JP5735655B2 - 2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン、その誘導体、及びその塩の調製方法 - Google Patents

2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン、その誘導体、及びその塩の調製方法 Download PDF

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Description

現在、新規の方法が、2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)、式(IV)のその誘導体、及びその塩を合成するために開発されており、これには、c)還元的アミノ化工程が含まれる。これらの化合物は、ケラチン繊維を染色するための組成物における一次中間体として使用され得る。
米国特許第2,273,564号は、2位に置換基を有する置換1,4−ジアミノベンゼン化合物を合成するための方法を開示している。米国特許第6,648,923 B1号は、2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン及びその塩の合成するための方法を開示している。
2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)、その誘導体、及びその塩を得るための上記の先の合成は、完全に満足できるものではない。
したがって、2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)、式(IV)の誘導体、及びその塩を合成するために、単純、かつ産業上利用可能で有効な、経済的で高収率の方法が必要である。
米国特許第2,273,564号 米国特許第6,648,923 B1号
本発明の方法の主な工程は、主な中間体としてキノンモノオキシム(例えば、2−メトキシメチルニトロソフェノール)の調製を含む還元的アミノ化である。
新規の方法が、2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)、式(IV)の誘導体、及びその塩を合成するために開発されており、これは、新規の高収率かつ費用効率の高い単純な方法における前記化合物の産生を可能にする。
Figure 0005735655
前記方法は、アミン、還元剤、及び任意に還元的アミノ化触媒及び/又は更なる溶媒の存在下で、式(III)の化合物の還元的アミノ化を行って、式(IV)の化合物を調製する工程を含み、
Figure 0005735655
式中、R、R、Rは、
(a)
(i)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ不飽和の脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル
(ii)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、モノ又はポリ不飽和のアリール、及び
(iii)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、モノ又はポリ不飽和のヘテロアリールからなる群から選択され、
(i)、(ii)、及び(iii)の前記は、1〜10個の炭素原子と、O、F、N、P、及びSiからなる群から選択される0〜5個のヘテロ原子とを含む、C結合置換基、
(b)SA、SO、SO、SSA、SOA、SONA、SNA、及びSONAからなる群から選択されるS結合置換基、
(c)OA、ONAからなる群から選択されるO結合置換基、
(d)NA;(NA、NASA、NO;NAからなる群から選択されるN結合置換基、
(e)COOA、CONA、CONACOA、C(=NA)NA、CN、及びXからなる群から選択される置換基、
(f)1〜12個の炭素原子と0〜4個のヘテロ原子とを含むモノ−、ポリ−、及びペル−フルオロアルキルからなる群から選択されるフルオロアルキル置換基、
(g)水素、
並びにこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
式中、A、A、及びAは、H;置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、アルキル、モノ若しくはポリ不飽和のアルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、又はヘテロオレフィン;置換若しくは非置換の、モノ若しくはポリ環式脂肪族、アリール、又は複素環式;及び置換若しくは非置換の、モノ−、ポリ−、又はペル−フルオロアルキルからなる群から独立して選択される置換基であるか、又はA及びAは、それらが結合している窒素原子と共に環を形成し、前記は、1〜10個の炭素原子と、O、S、N、P、及びSiからなる群から選択される0〜5個のヘテロ原子とを含み;Xは、F、Cl、Br、I、及びこれらの混合物からなる群から選択されるハロゲンであり、
は、水素、ヒドロキシアルキル、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の不飽和脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
は、水素、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の不飽和の脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
及びRは、水素、ヒドロキシル、アルキル、ヘテロアルキル、モノ又はポリヒドロキシアルキル、モノ又はポリヒドロキシヘテロアルキルからなる群から選択され、
が−CHOHであり、Rが−Hであるとき、対応するジオールのそれぞれのヒドロキシル官能基は、保護基で任意に保護され、
nは、0、1、2、又は3に相当る。
(a)(i)において、脂肪族基がアルキル基、ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基であることが好ましい。
において、脂肪族基がアルキル基、ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基、不飽和脂肪族基がヒドロキシアルキル基又は不飽和アルキル基であることが好ましい。
において、脂肪族基がアルキル基、ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基であることが好ましい。
nは、0又は1であることが好ましく、0であることがより好ましい。
前記方法は、ニトロソ化剤及び1つ以上の溶媒の存在下で、ニトロソ官能基を式(II)の化合物に挿入して、式(III)の化合物を調製する工程を更に含み、
Figure 0005735655
式中、R1、R2、R3、R4、R5は置換基であり、nは上に定義される表示であり、
化合物(II)のフェノール性ヒドロキシル置換基は、保護基を任意に含む。
前記方法は、アルキル化剤の存在下、未希釈又は1つ以上の溶媒の存在下で、式(I)の化合物をアルキル化して、式(II)の化合物を調製する工程を更に含み、
Figure 0005735655
式中、R、R、R、Rは置換基であり、nは既に定義される表示であり、
5’は、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の不飽和の脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
化合物(II)のフェノール性ヒドロキシル置換基は、保護基を任意に含む。
5’ において、脂肪族基がアルキル基、ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基であることが好ましい。
本明細書において、「置換」という用語は、次の非限定群;脂肪族、ヘテロ脂肪族、具体的にはアルキル;又はヘテロアルキル;モノ若しくはポリ不飽和脂肪族、具体的にはアルキル;又はヘテロ不飽和アルキル;モノ若しくはポリ不飽和アリール;モノ若しくはポリ不飽和ヘテロアリールを指し、前記系は、約1〜10個の炭素原子と、O、S、N、P、及びSi、並びにこれらの混合物からなる群から選択される約0〜5個のヘテロ原子とを含む。
当業者は、本発明のプロセス中に保護基を使用する必要性を判断するであろう。保護基は、化学分野において幅広く使用されており、本発明において説明される方法の使用を厭わない当業者は、共通一般知識及びPeter G.M.Wuts,Theodora W.Greene,Wiley−Interscience;4 edition(October 30,2006)による「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」又はPhilip J.Kocienski,Thieme,Stuttgart;Auflage:3rd Revised edition(14.February 2005)による「Protecting groups」等のその用途専用の書物を使用する。
そのため、当業者がプロセス中に保護基を使用することにした場合、保護基を除去するために、追加の脱保護工程を加えることを決定するであろう。
工程a)から得られる化合物II−aの1HNMR。 工程b)から得られる化合物III−aの1HNMR。 工程d)から得られる化合物VI−aの1HNMR。 工程e)から得られる化合物IV−aの1HNMR。
本発明において使用される異なる工程が、これより詳述される。
I.1つ以上の溶媒中のアミン、還元剤、及び任意に還元的アミノ化触媒を用いた、式(III)の化合物の還元的アミノ化を行って、式(IV)の化合物を調製することからなる還元的アミノ化工程c):
Figure 0005735655
還元的アミノ化工程c)のための溶媒の非限定例には、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物が含まれる。
還元的アミノ化工程c)のためのアミンの非限定例には、式R67NHの化合物、具体的にはヒドロキシルアミン、アンモニア、又はそれらの塩が含まれる。
還元的アミノ化工程c)のための還元剤の非限定例には、ヒドラジン、H2、LiAlH4、LiBH4、DIBAL−H、NaBH4、NaCNBH3、B26、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、及びこれらの混合物が含まれる。
還元的アミノ化工程c)のための還元的アミノ化触媒の非限定例には、ラネーニッケル、ニッケル、パラジウム、リンドラー触媒、コバルト、亜クロム酸銅、白金、酸化白金、レニウム、塩化スズ(II)(tin(II)chlorie)、塩化チタン(III)、亜鉛、サマリウム、鉄、及びこれらの混合物が含まれる。
式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、及びR7は置換基であり、nは「課題を解決するための手段」の項の還元的アミノ化工程c)において既に定義される表示である。
I.1.還元的アミノ化工程c)
還元的アミノ化工程c)は、直接還元的アミノ化によって、即ち、工程d)及び工程e)がワンポット反応で行われるか、又は間接還元的アミノ化によって、即ち、工程d)及び工程e)が連続して行われるかのいずれかによって行われ得る。
I.1.a未希釈又は1つ以上の溶媒中のアミンと化合物(III)を反応させることによって、縮合工程d)を行って、式(VI)の化合物を調製する工程:
Figure 0005735655
式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、及びR7は置換基であり、nは「課題を解決するための手段」の項の還元的アミノ化工程c)において既に定義される表示である。
縮合工程d)のための溶媒の非限定例には、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物が含まれる。
縮合工程d)のためのアミンの非限定例には、式R67NHの化合物、具体的にはヒドロキシルアミン、アンモニア、又はそれらの塩が含まれる。
I.1.b還元剤、及び任意に還元的アミノ化触媒の存在下で、未希釈及び1つ以上の溶媒中で化合物(VI)を反応させることによって、還元工程e)を行って、式(IV)の化合物を調製する工程:
Figure 0005735655
式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、及びR7は置換基であり、nは「課題を解決するための手段」の項の還元的アミノ化工程c)において既に定義される表示である。
還元工程e)のための溶媒の非限定例には、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物が含まれる。
還元工程e)のための還元剤の非限定例には、ヒドラジン、H2、LiAlH4、LiBH4、DIBAL−H、NaBH4、NaCNBH3、B26、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、及びこれらの混合物が含まれる。
還元工程e)のための還元的アミノ化触媒の非限定例には、ラネーニッケル、ニッケル、パラジウム、リンドラー触媒、コバルト、亜クロム酸銅、白金、酸化白金、レニウム、塩化スズ(II)、塩化チタン(III)、亜鉛、サマリウム、鉄、及びこれらの混合物が含まれる。
II.1つ以上の溶媒中のニトロソ化剤を用いた化合物(II)にニトロソ官能基を挿入して、式(III)の化合物を調製することからなるニトロソ化の第2の工程b):
Figure 0005735655
ニトロソ化反応の付加物が、4−ニトロソフェノール(p−ニトロソフェノール又は4−ヒドロキシニトロベンゼンとも称される)をもたらし、これは、その互変異性体、キノンオキシム(Leigh C.Anderson,R.L.Yanke,J.Am.Chem.Soc.,1934,56(3),pp 732〜735を参照)と均衡状態にあることに留意することは重要である。
それ故に、化合物(III)の式には、その互変異性体(III−t)も含まれる。
Figure 0005735655
ニトロソ化工程b)のための溶媒の非限定例には、水、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物が含まれる。
ニトロソ化工程b)のためのニトロソ化剤の非限定例には、NaNO2及びH2SO4、NaNO2及びNaOH、亜硝酸イソアミル(i−AmNO2)及びK2CO3、並びにこれらの混合物が含まれる。
式中、R1、R2、R3、R4、R5は置換基であり、nは「課題を解決するための手段」の項の還元的アミノ化工程c)において既に定義される表示である。
III.未希釈又は1つ以上の溶媒中のアルキル化剤を用いた化合物(I)をアルキル化して、式(II)の化合物を調製することからなるアルキル化工程a):
Figure 0005735655
アルキル化工程a)のための溶媒の非限定例には、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物が含まれる。
アルキル化工程a)のためのアルキル化剤の非限定例は、メタノール、(C1〜C4)−I、(C1〜C4)−Cl、(C1〜C4)−Br、Me2SO4、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
式中、R、R、Rは、
(a)
(i)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族、具体的にはアルキル、又はヘテロアルキル、モノ若しくはポリ不飽和の脂肪族、具体的にはアルキル、又はヘテロ不飽和アルキル
(ii)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、モノ又はポリ不飽和のアリール、及び
(iii)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、モノ又はポリ不飽和のヘテロアリールからなる群から選択され、
(i)、(ii)、及び(iii)の前記は、1〜10個の炭素原子と、O、F、N、P、及びSiからなる群から選択される0〜5個のヘテロ原子とを含む、C結合置換基、
(b)SA、SO、SO、SSA、SOA、SONA、SNA、及びSONAからなる群から選択されるS結合置換基、
(c)OA、ONAからなる群から選択されるO結合置換基、
(d)NA;(NA、NASA、NO;NAからなる群から選択されるN結合置換基、
(e)COOA、CONA、CONACOA、C(=NA)NA、CN、及びXからなる群から選択される置換基、
(f)1〜12個の炭素原子と0〜4個のヘテロ原子とを含むモノ−、ポリ−、及びペル−フルオロアルキルからなる群から選択されるフルオロアルキル置換基、
(g)水素、
並びにこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
式中、A、A、及びAは、H;置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、アルキル、モノ若しくはポリ不飽和のアルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、又はヘテロオレフィン;置換若しくは非置換の、モノ若しくはポリ環式脂肪族、アリール、又は複素環式;及び置換若しくは非置換の、モノ−、ポリ−、又はペル−フルオロアルキルからなる群から独立して選択される置換基であるか、又はA及びAは、それらが結合している窒素原子と共に環を形成し、前記は、1〜10個の炭素原子と、O、S、N、P、及びSiからなる群から選択される0〜5個のヘテロ原子とを含み、Xは、F、Cl、Br、I、及びこれらの混合物からなる群から選択されるハロゲンであり、
は、好ましくは水素、あるいは直鎖アルキル置換基、アルコキシ置換基、アルコキシアルキル置換基、あるいはアルコキシ置換基である。
は、好ましくは水素、あるいは直鎖アルキル置換基、アルコキシ置換基、アルコキシアルキル置換基、あるいは更にはアルコキシ置換基、あるいはメトキシ置換基であり、
は、好ましくは水素であり、
は、水素、ヒドロキシアルキル、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族、具体的にはアルキル、又はヘテロアルキル、モノ若しくはポリ不飽和の脂肪族、具体的にはアルキル、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基である。Rは、好ましくは水素、あるいはヒドロキシアルキル置換基、直鎖アルキル置換基、アルコキシ置換基、アルコキシアルキル置換基、あるいはアルコキシ置換基、あるいはCH2−OH置換基であり、
5’は、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族、具体的にはアルキル、又はヘテロアルキル;モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の不飽和の脂肪族、具体的には不飽和アルキル、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、R5’は、好ましくは直鎖アルキル置換基、アルコキシ置換基、アルコキシアルキル置換基、あるいはアルコキシ置換基、あるいはCH置換基であり、
がCHOHであり、RがHであるとき、対応するジオールのそれぞれのヒドロキシル官能基は、保護基で任意に保護され、
nは、0、1、2、又は3に相当し、好ましくは0又は1、より好ましくは0である。
未希釈又は1つ以上の溶媒中の化合物(I)を位置選択的にアルキル化して、化合物(II)を調製する工程。
上記のアルキル化工程a)は、A)少なくとも1種のO活性化剤及び求核アルキル化剤を用いてO活性化を行うことによるか、又はB)求核試薬、求電子アルキル化剤、及び/若しくは塩基として式(V)のアルコキシドを用いることによるかのいずれかによって、実行することができる。したがって、本発明において、「アルキル化剤」という用語は、求核アルキル化剤及び求電子アルキル化剤を含む。
−A/少なくとも1種O活性化剤及び求核アルキル化剤を用いてO活性化を行うこと;
アルキル化は、従来の方法を用いて、即ち、少なくとも1種O活性化剤及び少なくとも1種求核アルキル化剤を用いて実行され得る。
求核アルキル化剤は、アルキルアニオン(カルバニオン)の等価体を供給する。例には、グリニャール(有機マグネシウム)、有機リチウム、有機銅、及び有機ナトリウム試薬等の有機金属化合物の使用が挙げられる。これらの化合物は、一般的には、O活性化基等の電子不足の炭素原子に添加することができる。
O活性化剤の非限定例には、トリフェニルホスフィン、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)、塩化トシル、塩化メシル、及びこれらの混合物が含まれる。
あるいは、OH基は、H2O又はハロゲン化物(Cl、Br、I)等の離脱基に変換され得、それ故に、求核アルキル化剤を離脱基と置き換え、式(II)の所望のエーテル誘導体を形成することを可能にする。
前述の条件を用い、ベンジル型第一級アルコールにおいてアルキル化を行うことが望ましいとき、当該技術分野における当業者はまた、酸性フェノール性アルコールにおいて保護基を添加する必要があるか否かも判断する。
保護基の使用を避けるつもりであるとき、当業者は、式(II)のエーテル誘導体を得るために化学選択的条件を模索する。例えば、Synthesis 2008,21,3487〜3491は、ジメチルスルホキシドによって触媒作用を受ける2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン及びメタノール又はエタノールを用いたベンジルアルコールの化学選択的エーテル化を説明している。
−B/求核試薬、求電子アルキル化剤、及び/又は塩基として、式(V)のアルコキシドを使用すること。
アルキル化はまた、他の従来の方法を用いて、即ち、式(V)のアルコキシドを生成するために、塩基の少なくとも1つの非限定例及び少なくとも1種の求電子アルキル化剤を用いて実行され得る。
Figure 0005735655
求電子アルキル化剤は、アルキルカチオンの等価体「E+」を供給する。
求電子アルキル化剤の非限定例には、メタノール、(C1〜C4)−I、(C1〜C4)−Br、(C1〜C4)−Cl、Me2SO4、及びこれらの混合物が含まれる。
塩基の非限定例には、水酸化ナトリウム−NaOH、水酸化カリウム−KOH、水酸化アンモニウム−NH4OH、水酸化カルシウム−Ca(OH)2、水酸化マグネシウム−Mg(OH)2、水酸化バリウム−Ba(OH)2、水酸化アルミニウム−Al(OH)3、水酸化第一鉄又は水酸化鉄(II)−Fe(OH)2、水酸化第一鉄又は水酸化鉄(III)−Fe(OH)3水酸化亜鉛−Zn(OH)2、水酸化リチウム−LiOH、重炭酸ナトリウム、及びこれらの混合物が含まれる。
前述の条件を用いて、ベンジル型第一級アルコールにおいてアルキル化を行うことが望ましいとき、当該技術分野における当業者はまた、フェノール性ヒドロキシル置換基において保護基を添加する必要があるか否かも判断する。
フェノール性ヒドロキシル置換基のための保護基の非限定例は、以下である。
エーテル;メチルエーテル、メトキシメチルエーテルMOM、メトキシエトキシメチルエーテル(MEM)、メチルチオメチルエーテル(MTM)、ベンジルオキシメチルエーテル(BOM)、テトラヒドロピラニルエーテル(THP)、エトキシエチルエーテル(EE)、ベンジルエーテル(R−OBn)、2−ナフチルメチルエーテル(NAP)、p−メトキシベンジルエーテル(PMB)、o−ニトロベンジルエーテル、p−ニトロベンジルエーテル、9−フェニルキサンチル−(ピキシル、px)、トリチルエーテル、メトキシトリチルエーテル。
シリルエーテル:トリメチルシリルエーテル(TMS−OR)、トリエチルシリルエーテル(TES−OR)、トリイソプロピルシリルエーテル(TIPS−OR)、フェニルジメチルシリルエーテル、t−ブチルジメチルシリルエーテル(TBS−OR又はTBDMS−OR)、t−ブチルジフェニルシリルエーテル(TBDPS−OR)。
エステル:活性化酸。RCO2H→「活性化酸」→カルボン酸誘導体(エステル、アミド等)Chem.Soc.Rev.1983,12,129又はAngew.Chem.Int.Ed.Engl.1978,17,569を参照。
酢酸塩:R−OH→RO2CCH3→「活性化酢酸塩」→クロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ピバラート(t−ブチルエステル)、安息香酸塩(Bz)。
ジオール置換基のための保護基の非限定例(Synthesis,1981,501を参照)イソプロピリデン(アセトニド)、シクロアルキリデンケタール、ベンジリデンアセタール、p−メトキシベンジリデン、炭素塩、ジ−t−ブチルシリレン(DTBS)、1,3−(1,1,3,3)−テトライソプロピルジシロキサニリデン(TIPDS)。
保護基の使用を避けるつもりであるとき、当業者は、式(II)のエーテル誘導体を得るために化学選択的条件を模索する。
式(IV)の所望の化合物をもたらす合成順序に含まれるアルキル化、ニトロソ化、及び還元的アミノ化の工程は、b)ニトロソ化、次いで、c)還元的アミノ化、及びa)アルキル化の工程が連続して行われるか、又はa)アルキル化、b)ニトロソ化、及びc)還元的アミノ化の工程が連続して行われることを理解されたい。
V.全合成2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)への上記の方法の適用
上記の方法を使用して、式(IV−a)の2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミンを合成することができる。
これらの工程を以下の段落に説明する。
V.aメタノール中の2−ヒドロキシメチルフェノール(I−a)を位置選択的にメチル化して、2−メトキシメチル−フェノール(II−a)を調製することからなる工程a):
Figure 0005735655
メチル化工程a)は、0℃〜200℃、好ましくは145℃〜155℃の温度で行われる。
2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミンを調製するための順序における第1の工程は、2−メトキシメチルフェノール(II−a)を産生するための2−ヒドロキシメチル−フェノール(I−a)の選択的メチル化である。これは、J.Org.Chem.1999,64,3012〜3018に刊行されたThe Reactivity of o−Hydroxybenzyl Alcohol and Derivatives in Solution at Elevated Temperaturesに記載される方法に従って、安価かつ極めて高い収率で達成することができる。この高度に位置選択的メチル化の機構は、研究論文において論じられる。
V.bニトロソ官能基源の非限定例及び1つ以上の溶媒の存在下で、ニトロソ官能基を2−メトキシメチル−フェノール(II−a)に位置選択的に挿入して、2−メトキシメチル−[1,4]−ベンゾキノン4−オキシム(III−a)を調製することからなる工程b):
Figure 0005735655
ニトロソフェノール(III−a)(例えば、キノンモノオキシム)は、次いで、水中の亜硝酸ナトリウム及び硫酸を使用して、1967年の米国特許第3,320,324号の特許、Process For The Manufacture of p−nitrosophenolに開示されるような酸性条件下で(II−a)から調製される。酸性条件下で(II−a)を調製するための更なる方法は、Tetrahedron,1995,51,8447〜8458に開示されている。また、この材料は、水中の亜硝酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムを使用して、1950年の米国特許第2,507,112号の特許、Preparation of para−Quinone Dioximeに従って塩基性条件下で調製されてもよい。また、この材料は、J.Org.Chem.,1996,61,2774〜2779の手順に従って、炭酸カリウムを含むDMF中の亜硝酸イソアミルを使用して、代替の塩基性条件下で調製されてもよい。
ニトロソ化工程b)のためのニトロソ官能基源の非限定例には、NaNO2及びH2SO4;NaNO2及びNaOH;亜硝酸イソアミル(i−AmNO2)及びK2CO3;好ましくはNaNO2及びH2SO4、並びにこれらの混合物が含まれる。
ニトロソ化工程b)のための溶媒の非限定例には、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物、より好ましくは水が含まれる。
ニトロソ化工程b)は、塩基性pHで行うことができ、このpHの範囲は、4〜10であり得る。
ニトロソ化工程b)は、酸性pHで行うことができ、このpHの範囲は、1〜4、好ましくは2〜3、より好ましくは2.4〜2.5であり得る。
ニトロソ化工程b)は、−30℃〜50℃、好ましくは10℃を下回る温度で行うことができる。
V.c塩基及び1つ以上の溶媒の存在下で、2−メトキシメチル−[1,4]−ベンゾキノン−4−オキシム(III−a)をヒドロキシルアミンと反応させることによって縮合を行って、2−メトキシメチル−[1,4]−ベンゾキノンジオキシム(VI−a)を調製することからなる工程d):
Figure 0005735655
ジオキシム(VI−a)は、次いで、アルコール溶媒(エタノール)中のヒドロキシルアミン塩酸塩を用い、塩基として炭酸カリウムを用いるニトロソフェノール(III−a)の縮合によって調製することができる。この方法は、パラ−キノンから直接にジオキシムを調製するために使用される方法から適合されることができる。過剰のヒドロキシルアミン塩酸塩(5〜10当量)は、非常にきれいな変換をもたらす。最終方法は、Faming Zhuanili Shenqing Gongkai Shuomingshu,101148422,26 Mar 2008及びGuangpu Shiyanshi,23(1),136〜137等の幾つかの源から適合された。
縮合工程d)のための溶媒の非限定例には、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物が含まれ、好ましくはエタノールである。
縮合工程d)は、−20℃〜78℃、好ましくは78℃の温度で行うことができる。
V.d.還元剤及び還元的アミノ化触媒及び1つ以上の溶媒の存在下で、2−メトキシメチル−[1,4]−ベンゾキノンジオキシム(VI−a)を反応させることによって還元を行って、2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)を調製することからなる工程e):
Figure 0005735655
最後に、ジオキシム(VI−a)は、Guangpu Shiyanshi,23(1),136〜137;2006から適合される方法に従って、ラネーニッケル及びヒドラジンを用いて2−メトキシメチル1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)に還元することができる。水素ガス及びラネーニッケル触媒の使用を伴って使用され得る更なる方法は、Indian(1986)の置換芳香族ジアミンの調製物のための改善された方法、インド特許第158329 A1 19861018号において説明されている。
還元工程e)のための溶媒の非限定例には、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物が含まれ、好ましくはエタノールである。
還元工程e)のための還元剤は、ヒドラジンであり得る。
適切な還元的アミノ化触媒は、ラネーニッケルであり得る。
還元工程e)は、−20℃〜100℃、好ましくは25℃の温度で行うことができる。
VI.酸mHZ及び1つ以上の溶媒の存在下で、化合物(IV)を式(VII)の塩に変換することからなる更なる工程f):
Figure 0005735655
式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、及びR7は置換基であり、nは既に定義される表示である。
塩の形成工程f)のための溶媒の非限定例には、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物が含まれ、より好ましくはエタノール及び水である。
塩の形成工程f)のための酸mHZの非限定例は、D,L−リンゴ酸、L−リンゴ酸、D−リンゴ酸、塩酸、臭化水素酸、クエン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、又は硫酸、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
ヘルツとは、酸性プロトン「H」を有する任意の酸を意味する。「Z」は、この分子の残りの部分を示す。例えば、HZ=HClである場合、Z=Clである。別例は、HZ=CH3CO2Hである場合、Z=CHCH3CO2であり得る。
「m」の値は、1又は2、好ましくはm=1であり得る。
当業者は、本発明のプロセスを行うとき、保護基を使用する必要性を判断するであろう。当業者が、上記のプロセスにおいて保護基を使用することにした場合、それを除去するタイミングを適宜決めるであろう。本発明のプロセスのための保護基の使用は、任意にすぎない。保護基は、化学分野において広く使用され、本発明に記載されるプロセス中、保護基の使用を厭わない当業者は、式IVの化合物を得るために、それらを除去する適切な工程においてもプロセスの間に判断するであろう。
当業者は、共通一般知識及びPeter G.M.Wuts,Theodora W.Greene,Wiley−Interscience;4 edition(October 30,2006)による「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」又はPhilip J.Kocienski,Thieme,Stuttgart;Auflage:3rd Revised edition(14.February 2005)による「Protecting groups」等のその用途専用の書物を使用する。
そのため、当業者は、プロセス中に保護基を使用することにした場合、保護基を除去するために、追加の脱保護工程を加えることを決定するであろう。また、脱保護条件も前掲の書物において見出され得る。
本発明は、以下非限定例によって更に説明される。
Figure 0005735655
実験:
1.2−メトキシメチル−フェノールII−aの合成
2−ヒドロキシベンジルアルコール(10g、80.55mmol)を、乾燥メタノール(150mL)中に溶解させ、内部ねじ付きの二重oリングスクリューキャップが取り付けられたパイレックスの耐圧瓶に移す。次いで、混合物を1時間加熱(150℃)する。蒸発により、10.8g(98%)の濃い茶色の油を得て、これを次の反応に直接使用する;1H−NMR(500MHz,CDCl3);δ 3.42(s,3H),4.69(s,2H),6.8〜7.22(mm,4H),7.78(s,1H)。
2.2−メトキシメチル−4−ニトロソフェノールIII−aの合成
2−メトキシメチルフェノール(1.0g、7.24mmol)を、室温で水(10〜25mL)中に懸濁し、次いで、氷水浴を使用して0℃まで冷却する。pHの内部モニタリングを行い、6M H2SO4は、pHが減少し始めるまで添加する。6M H2SO4及び6M NaNO2の溶液を反復法において添加し、pHを約2.0に維持する。この尺度において、pHは、1.5から2.5に変動する。一旦添加が完了すると、茶色の固体が沈殿し始める。濾過により、530mg(53%)の2−メトキシル−4−ニトロソフェノールIII−aを得る;1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ 3.49(s,3H),4.33〜4.35(d,2H),6.51(d,1H),7.20〜7.22(d,1H),7.76〜7.78(d,1H),9.65(s,1H)。
3.2−メトキシメチル−1,4−キノンジオキシムVI−aの合成
2−メトキシメチル−4−ニトロソフェノールIII−a(1.21g、2.99mmol)を無水エタノール(10〜20mL)中に溶解する。ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.52g、36.36mmol)及び炭酸カリウム(1.6mg、11.57mmol)を添加し、還流を開始する。還流で4時間後、2.52gの更なるヒドロキシルアミン塩酸塩を添加する。溶媒の蒸発後、残留物を酢酸エチル(100mL)と1N HCl(25mL)との混合物中に溶解し、1N HCl(2×25mL)で2回洗浄する。過剰の酢酸エチルの蒸発後、得られた生成物(1.32g)は十分に純粋であり、次の工程に使用される;収率=定量的;1H−NMR(500MHz,CD3OD)δ 3.33〜3.45(m,3H),4.6(s,2H),6.6〜6.68(m,1H),7.22〜7.38(m,2H)。
4.2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミンIV−aの合成
2−メトキシメチル−1,4−キノンジオキシム(910mg、4.97mmol)をエタノール(2〜5mL)中に溶解する。ラネーニッケル(420mg)を混合物に添加し、続いて、ヒドラジン(1.36mL、433mmol)に添加する。混合物を室温で1時間撹拌する。過剰のエタノールを真空下で蒸発する。次いで、残留物をジクロロメタン(125mL)と水(50mL)との混合物中に溶解し、続いて、飽和NaCl(25mL)を添加し、乳剤を分解する。得られた混合物をジクロロメタン(3×75mL)で抽出する。次いで、有機相を合わせて、真空下で蒸発して、630mgのIV−a(収率83%)を得る;1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ 3.2〜3.9(m,7H),4.39(s,2H),6.5(s,1H),6.56(s,2H)。

Claims (33)

  1. 2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)、式(IV)の誘導体、及びその塩の調製方法であって、
    未希釈又は1つ以上の溶媒中の、アミン還元剤及び任意に還元的アミノ化触媒の存在下で、式(III)の化合物の還元的アミノ化を行って、式(IV)の化合物を調製する工程を含み、
    Figure 0005735655
    式中、R、R、Rが、
    (a)
    (i)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ不飽和の脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル
    (ii)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、モノ又はポリ不飽和のアリール、及び
    (iii)モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、モノ又はポリ不飽和のヘテロアリールからなる群から選択され、
    (i)、(ii)、及び(iii)の前記は、1〜10個の炭素原子と、O、F、N、P、及びSiからなる群から選択される0〜5個のヘテロ原子とを含む、C結合置換基、
    (b)SA、SO、SO、SSA、SOA、SONA、SNA、及びSONAからなる群から選択されるS結合置換基、
    (c)OA、ONAからなる群から選択されるO結合置換基、
    (d)NA;(NA、NASA、NO;NAからなる群から選択されるN結合置換基、
    (e)COOA、CONA、CONACOA、C(=NA)NA、CN、及びXからなる群から選択される置換基、
    (f)1〜12個の炭素原子と0〜4個のヘテロ原子とを含むモノ−、ポリ−、及びペル−フルオロアルキルからなる群から選択されるフルオロアルキル置換基、
    (g)水素、
    並びにこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
    式中、A、A、及びAは、H;置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、アルキル、モノ若しくはポリ不飽和アルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、又はヘテロオレフィン;置換若しくは非置換の、モノ若しくはポリ環式脂肪族、アリール、又は複素環式;及び置換若しくは非置換の、モノ−、ポリ−、又はペル−フルオロアルキルからなる群から独立して選択される置換基であるか、又はA及びAは、それらが結合している窒素原子と共に環を形成し、前記は、1〜10個の炭素原子と、O、S、N、P、及びSiからなる群から選択される0〜5個のヘテロ原子とを含み、Xは、F、Cl、Br、I、及びこれらの混合物からなる群から選択されるハロゲンであり、
    は、水素、ヒドロキシアルキル、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の不飽和脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
    は、水素、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ不飽和の脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
    がCHOHであり、RがHであるとき、対応するジオールのそれぞれのヒドロキシル官能基は、エーテル、シリルエーテル、エステル、酢酸塩、イソプロピリデン、シクロアルキリデンケタール、ベンジリデンアセタール、p−メトキシベンジリデン、炭素塩、ジ−t−ブチルシリレン、及び1,3−(1,1,3,3)−テトライソプロピルジシロキサニリデンからなる群から選択される保護基で任意に保護され、
    及びRが、水素、ヒドロキシル、アルキル、ヘテロアルキル、モノ又はポリヒドロキシアルキル、モノ又はポリヒドロキシヘテロアルキルからなる群から選択され、
    nは、0、1、2、又は3に相当る、方法。
  2. (a)(i)において、前記脂肪族基がアルキル基であり、前記ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基である、請求項1に記載の方法。
  3. において、前記脂肪族基がアルキル基であり、前記ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基であり、前記不飽和脂肪族基がヒドロキシアルキル基又は不飽和アルキル基である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. において、前記脂肪族基がアルキル基であり、前記ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. nが0又は1である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. nが0である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ニトロソ化剤及び1つ以上の溶媒の存在下で、ニトロソ官能基を式(II)の化合物に挿入して、式(III)の化合物を調製する工程を更に含み、
    Figure 0005735655
    式中、R、R、R、Rが置換基であり、nが請求項1、5又は6で定義される表示であり、
    が、水素、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ不飽和脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
    化合物(II)のフェノール性ヒドロキシル置換基が、保護基を任意に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. において、前記脂肪族基がアルキル基であり、前記ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基である、請求項7に記載の方法。
  9. アルキル化剤及び1つ以上の溶媒の存在下で、式(I)の化合物をアルキル化して、式(II)の化合物を調製する工程を更に含み、
    Figure 0005735655
    式中、R、R、R、Rが置換基であり、nが請求項1で定義される表示であり、
    5’が、モノ若しくはポリ置換若しくは非置換の、直鎖若しくは分枝鎖の、脂肪族、ヘテロ脂肪族基、モノ若しくはポリ不飽和脂肪族基、又はヘテロ不飽和アルキル、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される置換基であり、
    化合物(II)のフェノール性ヒドロキシル置換基が、保護基を任意に含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 5’ において、前記脂肪族基がアルキル基であり、前記ヘテロ脂肪族基がヘテロアルキル基である、請求項9に記載の方法。
  11. 酸mHZ及び1つ以上の溶媒の存在下で、化合物(IV)を式(VII)の塩に変換する工程を更に含み、
    Figure 0005735655
    式中、R、R、R、R、R、R、Rが置換基であり、nが請求項1、5又は6で定義される表示である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記酸HZが、D,L−リンゴ酸、L−リンゴ酸、D−リンゴ酸、塩酸、臭化水素酸、クエン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、又は硫酸、及びこれらの混合物からなる群から選択され、m=1又は2である、請求項11に記載の方法。
  13. m=1である、請求項12に記載の方法。
  14. b)ニトロソ化工程、c)還元的アミノ化工程、及びa)アルキル化工程が、連続して行われる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. a)アルキル化工程、b)ニトロソ化工程、及びc)還元的アミノ化工程の工程が、連続して行われる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記アルキル化剤が、求核アルキル化剤又は求電子アルキル化剤である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記還元的アミノ化工程c)が、
    −アミンRNHの存在下で、未希釈又は1つ以上の溶媒中で式(III)の化合物を反応させることによって縮合工程d)を行って、式(VI)の化合物を調製する工程であって、
    Figure 0005735655
    式中、R及びRが、水素、ヒドロキシル、アルキル、ヘテロアルキル、モノ又はポリヒドロキシアルキル、モノ又はポリヒドロキシヘテロアルキルからなる群から選択され、
    、R、R、R、Rが置換基であり、nが請求項1、5又は6で定義される表示である、工程と、それに続いて、
    −還元剤、並びに任意に還元的アミノ化触媒及び1つ以上の溶媒の存在下で、式(VI)の化合物を反応させることによって還元工程e)を行って、式(IV)の化合物を調製する工程であって、
    Figure 0005735655
    式中、R及びRが、水素、ヒドロキシル、アルキル、ヘテロアルキル、モノ又はポリヒドロキシアルキル、モノ又はポリヒドロキシヘテロアルキルからなる群から選択され、
    、R、R、R、Rが置換基であり、nが請求項1、5又は6で定義される表示である、工程と、の2つの連続する工程を含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記還元剤が、ヒドラジン、H、LiAlH、LiBH、DIBAL−H、NaBH、NaCNBH、B、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、及びこれらの混合物を含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記還元的アミノ化触媒が、ラネーニッケル、ニッケル、パラジウム、リンドラー触媒、コバルト、亜クロム酸銅、白金、酸化白金、レニウム、塩化スズ(II)、塩化チタン(III)、亜鉛、サマリウム、鉄、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 式(IV)の化合物が、2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)であり、該化合物が、
    a)メタノール中の2−ヒドロキシメチルフェノール(I−a)をメチル化して、2−メトキシメチルフェノール(II−a)を調製する工程と、
    Figure 0005735655
    b)ニトロソ官能基源及び1つ以上の溶媒の存在下で、ニトロソ官能基を2−メトキシメチルフェノール(II−a)に挿入して、2−メトキシメチル−[1,4]−ベンゾキノン−4−オキシム(III−a)を調製する工程と、
    Figure 0005735655
    d)塩基及び1つ以上の溶媒の存在下で、2−メトキシメチル−[1,4]−ベンゾキノン4−オキシム(III−a)をヒドロキシルアミンと反応させることによって縮合工程を行って、2−メトキシメチル−[1,4]−ベンゾキノンジオキシム(VI−a)を調製する工程と、
    Figure 0005735655
    e)還元剤及び還元的アミノ化触媒及び1つ以上の溶媒の存在下で、2−メトキシメチル−[1,4]−ベンゾキノンジオキシム(VI−a)を反応させることによって還元工程を行って、2−メトキシメチル−1,4−ベンゼンジアミン(IV−a)を調製する工程と、により調製される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
    Figure 0005735655
  21. 前記メチル化工程a)が、0℃〜200℃温度で行われる、請求項20に記載の方法。
  22. 前記メチル化工程a)が、145℃〜155℃の温度で行われる、請求項20に記載の方法。
  23. 前記ニトロソ化工程b)の前記ニトロソ官能基源が、NaNO2及びH2SO4である、請求項20〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記ニトロソ化工程b)が酸性pHで行われ、前記pHの範囲が1〜4である、請求項2023のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記pHの範囲が2〜3である、請求項24に記載の方法。
  26. 前記pHの範囲が2.4〜2.5である、請求項24に記載の方法。
  27. 前記ニトロソ化工程b)の溶媒が、水、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物からなる群から選択され、請求項2026のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記ニトロソ化工程b)の溶媒がエタノールである、請求項20〜26のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記ニトロソ化工程b)が、0℃で行われる、請求項2028のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記還元工程e)において、前記還元剤がヒドラジンであり、前記還元的アミノ化触媒がラネーニッケルである、請求項2029のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記還元工程e)の溶媒が、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、及びこれらの混合物からなる群から選択され、請求項2030のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記還元工程e)の溶媒がエタノールである、請求項20〜30のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記還元工程e)が、25℃で行われる、請求項1932のいずれか一項に記載の方法。
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