JP5740384B2 - 三方弁 - Google Patents

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本発明は、三方弁に関する。
従来から医療機器用の三方弁としては、特許文献1,2に記載されたものが知られている。例えば、ハウジング内で弁体を進退させることで、ハウジングに形成された流路を切り替えるようにしている。
特許2889358号公報 特許2590379号公報
しかし、特許文献1,2のいずれの三方弁においても、部材間や流路間の封止のために部品点数が多くなり、構造が複雑であった。その結果、製造コストが高価であった。
この発明は、このような従来技術に鑑みてなされたもので、シンプルな構造で安価な三方弁を提供することである。
請求項1記載の発明は、1つの流入口および2つの流出口を有する円柱状の内空間を備えるハウジングと、前記円柱状の内空間内に密接して収納される円柱状部を有し、前記円柱状部は、前記内空間内において、第1位置と、この第1位置から前記円柱状部の軸方向へスライド移動した第2位置とに往復移動可能であり、前記円柱状部の周表面には、前記第1位置のときに、前記流入口と前記2つの流出口のうちの一方の流出口とを連通させるための第1の連通溝と、前記第2位置のときに、前記流入口と前記2つの流出口のうちの他方の流出口とを連通させるための第2の連通溝とが形成されているゴム製の弁体と、を含むことを特徴とする、三方弁である。
請求項2記載の発明は、前記円柱状の内空間は、円形の内周面と、この内周面の軸方向一端側を塞ぐように設けられた円板状の内端面とを有することを特徴とする、請求項1記載の三方弁である。
請求項3記載の発明は、前記第1位置は、前記円柱状部の一端面が前記内空間の内端面に密接した位置であり、前記第2位置は、前記円柱状部の一端面が前記内空間の内端面と所定距離離れた位置であることを特徴とする、請求項2記載の三方弁である。
請求項4記載の発明は、前記第1の連通溝は、前記円柱状部の周表面に沿って周方向に延びる溝を含み、前記第2の連通溝は、前記円柱状部の周表面に沿って軸方向に延びる溝を含むことを特徴とする、請求項3記載の三方弁である。
請求項5記載の発明は、前記第1の連通溝と前記第2の連通溝とは、前記円柱状部の周表面の所定位置において、交差方向につながっていることを特徴とする、請求項4記載の三方弁である。
請求項6記載の発明は、前記第1の連通溝と前記第2の連通溝とは、前記円柱状部の周表面において、つながった部分を有さないことを特徴とする、請求項4記載の三方弁である。
請求項7記載の発明は、前記第1の連通溝および前記第2の連通溝は、その断面形状が半円形または矩形状の溝であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の三方弁である。
請求項8記載の発明は、前記流入口は、前記内周面の所定の位置において、前記内空間に入口が臨むように形成され、前記2つの流出口の一方は、前記内周面の前記流入口の入口と略180°隔たる側の内周面の所定の位置において、内周面に出口が臨むように形成され、前記2つの流出口の他方は、前記内端面の所定の位置において、前記内空間に出口が臨むように形成されていることを特徴とする、請求項2記載の三方弁である。
請求項9記載の発明は、前記ゴム製の弁体は、前記一端面と反対側の端面中央から突出する弁体と一体化されたシャフトを備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の三方弁である。
請求項10記載の発明は、前記ゴム製の弁体は、EPDM、FKM、FFKMのいずれかにより形成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の三方弁である。
請求項11記載の発明は、前記ゴム製の弁体の少なくとも前記円柱状部の周面に、低摩擦化の表面処理がされていることを特徴とする、請求項10記載の三方弁である。
請求項12記載の発明は、前記流入口から流入し、前記2つの流出口のいずれかから流出する流体が、医療用薬液であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の三方弁である。
請求項1記載の発明によれば、ゴム製の弁体の円柱状部を、ハウジングの内空間に収納した状態で、第1位置および第2位置の間で往復移動させることで、ハウジングの内空間の流入口と2つの流出口との間の連通関係を切り替えることができる。内空間における流入口と2つの流出口との間を封止するとともにこの間の流路を切り替えるための弁体自体に、流入口と2つの流出口とをつなぐ連通溝を設けたので、シンプルな構造の三方弁を実現でき、その結果、三方弁の製造コストを安価にできる。
請求項2記載の発明によれば、内空間をカップ状として、簡素な構造で封止できる。
請求項3記載の発明によれば、弁体が第1の位置にあるときに、弁体の円柱状部の一端面とハウジングの内端面との間を封止できる。
請求項4記載の発明によれば、第1の連通溝が周方向に延び、第2の連通溝が軸方向に延びるので、例えば、一方の流出口を内空間の内周面に配置でき、他方の流出口を内空間の内端面に配置できる。
請求項5記載の発明によれば、第1の連通溝および第2の連通溝が互いに連通するので、流入口と両方の連通溝とが互いに連通することが可能となる。その結果、例えば、一方の流出口を徐々に開きながら、他方の流出口を徐々に閉じることが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、第1の連通溝および第2の連通溝を互いに独立して形成したので、簡素な構造で互いに封止できる。
請求項7記載の発明によれば、半円形または矩形断面の第1の連通溝と第2の連通溝であれば、容易に形成できる。
請求項8記載の発明によれば、流入口および2つの流出口を前述した所定の位置に配置することで、ハウジングの構造を簡素化できる。
請求項9記載の発明によれば、例えば、ソレノイドにより、シャフトを介してゴム製の弁体を駆動することができる。
請求項10記載の発明によれば、EPDM、FKM、FFKM製であれば、弁体の耐薬品性を高めることができるので、医療用の用途に使用できる三方弁を提供できる。
請求項11記載の発明によれば、弁体に低摩擦化の表面処理を施すことで、例えば、弁体とハウジングとの間の封止性を高めるべく互いに密着させた状態であっても、ゴム製の弁体を、ハウジング内でスムーズに往復移動させることができる。換言すれば、高い封止性と確実な動作とを、簡単な構造で実現できる。
請求項12記載の発明によれば、医療用機器の三方弁として利用することができる。
図1は、この発明の一実施形態の三方弁1の一部断面図であり、弁体3が第1位置にあるときを示す。 図2は、三方弁1の一部断面図であり、弁体3が第2位置にあるときを示す。 図3は、弁体3の四面図である。 図4は、第1の変形例としての弁体3Aの斜視図である。 図5は、第2の変形例としての弁体3Bの斜視図である。 図6は、第3の変形例としての弁体3Cの斜視図である。 図7は、第4の変形例としての弁体3Dの斜視図である。 図8は、三方弁1Dの一部断面図であり、弁体3Dが第1位置にあるときを示す。 図9は、三方弁1Dの一部断面図であり、弁体3Dが第2位置にあるときを示す。
以下では、この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の三方弁1の一部断面図であり、弁体3が第1位置にあるときを示す。図2は、三方弁1の一部断面図であり、弁体3が第2位置にあるときを示す。図3は、弁体3の四面図である。
図1を参照して、三方弁1は、略筒状のハウジング2と、ハウジング2内で流体の流れを切り替えるための弁体3とを有している。弁体3は、円柱形状をなし、その軸方向Sに、ハウジング2内でスライド移動可能であり、図1に示す第1位置と、図2に示す第2位置との間を往復する。弁体3の端部には、当該弁体3を往復移動させるためのシャフト4が設けられている。このシャフト4には、駆動源としてのソレノイド5が接続される。
三方弁1とソレノイド5とは、電磁弁6を構成している。ソレノイド5への通電または通電の停止により、ハウジング1内の流路を切り替えることができる。三方弁1は、例えば、医療用検査装置等の医療用機器において、医療用薬液等の流体の流量を制御したり、流体の流路を切り換えたりするのに利用される。
ハウジング2は、例えば、合成樹脂、金属等の硬質材料により形成されている。ハウジング2内には、一端が塞がれた有底円柱状の内空間10が形成されている。また、この内空間10につながる流路として、流入路15と、第1の流出路16と、第2の流出路17とが形成されている。
内空間10は、円形の内周面11と、この内周面11の軸方向Sの一端側を塞ぐように設けられた円板状の内端面12とを有している。内空間10の開放側の端部には、拡径室13が設けられている。拡径室13の内径は、内空間10の内径よりも大きくされている。
流入路15は、流体を外部から内空間10へ流通することができる。流入路15は、その端部としての流入口20を、内空間10の内周面11の所定位置に開口している。
第1の流出路16は、流体を内空間10から外部へ流通することができる。第1の流出路16は、内空間10側の端部として、第1の流出口21を有している。第1の流出口21は、流入口20と略180°隔たる側の内周面11の所定の位置において、内空間10に臨むように開口されている。第1の流出口21は、軸方向Sに関して、流入口20とは異なる位置に、例えば、流入口20よりも内端面12寄りに配置されている。
第2の流出路17は、第1の流出路16とは独立して設けられ、流体を内空間10から外部へ流通することができる。第2の流出路17は、内空間10側の端部として第2の流出口22を有している。第2の流出口22は、内端面12の所定の位置、例えば内端面の中心において内空間10に臨むように開口されている。前述の所定の位置としては、軸方向Sに見たときに、第2の流出口22と、弁体3の後述する第2の連通溝32の端部とが、一部分同士でも重ならない位置であればよい。
弁体3は、円柱状部25と、円板状のフランジ部26とを有している。円柱状部25と、フランジ部26とは、ゴム材料により一体に形成されている。
円柱状部25は、ハウジング2の内空間10内に、周面同士を密接させて収納されており、これら周面同士の間が封止されている。
フランジ部26は、一端面27とは反対側にある円柱状部25の軸方向Sに関する端部に設けられている。フランジ部26は、ハウジング2の拡径室13に周面同士を密接させて収納されており、フランジ部26と拡径室13との周面間は、封止されている。
図3を参照して、弁体3の円柱状部25の周表面には、第1の連通溝31と第2の連通溝32とが形成されている。
第1の連通溝31は、円柱状部25の周表面に沿って周方向に延びる溝を含んでいる。第1の連通溝31は、この溝が延びる方向を切るときの断面形状が、半円形をなしているが、後述するように矩形であってもよい。
具体的には、第1の連通溝31は、周方向に無端状に連続して延びており、円柱状部25を取り囲む楕円形状をなしている。この楕円形は、円柱状部25の円筒状の周表面と、円柱状部25の軸線に対して斜めに交差する平面とのなす交線である。第1の連通溝31は、軸方向Sに関して一端面27から最も遠い部分と、軸方向Sに関して一端面27から最も近い部分において、周方向に沿って延びており、これら両方の部分の間においては、周方向に対して斜めに延びている。
第2の連通溝32は、円柱状部25の周表面に沿って軸方向Sに真直に延びる溝により構成されており、軸方向Sに関して一端面27から所定長さで延びている。第2の連通溝32は、一端面27において開放されており、軸方向Sに関して一端面27とは反対側の端部において、第1の連通溝31と交差方向につながっており、互いに連通している。第2の連通溝32は、この溝が延びる方向を切るときの断面形状が半円形をなしているが、後述するように矩形であってもよい。
図1を参照して、電磁弁6の動作を説明する。三方弁1は、ソレノイド5により駆動される。ソレノイド5は、コイル35と、通電時にコイル35内に入った位置に移動可能な可動コア(可動鉄心)36と、非通電時に可動コア36をコイル35から突出した位置に戻すための付勢部材としてバネ37とを有している。
コイル35に通電しない状態では、可動コア36は、コイル35から突出した位置に配置されている。このとき、三方弁1の弁体3は、第1位置にある。第1位置では、円柱状部25の一端面27が内空間10の内端面12に密接し、この間を封止している。また、フランジ部26の端面と拡径室13の端面とが、互いに密接して、この間を封止している。
このとき、流入口20と、これに対向する第1の連通溝31の端部とは、互いに連通可能に対向している。また、第1の流出口21と、これに対向する第1の連通溝31の端部とは、互いに連通可能に対向している。このように、第1の連通溝31は、流入口20と第1の流出口21とを連通させる。流体は、流入路15から第1の連通溝31を経て、第1の流出路16へと流通する。
一方で、第1位置では、流入口20と、これに対向する第2の連通溝31の端部とは、軸方向Sについて互いに離れている。また、ハウジング2の内端面12と弁体3の一端面27とが密接しており、この間が封止されている。第2の流出口22は、弁体3の一端面27により塞がれ、一端面27側にある第2の連通溝32の端部は、ハウジング2の内端面12により塞がれている。従って、第1位置では、流体は、流入口20から第1の連通溝31を介して第2の連通溝32へも流入するが、第2の連通溝32は第2の流出路17に連通せず、流体は第2の流出路17へは流通しない。
図2を参照して、コイル35に通電することにより、可動コア36をコイル35内に入った位置にスライド変位させることができる。これにより、三方弁1の弁体3は、第2位置に変位する。第2位置では、円柱状部25の一端面27が内空間10の内端面12と所定距離離れている。また、フランジ部26の端面と拡径室13の端面とが、所定距離離れている。
このとき、流入口20と、これに対向する第2の連通溝32の端部とは、互いに連通可能に対向している。また、ハウジング2の内端面12と弁体3の一端面27との間を通じて、第2の連通溝32と第2の流出口22とは互いに連通可能である。流体は、流入路15から第2の連通溝32を経て、第2の流出路17へと流通する。
一方で、第2位置では、流入口20と、これに対応する第1の連通溝31の端部とは、軸方向Sについて互いに離れている。また、第1の流出口31と、これに対応する第1の連通溝31の端部とは、軸方向Sについて所定距離で互いに離れている。この所定距離は、軸方向Sについての第1の流出口21の最大寸法の半分以上の距離であるのが好ましい。これにより、第1の流出口31と、第1の連通溝31とは、互いに連通不能である。従って、第2位置では、流体は、流入口20から第2の連通溝32を介して第1の連通溝31へも流入するが、第1の流出路16へは流通しない。
このように、ゴム製の弁体3の円柱状部25を、ハウジング2の内空間10に収納した状態で、第1位置および第2位置の間で往復移動させることで、ハウジング2の内空間10の流入口20と2つの流出口21,22との間の連通関係を切り替えることができる。内空間10における流入口20と2つの流出口21,22との間を封止するとともにこの間の流路を切り替えるための弁体3自体に、流入口20と2つの流出口21,22とをつなぐ連通溝31,32を設けたので、シンプルな構造の三方弁1を実現でき、その結果、三方弁1の製造コストを安価にできる。
また、ゴム製の弁体3の外周面に第1の連通溝31および第2の連通溝32を形成したので、これらの溝の形成が容易であり、しかもハウジング2の構造も簡素化できる。
また、内空間10をカップ状に形成することで、簡素な構造で封止できる。
また、弁体3が第1位置にあるときに、弁体3の円柱状部25の一端面27とハウジング2の内端面12とを密接させることで、この間を封止できる。
また、第1の連通溝31が周方向に延び、第2の連通溝32が軸方向Sに延びることにより、例えば、一方の流出口21を内空間10の内周面11に配置でき、他方の流出口22を内空間10の内端面12に配置できる。
また、第1の連通溝31と第2の連通溝32とが互いにつながっているので、流入口20から流通する流体は、第1の連通溝31および第2の連通溝32の両方に流入することができる。従って、例えば、弁体3を第1位置から第2位置へ移動させるときには、第2の流出口22を徐々に開きながら、第1の流出口21を徐々に閉じる間に、第1の流出口21および第2の流出口22の両方を通じて流体を流通させることが可能となる。
また、第1の連通溝31および第2の連通溝32は、その断面形状が半円形の溝であるので、第1の連通溝31および第2の連通溝32を容易に形成できる。特に、断面半円形の第1の連通溝31および第2の連通溝32が円柱状部25の周面上にあるので、連通溝31,32付きの弁体3を無理抜きで型成形することが可能となる。従って、型の構造を簡素化でき、製造コストを低減できる。
例えば、第1の連通溝31を、弁体3の円柱状部25の直径D1の5分の1以下の曲率半径R1の断面半円形とする場合には、ゴム製の弁体3を無理抜きで成形でき、製造コストを安価にできる((5*R1)≦(D1)。図3(a)参照。)。第2の連通溝32も同様である。
また、流入口20および第1の流出口21を内周面11の互いに反対側の位置に配置するとともに、第2の流出口22を内端面12に配置することで、ハウジング2の構造を簡素化できる。
また、ゴム製の弁体3に金属製のシャフト4を一体に設けることで、例えば、シャフト4を介してソレノイド5によりゴム製の弁体3を駆動することができる。
シャフト4は、金属等の硬質材で形成されている。シャフト4における所定長さの部分が、弁体3の一端面27とは反対側の端面の中央から軸方向Sに沿って突出し、シャフト4の残りの部分が、弁体3内に埋設されている。
シャフト4と弁体3とを一体化するには、例えば、弁体3をゴムで型により形成する際に、シャフト4の埋設される部分に接着剤を塗布し、このシャフト4の埋設される部分を、型内に挿入させた状態で、型内にゴムを加硫成形して、弁体3を成形する。これにより、ゴム製の弁体3とシャフト4とを接着することができる。
ゴム製の弁体3は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、FKM(フッ化ビニリデン系フッ素ゴム)、FFKM(テトラフルオロエチレン−パープルオロビニルエーテル系フッ素ゴム)のいずれかにより形成されているのが、好ましい。この場合、弁体3の耐薬品性を高めることができるので、医療用の用途に使用できる三方弁1を提供できる。なお、耐薬品性は、EPDMよりもFKMが、FKMよりもFFKMがより強い。
また、弁体3の耐薬品性が問題とならないような用途であれば、弁体3に、天然ゴム、NBR(ニトリルブタジエンゴム)等の一般的なゴム材料を利用してもよい。
ゴム製の弁体3の少なくとも円柱状部25の周面には、低摩擦化の表面処理がなされている。例えば、塩素処理や表面処理等を施す。これにより、弁体3のスライド移動時の摩擦抵抗を低減することができる。ひいては、弁体3とハウジング2との間の封止性を高めるべく互いに密着させた状態であっても、ゴム製の弁体3を、ハウジング2内でスムーズに往復移動させることができる。換言すれば、高い封止性と確実な動作とを、簡単な構造で実現できる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、前述の実施形態と異なる点を中心に説明する。なお、他の構成については、前述の実施形態と同様である。
例えば、弁体3に代えて、図4に示す弁体3A、図5に示す弁体3B、図6に示す弁体3Cを用いてもよい。また、弁体3に代えて、図7〜図9に示す弁体3Dおよびハウジング2Dを用いてもよい。
図4は、第1の変形例としての弁体3Aの斜視図である。図5は、第2の変形例としての弁体3Bの斜視図である。図6は、第3の変形例としての弁体3Cの斜視図である。
図4に示すように、第1の連通溝31Aと第2の連通溝32Aとは、弁体3Aの円柱状部25の周表面において、つながった部分を有していなくてもよい。この場合、第1の連通溝31Aと第2の連通溝32Aとの間を簡素な構造で互いに封止できる。
また、図5に示すように、第1の連通溝31Bは、弁体3Bの周方向について所定長さ(例えば、半周に相当する長さ)で形成された有端の溝であってもよい。
また、図5に示すように、第1の連通溝31Bおよび第2の連通溝32Bの端部の形状を矩形に形成してもよい。
また、図6に示すように、第1の連通溝31Cは、弁体3Cを斜めに貫通する貫通孔を含んでもよい。
また、図6に示すように、第2の連通溝32Cは、断面形状が矩形状の溝であってもよい。これにより、第2の連通溝32Cを容易に形成できる。
なお、前述した各弁体3,3A,3B,3Cの特徴を、他の弁体に適用してもよい。また、前述した第1および第2の連通溝の特徴を、他の実施形態や変形例の第1および第2の連通溝に適用することもできる。また、後述する弁体や連通溝に適用してもよい。
図7は、第4の変形例としての弁体3Dの斜視図である。図8は、三方弁1Dの一部断面図であり、弁体3Dが第1位置にあるときを示す。図9は、三方弁1Dの一部断面図であり、弁体3Dが第2位置にあるときを示す。
図7を参照して、弁体3Dは、第1の連通溝31Dと第2の連通溝32Dとを有している。第1の連通溝31Dと第2の連通溝32Dは、ともに周方向に無端状の環状に延びており、円周面上に楕円形をなしている。第1の連通溝31Dが沿う楕円形を含む平面と、第2の連通溝32Dが沿う楕円形を含む平面とは、弁体3の軸方向Sに対して互いに逆向きに傾斜している。また、この弁体3Dに対応して、ハウジング2Dが用いられる。ハウジング2Dの内周面11は、軸方向Sの両側に開放されており、第1の流出口21および第2の流出口22を、軸方向Sについて互いに異なる位置に有している。
図8を参照して、第1位置にあるときに、流入口20と第1の連通溝31Dとが連通可能に対向し、第1の流出口21と第1の連通溝31Dとが連通可能に対向する。一方で、流入口20と第2の連通溝32Dとが連通不能に軸方向Sに離れ、第2の流出口22と第2の連通溝32Dとが連通不能に軸方向に離れている。
図9を参照して、第2位置にあるときに、流入口20と第2の連通溝32Dとが連通可能に対向し、第2の流出口22と第2の連通溝32Dとが連通可能に対向する。一方で、流入口20と第2の連通溝31Dとが連通不能に軸方向Sに離れ、第1の流出口21と第1の連通溝31Dとが連通不能に軸方向に離れている。
また、各弁体において、シャフト4やフランジ部26を廃止することも考えられる。また、三方弁の駆動には、ソレノイド以外の直動タイプの駆動源を用いてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1,1D 三方弁
2,2D ハウジング
3,3A,3B,3C,3D 弁体
4 シャフト
10 内空間
11 内周面
12 内端面
20 流入口
21 第1の流出口(一方の流出口)
22 第2の流出口(他方の流出口)
25 円柱状部
27 一端面
31,31A,31B,31C,31D 第1の連通溝
32,32A,32B,32C,32D 第2の連通溝
S 軸方向

Claims (12)

  1. 1つの流入口および2つの流出口を有する円柱状の内空間を備えるハウジングと、
    前記円柱状の内空間内に密接して収納される円柱状部を有し、
    前記円柱状部は、前記内空間内において、第1位置と、この第1位置から前記円柱状部の軸方向へスライド移動した第2位置とに往復移動可能であり、
    前記円柱状部の周表面には、前記第1位置のときに、前記流入口と前記2つの流出口のうちの一方の流出口とを連通させるための第1の連通溝と、前記第2位置のときに、前記流入口と前記2つの流出口のうちの他方の流出口とを連通させるための第2の連通溝とが形成されているゴム製の弁体と、
    を含むことを特徴とする、三方弁。
  2. 前記円柱状の内空間は、円形の内周面と、この内周面の軸方向一端側を塞ぐように設けられた円板状の内端面とを有することを特徴とする、請求項1記載の三方弁。
  3. 前記第1位置は、前記円柱状部の一端面が前記内空間の内端面に密接した位置であり、前記第2位置は、前記円柱状部の一端面が前記内空間の内端面と所定距離離れた位置であることを特徴とする、請求項2記載の三方弁。
  4. 前記第1の連通溝は、前記円柱状部の周表面に沿って周方向に延びる溝を含み、
    前記第2の連通溝は、前記円柱状部の周表面に沿って軸方向に延びる溝を含むことを特徴とする、請求項3記載の三方弁。
  5. 前記第1の連通溝と前記第2の連通溝とは、前記円柱状部の周表面の所定位置において、交差方向につながっていることを特徴とする、請求項4記載の三方弁。
  6. 前記第1の連通溝と前記第2の連通溝とは、前記円柱状部の周表面において、つながった部分を有さないことを特徴とする、請求項4記載の三方弁。
  7. 前記第1の連通溝および前記第2の連通溝は、その断面形状が半円形または矩形状の溝であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の三方弁。
  8. 前記流入口は、前記内周面の所定の位置において、前記内空間に入口が臨むように形成され、
    前記2つの流出口の一方は、前記内周面の前記流入口の入口と略180°隔たる側の内周面の所定の位置において、内周面に出口が臨むように形成され、
    前記2つの流出口の他方は、前記内端面の所定の位置において、前記内空間に出口が臨むように形成されていることを特徴とする、請求項2記載の三方弁。
  9. 前記ゴム製の弁体は、前記一端面と反対側の端面中央から突出する弁体と一体化されたシャフトを備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の三方弁。
  10. 前記ゴム製の弁体は、EPDM、FKM、FFKMのいずれかにより形成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の三方弁。
  11. 前記ゴム製の弁体の少なくとも前記円柱状部の周面に、低摩擦化の表面処理がされていることを特徴とする、請求項10記載の三方弁。
  12. 前記流入口から流入し、前記2つの流出口のいずれかから流出する流体が、医療用薬液であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の三方弁。
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