JP6626363B2 - 無収縮グラウト組成物 - Google Patents
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Description
従って、本発明の課題は、常温環境下に限らず低温環境下において、高い流動性を有するにも拘わらず材料分離が発生せず、無収縮性を有し、且つ高い強度発現性のグラウト組成物を提供することにある。
〔2〕(H)凝結促進剤が無水芒硝である〔1〕記載の無収縮グラウト組成物。
〔3〕さらに、(I)消泡剤を含有する〔1〕または〔2〕記載の無収縮グラウト組成物。
〔4〕さらに、(J)増粘剤を含有する〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の無収縮グラウト組成物。
〔5〕5℃環境下において、フロー値が210〜260mmである〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の無収縮グラウト組成物。
本発明では初期強度発現性や材料分離抵抗性の観点から、普通ポルトランドセメントや早強ポルトランドセメントを選定することが好ましい。
本発明で使用する(B)膨張材としては、水和反応により、エトリンガイトや水酸化カルシウムを生成するものであればよく、カルシウムサルフォアルミネート系膨張材、カルシウムアルミノフェライト系膨張材、生石灰系膨張材、及び石膏系膨張材等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用可能であり、生石灰系膨張材がより好ましい。
膨張材の粉末度は、ブリーディング抑制、適正な膨張率、流動性の点から、ブレーン比表面積(以下、ブレーン値という)で2000〜6000cm2/gが好ましく、2500〜5000cm2/gがより好ましい。
膨張材の使用量は、セメント100質量部に対して3〜6質量部とする。3質量部未満では、水と混ぜられて得られる硬化体に、適正な膨張性状が得られにくくなる恐れがあり、6質量部を超えると膨張量が大きくなり、硬化体が破壊する恐れがある。より好ましくは、3.5〜5.5質量部である。
本発明で使用する減水剤の使用量は、セメント100質量部に対して0.5〜1質量部とする。0.5質量部未満では流動性が充分でない場合があり、1質量部を超えると材料分離を起こす場合がある。より好ましくは、0.65〜0.85質量部である。
凝結促進剤の使用量は、セメント100質量部に対して0.1〜0.3質量部とする。0.1質量部未満では、強度発現性の効果が小さく、0.3質量部を超えると長期強度の伸びが低下する恐れがある。より好ましくは、0.15〜0.25質量部である。
発泡剤としては、特に限定されず、例えば、アルミニウムや亜鉛等の両性金属の粉末や粉末状過酸化物質等が挙げられる。その中でも、アルミニウム粉末は効果的に発泡するため、好ましい。
発泡剤の使用量は、セメント100質量部に対して0.0005〜0.002質量部とする。0.0005質量部未満では、発泡の効果が小さく、0.002質量部を超えると膨張量が大きく強度低下を起こす恐れがある。より好ましくは、0.001〜0.0015質量部である。
(G)石灰石骨材以外であり、且つ、密度2.3g/cm3以上3.0g/cm3未満の天然骨材としては、特に限定されず、川砂、海砂、山砂等が挙げられる。
石灰石骨材の使用量は、セメント100質量部に対して50〜90質量部が好ましい。50質量部未満では、低温環境下での強度が低下し、90質量部を超えると流動性が低下する恐れがある。より好ましくは、55〜80質量部である。
石灰石骨材以外であり、且つ、密度2.3g/cm3以上3.0g/cm3未満の天然骨材の使用量は、セメント100質量部に対して10〜50質量部が好ましい。10質量部未満では、流動性が低下し、50質量部を超えると低温環境下での強度が低下する恐れがある。より好ましくは、15〜40質量部である。
使用材料を表1に示す。
セメント100質量部に対して、膨張材、減水剤、促進剤、発泡剤、細骨材を表4となるように配合設計した。また、セメント100質量部に対して、消泡剤0.01質量部、増粘剤0.001質量部を添加した。但し、セメントは普通ポルトランドセメントおよび早強ポルトランドセメントを50:50の割合で混合したものとした。
5および20℃環境下において、10Lの円筒容器に水1080gを添加し、表4で配合設計したグラウト組成物6000gを添加し、高速ハンドミキサで60秒練混し、グラウトを作製した。
<流動性>
JIS R 5201「セメントの物理試験方法」11.フリー試験で15回落下運動を行わない静置フローを、5および20℃環境下で測定した。
・ブリーディング率
JIS A 1123「コンクリートのブリーディング試験方法」に準じて、20℃環境下でブリーディング率を測定した。
<体積膨張率>
JSCE−F 533−1999「PCグラウトのブリーディング率および膨張率試験方法」の膨張率試験方法により、20℃環境下で材齢7日の体積膨張率を測定した。ただし、試験器への型詰めは練り上り直後のモルタルを充填し基長した。
<圧縮強度>
土木学会基準JSCE−G 505−2010「円柱供試体を用いたモルタルまたはセメントペーストの圧縮強度試験方法(案)」に準じて、材齢28日における圧縮強度を測定した。供試体の寸法は、直径50mm、高さ100mmとした。また、養生は、5および20℃の恒温槽内で、翌日に脱型し、その後、材齢日まで標準養生した。
Claims (5)
- (A)セメント100質量部、(B)膨張材3〜6質量部、(C)減水剤0.5〜1質量部、(D)凝結促進剤0.1〜0.3質量部、(E)発泡剤0.0005〜0.002質量部、(F)粒径1.2mm以上2.5mm未満が0.5〜10質量%、粒径0.6mm以上1.2mm未満が35〜55質量%、粒径0.3mm以上0.6mm未満が20〜50質量%、粒径0.3mm未満が5〜35質量%の粒度構成である石灰石骨材50〜90質量部および(G)粒径1.2mm以上2.5mm未満が35〜70質量%、粒径0.6mm以上1.2mm未満が25〜55質量%および粒径0.6mm未満が1〜10質量%の粒度構成である石灰石骨材以外であり、且つ、密度2.3g/cm3以上3.0g/cm3未満の天然骨材10〜50質量部を含有することを特徴とする無収縮グラウト組成物。
- (H)凝結促進剤が無水芒硝である請求項1記載の無収縮グラウト組成物。
- さらに、(I)消泡剤を含有する請求項1または2記載の無収縮グラウト組成物。
- さらに、(J)増粘剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の無収縮グラウト組成物。
- 5℃環境下において、フロー値が210〜260mmである請求項1〜4のいずれか1項記載の無収縮グラウト組成物。
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