JP2003298631A - トラヒック監視サーバ装置、トラヒックエンジニアリングシステム及びトラヒックエンジニアリング方法 - Google Patents

トラヒック監視サーバ装置、トラヒックエンジニアリングシステム及びトラヒックエンジニアリング方法

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JP2003298631A JP2002097777A JP2002097777A JP2003298631A JP 2003298631 A JP2003298631 A JP 2003298631A JP 2002097777 A JP2002097777 A JP 2002097777A JP 2002097777 A JP2002097777 A JP 2002097777A JP 2003298631 A JP2003298631 A JP 2003298631A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】帯域保証型のトラヒックと最善努力型のトラヒ
ックを統合的に負荷分散し、ネットワークリソースを有
効に活用できるようにする。 【解決手段】トラヒック監視サーバTMS内のトラヒッ
ク監視部201及び202は、ラベルスイッチネットワ
ーク上のラベルスイッチルータから、それぞれ、リンク
単位のトラヒック情報、及びラベルスイッチパス単位の
トラヒック情報(+予約帯域)を収集する。輻輳判定部
203及び204は、監視部201及び202により収
集された情報からリンク単位の輻輳及びラベルスイッチ
パス単位の輻輳を判定する。制御要求部205は、リン
ク単位の輻輳の判定結果またはラベルスイッチパス単位
の輻輳の判定結果に基づき、最善努力型トラヒックまた
は帯域保証型トラヒックを最適なラベルスイッチパスに
振り分けさせるためのトラヒック制御要求を入口ラベル
エッジルータに通知する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベルスイッチネ
ットワークにおいて、帯域保証型トラヒックと非帯域保
証型トラヒックとを統合的に制御するトラヒック監視サ
ーバ装置、トラヒックエンジニアリングシステム及びト
ラヒックエンジニアリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MPLS(Multiprotocol Label Switch
ing)は、IPパケットの転送に、IPアドレスの情報
ではなく、ラベルの情報を付加して利用することで、パ
ケット転送を高速化する技術として知られている。この
MPLSを適用したネットワークは、文献「Multiproto
col Label Switching Architecture」(http://www.iet
f.org より rfc3031.txt としてダウンロード可)に開
示されている。MPLSを適用したネットワークにおけ
るトラヒックエンジニアリングでは、ネットワークリソ
ースを有効活用することを目的とし、入口ラベルエッジ
ルータと出口ラベルエッジルータの間における複数の異
なる経路を通るラベルスイッチパス(Label Switch Pat
h;LSP)を用いて、種々の処理が行われる、例え
ば、ネットワークの輻輳に応じて、トラヒックを輻輳し
ていない方のリンクを通るラベルスイッチパスに振り分
ける処理、或いは輻輳していないリンクを通るラベルス
イッチパスを追加設定する処理である。ラベルスイッチ
パス自体の設定には、例えば文献「RSVP-TE: Extension
s to RSVP for LSP Tunnels」(http://www.ietf.orgよ
り draft-ietf-mpls-rsvp-lsp-tunnel-09.txt としてダ
ウンロード可)に記載されたシグナリングプロトコルと
してのRSVP(Resource Reservation Setup Protoco
l)−TE(Traffic Engineering)などが用いられる。
【0003】また、従来のトラヒックエンジニアリング
(TE)では、ルータ間のリンクを対象単位として予約
帯域や使用帯域などの情報を収集することにより、輻輳
を起こしているリンクを回避し、空いているリンクにト
ラヒックを負荷分散させる手法が採られている。例え
ば、経路が異なる複数のラベルスイッチパスを予め設定
し、ラベルスイッチパスが通過するリンクの輻輳に応じ
て、輻輳を軽減するように、トラヒックトランクを入口
ラベルエッジルータがラベルスイッチパス間で振り分け
る手法が最近研究されている(特開2001−2513
43)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術にお
いては、ネットワーク上のリンクを単位として観測した
トラヒック情報(トラヒック統計情報)によってのみ輻
輳が判定される。つまり、従来技術では、ネットワーク
上のラベルスイッチ内部に着目したトラヒックの輻輳状
態までは観測していない。このため従来は、トラヒック
に対して要求される帯域保証の有無を正しくトラヒック
エンジニアリングに反映できないという問題がある。以
下、この問題について詳述する。
【0005】例えば、仮に帯域保証のないラベルスイッ
チパス(非帯域保証型ラベルスイッチパス)としての最
善努力(Best Effort)型ラベルスイッチパスを用いる
ならば、それが通過するリンク上の全てのトラヒックに
よって対象のトラヒックパフォーマンスが影響されるの
で、前述したリンク観測に基づく従来手法でも問題はな
い。しかし、帯域保証(Guarantee)型ラベルスイッチ
パスも組み合わせて用いる場合は、リンク単位で観測し
た輻輳状態だけでは、本当にそのリンクが帯域保証型ト
ラヒックにとって不利なリンクかどうかは判定できな
い。たまたま最善努力型のトラヒックがそのリンクを目
一杯に使用している状態であって、実際にはそのリンク
上に設定されている帯域保証型ラベルスイッチパスにト
ラヒックを流し込こむことが可能かも知れないからであ
る。このことを正しく判定できずに、帯域保証型のトラ
ヒックを、他のリンクを通過する他のラベルスイッチパ
スに振り直したり、或いは新たなラベルスイッチパスの
追加を促すようなトラヒックエンジニアリングでは、明
らかに、無駄な動作を生じさせる虞がある。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、帯域保証型トラヒックと非帯域保証型ト
ラヒックのパフォーマンスを最適化するよう、それぞれ
の振り分けを統合的に制御することにより、ネットワー
クリソースを有効に活用できるトラヒック監視サーバ装
置、トラヒックエンジニアリングシステム及びトラヒッ
クエンジニアリング方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、トラヒックの振り分
けのみでは輻輳が解消されない場合には予約帯域の調整
を行うことによって、ネットワークリソースが有効に活
用できるトラヒック監視サーバ装置、トラヒックエンジ
ニアリングシステム及びトラヒックエンジニアリング方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、ラベルスイッチネットワークを構成する1つのコ
アネットワークの起点となる第1のラベルエッジルータ
と終点となる第2のラベルエッジルータとの間に迂回経
路をなすラベルスイッチパスを含む複数の帯域保証型の
ラベルスイッチパスと迂回経路をなすラベルスイッチパ
スを含む複数の非帯域保証型のラベルスイッチパスとが
設定され、この設定されたラベルスイッチパスの少なく
とも1つが少なくとも1つのラベルスイッチルータによ
り中継されるトラヒックエンジニアリングシステムに適
用されるトラヒック監視サーバ装置が提供される。この
トラヒック監視サーバ装置は、上記少なくとも1つのラ
ベルスイッチルータからリンク単位のトラヒック情報を
取得する第1のトラヒック監視手段と、上記少なくとも
1つのラベルスイッチルータからラベルスイッチパス単
位のトラヒック情報及び予約帯域情報を取得する第2の
トラヒック監視手段と、上記第1のトラヒック監視手段
により取得されたトラヒック情報に基づいて非帯域保証
型ラベルスイッチパスの輻輳状況を判定する第1の輻輳
判定手段と、上記第2のトラヒック監視手段により取得
されたトラヒック情報及び予約帯域情報に基づいて帯域
保証型ラベルスイッチパスの輻輳状況を判定する第2の
輻輳判定手段と、上記第1または第2の輻輳判定手段に
よる輻輳状況判定結果に基づき非帯域保証型トラヒック
または帯域保証型トラヒックを上記第1のラベルエッジ
ルータにより最適なラベルスイッチパスに振り分けさせ
るためのトラヒック制御要求を当該第1のラベルエッジ
ルータに通知する制御要求手段とを備えている。
【0009】上記第1の観点に係るトラヒック監視サー
バ装置においては、ルータ間のリンクを対象としたトラ
ヒック情報と、当該リンク上を通過する各ラベルスイッ
チパス(LSP)を対象とした予約帯域及びトラヒック
情報とを収集して、リンク単位の輻輳とラベルスイッチ
パス単位の輻輳が判定され、その判定結果に基づいて、
帯域保証型トラヒックと非帯域保証型トラヒックの各々
の振り分けが統合的に制御される。
【0010】このように、帯域保証型トラヒックについ
てはラベルスイッチパス単位のトラヒック情報を輻輳判
定に用いることにより、帯域保証型フローの負荷分散が
図れる。また、非帯域保証型トラヒックについてはリン
ク単位のトラヒック情報を輻輳判定に用いることによ
り、非帯域保証型がラベルスイッチパス以外のIPトラ
ヒックの影響を受ける特性を考慮したフローの負荷分散
が適切にできる。これにより、帯域保証型トラヒックと
非帯域保証型トラヒックのパフォーマンスを最適化し
て、ネットワークリソースを有効に活用できる。
【0011】ここで、制御要求手段による第1のラベル
エッジルータに対するトラヒックの振り分け制御によっ
て、第2の輻輳判定手段による輻輳状況判定結果に基づ
く帯域保証型トラヒックの振り分けが、第1の輻輳判定
手段による輻輳状況判定結果に基づく非帯域保証型トラ
ヒックの振り分けより優先される構成とするならば、ユ
ーザにとってより重要な帯域保証型トラヒックのパフォ
ーマンスを最大にしつつ、非帯域保証型トラヒックも安
定的に高いパフォーマンスをもたらすことが可能とな
る。帯域保証型トラヒックの振り分けを非帯域保証型ト
ラヒックの振り分けより優先させるのに、リンク単位の
トラヒック情報取得を第1の時間間隔で実行し、ラベル
スイッチパス単位のトラヒック情報取得及び予約帯域情
報取得を当該第1の時間間隔より短い第2の時間間隔で
実行するとよい。
【0012】本発明の第2の観点に係るトラヒック監視
サーバ装置は、上記制御要求手段の制御に基づく第1の
ラベルエッジルータによるトラヒックの振り分けによっ
ても帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳が解消されな
い場合に、第1のラベルエッジルータから通知される予
約帯域の変更値要求を受けて、当該輻輳が解消されない
帯域保証型ラベルスイッチパスの増加可能な予約帯域の
値を計算する予約帯域計算手段と、この予約帯域計算手
段により計算された増加可能な予約帯域の値への変更を
第1のラベルエッジルータに要求する予約帯域変更要求
手段を更に備えたことを特徴とする。
【0013】本発明の第2の観点に係るトラヒック監視
サーバ装置においては、トラヒックの振り分けのみでは
輻輳が解消されない場合でも、予約帯域の調整を行うこ
とによって輻輳を解消し、ネットワークリソースの一層
の有効活用が図れる。
【0014】なお、以上のトラヒック監視サーバ装置に
係る本発明は、当該トラヒック監視サーバ装置を備えた
トラヒックエンジニアリングシステムに係る発明として
も、当該トラヒックエンジニアリングシステムで適用さ
れるトラヒックエンジニアリング方法に係る発明として
も成立する。また、上記トラヒック監視サーバ装置に係
る本発明は、当該トラヒック監視サーバ装置で適用され
る処理手順を計算機に実行させるためのプログラム(ト
ラヒック監視プログラム)に係る発明としても成立す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に
係るトラヒックエンジニアリングシステムの概略構成を
示すブロック図である。
【0016】図1のトラヒックエンジニアリングシステ
ムは、主として、トラヒック監視サーバ(トラヒック監
視サーバ装置)TMSと、1対のラベルエッジルータL
ER1及びLER3と、少なくとも1つのラベルスイッ
チルータ、例えば3台のラベルスイッチルータLSR
1,LSR2及びLSR3と、非帯域保証型ラベルスイ
ッチパスとしての複数の最善努力型のラベルスイッチパ
ス、例えば2つの最善努力型のラベルスイッチパスLS
P1及びLSP2と、複数の帯域保証型のラベルスイッ
チパス、例えば2つの帯域保証型のラベルスイッチパス
LSP3及びLSP4とから構成される。この最善努力
型のラベルスイッチパスLSP1及びLSP2と、帯域
保証型のラベルスイッチパスLSP3及びLSP4と
は、迂回路をなすラベルスイッチパスを含む。
【0017】ラベルエッジルータLER1はラベルスイ
ッチネットワーク(MPLSネットワーク)を構成する
1つのコアネットワークの入口ラベルエッジルータであ
り、ラベルエッジルータLER3は当該コアネットワー
クの出口ラベルエッジルータである。入口ラベルエッジ
ルータLER1は、ラベルスイッチネットワークを構成
する別のコアネットワークの出口ラベルエッジルータと
なり得る。同様に、出口ラベルエッジルータLER3
は、ラベルスイッチネットワークを構成する別のコアネ
ットワークの入口ラベルエッジルータとなり得る。
【0018】ラベルエッジルータLER1は、ケーブル
C1によりラベルスイッチルータLSR1のポートP11
と接続されている。ラベルスイッチルータLSR1のポ
ートP12はケーブルC2によりラベルスイッチルータL
SR2のポートP21と接続されている。ラベルスイッチ
ルータLSR2のポートP22はケーブルC3によりラベ
ルスイッチルータLSR3のポートP31と接続されてい
る。ラベルスイッチルータLSR1のポートP13はケー
ブルC4によりラベルスイッチルータLSR3のポート
P32と接続されている。ラベルスイッチルータLSR3
のポートP33はケーブルC5により出口ラベルエッジル
ータLER3と接続されている。各ケーブルCi(i=
1〜5)により実現される物理的なパス、つまりラベル
スイッチネットワーク(内のコアネットワーク)上の各
ルータ間の物理的なパスは、それぞれリンクと呼ばれ
る。
【0019】図1の例では、入口ラベルエッジルータL
ER1と出口ラベルエッジルータLER3との間には、
ラベルスイッチルータLSR1及びLSR3を介して最
善努力型のラベルスイッチパスLSP1及び帯域保証型
のラベルスイッチパスLSP3が設定されると共に、ラ
ベルスイッチルータLSR1,LSR2及びLSR3を
介して最善努力型のラベルスイッチパスLSP2及び帯
域保証型のラベルスイッチパスLSP4が設定されてい
る。
【0020】トラヒック監視サーバTMSは、ラベルス
イッチネットワーク全体のトラヒック情報を集中管理
し、トラヒック制御とリソース制御を統合的に行う。但
し、本実施形態では説明を簡略化するために、トラヒッ
ク監視サーバTMSにより、ラベルスイッチネットワー
ク全体ではなくて、図1に示すコアネットワーク内のト
ラヒック情報が集中管理されるものとする。また本実施
形態では、トラヒック監視サーバTMSは、ラベルエッ
ジルータLER1及びLER3と、ラベルスイッチルー
タLSR1,LSR2及びLSR3とから独立して設け
られているものとするが、いずれかのルータ内に設けら
れる構成とすることも可能である。
【0021】図2にトラヒック監視サーバTMSのブロ
ック構成を示す。同図に示すように、トラヒック監視サ
ーバTMSは、トラヒック監視部201及び202と、
輻輳判定部203及び204と、制御要求部205と、
予約帯域計算部206と、予約帯域変更要求部207と
から構成される。これら各部201〜207の機能は、
CD−ROMなどの記録媒体に記録された、或いはネッ
トワークを介してハードディスク装置等の記憶装置にダ
ウンロードされた所定のトラヒック監視プログラムをC
PUが読み取り実行することにより実現することも可能
である。
【0022】トラヒック監視部201は、ラベルスイッ
チネットワーク(コアネットワーク)上の各ラベルスイ
ッチルータLSRj(j=1〜3)を定期的に監視し
て、リンク単位のトラヒック情報を取得する。トラヒッ
ク監視部202は、ラベルスイッチネットワーク(コア
ネットワーク)上の各ラベルスイッチルータLSRjを
定期的に監視して、ラベルスイッチパス単位のトラヒッ
ク情報を取得する。トラヒック監視部202はまた、帯
域保証型ラベルスイッチパスについて、予約帯域情報を
も取得する。
【0023】輻輳判定部203は、トラヒック監視部2
01により取得されたリンク単位のトラヒック情報を解
析し、その解析結果をもとに、輻輳の有無を最善努力型
ラベルスイッチパスの判定基準(閾値)により判定す
る。輻輳判定部204は、トラヒック監視部202によ
り取得されたラベルスイッチパス単位のトラヒック情報
を解析し、その解析結果をもとに、輻輳の有無を帯域保
証型ラベルスイッチパスの判定基準(閾値)により判定
する。
【0024】制御要求部205は、輻輳判定部203ま
たは輻輳判定部204により輻輳が有ると判定された場
合、最善努力型トラヒックまたは帯域保証型トラヒック
の振り分けのための制御要求(トラヒック制御要求)を
入口のラベルエッジルータLER1に通知する。
【0025】予約帯域計算部206は、入口ラベルエッ
ジルータLER1から「アラート」を受信した場合、ネ
ットワーク上の空き帯域を計算して、帯域保証型ラベル
スイッチパスの予約帯域が増加可能な値を計算する。
【0026】予約帯域変更要求部207は、予約帯域計
算部206により計算された値を予約帯域変更要求とし
てラベルエッジルータLER1に通知する。予約帯域変
更要求部207はまた、一旦予約帯域を増加した帯域保
証型ラベルスイッチパスについて、その後に輻輳が解消
されたことが輻輳判定部204によって判定された時点
で予約帯域を元に戻すことを予約帯域変更要求としてラ
ベルエッジルータLER1に通知する。
【0027】ラベルエッジルータLER1及びLER3
は、上述のように、それぞれコアネットワークの入口及
び出口のラベルエッジルータである。図3に、本発明に
関係する入口ラベルエッジルータLER1のブロック構
成を示す。同図に示すように、入口ラベルエッジルータ
LER1は、LSP設定部301と、トラヒック振り分
け部302と、輻輳判定部303と、アラート通知部3
04と、予約帯域変更部305とから構成される。な
お、ラベルエッジルータLER1及びLER3はいずれ
も、入口ラベルエッジルータとしても或いは出口ラベル
エッジルータとしても利用可能なように、両ルータとし
ての機能を有している。
【0028】LSP設定部301は、入口ラベルエッジ
ルータLER1と出口ラベルエッジルータLER3との
間で複数経路のラベルスイッチパス(LSP)を設定す
る。
【0029】トラヒック振り分け部302は、トラヒッ
ク監視サーバTMS(内の制御要求部205)からトラ
ヒック制御要求が通知された場合に、当該トラヒック制
御要求の内容を参照して最善努力型トラヒックと帯域保
証型トラヒックを各ラベルスイッチパスに振り分ける。
【0030】輻輳判定部303は、トラヒック振り分け
部302により帯域保証型トラヒックについて振り分け
を行った結果、輻輳が解消されたか否かを判定する。ア
ラート通知部304は、帯域保証型トラヒックについて
振り分けを行っても輻輳が解消されない場合にトラヒッ
ク監視サーバTMSに予約帯域の変更値を要求する警告
情報としての「アラート」を通知する。
【0031】予約帯域変更部305は、トラヒック監視
サーバTMS(内の予約帯域変更要求部207)から予
約帯域変更要求が通知された場合に、帯域保証型ラベル
スイッチパスの予約帯域を変更する。
【0032】ラベルスイッチルータLSRj(j=1〜
3)は、従来のラベルスイッチルータと同様の構成を有
するルータである。図4にラベルスイッチルータLSR
jのブロック構成を示す。同図に示すように、ラベルス
イッチルータLSRjは、中継部401と、トラヒック
情報通知部402及び403とから構成される。
【0033】中継部401は、入口ラベルエッジルータ
LER1と出口ラベルエッジルータLER3との間に設
定されるラベルスイッチパス(LSP)を中継する。ト
ラヒック情報通知部402は、リンク単位のトラヒック
情報をトラヒック監視サーバTMSに提供する。トラヒ
ック情報通知部403は、ラベルスイッチパス単位のト
ラヒック情報をトラヒック監視サーバTMSに提供す
る。
【0034】このような構成のトラヒックエンジニアリ
ングシステムで適用されるトラヒックエンジニアリング
方法における処理の概要について図5を参照して説明す
る。即ち、本実施形態でのトラヒックエンジニアリング
方法における処理は、最善努力型トラヒックトランクの
動的振り分けステップS101と、帯域保証型トラヒッ
クトランクの動的振り分けステップS102と、それら
の処理をまとめたトランク単位の振り分けステップS1
03と、更にラベルスイッチパス予約帯域の動的な変更
ステップS104とが、互いに関連したものとなってい
る。このように本実施形態におけるトラヒックエンジニ
アリング方法では、トラヒックの転送クラスとして最善
努力型と帯域保証型の2種類が考慮されている。
【0035】最善努力型トラヒックトランクの動的振り
分けステップS101は主としてトラヒック監視サーバ
TMSの処理であり、ラベルスイッチネットワークのト
ラヒック状態を監視し、当該ラベルスイッチネットワー
クに輻輳が発生した場合、輻輳を解消するために最善努
力型のトラヒックトランクを最適なラベルスイッチパス
に振り分ける処理である。
【0036】帯域保証型トラヒックトランクの動的振り
分けステップS102は主としてトラヒック監視サーバ
TMSの処理であり、ラベルスイッチネットワークのト
ラヒック状態を監視し、帯域保証型ラベルスイッチパス
に輻輳が発生した場合、輻輳を解消するために帯域保証
型トラヒックトランクを最適なラベルスイッチパスに振
り分ける処理である。
【0037】ステップS101及びS102の処理自体
はそれぞれ独立して行うこともできるが、互いの処理タ
イミングの組み合わせによって効果に影響がある。例え
ば、ある時点でステップS102の処理を行い帯域保証
型トラヒックトランクを振り分けたとすると、ネットワ
ークのトラヒック分布が変化し、それ以降、ステップS
101で対象とする最善努力型トラヒックトランクにと
って最適な振り分け方が変わってくる。
【0038】よって、トランク単位の振り分けステップ
S103は、ステップS102の処理を考慮したときの
ステップS101処理の収束を目的としてステップS1
01及びS102の処理を統合的に捉え、ステップS1
01の処理タイミングとステップS102の処理タイミ
ングを統合的に制御する処理である。具体的にはステッ
プS103では、ユーザにとってより重要な帯域保証型
を優先させ、帯域保証型トラヒックトランクの動的振り
分けステップS102の時間間隔が、最善努力型トラヒ
ックトランクの動的振り分けステップS101より短く
なるように制御される。
【0039】ラベルスイッチパス予約帯域の動的な変更
ステップS104は、トラヒック監視サーバTMSから
の要求でステップS102にて帯域保証型ラベルスイッ
チパスを振り分けた上で、必要に応じてラベルスイッチ
パスの予約帯域を増加し、また、一旦増加した予約帯域
が必要なくなったら元に戻す処理である。
【0040】このように、本実施形態で適用されるトラ
ヒックエンジニアリング方法は、帯域保証型トラヒック
のパフォーマンスを最大にしつつ、最善努力型トラヒッ
クも安定的に高パフォーマンスをもたらすことを特徴と
する。
【0041】以下、上記ステップS101〜S104の
各処理の詳細を説明する。初めに、最善努力型トラヒッ
クトランクの動的振り分けステップS101の詳細につ
いて、トラヒック監視サーバTMS及び入口ラベルエッ
ジルータLER1におけるそれぞれの処理の流れを示し
た図6のフローチャートを参照して説明する。
【0042】まず、トラヒック監視サーバTMSが処理
を開始し、一定時間T1をカウントするタイマTM1
(図示せず)を起動する(ステップS200)。そして
トラヒック監視サーバTMS内のトラヒック監視部20
1は、各ラベルスイッチルータLSRj(j=1〜3)
上のトラヒックをリンク単位に監視する(ステップS2
01)。ここでトラヒック監視部201は、最善努力型
のラベルスイッチパスLSPについて、当該LSPが通
過している全リンクを調べる(ステップS202)。具
体的には、トラヒック監視部201は、ラベルスイッチ
ネットワーク上の各ラベルスイッチルータLSRj内の
トラヒック情報通知部402からリンク毎のトラヒック
情報として、当該ラベルスイッチルータLSRjの入力
インタフェースの受信バイト数と、入力インタフェース
のリンク容量と、出力インタフェースの送信バイト数
と、出力インタフェースのリンク容量とを取得する。更
に、リンク毎のトラヒック情報として、入力インタフェ
ースの破棄パケット数や、出力インタフェースの破棄パ
ケット数を取得しても良い。
【0043】トラヒック監視部201が各ラベルスイッ
チルータLSRj内のトラヒック情報通知部402から
取得したリンク毎のトラヒック情報は、トラヒック監視
サーバTMS内の輻輳判定部203に渡される。輻輳判
定部203は、トラヒック監視部201から渡されたリ
ンク毎のトラヒック情報から、ラベルスイッチネットワ
ークで輻輳しているリンクを探す(ステップS20
3)。具体的には、各ラベルスイッチルータLSRjの
インタフェースのリンク容量と、実トラヒック量(入力
側ならば受信バイト数、出力側ならば送信バイト数)と
の比率が閾値を超え、それが一定回数以上続いたら、そ
のリンクは、輻輳しているとみなす。なお、基本的には
各ラベルスイッチルータLSRjで入力側のみ評価して
輻輳を判定しても十分であるが、出口ラベルエッジルー
タLER3の1つ手前のラベルスイッチルータLSR3
では、出力側も評価の対象にする必要がある。また、入
力側の破棄パケット数が閾値を超え、それが一定回数以
上続いたら、そのリンクは輻輳しているとみなしても良
いし、出力側の破棄パケット数が閾値を超え、それが一
定回数以上続いたら、そのリンクは輻輳していると判定
しても良い。
【0044】これらの評価対象は任意に組み合わせても
良いが、ここで共通しているのは、リンク単位であると
いうことである。
【0045】輻輳判定部203での判定結果は、トラヒ
ック情報と共にトラヒック監視サーバTMS内の制御要
求部205に渡される。これを受けて制御要求部205
は、輻輳判定部203での判定結果により輻輳している
リンクがあることが示されている場合、そのリンクに該
当するLSP(ラベルスイッチパス)のラベルエッジル
ータLER1に、トラヒック情報を含む、最善努力型ト
ラヒックの振り分けのためのトラヒック制御要求を通知
する(ステップS204)。このトラヒック制御要求
は、入口ラベルエッジルータLER1に対して最善努力
型のトラヒックトランクを振り分けさせるためのトリガ
となる。ここで、トラヒック制御要求に含まれるトラヒ
ック情報は、該当するラベルエッジルータLER1が起
点となっている全てのLSPが通過しているリンクにお
けるトラヒック情報である。なお、該当するLSPが複
数存在し、それに伴い該当する入口ラベルエッジルータ
も複数存在する場合には、それら全ての入口ラベルエッ
ジルータに対して一斉にトラヒック情報を通知しなくて
も良い。その効果は、同時に複数の入口ラベルエッジル
ータがトラヒックトランクの振り分けることで起こり得
るフラッピングを抑えることにある。例えば、通知すべ
き入口ラベルエッジルータに優先度を付け、優先度の高
い入口ラベルエッジルータから順にトラヒック情報を通
知するようにしてもよい。
【0046】その後、トラヒック監視サーバTMSで
は、タイマTM1がタイムアウトとなるのを待ち(ステ
ップS204a)、タイムアウトとなった段階で、当該
TM1を再起動して、上記ステップS201以降の処理
を実行する。つまり、トラヒック監視サーバTMSは、
各ラベルスイッチルータLSRj(j=1〜3)上のト
ラヒックをリンク単位に監視する動作を時間T1毎に定
期的に繰り返す。
【0047】一方、ラベルエッジルータLER1では、
トラヒック監視サーバTMS内の制御要求部205から
トラヒック制御要求が通知されると、トラヒック振り分
け部302が起動される。トラヒック振り分け部302
は、このトラヒック制御要求に含まれているトラヒック
情報に基づき最善努力型のトラヒックトランクの振り分
けを行う(ステップS205)。この最善努力型のトラ
ヒックトランクの振り分けステップS205において、
ラベルエッジルータLER1内のトラヒック振り分け部
302は、最善努力型のトラヒックトランクについて、
振り直し先となるLSP(ラベルスイッチパス)の候補
を評価する必要がある。評価手順を以下に示す。
【0048】a.まず、LSPの候補が、輻輳している
リンクを通過しているならば、そのLSPにはトラヒッ
クトランクを振り直さない。
【0049】b.輻輳していないLSPの候補を「代替
LSP」とし、リンクの空き容量を評価する。具体的に
は、LSPが通過している各リンクについて、トラヒッ
ク情報を取得し、入力(または出力)インタフェースの
リンク容量と、入力(または出力)インタフェースの受
信(または送信)バイト数との差分を計算する。
【0050】c.代替LSPが通過している各リンクの
空き容量が、全ての場所で、トラヒックトランクのトラ
ヒック量より上回っていれば、代替LSPにトラヒック
トランクを振り直す。
【0051】以後、入口ラベルエッジルータLER1
は、トラヒック監視サーバTMSからのトラヒック情報
が受信可能な状態を継続する。以上が、最善努力型トラ
ヒックトランクの動的振り分けステップS101の処理
についての詳細である。
【0052】次に、帯域保証型トラヒックトランクの動
的振り分けステップS102の詳細について、トラヒッ
ク監視サーバTMS及び入口ラベルエッジルータLER
1におけるそれぞれの処理の流れを示した図7のフロー
チャートを参照して説明する。
【0053】まず、トラヒック監視サーバTMSが処理
を開始し、一定時間T2をカウントするタイマTM2
(図示せず)を起動する(ステップS300)。ここ
で、T2<T1である。そしてトラヒック監視サーバT
MS内のトラヒック監視部202は、各ラベルスイッチ
ルータLSRj(j=1〜3)上のトラヒックをLSP
(ラベルスイッチパス)単位に監視する(ステップS3
01)。ここでトラヒック監視部202は、帯域保証型
のLSPについて、LSPが通過している全リンクを調
べる(ステップS302)。具体的には、トラヒック監
視部202は、ラベルスイッチネットワーク上の各ラベ
ルスイッチルータLSRj内のトラヒック情報通知部4
03からトラヒック情報として、LSPの識別情報と、
LSPの転送バイト数と、LSPの予約帯域と、LSP
が通過するインタフェースの識別情報とを取得する。
【0054】トラヒック監視部202が各ラベルスイッ
チルータLSRjから取得したLSP毎のトラヒック情
報は、トラヒック監視サーバTMS内の輻輳判定部20
4に渡される。輻輳判定部204は、トラヒック監視部
202から渡されたLSP毎のトラヒック情報から、ラ
ベルスイッチネットワークで輻輳しているLSPを探す
(ステップS303)。具体的には、LSPの予約帯域
と、LSPの実トラヒック量(入力側ならば受信バイト
数、出力側ならば送信バイト数)との比率が閾値を超
え、それが一定回数以上続いたら、そのLSPは、輻輳
しているとみなす。なお、基本的には各LSRで入力側
のみ評価して輻輳を判定しても十分であるが、出口ラベ
ルエッジルータLER3の1つ手前のラベルスイッチル
ータLSR3では、出力側も評価の対象にする必要があ
る。また、入力側の破棄パケット数が閾値を超え、それ
が一定回数以上続いたら、そのLSPは輻輳していると
みなしても良いし、出力側の破棄パケット数が閾値を超
え、それが一定回数以上続いたら、そのLSPは輻輳し
ていると判定しても良い。
【0055】これらの評価対象は任意に組み合わせても
良いが、ここで共通しているのは、LSP(ラベルスイ
ッチパス)単位であるということである。
【0056】輻輳判定部204での判定結果は、トラヒ
ック情報と共にトラヒック監視サーバTMS内の制御要
求部205に渡される。これを受けて制御要求部205
は、輻輳判定部204での判定結果により輻輳している
LSPがあることが示されている場合、そのLSPのラ
ベルエッジルータLER1に、トラヒック情報を含む、
帯域保証型トラヒックの振り分けのためのトラヒック制
御要求を通知する(ステップS304)。このトラヒッ
ク制御要求は、入口ラベルエッジルータLER1に対し
て帯域保証型のトラヒックトランクを振り分けさせるた
めのトリガとなる。ここで、制御情報要求に含まれるト
ラヒック情報は、該当するラベルエッジルータLER1
が起点となっている全てのLSPにおけるトラヒック情
報であり、輻輳判定部204によって判定された輻輳し
ているLSPが識別可能な情報も含まれている。
【0057】その後、トラヒック監視サーバTMSで
は、タイマTM2がタイムアウトとなるのを待ち(ステ
ップS304a)、タイムアウトとなった段階で、当該
TM2を再起動して、上記ステップS301以降の処理
を実行する。つまり、トラヒック監視サーバTMSは、
各ラベルスイッチルータLSRj(j=1〜3)上のト
ラヒックをLSP単位に監視する動作を時間T2毎に、
更に詳細に述べるならば上記リンク単位の監視動作より
短い周期で、定期的に繰り返す。
【0058】一方、ラベルエッジルータLER1では、
トラヒック監視サーバTMS内の制御要求部205から
トラヒック制御要求が通知されると、トラヒック振り分
け部302が起動される。トラヒック振り分け部302
は、このトラヒック制御要求に含まれているトラヒック
情報に基づき、代替のLSPの候補を検索して、当該代
替LSPの候補が存在するか否かを判定する(ステップ
S305)。ここで代替のLSPの候補とは、LSPに
定義されている終点IPアドレスがトラヒックトランク
に定義されている出口ラベルエッジルータLER3に割
り当てられているものと一致し、且つ同タイプの帯域保
証型のトラヒックトランクが割り当てられているLSP
のことである。
【0059】もし代替のLSPの候補が存在すれば、ト
ラヒック振り分け部302はステップS306へ進む。
これに対し、代替のLSPの候補が存在しなければ、ト
ラヒック振り分け部302は、輻輳しているLSPのト
ラヒックトランクを振り分けることができない。この場
合、輻輳判定部303を介してアラート通知部304が
起動され、当該アラート通知部304からトラヒック監
視サーバTMSに「アラート」が通知される(ステップ
S308)。この「アラート」の中には輻輳しているL
SPの識別情報が含まれている。
【0060】さて、ステップS306では、即ち代替の
LSPの候補が存在する場合に実行されるステップS3
06では、トラヒック振り分け部302は、当該代替L
SPの候補には、当該代替LSPにトラヒックトランク
を振り分けても、予約帯域に余裕があるか否かを判定す
る。具体的には、代替LSP上に流れている現在のトラ
ヒック量と、これから振り分けようとするトラヒックト
ランクのトラヒック量との合計が、代替LSPの予約帯
域よりも小さいか否かを判定する。
【0061】もし予約帯域に余裕があれば、トラヒック
振り分け部302は、代替LSPに輻輳しているLSP
のトラヒックトランクを振り分ける(ステップS30
7)。これに対し、予約帯域に余裕がなければ、トラヒ
ック振り分け部302は該当するトラヒックトランクを
振り分けることができないので、輻輳判定部303を介
してアラート通知部304によりトラヒック監視サーバ
TMSに「アラート」を通知させる(ステップS30
8)。この「アラート」の中には輻輳しているLSPの
識別情報が含まれる。
【0062】以後、ラベルエッジルータLER1は、ト
ラヒック監視サーバTMSからのトラヒック情報が受信
可能な状態を継続する。以上が、最善努力型トラヒック
トランクの動的振り分けステップS102の処理につい
ての詳細である。
【0063】次に、ラベルスイッチパスの予約帯域の動
的な変更ステップS104の詳細について、トラヒック
監視サーバTMS及び入口ラベルエッジルータLER1
におけるそれぞれの処理の流れを示した図8のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0064】まず、入口ラベルエッジルータLER1内
のアラート通知部304からトラヒック監視サーバTM
Sに通知された「アラート」は、当該トラヒック監視サ
ーバTMS内の予約帯域計算部206で受信される(ス
テップS401)。この「アラート」の中には上述した
ように輻輳しているLSPの識別情報が含まれている。
【0065】予約帯域計算部206は、ラベルエッジル
ータLER1から「アラート」が通知された場合、トラ
ヒック監視部202を介して各ラベルスイッチルータL
SRjから、リンク情報とLSP情報とを取得する(ス
テップS402)。そして予約帯域計算部206は、取
得した情報を参照することにより、輻輳しているLSP
の予約帯域を増加可能か否かを判定する(ステップS4
03)。具体的には、「アラート」に含まれているLS
Pが通過する全てのリンクについて、空き帯域幅を調
べ、その中で最小値を求める。その値が、輻輳している
LSPの実トラヒック量と比較して一定基準量以上に大
きければ、輻輳しているLSPの予約帯域幅を、当該一
定基準量まで増加できるものと判定する。この場合、予
約帯域計算部206から予約帯域変更要求部207に対
して後述する予約帯域変更情報が渡されて、当該予約帯
域変更要求部207が起動される。これに対し、空き帯
域が上記一定基準量以上でなければ、何もせず、図7中
のステップS301へ戻る。
【0066】予約帯域変更要求部207は、予約帯域計
算部206により起動されると、入口ラベルエッジルー
タLER1にLSPの予約帯域変更情報を通知する(ス
テップS404)。この予約帯域変更情報は、予約帯域
を変更すべきLSPの識別情報と、予約帯域計算部20
6によりステップS403で算出された変更後の予約帯
域幅との組を含む。ここで、トラヒック監視サーバTM
S内の予約帯域変更要求部207は、予約帯域変更情報
で示される予約帯域を変更すべきLSPに関しては、当
該LSPの元の予約帯域幅を、当該LSPの帯域幅が元
に戻されるまで記憶しているものとする。
【0067】さて、トラヒック監視サーバTMS内の予
約帯域変更要求部207から入口ラベルエッジルータL
ER1に通知されたLSPの予約帯域変更情報は、当該
ラベルエッジルータLER1内の予約帯域変更部305
で受信される。すると予約帯域変更部305は、トラヒ
ック監視サーバTMS(内の予約帯域変更要求部20
7)から受信したLSPの予約帯域変更情報に基づき、
予約帯域を変更(増加)する(ステップS405)。
【0068】一方、トラヒック監視サーバTMS内のト
ラヒック監視部202は、定期的に各ラベルスイッチル
ータLSRjのトラヒック監視を継続する(ステップS
406)。そして、トラヒック監視サーバTMS内の輻
輳判定部204は、先のステップS404で予約帯域変
更要求部207からラベルエッジルータLER1に通知
されたLSP(即ち予約帯域を増加したLSP)につい
て、実トラヒック量が所定の基準量を下回ったか否かを
判定する(ステップS407)。具体的には、LSPの
予約帯域と、LSPの実トラヒック量(入力側ならば受
信バイト数、出力側ならば送信バイト数)との比率が閾
値を下回り、それが一定回数以上続いたら、そのLSP
について、実トラヒック量が所定の基準量を下回ったと
みなす。この場合、予約帯域変更要求部207は、ステ
ップS408を実行する。なお、基本的には各ラベルス
イッチルータLSRjで入力側のみ評価して輻輳を判定
しても十分であるが、出口ラベルエッジルータLER3
の1つ手前のラベルスイッチルータLSR3では、出力
側も評価の対象にする必要がある。また、入力側の破棄
パケット数が閾値を下回り、それが一定回数以上続いた
ら、そのLSPは実トラヒック量が所定の基準を下回っ
たとみなしても良いし、出力側の破棄パケット数が閾値
を下回り、それが一定回数以上続いたら、そのLSPは
実トラヒック量が所定の基準を下回ったとみなしても良
い。
【0069】これらの評価対象は任意に組み合わせても
良いが、ここで共通しているのは、LSP単位であると
いうことである。
【0070】さて、予約帯域変更要求部207は、ステ
ップS408において、ラベルエッジルータLER1に
対してLSPの予約帯域変更情報を通知する。ここでラ
ベルエッジルータLER1に通知される予約帯域変更情
報は、予約帯域を変更すべきLSPの識別情報と、予約
帯域変更要求部207にて記憶しておいた元の予約帯域
幅である。予約帯域変更要求部207は、この予約帯域
変更情報通知を行うと、アラートを受けたLSPについ
ての記憶内容を削除する。
【0071】ステップS408が終了すると、トラヒッ
ク監視サーバTMSは、図7中のステップS301の処
理へ戻り、定期的なトラヒック監視を繰り返す。
【0072】一方、ラベルエッジルータLER1では、
トラヒック監視サーバTMS内の予約帯域変更要求部2
07からのLSPの予約帯域変更情報に基づき、当該ラ
ベルエッジルータLER1内の予約帯域変更部305に
より、該当するLSPの予約帯域が変更(減少)される
(ステップS409)。
【0073】ところで、トラヒック監視サーバTMSに
おける各種の時間間隔パラメータの設定については、本
実施形態で適用されるトラヒックエンジニアリング方法
による現実的な効果に非常に関係してくる。これについ
て、上述のトラヒックエンジニアリング方法を、例え
ば、帯域保証を考慮したVoMPLS(Voice over MPL
S)サービス等に適用する場合について説明する。
【0074】この例では、サービス提供者としては、1
日の中で数回、経路振り分けもしくは予約帯域変更すれ
ばよいと考えられる。即ち、昼間、夕方、深夜早朝のよ
うな料金プランを設定し、トラヒックエンジニアリング
を提供する。
【0075】このような現実的応用を考慮し、トラヒッ
クの振り分けまたは予約帯域幅の変更が、例えば30分
程度の間隔で動作するものとする。この場合、ネットワ
ーク(ここでは、インターネット)のトラヒック量の変
化が、指数関数的に起こると仮定すると、トラヒック監
視サーバTMSが定期的に各ラベルスイッチルータLS
Rjからトラヒック情報を収集する間隔は、10分とい
うことになる。この10分の3倍である上記30分で、
リンクの容量に対するトラヒック量、或いはラベルスイ
ッチパスの予約帯域幅に対するトラヒック量は95%に
達する。
【0076】以下では、トラヒック監視サーバTMSに
設定可能な各種の時間間隔パラメータの具体的な値につ
いて述べる。
【0077】(1)帯域保証型LSPのトラヒック情報
収集時間間隔 この値は、本実施形態に関係する通信プロトコル、例え
ばRSVP−TEプロトコルやXMLoverTELN
ETプロトコル、更にトラヒック監視サーバTMSやラ
ベルエッジルータ、ラベルスイッチルータの内部処理を
含めた全ての制御遅延の影響を、無視できるくらいに緩
やかな間隔に設定することができる。ここでは、帯域保
証型LSPのトラヒック情報収集時間間隔、つまりタイ
マTM2により計測される時間T2は、10分に設定さ
れる。
【0078】(2)帯域保証型LSPの輻輳判定の閾値 帯域保証型LSPの輻輳判定の閾値とは、帯域予約され
たLSPに対し、そのLSPによって運ばれる実際のト
ラヒックによる使用帯域が、何%を超えたら「輻輳」と
判定するかの閾値である。ここでは、この値を95%と
する。
【0079】(3)帯域保証型LSPの輻輳判定回数 帯域保証型LSPの輻輳判定回数とは、上記帯域保証型
LSPの情報収集時間間隔で収集したトラヒック量が、
上記帯域保証型LSPの輻輳判定の閾値で定めた値を何
回超えたときに、トランク振り分け制御を起動するか、
を設定する値である。ここでは、この値を3回とする。
【0080】(4)最善努力型LSPの情報収集時間間
隔 本実施形態では、帯域保証型を優先させ、当該帯域保証
型のトラヒックトランクの動的振り分け(ステップS1
02)にTE制御により切り替わった後、トラヒックが
再び落ち着いてきたところで、最善努力型のトラヒック
トランクの動的振り分け(ステップS101)に切り替
わるようにしている。そこで、最善努力型LSPの情報
収集時間間隔、つまりタイマTM1により計測される時
間T1は、上記帯域保証型LSPの情報収集時間間隔の
例えば3倍、即ち30分に設定される。なお、最善努力
型LSPの情報収集タイミングと帯域保証型LSPの情
報収集タイミングとが一致した場合には、帯域保証型L
SPの情報収集を優先させればよい。
【0081】(5)最善努力型LSPの輻輳判定の閾値 最善努力型LSPの輻輳判定の閾値とは、あるリンクの
容量に対し、そのリンク上を運ばれる実際のトラヒック
による使用帯域が、何%を超えたら「輻輳」と判定する
かの閾値である。ここでは、この値を85%とする。
【0082】(6)最善努力型LSPの輻輳判定回数 最善努力型LSPの輻輳判定回数とは、上記最善努力型
LSPの情報収集時間間隔で収集したトラヒック量が、
上記最善努力型LSPの輻輳判定の閾値で定めた値を何
回超えたときに、トランク振り分け制御を起動するか、
を設定する値である。ここでは、この値を帯域保証型L
SPの輻輳判定回数と同様に3回とする。
【0083】(7)帯域幅の減少を判定するための情報
収集時間間隔 帯域幅を増加させる場合の情報収集時間間隔(10分)
よりも、やや緩やかな間隔で減少させる目的で、この値
は15分に設定される。
【0084】(8)帯域幅減少判定の閾値 帯域幅減少判定の閾値とは、一旦予約帯域幅を増加した
LSPに対し、そのLSPによって運ばれる実際のトラ
ヒックによる使用帯域が、何%を下回ったら「減少し
た」と判定するかの閾値である。ここでは、この値を3
0%とする。
【0085】(9)帯域幅減少判定回数 帯域幅減少判定回数とは、上記帯域幅の減少を判定する
ための情報収集時間間隔で収集されたトラヒック量が、
上記帯域幅減少判定の閾値で定めた値を何回下回ったと
きに、予約帯域幅を減少させて元に戻す制御を起動する
か、を設定する値である。ここでは、この値を3回とす
る。
【0086】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つ
が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少
なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除
された構成が発明として抽出され得る。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、帯
域保証型トラヒックの輻輳判定にはラベルスイッチパス
単位のトラヒック情報を用い、非帯域保証型トラヒック
の輻輳判定にはリンク単位のトラヒック情報を用い、そ
の輻輳判定結果に基づいて帯域保証型トラヒックと非帯
域保証型トラヒックを最適なラベルスイッチパスに振り
分ける制御を統合的に行うようにしたので、帯域保証型
トラヒックと非帯域保証型トラヒックを統合的に負荷分
散でき、帯域保証型トラヒックと非帯域保証型トラヒッ
クのパフォーマンスを最適化して、ネットワークリソー
スを有効に活用できる。
【0088】また本発明によれば、帯域保証型トラヒッ
クの振り分けを、非帯域保証型トラヒックの振り分けよ
り優先させることにより、ユーザにとってより重要な帯
域保証型トラヒックのパフォーマンスを最大にしつつ、
非帯域保証型トラヒックも安定的に高いパフォーマンス
をもたらすことができる。
【0089】また本発明によれば、トラヒックの振り分
けのみでは輻輳が解消されない場合でも、予約帯域の調
整を行うことによって輻輳を解消できるため、ネットワ
ークリソースの一層の有効活用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトラヒックエンジニ
アリングシステムの概略構成を示すブロック図。
【図2】図1中のトラヒック監視サーバTMSの構成を
示すブロック図。
【図3】図1中の入口ラベルエッジルータLER1の構
成を示すブロック図。
【図4】図1中のラベルスイッチルータLSRj(j=
1〜3)の構成を示すブロック図。
【図5】同実施形態における処理の概要を説明するため
の図。
【図6】図5中の最善努力型トラヒックトランクの動的
振り分けステップS101の詳細を説明するためのフロ
ーチャート。
【図7】図5中の帯域保証型トラヒックトランクの動的
振り分けステップS102の詳細を説明するためのフロ
ーチャート。
【図8】図5中のラベルスイッチパスの予約帯域の動的
な変更ステップS104の詳細を説明するためのフロー
チャート。
【符号の説明】
TMS…トラヒック監視サーバ(トラヒック監視サーバ
装置) LER1…ラベルエッジルータ(入口ラベルエッジルー
タ、第1のラベルエッジルータ) LER3…ラベルエッジルータ(出口ラベルエッジルー
タ、第2のラベルエッジルータ) LSR1,LSR2,LSR3,LSRj…ラベルスイ
ッチルータ LSP1,LSP2…最善努力型ラベルスイッチパス
(非帯域保証型ラベルスイッチパス) LSP3,LSP4…帯域保証型ラベルスイッチパス 201…トラヒック監視部(第1のトラヒック監視手
段) 202…トラヒック監視部(第2のトラヒック監視手
段) 203…輻輳判定部(第1の輻輳判定手段) 204…輻輳判定部(第2の輻輳判定手段) 205…制御要求部 206…予約帯域計算部 207…予約帯域変更要求部 301…LSP設定部 302…トラヒック振り分け部 303…輻輳判定部(第3の輻輳判定手段) 304…アラート通知部 305…予約帯域変更部 401…中継部 402…トラヒック情報通知部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラベルスイッチネットワークを構成する
    1つのコアネットワークの起点となる第1のラベルエッ
    ジルータと終点となる第2のラベルエッジルータとの間
    に迂回経路をなすラベルスイッチパスを含む複数の帯域
    保証型のラベルスイッチパスと迂回経路をなすラベルス
    イッチパスを含む複数の非帯域保証型のラベルスイッチ
    パスとが設定され、この設定されたラベルスイッチパス
    の少なくとも1つが少なくとも1つのラベルスイッチル
    ータにより中継されるトラヒックエンジニアリングシス
    テムに適用されるトラヒック監視サーバ装置であって、 前記少なくとも1つのラベルスイッチルータからリンク
    単位のトラヒック情報を取得する第1のトラヒック監視
    手段と、 前記少なくとも1つのラベルスイッチルータからラベル
    スイッチパス単位のトラヒック情報及び予約帯域情報を
    取得する第2のトラヒック監視手段と、 前記第1のトラヒック監視手段により取得されたトラヒ
    ック情報に基づいて非帯域保証型ラベルスイッチパスの
    輻輳状況を判定する第1の輻輳判定手段と、 前記第2のトラヒック監視手段により取得されたトラヒ
    ック情報及び予約帯域情報に基づいて帯域保証型ラベル
    スイッチパスの輻輳状況を判定する第2の輻輳判定手段
    と、 前記第1または第2の輻輳判定手段による輻輳状況判定
    結果に基づき非帯域保証型トラヒックまたは帯域保証型
    トラヒックを前記第1のラベルエッジルータにより最適
    なラベルスイッチパスに振り分けさせるためのトラヒッ
    ク制御要求を当該第1のラベルエッジルータに通知する
    制御要求手段とを具備することを特徴とするトラヒック
    監視サーバ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御要求手段は、前記第2の輻輳判
    定手段による輻輳状況判定結果に基づく帯域保証型トラ
    ヒックの振り分けを、前記第1の輻輳判定手段による輻
    輳状況判定結果に基づく非帯域保証型トラヒックの振り
    分けより優先させることを特徴とする請求項1記載のト
    ラヒック監視サーバ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のトラヒック監視手段は、前記
    リンク単位のトラヒック情報取得を第1の時間間隔で実
    行し、 前記第2のトラヒック監視手段は、前記ラベルスイッチ
    パス単位のトラヒック情報取得及び予約帯域情報取得を
    前記第1の時間間隔より短い第2の時間間隔で実行する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のトラヒ
    ック監視サーバ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御要求手段の制御に基づく前記第
    1のラベルエッジルータによるトラヒックの振り分けに
    よっても前記帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳が解
    消されない場合に、前記第1のラベルエッジルータから
    通知される予約帯域の変更値要求を受けて、当該輻輳が
    解消されない帯域保証型ラベルスイッチパスの増加可能
    な予約帯域の値を計算する予約帯域計算手段と、 前記予約帯域計算手段により計算された増加可能な予約
    帯域の値への変更を前記第1のラベルエッジルータに要
    求する予約帯域変更要求手段とを更に具備することを特
    徴とする請求項1記載のトラヒック監視サーバ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の輻輳判定手段は、前記予約帯
    域変更要求手段から前記第1のラベルエッジルータへの
    予約帯域変更要求後も、対応する前記ラベルスイッチパ
    スの輻輳状況を判定し、 前記予約帯域変更要求手段は、前記第1のラベルエッジ
    ルータへの予約帯域変更要求後の前記第2の輻輳判定手
    段による輻輳状況判定結果に基づき、対応する前記ラベ
    ルスイッチパスの予約帯域を元に戻すための予約帯域変
    更を前記第1のラベルエッジルータに要求することを特
    徴とする請求項4記載のトラヒック監視サーバ装置。
  6. 【請求項6】 ラベルスイッチネットワークを構成する
    1つのコアネットワークの起点となる第1のラベルエッ
    ジルータと、 前記コアネットワークの終点となる第2のラベルエッジ
    ルータと、 前記第1及び第2のラベルエッジルータの間に設定され
    た、迂回経路をなすラベルスイッチパスを含む複数の帯
    域保証型のラベルスイッチパス及び迂回経路をなすラベ
    ルスイッチパスを含む複数の非帯域保証型のラベルスイ
    ッチパスの少なくとも1つを中継する少なくとも1つの
    ラベルスイッチルータと、 少なくとも前記コアネットワーク全体のトラヒック情報
    を集中管理し、トラヒック制御とリソース制御を統合的
    に行うトラヒック監視サーバ装置とを具備し、 前記トラヒック監視サーバ装置は、前記少なくとも1つ
    のラベルスイッチルータからリンク単位のトラヒック情
    報を取得する第1のトラヒック監視手段と、前記少なく
    とも1つのラベルスイッチルータからラベルスイッチパ
    ス単位のトラヒック情報及び予約帯域情報を取得する第
    2のトラヒック監視手段と、前記第1のトラヒック監視
    手段により取得されたトラヒック情報に基づいて非帯域
    保証型ラベルスイッチパスの輻輳状況を判定する第1の
    輻輳判定手段と、前記第2のトラヒック監視手段により
    取得されたトラヒック情報及び予約帯域情報に基づいて
    帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳状況を判定する第
    2の輻輳判定手段と、前記第1または第2の輻輳判定手
    段による輻輳状況判定結果に基づき非帯域保証型トラヒ
    ックまたは帯域保証型トラヒックを前記第1のラベルエ
    ッジルータにより最適なラベルスイッチパスに振り分け
    させるトラヒック制御要求を当該第1のラベルエッジル
    ータに通知する制御要求手段とを備え、 前記第1のラベルエッジルータは、当該第1のラベルエ
    ッジルータと前記第2のラベルエッジルータとの間にラ
    ベルスイッチパスを設定するラベルスイッチパス設定手
    段と、前記トラヒック監視サーバ装置の前記制御要求手
    段からのトラヒック制御要求に応じて非帯域保証型トラ
    ヒックまたは帯域保証型トラヒックを最適なラベルスイ
    ッチパスに振り分けるトラヒック振り分け手段とを備え
    ていることを特徴とするトラヒックエンジニアリングシ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記第1のラベルエッジルータは、前記
    トラヒック振り分け手段により帯域保証型トラヒックに
    ついて振り分けを行った結果、帯域保証型ラベルスイッ
    チパスの輻輳が解消されたか否かを判定する第3の輻輳
    判定手段と、前記第3の輻輳判定手段により輻輳が解消
    されないと判定された場合に、前記トラヒック監視サー
    バ装置に対して予約帯域の変更値要求を示すアラートを
    通知するアラート通知手段と、前記トラヒック監視サー
    バ装置からの予約帯域変更要求に応じて対応する帯域保
    証型ラベルスイッチパスの予約帯域を変更する予約帯域
    変更手段を更に備え、 前記トラヒック監視サーバ装置は、前記第1のラベルエ
    ッジルータの前記アラート通知手段からのアラートに応
    じ、輻輳が解消されない帯域保証型ラベルスイッチパス
    の増加可能な予約帯域の値を計算する予約帯域計算手段
    と、前記予約帯域計算手段により計算された増加可能な
    予約帯域の値への変更を前記第1のラベルエッジルータ
    に要求する予約帯域変更要求手段とを更に備えているこ
    とを特徴とする請求項6記載のトラヒックエンジニアリ
    ングシステム。
  8. 【請求項8】 前記トラヒック監視サーバ装置が、前記
    第1のラベルエッジルータ、前記第2のラベルエッジル
    ータ、または前記ラベルスイッチルータのいずれかに設
    けられていることを特徴とする請求項6記載のトラヒッ
    クエンジニアリングシステム。
  9. 【請求項9】 ラベルスイッチネットワークを構成する
    1つのコアネットワークの起点となる第1のラベルエッ
    ジルータと終点となる第2のラベルエッジルータとの間
    に迂回経路をなすラベルスイッチパスを含む複数の帯域
    保証型のラベルスイッチパスと迂回経路をなすラベルス
    イッチパスを含む複数の非帯域保証型のラベルスイッチ
    パスとが設定され、この設定されたラベルスイッチパス
    の少なくとも1つが少なくとも1つのラベルスイッチル
    ータにより中継されるトラヒックエンジニアリングシス
    テムに適用されるトラヒックエンジニアリング方法であ
    って、 前記少なくとも1つのラベルスイッチルータからトラヒ
    ック監視サーバによりリンク単位のトラヒック情報を第
    1の時間間隔で取得するステップと、 前記少なくとも1つのラベルスイッチルータから前記ト
    ラヒック監視サーバによりラベルスイッチパス単位のト
    ラヒック情報及び予約帯域情報を第2の時間間隔で取得
    するステップと、 前記リンク単位のトラヒック情報に基づいて非帯域保証
    型ラベルスイッチパスの輻輳状況を前記トラヒック監視
    サーバにて判定するステップと、 前記ラベルスイッチパス単位のトラヒック情報及び予約
    帯域情報に基づいて帯域保証型ラベルスイッチパスの輻
    輳状況を前記トラヒック監視サーバにて判定するステッ
    プと、 前記非帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳状況の判定
    結果に基づき非帯域保証型トラヒックを最適なラベルス
    イッチパスに振り分けるための第1のトラヒック制御要
    求を前記トラヒック監視サーバから前記第1のラベルエ
    ッジルータに通知するステップと、 前記帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳状況の判定結
    果に基づき帯域保証型トラヒックを最適なラベルスイッ
    チパスに振り分けるための第2のトラヒック制御要求を
    前記トラヒック監視サーバから前記第1のラベルエッジ
    ルータに通知するステップと、 前記第1のトラヒック制御要求に応じて非帯域保証型ト
    ラヒックを最適なラベルスイッチパスに前記第1のラベ
    ルエッジルータにより振り分けるステップと、 前記第2のトラヒック制御要求に応じて帯域保証型トラ
    ヒックを最適なラベルスイッチパスに前記第1のラベル
    エッジルータにより振り分けるステップとを具備するこ
    とを特徴とするトラヒックエンジニアリング方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のトラヒック制御要求に応じ
    て帯域保証型トラヒックについて振り分けを行った結
    果、帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳が解消された
    か否かを前記第1のラベルエッジルータにて判定するス
    テップと、 帯域保証型トラヒックについて振り分けを行っても帯域
    保証型ラベルスイッチパスの輻輳が解消されなかった場
    合に、前記第1のラベルエッジルータから前記トラヒッ
    ク監視サーバに対して予約帯域の変更値要求を示すアラ
    ートを通知するステップと、 前記第1のラベルエッジルータからの前記アラートに応
    じ、輻輳が解消されない帯域保証型ラベルスイッチパス
    の増加可能な予約帯域の値を前記トラヒック監視サーバ
    にて計算するステップと、 計算された増加可能な予約帯域の値への変更を前記トラ
    ヒック監視サーバから前記第1のラベルエッジルータに
    要求するステップと、 前記トラヒック監視サーバからの予約帯域変更要求に応
    じて対応する帯域保証型ラベルスイッチパスの予約帯域
    を前記第1のラベルエッジルータにて変更するステップ
    とを更に具備することを特徴とする請求項9記載のトラ
    ヒックエンジニアリング方法。
  11. 【請求項11】 ラベルスイッチネットワークを構成す
    る1つのコアネットワークの起点となる第1のラベルエ
    ッジルータと終点となる第2のラベルエッジルータとの
    間に迂回経路をなすラベルスイッチパスを含む複数の帯
    域保証型のラベルスイッチパスと迂回経路をなすラベル
    スイッチパスを含む複数の非帯域保証型のラベルスイッ
    チパスとが設定され、この設定されたラベルスイッチパ
    スの少なくとも1つが少なくとも1つのラベルスイッチ
    ルータにより中継されるトラヒックエンジニアリングシ
    ステムに適用されるトラヒック監視プログラムであっ
    て、 コンピュータに、 前記少なくとも1つのラベルスイッチルータからリンク
    単位のトラヒック情報を第1の時間間隔で取得するステ
    ップと、 前記少なくとも1つのラベルスイッチルータからラベル
    スイッチパス単位のトラヒック情報及び予約帯域情報を
    第2の時間間隔で取得するステップと、 前記リンク単位のトラヒック情報に基づいて非帯域保証
    型ラベルスイッチパスの輻輳状況を判定するステップ
    と、 前記ラベルスイッチパス単位のトラヒック情報及び予約
    帯域情報に基づいて帯域保証型ラベルスイッチパスの輻
    輳状況を判定するステップと、 前記非帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳状況の判定
    結果に基づき非帯域保証型トラヒックを前記第1のラベ
    ルエッジルータにより最適なラベルスイッチパスに振り
    分けさせるための第1のトラヒック制御要求を当該第1
    のラベルエッジルータに通知するステップと、 前記帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳状況の判定結
    果に基づき帯域保証型トラヒックを前記第1のラベルエ
    ッジルータにより最適なラベルスイッチパスに振り分け
    させるための第2のトラヒック制御要求を当該第1のラ
    ベルエッジルータに通知するステップとを実行させるた
    めのトラヒック監視プログラム。
  12. 【請求項12】 前記コンピュータに、 前記第2のトラヒック制御要求に基づく前記第1のラベ
    ルエッジルータによるトラヒックの振り分けによっても
    前記帯域保証型ラベルスイッチパスの輻輳が解消されな
    い場合に、前記第1のラベルエッジルータから通知され
    る予約帯域の変更値要求を受けて、当該輻輳が解消され
    ない帯域保証型ラベルスイッチパスの増加可能な予約帯
    域の値を計算するステップと、 計算された増加可能な予約帯域の値への変更を前記第1
    のラベルエッジルータに要求するステップとを更に実行
    させるための請求項11記載のトラヒック監視プログラ
    ム。
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