JP5738382B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、交流電力を直流電力に変換する電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置は、交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータ部の出力に平滑コンデンサを接続し、半導体スイッチ素子を備えるDC/DCコンバータ部が平滑コンデンサの直流電力をDC/DC変換して負荷に電力を供給している。
そして、交流の力率を制御しつつAC/DCコンバータ部の直流電圧が目標値に追従するように、AC/DCコンバータ部を制御すると共に、DC/DCコンバータ部と負荷との間の直流出力が目標値に追従するようにDC/DCコンバータ部の半導体スイッチ素子のDuty比を制御する。さらに、DC/DCコンバータ部と負荷抵抗との間の直流出力に応じてAC/DCコンバータ部の直流電圧目標値を調整する。
このような構成とすることで、DC/DCコンバータ部と負荷との間の直流出力に応じてAC/DCコンバータ部の直流電圧目標値を調整するため、DC/DCコンバータ部内の半導体スイッチ素子のDuty比を適切に制御してDC/DCコンバータ部での電力損失の低減を図ることができ、電力変換効率を向上できる。
国際公開番号 WO 2011/151940 A1
このような従来の電力変換装置では、負荷に供給する電力を増加させようとすると、各半導体や磁性部品の電流が増加する。電流が増加すると、発熱が大きくなり、放熱のために体格を大きくする必要がある。各半導体や磁性部品の大型化することにより、電力変換装置の小型化・低価格化の妨げとなっていた。
また、AC/DCコンバータ部の直流電圧目標値を調整する制御を行う際に、AC/DCコンバータ部の出力にある平滑コンデンサの電圧をモニタする電圧センサを用いている。負荷に供給する電力を増加させるために、従来のような電力変換装置を単に並列接続しただけでは、並列接続した数分の電圧センサが必要となる。また、並列接続したそれぞれの電力変換装置に並列数分分割した電力を単に割り当てるだけでは、それぞれの電力変換装置が最適な領域で動作できず、効率が低下していた。さらに、一つの電力変換装置を構成するAC/DCコンバータ部とDC/DCコンバータ部は同じ電力を扱う必要があり、独立に各コンバータに最適な電力を割り当てることができなかった。
この発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、電力変換装置の小型化、低価格化ができ、複数の交流−直流変換器の電力割り当てと複数の直流−直流変換器の電力割り当てを独立に制御することが可能となりそれぞれの変換器を効率良く動作させることを可能とすることを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、交流電源の出力である交流を共通の入力とし、それぞれ前記交流を直流に変換する、互いに並列接続された複数の交流−直流変換器、前記複数の交流−直流変換器の各々の出力を平滑する、前記複数の交流−直流変換器に共通の平滑コンデンサ、前記平滑コンデンサの出力を共通の入力とし、それぞれ前記平滑コンデンサの出力の電圧を負荷の電圧に変換する、互いに並列接続された複数の直流−直流変換器、前記複数の交流−直流変換器に共通の入力電圧となる、前記交流電源の出力である交流電圧を測定する入力電圧測定部、前記複数の交流−直流変換器の各々の入力電流を測定する入力電流測定部、前記負荷の電圧となる出力電圧を測定する出力電圧測定部、前記複数の直流−直流変換器の各々の出力電流を測定する出力電流測定部、および前記複数の交流−直流変換器および前記複数の直流−直流変換器の通流を制御する制御手段、を備えた電力変換装置であって、前記制御手段は、前記電力変換装置が前記交流電源から前記負荷へ変換する電力のうち、前記複数の交流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する交流−直流変換器電力分配手段と、前記複数の直流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する直流−直流変換器電力分配手段とを有するものである。
また、この発明に係る電力変換装置は、交流電源の出力である交流を共通の入力とし、それぞれ前記交流を直流に変換する、互いに並列接続された複数の交流−直流変換器、前記複数の交流−直流変換器の各々の出力を平滑する、前記複数の交流−直流変換器に共通の平滑コンデンサ、前記平滑コンデンサの出力を共通の入力とし、それぞれ前記平滑コンデンサの出力の電圧を負荷の電圧に変換する、互いに並列接続された複数の直流−直流変換器、前記複数の交流−直流変換器に共通の入力電圧となる、前記交流電源の出力である交流電圧を測定する入力電圧測定部、前記複数の交流−直流変換器の各々の入力電流を測定する入力電流測定部、前記負荷の電圧となる出力電圧を測定する出力電圧測定部、前記複数の直流−直流変換器の各々の出力電流を測定する出力電流測定部、および前記複数の交流−直流変換器および前記複数の直流−直流変換器の通流を制御する制御手段を備え、前記制御手段が、前記複数の交流−直流変換器および前記複数の直流−直流変換器の動作の状態に応じて前記複数の交流−直流変換器および前記複数の直流−直流変換器の各々に分配する電力を決定する電力変換装置であって、前記制御手段は、前記電力変換装置が前記交流電源から前記負荷へ変換する電力のうち、前記複数の交流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する交流−直流変換器電力分配手段と、前記複数の直流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する直流−直流変換器電力分配手段とを有するものである。
この発明に係る電力変換装置によれば、交流−直流変換器に複数の交流−直流変換器を並列に接続し、直流−直流変換器に複数の直流−直流変換器を並列に接続することで、一つあたりの変換器に流れる電流が小さくなり、半導体や磁性部品の小型化が可能となり、電力変換装置の小型化・低価格化を促進することができる。さらに、複数の交流−直流変換器の出力と複数の直流−直流変換器の入力をそれぞれ共通化し、平滑コンデンサを共通化することで、平滑コンデンサの電圧を測定するのに必要な電圧センサの必要個数も削減でき、さらなる小型化・低価格化につながる。
また、電力変換装置の動作状態により、複数の交流−直流変換器と複数の直流−直流変換器に適切な電力を割り当てることで、交流−直流変換器と直流−直流変換器が効率良く動作することができ、電力変換装置全体の効率を向上させることができる。さらに、平滑コンデンサを共通化することで、複数の交流−直流変換器の電力割り当てと複数の直流−直流変換器の電力割り当てを独立に制御することができ、それぞれの変換器を効率良く動作させることができる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態1による交流−直流変換器の制御を示す制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1による直流−直流変換器の制御を示す制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1による平滑コンデンサの目標電圧の制御を示す制御部ロック図である。 この発明の実施の形態1による交流−直流変換器の構成図である。 この発明の実施の形態1による交流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による交流−直流変換器の構成図である。 この発明の実施の形態1による交流−直流変換器の構成図である。 この発明の実施の形態1による直流−直流変換器の構成図である。 この発明の実施の形態1による直流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による直流−直流変換器の構成図である。 この発明の実施の形態2による交流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による直流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による交流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による直流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4による出力電圧と入力電流及び出力電流の関係を示した図である。 この発明の実施の形態4による交流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4による直流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5による交流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5による直流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態6による交流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態7による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態7による交流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態8による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態8による交流−直流変換器の電力分配方法を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1による電力変換装置の概略構成図である。
図1に示すように、交流電源1は、交流電源1の電圧を測定する入力電圧センサと、交流電源1から交流−直流変換器4a〜4cに流入する電流を測定する入力電流センサ3a〜3cを介して、交流−直流変換器4a〜4cに接続される。ここでは、交流−直流変換器が3並列である例を示す。
並列接続された交流−直流変換器4a〜4cの出力には、その出力を平滑する平滑コンデンサ5とその電圧を測定する平滑コンデンサ電圧センサ6が接続される。
平滑コンデンサ5の後段には、直流−直流変換器7a〜7cが接続される。ここでは、直流−直流変換器が3並列である例を示す。並列接続された直流−直流変換器7a〜7cの出力には、負荷10への出力電流を測定する出力電流センサ8a〜8cと負荷10の電圧を測定する出力電圧センサ9を介して、負荷10が接続される。
制御手段11は、交流−直流変換器4a〜4cに分配する電力を決定する交流−直流変換器電力分配手段12と、直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する直流−直流変換器電力分配手段13で構成される。交流−直流変換器電力分配手段12は、出力電流センサ8a〜8cにて測定された出力電流から、交流−直流変換器4a〜4cに分配する電力を決定すると共に、入力電流センサ3a〜3cにて測定された入力電流及び平滑コンデンサ電圧センサ6にて測定された平滑コンデンサ電圧を入力として、交流−直流変換器4a〜4cを制御する。また、直流−直流変換器電力分配手段13は、出力電流センサ8a〜8cにて測定された出力電流から、直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定すると共に、出力電圧センサ9にて測定された出力電圧から、直流−直流変換器7a〜7cの制御を行う。
このように構成される電力変換装置の各変換器の基本的な制御について、図2〜図4に基づいて説明する。
まず、交流−直流変換器4a〜4cに対し、交流−直流変換器電力分配手段12は、平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcを目標電圧Vdc*に維持し、また入力力率が概1になるように入力電流Iinを制御する。ここでは簡単のため、交流−直流変換器4aを例にとり説明する。
交流−直流変換器4aは、図2に示すような制御ブロックで制御される。平滑コンデンサ電圧センサ6にて検出された平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcと予め設定された平滑コンデンサ5の目標電圧Vdc*との差20を0に近づけるようにフィードバック制御(PI制御)して入力電流Iinの振幅目標値21を決定する。そして、この振幅目標値21に基づいて入力電圧Vinに同期した正弦波の電流指令Iin*を生成する。
電流指令Iin*と入力電流センサ3aにて検出された入力電流Iinとの差22を0に近づけるようにフィードバック制御(PI制御)して、交流−直流変換器4aを制御するPWM信号24を生成する。
次に、直流−直流変換器電力分配手段13は、直流出力電流Ioutを電流目標値Iout*になるように直流−直流変換器7a〜7cを制御する。ここでは、簡単のため、直流−直流変換器7aを例にとり説明する。
直流−直流変換器7aは、図3に示すような制御ブロックで制御される。出力電流センサ8aによってセンシングされた出力電流Ioutと電流目標値Iout*との差25をゼロに近づけるようにフィードバック制御(PI制御)して、直流−直流変換器7aのデューティ指令となるPWM信号を生成する。これにより、直流出力電流Ioutは電流目標値Iout*に近づくように制御される。
次に、平滑コンデンサ5の電圧Vdcの可変制御手法について説明する。図3で示したように、直流−直流変換器電力分配手段13では、出力電流Ioutが電流目標値Iout*に追従するように直流−直流変換器7aのデューティ指令となるPWM信号を生成する。そして、直流−直流変換器電力分配手段13は、図4に示すように、予め設定されたDuty設定値Duty*と演算されたDuty指令との差がゼロに近づくようにフィードバック制御(PI制御)して平滑コンデンサ5の目標電圧Vdc*を生成する。そして、図2で示したように、交流−直流変換器電力分配手段12は、平滑コンデンサ5の電圧Vdcが、目標電圧Vdc*に追従するように電流目標値Iin*を生成して、交流−直流変換器4a〜4cを制御する。
以上のような制御において、本実施の形態のように、複数の交流−直流変換器4a〜4cの出力及び複数の直流−直流変換器7a〜7cの入力である平滑コンデンサを共通とすることで、平滑コンデンサ電圧センサ6を1つにすることができ、電力変換器の小型化・低価格化につながる。
次に、出力電流センサ8a〜8cにて検出された出力電流に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する効果について説明する。交流−直流変換器4a〜4cとして一般的に知られているPFC回路を図5に示す。PFC回路は公知の技術により、各素子の説明は省略する。PFC回路では、一般的に、出力電流が小さい(軽負荷)ときに、力率が低下し、電力変換効率が悪くなる。つまり出力電流が小さいときは、並列接続されている交流−直流変換器4a〜4cのうち、一つを動作させ、電流を集中させた方が良い。
一方で、出力電流が大きいときは、リアクトル33に流れる電流が大きくなり、巻線損失(銅損)が電流の二乗に比例して増大する。以下の(式1)を参照。
Figure 0005738382
ここで、Pはリアクトル33の損失、Rはリアクトル33の抵抗値(銅)、Iはリアクトル33に流れる電流である。また、リアクトルの損失が増大することにより、巻線温度が上昇する。銅の抵抗値の温度特性により、抵抗値が上昇し、損失が増大することになる。さらに、半導体素子であるブリッジダイオード32、スイッチ素子34、整流用ダイオード35に流れる電流が増加するので、それらの温度が上昇する。温度が高くなると半導体素子の寿命が短くなる。以上より、電流が大きいときは、並列接続されている交流−直流変換器4a〜4cを3つ動作させ、電流を分散させた方が良い。
出力電流センサ8a〜8cにて検出された出力電流に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について図6のフローチャートを参照しながら説明する。交流−直流変換器4a〜4cの定格出力電流をI0_out、力率が目標以上になる出力電流をIp_out(以降、力率目標出力電流と呼ぶ)とする
(I0_out>Ip_out)。
まず、ステップS101で交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outを以下の(式2)で計算する。
Figure 0005738382
ここで、Voutは直流−直流変換器7a〜7cの出力電圧、Idd_outは、出力電流センサ8a〜8cにて検出された出力電流の合計値、ηddは直流−直流変換器7a〜7cの効率、Vdcは平滑コンデンサ5の電圧である。
次に、ステップS102で、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outが、力率目標出力電流Ip_outの3倍以上かを判定する。3倍以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cが全て目標力率以上で動作できるので、電流を3等分して交流−直流変換器4a〜4cに割り当てる(ステップS103)。ここでは、交流−直流変換器4a、4b、4cに割り当てる出力電流をそれぞれIad_out1 、Iad_out2 、Iad_out3 とする。一方、ステップS102で、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outが、力率目標出力電流Ip_outの3倍より小さい場合、ステップS104で、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outが、力率目標出力電流Ip_outの2倍以上かを判定する。2倍以上の場合、ステップS105で、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outが定格出力電流I0_outの2倍以上かどうかを判定する。2倍以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cそれぞれが定格出力電流I0_out以内で動作するためには、交流−直流変換器4a〜4cは全て動作する必要があり、かつ、なるべく多くの交流−直流変換器4a〜4cに力率目標出力電流Ip_outを分配したいので、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つ(例えば4aと4b)には力率目標出力電流Ip_outを分配し、残り1つ(例えば4c)に残りの電流(Iad_out−2×Ip_out)を分配する(ステップS106)。
一方、ステップS105で、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outが定格出力電流I0_outの2倍より小さい場合、力率目標出力電流Ip_out以下で動作する交流−直流変換器4a〜4cを無くすため、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つ(例えば4aと4b)には出力電流合計値Iad_outの半分の電流を分配し、残り1つ(例えば4c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS107)。
さらに、ステップS104で、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outが、力率目標出力電流Ip_outの2倍より小さい場合、ステップS108で、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outが定格出力電流I0_out以上かどうかを判定する。定格出力電流I0_out以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cそれぞれが定格出力電流I0_out以内で動作するためには、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つが動作する必要があり、かつ、なるべく多くの交流−直流変換器4a〜4cに力率目標出力電流Ip_outを分配したいので、交流−直流変換器4a〜4cのうち1つ(例えば4a)には力率目標出力電流Ip_outを分配し、もう1つ(例えば4b)に残りの電流(Iad_out−Ip_out)を分配する(ステップS109)。このとき、残り1つ(例えば4c)は電流0を分配して動作を停止させる。
一方、ステップS108で、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流合計値Iad_outが定格出力電流I0_outより小さい場合、力率目標出力電流Ip_out以下で動作する交流−直流変換器4a〜4cを無くすため、交流−直流変換器4a〜4cのうち1つ(例えば4a)に出力電流合計値Iad_outの電流を分配し、残り(例えば4bと4c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS110)。
交流−直流変換器4a〜4cに分配された電流値は、それぞれの制御(図2)において、入力電流Iinの振幅目標値21を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、交流−直流変換器4a〜4cのゲイン比が、分配された電流比と等しくなる。
以上の方法によれば、出力電流センサ8a〜8cにて検出された出力電流に応じて、電流が少ないときには、少数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を集中させるように電流を分配し、力率を確保することで変換効率を向上させることができる。また、電流が多いときには、複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を分散させるように電流を分配し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。
ここでは、交流−直流変換器4a〜4cとして一般的に知られているPFC回路を例に説明したが、図7に示すような、複数の半導体スイッチ素子43〜46と直流電圧源47とを有する単相インバータの交流側を直列接続して構成され、該交流側を交流電源41の第1の端子に直列接続して単相インバータの出力を交流電源41の出力に重畳するインバータ回路53と、直流母線間に複数の半導体スイッチ48〜51を有し、一方の交流端子がインバータ回路53の出力に接続され、他方の交流端子が交流電源1の第2の端子に接続され、直流母線間に直流電圧を出力するコンバータ回路54と、直流母線間に接続され、コンバータ回路54の出力を平滑する平滑コンデンサ52を備えた構成においても同様の効果を得ることができる。
また、交流−直流変換器4a〜4cとして、図8に示すような、交流電源からの入力を整流する整流回路53と、半導体スイッチ55、56及び直流コンデンサ47によって構成され、半導体スイッチ55、56の接続点が交流電源の母線に接続されるハーフブリッジ型のインバータ回路58と、出力電圧を平滑する平滑コンデンサ52と、インバータ回路58の正側と平滑コンデンサ52の正側との間に接続される半導体スイッチ57と、インバータ回路58の負側と平滑コンデンサ52の負側との間に接続される半導体スイッチ54を備えた構成においても同様の効果を得ることができる。さらに、交流−直流変換器4a〜4cとして、インターリーブ型のPFC回路としてもよいことは言うまでもない。
次に、出力電流センサ8a〜8cにて検出された出力電流に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する効果について説明する。直流−直流変換器として一般的に知られている位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路を図9に示す。直流電圧源61(図1の平滑コンデンサ5に相当)の直流電力は、半導体スイッチ素子62a〜62dにより、交流に変換される。半導体スイッチ素子62a〜62dのドレイン−ソース間には、ソフトスイッチング用の共振コンデンサ63a〜63dが接続さる。交流に変換された電力は、ソフトスイッチング用の共振リアクトル64を介して絶縁トランス65の一次側に入力され、絶縁トランス65の二次側で整流ダイオード66により整流され、出力平滑リアクトル67及び出力平滑コンデンサ68により平滑される。位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路は公知の技術により、動作の詳細説明は省略する。位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路では、半導体スイッチ素子62a〜62dがスイッチングする際に共振コンデンサ63a〜63dと共振リアクトル64との間で共振が発生し、共振により半導体スイッチ素子62a〜62dのドレイン−ソース間電圧が0となった際にスイッチングを行い、スイッチング損失を0とする(ZVS:Zero Voltage Switchingと呼ばれている)。このとき、ZVSが成立する条件は、以下の(式3)による。
Figure 0005738382
ここで、Vdcは直流電圧源61の電圧、Lは共振リアクトル64のインダクタンス、Cは共振コンデンサ63a〜63dのキャパシタンス(共振コンデンサ63a〜63dのキャパシタンスは同値とする)、Idcは直流電圧源61からの入力電流である。(式3)より、入力電流Idcが大きいほどZVSが成立しやすく、スイッチング損失を低減することができる。なお、入力電流Idcが小さい場合、スイッチング時に共振コンデンサ63a〜63dの電荷が残ったまま半導体スイッチ素子62a〜62dがONすることになり(ZVS不成立)、共振コンデンサ63a〜63dの電荷は半導体スイッチ素子62a〜62dの導通損として消費される。つまり出力電流が小さいときは、入力電流も小さいときであり、並列接続されている直流−直流変換器7a〜7cのうち、一つを動作させ、電流を集中させた方が良い。
一方で、出力電流が大きいときは、交流−直流変換器の際に述べたのと同様に、共振リアクトル64、絶縁トランス65、出力平滑リアクトル67に流れる電流が大きくなり、巻線損失(銅損)が(式1)で示したように電流の二乗に比例して増大する。さらに、巻線損失が増大することにより、巻線温度が上昇する。銅の抵抗値の温度特性により、抵抗値が上昇し、損失が増大することになる。
さらに、半導体素子である、半導体スイッチ素子62a〜62d、整流ダイオード66に流れる電流が増加するので、それらの温度が上昇する。温度が高くなると半導体素子の寿命が短くなる。以上より、電流が大きいときは、並列接続されている直流−直流変換器7a〜7cを3つ動作させ、電流を分散させた方が良い。
出力電流センサ8a〜8cにて検出された出力電流に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する手法について図10のフローチャートを参照しながら説明する。直流−直流変換器7a〜7cの定格出力電流をI0_out、ZVSが成立する出力電流をIz_out(以降、ZVS成立出力電流と呼ぶ)とする。
(I0_out>Iz_out)。
まず、ステップS201で、出力電流センサ8a〜8cにて検出された出力電流を加算し、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outを計算する。
次に、ステップS202で、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outが、ZVS成立出力電流Iz_outの3倍以上かを判定する。3倍以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cが全てZVS成立して動作できるので、電流を3等分して直流−直流変換器7a〜7cに割り当てる(ステップS203)。ここでは、直流−直流変換器7a、7b、7cに割り当てる出力電流をそれぞれIdd_out1 、Idd_out2 、Idd_out3 とする。一方、ステップS202で、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outが、ZVS成立出力電流Iz_outの3倍より小さい場合、ステップS204で、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outがZVS成立出力電流Iz_outの2倍以上かを判定する。2倍以上の場合、ステップS205で、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outが定格出力電流I0_outの2倍以上かどうかを判定する。2倍以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cそれぞれが定格出力電流I0_out以内で動作するためには、直流−直流変換器7a〜7cは全て動作する必要があり、かつ、なるべく多くの直流−直流変換器7a〜7cにZVS成立出力電流Iz_outを分配したいので、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つ(例えば7aと7b)にはZVS成立出力電流Iz_outを分配し、残り1つ(例えば7c)に残りの電流(Idd_out−2×Iz_out)を分配する(ステップS206)。
一方、ステップS205で、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outが定格出力電流I0_outの2倍より小さい場合、ZVS成立出力電流Iz_out以下で動作する直流−直流変換器7a〜7cを無くすため、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つ(例えば7aと7b)には出力電流合計値Idd_outの半分の電流を分配し、残り1つ(例えば7c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS207)。
さらに、ステップS204で、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outが、ZVS成立出力電流Iz_outの2倍より小さい場合、ステップS208で、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outが定格出力電流I0_out以上かどうかを判定する。定格出力電流I0_out以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cそれぞれが定格出力電流I0_out以内で動作するためには、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つが動作する必要があり、かつ、なるべく多くの直流−直流変換器7a〜7cにZVS成立出力電流Iz_outを分配したいので、直流−直流変換器7a〜7cのうち1つ(例えば7a)にはZVS成立出力電流Iz_outを分配し、もう1つ(例えば7b)に残りの電流(Idd_out−Iz_out)を分配する(ステップS209)。このとき、残り1つ(例えば7c)は電流0を分配して動作を停止させる。
一方、ステップS208で、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outが定格出力電流I0_outより小さい場合、ZVS成立出力電流Iz_out以下で動作する直流−直流変換器7a〜7cを無くすため、直流−直流変換器7a〜7cのうち1つ(例えば7a)に出力電流合計値Idd_outの電流を分配し、残り(例えば7bと7c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS210)。
直流−直流変換器7a〜7cに分配された電流値は、それぞれの制御(図3)において、目標出力電流Iout*に反映される。
以上の方法によれば、出力電流センサ8a〜8cにて検出された出力電流に応じて、電流が少ないときには、少数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を集中させるように電流を分配し、ZVSを成立させることで変換効率を向上させることができる。また、電流が多いときには、複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。
本実施の形態では、複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるための閾値として、ZVS成立出力電流Iz_outを用いたが、半導体スイッチ素子62a〜62dと磁性部品、更には整流ダイオード66の合計損失が最小となる出力電流値を閾値として使用しても良い。これは、電流を集中させZVSを成立させることによる半導体スイッチ素子62a〜62dの損失減少分よりも、電流集中による磁性部品の損失増加分の方が大きい場合等に、損失が最小となる適切な出力電流を閾値とすることで、複数の直流−直流変換器7a〜7cが効率良く動作できるように、最適な電流を分配させることができる。
以上説明したように、実施の形態1による電力変換装置は、交流電源1を入力とし、交流を直流に変換する複数の並列接続された交流−直流変換器4a〜4cと、交流−直流変換器4a〜4cの出力を共通化し、平滑コンデンサ5を介して、複数の並列接続された直流−直流変換器7a〜7cが接続され、負荷10に出力される。そして、交流電源1の電圧を測定する入力電圧センサと、交流−直流変換器4a〜4cへの入力電流をそれぞれ測定する入力電流センサ3a〜3cと、負荷10の電圧を測定する出力電圧センサ9と、直流−直流変換器7a〜7cから負荷への電流を測定する出力電流センサ8a〜8cと、複数の交流−直流変換器4a〜4cと前記複数の直流−直流変換器7a〜7cを制御する制御手段11と備え、制御手段11は、交流−直流変換器電力分配手段12と直流−直流変換器電力分配手段から構成され、出力電流センサ8a〜8cにより得られた出力電流に応じて、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cに適切な電力を割り当てる。
また、交流−直流変換器電力分配手段12は出力電流センサ8a〜8cにより得られた出力電流が所定値よりも小さければ、交流−直流変換器4a〜4cの動作数を減らし、少数の交流−直流変換器4a〜4cに電力を集中させ、出力電流センサ8a〜8cにより得られた出力電流が所定値以上ならば、交流−直流変換器4a〜4cの動作数を増やし、交流−直流変換器4a〜4c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
また、直流−直流変換器電力分配手段13は出力電流センサ8a〜8cにより得られた出力電流が所定値よりも小さければ、直流−直流変換器7a〜7cの動作数を減らし、少数の直流−直流変換器7a〜7cに電力を集中させ、出力電流センサ8a〜8cにより得られた出力電流が所定値以上ならば、直流−直流変換器7a〜7cの動作数を増やし、直流−直流変換器7a〜7c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
さらに交流−直流変換器4a〜4cの出力と直流−直流変換器7a〜7cの入力を共通化し、平滑コンデンサ5を共通化していることにより、交流−直流変換器電力分配手段12と直流−直流変換器電力分配手段13は交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cに独立に電力を分配することができ、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cが最適な効率で動作することができ、電力変換装置全体の効率が上昇する。
また、本実施の形態では、直流−直流変換器7a〜7cとして、図9に示すような位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路を用いた例を示したが、図11に示すようなハードスイッチング型DC/DC変換回路を用いても良い。ハードスイッチング型DC/DC変換回路は公知の技術により、詳細な説明は省略する。ハードスイッチング型DC/DC変換回路では、位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路で述べたように変換効率を向上させるために電流を集中させる必要がない。つまり、常に複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させる。すなわち、図10のフローチャートにおいて、ZVS成立出力電流Iとしてゼロを設定する。ステップS202において、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流合計値Idd_outが、常にZVS成立出力電流Iの3倍以上となり、電流を3等分して直流−直流変換器7a〜7cに割り当てる(ステップS203)。
以上のように、直流−直流変換器7a〜7cとしてハードスイッチング型DC/DC変換回路を用いた場合、ZVS成立出力電流Iをゼロとすることで、常に複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。
また、本実施の形態では、出力電流センサ8a〜8cより取得した出力電流に応じて、交流−直流変換器電力分配手段12及び直流−直流変換器電力分配手段13は、交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定したが、出力電流目標値Iout*に応じて交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定しても良い。
実施の形態2.
上記した実施の形態1では、出力電流センサにより検出された出力電流により、並列接続された交流−直流変換器及び並列接続された直流−直流変換器に分配する電力を決定する例を示したが、実施の形態2では、入力電流センサにより検出された入力電流により、並列接続された交流−直流変換器及び並列接続された直流−直流変換器に分配する電力を決定する。
本実施の形態における回路構成及び各交流−直流変換器と各直流−直流変換器の制御は、実施の形態1と同様である。以下では、実施の形態1と異なる電力分配方法のみ説明する。
入力電流センサ3a〜3cにて検出された入力電流に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について図12のフローチャートを参照しながら説明する。交流−直流変換器4a〜4cの定格入力電流をI0_in(以降、定格入力電流と呼ぶ)、力率が目標以上になる入力電流をIp_in(以降、力率目標入力電流と呼ぶ)とする(I0_in>Ip_in)。
まず、ステップS301で交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inを計算する。入力電流合計値Iad_inは入力電流センサ3a〜3cにて検出された交流−直流変換器4a〜4cの各入力電流の合計値である。
次に、ステップS302で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inが、力率目標入力電流Ip_inの3倍以上かを判定する。3倍以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cが全て目標力率以上で動作できるので、電流を3等分して交流−直流変換器4a〜4cに割り当てる(ステップS303)。ここでは、交流−直流変換器4a、4b、4cに割り当てる入力電流をそれぞれIad_in1 、Iad_in2 、Iad_in3 とする。一方、ステップS302で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inが、力率目標入力電流Ip_inの3倍より小さい場合、ステップS304で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inが、力率目標入力電流Ip_inの2倍以上かを判定する。2倍以上の場合、ステップS305で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inが定格入力電流I0_inの2倍以上かどうかを判定する。2倍以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cそれぞれが定格入力電流I0_in以内で動作するためには、交流−直流変換器4a〜4cは全て動作する必要があり、かつ、なるべく多くの交流−直流変換器4a〜4cに力率目標入力電流Ip_inを分配したいので、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つ(例えば4aと4b)には力率目標入力電流Ip_inを分配し、残り1つ(例えば4c)に残りの電流(Iad_in−2×Ip_in)を分配する(ステップS306)。
一方、ステップS305で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inが定格入力電流I0_inの2倍より小さい場合、力率目標入力電流Ip_in以下で動作する交流−直流変換器4a〜4cを無くすため、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つ(例えば4aと4b)には入力電流合計値Iad_inの半分の電流を分配し、残り1つ(例えば4c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS307)。
さらに、ステップS304で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inが、力率目標入力電流Ip_inの2倍より小さい場合、ステップS308で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inが定格入力電流I0_in以上かどうかを判定する。定格入力電流I0_in以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cそれぞれが定格入力電流I0_in以内で動作するためには、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つが動作する必要があり、かつ、なるべく多くの交流−直流変換器4a〜4cに力率目標入力電流Ip_inを分配したいので、交流−直流変換器4a〜4cのうち1つ(例えば4a)には力率目標入力電流Ip_inを分配し、もう1つ(例えば4b)に残りの電流(Iad_in−Ip_in)を分配する(ステップS309)。このとき、残り1つ(例えば4c)は電流0を分配して動作を停止させる。
一方、ステップS308で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inが定格入力電流I0_inより小さい場合、力率目標入力電流Ip_in以下で動作する交流−直流変換器4a〜4cを無くすため、交流−直流変換器4a〜4cのうち1つ(例えば4a)に入力電流合計値Iad_inの電流を分配し、残り(例えば4bと4c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS310)。
交流−直流変換器4a〜4cに分配された電流値は、それぞれの制御(図2)において、入力電流Iinの振幅目標値21を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、交流−直流変換器4a〜4cのゲイン比が、分配された電流比と等しくなる。
以上の方法によれば、入力電流センサ3a〜3cにて検出された入力電流に応じて、電流が少ないときには、少数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を集中させるように電流を分配し、力率を確保することで変換効率を向上させることができる。また、電流が多いときには、複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を分散させるように電流を分配し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。
入力電流センサ3a〜3cにて検出された入力電流に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する手法について図13のフローチャートを参照しながら説明する。本実施の形態では、直流−直流変換器7a〜7cとして、位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路を採用した場合の例を示す。直流−直流変換器7a〜7cの定格入力電流をI0_in、ZVSが成立する入力電流をIz_in(以降、ZVS成立入力電流と呼ぶ)とする(I0_in>Iz_in)。
まず、ステップS401で、入力電流センサ3a〜3cにて検出された入力電流から、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inを以下の(式4)で計算する。
Figure 0005738382
ここで、Vinは交流−直流変換器4a〜4cの入力電圧、Iinは、入力電流センサ3a〜3cにて検出された入力電流の合計値、ηadは交流−直流変換器4a〜4cの効率、Vdcは平滑コンデンサ5の電圧である。
次に、ステップS402で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inが、ZVS成立入力電流Iz_inの3倍以上かを判定する。3倍以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cが全てZVS成立して動作できるので、電流を3等分して直流−直流変換器7a〜7cに割り当てる(ステップS403)。ここでは、直流−直流変換器7a、7b、7cに割り当てる入力電流をそれぞれIdd_in1 、Idd_in2 、Idd_in3 とする。一方、ステップS402で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inが、ZVS成立入力電流Iz_inの3倍より小さい場合、ステップS404で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inがZVS成立入力電流Iz_inの2倍以上かを判定する。2倍以上の場合、ステップS405で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inが定格入力電流I0_inの2倍以上かどうかを判定する。2倍以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cそれぞれが定格入力電流I0_in以内で動作するためには、直流−直流変換器7a〜7cは全て動作する必要があり、かつ、なるべく多くの直流−直流変換器7a〜7cにZVS成立入力電流Iz_inを分配したいので、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つ(例えば7aと7b)にはZVS成立入力電流Iz_inを分配し、残り1つ(例えば7c)に残りの電流(Idd_in−2×Iz_in)を分配する(ステップS406)。
一方、ステップS405で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inが定格入力電流I0_inの2倍より小さい場合、ZVS成立入力電流Iz_in以下で動作する直流−直流変換器7a〜7cを無くすため、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つ(例えば7aと7b)には入力電流合計値Idd_inの半分の電流を分配し、残り1つ(例えば7c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS407)。
さらに、ステップS404で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inが、ZVS成立入力電流Iz_inの2倍より小さい場合、ステップS208で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inが定格入力電流I0_in以上かどうかを判定する。定格入力電流I0_in以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cそれぞれが定格入力電流I0_in以内で動作するためには、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つが動作する必要があり、かつ、なるべく多くの直流−直流変換器7a〜7cにZVS成立入力電流Iz_inを分配したいので、直流−直流変換器7a〜7cのうち1つ(例えば7a)にはZVS成立入力電流Iz_inを分配し、もう1つ(例えば7b)に残りの電流(Idd_in−Iz_in)を分配する(ステップS409)。このとき、残り1つ(例えば7c)は電流0を分配して動作を停止させる。
一方、ステップS408で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流合計値Idd_inが定格入力電流I0_inより小さい場合、ZVS成立入力電流Iz_in以下で動作する直流−直流変換器7a〜7cを無くすため、直流−直流変換器7a〜7cのうち1つ(例えば7a)に入力電流合計値Idd_inの電流を分配し、残り(例えば7bと7c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS410)。
直流−直流変換器7a〜7cに分配された電流値は、それぞれの制御(図3)において、デューティ指令26を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、直流−直流変換器7a〜7cのゲイン比が、分配された電流比と等しくなる。
以上の方法によれば、入力電流センサ3a〜3cにて検出された入力電流に応じて、電流が少ないときには、少数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を集中させるように電流を分配し、ZVSを成立させることで変換効率を向上させることができる。また、電流が多いときには、複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。
以上説明したように、実施の形態2による電力変換装置は、入力電流センサ3a〜3cにより得られた入力電流に応じて、交流−直流変換器電力分配手段12と直流−直流変換器電力分配手段が、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cに適切な電力をそれぞれ割り当てる。
また、交流−直流変換器電力分配手段12は入力電流センサ3a〜3cにより得られた入力電流が所定値よりも小さければ、交流−直流変換器4a〜4cの動作数を減らし、少数の交流−直流変換器4a〜4cに電力を集中させ、入力電流センサ3a〜3cにより得られた入力電流が所定値以上ならば、交流−直流変換器4a〜4cの動作数を増やし、交流−直流変換器4a〜4c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
また、直流−直流変換器電力分配手段13は入力電流センサ3a〜3cにより得られた入力電流が所定値よりも小さければ、直流−直流変換器7a〜7cの動作数を減らし、少数の直流−直流変換器7a〜7cに電力を集中させ、入力電流センサ3a〜3cにより得られた入力電流が所定値以上ならば、直流−直流変換器7a〜7cの動作数を増やし、直流−直流変換器7a〜7c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
本実施の形態では、直流−直流変換器7a〜7cとして位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路を用いた例を示したが、前述の実施の形態1と同様にハードスイッチング型DC/DC変換回路を用いても良い。その場合、ZVS成立入力電流Iz_inをゼロとして、常に直流−直流変換器7a〜7cの動作数を増やし、直流−直流変換器7a〜7c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
また、本実施の形態では、入力電流センサ3a〜3cより取得した出力電流に応じて、交流−直流変換器電力分配手段12及び直流−直流変換器電力分配手段13は、交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定したが、入力電流目標値Iin*に応じて交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定しても良い。
実施の形態3.
本実施の形態では、入力電圧センサ2により検出された入力電圧により、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。交流電源1を電力系統とした場合、電力系統は扱う電圧により、出力できる電流の上限値が決定している。したがって、入力電圧センサ2により検出された交流電源1の電圧(入力電圧)により、電力変換器の入力電流上限値もしくは出力電流上限値を決定し、その上限値に応じて、動作させる交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cの並列数を変更する。
本実施の形態における回路構成及び各交流−直流変換器と各直流−直流変換器の制御は、実施の形態1と同様である。以下では、実施の形態1と異なる電力分配方法のみ説明する。
入力電圧センサ2にて検出された入力電圧に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について図14のフローチャートを参照しながら説明する。ここでは、例として2種類の入力電流上限値Iin_max1とIin_max2とを持ち、入力電圧Vinが電流上限値変更電圧Vin1以上ならば入力電流上限をIin_max1、入力電圧Vinが電流上限値変更電圧Vin1より小さければ入力電流上限をIin_max2とする例を示す(Iin_max>Iin_max2)。なお、入力電流上限値は3種類以上でも良い。
まず、ステップS501で入力電圧センサ2にて入力電圧Vinを検出する。ステップS502で予め決定している電流上限値変更電圧Vin1と入力電圧Vinとを比較する。入力電圧Vinが電流上限値変更電圧Vin1以上ならば、入力電流上限値Iin_maxとして、第一の入力電流上限値Iin_max1を設定する(ステップS503)。一方、ステップS502で、入力電圧Vinが電流上限値変更電圧Vin1より小さければ、入力電流上限値Iin_maxとして、第二の入力電流上限値Iin_max2を設定する(ステップS504)。以降、ステップS505以降は、前述の図12のステップS302以降において、入力電流合計値Iad_inを入力電流上限値Iin_maxに置き換えた場合と同様なので、説明を省略する。
次に、入力電圧センサ2にて検出された入力電圧に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する手法について図15のフローチャートを参照しながら説明する。ここでは、例として2種類の出力電流上限値Iout_max1とIout_max2とを持ち、入力電圧Vinが電流上限値変更電圧Vin1以上ならば出力電流上限をIout_max1、入力電圧Vinが電流上限値変更電圧Vin1より小さければ出力電流上限をIout_max2とする例を示す(Iout_max>Iout_max2)。なお、出力電流上限値は3種類以上でも良い。
まず、ステップS601で入力電圧センサ2にて入力電圧Vinを検出する。ステップS602で予め決定している電流上限値変更電圧Vin1と入力電圧Vinとを比較する。入力電圧Vinが電流上限値変更電圧Vin1以上ならば、出力電流上限値Iout_maxとして、第一の出力電流上限値Iout_max1を設定する(ステップS603)。一方、ステップS602で、入力電圧Vinが電流上限値変更電圧Vin1より小さければ、出力電流上限値Iout_maxとして、第二の出力電流上限値Iout_max2を設定する(ステップS604)。以降、ステップS605以降は、前述の図10のステップS202以降において、出力電流合計値Idd_outを出力電流上限値Iout_maxに置き換えた場合と同様なので、説明を省略する。
以上の方法によれば、交流−直流変換器電力分配手段12は、入力電圧センサ2にて検出された入力電圧に応じて、入力電流制限値を設定し、入力電流制限値に応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4cに電流を分配することで、接続する系統に応じた適切な電力分配を行うことができる。なお、入力電圧センサ2にて検出された入力電圧に応じて、交流−直流変換器4a〜4cの出力電流制限値を設定し、出力電流制限値に応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4cに電流を分配しても良い。
また、直流−直流変換器電力分配手段13は、入力電圧センサ2にて検出された入力電圧に応じて、出力電流制限値を設定し、出力電流制限値に応じて、並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに電流を分配することで、接続する系統に応じた適切な電力分配を行うことができる。なお、入力電圧センサ2にて検出された入力電圧に応じて、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流制限値を設定し、入力電流制限値に応じて、並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに電流を分配しても良い。
以上説明したように、実施の形態3による電力変換装置は、入力電圧センサ2にて検出された入力電圧に応じて、交流−直流変換器電力分配手段12と直流−直流変換器電力分配手段が、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cに適切な電力をそれぞれ割り当てる。
実施の形態4.
本実施の形態では、出力電圧センサ9により検出された出力電圧により、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。
本実施の形態では、直流−直流変換器7a〜7cの合計出力電流の最大値Iout_maxが設けられている例を説明する。出力電圧Voutと入力電流Iin及び出力電流Ioutとの関係を図16に示す。出力電圧Voutが低いときは、出力電流一定Iout_max(最大出力電流)で動作し、そのとき、入力電流は以下の(式5)で表される。
Figure 0005738382
ここで、ηは電力変換装置の効率である。つまり、入力電流Iinは出力電圧Voutに比例して増加する。一方、出力電圧Voutが高いときは、出力電力が電力変換装置の定格電力Pout_maxに達し、出力電力一定(最大出力電力)で動作する。そのとき、入力電流Iinは一定となり、出力電流Ioutは以下の(式6)で表される。
Figure 0005738382
つまり、出力電流Ioutは出力電圧Voutに反比例して減少する。
したがって、出力電圧が小さい場合は、入力電流も小さくなるので、交流−直流変換器電力分配手段12は少数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を集中させるように電流を分配し、出力電圧が大きい場合は、入力電流も多くなるので、複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を分散させるように電流を分配する。
また、出力電圧が小さい場合は、出力電流は大きくなるので、直流−直流変換器電力分配手段13は複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配し、出力電圧が大きい場合は、出力電流は小さくなるので、複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を集中させるように電流を分配する。
本実施の形態における回路構成及び各交流−直流変換器と各直流−直流変換器の制御は、実施の形態1と同様である。以下では、実施の形態1と異なる電力分配方法のみ説明する。
出力電圧センサ9にて検出された出力電圧Voutに応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について図17のフローチャートを参照しながら説明する。力率が目標以上になる出力電圧(以降、力率目標出力電圧と呼ぶ)をVp_outとすると、Vp_outは力率目標入力電流Ip_inを使用し、以下の(式7)で表される。
Figure 0005738382
また、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流が定格I0_inとなる出力電圧(以降、電流定格出力電圧と呼ぶ)をV0_outとすると、V0_outは以下の(式8)で表される。
Figure 0005738382
まず、ステップS701で、出力電圧センサ9により出力電圧Voutを測定する。
次に、ステップS702で、出力電圧Voutが、力率目標出力電圧Vp_outの3倍以上かを判定する。3倍以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cが全て目標力率以上で動作できるので、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流合計値Iad_inを3等分して交流−直流変換器4a〜4cに割り当てる(ステップS703)。ここでは、交流−直流変換器4a、4b、4cに割り当てる出力電流をそれぞれIad_in1 、Iad_in2 、Iad_in3 とする。一方、ステップS702で、出力電圧Voutが、力率目標出力電圧Vp_outの3倍より小さい場合、ステップS704で、出力電圧Voutが、力率目標出力電圧Vp_outの2倍以上かを判定する。2倍以上の場合、ステップS705で、出力電圧Voutが電流定格出力電圧V0_outの2倍以上かどうかを判定する。2倍以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cそれぞれが定格入力電流I0_in以内で動作するためには、交流−直流変換器4a〜4cは全て動作する必要があり、かつ、なるべく多くの交流−直流変換器4a〜4cに力率目標入力電流Ip_inを分配したいので、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つ(例えば4aと4b)には力率目標入力電流Ip_inを分配し、残り1つ(例えば4c)に残りの電流(Iad_in−2×Ip_in)を分配する(ステップS706)。
一方、ステップS705で、出力電圧Voutが、電流定格出力電圧V0_outの2倍より小さい場合、力率目標入力電流Ip_in以下で動作する交流−直流変換器4a〜4cを無くすため、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つ(例えば4aと4b)には入力電流合計値Iad_inの半分の電流を分配し、残り1つ(例えば4c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS707)。
さらに、ステップS704で、出力電圧Voutが、力率目標出力電圧Vp_outの2倍より小さい場合、ステップS708で、出力電圧Voutが、電流定格出力電圧V0_out以上かどうかを判定する。電流定格出力電圧V0_out以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cそれぞれが定格入力電流I0_in以内で動作するためには、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つが動作する必要があり、かつ、なるべく多くの交流−直流変換器4a〜4cに力率目標入力電流Ip_inを分配したいので、交流−直流変換器4a〜4cのうち1つ(例えば4a)には力率目標入力電流Ip_inを分配し、もう1つ(例えば4b)に残りの電流(Iad_in−Ip_in)を分配する(ステップS709)。このとき、残り1つ(例えば4c)は電流0を分配して動作を停止させる。
一方、ステップS708で、出力電圧Voutが、電流定格出力電圧V0_outより小さい場合、力率目標入力電流Ip_in以下で動作する交流−直流変換器4a〜4cを無くすため、交流−直流変換器4a〜4cのうち1つ(例えば4a)に入力電流合計値Iad_inの電流を分配し、残り(例えば4bと4c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS710)。
交流−直流変換器4a〜4cに分配された電流値は、それぞれの制御(図2)において、入力電流Iinの振幅目標値21を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、交流−直流変換器4a〜4cのゲイン比が、分配された電流比と等しくなる。
以上の方法によれば、出力電圧センサ9にて検出された出力電圧Voutに応じて、出力電圧Voutが小さいときには、少数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を集中させるように電流を分配し、力率を確保することで変換効率を向上させることができる。また、出力電圧Voutが大きいときには、複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を分散させるように電流を分配し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。
つぎに、出力電圧センサ9にて検出された出力電圧Voutに応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する手法について図18のフローチャートを参照しながら説明する。
ZVSが成立する出力電圧をVz_out(以降、ZVS成立出力電圧と呼ぶ)をVz_outとすると、Vz_outはZVS成立出力電流Iz_outを使用し、以下の(式9)で表される。
Figure 0005738382
また、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流が定格I0_inとなる出力電圧(以降、電流定格出力電圧と呼ぶ)をV0_outとすると、V0_outは以下の(式10)で表される。
Figure 0005738382
まず、ステップS801で、出力電圧センサ9にて出力電圧Voutを検出する。次に、ステップS802で、出力電圧Voutが、ZVS成立出力電圧Vz_outの3倍以下かを判定する。3倍以下の場合、直流−直流変換器7a〜7cが全てZVS成立して動作できるので、電流を3等分して直流−直流変換器7a〜7cに割り当てる(ステップS803)。ここでは、直流−直流変換器7a、7b、7cに割り当てる出力電流をそれぞれIdd_out1 、Idd_out2 、Idd_out3 とする。一方、ステップS802で、出力電圧Voutが、ZVS成立出力電圧Vz_outの3倍より大きい場合、ステップS804で、出力電圧VoutがZVS成立出力電圧Vz_outの2倍以下かを判定する。2倍以下の場合、ステップS805で、出力電圧Voutが電流定格出力電圧V0_outの2倍以下かどうかを判定する。2倍以下の場合、直流−直流変換器7a〜7cそれぞれが定格出力電流I0_out以内で動作するためには、直流−直流変換器7a〜7cは全て動作する必要があり、かつ、なるべく多くの直流−直流変換器7a〜7cにZVS成立出力電流Iz_outを分配したいので、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つ(例えば7aと7b)にはZVS成立出力電流Iz_outを分配し、残り1つ(例えば7c)に残りの電流(Idd_out−2×Iz_out)を分配する(ステップS806)。
一方、ステップS805で、出力電圧Voutが電流定格出力電圧V0_outの2倍より大きい場合、ZVS成立出力電流Iz_out以下で動作する直流−直流変換器7a〜7cを無くすため、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つ(例えば7aと7b)には出力電流合計値Idd_outの半分の電流を分配し、残り1つ(例えば7c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS807)。
さらに、ステップS804で、出力電圧VoutがZVS成立出力電圧Vz_outの2倍より大きい場合、ステップS808で、出力電圧Voutが電流定格出力電圧V0_out以下かどうかを判定する。電流定格出力電圧V0_out以下の場合、直流−直流変換器7a〜7cそれぞれが定格出力電流I0_out以内で動作するためには、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つが動作する必要があり、かつ、なるべく多くの直流−直流変換器7a〜7cにZVS成立出力電流Iz_outを分配したいので、直流−直流変換器7a〜7cのうち1つ(例えば7a)にはZVS成立出力電流Iz_outを分配し、もう1つ(例えば7b)に残りの電流(Idd_out−Iz_out)を分配する(ステップS809)。このとき、残り1つ(例えば7c)は電流0を分配して動作を停止させる。
一方、ステップS808で、出力電圧Voutが電流定格出力電圧V0_outより大きい場合、ZVS成立出力電流Iz_out以下で動作する直流−直流変換器7a〜7cを無くすため、直流−直流変換器7a〜7cのうち1つ(例えば7a)に出力電流合計値Idd_outの電流を分配し、残り(例えば7bと7c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS810)。
直流−直流変換器7a〜7cに分配された電流値は、それぞれの制御(図3)において、目標出力電流Iout*に反映される。
以上の方法によれば、出力電圧センサ9にて検出された出力電圧Voutに応じて、出力電圧Voutが小さいときには、複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。また、出力電圧Voutが大きいときには、少数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を集中させるように電流を分配し、ZVSを成立させることで変換効率を向上させることができる。
以上説明したように、実施の形態4による電力変換装置は、出力電圧センサ9にて検出された出力電圧Voutに応じて、交流−直流変換器電力分配手段12と直流−直流変換器電力分配手段が、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cに適切な電力をそれぞれ割り当てる。
また、交流−直流変換器電力分配手段12は出力電圧Voutが所定値よりも小さければ、交流−直流変換器4a〜4cの動作数を減らし、少数の交流−直流変換器4a〜4cに電力を集中させ、出力電圧Voutが所定値以上ならば、交流−直流変換器4a〜4cの動作数を増やし、交流−直流変換器4a〜4c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
また、直流−直流変換器電力分配手段13は出力電圧Voutが所定値よりも小さければ、直流−直流変換器7a〜7cの動作数を増やし、直流−直流変換器7a〜7c一つあたりの電力が分散するように電力を分配し、出力電圧Voutが所定値以上ならば、直流−直流変換器7a〜7cの動作数を減らし、少数の直流−直流変換器7a〜7cに電力を集中させるように電力を分配する。
本実施の形態では、直流−直流変換器7a〜7cとして位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路を用いた例を示したが、前述の実施の形態1と同様にハードスイッチング型DC/DC変換回路を用いても良い。その場合、ZVS成立出力電圧Vz_outを最大出力電圧として、常に直流−直流変換器7a〜7cの動作数を増やし、直流−直流変換器7a〜7c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
実施の形態5.
本実施の形態では、入力電力Pinにより、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。つまり、入力電力Pinが小さい場合は、交流−直流変換器電力分配手段12は少数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を集中させるように電流を分配し、入力電力Pinが大きい場合は、複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を分散させるように電流を分配する。
また、入力電力Pinが小さい場合は、直流−直流変換器電力分配手段13は複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を集中させるように電流を分配し、入力電力Pinが大きい場合は、複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配する。
本実施の形態における回路構成及び各交流−直流変換器と各直流−直流変換器の制御は、実施の形態1と同様である。以下では、実施の形態1と異なる電力分配方法のみ図19のフローチャートを参照して説明する。
まず、入力電力Pinに応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について説明する。力率が目標以上になる入力電力(以降、力率目標入力電力と呼ぶ)をPp_inとし、交流−直流変換器4a〜4cの入力電力定格をP0_inとする(P0_in>Pp_in)。なお、力率目標入力電力Pp_inは、入力電圧Vin毎に設定しても良い。
まず、ステップS901で、入力電圧センサ2から入力電圧Vinを取得し、入力電流センサ3a〜3cから入力電流合計値Iad_inを取得し、入力電力Pinを以下の(式11)で算出する。
Figure 0005738382
次に、ステップS902で、入力電力Pinが、力率目標入力電力Pp_inの3倍以上かを判定する。3倍以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cが全て目標力率以上で動作できるので、電流を3等分して交流−直流変換器4a〜4cに割り当てる(ステップS903)。ここでは、交流−直流変換器4a、4b、4cに割り当てる入力電力をそれぞれPad_in1 、Pad_in2 、Pad_in3 とする。一方、ステップS902で、入力電力Iinが、力率目標入力電力Pp_inの3倍より小さい場合、ステップS904で、入力電力Pinが、力率目標入力電力Pp_inの2倍以上かを判定する。2倍以上の場合、ステップS905で、入力電力Pinが定格入力電力P0_inの2倍以上かどうかを判定する。2倍以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cそれぞれが定格入力電力P0_in以内で動作するためには、交流−直流変換器4a〜4cは全て動作する必要があり、かつ、なるべく多くの交流−直流変換器4a〜4cに力率目標入力電力Pp_inを分配したいので、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つ(例えば4aと4b)には力率目標入力電力Pp_inを分配し、残り1つ(例えば4c)に残りの電流(Pin−2×Pp_in)を分配する(ステップS906)。
一方、ステップS905で、入力電力Pinが定格入力電力P0_inの2倍より小さい場合、力率目標入力電力Pp_in以下で動作する交流−直流変換器4a〜4cを無くすため、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つ(例えば4aと4b)には入力電力Pinの半分の電流を分配し、残り1つ(例えば4c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS907)。
さらに、ステップS904で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電力Pinが、力率目標入力電力Pp_inの2倍より小さい場合、ステップS908で、交流−直流変換器4a〜4cの入力電力Pinが定格入力電力P0_in以上かどうかを判定する。定格入力電力P0_in以上の場合、交流−直流変換器4a〜4cそれぞれが定格入力電力P0_in以内で動作するためには、交流−直流変換器4a〜4cのうち2つが動作する必要があり、かつ、なるべく多くの交流−直流変換器4a〜4cに力率目標入力電力Pp_inを分配したいので、交流−直流変換器4a〜4cのうち1つ(例えば4a)には力率目標入力電力Pp_inを分配し、もう1つ(例えば4b)に残りの電流(Pin−Pp_in)を分配する(ステップS909)。このとき、残り1つ(例えば4c)は電流0を分配して動作を停止させる。
一方、ステップS908で、入力電力Pinが定格入力電力P0_inより小さい場合、力率目標入力電力Pp_in以下で動作する交流−直流変換器4a〜4cを無くすため、交流−直流変換器4a〜4cのうち1つ(例えば4a)に入力電力Pinの電流を分配し、残り(例えば4bと4c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS910)。
交流−直流変換器4a〜4cに分配された入力電力値Pad_in1 、Pad_in2 、Pad_in3 は、それぞれの制御(図2)において、入力電流Iinの振幅目標値21を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、交流−直流変換器4a〜4cのゲイン比が、分配された入力電力比と等しくなる。
以上の方法によれば、入力電圧センサ2から検出した入力電圧Vinと入力電流センサ3a〜3cから検出した入力電流合計値Iad_inから算出した入力電力Pinに応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4cに分配する電力を決定する。入力電力Pinが少ないときには、少数の交流−直流変換器4a〜4cに入力電力Pinを集中させるように電力を分配することで、少数の交流−直流変換器4a〜4cに電流が集中し、力率を確保することで変換効率を向上させることができる。また、入力電力Pinが多いときには、複数の交流−直流変換器4a〜4cに入力電力Pinを分散させるように電力を分配することで、複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流が分散し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたりの損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。
次に、入力電力Pinに応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する手法について図20のフローチャートを参照しながら説明する。本実施の形態では、直流−直流変換器7a〜7cとして、位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路を採用した場合の例を示す。直流−直流変換器7a〜7cの定格入力電力をP0_in、ZVSが成立する入力電力をPz_in(以降、ZVS成立入力電力と呼ぶ)とする(P0_in>Pz_in)。なお、ZVS成立入力電力Pz_inは、平滑コンデンサ電圧センサ6により検出する平滑コンデンサ電圧Vdc毎に設定しても良い。
まず、ステップS1001で、入力電圧センサ2から入力電圧Vinを取得し、入力電流センサ3a〜3cから入力電流合計値Iad_inを取得し、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inを以下の(式12)で算出する。
Figure 0005738382
ここで、ηadは交流−直流変換器4a〜4cの効率である。
次に、ステップS1002で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inが、ZVS成立入力電力Pz_inの3倍以上かを判定する。3倍以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cが全てZVS成立して動作できるので、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inを3等分して直流−直流変換器7a〜7cに割り当てる(ステップS1003)。ここでは、直流−直流変換器7a、7b、7cに割り当てる入力電力をそれぞれPdd_in1 、Pdd_in2 、Pdd_in3 とする。一方、ステップS1002で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inが、ZVS成立入力電力Pz_inの3倍より小さい場合、ステップS1004で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inがZVS成立入力電力Pz_inの2倍以上かを判定する。2倍以上の場合、ステップS1005で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inが定格入力電力P0_inの2倍以上かどうかを判定する。2倍以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cそれぞれが定格入力電力P0_in以内で動作するためには、直流−直流変換器7a〜7cは全て動作する必要があり、かつ、なるべく多くの直流−直流変換器7a〜7cにZVS成立入力電力Pz_inを分配したいので、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つ(例えば7aと7b)にはZVS成立入力電力Pz_inを分配し、残り1つ(例えば7c)に残りの電力(Pdd_in−2×Pz_in)を分配する(ステップS1006)。
一方、ステップS1005で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inが定格入力電力P0_inの2倍より小さい場合、ZVS成立入力電力Pz_in以下で動作する直流−直流変換器7a〜7cを無くすため、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つ(例えば7aと7b)には入力電力Pdd_inの半分の電力を分配し、残り1つ(例えば7c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS1007)。
さらに、ステップS1004で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inが、ZVS成立入力電力Pz_inの2倍より小さい場合、ステップS1008で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inが定格入力電力P0_in以上かどうかを判定する。定格入力電力P0_in以上の場合、直流−直流変換器7a〜7cそれぞれが定格入力電力P0_in以内で動作するためには、直流−直流変換器7a〜7cのうち2つが動作する必要があり、かつ、なるべく多くの直流−直流変換器7a〜7cにZVS成立入力電力Pz_inを分配したいので、直流−直流変換器7a〜7cのうち1つ(例えば7a)にはZVS成立入力電力Pz_inを分配し、もう1つ(例えば7b)に残りの電力(Pdd_in−Pz_in)を分配する(ステップS1009)。このとき、残り1つ(例えば7c)は電流0を分配して動作を停止させる。
一方、ステップS1008で、直流−直流変換器7a〜7cの入力電力Pdd_inが定格入力電力P0_inより小さい場合、ZVS成立入力電力Pz_in以下で動作する直流−直流変換器7a〜7cを無くすため、直流−直流変換器7a〜7cのうち1つ(例えば7a)に入力電力Pdd_inの電流を分配し、残り(例えば7bと7c)は電流0を分配して動作を停止させる。(ステップS1010)。
直流−直流変換器7a〜7cに分配された入力電力Pdd_in1 、Pdd_in2 、Pdd_in3 は、それぞれの制御(図3)において、デューティ指令26を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、直流−直流変換器7a〜7cのゲイン比が、分配された入力電力比と等しくなる。
以上の方法によれば、入力電圧センサ2から検出した入力電圧Vinと入力電流センサ3a〜3cから検出した入力電流合計値Iad_inから算出した入力電力Pinに応じて、並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。入力電力Pinが少ないときには、少数の直流−直流変換器7a〜7cに入力電力Pinを集中させるように電力を分配することで、少数の直流−直流変換器7a〜7cに電流が集中し、ZVSを成立させることで変換効率を向上させることができる。また、入力電力Pinが多いときには、複数の直流−直流変換器7a〜7cに入力電力Pinを分散させるように電力を分配することで、複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流が分散し、磁性部品の損失を減少させることで、効率を向上させ、さらには、半導体素子1つあたり損失を減少させることで、半導体素子の温度が低下し、寿命を伸長させることができる。
以上説明したように、実施の形態5による電力変換装置は、入力電圧センサ2から検出した入力電圧Vinと入力電流センサ3a〜3cから検出した入力電流合計値Iad_inから算出した入力電力Pinに応じて、交流−直流変換器電力分配手段12と直流−直流変換器電力分配手段が、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cに適切な電力をそれぞれ割り当てる。
また、交流−直流変換器電力分配手段12は入力電力Pinが所定値よりも小さければ、交流−直流変換器4a〜4cの動作数を減らし、少数の交流−直流変換器4a〜4cに電力を集中させ、入力電力Pinが所定値以上ならば、交流−直流変換器4a〜4cの動作数を増やし、交流−直流変換器4a〜4c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
また、直流−直流変換器電力分配手段13は入力電力Pinが所定値よりも小さければ、直流−直流変換器7a〜7cの動作数を減らし、少数の直流−直流変換器7a〜7cに電力を集中させ、入力電力Pinが所定値以上ならば、直流−直流変換器7a〜7cの動作数を増やし、直流−直流変換器7a〜7c一つあたりの電力が分散するように電力を分配する。
本実施の形態では、直流−直流変換器7a〜7cとして位相シフトソフトスイッチング型DC/DC変換回路を用いた例を示したが、前述の実施の形態1と同様にハードスイッチング型DC/DC変換回路を用いても良い。その場合、ZVS成立入力電力Pz_inをゼロとして、常に直流−直流変換器7a〜7cの動作数を増やし、直流−直流変換器7a〜7c一つあたりの入力電力Pdd_inが分散するように電力を分配する。
本実施の形態では、入力電力Pinにより、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定したが、出力電力Poutにより、分配する電力を決定してもよい。その場合、出力電圧センサ9から検出した出力電圧Voutと出力電流センサ8a〜8cから検出した出力電流合計値Idd_outから出力電力Poutを以下の(式13)で算出する。
Figure 0005738382
直流−直流変換器電力分配手段13は、出力電力Poutが小さい場合、直流−直流変換器7a〜7cに出力電力Poutを集中させるように電力を分配し、出力電力Poutが大きい場合は、複数の直流−直流変換器7a〜7cに出力電力Poutを分散させるように電力を分配する。具体的には、直流−直流変換器7a〜7cの定格出力電力をP0_out、ZVSが成立する入力電力をPz_out(以降、ZVS成立出力電力と呼ぶ)とすると、図20のフローチャートにおいて、入力電力Pdd_inを出力電力Poutに、定格入力電力P0_inを定格出力電力P0_outに、ZVS成立入力電力Pz_inをZVS成立出力電力Pz_outにそれぞれ置き換えて、直流−直流変換器7a〜7cに分配する出力電力Pdd_out1 、Pdd_out2 、Pdd_out3 を決定する。
また、交流−直流変換器4a〜4cについては、出力電力を下記の通り算出する。(式14)を参照。
Figure 0005738382
ここで、ηddは直流−直流変換器7a〜7cの効率である。交流−直流変換器電力分配手段12は、出力電力Pad_outが小さい場合、交流−直流変換器4a〜4cに出力電力Pad_outを集中させるように電力を分配し、出力電力Pad_outが大きい場合は、複数の交流−直流変換器4a〜4cに出力電力Pad_outを分散させるように電力を分配する。具体的には、交流−直流変換器4a〜4cの定格出力電力をP0_out、力率が目標以上になる出力電力(以降、力率目標出力電力と呼ぶ)をPp_outとすると、図19のフローチャートにおいて、入力電力Pinを出力電力Pad_outに、定格入力電力P0_inを定格出力電力P0_outに、力率目標入力電力Pp_inを力率目標出力電力Pp_outにそれぞれ置き換えて、交流−直流変換器4a〜4cに分配する出力電力Pad_out1 、Pad_out2 、Pad_out3 を決定する。
以上説明したように、出力電圧センサ9から検出した出力電圧Voutと出力電流センサ8a〜8cから検出した出力電流合計値Idd_outから算出した出力電力Poutに応じて、交流−直流変換器電力分配手段12と直流−直流変換器電力分配手段が、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cに適切な電力をそれぞれ割り当てることで、前述の入力電力Pinに応じて、交流−直流変換器電力分配手段12と直流−直流変換器電力分配手段が、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cに適切な電力をそれぞれ割り当てる場合と同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
本実施の形態では、各変換器の温度を測定する温度測定部を備え、温度測定部により計測された変換器温度に応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。つまり、交流−直流変換器4a〜4cの変換器温度が高い場合は、交流−直流変換器電力分配手段12は複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を分散させるように電流を分配し、交流−直流変換器4a〜4cの変換器温度に偏りがある場合は、変換器温度の高い交流−直流変換器4a〜4cの電流を減らすように電流を分配する。また、直流−直流変換器7a〜7cの変換器温度が高い場合は、直流−直流変換器電力分配手段13は複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配し、直流−直流変換器7a〜7cの変換器温度に偏りがある場合は、変換器温度の高い直流−直流変換器7a〜7cの電流を減らすように電流を分配する。
本実施の形態における回路構成を図21に示す。実施の形態1と異なる箇所のみ説明する。並列接続された交流−直流変換器4a〜4cは、温度測定部41a〜41cを有し、温度測定部41a〜41cにて計測された交流−直流変換器温度を制御手段11に入力する。交流−直流変換器電力分配手段12は、交流−直流変換器温度に応じて交流−直流変換器4a〜4cを制御する。
また、並列接続された直流−直流変換器7a〜7cは、温度測定部71a〜71cを有し、温度測定部71a〜71cにて計測された直流−直流変換器温度を制御手段11に入力する。直流−直流変換器電力分配手段13は、直流−直流変換器温度に応じて直流−直流変換器7a〜7cを制御する。温度測定部41a〜41c,71a〜71cは、例えばサーミスタで構成される。
次に、温度測定部41a〜41cにより計測された交流−直流変換器温度に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について図22のフローチャートを参照して説明する。ここでは、交流−直流変換器4a、交流−直流変換器4b、交流−直流変換器4cの順に優先的に動作する例を示す。
まず、ステップS1101で温度測定部41a〜41cにて交流−直流変換器4a〜4cの温度Tad1、Tad2、Tad3を取得する。S1102で交流−直流変換器4aが動作中(入力電流がゼロではない)の場合、ステップS1103で交流−直流変換器4bが動作中かどうかを判定する。交流−直流変換器4bが動作中でない場合、ステップS1104で交流−直流変換器4aの温度Tad1が閾値温度Tad0を超えていないか判定する。Tad1がTad0を超えていない場合、交流−直流変換器4aのみの動作を継続させるため、交流−直流変換器4aに入力電流合計値Iad_inを分配し、交流−直流変換器4b,4cは電流をゼロとする。
一方、ステップS1104でTad1がTad0以上の場合、交流−直流変換器4aの熱分散をさせるために、交流−直流変換器4bを動作させ、交流−直流変換器4a,4bに入力電流合計値Iad_inを等分して分配し、交流−直流変換器4cはゼロのままとする。ステップS1103で交流−直流変換器4bが動作中の場合、ステップS1107で交流−直流変換器4cが動作中かどうかを判定する。交流−直流変換器4cが動作中でない場合、ステップS1108で交流−直流変換器4aの温度Tad1、または交流−直流変換器4bの温度Tad2が閾値温度Tad0を超えていないか判定する。Tad1,Tad2がどちらもTad0を超えていない場合、交流−直流変換器4a,4bのみの動作を継続させるため、交流−直流変換器4a,4bに入力電流合計値Iad_inの等分を分配し、交流−直流変換器4cは電流をゼロとする。
一方、ステップS1108でTad1,Tad2のどちらかがTad0以上の場合、交流−直流変換器4a,4bの熱分散をさせるために、交流−直流変換器4cを動作させ、交流−直流変換器4a〜4cに入力電流合計値Iad_inを3等分して分配する。
ステップS1107で交流−直流変換器4cが動作中の場合、全ての交流−直流変換器4a〜4cが動作しているので、熱の偏りを無くすために、基準温度からの温度上昇値によって電流を分配する。具体的には、ステップS1111で、交流−直流変換器4a〜4cの温度Tad1、Tad2、Tad3について、予め設定されている基準温度Tad0からの温度上昇ΔTad1、ΔTad2、ΔTad3を以下の(式15)でそれぞれ算出する。
Figure 0005738382
基準温度Tad0は例えば常温や、電力変換装置の動作停止中の温度、冷却水の温度である。次に、ステップS1112で温度上昇ΔTad1、ΔTad2、ΔTad3の比により、交流−直流変換器4a〜4cに入力電流合計値Iad_inを分配する。(式16)を参照。
Figure 0005738382
交流−直流変換器4a〜4cに分配された電流値は、それぞれの制御(図2)において、入力電流Iinの振幅目標値21を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、交流−直流変換器4a〜4cのゲイン比が、分配された電流比と等しくなる。
以上説明したように、温度測定部41a〜41cにより計測された交流−直流変換器温度に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する。つまり、交流−直流変換器4a〜4cの変換器温度が高い場合は、交流−直流変換器電力分配手段12は複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を分散させるように電流を分配することで、交流−直流変換器を構成する部品の温度を一定以下に抑えることができ、部品の寿命を伸長させることができる。また、交流−直流変換器4a〜4cの変換器温度に偏りがある場合は、変換器温度の高い交流−直流変換器4a〜4cの電流を減らすように電流を分配することで、交流−直流変換器同士の温度が平衡し、寿命ばらつきを軽減することができる。
本実施の形態では、交流−直流変換器4a〜4cが全て動作しているときに、変換器温度により変換器温度の高い交流−直流変換器4a〜4cの電流を減らす例を示したが、交流−直流変換器4a〜4cが最大動作数以下で動作している場合に、変換器温度の高い交流−直流変換器4a〜4cの電流を減らしても良い。
温度測定部41a〜41cにより計測された交流−直流変換器温度に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について説明したが、直流−直流変換器7a〜7cについても同様のことが言える。つまり、温度測定部71a〜71cにより計測された直流−直流変換器温度に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する。具体的には、図22のフローチャートにおいて、交流−直流変換器4a〜4cを直流−直流変換器7a〜7cに、交流−直流変換器温度Tad1、Tad2、Tad3を直流−直流変換器温度Tdd1、Tdd2、Tdd3に、入力電流合計値Iad_inを出力電流合計値Idd_outに、温度上昇ΔTad1、ΔTad2、ΔTad3を直流−直流変換器温度上昇ΔTdd1、ΔTdd2、ΔTdd3にそれぞれ置き換えて、直流−直流変換器7a〜7cへ分配する出力電流Idd_out1 ,Idd_out2 ,Idd_out3 を算出することにより、前述の交流−直流変換器4a〜4cで説明した例と同様の効果が得られる。なお、基準温度Tad0は交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cにおいて、異なる値を用いてもよい。
以上説明したように、実施の形態6による電力変換装置は、温度測定部41a〜41c,71a〜71cにより取得した変換器温度に応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。つまり、交流−直流変換器4a〜4cの変換器温度が高い場合は、交流−直流変換器電力分配手段12は複数の交流−直流変換器4a〜4cに電流を分散させるように電流を分配し、交流−直流変換器4a〜4cの変換器温度に偏りがある場合は、変換器温度の高い交流−直流変換器4a〜4cの電流を減らすように電流を分配する。また、直流−直流変換器7a〜7cの変換器温度が高い場合は、直流−直流変換器電力分配手段13は複数の直流−直流変換器7a〜7cに電流を分散させるように電流を分配し、直流−直流変換器7a〜7cの変換器温度に偏りがある場合は、変換器温度の高い直流−直流変換器7a〜7cの電流を減らすように電流を分配する。
実施の形態7.
本実施の形態では、各変換器の効率を測定する効率測定部を備え、効率測定部により計測された変換器効率に応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。つまり、交流−直流変換器4a〜4cにおいて、変換器効率が高いものには大きい電力を分配し、変換器効率が低いものには小さい電力を分配する。また、直流−直流変換器7a〜7cにおいて、変換器効率が高いものには大きい電力を分配し、変換器効率が低いものには小さい電力を分配する。
本実施の形態における回路構成を図23に示す。実施の形態1と異なる箇所のみ説明する。並列接続された交流−直流変換器4a〜4cの出力と平滑コンデンサ5との間に交流−直流変換器出力電流センサ42a〜42cがそれぞれ接続され、平滑コンデンサ5と直流−直流変換器7a〜7cとの間に直流−直流変換器入力電流センサ72a〜72cがそれぞれ接続される。入力電圧センサ2と入力電流センサ3a〜3c、平滑コンデンサ電圧センサ6、交流−直流変換器出力電流センサ42a〜42cのセンサ値を制御手段に入力し、交流−直流変換器電力分配手段12は交流−直流変換器4a〜4cの変換器効率を算出し、変換器効率に応じて、交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する。
また、平滑コンデンサ電圧センサ6と直流−直流変換器入力電流センサ72a〜72c、出力電圧センサ9、出力電流センサ8a〜8cのセンサ値を制御手段に入力し、直流−直流変換器電力分配手段13は直流−直流変換器7a〜7cの変換器効率を算出し、変換器効率に応じて、直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する。
次に、変換器効率に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について図24のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1201で入力電圧センサ2から入力電圧Vin、入力電流センサ3a〜3cから交流−直流変換器入力電流Iad_in1,Iad_in2,Iad_in3、平滑コンデンサ電圧センサ6から平滑コンデンサ電圧Vdc、交流−直流変換器出力電流センサ42a〜42cから交流−直流変換器出力電流Iad_out1,Iad_out2,Iad_out3をそれぞれ取得する。
次に、ステップS1202で入力電圧Vin、交流−直流変換器入力電流Iad_in1,Iad_in2,Iad_in3、平滑コンデンサ電圧Vdc、交流−直流変換器出力電流Iad_out1,Iad_out2,Iad_out3から交流−直流変換器4a〜4cの変換器効率ηad1,ηad2,ηad3を以下の(式17)で算出する。
Figure 0005738382
ステップS1203で、交流−直流変換器4a〜4cの変換器効率ηad1,ηad2,ηad3の比で入力電流合計値Iac_inを分配し、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流割り当てIad_in1 、Iad_in2 、Iad_in3 を決定する。以下の(式18)を参照。
Figure 0005738382
交流−直流変換器4a〜4cに分配された電流値Iad_in1 、Iad_in2 、Iad_in3 は、それぞれの制御(図2)において、入力電流Iinの振幅目標値21を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、交流−直流変換器4a〜4cのゲイン比が、分配された電流比と等しくなる。
以上説明したように、入力電圧センサ2から取得した入力電圧Vin、入力電流センサ3a〜3cから取得した交流−直流変換器入力電流Iad_in1,Iad_in2,Iad_in3、平滑コンデンサ電圧センサ6から取得した平滑コンデンサ電圧Vdc、交流−直流変換器出力電流センサ42a〜42cから取得した交流−直流変換器出力電流Iad_out1,Iad_out2,Iad_out3より、交流−直流変換器4a〜4cの変換器効率ηad1,ηad2,ηad3を算出し、変換器効率ηad1,ηad2,ηad3に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する。つまり、変換器効率の低い交流−直流変換器4a〜4cには少ない電力を分配し、変換器効率の高い交流−直流変換器4a〜4cには多い電力を分配することで、並列接続された複数の交流−直流変換器4a〜4cを構成する半導体素子や磁性部品の経年劣化や初期ばらつきによる変換器効率のばらつきある場合に、効率の高い交流−直流変換器4a〜4cへの電力分配を増やし、積極的に動作させることで、電力変換装置全体の効率が上昇する。
本実施の形態では、交流−直流変換器4a〜4cが全て動作しているときに、変換器効率により変換器効率の高い交流−直流変換器4a〜4cの電流を増やす例を示したが、交流−直流変換器4a〜4cが最大動作数以下で動作している場合に、変換器効率の高い交流−直流変換器4a〜4cの電流を増やしても良い。
変換器効率に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について説明したが、直流−直流変換器7a〜7cについても同様のことが言える。つまり、平滑コンデンサ電圧センサ6から取得した平滑コンデンサ電圧Vdc、直流−直流変換器入力電流センサ72a〜72cから取得した直流−直流変換器入力電流Idd_in1,Idd_in2,Idd_in3、出力電圧センサ9から取得した出力電圧Vout、出力電流センサ8a〜8cから取得した出力電流Idd_out1,Idd_out2,Idd_out3より、直流−直流変換器7a〜7cの変換器効率ηdd1,ηdd2,ηdd3を算出し、変換器効率ηdd1,ηdd2,ηdd3に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する。直流−直流変換器7a〜7cの変換器効率ηdd1,ηdd2,ηdd3の算出式は、以下の(式19)となる。
Figure 0005738382
また、直流−直流変換器7a〜7cの変換器効率ηdd1,ηdd2,ηdd3の比で出力電流合計値Idd_outを分配し、直流−直流変換器7a〜7cの入力電流割り当てIdd_out1 、Idd_out2 、Idd_out3 を決定する。以下の(式20)を参照。
Figure 0005738382
直流−直流変換器7a〜7cに分配された電流値Idd_out1 、Idd_out2 、Idd_out3 は、それぞれの制御(図3)において、デューティ指令26を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、直流−直流変換器7a〜7cのゲイン比が、分配された入力電力比と等しくなる。
以上説明したように、変換器効率に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配することにより、前述の変換器効率に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する場合と同様の効果が得られる。
以上説明したように、実施の形態7による電力変換装置は、入力電圧センサ2から取得した入力電圧、入力電流センサ3a〜3cから取得した交流−直流変換器入力電流、平滑コンデンサ電圧センサ6から取得した平滑コンデンサ電圧、交流−直流変換器出力電流センサ42a〜42cから取得した交流−直流変換器出力電流、直流−直流変換器入力電流センサ72a〜72cから取得した直流−直流変換器入力電流、出力電圧センサ9から取得した出力電圧、出力電流センサ8a〜8cから取得した出力電流により、交流−直流変換器4a〜4cと直流−直流変換器7a〜7cの変換器効率を算出し、変換器効率に応じて並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。
つまり、交流−直流変換器電力分配手段12は、変換器効率の高い交流−直流変換器4a〜4cには多い電力を割り当て、変換器効率の低い交流−直流変換器4a〜4cには少ない電力を割り当てる。また、直流−直流変換器電力分配手段13は、、変換器効率の高い直流−直流変換器7a〜7cには多い電力を割り当て、変換器効率の低い直流−直流変換器7a〜7cには少ない電力を割り当てる。
実施の形態8.
本実施の形態では、各変換器の充電動作回数を記憶する充電回数記憶部を備え、充電回数記憶部により記憶された累積充電回数に応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。つまり、交流−直流変換器4a〜4cにおいて、累積充電回数が少ないものには大きい電力を分配し、累積充電回数が多いものには小さい電力を分配する。また、直流−直流変換器7a〜7cにおいて、累積充電回数が少ないものには大きい電力を分配し、累積充電回数が多いものには小さい電力を分配する。
本実施の形態における回路構成を図25に示す。実施の形態1と異なる箇所のみ説明する。制御手段11には、交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cが充電動作した累積回数を記憶する充電回数記憶部14を有する。充電回数記憶部14は、交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cの動作回数をそれぞれ記憶しており、各変換器が動作を開始する(電力割り当てが0から、0より大きくなる)と、各変換器に対応した動作回数がインクリメントする。
交流−直流変換器電力分配手段12は、充電回数記憶部14で記憶された交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数に応じて、交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する。
また、直流−直流変換器電力分配手段13は充電回数記憶部14で記憶された直流−直流変換器8a〜8cの累積充電回数に応じて、直流−直流変換器8a〜8cに電力を分配する。
次に、累積充電回数に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について図26のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1301で、交流−直流変換器4a〜4cの合計電力を増加させるかどうかを判定する。増加させる場合、ステップS1302で充電回数記憶部14から交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を読出し、ステップS1303で電力増加が可能な交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を比較する。ここで、電力増加が可能な交流−直流変換器4a〜4cとは、例えば現在動作している電力が定格電力に達していないものや、並列数を増加させる場合に動作が停止している(電力が0)ものである。
電力増加が可能な交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を比較し、交流−直流変換器4aの累積充電回数Nad1が最小のときは、交流−直流変換器4aの電力を増加させる(ステップS1304)。また、交流−直流変換器4bの累積充電回数Nad2が最小のときは、交流−直流変換器4bの電力を増加させる(ステップS1305)。交流−直流変換器4cの累積充電回数Nad3が最小のときは、交流−直流変換器4cの電力を増加させる(ステップS1306)。
一方、ステップS1301で、交流−直流変換器4a〜4cの合計電力を増加させない場合、ステップS1307で、交流−直流変換器4a〜4cの合計電力を減少させるかどうかを判定する。減少させる場合、ステップS1308で充電回数記憶部14から交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を読出し、ステップS1309で電力減少が可能な交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を比較する。ここで、電力減少が可能な交流−直流変換器4a〜4cとは、例えば、現在動作している(電力が0でない)ものである。
電力減少が可能な交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を比較し、交流−直流変換器4aの累積充電回数Nad1が最大のときは、交流−直流変換器4aの電力を減少させる(ステップS1310)。また、交流−直流変換器4bの累積充電回数Nad2が最大のときは、交流−直流変換器4bの電力を減少させる(ステップS1311)。交流−直流変換器4cの累積充電回数Nad3が最大のときは、交流−直流変換器4cの電力を減少させる(ステップS1312)。
本実施の形態では、交流−直流変換器4a〜4cの合計電力を増加させる場合は、累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3の少ない交流−直流変換器4a〜4cの電力を増加させ、交流−直流変換器4a〜4cの合計電力を減少させる場合は、累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3の多い交流−直流変換器4a〜4cの電力を減少させる例を示したが、累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3の割り合いにより、交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配しても良い。つまり、累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3の少ない交流−直流変換器4a〜4cは多い電力を分配し、累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3の多い交流−直流変換器4a〜4cには、少ない電力を分配する。具体的には、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流Iad_in1 、Iad_in2 、Iad_in3 を以下の通り分配する。以下の(式21)を参照。
Figure 0005738382
ただし、交流−直流変換器4a〜4cの合計入力電流をIad_inとする。交流−直流変換器4a〜4cに分配された電流値Iad_in1 、Iad_in2 、Iad_in3 は、それぞれの制御(図2)において、入力電流Iinの振幅目標値21を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、交流−直流変換器4a〜4cのゲイン比が、分配された電流比と等しくなる。
以上説明したように、充電回数記憶部14に記憶した累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する。つまり、累積充電回数の少ない交流−直流変換器4a〜4cには分配する電力が多くなるように、累積充電回数の多い交流−直流変換器4a〜4cには分配する電力が少なくなるように、電力を分配する。上記のように電力を分配することで、並列接続された複数の交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数を平均化することができるとともに、累積充電回数の多い交流−直流変換器4a〜4cの負荷を軽減することができる。そして、交流−直流変換器4a〜4cを構成する半導体素子や磁性部品の経年劣化の偏りを抑制し、電力変換装置全体の寿命が伸長する。
累積充電回数に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について説明したが、直流−直流変換器7a〜7cについても同様のことが言える。つまり、充電回数記憶部14に記憶された直流−直流変換器7a〜7cの累積充電回数Ndd1,Ndd2,Ndd3応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する。すなわち、累積充電回数の少ない直流−直流変換器7a〜7cには分配する電力が多くなるように、累積充電回数の多い直流−直流変換器7a〜7cには分配する電力が少なくなるように、電力を分配する。具体的には、図26のフローチャートにおいて、交流−直流変換器4a〜4cを直流−直流変換器7a〜7cに、交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を直流−直流変換器7a〜7cの累積充電回数Ndd1,Ndd2,Ndd3に置き換える。
また、累積充電回数Ndd1,Ndd2,Ndd3の割り合いにより、直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配しても良い。つまり、累積充電回数Ndd1,Ndd2,Ndd3の少ない直流−直流変換器7a〜7cは多い電力を分配し、累積充電回数Ndd1,Ndd2,Ndd3の多い直流−直流変換器7a〜7cには、少ない電力を分配する。具体的には、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流Idd_out1 、Idd_out2 、Idd_out3 を以下の通り分配する。以下の(式22)を参照。
Figure 0005738382
ただし、直流−直流変換器7a〜7cの合計出力電流をIdd_outとする。直流−直流変換器7a〜7cに分配された電流値Iad_in1 、Iad_in2 、Iad_in3 は、それぞれの制御(図3)において、デューティ指令26を決定する際のフィードバック制御(PI制御)のゲインに反映され、直流−直流変換器7a〜7cのゲイン比が、分配された入力電力比と等しくなる。
以上説明したように、累積充電回数に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配することにより、前述の累積充電回数に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する場合と同様の効果が得られる。
以上説明したように、実施の形態8による電力変換装置は、交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cの累積充電回数を充電回数記憶部14に記憶し、充電回数記憶部14から累積充電回数を読出し、累積充電回数に応じて並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。
つまり、交流−直流変換器電力分配手段12は、累積充電回数の多い交流−直流変換器4a〜4cには少ない電力を割り当て、累積充電回数の少ない交流−直流変換器4a〜4cには多い電力を割り当てる。また、直流−直流変換器電力分配手段13は、、累積充電回数の多い直流−直流変換器7a〜7cには少ない電力を割り当て、累積充電回数の少ない直流−直流変換器7a〜7cには多い電力を割り当てる。
本実施の形態では、各変換器の充電動作回数を記憶する充電回数記憶部を備え、充電回数記憶部により記憶された累積充電回数に応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定したが、累積充電回数の代わりに累積充電時間を用いても良い。つまり、各変換器の充電動作時間を記憶する充電時間記憶部を備え、充電時間記憶部により記憶された累積充電時間に応じて、並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。
そして、交流−直流変換器4a〜4cにおいて、累積充電時間が少ないものには大きい電力を分配し、累積充電時間が多いものには小さい電力を分配する。また、直流−直流変換器7a〜7cにおいて、累積充電時間が少ないものには大きい電力を分配し、累積充電時間が多いものには小さい電力を分配する。
具体的な回路構成については、図26において、充電回数記憶部14を充電時間記憶部に置き換える。充電時間記憶部は、例えば工場出荷時から交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cが動作中の(電力割り当てが0より大きい)時間をそれぞれ計測し、記憶する。交流−直流変換器電力分配手段12は、充電時間記憶部で記憶された交流−直流変換器4a〜4cの累積充電時間に応じて、交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する。また、直流−直流変換器電力分配手段13は充電時間記憶部で記憶された直流−直流変換器7a〜7cの累積充電時間に応じて、直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する。
累積充電時間に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法については、図26のフローチャートにおいて、交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3に置き換える。つまり、交流−直流変換器4a〜4cの合計電力を増加させる場合、充電時間記憶部から交流−直流変換器4a〜4cの累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3を読出し、電力増加が可能な交流−直流変換器4a〜4cの累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3を比較する。そして、累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3が最小の交流−直流変換器4a〜4cの電力を増加させる。一方、交流−直流変換器4a〜4cの合計電力を減少させる場合、充電時間記憶部から交流−直流変換器4a〜4cの累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3を読出し、電力減少が可能な交流−直流変換器4a〜4cの累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3を比較する。そして、累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3が最大の交流−直流変換器4a〜4cの電力を増加させる。
また、累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3の割り合いにより、交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配しても良い。つまり、累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3の少ない交流−直流変換器4a〜4cは多い電力を分配し、累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3の多い交流−直流変換器4a〜4cには、少ない電力を分配する。具体的には、交流−直流変換器4a〜4cの入力電流Iad_in1 、Iad_in2 、Iad_in3 を以下の通り分配する。以下の(式23)を参照。
Figure 0005738382
以上説明したように、充電時間記憶部に記憶した累積充電時間Lad1,Lad2,Lad3に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する。つまり、累積充電時間の少ない交流−直流変換器4a〜4cには分配する電力が多くなるように、累積充電時間の多い交流−直流変換器4a〜4cには分配する電力が少なくなるように、電力を分配する。上記のように電力を分配することで、累積充電回数に応じて並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配した場合と同様の効果が得られる。
累積充電時間に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する手法について説明したが、直流−直流変換器7a〜7cについても同様のことが言える。つまり、充電時間記憶部に記憶された直流−直流変換器7a〜7cの累積充電時間Ldd1,Ldd2,Ldd3応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配する。すなわち、累積充電時間の少ない直流−直流変換器7a〜7cには分配する電力が多くなるように、累積充電時間の多い直流−直流変換器7a〜7cには分配する電力が少なくなるように、電力を分配する。具体的には、図26のフローチャートにおいて、交流−直流変換器4a〜4cを直流−直流変換器7a〜7cに、交流−直流変換器4a〜4cの累積充電回数Nad1,Nad2,Nad3を直流−直流変換器7a〜7cの累積充電時間Ldd1,Ldd2,Ldd3に置き換える。
また、累積充電時間Ldd1,Ldd2,Ldd3の割り合いにより、直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配しても良い。つまり、累積充電時間Ldd1,Ldd2,Ldd3の少ない直流−直流変換器7a〜7cは多い電力を分配し、累積充電時間Ldd1,Ldd2,Ldd3の多い直流−直流変換器7a〜7cには、少ない電力を分配する。具体的には、直流−直流変換器7a〜7cの出力電流Idd_out1 、Idd_out2 、Idd_out3 を以下の通り分配する。以下の(式24)を参照。
Figure 0005738382
以上説明したように、累積充電時間に応じて直流−直流変換器電力分配手段13が直流−直流変換器7a〜7cに電力を分配することにより、前述の累積充電時間に応じて交流−直流変換器電力分配手段12が交流−直流変換器4a〜4cに電力を分配する場合と同様の効果が得られる。
以上説明したように、交流−直流変換器4a〜4c及び直流−直流変換器7a〜7cの累積充電時間を充電時間記憶部に記憶し、充電時間記憶部から累積充電時間を読出し、累積充電時間に応じて並列接続された交流−直流変換器4a〜4c及び並列接続された直流−直流変換器7a〜7cに分配する電力を決定する。
つまり、交流−直流変換器電力分配手段12は、累積充電時間の多い交流−直流変換器4a〜4cには少ない電力を割り当て、累積充電時間の少ない交流−直流変換器4a〜4cには多い電力を割り当てる。また、直流−直流変換器電力分配手段13は、累積充電時間の多い直流−直流変換器7a〜7cには少ない電力を割り当て、累積充電時間の少ない直流−直流変換器7a〜7cには多い電力を割り当てる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することができる。
なお、各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
1,31,41 交流入力電源としての交流電源、 2 入力電圧センサ、
3a〜3c 入力電流センサ、 4a〜4c 交流−直流変換器、
5、36、52 平滑コンデンサ、 6 平滑コンデンサ電圧センサ、
7a〜7c 直流−直流変換器、 8a〜8c 出力電流センサ、
9 出力電圧センサ、 10 負荷、
11 制御手段、 12 交流−直流変換器電力分配手段、
13 直流−直流変換器電力分配手段、 14 充電回数記憶部、
41a〜41c,71a〜71c 温度測定部、
42a〜42c 交流−直流変換器出力電流センサ、
72a〜72c 直流−直流変換器入力電流センサ、
32,53 ダイオードブリッジ、 33、42 限流用リアクトル、
34,43〜46,48〜51,54〜57,62a〜62d 半導体スイッチ素子、
35 整流用ダイオード、 47 直流電圧源、 53 単相インバータ回路、 54 コンバータ回路、 58 ハーフブリッジ型のインバータ回路、
61 直流電圧源、 63a〜63d 共振コンデンサ、
64 共振リアクトル、 65 絶縁トランス、 66 整流ダイオード、
67 出力平滑リアクトル、 68 出力平滑コンデンサ。

Claims (65)

  1. 交流電源の出力である交流を共通の入力とし、それぞれ前記交流を直流に変換する、互いに並列接続された複数の交流−直流変換器、
    前記複数の交流−直流変換器の各々の出力を平滑する、前記複数の交流−直流変換器に共通の平滑コンデンサ、
    前記平滑コンデンサの出力を共通の入力とし、それぞれ前記平滑コンデンサの出力の電圧を負荷の電圧に変換する、互いに並列接続された複数の直流−直流変換器、
    前記複数の交流−直流変換器に共通の入力電圧となる、前記交流電源の出力である交流電圧を測定する入力電圧測定部、
    前記複数の交流−直流変換器の各々の入力電流を測定する入力電流測定部、
    前記負荷の電圧となる出力電圧を測定する出力電圧測定部、
    前記複数の直流−直流変換器の各々の出力電流を測定する出力電流測定部、および
    前記複数の交流−直流変換器および前記複数の直流−直流変換器の通流を制御する制御手段、
    を備えた電力変換装置であって、
    前記制御手段は、前記電力変換装置が前記交流電源から前記負荷へ変換する電力のうち、前記複数の交流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する交流−直流変換器電力分配手段と、前記複数の直流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する直流−直流変換器電力分配手段とを有する
    ことを特徴とする電力変換装置
  2. 交流電源の出力である交流を共通の入力とし、それぞれ前記交流を直流に変換する、互いに並列接続された複数の交流−直流変換器、
    前記複数の交流−直流変換器の各々の出力を平滑する、前記複数の交流−直流変換器に共通の平滑コンデンサ、
    前記平滑コンデンサの出力を共通の入力とし、それぞれ前記平滑コンデンサの出力の電圧を負荷の電圧に変換する、互いに並列接続された複数の直流−直流変換器、
    前記複数の交流−直流変換器に共通の入力電圧となる、前記交流電源の出力である交流電圧を測定する入力電圧測定部、
    前記複数の交流−直流変換器の各々の入力電流を測定する入力電流測定部、
    前記負荷の電圧となる出力電圧を測定する出力電圧測定部、
    前記複数の直流−直流変換器の各々の出力電流を測定する出力電流測定部、および
    前記複数の交流−直流変換器および前記複数の直流−直流変換器の通流を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段が、前記複数の交流−直流変換器および前記複数の直流−直流変換器の動作の状態に応じて前記複数の交流−直流変換器および前記複数の直流−直流変換器の各々に分配する電力を決定する電力変換装置であって、
    前記制御手段は、前記電力変換装置が前記交流電源から前記負荷へ変換する電力のうち、前記複数の交流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する交流−直流変換器電力分配手段と、前記複数の直流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する直流−直流変換器電力分配手段とを有する
    ことを特徴とする電力変換装置
  3. 前記交流−直流変換器は、複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とを有する単相インバータを一つ以上有し、前記交流電源の電圧に前記単相インバータの出力電圧を重畳させる交流−直流変換器であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記交流−直流変換器は、複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とを有するハーフブリッジ型の単相インバータを一つ以上有し、交流電源の電圧に前記ハーフブリッジ型の単相インバータの出力電圧を重畳させる交流−直流変換器であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御手段は、交流の力率を制御しつつ前記交流−直流変換器の出力直流電圧が直流電圧目標値に追従するように前記交流−直流変換器を制御すると共に、
    前記直流−直流変換器と前記負荷との間の直流出力が目標値に追従するように前記直流−直流変換器を制御し、前記直流−直流変換器と前記負荷との間の直流出力に応じて、前記交流−直流変換器の前記直流電圧目標値を調整することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の電力変換装置。
  6. 前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電流測定部で測定される前記出力電流に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  7. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電流が所定値以下の場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記交流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  8. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電流が所定値よりも大きい場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を増やし、交流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項記載の電力変換装置。
  9. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電流が所定値以下の場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記直流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項または請求項に記載の電力変換装置。
  10. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電流が所定値よりも大きい場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を増やし、直流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項または請求項に記載の電力変換装置。
  11. 前記所定値はゼロであることを特徴とする請求項10記載の電力変換装置。
  12. 前記出力電流は、前記制御手段により決定される前記出力電流の目標値であることを特徴とする請求項乃至請求項11の何れか一に記載の電力変換装置。
  13. 前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電流測定部で測定される入力電流に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  14. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電流が所定値以下の場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記交流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項13記載の電力変換装置。
  15. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電流が所定値よりも大きい場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を増やし、交流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項14記載の電力変換装置。
  16. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電流が所定値以下の場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記直流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項14または請求項15記載の電力変換装置。
  17. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電流が所定値よりも大きい場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を増やし、直流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項14または請求項15記載の電力変換装置。
  18. 前記所定値はゼロであることを特徴とする請求項17記載の電力変換装置。
  19. 前記入力電流は、前記制御手段により決定される前記入力電流の目標値であることを特徴とする請求項13乃至請求項18の何れか一に記載の電力変換装置。
  20. 前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電圧測定部で測定される前記入力電圧に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  21. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電圧測定部で測定される前記入力電圧より、入力電流上限値または出力電流上限値を決定し、前記入力電流上限値または出力電流上限値に応じて、前記複数の交流−直流変換器へ分配する電力を決定することを特徴とする請求項20記載の電力変換装置。
  22. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電圧測定部で測定される前記入力電圧より、入力電流上限値または出力電流上限値を決定し、前記入力電流上限値または出力電流上限値に応じて、前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力を決定することを特徴とする請求項21記載の電力変換装置。
  23. 前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電圧測定部で測定される前記負荷の電圧に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  24. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記負荷の電圧が所定値以下の場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記交流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項23記載の電力変換装置。
  25. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記負荷の電圧が所定値よりも大きい場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を増やし、交流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項23記載の電力変換装置。
  26. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記負荷の電圧が所定値以下の場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を増やし、直流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項24または請求項25記載の電力変換装置。
  27. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記負荷の電圧が所定値よりも大きい場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記直流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項24または請求項25記載の電力変換装置。
  28. 前記所定値は、前記複数の直流−直流変換器の最大出力電圧であることを特徴とする請求項27記載の電力変換装置。
  29. 前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電流測定部で測定される前記入力電流と、前記入力電圧測定部で測定される前記入力電圧との演算により得られる入力電力に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至乃請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  30. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電力が所定値以下の場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記交流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項29記載の電力変換装置。
  31. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電力が所定値よりも大きい場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を増やし、交流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項29記載の電力変換装置。
  32. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電力が所定値以下の場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記直流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項30または請求項31記載の電力変換装置。
  33. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記入力電力が所定値よりも大きい場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を増やし、直流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項30または請求項31記載の電力変換装置。
  34. 前記所定値はゼロであることを特徴とする請求項33記載の電力変換装置。
  35. 前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電流測定部で測定される前記出力電流と、前記出力電圧測定部で測定される前記負荷の電圧との演算により得られる出力電力に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  36. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電力が所定値以下の場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記交流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項35記載の電力変換装置。
  37. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電力が所定値よりも大きい場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を増やし、交流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項35記載の電力変換装置。
  38. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電力が所定値以下の場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を減らし、少数の前記直流−直流変換器に電力を集中させるように電力を配分することを特徴とする請求項36または請求項37記載の電力変換装置。
  39. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記出力電力が所定値よりも大きい場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を増やし、直流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項36または請求項37記載の電力変換装置。
  40. 前記所定値はゼロであることを特徴とする請求項39記載の電力変換装置。
  41. 前記所定値は、前記交流−直流変換器における力率が一定以上となる前記入力電流もしくは前記出力電流もしくは前記負荷の電圧もしくは前記入力電流と前記入力電圧とから得られる入力電力もしくは前記出力電流と前記出力電圧とから得られる出力電力であることを特徴とする請求項1415242530313637の何れか一に記載の電力変換装置。
  42. 前記所定値は、前記直流−直流変換器におけるZVS(Zero Voltage Switching)が成立する前記入力電流もしくは前記出力電流もしくは前記負荷の電圧もしくは前記入力電流と前記入力電圧とから得られる入力電力もしくは前記出力電流と前記出力電圧とから得られる出力電力であることを特徴とする請求項101617262732333839の何れか一に記載の電力変換装置。
  43. 前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器は、各変換器の温度を測定する温度測定部を備え、前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記温度測定部で測定される変換器温度に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  44. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記変換器温度が所定値よりも大きい場合、前記複数の交流−直流変換器の動作数を増やし、交流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項43記載の電力変換装置。
  45. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記変換器温度が所定値よりも大きい場合、前記複数の直流−直流変換器の動作数を増やし、直流−直流変換器一つ当りの電力が分散するように電力を配分することを特徴とする請求項44記載の電力変換装置。
  46. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の変換器温度を比較し、変換器温度の高い前記複数の交流−直流変換器の電力は小さくなるように、変換器温度の低い前記複数の交流−直流変換器の電力は大きくなるように、電力を分配することを特徴とする請求項43記載の電力変換装置。
  47. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の直流−直流変換器の変換器温度を比較し、変換器温度の高い前記複数の直流−直流変換器の電力は小さくなるように、変換器温度の低い前記複数の直流−直流変換器の電力は大きくなるように、電力を分配することを特徴とする請求項46記載の電力変換装置。
  48. 前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器は、各変換器の効率を測定する効率測定部を備え、前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記効率測定部で測定される変換器効率に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  49. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の前記変換器効率を比較し、前記変換器効率の低い前記複数の交流−直流変換器の電力は小さくなるように、前記変換器効率の高い前記複数の交流−直流変換器の電力は大きくなるように、電力を分配することを特徴とする請求項48記載の電力変換装置。
  50. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の直流−直流変換器の前記変換器効率を比較し、前記変換器効率の低い前記複数の直流−直流変換器の電力は小さくなるように、前記変換器効率の高い前記複数の直流−直流変換器の電力は大きくなるように、電力を分配することを特徴とする請求項49記載の電力変換装置。
  51. 前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器は、各変換器の累積充電回数を計測する累積充電回数計測部を備え、前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記累積充電回数計測部で計測される累積充電回数に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  52. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の電力を減らす場合に、前記複数の交流−直流変換器の前記累積充電回数を比較し、前記累積充電回数の多い前記複数の交流−直流変換器の電力を優先的に減らすように電力を分配することを特徴とする請求項51記載の電力変換装置。
  53. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の電力を減らす場合に、前記複数の直流−直流変換器の前記累積充電回数を比較し、前記累積充電回数の多い前記複数の直流−直流変換器の電力を優先的に減らすように電力を分配することを特徴とする請求項52記載の電力変換装置。
  54. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の電力を増やす場合に、前記複数の交流−直流変換器の前記累積充電回数を比較し、前記累積充電回数の少ない前記複数の交流−直流変換器の電力を優先的に増やすように電力を分配することを特徴とする請求項51記載の電力変換装置。
  55. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の直流−直流変換器の電力を増やす場合に、前記複数の直流−直流変換器の前記累積充電回数を比較し、前記累積充電回数の少ない前記複数の直流−直流変換器の電力を優先的に増やすように電力を分配することを特徴とする請求項52記載の電力変換装置。
  56. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の前記累積充電回数を比較し、前記累積充電回数の多い前記複数の交流−直流変換器の電力は小さくなるように、前記累積充電回数の少ない前記複数の交流−直流変換器の電力は大きくなるように、電力を分配することを特徴とする請求項51記載の電力変換装置。
  57. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の直流−直流変換器の前記累積充電回数を比較し、前記累積充電回数の多い前記複数の直流−直流変換器の電力は小さくなるように、前記累積充電回数の少ない前記複数の直流−直流変換器の電力は大きくなるように、電力を分配することを特徴とする請求項56記載の電力変換装置。
  58. 前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器は、各変換器の累積充電時間を計測する累積充電時間計測部を備え、前記交流−直流変換器電力分配手段、及び前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記累積充電時間計測部で計測される累積充電時間に応じて、前記複数の交流−直流変換器、及び前記複数の直流−直流変換器へ分配する電力をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一に記載の電力変換装置。
  59. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の電力を減らす場合に、前記複数の交流−直流変換器の前記累積充電時間を比較し、前記累積充電時間の長い前記複数の交流−直流変換器の電力を優先的に減らすように電力を分配することを特徴とする請求項58記載の電力変換装置。
  60. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の電力を減らす場合に、前記複数の直流−直流変換器の前記累積充電時間を比較し、前記累積充電時間の長い前記複数の直流−直流変換器の電力を優先的に減らすように電力を分配することを特徴とする請求項59記載の電力変換装置。
  61. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の電力を増やす場合に、前記複数の交流−直流変換器の前記累積充電時間を比較し、前記累積充電時間の短い前記複数の交流−直流変換器の電力を優先的に増やすように電力を分配することを特徴とする請求項58記載の電力変換装置。
  62. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の直流−直流変換器の電力を増やす場合に、前記複数の直流−直流変換器の前記累積充電時間を比較し、前記累積充電時間の短い前記複数の直流−直流変換器の電力を優先的に増やすように電力を分配することを特徴とする請求項61記載の電力変換装置。
  63. 前記交流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の交流−直流変換器の前記累積充電時間を比較し、前記累積充電時間の長い前記複数の交流−直流変換器の電力は小さくなるように、前記累積充電時間の短い前記複数の交流−直流変換器の電力は大きくなるように、電力を分配することを特徴とする請求項58記載の電力変換装置。
  64. 前記直流−直流変換器電力分配手段は、前記複数の直流−直流変換器の前記累積充電時間を比較し、前記累積充電時間の長い前記複数の直流−直流変換器の電力は小さくなるように、前記累積充電時間の短い前記複数の直流−直流変換器の電力は大きくなるように、電力を分配することを特徴とする請求項63記載の電力変換装置。
  65. 前記複数の交流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する交流−直流変換器電力分配手段及び、前記複数の直流−直流変換器へどのように電力を分配するかを決定する直流−直流変換器電力分配手段が、一つの変換器の電力が定格を越えないように、複数の変換器に電力を配分することを特徴とする請求項1乃至請求項64の何れか一に記載の電力変換装置。
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