JP5739992B2 - タンパク質繊維及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は絹フィブロイン成分を含むタンパク質繊維及びその製造方法に関する。
フィブロイン繊維は再生絹繊維とも言われ、強度と伸びがある生分解性繊維として知られている。例えば特許文献1には絹フィブロインの溶媒としてヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)を用いてドープ液を作製し、紡糸後、冷延伸して再生絹繊維を得ることが提案されている。特許文献2にはヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)溶媒中に絹フィブロインとヘマチンを加えてメタノール凝固液に押し出して紡糸し、冷延伸することが提案されている。
しかし、従来のフィブロイン繊維の応力はいまだ不足であり、さらに高い強度と適度な伸度を有する強靭な繊維が望まれていた。さらにクモ糸タンパク質に由来するポリペプチドと混合したタンパク質繊維も要望されていた。
特表平7−503288号公報 WO2008−004356号公報
本発明は、前記従来の問題を解決するため、応力が高く、適度な破断伸度があるタンパク質繊維及びその製造方法を提供する。
本発明のタンパク質繊維は、絹フィブロイン単独系又は前記絹フィブロインにクモ糸タンパク質との2成分系のタンパク質繊維であって、前記タンパク質繊維を100質量%としたとき、絹フィブロインは10〜100質量%、クモ糸タンパク質に由来するポリペプチドは0〜90質量%であり、前記タンパク質繊維は応力450MPa以上859MPa以下であることを特徴とする。
本発明の別のタンパク質繊維は、絹フィブロイン単独系又は前記絹フィブロインにクモ糸タンパク質との2成分系のタンパク質繊維であって、前記タンパク質を100質量%としたとき、絹フィブロインは10〜100質量%、クモ糸タンパク質に由来するポリペプチドは0〜90質量%であり、前記タンパク質を溶媒に溶解して紡糸液とし、前記紡糸液を凝固液に押し出して未延伸糸とする工程と、前記未延伸糸を温度30〜90℃、延伸倍率1.05〜6倍で湯浴延伸する工程と、温度170℃以上、延伸倍率1.05〜4倍で乾熱加熱延伸する工程を含み、前記タンパク質繊維は応力450MPa以上であることを特徴とする。
本発明のタンパク質繊維の製造方法は、前記のタンパク質繊維を得るための製造方法であって、絹フィブロインを含むドープ液を湿式紡糸して未延伸糸とし、前記未延伸糸を少なくとも乾熱で加熱延伸することを特徴とする。
本発明は、応力が高く適度な破断伸度があるタンパク質繊維及びその製造方法を提供できる。すなわち、本発明によると、応力450MPa以上、破断伸度5%以上のタンパク質繊維を実現できる。応力が高く、適度な破断伸度があり、金属、樹脂、ゴムなどとの複合材料(強化繊維)にとって有利である。
図1は本発明の一実施例における製造工程を示す説明図である。 図2A−Bは本発明の別の実施例における製造工程を示す説明図であり、図2Aは紡糸工程、図2Bは延伸工程を示す。 図3は本発明の実施例1及び実施例2で得られた繊維の応力−変位(ひずみ)曲線である。 図4は本発明の実施例3で得られた架橋繊維と原料の未延伸繊維の応力−変位(ひずみ)曲線である。 図5は本発明の一実施例における繊維のSEMの表面観察写真である。 図6は本発明の一実施例における繊維のSEMの断面観察写真である。 図7Aは家蚕繭糸の模式的断面図、図7Bは家蚕繭糸の構造を示す模式的説明図である。 図8は本発明の実施例4で得られた延伸繊維の応力−変位(ひずみ)曲線である。 図9は本発明の実施例5で得られた延伸繊維の応力−変位(ひずみ)曲線である。 図10は本発明の実施例6で得られた延伸繊維の応力−変位(ひずみ)曲線である。 図11は本発明の実施例7で得られた延伸繊維の応力−変位(ひずみ)曲線である。
(1)絹の説明
絹はカイコガ(Bombyx mori)の幼虫である蚕の作る繭から得られる繊維であり、図7Aの家蚕繭糸の模式的断面図に示すように繭糸40は2本のフィブロイン41が外側のニカワ質(セリシン)42で覆われる形で1本になっている。さらに詳しくは図7Bに示す家蚕繭糸の構造のように、フィブロイン41は多数のフィブリル43で構成され、フィブロイン41の外側は4層のセリシン42で覆われ、1本の繭糸44が構成されている。実用的には精錬により外側のセリシン42を溶解して取り除き、絹フィラメントとして衣料用途に使用されている。絹の比重は1.33である。また、繊度は平均3.3deci tex、繊維長は1300〜1500m程度が一般的である。繊度を平均としているのは、繭の外層部は太く、内側に行くほど細くなっており、全体としては不均一な繊度となっていることによる。
(2)絹フィブロイン
本発明で使用する絹フィブロインは、天然もしくは家蚕の繭または中古や廃棄のシルク生地を原料とし、絹フィブロインを覆うセリシンや、その他の脂肪分などを除去した絹フィブロインを精製し、絹フィブロイン凍結乾燥粉末としたものが好ましい。
(3)クモ糸タンパク質に由来するポリペプチド
本発明のタンパク質繊維は、絹フィブロインに加えてクモ糸タンパク質に由来するポリペプチドを含んでいてもよい。クモ糸タンパク質に由来するポリペプチドとは、天然型クモ糸タンパク質に由来又は類似するものであればよく、特に限定されない。前記ポリペプチドは、強靭性に優れるという観点からクモの大瓶状線で産生される大吐糸管しおり糸タンパク質に由来するポリペプチドであることが好ましい。前記大吐糸管しおり糸タンパク質としては、アメリカジョロウグモ(Nephila clavipes)に由来する大瓶状線スピドロインMaSp1やMaSp2、二ワオニグモ(Araneus diadematus)に由来するADF3やADF4などが挙げられる。前記大吐糸管しおり糸タンパク質に由来するポリペプチドは、大吐糸管しおり糸タンパク質の変異体、類似体又は誘導体などを含む。
(4)絹フィブロインとクモ糸タンパク質に由来するポリペプチドの混合割合
本発明のタンパク質繊維は、絹フィブロインが10〜100質量%、クモ糸タンパク質に由来するポリペプチドが0〜90質量%であることが好ましい。さらに好ましくは、絹フィブロインが30〜100質量%、クモ糸タンパク質に由来するポリペプチドが0〜70質量%である。前記の範囲であれば好ましい可紡性があり、両成分は剥離することなく親和性が良好であり、ハイブリッド繊維となり、応力が高く適度な破断伸度があるタンパク質繊維となる。
(5)紡糸液(ドープ液)
前記絹フィブロイン(凍結乾燥粉末)及びクモ糸タンパク質に由来するポリペプチド(凍結乾燥粉末)の溶媒としては、ポリペプチドを溶解できるものであればどのようなものでも良い。例えばヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)、ヘキサフルオロアセトン(HFA)、尿素、グアニジン、ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)、臭化リチウム、塩化カルシウム、チオシアン酸リチウムなどを含む水溶液などを適切な濃度になるように加える。絹フィブロイン凍結粉末及びクモ糸タンパク質に由来するポリペプチド凍結乾燥粉末の合計濃度は4.2〜15.8質量%が好ましい。ゴミと泡を取り除き、溶液粘度2,500〜15,000cP(センチポイズ)の紡糸液(ドープ液)とする。
(6)紡糸工程
紡糸は湿式紡糸を採用する。これにより、ポリマーを溶解させた溶媒を除去し(脱溶媒ともいう)、未延伸糸を得る。湿式紡糸に使用する凝固液は、脱溶媒できる溶液であればどのようなものでも良い。溶媒がHFIPの場合、凝固液はメタノール、エタノール、2−プロパノールなどの炭素数1〜5の低級アルコールを使用するのが好ましい。凝固液の温度は0〜30℃が好ましい。前記の範囲であれば紡糸は安定する。前記紡糸液を凝固液に押し出すことにより、未延伸糸が得られる。直径0.1〜0.6mmのノズルを有するシリンジポンプの場合、押し出し速度は1ホール当たり、0.2〜2.4ml/hが好ましい。この範囲であれば紡糸は安定する。さらに好ましい押し出し速度は1ホール当たり、0.25〜1ml/hである。凝固液槽の長さは200〜500mm、未延伸糸の引き取り速度は1〜20m/min、滞留時間は0.05〜0.15minが好ましい。この範囲であれば脱溶媒が効率よくできる。凝固液において延伸(前延伸)をしても良いが、低級アルコールの蒸発を考えると凝固液を低温に維持し、未延伸糸の状態で引き取るのが好ましい。
(7)延伸工程
延伸工程は、未延伸糸を延伸温度170℃〜230℃の乾熱で1.05〜4倍延伸することが好ましい。本発明は前記のような高温乾熱加熱することにより、分子は高度に配向され、高強度の延伸糸が得られる。好ましい延伸温度は180℃〜225℃であり、さらに好ましくは190℃〜220℃である。また好ましい延伸倍率は2.7〜3.9倍であり、さらに好ましくは2.9〜3.5倍である。乾熱は一例として電気管状炉または熱板を使用する。
(a)連続工程
紡糸から延伸までは連続工程としても良いし、任意の工程に分けて実施しても良い。図1は本発明の一実施例における製造工程を示す説明図である。図1は連続工程を示している。紡糸延伸装置10は、押し出し工程1と、未延伸糸製造工程2と、乾熱延伸工程3を含む。紡糸液6は貯槽7に貯蔵され、ギアポンプ8から口金9に押し出す。ラボスケールにおいては、紡糸液をシリンダーに充填し、シリンジポンプを用いてノズルから押し出しても良い。押し出された紡糸液は、エアギャップ13を有するか又は直接、凝固液槽12の凝固液11内に供給し、溶媒を除去する。次いで乾熱延伸装置17に供給し、糸道18内で延伸し、巻糸体4とする。延伸は供給ニップローラ15と引き取りニップローラ16との速度比によって決まる。14a〜14fは糸ガイドである。
(b)分離工程
図2A−Bは本発明の別の実施例における製造工程を分離した例の説明図である。図2Aは紡糸工程20、図2Bは延伸工程30を示す。それぞれの工程ごとに糸を巻き取るかまたは巻き取らずに容器に溜めてもよい。紡糸工程20においては、マイクロシリンジ21内に紡糸液22を入れておき、シリンジポンプを用いて矢印P方向に移動させ、ノズル23から紡糸液22を押し出し、凝固液槽24内の凝固液25に供給し、未延伸糸の巻糸体26とする。次に延伸工程30においては、巻糸体26から未延伸糸を引き出し、乾熱延伸装置29に供給し、糸道31内で延伸する。延伸は供給ニップローラ27と引き取りニップローラ28との速度比によって決まる。次いで延伸糸を巻糸体32に巻き取る。これにより本発明のフィブロイン繊維延伸糸を得る。
(c)湯浴延伸
本発明方法においては、乾熱加熱延伸の前に予め湯浴延伸をしておくこともできる。湯浴延伸により、さらに分子配向を進めることができる。湯浴延伸は、絹フィブロインとクモ糸タンパク質との混合(ハイブリッド)にも有用である。湯浴延伸の条件は30〜90℃、延伸倍率1.05〜6倍が好ましい。
(8)繊維物性
以上のようにしてフィブロイン繊維を得る。得られたフィブロイン繊維は応力450MPa以上、破断伸度5%以上である。天然の絹繊維の応力は約410MPaであり、前記特許文献2の図3に開示されている応力は約390MPaであることから、本発明のフィブロイン糸の応力は高い。タフネスは繊維の強伸度を測定する際の応力−ひずみ曲線(S−Sカーブ)の積分値から算出される。図3は本発明の一実施例で得られた繊維のタフネスの説明図であり、応力−変位(ひずみ)曲線とタフネス(斜線部)を示す。応力と破断伸度の両方が高いとタフネスも高いことがわかる。
本発明の架橋フィブロイン繊維は、好ましい応力は600MPa以上であり、より好ましくは800MPa以上である。架橋繊維の伸度は低くなるが応力は驚くほど高くなる。非架橋繊維の好ましい破断伸度は9%以上であり、より好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上である。
本発明のフィブロイン繊維は直径が5〜100μmの範囲であることが好ましい。前記の範囲であれば安定して延伸繊維を得ることができる。より好ましい繊維直径は7〜60μmの範囲、さらに好ましくは10〜40μmの範囲である。繊度(単位:texまたはdeci tex)を算出する場合は、繊維断面が丸の場合は繊維直径から計算される断面積と比重と長さから算出する。なお、本発明の繊維は湿式紡糸により得られるため、断面が円形とは限らず様々な形状を含むため、繊維直径(平均直径)は断面を円形と想定した場合の平均径を言う。
(9)架橋処理
本発明のフィブロイン繊維(延伸糸)又はその原料の未延伸糸は、フィブロイン繊維内のポリペプチド分子間について化学的に架橋させてもよい。架橋方法は、プラスチックや繊維材料などの高分子材料や、コラーゲンなどのタンパク質材料を重合又は架橋させるための公知の方法が適用できる。例えば、加熱、紫外線、電子線などによる縮合反応、または、公知の縮合剤などを用いて行なっても良い。ポリペプチドにおいて架橋に使える官能基は例えばアミノ基、カルボキシル基、チオール基、ヒドロキシ基などがあるが、これに限定されるものではない。ポリペプチドに含まれるリジン側鎖のアミノ基は、グルタミン酸若しくはアスパラギン酸側鎖のカルボキシル基と脱水縮合によりアミド結合で架橋できる。架橋は真空加熱下で脱水縮合反応を行なっても良いし、カルボジイミドなどの脱水縮合剤により架橋させても良い。また、グルタルアルデヒドなどの架橋剤を用いても良い。また、トランスグルタミナーゼなどの酵素により架橋することもできる。一例として、カルボジイミド、グルタルアルデヒドなどで架橋反応させても良い。カルボジイミドは一般式RN=C=NR(但し、R,Rは炭素数1〜6のアルキル基、シクロアルキル基を含む有機基を示す。)で示され、具体的化合物は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミドなどがある。この中でもEDC、DICはペプチド鎖のアミド結合形成能が高く、架橋反応し易いことから好ましい。架橋処理は、フィブロイン繊維に架橋剤を付与して真空加熱乾燥で架橋させても良い。カルボジイミドは100%品を繊維に付与しても良いし、炭素数1〜5の低級アルコールや緩衝液などで希釈して0.005〜10質量%の濃度で繊維に付与しても良い。処理条件は、温度20〜45℃で3〜48時間浸漬させておくのが好ましい。カルボジイミドによる架橋処理により、図3のEx.2に示すとおり、フィブロイン延伸糸はさらに高い応力となる。架橋の方法は、延伸後の繊維を70質量%エタノールもしくはリン酸バッファーにカルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)を加えた液中に浸漬させ、20〜45℃で6〜48時間反応させる。反応後、100質量%メタノールで1〜10分程洗浄する。
以下実施例を用いて、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
1.絹フィブロイン原料の準備
(1)シルク生地を約2mm×10mm程度に裁断し、沸騰した0.5質量%マルセル石鹸水(マルセル石鹸はおろし金で細かくしたものを使用)で約30分間煮た。
(2)その後、沸騰したお湯で30分間煮た。
(3)手順1と2をさらに2回繰り返した(計3回)。
(4)最後に沸騰したお湯で30分間煮た。この操作で絹フィブロインを覆うセリシンやその他の添加剤などを完全に除去した。
(5)湿った絹フィブロインを37℃環境で一晩乾燥させた。
(6)乾燥後の絹の重さを測り、10w/v%となるように、LiBr水溶液(9mol/L)を加え、40℃環境で2時間溶解させた。
(7)その水溶液をセルロース透析膜(VISKASESELES COAP製のSeamless Cellulose Tubing、36/32)に入れ、蒸留水を用いて3〜4日間透析した。
(8)透析後の回収溶液を、20℃、15,000rpm、1時間で遠心し、解け残りやゴミなどを除去した。
(9)更に濃度が2質量%以下になるようにMilliQで希釈した。
(10)希釈後、ADVANTEC社の150μmフィルターに通し、細かなゴミを完全に除去した。
(11)絹フィブロイン水溶液を−80℃環境で凍結させ、一晩かけて凍結乾燥した。十分に水分が抜けたことを確認し、絹フィブロイン粉末として保存した。このようにして絹フィブロイン凍結乾燥粉末を得た。
2.紡糸液(ドープ液)の調整
上記で得られた絹フィブロイン凍結乾燥粉末を測り取り、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)を適切な濃度になるように加えた。絹フィブロイン凍結乾燥粉末の濃度を5.9質量%とした。次いでローテーターで16時間溶解した後、ゴミと泡を取り除き、紡糸液(ドープ液)とした。溶液粘度は4,500cP(センチポイズ)であった。
3.紡糸工程
紡糸工程から延伸工程は図2に示す方法を用いた。まず、紡糸液(ドープ液)をシリンダーに充填し、0.57mm径のノズルからシリンジポンプを用い100質量%メタノール凝固液中で未延伸糸を作製した。押し出しスピードは0.2〜2.4ml/hがよかった。本実施例では押し出し速度を0.6ml/h、凝固液槽の長さは400mm、巻き取り速度を2m/minとした。
4.延伸工程
前記で得られた未延伸糸を、供給速度0.6m/min、220℃の電気管状炉内で3.05倍に延伸し、巻き取り速度は1.83m/minとした。電気管状炉の長さは300mmとした。
5.物性測定
(a)走査型電子顕微鏡(SEM)で表面構造を観察した。繊維の長さ方向に沿って筋が見えた。図5にSEMの表面観察写真、図6に同断面観察写真を示した。
(b)光学顕微鏡を用いて繊維の直径を求めた。
(c)温度25℃、相対湿度60%の雰囲気温度で引張り試験機(島津社製小型卓上試験機EZ−S)を用いて繊維の強度(応力)、初期弾性率(20点の最大傾きで測定した。具体的には、50msec間隔で測定し、傾きの計算を20点間隔で行ったときの最大傾きを初期弾性率とした。)、伸度(破断点変位、変位)を測定し、下記式によりタフネスを算出した。サンプルは厚紙で作製した型枠に貼り付け、つかみ具間距離は20mm、引張り速度は10mm/minで行った。ロードセル容量1N、つかみ冶具はクリップ式とした。測定値はサンプル数n=5の平均値とした。タフネスの算出式は次のとおりとした。
タフネス=[E/(r×π×L)×1000](単位:MJ/m
但し、
E 破壊エネルギー(単位:J)
r 繊維の半径(単位:mm)
π 円周率
L 引張り試験測定時のつかみ具間距離:20mm
(d)繊維の比重測定は一般財団法人カケンテストセンターに外注分析を依頼し、JIS L 1015 浮沈法に準じて測定した。実施例1品の比重は1.36であった。
実施例1で得られた延伸繊維の応力−変位(ひずみ)曲線を図3のEx.1に示す。各種物性値を下記にまとめて示す。
応力:474.2MPa
伸び:21.3%
繊維直径:35.1μm
破壊エネルギー:0.00164J
タフネス:84.8MJ/m
初期弾性率:11.9GPa
(実施例2)
本実施例は、延伸後の繊維を後架橋させた例である。カルボジイミドはジイソプロピルカルボジイミド(DIC)を使用した。実施例1で得られた延伸後繊維を20mlの70質量%エタノールと、200μlのジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(液体カルボジイミド)と、4mgの1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)を混和した溶液内に浸漬させ、25℃で6時間反応させた。その後100質量%メタノールで10秒間洗浄し、8時間以上乾燥させた。得られた延伸繊維の応力−変位(ひずみ)曲線を図3のEx.2に示す。各種物性値を下記にまとめて示す。
応力:858.9MPa
伸び:9.4%
繊維直径:28.7μm
破壊エネルギー:0.00070J
タフネス:54.1MJ/m
初期弾性率:18.3GPa
以上から明らかなとおり、本発明の架橋後の実施例品はさらに応力が高いフィブロイン繊維であることが確認できた。
(実施例3)
応力:613.2MPa
伸び:12.3%
繊維直径:26.6μm
破壊エネルギー:0.00050J
タフネス:45.0MJ/m
初期弾性率:11.7GPa
実施例1〜3の繊維の応力と、天然絹繊維の応力を比較して表1に示す。
表1から明らかなとおり、本発明の実施例で得られた繊維の応力は高いことが確認できた。
(実施例4〜7)
1.クモ糸タンパク質に由来するポリペプチドの準備
<遺伝子合成>
(1)ADF3Kaiの遺伝子の合成
ニワオニグモの2つの主要なしおり糸タンパク質の一つであるADF3(GI:1263287)の部分的なアミノ酸配列をNCBIのウェブデータベースより取得し、同配列のN末端に開始コドン、His10タグ及びHRV3Cプロテアーゼ(Human rhinovirus 3Cプロテアーゼ)認識サイトからなるアミノ酸配列(配列番号4)を付加したアミノ酸配列(配列番号2)をコードする遺伝子を、GenScript社に合成受託した。その結果、配列番号5で示す塩基配列からなるADF3Kaiの遺伝子が導入されたpUC57ベクター(遺伝子の5’末端直上流にNde Iサイト、及び5’末端直下流にXba Iサイト有り)を取得した。その後、同遺伝子をNde I及びEcoR Iで制限酵素処理し、pET22b(+)発現ベクターに組み換えた。
(2)ADF3Kai−Largeの遺伝子の合成
ADF3Kaiを鋳型にT7プロモータープライマー(配列番号8)とRep Xba Iプライマー(配列番号9)を用いてPCR反応を行い、ADF3Kaiの遺伝子配列における5’側半分の配列(以下、配列Aと記す。)を増幅し、同断片をMighty Cloning Kit(タカラバイオ株式会社製)を使用して、予めNde I及びXba Iで制限酵素処理をしておいたpUC118ベクターに組み換えた。同様に、ADF3Kaiを鋳型にXba I Repプライマー(配列番号10)とT7ターミネータープライマー(配列番号11)を用いてPCR反応を行い、ADF3Kaiの遺伝子配列における3’側半分の配列(以下、配列Bと記す。)を増幅し、同断片をMighty Cloning Kit(タカラバイオ株式会社製)を使用して、予めXba I、EcoR Iで制限酵素処理をしておいたpUC118ベクターに組み換えた。配列Aの導入されたpUC118ベクターをNde I、Xba Iで、配列Bの導入されたpUC118ベクターをXba I、EcoR Iでそれぞれ制限酵素処理し、ゲルの切り出しによって配列A及び配列Bの目的DNA断片を精製した。DNA断片A、B及び予めNde I及びEcoR Iで制限酵素処理をしておいたpET22b(+)をライゲーション反応させ、大腸菌DH5αに形質転換した。T7プロモータープライマー及びT7ターミネータープライマーを用いたコロニーPCRにより、目的DNA断片の挿入を確認した後、目的サイズ(3.6 kbp)のバンドが得られたコロニーからプラスミドを抽出し、3130xl Genetic Analyzer(Applied Biosystems)を用いたシーケンス反応により全塩基配列を確認した。その結果、配列番号6に示すADF3Kai−Largeの遺伝子の構築が確認された。なお、ADF3Kai−Largeのアミノ酸配列は配列番号3で示すとおりである。
(3)ADF3Kai−Large−NRSH1の遺伝子の合成
上記で得られたADF3Kai−Largeの遺伝子が導入されたpET22b(+)ベクターを鋳型に、PrimeStar Mutagenesis Basal Kit(タカラバイオ株式会社製)を用いた部位特異的変異導入により、ADF3Kai−Largeのアミノ酸配列(配列番号3)における第1155番目のアミノ酸残基グリシン(Gly)に対応するコドンGGCを終止コドンTAAに変異させ、配列番号7に示すADF3Kai−Large−NRSH1の遺伝子をpET22b(+)上に構築した。変異の導入の正確性については、3130xl Genetic Analyzer(Applied Biosystems)を用いたシーケンス反応により確認した。なお、ADF3Kai−Large−NRSH1のアミノ酸配列は配列番号1で示すとおりである。
<タンパク質の発現>
上記で得られたADF3Kai−Large−NRSH1の遺伝子配列を含むpET22b(+)発現ベクターを、大腸菌Rosetta(DE3)に形質転換した。得られたシングルコロニーを、アンピシリンを含む2mLのLB培地で15時間培養後、同培養液1.4mlを、アンピシリンを含む140mLのLB培地に添加し、37℃、200rpmの条件下で、培養液のOD600が3.5になるまで培養した。次に、OD600が3.5の培養液を、アンピシリンを含む7Lの2×YT培地に50%グルコース140mLと共に加え、OD600が4.0になるまでさらに培養した。その後、得られたOD600が4.0の培養液に、終濃度が0.5mMになるようにイソプロピル−β−チオガラクトピラノシド(IPTG)を添加してタンパク質発現を誘導した。IPTG添加後2時間経過した時点で、培養液を遠心分離し、菌体を回収した。IPTG添加前とIPTG添加後の培養液から調製したタンパク質溶液をポリアクリルアミドゲルに泳動させたところ、IPTG添加に依存して目的サイズ(約101.1kDa)のバンドが観察され、目的とするタンパク質が発現していることを確認した。
<精製>
IPTGを添加してから2時間後に回収した菌体を20mM Tris−HCl buffer (pH7.4)で洗浄した。洗浄後の菌体を約1mMのPMSFを含む20mMTris−HCl緩衝液(pH7.4)に懸濁させ、高圧ホモジナイザー(GEA Niro Soavi社)で細胞を破砕した。破砕した細胞を遠心分離し、沈殿物を得た。得られた沈殿物を、高純度になるまで20mMTris−HCl緩衝液(pH7.4)で洗浄した。洗浄後の沈殿物を7.5MUrea DB緩衝液(7.5M尿素、10mMリン酸二水素ナトリウム、20mMNaCl、1mMTris−HCl、pH7.0)で溶解し、スターラーで撹拌した後、透析チューブ(三光純薬株式会社製のセルロースチューブ36/32)を用いて水で透析を行った。透析後に得られた白色の凝集タンパク質を遠心分離により回収し、凍結乾燥機で水分をのぞき、凍結乾燥粉末を回収した。得られた凍結乾燥粉末における目的タンパク質(約101.1kDa)の精製度は、粉末のポリアクリルアミドゲル電気泳動の結果をTotallab(nonlinear dynamics ltd.)を用いて画像解析することにより確認した。その結果、ADF3Kai−Large−NRSH1の精製度は約85%であった。
2.紡糸液(ドープ液)の調整
実施例1と同様にしてドープ液を作成した。ドープ液を調整する際に、絹フィブロインとクモ糸タンパク質を混合した。
3.延伸条件と結果
延伸は湯浴延伸と乾熱延伸をこの順番に行った。湯浴延伸は凝固工程の後に連続して行った。実施例4〜7における絹フィブロインとクモ糸タンパク質の質量混合割合(絹:クモ質量割合)、延伸工程の条件を表2(湯浴延伸)及び表3(乾熱延伸)に示す。参考のため、実施例1の条件も併記する。また、結果を表4に示す。参考のため、実施例1〜3の結果も併記する。
表2〜4の結果から、絹フィブロインとクモ糸タンパク質を混合しても応力が高い繊維が得られたことがわかる。
本発明のタンパク質繊維は、樹脂や金属の強化繊維、複合材料、射出成形などに好適に使用できる。また、その用途は、自動車などの輸送機器部材、タイヤの補強繊維などに適用できる。さらに、釣り糸、テニスやバドミントンのガット、バイオリンの絃、バイオリンの弓、人造毛髪などにも適用できる。形態としては、糸、綿、織物、編物、組み物、不織布などに応用できる。
1 押し出し工程
2,20 未延伸糸製造工程
3,30 延伸工程
4,26,32 巻糸体
6,22 紡糸液
7 貯槽
8 ギアポンプ
9 口金
10 紡糸延伸装置
11,25 凝固液
12,24 凝固液槽
15,27 供給ニップローラ
16,28 引き取りニップローラ
17,29 乾熱延伸装置
13 エアギャップ
14a〜14f 糸ガイド
18,31 糸道
21 シリンジ
23 ノズル
40 2本の繭糸
41 フィブロイン
42 セリシン
43 フィブリル
44 1本の繭糸
配列番号1〜4 アミノ酸配列
配列番号5〜7 塩基配列
配列番号8〜11 プライマーシーケンス

Claims (11)

  1. 絹フィブロイン単独系又は前記絹フィブロインにクモ糸タンパク質との2成分系のタンパク質繊維であって、
    前記タンパク質繊維を100質量%としたとき、絹フィブロインは10〜100質量%、クモ糸タンパク質に由来するポリペプチドは0〜90質量%であり、
    前記タンパク質繊維は応力450MPa以上859MPa以下であることを特徴とするタンパク質繊維。
  2. 絹フィブロイン単独系又は前記絹フィブロインにクモ糸タンパク質との2成分系のタンパク質繊維であって、
    前記タンパク質を100質量%としたとき、絹フィブロインは10〜100質量%、クモ糸タンパク質に由来するポリペプチドは0〜90質量%であり、
    前記タンパク質を溶媒に溶解して紡糸液とし、前記紡糸液を凝固液に押し出して未延伸糸とする工程と、
    前記未延伸糸を温度30〜90℃、延伸倍率1.05〜6倍で湯浴延伸する工程と、
    温度170℃〜230℃、延伸倍率1.05〜4倍で乾熱加熱延伸する工程を含み、
    前記タンパク質繊維は応力450MPa以上であることを特徴とするタンパク質繊維。
  3. 前記タンパク質繊維は、さらに前記繊維に含まれるポリペプチド分子間の一部において化学的に架橋されている請求項1又は2に記載のタンパク質繊維。
  4. 前記タンパク質繊維の応力は500MPa以上である請求項1〜3のいずれかに記載のタンパク質繊維。
  5. 前記タンパク質繊維の直径が5〜100μmの範囲である請求項1〜4のいずれか1項に記載のタンパク質繊維。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のタンパク質繊維を得るための製造方法であって、
    絹フィブロインを含むドープ液を湿式紡糸して未延伸糸とし、前記未延伸糸を少なくとも乾熱で加熱延伸することを特徴とするタンパク質繊維の製造方法。
  7. 前記乾熱加熱延伸の条件が、170℃以上、延伸倍率1.05〜4倍である請求項6に記載のタンパク質繊維の製造方法。
  8. 前記乾熱加熱延伸の前に、予め湯浴延伸をしておく請求項6又は7に記載のタンパク質繊維の製造方法。
  9. 前記湯浴延伸の条件が、30〜90℃、延伸倍率1.05〜6倍である請求項8に記載のタンパク質繊維の製造方法。
  10. 前記加熱延伸後、さらにカルボジイミド及びグルタルアルデヒドから選ばれる少なくとも一つの架橋剤を反応させて架橋する請求項6〜9のいずれか1項に記載のタンパク質繊維の製造方法。
  11. 前記タンパク質繊維の未延伸糸をカルボジイミド及びグルタルアルデヒドから選ばれる少なくとも一つの架橋剤を反応させて架橋する請求項6〜9のいずれか1項に記載のタンパク質繊維の製造方法。
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