。
更に、本願請求項の発明(第の発明)に係る車両の外板部材は、前記第1〜第5の発明の何れか一の熱可塑性樹脂成形品によって形成されたことを特徴としたものである。
本願の第1の発明によれば、全反射赤外分光スペクトル法によって熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.016以上である熱可塑性樹脂成形品を用いることで、塗膜の付着性を高めることができる。金属製の部材等に使用する既存の塗料を用いて前記熱可塑性樹脂成形品に塗膜を形成する場合に、具体的には中塗り塗装、ベース塗装及びクリア塗装の3層の塗装を行う場合に、プライマー塗装を施すことなく塗膜の付着性を確保することができる。
また、加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)を、イソプレンゴム、ポリエチレンの少なくとも一種としたことにより、前記作用効果を有効に実現し得る好適な熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品を提供することができる。
更に、酸変性エラストマー(C)を更に含有させたことにより、耐衝撃性を向上させることができ、前記作用効果をより有効に奏することができる。
また、ポリアミド樹脂(A)をポリアミド9T(PA9T)としたことにより、市販性が高く手近に入手可能な材料を用いて、確実に前記作用効果を奏することができる。
また更に、本願の第の発明によれば、前記酸変性エラストマー(C)を、変性オレフィン系共重合体又は変性スチレン系共重合体としたことにより、市販性があり比較的手近に入手可能な多様な材料を用いることができるようになる。
また更に、本願の第の発明によれば、前記酸変性エラストマー(C)を、変性エチレンブテン共重合体(m−EBR)、変性エチレンプロピレン共重合体(m−EPR)又は変性スチレンエチレンブタジエンスチレン3元共重合体(m−SEBS)としたことで、市販性もあり手近に入手可能な材料を用いて、前記作用効果を確実に奏することができる。
また更に、本願の第4の発明によれば、全反射赤外分光スペクトル法によって熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm −1 付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm −1 付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.016以上である熱可塑性樹脂成形品を用いることで、塗膜の付着性を高めることができる。金属製の部材等に使用する既存の塗料を用いて前記熱可塑性樹脂成形品に塗膜を形成する場合に、具体的には中塗り塗装、ベース塗装及びクリア塗装の3層の塗装を行う場合に、プライマー塗装を施すことなく塗膜の付着性を確保することができる。
また、加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)を、イソプレンゴム、ポリエチレンの少なくとも一種としたことにより、前記作用効果を有効に実現し得る好適な熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品を提供することができる。
更に、酸変性エラストマー(C)を更に含有させたことにより、耐衝撃性を向上させることができ、前記作用効果をより有効に奏することができる。
また、ポリアミド樹脂(A)をポリアミド9T(PA9T)としたことにより、市販性が高く手近に入手可能な材料を用いて、確実に前記作用効果を奏することができる。
また更に、平均粒径が0.08〜0.7μmである粒状のフィラー(D)を更に含有させたことにより、耐熱性と耐衝撃性とをバランス良く向上させることができる。フィラー(D)の径を極端に細かくしすぎると粒子間の凝集が起こってしまうが、平均粒径を0.08〜0.7μmとすることで、凝集を抑制し、耐熱性と耐衝撃性とを優れたバランスで高めることができる。
また更に、本願の第の発明によれば、前記フィラー(D)を炭酸カルシウムとしたことにより、市販性が高く手近に入手可能な材料を用いて、確実に前記第の発明と同様の作用効果を奏することができる。
更に、本願の第の発明によれば、前記第1〜5の発明の何れか一と同様の作用効果を奏することができ、特に、車両の外板部材として好適な熱可塑性樹脂成形品を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態では、ポリアミド樹脂(A)を第1成分(基材成分)とし、これに第2成分として所定の化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じる固体物質(B)を加え、更に第3成分として酸変性エラストマー(C)を加えた3成分系の熱可塑性樹脂組成物(実施例1〜実施例4)と、かかる熱可塑性樹脂組成物に更に、第4成分としてフィラー(D)を加えた4成分系の熱可塑性樹脂組成物(実施例5〜実施例8)とを用いた。
第1成分(A)、第2成分(B)、第3成分(C)、第4成分(D)としてはそれぞれ以下の材料を選定した。
・第1成分(A):ポリアミド樹脂
−ポリアミド9T(PA9T)
・第2成分(B):化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じる固体物質
−イソプレンゴム又はポリエチレン
・第3成分(C):酸変性エラストマー
−変性エチレンブテン共重合体(m−EBR)
・第4成分(D):フィラー
−炭酸カルシウム
なお、第4成分(D)として用いた炭酸カルシウムは、粒状であり、その平均粒径が0.15μmのものを使用した。
具体的には、後述する図1に示すように、実施例1及び実施例2ではPA9Tとイソプレンゴムとm−EBRとを含む熱可塑性樹脂組成物を用い、実施例3及び実施例4ではPA9Tとポリエチレンとm−EBRとを含む熱可塑性樹脂組成物を用い、実施例5及び実施例6ではPA9Tとイソプレンゴムとm−EBRと炭酸カルシウムとを含む熱可塑性樹脂組成物を用い、実施例7及び実施例8ではPA9Tとポリエチレンとm−EBRと炭酸カルシウムとを含む熱可塑性樹脂組成物を用いた。
また、比較例として、第1成分(A)と第3成分(C)とを含む熱可塑性樹脂組成物(比較例1及び比較例2)、第1成分(A)と第3成分(C)とエチレンアクリル酸共重合体、変性エチレンプロピレンジエン共重合体(変性EPDM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、メタクリル酸ブタジエンスチレンのグラフト重合体、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の加水分解物又はテルペンフェノール樹脂とを含む熱可塑性樹脂組成物(比較例3〜比較例9)を用いた。
すなわち、比較例1及び比較例2ではPA9Tとm−EBRとを含み、比較例3ではPA9Tとm−EBRとエチレンアクリル酸共重合体とを含み、比較例4ではPA9Tとm−EBRと変性EPDMとを含み、比較例5ではPA9Tとm−EBRとABSとを含み、比較例6ではPA9Tとm−EBRとメタクリル酸ブタジエンスチレンのグラフト重合体とを含み、比較例7ではPA9Tとm−EBRとEVOHとを含み、比較例8ではPA9Tとm−EBRとEVAの加水分解物とを含み、比較例9ではPA9Tとm−EBRとテルペンフェノール樹脂とを含む熱可塑性樹脂組成物を用いた。なお、図1では、各実施例及び比較例に用いた材料の組成比を示している。
このようにして得られた各実施例及び比較例の熱可塑性樹脂組成物を材料として樹脂成形品を成形し、この樹脂成形品を試験片としてJIS K5400に準拠した碁盤目試験により塗膜付着性を評価した。本実施形態では、自動車等の車両の外板部材の塗装に用いる塗料として一般的なアクリルメラミン系塗料を対象とし、このアクリルメラミン系塗料を前記試験片に塗布した後に、約130℃の温度で乾燥・焼き付けを行って塗膜を形成した後に、この試験片上の塗膜を貫通して試験片の素地面に到達するまでの切傷を碁盤目状に付け、この碁盤目の上に粘着テープを完全に付着させて瞬間的に引き離し、粘着テープを剥がした後の塗膜の付着状態を目視によって観察した。塗膜付着性については、評価点数を2点毎に等級分けし、0〜2点を“1級”、3〜4点を“2級”、5〜6点を“3級”、7〜8点を“4級”、9〜10点を“5級”とし、“1級”から“5級”に向かうに従って塗膜付着性が向上するものとし、“4級”以上について塗膜付着性が良好であるとした。
図1は、本発明の実施形態に係る熱可塑性樹脂組成物の各成分の組成比と試験結果を示すテーブルであり、前記熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂成形品に対する塗膜付着性(等級)の試験結果を示している。
図1に示すように、比較例1〜比較例7及び比較例9では塗膜付着性が“1級”であり、比較例8では塗膜付着性が“2級”であるのに対し、第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのイソプレンゴムと、第3成分(C)としてのm−EBRとを含有した実施例1及び実施例2(PA9T/m−EBR/イソプレンゴム=75/15/10wt%)、並びに第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのポリエチレンと、第3成分(C)としてのm−EBRとを含有した実施例3及び実施例4(PA9T/m−EBR/ポリエチレン=75/15/10wt%)では塗膜付着性が“4級”であり、塗膜付着性が良好であることが分かる。このように、第1成分(A)と第2成分(B)と第3成分(C)とを含有した熱可塑性樹脂組成物を樹脂材料として用いることで、塗膜の付着性を高めることができる。
また、第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのイソプレンゴムと、第3成分(C)としてのm−EBRと、更に第4成分(D)としての炭酸カルシウムとを含有した実施例5(PA9T/m−EBR/イソプレンゴム/炭酸カルシウム=72.5/15/10/2.5wt%)及び実施例6(PA9T/m−EBR/イソプレンゴム/炭酸カルシウム=70/15/10/5wt%)、並びに第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのポリエチレンと、第3成分(C)としてのm−EBRと、更に第4成分(D)としての炭酸カルシウムとを含有した実施例7(PA9T/m−EBR/ポリエチレン/炭酸カルシウム=72.5/15/10/2.5wt%)及び実施例8(PA9T/m−EBR/ポリエチレン/炭酸カルシウム=70/15/10/5wt%)においても塗膜付着性が“4級”であり、塗膜付着性が良好であることが分かる。このように、第1成分(A)と第2成分(B)と第3成分(C)と、更に第4成分(D)とを含有した熱可塑性樹脂組成物を樹脂材料として用いることで、塗膜付着性を高めることができる。
本実施形態ではまた、各実施例及び比較例の熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂成形品の表面を全反射赤外分光スペクトル法で分析し、全反射赤外分光スペクトル法で分析される赤外吸収スペクトルについて、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度(以下、P1とする)に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度(以下、P2とする)のピーク比(以下、P2/P1とする)を測定した。
図1には、各実施例及び比較例の熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂成形品の表面を全反射赤外分光スペクトル法によって分析した際に、測定される赤外吸収スペクトルについて1630cm−1付近のアミド基のピーク強度P1に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度P2のピーク比P2/P1がそれぞれ示されている。
図1に示すように、前記ピーク比P2/P1は、比較例1では0.002、比較例2では0.003、比較例3では0.011、比較例4では0.002、比較例5では0.001、比較例6では0.003、比較例7では0.004、比較例8では0.007、比較例9では0.001であるのに対し、第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのイソプレンゴムと、第3成分(C)としてのm−EBRを含有した実施例1及び実施例2ではそれぞれ0.030及び0.076、第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのポリエチレンと、第3成分(C)としてのm−EBRを含有した実施例3及び実施例4ではそれぞれ0.016及び0.028であり、各比較例に比して、ピーク比P2/P1が大きくなっていることが分かる。
また、前記ピーク比P2/P1は、第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのイソプレンゴムと、第3成分(C)としてのm−EBRと、更に第4成分(D)としての炭酸カルシウムとを含有した実施例5及び実施例6ではそれぞれ0.024及び0.028、第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのポリエチレンと、第3成分(C)としてのm−EBRと、更に第4成分(D)としての炭酸カルシウムとを含有した実施例7及び実施例8ではそれぞれ0.021及び0.025であり、各比較例に比して、ピーク比P2/P1が大きくなっていることが分かる。
図2は、前記熱可塑性樹脂組成物について、全反射赤外分光スペクトル法で測定される1630cm−1付近のピーク強度P1に対する1700〜1715cm−1付近のピーク強度P2のピーク比P2/P1と塗膜付着性との関係を示すグラフであり、ピーク比(P2/P1)を横軸にとり、塗膜付着性(等級)を縦軸にとり、ピーク比P2/P1が0〜0.03の範囲について表している。
図2に示すように、各実施例及び比較例の熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂成形品においては、ピーク比P2/P1が0.011以下である比較例の場合、塗膜付着性が“1級”又は“2級”であるのに対し、ピーク比P2/P1が、図2において破線で示される0.016以上である実施例の場合、塗膜付着性が“4級”であり、塗膜付着性について良好な結果が得られることが分かる。
このように、第1成分(A)としてのPA9Tと、第2成分(B)としてのイソプレンゴム又はポリエチレン(B)とを含有してなる熱可塑性樹脂組成物の表面を全反射赤外分光スペクトル法で分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度P1に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度P2のピーク比P2/P1が0.016以上である前記熱可塑性樹脂組成物を用いることで、塗膜の付着性を高めることができる。
すなわち、本実施形態によれば、塗膜付着性を高めた熱可塑性樹脂組成物を実現することができ、更にはこのような熱可塑性樹脂組成物によって成形することで、塗膜付着性を高めた成形品を得ることができる。また更に、そのような成形品を用いることで、塗膜付着性を高めた車両の外板部材を形成することができる。
前記熱可塑性樹脂組成物に、例えば金属製の部材等に使用する既存の塗料を用いて塗膜を形成する場合、具体的には、前記熱可塑性樹脂組成物に中塗り塗装、ベース塗装及びクリア塗装の3層の塗装を行う場合、下塗り塗装を施すことなく塗膜の付着性を確保することができる。
ここで、“所定の化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じる”とは、材料製造から最終部品になるまでの過程における化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることを意味し、例えば、押出成形機における混練時の加熱等の材料製造時の加熱、射出成形機における成形時の加熱等の成形時の加熱、化成処理時の化学処理等の塗装前処理時の前処理などを行う際に前記熱可塑性樹脂組成物の化学構造が変化して化学構造中にカルボキシル基を生じることを意味する。なお、このカルボキシル基は、全反射赤外分光スペクトル法によって同定することができる。
本実施形態では、第1成分(A)のポリアミド樹脂としてポリアミド9T(PA9T)を使用することにより、市販性が高く手近に入手可能な材料を用いて、確実に塗膜の付着性を高めることができる。なお、第1成分(A)のポリアミド樹脂としては、PA9Tを用いているが、その他の好適なポリアミド樹脂を用いることも可能である。
また、第2成分(B)としてイソプレンゴム又はポリエチレンを用いているが、天然ゴム又はポリプロピレンを用いてもよく、イソプレンゴム、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレンの少なくとも一種を用いることが可能である。かかる第2成分(B)を含有する熱可塑性樹脂組成物においても、全反射赤外分光スペクトル法で前記熱可塑性樹脂組成物の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.016以上である前記熱可塑性樹脂組成物を用いることで、塗膜の付着性を高めることができる。
第3成分(C)の酸変性エラストマーとしては、変性オレフィン系共重合体であるm−EBRを用いているが、変性エチレンプロピレン共重合体(m−EPR)などの変性オレフィン系共重合体を用いてもよく、あるいは、変性スチレンエチレンブタジエンスチレン3元共重合体(m−SEBS)などの変性スチレン系共重合体を用いることも可能である。
このように、本実施形態に係る熱可塑性樹脂組成物に酸変性エラストマー(C)を含有させたことにより、耐衝撃性を向上させることができる。また、前記酸変性エラストマー(C)を、変性オレフィン系共重合体又は変性スチレン系共重合体としたことにより、市販性があり比較的手近に入手可能な多様な材料を用いることができるようになる。更に、前記酸変性エラストマー(C)を、変性エチレンブテン共重合体(m−EBR)、変性エチレンプロピレン共重合体(m−EPR)又は変性スチレンエチレンブタジエンスチレン3元共重合体(m−SEBS)としたことで、市販性もあり手近に入手可能な材料を用いて、前記作用効果を確実に奏することができる。
第4成分(D)のフィラーとしては、炭酸カルシウムを好適に用いることができ、平均粒径が0.08〜0.7μmである粒状のものを用いることが好ましい。このように、本実施形態に係る熱可塑性樹脂組成物に粒状のフィラーを含有させたことにより、耐熱性と耐衝撃性とをバランス良く向上させることができる。フィラーの径を極端に細かくしすぎると粒子間の凝集が起こってしまうが、平均粒径を0.08〜0.7μmとすることで、凝集を抑制し、耐熱性と耐衝撃性とを優れたバランスで高めることができる。また、前記フィラーを炭酸カルシウムとしたことにより、市販性が高く手近に入手可能な材料を用いて、確実に前記作用効果を奏することができる。
本実施形態では、第2成分(B)として、所定の化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じる固体物質を用いているが、化学構造中にカルボキシル基を有する固体物質を用いてもよく、あるいは、所定の化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じる固体物質と化学構造中にカルボキシル基を有する固体物質とを用いてもよい。また、第2成分(B)として、化学構造中にカルボキシル基を有する液体物質、及び/又は、所定の化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じる液体物質を用いることも可能である。
このように、第2成分(B)として化学構造中にカルボキシル基を有する、及び/若しくは、所定の化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じる固体物質並びに/又は液体物質を用いた熱可塑性樹脂組成物においても、全反射赤外分光スペクトル法で前記熱可塑性樹脂組成物の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.016以上である前記熱可塑性樹脂組成物を用いることで、塗膜の付着性を高めることができる。
なお、第2成分(B)の固体物質として、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどのゴム、例えばポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスなどのワックスを用いることができる。また、第2成分(B)の液体物質として、例えばパラフィンオイルなどの油分を用いることができる。
また、本実施形態に係る熱可塑性樹脂組成物からなる成形品は、フェンダー、ドア、ボンネット、バックドア、トランクリッド、バンパー、スポイラー、ルーフ、サイドステップ、インパネ、ドアトリム、グローブボックス、センターパネル、ドアミラー、ホイールキャップ、フロントグリル、フィラーリッド等の自動車用部材として用いることが可能であり、自動車用部材以外においても、電化製品筐体、建材化粧板、日曜雑貨、玩具、化粧品容器などに用いることができる。
以上のように、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明によれば、塗膜付着性を高めることができる熱可塑性樹脂成形品を得ることができ、例えば自動車のフェンダパネルなどの外板部材に有効に利用することができる。

本発明の実施形態に係る熱可塑性樹脂組成物の各成分の組成比と試験結果を示すテーブルである。 前記熱可塑性樹脂組成物について、ピーク比(P2/P1)と塗膜付着性との関係を示すグラフである。

Claims (6)

  1. 最大成分としてのポリアミド樹脂(A)と、加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)と、酸変性エラストマー(C)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品であって、
    ポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)は、全反射赤外分光スペクトル法でポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.003以下であるポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)であり、
    全反射赤外分光スペクトル法でポリアミド樹脂(A)と固体物質(B)と酸変性エラストマー(C)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.016以上であり、
    ポリアミド樹脂(A)は、ポリアミド9Tであり、
    加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)が、イソプレンゴム、ポリエチレンの少なくとも一種である、
    ことを特徴とする熱可塑性樹脂成形品。
  2. 前記酸変性エラストマー(C)が、変性オレフィン系共重合体又は変性スチレン系共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形品。
  3. 前記酸変性エラストマー(C)が、変性エチレンブテン共重合体、変性エチレンプロピレン共重合体又は変性スチレンエチレンブタジエンスチレン3元共重合体であることを特徴とする請求項2に記載の熱可塑性樹脂成形品。
  4. 最大成分としてのポリアミド樹脂(A)と、加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)と、酸変性エラストマー(C)と、フィラー(D)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品であって、
    ポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)は、全反射赤外分光スペクトル法でポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.003以下であるポリアミド樹脂(A)と酸変性エラストマー(C)であり、
    全反射赤外分光スペクトル法でポリアミド樹脂(A)と固体物質(B)と酸変性エラストマー(C)とフィラー(D)とからなる熱可塑性樹脂組成物によって成形された熱可塑性樹脂成形品の表面を分析した際に、1630cm−1付近のアミド基のピーク強度に対する1700〜1715cm−1付近のカルボキシル基のピーク強度のピーク比が0.016以上であり、
    ポリアミド樹脂(A)は、ポリアミド9Tであり、
    加熱による化学構造変化によって化学構造中にカルボキシル基を生じることが可能な固体物質(B)が、イソプレンゴム、ポリエチレンの少なくとも一種であり、
    フィラー(D)は、粒状であり、その平均粒径は0.08〜0.7μmである、
    ことを特徴とする熱可塑性樹脂成形品。
  5. 前記フィラー(D)は、炭酸カルシウムであることを特徴とする請求項4に記載の熱可塑性樹脂成形品。
  6. 請求項1〜5の何れか一に記載の熱可塑性樹脂成形品によって形成されたことを特徴とする車両の外板部材。
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