JP5712497B2 - プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量削減方法 - Google Patents

プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量削減方法 Download PDF

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Description

本発明は、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量削減方法に関し、特にプレミクスモルタル製品に低炭素材料を配合することで、プレミクスモルタル製品を製造する際に排出される二酸化炭素(CO)の排出量を削減する、二酸化炭素排出量削減方法に関する。
COの放出は、地球温暖化に最も関係する現象であり、セメントの生産においても多量の二酸化炭素を放出している。
一方、地球温暖化を全世界的に抑制する気運が高まり、京都議定書などの国際協定を通じて、多くの国々が、COを含む種々のグリーンハウスガスの放出の削減に誓約している。
それに関連してわが国も温暖化ガス(通常はCO)の削減が義務付けられた。
従って、セメントを製造する際に発生するCOの削減が抑制されれば、地球温暖化抑制に大きく貢献でき、環境保全を図る上で多大な貢献ができるものである。
この点、特開2003−104763号公報(特許文献1)には、所定の大きさに破砕したコンクリート塊を100〜500℃に加熱処理後、すりもみ処理することによって、該コンクリート塊から骨材を回収する際に生じる副産微粉を、セメントに所定割合混入させたコンクリートが開示されている。
また、特許第376590号公報(特許文献2)には、pHが4.5以下の産業副産物として発生する無水石膏を含有する低環境負荷型セメント混和材が開示されている。
しかし、これらの文献には、プレミクスモルタル製品を製造する際のCO排出量を削減する具体的な方法は開示されておらず、特に該プレミクスモルタル製品が適用される用途に応じて所望される性能を十分に満足することができるプレミクスモルタル製品製造時のCO排出量の削減方法は示唆されていない。
特開2003−104763号公報 特許第376590号公報
従って、本発明の目的は、上記問題点を解決し、産業副産物を配合することに限定されることなく、プレミクスモルタル製品を製造する際に排出されるCOの量を削減することができる、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量削減方法を提供することである。
さらに、本発明の目的は、強度、流動性、分離抵抗性、耐薬品性、耐酸性等の、各セメント製品が適用される用途に応じて本来所望される機能を損なうことなく発現することができるセメント製品を製造する際の、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量削減方法を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究の結果、プレミクスモルタル製品中に、CO量を削減させる特定の低炭素性複合材を特定量配合することで、セメント製品が適用される用途に応じて所望される本来の性能を損なうことなく、プレミクスモルタル製品製造時に排出されるCOを削減することができることを見出し、本発明に到った。
メント製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法は、プレミクスモルタル製品中、セメントと、低炭素材料が少なくとも2種以上配合されてなる低炭素性複合材とを、質量比が97:3〜70:30の配合とすることにより、該プレミクスモルタル製品の製造時の二酸化炭素排出量を、低炭素性複合材を用いない場合のプレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量と比較して0.03CO−kg/kg以上削減することを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法である。
具体的には、プレミクスモルタル製品中、セメントと、低炭素材料であるシラスバルーン、バイオマスボイラ灰、フライアッシュ及び高性能減水剤が配合されてなる低炭素複合材とを、質量比が90:10〜70:30の配合で含有、Pロート値をモルタル混練直後及び45分経過後において10±2秒以内で且つ45分変化量が3.5秒以内とすることにより前記セメントと低炭素性複合材との含有比に応じてライフサイクルアセスメント法により決定される該プレミクスモルタル製品の製造時の二酸化炭素排出量を、低炭素性複合材を含まないプレミクス製品製造時の二酸化炭素排出量と比較して0.03CO −kg/kg以上削減することを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法である。
好適には、上記本発明のプレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において、低炭素性複合材を構成する低炭素材料は、二酸化炭素排出量が0.3CO−kg/kg以下であることを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法である。
また、前記低炭素材料は、シラス、シラスバルーン、ガラスバルーン、バイオマスボイラ灰、フライアッシュ、シリカフューム、硫酸リチウム、ギ酸カルシウム、高性能減水剤及び高炉スラグある。
前記プレミクスモルタル製品は、早強性注入モルタル、超速硬性注入モルタル、断面修正材、半たわみ性舗装注入材及びセルフレベリング材からなる群より選ばれる用途用のプレミクスモルタル製品があるが、本発明においては、半たわみ性舗装注入材である。
た、上記プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において、プレミクスモルタル製品は早強性注入用モルタル用プレミクス製品であり、セメントが早強セメント、低炭素性複合材がシラスバルーン、バイオマスボイラ灰、シリカフューム、硫酸リチウム及び高性能減水剤からなることを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法である。
また、上記プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において、プレミクスモルタル製品は超速硬性注入用モルタル用プレミクス製品であり、セメントが超速硬性セメント、低炭素複合材がシラスバルーン、フライアッシュ及び高性能減水剤からなることを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法である。
また、上記プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において、プレミクスモルタル製品が断面修正材プレミクス製品で、低炭素性複合材がシラス,シラスバルーン及び高性能減水剤からなることを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法である。
また、上記プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において、プレミクスモルタル製品が半たわみ性舗装注入材プレミクス製品で、低炭素性複合材がシラスバルーン、バイオマスボイラ灰、フライアッシュ及び高性能減水剤からなることを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法である。
また、上記プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において、プレミクスモルタル製品がセルフレベリング材プレミクス製品で、低炭素性複合材がシラス、シラスバルーン、シリカフューム及び高性能減水剤からなることを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法である。
本発明のプレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量削減方法により、セメント製品を製造する際に、大幅なCO排出量の削減ができ、地球温暖化の抑制に寄与して、環境的に多大な貢献を図ることができる。
さらに、各セメント製品が用途等に応じて所望される、強度、流動性、分離抵抗性、耐久性等の本来の性能を、当該各セメント製品が損なうことなく発現することも可能である。
早強性注入モルタルの材料分離抵抗性試験の概要を概略的に示す図である。 早強性注入モルタルの圧送性試験の概要を概略的に示す図である。
本発明を次の好適例により説明するが、これらに限定されるものではない。
本発明のセメント製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法は、プレミクスモルタル製品中、セメントと、低炭素材料が少なくとも2種以上配合されてなる低炭素性複合材とを、質量比が97:3〜70:30の配合とすることにより、該プレミクスモルタル製品の製造時の二酸化炭素排出量を、低炭素材料を用いない場合のプレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量と比較して0.03CO−kg/kg以上削減する方法である。
ここで、プレミクスモルタル製品とは、セメント、モルタル、コンクリート及びこれらの関連製品、例えば、注入用モルタル、断面修正材、半たわみ製舗装注入材、セルフレベリング材、左官用モルタル、膨張製セメント、静的破砕剤、止水材等のセメントを用いた任意の製品を意味し、水等の液体を添加混合するだけでモルタルを製造できる製品であって、液体及び粗骨材以外の、セメントを含む砂や混和材料が予め配合されている製品をいう。
また、本発明において、CO排出量は、1kgのプレミクスモルタル製品を製造する際に排出されるCO重量を意味し、その単位はCO−kg/kgとするものである。
また、CO排出量は、ライフサイクルアセスメント(LCA)手法によって算出する。該手法は、各プレミクスモルタル製品を製造する際に、原料の調達、運搬、製造、消費、廃棄にいたるまでの一連の製品ライフサイクルにおいて発生する、COの排出量を炭素排出量として表す方法であり、セメント系材料群における個々の原材料の排出原単位(排出インベントリCO−kg/kg)の数値は(社)土木学会(地球環境委員会LCA小委員会)等によって提示されている。
そして、プレミクスモルタル製品製造時のCO排出量は、プレミクスモルタル製品を製造する際に使用される材料、即ち、セメント、砂を含む各材料の、前記(社)土木学会等の提示によるCO排出原単位の数値を参考に、各プレミクスモルタル製品の配合から決定できる。
本発明のプレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において使用される低炭素性複合材は、少なくとも2種以上の低炭素材料が配合されてなるものである。
具体的には、低炭素材料とは、該材料の製造時に排出されるCOの量が0.3CO−kg/kg以下の材料をいい、低炭素性複合材とは、前記低炭素材料が2種以上混合されてなる材料をいうものである。
本発明において使用できる低炭素材料には、例えば下記の潜在水硬性材料及び/又は混和剤系材料がある。
前記潜在水硬性材料には、天然系水硬性材料、軽量系水硬性材料、バイオマス系水硬性材料及びバイプロ系水硬性材料が含まれる。
天然系水硬性材料とは、火山灰や珪酸白土に代表される天然の水硬性鉱物粉末を意味するものであり、シラス等が例示できる。これらの天然の水硬性鉱物粉末には、含有されるシリカ分が多いことから、これらを添加することにより、得られるセメント製品の化学抵抗性、耐薬品性の向上が期待できる。
また、軽量系水硬性材料とは、主に内部に空隙を有する中空粒子であり水硬性を有する鉱物質微粉末を意味するものであり、例えば、シラスバルーンやガラスバルーン等がある。
これらの材料は、それ自体に水硬性を有するものがあるだけでなく、プレミクスモルタル製品として水と練り合わせた際に、その嵩比重の軽さによってモルタル硬化体の比重を低下させることができる。比重を下げること、即ち軽量化を図ることは、モルタル硬化体の単位容積当たりに使用するプレミクスモルタル製品の重量を減らすことが出来ることとなり、これは即ち使用するセメントの量を低減させることになる。モルタル硬化体に使用されるセメントの重量を減ずることは、炭酸ガスの削減に繋がることから、極めて有益な二酸化炭素削減手段である。
バイオマス系水硬性材料とは、森林間伐材や籾殻等の植物に由来する材料を燃焼させた残渣灰を意味する。これらを燃焼させた際に発生する二酸化炭素は、元々大気中に存在したのを植物が吸収した分であるので、新たな二酸化炭素が発生するとはみなされない。多くは潜在水硬性を有するカルシウムシリケート鉱物の一種であり、表面積の大きい粉粒体であることから吸水性が高く、主にまだ固まらないモルタル、特にフレッシュモルタルの分離抵抗性向上に寄与し、例えば製紙工場やセメント工場からのバイオマスボイラ灰が例示できる。
バイプロ系水硬性材料は、産業副産物であって水硬性を有し、主製品の製造時にその排出する二酸化炭素がカウントされるために、それ自体の二酸化炭素排出量は(ダブルカウント防止のため)計算ルール上ゼロとされるものを意味する。但し、本発明におけるバイプロ系水硬性材料には、無水石膏、高炉スラグは含まれない。
単位水量の低減と流動性向上という機能を向上させるためのバイプロ系材料にはモルタルを混練した際にボールベアリング効果を発揮し得ることが好ましく、フライアッシュとシリカフューム等が例示できる。
混和剤系材料は、プレミクスモルタル製品としてのアルカリ骨材反応抑制や流動性を調整するための材料である。例えば硫酸リチウム、ギ酸カルシウム、高性能減水剤、高炉スラグ等が例示できる。これらの材料中、特に高炉スラグを除く薬剤系材料については、有効な排出原単位(CO−kg/kg)の数値が無く、さらにセメントに対して極めて少量、多くとも数%程度しか添加せず、低炭素化を図る場合とそうで無い場合とで使用量に僅かな差しか無いことか、便宜上の排出量を0CO−kg/kgとした。
以下の表1に、上記各低炭素材料を例示するとともに、これらの各低炭素材料のCO排出量を示す。例示される前記低炭素材料としては、シラス、シラスバルーン、ガラスバルーン、バイオマスボイラ灰、フライアッシュ、シリカフューム、硫酸リチウム、ギ酸カルシウム、高性能減水剤及び高炉スラグがある。
Figure 0005712497
上記表1中の各材料は以下のものである。
・シラスバルーン:住友大阪セメント(株)製;SYB−5005S
・ギ酸カルシウム:試薬、和光純薬(株)製
・硫酸リチウム :試薬、和光純薬(株)製
・高性能減水剤 :ナフタレンスルフォン酸系粉末減水剤(花王(株)製:マイティ100)を150メッシュの炭酸カルシウム粉末(表2参照)で10容量倍に均一に混合した材料
なお、当該減水剤は粉末であり、粉末減水剤はプレミクスモルタル製品製造のための粉末原料工程において均一に混ざりにくいため、炭酸カルシウムのように水硬性を有さず且つモルタルの性能にも影響を及ぼさない材料で嵩高にして使用する。
・ガラスバルーン:水野陶土(株)レックス1200
本発明において、該各低炭素材料は、CO排出量が0.3CO−kg/kg以下であるものを用いる。
これにより、下記する配合割合でプレミクスモルタル製品中に低炭素複合材を配合した際には、プレミクスモルタル製品製造時のCO排出量を、低炭素性複合材を除いたプレミクス製品製造時のCO排出量と比較して0.03CO−kg/kg以上の削減が有効にできることとなる。
本発明において適用される低炭素性複合材は、上記低炭素材料を2種以上混合したものから構成される。各低炭素材料の組み合わせによって、機能面及びCO排出削減面の両面で最適化された低炭素性複合材を構成することができる。即ち、前記各低炭素材料の2種以上、好ましくは3種以上を組み合わせることによって、機能面及びCO排出削減面の両面がより最適化される。
低炭素材料は、上記表1に示すように、高炉スラグを除く混和剤系材料以外の殆どは、水硬性を有する材料粉末であるが、これらの低炭素材料をプレミクスモルタル製品のセメントの一部と置換添加した場合、モルタルに本来所望される物理的性能に及ぼす影響、例えば特に強度発現性能において初期強度が低下するなど、機能を低下させる場合がある。
上記低炭素材料の水硬性は、一般にポゾラン活性あるいは潜在水硬性と称され、セメントの水和時のアルカリ刺激によって水硬性を発現するが、通常、かかる硬化プロセスは比較的緩慢であり、1週間から数ヶ月に渡って硬化が進行するものであるので、例えば、セメントの一部をかかる低炭素材料に置換えて添加した場合には、初期強度の発現性が悪化する。
また、モルタル・コンクリート製品の低炭素化を図る主たる手段としては、フライアッシュやスラグ等の副産物を使用する場合が多い。しかしながら、これらの副産物材料単独のみの使用では前述のように例えば強度等の発現が当然遅れたり、耐薬品性、材料分離抵抗性等の本来所望される用途における物理的性能がトレードオフされる場合が多い。
さらに、低炭素化を図るためにこれら副産物系材料だけを積極的に使用することは、副産物の製造が目的化する危険性を有していると共に、副産物の排出量は本来的には計算ルール上ゼロであるということだけであるので、正確には社会に排出するCO量を削減していることにならない。
特に、本発明で例示する注入モルタルや断面修正材、超速硬モルタル等の高機能性材料では、低炭素化に伴って本来の機能が大きく低下することは望ましくなく、本来の用途に所望される性能・機能が発揮される必要があるのは当然である。
かかる場合、前記副産物系のスラグやフライアッシュの単独材料だけで低炭素化を図ることは望ましくない。単独の副産物系低炭素材料のみを添加置換したのでは単に強度が落ちるのみならず、分離抵抗性やポンプ圧送性、流動性などに悪影響が出る場合があるからである。このように「低炭素化以外の機能」を、製品の規格の範囲内で維持し、望ましくはさらに向上させて、セメント製品そのもののCO排出量を削減するには、種々の上記各カテゴリの低炭素材料を2種以上組み合わせて用いることで初めて達成することができるのである。
従って本発明においては、2種以上の低炭素材料を配合することで、所望するプレミクスモルタル製品製造時のCO排出量の低減を図ることができるとともに、所望する用途に必要とされる機能、例えば、耐薬品性、軽量性、材料分離抵抗性、アルカリ骨材反応抑制性能、流動性、初期強度等を多様に有効に発現することができるものとなる。
またプレミクスモルタル製品中には、セメントが含まれており、セメントの種類は特に限定されず、例えば、普通、早強、超早強、中庸熱、低熱などの各種ポルトランドセメントや、高炉セメント、シリカセメント及びフライアッシュセメントの各種混合セメントや、白色ポルトランドセメント及びアルミナセメント、超速硬セメント等、市場で入手できる種々のセメントを例示することができ、これらを単独で又は混合して用いることができる。
また、プレミクスモルタル製品中には、山砂、川砂、陸砂、砕砂、海砂、珪砂3〜7号等の比較的粒径の細かい細骨材、または珪石粉、石灰石粉等の微粉末等の公知の細骨材やこれらの混合物を使用できる。
さらに、プレミクスモルタル製品中には、各種添加剤を必要に応じて、配合することができる。
各種添加剤としては、モルタルを調製する際に添加される公知の添加剤であれば、用途に応じて添加することができ、例えば、凝結遅延剤、硬化促進剤、消泡剤、防錆剤、防凍剤、着色剤などの上記低炭素材料以外の混和剤や、耐久性を向上させるための炭素繊維、樹脂系繊維や鋼繊維などの補強材を、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で使用することが可能である。
以下の表2に、セメント、炭酸カルシウム、乾燥珪砂を例示するとともにこれらの各材料のCO排出量を示す。
Figure 0005712497
なお、表2中、かさ比重及び粒子比重は以下の方法により測定した値である。
・かさ比重:(株)セイシン企業製の連続自動カサ密度測定器;ロボットバルクデンサーRBD−20を使用して、容積が正確に分かっている容器の中にスリキリで各材料粉体を入れ、その重量を測定することで計算した値である。
・粒子比重:(株)セイシン企業製の自動湿式真密度測定器;オートトゥルーデンサーMAT−7000を使用して、液相置換;ピクノメーター法により測定した。
・最大粒径:日機装(株)製のマイクロトラックMT−3000を使用して、粒度分布を測定し、最大粒径は該粒度分布の測定より決定した。
また、プレミクスモルタル製品中、セメントと低炭素性複合材とは、質量比で97:3〜70:30となるように配合することで、プレミクスモルタル製品製造時のCO排出量を、低炭素性複合材を用いない場合のプレミクモルタル製品製造時のCO排出量と比較して、0.03CO−kg/kg製品以上、好ましくは 0.04kg/kg製品以上、より好ましくは0.05kg/kg製品以上削減することが可能となる。本発明においては、各プレミクスモルタル製品中に含まれるCO排出量が多いセメント成分と、細骨材との混合物を基準として、低炭素複合材を配合してCO排出量の削減の比較を行なった。
また、プレミクスモルタル製品としては、早強性注入モルタル、超速硬性注入モルタル、断面修正材、半たわみ性舗装注入材及びセルフレベリング材からなる群より選ばれる用途用のプレミクスモルタル製品が例示できるが、これらに限定されることなく、セメントを用いる任意のプレミクス製品が含まれる。
特にプレミクス製品が早強性注入モルタル用プレミクス製品の場合には、セメントとして早強セメントを用い、低炭素性複合材としてシラスバルーン、バイオマスボイラ灰、シリカフューム、硫酸リチウム及び高性能減水剤からなる低炭素性複合材を上記配合で用いることが望ましい。
該早強性注入モルタルはポンプ圧送されることより、ポンプ圧送時において閉塞があると施工性に問題が生じる。従って、該注入モルタルには、良好な圧送性が所望されるとともに、材料分離抵抗性も備える必要がある。
上記低炭素性複合材を用いることで、後述する実施例にも記載されているように、プレミクス製品製造時のCO排出量を削減できるとともに、早強性注入モルタルに、優れた材料不分離性と圧送性を保持させることができる。
また特に、プレミクスモルタル製品が超速硬性注入モルタル用プレミクス製品の場合には、セメントとして超速硬性セメントを用い、低炭素性複合材としてシラスバルーン、フライアッシュ及び高性能減水剤からなる低炭素性複合材を上記配合で用いることが望ましい。
該注入モルタルは夜間の急速工事に用いられ、作業中のハンドリングタイムの確保が所望される。従って、該注入モルタルには、良好な流動性を備える必要がある。
上記低炭素性複合材を用いることで、後述する実施例にも記載されているように、プレミクス製品製造時のCO排出量を削減できるとともに、超速硬性注入モルタルに、優れた流動保持性能を確保させることができる。
また特に、プレミクスモルタル製品が断面修正材プレミクス製品の場合には、低炭素性複合材としてシラス、シラスバルーン及び高性能減水剤からなる低炭素性複合材を上記配合で用いることが望ましい。
該断面修正材モルタルは、例えば天井等への吹付け施工に用いられ、吹付け施工においては、付着性と厚付け性が問題となる。従って、該断面修正材モルタルには、良好な圧縮強度と1回の吹付けでの厚付け性を備える必要がある。
上記低炭素性複合材を用いることで、後述する実施例にも記載されているように、プレミクス製品製造時のCO排出量を削減できるとともに、断面修正材モルタルに、優れた圧縮強度と厚付け性を保持させることができる。
さらに、プレミクスモルタル製品が半たわみ性舗装注入材プレミクス製品の場合には、低炭素性複合材がシラスバルーン、バイオマスボイラ灰、フライアッシュ及び高性能減水剤からなる低炭素性複合材を上記配合で用いることが望ましい。
該半たわみ性舗装注入材モルタルは、アスファルト舗装の空隙に注入浸透させるものであることから、高い流動性が所望される。
上記低炭素性複合材を用いることで、後述する実施例にも記載されているように、プレミクス製品製造時のCO排出量を削減できるとともに、半たわみ性舗装注入材に、優れた流動保持性能を確保させることができる。
さらにまた、プレミクスモルタル製品がセルフレベリング材プレミクス製品の場合には、低炭素性複合材がシラス、シラスバルーン、シリカフューム及び高性能減水剤からなる低炭素性複合材を上記配合で用いることが望ましい。
該セルフレベリング材建築構造物の床面を流し込むことで平坦に仕上げる床材であり、温泉等の床材にも適用されることから、耐薬品性を備えることが必要である場合がある。
上記低炭素性複合材を用いることで、後述する実施例にも記載されているように、プレミクス製品製造時のCO排出量を削減できるとともに、セルフレベリング材に、優れた化学抵抗性を確保させることができる。
上記各プレミクスモルタル製品は、セメントと低炭素性複合材とを上記配合割合で配合するとともに、水や粗骨材を除いて、細骨材等の各材料とともに混合されて調製される。これらの材料は、施工時に混合してもよいし、予めその一部をまたは全部の混合しておいてもよい。混合装置としては任意の混合装置を使用可能であり、例えば、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー等を用いて、プレミクスモルタル製品を製造することができ、二酸化炭素排出量を削減することができる。
本発明を次の実施例、比較例及び試験例に基づき説明する。
但し、各材料は、上記表1及び表2に示す材料を用いた。
(実施例1、比較例1)
早強セメント、乾燥珪砂、更には低炭素材料等を均一に混合し、各早強性注入モルタルプレミクス製品を調製した。
以下の表3及び表4には、早強性注入モルタルプレミクス製品中、CO排出量の多い早強セメント、砂、低炭素材料についての配合割合を示すとともに、該プレミクスモルタル製品製造時のCO排出量を、該早強セメント、砂、低炭素材料について計算し、その結果も表3及び表4に示す。
Figure 0005712497
Figure 0005712497
上記表中、比較例1−1は、低炭素性複合材を含まない早強性注入モルタルプレミクス製品として、該製品中に含まれ且つCO排出量の多い早強セメントと、砂について示したものである。実施例1−1では、比較例1−1の早強性注入モルタルプレミクス製品と比べて、単位質量あたり最もCO排出量の大きい早強セメントを質量で8.6質量%低減し、実施例1−2では早強セメントを質量で12.0質量%低減し、さらに実施例1−3では早強セメントを質量で29.8質量%低減し、その低減分を低炭素性複合材(シラスバルーン、バイオマスボイラ灰、シリカフューム、硫酸リチウム、高性能減水剤)で置き換えて添加配合して調製した早強性注入モルタルプレミクス製品である。
また、比較例1−2は、早強セメントを質量で36質量%低減し、その低減分を低炭素材料を2種以上用いて置き換えて添加配合して調製し、比較例1−3は、早強セメントを質量で10質量%低減し、その代わりに低炭素材料を1種類だけに置き換えて添加配合して調製した、早強性注入モルタルプレミクス製品である。
上記表3及び表4より、比較例1−1と比べて、実施例1−1では約0.031CO−kg/kg(約7.9%)、実施例1−2では約0.043CO−kg/kg(約11.1%)、実施例1−3では約0.11CO−kg/kg(約28.8%)、比較例1−2では約0.14CO−kg/kg(約35%)、比較例1−3では約0.038CO−kg/kg(約9.9%)のプレミクス製品製造時CO排出量の低減が実現されている。
次いで、上記各早強性注入モルタルプレミクス製品に、水を水/セメント(W/C)質量比が18質量%となるように配合して、各早強性注入モルタルを調製した。
注入モルタルは施工時にモルタルポンプで圧送されることが多く、また一般的にセメント/砂比が1/1と富配合(モルタル組成においてセメント量が多いこと)でペースト量が多くなるため、圧送時に砂が分離してポンプ閉塞を起こすことがあるため、注入モルタルには材料分離抵抗性と圧送性が所望される。
得られた各早強性注入モルタルの材料分離抵抗性について以下の試験を行った。
具体的には、図1に示す装置(直径200mm、高さ1mの円柱)に、上記各実施例及び比較例で得られた早強性注入モルタルを注入充填して硬化させた。各早強性注入モルタルは、元来流動性に優れるため、主として比重の重いセメントと砂が下方に偏った状態となる。
各硬化させた円柱状のモルタルを、図1に示すように、高さ250mmごとに均等に4分割して、各切断部を上部体、中上部体、中下部体、下部体として切断した。硬化モルタル上部体と下部体の比重を測定し、その結果を表5に示す。
Figure 0005712497
表5中、各硬化モルタルの上部体と下部体との比重差が0.50以下のものは、材料分離による硬化体にばらつきがないことから、材料分離抵抗性(少ないほど良好)の評価を良好とした。
◎・・比重差が0.20未満
○・・比重差が0.20〜0.50
×・・比重差が0.5を超える
表5中、実施例1−1〜1−3のものは、比重差が0.50以下であり、材料分離抵抗性に優れるものと評価できた。比重差が少ないほど、材料分離による硬化体性能のバラツキが少ないことを表す。
次いで得られた各早強性注入モルタルの圧送性について試験を行った。
具体的には、上記各実施例及び比較例で得られた各早強性注入モルタルを、図2に示すような閉塞経路モデル、具体的には閉塞し易いような配管を組んでモルタルの圧送性を評価するためのモデルを用いて、連続的にポンプ圧送した時の累積容積量に対する、閉塞回数によって表した。その結果を表6に示す。
Figure 0005712497
表6中、例えば、比較例1−1においては、初めの1mを圧送するにあたり、圧送時における閉塞は無かった。しかし1mを越えると徐々に閉塞しやすくなり、累積で5m圧送するまでには6回閉塞した。その後、10mまで圧送する過程では7回の閉塞を起こした。
圧送時における閉塞とは、ポンプに急激な負荷がかかってポンプの回転が止まってしまい、モルタルの排出が停止する状態をいう。この時直ちに配管の曲がり部をプラスチックハンマー等で叩く等の外部からの刺激により、配管内部のモルタルを強制的に流動させたり、モルタルが動きやすいように配管を真っ直ぐに伸ばしたり、閉塞して硬くなっている部分を足で踏んで揉みほぐしたりすること等の外部刺激により配管の閉塞を回復させ、圧送を再開した。圧送不能とは、前記例示した外部刺激の作業を行なっても、配管内部のモルタルを再び流動させることが出来なかった状態をいう。
表6中、図2のモデルにおける各硬化モルタルの閉塞回数が10mで10回以内であれば、平均で1mに1回の閉塞であり、実際の施工において問題がない許容範囲であり、閉塞回数が少ないほど望ましく、材料分離抵抗性と施工性に優れる。即ち、注入モルタルは主にコンクリート構造物の仕上げに使われる材料であり、通常少量ずつを断続的に圧送して、例えば数十リットル〜数百リットル程度を注入することが多いので、1m連続して圧送できれば、実際の施工においても問題とはならない。しかし、これ以上閉塞が起こるようであると、閉塞の回復対処に時間がかかり、モルタルの性能にも悪影響が出るので、下記の基準を設けて評価した。閉塞回数が累積圧送量10mまでで合計10回以内のものを圧送性が良好とする。
◎・・圧送量が10mまでの場合に合計閉塞回数が1回以下
○・・圧送量が10mまでの場合に合計閉塞回数が2〜10回
×・・圧送量が10mまでの場合に合計閉塞回数が11回以上又は圧送不能
表6中、実施例1−1〜1−3のものは、閉塞回数が10回以下であり、圧送性が良好であると評価できた。
このように、実施例の早強性注入モルタルは、プレミクスモルタル製品の製造時のCO排出量を0.03CO−kg/kg以上削減することができるとともに、各早強性注入モルタルが本来所望される材料分離抵抗性及び圧送性に優れるものである。
(実施例2、比較例2)
超速硬セメント、乾燥珪砂、更には低炭素材料等を均一に混合し、各超速硬性注入プレミクスモルタル製品を調製した。
以下の表7及び表8には、超速硬性注入プレミクスモルタル製品中、CO排出量の多い超速硬セメント、砂、低炭素材料についての配合割合を示すとともに、該プレミクスモルタル製品製造時のCO排出量を、該超速硬セメント、砂、低炭素材料について計算し、その結果も表7及び表8に示す。
Figure 0005712497
Figure 0005712497
上記表中、比較例2−1は、低炭素性複合材を含まない超速硬性注入モルタルプレミクス製品として、該製品中に含まれ且つCO排出量の多い超速硬セメントと、砂について示したものである。実施例2−1では、比較例2−1の超速硬性注入モルタルプレミクス製品と比べて、単位質量あたり最もCO排出量の大きい超速硬セメントを質量で約11.0質量%低減し、実施例2−2では超速硬セメントを質量で21.0質量%低減し、さらに実施例2−3では超速硬セメントを質量で34.0質量%低減し、その低減分を低炭素性複合材(シラスバルーン、フライアッシュ、高性能減水剤)で置き換えて添加配合して調製した超速硬性注入モルタルプレミクス製品である。また、比較例2−2は、超速硬セメントを質量で37.0質量%低減し、その低減分を低炭素材料を2種以上用いて置き換えて添加配合して調製し、比較例2−3は、超速硬セメントを質量で20.4質量%低減し、その代わりに低炭素材料を1種類だけに置き換えて添加配合して調製した、超速硬性注入モルタルプレミクス製品である。
上記表7及び表8より、比較例2−1と比べて、実施例2−1では約0.04CO−kg/kg(約10.3%)、実施例2−2では約0.077CO−kg/kg(約19.9%)、実施例2−3では約0.111CO−kg/kg(約28.7%)、比較例2−2では約0.135CO−kg/kg(約34.9%)、比較例2−3では約0.077CO−kg/kg(約19.9%)のプレミクス製品製造時CO排出量の低減が実現されている。
次いで、上記各超速硬性注入モルタルプレミクス製品に、水を水/セメント(W/C)質量比が18質量%となるように配合して、超速硬性注入モルタルを調製した。
得られた各超速硬性注入モルタルの流動性の経時変化について試験を行った。
具体的には、上記各実施例及び比較例で得られた各超速硬性注入モルタルの流動性をJ14ロート試験により、モルタル製造直後(各プレミクスモルタル製品と水とを均一に混練した直後)と、モルタル調製から15分経過後にそれぞれ測定した。その結果を表9に示す。
Figure 0005712497
表9中、各モルタルの混練直後と15分経過後のJ14ロート値が8±2(秒)で、混練後から15分後変化量が3.5(秒)以内であると、超速硬性注入モルタルとしての適用に問題がないと評価した。
即ち、超速硬性注入モルタルは夜間の急速工事に用いられ、ポンプ圧送等は通常行なわれず、20分以内に流し込み・コテ仕上げに適用される材料として利用される。従って、超速硬性注入モルタルは、作業性を考慮してJ14ロート値が8±2(秒)で、混練直後から15分経過後のJ14ロート値の変化量が3.5秒以内であると、実際の施工において問題とはならない。従って下記の基準を設けて評価した。J14ロート値が8±2(秒)で、混練直後から15分経過後のJ14ロート値の変化量が3.5秒以内のものを流動性が良好とする。
◎・・J14ロート値が8±2(秒)で、混練直後から15分経過後のJ14ロート値の変化量が2.5秒以下
○・・J14ロート値が8±2(秒)で、混練直後から15分経過後のJ14ロート値の変化量が3.5秒以下
×・・混練直後及び/若しくは15分経過後のJ14ロート値が8±2(秒)の範囲外並びに/又は混練直後から15分経過後のJ14ロート値の変化量が3.5秒を超える
表9中、実施例2−1〜2−3のものは、J14ロート値が8±2(秒)で、混練直後から15分経過後のJ14ロート値の変化量が3.5秒以内であり、流動性、流動保持性(作業性)が良好であると評価できた。
このように、実施例の超速硬性注入モルタルは、プレミクスモルタル製品の製造時のCO排出量を0.03CO−kg/kg以上削減することができるとともに、超速硬性注入モルタルが本来所望される流動性及び流動保持性(良好なハンドリングタイム・作業性)に優れるものである。
(実施例3、比較例3)
早強セメント、低炭素材料及び乾燥珪砂等を均一に混合し、各断面修正材プレミクス製品を調製した。
以下の表10及び表11には、断面修正材プレミクス製品中、CO排出量の多い早強セメント、砂、低炭素材料についての配合割合を示すとともに、該プレミクス製品製造時のCO排出量を、該早強セメント、砂、低炭素材料について計算し、その結果も表10及び表11に示す。
Figure 0005712497
Figure 0005712497
上記表中、比較例3−1は、低炭素性複合材を含まない断面修正材プレミクス製品として、該製品中に含まれ且つCO排出量の多い早強セメントと、砂について示したものである。実施例3−1では、比較例3−1の断面修正材プレミクス製品と比べて、単位質量あたり最もCO排出量の大きい早強セメントを質量で15.8質量%低減し、実施例3−2では早強セメントを質量で30.0質量%低減し、さらに実施例3−3では早強硬セメントを質量で44.0質量%低減し、その低減分を低炭素性複合材(シラス、シラスバルーン、高性能減水剤)で置き換えて添加配合して調製した断面修正材プレミクス製品である。また、比較例3−2は、早強セメントを質量で55.8質量%低減し、その低減分を低炭素材料を2種以上用いて置き換えて添加配合して調製し、比較例2−3は、早強セメントを質量で22.0質量%低減し、その代わりに低炭素材料を1種類だけに置き換えて添加配合して調製した、断面修正材プレミクス製品である。
上記表10及び表11より、比較例3−1と比べて、実施例3−1では約0.043CO−kg/kg(約11.1%)、実施例3−2では約0.077CO−kg/kg(約19.9%)、実施例3−3では約0.11CO−kg/kg(約28.4%)、比較例3−2では約0.137CO−kg/kg(約35.5%)、比較例3−3では約0.052CO−kg/kg(約13.4%)のプレミクス製品製造時CO排出量の低減が実現されている。
次いで、上記各断面修正材プレミクス製品に、水を水/セメント(W/C)質量比が16質量%となるように配合して、断面修正材モルタルを調製した。
得られた各断面修正材モルタルの吹付け施工の施工性について試験を行った。
具体的には、上記各実施例及び比較例で得られた各断面修正材を天井面に吹き付けた(背面吹き付け)場合に、1回の吹付けでどれだけの厚付けが可能であるかを試験した。
厚付けが可能な施工可能厚みは、各断面修正材モルタルを天井面に吹き付け、直ちに左官コテ仕上げを行い、その材料の厚み方向に金属製定規を差し込んで目盛りを読み取り、測定した。なお、吹付け可能厚みの限界は、天井面からのモルタルのダレ(コテで押しつけても垂れてしまう状態)または吹付けたモルタルが落下したり若しくは部分的に剥離したりする状態になる直前の限界の厚みとした。
また、各断面修正材モルタルを調製後、20℃水中で28日養生後の圧縮強度をJIS R 5201に準じて測定した。
これらの結果を表12に示す。
Figure 0005712497
表12中、各モルタルの天井吹付け1回の施工可能厚みが20mmで、材齢28日の圧縮強度が55N/mm以上あると、断面修正材モルタルルとしての適用に問題がないと評価した。
即ち、断面修正材は左官コテ施工よりも吹付け施工で用いられ、吹付け施工においては、断面修正材モルタルの付着性と1回の吹付け施工でどれだけの厚付けが可能であるか(厚付け性)、及び強度が重要である。従って、断面修正材モルタルは、天井吹付け1回の施工可能克巳が20mm以上で、かつ材齢28日の圧縮強度が55N/mm以上であれば、問題とはならず、かかる基準を満たすものを良好とした。
◎・・天井吹付け1回の施工可能厚みが25mm以上で、材齢28日圧縮強度が58N/mm以上
○・・天井吹付け1回の施工可能厚みが20mm以上25mm未満で、材齢28日圧縮強度が55N/mm以上58N/mm未満
×・・天井吹付け1回の施工可能厚みが20mm未満で、材齢28日圧縮強度が55N/mm未満
表12中、実施例3−1〜3−3のものは、天井吹付け1回の施工可能厚みが20mm以上で、材齢28日圧縮強度が55N/mm以上であり、付着性、厚付け性及び強度が良好であると評価できた。
このように、実施例の断面修正材モルタルは、プレミクスモルタル製品の製造時のCO排出量を0.03CO‐kg/kg以上削減することができるとともに、断面修正材モルタルが本来所望される付着性、厚付け性、強度に優れるものである。
(実施例4、比較例4)
早強セメント、低炭素材料及び乾燥珪砂等を均一に混合し、各半たわみ性舗装注入プレミクス製品を調製した。
以下の表13及び表14には、半たわみ性舗装注入プレミクス製品中、CO排出量の多い早強セメント、砂、低炭素材料についての配合割合を示すとともに、該プレミクス製品製造時のCO排出量を、該早強セメント、砂、低炭素材料について計算し、その結果も表13及び表14に示す。
Figure 0005712497
Figure 0005712497
上記表中、比較例4−1は、低炭素性複合材を含まない半たわみ性舗装注入材プレミクス製品として、該製品中に含まれ且つCO排出量の多い早強セメントと、砂について示したものである。実施例4−1では、比較例4−1の半たわみ性舗装注入材プレミクス製品と比べて、単位質量あたり最もCO排出量の大きい早強セメントを質量で10.5質量%低減し、実施例4−2では早強セメントを質量で22.8質量%低減し、さらに実施例4−3では早強セメントを質量で30.6質量%低減し、その低減分を低炭素複合材(シラスバルーン、バイオマスボイラ灰、フライアッシュ、高性能減水剤)で置き換えて添加配合して調製した半たわみ性舗装注入材プレミクス製品である。また、比較例4−2は、早強セメントを質量で36.4質量%低減し、その低減分を低炭素性材料2種以上を用いて置き換えて添加配合して調製し、比較例4−3は、早強セメントを質量で20.4質量%低減し、その代わりに低炭素材料を1種類だけに置き換えて添加配合して調製した、半たわみ性舗装注入材プレミクス製品である。
上記表13及び表14より、比較例4−1と比べて、実施例4−1では約0.045CO−kg/kg(約9.1%)、実施例4−2では約0.103CO−kg/kg(約20.9%)、実施例4−3では約0.141CO−kg/kg(約28.7%)、比較例4−2では約0.169CO−kg/kg(約34.3%)、比較例4−3では約0.0975CO−kg/kg(約19.8%)のプレミクス製品製造時CO排出量の低減が実現されている。
次いで、上記各半たわみ性舗装注入材プレミクス製品に、水を水/セメント(W/C)質量比が45質量%となるように配合して、半たわみ性舗装注入材モルタルを調製した。
得られた各半たわみ性舗装注入材モルタルの流動性の経時変化について試験を行った。
具体的には、上記各実施例及び比較例で得られた各半たわみ性舗装注入材モルタルの流動性をPロート試験により、モルタル製造直後(各プレミクス製品と水とを均一に混練した直後)と、モルタル調製から45分経過後にそれぞれ測定した。その結果を表15に示す。
Figure 0005712497
表15中、各モルタルの混練直後と45分経過後のPロート値が10±2(秒)で、45分変化量が3.5(秒)以内であると、半たわみ性舗装注入材モルタルとしての適用に問題がないと評価した。
即ち、半たわみ性舗装注入材モルタルは、アスファルト合材舗装の粗骨材と粗骨材との間の空隙に浸透させて硬化させる極めて高い流動性が所望される注入材であり、注入完了までに流動性を保持する(ハンドリングタイムの確保)が施工上重要である。
従って、半たわみ性舗装注入材モルタルは、流動性(ハンドリング性)を考慮してPロート値が10±2(秒)で、混練直後から45分経過後のPロート値の変化量が3.5秒以内であると、実際の施工において問題とはならない。従って下記の基準を設けて評価した。Pロート値が10±2(秒)で、混練直後から45分経過後のPロート値の変化量が3.5秒以内のものを流動性が良好とする。
なお、表15中、測定不能とは、流動性が低下してしまい、Pロートから流下しないか、または初めは少し流下するが、Pロート内部の材料が全て流下しきれずに途中で流下が止まってしまう状態をいうものである。
◎・・Pロート値が10±2(秒)で、混練直後から45分経過後のPロート値の変化量が2秒以下
○・・Pロート値が10±2(秒)で、混練直後から45分経過後のPロート値の変化量が2秒を越えて、3.5秒以下
×・・Pロート値が10±2(秒)範囲外及び/又は混練直後から45分経過後のPロート値の変化量が3.5秒を超える
表15中、実施例4−1〜4−3のものは、Pロート値が10±2(秒)で、混練直後から45分経過後のPロート値の変化量が3.5秒以内であり、流動性、流動保持性(作業性)が良好であると評価できた。
このように、実施例の半たわみ性舗装注入材モルタルは、プレミクスモルタル製品の製造時の二酸化炭素排出量を0.03CO−kg/kg以上削減することができるとともに、半たわみ性舗装注入材モルタルが本来所望される流動性及び流動保持性(良好なハンドリングタイム・作業性)に優れるものである。
(実施例5、比較例5)
早強セメント、低炭素材料及び乾燥珪砂等を均一に混合し、各セルフレベリング材プレミクス製品を調製した。
以下の表16及び表17には、セルフレベリング材プレミクス製品中、CO排出量の多い早強セメント、砂、低炭素材料についての配合割合を示すとともに、該プレミクス製品製造時のCO排出量を、該早強セメント、砂、低炭素材料について計算し、その結果も表16及び表17に示す。
Figure 0005712497
Figure 0005712497
上記表中、比較例5−1は、低炭素性複合材を含まないセルフレベリング材プレミクス製品として、該製品中に含まれ且つCO排出量の多い早強セメントと、砂について示したものである。実施例5−1では、比較例5−1のセルフレベリング材プレミクス製品と比べて、単位質量あたり最もCO排出量の大きい早強セメントを質量で14.3質量%低減し、実施例5−2では早強セメントを質量で20.7質量%低減し、さらに実施例5−3では早強硬セメントを質量で28.7質量%低減し、その低減分を低炭素性複合材(シラス、シラスバルーン、シリカフューム、高性能減水剤)で置き換えて添加配合して調製したセルフレベリング材プレミクス製品である。また、比較例5−2は、早強セメントを質量で38.6質量%低減し、その低減分を低炭素材料を2種以上用いて置き換えて添加配合して調製し、比較例5−3は、早強セメントを質量で23.0質量%低減し、その代わりに低炭素材料を1種類だけに置き換えて添加配合して調製した、セルフレベリング材プレミクス製品である。
上記表16及び表17より、比較例5−1と比べて、実施例5−1では約0.044CO−kg/kg(約13%)、実施例5−2では約0.066CO−kg/kg(約20%)、実施例5−3では約0.092CO−kg/kg(約27%)、比較例5−2では約0.125CO−kg/kg(約37%)、比較例5−3では約0.076CO−kg/kg(約23%)のプレミクス製品製造時CO排出量の低減が実現されている。
次いで、上記各セルフレベリング材プレミクス製品に、水を水/セメント(W/C)質量比が26質量%となるように配合して、セルフレベリング材モルタルを調製した。
得られた各セルフレベリング材モルタルの化学抵抗性について試験を行った。
具体的には、上記各実施例及び比較例で得られた各セルフレベリング材モルタルを用いて、材齢28日の硬化体を製造した。得られた各硬化体を3%硫酸ナトリウム溶液に浸漬して、浸漬前、7日浸漬後、90日浸漬後、1年浸漬後の圧縮強度の経時変化を測定した。
その結果を表18に示す。
Figure 0005712497
表18中、各モルタルの硬化体の圧縮強度が、20N/mmで以上あると、セルフレベリング材としての適用に問題がないと評価した。
即ち、セルフレベリング材は、建築構造物の床面を流し込むだけで平坦に仕上げる床材料であり、特に広大な酸性泉室の温泉施設の床施工に適用するためのセルフレベリング材として期待されており、そのため酸性の湯水にレベリング材が腐食されないことが重要である。従って、セルフレベリング材は、酸性温泉水に相当する3%硫酸ナトリウム溶液に、各モルタル硬化体を浸漬した場合に、圧縮強度が1年経た後であっても20N/mm以上であれば、問題とはならず、かかる基準を満たすものを良好とした。
◎・・3%硫酸ナトリウム溶液に、モルタル硬化体を浸漬した場合に、圧縮強度が1年経た後であっても23N/mm以上
○・・3%硫酸ナトリウム溶液に、各モルタル硬化体を浸漬した場合に、圧縮強度が1年経た後であっても20N/mm以上で23N/mm未満
×・・3%硫酸ナトリウム溶液に、各モルタル硬化体を浸漬した場合に、圧縮強度が1年経た後には20N/mm未満
表18中、実施例5−1〜5−3のものは、3%硫酸ナトリウム溶液に、モルタル硬化体を1年浸漬した場合でも圧縮強度が20N/mm以上であり、化学抵抗性が良好であると評価できた。
このように、実施例のセルフレベリング材は、プレミクスモルタル製品の製造時のCO排出量を0.03CO−kg/kg以上削減することができるとともに、セルフレベリング材が本来所望される化学抵抗性に優れるものである。
本発明のセメント製品製造時のCO排出量の削減方法は、注入モルタル材、断面修正材、半たわみ性舗装注入材やセルフレベリング材等の、従来からのセメントプレミクス製品の製造に際して、排出される二酸化炭素量を低減するとともに、適用用途に応じて所望される性能を良好に保持することができる。

Claims (3)

  1. プレミクスモルタル製品中、セメントと、低炭素材料であるシラスバルーン、バイオマスボイラ灰、フライアッシュ及び高性能減水剤が配合されてなる低炭素複合材とを、質量比が90:10〜70:30の配合で含有、Pロート値をモルタル混練直後及び45分経過後において10±2秒以内で且つ45分変化量が3.5秒以内とすることにより前記セメントと低炭素性複合材との含有比に応じてライフサイクルアセスメント法により決定される該プレミクスモルタル製品の製造時の二酸化炭素排出量を、低炭素性複合材を含まないプレミクス製品製造時の二酸化炭素排出量と比較して0.03CO −kg/kg以上削減することを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法。
  2. 請求項1記載のプレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において、低炭素性複合材を構成する低炭素材料であるシラスバルーン、バイオマスボイラ灰、フライアッシュ及び高性能減水剤は、二酸化炭素排出量が0.3kg/kg以下であることを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法。
  3. 請求項1又は2記載のプレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法において、プレミクスモルタル製品は、半たわみ性舗装注入材用途のプレミクスモルタル製品であることを特徴とする、プレミクスモルタル製品製造時の二酸化炭素排出量の削減方法。
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