JP5729454B2 - 水系インク組成物と反応液のセット、記録方法 - Google Patents
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Description
(2)インクが紙の繊維に沿ってのみ髭のように伸びる現象(フェザリング)
(3)各色が互いに入り混じってしまい色の境界がはっきりしなくなる現象(カラーブリード)
これら画像低下要因の発生を防止する為に、非吸収性の記録媒体には溶剤系インク組成物、塗料が一般的に使用され、また吸収性の記録媒体にも、上記の画像低下要因の発生を避ける為に、溶剤系インク組成物、塗料を使用して印刷を行う場合が多く見られた。
本発明による記録方法は、記録媒体上に後記する反応液を付着させる工程と、後記するインク組成物とを付着させて画像を記録する工程とを含んでなるものである。
本発明による方法に用いられるインク組成物は、色材と、アニオン型樹脂エマルジョンと、水溶性有機溶媒と、水とを少なくとも含んでなる。本発明においてインク組成物とは、モノクロ印刷を行う場合にはブラックインク組成物を意味し、さらにカラー印刷を行う場合にはカラーインク組成物、具体的にはイエローインク組成物、マゼンタインク組成物、シアンインク組成物、更には色再現範囲を拡大する目的で使用するレッド、グリーン、ブルー、オレンジ、ヴァイオレットのインク組成物を使用する事も可能であり、これらに加えてブラックインク組成物を含むものとする。
本発明におけるインク組成物、反応液は樹脂エマルジョンを含んでなる。ここで、樹脂エマルジョンとは、連続相が水であり、分散相が次のような樹脂成分である樹脂分散系組成物を意味する。分散相の樹脂成分としては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、などがあげられる。本発明においてアニオン系樹脂エマルジョンは、後述する反応液中の反応剤、とりわけ多価金属イオンまたはポリアリルアミンもしくはポリアリルアミンの誘導体及びカチオン性樹脂エマルジョンとの相互作用により、色材の記録媒体表面への固着性を促進する効果を有する。
このような高い反応性は、アニオン性樹脂エマルジョンがその表面に比較的多くのカルボキシル基を有することに起因するものと考えられる。
不飽和ビニルモノマーとしては、一般的に乳化重合で使用されるアクリル酸エステルモノマー類、メタクリル酸エステルモノマー類、芳香族ビニルモノマー類、ビニルエステルモノマー類、ビニルシアン化合物モノマー類、ハロゲン化モノマー類、オレフィンモノマー類、ジエンモノマー挙が挙げられる。さらに、具体例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート、グリシジルアクリレート、等のアクリル酸エステル類;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、イソアミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ペンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類;および酢酸ビニル等のビニルエステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルシアン化合物類;塩化ビニリデン、塩化ビニル等のハロゲン化モノマー類;スチレン、2−メチルスチレン、ビニルトルエン、tert−ブチルスチレン、クロルスチレン、ビニルアニソール、ビニルナフタレン等の芳香族ビニルモノマー類;エチレン、プロピレン、イソプロピレン等のオレフィン類;ブタジエン、クロロプレン等のジエン類;ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルピロリドン等のビニルモノマー類が挙げられる。カルボキシル基を有さないモノマーには、カルボキシル基を有する不飽和ビニルモノマーの利用が必須となるが、好ましいその例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸が挙げられ、その中でもメタクリル酸の利用が好ましい。また、使用可能な乳化剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤およびこれらの混合物が挙げられる。
同様に不飽和ビニルモノマーとしては、一般的に乳化重合で使用されるアクリル酸エステルモノマー類、メタクリル酸エステルモノマー類、芳香族ビニルモノマー類、ビニルエステルモノマー類、オレフィンモノマー類、ジエンモノマー挙が挙げられる。加えて、表面にカチオン性官能基を導入する為に使用するモノマーとしては、例えば、ジアルキルアミノアルキルアクリレート類、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート類、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド類、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド類、及びこれらの4級アンモニウム塩が挙げられる。また、使用可能な乳化剤としては、カチオン系界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤およびこれらの混合物が挙げられる。
また、乳化重合の際に使用される開始剤、界面活性剤、分子量調整剤、さらには中和剤等も常法に準じて使用してよい。
また本発明において、カチオン性樹脂エマルジョンも反応液の他の構成成分と混合されてもよいが、好ましくは水に分散させた後、反応液の他の成分と混合されるのが好ましい。加えて、これら樹脂エマルジョンをインク組成物及び反応液に添加する場合、インク製造工程の最後の添加成分とする事が好ましい。
本発明による方法に用いられるインク組成物に含まれる色材は、染料、顔料のいずれであっても良いが、耐光性、耐水性の面においては顔料であることが好ましい。また、顔料と染料とを併用することも可能である。
高分子分散剤の好ましい例としては天然高分子が挙げられ、その具体例としては、にかわ、ゼラチン、カゼイン、アルブミンなどのタンパク質類;アラビアゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム類;サポニンなどのグルコシド類; アルギン酸およびアルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸アンモニウムなどのアルギン酸誘導体;メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシセルロースなどのセルロース誘導体などが挙げられる。さらに、高分子分散剤の好ましい例として合成高分子が挙げられ、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体などのアクリル系樹脂;スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、ステレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−メチルステレン−アクリル酸共重合体、ステレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体などのスチレン−アクリル樹脂;スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、および酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体などの酢酸ビニル系共重合体およびそれらの塩が挙げられる。これらの中で、特に疎水性基を持つモノマーと親水性基を持つモノマーとの共重合体、および疎水性基と親水性基を分子構造中に併せ持ったモノマーからなる重合体が好ましい。
(水、水溶性有機溶媒、界面活性剤、及び他の成分)
本発明による方法に用いられるインク組成物の溶媒は水および水溶性有機溶媒を主成分として用いる。
本発明において用いられる反応液は反応剤とカチオン性樹脂エマルジョンを含んでなり、ここで「反応剤」とは、インク組成物中の顔料および/またはアニオン性樹脂エマルジョン等の分散状態を破壊し、凝集させ得るものである。その例としては、多価金属塩、ポリアミン、およびポリアミン誘導体が挙げられる。
また、カチオン性樹脂エマルジョンも静電気的相互作用により、アニオン性樹脂エマルジョンと反応し凝集する性質を有している。
これらポリオールは単独で添加されても、二つ以上の混合物として添加されてよい。二以上の混合物として添加される場合、その添加量は、合計として多価金属塩に対して重量比で1以上とされる。
アニオン性樹脂エマルジョン分散液の調製
攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下漏斗を付けたフラスコに、蒸留水100ml、および過硫酸カリウム0.1gを加え、攪拌下に窒素置換しながら、内温を70℃まで加熱した。次いで、蒸留水100ml、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを1.0g、スチレン30g、2−エチルヘキシルアクリレート55g、メタクリル酸5gを攪拌して乳化物を調製した。これを滴下漏斗を用いて上記フラスコ内に徐々に滴下した。得られた乳濁液を室温まで冷却し、この乳濁液を0.4μmのフィルターで濾過し、樹脂エマルジョンの濃度が30%となるように蒸留水で調製した。得られた乳濁液は、最低造膜温度が約20℃のものであり、後述する反応液と混合すると凝集する特性を示した。
攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下漏斗を付けたフラスコに、蒸留水100ml、および過硫酸カリウム0.1gを加え、攪拌下に窒素置換しながら、内温を75℃まで加熱した。次いで、蒸留水260ml、ノニオン系界面活性剤サーフィノール-465を2.0g、メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド100g、2-ヒドロキシエチルアクリレート30g、アクリロニトリル100g、ブチルアクリレート70gを攪拌して混合物を調製した。これを滴下漏斗を用いて3時間で上記フラスコ内に徐々に滴下した。得られた乳濁液を室温まで冷却し、水酸化カリウムで中和した後、この乳濁液を0.4μmのフィルターで濾過し、樹脂エマルジョンの濃度が30%となるように蒸留水で調製した。
下記の組成からなるインク組成物を調製した。調製は下記の要領で行った。顔料と分散剤と水とを混合して、サンドミル(安川製作所製)中で、ガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分散させた。その後、ガラスビーズを取り除き、顔料分散液を調製した。
次いで、顔料、分散剤を除く溶剤を混合してインク溶媒として、上記の顔料分散液を攪拌しながらインク溶媒を徐々に液下して、常温で20分攪拌した。その後、アニオン性樹脂エマルジョン分散液を徐々に滴下して、常温にて10分攪拌混合した後に、5μmのメンブランフィルターで濾過して、インクジェット記録用インク組成物とした。
カーボンブラックMA-7(色材、三菱化学社製) 5重量(以下wtと略す)%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
アニオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 10wt%
グリセリン 10wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
イオン交換水 残量
カラーインクセット
シアン顔料インク
C.I.ピグメントシアン 15:3(色材) 2wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
アニオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 10wt%
ジエチレングリコール 10wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
イオン交換水 残量
マゼンタ顔料インク
C.I.ピグメントレッド 122(色材) 3wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
アニオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 20wt%
グリセリン 5wt%
ジエチレングリコール 5wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
イオン交換水 残量
イエロー顔料インク
C.I.ピグメントイエロー 74(色材) 3.5wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
アニオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 15wt%
グリセリ 8wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
イオン交換水 残量
反応液の調製
反応液を下記の組成に従って調製した。調製は下記の要領で行った。硝酸マグネシウムをイオン交換水に溶解し、これにマグネティックスターラーを用いて攪拌混合しながらグリセリン、トリエチレングリコールモノブチルエーテルの順に添加した。
次いで、カチオン性樹脂エマルジョン分散液を徐々に滴下して、常温にて10分攪拌混合した後に、5μmのメンブランフィルターで濾過して、反応液とした。
硝酸マグネシウム・6水和物 25wt%
カチオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 10wt%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5wt%
グリセリン 10wt%
イオン交換水 残量
記録媒体1:普通紙
Xerox P(ゼロックス(株)製)
記録媒体2:普通紙
Xerox 4024(ゼロックス(株)製)
記録媒体3:PETフィルム
Xerox Film<枠なし>A4(富士ゼロックス(株)製)
記録媒体4:アルミニウム板
厚さ0.3(mm)
記録媒体5:塩化ビニルシート
Viewcal900(リンテック(株)製)
記録媒体6:ポリオレフィンシート
ユポ FPG110(王子油化合成紙(株))
(実施例2)
ブラック顔料インク組成物
カーボンブラックMA-7(色材、三菱化学社製) 5重量(以下wtと略す)%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
アニオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 15wt%
グリセリン 10wt%
サーフィノール465(界面活性剤) 1wt%
ラウリルスルホベタイン(両性界面活性剤) 0.5wt%
イオン交換水 残量
カラー顔料インクセット
シアン顔料インク
C.I.ピグメントシアン15:3(色材) 2wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
アニオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 15wt%
ジエチレングリコール 10wt%
サーフィノール465(系界面活性剤) 1wt%
イオン交換水 残量
マゼンタ顔料インク
C.I.ピグメントレッド 122(色材) 3wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
アニオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 15wt%
グリセリン 5wt%
ジエチレングリコール 5wt%
サーフィノール465(界面活性剤) 1wt%
イオン交換水 残量
イエロー顔料インク
C.I.ピグメントイエロー74(色材) 3.5wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
アニオン性樹脂エマルジョン(固形分濃度として) 15wt%
グリセリン 8wt%
サーフィノール465(界面活性剤) 1wt%
イオン交換水 残量
インク組成を上記組成に変更し、他の部分は実施例1と同様な方法で記録媒体1〜6に印刷を行い、同様な評価を実施した。
ブラック染料インク組成物
Project Fast Black2(色材、AVECIA社製) 3.5wt%
グリセリン 10wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 7wt%
イオン交換水 残量
上記染料をインク溶媒に加え、常温で20分攪拌して溶解した。そして5μmのメンブランフィルターで濾過して、インクジェット記録用インク組成物とした。
ブラックインク組成のみを上記組成に変更し、反応液を用いずに実施例1と同様な方法で記録媒体1〜6に印刷を行い、同様に評価を実施した。
ブラック顔料インク組成物
カーボンブラックMA-7(色材、三菱化学社製) 5重量(以下wtと略す)%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
グリセリン 10wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
イオン交換水 残量
カラーインクセット
シアン顔料インク
C.I.ピグメントシアン 15:3(色材) 2wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
ジエチレングリコール 10wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
イオン交換水 残量
マゼンタ顔料インク
C.I.ピグメントレッド 122(色材) 3wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
グリセリン 5wt%
ジエチレングリコール 5wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
イオン交換水 残量
イエロー顔料インク
C.I.ピグメントイエロー 74(色材) 3.5wt%
スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1wt%
グリセリン 8wt%
サーフィノール465
(界面活性剤、Air Product and Chemicals,Inc製) 1wt%
イオン交換水 残量
インクセットの組成を上記に変更し、反応液を使用せず、実施例1と同様な方法で記録媒体1〜3に印刷を行い、同様な評価を実施した。
反応液を使用しない事以外は、実施例1と同様な方法で記録媒体1〜3に印刷を行い、同様な評価を実施した。
比較例2と同一のインクセットを使用し、実施例1と同一の反応液を用いて、実施例1と同様な方法で記録媒体1、2、3に印刷を行い、同様な評価を実施した。
(評価試験)
下記の表1に記載の通りの組み合わせによって例とした。下記の評価の対象とした印刷物は、セイコーエプソン株式会社製インクジェットプリンタEM−900Cを利用し、上記例のインク組成物と反応液とを、常温・常圧下にて、記録媒体に印刷する事によって得る事が出来た。印刷は反応液、ブラックインク、及びカラーインクを記録媒体に同時に吐出する事により行った。その後記録媒体を自然乾燥してから以下の評価を実施した。
<評価項目1:印刷後の色滲み評価>
印刷物について、印刷直後の滲みを、目視によって以下の基準により評価した。
A:滲みの無い、良好な画像が得られた。
B:滲みが僅かに生じた。
C:ヒゲ状の滲みが発生していた。
D:色の境界がはっきりしない程、滲みが起こった。
<評価項目2:印刷後のカラーブリード評価>
印刷物について、色境界での不均一な色の混じりを、目視によって以下の基準により評価した。
A:色混じりの無い、良好な画像が得られた。
B:色混じりが僅かに生じた。
C:色混じりの発生が認められた。
D:色の境界がはっきりしない程、色混じりが起こった。
<評価項目3:印刷後のフェザリング評価>
印刷物について、ヒゲ状の滲み出しの有無を目視によって以下の基準により評価した。
A:ヒゲ状の滲み出し無い、良好な画像が得られた。
B:ヒゲ状の滲み出しが僅かに生じた。
C:ヒゲ状の滲み出し発生が認められた。
−:滲み、カラーブリードの影響で評価できなかった。
<評価項目4:総合評価>
印刷物は十分に自然乾燥した。記録媒体3〜6に関しては、イオン交換水を用いて十分に洗浄した後に十分に自然乾燥してから目視によって評価した。
その結果は以下の表1に示される通りであった。
Claims (8)
- 少なくとも色材、アニオン性樹脂エマルジョン、水溶性有機溶媒、水を含む水性インク組成物と、前記水性インク組成物と接触したときに凝集物を生じさせる多価金属塩である反応剤、カチオン性樹脂エマルジョンを含む反応液のセットであって、
前記水性インク組成物を構成するアニオン性樹脂エマルジョンの添加量が、水性インク組成物に対して10〜20重量%であり、前記反応液に含むカチオン性樹脂エマルジョンの添加量が反応液に対して10〜30重量%であり、
前記水性インク組成物及び前記反応液を吸収しない記録媒体へ前記水系インク組成物と前記反応液をそれぞれインクジェット記録方法により付着させる第一の記録方法と、紙、布、不織布、多孔質膜、高分子吸収体の何れかである前記水性インク組成物及び前記反応液を吸収する記録媒体に前記水系インク組成物と前記反応液をそれぞれインクジェット記録方法により付着させる第二の記録方法と、に用いるものであり、
紫外線照射によりインク組成物あるいは反応液に含むモノマーを光重合させて行われる記録方法に用いるものではなく、
前記アニオン性樹脂エマルジョンは、その表面にカルボキシル基を有し、その0.1重量%の水分散性エマルジョン3容量に、1mol/lの濃度の二価金属塩水溶液1容量を接触させたときに、波長700nmの光の透過率が初期値の50%となる時間が1×104秒以下となるような二価金属塩との反応性を有するものであり、ここで、二価金属塩は、二価金属イオンが、Ca2+、Cu2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+の何れかであり、それと塩を形成する陰イオンとして、Cl-、No3 -、Br-、ClO3 -、I-、Br-、CHCOO-の何れかである、
水系インク組成物と反応液のセット。 - 前記水性インク組成物の色材が顔料である、請求項1に記載の水系インク組成物と反応液のセット。
- 前記水性インク組成物がアニオン性界面活性剤又は両性界面活性剤を含有する事を特徴とする請求項1〜2のいずれか一項に記載の水系インク組成物と反応液のセット。
- 前記水系インク組成物が界面活性剤を含み、アニオン性界面活性剤又は両性界面活性剤と、ノニオン系界面活性剤とを併用するものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水系インク組成物と反応液のセット。
- 前記水性インク組成物及び前記反応液を吸収しない媒体が、金属、セラミックス、ゴム、合成樹脂の何れかである、請求項1〜4の何れか一項に記載の水系インク組成物と反応液のセット。
- 前記多価金属塩を反応液に対して5〜25重量%含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水系インク組成物と反応液のセット。
- 前記記録媒体上に水性インク組成物の液滴を付着させる工程が前記反応液を記録媒体に付着させる工程と同時に行われる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の水系インク組成物と反応液のセット。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の水系インク組成物と反応液のセットの水系インク組成物と反応液を、それぞれインクジェット記録方法により記録媒体へ付着させて行う記録方法。
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