JP5712324B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
えば、複合機のような画像形成装置に装着される。そして、画像読取装置の読み取りによ
って得られた原稿の画像データは、画像形成装置の印刷出力部に出力され、その印刷出力
部が原稿の画像を用紙に印刷して出力する。
し処理というのは、原稿内の予め設定された印刷領域以外の領域(枠消し領域)の画像が
印刷されないように原稿の画像データを補正する処理のことである。これにより、ユーザ
ーは、所望の印刷領域を予め設定しておくことにより、所望の印刷領域に含まれる画像の
みを印刷することができる。
特許文献1参照)。なお、白紙除去処理というのは、原稿内の予め設定された白紙検出領
域が白紙であればその原稿の画像データを除去する処理のことである。これにより、ユー
ザーは、所望の白紙検出領域を予め設定しておくことにより、所望の白紙検出領域が白紙
である原稿の画像データに基づく印刷を停止させることができる。
付けていれば、白紙除去処理および枠消し処理の両方を実行する。この場合、白紙検出領
域および印刷領域のそれぞれの設定位置(設定サイズ)が互いに異なっていると、以下の
ような不都合が生じることがある。
異なっていると、予め設定された印刷領域に画像が存在しないにもかかわらず、予め設定
された白紙検出領域に画像が存在することがある。この場合、画像読取装置は、予め設定
された白紙検出領域に画像が存在するため、原稿の画像データを除去せず、予め設定され
た印刷領域以外の領域の画像が印刷されないように原稿の画像データに対して枠消し処理
を施す。そして、画像読取部は、画像処理後の原稿の画像データを印刷出力部に出力する
。その結果、画像が印刷されていない白紙の用紙が出力されるという不都合が生じてしま
う。
白紙の用紙が出力されるのを抑制することを目的とする。
いない白紙の用紙が出力されるのを抑制することができる。
うのに先立って、白紙除去処理を行う。このように構成すれば、白紙検出領域が白紙であ
る場合には、白紙検出領域が白紙である原稿の画像データは除去され、枠消し処理の対象
となる原稿の画像データが無くなるので、枠消し処理を省略することができる。
て得られた原稿の画像データに基づき、原稿の画像を用紙に印刷して出力する印刷出力部
と、を備えている。このように構成された画像形成装置では、画像が印刷されていない白
紙の用紙が出力されるのを抑制することができる。
抑制することが可能な画像読取装置および画像形成装置を容易に得ることができる。
まず、コピー、スキャンおよびファックスなどの複数種のジョブの実行が可能な複合機
を例にとって、画像読取装置を備えた画像形成装置の構成について説明する。
00が配置される。そして、画像読取装置100は、画像読取部1と原稿搬送部2とを含
む。画像読取部1は、原稿Dを読み取って画像データを生成する。原稿搬送部2は、画像
読取部1に原稿Dを搬送したり、画像読取部1で読み取る原稿Dを押えたりする。
で構成される印刷出力部7を備える。そして、印刷出力部7は、画像データに基づき、画
像を用紙Pに印刷して出力する。
部4に供給する。そのため、給紙部3には、収容された用紙Pを1枚ずつ引き出して用紙
搬送部4に供給するピックアップローラー31が設けられている。用紙搬送部4は、給紙
部3から供給された用紙Pを画像形成部5および定着部6の順番で搬送する。用紙搬送部
4での用紙Pの搬送は、複数の搬送ローラー対41が行う。複数の搬送ローラー対41の
うちの1組のローラー対はレジストローラー対42であり、そのレジストローラー対42
は、用紙Pを画像形成部5の手前で待機させ、タイミングを合わせて画像形成部5に送り
出す。この用紙搬送部4によって搬送される用紙Pは、最終的に、排出トレイ43にまで
導かれる。
する。画像形成部5は、感光体ドラム51、帯電装置52、露光装置53、現像装置54
、転写ローラー55およびクリーニング装置56を含む。
51を回転駆動させ、その感光体ドラム51の表面を帯電装置52で所定電位に帯電させ
る。また、露光装置53は、露光用の光を生成する発光素子(図示せず)を有しており、
その発光素子を画像データに基づき点消灯させつつ、感光体ドラム51の表面を走査露光
する。これにより、感光体ドラム51の表面に静電潜像を形成する。続いて、現像装置5
4は、感光体ドラム51の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。
ローラー対42がタイミングを計り、転写ローラー55と感光体ドラム51との間に用紙
Pを進入させる。このとき、転写ローラー55には転写用電圧が印加される。これによっ
て、感光体ドラム51の表面のトナー像が用紙Pに転写される。なお、トナー像の転写プ
ロセスが終わると、クリーニング装置56は、感光体ドラム51の表面に残留するトナー
などを除去する。
は、発熱源を内蔵する定着ローラー61と、定着ローラー61に圧接される加圧ローラー
62とを含む。そして、トナー像が転写された用紙Pは、定着ローラー61と加圧ローラ
ー62との間を通過することで、加熱・加圧される。これにより、用紙Pにトナー像が定
着され、印刷が完了する。そして、印刷済みの用紙Pは、搬送ローラー対41によって排
出トレイ43に送られる。
100の正面側に配置され、表示面がタッチパネルで覆われた液晶表示部81を含む。こ
の液晶表示部81は、各種設定を受け付けるための設定キーなどを表示する。さらに、操
作パネル8には、数値入力を受け付けるためのテンキー82が設けられているとともに、
ジョブの実行指示を受け付けるためのスタートキー83も設けられている。たとえば、画
像読取部1は、スタートキー83が押下されたことを受けて、原稿Dの読み取りを開始す
る。また、操作パネル8には、装置の動作全般に関わるシステムメニュー(図示せず)の
表示指示を受け付けるためのシステムメニューキー84が設けられている。
次に、本実施形態の画像読取装置100(画像読取部1および原稿搬送部2)の構成の
一例について説明する。
き出し、原稿搬送路22を介して原稿排出トレイ23に排出する。なお、原稿搬送部2は
、複数枚の原稿Dが原稿セットトレイ21にセットされている場合、複数枚の原稿Dのう
ちから、原稿Dを1枚ずつ自動的に連続して引き出す。
送ローラー対25および原稿排出ローラー対26が設けられている。そして、原稿セット
トレイ21にセットされた原稿Dは、原稿供給ローラー24によって引き出され、原稿搬
送ローラー対25によって搬送される。この後、原稿排出ローラー対26によって、原稿
排出トレイ23に排出される。
タクトガラス20aが配され、筐体の上面の中央部には、載置読取用コンタクトガラス2
0bが配される。
裏面側(原稿Dが接する表面の反対面側)には、ランプ11、第1ミラー12、第2ミラ
ー13、第3ミラー14、レンズ15およびラインセンサー16などが設けられている。
タクトガラス20bの裏面側)から、搬送読取用コンタクトガラス20a(または、載置
読取用コンタクトガラス20b)に向けて光を照射する。したがって、搬送読取用コンタ
クトガラス20aの表面上に原稿Dが搬送されている場合(または、載置読取用コンタク
トガラス20bの表面上に原稿Dが載置されている場合)には、搬送読取用コンタクトガ
ラス20a(または、載置読取用コンタクトガラス20b)を透過した光が原稿Dを照射
する。原稿Dで反射された反射光は、第1ミラー12、第2ミラー13および第3ミラー
14の順で反射され、レンズ15に導かれる。レンズ15は、反射光を集光する。
を受光することによって、原稿Dをライン単位で読み取る。このラインセンサー16は、
読取ライン方向である主走査方向(図2の紙面に対して垂直な方向)に向けてライン状に
並ぶ複数の光電変換素子を有するCCDからなり、反射光を受光すると、ライン単位で画
素毎に光電変換して電荷を蓄積するとともに、蓄積電荷に応じてアナログ信号を出力する
。すなわち、ラインセンサー16の画素毎の出力値は、反射光の光量に応じて変動する。
の裏面側には、第1移動枠111、第2移動枠112、ワイヤー113および巻取ドラム
114が設けられている。
12は、第2ミラー13および第3ミラー14を支持している。そして、第1移動枠11
1および第2移動枠112には、ワイヤー113の一端が連結されている。このワイヤー
113の他端は巻取ドラム114に連結されている。したがって、巻取ドラム114が回
転することによって、第1移動枠111および第2移動枠112が副走査方向(主走査方
向と直交する方向)に移動する。すなわち、ランプ11、第1ミラー12、第2ミラー1
3および第3ミラー14が副走査方向に移動する。
合には、巻取ドラム114が回転し、第1移動枠111および第2移動枠112が搬送読
取用コンタクトガラス20aの裏面下に移動して静止する。この後、原稿搬送部2が搬送
読取用コンタクトガラス20aの表面上に原稿Dを搬送する。このとき、搬送読取用コン
タクトガラス20aの表面上を通過する原稿Dに対してランプ11が光を照射し、原稿D
で反射された反射光の光電変換をラインセンサー16が連続して繰り返し行う。これによ
り、原稿Dの読み取りがライン単位で行われる。
巻取ドラム114が回転し、第1移動枠111および第2移動枠112が副走査方向(正
面から見て左から右に向かう方向)に移動する。そして、第1移動枠111および第2移
動枠112が副走査方向に移動している最中に、載置読取用コンタクトガラス20bに載
置された原稿Dに対してランプ11が光を照射し、原稿Dで反射された反射光の光電変換
をラインセンサー16が連続して繰り返し行う。これにより、原稿Dの読み取りがライン
単位で行われる。
ず)を支点として、画像読取部1に対して原稿搬送部2が回動可能(開閉可能)となるよ
うになされている。そして、原稿搬送部2が閉じられた状態(図2の状態)では、画像読
取部1と原稿搬送部2とが重なり、搬送読取用コンタクトガラス20aおよび載置読取用
コンタクトガラス20bが原稿搬送部2によって覆われる。
次に、画像読取装置100を備える画像形成装置200のハードウェア構成の一例につ
いて説明する。
する主制御部310を備える。この主制御部310は、記憶部320と接続される。記憶
部320は、ROM、RAMおよびHDDなどからなり、たとえば、各種のプログラムお
よびデータがROMに記憶され、RAMに展開される。
び定着部6)および操作パネル8と接続される。そして、主制御部310は、記憶部32
0に記憶された各種のプログラムおよびデータに基づき、装置全体の制御を行う。
および原稿搬送部2の各動作を制御する。さらに、主制御部310は、画像処理制御部3
30と接続される。画像処理制御部330は、画像処理専用のASICおよびメモリーな
どからなっており、主制御部310から指示を受け、原稿読取部1の読み取りによって得
られた原稿Dの画像データに対して各種の画像処理を施す。そして、画像処理制御部33
0は、画像処理後の画像データを露光用の画像データ(露光装置53の発光素子を点消灯
させるための画像データ)に変換し、印刷出力部7に出力する。
部のコンピューター400とネットワークを介して通信可能に接続される。これにより、
外部のコンピューター400から送信された画像データに基づき印刷を行うことができる
とともに、画像読取部1の読み取りによって得られた原稿Dの画像データを外部のコンピ
ューター400に送信することもできる。また、通信部340にモデムなどを内蔵しても
よく、この場合、電話回線などのネットワークを介して、外部のファックス装置500と
ファックス通信を行うことができる。
次に、枠消し処理について説明する。なお、枠消し処理というのは、原稿D内の予め設
定された印刷領域(「有効画像領域」に相当)以外の領域(枠消し領域)の画像が現れな
いように原稿Dの画像データを補正する処理(原稿D内の予め設定された印刷領域以外の
領域の画素の画素値を変えて内容を消してしまう処理)のことである。すなわち、枠消し
処理が実行されると、原稿D内の枠消し領域の画像が印刷されない。
30が行う。一方で、枠消し処理の実行をユーザーが指示していない場合には、画像処理
制御部330は枠消し処理を行わない。枠消し処理を実行するか否かの指示をユーザーか
ら受け付けるとき、操作パネル8は、図4に示すような設定画面S1を表示する。たとえ
ば、操作パネル8は、システムメニューキー84(図1参照)が押下されると、装置の動
作全般に関わるシステムメニュー(図示せず)を表示する。そして、操作パネル8は、シ
ステムメニューの中から枠消し処理に関する項目が選択されることで、図4に示した設定
画面S1を表示する。なお、図4に示す設定画面S1は一例であり、画面レイアウトなど
は変更可能である。
11がタッチされ、続けて「OK」というソフトキーK12がタッチされることで、枠消
し処理を実行する旨を受け付ける。なお、枠消し処理を実行しない場合には、「実行しな
い」というソフトキーK13をタッチし、続けてソフトキーK12をタッチすればよい。
す設定値を表記した表記欄C11〜C14を設定画面S1に配する。たとえば、図5に示
す破線で囲まれた領域PAが印刷領域として予め設定されているとする。この場合、表記
欄C11には、印刷領域PAの上端と原稿Dの上端との間隔D11(印刷領域PAの上端
位置)が表記され、表記欄C12には、印刷領域PAの下端と原稿Dの下端との間隔D1
2(印刷領域PAの下端位置)が表記される。表記欄C13には、印刷領域PAの左端と
原稿Dの左端との間隔D13(印刷領域PAの左端位置)が表記され、表記欄C14には
、印刷領域PAの右端と原稿Dの右端との間隔D14(印刷領域PAの右端位置)が表記
される。
4およびプラスキーK15が配される。操作パネル8は、表記欄C11〜C14のうちの
いずれかの表記欄がタッチされると、タッチされた表記欄に表記された設定値を変更対象
として確定し、続けてマイナスキーK14またはプラスキーK15がタッチされると、変
更対象の設定値を増減する。
に予め設定された設定値が記憶部320に記憶されていてもよい。この場合、印刷領域P
Aの設定値を変更するための操作が行われなければ、印刷領域PAの設定値として予め設
定された設定値が採用される。
の読み取りが行われると、画像処理制御部330は、画像読取部1の読み取りによって得
られた原稿Dの画像データに対して枠消し処理を施す。たとえば、画像処理制御部330
は、原稿Dの画像データのうち、予め設定された印刷領域PA以外の領域の画素値を白に
対応する値に置き換える。このため、図6に示すように、予め設定された印刷領域PAお
よびその印刷領域PA以外の領域の両方に画像が存在していたとしても、予め設定された
印刷領域PAの画像は印刷されるが、予め設定された印刷領域PA以外の領域の画像は印
刷されない。
次に、白紙除去処理について説明する。なお、白紙除去処理というのは、原稿D内の予
め設定された白紙検出領域が白紙であればその原稿Dの画像データを除去する処理のこと
である。
部330が行う。一方で、白紙除去処理の実行をユーザーが指示していない場合には、画
像処理制御部330は白紙除去処理を行わない。白紙除去処理を実行するか否かの指示を
ユーザーから受け付けるとき、操作パネル8は、図7に示すような設定画面S2を表示す
る。たとえば、操作パネル8は、システムメニューキー84(図1参照)が押下されると
、装置の動作全般に関わるシステムメニュー(図示せず)を表示する。そして、操作パネ
ル8は、システムメニューの中から白紙除去処理に関する項目が選択されることで、図7
に示した設定画面S2を表示する。なお、図7に示す設定画面S2は一例であり、画面レ
イアウトなどは変更可能である。
21がタッチされ、続けて「OK」というソフトキーK22がタッチされることで、白紙
除去処理を実行する旨を受け付ける。なお、白紙除去処理を実行しない場合には、「実行
しない」というソフトキーK23をタッチし、続けてソフトキーK22をタッチすればよ
い。
を示す設定値を表記した表記欄C21〜C24を設定画面S2に配する。たとえば、図8
に示す破線で囲まれた領域BAが白紙検出領域として設定されているとする。この場合、
表記欄C21には、白紙検出領域BAの上端と原稿Dの上端との間隔D21(白紙検出領
域BAの上端位置)が表記され、表記欄C22には、白紙検出領域BAの下端と原稿Dの
下端との間隔D22(白紙検出領域BAの下端位置)が表記される。表記欄C23には、
白紙検出領域BAの左端と原稿Dの左端との間隔D23(白紙検出領域BAの左端位置)
が表記され、表記欄C24には、白紙検出領域BAの右端と原稿Dの右端との間隔D24
(白紙検出領域BAの右端位置)が表記される。
K24およびプラスキーK25が配される。操作パネル8は、表記欄C21〜C24のう
ちのいずれかの表記欄がタッチされると、タッチされた表記欄に表記された設定値を変更
対象として確定し、続けてマイナスキーK24またはプラスキーK25がタッチされると
、変更対象の設定値を増減する。
荷時に予め設定された設定値が記憶部320に記憶されていてもよい。この場合、白紙検
出領域BAの設定値を変更するための操作が行われなければ、白紙検出領域BAの設定値
として予め設定された設定値が採用される。
Dの読み取りが行われると、画像処理制御部330は、画像読取部1の読み取りによって
得られた原稿Dの画像データに基づき、原稿D内の白紙検出領域BAが白紙であるか否か
を判断する。たとえば、画像処理制御部330は、原稿D内の白紙検出領域BAの有色画
素数(モノクロ画像であれば黒の画素数であり、カラーであれば原稿Dの地肌色以外の色
の画素数)が予め定められた閾値を下回る場合に、原稿D内の白紙検出領域BAが白紙で
あると判断する。そして、画像処理制御部330は、白紙検出領域BAが白紙である原稿
Dの画像データを除去する(枠消し処理は行わない)。すなわち、画像処理制御部330
は、白紙検出領域BAが白紙である原稿Dの画像データを印刷出力部7に出力しない。こ
のため、図9に示すように、予め設定された白紙検出領域BAに画像が存在しなければ、
原稿Dの画像データが除去され、結果として、印刷は行われない。
次に、白紙除去処理および枠消し処理の両方の実行指示を受け付けている場合の処理に
ついて説明する。
部330は、枠消し処理を行うのに先立って、白紙除去処理を行う。そして、画像処理制
御部330は、白紙除去処理時に除去しなかった原稿Dの画像データに対して枠消し処理
などの画像処理を施し、画像処理後の原稿Dの画像データを印刷出力部7に出力する。
に画像が存在し、原稿D内の予め設定された印刷領域PAに画像が存在しない状態におい
て、原稿D内の予め設定された白紙検出領域BAが白紙検出の対象領域となっていると、
以下のような不都合が生じることがある。
存在する。このため、画像処理制御部330は、白紙除去処理時に、原稿D内の予め設定
された白紙検出領域BAが白紙でないことから、原稿Dの画像データを除去しない。その
後、画像処理制御部330は、原稿D内の予め設定された印刷領域PA以外の領域の画像
が印刷されないように、原稿Dの画像データに対して枠消し処理などの画像処理を施す。
そして、画像処理制御部330は、画像処理後の原稿Dの画像データを印刷出力部7に出
力する。ここで、図10に示す例では、原稿D内の予め設定された印刷領域PAには画像
が存在しない。したがって、画像が印刷されていない白紙の用紙Pが出力されるという不
都合が生じてしまう。
処理を行うとき、図11に示すように、予め設定された白紙検出領域BAと予め設定され
た印刷領域PAとが重なる重畳領域を新たな白紙検出領域BA(BA1)として再設定す
る。そして、画像処理制御部330は、再設定後の新たな白紙検出領域BA(BA1)を
白紙検出の対象領域とする。なお、図11では、再設定後の新たな白紙検出領域BA(B
A1)を太線で示している。
された印刷領域PAのそれぞれの副走査方向(図面縦方向)の幅に基づき、予め設定され
た白紙検出領域BAと予め設定された印刷領域PAとが重なる重畳領域の副走査方向(図
面縦方向)の幅を算出する。また、画像処理制御部330は、予め設定された白紙検出領
域BAおよび予め設定された印刷領域PAのそれぞれの主走査方向(図面横方向)の幅に
基づき、予め設定された白紙検出領域BAと予め設定された印刷領域PAとが重なる重畳
領域の主走査方向(図面横方向)の幅を算出する。
の上端位置を示す間隔D21(図8参照)とを比較して重畳領域の上端位置を求め、印刷
領域PAの下端位置を示す間隔D12(図5参照)と白紙検出領域BAの下端位置を示す
間隔D22(図8参照)とを比較して重畳領域の下端位置を求めることにより、白紙検出
領域BAと印刷領域PAとが重なる重畳領域の副走査方向(図面縦方向)の幅を算出する
ことができる。また、印刷領域PAの左端位置を示す間隔D13(図5参照)と白紙検出
領域BAの左端位置を示す間隔D23(図8参照)とを比較して重畳領域の左端位置を求
め、印刷領域PAの右端位置を示す間隔D14(図5参照)と白紙検出領域BAの右端位
置を示す間隔D24(図8参照)とを比較して重畳領域の右端位置を求めることにより、
白紙検出領域BAと印刷領域PAとが重なる重畳領域の主走査方向(図面横方向)の幅を
算出することができる。
方で、予め設定された印刷領域PAには画像が存在しない。したがって、白紙除去処理時
の白紙検出が予め設定された白紙検出領域BAでそのまま行われると、画像が印刷されて
いない白紙の用紙Pが出力される(図10参照)。
め、画像処理制御部330は、白紙除去処理時に、再設定後の新たな白紙検出領域BA(
BA1)が白紙であることから、原稿Dの画像データを除去する。すなわち、画像処理制
御部330は、原稿Dの画像データを印刷出力部7に出力しない。したがって、画像が印
刷されていない白紙の用紙Pが出力されることはない(図12参照)。
次に、図13のフローチャートを参照して、白紙除去処理および枠消し処理の両方の実
行指示を受け付けている場合の原稿Dの読み取り動作の流れを説明する。
両方の実行指示を受け付けているとする。すなわち、白紙検出領域BAおよび印刷領域P
Aが予め設定されているとする。そして、コピージョブの実行指示を受け付けたとき、図
13のフローチャートがスタートする。
よび予め設定された印刷領域PAを判別する。ステップS2において、画像処理制御部3
30は、予め設定された白紙検出領域BAと予め設定された印刷領域PAとが重なる重畳
領域を判別する。ステップS3において、画像処理制御部330は、判別した重畳領域を
新たな白紙検出領域BA(BA1)として再設定する。
み取りを開始させる。
られた原稿Dの画像データに基づき、再設定後の新たな白紙検出領域BA(BA1)が白
紙であるか否かを判断する。判断の結果、再設定後の新たな白紙検出領域BA(BA1)
が白紙でなければ、ステップS6に移行する。
消し処理を施す。すなわち、画像処理制御部330は、予め設定された印刷領域PA以外
の領域の画像が印刷されないように、原稿Dの画像データを補正する。その後、ステップ
S7において、画像処理制御部330は、画像処理後の原稿Dの画像データを印刷出力部
7に出力する。
である場合には、ステップS8に移行する。ステップS8に移行すると、画像処理制御部
330は、原稿Dの画像データを除去する。すなわち、画像処理制御部330は、原稿D
の画像データを印刷出力部7に出力しない。
1と、画像読取部1の読み取りによって得られた原稿Dの画像データに基づき原稿D内の
予め設定された白紙検出領域BAが白紙であるか否かを判断し、予め設定された白紙検出
領域BAが白紙である原稿Dの画像データを除去する白紙除去処理を行うとともに、原稿
D内の予め設定された印刷領域PA以外の領域の画像が印刷されないように原稿Dの画像
データを補正する枠消し処理を行う画像処理制御部330(白紙除去処理部、枠消し処理
部)と、を備えている。そして、画像処理制御部330は、枠消し処理を行う場合に白紙
除去処理を行うとき、予め設定された白紙検出領域BAと予め設定された印刷領域PAと
が重なる重畳領域を新たな白紙検出領域BA(BA1)として再設定し、再設定後の新た
な白紙検出領域BA(BA1)を白紙検出の対象領域とする。すなわち、画像処理制御部
330は、枠消し処理を行う場合に白紙除去処理を行うとき、予め設定された白紙検出領
域BAのうち、予め設定された印刷領域PAの少なくとも一部を含む領域を白紙検出の対
象領域とし、予め設定された印刷領域PAを全く含まない領域は白紙検出の対象領域とは
しない。これにより、画像処理制御部330は、予め設定された印刷領域PAに画像が存
在しない原稿Dの読み取りが行われた場合、確実に、その原稿Dの画像データを除去する
。その結果、画像が印刷されていない白紙の用紙Pが出力されるのを抑制することができ
る。
に先立って、白紙除去処理を行う。このように構成すれば、白紙検出領域BAが白紙であ
る場合には、白紙検出領域BAが白紙である原稿Dの画像データは除去され、枠消し処理
の対象となる原稿Dの画像データが無くなるので、枠消し処理を省略することができる。
られるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によっ
て示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれ
る。
ータに基づく画像を用紙に印刷して出力する場合を例にとって説明したが、本発明はこれ
に限らない。一例として、画像読取装置とパーソナルコンピューターなどの表示装置とを
通信可能に接続し、画像読取装置の読み取りによって得られた原稿の画像データに基づく
画像を表示装置に表示させる場合がある。この場合、本発明の画像読取装置の読み取りに
よって得られた原稿の画像データに基づく画像を表示装置に表示させるようにすれば、白
紙原稿を読み取ったときのような画像が表示されるのを抑制することができる。
7 印刷出力部
100 画像読取装置
200 画像形成装置
330 画像処理制御部(白紙除去処理部、枠消し処理部)
BA、BA1 白紙検出領域
PA 印刷領域(有効画像領域)
Claims (4)
- 原稿を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部の読み取りによって得られた原稿の画像データに基づき原稿内の予め設
定された白紙検出領域が白紙であるか否かを判断し、前記予め設定された白紙検出領域が
白紙であればその原稿の画像データを除去する白紙除去処理を行う白紙除去処理部と、
原稿内の予め設定された有効画像領域以外の領域の画像が現れないように前記画像読取部の読み取りによって得られた原稿の画像データを補正する枠消し処理を行う枠消し処理部と、
前記予め設定された有効画像領域の位置およびサイズを示す設定値を変更するための操作を受け付ける操作パネルと、
を備える画像読取装置において、
前記白紙除去処理および前記枠消し処理の両方の実行指示を受け付けている場合の処理では、
前記白紙除去処理部は、前記予め設定された白紙検出領域と前記予め設定された有効画像領域とが重なる重畳領域を新たな白紙検出領域として再設定し、再設定後の前記新たな白紙検出領域を白紙検出の対象領域とするとともに、
前記白紙除去処理部は、前記新たな白紙検出領域を再設定した場合、前記新たな白紙検出領域が白紙であるか否かを判断し、前記新たな白紙検出領域が白紙である原稿の画像データを除去することを特徴とする画像読取装置。 - 装置出荷時に、予め設定された印刷領域の位置およびサイズを示す設定値を記憶する記憶部を有し、
前記印刷領域の設定値を変更するための操作が行われなければ、前記記憶部に記憶された前記出荷時の前記有効画像領域の位置およびサイズを示す設定値を採用する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記白紙除去処理部は、前記枠消し処理部が前記枠消し処理を行うのに先立って、前記
白紙除去処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置の読み取りによって得られた原稿の画像データに基づき、原稿の画像
を用紙に印刷して出力する印刷出力部と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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