JP4347268B2 - ルータ制御装置、ルータ、ip−vpnシステム、及び、ルータ制御方法 - Google Patents

ルータ制御装置、ルータ、ip−vpnシステム、及び、ルータ制御方法 Download PDF

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本発明は、IP−VPN(Internet Protcol Vertual Private Network)において、ルータ制御装置、ルータ、IP−VPNシステム、及び、ルータ制御方法に関する。
IP−VPNを実現する技術としてMPLS(Multi Protocol Label Switching)が知られている。MPLSは、ネットワーク内のノードがラベルを参照して方路を選択するフレーム転送技術であり、MPLSを採用した基幹網をMPLSドメインと呼ぶ。MPLSドメインは、アクセス回線を介して、ユーザノードを収容するエッジノードと、エッジノードの内側に位置し、中継回線を収容するコアノードで構成される。MPLSドメインにおいては、通信に先立ち、各ノードの設定により、設計したトポロジに従ったMPLSドメイン内の明示的な経路であるLSP(Label Switched Path)が設けられる。
ここで帯域を指定したLSPを設けることにより、MPLSドメイン内の資源を予約し、トラフィックの経路の帯域を確保することが可能である。また、ラベルに隣接するEXP(Experimental Use)ビットを参照し、ノードにて生じる輻輳時の優先制御が可能である。
VPNプロバイダは、所有するネットワークにMPLSを採用し、エッジノードとユーザノード間のアクセス回線をサービス分界点とし、広域ながらひとつのスイッチとして扱えるネットワークをユーザに提供している。
例えば、特開2004−260285号公報には、このMPLSドメイン内のLSPのすべての区間で帯域保証通信を行うための通信品質管理システムが開示されている。また、ATM網に関する帯域保証技術として、特開平11−177573号公報に、各宛先に流入する転送パケットの平均流入速度を計測する平均流入速度計測手段と、前記平均流入速度の総和からATM網の輻輳を検出する(第1)輻輳検出手段と、送信元からの転送パケットの許容できる流入速度を算出する許容流入速度算出手段と、前記平均流入速度を前記許容流入速度以下に変更する流入速度変更手段と、を備えた輻輳回避システムが開示されている。
特開2004−260285号公報 特開平11−177573号公報
しかしながら上記した従来のIP−VPNでは、複数のユーザノードから一のユーザノード宛にトラフィックが集中する場合、それぞれの送信元ユーザノードが、エッジノード−宛先ユーザノード間の帯域を確保することができないという問題点がある。例えば、上述のMPLSでは、MPLSドメイン内では帯域確保をした経路を提供できるが、上記エッジノードより先のアクセス回線の帯域確保機能を用意していない。
また、MPLSドメイン内での帯域確保を行うことによって、上記エッジノード−宛先ユーザノード間の帯域が制限され、アクセス回線の契約帯域が最大限に使用されない場合があるという問題点もある。これは、複数の送信元ユーザノード別に確保する帯域の総和は、その経路の出口であるアクセス回線の契約帯域以下でなければならないところ、プロバイダネットワーク内の各コアノードでは、経路の帯域を確保する仕様に従い、収容する各中継回線の輻輳に備えた帯域確保動作を行う。従って、最小保証帯域を確保するものとなってはいるが、上記アクセス回線の輻輳限界である最大帯域を保証する仕様となっていないことによる。
この点、特許文献2に記載の輻輳回避システムも同様であり、ATM網内の輻輳を回避可能となっているが、ユーザLAN−エッジ装置間のアクセス回線を、送信元ユーザLAN毎に確保することは不可能である。
本発明は、上記した各事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、IP−VPNにおいて、特定のユーザノードに集中するトラフィック量を考慮して、各ユーザノードの出力を制御し、該ユーザノードのアクセス回線を含む資源を有効利用できるようにしたルータ制御装置、ルータ、IP−VPNシステム、及び、ルータ制御方法を提供することにある。
本発明の第1の視点によれば、IP−VPN(Internet Protcol Vertual Private Network)に含まれる一のエッジノードと、該エッジノードに収容されるルータとの間のアクセス回線の最大帯域に応じ、他のエッジノードに収容されるルータの制御を行うルータ制御装置であって、前記一のルータの受信データ量を収集する受信量データ計測部と、前記受信データ量計測値に応じて前記一のルータへの出力制限速度を決定し、前記他のルータに配布する出力速度要求部と、を備えたこと、を特徴とするルータ制御装置が提供される。
また、本発明の第2の視点によれば、上記したルータ制御装置から配布された出力制限速度情報に従って、特定のユーザノードへの出力速度を変更する出力速度要求受付部を備えたこと、を特徴とするルータ乃至ルータ制御装置が提供される。
また、本発明の第3の視点によれば、上記したルータ制御装置及びルータを含み、一のユーザノードの受信データ量に応じて、他のユーザノードの出力制限速度を決定すること、を特徴とするIP−VPNシステムが提供される。
また、本発明の第4の視点によれば、上記したルータ制御装置を用いて、IP−VPNに含まれる複数のエッジノードにそれぞれ収容されるルータの制御を行うルータ制御方法が提供される。この方法によれば、まず、一のルータが、前記ルータ制御装置に対して、最寄りエッジノードからの受信データ量を送信する。次いで、前記ルータ制御装置は、前記受信データ量に応じて出力速度を変更するよう前記一のルータに対向する各ルータに指示する。そして、前記指示を受けたルータが、前記ルータ制御装置からの指示に従って、出力速度を変更することによって制御が行われる。
本発明によれば、特定のユーザノードにトラフィックが集中する場合には、特定の送信元ユーザノードに帯域が保証されない事態を回避することができ、また、トラフィックが集中しない場合には、宛先ユーザノードのアクセス回線に輻輳が生じない範囲で各送信元ユーザノードに帯域を割り当てるといった細かい制御が可能となる。
続いて、本発明を実施するための最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1を参照して、本発明の第1の実施形態の概要について説明する。本実施形態に係るVPNシステムは、アクセス回線を介してVPNから一のユーザノード(例えば、ルータ111)が受信するトラフィック量をモニタし、これに応じ送信元のユーザノード(ルータ112、113)の出力を制御することを特徴とする。より具体的には、本実施形態に係るVPNシステムは、前記トラフィック量としてUNI(User Network Interface)101の受信データ量を計測し報告するルータ111と、宛先別に出力速度を可変とできるルータ112、113と、ルータ制御装置として動作し、ユーザノードのUNI受信量に応じて送信元ユーザノードに出力速度の変更を要求するポリシーサーバ(ルータ制御装置)131を設けて構成される。
図1において、IP−VPN100は、インターネットとは区別された閉域IP網を利用したVPNであり、図示しないエッジノードを介して相互通信可能なUNI(User Network Interface)101、102、103を提供する。
ルータ111、112、113は、LAN(Local Area Network)151、152、153を介してユーザの端末121、122、123と接続されており、LAN151、152、153側からのデータをUNI101、102、103を介してIP−VPNに転送する。本実施形態では、ルータ111はUNI受信データ量を含む統計情報をポリシーサーバ(ルータ制御装置)131に定期的に報告するものとし、ルータ112、113は、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131からの出力速度変更要求に従いルータ111宛トラフィックの出力速度を変更できるよう構成されている。
図2は、ルータ112(113)の内部構成のうちUNI送出方向の処理構成を示した図である。図2を参照すると、ルータ112(113)のUNI送出方向の処理構成は、転送部201、分類部202、シェーパ203、204、スケジューラ205、出力速度変更要求受付部206とから構成されている。転送部201は、LAN受信ライン210に到来するフレームを、通信プロトコルに従い処理転送する。分類部202は、転送フレームをVPN宛先別に分類する。
シェーパ203、204は、各々所望の制限速度となるようにフレームの送出間隔を制御する。例えば、分類部202により、ルータ111宛フレームはシェーパ203経由、ルータ113(112)宛フレームはシェーパ204経由に選別され、スケジューラ205に出力される。スケジューラ205は、シェーパ203、204を経た転送フレームをUNI送信ライン220に送出する。出力速度変更要求受付部206は、UNI受信ライン221から受信する速度制御要求のパラメータに従い、シェーパ203、204に制限速度を与える。
ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、ルータ111からUNI受信データ量をUNI受信データ量情報141として受信し、さらに、ルータ112、113に対し、出力速度変更要求142、143を配布するよう動作する。
続いて、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131の動作について図面を参照して詳細に説明する。図3は、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131の処理フローを表した図である。ここで、N1、N2、N3は、UNI101、102、103の契約速度(最大帯域)であり、s2、s3は、各々、ルータ112、113への速度制限要求の制限速度(指示速度)であり、C2、C3は、各々、ルータ112、113からルータ111宛の通信において確保する保証速度(最小保証帯域)である。また、Uは、ルータ112、113に出力速度の減少を指示する上側開始点を示す制限開始速度であり、Lは、ルータ112、113に出力速度の回復を指示する下側開始点を示す制限開始速度である。
まず、初期化として、ルータ112、113の制限速度(指示速度)s2、s3を各々の契約速度(最大帯域)N2、N3とする処理が行われる(ステップ301)。続いて、タイマtのカウントが開始され(ステップ302)、タイマが時間Tに達したか否かの判定が行われる(ステップ303)。従って、以下のステップは、時間T間隔で行われることになる。
続いて、UNI使用速度収集ステップが行われ、ルータ111から送信される統計情報のうちUNI受信データ量bを収集し、時間Tで除することにより実効速度r(=b/T)を算出する(ステップ304)。
続いて、実効速度rと制限開始速度Uを比較する制限開始判定ステップが行われる(ステップ305)。ここで、実効速度rが制限開始速度U以上である場合は、ルータ112の制限速度(指示速度)s2とその保証速度(最小保証帯域)C2の比較が行われ(ステップ307)、制限速度(指示速度)s2が保証速度(最小保証帯域)C2を上回っている場合は、ルータ112の制限速度(指示速度)s2を所定変動幅A2分だけ減少させる速度制限要求を発行し、ルータ112に対して配布する(ステップ308)。同様の処理がルータ113についても行われ、ルータ113の制限速度(指示速度)s3が保証速度(最小保証帯域)C3を上回っている場合は、ルータ113の制限速度(指示速度)s3を所定変動幅A3分だけ減少させる速度制限要求を発行し、ルータ113に対して配布する(ステップ309、310)。
一方、ステップ305にて実効速度rが制限開始速度U未満である場合は、実効速度rと回復開始速度Lを比較する回復開始判定ステップが行われる(ステップ306)。ここで、実効速度rが制限開始速度U未満かつ回復開始速度L以下である場合は、ルータ112の制限速度(指示速度)s2とその契約速度(最大帯域)N2の比較が行われ(ステップ311)、制限速度(指示速度)s2が契約速度(最大帯域)N2を下回っている場合は、ルータ112の制限速度(指示速度)s2を所定変動幅A2分だけ増大させる速度制限要求を発行し、ルータ112に対して配布する(ステップ312)。同様の処理がルータ113についても行われ、ルータ113の制限速度(指示速度)s3が契約速度(最大帯域)N3を下回っている場合は、ルータ113の制限速度(指示速度)s3を所定変動幅A3分だけ増大させる速度制限要求を発行し、ルータ113に対して配布する(ステップ313、314)。
続いて、以上の説明をもとに、本実施形態に係るVPNシステムの全体動作について図面を参照して詳細に説明する。図4は、VPNシステムの具体的動作シーケンスを表した図である。UNI101、102、103の契約速度(図3のN2、N3に相当;最大帯域)はいずれも10Mbpsであるものとして説明する。また、制限開始速度Uとして10Mbps、回復開始速度Lとして8Mbps、ルータ112からUNI101への保証速度C2として5Mbps、ルータ113からUNI101への保証速度C3として4Mbps、変動幅A2、A3として1Mbpsがそれぞれ設定されているものとする。
初期状態において、ルータ112、113は、速度制限を受けていないため10MbpsのトラフィックをVPN100に与えるが、VPN100からルータ111への出力は、UNI101の契約速度10Mbpsが限度となる。ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、ルータ111から報告されるUNI受信データ量より実効速度rとして10Mbpsを算出する(状態4aの統計10Mbps)。
図4の状態4aにおいては、実効速度rが制限開始速度U(=10Mbps)以上であり、かつ、各ルータの制限速度(指示速度)s2、s3が、それぞれ保証速度C2(=5Mbps)、C3(=4Mbps)を超えているため、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、ルータ112、113に変動幅A2だけ下げた制限速度9Mbpsを要求する(状態4bのQoS9Mbps)。ルータ112、113は、これに応じ、各シェーパ203の転送フレームの送出間隔を9Mbpsに制御する。
しかしながら、VPN100からルータ111への出力は、UNI101の契約速度10Mbpsが限度であるため、時刻T後、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131が算出する実効速度rは10Mbpsである(状態4bの統計10Mbps)。
実効速度rが制限開始速度U(=10Mbps)以上であり、かつ、各ルータの制限速度(指示速度)s2、s3が、それぞれ保証速度C2(=5Mbps)、C3(=4Mbps)を超えている状態が継続する限りにおいて、引き続き、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、制限速度を段階的に下げるよう要求し、ルータ112、113がこれに応じていく(状態4c)。
ルータ112、113の制限速度がともに5Mbpsになった段階でも実効速度rは10Mbpsであるため、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は引き下げ要と判断するが、ルータ112の制限速度(指示速度)s2は保証速度C2(=5Mbps)に至っているためこれ以上引き下げ要求を行わない。一方、ルータ113に対しては、制限速度s3>C3であるため、制限速度4Mbpsを要求することとなる(状態4dのQoS4Mbps)。
この段階で、VPN100からルータ111への出力は9Mbpsとなり、時刻T後、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、ルータ111から収集するUNI受信データ量から、実効速度rは9Mbpsであることを知る(状態4dの統計9Mbps)。以降、端末122、123から生じるトラフィック量の変動がない限り、実行速度rは、制限開始速度U(=10Mbps)未満、かつ、回復開始速度L(=8Mbps)超の範囲に収まるため、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、更なる要求は生じない状態が続く。
図4の状態4eは、端末123から生じるトラフィック量が急減した場合のシーケンスを表している。端末123から生じるトラフィックが1Mbpsに減少すると、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、ルータ111から収集するUNI受信データ量より実効速度rは6Mbpsであることを知る(状態4eの統計6Mbps)。
この実行速度r(=6Mbps)は、回復開始速度L(=8Mbps)未満であり、現在の制限速度(指示速度)s2、s3が契約速度に至っていないため、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、ルータ112に制限速度6Mbps、ルータ113に制限速度5Mbpsを要求する(状態4fのQoS6Mbps、QoS5Mbps)。
ルータ112は前記要求に応じ、シェーパ203の転送フレームの送出間隔を6Mbpsに制御する。一方、ルータ113もこれに応じるが、送るべきトラフィックが1Mbpsのため、VPN100からルータ111への出力は7Mbpsとなり、時刻T後、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131はルータ111から収集するUNI受信データ量から、実効速度rは7Mbpsであることを知る(状態4fの統計7Mbps)。
実効速度rが回復開始速度L(=8Mbps)以下であり、かつ、各ルータの制限速度(指示速度)s2、s3がそれぞれの契約速度未満である状態が継続する限りにおいて、引き続き、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、制限速度(指示速度)を段階的に上げるよう要求し、ルータ112、113がこれに応じていく(状態4g)。
ルータ112、113の制限速度がそれぞれ8Mbps、7Mbpsになった段階で、ルータ112からのトラフィックが8Mbps、ルータ113からのトラフィックが1Mbpsとなり、算出される実効速度r(=9Mbps)は、制限開始速度U(=10Mbps)未満、かつ、回復開始速度L(=8Mbps)超であるため、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、以降、端末122、123から生じるトラフィック量の変動がない限り、更なる要求は生じない状態が続く(状態4h)。
このように、本実施形態では、VPNからUNI101へ流入するトラフィック量に応じて、ルータ112、113で宛先別にVPNへの流入量を制限するため、VPN内エッジノードからアクセス回線の出力時の輻輳を防止できるものともなっている。本実施形態では、単にVPNへの流入量を絞るだけでなく、ルータ112からUNI101の保証速度5Mbps、ルータ113からUNI101の保証速度4Mbpsをそれぞれ確保できるようになっている。
なお、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131からの要求は、宛先として送信元ユーザノードの指定を含んでおり、VPNに流入するトラフィック量を宛先別に制御可能となっている。従って、制御対象でない宛先のトラフィクに影響を及ぼすこともない。
さらに、本実施形態では、UNI101のデータ量に応じてルータ112、113の制限速度を変更するよう構成しているため、ルータ113からのトラフィックが減少した場合に、ルータ112は制限速度の範囲内で最大限の帯域を確保できる様になっている。例えば、上述の図4の例でいえば状態4eから状態4hにおいて、ルータ113からのトラフィックが1Mbpsになっているが、その間ルータ112は、制限速度(指示速度)一杯の6Mbps、7Mbps、8Mbpsを出すことが可能となっている。
しかも、ルータ111、112、113、及び、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131は、VPNの外側に設けられるため、帯域保証のためのVPN内の投資が不要という効果もある。
続いて、上述の第1の実施形態に変更を加えた本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態に係るVPNシステムの基本的構成は図1の通りであるが、ルータ111に変更を加え、ポリシーサーバ(ルータ制御装置)131を不要とした点で工夫している。
図5は、本実施形態に係るルータ111の内部構成のうちUNI受信方向の処理構成を表した図である。図5を参照すると、転送部501は、UNI受信ライン510に到来するフレームを、通信プロトコルに従い処理し、LAN送信ライン520に送出する、UNI送信方向の転送部(図2の201)と逆方向の処理動作を行うユニットである。受信量計測部502は、UNI受信ライン510をモニタして、UNI受信データ量を計測する。
ポリシーサーバ部503は、受信量計測部502のトラフィック統計情報を収集し、さらに、UNI送信ライン511を介して、ルータ112、113に対し、出力速度変更要求を配布するユニットである。
本実施形態の動作は、上記第1の実施形態の動作と同様であるため省略するが、ルータ111にポリシーサーバ(ルータ制御装置)131相当のポリシーサーバ部503を内蔵したことにより、UNI受信データ量収集のためのトラフィックがネットワーク上に生じない効果が得られている。
続いて、上述の第1、第2の実施形態に更に変更を加えた本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態に係るVPNシステムの基本的構成は上記第1、第2の実施形態と同様であるが、ルータ111、112、113についてさらに工夫している。
図6は、本実施形態に係るルータ111、112、113の内部構成を表した図である。図6を参照すると、ルータ111、112、113は、UNI送信処理部630と、UNI受信処理部640と、スケジューラ650とから構成されている。
UNI送信処理部630は、転送部201、分類部202、シェーパ203、204、出力速度変更要求受付部206を含み、図2のスケジューラ205を除いた構成となっている。該構成からなるUNI送信処理部630は、LAN受信ライン620に到来するフレームを処理し、UNI受信ライン611から受信する速度制御要求のパラメータに従った送出間隔で、スケジューラ650に渡す処理を行う。
UNI受信処理部640は、転送部501、受信量計測部502、ポリシーサーバ部503を含み、図5のルータのUNI受信方向の処理構成と略同様の構成となっている。該構成からなるUNI受信処理部640は、UNI受信ライン611に到来するフレームを処理し、LAN送信ライン621に送出するとともに、出力速度変更要求を配布する処理を行う。
スケジューラ650は、UNI送信処理部630を経た転送フレームと、UNI受信処理部640からの出力速度変更要求とをUNI送信ライン610に送出する。
本実施形態の動作は、上記第1の実施形態の動作と同様であるため省略するが、すべてのルータに上記第1の実施形態のポリシーサーバ(ルータ制御装置)131相当の機能を内蔵したことにより、UNI102、103の受信データ量に応じたVPNへの流入量の制限も可能となり、契約UNI間の全方向の保証速度を確保できるようになっている。
本発明の第1の実施形態に係るVPNシステムの構成を表したブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るルータの内部構成を表した図である。 本発明の第1の実施形態に係るポリシーサーバ(ルータ制御装置)の処理フローを表した図である。 本発明の第1の実施形態に係るVPNシステムの動作シーケンスの例を表した図である。 本発明の第2の実施形態に係るルータの内部構成を表した図である。 本発明の第3の実施形態に係るルータの内部構成を表した図である。
符号の説明
100 IP−VPN
101〜103 UNI
111〜113 ルータ
121〜123 端末
131 ポリシーサーバ(ルータ制御装置)
141 UNI受信データ量情報
142、143 出力速度変更要求
151〜153 LAN
201 転送部
202 分類部
203、204 シェーパ
205 スケジューラ
206 出力速度変更要求受付部
210 LAN受信ライン
220 UNI送信ライン
221 UNI受信ライン
301 初期化ステップ
302 タイマ開始ステップ
303 タイマ判定ステップ
304 UNI使用速度収集ステップ
305 制限開始判定ステップ
306 回復開始判定ステップ
307 ルータ112用保証限界判定ステップ
308 ルータ112用制限要求ステップ
309 ルータ113用保証限界判定ステップ
310 ルータ113用制限要求ステップ
311 ルータ112用契約速度判定ステップ
312 ルータ112用回復要求ステップ
313 ルータ113用契約速度判定ステップ
314 ルータ113用回復要求ステップ
501 転送部
502 受信量計測部
503 ポリシーサーバ部
510 UNI受信ライン
511 UNI送信ライン
520 LAN送信ライン
610 UNI送信ライン
611 UNI受信ライン
620 LAN受信ライン
621 LAN送信ライン
630 UNI送信処理部
640 UNI受信処理部
650 スケジューラ

Claims (6)

  1. IP−VPN(Internet Protcol Vertual Private Network)に含まれる一のエッジノードと、該エッジノードに収容されるルータとの間のアクセス回線の最大帯域に応じ、他のエッジノードに収容されるルータの制御を行うルータ制御装置であって、
    前記一のエッジノードに収容されるルータの受信データ量を収集する受信量データ計測部と、
    前記各ルータ毎に定められた最小帯域情報と最大帯域情報との間で、前記受信データ量計測値に応じて前記一のエッジノードに収容されるルータへの出力制限速度を増減して決定し、前記他のエッジノードに収容されるルータに配布する出力速度要求部と、を備えたこと、
    を特徴とするルータ制御装置。
  2. 前記出力速度要求部は、前記受信データ量計測値から前記アクセス回線の実効速度を算出し、前記実効速度と前記アクセス回線の最大帯域との差に応じて、前記他のエッジノードに収容されるルータに配布する出力制限速度を増減すること、
    を特徴とする請求項1に記載のルータ制御装置。
  3. 請求項1または2いずれか一に記載のルータ制御装置であって、
    更に、ルータ機能を備えるとともに、
    前記他のルータ制御装置から配布された出力制限速度情報に従って、特定のユーザノードへの出力速度を制限する出力速度要求受付部を備えたこと、
    を特徴とするルータ制御装置。
  4. 請求項1乃至いずれか一に記載のルータ制御装置と、前記ルータ制御装置から配布された出力制限速度情報に従って特定のユーザノードへの出力速度を制限するルータと、を含み、一のユーザノードの受信データ量に応じて、他のユーザノードの特定のユーザノードへの出力制限速度を決定すること、
    を特徴とするIP−VPNシステム。
  5. ルータ制御装置を用いて、IP−VPN(Internet Protcol Vertual Private Network)に含まれる複数のエッジノードにそれぞれ収容されるルータの制御を行うルータ制御方法であって、
    一のルータが、前記ルータ制御装置に対して、最寄りエッジノードからの受信データ量を送信するステップと、
    前記ルータ制御装置が、前記各ルータ毎に定められた最小帯域情報と最大帯域情報との間で、前記受信データ量に応じて出力速度を増減するよう、前記一のルータに対向する他のルータに指示するステップと、
    前記指示を受けたルータが、前記ルータ制御装置からの指示に従って、出力速度を増減するステップと、を含むこと、
    を特徴とするルータ制御方法。
  6. 前記ルータ制御装置は、前記受信データ量から前記アクセス回線の実効速度を算出し、前記実効速度と前記アクセス回線の最大帯域との差に応じて、前記各ルータに対して出力速度を増減するよう指示すること、
    を特徴とする請求項に記載のルータ制御方法。
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