JP5739657B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
DMOS構造を有するパワーMOSFETを内蔵する半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。図16は、そのような従来の半導体装置900を説明するために示す図である。
従来の半導体装置900は、図16に示すように、p型半導体層910と、p型半導体層910の上に形成したn型半導体層912と、n型半導体層912を貫通してp型半導体層910に達するp型分離領域であって、複数の島領域を形成するp型分離領域914と、p型半導体層910とn型半導体層912との間に埋め込んで形成した、n型の埋め込み層916と、島領域の表面に形成した、拡散深さが深いボディ部分918a及び拡散深さが浅いチャネル部分918bからなるp型のボディ領域918と、ボディ領域918bの表面に形成したn型のソース領域920と、チャネル部分918bの上にゲート絶縁層を介して形成したゲート電極924とを備える。
そして、従来の半導体装置900においては、平面的に見てボディ部分918aと重なる領域に、n型埋め込み層916が部分的に除去された欠損部917を有する。なお、図16中、符号928はソース電極を示し、符号930はLOCOS酸化膜を示し、符号932はn型のドレイン導出領域を示し、符号934はドレイン電極を示し、符号936はp型のベース領域を示し、符号938はn型のエミッタ領域を示し、符号940はn型のコレクタ導出領域を示し、符号942はアルミニウム電極層を示し、符号RはDMOS部を示し、符号Rはnpnトランジスタ部を示し、Rは素子分離部を示す。
従来の半導体装置900によれば、逆バイアス時に空乏層が突出する領域である「平面的に見てボディ部分918aと重なる領域」に欠損部917を有するため、その領域におけるn型半導体層912の厚さが厚くなり、逆耐圧を高くすることが可能となる。
特開平9−260520号公報
しかしながら、従来の半導体装置900においては、平面的に見てボディ部分918aと重なる領域に欠損部917を有するため、また、ドレイン導出領域932までの電流経路が長くなるため、その分だけn型埋め込み層916の面積が狭くなり、オン抵抗が高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、逆耐圧を高くしてもオン抵抗が高くなることのない半導体装置を提供することを目的とする。
[1]本発明の半導体装置は、第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層の上に位置し、前記第1半導体層よりも低濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型の第2半導体層と、前記第2半導体層の表面に形成した、拡散深さが深いボディ部分と、拡散深さが浅いチャネル部分とからなる第2導電型のボディ領域と、前記ボディ領域の表面に形成した第1導電型のソース領域と、前記チャネル部分の上にゲート絶縁層を介して形成したゲート電極とを備える半導体装置であって、平面的に見て前記ボディ領域と重ならない領域に位置する前記第2半導体層には、前記第2半導体層よりも高濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型の低抵抗領域が前記第1半導体層と接するように形成されていることを特徴とする。
本発明の半導体装置によれば、平面的に見てボディ領域と重ならない領域に位置する第2半導体層には、第2半導体層よりも高濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型の低抵抗領域が第1半導体層と接するように形成されているため、ドリフト層が部分的に低抵抗化され、オン抵抗を低くすることが可能となる。従って、従来の半導体装置900におけるよりも第2半導体層の不純物濃度を低くしたり第2半導体層の厚さを厚くしたりすることで逆耐圧を高くしても、オン抵抗が高くなることがなくなる。なお、このような効果は、DMOS構造を有するパワーMOSFETを内蔵する半導体装置のみならず、ディスクリートのパワーMOSFETやIGBTの場合にも得ることができる。
[2]本発明の半導体装置においては、前記第1半導体層は、第2導電型の第3半導体層の上に位置し、ドレイン導出領域を介して前記第2半導体層の表面側に位置するドレイン電極に接続されていることが好ましい。
このように、DMOS構造を有するパワーMOSFETを内蔵する半導体装置において、本発明の効果を得ることができる。
[3]本発明の半導体装置においては、前記第1半導体層は、平面的に見て前記ボディ部分と重なる領域に欠損部を有しない構造を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、従来の半導体装置900の場合のように、平面的に見てボディ部分と重なる領域に欠損部917を有することに起因して、オン抵抗が高くなるという問題がなくなる。
[4」本発明の半導体装置においては、前記低抵抗領域における第1導電型不純物の濃度は、前記第1半導体層における第1導電型不純物の濃度以下であることが好ましい。
ここで、低抵抗領域における第1導電型不純物の濃度を第1半導体層における第1導電型不純物の濃度以下としたのは、低抵抗領域における第1導電型不純物の濃度を第1半導体層における第1導電型不純物の濃度を超える値にした場合には、逆耐圧が低くなってしまう場合があるからである。
[5]本発明の半導体装置においては、前記低抵抗領域が含有する第1導電型不純物は、前記第1半導体層が含有する第1導電型不純物よりも大きい拡散係数を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、後述する実施形態からも分かるように、本発明の半導体装置を容易に製造することができるようになる。
[6]本発明の半導体装置においては、前記第1半導体層における前記第2半導体層に接する面の反対側の面には、ドレイン電極が形成されていることが好ましい。
このように、ディスクリートのパワーMOSFETやIGBTの場合にも本発明の効果を得ることができる。
[7]本発明の半導体装置(上記[6]に記載の半導体装置)においては、前記低抵抗領域における第1導電型不純物の濃度は、前記第1半導体層における第1導電型不純物の濃度以下であることが好ましい。
ここで、低抵抗領域における第1導電型不純物の濃度を第1半導体層における第1導電型不純物の濃度以下としたのは、上記[4]に記載したのと同じ理由による。
実施形態1に係る半導体装置100を説明するために示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100の効果を説明するために示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100の効果を説明するために示す図である。 変形例1に係る半導体装置100aを説明するために示す図である。 変形例2に係る半導体装置100bを説明するために示す図である。 変形例3に係る半導体装置100cを説明するために示す図である。 変形例4に係る半導体装置100dを説明するために示す図である。 変形例5に係る半導体装置100eを説明するために示す図である。 変形例6に係る半導体装置200を説明するために示す図である。 変形例7に係る半導体装置200aを説明するために示す図である。 変形例8に係る半導体装置300を説明するために示す図である。 従来の半導体装置900を説明するために示す図である。
以下、本発明の半導体装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の半導体装置100を説明するために示す図である。図1(a)は半導体装置100の要部断面図であり、図1(b)は半導体装置100のDMOS部の断面図であり、図1(c)は半導体装置100のDMOS部の平面図である。なお、図1中、符号122はゲート絶縁層を示し、符号126は保護絶縁層を示し、符号130は絶縁膜を示し、符号142はアルミニウム電極層を示す。また、図1(b)においては、電極等の構造は図示を省略してあり、図1(c)においては、ドリフト層112、ボディ領域118及び第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)144aのみを示してある。なお、図1(a)及び図1(b)中、符号144bは第2埋め込み領域を示し、符号144cは第3埋め込み領域を示し、符号144は埋め込み領域を示す。
実施形態1に係る半導体装置100は、図1に示すように、n型半導体層(第1導電型の第1半導体層、従来の半導体装置900におけるn型の埋め込み層916に相当。)116と、n型半導体層116の上に位置し、n型半導体層116よりも低濃度のn型不純物を含有するドリフト層(第1導電型の第2半導体層)112と、ドリフト層112の表面に形成した、拡散深さが深いボディ部分118aと、拡散深さが浅いチャネル部分118bとからなるボディ領域(第2導電型のボディ領域)118と、ボディ領域118の表面に形成したソース領域(第1導電型のソース領域)120と、チャネル部分118bの上にゲート絶縁層122を介して形成したゲート電極124とを備える。
そして、実施形態1に係る半導体装置100においては、平面的に見てボディ領域118と重ならない領域に位置するドリフト層112には、ドリフト層112よりも高濃度のn型不純物を含有する第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)144aがn型半導体層116と接するように形成されている。
型半導体層116は、p型半導体層(第2導電型の第3半導体層)110の上に位置し、ドレイン導出領域132を介してドリフト層112の表面側に位置するドレイン電極134に接続されている。
型半導体層116は、従来の半導体装置900の場合とは異なり、平面的に見てボディ部分118と重なる領域に欠損部を有しない構造を有する。
上記のように構成された実施形態1に係る半導体装置100は、以下のような方法によって製造することができる。図2〜図5は、実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を示す図である。図2(a)〜図2(c)、図3(a)〜図3(c)、図4(a)〜図4(c)及び図5(a)〜図5(c)は各工程図である。
まず、図2(a)に示すように、予め準備しておいたp型半導体基板(第2導電型の第3半導体層)110に所定のマスクM1(例えば二酸化珪素又はレジスト)を形成した後、イオン注入法又は熱拡散法によりp型半導体基板110の表面に、比較的拡散係数の小さいn型不純物(例えばアンチモン)を導入してn型不純物導入領域115を形成する。p型半導体基板110のp型不純物濃度は例えば1×1014cm−3〜1×1017cm−3である。
次に、図2(b)に示すように、p型半導体基板110に所定のマスクM2(例えばレジスト)を形成した後、イオン注入法によりp型半導体基板110の表面に、比較的拡散係数の大きいn型不純物(例えばリンイオン)を導入してn型不純物導入領域143を形成する。
次に、マスクM2を除去した後、p型半導体基板110に熱処理を施して、n型不純物の拡散及び活性化を行う。これにより、図2(c)に示すように、n型半導体層(第1導電型の半導体層)116並びに第2埋め込み領域144b及び第3埋め込み領域144cが形成される。
次に、マスクM1を除去し、図3(a)に示すように、所定のマスクM3(例えば二酸化珪素又はレジスト)を形成した後、イオン注入法又は熱拡散法によりp型半導体基板110の表面に、p型不純物(例えばボロンイオン)を導入してp型不純物導入領域113aを形成する。
次に、p型半導体基板110に熱処理を施して、p型不純物の拡散及び活性化を行う。これにより、図3(b)に示すように、p型埋め込み拡散層114aが形成される。
次に、マスクM3を除去し、p型半導体基板110の表面を清浄化した後、図3(c)に示すように、p型半導体基板110上にn型の半導体層をエピタキシャル成長させることにより、ドリフト層112を形成する。この過程で、n型半導体層116中のn型不純物、第2埋め込み領域144b中のn型不純物及びp型埋め込み拡散層114a中のp型不純物がドリフト層112中に熱拡散する。このとき、第2埋め込み領域114b中のn型不純物(リン)は、n型半導体層116中のn型不純物(アンチモン)よりも拡散係数が大きいため、ドリフト層112中に大きく拡散する。ドリフト層112の厚さ(深さ)は例えば5μm〜20μmであり、ドリフト層112のn型不純物濃度は例えば1×1014cm−3〜1×1016cm−3である。n型半導体層116の厚さは例えば1μm〜10μmであり、n型半導体層116のn型不純物濃度は例えば1×1017cm−3〜1×1020cm−3である。n型半導体層116からの第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)114aの突出量は例えば1μm〜10μmであり、第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)114aのn型不純物濃度は例えば1×1017cm−3〜1×1019cm−3である。
次に、所定のマスク(図示せず)を形成した後、イオン注入法又は熱拡散法によりドリフト層112の表面からn型不純物(例えばリン)を導入してDMOS部におけるドレイン導出領域132及びnpnトランジスタ部におけるコレクタ導出領域140を形成する。その後、前工程のマスクを除去し、所定のマスク(図示せず)を形成した後、イオン注入法又は熱拡散法によりドリフト層112の表面からp型不純物(例えばボロン)を導入して素子分離領域114bを形成する(図4(a)参照。)。
次に、前工程のマスクを除去した後、図4(b)に示すように、所定のマスクM4(例えば二酸化珪素又はレジスト)を形成した後、イオン注入法又は熱拡散法によりドリフト層112の表面に、p型不純物(例えばボロン)を導入するとともに、p型不純物の拡散及び活性化を行うことにより、ボディ部分118aを形成する。ボディ部分の深さは例えば1μm〜8μmであり、ボディ部分のp型不純物濃度は例えば1×1017cm−3〜1×1019cm−3である。
次に、マスクM4を除去した後、図4(c)に示すように、能動領域以外の領域に所定パターンを有する二酸化珪素からなる絶縁膜130を形成した後、能動領域に熱酸化法によりゲート絶縁層122を形成し、さらには、所定パターンのゲート電極124を形成する。
次に、図5(a)に示すように、図示しないレジスト、ゲート電極124及び絶縁膜130をマスクとしてイオン注入法によりドリフト層112の表面にp型不純物(例えばボロンイオン)を導入するとともに、p型不純物の拡散及び活性化を行うことにより、チャネル部分118b及びnpnトランジスタのベース領域136を形成する。チャネル部分118b及びベース領域136の深さは例えば1μm〜4μmであり、チャネル部分118b及びベース領域136のp型不純物濃度は例えば1×1017cm−3〜1×1018cm−3である。
次に、図示しないマスクを形成した後、イオン注入法によりドリフト層112の表面にn型不純物(例えばヒ素イオン又はリンイオン)を導入するとともに、n型不純物の拡散及び活性化を行うことにより、図5(b)に示すように、MOSトランジスタのソース領域120及びnpnトランジスタのエミッタ領域138を形成する。ソース領域120の深さは例えば0.2μm〜2.5μmであり、ソース部分120のn型不純物濃度は例えば1×1019cm−3〜1×1020cm−3である。エミッタ領域138の深さは例えば0.2μm〜2.5μmであり、エミッタ領域138のn型不純物濃度は例えば1×1019cm−3〜1×1020cm−3である。
最後に、図5(c)に示すように、ドリフト層112の表面における所定部位にソース電極128、ドレイン電極134及び他のアルミニウム電極142(エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極)を形成するとともに、これらの電極を覆うようにチップ保護膜146を形成する。
このようにして、実施形態1に係る半導体装置100を製造することができる。
図6は、実施形態1に係る半導体装置100の効果を説明するために示す図である。図6(a)は実施形態1に係る半導体装置100のオン時の電子流を示す図であり、図6(b)は比較例1に係る半導体装置102のオン時の電子流を示す図である。なお、図6(b)における比較例1に係る半導体装置102は、実施形態1に係る半導体装置100から埋め込み領域144(第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)144a、第2埋め込み領域144b及び第3埋め込み領域144c)を取り除いたものである。
図7は、実施形態1に係る半導体装置100の効果を説明するために示す図である。図7(a)は実施形態1に係る半導体装置100においてオフ時に伸長する空乏層を示す図であり、図7(b)は比較例2に係る半導体装置104においてオフ時に伸長する空乏層を示す図である。なお、図7(b)における比較例2に係る半導体装置104は、実施形態1に係る半導体装置100に欠損部117を付加したものである。
上記のようにして製造され、上記のように構成された実施形態1に係る半導体装置100によれば、平面的に見てボディ領域118と重ならない領域に位置するドリフト層112には、ドリフト層112よりも高濃度のn型不純物を含有するn型の第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)144aがn型半導体層116と接するように形成されているため、図6に示すように、ドリフト層が部分的に低抵抗化され、オン抵抗を低くすることが可能となる。従って、従来の半導体装置900におけるよりもドリフト層の不純物濃度を低くしたりドリフト層の厚さを厚くしたりする(図7参照。)ことで逆耐圧を高くしてもオン抵抗が高くなることがなくなる。
また、実施形態1に係る半導体装置100によれば、n型半導体層116は、p型半導体基板110の上に位置し、ドレイン導出領域132を介してドリフト層112の表面側に位置するドレイン電極134に接続された、DMOS構造を有するパワーMOSFETを内蔵する半導体装置において、上述した効果を得ることができる。
また、実施形態1に係る半導体装置100によれば、n型半導体層116は、平面的に見てボディ部分118と重なる領域に欠損部を有しない構造を有するため、従来の半導体装置900の場合のように、平面的に見てボディ部分と重なる領域に欠損部917を有することに起因してオン抵抗が高くなるという問題がなくなる。
また、実施形態1に係る半導体装置100によれば、第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)144aにおけるn型不純物の濃度は、n型半導体層116におけるn型不純物の濃度以下であるため、第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)144aを設けることに起因して逆耐圧を低下させることがない。
また、実施形態1に係る半導体装置100によれば、第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)144aが含有するn型不純物(リン)は、n型半導体層116が含有するn型不純物(アンチモン)よりも大きい拡散係数を有するため、上述した製造方法からも分かるように、本発明の半導体装置を容易に製造することができるようになる。
[変形例1及び2]
図8は、変形例1に係る半導体装置100aを説明するために示す図である。図8(a)は半導体装置100aの要部平面図であり、図8(b)は半導体装置100aのDMOS部のA−A’断面図であり、図8(c)は半導体装置100aのDMOS部のB−B’断面図であり、図8(d)は半導体装置100aのDMOS部のC−C’断面図である。図9は、変形例2に係る半導体装置100bを説明するために示す図である。
上記した実施形態1においては、ストライプ状に配置されたボディ領域118を備える半導体装置100を用いて本発明の半導体装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図8及び図9に示すように、マトリクス状に配置されたボディ領域118を備える半導体装置100a,100bに本発明を適用することもできる。なお、ボディ領域118の形状は、図8及び図9のように正方形でなくてもよい。ボディ領域118の形状は、例えば、長方形その他の四角形、四角形以外の多角形、多角形の角が丸められた形状、円、楕円などであってもよい。
[変形例3及び4]
図10は、変形例3に係る半導体装置100cを説明するために示す図である。図11は、変形例4に係る半導体装置100dを説明するために示す図である。
上記した変形例1及び2においては、マトリクス状に配置されたボディ領域118を備える半導体装置100を用いて本発明の半導体装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図10及び図11に示すように、千鳥状に配置されたボディ領域118を備える半導体装置100c,100dに本発明を適用することもできる。
[変形例5]
図12は、変形例5に係る半導体装置100eを説明するために示す図である。
上記した実施形態1においては、イオン注入法又は熱拡散法により形成されたボディ部分118aを備える半導体装置100を用いて本発明の半導体装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図12に示すように、埋め込みトレンチ法により形成されたボディ部分118aを備える半導体装置100eに本発明を適用することもできる。
[変形例6及び7]
。図13は、変形例6に係る半導体装置200を説明するために示す図である。図14は、変形例7に係る半導体装置200aを説明するために示す図である。
上記した実施形態1においては、DMOS部とnpnトランジスタ部とを備える半導体装置100を用いて本発明の半導体装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図13及び図14に示すように、DMOS構造からなるディスクリートの半導体装置200,200aに本発明を適用することもできる。
[変形例8]
図15は、変形例8に係る半導体装置300を説明するために示す図である。
上記した実施形態1においては、パワーMOSFET構造を有する半導体装置100を用いて本発明の半導体装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図15に示すように、IGBT構造を有する半導体装置300に本発明を適用することもできる。
以上、本発明の半導体装置を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記した実施形態1においては、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とした半導体装置を例にとって本発明の半導体装置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1導電型をp型とし、第2導電型をn型とした半導体装置に対しても本発明を適用することができる。
(2)スーパージャンクション構造を有する半導体装置に本発明を適用することもできる。この場合、スーパージャンクションのドリフト領域のうち平面的に見てトレンチ部又はp型領域と重ならない領域に位置する部分に第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)を形成する。
100,100a,,100b,100c,100d,100e,102,104,200,200a,300,900…半導体装置、110,310,910…p型半導体層、112,212,312,912…ドリフト層、114a,914…p型分離領域、114b…素子分離領域、115,143…n型不純物導入領域、116…n型半導体層、118,218,318,918…ボディ領域、118a,218a,318a,918a…ボディ部分、118b,218b,318b,918b…チャネル部分、120,220,920…ソース領域、122,222,322…ゲート絶縁層、124,224,324,924…ゲート電極、126,226,326,926…保護絶縁層、128,228,328,928…ソース電極、130,930…絶縁膜、132,932…ドレイン導出領域、134,250,934…ドレイン電極、136,936…ベース領域、138,938…エミッタ領域、140,940…コレクタ導出領域、142,942…アルミニウム電極層、144,244,344…埋め込み領域、144a,244a,344a…第1埋め込み領域(本発明の低抵抗領域)、144b,244b,344b…第2埋め込み領域、144c…第3埋め込み領域、310…p型半導体層、320…ソース領域(エミッタ領域)、328…ソース電極(エミッタ電極)、348…ドレイン領域(コレクタ領域)、350…ドレイン電極(コレクタ電極)、916…埋め込み層、117,917…欠損部、930…LOCOS酸化膜、M1,M2,M3,M4…マスク、R1…DMOS部、R2…npnトランジスタ部、R3…素子分離部

Claims (3)

  1. DMOS部を有する半導体装置であって、
    第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層の上に位置し、前記第1半導体層よりも低濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層の表面に形成した、拡散深さが深いボディ部分と、拡散深さが浅いチャネル部分とからなる第2導電型のボディ領域と、
    前記ボディ領域の表面に形成しソース電極に接続された第1導電型のソース領域と、
    前記チャネル部分の上にゲート絶縁層を介して形成したゲート電極とを備え、
    前記第1半導体層は、第2導電型の第3半導体層の上に位置し、ドレイン導出領域を介して前記第2半導体層の表面側に位置するドレイン電極に接続された半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
    前記DMOS部における前記第3半導体層の表面に第1の第1導電型不純物が導入された第1の第1導電型不純物導入領域を形成するとともに、平面的に見て前記ボディ領域と重ならない領域における前記第3半導体層の表面に前記第1の第1導電型不純物よりも拡散係数の大きい第2の第1導電型不純物が導入された第2の第1導電型不純物導入領域を形成した後、熱処理を施して拡散及び活性化を行い、さらにその後、前記第3半導体層上に第1導電型の半導体層をエピタキシャル成長させることにより、
    前記第3半導体層の上に前記第1半導体層及び前記第2半導体層を形成し、かつ、
    平面的に見て前記ボディ領域と重ならない領域に位置する前記第2半導体層には、前記第2半導体層由来の第1導電型不純物と、前記第2の第1導電型不純物とを含有することにより、前記第2半導体層よりも高濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型の低抵抗領域前記第1半導体層と接するように形成かつ、
    平面的に見て前記ボディ領域と重ならない領域に位置する前記第1半導体層には、前記第1の第1導電型不純物と前記第2の第1導電型不純物とを含有する第1導電型の第2埋め込み領域を前記低抵抗領域と接するように形成かつ、
    平面的に見て前記ボディ領域と重ならない領域に位置する前記第3半導体層には、前記第2の第1導電型不純物を含有する第1導電型の第3埋め込み領域を前記第2埋め込み領域と接するように形成し、
    さらにその後、前記第2半導体層の表面から前記ドレイン導出領域を形成した後、前記第2半導体層の表面に、前記ボディ部分、前記ゲート絶縁膜及び前記ゲート電極、前記チャネル部分及び前記ソース領域、並びに、前記ソース電極及び前記ドレイン電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1半導体層は、平面的に見て前記ボディ部分と重なる領域に、前記第1半導体層が部分的に除去された欠損部を有しない構造を有することを特徴とする半導体装置の製造方法
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記低抵抗領域における第1導電型不純物の濃度は、前記第1半導体層における第1導電型不純物の濃度以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法
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