JP5727847B2 - 防炎展示パネル - Google Patents

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Description

本発明は、各種展示会の展示ブースなどで使用される防炎性の展示パネルと、該展示パネルの表面材に好適に用いられる印刷用防炎板紙に関する。
例えば、各種展示会の展示ブースなどで使用される展示パネルとして、環境への配慮などから、紙製のものが広く使用されるにようになってきている。紙製の展示パネルとしては、例えば、片面段ボールの積層体などからなる板状のペーパーコア材の表面に、板紙と、印刷用コート紙とを順次積層した構成のものがある。印刷用コート紙の表面には、展示内容に沿った画像などの各種印刷が施される。
ところが、紙製品は燃えやすいという問題を有している。そのため、展示ブースでの火災防止の観点から、防炎性を備えた紙製の展示パネルが求められている。
紙に防炎性を付与する方法としては、例えば、板紙に難燃剤を塗工したり含浸したりする方法がある。また、特許文献1には、段ボールのライナーに難燃紙を使用することが開示されている。また、特許文献2には、無機物含有塗料が塗布された不燃紙を表面に用いた展示パネルが開示されている。
特開平8−133269号公報 特開2005−156858号公報
しかしながら、難燃剤や無機物が付与された紙の表面には、難燃剤や無機物が存在するため、印刷を施したとしても滲みなどが認められ、きれいな仕上がりにはならない。よって、難燃剤や無機物が付与された印刷用紙を表面に用いた展示パネルは、防炎性を備えていたとしても、展示パネルに相応しい美粧性、印刷鮮明性を有するものではなかった。
本発明は上記事情を鑑みてなされたもので、防炎性を備え、かつ、表面の美粧性、印刷鮮明性にも優れた防炎展示パネルと、その表面に好適に用いられる印刷用防炎板紙の提供を目的とする。
本発明者は鋭意検討した結果、板紙に難燃剤を付与して得られた防炎板紙に、印刷用紙を積層することにより、防炎性と表面の美粧性および印刷鮮明性とを兼ね備えた印刷用防炎板紙を提供できることを見出した。そして、この印刷用防炎板紙を板状のペーパーコア材の表面に設けることにより、パネルとしての防炎性を備え、かつ、表面の美粧性、印刷鮮明性にも優れた防炎展示パネルを構成できることを見出し、本発明を完成するに至った
本発明の防炎展示パネルは、難燃剤が付与された板紙からなる防炎板紙の少なくとも一方の面に、防炎処理が施されていない印刷用紙を備えた印刷用防炎板紙が、板状のペーパーコア材の少なくとも一方の面に、前記印刷用紙が表面側となるように積層したことを特徴とする。
前記ペーパーコア材は、防炎処理が施されていないことが好ましい。
前記ペーパーコア材は、ボールの積層体からなることが好ましい。
前記印刷用紙は、印刷用コート紙であることが好ましい。
前記板紙は、坪量が250g/m 以上であり、前記印刷用紙は、坪量が130g/m 以下であることが好ましい。
本発明によれば、防炎性を備え、かつ、表面の美粧性、印刷鮮明性にも優れた防炎展示パネルと、その表面に好適に用いられる印刷用防炎板紙を提供できる。
本発明の印刷用防炎板紙の一例を示す断面図である。 本発明の防炎展示パネルの一例を示す斜視図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の印刷用防炎板紙は、難燃剤が付与された板紙からなる防炎板紙の少なくとも一方の面に、印刷用紙を備えたものである。図1は、本発明の印刷用防炎板紙の一例を示す断面図であって、図1では、防炎板紙11の一方の面に、図示略の接着剤層を介して、印刷用紙12が積層した印刷用防炎板紙10を示している。
本発明の防炎展示パネルは、上述の印刷用防炎板紙10が、板状のペーパーコア材の少なくとも一方の面に、印刷用紙が表面側となるように積層したものである。図2は、本発明の防炎展示パネルの一例を示す斜視図であって、図2では、ペーパーコア材21の両面に、図示略の接着剤層を介して印刷用防炎板紙10が積層した形態を示している。このように両面に印刷用防炎板紙10が設けられた防炎展示パネル20では、その両面が、印刷が施される展示領域となる。
[印刷用防炎板紙]
(板紙)
板紙としては特に制限はなく、用途などに応じて適宜選択でき、例えば坪量が250g/m以上である一般的な板紙を使用できる。防炎展示パネル20用途である場合には、該展示パネル20の反りや波うちを抑制できる観点から、使用する板紙の坪量は比較的大きいことが好ましく、350g/m以上であることが好ましい。一方、坪量が大きくなり過ぎると、板紙に防炎性を付与するために必要な難燃剤量が多くなり、その結果、防炎板紙11、印刷用防炎板紙10およびこれを備えた防炎展示パネル20それぞれにおいて、軽量性、取扱性、裁断などの加工性が低下する傾向にあるため、700g/m以下が好ましく、550g/m以下がより好ましい。
板紙としては、紙の抄造時に添加されるサイズ剤を含まないか、含んだとしても少量(好ましくは板紙100質量%中、固形分で0.1質量%以下の範囲。)であるものが好ましい。
また、両表面に塗工層が設けられていないものが好ましい。このような板紙は含浸性が良好であり、付与された難燃剤の浸透を阻害しない。
また、印刷用防炎板紙10とした際の美粧性、印刷鮮明性の観点からは、印刷用紙12が貼り合わされる少なくとも表層の原料には、白色度が高めの古紙、または、広葉樹晒クラフトパルプや針葉樹晒クラフトパルプなどのフレッシュパルプが用いられており、表層の白色度が高い板紙を使用することが好ましい。
(難燃剤)
板紙に付与される難燃剤としては、ハロゲン系、リン系、窒素含有化合物系などの水系の各種難燃剤を制限なく用いることが出来る。例えば、リン系難燃剤としては、モノマー型リン酸エステル、縮合型リン酸エステル、ハロゲン型リン酸エステル、反応型リン酸エステル、リン酸塩などが挙げられる。これらのリン系難燃剤は、気相ではラジカルトラップ効果と、固相でのチャー(炭素前躯体)生成による断熱、酸素遮断効果により難燃性を発揮するものと考えられ、なかでもリン酸グアニジンが好適に用いられる。リン酸グアニジンは、リン・窒素系として分類されることもある。その他の難燃剤としては、スルファミン酸グアニジンなども例示できる。また、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの水和金属系の難燃剤も使用できる。
板紙に難燃剤を付与する方法としては、難燃剤を水などの溶媒に溶解した難燃剤溶液を含浸機で板紙に含浸する方法や、エアナイフコータ、グラビアコータなどのコータで板紙に塗工する方法が挙げられる。塗工する方法を採用する場合には、高い防炎性が得られる点から、板紙の両面に塗工することが好ましい。また、水和金属系難燃剤を用いる場合には、水和金属系難燃剤を板紙の抄造過程で添加することにより、難燃剤を付与する方法が好ましい。
板紙に付与する難燃剤の量は、難燃剤が付与された防炎板紙11が、JIS−A1322:1966「建築用薄物材料の難燃性試験方法」に準じた防炎試験による防炎2級を達成するように、決定されることが好ましい。防炎2級の防炎板紙11を用いることによって、この防炎板紙11を備えた印刷用防炎板紙10や、該印刷用防炎板紙10を表面に設けた防炎展示パネル20の防炎性も優れる。具体的には、印刷用防炎板紙10は防炎2級を達成し、展示パネル20は、総務省消防庁防炎試験規定(総務省令第三号)に合格するものとなる。防炎2級を達成するために必要な難燃剤の量は、難燃剤の種類によって異なるが、板紙の質量100質量%に対して、固形分付着量として10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましい。
なお、本明細書に記載のJIS−A1322:1966に準じた防炎試験は、前処理として(A)法を採用し、加熱時間として2分間を採用したものである。なお、(A)法とは、「およそ気乾状態の試験体を50±2℃で48時間乾燥し、ついでこれを乾燥用シリカゲルをいれたデシケーター中に24時間放置してから加熱試験を行う。」ものである。
(印刷用紙)
難燃剤が付与された板紙からなる上述の防炎板紙11は、美粧性や印刷鮮明性を備えていないため、この防炎板紙11には、美粧性および印刷鮮明性付与のために、印刷用紙12が貼り合わされる。印刷用紙12は、美粧性および印刷鮮明性の点から、防炎処理されていないものが好ましく、グラビア印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷などのうちの1種以上の印刷方法による印刷適性を備えた公知の印刷用紙を使用できる。
印刷用紙12としては、非塗工紙と塗工紙とがある。これらのうちでは、塗工紙を用いた方が、印刷用防炎板紙10および防炎展示パネル20とした際により高い防炎性を発揮でき、美粧性や印刷鮮明性にもより優れる傾向にあるが、非塗工紙を用いてもよい。
非塗工紙としては、上質紙、中質紙などを使用でき、美粧性、印刷鮮明性の点からは、上質紙が好ましい。
塗工紙としては、印刷用の片面または両面アート紙、片面または両面コート紙などを使用でき、パネルの表面光沢の均一性の点から、印刷用コート紙が好ましい。片面塗工紙と両面塗工紙とでは、両面塗工紙の方が印刷用防炎板紙10とした際により高い防炎性を発揮できる傾向にあるが、片面塗工紙であってもよい。
その他にも、印刷用紙12としては微塗工紙なども採用でき、要求される白色度、光沢度、印刷鮮明性などに応じて適宜選択できる。
印刷用紙12の坪量には特に制限はないが、印刷用紙12の役割は印刷用防炎板紙10に美粧性および印刷鮮明性を発揮させることであって、坪量を大きくする必要はないため、130g/m以下が好ましく、80g/m以下がより好ましくい。また、上質紙などの非塗工紙の場合には、坪量が小さい方が、印刷用防炎板紙10とした際により高い防炎性が発揮される傾向にある。その点からも、印刷用紙12の坪量は130g/m以下が好ましい。
印刷用紙12は、接着剤層を介して防炎板紙11の少なくも一方の面に貼り合わされる。これにより、印刷用防炎板紙10が得られる。印刷用防炎板紙10が防炎展示パネル20用途である場合には、防炎板紙11の片面のみに印刷用紙12が設けられればよいが、両面に設けられていても問題はない。
接着剤層には、例えば澱粉系接着剤、酢酸ビニル系接着剤などの各種接着剤を使用できる。なお、接着剤層には、難燃剤が配合されていてもよい。また、印刷用紙12として片面塗工紙を用いる場合には、塗工面が印刷面12aとなるため、塗工面が表面側となるように貼り合わせる。
(印刷用防炎板紙)
印刷用防炎板紙10において、印刷用紙12によって構成される印刷面12aには、例えばグラビア印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷などのうちの1種以上の印刷方法により、印刷が施される。印刷用防炎板紙10の印刷面12aは、難燃剤が付与された防炎板紙11ではなく、難燃剤を含まない印刷用紙12により構成されているため、何ら問題なく美しい印刷を施すことができ、美粧性、印刷鮮明性に優れる。一方、防炎板紙11には難燃剤が付与されているため、印刷用防炎板紙10としても充分な防炎性を発揮する。
印刷は、印刷用防炎板紙10の段階で行ってもよいし、該印刷用防炎板紙10を防炎展示パネル20に用いる場合には、パネル化してから印刷してもよい。また、場合によっては、印刷用紙12の段階で行ってもよい。例えば、同一の印刷が施された防炎展示パネル20を多数製造する必要がある場合などには、大量の印刷に適したオフセット印刷やグラビア印刷などにより、印刷用紙12または印刷用防炎板紙10の段階で、印刷面12aに印刷を施しておくことが効率的である。
[防炎展示パネル]
図2の防炎展示パネル20は、板状のペーパーコア材21の両面に、印刷用防炎板紙10が、印刷用紙12が表面側となるように積層したものである。
(板状のペーパーコア材)
板状のペーパーコア材21は、防炎処理されている必要はなく、厚み方向に貫通する空隙部が多数形成された紙製の板材が好適に用いられる。具体的には、面方向に沿う断面が六角形などの多角形からなる紙製セルの集合体からなるコア材(ペーパーハニカムコア)や、ライナーおよび波板からなる段ボールを複数枚積層した積層体などの公知のペーパーコア材が好ましく使用される。
段ボールとしては、波板の片面にライナーが配置された片面段ボール、波板の両面にライナーが配置された両面段ボールなどがある。図2の例では、ペーパーコア材21として、片面段ボールを複数枚積層した積層体が使用されている。片面段ボールを積層した積層体は、生産性、加工性に優れる。
また、段ボールの積層体からなるペーパーコア材21においては、図2の例のように、各層における波板(中芯)の波の繰り返し方向が全て同一方向(図中矢印方向。)であって、かつ、ライナーの面方向とペーパーコア材21の面方向とが直交する位置関係にあると、強度の点から好ましい。
段ボールの積層体における段ボールの積層段数には特に制限はなく、防炎展示パネル20の大きさ、要求される強度、軽量性などにより適宜選択できる。
このようなペーパーコア材21に、図示略の接着剤層を介して印刷用防炎板紙10を貼り合せることによって、防炎展示パネル20を製造できる。接着剤層の形成には、例えば酢酸ビニル系接着剤、ホットメルト系接着剤などの各種接着剤を使用できる。なお、接着剤層には難燃剤が配合されていてもよい。
(防炎展示パネル)
防炎展示パネル20において、印刷用紙12によって構成される印刷面12aには、例えばグラビア印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷などのうちの1種以上の印刷方法により、印刷が施される。該印刷面12aは、難燃剤が付与された防炎板紙11ではなく、難燃剤を含まない印刷用紙12により構成されているため、何ら問題なく美しい印刷を施すことができ、美粧性、印刷鮮明性に優れる。一方、このような防炎展示パネル20は、難燃剤が付与された防炎板紙11を具備しているために、パネルとしても優れた防炎性を備える。上述のとおり、防炎板紙11が防炎2級を達成している場合には、この防炎板紙11を備えた印刷用防炎板紙10も防炎2級を達成し、さらにこの印刷用防炎板紙10を表面に設けた防炎展示パネル20は、総務省消防庁防炎試験規定(総務省令第三号)に合格するものとなる。
印刷面12aには、上述のとおり、印刷用防炎板紙10の段階で印刷を行ってもよいが、展示パネル用途においては、同一の印刷を大量に行う場合は少なく、各パネルごとに異なる印刷(情報・絵柄など。)を個別に施す場合が多い。その場合には、印刷用防炎板紙10の段階で印刷するよりも、防炎展示パネル20としてから個別に印刷面12aに印刷する方が効率的である。
また、このように個別に印刷する少量印刷には、インクジェット印刷が適しており、耐水性や印刷鮮明性の点からは、UV−インクジェット印刷が好ましい。特に、昨今では、厚物・平判にも印刷可能なUV−インクジェットプリンタも流通しており、このようなプリンタによれば、印刷用防炎板紙10の段階でなく、防炎展示パネル20に仕上がった後に印刷面に印刷することも容易に行える。
以上説明したように、防炎展示パネル20の印刷面12aは、難燃剤が付与された防炎板紙11ではなく、難燃剤を含まない印刷用紙12により構成されているため、この面には、何ら問題なく美しい印刷を施すことができ、美粧性、印刷鮮明性に優れる。一方、防炎板紙11には難燃剤が付与されており、防炎板紙11、印刷用防炎板紙10としてだけでなく、防炎展示パネル20としても充分な防炎性を発揮する。よって、このような防炎展示パネル20は、防炎性を備え、かつ、表面の美粧性、印刷鮮明性にも優れる。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
「防炎板紙の製造」
板紙として、内添サイズ剤を添加せずに、塗工層のないノーコートボール(坪量:350g/m)を抄造した。このノーコートボールは、中層および裏層には古紙を使用しており、表層(坪量:50g/m)にはLBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)100%を使用したものである。
この板紙(ノーコートボール)に、難燃剤(丸菱油化社製「ノンネン600」、リン酸グアニジン)をエアナイフコータで両面塗工し、防炎板紙を得た。難燃剤の固形分付着量は、表裏合計で60g/mであった。
得られた防炎板紙について、JIS−A1322:1966に準じた防炎試験を行ったところ、防炎2級を達成した。
「印刷用防炎板紙」
上記防炎板紙の一方の面に、印刷用紙(片面コート紙、坪量:79.1g/m)のコート面(塗工面)が表面側となるように、酢酸ビニル系接着剤(接着剤層)で貼り合わせ、印刷用防炎板紙を得た。
得られた防炎板紙において、印刷用紙が貼り合わされている側の面についてJIS−A1322:1966に準じた防炎試験を行ったところ、防炎2級を達成した。
「防炎展示パネルの製造」
片面段ボールの積層体からなる板状のペーパーコア材(厚み15mm)の両面に、ホットメルト系接着剤(接着剤層)を塗布した後、上記印刷用防炎板紙を貼り合せて、防炎展示用パネルを製造した。その後、この防炎展示パネルを30cm角の小判にカットし、下記評価方法により防炎性を評価した。また、防炎展示パネルの表面にUV−インクジェット印刷を施して、下記評価方法により印刷鮮明性を目視評価した。
結果を表1に示す。
<防炎性>
防炎展示パネルについて、総務省消防庁防炎試験規定総務省令第三号に準拠して、防炎性を評価した。展示パネルには、この法令が適用される。
<印刷鮮明性>
防炎展示パネルの表面(印刷面)に、大型パネル用UV−インクジェットプリンタにより印刷を施し、印刷鮮明性を3段階(○、△、×)で目視評価した。
○:印刷鮮明性良好。
△:印刷鮮明性に問題ない。
×:印刷鮮明性に劣る。
<実施例2>
印刷用紙として、両面アート紙(坪量:127.9g/m)を用いた以外は、実施例1と同様にして、防炎板紙、印刷用防炎板紙、防炎展示パネルを製造し、同様に評価した。結果を表1に示す。
<実施例3>
印刷用紙として、片面コート紙(坪量:64.1g/m)を用いた以外は、実施例1と同様にして、防炎板紙、印刷用防炎板紙、防炎展示パネルを製造し、同様に評価した。結果を表1に示す。
<実施例4>
印刷用紙として、上質紙(坪量:52.3g/m)を用いた以外は、実施例1と同様にして、防炎板紙、印刷用防炎板紙、防炎展示パネルを製造し、同様に評価した。結果を表1に示す。
<実施例5>
板紙として用いるノーコートボールを坪量:500g/mのものに変更し、かつ、難燃剤の固形分付着量が70g/mとなるように、難燃剤を含浸機にて含浸した以外は、実施例1と同様にして、防炎板紙、印刷用防炎板紙、防炎展示パネルを製造し、同様に評価した。結果を表1に示す。
<実施例6>
板紙に付与する難燃剤の固形分付着量を表裏合計で30g/mとした以外は、実施例1と同様にして、防炎板紙、印刷用防炎板紙を製造し、同様に評価した。防炎板紙、印刷用防炎板紙はいずれも防炎3級であった。
<比較例1>
防炎板紙のかわりに、難燃剤が付与されていない板紙(ノーコートボール)をそのまま使用した以外は、実施例1と同様にして、防炎板紙、印刷用防炎板紙、防炎展示パネルを製造し、同様に評価した。結果を表1に示す。
<比較例2>
印刷用防炎板紙のかわりに、印刷用紙が貼り合わされていない防炎板紙を使用した以外は、実施例1と同様にして、防炎板紙、印刷用防炎板紙、防炎展示パネルを製造し、同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 0005727847
表1に示すように、実施例1〜5の各防炎板紙は防炎2級を達成し、該防炎板紙を用いた印刷用防炎板紙も同様に防炎2級を達成した。また、該印刷用防炎板紙を用いた防炎展示パネルは、総務省消防庁防炎試験規定総務省令第三号に合格し、高い防炎性を備えていた。また、これら実施例1〜5の防炎展示パネルは、印刷鮮明性も優れていた。
これに対して、比較例1では、防炎板紙のかわりに難燃剤が付与されていない板紙を用いたために、防炎性を備えていなかった。比較例2では、印刷用防炎板紙のかわりに、印刷用紙が貼り合わされていない防炎板紙を用いたために、印刷鮮明性が劣った。
10 印刷用防炎板紙
11 防炎板紙
12 印刷用紙
12a 印刷面
20 防炎展示パネル
21 ペーパーコア材

Claims (5)

  1. 難燃剤が付与された板紙からなる防炎板紙の少なくとも一方の面に、防炎処理が施されていない印刷用紙を備えた印刷用防炎板紙が、板状のペーパーコア材の少なくとも一方の面に、前記印刷用紙が表面側となるように積層したことを特徴とする防炎展示パネル。
  2. 前記ペーパーコア材は、防炎処理が施されていないことを特徴とする請求項1に記載の防炎展示パネル。
  3. 前記ペーパーコア材は、段ボールの積層体からなることを特徴とする請求項1または2に記載の防炎展示パネル。
  4. 前記印刷用紙は、印刷用コート紙であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防炎展示パネル。
  5. 前記板紙は、坪量が250g/m以上であり、
    前記印刷用紙は、坪量が130g/m以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の防炎展示パネル
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