JP5729310B2 - 移動体通信システム、その構成装置、トラヒック平準化方法およびプログラム - Google Patents

移動体通信システム、その構成装置、トラヒック平準化方法およびプログラム Download PDF

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Description

[関連出願についての記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2009−287190号(2009年12月18日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、移動体通信システム、その構成装置、トラヒック平準化方法およびプログラムに関し、トラヒック量の監視機能を備えた移動体通信システム、その構成装置、トラヒック平準化方法およびプログラムに関する。
特許文献1に、自局の圏内に位置する移動局数や各移動局の状態(使用中,受信待受中,位置登録後電源切断中)を収集する基地局と、前記基地局から受信した通信トラフィック情報を受け取り、トラフィック密度の限界を把握し、その情報に基づいて基地局の通信サポート範囲(カバーエリア)を調整するための制御情報を供給する上位制御局と、を用いて、移動局が一部に偏在した場合に、基地局のカバーエリアを調整して、通信不可能状態を低減する構成が開示されている。
特許文献2に、IPGWへのアクセス数やCPU負荷を計測する負荷計測部を備えたIPGW(Internet Protocol GateWay)から負荷状態に変化が生じたことを通知されると、移動端末から近くのIPGWでなく、軽負荷のIPGWをアクセス先とするように移動体加入者交換機(MSC)に指示を出す管理システムを備えた構成が開示されている。
特許文献3に、複数の基地制御局と複数の基地局との全てに直接的または間接的に接続され、すべての基地制御局のトラヒック負荷情報を取得して、ネットワークシステム全体として最適な呼接続先の優先順位をそれぞれの基地局に向けて送信するノード選択情報管理機能部を備えた無線ネットワークシステムが開示されている。
また、非特許文献1には、オープンフロー(OpenFlow)という技術が提案されている。オープンフローは、通信をエンドツーエンドのフローとして捉え、フロー単位で経路制御、障害回復、負荷分散、最適化を行うものである。転送ノードとして機能するオープンフロースイッチは、オープンフロープロトコルに従ってオープンフローコントローラにより追加・更新されるフローテーブルに従って動作する。フローテーブルには、パケットを特定するパケットマッチングルールと、特定のポートに出力する、廃棄する、ヘッダを書き換えるといったアクションの組がフローエントリとして登録される。オープンフロースイッチは、該当するエントリがあった場合、エントリに記載されたアクションに従って受信パケットの処理を行い、該当エントリがない場合は、オープンフロープロトコルにパケットの受信を通知する。
非特許文献2は、オープンフローコンソーシアム作成の仕様書であり、4頁「3.2 Counters」の項に、オープンフロースイッチが備えるカウンタ機能の詳細が記載されている。また、同仕様書9頁「4.1.1 Controller−to−Switch」の項に、オープンフローコントローラが、各オープンフロースイッチから前記カウンタ機能にて記録された統計情報を収集する機能を備える点が記載されている(Read−Stateの項参照)。
特開2003−111133号公報 特開2001−069176号公報 特開2008−236037号公報
Nick McKeownほか7名、"OpenFlow: Enabling Innovation in Campus Networks"、[online]、[平成21年7月17日検索]、インターネット〈URL:http://www.openflowswitch.org//documents/openflow-wp-latest.pdf〉 OpenFlow Switch Specification" Version 0.9.0. (Wire Protocol 0x98) [平成21年12月7日検索] 、インターネット〈URL:http://www.openflowswitch.org/documents/openflow-spec-v0.9.0.pdf〉
上記特許文献1−3および非特許文献1、2の全開示内容はその引用をもって本書に繰込み記載する。
以下の分析は、本発明によってなされたものである。
移動体ネットワークにおける呼を処理するノード選択方法については呼数(セッション数)により負荷分散する仕組みは考えられている。例えば、LTE(Long Term Evolution)において、MME(Mobility Management Entity)が、接続中のセッション数を考慮し、U−Plane(ユーザプレーン)パス接続を確立するS−GW(Serving GateWay)を選択することは可能であり、接続したセッションに関して、最低保証通信帯域や最大通信帯域等のQoS(Quality Of Service)制御を実施することも可能である。
また、ネットワークの冗長という側面では、UTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)/CS(Circuit Switched)・PS(Packet Switched)ドメインにおけるRNC(Radio Network Controller)とSGSN(Serving GPRS Support Node)/MSC(Mobile Switch Center)間のIu−Flex機能やLTE/EPC(Evolved Packet Core)網におけるS1−Flex機能により位置登録を実施するコアノードの冗長をとることは可能である。なお、「S1」とは、移動体ネットワークノードと基地局(eNB)間のインタフェースであり、“S1−Flex”とは、その冗長構成であり、それぞれ3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて仕様化されている。また、“Iu−Flex”は、 “S1−Flex”のLTE方式以前における移動体通信システムで採用されていたものである。
しかしながら、移動体ネットワークにおいて、呼を処理するノードの選択時に、トラヒックは考慮に入れておらず、通信帯域の面では平準化したノード選択ができず、移動体ネットワークのノード間において通信帯域不足が起こりうるという問題点がある。例えば、LTEでは、MMEが複数のセルで構成されたトラッキングエリア(TA)毎に、S−GWを選択することにより負荷を分散しており、あるノード間での帯域不足が生じることが考えられる。このため、移動体ネットワークは、QoS制御による最低保障通信帯域の確保のため、上記のようなノード間の通信帯域不足が起きないように過剰なデータ通信帯域(ネットワークノード)を確保する必要が生じている。
図15は、移動体ネットワークにおいてボトルネックとなる可能性のあるポイントを示した図である。ポイントAは、P−GW(PDN GateWay)におけるPDN(Packet Data Network)向け通信帯域、ポイントBは、P−GWにおけるS−GW向け通信帯域、ポイントCは、S−GWにおけるP−GW向け通信帯域、ポイントDは、S−GWにおけるeNB(evolved NodeB)向け通信帯域、ポイントEはeNBにおけるS−GW向け通信帯域を示している。なお、eNBにおける端末向け通信帯域については、別途SON(Self Organizing Network)という技術が提案されている。
なお、特許文献1には、通信トラフィック情報を基に、通信サポート範囲を調整すると記載されているが、特許文献1でいうところの「通信トラフィック情報」は、明細書中の(1)式に表されたような各状態の移動局の数に、それぞれ所定の係数を乗じたものであり、実際のトラヒックを測定しているものではない。また、特許文献2、3の技術も、それぞれIPGWへのアクセス数やCPUの負荷を測定しているものであり、実際に流れるデータ量を測定するものではない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、移動体ネットワークにおけるトラヒックを平準化させることのできる移動体通信システム、その構成装置、トラヒック平準化方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の視点によれば、移動体ネットワークの所定のノード間に配置されて、ノード間のトラヒック量を監視するトラヒック監視装置と、前記トラヒック監視装置からの報告に基づいて、所定のノードに対し、前記トラヒック量を平準化するよう制御情報を出力するトラヒック制御装置とを、備える移動体通信システムであって、前記トラヒック監視装置は、移動体ネットワークの異なる種類のノード間の、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視し、前記トラヒック制御装置は、トラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力する移動体通信システムが提供される。
本発明の第2の視点によれば、移動体ネットワークの所定のノード間に配置されて、ノード間のトラヒック量を監視するトラヒック監視装置と接続され、前記トラヒック監視装置からの報告に基づいて、所定のノードに対し、前記トラヒック量を平準化するよう制御情報を出力するトラヒック制御装置であって、移動体ネットワークの異なる種類のノード間に配置され、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視するトラヒック監視装置と接続され、前記各トラヒック監視装置から報告されたトラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力するトラヒック制御装置が提供される。
本発明の第3の視点によれば、移動体ネットワークの所定のノード間に配置されて、ノード間のトラヒック量を監視するとともに、上記したトラヒック制御装置に対し、前記監視したトラヒック量を報告するトラヒック監視装置が提供される。
本発明の第4の視点によれば、上記したトラヒック制御装置空の制御情報に基づいてトラヒックの平準化動作を行うMME(Mobility Management Entity)およびアクセスノードが提供される。
本発明の第5の視点によれば、移動体ネットワークの所定のノード間に配置したトラヒック監視装置を用いて、ノード間のトラヒック量を監視するステップと、前記トラヒック監視装置からの報告に基づいて、トラヒック制御装置が、所定のノードに対し、前記トラヒック量を平準化するよう制御情報を出力するステップと、を含むトラヒック平準化方法であって、前記トラヒック監視装置は、移動体ネットワークの異なる種類のノード間の、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視し、前記トラヒック制御装置は、トラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力するトラヒック平準化方法が提供される。本方法は、トラヒック制御装置という、特定の機械に結びつけられている。
本発明の第6の視点によれば、移動体ネットワークの所定のノード間に配置したトラヒック監視装置から、ノード間のトラヒック量を収集する処理と、前記トラヒック監視装置からの報告に基づいて、所定のノードに対し、前記トラヒック量を平準化するよう制御情報を出力する処理と、をトラヒック制御装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記制御情報として、移動体ネットワークの異なる種類のノード間に配置され、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視するトラヒック監視装置から報告されたトラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散させる制御情報を生成するプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明によれば、移動体ネットワークにおけるトラヒック量を平準化することが可能になる。その理由は、移動体ネットワークの所定のノード間に配置したトラヒック監視装置からの報告に基づいて、所定のノードに対し、制御情報を出力するトラヒック制御装置を備えたことにある。
本発明の概要を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動体通信システムの構成を表した図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック監視装置とトラヒック制御装置の構成を表した図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック監視装置の配置位置を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置のトラヒック分析部の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置のトラヒック分析部の動作を説明するための第2の図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置の動作を表したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置のハンドオーバー起動部の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置のハンドオーバー起動部の動作を説明するための第2の図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置の動作を表した第2のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置の選択比率算出部の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置の選択比率算出部の動作を説明するための第2の図である。 本発明の第1の実施形態に係るトラヒック制御装置の動作を表した第3のフローチャートである。 選択比率算出処理の具体例を説明するためのフローチャートである。 移動体ネットワークにおいてボトルネックとなる可能性のあるポイントを示した図である。
はじめに、図1を参照して本発明の概要を説明する。移動体ネットワークの使用状況を監視する装置(トラヒック監視装置;図1のTC601)と、移動体ネットワークが保持する通信帯域を有効活用するためネットワークノードを制御する装置(トラヒック制御装置;図1のTES602)とをそれぞれ配置して、移動体ネットワークを流れるトラヒックを平準化するものである。なお、この概要に付記した図面参照符号は、専ら理解を助けるための例示であり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
トラヒック監視装置(図1のTC601)は、移動体ネットワークの異なる種類のノード間に配置され、移動体ネットワークの使用状況を監視し、U−Planeを流れるデータ量やIPアドレスなどの情報を収集し、トラヒック制御装置(図1のTES602)に報告する。また、トラヒック制御装置(図1のTES602)は、各トラヒック監視装置からの報告内容に基づいて、移動体ネットワークにおけるトラヒックの発生状況を把握し、例えば、特定の箇所にトラヒックが偏在(集中)している場合、当該トラヒックの偏在状況に応じて、アクセスノード20やノード10の中から、当該トラヒックが集中しているノードと同一のノードで余力のあるノードを求め、当該ノードにトラヒックを分散させるよう制御情報を出力する。
制御情報およびその送信先ノードは、当該トラヒックの偏在状況に応じて選択され、例えば次のようなものが考えられる。例えば、図15の場合、ポイントEにおけるトラヒック量の集中状況に応じて、eNB a501のカバーエリアを縮小し、隣接するeNB b502のカバーエリアを拡大させる制御情報を送出することで、ポイントEにおけるトラヒック量を同一階層の他のノードに分散し、全体として平準化させることが可能になる。
また例えば、図15において、ポイントC、Dにおけるトラヒック量の集中状況に応じて、S−GW a301およびS−GW b302に対して、S−GW a301に収容されている1以上の呼を、S−GW b302に収容するよう指示する制御情報を送出することで、図15のポイントC、Dにおけるトラヒック量を同一階層の他のノードに分散し、全体として平準化させることが可能になる。
また例えば、図15において、ポイントA〜Dにおけるトラヒック量の集中状況に応じて、新規呼の接続に際して、トラヒックが集中しているS−GW a301やP−GW a201が選択されにくくなるように制御することで、図1のポイントA〜Dにおけるトラヒック量を同一階層の他のノードに分散し、全体として平準化させることが可能になる。
本発明において以下の形態が可能である。
[形態1]
前記第1の視点に記載の移動体通信システムのとおり。
[形態2]
前記トラヒック監視装置は、移動体ネットワークの異なる種類のノード間の、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視し、
前記トラヒック制御装置は、トラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力することが好ましい。
[形態3]
前記トラヒック制御装置がトラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、あるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示するものであることが好ましい。
[形態4]
前記トラヒック制御装置がトラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせるものであることが好ましい。
[形態5]
前記トラヒック制御装置がトラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更するものであることが好ましい。
[形態6]
前記トラヒック制御装置が、あるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示するトラヒック分析部と、
あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせるハンドオーバ起動部と、
前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更する選択比率算出部と、を備えることが好ましい。
[形態7]
前記トラヒック監視装置は、前記所定のノードの入出力ポートに接続されてトラヒック量を監視することが好ましい。
[形態8]
前記トラヒック監視装置は、監視するデータの送信元IPアドレスと、送信先IPアドレスを監視するIPアドレス監視部と、
前記IPアドレスに対応するURL(Uniform Resource Locator)を取得するURL分析部と、
前記取得したURL毎にデータをキャッシュし、一定期間にあるURLへのアクセスが集中した際に前記キャッシュしたデータを要求元に返すデータキャッシュ部と、を備えることが好ましい。
[形態9]
前記トラヒック監視装置は、監視しているトラヒック量が所定の閾値を超えた場合に前記トラヒック制御装置に対しトラヒック量の報告を行うことが好ましい。
[形態10]
前記第2の視点に記載のトラヒック制御装置のとおり。
[形態11]
前記トラヒック制御装置は、移動体ネットワークの異なる種類のノード間に配置され、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視を監視するトラヒック監視装置と接続され、前記各トラヒック監視装置から報告されたトラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力することが好ましい。
[形態12]
前記トラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、あるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示するものであることが好ましい。
[形態13]
前記トラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせるものであることが好ましい。
[形態14]
前記トラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更するものであることが好ましい。
[形態15]
前記トラヒック制御装置は、あるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示するトラヒック分析部と、
あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせるハンドオーバ起動部と、
前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更する選択比率算出部と、を備えることが好ましい。
[形態16]
前記第3の視点に記載のトラヒック監視装置のとおり。
[形態17]
前記トラヒック監視装置は、
監視するデータの送信元IPアドレスと、送信先IPアドレスを監視するIPアドレス監視部と、
前記IPアドレスに対応するURL(Uniform Resource Locator)を取得するURL分析部と、
前記取得したURL毎にデータをキャッシュし、一定期間にあるURLへのアクセスが集中した際に前記キャッシュしたデータを要求元に返すデータキャッシュ部と、を備えることが好ましい。
[形態18]
前記第4の視点に記載のモビリティ管理エンティティのとおり。
[形態19]
前記第4の視点に記載のアクセスノードのとおり。
[形態20]
前記第5の視点に記載のトラヒック平準化方法のとおり。
[形態21]
前記第6の視点に記載のプログラムのとおり。
[第1の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る移動体通信システムの構成を表した図である。図2を参照すると、LTE(Long Term Evolution)/EPC(Evolved Packet Core)網で構成された移動体ネットワークのノード間に、トラヒック監視装置(トラヒックカウンタ;以下、「TC」とする。)601が複数配置されている。なお、図1の例では、LTE/EPC網の例を挙げているが、その他移動体ネットワークにも適用可能である。
TC601は、移動体ネットワークを流れるU−Plane(ユーザ・プレーン)データのデータ量やIPアドレスなどの情報を収集する機能を備えた装置である。TC601は、eNB501〜503とS−GW301、302の間や、S−GW301、302とP−GW201、202、P−GW201、202とPDN101の間といった移動体ネットワークの異なる種類のノード間の、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視するよう、それぞれ必要数設置される。また、本実施形態におけるTC601は、URL(Uniform Resource Locator)と対応付けてU−Planeデータを、一定期間保持(キャッシュ)するデータキャッシュ部(図3のデータキャッシュ部704参照)を備え、一定時間に特定URLへのアクセスが集中した場合に、当該URLに対応するHTTPサーバまでU−Planeデータを流さず、キャッシュデータを返す機能を備えている。
トラヒック制御装置(トラヒックエンジニアリングサーバ;以下、「TES」とする。)602は、M−Plane(管理・プレーン)を介して、TC601から情報を収集し、移動体ネットワーク全体のトラヒックを平準化するため、eNB501〜503やMME401と連携する。TES602は、上記した機能を備えるものとして構成してもよいが、SON(Self Organizing Network)サーバとしての機能を備えるものとしてもよい。
P−GW201、202は、PDN101との接続点となるゲートウェイであり、S−GW301、302は、呼を収容しデータの伝送を行うゲートウェイである。また、MME401は、C−Plane(コントロールプレーン)を介して、S−GW301、302やeNB501〜503と接続され、携帯端末の位置登録や着信時の端末呼び出し処理、無線基地局間ハンドオーバといったモビリティ管理を行う装置である。eNB501〜503は、それぞれカバーエリアを有し、それぞれのカバーエリアに位置する携帯端末からアクセスを受け付ける基地局装置である。
また本実施形態では、MME401起動のハンドオーバー処理を行うため、eNB501〜503は、無線側のU−Planeパスをそのまま継続させ、S−GW向けU−Planeパスを張り替える能力を備えているものとする。
図3は、上記TC601と、TES602の詳細構成を表したブロック図である。図3を参照すると、TC601は、トラヒック量監視部701と、IPアドレス監視部702と、URL分析部703と、データキャッシュ部704と、TES間通信部705とを備えている。これらはそれぞれ次のように動作する。
トラヒック量監視部701は、移動体ネットワークノード間を流れるU−Planeデータのデータ量を観測する。
IPアドレス監視部702は、U−Planeデータの送信元IPアドレスと送信先IPアドレスを監視する。この情報により移動体ネットワークのどのノードが送信、受信しているデータなのかを判別することが可能となる。
URL分析部703は、前記IPアドレス監視部702にて取得されたIPアドレスに基づいて、ユーザがアクセスしているURLを分析する。データキャッシュ部704は、URL分析部703で分析したURLに対して一定時間キャッシュデータを保持、返送する処理を行う。このようなURL分析部703およびデータキャッシュ部704を備えることにより、一時的に特定URLへのアクセスが集中した場合に、当該URLに対応するHTTPサーバまでアクセスせず、TC601側でキャッシュデータを返すことが可能となる。これにより、ネットワークに流れるデータ量を低減することが可能になる。
TES間通信部705は、トラヒック量監視部701、IPアドレス監視部702で収集したデータをTES602にアップロード(報告)する。
なお、上記したトラヒック量監視部701と、IPアドレス監視部702と、URL分析部703と、データキャッシュ部704における処理は、TC601を構成するコンピュータに、そのハードウェアを用いて、それぞれ各部に対応する処理を実行させるプログラムにて実現することができる。
また、上記トラヒック量監視部701、IPアドレス監視部702およびTES間通信部705に相当する機能は、フローテーブルに格納されたフローエントリとのマッチングにより統計情報を収集し、上位装置(オープンフローコントローラ)に送信する、非特許文献1、2のオープンフロースイッチと同等の仕組みにて実現することもできる。この場合、TC601自体が転送機能を持つことになりコスト上の利点がある。また、特定のフローを監視対象から外すなど、細かいトラヒックの監視が可能になるといった利点もある。
図4は、上記したTC601の配置位置を説明するための図である。TC601は、図4の位置(A)〜(C)のいずれにも設置することが可能であるが、望ましくは、図4の位置(A)、(C)のように、他の転送ノード211を経由せずに、P−GWa201、S−GWa301の入出力ポートに接続される。このようにすることにより、P−GWa201、S−GWa301のそれぞれの入出力データ量を計測することが可能になる。また、(B)の位置であってもよく、IPアドレス監視部702と連携することにより、トラヒックを送受信したノードを判別し、P−GWa201、S−GWa301それぞれの入出力データ量を計測することになる。
再度図3を参照して、TES602の構成について説明する。TES602は、トラヒック分析部801と、選択比率算出部802と、ハンドオーバー起動部803と、統計データ蓄積部804と、TC/ノード間通信部805とを備えている。これらはそれぞれ次のように動作する。
トラヒック分析部801は、TC601から収集したデータ量やIPアドレスの情報から移動体ネットワークのノード毎の使用している通信帯域、即ち、トラヒックの分布をチェックし、必要があれば、eNBカバーエリア最適化の指示を行う(図5〜図7参照)。また、本実施形態では、トラヒック分析部801は、eNB間の自動的な協調制御を実現するSONサーバとして必要な処理も行うものとする。
選択比率算出部802は、新規呼接続時に、移動体ネットワークのノード毎の使用している通信帯域を考慮したS−GW/P−GW選択比率データを算出する。このS−GW/P−GW選択比率データは、MME401が、S−GW301〜302またはP−GW201〜202を選択する際に、参照される。このS−GW/P−GW選択比率データにより、MME401は使用している通信帯域の少ないS−GW301〜302またはP−GW201〜202をそれぞれ選択することが可能となる。
ハンドオーバー起動部803は、トラヒック分析部801で分析した移動体ネットワークのノードごとの使用している通信帯域から、特定ノードの通信帯域を減らすためハンドオーバーを起動する呼を決定し、MME401にハンドオーバー起動を指示する。
統計データ蓄積部804は、保守者向けの長期的なネットワーク構成の最適化に向けた参考データとして、トラヒック分析部801で分析したデータを蓄積する。
TC/ノード間通信部805は、TC601との通信や、トラヒック分析部801からeNB501〜503へのカバーエリア変更の通知、選択比率算出部802からMME401へのS−GW/P−GW選択比率データの通知、ハンドオーバー起動部803からMME401へのハンドオーバー処理起動の通知を行う。
なお、上記したトラヒック分析部801と、選択比率算出部802と、ハンドオーバー起動部803と、統計データ蓄積部804は、TES602を構成するコンピュータに、そのハードウェアを用いて、それぞれ各部に対応する処理を実行させるプログラムにて実現することができる。
また、トラヒック分析部801、統計データ蓄積部804およびTC/ノード間通信部805に相当する機能は、各オープンフロースイッチから統計情報を取得し、経路設定を行う非特許文献1、2のオープンフローコントローラと同等の仕組みにて実現することもできる。この場合、TES602自体が後記するいくつかのトラヒック平準化処理とは別に、移動体ネットワークを流れるフローの経路制御機能を持つことになる。また、これら収集されたトラヒック状況をTES602における経路設定に役立てることも可能になる。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細説明する。
[eNBカバーエリア可変化]
まず、トラヒック分析部801によるeNB501〜503のカバーエリアの変更処理について説明する。
図5、図6は、上記TES602のトラヒック分析部801の動作を説明するための図である。図5は、トラヒック分析部801によるカバーエリア変更指示が行われる前の状態を示している。
図5の例では、eNBa501とeNBb502は、ともにS1−FlexによりS−GWa301とS−GWb302双方に収容されている。また、図5の例では、eNBa501配下に携帯端末(通信モジュールを含む。)が多数存在し、かつ、通信中でありeNBa501のS−GW向け通信帯域が輻輳している(トラヒック量が所定のしきい値を超えている。)状態を示している。
図6は、トラヒック分析部801によるカバーエリア変更指示と、それによるカバーエリアの変化した状態を示している。図5に示したような輻輳を検出すると、トラヒック分析部801は、eNBa501におけるトラヒック量をeNBb502に移してトラヒックを平準化できるよう、eNBa501およびeNBb502に指示するカバーエリアを算出し、図6に示すとおり、eNBa501およびeNBb502にそれぞれカバーエリアの変更を指示する。図6の例では、eNBa501のカバーエリアを小さくし、eNBb502のカバーエリアを大きくするカバーエリアの変更指示が行われている。
前記カバーエリアの変更の結果、eNBa501に収容されていた携帯端末のうち、eNBb502のカバーエリアに位置することになった携帯端末は、ハンドオーバー処理を起動し、U−PlaneパスをeNBb502経由に張り替える。この結果、eNBa501とeNBb502のS−GW向け通信帯域が平準化される
図7は、上記eNBのカバーエリアの変更指示が行われるまでの処理フローを表した図である。図7に示すように、eNB501〜503とS−GW301、302の間に設置されているTC601は、U−Planeデータのデータ量、IPアドレス等の情報を監視(収集)し(ステップS001)、一定時間おき、一定時刻、トラヒック量の急激な変化などの所定の報告タイミングで、TES602に報告する。
TES602は、TC601から受信したトラヒック情報を分析する。ここでは、トラヒック分析の結果、eNBa501のS−GW向け通信帯域が輻輳していることを検出したものとする(ステップS002)。なお、トラヒック分析の結果、カバーエリアの変更が不要であると判定した場合には、後続する処理は省略される(但し、後記するハンドオーバー起動または選択比率の算出が必要な場合には、それぞれ該当する処理が行われる。)。
次に、TES602は、eNBa501に隣接しているeNBの状況を調査し、通信帯域に余裕のあるeNBおよびそのS−GW向け空き帯域を検出する。ここでは、eNBa501に隣接しているeNBb502が検出されたものとする(ステップS003)。
次に、TES602は、ステップS002にて分析したトラヒックの状況と、ステップS003にて検出したS−GW向け空き帯域に基づいて、2つのeNBのS−GW向けの通信帯域を平準化できるよう、eNBa501とeNBb502のカバーエリアをそれぞれ算出する(ステップS004)。
次に、TES602は、eNBa501およびeNBb502に対して、前記算出したカバーエリア情報を含むカバーエリアの変更を指示する(ステップS005)。ここでは、eNBa501にて輻輳が検出されているため、eNBa501に対してカバーエリアの縮小が指示され、eNBb502に対してカバーエリアの拡大が指示される。
前記指示を受け取ったeNBa501およびeNBb502は、それぞれTES602からの指示に従って、カバーエリアを変更する(ステップS006)。
変化したカバーエリアに収容されている携帯端末、つまり、eNBa501のカバーエリアに位置していたがeNBb502のカバーエリアに位置することになった携帯端末は、ハンドオーバー処理を起動する。このようにeNBのカバーエリアを変化させることでeNBのS−GW向け通信帯域の輻輳を避け、トラヒックを平準化することが可能となる。
なお、上記した例では、eNBのS−GW向け通信帯域が輻輳している例を挙げて説明したが、S−GWのeNB向け通信帯域が輻輳している場合や、S−GWのP−GW向け通信帯域が輻輳している場合にも、同様にeNBのカバーエリアを変化させることが有効である。その理由は、携帯端末のハンドオーバーの起動により、後述するように、トラヒック状況に基づいて算出された選択比率によるノードの再選択が行われ、結果として、上位ノードの輻輳の平準化できるからである。
なお、上記した例では、eNBa501における輻輳をeNBb502を用いて平準化するものとして説明したが、3つ以上のeNBを用いて、それぞれのトラヒックを平準化するようにしてもよい。例えば、eNBb502における帯域不足をeNBa501およびeNBc503でカバーするようにしてもよいし、あるいは、eNBa501およびeNBc503における帯域不足をeNBb502でカバーするようにしてもよい。
[ハンドオーバー起動]
次に、ハンドオーバー起動部803による収容している呼のハンドオーバー処理について説明する。
図8、図9は、上記TES602のハンドオーバー起動部803の動作を説明するための図である。図8は、ハンドオーバー起動部803によるハンドオーバー処理起動が行われる前の状態を示している。
図8の例では、eNBa501とeNBb502、eNBc503は、ともにS1−FlexによりS−GWa301とS−GWb302との双方に収容されている。eNBa501、eNBb502、eNBc503の配下に携帯端末がそれぞれ存在している。図8の例では、S−GWb302よりもS−GWa301との間にU−Planeパスを設定し、通信中である携帯端末が多く、S−GWa301のeNB向け通信帯域が輻輳(トラヒック量が所定のしきい値を超えている。)している。
図9は、ハンドオーバー起動部803によるハンドオーバー起動処理が行われた状態を示している。図8に示したような輻輳を検出すると、ハンドオーバー起動部803は、S−GWa301におけるeNBa向けトラヒック量をS−GWb302に移してトラヒックを平準化できるよう、MME401にハンドオーバー起動を指示する。これにより図9の矢印に示すように、S−GWa301に収容されていたU−Planeパス(太破線)が、S−GWb302に収容される(同図太実線参照)。
図10は、上記ハンドオーバー起動が行われるまでの処理フローを表した図である。図10に示すように、eNB501〜503とS−GW301、302の間に設置されているTC601は、U−Planeデータのデータ量、IPアドレス等の情報を監視(収集)し(ステップS001)、一定時間おき、一定時刻、トラヒック量の急激な変化などの所定の報告タイミングで、TES602に報告する。なお、この報告は、前述したカバーエリアの変更処理のための報告を兼ねていてもよい。
TES602は、TC601から受信したトラヒック情報を分析する。ここでは、トラヒック分析の結果、S−GWa301のeNB向け通信帯域が輻輳していることを検出したものとする(ステップS101)。なお、トラヒック分析の結果、ハンドオーバー起動が不要であると判定した場合には、後続する処理は省略される(但し、前述したカバーエリアの変更または後記する選択比率の算出が必要な場合には、それぞれ該当する処理が行われる。)。
次に、TES602は、S−GWa301が収容しているeNBと同じeNBを収容しているS−GWの状況を調査し、通信帯域に余裕のあるS−GWおよびeNB向け空き帯域を検出する。ここでは、S−GWa301が収容しているeNBと同じeNBを収容しているS−GWb302が検出されたものとする(ステップS102)。
次に、TES602は、ステップS101にて分析したトラヒックの状況と、ステップS102にて検出したeNB向け空き帯域に基づいて、2つのS−GWのeNB向けの通信帯域を平準化できるよう、S−GWa301が収容しているU−Planeパスのうち、ハンドオーバーの対象とするU−Planeパスを算出する(ステップS103)。
次に、TES602は、MME401に対して、前記算出したU−Planeパスを指定してハンドオーバー起動を指示する(ステップS104)。ここでは、eNBa501にて輻輳が検出されているため、eNBa501に対してカバーエリアの縮小が指示され、eNBb502に対してカバーエリアの拡大が指示される。
MME401は、前記指定された呼に対してハンドオーバー処理を起動する(ステップS105)。これにより、S−GWa301およびS−GWb302は、eNBと連携し、S−GWa301に収容されているU−Planeパスのうち指定されたU−Planeパスを、S−GWb302に変える。
このようにMME401からハンドオーバー処理を起動することで、携帯端末を接続したままで、S−GWのeNB向け通信帯域の輻輳を避け、トラヒックを平準化することが可能となる。
[ノード選択比率変更]
続いて、選択比率算出部802による新規呼の接続の際のノード選択比率の変更処理について説明する。
図11、図12は、上記TES602の選択比率算出部802の動作を説明するための図である。図11は、選択比率算出部802によるノード選択比率算出が行われる前の状態を示している。
図11の例では、S−GWa301のP−GW向け帯域使用率が20%であり、S−GWb302のP−GW向け帯域使用率が80%である状態を示している。今後、新規呼が、S−GWb302経由で接続される場合、S−GWb302のP−GW向け帯域が不足する可能性がある。
そこで、本実施形態のTES602の選択比率算出部802は、図12に示すように、上記帯域使用率を考慮して、上記2つのS−GWのP−GW向け帯域が平準化されるように、上記2つのS−GWの選択比率を算出し、MME401に対し通知する。例えば、図12の例では、上記した帯域使用率に基づき、S−GW301の選択が優先されるような選択比率が算出され、その結果として、S−GWa301を経由してパスが設定された状態を示している。
図13は、上記選択比率の変更が行われるまでの処理フローを表した図である。図13に示すように、eNB501〜503とS−GW301、302の間、S−GW301、302とP−GW201、202との間およびP−GW201、202とPDN101との間に設置されているTC601は、U−Planeデータのデータ量、IPアドレス等の情報を監視(収集)し(ステップS001)、一定時間おき、一定時刻、トラヒック量の急激な変化などの所定の報告タイミングで、TES602に報告する。なお、この報告は、前述したカバーエリアの変更処理やハンドオーバー起動処理のための報告を兼ねていてもよい。
TES602は、TC601から受信したトラヒック情報に基づいて、各ネットワークノードの使用している通信帯域を集計し、輻輳状況を分析する(ステップS201)。なお、トラヒック分析の結果、いずれのノード間においてもノード選択比率の変更の必要ないと判定した場合には、後続する処理は省略される(但し、前述したカバーエリアの変更または後記する選択比率の算出が必要な場合には、それぞれ該当する処理が行われる。)。
次に、TES602は、前記分析の結果に基づいて、MME401が新規呼を接続するS−GWおよびP−GWを選択する場合に、S−GW/P−GW選択比率を算出する(ステップS202)。
次に、TES602は、前記算出したS−GW/P−GW選択比率をMME401に通知する(ステップS203)。
MME401は、新規呼接続時に、前記通知されたS−GW/P−GW選択比率に従い、通信帯域に余裕のあるS−GW/P−GWを優先的に選択し、S−GW/P−GWの通信帯域を平準化する。
図14は、S−GWa301のP−GW向け帯域使用率が20%であり、S−GWb302のP−GW向け帯域使用率が80%であるという集計結果が得られた場合のS−GW選択比率の算出フローを示す図である。図14の例では、ステップS202aにおいて、上記帯域使用率が均等になるように、S−GWa301の選択比率を80とし、S−GWb302の選択比率を20とする選択比率が算出される。
このように、MME401が新規呼の接続する際に参照するノード選択比率を変更することでトラヒックを平準化することが可能である。また、ノード選択比率の変更契機は適宜変更可能であり、例えば、帯域使用率の細かい変動に応じて、ノード選択比率を変更するようにすれば、輻輳の発生を未然に防止できるような細かい制御も可能となる。
また本実施形態では、上記TES602によるトラヒック平準化処理に加えて、TC601のURL分析部703とデータキャッシュ部704により、一定時間に特定URLへの大量アクセスが発生した場合に、当該URLに対応するHTTPサーバまでU−Planeデータを流さず、TC601にてキャッシュデータを返す処理が行われる。
従って、移動体ネットワークのあるノードにトラヒックが集中するような事態が生じた場合には、キャッシュデータの返送処理が行われるとともに、その発生箇所に応じて、上記したカバーエリアの変更、ハンドオーバーの起動、ノード選択比率の変更が追随して行われるため、ユーザに帯域の不足を感じさせることなく、可及的速やかにトラヒックを平準化することが可能になる。
また、上記した実施形態からも明らかなように、本発明によれば、移動体通信事業者は、必要以上に冗長なネットワークノードを用意する必要な無くなり、CAPEX(capital expenditure)/OPEX(operating expenditure)を低減することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、上記した実施形態では、LTE/EPCに適用した例を挙げて説明したが、UTRAN/CS・PSドメインなど移動体ネットワークであればシステムに依存せず活用することが可能である。また、TCの機能は、各ネットワークノード内に内蔵することも可能である。
また例えば、上記した実施形態では、TC601に、トラヒック量監視部701、IPアドレス監視部702、URL分析部703、データキャッシュ部704とのそれぞれ独立した機能ブロックがあるものとして説明したが、これらのいくつかを統合してもよい。また、TC601に求められる機能に応じて、いくつかの機能ブロックを省略することも可能である。例えば、データキャッシュ機能が不要であれば、少なくともURL分析部703、データキャッシュ部704を省略することができる。また、TC601が監視対象のノードの入力ポート(または出力ポート)に接続され、入力トラヒック(または出力トラヒック)を監視すればよいケースなど、U−Planeデータの送信元IPアドレス/送信先IPアドレスの監視を必要としない場合には、IPアドレス監視部702を省略することが可能である。
また例えば、上記した実施形態では、TES602に、トラヒック分析部801、選択比率算出部802、ハンドオーバー起動部803、統計データ蓄積部804とのそれぞれ独立した機能ブロックがあるものとして説明したが、これらのいくつかを統合または省略してもよい。例えば、ハンドオーバー起動機能が不要であれば、ハンドオーバー起動部803を省略することができ、選択比率の変更機能が不要であれば、選択比率算出部802省略することができる、あるいは、トラヒックの偏在状況を判断し、前記各機能ブロックに指示を与える制御部(トラヒック偏在状況判断部)を設ける構成も採用可能である。
また例えば、上記した実施形態では、TC601は、所定の報告タイミングで、TES602にトラヒック状況を報告するものとして説明したが、監視しているトラヒック量が所定の閾値を超えた場合に、TES602に対しトラヒック量の報告を行うようにしてもよい。これにより、ネットワークにおける負荷を軽減するとともに、TES602におけるトラヒック分析を簡略化することができる。
また例えば、上記した実施形態では、カバーエリアの拡大・縮小を行うものとして説明したが、基地局がアダプティブアレイアンテナ等の指向性アンテナを備えている場合には、SONにて種々提案されているようにアンテナチルトの変更、送信電力の増大により、局所的にカバーエリアを変更する構成も採用可能である。
また例えば、上記した実施形態は、次のようなトラヒック平準化方法として捉えることが可能である。
[付記1]
移動体ネットワークの異なる種類のノード間間に配置したトラヒック監視装置を用いて、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視するステップと、
トラヒック制御装置が、前記各トラヒック監視装置からのトラヒック量を収集し、トラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力するステップと、を含むトラヒック平準化方法。
[付記2]
上記したトラヒック平準化方法において、前記トラヒック制御装置があるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示することにより、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散することができる。
[付記3]
上記したトラヒック平準化方法において、あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせることにより、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散することができる。
[付記4]
上記したトラヒック平準化方法において、前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更することにより、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散することができる。
なお、前述の非特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲および図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲および図面の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 ノード
20 アクセスノード
101 パケットデータネットワーク(PDN)
201、202 PDN・ゲートウェイ(P−GW)
211 転送ノード
301、302 サービング・ゲートウェイ(S−GW)
401 モビリティ管理エンティティ(MME)
501〜503 evolved NodeB(eNB)
601 トラヒック監視装置(TC)
602 トラヒック制御装置(TES)
701 トラヒック量監視部
702 IPアドレス監視部
703 URL分析部
704 データキャッシュ部
705 TES間通信部
801 トラヒック分析部
802 選択比率算出部
803 ハンドオーバー起動部
804 統計データ蓄積部
805 TC/ノード間通信部

Claims (19)

  1. 移動体ネットワークの所定のノード間に配置されて、ノード間のトラヒック量を監視するトラヒック監視装置と、
    前記トラヒック監視装置からの報告に基づいて、所定のノードに対し、前記トラヒック量を平準化するよう制御情報を出力するトラヒック制御装置とを、備える移動体通信システムであって、
    前記トラヒック監視装置は、移動体ネットワークの異なる種類のノード間の、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視し、
    前記トラヒック制御装置は、トラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力する移動体通信システム
  2. 前記トラヒック制御装置がトラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、あるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示するものである請求項の移動体通信システム。
  3. 前記トラヒック制御装置がトラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせるものである請求項1又は2の移動体通信システム。
  4. 前記トラヒック制御装置がトラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更するものである請求項1からいずれか一の移動体通信システム。
  5. 前記トラヒック制御装置が、あるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示するトラヒック分析部と、
    あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせるハンドオーバ起動部と、
    前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更する選択比率算出部と、を備える請求項1からいずれか一の移動体通信システム。
  6. 前記トラヒック監視装置は、前記所定のノードの入出力ポートに接続されてトラヒック量を監視する請求項1からいずれか一の移動体通信システム。
  7. 前記トラヒック監視装置は、監視するデータの送信元IPアドレスと、送信先IPアドレスを監視するIPアドレス監視部と、
    前記IPアドレスに対応するURL(Uniform Resource Locator)を取得するURL分析部と、
    前記取得したURL毎にデータをキャッシュし、一定期間にあるURLへのアクセスが集中した際に前記キャッシュしたデータを要求元に返すデータキャッシュ部と、を備える請求項1からいずれか一の移動体通信システム。
  8. 前記トラヒック監視装置は、監視しているトラヒック量が所定の閾値を超えた場合に前記トラヒック制御装置に対しトラヒック量の報告を行う請求項1からいずれか一の移動体通信システム。
  9. 移動体ネットワークの所定のノード間に配置されて、ノード間のトラヒック量を監視するトラヒック監視装置と接続され、
    前記トラヒック監視装置からの報告に基づいて、所定のノードに対し、前記トラヒック量を平準化するよう制御情報を出力するトラヒック制御装置であって、
    移動体ネットワークの異なる種類のノード間に配置され、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視するトラヒック監視装置と接続され、
    前記各トラヒック監視装置から報告されたトラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力するトラヒック制御装置
  10. 前記トラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、あるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示するものである請求項のトラヒック制御装置。
  11. 前記トラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせるものである請求項9又は10のトラヒック制御装置。
  12. 前記トラヒックの偏在状況に応じて選択する制御情報の種類および送信先の一つは、前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更するものである請求項9から11いずれか一のトラヒック制御装置。
  13. あるアクセスノードと上位ノードとの間のトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記アクセスノードに対しカバーエリアの縮小を指示するとともに、前記アクセスノードに隣接するアクセスノードに対し、カバーエリアの拡大を指示するトラヒック分析部と、
    あるノードのトラヒックが所定の閾値を超えたときに、前記ノードが収容している呼を、前記呼を収容可能な他のノードにハンドオーバさせるハンドオーバ起動部と、
    前記各ノード間のトラヒック量に基づいて、新規呼の接続時にあるノードが選択する上位ノードの選択比率を変更する選択比率算出部と、を備える請求項9から12いずれか一のトラヒック制御装置。
  14. 移動体ネットワークの所定のノード間に配置されて、ノード間のトラヒック量を監視するとともに、
    請求項9から13いずれか一のトラヒック制御装置に対し、前記監視したトラヒック量を報告するトラヒック監視装置。
  15. さらに、
    監視するデータの送信元IPアドレスと、送信先IPアドレスを監視するIPアドレス監視部と、
    前記IPアドレスに対応するURL(Uniform Resource Locator)を取得するURL分析部と、
    前記取得したURL毎にデータをキャッシュし、一定期間にあるURLへのアクセスが集中した際に前記キャッシュしたデータを要求元に返すデータキャッシュ部と、を備える 請求項14のトラヒック監視装置。
  16. 請求項9から13いずれか一のトラヒック制御装置からの制御情報に基づいて、トラヒックの平準化動作を行うモビリティ管理エンティティ。
  17. 請求項9から13いずれか一のトラヒック制御装置からの制御情報に基づいて、トラヒックの平準化動作を行うアクセスノード。
  18. 移動体ネットワークの所定のノード間に配置したトラヒック監視装置を用いて、ノード間のトラヒック量を監視するステップと、
    前記トラヒック監視装置からの報告に基づいて、トラヒック制御装置が、所定のノードに対し、前記トラヒック量を平準化するよう制御情報を出力するステップと、を含むトラヒック平準化方法であって、
    前記トラヒック監視装置は、移動体ネットワークの異なる種類のノード間の、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視し、
    前記トラヒック制御装置は、トラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散するよう制御情報を出力するトラヒック平準化方法
  19. 移動体ネットワークの所定のノード間に配置したトラヒック監視装置から、ノード間のトラヒック量を収集する処理と、
    前記トラヒック監視装置からの報告に基づいて、所定のノードに対し、前記トラヒック量を平準化するよう制御情報を出力する処理と、をトラヒック制御装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記制御情報として、
    移動体ネットワークの異なる種類のノード間に配置され、少なくとも一方のノードが異なる2以上のパスのトラヒック量を監視するトラヒック監視装置から報告されたトラヒックの偏在状況に応じて制御情報の種類および送信先ノードを選択し、トラヒックが偏在しているノードのトラヒック量を、当該ノードと同一種類のノードに分散させる制御情報を生成するプログラム。
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