JP5722184B2 - 鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造 - Google Patents

鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5722184B2
JP5722184B2 JP2011215191A JP2011215191A JP5722184B2 JP 5722184 B2 JP5722184 B2 JP 5722184B2 JP 2011215191 A JP2011215191 A JP 2011215191A JP 2011215191 A JP2011215191 A JP 2011215191A JP 5722184 B2 JP5722184 B2 JP 5722184B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pannier
vehicle body
body frame
adapter
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011215191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013075553A (ja
Inventor
浩平 平野
浩平 平野
貴之 原本
貴之 原本
忍 斎藤
忍 斎藤
憲行 石田
憲行 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2011215191A priority Critical patent/JP5722184B2/ja
Publication of JP2013075553A publication Critical patent/JP2013075553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5722184B2 publication Critical patent/JP5722184B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

本発明は、車体フレームの後部の側方に配置されるパニアケースの前記車体フレーム側の面に、乗車用シートを支持するようにして車体フレームの一部を構成するシートレールの近傍で前記車体フレームに設けられる第1の車体側係止部に係脱可能に係合して前記パニアケースの重量を支える第1のパニア側係合部と、前記車体フレーム側に設けられる第2の車体側係止部に係脱可能に係合して車幅方向での前記パニアケースの位置決めを果たす第2のパニア側係合部とが、第1のパニア側係合部の下方に第2のパニア側係合部を配置するようにして設けられる鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造に関する。
車体フレームの後部左右に、パニアケースを上方から係合して取り付けるためのフレーム状の支持ステーが設けられるようにした自動二輪車が特許文献1で知られており、また車体フレームに設けられる第1の車体側係止部にパニアケースに設けられる第1のパニア側係合部を係合してパニアケースの重量を支え、車体フレーム側に設けられる第2の車体側係止部にパニアケースに設けられる第2のパニア側係合部を係合して車幅方向でのパニアケースの位置決めを果たすようにした自動二輪車が特許文献2で知られている。
特開2011−57071号公報 特開2007−55283号公報
ところで、上記特許文献1および特許文献2で開示されるようなパニアケースの取付け構造では、パニアケースを自動二輪車側に合わせた専用のものとすることが必要であり、汎用性がない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、相互に異なる2種類の車体側の取付け構造にパニアケースを取付け可能として汎用性を高めた鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームの後部の側方に配置されるパニアケースの前記車体フレーム側の面に、乗車用シートを支持するようにして車体フレームの一部を構成するシートレールの近傍で前記車体フレームに設けられる第1の車体側係止部に係脱可能に係合して前記パニアケースの重量を支える第1のパニア側係合部と、前記車体フレーム側に設けられる第2の車体側係止部に係脱可能に係合して車幅方向での前記パニアケースの位置決めを果たす第2のパニア側係合部とが、第1のパニア側係合部の下方に第2のパニア側係合部を配置するようにして設けられる鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造において、前記第2のパニア側係合部が、前記パニアケースの前記車体フレーム側の面との間に下方に開いた係合溝を形成して前記パニアケースに設けられるフック部と、車両前方に向けて延びる筒状の先部を有するとともに、前記フック部に車体側の取付け構造に合わせて着脱可能に取付けられるアダプタとから成り、前記アダプタが、前記パニアケースの車体フレームへの取付け時に、前記先部が前記車体フレームに取付けられるマフラーステイもしくはステップホルダから車両後方に向けて棒状に延びる第2の車体側係止部に挿脱可能に嵌合し得るよう、制限された範囲での上下動を可能として前記フック部に取付けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、第2の車体側係止部が、タンデム型の前記乗車用シートの後部に座った同乗者が足を載せるピリオンステップが設けられる前記ステップホルダから後方に延出されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、第2の車体側係止部が、前記シートレールを支持して前記車体フレームの一部を構成するリヤサブフレームに固定的に支持されることを第3の特徴とする
発明は、第の特徴の構成に加えて、前記アダプタの後端部が前記フック部に回動可能に取付けられ、前記アダプタの中間部が、前記フック部に設けられて上下に長い長孔に沿って移動することを可能として前記フック部に取付けられることを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴の構成に加えて、前記アダプタの中間部の前記フック部への取付け部を補強するための補強板が前記フック部取付けられることを第の特徴とする。
さらに本発明は、第の特徴の構成に加えて、前記補強板にも前記フック部の前記長孔に対応して上下に長く延びる長孔が前記アダプタを移動させるようにして設けられることを第の特徴とする。
なお実施の形態ではフック4が第1の車体側係止部に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、第2の車体側係止部に係脱可能に係合して車幅方向での前記パニアケースの位置決めを果たす第2のパニア側係合部が、車体フレームに設けられる第1の車体側係止部に係脱可能に係合してパニアケースの重量を支える第1のパニア側係合部とともにパニアケースに設けられ、この第2のパニア側係合部が、パニアケースに設けられるフック部と、車両前方に向けて延びる筒状の先部を有するとともに、フック部に車体側の取付け構造に合わせて着脱可能に取付けられるアダプタとから成り、該アダプタが、パニアケースの車体フレームへの取付け時に、前記先部が車体フレームに取付けられるマフラーステイもしくはステップホルダから車両後方に向けて棒状に延びる第2の車体側係止部に挿脱可能に嵌合し得るよう、制限された範囲での上下動を可能としてフック部に取付けられるので、アダプタを外した状態ではフック部を車体側のステーに係合してパニアケースを取付けることができ、アダプタを外した状態と、アダプタをフック部に取付けた状態とで、車両に合わせてアダプタを付け替えることで複数の車両の取付け構造に対応することができ、汎用性を高めることができる。
またアダプタが、制限された範囲での上下動を可能としてフック部に取付けられるので、第2の車体側係止部に第2のパニア側係合部のアダプタを嵌合した状態で第1の車体側係止部に第1のパニア側係合部を係合する操作が容易となる。
また本発明の第2の特徴によれば、棒状である第2の車体側係止部が、ピリオンステップが設けられるステップホルダから後方に延出されるので、パニアケースがピリオンステップよりも後方に配置されることになり、同乗者の足の邪魔になることがない。
本発明の第3の特徴によれば、第2の車体側係止部がリヤサブフレームに固定的に支持されるので、パニアケースに車幅方向の荷重が作用したときにピリオンステップが揺動することを抑制し、その揺動による不快感が生じることを防止することができる
発明の第の特徴によれば、アダプタの後端部がフック部に回動可能に取付けられ、アダプタの中間部がフック部の長孔に沿って移動可能にしてフック部に取付けられることで、アダプタを第2の車体側係止部側で上下に動くようにする構造を簡単に構成することができる。
本発明の第の特徴によれば、アダプタの中間部のフック部への取付け部を補強板で補強することによって、アダプタの先端側で大きな荷重がかかるのに伴う強度不足を補強板で補うことができる。
さらに本発明の第の特徴によれば、補強板にも長孔が設けられ、アダプタがその長孔に沿って移動するので、アダプタが上下に移動することでフック部に荷重が作用する部分を効果的に補強することができる。
自動二輪車の側面図である。 自動二輪車の前部の斜視図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4ー4線断面図である。 パニアケースを外し状態での自動二輪車の後部側面図である。 図1の6矢視図である。 自動二輪車の後部およびパニアケースの斜視図である。 車体側に取り付けられたパニアケースを後方から見た一部切欠き縦断正面図である。 図8の9−9線断面図である。
本発明の実施の形態について添付の図1〜図9を参照しながら説明する。なお以下の説明で前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、鞍乗り型車両である自動二輪車の車体フレームFの前端には、前輪WFを軸支したフロントフォーク11およびバー状の操向ハンドル12が操向可能に支承されており、前記車体フレームFの一部を構成するピボットフレーム13で上下に揺動可能に支承されるスイングアーム14の後端部に後輪WRが軸支され、後輪WRを駆動する動力を発揮するようにして前記前輪WFおよび前記後輪WR間に配置される内燃機関Eが前記車体フレームFに搭載される。
図2および図3を併せて参照して、前記操向ハンドル12の前方には、ウインドスクリーン20が配置されており、前記車体フレームFの前部で支持されて前記ウインドスクリーン20の左右下部の後方にそれぞれ配置される下部スクリーンステイ21…の下部に、取付け板23と、該取付け板23との間に円筒状のスペーサ26を介在させたウインドスクリーン20とが、ねじ部材24…およびナット25…による共締めで締結される。また前記下部スクリーンステイ21…および前記取付け板23…の上部はボルト27…およびナット28…で締結される。
図4を併せて参照して、前記取付け板23には、パイプを下方に開いた略U字状に屈曲させた上部スクリーンステ22の両端が接合されており、上部スクリーンステ22の左右に間隔をあけた2箇所に固されるボス29…にねじ部材30…によって前記ウインドスクリーン20の上下方向中間部が締結される。
このようなウインドスクリーン20の支持構造により、ウインドスクリーン20の左右を、左右一対の下部スクリーンステイ21…と、それらの下部スクリーンステイ21…に左右両端部が締結される上部スクリーンステイ22とに締結するにあたって、左右3箇所ずつ合計6箇所の締結箇所ですみ、部品点数の低減を図ることができる。
図1で示すように、前記車体フレームFの前部には、前記内燃機関Eの上方に配置されるようにして燃料タンク17が搭載されており、この燃料タンク17の後方には乗車用シート18が配置され、荷物を積むことができるキャリア19が前記乗車用シート18の後方に配置される。
図5〜図7を併せて参照して、前記乗車用シート18は、前部座席18aと、同乗者を乗せるようにして前部座席18aの後方に配置される後部座席18bとを有してタンデム型に構成されており、後部座席18bは前部座席18aよりも高く形成される。この乗車用シート18は、前記車体フレームFの一部を構成して前記スイングアーム14および前記後輪WRの上方に配置される左右一対のシートレール15…で支持されており、前記ピボットフレーム13の下部および前記シートレール15…の後部間には、後上がりに延びる左右一対のリヤサブフレーム16…が車体フレームFの一部を構成するようにして設けられる。
前記乗車用シート18の後部座席18bに座った同乗者が握るようにして左右に独立した一対のグラブレール32,32が左右のシートレール15…に取付けられており、前記キャリア19は、両グラブレール32…に着脱可能に取付けられる。
前記グラブレール32は、前後方向に延びて前記シートレール15の後部に取付けられるグラブレール基部32aと、同乗者が握ることができるようにして前記グラブレール基部32aの後部に前後両端を連設せしめる把持部32bとを一体に有するものであり、前記グラブレール基部32aの前後に間隔をあけた2箇所がボルト33,34によって前記シートレール15に取付けられる。
しかも前記グラブレール32は、シートレール15に取付けられた状態で、前記グラブレール基部32aの下端を側面視で前記乗車用シート18の下端に合わせるとともに、前記把持部32bの上端を側面視で前記乗車用シート18における後部座席18bの上端に合わせるように形成されている。
前記キャリア19には、該キャリア19を左右のグラブレール32…に取り付けるための左右一対ずつ2組の取付け孔35,36…が、車幅方向に中心軸線を配置するとともに左右一対のグラブレール32…の車幅方向内方に配置されるようにして設けられるものであり、この実施の形態では、前記キャリア19に、左右一対の取付け腕部19a,19aが、前記グラブレール32…におけるグラブレール基部32a…の内方で前方に延びるようにして一体に設けられ、それらの取付け腕部19a…の前後に間隔をあけた2箇所に、前後一対の取付け孔35,36…が設けられ、それらの取付け孔35,36…に挿通されるボルト37,38…で取付け腕部19a…が左右一対の前記グラブレール32…のグラブレール基部32a…に着脱可能に取付けられる。
而して前記グラブレール32…に取付けられた状態の前記キャリア19の上面は、前記乗車用シート18における後部座席18bの上面の後方への延長上に配置される。
しかも前記取付け孔35,35および前記ボルト37,38の中心軸線を通る直線Lの前方への延長線が側面視で前記乗車用シート18の下端と斜めに交差し、前記直線Lの後方への延長線が側面視で前記キャリア19の上面と斜めに交差する。
前記車体フレームFの後部の側方、この実施の形態で左右両側方には、外側方に開放した箱形のケース本体39にその外方開口部を覆う蓋部材40が取付けられて成るパニアケース41を取付け可能であり、このパニアケース41におけるケース本体39の前記車体フレームF側の面には、第1のパニア側係合部42と、第1のパニア側係合部42の下方に配置される第2のパニア側係合部43とが設けられる。
第1のパニア側係合部42は、前記シートレール15の近傍で車体フレームFに設けられる第1の車体側係止部としてのフック44に上方から係脱可能に係合してパニアケース41の重量を前記フック44で支えるためのものであり、前記フック44は、前記グラブレール32における前記グラブレール基部32aの外面に着脱可能に取付けられる。
図8を併せて参照して、前記フック44は、棒材を略U字状に屈曲成形して成る係止部材45が支持部材46に固着されて成り、支持部材46を嵌合せしめる嵌合凹部47が前記グラブレール32におけるグラブレール基部32aの外面側に設けられる。また前記支持部材46には前記グラブレール基部32aを貫通する一対のボルト48…が植設されており、前記グラブレール基部32aの内面に当接、係合するナット49…を前記ボルト48…に螺合して締めつけることで前記フック44がグラブレール32のグラブレール基部32aに固定され、前記ナット49…を緩めて取り外すことで前記フック44を前記グラブレール基部32aから取り外すことができる。
しかもグラブレール32の前記グラブレール基部32aは、前後に間隔をあけた2箇所でボルト33,34によって前記シートレール15に取付けられるものであり、前記嵌合凹部47は、前記ボルト33,34間で前記グラブレール基部32aに設けられる。すなわち前記フック44は、前記シートレール15への前記グラブレール基部32aの取付け部間すなわちボルト33,34間に配置されるようにして前記グラブレール基部32aに着脱可能に取付けられる。
前記ケース本体39の上部にはハンドル50が回動可能に取付けられており、このハンドル50にはシリンダ錠51が設けられる。而して前記フック44に係合している状態の第1のパニア係合部42は、前記シリンダ錠51に正規のキーを差し込んで回動操作した後に前記ハンドル50を起すことで前記フック44との係合を解除することができる。
第2のパニア側係部43は、前記車体フレームFに取付けられるマフラーステイもしくはステップホルダ53から車両後方に向けて棒状に延びる第2の車体側係止部52に係脱可能に係合して車幅方向での前記パニアケース41の位置決めを果たすためのものであり、第2の車体側係止部52は、前記乗車用シート18の後部座席18bに座った同乗者が足を載せるピリオンステップ54が設けられる前記ステップホルダ53から後方に延出される。
第2の車体側係止部52は、前端が前記ステップホルダ53に固着されて後方に延びるパイプ59の後端にゴム製のキャップ60が装着されて成る。しかも第2の車体側係止部52の中間部すなわちパイプ59の中間部は、前記シートレール15を支持して前記車体フレームFの一部を構成するリヤサブフレーム16に固定的に支持されるものであり、前記リヤサブフレーム16に設けられたステイ55に前記パイプ59の中間部が固定される。
図9を併せて参照して、第2のパニア係合部43は、前記パニアケース41におけるケース本体39の前記車体フレームF側の面との間に下方に開いた係合溝56を形成して前記ケース本体39に設けられるフック部57と、第2の車体側係止部52に挿脱可能に嵌合するようにして前記フック部57に着脱可能に取付けられるアダプタ58とから成る。
前記アダプタ58は、前記係合溝56内に挿入、配置される偏平部61aを一部に有して、筒状に形成された先部が車両前方に向けて延びるパイプ61の前端にゴム製の筒状カバー62が装着されて成るものであり、前記パイプ61の部に車両後方に向けて延びる第2の車体側係止部52の後端部が挿脱可能に嵌合される。
前記係合溝56内で前記偏平部61aの後部には、前記係合溝56に挿入されるようにして前記偏平部61aの後部両面から両端を突出させるナット63が固着されており、前記フック部57の後部に嵌入される円筒状のカラー64に挿通されるねじ部材65が前記ナット63に螺合されることで、前記偏平部61aの後部が前記フック部57に着脱可能に取付けられる。
前記係合溝56内で前記偏平部61aの前部には、係合溝56に挿入されるようにして前記偏平部61aの前部両面から両端を突出させるナット66が固着されており、そのナット66にねじ部材67を螺合することで前記偏平部61aの前部が前記フック部57に着脱可能に取付けられる。
ところで前記アダプタ58は、パニアケース41の車体フレームFへの取付け時に、前記先部が前記第2の車体側係止部52に挿脱可能に嵌合し得るよう、制限された範囲で下動を可能としてフック部57に取付けられるものであり、前記アダプタ58の後端部すなわち前記偏平部61aの後端部は、前記カラー64の軸線まわりに回動可能として前記フック部57に取付けられ、前記アダプタ58の中間部すなわち前記偏平部61aの前部が前記フック部57に設けられて上下に長い長孔68に沿って移動することを可能として前記フック部57に着脱可能に取付けられる。ところで前記ねじ部材67は前記ナット66に当接する円筒状のカラー69に挿通されるものであり、このカラー69が前記長孔68に挿通される。
また前記アダプタ58の中間部の前記フック部57への取付け部、この実施の形態では前記偏平部61aの前部の前記フック部57への取付け部を補強する補強板70が前記フック部57に取付けられる。この補強板70は、前記長孔58に対応するとともに前記カラー69が挿通される長孔71を有して前記フック部57の外面側に取付けられるものであり、前記フック部57の内面側に当接される当て板72に一端部が固着される一対のねじ部材73,73が、前記フック部57に嵌合される円筒状のカラー74,74および前記補強板70に挿通され、それらのねじ部材74,74の前記補強板70からの突出部に、前記補強板70に当接、係合する袋ナット75,75が螺合される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、乗車用シート18の後方に配置されるキャリア19が、左右に独立した一対のグラブレール32…に着脱可能に取付けられるので、荷物を積む必要がない場合には、キャリア19をグラブレール32…から取り外すことができ、それにより車両後部の重量およびフレーム剛性を低減し、適切な操縦安定性を得ることができる。また同乗者が握るためのグラブレール32…がシートレール15…に取付けられているので、同乗者が適切にグラブレールを把持することができる。
また左右一対の前記グラブレール32…が、側面視で乗車用シート18の下端に下端を合わせて前後方向に延びるとともに前記シートレール15…に取付けられるグラブレール基部32aと、同乗者が握ることができるようにして側面視で乗車用シート18における後部座席18bの上端に上端を合わせてグラブレール基部32a…に連設される把持部32b…とを有するものであるので、側面視での外観性を高めることができるとともに、把持部32b…を同乗者が把持するのに適切な高さとすることができる。
またキャリア19の上面が、乗車用シート18における後部座席18bの上面の後方への延長上に配置されるので、側面視での外観性を高めることができるとともに、キャリア19および乗車用シート18間に跨がって荷物を積むことができる。特にグラブレール32の把持部32bの上端が側面視で乗車用シート18の上端に合っているので、キャリア19の上面が、乗車用シート18の上面およびグラブレール32の把持部32bの上端の後方への延長上に配置されることになり、側面視での外観性をより高めることができる。
またキャリア19に、該キャリア19を前記グラブレール32…に取り付けるための一対ずつ2組の取付け孔35,36が、左右一対の前記グラブレール32…の車幅方向内方で前後に間隔をあけた2箇所に配置されるようにして設けられ、それらの取付け孔35,36の中心軸線を通る直線Lの前方への延長線が側面視で前記乗車用シート18の下端と斜めに交差し、前記直線Lの後方への延長線が側面視で前記キャリア19の上面と斜めに交差するので、キャリア19上に載せられた荷物の重心と、キャリア19のシートレール15…側への取付け部を最短距離で結ぶことができる。
またグラブレール32…の前記グラブレール基部32…に、パニアケース41を係合するためのフック44が着脱可能に取付けられるので、把持部32aと、フック44とが上下に分かれてグラブレール32に設けられることになり、グラブレール32を握る手とパニアケース41との干渉を回避することができる。
またグラブレール基部32aが前後に間隔をあけた2箇所でシートレール15に取付けられ、フック44が、前記シートレール15への前記グラブレール基部32aの取付け部間に配置されるので、フック44を着脱可能に取付けるための構造と、グラブレール基部32aをシートレール15に取り付ける構造との相互干渉が生じることはなく、それらの構造の簡略化を図ることができる。
また車体フレームFの後部の左右両側に配置されるパニアケース41の車体フレームF側の面に、乗車用シート18を支持するようにして車体フレームFの一部を構成するシートレール15の近傍でグラブレール32に設けられるフック44に係脱可能に係合して前記パニアケース41の重量を支える第1のパニア側係合部42と、車体フレームF側に設けられる第2の車体側係止部52に係脱可能に係合して車幅方向での前記パニアケース41の位置決めを果たす第2のパニア側係合部43とが、第1のパニア側係合部42の下方に第2のパニア側係合部43を配置するようにして設けられ、第2のパニア係合部43が、前記パニアケース41の前記車体フレームF側の面との間に下方に開いた係合溝56を形成して前記パニアケース41に設けられるフック部57と、車両前方に向けて延びる筒状の先部を有するとともに、フック部57に車体側の取付け構造に合わせて着脱可能に取付けられるアダプタ58とから成り、該アダプタ58が、パニアケース41の車体フレームFへの取付け時に、前記先部が車体フレームFに取付けられるマフラーステイもしくはステップホルダ53から車両後方に向けて棒状に延びる第2の車体側係止部52に挿脱可能に嵌合し得るよう、制限された範囲での上下動を可能としてフック部57に取付けられるので、アダプタ58を外した状態ではフック部57を車体側のステーに係合してパニアケース41を取付けることができ、アダプタ58を外した状態と、アダプタ58をフック部57に取付けた状態とで、車両に合わせてアダプタ58を付け替えることで複数の車両の取付け構造に対応することができ、汎用性を高めることができる。
またアダプタ58は、制限された範囲での上下動を可能としてフック部57に取付けられており、第2の車体側係止部52にアダプタ58を嵌合した状態でフック部44に第1のパニア側係合部42を係合する操作が容易となる。
また第2の車体側係止部52が、タンデム型の乗車用シート18の後部座席18bに座った同乗者が足を載せるピリオンステップ54が設けられる前記ステップホルダ53から後方に延出されるので、パニアケース41がピリオンステップ54よりも後方に配置されることになり、同乗者の足の邪魔になることがない。
また第2の車体側係止部52が、シートレール15を支持して車体フレームFの一部を構成するリヤサブフレーム16に固定的に支持されるので、パニアケース41に車幅方向の荷重が作用したときにピリオンステップ54が揺動することを抑制し、その揺動による不快感が生じることを防止することができる
たアダプタ58の後端部がフック部57に回動可能に取付けられ、アダプタ58の中間部が、前記フック部57に設けられて上下に長い長孔8に沿って移動することを可能として前記フック部57に取付けられるので、アダプタ58を第2の車体側係止部52側で上下に動くようにする構造を簡単に構成することができる。
またアダプタ58の中間部の前記フック部57への取付け部を補強するための補強板70が前記フック部57に取付けられるので、アダプタ58の先端側で大きな荷重がかかるのに伴う強度不足を補強板70で補うことができ、補強板70にも前記フック部57の前記長孔8に対応した長孔71が上下に長く延びて設けられるので、アダプタ58が上下に移動することでフック部57に荷重が作用する部分を、効果的に補強することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
15・・・シートレール
16・・・リヤサブフレーム
18・・・乗車用シート
41・・・パニアケース
44・・・第1の車体側係止部であるフック
42・・・第1のパニア側係合部
43・・・第2のパニア側係合部
52・・・第2の車体側係止部
53・・・ステップホルダ
54・・・ピリオンステップ
56・・・係合溝
57・・・フック部
58・・・アダプタ
68,71・・・長孔
70・・・補強板
F・・・車体フレーム

Claims (6)

  1. 車体フレーム(F)の後部の側方に配置されるパニアケース(41)の前記車体フレーム(F)側の面に、乗車用シート(18)を支持するようにして車体フレーム(F)の一部を構成するシートレール(15)の近傍で前記車体フレーム(F)に設けられる第1の車体側係止部(44)に係脱可能に係合して前記パニアケース(41)の重量を支える第1のパニア側係合部(42)と、前記車体フレーム(F)側に設けられる第2の車体側係止部(52)に係脱可能に係合して車幅方向での前記パニアケース(41)の位置決めを果たす第2のパニア側係合部(43)とが、第1のパニア側係合部(42)の下方に第2のパニア側係合部(43)を配置するようにして設けられる鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造において、
    前記第2のパニア側係合部(43)が、前記パニアケース(41)の前記車体フレーム(F)側の面との間に下方に開いた係合溝(56)を形成して前記パニアケース(41)に設けられるフック部(57)と、車両前方に向けて延びる筒状の先部を有するとともに、前記フック部(57)に車体側の取付け構造に合わせて着脱可能に取付けられるアダプタ(58)とから成り、
    前記アダプタ(58)が、前記パニアケース(41)の車体フレーム(F)への取付け時に、前記先部が前記車体フレーム(F)に取付けられるマフラーステイもしくはステップホルダ(53)から車両後方に向けて棒状に延びる第2の車体側係止部(52)に挿脱可能に嵌合し得るよう、制限された範囲での上下動を可能として前記フック部(57)に取付けられることを特徴とする鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造。
  2. 第2の車体側係止部(52)が、タンデム型の前記乗車用シート(18)の後部に座った同乗者が足を載せるピリオンステップ(54)が設けられる前記ステップホルダ(53)から後方に延出されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造。
  3. 第2の車体側係止部(52)が、前記シートレール(15)を支持して前記車体フレーム(F)の一部を構成するリヤサブフレーム(16)に固定的に支持されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造。
  4. 記アダプタ(58)の後端部が前記フック部(57)に回動可能に取付けられ、前記アダプタ(58)の中間部が、前記フック部(57)に設けられて上下に長い長孔(68)に沿って移動することを可能として前記フック部(57)に取付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造。
  5. 記アダプタ(58)の中間部の前記フック部(57)への取付け部を補強するための補強板(70)が前記フック部(57)に取付けられることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造。
  6. 記補強板(70)にも前記フック部(57)の前記長孔(68)に対応して上下に長く延びる長孔(71)が前記アダプタ(58)を移動させるようにして設けられることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造。
JP2011215191A 2011-09-29 2011-09-29 鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造 Active JP5722184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011215191A JP5722184B2 (ja) 2011-09-29 2011-09-29 鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011215191A JP5722184B2 (ja) 2011-09-29 2011-09-29 鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013075553A JP2013075553A (ja) 2013-04-25
JP5722184B2 true JP5722184B2 (ja) 2015-05-20

Family

ID=48479377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011215191A Active JP5722184B2 (ja) 2011-09-29 2011-09-29 鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5722184B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014181651A1 (ja) 2013-05-10 2014-11-13 川崎重工業株式会社 自動二輪車
JP6118216B2 (ja) * 2013-09-02 2017-04-19 川崎重工業株式会社 自動二輪車

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3625405A (en) * 1969-06-23 1971-12-07 Newton P Kezar Carrier and bracket assembly for motorcycles
JPS5758569A (en) * 1980-09-22 1982-04-08 Honda Motor Co Ltd Locking device for car body upper section and car body side section of autobicycle
JPS62299485A (ja) * 1986-06-20 1987-12-26 本田技研工業株式会社 小型車両におけるリヤキヤリヤの取付装置
JPH0313428Y2 (ja) * 1987-07-23 1991-03-27
JPS6448388U (ja) * 1987-09-21 1989-03-24
JPH0534475Y2 (ja) * 1987-09-22 1993-08-31
JP2001163281A (ja) * 1999-12-10 2001-06-19 Kawasaki Heavy Ind Ltd 車両の計器盤取付構造
US6293450B1 (en) * 2000-02-10 2001-09-25 Mathew R. Aron Quick release mechanism for motorcycle saddlebag
JP4640893B2 (ja) * 2001-03-01 2011-03-02 本田技研工業株式会社 自動2輪車の荷物取付構造
US20050150921A1 (en) * 2004-01-09 2005-07-14 Schneider Daniel H. Saddlebag mounting system
US20100012695A1 (en) * 2008-07-16 2010-01-21 Harley-Davidson Motor Company Group, Inc. Saddlebag mounting system for a motorcycle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013075553A (ja) 2013-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5835690B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5751916B2 (ja) 鞍乗り型車両用燃料タンク
JP5782424B2 (ja) 鞍乗り型車両の後部構造
JP6045903B2 (ja) 自動二輪車
JP5963206B2 (ja) 鞍乗り型車両のシート支持構造
US9156517B2 (en) Rear structure and rear equipment for straddle type vehicle
EP2631164B1 (en) Saddle-riding vehicle
JP5460511B2 (ja) 車両用のリヤフェンダ
JP2004182108A (ja) 自動2輪車の車体構造
JP2017109681A (ja) 鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造
JP5722184B2 (ja) 鞍乗り型車両のパニアケース取付け構造
US9284006B2 (en) Straddle type vehicle
JP2022065831A (ja) 鞍乗型車両の車体構造
JP6283334B2 (ja) 自動二輪車
JP5858369B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP4503519B2 (ja) 車両の燃料タンク配置構造
JP6126936B2 (ja) 鞍乗型車両のバッテリ配置構造
WO2016002422A1 (ja) 自動二輪車
JP6742972B2 (ja) 鞍乗型車両のカバー部材構造
WO2012153607A1 (ja) 自動二輪車の同乗者用把持部構造
EP2786927A1 (en) Vehicle frame structure
JP6155858B2 (ja) 自動二輪車
JP2011218867A (ja) 自動二輪車のグラブバー構造
JP5723634B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5577991B2 (ja) 自動二輪車のカバー取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5722184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150