JP5726805B2 - マルチバンド無線周波数変調器 - Google Patents

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Description

本開示は、無線通信、より詳細には無線通信デバイスにおける無線周波数(RF)変調器に関する。
多種多様な無線通信技術が、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)および様々なスペクトル拡散技術を含む、無線電気通信を促進するために開発されてきた。無線通信において使用される1つの一般的なスペクトル拡散技術は、複数の通信がスペクトル拡散無線周波数(RF)信号によって同時に伝送される符号分割多元接続(CDMA)信号変調である。いくつかの移動体通信プロトコルは、CDMA系列の規格および広帯域CDMA(WCDMA)系列の規格といった、CDMA信号変調を使用する。
FDMAは、割り当てられた周波数スペクトルが複数のより小さな周波数セルに分割される無線通信技術を示す。割当スペクトルの各セルはデータで変調される搬送波信号を有する。TDMAは、周波数セルがタイムスロットに分割される無線通信技術を示す。TDMA技術を実現するシステムでは、異なる無線通信が特定のタイムスロットの間に送信され、場合によっては、タイムスロットは予約方式通信に対して割り当てできる。欧州電気通信規格協会(ETSI)により標準化されているGSM(登録商標)(global system for mobile communication)規格およびeGSM(登録商標)(edge GSM(登録商標))規格はFDMAおよびTDMA技術を使用するシステムの例である。UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)規格はGSM(登録商標)またはCDMA動作を認可する。
本開示では、無線通信デバイス(WCD)は、無線信号を変調できる任意のデバイスを示す。いくつかの例のWCDはセルラー方式電話または衛星無線電話、無線電話基地局、1つまたは複数の無線ネットワーキング規格をサポートするコンピュータ、無線ネットワーキングの無線アクセスポイント、携帯用コンピュータに組み込まれたPCMCIAカード、直接双方向通信デバイス、無線通信機能を装備した携帯情報端末(PDA)他を含む。
無線電気通信では、送信側デバイスが情報を変調して1つまたは複数のベースバンド波形またはベースバンド信号を生成する。その後、ベースバンド波形はアップコンバージョンプロセスにおいて搬送波と混合されてもよい。次に、送信側デバイスが混合信号を受信側デバイスに無線送信できる。受信側デバイスはダウンコンバージョンプロセスにおいて受信信号から搬送波を除去し、ベースバンド波形を取得する。次に受信側デバイスはベースバンド波形の復調を実行して変調された情報を取得できる。
マルチモードWCD(UMTS規格に準拠していてもよい)は、異なる通信モードが異なる考慮要件を有するため、GSM(登録商標)およびCDMAといった異なる通信モードに対して異なる変調パスを含んでいる。例えば、GMS通信モードにおけるベースバンド波形に対して使用される変調器の主要パラメータは、搬送波抑制、大きなオフセットにおける受信機帯域雑音、画像抑制およびグループ遅延整合を含む。他方では、CDMA通信モードのベースバンド波形に対する変調器の主要パラメータは利得制御範囲、送信機最大出力電力および送信機最小出力電力における搬送波抑制を含む。
本出願は、2005年9月12日出願の米国特許仮出願第60/716,537号の優先権を主張する。
一般に、本開示は、マルチモード無線通信デバイス(WCD)内の可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の異なる通信モードによる動作を可能にする技術に関する。マルチモードWCDは2つまたはそれ以上の異なる通信モードにおける動作をサポートする。マルチモードWCDは無線通信システム内の基地局からのサービス信号を検出し、検出されたサービス信号の通信モードに基づいて、動作する通信モードを選択する。本明細書に記載される技術により、マルチモードWCDはパラメータ、例えば、選択された通信モードに基づいてRF変調器内の可変構成要素の利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧およびコモンモード電圧を設定できる。このように、可変RF変調器の単一変調パスは、マルチモードWCDが動作する通信モードに従ってWCDのユーザからオーディオまたはビデオ信号を処理するように設定されてもよい。
マルチモードWCDは、検出されたサービス信号の通信モードを決定し、およびマルチモードWCDを作動するモードと同等の通信モードを選択する、移動局モデム(MSM)を含んでもよい。例えば、サービス信号は、符号分割多元接続(CDMA)通信モード、GSM(登録商標)(global system for mobile communication)通信モードまたは別の通信モードの1つに準拠してもよい。加えて、MSMは、検出されたサービス信号が動作している周波数帯域に基づいて選択される通信モードの周波数帯域を決定してもよい。例えば、サービス信号は、通信モードの高周波数帯域、例えば1700〜2100MHzまたは低周波数帯域、例えば824〜915MHzの1つの中で動作してもよい。
MSMは選択された通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定する。可変RF変調器内のディジタルコントローラはMSMから決定されたパラメータを使用して可変RF変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素を設定する。場合によっては、ディジタルコントローラは単に、選択された通信モードの周波数帯域に関連する可変構成要素を設定するだけである。次に可変RF変調器はユーザ信号を処理し、選択された通信モードに基づいて可変RF変調器の出力ポートを選択する。可変RF変調器は、選択された通信モードの周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有する処理されたユーザ信号を、選択された出力ポートを通してマルチモードWCDに組み込まれた送信機に送る。本明細書に記載される技術は、マルチモードWCDによりサポートされる各通信モードに対して個別の変調パスを含む必要性を無くすることにより、マルチモードWCD内のRF変調器を製造するコストを低減できる。
一実施形態では、本開示は、2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモードWCDに組み込まれた可変RF変調器の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の通信モードを作動することを備える方法を提供する。この方法はまた、選択された1つの通信モードに基づいて可変RF変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することにより、2つまたはそれ以上の通信モードの選択された1つに従ってWCDのユーザからの信号を処理することを備える。
別の実施形態では、本開示は、命令を備えるコンピュータ読取可能媒体を提供する。この命令によって、プログラマブルプロセッサは、2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモードWCDに組み込まれた可変RF変調器の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の通信モードを作動する。命令によってさらに、プログラマブルプロセッサは、選択された1つの通信モードに基づいて可変RF変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することにより2つまたはそれ以上の通信モードの選択された1つに従ってWCDのユーザからの信号を処理する。
別の実施形態では、本開示は、可変RF変調器の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の通信モードを作動する可変RF変調器を備える、2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモードWCDを提供する。可変RF変調器は、選択された1つの通信モードに基づいて可変RF変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することにより2つまたはそれ以上の通信モードの選択された1つに従ってマルチモードWCDのユーザからの信号を処理する。
別の実施形態では、本開示は、検出されたサービス信号に基づいてマルチモードWCDを実現する通信モードを選択すること、選択された通信モードに基づいて周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定すること、および決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することを備える方法を提供する。この方法はまた、選択された通信モードに従って可変RF変調器を用いてマルチモードWCDのユーザからの信号を処理することを備える。
別の実施形態では、本開示は、命令を備えるコンピュータ読取可能媒体を提供する。この命令によって、プログラマブルプロセッサは、検出されたサービス信号に基づいてマルチモードWCDを実現する通信モードを選択すること、選択された通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定すること、および決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することを実行する。この命令によってさらに、プログラマブルプロセッサは、選択された通信モードに従って可変RF変調器を用いてマルチモードWCDのユーザからの信号を処理する。
別の実施形態では、本開示は、サービス信号を検出する受信機、MSMおよび可変RF変調器を備えるマルチモードWCDを提供する。MSMは検出されたサービス信号に基づいてマルチモードWCDを実現する通信モードを選択し、選択された通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定する。可変RF変調器は、MSMから決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定するディジタルコントローラを含む。可変RF変調器は選択された通信モードに従ってWCDのユーザからの信号を処理する。
本明細書に記載される技術は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせにおいて実現されてもよい。ソフトウェアにおいて実現される場合、この技術は、プロセッサにより実行される場合ここに説明されている1つまたは複数の方法を実行する命令を備えるコンピュータ読取可能媒体により全体にまたは部分的に実現されてもよい。
1つまたは複数の実施形態の詳細は添付図面および以下の説明で述べられている。本発明の他の特徴、目的および利点は説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
マルチモードWCD内の可変RF変調器の単一変調パスにおける2つまたはそれ以上の異なる通信モードに従う動作を可能にする技術を実現するマルチモードWCDを含む無線通信システムを示すブロック図である。 図1の移動局モデムおよび可変RF変調器をさらに詳細に示すブロック図である。 マルチモードWCDに組み込まれた可変RF変調器の単一変調パスを用いてマルチモードWCDに対して選択された通信モードに従って信号を処理する例示的な動作を示すフローチャートである。 図2の可変RF変調器をさらに詳細に示している。 図4のディジタルコントローラの例示的な実施形態を示している。 図4のアップコンバータの例示的な実施形態を示している。 図4のアップコンバータの別の例示的な実施形態を示している。 RFミキサを駆動するLOシステム内のLOバッファの例示的な実施形態を示している。 図4の任意の低域LOバッファおよび高域LOバッファの例示的な実施形態を示している。 図4の高調波除去フィルタの例示的な実施形態を示している。 図4のRF VGAの例示的な実施形態を示している。 図4のドライバ増幅器の例示的な実施形態を示している。 図10のドライバ増幅器にバイアス入力電流を供給するドライバ増幅器バイアス回路の例示的な実施形態を示している。
図1は、マルチモードWCD内の可変無線周波数(RF)変調器22の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の通信モードによる動作を可能にする技術を実現するマルチモード無線通信デバイス(WCD)14を含む、無線通信システム10を示したブロック図である。マルチモードWCD14は、符号分割多元接続(CDMA)通信モード、GSM(登録商標)(global system for mobile communication)通信モードまたは他の通信モードといった、2つまたはそれ以上の異なる通信モードをサポートする。これは特に、それぞれの国が異なる無線通信規格に準拠する無線通信環境を提供しているため、旅行するときに有用である。例えば、米国で提供されている無線通信環境の大部分は、CDMA系列の規格または広帯域CDMA(WCDMA)系列の規格に準拠する。他方では、欧州で提供されている無線通信環境の大部分は、GSM(登録商標)規格またはeGSM(登録商標)(edge GSM(登録商標))規格に準拠する。
システム10は、CDMA、周波数分割多元接続(FDMA)または時分割多元接続(TDMA)といった1つまたは複数の無線通信技術をサポートするように設計されていてもよい。上述の無線通信技術は任意の様々な無線アクセス技術に従って配信されてもよい。例えば、CDMAは、cdma2000を含むCDMA系列の規格またはWCDMA系列の規格により配信されてもよい。FDMAおよびTDMAはGSM(登録商標)規格またはeGSM(登録商標)規格により配信されてもよい。ユニバーサル移動電話システム(UMTS)規格はGSM(登録商標)またはCDMA動作を許容する。ここでは説明目的のために、UMTS環境への適用が述べられる。例えば、システム10は特に、UMTS環境におけるCDMAまたはGSM(登録商標)通信に対して有効であるが、多種多様の無線通信環境へのこの適用に限定されると考えるべきではない。
無線通信システム10はマルチモードWCD14と通信する複数の基地局12A〜12C(「基地局12」)を含む。1つだけのマルチモードWCDが示されているが、システム10は複数のマルチモードWCDおよび/または単一モードWCDを含んでもよい。マルチモードWCD14は移動無線電話機、衛星無線電話、携帯用コンピュータに組み込まれた無線通信カード、無線通信機能を装備した携帯情報端末(PDA)などの形態を取ってもよい。基地局12は一般に、マルチモードWCDと無線通信することによりマルチモードWCD14にネットワークアクセスを提供する、固定設備である。例えば、基地局12はマルチモードWCDと公衆交換電話網(PSTN)間のインターフェースを提供することにより、通話がマルチモードWCD14と相互に転送できるようにする。代替としてまたはこれに加えて、基地局12はパケットベースの音声情報またはパケットベースデータの伝送のためのパケットベースネットワークに結合されてもよい。基地局12はベース・トランシーバ・システム(BTS)と称されるときがある。
マルチモードWCD14は、アンテナ18、受信機/送信機20、可変RF変調器22および移動局モデム(MSM)24を含む。受信機/送信機20はアンテナ18を介して基地局12から無線信号16A〜16C(「信号16」)を受信する。マルチモードWCD14は同時に1つまたは複数の基地局12と通信する。マルチモードWCD14がある領域を通過して移動するとき、1つの基地局12との通信を終了し、一連のソフトおよびハードハンドオフを使用して信号の強度または誤り率に基づいて他の基地局12との通信を開始する。
マルチモードWCD14は、その上で動作している基地局12の1つからのサービス信号を検索する。例えば、受信機/送信機20は、アンテナ18を介して複数の周波数帯域上の一連のCDMAサービス要求を最初に送信して、基地局12の1つからCDMAサービスを取得してもよい。サービス信号は、CDMA通信モードの高周波数帯域、例えば1900または2100MHz、または低周波数帯域すなわち850MHz内で動作してもよい。CDMAサービス信号が検出されない場合、受信機/送信機20は次に、アンテナ18を介して複数の周波数帯域上で一連のGSM(登録商標)サービス要求を送信して、基地局12の1つからGSM(登録商標)サービスを取得してもよい。サービス信号は、GSM(登録商標)通信モードの高周波数帯域すなわち1800〜1900MHz、または低周波数帯域例えば850〜900MAz内で動作してもよい。
アンテナ18を介してサービス信号(例えば信号16の1つ)を受信すると、受信機/送信機20はMSM24に対してサービス信号を送る。MSM24は検出したサービス信号の通信モードを決定し、マルチモードWCD14を作動する同等の通信モードを選択する。MSM24はまた、検出されたサービス信号が動作している周波数帯域に基づいて選択される通信モードの周波数帯域を決定する。MSM24は次に、通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定し、決定されたパラメータを可変RF変調器22に送る。パラメータは1つまたは複数の利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧および共通モード電圧を含んでもよい。MSM24はまた、信号、例えばオーディオまたはビデオ信号を、WCD14のユーザからRF変調器22に送る。
可変RF変調器22は、可変RF変調器22の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の異なる通信モードによる動作を可能にする技術を実現する。この技術により、可変RF変調器22内のディジタルコントローラは、MSM24により選択された通信モードに基づいてRF変調器22の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定できる。説明目的のために、ここでは、可変RF変調器22は、可変RF変調器22のCDMA変調パスを構成してGSM(登録商標)通信モードをサポートするとして説明されている。他の実施形態では、2つを超える通信モードまたは異なる通信モードが可変RF変調器22の単一変調パスにおいて動作するように構成されてもよい。ここに記載される技術は、マルチモードWCDによりサポートされる各通信モードに対して個別の変調パスを含む必要性を無くすることにより、マルチモードWCD内のRF変調器を製造するコストを低減できる。
可変RF変調器22内のディジタルコントローラはMSM24からの決定されたパラメータを使用して、可変RF変調器22の単一変調パスに沿って可変構成要素を設定する。場合によっては、ディジタルコントローラは単に、選択された通信モードの周波数帯域に関連するこれらの可変構成要素を設定するだけでよい。可変RF変調器22は次に、マルチモードWCD14が動作する通信モードに従って単一変調パスによりマルチモードWCD14のユーザからの信号を処理してもよい。可変RF変調器22に含まれるディジタルコントローラは選択された通信モードに基づいて可変RF変調器22の出力ポートを選択する。可変RF変調器は次に、選択された通信モードの周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有する処理されたユーザ信号を、選択された出力ポートを通してマルチモードWCDに組み込まれた受信機/送信機20に送る。受信機/送信機20はその後、処理された信号を送信する。
図2は図1の移動局モデム24および可変RF変調器22をさらに詳細に示したブロック図である。MSM24は検出されたサービス信号の通信モードに基づいてマルチモードWCD14を作動する通信モードを選択する。例えば、MSM24はCDMA通信モード、GSM(登録商標)通信モードまたは別の通信モードの1つを選択してもよい。加えて、MSM24は、検出されるサービス信号が動作していた周波数帯域に基づいて選択された通信モードに対する周波数帯域を決定する。
図示された実施形態では、MSM24は電力コントローラ30、シリアルバスインターフェース(SBI)32、電圧パルス密度変調器(PDM)34、ディジタル増幅器36およびD−A変換器(DAC)38を含む。電力コントローラ30は選択された通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定する。電力コントローラ30は次に、可変RF変調器22に接続された外部電力増幅器52に決定された出力電力を送る。電力コントローラ30は決定されたパラメータをディジタル増幅器36ならびに電圧PDM34またはSBI32に送る。電圧PDM34またはSBI32の1つは次に、出力を可変RF変調器22に送る。
ディジタル増幅器36はパラメータにおいて決定された利得を使用して、マルチモードWCD14のユーザから受信される、ディジタルベースバンドユーザ信号、例えば音声またはビデオ信号を増幅または減衰する。ディジタルベースバンドユーザ信号は、ベースバンド同相差分信号、すなわちプラスおよびマイナス信号
Figure 0005726805
および同相差分信号から90度位相シフトされたベースバンド直交差分信号
Figure 0005726805
を備えていてもよい。DAC38は次に、ディジタルベースバンド信号をアナログベースバンド信号に変換する。DAC38はアナログベースバンド信号を可変RF変調器22に送る。
可変RF変調器22は、ディジタルコントローラ40、基準電流41、局部発振器(LO)システム42、アップコンバータ44、RF可変利得増幅器(VGA)48およびドライバ増幅器50を含む。アップコンバータ44は、ベースバンドフィルタ45、ベースバンドVGAおよびRFミキサ47を含む。RFミキサ47、RF VGA48およびドライバ増幅器50のそれぞれの1つは、選択された通信モードの高周波数帯域例えば1700〜2100MHzと関連付けられてもよい。RFミキサ47、RF VGA48およびドライバ増幅器50のそれぞれの別の1つは、選択された通信モードの低周波数帯域、例えば824〜915MHzと関連付けられてもよい。他の実施形態では、より多いまたはより少ない周波数帯域または異なる周波数帯域に関連付けられる可変構成要素は可変RF変調器22に含まれてもよい。
ディジタルコントローラ40は決定されたパラメータに対する電圧PDM34の1つの出力またはSBI32の出力を受け取る。ディジタルコントローラ40は、決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器22内の可変構成要素に対して利得制御信号を生成するために、参照テーブルまたは別の手段を含んでもよい。図示された実施形態では、可変構成要素はベースバンドフィルタ45、ベースバンドVGA46、RF VGA48およびドライバ増幅器50を含む。ディジタルコントローラ40はMSM24から決定されたパラメータを用いて、可変RF変調器22の単一変調パスに沿って可変構成要素のそれぞれの、利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧および共通モード電圧といった、パラメータを設定することにより、選択された通信モードに従ってアナログベースバンド信号を処理する。場合によっては、ディジタルコントローラ40は単に、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRF VGA48の1つおよびドライバ増幅器50の1つのパラメータを設定するだけである。
ディジタルコントローラ40は、アップコンバータ44内のベースバンドフィルタ45に対する所望のパラメータ設定値に基づいて基準電流41(Iref)を設定する。次に、基準電流41はMSM24内のDAC38に供給され、DAC38を介してベースバンドフィルタ45のパラメータを設定する。ディジタルコントローラ40は、ベースバンドVGA46のパラメータ、選択された通信モードの周波数帯域に関連付けられるRF VGA48の1つおよび可変構成要素46、48および50のそれぞれに対する所望のパラメータ設定値に基づいて選択された通信モードの周波数帯域に関連するドライバ増幅器50の1つを設定する。
マルチモードWCD14に対する利得制御配分は図2に関連付けてここで説明される。CDMA通信モードが選択された通信モードである場合においては、全体で118dBの利得制御が可能である。118dBの利得制御は外部電力増幅器52に対するオプションの12dBの利得制御を含む。可変RF変調器22は94dBの利得制御を提供してもよい。例えば、MSM24に含まれる電力コントローラ30により決定される利得はディジタル増幅器36に対して最大12dBの利得制御を提供してもよい。加えて、ディジタルコントローラ40は、基準電流41および同様にベースバンドフィルタ45に対して最大20dBの利得制御を提供してもよい。さらに、ディジタルコントローラ40はまた、ベースバンドVGA46に対して最大18dBの利得制御を、RF VGA48に対して最大24dBの利得制御を、ドライバ増幅器50に対して最大32dBの利得制御を提供してもよい。GSM(登録商標)通信モードが選択された通信モードである場合においては、同様の利得制御配分が決定されてもよい。
図3はマルチモードWCDに組み込まれた可変RF変調器の単一変調パスを有するマルチモードWCDに対して選択された通信モードに従って信号を処理する例示的な動作を示すフローチャートである。ここでは、動作は図2に示されたマルチモードWCD14内のMSM24および可変RF変調器22に関して説明される。MSM24は、例えば図1の基地局12の1つなどの基地局からのサービス信号を検出し、マルチモードWCD14を作動する通信モードを、検出されたサービス信号の通信モードに基づいて選択する(56)。
例えば、MSM24は、CDMA通信モード、GSM(登録商標)通信モードまたは他の通信モードに準拠するサービス信号を検出してもよい。加えて、MSM24は、検出されたサービス信号が動作している周波数帯域に基づいて選択された通信モードの周波数帯域を決定してもよい。例えば、検出されたサービス信号は通信モードの高周波数帯域、例えば1700〜2100MHz、または低周波数帯域、例えば824〜916MAzの1つの中で動作してもよい。例えばCDMAモードの高周波数帯域は約1900または2100MHzであり、CDMAモードの低周波数帯域は約850MHzである。GSM(登録商標)モードの高周波数帯域は約1800〜1900MHzの間であり、GSM(登録商標)モードの低周波数帯域は約850〜900MHzの間である。もちろん、ここに説明されている同一技術はまた、他の周波数帯域で動作する他の通信モードにおいて有効に作用できる。
MSM24内の電力コントローラ30は、利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧およびコモンモード電圧いったパラメータ、ならびに選択された通信モードの周波数帯域内で信号を送信するために必要な出力電力を決定する(58)。電力コントローラ30は次に、決定されたパラメータをディジタル増幅器36と電圧PDM34またはSBI32の1つとに送る。電力コントローラ30は決定された出力電力を、可変RF変調器22に接続された外部電力増幅器52に送る。SBI32または電圧PDM34の1つは次に、決定されたパラメータを可変RF変調器22内のディジタルコントローラ40に送る(60)。
MSM24はまた、送信のためにマルチモードWCD14のユーザからディジタルベースバンド信号を受信してもよい。ディジタルベースバンドユーザ信号は、ベースバンド同相差分信号およびベースバンド直交差分信号を備えてもよい。ディジタル増幅器36は電力コントローラ30から決定されたパラメータに含まれる利得に基づいてディジタルベースバンド信号を増幅または減衰する。DAC38は次にディジタルベースバンド信号をアナログベースバンド信号に変換し、可変RF変調器22内のアップコンバータ44にアナログベースバンド信号を送る(62)。
ディジタルコントローラ40は決定されたパラメータに対する電圧PDM34の出力およびSBI32の出力を受信する。ディジタルコントローラ40は、決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器22内の可変構成要素に対して利得制御信号を生成するために、参照テーブルまたは別の手段を含んでもよい。図示された実施形態では、可変構成要素は、ベースバンドフィルタ45、ベースバンドVGA46、RF VGA48およびドライバ増幅器50を含む。ディジタルコントローラ40はMSM24から決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器22の単一変調パスに沿って可変構成要素のそれぞれのパラメータを設定して、選択された通信モードに従ってアナログベースバンド信号を処理する(64)。場合によっては、ディジタルコントローラ40は単に、選択された通信モードの周波数帯域に関連付けられたRF VGA48の1つおよびドライバ増幅器50の1つのパラメータを設定するだけである。
ディジタルコントローラ40はアップコンバータ44内のベースバンドフィルタ45に対する所望のパラメータの設定に基づいて基準電流41(Iref)を設定する。基準電流41は、次に、MSM24内のDAC38に供給され、DAC38を介してベースバンドフィルタ45のパラメータを設定する。ディジタルコントローラ40はベースバンドVGA46、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRF VGA48の1つ、ならびに可変構成要素46、48および50のそれぞれに対する所望のパラメータの設定に基づいて選択された通信モードの周波数帯域に関連するドライバ増幅器50の1つ、の各パラメータを直接設定する。
ベースバンドフィルタ45はディジタルコントローラ40により間接的に設定されるパラメータに基づいてDAC38から受け取るアナログベースバンド信号を低域フィルタリングする(66)。ベースバンドVGA46は次に、ディジタルコントローラ40により設定される利得に基づいてアナログベースバンド信号を増幅または減衰して、アナログ中間周波数信号を生成する(68)。選択された通信帯域、例えば高周波数帯域または低周波数帯域の周波数帯域に関連するFミキサ47の1つは、ベースバンドVGA46からのアナログ中間周波数信号ならびにLOシステム42からのRF信号を受け取る。LOシステム42は、RFミキサ47の1つにのみRF同相および直交差分信号を提供することによって、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRFミキサ47の1つを駆動する、LOバッファを含む。選択された通信モードの周波数帯域に関連するRFミキサ47の1つは次に、アナログ中間周波数信号からRF信号を生成する(70)。
RF VGA48の1つは、ディジタルコントローラ40により設定された利得に基づいてRFミキサ47の1つからRF信号を増幅または減衰する(72)。ドライバ増幅器50の1つはディジタルコントローラ40により設定された利得に基づいてRF VGA48の1つからRF信号を増幅または減衰する(74)。ディジタルコントローラ40は次に、選択された通信モードに基づいてドライバ増幅器50の1つの出力ポートを選択する(76)。ドライバ増幅器50の1つは次に、選択された通信モードの周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有するRF信号を、選択された出力ポートを介して可変RF変調器22から受信機/送信機20に送る(78)。図2に示された実施形態では、ドライバ増幅器50の1つは、最初に、RF信号を電力増幅器52に送り、この電力増幅器52は電力コントローラ30から決定された出力に基づいてRF信号を増幅または減衰し、その後に受信機/送信機20にRF信号を送る。
図4は図2の可変RF変調器22をさらに詳細に示している。可変RF変調器22はMSM24からのベースバンドアナログユーザ信号を受け取る。図4に示された実施形態では、ベースバンドアナログユーザ信号は、ベースバンド同相差分信号
Figure 0005726805
および同相差分信号から90度位相シフトされたベースバンド直交差分信号
Figure 0005726805
を備える。
上述のとおり、ディジタルコントローラ40はMSM24から決定されたパラメータを受信する。ディジタルコントローラ40は、決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器22内の可変構成要素に対して利得制御信号を生成するために、参照テーブルまたは別の手段を含んでもよい。図4では、可変構成要素はベースバンドフィルタ45、ベースバンドVGA46、RF VGA48およびドライバ増幅器50を含む。ディジタルコントローラ40は、MSM24からの決定されたパラメータを用いて、可変RF変調器22の単一変調パスに沿って可変構成要素のそれぞれのパラメータを設定し、選択された通信モードに従ってアナログベースバンド信号を処理する。場合によっては、ディジタルコントローラ40は単に、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRF VGA48の1つおよびドライバ増幅器50の1つのパラメータを設定するだけである。
図4の例では、モード切換え、電源切断および利得制御を含む、可変RF変調器22のすべての態様は、MSM24のSBI32を介したディジタル制御下にある。CDMA通信モードで動作するマルチモードWCD14内の利得制御は別個のステップである。例えば、基準電流41、ベースバンドVGA46、RF VGA48およびドライバ増幅器50を介するベースバンドフィルタ45における利得制御は256の別個のステップから構成される。ディジタルコントローラ40は、電圧PDM34から受け取るアナログ電圧をサンプリングする8ビットのA−D変換器を用いて、または、電圧PDM34から直接パルス密度変調された1ビット信号を受信するディジタルフィルタを通してPDM電圧を通過させることで8ビット信号から1ビット信号に変換することにより、可変RF変調器22内の可変構成要素のそれぞれに対する内部利得制御信号を生成する。A−D変換器またはディジタルフィルタの出力は、可変RF変調器22の単一変調パスに沿って可変構成要素のそれぞれに対してdB利得の線形制御特性を与える参照テーブルに供給される。GSM(登録商標)通信モードで動作するマルチモードWCD14内の利得制御およびフィルタ帯域幅は各スロットに対するバーストに先立ってプログラム化される。RF信号の遷移はスロットの開始端を示す。遷移はまた各スロットに対する異なる利得およびフィルタ帯域幅設定をロードする。
アップコンバータ44は、同相ベースバンドフィルタ45A、直交ベースバンドフィルタ45B、同相ベースバンドVGA46A、直交ベースバンドVGA46B、低域RFミキサ47Aおよび高域RFミキサ47Bを含む。図4に示された実施形態では、ベースバンドフィルタ45A、45Bは低域フィルタを含む。入力バッファ(図示せず)はMSM24からのベースバンドIおよびQ差分信号を受信し、ベースバンドI差分信号をベースバンドフィルタ45Aに供給し、ベースバンドQ差分信号をベースバンドフィルタ45Bに供給する。ベースバンドフィルタ45Aおよび45Bは、ベースバンドフィルタに対するディジタルコントローラ40からの利得制御信号により設定されるパラメータに基づいて、それぞれのベースバンド差分信号を低域フィルタリングする。
同相ベースバンドフィルタ45Aは次に、同相ベースバンドVGA46AにフィルタリングされたベースバンドI差分信号を供給し、直交ベースバンドフィルタ45Bは直交ベースバンドVGA46BにフィルタリングされたベースバンドQ差分信号を供給する。ベースバンドVGA46Aおよび46Bは、ディジタルコントローラ40からベースバンドVGAに対して利得制御信号により設定される利得に基づいてそれぞれフィルタリングされたベースバンド差分信号を増幅または減衰する。このように、ベースバンドVGA46Aおよび46Bはフィルタリングされたベースバンド差分信号から中間周波数差分信号を生成する。
同相ベースバンドVGA46Aは、選択された通信モードの周波数帯域に関連する低域RFミキサAおよび高域RFミキサ47Bの1つに中間周波数I差分信号を出力する。直交ベースバンドVGA46Bもまた、選択された通信モードの周波数帯域に関連する低域RFミキサ47Aおよび高域RFミキサ47Bの1つに中間周波数Q差分信号を出力する。例えば、MSM24が、選択された通信モード例えばCDMAまたはGSM(登録商標)の周波数帯域が低周波数帯域(例えば824〜915MHz)を備えることを決定する場合、次にベースバンドVGA46Aおよび46Bは、低域RFミキサ47Aにそれぞれの中間周波数差分信号を出力する。加えて、MSM24が、選択された通信モード例えばCDMAまたはGSM(登録商標)の周波数帯域が高周波数帯域(例えば1700〜2100MHz)を備えることを決定する場合、次にベースバンドVGA46Aおよび46Bは高域RFミキサ47Bにそれぞれの中間周波数差分信号を出力する。
LOシステム42は位相同期ループ(PLL)86および約3.2GHzと4GHzとの間の周波数を備える差分RF LO信号を出力する発振器87を含む。LOシステム42はまた、発振器87の出力から低周波数帯域信号を生成する、4除算のモジュール88および発振器87の出力から高周波数帯域信号を生成する2除算のモジュール92を含む。例えば、4除算モジュール88は約800MHzと1000MHzの間の周波数を備える差分RF LO信号を生成する。2除算モジュール92は約1600MHzと2000MHzの間の周波数を備える差分RF LO信号を生成する。LOシステム42内のLOバッファ(図示せず)は、低周波数帯域に対する4除算モジュール88または高周波数帯域に対する2除算モジュール92のどちらかに対して、発振器87から、差分RF LO信号を一時保持することにより、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRFミキサ47A、47Bの1つを駆動する。
4除算モジュール88から出力される低周波数帯域差分信号は低域同相LOバッファ89および低域直交LOバッファ90によりバッファされる。低域バッファ89および90はアップコンバータ44の低域RFミキサ47AにそれぞれのRF信号出力を送る。2除算モジュール92から出力される高周波数帯域差分信号は高域同相LOバッファ93および高域直交LOバッファ94により一時保持される。高域バッファ93および94はアップコンバータ44の高域RFミキサ47BにそれぞれのRF信号出力を送る。
低域RFミキサ47Aは同相乗算器80、直交乗算器81および加算器82を含む。選択された通信モードの周波数帯域が低周波数帯域である場合は、同相乗算器80は同相ベースバンドVGA46Aから中間周波数I差分信号をおよび低域同相LOバッファ89からRF I差分信号を受信する。直交乗算器81は直交ベースバンドVGA46Bから中間周波数Q差分信号をおよび低域直交LOバッファ90からRF Q差分信号を受信する。乗算器80および81は加算器82により加算され、高調波除去フィルタ95に送られるRF差分信号を生成する。
高調波除去フィルタ95は低域RFミキサ47AからのRF差分信号の3次およびそれ以上の高調波を除去する。高調波除去フィルタ95がアップコンバータ44に含まれていない場合、RF差分信号の高調波は、低域ドライバ増幅器50Aの3次非線形性のため、低域ドライバ増幅器50AにおいてRF差分信号の基本波と混合する。3次非線形性は送信機20の隣接チャネル漏れ比を低くする。送信機20の隣接チャネル洩れ比が向上するほど、送信機20における隣接チャネルの電力干渉はより少なくなる。高調波除去フィルタ95は次に、フィルタリングされたRF差分信号を低域RF VGA48Aに送る。
低域RF VGA48Aは、ディジタルコントローラ40から選択された通信モードの周波数帯域に関連するRF VGAの1つに対して利得制御信号により設定される利得に基づいて、低域RFミキサ47AからRF差分信号出力を増幅または減衰する。低域RF VGA48は次に、RF差分信号を変圧器96を通過させることにより単一RF信号を生成する。低域ドライバ増幅器50Aは、ディジタルコントローラ40から選択される通信モードの周波数帯域に関連するドライバ増幅器の1つに対して利得制御信号により設定される利得に基づいて、低域RF VGA48AからRF信号を増幅または減衰する。
低域ドライバ増幅器50AはCDMA通信モード出力ポート97およびGSM(登録商標)通信モード出力ポート98を含む。ディジタルコントローラ40はMSM24により選択された通信モードに基づいて低域ドライバ増幅器50Aの出力ポート97および98の1つを選択し、そのモードでマルチモードWCD14を作動する。選択された通信モードがCDMA通信モードを備える場合は、ディジタルコントローラ40は、選択されたCDMA通信モードの低周波数帯域、例えば850MHzに対して十分な利得および出力電力を提供する低域ドライバ増幅器50AのCDMA出力ポート97を選択する。選択された通信モードがGSM(登録商標)通信モードを備える場合は、ディジタルコントローラ40は、選択されたGSM(登録商標)通信モードの低周波数帯域、例えば850〜900MHzに対して十分な利得および出力を提供する低域ドライバ増幅器50AのGSM(登録商標)出力ポート98を選択する。
高域RFミキサ47Bは、同相乗算器83、直交乗算器84および加算器85を含む。選択された通信モードの周波数帯域が高周波数帯域である場合は、同相乗算器83は同相ベースバンドVGA46Aから中間周波数I差分信号をおよび高域同相LOバッファ93からRF I差分信号を受信する。直交乗算器84は直交ベースバンドVGA46Bから中間周波数Q差分信号をおよび高域直交LOバッファ94からRF Q差分信号を受信する。乗算器83および84は加算器85により加算され、高調波除去フィルタ99に送られるRF差分信号を生成する。
高調波除去フィルタ99は高域RFミキサ47BからのRF差分信号の3次およびそれ以上の高調波を除去する。高調波除去フィルタ99がアップコンバータ44に含まれていない場合、RF差分信号の高調波は、低域ドライバ増幅器50Bにおける3次非線形性のため、高域ドライバ増幅器50BにおいてRF差分信号の基本波と混合する。3次非線形性は送信機20の隣接チャネル漏れ比を低くする。送信機20の隣接チャネル漏れ比が向上するほど、送信機20における隣接チャネルの電力干渉は少なくなる。高調波除去フィルタ99は次に、高域RF VGA48BにフィルタリングされたRF差分信号を送る。
高域RF VGA48Bは、ディジタルコントローラ40から選択された通信モードの周波数帯域に関連するRF VGAの1つに対する利得制御信号により設定される利得に基づいて、高域RFミキサ47BからのRF差分信号出力を増幅または減衰する。高域RF VGA48Bは次に、RF差分信号を変圧器100を通過させることにより単一RF信号を生成する。高域ドライバ増幅器50Bはディジタルコントローラ40から選択された通信モードの周波数帯域と関連するドライバ増幅器の1つに対する利得制御信号により設定される利得に基づいて、高域RF VGA48BからRF信号を増幅または減衰する。
高域ドライバ増幅器50BはCDMA通信モード出力ポート101およびGSM(登録商標)通信モード出力ポート102を含む。ディジタルコントローラ40はMSM24により選択された通信モードに基づいて高域ドライバ増幅器50Bの出力ポート101および102の1つを選択し、そのモードでマルチモードWCD14を作動する。選択された通信モードがCDMA通信モードを備える場合は、ディジタルコントローラ40は、選択されたCDMA通信モードの高周波数帯域、例えば1900または2100MHzに対する十分な利得および出力電力を提供する、高域ドライバ増幅器50BのCDMA出力ポート101を選択する。選択された通信モードがGSM(登録商標)通信モードを備える場合は、ディジタルコントローラ40は、選択されたGSM(登録商標)通信モードの高周波数帯域、例えば1800〜1900MHzに対する十分な利得および出力電力を提供する、高域ドライバ増幅器50BのGSM(登録商標)出力ポート102を選択する。
図5は図4のディジタルコントローラ40の例示的な実施形態を示している。ディジタルコントローラ40はMSM24から決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器22の単一変調パスに沿って可変構成要素のそれぞれのパラメータを設定し、選択された通信モードに従ってアナログベースバンド信号を処理する。パラメータは、利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧およびコモンモード電圧を含んでもよい。
ディジタルコントローラ40はA−D変換器(ACD)110、多重化装置(mux)112および参照テーブル114を含む。ACD110はMSM24の電圧PDM34からアナログ電圧信号を受け取り、アナログ電圧信号をディジタル電圧信号に変換する。Mux112は電圧PDM34のディジタル出力、および選択された通信モードの周波数帯域について決定されたパラメータに対するMSM24のSBI32からの出力を受信する。Mux112は、電圧PDM34のディジタル出力または決定されたパラメータに対するSBI32からの出力の1つを参照テーブル114に供給する。参照テーブル114は決定されたパラメータに基づいて可変RF変調器22内の可変構成要素に対する利得制御信号を生成する。
図示された実施形態では、参照テーブル114は、ベースバンドフィルタ参照テーブル(LUT)116、ベースバンドVGALUT117、RF VGALUT118およびドライバ増幅器LUT119を含む。LUT116〜119のそれぞれは、可変RF変調器22の単一変調パスに沿ってそれぞれの可変構成要素に対する利得制御信号を生成する。例えば、LUT116〜199とそれぞれの可変構成要素との間の利得制御信号は8ビット制御語を備えてもよいが、これは他の実現形態において変更されてもよい。LUTのそれぞれは、可変構成要素に対する利得制御範囲(Grange)および利得率制御(Pmax)に基づいてそれぞれの可変構成要素に対する利得制御信号を生成してもよい。
例として、LUT116〜119のそれぞれは以下の関数に従って利得制御信号を生成してもよい。
Figure 0005726805
ここで、GrangeおよびPmaxは可変RF変調器22内のそれぞれの可変構成要素に対して参照テーブルにより設定される。式(1)では、Grangeは各可変構成要素において要求される利得制御に対してリストアップされる値であり、Pmaxは各可変構成要素がこれらの最大利得に到達する速さを制御する。例えば、CDMA通信モードの場合は、基準電流41を介するベースバンドフィルタ45に対してはGrangeは20dBであり、Pmaxは230mWであって、ベースバンドVGA46に対してはGrangeは18dBであり、Pmaxは240.9mWであって、ベースバンドVGA48に対してはGrangeは24dBであり、Pmaxは248.2mWであって、ドライバ増幅器50に対してはGrangeは32dBであり、Pmaxは248.2mWである。
ベースバンドフィルタLUT116は選択された通信モードに従って動作するベースバンドフィルタ45に対する利得制御信号に基づいて基準電流41(Iref)を設定する。基準電流41は次に、MSM24内のDAC38に供給され、DAC38を介してベースバンドフィルタ45のパラメータを設定する。ベースバンドVGA LUT117は選択された通信モードに従って動作するベースバンドVGAに対する利得制御信号に基づいてベースバンドVGA46のパラメータを直接設定する。RF VGA LUT118は選択された通信モードに従って動作するRF VGA48の1つに対する利得制御信号に基づいて選択された通信モードの周波数帯域に関連するRF VGA48の1つのパラメータを直接設定する。最終的に、ドライバ増幅器LUT119は選択された通信モードに従って動作するドライバ増幅器50の1つに対する利得制御信号に基づいて選択された通信モードの周波数帯域に関連するドライバ増幅器50の1つのパラメータを直接設定する。
図6は図4のアップコンバータ44とほぼ同様のアプコンバータ44Aの例示的な実施形態を示している。説明目的のために、図6は同相ベースバンドフィルタ45A、同相ベースバンドVGA46Aおよび低域RFミキサ47Aのみを示している。通常、アップコンバータ44Aもまた直交ベースバンドフィルタ45B、直交ベースバンドVGA46Bおよび高域RFミキサ47Bを含む。直交ベースバンドフィルタ45Bは同相ベースバンドフィルタ45Aとほぼ同一であり、直交ベースバンドVGA46Bは同相ベースバンドVGA46Aとほぼ同一であり、高域RFミキサ47Bは低域RFミキサ47Bとほぼ同一であると考えてもよい。
アップコンバータ44AはMSM24のDAC38から同相差分(すなわちプラスおよびマイナス)入力電流、Idacp120およびIdacm122を受け取る。Idacp120およびIdacm122は同相ベースバンドフィルタ45Aに入力される。同相ベースバンドフィルタ45Aは、トランジスタM1およびM2を含み、これらはそれぞれIdacp120およびIdacm122を、同相ベースバンドフィルタ45Aに含まれるキャパシタC1およびそれぞれのトランジスタM3およびM4に一時保持する。トランジスタM3およびM4は、ディジタルコントローラ40からベースバンドフィルタに対する利得制御信号により設定されるパラメータに基づいて、同相差分入力電流、Idacp120およびIdacm122を低域フィルタリングする。通常、同相ベースバンドフィルタ45Aは、ベースバンドフィルタ45に対する参照テーブル、例えば図5のベースバンドフィルタLUT116からの基準電流41を介する8ビット利得制御を有する。トランジスタM3およびM4は次に、Idacp120およびIdacm122の低域通過分を同相ベースバンドVGA46Aに含まれるキャパシタC2およびそれぞれのトランジスタM6およびM5に送る。
同相ベースバンドフィルタ45Aは以下の式により与えられる2次低域通過伝達関数を提供する。
Figure 0005726805
同相ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅はキャパシタC1およびC2の値を変更することにより、およびMSM24のSBI32または電圧PDM34を介して電流(pdm)を変更することにより制御されてもよい。同相ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅は基準的状態においては1MHzと12MHzの間で変更されてもよい。同相ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅は選択された通信モード、例えばCDMAまたはGSM(登録商標)に対してキャパシタC1およびキャパシタC2の値を設定することにより変更される。同相ベースバンドフィルタ45Aのパラメータは2次伝達関数を与えるために選択されてもよい。
トランジスタM3およびM6はベースバンド同相プラス信号に対するフィードバック回路を備える。トランジスタM6のドレインを見る入力インピーダンスはs・C2/gm3・gm6により近似的に与えられる。言い換えると、トランジスタM3およびM6のフィードバック回路はインダクタンスL=C2/gm3・gm6を備える誘導性入力インピーダンスを実現する。トランジスタM6における電流の流れは以下により与えられる。
Figure 0005726805
この式から、Qは
Figure 0005726805
により与えられ、遮断周波数は
Figure 0005726805
により与えられる。同様に、トランジスタM4およびM5はベースバンド同相マイナス信号に対するフィードバック回路を備える。
トランジスタM6およびM8は可変利得電流ミラーを備え、これによりトランジスタM8がトランジスタM6からのベースバンド同相プラス信号を増幅または減衰し、ディジタルコントローラ40からのベースバンドVGAに対する利得制御信号により設定される利得に基づいて、中間周波数同相プラス信号を生成する。中間周波数同相プラス信号はベースバンド同相プラス信号の倍率変更された複製である。トランジスタM8は、ディジタルコントローラ40により制御されるスイッチセット124に基づいて、同相プラス信号を倍率変更する。加えて、トランジスタM5およびM7は可変利得電流ミラーを備え、これによりトランジスタM7がトランジスタM5からのベースバンド同相マイナス信号を増幅または減衰し、ディジタルコントローラ40からベースバンドVGAに対する利得制御信号により設定される利得に基づいて中間周波数同相マイナス信号を生成する。中間周波数同相プラス信号はベースバンド同相プラス信号の倍率変更される複製である。トランジスタM7はディジタルコントローラ40により制御される、スイッチセット126に基づいて同相プラス信号を倍率変更する。
図示された例では、スイッチセット124およびスイッチセット126は、同相プラスおよびマイナス信号のそれぞれに対してそれぞれ2つのスイッチd0およびd1だけを含む。通常、同相ベースバンドVGA46Aは、同相ベースバンドVGAに対する参照テーブルからの、例えば図5のベースバンドVGA LUT117からの8ビット利得制御を有する。したがって、同相ベースバンドVGA46A内のスイッチセット124およびスイッチセット126はそれぞれの同相差分信号に対して最大8つのスイッチd0〜d7をそれぞれ含んでもよい。
説明目的のために、選択された通信モードの周波数帯域はここでは低周波数帯域とされている。他の実施形態では、選択された通信モードの周波数帯域は高周波数帯域であってもよい。同相ベースバンドVGA46AのトランジスタM8およびM7からの中間周波数同相差分信号は低域RFミキサ47Aに直接供給される。加えて、低域RFミキサ47AはLOシステムの低域同相LOバッファ89からRF同相差分信号VlopおよびVlomを受け取る。図6には示されていないが、低域RFミキサ47Aはまた、直交ベースバンドVGA46Bから中間周波数直交差分信号およびLOシステム42の低域直交LOバッファ90からRF直交差分信号を受け取る。
低域RFミキサ47Aは、低域LOバッファ89、90からのRF差分信号とVGAからの中間周波数差分信号を混合し、RF差分信号を生成する。低域RFミキサ47Aから出力されるRF差分信号ImixpおよびImixmは低域RF VGA48Aに供給される。
GSM(登録商標)通信モードでは、アップコンバータ44Aに入力される差分入力電流Idacp120およびIdacm122はディジタルコントローラ40からの利得制御設定によって変化しない。GSM(登録商標)通信モードでは、利得制御設定は固定される。プログラム可能なキャパシタC1およびC2の値は、10進値の9に設定され、自然電流の値はGSM(登録商標)通信モードに対して10進値の64に設定される。
CDMA通信モードでは、アップコンバータ44Aに入力される差分入力電流Idacp120およびIdacm122は、ベースバンドフィルタ45Aに対する利得制御信号の関数である、基準電流41を低減することにより減少する。差分入力電流が減少すると、gm2は低下する。これは同相ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅が低減される結果をもたらす。補正するために、gm1値は、M3およびM4を介して電流を増加することにより増加され、積gm1*gm2を一定に維持する。プログラム可能なキャパシタC1およびC2の値はCDMA通信モードに対して10進値の0に設定される。
図7は図4のアップコンバータ44とほぼ同一の別の例示的な実施形態であるアップコンバータ44Bを示している。説明目的のために、図7は、同相ベースバンドフィルタ45A、同相ベースバンドフィルタ46Aおよび低域RFミキサ47Aだけを示している。通常、アップコンバータ44Bはまた、直交ベースバンドフィルタ45B、直交ベースバンドVGA46Bおよび高域RFミキサ47Bも含む。直交ベースバンドフィルタ45Bは同相ベースバンドフィルタ45Aとほぼ同一であり、直交ベースバンドVGA46Bは同相ベースバンドVGA46Aとほぼ同一であり、高域RFミキサ47Bは低域RFミキサ47Aとほぼ同一であると考えてもよい。
アップコンバータ44Bは、MSM24のDAC38から同相直交(すなわちプラスおよびマイナス)入力信号IdacpおよびIdacmを受け取る。IdacpおよびIdacmは同相ベースバンドフィルタ45Aに入力される。同相ベースバンドフィルタ45Aは、キャパシタC1にIdacpおよびIdacmをそれぞれ一時保持する、トランジスタM1およびM2を含む。トランジスタM1およびM2は、ディジタルコントローラ40からのベースバンドフィルタ45に対する利得制御信号により設定されるパラメータに基づいて、同相差分入力電流IdacpおよびIdacmを低域通過フィルタリングする。通常、同相ベースバンドフィルタ45Aはベースバンドフィルタ45に対する参照テーブル、例えば図5からのベースバンドフィルタLUT116からの基準電流41を介する8ビット利得制御を有する。トランジスタM1およびM2は次に、同相帯域VGA46Aに含まれるキャパシタC2およびそれぞれのトランジスタM3およびM4にIdacpおよびIdacmの低域通過分を送る。
同相ベースバンドフィルタ45Aは以下の式により与えられる2次低域通過伝達関数を提供する。
Figure 0005726805
同相ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅はキャパシタC1およびC2の値を変更することにより制御されてもよい。同相ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅は、基準状態下で1MHzと5MHzの間で変更されてもよい。同相ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅は、選択された通信モード、例えばCDMAおよびGSM(登録商標)に対してキャパシタC1およびキャパシタC2を設定することにより変更される。同相ベースバンドフィルタ45Aのパラメータは2次伝達関数を与えるために選択されてもよい。
トランジスタM3はトランジスタM1からベースバンド同相プラス信号を増幅または減衰し、ディジタルコントローラ40からベースバンドVGAに対して利得制御信号により設定される利得に基づいて中間周波数同相プラス信号を生成する。加えて、トランジスタM4はトランジスタM2からベースバンド同相マイナス信号を増幅または減衰し、ディジタルコントローラ40からベースバンドVGAに対して利得制御信号により設定される利得に基づいて中間周波数同相マイナス信号を生成する。
説明目的のために、選択された通信モードの周波数帯域はここでは低周波数帯域とされる。他の実施形態では、選択された通信モードの周波数帯域は高周波数帯域であってもよい。同相帯域VGA46AのトランジスタM3およびM4からの中間周波数同相差分信号は低域RFミキサ47Aに直接供給される。加えて、低域RFミキサ47AはLOシステム42の低域同相LOバッファ89からRF同相差分信号VlopおよびVlomを受け取る。図7には示されていないが、低域RFミキサ47Aはまた直交ベースバンドVGA46Bから中間周波数直交差分信号およびLOシステム42の低域直交LOバッファ90からRF直交差分信号を受け取る。
低域RFミキサ47Aは低域LOバッファ89、90からのRF差分信号とVGA46からの中間周波数差分信号を混合し、RF差分信号を生成する。低域RFミキサ47Aから出力されるRF差分信号ImixpおよびImixmは低域RF VGA48Aに供給される。
GSM(登録商標)通信モードでは、アップコンバータ44Bに入力される差分入力電流IdacpおよびIdacmは、ディジタルコントローラ40からの利得制御設定値によって変化しない。GSM(登録商標)通信モードでは、利得制御設定は固定される。CDMA通信モードでは、アップコンバータに入力される差分入力電流Idacp120およびIdacm122は、ベースバンドフィルタ45に対する利得制御信号の関数である、基準電流41を低減することにより減少する。差分入力電流が減少すると、gm2は低下する。これは、同相ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅が低減されるという結果をもたらす。補正するために、gm1値を増加して積gm1*gm2を一定に保つ。
アップコンバータ44Bの図示された実施形態では、CDMA信号の位相は電圧PDM設定により変化し、望ましくない位相ステップを結果としてもたらす可能性がある。CDMA信号の変化を最小にするために、ベースバンドフィルタ45Aの帯域幅は、帯域幅が低減されたとしても位相への影響が最小になるように、CDMA通信モードに対して必要とされる帯域幅よりも広く設定される。CDMA信号の変動性を最小にするための別の方法は基準電流41の範囲を減少することである。別の方法は、入力電流と並列に電流を追加することにより、基準電流41は変化するがgm2を通して電流を一定に維持することである。
図8は、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRFミキサ47を駆動する、LOシステム24内のLOバッファ120の例示的な実施形態を示している。図4からのLOシステム24に関して上に説明されたとおり、LOバッファ130は、低周波数帯域に対する4除算モジュール88または高周波数帯域に対する2除算モジュール92のいずれかに対して、発振器87からのRF LO信号を一時保持することにより、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRFミキサ47の1つを駆動してもよい。
LOバッファ130は、電流を動的に供給および吸入できるプッシュプル増幅器を備える。差分入力電圧VinpおよびVinmが増加されると、トランジスタM1およびM2は負荷に電流を供給する。差分入力電圧が低下すると、トランジスタM1およびM2のドレイン電圧が増加する。これは、トランジスタM3およびM4のゲート電圧が増加する結果をもたらし、これは負荷からの電流の吸入に役立つ。LOバッファ130は次に選択された通信モードの周波数帯域に基づいて、4除算モジュール88または2除算モジュール92のいずれかに対して差分RF LO信号出力VopおよびVomを送る。
図9は図4の低周波LOバッファ89、90および高周波LOバッファ93、94のいずれかの例示的な実施形態を示している。選択された通信モードの周波数帯域が低周波数帯域である場合は、低域LOバッファ89および90は4除算モジュール88から差分信号を受信する。低域LOバッファ89および90は次に低域RFミキサ47Aに接続されている校正LOパスに差分出力を一時保持する。選択された通信モードの周波数帯域が高周波数帯域である場合は、高域LOバッファ93および94は2除算モジュール92から差分信号を受信する。高域LOバッファ93および94は次には高域RFミキサ47Bに接続されている校正LOパスに差分出力を一時保持する。
LOバッファ89、90、93または94は、4除算モジュール88または2除算モジュール92のいずれかからそれぞれの差分入力電圧VinpおよびVinmを受け取るソースフォロワトランジスタM1およびM2を含む。M1およびM2のゲートへのLO信号はAC結合されている。交差結合トランジスタM3およびM4は電流を吸入するのに役立ち、またオープンドレイン出力ステージでバイアス電流を設定する。LOバッファ89、90、93および94はまた、2つのダイオード接続トランジスタおよびレジスタを含む、バイアス回路136を含む。バイアス回路136はプラスRF信号に対してトランジスタM1およびM3における、およびマイナスRF信号に対してトランジスタM2およびM2における電圧降下を複製する。LOバッファ89、90、93または94は、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRFミキサ47の1つに対して差分RF LO信号、VlopおよびVlomを出力する。
図10は図4の高調波除去フィルタの例示的な実施形態を示している。説明目的のために、図10は高調波除去フィルタ95だけを示しており、このフィルタ95は低域RFミキサ47AからのRF差分信号をフィルタリングして、低域RF VGA48Aに供給する。高域RFミキサ47BからのRF差分信号をフィルタリングして高域RF VGA48Bに供給する高調波除去フィルタ99は、高調波除去フィルタ95とほぼ同一と考えてもよい。場合によっては、高調波除去フィルタをカスケード接続して、より高い除去を達成してもよい。
高調波除去フィルタ95は低域RFミキサ47AからRF差分信号IinpおよびIinmを受け取る。高調波除去フィルタ95は次に低域RFミキサ47AからRF差分信号の3次およびより高い高調波を除去する。LおよびC2の値は3次高調波で共振し、これにより、RF差分信号の3次高調波においてインピーダンスが極めて高くなる。この結果、低域RFミキサ47AからのRF差分信号がC1を通って流れ、これにより、高い周波数においてインピーダンスがより低くなる。高調波除去フィルタ95は次に、低域RF VGA48AにフィルタリングされたRF差分信号、IoutpおよびIoutmを送る。
高調波除去フィルタ95がアップコンバータ44に含まれていない場合、RF差分信号の高調波は、低域ドライバ増幅器50Aにおける3次非線形性のため、低域ドライバ増幅器50AにおいてRF差分信号の基本波と混合する。3次非線形性は送信機20の隣接チャネル漏れ比を低くする。送信機20の隣接チャネル洩れ比が向上するほど、送信機20における隣接チャネルの電力干渉はより少なくなる。
図11は図4のRF VGA48の例示的な実施形態を示している。説明目的のために、図9は、マイナスRF信号に対するマイナス減衰器138および低域RFミキサ47Aから受け取るプラスRF信号に対するプラス減衰器144を含む、低域RF VGA48Aのみを示している。高域RF VGA48Bは低域RF VGA48Aとほぼ同一と考えてもよい。通常、RF VGAは8スイッチセットおよび8ダンプスイッチセットにより制御される8ビット電流減衰器を備える。各電流減衰器は5つのバイナリ加重NFETおよび7つのサーモメータコード化ステージを備える。サーモメータコード化はディジタルコントローラ40からの利得制御信号を用いて出力電流の良好な線形性を維持するのに役立つ。図示された実施形態では、簡略化のために3つのスイッチだけが低域RF VGA48A内に示されている。
選択された通信モードの周波数帯域が低周波数帯域を備える場合、低域RF VGA48Aは、ディジタルコントローラ40から選択された通信モードの周波数帯域に関連するRF VGAの1つに対して利得制御信号により設定される利得に基づいて、低域RF ミキサ47AからのRF差分信号出力を増幅または減衰する。低域RF ミキサ47Aの差分出力電流は低域RF VGA48Aの入力、IinmおよびIinpに供給される。
マイナス減衰器138は利得制御信号により制御されるダンプスイッチセット140およびスイッチセット142を含む。ディジタルコントローラ40からの利得制御信号は、どの程度の差分入力電流が、スイッチセット142に基づいてマイナス減衰器138の出力Ioutmに送られるか、およびダンプスイッチセット140に基づいてマイナス減衰器138のダンプ出力Iout_dumpに送られるかを決定する。プラス減衰器144もまた利得制御信号により制御されるダンプスイッチセット146およびスイッチセット148を含む。ディジタルコントローラ40からの利得制御信号は、どの程度の差分入力電流が、スイッチセット148に基づいてプラス減衰器144の出力Ioutpに送られるか、およびダンプスイッチセット146に基づいてプラス減衰器144のダンプ出力Iout_dumpに送られるかを決定する。低域RF VGA48Aの配置は、要求される30dBの減衰より大きい、入力と出力との間の絶縁を維持するために重要である。
例えば、ディジタルコントローラ40からの利得制御信号はスイッチセット142および148のすべてをhighに設定すると(すなわち、ダンプスイッチセット140および146内のすべてのダンプスイッチをlowに設定する)、差分入力電流のすべては、それぞれの差分減衰器138および144の差分出力IoutmおよびIoutpに送られる。利得制御信号がスイッチセット142および148のすべてをlowに設定すると(すなわち、ダンプスイッチセット140および146内のすべてのダンプスイッチをhighに設定する)、差分入力電流のすべては、それぞれの差分減衰器138および144の差分ダンプ出力Iout_dumpに送られる。スイッチセットはバイナリ加重される。したがって、利得制御信号が、スイッチセット142および148内の一部のスイッチ(例えば3スイッチの2つ)だけをhighに設定する場合、差分入力電流の対応する量(例えば2/3)は差分減衰器の差分出力に送られ、差分入力電流の残りの量(例えば1/3)はダンプされる。
上述のとおり、図示された例では、スイッチセット142および148はそれぞれ、3つのスイッチd0〜d2だけを含み、ダンプスイッチセット140および142はそれぞれ3つのダンプスイッチd0b〜d2bだけを含む。通常、低域RF VGA48Aは、選択された通信モードの周波数帯域に関連するRF VGA48の1つに対する参照テーブル、例えば図5のRF VGA LUT118からの8ビット利得制御を有する。したがって、低域RF VGA48A内のスイッチセット142および148ならびにダンプスイッチセット140および146はそれぞれ最大8つのスイッチd0〜d7を含んでもよい。
図12は図4のドライバ増幅器50の1つの例示的な実施形態を示している。説明目的のために、図10は低域ドライバ増幅器50Aだけを示している。高域ドライバ増幅器50Bは低域ドライバ増幅器50Aとほぼ同一と考えてもよい。通常、ドライバ増幅器50は、利得制御線形性を向上するために、5つのバイナリ加重スイッチおよび3つのサーモメータコード化スイッチを含む8ビット制御を有する、8つのスイッチカスケードステージを含む。図示された実施形態では、簡略化のために2つのスイッチカスケードステージだけが低域ドライバ増幅器50A内に示されている。
図9の低域RF VGA48Aは、RF差分信号Ivga_pおよびIvga_mを変圧器96に出力し、RF差分信号から単一RF信号を生成する。入力信号は変圧器96を介して低域ドライバ増幅器50Aに供給される。変圧器96は約3:1の巻数比を有するように設計されてもよい。変圧器96は次にインピーダンス変換により電流利得を提供する。変圧器96の1次側は低域RF VGA48Aの差分出力に接続されている。変圧器96の1次側の中央タップは低域RFミキサ/VGAスタックに対してバイアスを提供する。変圧器96の1次側の入力インピーダンスは低域ドライバ増幅器50Aの反射入力インピーダンスにより設定される。この入力インピーダンスの実数部は、ボンドワイヤインダクタンスに低域ドライバ増幅器50Aの幅を掛けることにより近似的に設定される。図示された実施形態では、並列の4つのボンドワイヤを用いて、入力インピーダンスをより低くし、十分な利得を提供する。
変圧器96の2次側は、低域ドライバ増幅器50A内のバイナリおよびサーモメータデコード化スイッチカスケードステージ150Aおよび150Bに接続されている。トランジスタM1は変圧器96からステージ150Bに入力電流を接続し、トランジスタM2は変圧器96からステージ150Aに入力電流を接続する。トランジスタM1およびM2はバイナリ加重されている。したがって、ステージ150Aおよび150Bのそれぞれに供給される入力電流量はそれぞれのトランジスタM2およびM1の加重により決定される。低域ドライバ増幅器50Aはまた、ドライバ増幅器バイアス回路からバイアス入力電流Ida156を受け取る。Ida156は、変圧器96から低域ドライバ増幅器50A内の熱雑音を低減するトランジスタM0に入力される。
変圧器96を介してRF入力信号を受け取ると、ステージ150Aおよび150Bは、ディジタルコントローラ40から選択された通信モードの周波数帯域に関連するドライバ増幅器の1つに対して利得制御信号により設定された利得に基づいて、低域RF VGA48AからRF信号を増幅または減衰する。選択された通信モードに基づいて選択された出力ポートAおよびBに依存して、ステージ150Aはad0 154およびbd0 155の1つを受信し、ステージ150Bはad1 153およびbd1 154の1つを受け取る。d0およびd1の値はディジタルコントローラ40から選択された通信モードの周波数帯域に関連するドライバ増幅器の1つに対して利得制御信号により設定されてもよい。加えて、ステージ150A内のトランジスタM5およびM6の1つならびにステージ150BのトランジスタM3およびM4の1つだけが、選択された通信モードに関連付する選択された出力ポートに基づいてオンにされる。
スイッチカスケードステージ150Aおよび150Bは相互にほぼ同一であり、低域ドライバ増幅器50Aの出力ポートの選択された1つに共通ソースステージの出力電流da_outAおよびda_outBを送る。上述のとおり、ディジタルコントローラ40は選択された通信モード、例えばCDMAまたはGSM(登録商標)に基づいて出力ポートを選択する。例えば、出力ポートAは低域ドライバ増幅器50AのCDMA通信モード出力ポート97として設計されてもよい。加えて、出力ポートBは低域ドライバ増幅器50AのGSM(登録商標)通信モード出力ポート98として設計されてもよい
上述のとおり、図示された例では、低域ドライバ増幅器50Aは2つのスイッチカスケードステージ、入力d0を備える150Aおよび入力d1を備える150Bを含むだけである。通常、低域ドライバ増幅器50Aは、選択された通信モードの周波数帯域に関連するドライバ増幅器50に対する参照テーブル、例えば図5のドライバ増幅器LUT119からの8ビット利得制御を有する。したがって、低域ドライバ増幅器50Aは入力d0〜d7を備える最大8つスイッチカスケード状態を含んでもよい。
バイナリ加重ステージ150Aおよび150Bの出力は2つの出力コイルに結合されている。外部キャパシタと共にコイルを用いて、出力da_outAおよびda_outBを50オームに整合する。整合は大信号状態において最適化される。最大出力で、低域ドライバ増幅器50Aは約20mAでバイアスされてもよい。低域ドライバ増幅器50Aのバイアス電流は入力電圧Vinv_aおよびVinv_bが増加すると増加する。通常、低域ドライバ増幅器の利得制御領域は約33dBである。
図13はドライバ増幅器50の1つに対してバイアス入力電流を提供するドライバ増幅器バイアス回路160の例示的な実施形態を示している。図示された実施形態では、バイアス回路160は図10の低域ドライバ増幅器50AにIda156を提供する。低域ドライバ増幅器50Aのバイアス電流Ida156はダイオード接続デバイスに供給され、低域ドライバ増幅器50A内のトランジスタのゲート電圧は変圧器96の2次側を介してこのダイオードに接続されている。
ドライバ増幅器50は、プロセスおよび温度に関して利得変化を低減する特定のバイアス回路を要求する。バイアス回路160は入力電流I1 164およびI2 162を受け取る定数回路内にトランジスタM1からM9を備える。定数回路により、トランジスタM1の電流は1/μ*Cox*Rds_M4に比例する。ここで、Rds_M4はトランジスタM4のチャネル抵抗であり、これは精密な外部抵抗に正比例し、温度に反比例する。これは結果的に、低域ドライバ増幅器50Aに対してIda156のより高い増加をもたらし、これは、温度に関してバイアス回路160の利得を一定に保つのに役立つ。
多くの実施形態が説明されてきた。しかし、これらの実施形態に対する様々な変形例が可能であり、ここに提示された原理は同様に他の実施形態に適用されてもよい。ここに説明された方法は、ハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェアに実装されてもよい。これらの方法の様々なタスクが、マイクロプロセッサ、組み込み型コントローラまたはIPコアといった、論理素子の1つまたは複数のアレイにより実行可能である命令セットとして実現されてもよい。一例では、1つまたは複数のこのようなタスクは、携帯電話などの個人の通信デバイスの様々なデバイスの動作を制御するように構成される、移動局モデムチップまたはチップセット内で実行のために配置される。
本開示に説明された技術は、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、書換え可能ゲートアレイ(FPGA)または他の同等の論理デバイス内に実装されてもよい。ソフトウェアに実装される場合、技術は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、FLASHメモリなどといったコンピュータ読取可能媒体上に命令として組み込まれてもよい。命令によって、1つまたは複数のプロセッサは本開示に説明された特定の態様の機能を実行できる。
別の例として、一実施形態は、配線接続された回路として、特定用途向け集積回路に製造された回路構成として、または非揮発性記憶装置にロードされたファームウェアプログラムまたは機械読取可能コード(このようなコードはマイクロプロセッサといった論理素子アレイにより実行可能な命令である)としてデータ記憶媒体に読み込むかまたはデータ記憶媒体から読み出すソフトウェアプログラムとして、部分的または全体に実装されてもよい。データ記憶媒体は、半導体メモリ(動的または静的RAM、ROMおよび/またはフラッシュRAMを含むが、これ限定されない)あるいは強誘電性オーボニック高分子または位相変化メモリといった記憶素子アレイ、または磁気または光ディスクといったディスク媒体であってもよい。
本開示では、様々な技術が説明されてきた。例えば、マルチモードWCD内の可変RF変調器の単一変調パスにおける2つまたはそれ以上の異なる通信モードによる動作を可能にする技術が説明されている。マルチモードWCDは2つまたはそれ以上の通信モードにおける動作をサポートする。マルチモードWCDは無線通信システム内の基地局からサービス信号を検出し、検出されたサービス信号の通信モードに基づいて動作する通信モードを選択する。本明細書に説明されている技術により、マルチモードWCDは、選択された通信モードに基づいてRF変調器内の可変構成要素の利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧およびコモンモード電圧といったパラメータを設定できる。このように、可変RF変調器の単一変調パスは、マルチモードWCDが動作する通信モードに従って、WCDのユーザのオーディオまたはビデオ信号を処理するように設定されてもよい。
CDMAおよびGSM(登録商標)通信モードの高周波数帯域および低周波数帯域に関して主に説明されているが、本技術は、様々な実用可能な周波数帯域を含む追加の通信モードまたは異なる通信モードに適用されてもよい。加えて、本技術は本明細書ではWCDのRF変調器内で動作するとされている。しかし、本技術はまたWCDの送受信機内で動作するように適用されてもよい。例えば、技術は802.11送受信機内で動作してもよい。これらおよび他の実施形態は添付の特許請求の範囲の範囲内である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモード無線通信デバイス(WCD)に組み込まれた可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の通信モードを作動することと、
前記通信モードのうちの選択された1つに基づいて前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することによって、2つまたはそれ以上の通信モードの前記選択された1つに従ってマルチモードWCDのユーザからの信号を処理することと、を備える方法。
[2] 2つまたはそれ以上の通信モードを作動することは、前記可変RF変調器の前記単一変調パスにおいて符号分割多元接続(CDMA)通信モードおよびGSM(global system for mobile communication)通信モードを作動することを備える、[1]の方法。
[3] 前記GSM通信モードをサポートするために、前記可変RF変調器のCDMA変調パスを構成することをさらに備える、[2]の方法。
[4] 検出されたサービス信号の通信モードに基づいて、前記マルチモードWCDを作動する前記2つまたはそれ以上の通信モードのうちの1つを選択することをさらに備える、[1]の方法。
[5] 前記マルチモードWCDによってサポートされる前記2つまたはそれ以上の通信モードの内の第1の通信モードに準拠する第1サービス信号を検索することと、
前記マルチモードWCDが前記第1サービス信号を検出しないとき、前記2つまたはそれ以上の通信モードのうちの第2の通信モードに準拠する第2サービス信号を検索することと、をさらに備える、[4]の方法。
[6] 前記第1サービス信号は符号分割多元接続(CDMA)通信モードに準拠し、前記第2サービス信号はGSM(global system for mobile communication)通信モードに準拠する、[5]の方法。
[7] 命令を備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、プログラマブルプロセッサが、
2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモード無線通信デバイス(WCD)に組み込まれた可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の通信モードを作動し、
前記通信モードのうちの選択された1つに基づいて前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することによって、前記2つまたはそれ以上の通信モードの前記選択された1つに従って前記マルチモードWCDのユーザからの信号を処理する、ことができる、コンピュータ読取可能媒体。
[8] 命令をさらに備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、前記プログラマブルプロセッサは、検出されたサービス信号に基づいて前記マルチモードWCDを作動する前記2つまたはそれ以上の通信モードの内の1つを選択できる、[7]のコンピュータ読取可能媒体。
[9] 命令をさらに備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、プログラマブルプロセッサが、
前記マルチモードWCDによってサポートされる前記2つまたはそれ以上の通信モードの内の第1の通信モードに準拠する第1サービス信号を検索し、
前記マルチモードWCDが前記第1サービス信号を検出しないとき、前記2つまたはそれ以上の通信モードのうちの第2の通信モードに準拠する第2サービス信号を検索する、ことができる、[8]のコンピュータ読取可能媒体。
[10] 可変RF変調器を備える、2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモード無線通信デバイス(WCD)であって、前記可変RF変調器はこの可変RF変調器の単一変調パスにおいて前記2つまたはそれ以上の通信モードを作動し、
前記可変RF変調器は、前記通信モードのうちの選択された1つに基づいて前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することによって、前記2つまたはそれ以上の通信モードの前記選択された1つに従って前記マルチモードWCDのユーザからの信号を処理する、マルチモードWCD。
[11] 前記可変RF変調器は、前記可変RF変調器の前記単一変調パスにおいて前記符号分割多元接続(CDMA)通信モードおよびGSM(global system for mobile communication)通信モードを作動する、[10]のマルチモードWCD。
[12] 前記可変RF変調器は、前記GSM通信モードをサポートするために、前記可変RF変調器のCDMA変調パスを構成する、[11]のマルチモードWCD。
[13] 検出されたサービス信号に基づいて前記マルチモードWCDを作動する前記2つまたはそれ以上の1つの通信モードを選択する、移動局モデム(MSM)をさらに備える、[10]のマルチモードWCD。
[14] 前記MSMは、
前記マルチモードWCDによってサポートされる前記2つまたはそれ以上の通信モードの内の第1の通信モードに準拠する第1サービス信号を検索し、
前記マルチモードWCDが前記第1サービス信号を検出しないとき、前記2つまたはそれ以上の通信モードのうちの第2の通信モードに準拠する第2サービス信号を検索する、[13]のマルチモードWCD。
[15] 前記第1サービス信号は前記符号分割多元接続(CDMA)通信モードに準拠し、前記第2サービス信号はGSM(global system for mobile communication)通信モードに準拠する、[14]のマルチモードWCD。
[16] 前記可変構成要素のパラメータは利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧、およびコモンモード電圧のうちの1つまたは複数を備える、[10]のマルチモードWCD。
[17] 検出されたサービス信号に基づいてマルチモード無線通信デバイス(WCD)を作動する通信モードを選択することと、
前記選択された通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定することと、
前記決定されたパラメータに基づいて、前記マルチモードWCDに組み込まれた可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定することと、
前記選択された通信モードに従って、前記可変RF変調器により前記マルチモードWCDのユーザからの信号を処理することと、を備える方法。
[18] 前記通信モードを選択することは、
前記検出されたサービス信号が第1通信モードに準拠するとき、前記マルチモードWCDによってサポートされる第1通信モードを選択し、このモードにおいて前記マルチモードWCDを作動することと、
前記検出されたサービス信号が第2通信モードに準拠するとき、前記マルチモードWCDによってサポートされる第2通信モードを選択し、このモードにおいて前記マルチモードWCDを作動することと、を備える、[17]の方法。
[19] 前記検出されたサービス信号が準拠する通信モードと、前記検出されたサービス信号が作動する前記通信モードの周波数帯域とを決定することと、
前記検出されたサービス信号が準拠する前記通信モードに基づいて前記マルチモードWCDを作動する前記通信モードを選択することと、
前記サービス信号が作動する前記信モードの前記周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定することと、をさらに備える、[17]の方法。
[20] 前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿って前記可変構成要素のパラメータを設定することが、前記決定されたパラメータに基づいて前記可変RF変調器に含まれるディジタルコントローラにより前記可変構成要素のそれぞれに対する利得制御信号を生成することを備える、[17]の方法。
[21] 前記ディジタルコントローラは、前記可変構成要素のそれぞれに対応する参照テーブルを含み、
利得制御信号を生成することは、前記可変構成要素のそれぞれに対する利得範囲と利得率に基づいて前記参照テーブルの可変構成要素を参照することで、前記可変構成要素のそれぞれに対して利得制御信号を生成することを備える、[20]の方法。
[22] 前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿った前記可変構成要素は、ベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を備え、
前記可変構成要素のパラメータを設定することは、
基準電流を介して前記ベースバンドフィルタのパラメータを設定することと、
前記ベースバンド可変利得増幅器のパラメータを設定することと、
前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記RF可変利得増幅器のパラメータを設定することと、
前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記ドライバ増幅器のパラメータを設定することと、を備える、[17]の方法。
[23] 前記マルチモードWCDのユーザからの信号を処理することは、
前記パラメータ設定に基づいて、前記ベースバンドフィルタによりベースバンドユーザ信号をフィルタリングすることと、
前記パラメータ設定に基づいて、前記ベースバンド可変利得増幅器により前記ベースバンドユーザ信号を増幅して中間周波数ユーザ信号を生成することと、
前記中間周波数ユーザ信号を、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連するRFミキサに供給することと、
前記RFミキサにより前記中間周波数ユーザ信号と局部発振器からのRF信号とを混合してRFユーザ信号を生成することと、
前記パラメータ設定に基づいて、前記RF可変利得増幅器の1つにより前記RFユーザ信号を減衰することと、
前記パラメータ設定に基づいて、前記ドライバ増幅器の前記1つにより前記RFユーザ信号を増幅して、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を供給することと、を備える、[22]の方法。
[24] 前記選択された通信モードに基づいて前記可変RF変調器の出力ポートを選択することと、
前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有する前記処理されたユーザ信号を、前記選択された出力ポートを介して、前記マルチモードWCDに組み込まれた前記可変RF変調器から送信機に送ることと、をさらに備える、[17]の方法。
[25] 命令を備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、プログラマブルプロセッサが、
検出されたサービス信号に基づいてマルチモード無線通信デバイス(WCD)を作動する通信モードを選択し、
前記選択された通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定し、
前記決定されたパラメータに基づいて、前記マルチモードWCDに組み込まれた可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定し、
前記選択されたモードに従って、前記可変RF変調器により前記マルチモードWCDのユーザからの信号を処理する、ことができる、コンピュータ読取可能媒体。
[26] 前記命令によって、前記プログラマブルプロセッサは、前記決定されたパラメータに基づいて、前記可変RF変調器に含まれるディジタルコントローラにより前記構成要素のそれぞれに対する利得制御信号を生成できる、[25]のコンピュータ読取可能媒体。
[27] 前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿った前記可変構成要素は、ベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を備え、前記命令によって、前記プログラマブルプロセッサは、
基準電流を介する前記パラメータ設定に基づいて、前記ベースバンドフィルタによりベースバンドユーザ信号をフィルタリングし、
前記パラメータ設定に基づいて、前記ベースバンド可変利得増幅器により前記ベースバンドユーザ信号を増幅して中間周波数ユーザ信号を生成し、
前記中間周波数ユーザ信号を、前記選択された前記通信モードの前記周波数帯域に関連するRFミキサに供給し、
前記RFミキサにより前記中間周波数ユーザ信号と局部発振器からのRF信号とを混合してRFユーザ信号を生成し、
前記パラメータ設定に基づいて、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記RF可変利得増幅器の1つにより前記RFユーザ信号を減衰し、
前記パラメータ設定に基づいて、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記ドライバ増幅器の1つにより前記RFユーザ信号を増幅して、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を提供する、ことができる、[25]のコンピュータ読取可能媒体。
[28] 命令をさらに備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、前記プログラマブルプロセッサは、
前記選択された通信モードに基づいて前記可変RF変調器の出力ポートを選択し、
前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有する前記処理されたユーザ信号を、前記選択された出力ポートを介して、前記マルチモードWCDに組み込まれた前記可変RF変調器から送信機に送る、ことができる、[25]のコンピュータ読取可能媒体。
[29] サービス信号を検出する受信機と、
前記検出されたサービス信号に基づいて前記マルチモードWCDを作動する通信モードを選択し、前記選択された通信モードに周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定する、移動局モデム(MSM)と、
前記MSMからの前記決定されたパラメータに基づいて、前記可変RF変調器の単一変調パスに沿って可変構成要素のパラメータを設定する、ディジタルコントローラを含む可変無線周波数(RF)変調器と、を備え、
前記可変RF変調器は前記選択された通信モードに従って、前記WCDのユーザからの信号を処理する、マルチモード無線通信デバイス(WCD)。
[30] 前記MSMは、
前記検出されたサービス信号が第1通信モードに準拠するとき、前記マルチモードWCDによってサポートされる第1通信モードを選択し、このモードにおいて前記マルチモードWCDを作動し、
前記検出されたサービス信号が第2通信モードに準拠するとき、前記マルチモードWCDによってサポートされる第2通信モードを選択し、このモードにおいて前記マルチモードWCDを作動する、[29]のマルチモードWCD。
[31] 前記MSMは、
前記検出されたサービス信号が準拠する通信モードと、前記検出されたサービス信号が作動する前記通信モードの周波数帯域とを決定し、
前記検出されたサービス信号が準拠する前記通信モードに基づいて前記マルチモードWCDを作動する前記通信モードを選択し、
前記サービス信号が作動する前記信モードの前記周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定する、[29]のマルチモードWCD。
[32] 前記可変RF変調器に含まれる前記ディジタルコントローラは、前記MSMからの決定されたパラメータに基づいて前記可変構成要素のそれぞれに対する利得制御信号を生成する、[29]のマルチモードWCD。
[33] 前記ディジタルコントローラは、
前記可変構成要素のそれぞれに対応する参照テーブルを含み、
前記可変構成要素のそれぞれに対する利得範囲と利得率に基づいて前記参照テーブルのそれぞれの可変構成要素により、前記可変構成要素のそれぞれに対して利得制御信号を生成する、[32]のマルチモードWCD。
[34] 前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿った前記可変構成要素は、ベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を備え、
前記ディジタルコントローラは、
基準電流を介して前記ベースバンドフィルタのパラメータを設定し、
前記ベースバンド可変利得増幅器のパラメータを設定し、
前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記RF可変利得増幅器のパラメータを設定し、
前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記ドライバ増幅器のパラメータを設定する、[29]のマルチモードWCD。
[35] 前記ベースバンドフィルタは、前記パラメータ設定に基づいてベースバンドユーザ信号をフィルタリングし、
前記ベースバンド可変利得増幅器は、前記パラメータ設定に基づいて前記ベースバンドユーザ信号を増幅して、中間周波数ユーザ信号を生成し、前記中間周波数ユーザ信号を、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連するRFミキサに供給し、
前記RFミキサは、前記中間周波数ユーザ信号と局部発振器からのRF信号とを混合してRFユーザ信号を生成し、
前記RF可変利得増幅器の1つは、前記パラメータ設定に基づいて前記RFユーザ信号を減衰し、
前記ドライバ増幅器の1つは、前記パラメータ設定に基づいて前記RFユーザ信号を増幅して、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を提供する、[34]のマルチモードWCD。
[36] 前記ディジタルコントローラは、前記選択された通信モードに基づいて前記可変RF変調器に含まれるドライバ増幅器の出力ポートを選択し、
前記ドライバ増幅器は、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有する前記処理されたユーザ信号を、前記選択された出力ポートを介して、前記マルチモードWCDに組み込まれた前記可変RF変調器から送信機に送る、[29]のマルチモードWCD。
[37] 前記RF変調器はアップコンバータを含み、
前記アップコンバータは、
ベースバンドユーザ信号を低域通過フィルタリングするカスケードトランジスタと、パラメータ設定に従ってベースバンドフィルタの帯域幅を制御するキャパシタとを有するバースバンドフィルタと、
パラメータ設定によって設定されるトランジスタビットスイッチに従って、前記ベースバンドフィルタからの前記ベースバンドユーザ信号を増幅する電流ミラーを形成する、トランジスタペアを有するベースバンド可変利得増幅器と、
前記ベースバンド可変利得増幅器からの中間周波数ユーザ信号と局部発振器からのRF信号とを混合してRFユーザ信号を生成する、トランジスタペアを有するRFミキサと、を備える、[29]のマルチモードWCD。
[38] 前記RF変調器は、RFユーザ信号を減衰するために、パラメータ設定によって設定されるトランジスタビットスイッチを有するRF可変利得増幅器を含む、[29]のマルチモードWCD。
[39] 前記RF変調器は、スイッチカスケードステージを受信されたRFユーザ信号に接続するトランジスタを有するドライバ増幅器を含み、
前記スイッチカスケードステージは、パラメータ設定に従って前記受け取られたRFユーザ信号を増幅して、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を提供する、[29]のマルチモードWCD。
[40] 前記RF変調器は、前記ドライバ増幅器の熱雑音を低減するために、ドライバ増幅器に対するバイアス入力電流を生成するトランジスタ定数回路を有するドライバ増幅器バイアス回路を備えた[39]のマルチモードWCD。
[41] 前記マルチモードWCDは2つまたはそれ以上の通信モードをサポートする、[29]のマルチモードWCD。
[42] 前記選択された通信モードは、前記符号分割多元接続(CDMA)通信モードまたはGSM(global system for mobile communication)通信モードのうちの1つを備える、[29]のマルチモードWCD。
[43] 前記選択された通信モードの前記周波数帯域は、前記選択された通信モードの高周波数帯域または低周波数帯域のうちの1つを備える、[29]のマルチモードWCD。
[44] 前記可変構成要素のパラメータは、利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧、およびコモンモード電圧のうちの1つまたは複数を備える、[29]のマルチモードWCD。

Claims (44)

  1. 2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモード無線通信デバイス(WCD)に組み込まれた可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の通信モードを作動することと、
    基地局からのサービス信号を検出し、検出結果に基づいて前記通信モードのうちの1つを選択し、前記通信モードのうちの選択された1つに基づいて前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿って少なくともベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を含む可変構成要素のうち、前記ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器それぞれのパラメータを直接設定し、前記ベースバンドフィルタのパラメータを、基準電流を介して設定することによって、2つまたはそれ以上の通信モードの前記選択された1つに従ってマルチモードWCDのユーザからの信号を前記可変構成要素により処理することと、
    を備える方法。
  2. 2つまたはそれ以上の通信モードを作動することは、前記可変RF変調器の前記単一変調パスにおいて符号分割多元接続(CDMA)通信モードおよびGSM(global system for mobile communication)通信モードを作動することを備える、請求項1の方法。
  3. 2つまたはそれ以上の通信モードを作動することは、前記可変RF変調器のCDMA変調パスにおいて前記GSM通信モードを作動することをさらに備える、請求項2の方法。
  4. 検出されたサービス信号の通信モードに基づいて、前記マルチモードWCDを作動する前記2つまたはそれ以上の通信モードのうちの1つを選択することをさらに備える、請求項1の方法。
  5. 前記マルチモードWCDによってサポートされる前記2つまたはそれ以上の通信モードの内の第1の通信モードに準拠する第1サービス信号を検索することと、
    前記マルチモードWCDが前記第1サービス信号を検出しないとき、前記2つまたはそれ以上の通信モードのうちの第2の通信モードに準拠する第2サービス信号を検索することと、をさらに備える、請求項4の方法。
  6. 前記第1サービス信号は符号分割多元接続(CDMA)通信モードに準拠し、前記第2サービス信号はGSM(global system for mobile communication)通信モードに準拠する、請求項5の方法。
  7. 命令を備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、プログラマブルプロセッサが、
    2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモード無線通信デバイス(WCD)に組み込まれた可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスにおいて2つまたはそれ以上の通信モードを作動し、
    基地局からのサービス信号を検出し、検出結果に基づいて前記通信モードのうちの1つを選択し、前記通信モードのうちの選択された1つに基づいて前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿って少なくともベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を含む可変構成要素のうち、前記ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器それぞれのパラメータを直接設定し、前記ベースバンドフィルタのパラメータを、基準電流を介して設定することによって、2つまたはそれ以上の通信モードの前記選択された1つに従ってマルチモードWCDのユーザからの信号を前記可変構成要素により処理する、
    ことができる、コンピュータ読取可能媒体。
  8. 命令をさらに備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、前記プログラマブルプロセッサは、検出されたサービス信号に基づいて前記マルチモードWCDを作動する前記2つまたはそれ以上の通信モードの内の1つを選択できる、請求項7のコンピュータ読取可能媒体。
  9. 命令をさらに備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、プログラマブルプロセッサが、
    前記マルチモードWCDによってサポートされる前記2つまたはそれ以上の通信モードの内の第1の通信モードに準拠する第1サービス信号を検索し、
    前記マルチモードWCDが前記第1サービス信号を検出しないとき、前記2つまたはそれ以上の通信モードのうちの第2の通信モードに準拠する第2サービス信号を検索する、ことができる、
    請求項8のコンピュータ読取可能媒体。
  10. 可変RF変調器を備える、2つまたはそれ以上の通信モードをサポートするマルチモード無線通信デバイス(WCD)であって、前記可変RF変調器はこの可変RF変調器の単一変調パスにおいて前記2つまたはそれ以上の通信モードを作動し、
    前記可変RF変調器は、基地局からのサービス信号を検出し、検出結果に基づいて前記通信モードのうちの1つを選択し、前記通信モードのうちの選択された1つに基づいて前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿って少なくともベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を含む可変構成要素のうち、前記ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器それぞれのパラメータを直接設定し、前記ベースバンドフィルタのパラメータを、基準電流を介して設定することによって、2つまたはそれ以上の通信モードの前記選択された1つに従ってマルチモードWCDのユーザからの信号を前記可変構成要素により処理する、
    マルチモードWCD。
  11. 前記可変RF変調器は、前記可変RF変調器の前記単一変調パスにおいて前記符号分割多元接続(CDMA)通信モードおよびGSM(global system for mobile communication)通信モードを作動する、請求項10のマルチモードWCD。
  12. 前記可変RF変調器は、前記可変RF変調器のCDMA変調パスにおいて前記GSM通信モードを作動する、請求項11のマルチモードWCD。
  13. 検出されたサービス信号に基づいて前記マルチモードWCDを作動する前記2つまたはそれ以上の1つの通信モードを選択する、移動局モデム(MSM)をさらに備える、請求項10のマルチモードWCD。
  14. 前記MSMは、
    前記マルチモードWCDによってサポートされる前記2つまたはそれ以上の通信モードの内の第1の通信モードに準拠する第1サービス信号を検索し、
    前記マルチモードWCDが前記第1サービス信号を検出しないとき、前記2つまたはそれ以上の通信モードのうちの第2の通信モードに準拠する第2サービス信号を検索する、
    請求項13のマルチモードWCD。
  15. 前記第1サービス信号は前記符号分割多元接続(CDMA)通信モードに準拠し、前記第2サービス信号はGSM(global system for mobile communication)通信モードに準拠する、請求項14のマルチモードWCD。
  16. 前記可変構成要素のパラメータは利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧、およびコモンモード電圧のうちの1つまたは複数を備える、請求項10のマルチモードWCD。
  17. 検出されたサービス信号に基づいてマルチモード無線通信デバイス(WCD)を作動する通信モードを選択することと、
    前記選択された通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定することと、
    前記決定されたパラメータに基づいて、前記マルチモードWCDに組み込まれた可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスに沿って少なくともベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を含む可変構成要素のうち、前記ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器それぞれのパラメータを直接設定し、前記ベースバンドフィルタのパラメータを、基準電流を介して設定することと、
    前記選択された通信モードに従って、前記可変構成要素により前記マルチモードWCDのユーザからの信号を処理することと、
    を備える方法。
  18. 前記通信モードを選択することは、
    前記検出されたサービス信号が第1通信モードに準拠するとき、前記マルチモードWCDによってサポートされる第1通信モードを選択し、このモードにおいて前記マルチモードWCDを作動することと、
    前記検出されたサービス信号が第2通信モードに準拠するとき、前記マルチモードWCDによってサポートされる第2通信モードを選択し、このモードにおいて前記マルチモードWCDを作動することと、
    を備える、請求項17の方法。
  19. 前記検出されたサービス信号が準拠する通信モードと、前記検出されたサービス信号が作動する前記通信モードの周波数帯域とを決定することと、
    前記検出されたサービス信号が準拠する前記通信モードに基づいて前記マルチモードWCDを作動する前記通信モードを選択することと、
    前記サービス信号が作動する前記信モードの前記周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定することと、
    をさらに備える、請求項17の方法。
  20. 前記可変RF変調器の前記単一変調パスに沿って前記可変構成要素のパラメータを設定することが、前記決定されたパラメータに基づいて前記可変RF変調器に含まれるディジタルコントローラにより前記可変構成要素のそれぞれに対する利得制御信号を生成することを備える、請求項17の方法。
  21. 前記ディジタルコントローラは、前記可変構成要素のそれぞれに対応する参照テーブルを含み、
    利得制御信号を生成することは、前記可変構成要素のそれぞれに対する利得範囲と利得率に基づいて前記参照テーブルの可変構成要素を参照することで、前記可変構成要素のそれぞれに対して利得制御信号を生成することを備える、
    請求項20の方法。
  22. 前記可変構成要素のパラメータを設定することは、
    基準電流を介して前記ベースバンドフィルタのパラメータを設定することと、
    前記ベースバンド可変利得増幅器のパラメータを設定することと、
    前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記RF可変利得増幅器のパラメータを設定することと、
    前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記ドライバ増幅器のパラメータを設定することと、を備える、
    請求項17の方法。
  23. 前記マルチモードWCDのユーザからの信号を処理することは、
    前記パラメータ設定に基づいて、前記ベースバンドフィルタによりベースバンドユーザ信号をフィルタリングすることと、
    前記パラメータ設定に基づいて、前記ベースバンド可変利得増幅器により前記ベースバンドユーザ信号を増幅して中間周波数ユーザ信号を生成することと、
    前記中間周波数ユーザ信号を、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連するRFミキサに供給することと、
    前記RFミキサにより前記中間周波数ユーザ信号と局部発振器からのRF信号とを混合してRFユーザ信号を生成することと、
    前記パラメータ設定に基づいて、前記RF可変利得増幅器の1つにより前記RFユーザ信号を減衰することと、
    前記パラメータ設定に基づいて、前記ドライバ増幅器の前記1つにより前記RFユーザ信号を増幅して、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を供給することと、を備える、
    請求項22の方法。
  24. 前記選択された通信モードに基づいて前記可変RF変調器の出力ポートを選択することと、
    前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有する前記処理されたユーザ信号を、前記選択された出力ポートを介して、前記マルチモードWCDに組み込まれた前記可変RF変調器から送信機に送ることと、
    をさらに備える、請求項17の方法。
  25. 命令を備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、プログラマブルプロセッサが、
    検出されたサービス信号に基づいてマルチモード無線通信デバイス(WCD)を作動する通信モードを選択し、
    前記選択された通信モードの周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定し、
    前記決定されたパラメータに基づいて、前記マルチモードWCDに組み込まれた可変無線周波数(RF)変調器の単一変調パスに沿って少なくともベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を含む可変構成要素のうち、前記ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器それぞれのパラメータを直接設定し、前記ベースバンドフィルタのパラメータを基準電流を介して設定し、
    前記選択されたモードに従って、前記可変構成要素により前記マルチモードWCDのユーザからの信号を処理する、
    ことができる、コンピュータ読取可能媒体。
  26. 前記命令によって、前記プログラマブルプロセッサは、前記決定されたパラメータに基づいて、前記可変RF変調器に含まれるディジタルコントローラにより前記構成要素のそれぞれに対する利得制御信号を生成できる、請求項25のコンピュータ読取可能媒体。
  27. 前記命令によって、前記プログラマブルプロセッサは、
    基準電流を介する前記パラメータ設定に基づいて、前記ベースバンドフィルタによりベースバンドユーザ信号をフィルタリングし、
    前記パラメータ設定に基づいて、前記ベースバンド可変利得増幅器により前記ベースバンドユーザ信号を増幅して中間周波数ユーザ信号を生成し、
    前記中間周波数ユーザ信号を、前記選択された前記通信モードの前記周波数帯域に関連するRFミキサに供給し、
    前記RFミキサにより前記中間周波数ユーザ信号と局部発振器からのRF信号とを混合してRFユーザ信号を生成し、
    前記パラメータ設定に基づいて、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記RF可変利得増幅器の1つにより前記RFユーザ信号を減衰し、
    前記パラメータ設定に基づいて、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記ドライバ増幅器の1つにより前記RFユーザ信号を増幅して、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を提供する、
    ことができる、請求項25のコンピュータ読取可能媒体。
  28. 命令をさらに備えるコンピュータ読取可能媒体であって、前記命令によって、前記プログラマブルプロセッサは、
    前記選択された通信モードに基づいて前記可変RF変調器の出力ポートを選択し、
    前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有する前記処理されたユーザ信号を、前記選択された出力ポートを介して、前記マルチモードWCDに組み込まれた前記可変RF変調器から送信機に送る、
    ことができる、請求項25のコンピュータ読取可能媒体。
  29. サービス信号を検出する受信機と、
    前記検出されたサービス信号に基づいて前記マルチモードWCDを作動する通信モードを選択し、前記選択された通信モードに周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定する、移動局モデム(MSM)と、
    前記MSMからの前記決定されたパラメータに基づいて、前記可変RF変調器の単一変調パスに沿って少なくともベースバンドフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器を含む可変構成要素のうち、前記ベースバンド可変利得増幅器、RF可変利得増幅器、およびドライバ増幅器それぞれのパラメータを直接設定し、前記ベースバンドフィルタのパラメータを基準電流を介して設定する、ディジタルコントローラを含む可変無線周波数(RF)変調器と、を備え、
    前記可変構成要素は前記選択された通信モードに従って、前記WCDのユーザからの信号を処理する、
    マルチモード無線通信デバイス(WCD)。
  30. 前記MSMは、
    前記検出されたサービス信号が第1通信モードに準拠するとき、前記マルチモードWCDによってサポートされる第1通信モードを選択し、このモードにおいて前記マルチモードWCDを作動し、
    前記検出されたサービス信号が第2通信モードに準拠するとき、前記マルチモードWCDによってサポートされる第2通信モードを選択し、このモードにおいて前記マルチモードWCDを作動する、
    請求項29のマルチモードWCD。
  31. 前記MSMは、
    前記検出されたサービス信号が準拠する通信モードと、前記検出されたサービス信号が作動する前記通信モードの周波数帯域とを決定し、
    前記検出されたサービス信号が準拠する前記通信モードに基づいて前記マルチモードWCDを作動する前記通信モードを選択し、
    前記サービス信号が作動する前記信モードの前記周波数帯域に対するパラメータおよび出力電力を決定する、
    請求項29のマルチモードWCD。
  32. 前記可変RF変調器に含まれる前記ディジタルコントローラは、前記MSMからの決定されたパラメータに基づいて前記可変構成要素のそれぞれに対する利得制御信号を生成する、請求項29のマルチモードWCD。
  33. 前記ディジタルコントローラは、
    前記可変構成要素のそれぞれに対応する参照テーブルを含み、
    前記可変構成要素のそれぞれに対する利得範囲と利得率に基づいて前記参照テーブルのそれぞれの可変構成要素により、前記可変構成要素のそれぞれに対して利得制御信号を生成する、
    請求項32のマルチモードWCD。
  34. 前記ディジタルコントローラは、
    基準電流を介して前記ベースバンドフィルタのパラメータを設定し、
    前記ベースバンド可変利得増幅器のパラメータを設定し、
    前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記RF可変利得増幅器のパラメータを設定し、
    前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連する前記ドライバ増幅器のパラメータを設定する、
    請求項29のマルチモードWCD。
  35. 前記ベースバンドフィルタは、前記パラメータ設定に基づいてベースバンドユーザ信号をフィルタリングし、
    前記ベースバンド可変利得増幅器は、前記パラメータ設定に基づいて前記ベースバンドユーザ信号を増幅して、中間周波数ユーザ信号を生成し、前記中間周波数ユーザ信号を、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に関連するRFミキサに供給し、
    前記RFミキサは、前記中間周波数ユーザ信号と局部発振器からのRF信号とを混合してRFユーザ信号を生成し、
    前記RF可変利得増幅器の1つは、前記パラメータ設定に基づいて前記RFユーザ信号を減衰し、
    前記ドライバ増幅器の1つは、前記パラメータ設定に基づいて前記RFユーザ信号を増幅して、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を提供する、
    請求項34のマルチモードWCD。
  36. 前記ディジタルコントローラは、前記選択された通信モードに基づいて前記可変RF変調器に含まれるドライバ増幅器の出力ポートを選択し、
    前記ドライバ増幅器は、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を有する前記処理されたユーザ信号を、前記選択された出力ポートを介して、前記マルチモードWCDに組み込まれた前記可変RF変調器から送信機に送る、
    請求項29のマルチモードWCD。
  37. 前記RF変調器はアップコンバータを含み、
    前記アップコンバータは、
    ベースバンドユーザ信号を低域通過フィルタリングするカスケードトランジスタと、パラメータ設定に従ってベースバンドフィルタの帯域幅を制御するキャパシタとを有するバースバンドフィルタと、
    パラメータ設定によって設定されるトランジスタビットスイッチに従って、前記ベースバンドフィルタからの前記ベースバンドユーザ信号を増幅する電流ミラーを形成する、トランジスタペアを有するベースバンド可変利得増幅器と、
    前記ベースバンド可変利得増幅器からの中間周波数ユーザ信号と局部発振器からのRF信号とを混合してRFユーザ信号を生成する、トランジスタペアを有するRFミキサと、を備える、
    請求項29のマルチモードWCD。
  38. 前記RF変調器は、RFユーザ信号を減衰するために、パラメータ設定によって設定されるトランジスタビットスイッチを有するRF可変利得増幅器を含む、請求項29のマルチモードWCD。
  39. 前記RF変調器は、スイッチカスケードステージを受信されたRFユーザ信号に接続するトランジスタを有するドライバ増幅器を含み、
    前記スイッチカスケードステージは、パラメータ設定に従って前記受け取られたRFユーザ信号を増幅して、前記選択された通信モードの前記周波数帯域に対して十分な利得および出力電力を提供する、
    請求項29のマルチモードWCD。
  40. 前記RF変調器は、前記ドライバ増幅器の熱雑音を低減するために、ドライバ増幅器に対するバイアス入力電流を生成するトランジスタ定数回路を有するドライバ増幅器バイアス回路を備えた請求項39のマルチモードWCD。
  41. 前記マルチモードWCDは2つまたはそれ以上の通信モードをサポートする、請求項29のマルチモードWCD。
  42. 前記選択された通信モードは、前記符号分割多元接続(CDMA)通信モードまたはGSM(global system for mobile communication)通信モードのうちの1つを備える、請求項29のマルチモードWCD。
  43. 前記選択された通信モードの前記周波数帯域は、前記選択された通信モードの高周波数帯域または低周波数帯域のうちの1つを備える、請求項29のマルチモードWCD。
  44. 前記可変構成要素のパラメータは、利得、帯域幅、バイアス電流、バイアス電圧、およびコモンモード電圧のうちの1つまたは複数を備える、請求項29のマルチモードWCD。
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