JP5728933B2 - ロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法 - Google Patents

ロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、サスペンション用基板を支持するロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法に係り、とりわけ、アクチュエータ素子の損傷を防止することができるロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法に関する。
一般に、ハードディスクドライブ(HDD)は、データが記憶されるディスクに対してデータの書き込みおよび読み取りを行う磁気ヘッドスライダが実装されたサスペンション用基板を備えている。このサスペンション用基板は、金属支持層と、金属支持層に絶縁層を介して積層された複数の配線を有する配線層とを備えており、各配線に電気信号を流すことにより、ディスクに対してデータの書き込みまたは読み取りを行うようになっている。
このようなハードディスクドライブにおいては、ディスク上の所望のデータトラックに磁気ヘッドスライダを移動させるために、磁気ヘッドスライダを支持するアクチュエータアームを回転させるVCMアクチュエータ(例えば、ボイスコイルモータ)を、サーボコントロールシステムによって制御している。
ところで、近年、ディスクの高密度化により、トラックの幅が小さくなっている。このため、VCMアクチュエータによって、磁気ヘッドスライダを所望のトラックに精度良く位置合わせすることが困難な場合がある。
このことに対処するために、VCMアクチュエータとPZTマイクロアクチュエータ(Dual Stage Actuator:DSA)とを協働させて、所望のトラックに磁気ヘッドスライダを移動させるデュアルアクチュエータ方式のサスペンションが知られている(例えば、特許文献1参照)。このPZTマイクロアクチュエータは、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる圧電素子等のピエゾ素子により構成され、電圧が印加されることにより伸縮し、磁気ヘッドスライダを微小に移動させるようになっている。このようなデュアルアクチュエータ方式のサスペンションにおいては、VCMアクチュエータが、磁気ヘッドスライダの位置を大まかに調整し、PZTマイクロアクチュエータが、磁気ヘッドスライダの位置を微小調整する。このようにして、磁気ヘッドスライダを、所望のトラックに、迅速に、かつ精度良く位置合わせするようになっている。
特開2010−86649号公報
特許文献1に示すサスペンションにおいては、ベースプレートの開口部に直方体状の圧電素子が埋め込み式に設けられ、圧電素子が、その先端側縁部(ヘッド側縁部)と後端側縁部(テール側縁部)とにおいて、ベースプレートに接合されている。しかしながら、サスペンション用基板の長手方向に沿う圧電素子の2つの縁部は、ベースプレートに接合されていない。このため、脆い圧電素子に対して横方向および厚さ方向に荷重、衝撃等が負荷された場合には、圧電素子が損傷するという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、アクチュエータ素子の損傷を防止することができるロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、スライダが実装されるヘッド部分から、外部機器に接続されるテール部分に延び、直方体状の一対のアクチュエータ素子に接続可能なサスペンション用基板を支持するロードビームにおいて、サスペンション用基板のヘッド部分側に配置され、搭載される各アクチュエータ素子のヘッド部分側の縁部が接合されるヘッド側ビームと、サスペンション用基板のテール部分側に配置され、各アクチュエータ素子のテール部分側の縁部が接合されるテール側ビームと、一対のアクチュエータ素子の搭載領域の間に配置され、ヘッド側ビームとテール側ビームとを連結した可撓部と、可撓部の両側方に設けられ、ヘッド側ビームからテール側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のヘッド側支持部と、可撓部の両側方に設けられ、テール側ビームからヘッド側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のテール側支持部と、を備えたことを特徴とするロードビームを提供する。
なお、上述したロードビームにおいて、各ヘッド側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるヘッド側壁部と、各テール側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるテール側壁部と、を更に備えている、ことが好ましい。
また、上述したロードビームにおいて、各ヘッド側支持部は、対応するテール側支持部に連結されている、ことが好ましい。
また、上述したロードビームにおいて、ヘッド側ビームおよびテール側ビームに、搭載されるアクチュエータ素子との間に介在される絶縁台座が設けられている、ことが好ましい。
本発明は、ベースプレートと、上述したいずれかのロードビームと、ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられ、スライダが実装されるヘッド部分から、外部機器に接続されるテール部分に延びるサスペンション用基板と、ロードビームに接合されると共に、サスペンション用基板に接続可能な直方体状の一対のアクチュエータ素子と、を備えたことを特徴とするサスペンションを提供する。
なお、上述したサスペンションにおいて、ロードビームの可撓部側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該可撓部に接合されている、ことが好ましい。
また、上述したサスペンションにおいて、ロードビームの可撓部側の各アクチュエータ素子の縁部は、第1接着剤によって当該可撓部に接合され、可撓部とは反対側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該第1接着剤によってヘッド側支持部およびテール側支持部に接合されており、ヘッド部分側の各アクチュエータ素子の縁部は、第2接着剤によってロードビームのヘッド側ビームに接合され、テール部分側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該第2接着剤によってテール側ビームに接合されており、第2接着剤が、第1接着剤より弾性率が高い、ことが好ましい。
また、上述したサスペンションにおいて、第1接着剤は、ロードビームより弾性率が低く、第2接着剤は、ロードビームより弾性率が高い、ことが好ましい。
また、上述したサスペンションにおいて、ベースプレートに、第2接着剤により、ヘッド部分側の各アクチュエータ素子の縁部およびテール部分側の各アクチュエータ素子の縁部が接合されている、ことが好ましい。
本発明は、上述したいずれかのサスペンションと、サスペンションに実装されたスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンションを提供する。
本発明は、上述したヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブを提供する。
本発明は、スライダが実装されるヘッド部分から、外部機器に接続されるテール部分に延び、直方体状の一対のアクチュエータ素子に接続可能なサスペンション用基板を支持するロードビームの製造方法において、ロードビーム材料板を準備する工程と、サスペンション用基板のヘッド部分側に配置され、搭載されるアクチュエータ素子のヘッド部分側の縁部が接合されるヘッド側ビームと、サスペンション用基板のテール部分側に配置され、各アクチュエータ素子のテール部分側の縁部が接合されるテール側ビームと、一対のアクチュエータ素子の搭載領域の間に配置され、ヘッド側ビームとテール側ビームとを連結した可撓部と、可撓部の両側方に設けられ、ヘッド側ビームからテール側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のヘッド側支持部と、可撓部の両側方に設けられ、テール側ビームからヘッド側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のテール側支持部と、各ヘッド側支持部から可撓部とは反対側に延びるヘッド側壁部パネルと、各テール側支持部から可撓部とは反対側に延びるテール側壁部パネルと、を有するように、ロードビーム材料板を加工する工程と、各ヘッド側壁部パネルを、対応するヘッド側支持部に対して折り曲げて、当該ヘッド側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるヘッド側壁部を形成すると共に、各テール側壁部パネルを、対応するテール側支持部に対して折り曲げて、当該テール側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるテール側壁部を形成する工程と、を備えたことを特徴とするロードビームの製造方法を提供する。
なお、上述したロードビームの製造方法において、各ヘッド側壁部パネルと対応するヘッド側支持部との間、および、各テール側壁部パネルと対応するテール側支持部との間に、折曲線を形成する工程を更に備えている、ことが好ましい。
また、上述したロードビームの製造方法において、折曲線を形成する工程において、折曲線は、ハーフエッチングにより形成される、ことが好ましい。
また、上述したロードビームの製造方法において、ロードビーム材料板を加工する工程と、折曲線を形成する工程は、同時に行われる、ことが好ましい。
また、上述したロードビームの製造方法において、ロードビーム材料板を加工する工程の前に、ヘッド側ビームに対応する位置、およびテール側ビームに対応する位置に、搭載されるアクチュエータ素子との間に介在される絶縁台座を設ける工程を更に備えている、ことが好ましい。
また、上述したロードビームの製造方法において、ロードビーム材料板を加工する工程の後、ヘッド側壁部およびテール側壁部を形成する工程の前に、ヘッド側ビームおよびテール側ビームに、アクチュエータ素子との間に介在される絶縁台座を設ける工程を更に備えている、ことが好ましい。
本発明によれば、ヘッド側ビームからテール側ビームに向かって一対のヘッド側支持部が延び、テール側ビームからヘッド側ビームに向かって一対のテール側支持部が延び、各ヘッド側支持部および各テール側支持部に、搭載されるアクチュエータ素子の可撓部とは反対側の縁部が接合される。このことにより、アクチュエータ素子を強固に接合することができ、アクチュエータ素子の損傷を防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションの一例を示す平面図。 図2は、図1の裏面図。 図3は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションにおいて、ベースプレートを示す平面図。 図4は、本発明の第1の実施の形態におけるロードビームを示す平面図。 図5は、本発明の第1の実施の形態におけるロードビームブランク板を示す図。 図6は、図2のA−A線断面を示す図。 図7は、図2のB−B線断面を示す図。 図8は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションにおいて、ピエゾ素子を示す斜視図。 図9は、本発明の第1の実施の形態におけるヘッド付サスペンションの一例を示す平面図。 図10は、本発明の第1の実施の形態におけるハードディスクドライブの一例を示す斜視図。 図11(a)〜(e)は、本発明の第1の実施の形態におけるロードビームの製造方法の一例を示す図。 図12(a)〜(e)は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションの製造方法の一例を示す図。 図13は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンションにおいて、図2のA−A線断面の変形例を示す図。 図14は、本発明の第1の実施の形態におけるロードビームブランク板の他の変形例を示す図。 図15は、本発明の第2の実施の形態におけるロードビームを示す平面図。 図16は、本発明の第2の実施の形態におけるサスペンションにおいて、図2のA−A線断面を示す図。 図17は、本発明の第2の実施の形態におけるサスペンションにおいて、図2のA−A線断面の変形例を示す図。 図18は、本発明の第3の実施の形態におけるロードビームを示す平面図。 図19は、本発明の第3の実施の形態におけるサスペンションにおいて、図2のB−B線断面を示す図。 図20(a)〜(f)は、本発明の第3の実施の形態におけるロードビームの製造方法の一例を示す図。
第1の実施の形態
図1乃至図12を用いて、本発明の第1の実施の形態におけるロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法について説明する。
まず、図1および図2を用いて、本実施の形態によるサスペンション51について説明する。図1に示すように、サスペンション51は、ベースプレート52と、ベースプレート52にロードビーム61を介して取り付けられたサスペンション用基板1と、ロードビーム61に搭載されて接合されると共に、サスペンション用基板1の一対の素子接続部3a、3bにそれぞれ接続された直方体状の一対のピエゾ素子(アクチュエータ素子)54とを備えている。なお、各ピエゾ素子54は、後述する長手方向軸線(X)に沿って配置されている。
続いて、図1を用いて、本実施の形態によるサスペンション用基板1について説明する。図1に示すように、サスペンション用基板1は、後述するスライダ72(図9参照)が実装されるヘッド部分2aと、外部機器(図示せず)に接続されるテール部分2bとを有し、当該ヘッド部分2aからテール部分2bに延びる基板本体2と、基板本体2の両側方に配置され、ピエゾ素子54に接続される一対の素子接続部(第1素子接続部3aおよび第2素子接続部3b)とを備えている。このうち、基板本体2のヘッド部分2aは、ピエゾ素子54よりスライダ72の側(先端側)の部分であって、直線状に延びており、実装されるスライダ72の中心を通る長手方向軸線(X)を有している。また、ヘッド部分2aには、スライダ72に接続される複数のヘッド端子5が設けられ、テール部分2bには、外部機器に接続される複数の外部機器接続端子6が設けられており、ヘッド端子5と外部機器接続端子6とが、後述する複数の配線13を介してそれぞれ接続されている。
なお、本実施の形態においては、一対の素子接続部3a、3bは、長手方向軸線(X)に対して線対称に配置されている。このことにより、一対のピエゾ素子54を、長手方向軸線(X)に対して線対称に配置させることができ、スライダ72のスウェイ方向(旋回方向、図1参照)への変位に対して、第1素子接続部3aに接続されたピエゾ素子54の伸縮による影響と、第2素子接続部3bに接続されたピエゾ素子54の伸縮による影響とを、均等にすることができ、スライダ72のスウェイ方向の変位を容易に調整することができる。
サスペンション用基板1は、絶縁層10と、絶縁層10のピエゾ素子54の側の面(一方の面)に設けられた金属支持層11と、絶縁層10の他方の面に設けられた複数の配線13を有する配線層12とを有している。すなわち、金属支持層11、絶縁層10、配線層12は、この順に積層されている。また、絶縁層10上には、配線層12を覆う保護層(図示せず)が設けられている。
図1に示すように、一対の素子接続部3a、3bは、いずれも平面視で円形状の第1素子接続部3aと第2素子接続部3bとからなり、各素子接続部3a、3bは、基板本体2における配線層12の複数の配線13のうち一の配線13に接続され、ピエゾ素子54に導電性接着剤(例えば、銀ペースト)を介して電気的に接続される円形状の素子接続端子16を有している。素子接続端子16は、各配線13と同一の材料からなり、上述したヘッド端子5および外部機器接続端子6と共に、各配線13と同一平面上(絶縁層10上)に設けられ、各配線13と共に配線層12を構成している。
基板本体2と第1素子接続部3aは、第1連結部4aを介して連結され、基板本体2と第2素子接続部3bは、第2連結部4bを介して連結されている。このようにして、各素子接続部3a、3bの素子接続端子16は、基板本体2のヘッド端子5から対応する連結部4a、4bを通って延びる一の配線13に接続されるようになっている。なお、各連結部4a、4bは、金属支持層11を含むことなく、絶縁層10と配線層12と保護層とが積層された積層構造を有しており、基板本体2よりもフレキ性を有している。
基板本体2には、ロードビーム61を搭載する際に、ロードビーム61との間でアライメント(位置合わせ)を行うための2つの治具孔25が設けられている。各治具孔25は、基板本体2のヘッド部分2aの長手方向軸線(X)上に配置されている。すなわち、当該長手方向軸線(X)は、各治具孔25を通っている。
次に、図3を用いて、ベースプレート52について説明する、ベースプレート52は、ステンレスからなり、サスペンション用基板1のヘッド部分2aの側に配置されたヘッド側プレート52aと、テール部分2bの側に配置されたテール側プレート52bと、一対のピエゾ素子54の搭載領域70の間に配置され、ヘッド側プレート52aとテール側プレート52bとを連結した可撓部52cと、を有している。
続いて、図4を用いて、ロードビーム61について説明する。ロードビーム61は、サスペンション用基板1を支持するためのものであって、ベースプレート52と同様にステンレスからなっている。このような、ロードビーム61は、サスペンション用基板1のヘッド部分2aの側に配置されたヘッド側ビーム62と、テール部分2bの側に配置されたテール側ビーム63と、一対のピエゾ素子54の搭載領域70の間に配置され、ヘッド側ビーム62とテール側ビーム63とを連結した可撓部64と、を有している。このうち、ヘッド側ビーム62には、搭載されるピエゾ素子54の先端側縁部54cが接合され、テール側ビーム63には、ピエゾ素子54の後端側縁部54dが接合されるようになっている。
図1、図2および図4に示すように、一対のピエゾ素子54のうちの一方のピエゾ素子54は、ヘッド側ビーム62の第1テール側縁部62aと、テール側ビーム63の第1ヘッド側縁部63aとに接合されている。他方のピエゾ素子54は、ヘッド側ビーム62の第2テール側縁部62bと、テール側ビーム63の第2ヘッド側縁部63bとに接合されている。また、図6および図7に示すように、各ピエゾ素子54は、ロードビーム61のベースプレート52の側の面において、各テール側縁部62a、62b、および、各ヘッド側縁部63a、63bに接合されている。なお、ヘッド側ビーム62の第1テール側縁部62aおよび第2テール側縁部62bは、可撓部64の両側方に位置付けられており、テール側ビーム63の第1ヘッド側縁部63aおよび第2ヘッド側縁部63bは、可撓部64の両側方に位置付けられている。
図4に示すように、可撓部64の両側方には、ヘッド側ビーム62の第1テール側縁部62aおよび第2テール側縁部62bから、テール側ビーム63に向かって一対のヘッド側支持部65が延びている。また、テール側ビーム63の第1ヘッド側縁部63aおよび第2ヘッド側縁部63bからヘッド側ビーム62に向かって一対のテール側支持部66が延びている。これら一対のヘッド側支持部65および一対のテール側支持部66に、対応するピエゾ素子54の外側縁部54eが接合されるようになっている。なお、本実施の形態においては、各ヘッド側支持部65は、対応するテール側支持部66に連結されることなく、離間している。
各ヘッド側支持部65には、図4、図6および図7に示されているように、対応するピエゾ素子54の側に延びるヘッド側壁部67が立設している。同様に、各テール側支持部66にも、対応するピエゾ素子54の側に延びるテール側壁部68が立設している。これら各ヘッド側壁部67および各テール側壁部68にも、対応するピエゾ素子54の外側縁部54eが接合されるようになっている。
なお、図4に示すように、ロードビーム61には、サスペンション用基板1の各治具孔25に対応して、ビーム治具孔66が設けられており、サスペンション用基板1の基板本体2の金属支持層11にロードビーム61を接合する際に、サスペンション用基板1とロードビーム61との位置合わせを行うことができるようになっている。
このようなロードビーム61は、図5に示すロードビームブランク板61aから得られる。ここで、ロードビームブランク板61aは、ヘッド側ビーム62と、テール側ビーム63と、可撓部64と、ヘッド側支持部65と、テール側支持部66とを有している。各ヘッド側支持部65から、可撓部64とは反対側にヘッド側壁部パネル67aが延び、各テール側支持部66から、可撓部64とは反対側にテール側壁部パネル68aが延びている。ヘッド側支持部65とヘッド側壁部パネル67aとの間、および、テール側支持部66とテール側壁部パネル68aとの間には、ハーフエッチングにより形成された折曲線69がそれぞれ設けられている。各ヘッド側壁部パネル67aを対応するヘッド側支持部65に対して折り曲げることにより、ヘッド側壁部67が形成され、各テール側壁部パネル68aを対応するテール側支持部66に対して折り曲げることにより、テール側壁部68が形成されるようになっている。なお、図5においては、折曲線69を便宜上、破線で示しているが、折曲線69は、直線状に形成されていてもよく、あるいは、ミシン目状に形成されていてもよい。また、折曲線69は、ヘッド側壁部パネル67aおよびテール側壁部パネル68aを折り曲げる側に形成することが好ましい。このことにより、ヘッド側壁部パネル67aおよびテール側壁部パネル68aを容易に折り曲げることができる。
ピエゾ素子54は、電圧が印加されることにより伸縮する圧電素子として構成されている。各ピエゾ素子54は、図8に示すように、互いに対向する一対の電極54aと、一対の電極54a間に介在され、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電セラミックスからなる圧電材料部54bとを有している。一対のピエゾ素子54の圧電材料部54bは、互いに180°異なる分極方向となるように形成されており、所定の電圧が印加されると、一方のピエゾ素子54が収縮すると共に、他方のピエゾ素子54が伸長するようになっている。このようなピエゾ素子54は、図1および図2に示すように、ヘッド部分2aの長手方向軸線(X)に対して互いに線対称に配置されている。このことにより、スライダ72のスウェイ方向への変位に対して、第1素子接続部3aに接続されたピエゾ素子54の伸縮による影響と、第2素子接続部3bに接続されたピエゾ素子54の伸縮による影響とを、均等にすることができ、スライダ72のスウェイ方向の変位を容易に調整することができる。
各ピエゾ素子54は、非導電性接着剤によりベースプレート52およびロードビーム61に接合されている。ここで、ピエゾ素子54は、図2に示すように、直方体状に形成されており、平面視で4つの縁部、すなわち、先端側縁部(サスペンション用基板1のヘッド部分2aの側の縁部)54cと、後端側縁部(テール部分2bの側の縁部)54dと、外側縁部(ロードビーム61の可撓部64とは反対側の縁部)54eと、内側縁部(可撓部64の側の縁部)54fと、を有している。このうち外側縁部54eは、図6に示すように、非導電性接着剤からなる非導電性接着部55を介して、ロードビーム61のヘッド側支持部65およびテール側支持部66、並びに、ヘッド側壁部67およびテール側壁部68に接合されている。内側縁部54fは、非導電性接着部55を介してベースプレート52の可撓部52cおよびロードビーム61の可撓部64に接合されている。また、先端側縁部54cは、図7に示すように、ベースプレート52のヘッド側プレート52aおよびロードビーム61のヘッド側ビーム62に、非導電性接着部55を介して接合され、後端側縁部54dは、ベースプレート52のテール側プレート52bおよびロードビーム61のテール側ビーム63に、非導電性接着部55を介して接合されている。
また、図示しないが、ピエゾ素子54の一方(サスペンション用基板1とは反対側)の電極54aは、導電性接着剤を用いて、ベースプレート52に電気的に接続され、ピエゾ素子54の他方(サスペンション用基板1の側)の電極54aは、導電性接着剤を用いて、素子接続部3a、3bに接合されている。
次に、図9により、本実施の形態におけるヘッド付サスペンション71について説明する。図9に示すヘッド付サスペンション71は、上述したサスペンション51と、サスペンション用基板1のヘッド端子5に接続されたスライダ72とを有している。
次に、図10により、本実施の形態におけるハードディスクドライブ81について説明する。図10に示すハードディスクドライブ81は、ケース82と、このケース82に回転自在に取り付けられ、データが記憶されるディスク83と、このディスク83を回転させるスピンドルモータ84と、ディスク83に所望のフライングハイトを保って近接するように設けられ、ディスク83に対してデータの書き込みおよび読み取りを行うスライダ72を含むヘッド付サスペンション71とを有している。このうちヘッド付サスペンション71は、ケース82に対して移動自在に取り付けられており、ケース82にはヘッド付サスペンション71のスライダ72をディスク83上に沿って移動させるボイスコイルモータ85が取り付けられている。また、ヘッド付サスペンション71は、ボイスコイルモータ85にアーム86を介して取り付けられている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち本実施の形態によるロードビーム61の製造方法について説明する。なお、ここでは、ロードビーム61のヘッド側支持部65およびヘッド側壁部67の断面を示す図11を用いて説明するが、テール側支持部66およびテール側壁部68も同様にして形成することができる。
まず、図11(a)に示すように、ステンレスからなるロードビーム材料板61bを準備する。
続いて、ロードビーム材料板61bの両面に、所定の形状を有するレジスト91が形成される。この場合、まず、図11(b)に示すように、ロードビーム材料板61bの両面に、アクリル系の感光性ドライフィルム91aが貼り付けられる。その後、ドライフィルム91aに、所定の形状を有するフォトマスク92を介して紫外線が照射され(露光され)、ドライフィルム91aが炭酸ナトリウム(NaCO)水溶液を用いて現像されて、所定の形状を有するレジスト91が形成される(図11(c)参照)。
次に、図11(d)に示すように、図5に示すロードビームブランク板61aが形成されるように、ロードビーム材料板61bが外形加工されると同時に、折曲線69が形成される。この場合、塩化第二鉄水溶液等の塩化鉄系エッチング液を用いて、ロードビーム材料板61bのうちレジスト91から露出された部分がエッチングされる。このことにより、ロードビーム材料板61bが加工され、図5に示すロードビームブランク板61aが得られる。なお、折曲線69に対応する部分の上方には、レジスト91の開口が設けられているが、当該部分の下方には、レジスト91の開口が設けられていない。このことにより、当該部分がハーフエッチングされて、折曲線69が形成される。エッチングが行われた後、レジスト91は剥離される。
その後、図11(e)に示すように、各ヘッド側壁部パネル67aが、折曲線69に沿って、対応するヘッド側支持部65に対して折り曲げられ、当該ヘッド側支持部65に立設するヘッド側壁部67が形成される。同様にして、各テール側壁部パネル68aが、折曲線69に沿って、対応するテール側支持部66に対して折り曲げられ、当該テール側支持部66に立設するテール側壁部68が形成される。
このようにして、図4に示すロードビーム61が得られる。
次に、図12を用いて、本実施の形態におけるサスペンション51の製造方法(ピエゾ素子54の搭載方法)について説明する。なお、図12(a)〜(e)は、図2のB−B線断面を示している。
まず、サスペンション用基板1およびベースプレート52を準備すると共に、上述したロードビーム61を準備する。
次に、図12(a)に示すように、ベースプレート52に、ロードビーム61を介して、サスペンション用基板1(図1参照)が、溶接により取り付けられる。この場合、まず、ベースプレート52にロードビーム61が溶接により固定され、続いて、ロードビーム61に設けられたビーム治具孔66と、サスペンション用基板1に設けられた治具孔25とにより、ロードビーム61とサスペンション用基板1とのアライメントが行われる。その後、溶接により、ロードビーム61とサスペンション用基板1が互いに接合されて固定される。
続いて、各ピエゾ素子54が、ロードビーム61およびベースプレート52に、非導電性接着剤によって接合される。
この場合、まず、ロードビーム61の所定の部分に、非導電性接着剤が塗布される(図12(b)参照)。具体的には、非導電性接着剤は、ロードビーム61の可撓部64、ヘッド側支持部65、テール側支持部66、ヘッド側ビーム62のうちピエゾ素子54の先端側縁部54cに対応する部分、および、テール側ビーム63のうちピエゾ素子54の後端側縁部54dに対応する部分に塗布される。塗布された非導電性接着剤を硬化し、接着台座55aが形成される。この接着台座55a上に、非導電性接着剤が塗布されて第1非導電性接着部55bが形成され(図12(c)参照)、第1非導電性接着部55bが硬化する前に、第1非導電性接着部55b上にピエゾ素子54が載置される(図12(d)参照)。その後、ピエゾ素子54の周囲に非導電性接着剤が封入されて第2非導電性接着部55cが形成される(図12(e)参照)。具体的には、非導電性接着剤は、ピエゾ素子54の先端側縁部54cとヘッド側プレート52aとの間、後端側縁部54dとテール側プレート52bとの間、内側縁部54cとベースプレート52の可撓部52cとの間、および、外側縁部54eとヘッド側壁部67およびテール側壁部68との間に封入されて、第2非導電性接着部55cが形成される。その後、第1非導電性接着部55bおよび第2非導電性接着部55cを硬化し、各ピエゾ素子54が、接着台座55a、第1非導電性接着部55bおよび第2非導電性接着部55cからなる非導電性接着部55を介して、ベースプレート52およびロードビーム61に接合される。
次に、導電性接着剤からなる図示しない導電性接着部が形成されて、ピエゾ素子54の一方(サスペンション用基板1とは反対側)の電極54aは、ベースプレート52に導電性接着部を介して電気的に接続される。また、ピエゾ素子54の他方(サスペンション用基板1の側)の電極54aは、導電性接着剤を用いて、サスペンション用基板1の素子接続部3a、3b(図1参照)に接合されると共に電気的に接続される。
このサスペンション51のヘッド端子5に、スライダ72が接続されて図9に示すヘッド付サスペンション71が得られる。さらに、このヘッド付サスペンション71がハードディスクドライブ81のケース82に取り付けられて、図10に示すハードディスクドライブ81が得られる。
図10に示すハードディスクドライブ81においてデータの書き込みおよび読み取りを行う際、ボイスコイルモータ85によりヘッド付サスペンション71のスライダ72がディスク83上に沿って移動し、スピンドルモータ84により回転しているディスク83に所望のフライングハイトを保って近接する。このことにより、スライダ72とディスク83との間で、データの受け渡しが行われる。この間、サスペンション用基板1のヘッド端子5(図1参照)と外部機器接続端子6との間を延びる各配線13により電気信号が伝送される。
スライダ72を移動させる際、ボイスコイルモータ85が、スライダ72の位置を大まかに調整し、ピエゾ素子54が、スライダ72の位置を微小調整する。すなわち、サスペンション用基板1の素子接続部3a、3bの側のピエゾ素子54の電極54aに所定の電圧を印加することにより、一方のピエゾ素子54がヘッド部分2aの長手方向に収縮すると共に、他方のピエゾ素子54が伸長する(図1参照)。この場合、ベースプレート52の可撓部52bとロードビーム61の可撓部64とが弾性変形し、ロードビーム61の先端側に位置するスライダ72がスウェイ方向(旋回方向)に移動することができる。このようにして、スライダ72を、ディスク83の所望のトラックに、迅速に、かつ精度良く位置合わせすることができる。
このように本実施の形態によれば、ヘッド側ビーム62からテール側ビーム63に向かって、一対のヘッド側支持部65が延び、テール側ビーム63からヘッド側ビーム62に向かって、一対のテール側支持部66が延び、各ヘッド側支持部65および各テール側支持部66に、対応するピエゾ素子54の外側縁部54eが接合される。このことにより、ピエゾ素子54とロードビーム61との接合面積を増大させ、ピエゾ素子54に横方向(サスペンション用基板1の長手方向に直交する方向、図6における左右方向)および厚さ方向(図6における上下方向)の剛性を付与することができる。このため、ピエゾ素子54を強固に接合することができ、サスペンション51、ヘッド付サスペンション71、ハードディスクドライブ81の製造工程、および、ハードディスクドライブ81の使用中においても、ピエゾ素子54が損傷することを防止でき、ハードディスクドライブ81の耐久性を向上させることができる。とりわけ、本実施の形態によれば、ピエゾ素子54の外側縁部54eは、ヘッド側支持部65に立設するヘッド側壁部67およびテール側支持部66に立設するテール側壁部68にも接合されているため、ピエゾ素子54を、より一層強固に接合することができる。また、このようなヘッド側壁部67およびテール側支持部68は、図6における左右方向からピエゾ素子54を保護することができるため、ピエゾ素子54の損傷を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、直方体状のピエゾ素子54の4つの縁部54c〜54fが、いずれも、非導電性接着部55の接着台座55aおよび第1非導電性接着部55bを介してロードビーム61に接合されている。このことにより、ピエゾ素子54を、ロードビーム61に対して、確実に平行に接合することができる。ここで、ピエゾ素子54が、ロードビーム61に対して傾斜して接合された場合には、ピエゾ素子54の電極54aが、ロードビーム61に接触して短絡するという問題があるが、本実施の形態によれば、上述したように、ピエゾ素子54をロードビーム61に対して平行に接合することができるため、ピエゾ素子54とロードビーム61とが短絡することを防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、各ヘッド側支持部65に立設するヘッド側壁部67、および、各テール側支持部66に立設するテール側壁部68を、板状のロードビーム材料板61bを外形加工すると共にハーフエッチングにより折曲線69を形成し、その後、折曲線69に沿ってヘッド側壁部パネル67aおよびテール側壁部パネル68aを折り曲げることにより形成することができる。このため、ピエゾ素子54に剛性を付与することができるロードビーム61を容易に作製することができる。
なお、本実施の形態においては、ピエゾ素子64の内側縁部54fが、非導電性接着部55を介してベースプレート52の可撓部52cおよびロードビーム61の可撓部64に接合されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図13に示すように、ピエゾ素子64の内側縁部54fが、ベースプレート52の可撓部52cおよびロードビーム61の可撓部64に接合されていなくても良い。この場合においても、ピエゾ素子54の外側縁部54eが、ヘッド側支持部65およびテール側支持部66に接合されているため、ピエゾ素子54に剛性を付与することができ、ピエゾ素子54の損傷を防止することができる。
また、本実施の形態においては、各ヘッド側支持部65にヘッド側壁部67が立設すると共に、各テール側支持部66にテール側壁部68が立設している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ヘッド側壁部67およびテール側壁部68を設けることなく、各ピエゾ素子54の外側縁部54eを、ヘッド側支持部65およびテール側支持部66のみに接合するようにしても良い。この場合においても、ピエゾ素子54の外側縁部54eが、ヘッド側支持部65およびテール側支持部66に接合されているため、ピエゾ素子54に剛性を付与することができ、ピエゾ素子54の損傷を防止することができる。なお、この場合、図2のB−B線断面の構造は、後述する図16に示すような形態となり、サスペンション用基板1の長手方向に沿う非導電性接着部55は、接着台座55aおよび第1非導電性接着部55bとから構成される。
また、本実施の形態においては、ロードビームブランク板61aにおいて、各ヘッド側支持部65と対応するヘッド側壁部パネル67aとの間、および、各テール側支持部66と対応するテール側壁部パネル68aとの間に、ハーフエッチングにより折曲線69が形成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、各ヘッド側壁部パネル67a、各テール側壁部パネル68aを、対応するヘッド側支持部65、テール側支持部66に対して折り曲げ可能であれば、折曲線69は、ハーフエッチング以外の方法で形成しても良い、さらには、折曲線69を形成することなく、各ヘッド側壁部パネル67a、各テール側壁部パネル68aを折り曲げるようにしても良い。
さらに、本実施の形態においては、各ヘッド側支持部65は、対応するテール側支持部66に連結されることなく、離間している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図14に示すように、各ヘッド側支持部65が、対応するテール側支持部66に連結されると共に、各ヘッド側壁部67が、対応するテール側壁部68に連結されていても良い。この場合、ピエゾ素子54により一層剛性を付与させることができ、ピエゾ素子54の損傷をより一層防止することができる。
第2の実施の形態
次に、図15および図16により、本発明の第2の実施の形態におけるロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法について説明する。
図15および図16に示す第2の実施の形態においては、ヘッド側壁部およびテール側壁部は設けられておらず、各ピエゾ素子の内側縁部は、第1接着剤によってロードビームの可撓部に接合されると共に、各ピエゾ素子の外側縁部は、第1接着剤によってヘッド側支持部およびテール側支持部に接合され、各ピエゾ素子の先端側縁部は、第2接着剤によってロードビームのヘッド側ビームに接合されると共に、後端側縁部は、第2接着剤によってテール側ビームに接合され、第2接着剤が、第1接着剤より弾性率が高い点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図12に示す第1の実施の形態と同一である。なお、図15および図16において、図1乃至図12に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図15に示すように、本実施の形態によるロードビーム61においては、図4に示すようなヘッド側壁部67およびテール側壁部68は設けられていない。
図16に示すように、各ピエゾ素子54の外側縁部54eは、第1接着剤によってヘッド側支持部65およびテール側支持部66に接合され、各ピエゾ素子54の内側縁部54fは、非導電性の第1接着剤によってロードビーム61の可撓部64に接合されている。すなわち、サスペンション用基板1の長手方向に沿う接着台座55a、第1非導電性接着部55bおよび第2非導電性接着部55cは、第1接着剤が塗布されることにより形成されている。なお、当該方向の非導電性接着部55は、接着台座55aおよび第1非導電性接着部55bとから構成されている。
また、各ピエゾ素子54の先端側縁部54cは、第1接着剤よりも弾性率が高い非導電性の第2接着剤によって、ロードビーム61のヘッド側ビーム62およびベースプレート52のヘッド側プレート52aに接合されている(図7参照)。同様にして、各ピエゾ素子54の後端側縁部54dは、第2接着剤によってテール側ビーム63およびテール側プレート52bに接合されている。すなわち、サスペンション用基板1の長手方向に直交する方向に沿う接着台座55a、第1非導電性接着部55bおよび第2非導電性接着部55cは、第2接着剤が塗布されることにより形成されている。
第2接着剤は、上述したように、第1接着剤より弾性率(ヤング率)が高くなっている。このような第1接着剤および第2接着剤には、セラミックス含有変性エポキシ樹脂を用いることが好ましい。セラミックス含有変性エポキシ樹脂は、粒径シリカを含有したエポキシ樹脂(例えば、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂など)であり、粒径シリカの含有率を変えることにより、ヤング率を変えることができるようになっている。このため、粒径シリカの含有率を調整して、第1接着剤には、例えば、450N/mmの弾性率を有するセラミックス含有変性エポキシ樹脂を用い、第2接着剤には、例えば、3300N/mmの弾性率を有するセラミックス含有変性エポキシ樹脂を用いることが好ましい。また、第1接着剤は、ロードビーム61より弾性率(167000N/mm)が低く、第2接着剤は、ロードビーム61より弾性率が高くなるようにしてもよい。この場合においても、第1接着剤、第2接着剤には、粒径シリカの含有量が調整されたセラミックス含有変性エポキシ樹脂を用いることができる。
このように本実施の形態によれば、各ピエゾ素子54の先端側縁部54cおよび後端側縁部54dをロードビーム61に接合している第2接着剤は、各ピエゾ素子54の外側縁部54eおよび内側縁部54fをロードビーム61に接合している第1接着剤より弾性率が高くなっている。このことにより、各ピエゾ素子54の外側縁部54eおよび内側縁部54fは、ロードビーム61に対して比較的弾性作用を有するように接合されるため、ピエゾ素子54の変形をロードビーム61に効率良く伝えることができる。また、各ピエゾ素子54の先端側縁部54cおよび後端側縁部54dは、ロードビーム61に対して、比較的強固に接合されているため、ピエゾ素子54の変形が吸収されることを防止し、ピエゾ素子54の変形を確実に伝えることができる。
なお、本実施の形態においては、ピエゾ素子64の内側縁部54fが、ベースプレート52の可撓部52cおよびロードビーム61の可撓部64に接合されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図17に示すように、ピエゾ素子64の内側縁部54fが、ベースプレート52の可撓部52cおよびロードビーム61の可撓部64に接合されていなくても良い。この場合においても、ピエゾ素子54の変形をロードビーム61に効率良く伝えることができる。
また、本実施の形態においては、ヘッド側壁部67およびテール側壁部68を設けることなく、各ピエゾ素子54の外側縁部54eを、ヘッド側支持部65およびテール側支持部66のみに接合する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第1の実施の形態と同様にして、各ヘッド側支持部65にヘッド側壁部67を立設すると共に、各テール側支持部66にテール側壁部68を立設して、各ピエゾ素子54の外側縁部54eを、ヘッド側壁部67およびテール側壁部68に第1接着剤により接合するようにしても良い。この場合においても、第1接着剤の弾性率が低いため、ピエゾ素子54の変形をロードビーム61に効率良く伝えることができる。
また、本実施の形態においては、各ヘッド側支持部65は、対応するテール側支持部66に連結されることなく、離間している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図示しないが、各ヘッド側支持部65は、対応するテール側支持部66に連結されていても良い。この場合、ピエゾ素子54により一層剛性を付与させることができ、ピエゾ素子54の損傷をより一層防止することができる。
さらに、本実施の形態においては、各ピエゾ素子54の先端側縁部54cは、第2接着剤によってロードビーム61のヘッド側ビーム62およびベースプレート52のヘッド側プレート52aに接合されると共に、後端側縁部54dは、第2接着剤によってテール側ビーム63およびテール側プレート52bに接合されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、サスペンション用基板1の長手方向に直交する方向に沿う接着台座55a、第1非導電性接着部55bを第2接着剤により形成し、当該方向の第2非導電性接着部55cを第1接着剤により形成しても良い。この場合においても、各ピエゾ素子54の先端側縁部54cおよび後端側縁部54dは、ロードビーム61に対して、第2接着剤によって比較的強固に接合されるため、ピエゾ素子54の変形が吸収されることを防止することができる。
第3の実施の形態
次に、図18乃至図20により、本発明の第3の実施の形態におけるロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法について説明する。
図18乃至図20に示す第3の実施の形態においては、ヘッド側ビームおよびテール側ビームに、ピエゾ素子との間に介在される絶縁台座が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図12に示す第1の実施の形態と同一である。なお、図18乃至図20において、図1乃至図12に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図18に示すように、ヘッド側ビーム62およびテール側ビーム63に、ピエゾ素子54との間に介在される絶縁台座95が設けられている。具体的には、ヘッド側ビーム62の第1テール側縁部62aおよび第2テール側縁部62b、並びに、テール側ビーム63の第1ヘッド側縁部63aおよび第2ヘッド側縁部63bに、絶縁台座95がそれぞれ設けられている。各絶縁台座95は、図19に示すように、ロードビーム61のピエゾ素子54の側の面に設けられている。このようにして、ピエゾ素子54の先端側縁部54cとヘッド側ビーム62との間、および、後端側縁部54dとテール側ビーム63との間に、絶縁台座95が介在されるようになっている。
絶縁台座95の材料としては、所望の絶縁性を有する材料であれば特に限定されることはないが、例えば、アクリル系ポリイミドフィルムを用いることが好適である。このようにフィルム状の絶縁材料を用いることにより、各絶縁台座95の厚みが同一になり、絶縁台座95上に接合されるピエゾ素子54を、ロードビーム61に対して、確実に平行に接合することができる。なお、絶縁台座95の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができ、さらには、フィルム状の絶縁材料に限られることはなく、液状の絶縁材料を塗布して硬化させてもよい。
絶縁台座95の厚さは、5〜37μmであることが好ましい。このことにより、ベースプレート52の厚み方向の中心部に、ピエゾ素子54を配置することができる。すなわち、ベースプレート52の厚みは、一般的に120〜150μmであり、ピエゾ素子54の厚みは、一般的に70〜100μmである。また、ピエゾ素子54と絶縁台座95との間の第1非導電性接着部55bの厚みは、ピエゾ素子54と絶縁台座95との接着を確実にするために、3〜5μmであることが好ましい。このようなことから、ベースプレート52の厚み方向の中心部にピエゾ素子54を配置するためには、絶縁台座95の厚みは、上述したように、5〜37μmであることが好ましいといえる。
このような絶縁台座95を有するロードビーム61は、以下のようにして作製することができる。ここでは、絶縁台座95が設けられた部分と、ヘッド側支持部65およびヘッド側壁部67が設けられた部分とを含むロードビーム61の断面を簡略的に示す図20を用いて説明する。
まず、図20(a)に示すように、ステンレスからなるロードビーム材料板61bを準備する。
続いて、図20(b)に示すように、ヘッド側ビーム62およびテール側ビーム63の対応する位置に、絶縁台座95が形成される。この場合、まず、ロードビーム材料板61bが洗浄され、ロードビーム材料板61bの絶縁台座95側の面が、絶縁台座95との密着強度を向上させるために、粗面化される。次に、粗面化された面に、50μmの感光性ポリイミドフィルムがラミネートされる。続いて、ポリイミドフィルムに、所定の形状を有するフォトマスク92を介して紫外線が照射されて(露光されて)、ポリイミドフィルムが現像される。その後、300℃でキュア(熱硬化)され、図18に示す絶縁台座95が形成される。
次に、図20(c)に示すように、ロードビーム材料板61bの両面に、所定の形状を有するレジスト91が形成される。この場合、まず、ロードビーム材料板61bの両面に、アクリル系の感光性ドライフィルム91aが貼り付けられる。ここでは、絶縁台座95側の面には、当該絶縁台座95を覆うことができる程度の厚みを有するドライフィルム91aが貼り付けられる。その後、ドライフィルム91aに、所定の形状を有するフォトマスク92を介して紫外線が照射され(露光され)、ドライフィルム91aが、炭酸ナトリウム(NaCO)水溶液を用いて現像されて、所定の形状を有するレジスト91が形成される。
次に、図20(d)に示すように、第1の実施の形態と同様にして、ロードビーム材料板61bが外形加工されると同時に、折曲線69が、エッチングにより形成される。エッチングが行われた後、レジスト91は剥離される。
その後、図20(f)に示すように、各ヘッド側壁部パネル67aが、折曲線69に沿って、対応するヘッド側支持部65に対して折り曲げられ、当該ヘッド側支持部65に立設し、接合されるピエゾ素子54の側に延びるヘッド側壁部67が形成される。同様にして、各テール側壁部パネル68aが、折曲線69に沿って、対応するテール側支持部66に対して折り曲げられ、当該テール側支持部66に立設し、接合されるピエゾ素子54の側に延びるテール側壁部68が形成される。
このようにして、図18に示すロードビーム61が得られる。
このように本実施の形態によれば、ヘッド側ビーム62およびテール側ビーム63に、ピエゾ素子54との間に介在される絶縁台座95が設けられている。ピエゾ素子54の先端側縁部54cとヘッド側ビーム62との間、および、ピエゾ素子54の後端側縁部54dとテール側ビーム63との間で、確実に絶縁することができる。また、このように、ピエゾ素子54の先端側縁部54cと後端側縁部54dとが、絶縁台座95を介してロードビーム61に接合されるため、ピエゾ素子54を、ロードビーム61に対して、確実に平行に接合することができる。このため、ピエゾ素子54が、ロードビーム61に対して傾斜して接合されることを防止し、ピエゾ素子54とロードビーム61とが短絡することを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、ロードビーム61のヘッド側ビーム62およびテール側ビーム63に、絶縁台座95が、フィルム状の絶縁材料を用いて予め形成されている。このことにより、ピエゾ素子54をロードビーム61に接合する際、ヘッド側ビーム62およびテール側ビーム63に、ピエゾ素子54の縁部54c、54dに対応させて非導電性接着剤を塗布して硬化させて接着台座55a(図12(b)参照)を形成するという工程を省くことができる。このため、ピエゾ素子54とロードビーム61とが短絡することを防止可能なサスペンション51を、容易に製造することができる。
なお、本実施の形態においては、ロードビーム材料板61bに絶縁台座95を形成した後、ロードビーム材料板61bを外形加工する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、ロードビーム材料板61を外形加工した後、ロードビームブランク板61aに、絶縁台座95を形成するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、ヘッド側ビーム62の第1テール側縁部62aおよび第2テール側縁部62b、並びに、テール側ビーム63の第1ヘッド側縁部63aおよび第2ヘッド側縁部63bに、絶縁台座95がそれぞれ設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、可撓部64のうちピエゾ素子54の内側縁部54fに対応する部分に、絶縁台座95を設けてもよく、さらには、ヘッド側支持部65およびテール側支持部66のうちピエゾ素子54の外側縁部54eに対応する部分に、絶縁台座95を設けてもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるロードビーム、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ハードディスクドライブおよびロードビームの製造方法は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 サスペンション用基板
2 基板本体
2a ヘッド部分
2b テール部分
3a 第1素子接続部
3b 第2素子接続部
4a 第1連結部
4b 第2連結部
5 ヘッド端子
6 外部機器接続端子
10 絶縁層
11 金属支持層
12 配線層
13 配線
16 素子接続端子
25 治具孔
51 サスペンション
52 ベースプレート
52a ヘッド側プレート
52b テール側プレート
52c 可撓部
54 ピエゾ素子
54a 電極
54b 圧電材料部
54c 先端側縁部
54d 後端側縁部
54e 外側縁部
54f 内側縁部
55 非導電性接着部
55a 接着台座
55b 第1非導電性接着部
55c 第2非導電性接着部
61 ロードビーム
61a ロードビームブランク板
61b ロードビーム材料板
62 ヘッド側ビーム
62a 第1テール側縁部
62b 第2テール側縁部
63 テール側ビーム
63a 第1ヘッド側縁部
63b 第2ヘッド側縁部
64 可撓部
65 ヘッド側支持部
66 テール側支持部
67 ヘッド側壁部
67a ヘッド側壁部パネル
68 テール側壁部
68a テール側壁部パネル
69 折曲線
70 搭載領域
71 ヘッド付サスペンション
72 スライダ
81 ハードディスクドライブ
82 ケース
83 ディスク
84 スピンドルモータ
85 ボイスコイルモータ
86 アーム
91 レジスト
91a ドライフィルム
92 フォトマスク
95 絶縁台座

Claims (17)

  1. スライダが実装されるヘッド部分から、外部機器に接続されるテール部分に延び、直方体状の一対のアクチュエータ素子に接続可能なサスペンション用基板を支持するロードビームにおいて、
    サスペンション用基板のヘッド部分側に配置され、搭載される各アクチュエータ素子のヘッド部分側の縁部が接合されるヘッド側ビームと、
    サスペンション用基板のテール部分側に配置され、各アクチュエータ素子のテール部分側の縁部が接合されるテール側ビームと、
    一対のアクチュエータ素子の搭載領域の間に配置され、ヘッド側ビームとテール側ビームとを連結した可撓部と、
    可撓部の両側方に設けられ、ヘッド側ビームからテール側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のヘッド側支持部と、
    可撓部の両側方に設けられ、テール側ビームからヘッド側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のテール側支持部と、
    各ヘッド側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるヘッド側壁部と、
    各テール側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるテール側壁部と、を備え、
    各ヘッド側支持部は、対応するテール側支持部に連結されていることを特徴とするロードビーム。
  2. ヘッド側ビームおよびテール側ビームに、搭載されるアクチュエータ素子との間に介在される絶縁台座が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロードビーム。
  3. ベースプレートと、
    請求項1または2に記載のロードビームと、
    ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられ、スライダが実装されるヘッド部分から、外部機器に接続されるテール部分に延びるサスペンション用基板と、
    ロードビームに接合されると共に、サスペンション用基板に接続可能な直方体状の一対のアクチュエータ素子と、を備えたことを特徴とするサスペンション。
  4. ロードビームの可撓部側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該可撓部に接合されていることを特徴とする請求項に記載のサスペンション。
  5. ロードビームの可撓部側の各アクチュエータ素子の縁部は、第1接着剤によって当該可撓部に接合され、可撓部とは反対側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該第1接着剤によってヘッド側支持部およびテール側支持部に接合されており、
    ヘッド部分側の各アクチュエータ素子の縁部は、第2接着剤によってロードビームのヘッド側ビームに接合され、テール部分側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該第2接着剤によってテール側ビームに接合されており、
    第2接着剤が、第1接着剤より弾性率が高いことを特徴とする請求項に記載のサスペンション。
  6. ベースプレートと、
    ロードビームと、
    ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられ、スライダが実装されるヘッド部分から、外部機器に接続されるテール部分に延びるサスペンション用基板と、
    ロードビームに接合されると共に、サスペンション用基板に接続可能な直方体状の一対のアクチュエータ素子と、を備え、
    ロードビームは、
    サスペンション用基板のヘッド部分側に配置され、搭載される各アクチュエータ素子のヘッド部分側の縁部が接合されるヘッド側ビームと、
    サスペンション用基板のテール部分側に配置され、各アクチュエータ素子のテール部分側の縁部が接合されるテール側ビームと、
    一対のアクチュエータ素子の搭載領域の間に配置され、ヘッド側ビームとテール側ビームとを連結した可撓部と、
    可撓部の両側方に設けられ、ヘッド側ビームからテール側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のヘッド側支持部と、
    可撓部の両側方に設けられ、テール側ビームからヘッド側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のテール側支持部と、を有し
    ロードビームの可撓部側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該可撓部に接合され、
    ロードビームの可撓部側の各アクチュエータ素子の縁部は、第1接着剤によって当該可撓部に接合され、可撓部とは反対側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該第1接着剤によってヘッド側支持部およびテール側支持部に接合されており、
    ヘッド部分側の各アクチュエータ素子の縁部は、第2接着剤によってロードビームのヘッド側ビームに接合され、テール部分側の各アクチュエータ素子の縁部は、当該第2接着剤によってテール側ビームに接合されており、
    第2接着剤が、第1接着剤より弾性率が高いことを特徴とするサスペンション。
  7. ロードビームは、
    各ヘッド側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるヘッド側壁部と、
    各テール側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるテール側壁部と、を更に有していることを特徴とする請求項に記載のサスペンション
  8. 各ヘッド側支持部は、対応するテール側支持部に連結されていることを特徴とする請求項に記載のサスペンション
  9. ヘッド側ビームおよびテール側ビームに、搭載されるアクチュエータ素子との間に介在される絶縁台座が設けられていることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のサスペンション
  10. 第1接着剤は、ロードビームより弾性率が低く、第2接着剤は、ロードビームより弾性率が高いことを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載のサスペンション。
  11. ベースプレートに、第2接着剤により、ヘッド部分側の各アクチュエータ素子の縁部およびテール部分側の各アクチュエータ素子の縁部が接合されていることを特徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載のサスペンション。
  12. 請求項乃至11のいずれかに記載のサスペンションと、
    サスペンションに実装されたスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンション。
  13. 請求項12に記載のヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブ。
  14. スライダが実装されるヘッド部分から、外部機器に接続されるテール部分に延び、直方体状の一対のアクチュエータ素子に接続可能なサスペンション用基板を支持するロードビームの製造方法において、
    ロードビーム材料板を準備する工程と、
    サスペンション用基板のヘッド部分側に配置され、搭載されるアクチュエータ素子のヘッド部分側の縁部が接合されるヘッド側ビームと、サスペンション用基板のテール部分側に配置され、各アクチュエータ素子のテール部分側の縁部が接合されるテール側ビームと、一対のアクチュエータ素子の搭載領域の間に配置され、ヘッド側ビームとテール側ビームとを連結した可撓部と、可撓部の両側方に設けられ、ヘッド側ビームからテール側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のヘッド側支持部と、可撓部の両側方に設けられ、テール側ビームからヘッド側ビームに向かって延び、可撓部とは反対側のアクチュエータ素子の縁部が接合される一対のテール側支持部と、各ヘッド側支持部から可撓部とは反対側に延びるヘッド側壁部パネルと、各テール側支持部から可撓部とは反対側に延びるテール側壁部パネルと、を有するように、ロードビーム材料板を加工する工程と、
    各ヘッド側壁部パネルを、対応するヘッド側支持部に対して折り曲げて、当該ヘッド側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるヘッド側壁部を形成すると共に、各テール側壁部パネルを、対応するテール側支持部に対して折り曲げて、当該テール側支持部に立設し、可撓部とは反対側の当該アクチュエータ素子の縁部が接合されるテール側壁部を形成する工程と、
    ロードビーム材料板を加工する工程の前に、ヘッド側ビームに対応する位置、およびテール側ビームに対応する位置に、搭載されるアクチュエータ素子との間に介在される絶縁台座を設ける工程と、を備えたことを特徴とするロードビームの製造方法。
  15. 各ヘッド側壁部パネルと対応するヘッド側支持部との間、および、各テール側壁部パネルと対応するテール側支持部との間に、折曲線を形成する工程を更に備えたことを特徴とする請求項14に記載のロードビームの製造方法。
  16. 折曲線を形成する工程において、折曲線は、ハーフエッチングにより形成されることを特徴とする請求項15に記載のロードビームの製造方法。
  17. ロードビーム材料板を加工する工程と、折曲線を形成する工程は、同時に行われることを特徴とする請求項15または16に記載のロードビームの製造方法。
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