以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のカラープリンタを示す構成図である。
この画像形成装置は、図2に示すように、パーソナルコンピュータや図示しない画像読取装置等から出力される画像データ、あるいは電話回線やLAN等を介して送られてくる画像データに応じて、フルカラーやモノクロの画像を形成するものである。
上記画像形成装置本体1の内部には、図2に示すように、図示しないパーソナルコンピュータ(PC)や画像読取装置等から送られてくる画像データ、あるいは電話回線やLAN等を介して送られてくる画像データに対して、必要に応じて、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の予め定められた画像処理を施す画像処理部2が配置されているとともに、画像形成装置全体の動作を制御する制御部3が配置されている。
そして、上記の如く画像処理部2で予め定められた画像処理が施された画像データは、同じく画像処理部2によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の画像データに変換され、次に述べるように、画像形成装置本体1の内部に設けられた画像出力部4によってフルカラー画像やモノクロ画像などとして出力される。
上記画像形成装置本体1の内部には、図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット(画像形成部)5Y、5M、5C、5Kが、第1色目のイエロー(Y)の画像形成ユニット5Yが相対的に高く、最終色の黒(K)の画像形成ユニット5Kが相対的に低くなるように、水平方向に対して予め定められた角度だけ傾斜した状態で一定の間隔を隔てて並列的に配置されている。
このように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kを、予め定められた角度だけ傾斜した状態で配置することにより、これら4つの画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kを水平に配置した場合と比較して、画像形成ユニット5Y、5M、5C、5K間の距離を短く設定することができ、画像形成装置本体1の幅を小さくして装置の小型化が可能となる。
これらの4つの画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kは、基本的に、形成する画像の色以外は同様に構成されており、図2に示すように、大別して、図示しない駆動手段により矢印A方向に沿って予め定められた速度で回転駆動される像保持体としての感光体ドラム6と、この感光体ドラム6の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール7と、当該感光体ドラム6の表面に予め定められた色に対応した画像データに応じて画像を露光して静電潜像を形成する画像露光装置8と、感光体ドラム8の表面に形成された静電潜像を予め定められた色のトナー及びキャリアからなる二成分現像剤によって現像する現像手段としての現像装置9と、感光体ドラム6の表面を清掃するクリーニング装置10とから構成されている。
上記感光体ドラム6としては、例えば、直径30mm程度のドラム状に形成され、表面に有機光導電体(OPC)等からなる感光体層を被覆したものが用いられ、図示しない駆動モータにより矢印A方向に沿って予め定められた速度で回転駆動される。
また、上記帯電ロール7としては、例えば、芯金の表面に合成樹脂や合成ゴム等からなり電気抵抗を調整した導電層を被覆したロール状の帯電器が用いられ、この帯電ロール9の芯金には、予め定められた帯電バイアスが印加される。
上記画像露光装置8は、図2に示すように、4つの画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kに共通に構成されており、各感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kの表面に対応する色の画像データに応じて偏向走査されたレーザービームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを照射することにより、画像データに応じた静電潜像を形成するように構成されている。なお、上記画像露光装置8としては、レーザービームを用いたものに限らず、各感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kに対応して配置されたLEDアレイ等を用いても勿論良い。
上記画像処理部2からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kに共通に設けられた画像露光装置8に、対応する色の画像データが順次出力され、この画像露光装置8から画像データに応じて出射されたレーザービームLB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kの表面に走査露光され、画像データに応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kの表面に形成された静電潜像は、現像装置9Y、9M、9C、9Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
上記各画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kの感光体ドラム6Y、6M、6C、6K上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kの上方にわたって配置された中間転写ユニット11の中間転写ベルト12上に、4つの一次転写ロール13Y、13M、13C、13Kによって順次多重に一次転写される。
この中間転写ベルト12は、複数のロールによって張り渡された無端状ベルト部材であって、当該ベルト部材の下辺走行領域が、その走行方向に沿った下流側が相対的に低く、且つ上流側が相対的に高くなるように、水平方向に対して傾斜した状態で配置されている。
即ち、上記中間転写ベルト12は、図2に示すように、駆動ロール14と、従動ロール15と、二次転写部の背面支持ロール16との間に予め定められた張力で掛け回されており、図示しない定速性に優れた駆動モータによって回転駆動される駆動ロール14により、矢印B方向に沿って予め定められた速度で循環駆動される。上記中間転写ベルト12としては、例えば、可撓性を有するポリイミドやポリアミドイミド等の合成樹脂フィルムによって無端状ベルトとして形成したものが用いられる。上記中間転写ベルト12は、その下辺走行領域において、各画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kの感光体ドラム6Y、6M、6C、6Kに接触するように配置されている。
また、上記中間転写ベルト12には、図2に示すように、当該中間転写ベルト12の上部走行領域の一端部に配置され、中間転写ベルト12上に一次転写されたトナー像を記録媒体17上に二次転写する二次転写手段としての二次転写ロール18が、背面支持ロール16によって張架された中間転写ベルト12の表面に接触するように配置されている。
上記中間転写ベルト12上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、図2に示すように、背面支持ロール16に中間転写ベルト12を介して接触する二次転写ロール18によって、記録媒体としての記録用紙17上に一括して二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙17は、鉛直方向の上方に位置する定着装置19へと用紙搬送経路20を介して搬送される。上記二次転写ロール18は、背面支持ロール16の側方に中間転写ベルト12を介して圧接しており、鉛直方向の下方から上方に搬送される記録用紙17上に、各色のトナー像を一括して二次転写するようになっている。
上記二次転写ロール18としては、例えば、ステンレス等の金属からなる芯金の外周に、導電剤を添加した合成ゴム材料等の導電性弾性体からなる弾性体層を予め定められた厚さに被覆したものが用いられる。
そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙17は、定着装置19の加熱ロール21及び加圧ベルト(又は加圧ロール)22によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール23によって画像形成装置本体1の上端部に設けられた排出トレイ24上に画像面を下にした状態で排出される。
上記記録用紙17は、図2に示すように、画像形成装置本体1内の底部に配置された給紙トレイ25から予め定められたサイズ及び材質のものが、給紙ロール26及び用紙分離ロール対27により一枚ずつ分離された状態で給紙され、レジストロール28まで一旦搬送される。そして、上記給紙トレイ25から供給された記録用紙17は、中間転写ベルト12上のトナー像と同期して回転駆動されるレジストロール28によって中間転写ベルト12の二次転写位置へと送り出される。上記記録用紙17としては、普通紙以外にも、表面又は表裏両面にコーティング処理が施されたコート紙等の厚紙なども供給可能となっており、コート紙からなる記録用紙17には、写真画像なども出力される。
なお、トナー像の一次転写工程が終了した感光体ドラム6の表面は、図2に示すように、クリーニング装置10によって残留トナーが除去されて、次の画像形成工程に備える。
また、トナー像の二次転写工程が終了した中間転写ベルト12の表面は、図2に示すように、駆動ロール14の近傍に配置されたベルト用のクリーニング装置29のクリーニングブレード30及びクリーニングブラシ31によって残留トナー等が除去されて、次の画像形成工程に備える。
さらに、図2中、符号32Y、32M、32C、32Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像装置9Y、9M、9C、9Kに対応する色のトナー又はトナーとキャリアからなる現像剤を供給するトナーカートリッジをそれぞれ示している。この実施の形態では、トナーカートリッジ32Y、32M、32C、32Kからは、供給オーガ33Y、33M、33C、33Kによって少なくともトナーが現像装置9Y、9M、9C、9Kに供給される。
図3はこの発明の実施の形態1に係る現像装置を示す構成図である。
この現像装置9は、図3に示すように、大別して、現像装置本体41と、この現像装置本体41の上部一側面(図3中、左側面)に設けられた開口部42に配置された現像剤保持体としての現像ロール43と、現像ロール43の斜め下方の背面側に並列的に配置された2つの現像剤攪拌搬送用のオーガ44、45とを備えるように構成されている。
上記現像装置本体41は、下部ハウジング46と上部ハウジング47とから構成されており、上部ハウジング47の一側面に対応した位置には、開口部42が設けられているとともに、当該開口部42には、現像剤保持体としての現像ロール43が配置されている。この現像ロール43は、内部に固定した状態で配設された円柱形状磁性体としてのマグネットロール48と、当該マグネットロール48の外周に矢印方向に沿って回転可能に配置された現像スリーブ49とから構成されている。
このように、上記現像装置9は、現像ロール43と、その斜め下方の背面側に並列的に配置された2つの現像剤攪拌搬送用のオーガ44、45とを備えるように構成されており、感光体ドラム6の小径化等によるプリンタの小型化に伴って、これらの現像ロール43や2つの現像剤攪拌搬送用のオーガ44、45を小径化することによって、現像装置9自体も薄型で偏平なものとなっており、小型化が図られている。
上記現像ロール43の表面にマグネットロール48の磁力によって吸着された現像剤50は、図3に示すように、現像スリーブ49の回転に伴って搬送極N2によって現像スリーブ49の表面に磁気的に吸着され、現像スリーブ49の回転に伴って現像剤規制部材52によって現像剤50の量が規制された状態で、予め定められた量の現像剤50の穂立ちとなって現像極S1へと搬送される。そして、上記現像ロール43では、現像スリーブ49の表面に形成された現像剤50の穂立ち(磁気ブラシ)によって感光体ドラム6表面の静電潜像が現像された後、現像スリーブ49の回転に伴って搬送極N1を介して剥離極S2、S3へと搬送されて、現像スリーブ49の表面から現像剤50が一旦すべて剥離され、再び搬送極N2によって新たな現像剤50が現像スリーブ49の表面に吸着される。
また、上記現像ロール43の下方には、図3に示すように、下部ハウジング46によって構成され、例えば、トナーとキャリア(磁性粉)とからなる二成分現像剤50を収容する空間としての現像剤収容室51が設けられているとともに、下部ハウジング46には、現像ロール43の表面に供給される現像剤50の量を規制する現像剤規制部材52が、現像ロール43の回転方向の上流側であって開口部42の近傍且つ搬送極N2に対応して位置に、現像ロール43の表面に対して予め定められた間隙を介して配置されている。
さらに、上記下部ハウジング46の内部には、図1に示すように、トナーとキャリアからなる二成分現像剤50が収容されているとともに、当該現像剤50を攪拌しつつ搬送することにより、現像剤50を現像ロール43の表面に供給する第1の現像剤攪拌搬送部材としての第1の攪拌搬送オーガー44と、現像剤50を攪拌しつつ搬送する第2の現像剤攪拌搬送部材としての第2の攪拌搬送オーガー45とが配設されている。上記下部ハウジング46の内部で構成される現像剤収容室51は、第1の攪拌搬送オーガー44が収容される第1の現像剤攪拌搬送部材収容室としての第1の攪拌搬送オーガー収容室53と、第2の攪拌搬送オーガー45が収容される第2の現像剤攪拌搬送部材収容室としての第2の攪拌搬送オーガー収容室54とに仕切り壁55によって区画されている。
また、上記第1及び第2の攪拌搬送オーガー44、45は、図4に示すように、円柱形状に形成された回転軸56、57と、当該回転軸56、57の外周に螺旋状に形成された攪拌搬送用の羽根58、59とから構成されており、互いに反対方向に現像剤50を攪拌しつつ搬送するように構成されている。
上記第1及び第2の攪拌搬送オーガー45、46は、図4に示すように、その回転軸56、57の端部に取り付けられたギア60、61によって回転駆動される。また、上記ギア60は、現像ロール43の端部に設けられた駆動ギア62と噛み合わされている。なお、図4中、符号63は現像ロール43の両端部にそれぞれ設けられ、感光体ドラム8の表面に当接して回転し当該感光体ドラム8表面との距離が予め定められた値となるように設定するトラッキングロールを示している。
さらに、上記第2の攪拌搬送オーガー46の軸方向に沿った一端部には、図4に示すように、トナーカートリッジ32(図2参照)から現像剤が供給される供給口64が天井面に開口されているとともに、当該第2の攪拌搬送オーガー46の軸方向に沿った他端部には、第2の攪拌搬送オーガー収容室54内から僅かずつ余剰な現像剤50を外部に排出する排出口40が底面に開口されている。
また、上記第2の攪拌搬送オーガー46の軸方向に沿った他端部には、排出口65から排出する余剰な現像剤50の量を予め定められた僅かな量に規制するための規制用のオーガ66が反対方向に現像剤50を搬送するように設けられている。
上記現像装置本体41の内部には、図4に示すように、第1の攪拌搬送オーガー収容室53と、第2の攪拌搬送オーガー収容室54とを仕切る仕切り板55が設けられているとともに、この仕切り板55の両端部には、第1の攪拌搬送オーガー収容室53と、第2の攪拌搬送オーガー収容室54との間で現像剤50を循環させる循環用通路67、68が形成されている。
そして、上記現像装置10では、図4に示すように、新たなトナーを少なくとも含む現像剤50が第2の攪拌搬送オーガー45の軸方向に沿った一端部に供給され、当該第2の攪拌搬送オーガー45の軸方向に沿って搬送されるとともに、この第2の攪拌搬送オーガー45の軸方向に沿った他端部近傍に設けられた通路67を介して、第1の攪拌搬送オーガー44へと受け渡され、当該第1の攪拌搬送オーガー44の軸方向に沿って搬送される間に現像ロール43の表面へと供給された後、この第1の攪拌搬送オーガー44の軸方向に沿った端部に設けられた通路68を介して、第2の攪拌搬送オーガー45へと受け渡される。
その際、上記第2の攪拌搬送オーガー45から通路67を介して第1の攪拌搬送オーガー44へと受け渡される現像剤50の一部は、当該第2の攪拌搬送オーガー44の軸方向に沿った他端部へと搬送され、この第2の攪拌搬送オーガー44の軸方向に沿った端部の底面に設けられた排出口65から僅かずつ外部へと排出される。
図5は上記画像形成装置の制御部4を示すブロック図である。
この制御部4は、図5に示すように、大別して、メインコントロール部100と、印刷制御管理部101とを備えている。上記メインコントロール部100は、画像形成装置の動作を制御する制御手段としてのCPU102を有しており、このCPU102は、画像形成装置の画像形成動作を制御するととともに、現像装置9内のトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段、及び現像装置9で用いられる現像剤の現像特性を判別する判別手段、現像装置9の累積的な使用時間に相当する値を計測する計測手段、判別手段による判別結果及び計測手段による計測値に基づいて、基準濃度を補正する基準濃度補正手段としての機能をも兼ね備えている。
上記CPU102は、ROM103に予め記憶されたプログラムに基づいてRAM104に記憶されたパラメータ等を適宜用いて画像形成動作等を制御する。また、このCPU102は、データバスやコントロールバス等からなるバス105を介してI/O(入出力部)106と接続されている。また、I/O(入出力部)106には、上述した印刷制御動作の管理を行う印刷制御管理部101と、ユーザーからの入力指示を受け付けるとともにユーザーに対して画像処理に関する情報を表示するUI(ユーザーインターフェイス)107と、画像データ等を記憶するハードディスク108と、外部の通信回線110を介してパーソナルコンピュータ等と通信を行うI/F(通信インターフェイス)109とが接続されている。
上記印刷制御管理部101は、CPU102からの信号に応じて印刷制御動作を管理するものであり、この印刷制御管理部101には、記録用紙17の搬送制御を行う搬送制御部111と、画像露光装置を制御する走査露光制御部112と、現像装置9における現像動作やトナーの供給動作等を制御する現像制御部113と、転写手段を制御する転写制御部114と、定着装置19を制御する定着制御部115が接続されている。
上記CPU102は、画像形成装置の設置時に使用を開始する際や、現像装置9Y、9M、9C、9K、又は現像装置9Y、9M、9C、9Kを含む画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kを交換した新品時など、あるいは一定枚数の記録用紙17に画像を形成した場合などの予め定められた時期に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kにおいて、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に現像装置9Y、9M、9C、9K内のトナー濃度を検出するためのトナー濃度検出用の画像を露光して静電潜像を形成し、当該トナー濃度検出用の静電潜像を現像装置9Y、9M、9C、9Kによって現像してトナー濃度検出用の画像70Y、70M、70C、70K(以下、「トナーパッチ」という。)を形成する。これらのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kは、図6に示すように、例えば、通常の画像形成時と同じ条件で40〜60%、例えば50%の画像濃度で矩形状のパターンとして形成され、中間転写ベルト12上に一次転写される。
尚、上記イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kを形成する条件は、現像装置9Y、9M、9C、9K内のトナー濃度を反映したものであれば、通常の画像形成時と異なる条件で形成しても良く、画像濃度も40〜60%程度に限らず、他の濃度で形成しても良い。
上記中間転写ベルト12上に互いに予め定められた間隔を隔てて形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kは、図2に示すように、黒(K)の画像形成ユニット5Kの下流側に中間転写ベルト12の表面と対向するように配置された光学式の濃度検出手段としてのADCセンサ120によって検出され、当該ADCセンサ120の検出信号は、図5に示すように、現像制御部113及び印刷制御管理部101を介してCPU102に入力される。
上記CPU102は、ADCセンサ120によって検出されたトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出信号に基づいて、現像装置9Y、9M、9C、9Kに供給するトナーの量を制御する。その際、CPU102は、ADCセンサ120によって検出されたトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出信号を必要に応じて正規化した後、正規化されたトナーパッチの濃度検出信号RADC_TCをRAM104等に記憶された基準値と比較し、現像装置9Y、9M、9C、9Kに供給するトナーの量を決定する。なお、トナー供給量は、例えば、次のような式に基づいて決定される。ここで、Kは定数である。
トナー供給量=K×(基準値−RADC_TC)
また、上記CPU102は、画像形成装置の設置時に使用を開始する際や、現像装置9Y、9M、9C、9K、又は現像装置9Y、9M、9C、9Kを含む画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kを交換した新品時などにトナーパッチを形成し、当該トナーパッチの濃度検出信号RADC_TCに基づいて、現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用されている現像剤50の現像特性を判別する。
上記現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用されている現像剤50の現像特性は、現像剤50中のキャリアの抵抗値のバラツキ等に起因して変動し、現像剤50中のキャリアの抵抗値が相対的に高い場合には、相対的に低い現像性を有し、現像剤50中のキャリアの抵抗値が相対的に低い場合には、相対的に高い現像性を有する。
また、上記現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用されている現像剤50の現像特性は、当該現像剤50の劣化によっても変化し、本発明者等の研究によれば、高抵抗品である現像剤50におけるトナーパッチの濃度検出値RADC_TCは、図7に示すように、相対的に低い現像性を示して高い値となり、低抵抗品である現像剤50におけるトナーパッチの濃度検出値RADC_TCは、相対的に高い現像性を示して低い値となるが、プリント枚数の増加に伴って、高抵抗品である現像剤50におけるトナーパッチの濃度検出値RADC_TCが比較的急激に低下し、低抵抗品である現像剤50の濃度検出値RADC_TCとの差が小さくなる傾向を示すことがわかった。
さらに、上記CPU102は、図5に示すように、搬送制御部111からの信号等に基づいて、画像形成装置で画像が形成された記録用紙17の累積的な枚数を計測し、現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用される現像剤の劣化度合いを求める。なお、上記CPU102は、記録用紙17の累積的な枚数以外にも、画像処理部2によって画像処理がなされる画像データの累積的な画素数、あるいは現像装置9Y、9M、9C、9Kの現像ロール43の累積的な回転数などを計測することにより、現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用される現像剤の劣化度合いを求めるように構成しても良い。
そして、上記CPU102は、判別された現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用されている現像剤の現像特性、及び画像形成装置で画像が形成された記録用紙17の累積的な枚数の計測値に基づいて、トナーパッチの濃度検出信号RADC_TCに基づいて、現像装置9Y、9M、9C、9Kに供給するトナー量を演算することにより決定する際に使用する基準値を、後述するように補正するように構成されている。
以上の構成において、この実施の形態に係る画像形成装置では、次のようにして、現像剤の現像特性に差がある場合であっても、現像手段内のトナー濃度を長期間にわたって安定して制御することが可能となっている。
すなわち、上記画像形成装置では、図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kの感光体ドラム6Y、6M、6C、6K上に画像データに対応した静電潜像が形成され、これらの感光体ドラム6Y、6M、6C、6K上に形成された静電潜像は、現像装置9Y、9M、9C、9Kによって現像されてトナー像となり、感光体ドラム6Y、6M、6C、6K上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)等の各色のトナー像は、中間転写ベルト12上に多重に転写された後、記録用紙17上に一括して二次転写され、記録用紙17が定着装置19によって定着処理を受けて、画像形成装置本体1の上部に設けられた排出トレイ24上に排出される。
ところで、上記感光体ドラム6Y、6M、6C、6K上に形成された静電潜像を現像する現像装置9Y、9M、9C、9Kには、画像形成装置の使用を開始する以前の設置初期の状態、又は現像装置9Y、9M、9C、9Kを単独で新品のものと交換したり、あるいは当該現像装置9Y、9M、9C、9Kを含む画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kを新品のものと交換した場合など、現像装置9Y、9M、9C、9K内の現像剤50の現像特性、例えば、現像剤50中のキャリアの抵抗値のバラツキに起因した現像性の良否などがある。
上記現像剤50中のキャリアが標準のキャリアに対して相対的に抵抗値が低い低抵抗品である場合には、当該キャリアとトナーからなる磁気ブラシが低抵抗のものとなり、相対的に高い現像性を示す傾向にある。逆に、上記現像剤50中のキャリアが標準のキャリアに対して相対的に抵抗値が高い高抵抗品である場合には、当該キャリアとトナーからなる磁気ブラシが高抵抗のものとなり、相対的に低い現像性を示すことになる。上記現像剤50中のキャリアの抵抗値は、製造時に予め定められた範囲内となるように管理されているが、キャリアを製造する際のロット間のバラツキなどにより抵抗値の変動が存在する。
また、上記画像形成装置が使用を開始する以前の設置初期の状態、又は現像装置9Y、9M、9C、9Kが新品のものである場合には、図3に示すように、現像装置9Y、9M、9C、9Kの内部に予め定められたトナー濃度(例えば、7.0〜7.5重量%)程度の現像剤50が収容されている。そのため、各画像形成ユニット6Y、6M、6C、6Kにおいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の画像濃度50%程度のトナー濃度検出用のトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kを形成し、当該イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度を濃度検出手段としてのADCセンサによって検出した場合には、当該トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値は、本来、予め定められたトナー濃度(例えば、7.0〜7.5重量%)の設定値と略等しくなる筈である。
しかしながら、上記現像装置9Y、9M、9C、9K内の現像剤50の現像特性にバラツキがあるため、トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値は、予め定められたトナー濃度(例えば、7.0〜7.5重量%)の設定値と略等しくならない場合が生じる。
そこで、この実施の形態では、CPU102によって、図6に示すように、画像形成装置の使用が開始される設置初期時、又は現像装置9Y、9M、9C、9Kが新品のものと交換された場合に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各画像形成ユニット5Y、5M、5C、5Kにおいて対応する色のトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kを複数個にわたって順次形成し、これらのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kを中間転写ベルト12上に一次転写して、当該イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度をADCセンサ120によって検出する。
そして、上記CPU102は、ADCセンサ120によるトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値を中間転写ベルト12表面の検出値等を用いて正規化するとともに平均化することにより、正規化されたトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値RADC_TCを求める。
次に、上記CPU102は、求められたトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値RADC_TCの値が、予め定められた標準値の範囲(120<RADC_TC<140)内にあるか否かを判別し、求められたトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値RADC_TCの値が、予め定められた標準値の範囲(120<RADC_TC<140)内にある場合には、現像装置9Y、9M、9C、9K内の現像剤50がノミナル品(標準品)であると判別する。
一方、上記CPU102は、求められたトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値RADC_TCの値が、予め定められた標準値の範囲の上限値(140)以上である場合には、現像剤50が低ブラシ抵抗品(高現像性品)であると判別し、逆に予め定められた標準値の範囲の下限値(120)以下である場合には、現像剤50が高ブラシ抵抗品(低現像性品)であると判別する。
そして、上記CPU102は、求められたトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値RADC_TCの値が、予め定められた標準値の範囲(120<RADC_TC<140)内にあり、現像剤50がノミナル品(標準品)であると判別すると、図 1(b)に示すように、現像装置9Y、9M、9C、9K内のトナー濃度を制御する際の目標値として、ノミナル品(標準品)に対応した第1の目標値201に設定する。
この第1の目標値201は、図1(b)に示すように、初期補正値202と経時的な補正値203を加算したものとして設定されている。ここで、初期補正値202は、「0」に設定されているとともに、経時的に変化する経時的な補正値203は、プリント枚数(PV)に応じて「0」から徐々にマイナスの値となり、プリント枚数が第1の閾値204としての6500枚程度に達した際に、第1の目標補正値としての「−25」程度となるように設定されている。
また、上記CPU102は、求められたトナーパッチの濃度検出値RADC_TCの値が、予め定められた標準値の範囲の上限値(140)以上であり、現像剤50が高ブラシ抵抗品(低現像性品)であると判別すると、図1(a)に示すように、現像装置9Y、9M、9C、9K内のトナー濃度を制御する際の目標値として、低ブラシ抵抗品(標準品)に対応した第2の目標値211に設定する。
この第2の目標値211は、図1(a)に示すように、初期補正値212が「−20」に設定されているとともに、当該初期補正値212がプリント枚数に応じて「−20」から徐々にプラスの方向に変化し、プリント枚数が第1の閾値204としての6500枚程度に達した際に、「−10」となるように設定されている。
また、経時的に変化する経時的な補正値213は、上述したように、プリント枚数に応じて「0」から徐々にマイナスの値となり、プリント枚数が第1の閾値としての6500枚程度に達した際に、第1の目標補正値としての「−25」となるように設定されている。
したがって、上記初期補正値211と経時的な補正値213を加算した第2の目標値311は、図1(b)に示すように、プリント枚数に応じて「−20」から徐々にマイナスの値が増加し、プリント枚数が第1の閾値としての6500枚程度に達した際に、第2の目標補正値としての「−35」となるように設定されている。
さらに、上記CPU102は、求められたトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値RADC_TCの値が、予め定められた標準値の範囲の下限値(120)以下である場合には、現像剤50が高ブラシ抵抗品(低現像性品)であると判別すると、図1(c)に示すように、現像装置9Y、9M、9C、9K内のトナー濃度を制御する際の目標値として、高ブラシ抵抗品(低現像性品)に対応した第3の目標値221に設定する。
この第3の目標値221は、図1(c)に示すように、初期補正値221が「+20」に設定されているとともに、当該初期補正値221がプリント枚数に応じて「+20」から徐々にマイナスの方向に変化し、プリント枚数が第1の閾値としての6500枚程度に達した際に、第3の初期設定値としての「+10」となるように設定されている。
また、経時的に変化する経時的な補正値222は、上述したように、プリント枚数に応じて「0」から徐々にマイナスの値となり、プリント枚数が第1の閾値としての6500枚程度に達した際に、第3の経時補正値としての「−25」となるように設定されている。
したがって、上記初期補正値221と経時的な補正値222を加算した第3の目標値221は、図1(c)に示すように、プリント枚数に応じて「+20」から徐々に減少し、プリント枚数が第1の閾値としての6500枚程度に達した際に、第3の目標値としての「−15」となるように設定されている。
このように、上記実施の形態に係る画像形成装置では、トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度をADCセンサ120によって検出して、当該ADCセンサ120によるトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値を目標値と比較して、現像装置10へのトナーの供給量を制御する際に、現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用される現像剤50の現像特性と累積的なプリント枚数の値に応じて、トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値と比較する目標値を、図1(a)〜図1(c)に示すようにCPU102によって補正するように構成されている。
そのため、上記画像形成装置では、初期的に、現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用される現像剤50の現像特性が、例えば低ブラシ抵抗(高現像性品)であると判別された場合には、図1(a)に示すように、トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値と比較する目標値が、累積的なプリント枚数の値に応じて従来よりも小さな第2の目標値211となるように補正される。
その結果、図8に示す比較例の場合には、現像装置9で使用される現像剤の現像特性が、例えば低ブラシ抵抗(高現像性品)である場合には、トナーパッチの濃度検出値と比較する目標値が、過剰に低く設定されてしまうことになる。
この比較例の場合、例えば、現像剤50が低ブラシ抵抗(高現像性品)である場合であっても、図7に示すように、経時的に、現像剤50の劣化に起因してトナーパッチの濃度検出値が累積的なプリント枚数の増加に伴って比較的急激に低下していくにもかかわらず、当該現像剤50の劣化に起因したトナーパッチの濃度検出値の変化が考慮されていない。
そのため、上記比較例の場合には、初期的に、例えば、現像剤50が低ブラシ抵抗(高現像性品)であると、図8(a)に示すように、トナーパッチの濃度検出値と比較する目標値が過剰に低く設定されるため、現像装置内のトナー濃度(OpeTC)は、図9に示すように、経時的に低下していってしまい、画像濃度の低下や、キャリアが感光体ドラムの表面に付着して画質欠陥の原因となったり、トナーカートリッジの空検知精度の悪化等を招くことになる。
これに対して、本実施の形態に係る画像形成装置の場合には、現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用される現像剤50の現像特性が、例えば低ブラシ抵抗(高現像性品)であると判別された場合には、図1(a)に示すように、トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値と比較する目標値が、累積的なプリント枚数の値に応じて従来よりも小さな第2の目標値211となるように補正される。
そのため、経時的に、現像装置9Y、9M、9C、9K内の現像剤50の劣化に起因してトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値が累積的なプリント枚数の増加に伴って比較的急激に低下していった場合であっても、トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値と比較する目標値211が過剰に低く設定されてしまうことがなく、現像装置9Y、9M、9C、9K内に適宜トナーが供給されるため、当該現像装置9Y、9M、9C、9K内のトナー濃度(OpeTC)は、略一定の範囲内(7.5〜7.0%程度)に維持することができ、画像濃度の低下や、キャリアが感光体ドラム6の表面に付着して画質欠陥の原因となることを回避することができるとともに、トナーカートリッジ32の空検知精度を良好に維持することができる。
同様に、上記画像形成装置では、初期的に、現像装置9Y、9M、9C、9Kで使用される現像剤50の現像特性が、高ブラシ抵抗(低現像性品)であると判別された場合には、図1(c)に示すように、トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値と比較する目標値が、累積的なプリント枚数の値に応じて従来よりも大きな第3の目標値223となるように補正される。
そのため、経時的に、現像装置9Y、9M、9C、9K内の現像剤50の劣化に起因してトナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値が累積的なプリント枚数の増加に伴って徐々に低下していった場合であっても、図10に示すように、トナーパッチ70Y、70M、70C、70Kの濃度検出値と比較する目標値が過剰に高く設定されてしまうことがなく、現像装置9Y、9M、9C、9K内に適宜トナーが供給されるため、当該現像装置9Y、9M、9C、9K内のトナー濃度(OpeTC)は、略一定の範囲内(7.5〜7.0%程度)に維持することができ、画像濃度の上昇に起因したかぶりや、現像装置9Y、9M、9C、9Kからトナーが噴き出したりすることを回避することができるとともに、トナーカートリッジ32Y、32M、32C、32Kの空検知精度を良好に維持することができる。
実施の形態2
図11はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2は、基準濃度補正手段は、計測手段によって計測された画像形成装置によって画像が形成された記録媒体の累積的な枚数、及び像保持体上に形成される画像の累積的な画素数の双方に基づいて、基準濃度を補正するように構成されている。
すなわち、この実施の形態2では、CPU102は、記録用紙17の累積的な枚数以外に、図5に示すように、走査露光制御部112を介して、画像露光装置8で各感光体ドラム6Y、6M、6C、6K上に走査露光する画像データの画素の階調数(例えば、256階調)をも含めて累積的に計測して、画像データのエリアカバレッジ(AC)を求める。
そして、CPU102は、求められた画像データのエリアカバレッジ(AC)に応じて、目標値を一定な値に変更する第1の閾値204を制御するように構成されている。
更に説明すると、CPU102は、図11に示すように、求められた画像データのエリアカバレッジ(AC)が約1%前後と小さい場合には、第1の閾値204を27PV(kpv)と大きな値に変更し、求められた画像データのエリアカバレッジ(AC)が約5%前後と中程度である場合には、第1の閾値204を16PV(kpv)と中程度の値に変更し、求められた画像データのエリアカバレッジ(AC)が約20%前後と高い場合には、第1の閾値204を6500PVと小さい値に変更する。
なお、上記画像形成装置で形成する画像のエリアカバレッジ(AC)は、一定ではないため、CPU102は、求められた画像データのエリアカバレッジ(AC)を平均化処理することによって、エリアカバレッジ(AC)の大小を判別し、エリアカバレッジ(AC)が相対的に高い場合には、第1の閾値204を小さな値に、エリアカバレッジ(AC)が相対的に低い場合には、第1の閾値204を大きな値に変更するように制御する。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。