JP5717022B2 - 持ち帰り袋、及びその再生・再利用方法 - Google Patents
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Description
樹脂フィルム製の買物袋は石油を原料として製造されるものであるので、その使い捨ては、貴重な石油資源の浪費に繋がる。また、樹脂フィルム製買物袋には一般に種々の添加剤が配合されるため、これを焼却により処分すると、例えばCO2等の有害なガスの発生
源となる。二酸化炭素は、温室効果ガスとも呼ばれ、地球温暖化の原因となることが知られている。従って、樹脂フィルム製買物袋の使い捨てという使用態様は環境保全・資源節約の観点より非常に好ましくない。
そこで、本発明者は、この課題を考慮し、これまでに主にポリエステル樹脂製の不織布を袋状に縫製して製造したところの回収・再生産(リサイクル化)を目指す買物袋を提案している(特許文献1及び特許文献2)。
しかしながら、従来の不織布からなる買物袋にロゴマークなどを印刷した場合、買物袋の基材となる不織布を再生するためにそれら印刷インクを取り除く必要があるが、その技術が未だ開発提案されていない。
また、未だ不織布の再生利用に関しては、再生された不織布は強度が不十分であり、かつ表面外観が求められる基準を満たさないことなどを理由に、使用済み不織布にさまざまな処理を施す必要があり、その煩雑さ及び採算性の観点から再利用が十分に展開しないのが実状であった。
また、小売店のロゴマークなどが袋の表面上に印刷されても回収された持ち帰り袋から未印刷の新たな持ち帰り袋への再生産が容易であり、更なる強度を有するところの持ち帰り袋及びそのリサイクル方法を提供することである。
(1)再生されたポリオレフィン不織布シートを裁断し、糸を用いて袋状に縫製し、そして該袋の開口部近傍に取っ手を取り付けてなる持ち帰り袋であって、
前記糸及び前記取っ手は、前記不織布シートの素材と同じポリオレフィン素材からなることを特徴とする、持ち帰り袋。
(2)前記袋表面上に印刷インク層を設け、且つ、該印刷インク層と該袋との間に高い温水溶解性を有する高分子域を介在させてなることを特徴とする、(1)に記載の持ち帰り袋。
(3)前記ポリオレフィン不織布シートは再生されたポリプロピレン不織布シートからなり、前記糸はポリプロピレン連続フィラメントからなり、前記取っ手はポリプロピレン布材からなることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の持ち帰り袋。
(4)前記持ち帰り袋は、バージンポリオレフィン繊維からなる表面側のバージン繊維と再生ポリオレフィン繊維からなる裏面側の再生繊維層とが積層一体化された再生されたポリオレフィン不織布シートから作られていることを特徴とする、(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の持ち帰り袋。
(5)前記持ち帰り袋の内面にポリオレフィンをコーティングしてなるか、又は、ポリオレフィンフィルムを貼着してなる、(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の持ち帰り袋。
(6)前記持ち帰り袋は、前記バージンポリプロピレン繊維からなる厚さ1.0mm以下の表面側のバージン繊維と、再生ポリプロピレン繊維からなる厚さ1.0mm以下の裏面側の再生繊維層とが積層一体化された再生されたポリオレフィン不織布シートから作られていることを特徴とする、(3)乃至(5)のいずれか一つに記載の持ち帰り袋。
(7)前記再生繊維層中の再生繊維の含有率は、前記再生されたポリオレフィン不織布シートの質量に基いて10乃至90質量%であることを特徴とする、(4)乃至(6)のいずれか一つに記載の持ち帰り袋。
(8)前記高分子域は、20℃の水100gに対して20g未満そして60℃の水100gに対して60g以上の溶解度を有する高分子からなることを特徴とする、(2)乃至(7)のうちいずれか一つに記載の持ち帰り袋。
(9)前記高分子域は、架橋構造を有する変性ポリビニルアルコールを含むことを特徴とする、(2)乃至(8)のうちいずれか一つに記載の持ち帰り袋。
(10)前記変性ポリビニルアルコールは、20℃の水100gに対して20g未満そして60℃の水100gに対して60g以上の溶解度を有する高分子からなることを特徴とする、(9)に記載の持ち帰り袋。
(11)前記高分子域は、該高分子の層が前記袋層の表面上に形成されてなる、(2)乃至(10)のうちいずれか一つに記載の持ち帰り袋。
(12)前記高分子域は、該高分子が前記袋の内部に含浸して形成されてなる、(2)乃至(10)のうちいずれか一つに記載の持ち帰り袋。
(13)使用済みの(1)乃至(12)のうちいずれか一つに記載の持ち帰り袋を卸売店又は小売店より回収する工程と、
回収された持ち帰り袋を細片に切断し、不織布を構成する繊維をばらばらにして、不織布材料を作る袋分解工程と、
得られた不織布材料から再生不織布のシートを作るか、又は、該再生不織布とバージン
不織布とを積層一体化することにより、再生されたポリオレフィン不織布シートを製造するシート製造工程と、
再生されたポリオレフィン不織布シートを裁断し、袋状に縫製することにより、再生された持ち帰り袋を作る袋縫製工程と、
再生された持ち帰り袋を卸売店又は小売店において顧客に提供する袋提供工程とを含む、持ち帰り袋の再生・再利用方法。
(14)前記袋分解工程において、回収された持ち帰り袋を細片に切断する前に、該持ち帰り袋の表面上の印刷インク層を袋本体より除去する脱インク工程を備えてなる、(13)に記載の持ち帰り袋の再生・再利用方法。
また、本発明の持ち帰り袋は、バージンポリオレフィン繊維からなる表面側のバージン繊維と再生ポリオレフィン繊維からなる裏面側の再生繊維層とが積層一体化された再生されたポリオレフィン不織布シートを用いた場合には、使用済み不織布から再生される再生ポリオレフィン繊維に特別な手段を加えなくても、バージン繊維を100%用いた不織布シートの場合と同様の表面外観を呈し、かつ再生ポリオレフィン繊維だけでは不十分な強度を十分満足に補うことができ、ゆえに使用済み不織布を再利用したものでありながら、低コストかつ容易に、必要な強度及び良好な表面外観を呈する持ち帰り袋を提供することができる。
さらに、本発明は、持ち帰り袋に印刷を施しても印刷インク層と袋表面との間に高い温水溶解性を有する高分子域を介在させることで、該高分子域の温水への溶解により、前記印刷インク層を前記袋表面より容易に取り除くことができる持ち帰り袋が提供される。
前記ポリオレフィン不織布シートとしては、例えば、ポリエチレン不織布もしくはポリプロピレン不織布又はそれらが混合した不織布が使われる。特に好ましいのは再生が容易
なポリプロピレン不織布を単一材料として用いることである。このような構成とすることで、即ち再生が容易な材料の適用により、該ポリオレフィン不織布シートは、回収し、再生しそして再利用するという循環を作るためのリサイクル化が容易となる。
前記バージン繊維層を構成するバージン繊維としては、ポリプロピレン樹脂からの繊維化により或いはポリプロピレン繊維への慣用の重合法に従い製造される合成繊維が用いられる。該バージン繊維層の繊維には、本発明の目的を損なわない範囲で、他の常用の各種添加成分、例えば艶消剤、熱安定剤、顔料、消臭剤、抗菌剤、防ダニ剤、防カビ剤、芳香剤などの添加剤を添加することが出来る。
また前記再生繊維層中の再生繊維の含有率は、1質量%以上であればよく、好ましくは5乃至60質量%、さらに好ましくは10乃至45質量%、特に好ましくは15乃至35質量%である。資源の有効利用の観点からは再生繊維をより多く使用することが好ましいが、再生繊維の含有率が上記の上限を超えると十分な強度が得られず、製品性能上の問題が生じるため好ましくない。
再生繊維層としては、使用済み不織布を従来の方法により解砕・開繊する方法が使用される。
一方、バージン繊維層としては、短繊維あるいは長繊維のいずれを用いてもよく、その形成方法としても、スパンボンド法とメルトブロー法に代表される紡糸直結法や、カーディングやエアレイなどの乾式法、抄紙法などの湿式法等いずれの方法を用いても良い。
さらに、バージン繊維層と再生繊維層を接着あるいは絡み合わせる方法としては、例えば、カレンダー法、スルーエアヒーティング法などの熱的接着法、接着剤を用いて吸水性不織布層と熱可塑性樹脂からなる不織布層とを接着させる化学的接着法、ニードルパンチ法、水流交絡法、ステッチボンド法などの機械的接着法等いずれの方法を用いても良い。
本発明に用いられるポリビニルアルコールとしては、上記のような耐水性を有するポリビニルアルコールであれば特に限定はされない、例えばアルコキシ基、エステル基、アルキレンエーテル基など各種の修飾基を有する変性ポリビニルアルコールでもよい。けん化度は、97.5モル%以上が好ましい。とりわけ、ポリビニルアルコールと架橋剤とを重合して得られる架橋構造を有する変性ポリビニルアルコールが好適に用いられる。なかでも、例えば下記式
酸溶媒中に分散させておき、これにジケテンを添加させる方法、ポリビニルアルコールをジメチルホルムアルデヒドまたはジオキサンなどの溶媒にあらかじめ溶解しておき、これにジケテンを添加する方法、あるいはポリビニルアルコールにジケテンガスまたは液状ジケテンを直接接触させる方法等が好適に用いられる。
再生されたポリオレフィン不織布シートを製造するシート製造工程と、再生されたポリオレフィン不織布シートを裁断し、袋状に縫製することにより、再生された持ち帰り袋を作る袋縫製工程と、再生された持ち帰り袋を卸売店又は小売店において顧客に提供する袋提供工程とを含むものである。また本発明の持ち帰り袋の表面上に卸売店又は小売店のロゴマーク等が印刷されている場合には、前記袋分解工程において、回収された持ち帰り袋を細片に切断する前に、該持ち帰り袋の表面上の印刷インク層を袋本体より除去する脱インク工程を有する。回収工程では、本発明の持ち帰り袋が複数回使用された後、使用済み持ち帰り袋として回収される。袋分解工程では、回収された持ち帰り袋から、不織布材料が作られる。シート製造工程では、不織布材料を原料としてからポリオレフィン不織布シートが製造される。袋縫製工程では、ポリオレフィン不織布シートを原料として持ち帰り袋が作られる。袋提供工程では、再生された持ち帰り袋を小売店等で顧客に提供する。また、脱インク工程では、上述の方法により、持ち帰り袋の表面から印刷インク層から取り除かれる。
ポリプロピレン樹脂(PP)を常用のスパンボンド溶融紡糸装置に供給し、230℃にて均一に溶融混合し、円形断面の紡糸孔を有する紡糸口金から溶融紡出して速度3000m/分にて引き取り、2.2dtexのポリプロピレン繊維を得た。得られたバージンポリプロピレン繊維を開繊分散して目付が30g/m2 のウェブを形成した。次に公知の開繊機にて使用済みポリエステル不織布を開繊させ、再生繊維からなるウェブを形成した。
得られたバージン繊維からなるウェブと再生繊維からなるウェブを、135℃に加熱したピンポイントエンボス(圧着面積率7.1%)ロールとフラットロール間で線圧45N/cmにて部分熱圧着して60g/m2 のポリプロピレン不織布シート1Aを作成した。再生繊維の含有率は不織布シート中20質量%である。
製造例1と同様にして、不織布シート中30質量%の再生繊維を含有するポリプロピレン不織布シート1Bを作成した。
製造例1と同様にして、不織布シート中40質量%の再生繊維を含有するポリプロピレン不織布シート1Cを作成した。
製造例1と同様にして、再生繊維だけから構成されるポリプロピレン不織布シートを作成した。
[厚み]
厚み測定機(商品名:THICKNESS GAUGE モデルCR−60A (株)大栄科学精器製作所製)を用い、試料1cm2あたり2.94cNの荷重を加えた状態で
測定した。
[引張強度]
JIS L 1096 6.12.1 A法(ストリップ法)に準じて、定速緊張形引張試験機を用いて、幅5cm、長さ15cmの試料片を幅50mm、つかみ間隔100mm、引張速度300±20mm/分の条件で引張試験に付し、切断時の荷重値及び伸長率を測定し、引張強度とした。引張試験は、再利用不織布シートの機械方向(MD方向)及びMD方向に直交する方向(CD方向)のそれぞれについて、試料5本を測定し、平均値を求めた。単位は、N/50mmである。
製造例1乃至3、並びに比較例1で得られたポリプロピレン不織布シートの各物性を下記表1に示す。
本発明の持ち帰り袋1は、細長い長方形の再生されたポリプロピレン不織布シート2を用意し、該再生されたポリプロピレン不織布シート2を一方の短辺部が他方の短辺部に重なるように折り畳んだ。そして折り畳まれた長辺部を糸で縫い袋状に仕上げ、次にその袋の開口部近傍に取っ手3を取り付けた。最後に持ち帰り袋1を裏返し、本発明の持ち帰り袋1を製造することができた(図1及び図2)。
本発明の持ち帰り袋4は、細長い長方形の再生されたポリプロピレン不織布シートを裁断して、袋本体用の部分シート5と左右のマチ用の部分シート6を2枚用意し、袋本体用の部分シート5を折り畳んで袋底面を形成するための折り目を設け、またマチ用の部分シート6を中心に沿って折り畳んで折り目を設け、そして袋本体用の部分シート5の辺と左右のマチ用の部分シート6の辺を糸で縫いマチありの袋状に仕上げ、次にその袋の開口部近傍に取っ手7を取り付けた。最後に持ち帰り袋4を裏返し、本発明のマチを有する持ち帰り袋4を製造することができた(図3〜図5)。
実施例1と同様に作られた持ち帰り袋8の袋表面9に、変性ポリビニルアルコールフィルム10を重ね合わせ、熱溶着により袋表面9上に変性ポリビニルアルコールフィルム10を貼り合わせた。さらにその上からシルクスクリーン印刷をすることによって印刷インク層11が形成され、本発明の持ち帰り袋8を製造することができた(図6及び図7参照)。この変性ポリビニルアルコールフィルム10は、20℃の水100gには約2gしか
溶解しないが、60℃の温水に対しては約80gも易溶解するものである。また、変性ポリビニルアルコールフィルム10は、架橋剤としてハイリンクDM(Clariant製)をゴーセファイマーZ−200(日本合成化学工業(株)製)に対して1.0質量%となるように調製し、約40μmの厚さのフィルムに成形されたものである。
このように、持ち帰り袋8は、該持ち帰り袋8の表面上に印刷を施しても、袋表面9と印刷インク層11との間に高分子域として変性ポリビニルアルコールを介在させることによって、印刷インク層11を容易に分離することができた。
さらに、印刷インク層が取り除かれた買物袋を原料として不織布を再生しそして袋形成することにより、新たな持ち帰り袋を再生産することができた。
従って、持ち帰り袋8は図8に示されるようなリサイクル方法によりリサイクル化することができた。
実施例3と同様に作られた持ち帰り袋12の袋表面13に、予めシルクスクリーン印刷によって印刷インク層14を有する変性ポリビニルアルコールフィルム15を重ね合わせ、アイロンによる熱溶着により袋表面13上に変性ポリビニルアルコールフィルム15を貼り合わせ、本発明の持ち帰り袋12を製造した(図9参照)。前記変性ポリビニルアルコールフィルム15は、実施例1において使用したものと同じである。
また、実施例3と同様な方法により、持ち帰り袋12から印刷インク層14を分離した。その結果、予め表面に印刷がなされた変性ポリビニルアルコールフィルム15を用いても実施例1の持ち帰り袋8と同様に、袋表面13と印刷インク層14との間に高分子域として変性ポリビニルアルコールを介在させることによって、印刷インク層14を容易に分離することができた。
さらに、印刷インク層が取り除かれた買物袋を原料として不織布を再生しそして袋形成することにより、図8に示されるようなリサイクル方法により新たな持ち帰り袋を再生産することができた。
従って、持ち帰り袋12は図8に示されるようなリサイクル方法によりリサイクル化することができた。
実施例3と同様に作られた持ち帰り袋16の袋表面17に、変性ポリビニルアルコール水溶液18を塗布し、水分を蒸発させた後、その表面にシルクスクリーン印刷によって印刷をすることにより印刷インク層19を形成し、本発明の持ち帰り袋16を製造した(図10参照)。また、前記変性ポリビニルアルコール水溶液18は、架橋剤としてハイリンクDM(Clariant製)をゴーセファイマーZ−200(日本合成化学工業(株)製)に対して1.0質量となるように混合して調製したものである。
次に、実施例3と同様な方法により、持ち帰り袋16から印刷インク層19を分離した。その結果、上記のようにして得られた持ち帰り袋16は実施例3の持ち帰り袋8と同様に、袋表面17と印刷インク層19との間に高分子域として変性ポリビニルアルコールを介在させることによって、印刷インク層19を容易に分離することができた。
さらに、印刷インク層が取り除かれた買物袋を原料として不織布を再生しそして袋形成することにより、図8に示されるようなリサイクル方法により新たな持ち帰り袋を再生産することができた。
2:再生されたポリプロピレン不織布シート
3:取っ手
4:本発明の持ち帰り袋
5:袋本体用の部分シート
6:マチ用の部分シート
7:取っ手
8:本発明の持ち帰り袋
9:袋表面
10:変性ポリビニルアルコールフィルム
11:印刷インク層
12:本発明の持ち帰り袋
13:袋表面
14:印刷インク層
15:変性ポリビニルアルコールフィルム
16:本発明の持ち帰り袋
17:袋表面
18:変性ポリビニルアルコール水溶液
19:印刷インク層
Claims (5)
- 不織布シートを裁断し、糸を用いて袋状に縫製し、そして該袋の開口部近傍に取っ手を取り付けてなる持ち帰り袋において、
前記不織布シートは再生されたポリプロピレン不織布シートからなり、前記糸はポリプロピレン連続フィラメントからなり、前記取っ手はポリプロピレン布材からなり、また前記持ち帰り袋は、バージンポリプロピレン繊維からなる厚さ0.2乃至0.5mmの表面側のバージン繊維と、再生ポリプロピレン繊維からなる厚さ0.2乃至0.5mmの裏面側の再生繊維層とが積層一体化された再生されたポリプロピレン不織布シートから作られており、そして前記袋表面上に印刷インク層を設け、且つ、該印刷インク層と該袋との間に高い温水溶解性を有する高分子域を介在させてなる持ち帰り袋であって、
前記再生繊維層中の再生繊維の含有率は、前記不織布シートの質量に基いて10乃至45質量%であり、そして
前記高分子域は、20℃の水100gに対して20g未満そして60℃の水100gに対して60g以上の溶解度を有する高分子からなり、且つ架橋構造を有するアセトアセチル化ポリビニルアルコールを含むことを特徴とする、持ち帰り袋。 - 前記持ち帰り袋の内面にポリオレフィンをコーティングしてなるか、又は、ポリオレフィンフィルムを貼着してなる、請求項1に記載の持ち帰り袋。
- 前記高分子域は、該高分子の層が前記袋層の表面上に形成されてなる、請求項1又は請求項2に記載の持ち帰り袋。
- 前記高分子域は、該高分子が前記袋の内部に含浸して形成されてなる、請求項1又は請求項2に記載の持ち帰り袋。
- 使用済みの請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の持ち帰り袋を卸売店又は小売店より回収する工程と、
回収された持ち帰り袋を細片に切断し、不織布を構成する繊維をばらばらにして、不織布材料を作る袋分解工程と、
得られた不織布材料から再生されたポリプロピレン不織布とバージンポリプロピレン不織布とを積層一体化することにより、再生されたポリプロピレン不織布シートを製造するシート製造工程と、
再生されたポリプロピレン不織布シートを裁断し、袋状に縫製することにより、再生された持ち帰り袋を作る袋縫製工程と、
再生された持ち帰り袋を卸売店又は小売店において顧客に提供する袋提供工程とを含み、
前記袋分解工程は、回収された持ち帰り袋を細片に切断する前に、該持ち帰り袋の表面上の印刷インク層を袋本体より除去する脱インク工程を備えてなる、持ち帰り袋の再生・再利用方法。
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