JP4895120B2 - 電圧形インバータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧形インバータの制御装置に関し、例えば、半導体スイッチング素子のオン・オフにより所望の大きさ及び周波数の交流電圧を出力する電圧形インバータによって交流電動機を駆動する場合に、インバータの出力電圧に含まれる誤差や歪を補償するための制御装置に関するものである。
通常の電圧形インバータは、上下アームを構成する半導体スイッチング素子を交互に導通させて所望の大きさ及び周波数の交流電圧を発生している。しかし、周知のようにスイッチング素子にはターンオフ時の動作遅れがあり、これによって上下アームが同時にオンすることによるアーム短絡を防ぐために、スイッチングパターンに短絡防止期間(デッドタイム)を設けている。
しかし、このデッドタイムに起因して、電圧形インバータの出力電圧は出力電圧指令に対して誤差を持つことになり、これによる出力電圧の歪が電動機駆動時のトルクリプルの原因となっている。
上述したデッドタイムに起因する出力電圧の歪を補償するための従来技術として、特許文献1に記載されているように、インバータの出力電圧指令値及び出力電流に基づいて出力電圧歪を推定し、この推定値に基づいて出力電圧指令値に加える補償信号の振幅(補償量)を調節する方法が知られている。
以下、この従来技術を、図5を参照しつつ説明する。
図5において、101は電圧指令値に比例した電圧を出力する電圧形パルス幅変調(PWM)インバータであり、102はインバータ101によって駆動される交流電動機である。
前記インバータ101において、破線で示したブロック101aは、前述したデッドタイムによる出力電圧歪Δvが、電流検出手段110により検出された出力電流iの極性に応じて発生することをモデル化したものである。
また、103は、回転磁界座標系における電動機102の磁束軸方向のd軸電圧指令値v 、これに直交するq軸電圧指令値v 及び位相基準信号θ(=ωt)が入力されて固定子座標系の出力電圧指令値vを出力する座標変換手段、109は出力電圧指令値vと後述する補償手段105からの補償信号Δvとを加算する加算手段、106は出力電流iを回転磁界座標系のd軸電流i及びq軸電流iに変換する座標変換手段、107はd軸電圧指令値v 、q軸電圧指令値v 、d軸電流i及びq軸電流iに基づいて電圧歪成分(補償残留成分)を推定する歪成分推定手段、108は推定した電圧歪成分と出力電流iとに基づいて補償量を調節する補償量調節手段、108aは電圧歪成分の極性反転手段、108bは出力電流iの極性に応じて切替信号を出力する極性検出手段、108cは前記切替信号により選択された歪成分推定手段107の出力またはその反転出力を積分する積分手段、105は出力電流iの極性に応じた補償信号Δvを前記加算手段109に出力する補償手段である。
上記構成において、出力電圧歪Δvは、各軸の電圧指令値v ,v からインバータ101の出力電圧までの経路において、歪成分が作用するモデルによって推定することができ、歪成分推定手段107は、d軸電圧指令値v 、q軸電圧指令値v 、d軸電流i及びq軸電流iを用いて外乱オブザーバの原理に従い電圧歪成分を推定する。そして、この電圧歪成分が零に近付くように、補償量調節手段108により補償手段105からの補償信号Δvを制御し、これを加算手段109にて元の出力電圧指令値vに加算して出力電圧歪Δvの最小化を図っている。
すなわち、上記補償信号Δvを元の出力電圧指令値vに加算して出力電圧歪Δvをフィードフォワード制御することにより、出力電圧vにΔvが含まれるのを抑制して出力電圧歪を補償している。この補償信号の振幅(補償量)は、電圧歪成分の振幅に一致する場合に最も補償効果が大きく、それより過大または過小でも補償残留成分が発生するので、この従来技術では、補償量調節手段108によって補償量の過不足を判別し、その判別結果により補償手段105を介して補償量を最適値に制御している。
しかるに、上記従来技術では、外乱オブザーバとしての歪成分推定手段107により推定した電圧歪成分には、電動機102の逆起電力(速度起電力)も含まれるため、推定した歪成分をそのまま用いて出力電圧指令値を補償することができない。このため、補償量調節手段108及び補償手段105を用いて補償量を調整する必要がある。
これらの補償量調節手段108及び補償手段105では、電圧歪成分の波形に基づいて、積分やその積分値の差演算等を行って過補償または不足補償を判別し、その判別結果に応じて補償量を決定するという複雑な処理を行っており、これらが回路構成の複雑化や演算負荷の増大を招いていた。
上記の点に鑑み、出願人は、特願2007−6587として、上記問題点を解決可能な電圧形インバータの制御装置を既に出願している。
図6は、この先願発明の構成を示すブロック図であり、1は所望の大きさ及び周波数の交流電圧を出力する電圧形PWMインバータ、2はインバータ1の各相の出力端子に接続された誘導電動機、3は誘導電動機2に対する一次角周波数指令ω を設定する周波数設定器、4は一次角周波数指令ω を積分して位相基準信号θ を出力する積分手段、5は回転磁界座標系のd軸電圧指令値v1d 及びq軸電圧指令値v1q を位相基準信号θ に基づいて固定子座標系の各相電圧指令値v ,v ,v に変換する座標変換手段である。
また、6はインバータ1の出力電流i,i,iを検出する電流検出手段、7は固定子座標系の出力電流i,i,iを位相基準信号θ に基づいて回転磁界座標系のd軸電流i1d及びq軸電流i1qに変換する座標変換手段、8は一次角周波数指令ω からq軸電圧指令値v1q を出力するV/f変換手段、9はq軸電圧指令値v1q 及びq軸電流i1qから外乱電圧vdisを推定して出力する第1の推定手段としての高速外乱推定オブザーバ、10はq軸電圧指令値v1q 及びq軸電流i1qから逆起電力成分vemfを推定して出力する第2の推定手段としての低速外乱推定オブザーバ、11はd軸電流i1d、一次角周波数指令ω 及び漏れインダクタンスLσを用いてd軸干渉成分vcmpを演算する第3の推定手段としてのd軸干渉成分演算手段、12はd軸電流指令値i1d 及びd軸電流i1dを入力としてd軸電圧指令値v1d を出力する電流制御手段、13は前記逆起電力成分vemfからd軸干渉成分vcmpを減算する減算手段、14は前記外乱電圧vdisから減算手段13の出力を減算した値を補償電圧vとして出力する減算手段、15は元のq軸電圧指令値v1q と前記補償電圧vとを加算して補正後のq軸電圧指令値v1q を出力する加算手段である。
次に、図6の動作を説明する。この先願発明における制御方法には、周知のV/f一定制御が用いられる。
まず、周波数設定手段3により設定された一次角周波数指令ω は、V/f変換手段8に入力され、一次角周波数指令ω に対応する一次電圧指令値(出力電圧指令値)が出力される。ここで、電圧指令値のd軸成分は誘導電動機2が発生するトルクには直接影響しないため、V/f変換手段8からは、一次角周波数指令ω に対応するq軸電圧指令値v1q が一次電圧指令値として出力される。
以下、q軸電圧指令値v1q を一次電圧指令値v1q 、q軸電圧v1qを一次電圧v1q、q軸電流iを一次電流iともいう。
一次電圧指令値v1q は座標変換手段5に入力され、積分手段4からの位相基準信号θ を用いた座標変換により正弦波の出力電圧指令値v ,v ,v が生成される。これらの電圧指令値v ,v ,v をインバータ1の内部で搬送波信号と比較して得たPWM信号に従ってインバータ1の半導体スイッチング素子をオン・オフ動作させることにより、出力電圧v,v,vが制御されて誘導電動機2に供給されることになる。
一方、インバータ1のデッドタイムに起因する出力電圧歪は、回転磁界座標系において高速外乱推定オブザーバ9により推定した外乱電圧vdisにより補償される。
ここで、数式1により与えられる回転磁界座標系で表現された誘導電動機の電圧方程式より、誘導電動機2の一次電流i1qと一次電圧v1qとの関係を求めると、数式2となる。
Figure 0004895120
Figure 0004895120
これらの数式において、φ2d,φ2q:d軸電動機磁束及びq軸電動機磁束,v1d,i1d:誘導電動機の一次側のd軸電圧及びd軸電流,v1q,i1q:誘導電動機の一次側のq軸電圧及びq軸電流,ω:一次角周波数,ω:回転角周波数(電気角速度),R:一次抵抗値,R:二次抵抗値,Lσ:漏れインダクタンス,L:励磁インダクタンス,p:微分演算子である。
数式2において、右辺第2項はd軸による干渉成分、第4項は逆起電力成分となる。なお、右辺第3項は、低速において影響がないためゼロと考える。
インバータ1のデッドタイムによる誤差電圧及び上記d軸干渉成分や逆起電力成分の和を外乱電圧vdisと定義すると、数式2から数式3を得ることができる。
Figure 0004895120
ここで、外乱電圧vdisを外乱オブザーバにより推定することを考える。すなわち、数式3に示した一次電流i1qと一次電圧v1qとの関係に基づき、誘導電動機2に印加されているインバータ1の出力電圧(=(R+R+pLσ)i1q)を一次電流i1qから推定する。
そして、高速外乱推定オブザーバ9では、次の数式4に示す如く、推定した出力電圧(=(R+R+pLσ)i1q)と一次電圧指令値v1q との差分をとり、時定数Tのローパスフィルタを通してゲインKを乗じ、外乱電圧推定値^vdisとして出力する。なお、数式4において、記号「^」を付した値は何れも推定値である。
Figure 0004895120
ここで、デッドタイムによる外乱成分は、一次出力周波数をf(=ω/2π)とした場合、その6倍の周波数の交流リプル成分がq軸上に現れる。従って、数式4における時定数Tは、出力周波数の6倍より十分速い時間で外乱電圧を推定するとし、例えば数式5に示す範囲に設定する。
Figure 0004895120
また、前述したように、外乱電圧推定値^vdisには、デッドタイムによる誤差電圧の他に誘導電動機2の逆起電力成分やd軸による干渉成分が含まれることになり、中高速領域において逆起電力成分も補償されてしまい、V/f制御などのオープンループ制御時に電圧が過大となり安定性に問題がある。
よって、低速外乱推定オブザーバ10により、数式2における右辺第4項の逆起電力成分vemfを演算すると共に、d軸干渉成分演算手段11により右辺第2項のd軸干渉成分vcmp(=ωσ1d)を演算し、これらを減算手段13,14に図示の符号で入力することにより高速外乱推定オブザーバ9の出力である外乱電圧推定値^vdisを補償して補償電圧vを生成する。
低速外乱推定オブザーバ10は、数式4と同様の構造を持ち、時定数をTとした数式6に示す推定逆起電力^vemfを出力する外乱推定オブザーバを構成する。
Figure 0004895120
ここで、逆起電力vemfは数式2より回転角周波数ωに依存し、その変化は、デッドタイムによる外乱成分に対して非常に遅い。従って、数式6における時定数Tは、デッドタイムによる外乱成分を無視できる程度に遅くすれば逆起電力vemfの推定が可能であり、例えば数式7に示す範囲に設定する。
Figure 0004895120
低速外乱推定オブザーバ10から出力される推定逆起電力^vemfには、数式2の右辺第2項のd軸干渉成分vcmpも含まれるが、vcmpまで推定して外乱成分として補償すると中高速領域で安定性が劣化するため、これを数式8に示すように一次角周波数ω、d軸電流i1d及び漏れインダクタンスLσを用いて算出して前向きに補償する。
Figure 0004895120
上記のように計算されたd軸干渉成分vcmpは、減算手段13により推定逆起電力^vemfから減算することにより補償される。減算手段13の出力は次段の減算手段14に入力されて外乱電圧推定値^vdisを補償し、その結果を補償電圧vとして出力する。
補償電圧vは加算手段15において一次電圧指令値v1q に加えられるので、結果的には、外乱電圧から逆起電力相当量を除いたデッドタイムによる誤差電圧のみを電圧歪成分として推定し、一次電圧指令値v1q を補償するシステムを構成することができる。これにより、インバータ1の出力電圧歪を常に最小化することができる。
特許第3536114号公報(段落[0007]〜[0012]、図1等)
図6に示した先願発明では、V/f一定制御に適用可能な外乱オブザーバを提案している。しかし、時定数の早い高速外乱推定オブザーバ9と時定数の遅い低速外乱推定オブザーバ10とを組み合わせて構成されており、これらの二つのオブザーバ9,10の時定数を最適に設定しなければ、逆に電圧歪み成分が増加してしまうおそれがある。時定数の調整には経験的な知識が必要であるため、先願発明では処理が煩雑化するという問題がある。
また、先願発明は単純なV/f一定制御を対象としており、ベクトル制御や、電流指令値から前向きに電圧指令値を演算してトルクを制御するような方式に適用することは困難である。
そこで、本発明の解決課題は、複雑な回路構成や調整を要することなくインバータの出力電圧歪を最小化することができ、V/f一定制御だけでなくベクトル制御等の各種制御方式にも適用可能な電圧形インバータの制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1においては、インバータの出力電流指令値から出力電圧指令値を計算すると共に、出力電流検出値から求めた出力電圧推定値と前記出力電圧指令値との差から電圧歪み成分を推定し、この電圧歪み成分推定値を用いて出力電圧指令値を補正することとした。
すなわち、請求項1に係る発明は、半導体スイッチング素子のオン・オフにより所望の大きさ及び周波数の交流電圧を出力する電圧形インバータの制御装置において、
インバータの出力電流指令値から、逆起電力成分及び干渉成分を除いた第1の出力電圧指令値を演算する手段と、
インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
インバータの出力電流検出値からインバータの出力電圧を推定する手段と、
第1の出力電圧指令値とインバータの出力電圧推定値とから電圧歪み成分を推定する手段と、
この電圧歪み成分推定値から電圧補正値を求める手段と、
第1の出力電圧指令値に逆起電力成分及び干渉成分を加えた第2の出力電圧指令値を、前記電圧補正値にて補正することにより、インバータに対する最終的な出力電圧指令値を生成する手段と、を備えたものである。
請求項2においては、電流調節手段を有するベクトル制御等において、前向きのフィードフォワード成分である出力電流指令値から出力電圧指令値を演算し、出力電圧指令値及び出力電圧推定値から求めた電圧歪み成分推定値を用いて前記出力電圧指令値を補正するようにした。
すなわち、請求項2に係る発明は、請求項1において、前記インバータの出力電流指令値と出力電流検出値との偏差をなくすように動作する電流調節手段と、この電流調節手段の出力を第2の出力電圧指令値に加算する手段と、を備えたものである。
請求項3においては、電流調節手段を有するベクトル制御等において、前向きのフィードフォワード成分である出力電流指令値から出力電圧指令値を演算し、出力電圧指令値及び出力電圧推定値から求めた電圧歪み成分推定値を用いて出力電流指令値を補正することにより、電流調節手段の効果を改善するようにした。
すなわち、請求項3に係る発明は、
半導体スイッチング素子のオン・オフにより所望の大きさ及び周波数の交流電圧を出力する電圧形インバータの制御装置において、
インバータの出力電流指令値から、逆起電力成分及び干渉成分を除いた第1の出力電圧指令値を演算する手段と、
インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
インバータの出力電流検出値から前記インバータの出力電圧を推定する手段と、
第1の出力電圧指令値と前記インバータの出力電圧推定値とから電圧歪み成分を推定する手段と、
この電圧歪み成分推定値から電流指令補正値を求める手段と、
この電流指令補正値により前記出力電流指令値を補正する手段と、
この手段による補正後の出力電流指令値と前記出力電流検出値との偏差をなくすように動作する電流調節手段と、
第1の出力電圧指令値に逆起電力成分及び干渉成分を加えた第2の出力電圧指令値を、前記電流調節手段の出力にて補正することにより、インバータに対する最終的な出力電圧指令値を生成する手段と、を備えたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3において、第1の出力電圧指令値を演算する手段が、インバータの回転座標上の出力電流指令値、交流電動機等の負荷の抵抗値及びインダクタンス値を用いて、出力電圧指令値を演算するものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4において、インバータの出力電圧を推定する手段が、インバータの回転座標上の出力電流検出値、交流電動機等の負荷の抵抗値及びインダクタンス値を用いて、出力電圧を推定するものである。
本発明によれば、インバータの出力電圧指令値と出力電圧推定値との誤差による電圧歪み成分を補償し、例えば電動機を負荷とした場合のトルクリプルや回転むらを改善して高効率かつ高精度な制御装置を提供することができる。また、本発明は簡単な構成によって実現可能であり、複雑な調整は行わずに、V/f制御のみならずベクトル制御など幅広い制御に適用可能である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明が先願発明と異なる点は、インバータの出力電流指令値から演算した出力電圧指令値と出力電流検出値から演算した出力電圧推定値とを用いて電圧歪み成分を推定し、この電圧歪み成分推定値から求めた補正値を用いて出力電圧指令値を補正することにある。
図1は、本発明の第1実施形態を示すブロック図であり、請求項1,4,5に対応する実施形態である。
この実施形態では、図1に示すように、d軸電流指令値i 及びq軸電流指令値i から、数式9に示す誘導電動機2の電圧方程式に従ってd軸電圧指令値vd0 及びq軸電圧指令値vq0 が演算される。ここで、d軸電圧指令値vd0 及びq軸電圧指令値vq0 を、便宜的に第2の出力電圧指令値という。
なお、この数式9は、d軸,q軸電流指令値i ,i を用いてd軸,q軸電圧指令値vd0 ,vq0 を演算する以外は、前述した数式1と同様である。
Figure 0004895120
但し、数式9において、φ2d,φ2q:二次磁束、R,R:一次,二次抵抗、Lσ:漏れインダクタンス、L:相互インダクタンス(何れもT型等価回路より換算した値)、ω:電気角周波数、ω:機械角周波数、p:微分演算子である。
なお、上記パラメータは、検出値(実際値)であっても、推定値であっても構わない。
図1では、一例として、数式9におけるφ2q=0とした構成を示しており、制御を簡単化するために数式9を簡略化した構成でも本発明は適用可能である。
なお、図1において、干渉項とは±ωσによる成分(リアクタンスによる電圧降下成分の設定値(推定値))、逆起電力とはωφ2dによる負荷の逆起電力成分であり、21〜25は加減算手段である。
図1では誘導電動機の電圧方程式に基づいて演算しているが、同期電動機を対象とする場合でも、電圧方程式を変更すれば適用可能である。なお、一般的に速度制御やトルク制御などの制御対象に基づき電流指令値の演算手段は多数存在するが、本発明は特に電流指令値の演算方法を要旨とするものではなく、何らかの方法でd軸電流指令値i 及びq軸電流指令値i が与えられれば良い。
上述のように演算されたvd0 ,vq0 に、電圧歪み推定手段20によって演算された電圧補正値Δv,Δvをそれぞれ加え、最終的なd軸電圧指令値v 及びq軸電圧指令値v を求める。なお、電圧指令値v ,v は、図6における電圧指令値v1d ,v1q と実質的に同じものである。
これらの電圧指令値v ,v を座標変換手段5により静止座標系に変換し、角周波数ωに応じた出力電圧指令値を求める。以降は、電圧形PWMインバータ1内のPWM発生手段により、インバータ1のパルスパターンを計算し、そのパターンに応じて半導体スイッチング素子をオン・オフすることにより、所望の出力電圧を誘導電動機2に供給する。
一方、電流検出手段6は、インバータ1の出力電圧によって電動機2に流れる電流を検出し、座標変換手段7により回転座標系に変換してi,iを求める。なお、電流検出値i,ivは、図6における電流検出値i1d,i1qと実質的に同じものである。
これらの電流検出値i,iを電圧歪み推定手段20に入力し、推定手段20ではインバータ1の出力電圧を推定すると共に、その電圧推定値と電圧指令値とから電圧歪み成分を推定し、更に電圧補正値Δv,Δvを演算する。
次に、本実施形態の主要部である電圧歪み推定手段20の構成を説明する。
電圧歪み推定手段20では、まず、回転座標上のd軸,q軸電流検出値i,iから出力電圧推定値^v,^vを数式10により計算する。
Figure 0004895120
但し、τ:電動機二次時定数(=R/L)である。
数式10において、q軸側の出力電圧推定値^vは先願発明における数式2の右辺第1項と同じであるが、ここではd軸側についても出力電圧推定値^vを演算する。なお、電動機2の抵抗値R,R及びインダクタンス値Lσ,Lは、前述した電圧指令値の演算に用いたものと同じ値を使用する。
一方、逆起電力成分とd軸,q軸に互いに干渉する成分を除くd軸,q軸電圧指令値vdn ,vqn は、数式11により演算され、これらの電圧指令値が電圧歪み推定手段20に入力される。ここで、d軸電圧指令値vdn ,q軸電圧指令値vqn を、便宜的に第1の出力電圧指令値という。
Figure 0004895120
数式10と数式11とは、電圧歪みがない状態では全く同様になり、電圧歪みが存在すると電圧歪みによって電流検出値i,iと電流指令値i ,i との間に誤差が生じる。
数式10と数式11との差分をとって電圧歪み成分推定値^vdrip,^vqripとすると、これらは数式12によって表される。
Figure 0004895120
数式12により求めた電圧歪み成分にローパスフィルタ(1/(1+sτ))及びゲインKを介し、外乱オブザーバとしてd軸,q軸電圧補正値Δv,Δvを数式13により求める。
Figure 0004895120
なお、図4(a)は電圧歪み推定手段20の構成を示すブロック図である。図4(a)において、20aは数式10を演算するブロック、20b,20cは^vdrip,^vqripを演算するための加減算手段、20dは数式13を演算するブロックである。
本実施形態では、数式13により求めたd軸,q軸電圧補正値Δv,Δvを、図1における加減算手段23,25にて第2の出力電圧指令値(逆起電力成分及び干渉成分を含む出力電圧指令値)vd0 ,vq0 にそれぞれ加算する。
ここで、図6に示した先願発明では、電圧指令値に逆起電力成分が重畳していたため、高速,低速の二つのオブザーバ9,10を用意し、時定数を最適に選んで電圧歪み成分のみを抽出しなければならない。これに対し、本実施形態では、元々、第1の出力電圧指令値に関する数式11に逆起電力成分が含まれておらず、オブザーバの時定数τは電圧歪み成分の周波数より高く設定するだけで良いため、複雑な調整は不要である。
従って、本実施形態によれば、先願発明と比べて簡単な構成により容易に電圧歪み成分を補償することが可能である。
次に、図2は本発明の第2実施形態を示すブロック図であり、請求項2,4,5に対応する実施形態である。この実施形態では、ベクトル制御などにおいて電流指令値と電流検出値との偏差を補正する電流調節手段を有する場合に本発明を適用したものである。
図2において、図1に示した第1実施形態との相違点は次の通りである。
すなわち、d軸,q軸電流指令値i ,i とd軸,q軸電流検出値i,iとの偏差がそれぞれ加減算手段31,32により求められ、その偏差が電流調節手段30に入力されている。電流調節手段30では、上記各電流偏差をなくすように調節動作が行われ、その出力が加減算手段26,27において第2の出力電圧指令値vd0 ,vq0 にそれぞれ加算される。以降の構成及び動作は、第1実施形態と同様であり、電圧歪み推定手段20の構成も図4(a)に示した通りである。
以下、この第2実施形態がベクトル制御にも適用できる理由について述べる。
電流調節手段は、通常、電流指令値と電流検出値との偏差をPI制御やPID制御を用いてゼロにするように電圧指令値を演算する。従って、電流調節手段の性能が十分に高い場合、電圧歪み成分は電流調節手段により補正することができる。しかし、実際には、電流調節手段は制御回路の演算時間等に起因して応答に限界があり、高い周波数では電圧歪み成分の補償は不十分となる。
これに対し、本実施形態では、電流調節手段30が補償しきれない電圧歪み成分のみを、前述した電圧歪み推定手段20からの電圧補正値Δv,Δvによって補助的に補償することができる。なぜならば、前記数式13におけるローパスフィルタ(1/(1+sτ))及びゲインKを電流調節手段30よりも高い応答となるように設計することにより、等価的に、電流調節手段30と並列で高応答なフィードバック制御が構成されることになるからである。
以上により、本実施形態は電流調節手段を用いたベクトル制御等の制御に適用すると好適である。
次いで、図3は本発明の第3実施形態を示すブロック図である。この実施形態は、請求項3,4,5に対応するものである。
本実施形態では、電圧歪み推定手段20において、数式12に示した電圧歪み成分推定値^vdrip,^vqripから電流指令補正値Δi ,Δi を演算し、これらの電流指令補正値Δi ,Δi により電流調節手段30の入力であるd軸,q軸電流指令値i ,i をそれぞれ補正する。このような構成により、電流調節手段30の制御性能を改善して電圧歪み成分を効果的に除去するようにした。
すなわち、電圧歪み推定手段20では、以下の数式14の演算により、電圧歪み成分推定値^vdrip,^vqripからハイパスフィルタ(sτ/(1+sτ))により高周波成分を抽出し、更にゲインKを乗じて電流指令補正値Δi ,Δi を求める。
ここで、図4(b)は電圧歪み推定手段20の構成を示すブロック図であり、20aは数式10を演算するブロック、20b,20cは^vdrip,^vqripを演算するための加減算手段、20eは数式14を演算するブロックである。
図3に示す如く、上記電流指令補正値Δi ,Δi を加減算手段33,34において元の電流指令値に加算し、加減算手段31,32を介して電流調節手段30に入力する。
Figure 0004895120
以上のように、本実施形態によれば、電圧歪み成分からデッドタイムなどの外乱成分を抽出し、それを打ち消すように出力電流指令値を補正することにより、出力電圧歪みを低減して電動機2のトルクリプル等の発生を防ぐことができる。
なお、電流指令補正値Δi ,Δi は、上述した如く電圧歪み成分、ハイパスフィルタ及びゲインにより求める以外に、実際の電流検出値i,iに含まれる歪み成分を抽出し、ゲインを乗じて求めてもよい。
上記の各実施形態では電圧形PWMインバータ1により誘導電動機2を駆動する場合を対象としたが、本発明は、同期電動機等の他の電動機の駆動システムにも適用可能である。
本発明の第1実施形態を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態を示すブロック図である。 各実施形態における電圧歪み推定手段の構成を示すブロック図である。 特許文献1に記載された従来技術を示すブロック図である。 先願発明を示すブロック図である。
符号の説明
1:電圧形PWMインバータ
2:誘導電動機
5,7:座標変換手段
6:電流検出手段
20:電圧歪み推定手段
21〜27,31〜34:加減算手段
30:電流調節手段

Claims (5)

  1. 半導体スイッチング素子のオン・オフにより所望の大きさ及び周波数の交流電圧を出力する電圧形インバータの制御装置において、
    前記インバータの出力電流指令値から、逆起電力成分及び干渉成分を除いた第1の出力電圧指令値を演算する手段と、
    前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記インバータの出力電流検出値から前記インバータの出力電圧を推定する手段と、
    第1の出力電圧指令値と前記インバータの出力電圧推定値とから電圧歪み成分を推定する手段と、
    この電圧歪み成分推定値から電圧補正値を求める手段と、
    第1の出力電圧指令値に逆起電力成分及び干渉成分を加えた第2の出力電圧指令値を、前記電圧補正値にて補正することにより、前記インバータに対する最終的な出力電圧指令値を生成する手段と、
    を備えたことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  2. 請求項1に記載した電圧形インバータの制御装置において、
    前記インバータの出力電流指令値と出力電流検出値との偏差をなくすように動作する電流調節手段と、
    この電流調節手段の出力を第2の出力電圧指令値に加算する手段と、
    を備えたことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  3. 半導体スイッチング素子のオン・オフにより所望の大きさ及び周波数の交流電圧を出力する電圧形インバータの制御装置において、
    前記インバータの出力電流指令値から、逆起電力成分及び干渉成分を除いた第1の出力電圧指令値を演算する手段と、
    前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記インバータの出力電流検出値から前記インバータの出力電圧を推定する手段と、
    第1の出力電圧指令値と前記インバータの出力電圧推定値とから電圧歪み成分を推定する手段と、
    この電圧歪み成分推定値から電流指令補正値を求める手段と、
    この電流指令補正値により前記出力電流指令値を補正する手段と、
    この手段による補正後の出力電流指令値と前記出力電流検出値との偏差をなくすように動作する電流調節手段と、
    第1の出力電圧指令値に逆起電力成分及び干渉成分を加えた第2の出力電圧指令値を、前記電流調節手段の出力にて補正することにより、前記インバータに対する最終的な出力電圧指令値を生成する手段と、
    を備えたことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した電圧形インバータの制御装置において、
    第1の出力電圧指令値を演算する手段は、
    前記インバータの回転座標上の出力電流指令値、負荷の抵抗値及びインダクタンス値を用いて、出力電圧指令値を演算することを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した電圧形インバータの制御装置において、
    前記インバータの出力電圧を推定する手段は、
    前記インバータの回転座標上の出力電流検出値、負荷の抵抗値及びインダクタンス値を用いて、出力電圧を推定することを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
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