JP5724913B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本明細書が開示する技術は、スイッチング素子を備える電力変換装置に関する。特に、スイッチング素子の短絡故障を検知する機能を備える電力変換装置に関する。
電圧コンバータやインバータなどの電力変換装置は、パワー素子とも呼ばれるトランジスタをスイッチング素子として備える。ハイブリッド車を含む電気自動車ではモータの定格出力が数十キロワットであるため、スイッチング素子の負荷も大きい。それゆえ、スイッチング素子が故障する虞もある。スイッチング素子の故障に速やかに対処し、可能であれば健全なスイッチング素子だけで走行を続けられることが望ましい。また、スイッチング素子の故障に起因する他の素子/デバイスの二次的な故障は避けることが望ましい。例えば特許文献1には、複数のモータが共通の出力軸に連結された電気自動車において、一方のモータで異常が発生した場合に他方のモータを使って走行を継続する際に故障したモータの駆動回路の素子を保護する技術が開示されている。
また、健全なスイッチング素子だけで走行を継続するためには、どの素子が故障しているかを早期に特定する必要がある。例えば特許文献2には、スイッチング素子としてセンスエミッタを備えるセンス機能付きのIGBTを採用し、スイッチング素子のクラック発生を検知する技術が開示されている。なお、センス機能付きIGBTとは、素子内のエミッタ電極の一部(小部分)が分割されているIGBTである。その小部分をセンスエミッタと称する。なお、残りの大きな部分はメインエミッタと称されることがある。センス機能とは、メインエミッタを通常のエミッタ電極として用い、センスエミッタに流れるわずかな電流を利用してIGBT(トランジスタ)を診断する機能を意味する。特許文献2の技術は、センスエミッタを流れる電流を計測し、その電流の大きさが所定の許容範囲を外れたらクラックが発生していると判断する。
特開2009−195026号公報 特開2007−040817号公報
スイッチング素子として用いられるトランジスタの故障には短絡故障とオープン故障の2通りがある。オープン故障は電流が流れなくなるので他の素子への影響は少ないが、短絡故障は電流が流れ続けることになり、他の素子への影響が大きい。本明細書が開示する技術は、過電流を検知するとともに、過電流を生じたトランジスタが短絡故障であるか否かを速やかに判断することのできる電力変換装置を提供する。
本明細書が開示する技術もセンスエミッタを備えるセンス機能付きトランジスタを採用する。そのようなトランジスタは、典型的にはIGBTである。通常、電力変換装置は、トランジスタ(IGBT)とセットでトランジスタのゲートにPWM信号を送るドライバ(ドライバIC)を備える。ドライバは、夫々のトランジスタに対して一つずつ備えられている。本明細書が開示する電力変換装置は、一端がセンスエミッタと接続しており他端がグランドに接続している抵抗と、センスエミッタの電圧と予め定められた第1電圧を比較する第1コンパレータと、センスエミッタの電圧と第1電圧よりも低い予め定められた第2電圧を比較する第2コンパレータを備える。そして、上記したドライバを、トランジスタのゲートにLow電位を印加している間に第2コンパレータの出力が第2電圧よりもセンスエミッタの電圧が高いことを示す信号を出力している場合にそのトランジスタが短絡していることを示す信号を出力するように構成する。なお、トランジスタを駆動するドライバ(ドライバIC)はデジタル素子であり、「Low電位」、「High電位」とは、デジタル回路における二値化信号を意味する。また、以下では、上記の通りに構成されているドライバと第1、第2コンパレータと抵抗で構成される回路を「短絡検知回路」と称する場合がある。
上記の抵抗は、いわゆるシャント抵抗であり、センスエミッタに流れる電流の大きさを電圧の大きさとして計測するために備えられている。即ち、センスエミッタを流れる電流の大きさ変化に応じてシャント抵抗の高電位側の電圧が変化する。シャント抵抗の高電位側の電圧を「センスエミッタの電圧」と称する。即ち、センスエミッタの電圧を故障判定の基準とする。第1コンパレータは、過電流を検知するために設けられている。第1コンパレータは、センスエミッタの電圧を予め定められた第1電圧と比較する。具体的には、第1コンパレータの非反転入力にセンスエミッタが接続しており反転入力に第1電圧が印加されている。第1電圧は過電流であるか否かの基準に定められており、第1コンパレータの出力がHigh電位のとき、即ち、センスエミッタ電圧が第1電圧よりも高い場合、ドライバは、そのスイッチング素子が過電流状態であることを示す信号を出力する。
第2コンパレータの非反転入力にはセンスエミッタが接続しており反転入力には第2電圧が印加されている。ドライバは、そのトランジスタ(スイッチング素子)が過電流であることを検知すると、トランジスタのゲートへ与える指令をLow電位に設定し、第2コンパレータの出力を監視する。トランジスタのゲートへ与えた指令がLow電位であるにも関わらずに、第2コンパレータの出力がHighである場合、即ち、センスエミッタの電圧が第2電圧よりも高い場合、ドライバはそのトランジスタが短絡故障していることを示す信号を出力する。ドライバは、過電流が検知されると速やかにIGBTが短絡故障であるか否かを判定する。
短絡故障判定のハードウエア構成の一例は次の通りである。ドライバは、別の特定出力端を備えており、短絡故障検知回路は、第2コンパレータの出力とドライバの特定出力を入力とする論理積回路をさらに備えている。そして、ドライバは、第1コンパレータの出力がHigh電位となり過電流を検知した場合、トランジスタのゲートへ与える指令をLow電位に設定するとともに、特定出力にHigh電位を設定する。その状態で論理積回路の出力がHigh電位であったならば、ドライバはトランジスタが短絡していることを示す信号を出力する。トランジスタに過電流が流れたことを示す信号、及び、トランジスタが短絡していることを示す信号は、例えば、上位のコントローラに送信される。上位のコントローラは、例えば、短絡故障を生じたトランジスタの周辺の回路を保護しつつモータを駆動する非常時制御を実行する。あるいは、トランジスタに過電流が流れたことを示す信号(データ)、及び、トランジスタが短絡していることを示す信号(データ)は、不揮発性メモリに記録され、その後のメンテナンスに生かされる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
実施例の電力変換装置を含むハイブリッド車のブロック図である。 ドライバ回路(短絡検知回路)の回路図である。
図面を参照して実施例の電力変換装置を説明する。実施例の電力変換装置は、ハイブリッド車に搭載され、バッテリの電力を昇圧した後に交流に変換する装置である。図1に電力変換装置5を含むハイブリッド車2のブロック図を示す。ハイブリッド車2は、走行用の駆動源として、モータ93とエンジン91を備えている。モータ93の出力トルクとエンジン91の出力トルクは、動力分配機構92で適宜に分配/合成され、車軸94(即ち車輪)へ伝達される。なお、図1は、本明細書が開示する技術の説明に要する部品だけを表しており、説明に関係のない一部の部品は図示を省略していることに留意されたい。
モータ93を駆動するための電力はメインバッテリ3から供給される。メインバッテリ3の出力電圧は、例えば300ボルトである。メインバッテリ3は、システムメインリレー4を介して電力変換装置5に接続される。システムメインリレー4は、メインバッテリ3と車両の駆動系を接続したり切断したりするスイッチである。システムメインリレー4は、上位コントローラ25により切り換えられる。
電力変換装置5は、メインバッテリ3の電圧をモータ93の駆動に適した電圧(例えば600ボルト)まで昇圧する電圧コンバータ回路21と、昇圧後の直流電力を交流に変換するインバータ回路22を含む。なお、図示を省略しているが、電力変換装置5は、メインバッテリ3の電力を補機(カーナビやルームランプなど、低電圧で駆動する電気デバイス)の駆動に適した電圧(例えば12ボルト)に降圧する降圧コンバータも含んでいる。
なお、ハイブリッド車2は、エンジン91の駆動力、あるいは車両の減速エネルギを利用してモータ93で発電することもできる。モータ93が発電する場合、インバータ回路22が交流を直流に変換し、さらに電圧コンバータ回路21がメインバッテリ3よりも僅かに高い電圧まで降圧し、メインバッテリ3へ供給する。
電圧コンバータ回路21は、フィルタコンデンサ12とリアクトル13、及び、2個のスイッチング素子6a、6b、及び、それらのスイッチング素子を駆動するドライバ回路8a、8bを主とする回路である。スイッチング素子6a、6bはトランジスタであり、典型的にはIGBTである。なお、説明は省略するが、各スイッチング素子にはダイオードが逆並列に接続されている。このダイオードは還流ダイオードと呼ばれることがある。電圧コンバータ回路の上記構成と電圧変換の仕組みはよく知られているので説明は省略する。ドライバ回路8a、8bは、電力変換装置5のコントローラ(パワーコントローラ23)からのPWM信号を受け、それをスイッチング素子のゲートに供給する機能と、スイッチング素子の過電流を検知する機能、及び、短絡故障を検知する機能を有している。ドライバ回路8a、8bについては後に詳しく説明する。
インバータ回路22は、モータ93のU、V、Wの各相の交流電流を生成すべくスイッチングを繰り返す6個のスイッチング素子6c−6hを主とする回路である。電圧コンバータ回路21のスイッチング素子6a、6cと同様に、スイッチング素子6c−6hもトランジスタであり、典型的にはIGBTである。また、スイッチング素子6c−6hのそれぞれにもドライバ回路8c−8hが接続されている。ドライバ回路8c−8hも、パワーコントローラ23からのPWM信号を受け、それをスイッチング素子のゲートに供給する機能と、スイッチング素子の過電流を検知する機能、及び、短絡故障を検知する機能を有している。また、スイッチング素子6c−6hの夫々にもダイオードが逆並列に接続されている。
電圧コンバータ回路21の高電圧側(即ちインバータ回路側)には平滑化コンデンサ14が並列に接続されている。平滑化コンデンサ14は、インバータ回路22に入力される電流を平滑化するために挿入されている。なお、電圧コンバータ回路21の高電位側や、インバータ回路22の高電位側の電線をP線と称する。これに対し、電圧コンバータ回路21とインバータ回路22の低電位側の電線をN線と称する。N線はグランドGndに接続している。
パワーコントローラ23は、さらに上位のコントローラ25からモータの目標出力指令を受けたり、電力変換装置5の異常を上位コントローラ25に伝えたりする。また、パワーコントローラ23は、電力変換装置5の異常を含む動作履歴のデータを不揮発性メモリ24へ記録する。不揮発性メモリ24は、車両のメンテナンスのときにサービススタッフが参照し、メンテナンスの参考にする。不揮発性メモリ24に記録されるデータは診断データ(ダイアグノシスデータ)などと呼ばれることがある。
次にドライバ回路を詳しく説明する。図1に示すように、電力変換装置5は複数のスイッチング素子6a−6hと、夫々のスイッチング素子に対応してドライバ回路8a−8hを有している。以下、一つのスイッチング素子とドライバ回路をそれぞれ符号6と8で表すことにする。なお、図示を省略しているが、前述したように電力変換装置5は、メインバッテリ3の電圧を降圧する降圧コンバータを備えており、その降圧コンバータ内にもスイッチング素子とドライバ回路が備えられている。
図2にスイッチング素子6とドライバ回路8の回路図を示す。スイッチング素子6は、メインエミッタE1のほかにセンスエミッタE2を備えるセンス機能付きのIGBTである。スイッチング素子6は、そのエミッタ電極の一部が他の大部分から分割されており、小さい部分のエミッタ電極がセンスエミッタE2に相当する。エミッタ電極の残りの大部分がメインエミッタE1に相当する。ゲートGに所定の電圧を加えると、大部分の電流はコレクタCからメインエミッタE1を通じて流れるが、僅かな電流はコレクタCからセンスエミッタE2を通じて流れる。なお、還流ダイオード9は、メインエミッタE1とコレクタCの間に接続される。コレクタC、ゲートG、及び、メインエミッタE1が通常のスイッチング素子として機能し、センスエミッタE2はスイッチング素子6の故障診断に利用される。
ドライバ回路8は、ドライバIC31と、2個のコンパレータ33、34(比較器)、シャント抵抗35、および、1個のアンド回路32(論理積回路)で構成される。このドライバ回路8は、パワーコントローラ23からのPWM信号を受け、それをスイッチング素子6のゲートGに供給する機能と、スイッチング素子6の過電流を検知する機能、及び、短絡故障を検知する機能を有している。PWM信号をスイッチング素子6のゲートGに供給する機能は、通常のドライバICが一般に有している機能である。
ドライバIC31は、4個の入力端子q1、q2、q3、及びq4と、4個の出力端子p1、p2、p3、及びp4を有している。ドライバIC31はその他にも入力端子と出力端子を備えるが図示を省略している。入力端子q3はパワーコントローラ23からPWM信号を受ける端子である。PWM信号を受けたドライバIC31は、出力端子p1からPWM信号を出力する。PWM信号はスイッチング素子6のゲートGに供給される。なお、入力端子q4は、PWM信号の供給を停止するインヒビット端子である。この端子q4の電圧がLow電位の間は、ドライバIC31は入力端子q3にPWM信号を受けていても出力端子p1からのPWM信号の供給を停止する。ハイブリッド車2のシステムに何らかの異常が検知されたときなど、パワーコントローラ23は、ドライバIC31の入力端子q4の電位をLow電位に下げ、スイッチング動作を停止させる。
スイッチング素子6のセンスエミッタE2にはシャント抵抗35が接続している。シャント抵抗35の他端はグランドGndに接続している。シャント抵抗35はよく知られているように、電流の大きさを電圧の大きさとして検知する際に用いられる。具体的には、シャント抵抗35は小さな抵抗値が精密に決められた抵抗であり、センスエミッタE2を通じて流れる電流の大きさに正確に比例した電圧を高電位側で実現する。センスエミッタE2とシャント抵抗35の接続点の電圧を「センスエミッタE2の電圧」と称する。
ドライバ回路8における過電流検知の仕組みを説明する。過電流検知は、主として第1コンパレータ33が担当する。センスエミッタE2は第1コンパレータ33の非反転入力に接続している。第1コンパレータ33の反転入力には第1電圧Vaが印加されている。第1電圧Vaには、スイッチング素子6のコレクタCとメインエミッタE1の間に許容限界の電流が流れたときのセンスエミッタ電圧と同じ値が設定されている。すなわち、スイッチング素子6のコレクタCとメインエミッタE1の間に流れる電流が許容限界よりも小さい間は、センスエミッタE2の電圧が第1電圧Vaよりも小さく、第1コンパレータ33の出力はLow電位となる。スイッチング素子6のコレクタCとメインエミッタE1の間に過電流が流れると、センスエミッタE2の電圧が第1電圧Vaよりも大きくなり、その結果、第1コンパレータ33の出力がHigh電位となる。第2コンパレータ33の出力はドライバICの入力端子q2に接続されている。ドライバICは、入力端子q2の電位がHighとなると、スイッチング素子6に過電流が流れていることを示す信号を、出力端子p3を通じてパワーコントローラ23へ送る。パワーコントローラ23は、スイッチング素子6に過電流が流れていることをさらに上位のコントローラ25に送るとともに、その旨を示すデータを不揮発性メモリ24に記録する。
次に、ドライバ回路8における短絡検知の仕組みを説明する。センスエミッタE2は、また、第2コンパレータ34の非反転入力に接続している。第2コンパレータ34の反転入力には第2電圧Vbが印加されている。第2電圧Vbには、過電流を検知するための第1電圧Vaよりも小さい値が設定されている。第2電圧Vbには、スイッチング素子6が短絡故障しているときにコレクタCとセンスエミッタE2の間を流れる電流に対応する値が設定されている。スイッチング素子6のゲートGがLow電位のとき(即ち、スイッチング素子がOFF状態のとき)に、スイッチング素子6が短絡故障しているとコレクタCとメインエミッタE1に所定の電流が流れてしまうが、第2電圧Vbは、その所定の電流に対応するセンスエミッタ電圧と同じ値が設定されている。即ち、スイッチング素子6が短絡故障をしていると、ゲートGに印加される電圧がLow電位であってもセンスエミッタ電圧は第2電圧Vbよりも大きくなり、その結果、第2コンパレータ34の出力はHigh電位となる。第2コンパレータ34の出力はアンド回路32の一方の入力に接続している。アンド回路32の他方の入力には、ドライバIC31の出力端子p2が接続している。ドライバIC31の出力端子p2は通常はLow電位に設定されている。他方、スイッチング素子6がON状態のときはセンスエミッタE2にも電流が流れ、第2コンパレータ34の出力がHighとなる。しかし、アンド回路32の一方の入力がLow電位であるかぎり、アンド回路32の出力は常にLowとなる。アンド回路32の出力はドライバIC31の入力端子q1に接続している。
ドライバIC31は、第1コンパレータ33によって過電流を検知すると、出力端子p1をLow電位に設定する。即ち、スイッチング素子6のゲートGにLow電位を指令する。同時にドライバIC31は、出力端子p2の電位をLow電位からHigh電位に切り換える。出力端子p2はアンド回路32の一方の入力に接続している。アンド回路32の一方の入力端がHigh電位となると、第2コンパレータ34の出力がそのままドライバIC31の入力端子q1に伝わる。スイッチング素子6のゲートGにはLow電位が印加されており、スイッチング素子6が正常であれば、センスエミッタE2には電流が流れず、第2コンパレータ34の出力がLow電位となり、アンド回路32を通じて入力端子q1もLow電位となる。他方、スイッチング素子6が短絡故障していると、ゲートGの電位がLowであってもコレクタCとセンスエミッタE2の間に電流が流れ、第2コンパレータ34の出力がHigh電位となり、アンド回路32を通じて入力端子q1がHigh電位となる。即ち、ドライバIC31は、過電流を検知した場合、スイッチング素子6のゲートGへ与える指令をLow電位に設定するとともに、出力端子p2にHigh電位を設定し、アンド回路32の出力がHigh電位のときに、スイッチング素子6の短絡故障を検知する。ドライバIC31は、入力端子q1の電位がHighとなると、スイッチング素子6が短絡故障していることを示す信号を、出力端子p4を通じてパワーコントローラ23へ送る。パワーコントローラ23は、スイッチング素子が短絡故障していることをさらに上位のコントローラ25に送るとともに、短絡故障を示すデータを不揮発性メモリ24に記録する。ドライバIC31は、スイッチング素子6のゲートGへ与える指令をLow電位に設定するとともに出力端子p2にHigh電位を設定したときに、アンド回路32の出力がLow電位であるならば、スイッチング素子6が短絡故障を生じていないことを示す信号をパワーコントローラ23へ送る。パワーコントローラ23は、スイッチング素子6に過電流が流れたが短絡故障は生じていないことを知る。
以上説明したように、ドライバ回路8は、スイッチング素子6の過電流を検知すると直ちにそのスイッチング素子が短絡故障しているか否かをチェックする。ドライバ回路8は短絡検知回路と換言することができる。ドライバ回路8は、スイッチング素子6に過電流が流れたこと、及び、そのスイッチング素子6が短絡故障をしているか否かをパワーコントローラ23に出力する。前述したように電力変換装置5は、複数のスイッチング素子を備えており、夫々のスイッチング素子に対してドライバ回路(即ち短絡検知回路)が備えられている。パワーコントローラ23は、複数のドライバ回路(短絡検知回路)からの信号を受け、いずれのスイッチング素子が短絡故障しているかを把握できる。パワーコントローラ23は、いずれかのスイッチング素子が短絡故障を生じた場合にそのことを示すデータを上位コントローラ25に送信する。上位コントローラ25は、メインバッテリ3を制御するコントローラや他のコントローラに対して異常チェックを要求する。スイッチング素子に短絡故障が発生すると、上位コントローラ25は、ハイブリッド車のシステムチェックを実行し、他に故障箇所がないか否かをチェックする。上位コントローラ25は、故障箇所の有無をチェックしたのち、短絡故障したスイッチング素子を使わずに他のスイッチング素子のみで走行を継続可能な場合はそのような非常時用の走行制御に移行する。同時にその旨を示す情報を運転席のコンソールに表示する。例えば短絡故障したスイッチング素子がインバータ回路22の素子である場合、上位コントローラ25は、UVW3相のうち、健全なスイッチング素子で構成される2相でモータを駆動する。
あるいは、上位コントローラ25は、故障箇所の有無をチェックしたのち、短絡故障したスイッチング素子を使わずには走行を継続することができないと判断した場合は、駆動システムを停止し、同時にその旨を示す情報を運転席のコンソールに表示する。
上記の電力変換装置5は、スイッチング素子に過電流が流れると直ちにそのスイッチング素子が短絡故障しているか否かをチェックする。電力変換装置5は、短絡故障しているスイッチング素子を速やかに特定することができる。短絡検知の回路は、主としてドライバIC31、第2コンパレータ34、及び、アンド回路32で構成される。短絡検知回路がハードウエアで構成されているので、過電流検知後に速やかに、かつ、確実に短絡故障発生の有無をチェックすることができる。即ち、本明細書が開示する技術は、短絡故障を簡単なハードウエア回路で構成することができるので検知回路自体が故障する可能性は小さく、短絡故障を確実に検知できる。
実施例では短絡検知機能付きの電力変換装置5をハイブリッド車に適用した例を説明した。本明細書が開示する技術は、ハイブリッド車に限られず、エンジンを搭載しない電気自動車や、燃料電池車に適用することも好適である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
3:メインバッテリ
4:システムメインリレー
5:電力変換装置
6a−6h:スイッチング素子(トランジスタ)
8a−8h:ドライバ回路
9:還流ダイオード
12:フィルタコンデンサ
13:リアクトル
14:平滑化コンデンサ
21:電圧コンバータ回路
22:インバータ回路
23:パワーコントローラ
24:不揮発性メモリ
25:上位コントローラ
31:ドライバIC
32:アンド回路(論理積回路)
33:第1コンパレータ
34:第2コンパレータ
35:シャント抵抗
91:エンジン
92:動力分配機構
93:モータ
94:車軸
C:コレクタ
E1:メインエミッタ
E2:センスエミッタ
G:ゲート
Gnd:グランド

Claims (3)

  1. スイッチング素子の短絡故障検知機能付き電力変換装置であって、
    前記スイッチング素子としてセンスエミッタを備えるセンス機能付きトランジスタが使われており、
    一端がセンスエミッタと接続しており他端がグランドに接続している抵抗と、
    センスエミッタの電圧と予め定められた第1電圧を比較する第1コンパレータと、
    センスエミッタの電圧と第1電圧よりも低い予め定められた第2電圧を比較する第2コンパレータと、
    トランジスタのゲートにLow電位を印加している間に第2コンパレータの出力が、第2電圧よりもセンスエミッタの電圧が高いことを示す信号を出力している場合に前記トランジスタが短絡していることを示す信号を出力するドライバと、
    を備えており、
    第1コンパレータは、非反転入力にセンスエミッタが接続しており反転入力に第1電圧が印加されており、
    第2コンパレータは、非反転入力にセンスエミッタが接続しており反転入力に第2電圧が印加されており、
    ドライバは、第1コンパレータの出力がHigh電位の場合、前記トランジスタのゲートへ与える指令をLow電位に設定するとともに第2コンパレータの出力を監視し、第2コンパレータの出力がHigh電位のときに、前記トランジスタが短絡していることを示す信号を出力することを特徴とする電力変換装置。
  2. ドライバは、第1コンパレータの出力がHigh電位のときに、前記トランジスタに過電流が流れていることを示す信号を出力することを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  3. 第2コンパレータの出力とドライバの特定出力を入力とする論理積回路をさらに備えており、
    ドライバは、過電流を検知した場合、前記トランジスタのゲートへ与える指令をLow電位に設定するとともに、特定出力にHigh電位を設定し、論理積回路の出力がHigh電位のときに、前記トランジスタが短絡していることを示す信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
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