JP5731920B2 - 交流電源装置とその制御装置 - Google Patents

交流電源装置とその制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5731920B2
JP5731920B2 JP2011159004A JP2011159004A JP5731920B2 JP 5731920 B2 JP5731920 B2 JP 5731920B2 JP 2011159004 A JP2011159004 A JP 2011159004A JP 2011159004 A JP2011159004 A JP 2011159004A JP 5731920 B2 JP5731920 B2 JP 5731920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
voltage
current
load
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011159004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013027126A (ja
Inventor
徹 杉浦
徹 杉浦
徹郎 児島
徹郎 児島
健志 篠宮
健志 篠宮
周一 立原
周一 立原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Mito Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2011159004A priority Critical patent/JP5731920B2/ja
Publication of JP2013027126A publication Critical patent/JP2013027126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5731920B2 publication Critical patent/JP5731920B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、定電圧定周波数を安定して出力する交流電源装置とその制御装置に関する。
直流入力を定電圧定周波数の交流に変換して出力する交流電源装置は、直流電力を交流電力に変換して出力する電力変換装置と、該電力変換装置より発生する高調波を除去するためのLCフィルタより構成される。
この交流電源装置における交流電圧の制御装置として、ベクトル制御が広く用いられている。電源電圧のベクトル制御では、負荷に出力する電圧と同期して回転する座標系(以下、回転座標系)を定義し、回転座標系上で電圧と電流を表現する。これにより、交流量であるこれらの電圧と電流を直流量として取り扱うことで、簡単な制御装置においても、高い応答性を得ることが可能となる。
一方で該交流電源装置には、電力変換装置の出力回路に、共振要素となるLCフィルタが接続されている。従来の電圧制御では、このLCフィルタによる共振を抑制するためのダンピング制御が用いられており、負荷に出力する電圧を正帰還する方式(特許文献1)や、電力変換装置より出力される電流を負帰還する方式(特許文献2)がある。
特開平9−131071号公報 特開平9−205774号公報
以下、図12を用いて従来技術の交流電源装置の構成および動作を説明する。同図の301は直流電源、302はインバータ装置、303は交流フィルタリアクトル、304は電流センサ、305は交流フィルタコンデンサ、306は電圧センサ、307は電源出力端子である。同図は直流電源301の直流電力をインバータ装置302に入力し、インバータ装置302で該直流電力を交流電力に変換する。その後、交流フィルタリアクトル303と交流フィルタコンデンサ305から構成されるLCフィルタを介して、電源出力端子307に接続している負荷に交流電力を供給する。
ここで、インバータ装置302は電力半導体素子により制御するため、該電力半導体素子のスイッチングによりの交流出力電力に高調波リップルが重畳する。そのため、該LCフィルタにより、該交流電力の高調波リップルを除去する。また、電流センサ304および電圧センサ306により、電力の供給状況を常時監視し、その測定結果からインバータ装置302の電力変換制御および装置異常を検知する。
ここで、インバータ装置302は、定電圧定周波数の交流電力を負荷に供給すると共に、負荷急変に対する応答性を確保する必要がある。そのため、該インバータ装置302を制御する制御装置401により負荷電圧を一定にするための指令を出力する。
図13に従来技術における制御装置401の構成図を示す。同図の401はインバータ装置302の制御装置、402はベクトル制御部、403はPWM制御部、404は三相二相座標変換部、405、406、410、411、412は加算部、407はPI制御部、408は二相三相座標変換部、409はダンピング制御部である。
同図では、電圧センサ304より検出した負荷電圧VLuvとVLvwを、三相二相座標変換部404に入力し、負荷電圧Luv、VLvwを直交回転座標系であるVLd、VLqに変換する。変換したdq軸の負荷電圧VLdとVLqは、負荷電圧指令値VLdpおよびVLqpと共に、加算部405、406に入力され、負荷電圧指令との差分であるΔVLd、ΔVLqを算出する。
その後、PI制御部407に該負荷電圧の差分ΔVLd、ΔVLqを入力し、電源の安定出力に必要な第一のインバータ電圧指令値Vidp1、Viqp1を演算し、二相三相座標変換部408を介してuvw相のインバータ指令Viup、Vivp、Viwpを生成する。ここで、PI制御部407は、たとえば数式(1)に従い第一のインバータ電圧指令値Vidp1、Viqp1を演算する。
Figure 0005731920
ここでΔVLd、ΔVLqはdq軸の負荷電圧偏差、KpはPI制御部407の比例項ゲイン、KiはPI制御部40の積分項ゲイン、sはラプラス演算子である。一方、制御装置では、LCフィルタに起因する共振現象を抑制するためのダンピング制御を備えている。
ダンピング制御では、電流センサ30より検出した三相交流電流を、ベクトル制御部402の内部にあるダンピング制御部409に入力する。その後、ダンピング制御部409の内部で、負荷電圧を安定化させるための電圧指令値を演算する。
ダンピング制御部409のゲインをKdmpとすると、特許文献2では、数式(2)に従いゲインKdmpを設定することで、LCフィルタの共振を抑制できる。
Figure 0005731920
ここで、LafはLCフィルタのインダクタンス、CafはLCフィルタのキャパシタンス、RafはLafの抵抗成分である。
該PI制御部407で生成した電圧指令値と、該ダンピング制御部409により生成した電圧指令値を、加算部410、411、412に入力し、インバータ電圧指令値Viup、Vivp、Viwpを演算する。そして、PWM制御部403にて、該インバータ電圧指令値Viup、Vivp、Viwpからパルス指令Su、Sv、Swを演算し、該パルス指令Su、Sv、Swに従いインバータ装置302を制御することで、直流電源301の直流電力を三相交流電力に変換する。
従来構成のように、PI制御部407とダンピング制御部409を組み合わせてインバータ装置の電圧指令を演算する方式では、別々の制御部によりインバータより出力する電圧指令値を演算し、電圧出力の直前で加算することから、電圧指令値が互いに干渉しあい、制御応答のゲインを高くできないという課題がある。
本発明による交流電源装置の制御装置は、直流電源に接続されると共に、交流フィルタを介して1台もしくは複数台の負荷に対して接続され、交流電力を供給するための電圧指令を生成する手段を有する。
また、前記電圧指令を生成する手段は、負荷に供給する交流電圧およびインバータ装置の出力電流を検出する手段を有すると共に、負荷に供給する交流電圧およびインバータ装置の出力電流を、任意に定める基準位相をもとに直交二相の直流電圧および直流電流に変換する手段を有する。
そして、負荷に供給する交流電圧の位相に対して、前記位相と同方向の電圧成分と、前記位相と直交する電圧成分との干渉を考慮して、交流フィルタ定数に基づき電圧制御を行う電圧制御手段を有する。
さらに、インバータ装置より出力する電流を、前記位相と同方向の電流と、前記位相と直交する電流との干渉を考慮して、交流フィルタ定数に基づき電流制御を行う電流制御手段を有し、前記電圧制御手段と前記電流制御手段を直列に接続することを特徴とする。
本発明によれば、交流電圧および交流電圧と直交する成分の電圧の干渉を考慮して電圧制御および電流制御を行うことにより、出力電圧制御の高応答化が実現できる。
図1は、本発明の第一の実施例における制御装置1の構成図である。 図2は、本発明の第一の実施例における電圧制御部14の構成図である。 図3は、本発明の第一の実施例における電流制御部18の構成図である。 図4は、従来技術におけるシミュレーション結果の比較例である。 図5は、本発明の第一の実施例におけるシミュレーション結果の一例である。 図6は、本発明の第二の実施例における制御装置1の構成図である。 図7は、本発明の第三の実施例における制御装置1の構成図である。 図8は、本発明の第四の実施例における電圧制御部14の構成図である。 図9は、本発明の第四の実施例における電流制御部18の構成図である。 図10は、本発明の第五の実施例における交流電源装置の構成図である。 図11は、本発明の第六の実施例における交流電源装置の構成図である。 図12は、従来技術における交流電源装置の構成図である。 図13は、従来技術における制御装置401の構成図である。
本発明における第一の実施例の制御装置1の構成を、図1を用いて説明する。同図の1は制御装置、2はベクトル制御部、3はPWM制御部、11、15は三相二相座標変換部、12、13、16、17、20、21は加算部、14は電圧制御部、18は電流制御部、19は電圧ベクトル演算部、22は二相三相座標変換部である。
また、VLuv、VLvwはuv間、vw間の負荷電圧、Iiu、Iiv、Iiwはuvw相のインバータ電流、VLdp、VLqpはdq軸の負荷電圧指令値、VLd、VLqはdq軸の負荷電圧、ΔVLd、ΔVLqはdq軸の負荷電圧偏差、Iidp、Iiqpはdq軸のインバータ電流指令値、Iid、Iiqはdq軸のインバータ電流、Vidp1、Viqp1はdq軸における第一のインバータ電圧指令値、Vidp2、Viqp2はdq軸における第二のインバータ電圧指令値、Viup、Vivp、Viwpはuvw相のインバータ電圧指令値、Su、Sv、Swはuvw相のパルス指令である。
dq軸負荷電圧VLdとVLqおよびVLdpとVLqpは、加算部12および加算部13で負荷電圧偏差を演算する。その後、電圧制御部14にて、負荷電流を一定にするために必要となる、インバータ電流指令Iidp、Iiqpを演算する。
そして、dq軸インバータ電流Iid、IiqおよびIidp、Iiqpは、加算部16および加算部17にて、インバータ電流指令の偏差を演算する。その後、電流制御部18にて、インバータ電流を一定にするために必要となる、第二のインバータ電圧指令Vidp2およびViqp2を生成する。
また負荷電圧指令値VLdp、VLqpと、インバータ電流指令値Iidp、Iiqpを電圧ベクトル演算部19に入力して、インバータ装置302より出力する必要のある、第一のインバータ電圧指令値Vidp1、Viqp1を生成する。
加算部20および加算部21にて、第一のインバータ電圧指令値Vidp1、Viqp1および、第二のインバータ電圧指令値Vidp2、Viqp2を演算した後、二相三相座標変換部22で、uvw相インバータ電圧指令値Viup、Vivp、Viwpを演算する。その後、PWM制御部3で、インバータ装置302の制御指令Su、Sv、Swを演算する。該パルス指令Su、Sv、Swに従いインバータ装置302をスイッチング制御することで、入力される直流電力を三相交流電力に変換する。
前述のとおり、交流電源装置は負荷電圧VLuv、VLvwを定電圧定周波数で制御するが、該負荷電圧VLuv、VLvwを一定とするために必要なインバータ電圧指令値Viup、Vivp、Viwpは、負荷電圧VLd、VLqとインバータ電流Iid、Iiq、負荷電流ILd、ILqおよび交流フィルタ回路を構成する交流フィルタリアクトル303の定数と交流フィルタコンデンサ305の定数より求めることが可能である。
数式(3)に交流フィルタリアクトル303に対する電圧方程式を、数式(4)に交流フィルタコンデンサ305に対する電圧方程式を示す。
Figure 0005731920
Figure 0005731920
ここで、ILd、ILqは負荷回路に流れる電流、Rafは交流フィルタリアクトル303の抵抗、Lafは交流フィルタリアクトル303のインダクタンス、Cafは交流フィルタコンデンサ305のキャパシタンス、ωinvは負荷電圧の角周波数、sは微分演算子である。
数式(3)において、負荷電圧VLd、VLqの変動を補償するために必要なインバータ電流をΔIid、ΔIiqとおくと、インバータ装置302より出力すべきインバータ電圧の変化量ΔVid、ΔViqは、数式(5)のように表現できる。
Figure 0005731920
同様に、数式(4)においても、負荷電流ILd、ILqの変動を補償するために必要な負荷電圧をΔVLd、ΔVLqとおくと、インバータ電流の変化量ΔIid、ΔIiqは数式(6)のように表現できる。
Figure 0005731920
これらの数式(3)、数式(4)、数式(5)、数式(6)に従いベクトル制御部2を構成することで、高精度かつ高応答な制御部を構築できる。ここで、図1の電圧ベクトル演算部19は、負荷電圧指令値VLdp、VLqp、インバータ電流指令値Iidp、Iiqpおよび交流フィルタ定数に基づき、第一の電圧指令値Vidp、Viqpを出力する。
該電圧ベクトル演算部19は、インバータ装置より出力すべき電圧を演算する部であり、数式(3)をもとに演算することが可能である。よって、該電圧ベクトル演算部19が出力すべき第一の電圧指令値Vidp、Viqpは数式(3)に基づき、数式(7)のように表現できる。
Figure 0005731920
ここで、Rafは交流フィルタリアクトル303の抵抗、Lafは交流フィルタリアクトル303のインダクタンス、ωinvは負荷電圧の角周波数である。
本実施例における電圧制御部14の構成を、図2を用いて説明する。同図の101はd軸比例演算部、102はd軸積分演算部、103はd軸干渉演算部、104はq軸比例演算部、105はq軸積分演算部、106はq軸干渉演算部、107、108、109、110は加算部である。
ここで、負荷電圧偏差ΔVLd、ΔVLqを補償するために必要となるインバータ電流は、数式(6)により演算することができることから、該電圧制御部14は数式(6)に基づき、数式(8)のように構成する。
Figure 0005731920
ここで、ωavrは電圧制御部14の応答角周波数、kcafは積分ゲイン係数、Cafは交流フィルタコンデンサ305のキャパシタンス、ωinvは負荷電圧の角周波数、sは微分演算子である。
本実施例における電流制御部18の構成を、図3を用いて説明する。同図の201はd軸比例演算部、202はd軸積分演算部、203はd軸干渉演算部、204はq軸比例演算部、205はq軸積分演算部、206はq軸干渉演算部、207、208、209、210は加算部である。
ここで、インバータ電流の偏差ΔIid、ΔIiqを補償するために必要となるインバータ電圧指令は、数式(5)により演算できることから、該電流制御部18は数式(5)に基づき、数式(9)のように構成する。
Figure 0005731920
ここで、ωacrは電流制御部18の応答角周波数、Rafは交流フィルタリアクトル303の抵抗、Lafは交流フィルタリアクトル303のインダクタンス、ωinvは負荷電圧の角周波数、sは微分演算子である。
図4に、従来技術におけるシミュレーション結果の比較例を示す。同図では、d軸およびq軸の負荷電圧VLd、VLq、d軸およびq軸のインバータ電流Iid、Iiq、三相の負荷電圧VLu、VLv、VLw、三相の負荷電流Iu、Iv、Iwを示しており、図10の交流電源装置に、図12の制御装置401を適用した場合における、電圧および電流のステップ応答を示している。
また、図5に、本実施例におけるシミュレーション結果を示す。同図では、d軸およびq軸の負荷電圧VLd、VLq、d軸およびq軸のインバータ電流Iid、Iiq、三相の負荷電圧VLu、VLv、VLw、三相の負荷電流Iu、Iv、Iwを示しており、図10の交流電源装置に、図1の制御装置1を適用した場合における、電圧および電流のステップ応答を示している。
図4および図5は、シミュレーションの条件として、交流電源装置の構成と負荷条件、応答角周波数を同一にして動作させた状態を表している。結果として、本実施例の方式により、制御応答の改善が確認できる。
本発明における第二の実施例の構成を、図6を用いて説明する。図1と同一部分には同一符号を付す。図6は図1と比較して、該電圧ベクトル演算部19にインバータ電流指令値Iidp、Iiqpを入力しない構成となっている。ここで図6の電圧ベクトル演算部19は、負荷電圧指令値VLdp、VLqpと、交流フィルタ定数に基づき、第一の電圧指令値Vidp1、Viqp1を出力する。
該電圧ベクトル演算部19は、(実施例1)と同様に、インバータ装置302より出力すべき電圧を演算する部である。本実施例では、負荷電圧指令値VLdpおよびVLqpから、該電圧ベクトル演算部19が出力すべき第一の電圧指令値Vidp1、Viqp1を演算する。
(実施例1)では、該電圧ベクトル演算部19に入力するインバータ電流指令Iidp、Iiqpを用いて、交流電源装置の出力回路にある交流フィルタリアクトル303の電圧降下を演算する。その一方で、本実施例では該電圧ベクトル演算部19で交流フィルタリアクトル303の電圧降下を演算しないため、該電圧降下を電流制御部18で補償する構成としている。
本発明における第三の実施例の構成を、図7を用いて説明する。図1および図6と同一部分には同一符号を付す。図7は図1より、前記電圧ベクトル演算部19と加算部20、加算部21を取り外した構成となっている。
ここで、(実施例1)と(実施例2)の電圧ベクトル制御部19は、インバータ装置302より出力すべき電圧の指令値を演算する。その一方で、本実施例では、該電圧ベクトル制御部19での電圧指令演算を行わないため、インバータ出力電圧は、電圧制御部14と電流制御部18で演算する構成としている。
本発明における第四の実施例の構成を、図8および図9を用いて説明する。図8は電圧制御部14の構成を示しており、図2と同一部分には同符号を付している。図9は電流制御部18の構成を示しており、図3と同一部分には同符号を付している。
以下、本実施例における電圧制御部14の構成を、図8を用いて説明する。同図の111はd軸比例補償部、112と114は加算部、113はq軸比例補償部である。
ここで、d軸比例補償部111とq軸比例補償部113は、電圧制御部14の比例項ゲインを補償する部である。(実施例1)、(実施例2)、(実施例3)では、LCフィルタ回路の定数より制御ゲインを定めるが、制御信号の追従性が悪い場合、比例項ゲインの調整により改善することが一般に知られている。
そこで、電圧制御部14は数式(10)に示すように、比例項を補償する構成とする。
Figure 0005731920
ここで、kpavrは電圧制御部の比例補償部、ωavrは電圧制御部の応答角周波数、kcafは積分ゲイン係数、Cafは交流フィルタコンデンサのキャパシタンス、ωinvは負荷電圧の角周波数、sは微分演算子である。
本実施例における電流制御部18の構成を、図9を用いて説明する。同図の211はd軸比例補償部、212と214は加算部、213はq軸比例補償部である。
ここでd軸比例補償部211とq軸比例補償部213は、電圧制御部18の比例項ゲインを補償する部である。(実施例1)、(実施例2)、(実施例3)では、LCフィルタ回路の定数より制御ゲインを定めるが、制御信号の追従性が悪い場合、比例項ゲインの調整により改善することが一般に知られている。そこで、電制御部18は数式(11)に示すように、比例項を補償する構成とする。
制御部18は数式(11)のように構成する。
Figure 0005731920
ここで、kpacrは電流制御部18の比例補償部、ωacrは電流制御部18の応答角周波数、Rafは交流フィルタリアクトル303の抵抗、Lafは交流フィルタリアクトル303のインダクタンス、ωinvは負荷電圧の角周波数、sは微分演算子である。
電圧制御部14および電流制御部18の補償項を調整することにより、制御信号の追従性を改善することができる。なお、本実施例では、比例項に補償ゲインを置いたが、制御信号の安定性が悪い場合は、積分項に補償ゲインを置き、ゲイン調整をすることで、改善が可能となる。
本発明における第五の実施例の交流電源装置を、図10を用いて説明する。図12および図1と同一部分には同一符号を付している。なお、図10では制御装置1の構成を第一の実施例と同一にしているが、他の実施例の構成でも同様の動作が実現できる。
本実施例における制御装置1のベクトル制御部2では、電圧センサ306より検出した負荷電圧VLuvとVLwvを、三相二相座標変換部11でdq軸からなる直交回転座標系の負荷電圧VLd、VLqに変換し、加算部12および13にて負荷電圧指令値VLdp、VLqpとの差分である負荷電圧偏差ΔVLd、ΔVLqを算出する。
その後、電圧制御部14に該負荷電圧偏差ΔVLd、ΔVLqを入力し、インバータ電流指令値IidpとIiqpを数式(8)に従い演算する。
また、電流センサ305より検出したインバータ電流Iiu、Iiv、Iiwを、三相二相座標変換部15で回転座標系のインバータ電流Iid、Iiqに変換し、加算部16および17にてIidp、Iiqpとの差分であるインバータ電流偏差ΔIid、ΔIiqを演算する。
その後、該インバータ電流偏差ΔIid、ΔIiqを電流制御部18に入力し、インバータ電圧補正量ΔVidp、ΔViqpを数式(9)に従い演算する。電圧ベクトル演算部19は、負荷電圧指令値VLdp、VLqp、インバータ電流指令値Iidp、Iiqpおよび交流フィルタ定数に基づき、第一の電圧指令値Vidp、Viqpを数式(7)に従い演算する。
加算部20および21にて、前記電圧ベクトル演算部より出力する第一のインバータ電圧指令値Vidp1、Viqp1と、第二のインバータ電圧指令値Vidp2、Viqp2を加算部20、21を介して、二相三相座標変換部22にて、三相電圧指令値Viup、Vivp、Viwpを演算する。
PWM制御部3にて、該インバータ電圧指令値Viup、Vivp、Viwpからパルス指令Su、Sv、Swを演算し、該パルス指令Su、Sv、Swに従いインバータ装置302をスイッチング制御することで、入力される直流電力を三相交流電力に変換する。上記構成とすることで、該パルス指令Su、Sv、Swによりインバータ装置302は電源出力端子307の出力電圧VLuv、VLvwを定電圧定周波数で制御する。
本発明における第六の実施例の交流電源装置を、図11を用いて説明する。同図は、図10に入力電源回路と出力負荷回路を絶縁するトランス308を追加した構成となっている。
本回路構成では、負荷に出力する電流を検出していないため、トランス308による電圧降下を演算できない特徴を有するが、一般にトランス308による電圧降下が小さいこと、電圧偏差は電圧制御部14および電流制御部18により補償されることから、第三の実施例同様に電源出力端子307の出力電圧VLuv、VLvwを定電圧定周波数で制御することが可能である。
1 制御装置
2 ベクトル制御部
3 PWM制御部
11 三相二相座標変換部
12 加算部
13 加算部
14 電圧制御部
15 三相二相座標変換部
16 加算部
17 加算部
18 電流制御部
19 電圧ベクトル演算部
20 加算部
21 加算部
22 二相三相座標変換部
101 d軸比例演算部
102 d軸積分演算部
103 d軸干渉演算部
104 q軸比例演算部
105 q軸積分演算部
106 q軸干渉演算部
107 加算部
108 加算部
109 加算部
110 加算部
111 d軸比例補償部
112 加算部
113 q軸比例補償部
114 加算部
201 d軸比例演算部
202 d軸積分演算部
203 d軸干渉演算部
204 q軸比例演算部
205 q軸積分演算部
206 q軸干渉演算部
207 加算部
208 加算部
209 加算部
210 加算部
211 d軸比例補償部
212 加算部
213 q軸比例補償部
214 加算部
301 直流電源
302 インバータ装置
303 交流フィルタリアクトル
304 電流センサ
305 交流フィルタコンデンサ
306 電圧センサ
307 電源出力端子
308 トランス
401 制御装置
402 ベクトル制御部
403 PWM制御部
404 三相二相座標変換部
405 加算部
406 加算部
407 PI制御部
408 二相三相座標変換部
409 ダンピング制御部
410 加算部
411 加算部
412 加算部
VLuv uv間負荷電圧
VLvw vw間負荷電圧
VLdp d軸負荷電圧指令値
VLqp q軸負荷電圧指令値
VLd d軸負荷電圧
VLq q軸負荷電圧
ΔVLd d軸負荷電圧偏差
ΔVLq q軸負荷電圧偏差
Vidp1 第一のd軸インバータ電圧指令値
Viqp1 第一のd軸インバータ電圧指令値
Vidp2 第二のq軸インバータ電圧指令値
Viqp2 第二のq軸インバータ電圧指令値
Viup u相インバータ電圧指令値
Vivp v相インバータ電圧指令値
Viwp w相インバータ電圧指令値
ΔVidp d軸インバータ電圧指令補正量
ΔViqp q軸インバータ電圧指令補正量
ILd d軸負荷電流
ILq q軸負荷電流
Iiu u相インバータ電流
Iiv v相インバータ電流
Iiw w相インバータ電流
Iidp d軸インバータ電流指令値
Iiqp q軸インバータ電流指令値
Iid d軸インバータ電流
Iiq q軸インバータ電流
ΔIid d軸インバータ電流偏差
ΔIiq q軸インバータ電流偏差
ωinv 負荷電圧角周波数
Su u相パルス指令
Sv v相パルス指令
Sw w相パルス指令
Kp PI制御P項ゲイン
Ki PI制御I項ゲイン
Kdmp ダンピング制御ゲイン
Raf 交流フィルタリアクトル抵抗値
Laf 交流フィルタリアクトルインダクタンス
Caf 交流フィルタコンデンサキャパシタンス
ωavr 電圧制御部応答角周波数
ωacr 電流制御部応答角周波数
Tavr 電圧制御部応答時定数
Tacr 電流制御部応答時定数
kcaf 電圧制御部積分ゲイン係数
kpavr 電圧制御部比例補償部
kpacr 電流制御部比例補償部
s 微分演算子
R シミュレーション負荷抵抗成分
L シミュレーション負荷インダクタンス成分

Claims (5)

  1. インバータを介して直流電源からの直流電力を交流電力に電力変換し、該インバータの交流側に接続されたリアクトルとコンデンサから構成される交流フィルタ回路を介して、少なくとも1台以上の負荷に対して定電圧定周波数の前記交流電力を出力する交流電源装置の制御装置において、
    前記制御装置は、二相の直交回転座標系で表す電圧および電流を用いる電圧制御部および電流制御部と、スイッチング制御部と、を備え、
    前記電圧制御部は、負荷電圧指令から負荷電圧を減算した負荷電圧偏差に基づいて、二相それぞれの前記負荷電圧差を比例演算および積分演算をした各信号の加算信号に対して、他相の前記負荷電圧偏差を積分演算した信号から演算された相間の干渉に関する信号を加算して、負荷電流を一定にするためのインバータ電流指令を生成し、
    前記電流制御部は、前記インバータ電流指令から負荷電流を減算したインバータ電流偏差に基づいて、二相それぞれの前記インバータ電流差を比例演算および積分演算をした各信号の加算信号に対して、他相の前記インバータ電流偏差を積分演算した信号から演算された相間の干渉に関する信号を加算して、インバータ電流を一定にするためのインバータ電圧指令を生成し、
    前記スイッチング制御部は、前記インバータ電圧指令に基づいて前記インバータをスイッチング制御する
    ことを特徴とする交流電源装置の制御装置。
  2. 請求項1に記載の交流電源装置の制御装置において、
    前記インバータ電圧指令を第二のインバータ電圧指令として扱い、
    前記制御装置は、さらに電圧ベクトル演算部を備え、
    前記電圧ベクトル演算部は、前記負荷電圧指令および前記インバータ電流指令に基づき前記インバータが出力すべき電圧のための第一のインバータ電圧指令を生成し、
    前記スイッチング制御部は、前記第一のインバータ電圧指令および前記第二のインバータ電圧指令との加算信号に基づいて前記インバータをスイッチング制御する
    ことを特徴とする交流電源装置の制御装置。
  3. 請求項1に記載の交流電源装置の制御装置において、
    前記インバータ電圧指令を第二のインバータ電圧指令として扱い、
    前記制御装置は、さらに電圧ベクトル演算部を備え、
    前記電圧ベクトル演算部は、前記負荷電圧指令および前記交流フィルタ回路の交流フィルタ定数に基づき前記インバータが出力すべき電圧のための第一のインバータ電圧指令を生成し、
    前記スイッチング制御部は、前記第一のインバータ電圧指令および前記第二のインバータ電圧指令との加算信号に基づいて前記インバータをスイッチング制御する
    ことを特徴とする交流電源装置の制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の交流電源装置の制御装置において、
    前記電圧制御部は、二相それぞれの前記負荷電圧差を比例演算および積分演算をした各信号の加算信号に更に前記交流フィルタ回路の交流フィルタ定数より定める制御ゲインを調整するための演算信号を加算し、該加算した信号に対して、他相の前記負荷電圧偏差を積分演算した信号から演算された相間の干渉に関する信号を加算して、前記インバータ電流指令を生成し、
    前記電流制御部は、二相それぞれの前記インバータ電流差を比例演算および積分演算をした各信号の加算信号に更に前記交流フィルタ回路の交流フィルタ定数より定める制御ゲインを調整するための演算信号を加算し、該加算した信号に対して、他相の前記インバータ電流偏差を積分演算した信号から演算された相間の干渉に関する信号を加算して、前記インバータ電圧指令を生成する
    ことを特徴とする交流電源装置の制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の交流電源装置の制御装置において、
    前記交流電源装置は、前記交流フィルタ回路の出力側と前記負荷との間にトランスを具備する
    ことを特徴とする交流電源装置の制御装置。
JP2011159004A 2011-07-20 2011-07-20 交流電源装置とその制御装置 Expired - Fee Related JP5731920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011159004A JP5731920B2 (ja) 2011-07-20 2011-07-20 交流電源装置とその制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011159004A JP5731920B2 (ja) 2011-07-20 2011-07-20 交流電源装置とその制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013027126A JP2013027126A (ja) 2013-02-04
JP5731920B2 true JP5731920B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=47784915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011159004A Expired - Fee Related JP5731920B2 (ja) 2011-07-20 2011-07-20 交流電源装置とその制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5731920B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7367662B2 (ja) * 2020-12-09 2023-10-24 株式会社明電舎 電力変換装置および電力変換装置の制御方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0746917B2 (ja) * 1987-07-28 1995-05-17 三菱電機株式会社 3相変換器の制御装置
JP2933640B2 (ja) * 1989-07-28 1999-08-16 三菱電機株式会社 交流電力変換器制御装置
JP3156427B2 (ja) * 1993-03-12 2001-04-16 株式会社明電舎 Pwmインバータの電流制御装置
JPH08251987A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Fuji Electric Co Ltd 3相pwmインバータの出力電圧制御方法
JPH09131071A (ja) * 1995-10-31 1997-05-16 Hitachi Ltd 電力変換器の制御装置
JPH09205774A (ja) * 1995-11-21 1997-08-05 Hitachi Ltd 電力変換器の制御装置
JP3315874B2 (ja) * 1996-09-10 2002-08-19 三菱電機株式会社 電力変換装置
JPH10201242A (ja) * 1996-12-27 1998-07-31 Toshiba Corp 電流形変換器
JP3237698B2 (ja) * 1997-07-18 2001-12-10 サンケン電気株式会社 帰還制御装置
JP3778493B2 (ja) * 2001-09-28 2006-05-24 デンヨー株式会社 インバータ制御エンジン駆動発電機
JP4895120B2 (ja) * 2007-05-22 2012-03-14 富士電機株式会社 電圧形インバータの制御装置
JP4930218B2 (ja) * 2007-06-26 2012-05-16 富士電機株式会社 電圧形インバータの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013027126A (ja) 2013-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2392732C1 (ru) Устройство управления вектором асинхронного двигателя, способ управления вектором асинхронного двигателя и устройство управления приводом асинхронного двигателя
JP5644396B2 (ja) 電力変換装置の高調波電流抑制装置および高調波電流抑制方法
US9124209B2 (en) Method and apparatus for controlling power converter with inverter output filter
JP6735827B2 (ja) 電力変換装置
KR20140084328A (ko) 매트릭스 컨버터
US10511220B2 (en) Control device for active filter
JP6069165B2 (ja) 不平衡補償装置
KR101846212B1 (ko) 능동 댐핑과 반복 제어 보상 기반의 v/f 드룹 병렬 운전 인버터 제어 장치 및 제어 방법
CN107852124B (zh) 电力转换装置及其自动调谐方法
JP2016019298A (ja) 電力変換装置
JP5351390B2 (ja) 電力変換装置
JP6984399B2 (ja) 電力変換器制御装置
KR102142288B1 (ko) 분산전원 계통연계 장치의 제어 시스템
JP2005065439A (ja) 電圧形インバータの制御方法
JP6379978B2 (ja) 電力変換器制御装置
JP2013215061A (ja) 電力変換装置
JP5731920B2 (ja) 交流電源装置とその制御装置
JP6604436B2 (ja) モータの制御装置、及び、制御方法
JP2015228793A (ja) 誘導電動機の制御装置
JP4649940B2 (ja) コンバータの制御方法及びコンバータの制御装置
JP6392708B2 (ja) 自励式電力変換装置
JP6340840B2 (ja) モータ制御装置
RU2666125C1 (ru) Трехфазное устройство преобразования мощности с фиксированной нейтральной точкой
JP2008228439A (ja) 電力変換装置及びその安定化方法
JP4411848B2 (ja) 入力フィルタを考慮したpwmコンバータおよびその制御方法並びに高調波抑制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5731920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees