JP5710500B2 - 多角形デザインを使用するデザイン制御 - Google Patents

多角形デザインを使用するデザイン制御 Download PDF

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Description

本発明は、デザインポリゴンによるデザイン制御に関する。
個別的な眼鏡レンズ、特にプログレッシブな個別的眼鏡レンズは、多数の特許公報、例えばDE 197 01 312、DE 103 13 275、WO 01/81979、US 6 871 955、又は、EP 0 880 046に記載されてきた。これらの眼鏡レンズは、眼鏡着用者の個々の着用状況が計算及び最適化において考慮に入れられるため、従来の眼鏡レンズよりも明らかに良好な結像特性を示す。
一般に、プログレッシブ眼鏡レンズは、プログレッシブ眼鏡レンズの少なくとも1つの光学的変数(例えば、非点収差及び/又は屈折力)のための目標又は目標値、或いは少なくとも1つの収差(例えば、非点収差誤差又は非点収差偏差及び/又は屈折誤差)のための目標値又は所望値が考慮に入れられる目的関数を最小にすることによって最適化される。屈折誤差は、眼鏡レンズの屈折力と屈折決定により決定される屈折力との差である。それは、眼鏡レンズの着用位置における値、すなわち、眼鏡レンズ/眼の系を考慮に入れる値であることが好ましい。
目的関数において考慮に入れられる少なくとも1つの光学特性(特に非点収差)又は少なくとも1つの収差(特に非点収差偏差)の目標値又は所望値は、眼鏡レンズのデザインを特徴付ける。また、眼鏡レンズデザインは、適切な物体距離モデルを備えることができる。例えば、物体距離モデルは、主線に沿う相互物体距離として規定される物体距離関数を備えることができる。標準化された物体距離モデルは例えばDIN 58 208 part2(画像6参照)に示されている。
眼鏡レンズのデザインは、視覚帯(遠見帯、近見帯、及び、中間帯又は累進帯)のサイズ、特に位置などの幾つかのデザインパラメータによって特徴付けることができる。視覚帯の位置は、例えばデザインのパラメータとして考慮に入れられる主視点(基準点遠見及び基準点近見)によって定めることができる。更なるデザインパラメータは、例えば、最大限に許容できる収差及び/又は収差の勾配及び/又は物体距離モデルを特徴付けるパラメータである。
また、プログレッシブ眼鏡レンズは、例えば主要な行動及び他の主要な用途に応じて異なるデザインを有することができる。したがって、汎用プログレッシブ眼鏡レンズに加えて、製造メーカは、しばしば、コンピュータ職場用のプログレッシブ眼鏡レンズ、より小さい眼鏡レンズフレームなども提供する。
DE 197 01 312 DE 103 13 275 WO 01/81979 US 6 871 955 EP 0 880 046
本発明の目的は、デザイン制御のためにプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインの簡単な実演又は視覚化及び決定又は計算を可能にすることである。
この目的は、独立請求項に規定される方法、装置、コンピュータプログラム製品、記憶媒体、及び、グラフィカルユーザインタフェースによって解決される。好ましい実施形態が従属請求項の主題である。
本発明によれば、特に、請求項1に示されるステップを有する方法が提案される。
特に、所定のデザインポリゴンに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズのデザインのデザインパラメータD,j=1,...,Mを決定し或いは計算するためのコンピュータを使った方法であって、
‐ デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点PでのデザインがデザインパラメータDのデザイン値D(P)によって特徴付けられ、
‐ デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータDのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mが予め決定され或いは予め決定可能であり、
‐ 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータDの値D(PAddition)が予め決定され或いは予め決定可能である、
方法において、
‐ デザインポリゴン内の1点PDesignを定めるステップであって、点PDesignが決定されるべきデザインを規定するステップと、
‐ コーナー点PCornerで予め決定された値D(PCorner),j=1,...,Mの少なくとも一部及び随意的に少なくとも1つの更なる点PAdditionで予め決定されたデザインパラメータDの値D(PAddition)の少なくとも一部の補間により、点PDesignで決定されるべきデザインの各デザインパラメータD,j=1,...,Mの値D(PDesign)を決定するステップと、
を備え、
Mがデザインパラメータの数を示す、方法が提案される。
デザインポリゴンは、二次元又は三次元空間内のN‐コーナー(例えば、三角形、四角形、五角形、ピラミッド等)であってもよい。デザインポリゴンのコーナー点PCornerは1つの面内に位置することができる。この出願によって規定される用語“デザインポリゴン内の点”は、デザインポリゴンの側縁上又は面上に位置する全ての点(すなわち、全ての周縁点)を含む、デザインポリゴンの側縁又は面によって取り囲まれる空間内に位置する全ての点を含む。
デザインポリゴンのコーナー点PCornerにおける互いに異なるコーナーデザインは、特にデザインパラメータDのうちの少なくとも1つの異なる値によって特徴付けられ、少なくとも1つのデザインパラメータの異なる値を有する。デザインポリゴンは、デザインポリゴンの2つのコーナー点を接続するデザインポリゴンの各辺に沿って少なくとも1つのデザインパラメータの値の少なくとも部分的に連続する移行が行なわれるように構成することができる。デザインポリゴンは、等辺デザインポリゴン、特に等辺デザイン三角形であってもよい。
デザインポリゴンのコーナーは、遠見帯域指向デザイン、近見帯指向デザイン、中間帯指向デザインなどの異なる使用焦点及び/又はデザイン焦点を表すことができ、或いは、異なったソフト/ハードデザインを表すことができる。
補間は、所定の点PDesignの空間位置に応じて行われるのが好ましい。デザインポリゴン内の所定の点がコーナー又はコーナー点に近ければ近いほど、コーナー点と関連付けられるコーナーデザインの重み付けが高くなるとともに、計算され或いは規定されるべきデザインがこのコーナーデザインに更に強力に適合される。デザインポリゴン内の所定の点の空間位置に基づいて、デザインポリゴン内の点の空間位置に基づくコーナーデザインの少なくとも1つのデザインパラメータの予め決定された値の適切な補間及び/又は重み付けにより、それぞれのデザインパラメータの値を決定することができる。例えば、各コーナーデザインの重み付けは、所定の点PDesignとそれぞれのコーナー点との間の距離に応じて行うことができる。
コーナー点のデザイン(コーナーデザイン)に加えて、随意的に、デザインポリゴン内の更なる点PAdditionでデザインパラメータの予め決定された或いは予め決定可能な値によって特徴付けられる1つ以上の更なるデザインを定めることもできる。したがって、例えば補間を更に細かく制御できる。
更なる点PAdditionは、デザインポリゴンの焦点と好ましくは一致し且つ所定の中心デザイン又はベースデザインを規定する中心点であってもよい。中心デザイン又はベースデザインは、例えば汎用のバランスのとれたプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインであってもよい。この場合、重み付け或いは補間は、更なる点PAddition(例えば、中心点)と点PDesignとの間の距離を考慮に入れて行うことができる。コーナーデザインは、例えば1又は幾つかのパラメータの変化によって中心デザイン又はベースデザインから得られるデザインであってもよい。例えば、コーナーデザインは、例えば中心デザイン又はベースデザインの1つ以上のデザインパラメータの最大限に許容できる偏差に対応する極値によって特徴付けることができる。
これに加えて或いはこれに代えて、デザインポリゴンの側縁のそれぞれにおける少なくとも1つの更なる点PAdditionでのデザインパラメータD,j=1,...,Mの値D(PAddition)を定めることができる。この場合、重み付け或いは補間は、更なる点PAdditionと点PDesignとの間の距離を考慮に入れて前述したように行うことができる。
前述したように、各デザインは、視覚帯のサイズ、視覚帯の位置、主視点の空間位置(基準点遠見及び基準点近見)、最大限に許容できる収差及び/又は収差の勾配、物体距離モデルを特徴付けるパラメータなどの複数のデザインパラメータD,j=1,...,Mによって特徴付けることができる。それぞれのデザインを特徴付けるデザインパラメータの値は、データファイルとして記憶させることができ及び/又はデータベースに記憶させてそこから読み出すことができる。
デザインポリゴン内の各点は、デザインパラメータDの値の組又はセットにより特徴付けられるプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを規定する。本発明に係る方法の利点は、それが複数のデザインパラメータを用いた新たなデザインの迅速で効率的な計算を可能にするという点である。本発明に係る好ましい方法の更なる利点は、ユーザにとってアクセスするのが幾分難しいデザインパラメータの複数の異なる組み合わせにより特徴付けられるプログレッシブデザインの複雑な特性の簡単で直観的な提示又は視覚化である。デザインポリゴン内の1点としてのデザインの簡単で直観的な提示により、対応する装置を介したユーザ(例えば、設計者又は眼鏡技師)の相互作用がかなり簡略化されるとともに、デザイン検出プロセスが容易になり、加速され、かなり向上される。したがって、デザインと、このデザインにしたがって形成された或いは形成されるべき眼鏡着用者の個人的なニーズに最適に適合されるプログレッシブ眼鏡レンズとを迅速に且つ効率的に決定することができる。
個別的な汎用プログレッシブ眼鏡レンズに加えて、異なる行動焦点用のプログレッシブ眼鏡レンズ、例えばスポーツプログレッシブ眼鏡レンズ、コンピュータでの作業用のプログレッシブ眼鏡レンズなどをこの方法により形成できる。また、個々のルーム又は近見レンズを計算して形成することもでき、その場合、遠見部は、無限視野に適合されず、有限物体距離までの視野に適合される。そのようなプログレッシブ眼鏡レンズでは、遠見基準点又は遠見デザイン点(デザイン点遠見とも称される)の代わりに、中間範囲基準点又は中間範囲デザイン点(デザイン点中間範囲とも称される)を予め決定することができる。
本発明に係る方法を使用して異なるデザイン変形を迅速且つ効率的に形成して互いに対して検査することができるため、従来の屈折力最適化又は個別的プログレッシブ眼鏡レンズに関する開発・製造労力をかなり減らすことができる。
補間は、任意の補間、例えば線形補間、四角形補間(quadrangular interpolation)、三次補間(cubic interpolation)等であってもよい。
例えば、補間は、少なくともセクションに区切った状態の線形補間であってもよい。特に、所定の値が異なって補間される特定のセクションが存在でき、各セクションでは、所定のデザイン値の補間が例えば線形的に行われる。幾つかのセクションへの分割は、補間の細かい制御を可能にする。補間は線形補間であることが好ましい。
デザインポリゴンは、等辺デザイン三角形であることが好ましいデザイン三角形であってもよい。デザイン三角形は、デザインの特性の(デザイン三角形内の点としての)非常に簡単で直観的な提示、及び、決定されるべきデザインのデザインパラメータの値の迅速で効率的な決定を可能にする。
1つの態様によれば、デザインポリゴン(例えばデザイン三角形)のコーナー点におけるデザインパラメータの値に加えて、デザインポリゴン内の中心点PCentralでデザインを特徴付けるデザインパラメータD,j=1,...,Mの値D(PCentral)が予め決定され或いは予め決定可能である。この場合、点PDesignでのそれぞれのデザインパラメータDの値D(PDesign)は、コーナー点PCornerでのデザインパラメータDの予め決定された値D(PCorner)及び中心点PCentralでのデザインパラメータDの値D(PCentral)の少なくとも一部の補間により計算できる。
(区切った状態の)補間は、例えば、
‐ 中心点PCentralと点PDesignとを通る直線のベクトルPCentralDesignの方向でのデザインポリゴンの側縁のうちの1つとの貫通点PPenetrationを決定するステップであって、ベクトルPCentralDesignが中心点PCentralから始まって点PDesignで終わるッステップと、
‐ 貫通点PPenetrationが同様に位置するデザインポリゴンの側縁上の2つの最も近い点PNL1,PNL2を決定するステップであって、これらの点で、デザインパラメータDの対応する値D(PNL1),D(PNL2)が予め決定され、デザインポリゴンの側縁上の2つの点PNL1,PNL2間に貫通点PPenetrationが位置するステップと、
‐ 2つの点PNL1,PNL2でのデザインパラメータの値D(PNL1),D(PNL2)の第1の補間により、貫通点PPenetrationでのデザインパラメータDの値D(PPenetration)を決定するステップと、
‐ 貫通点PPenetrationでのデザインパラメータDの決定された値D(PPenetration)及び中心点PCentralでのデザインパラメータDの値D(PCentral)の第2の補間により、点PDesignでのデザインパラメータDの値D(PDesign)を決定するステップと、
を備えることができる。
好ましくは、補間が極座標系{φ,ρ}で行われ、座標系の原点が中心点PCentralと一致し、第1の補間は、極座標φに関する或いは極座標φに沿う補間、好ましくは線形補間であり、第2の補間は、極座標ρに関する或いは極座標ρに沿う補間、好ましくは線形補間である。
極座標系は任意の極座標系であってもよい。例えば、角度φは、中心点を通ってデザインポリゴンの辺のうちの1つと平行な直線と中心点及び点PDesignを通る直線との間の角度である。座標ρは、中心点からの点PDesignの距離を示す。
例えば、第1の補間においては以下が成り立ってもよい。
Figure 0005710500
例えば、第2の補間においては以下が成り立ってもよい。
Figure 0005710500
又は
(PDesign)=D(PPenetration)+(D(PCetnral)−D(PPenetration)(1−α)
ここで、
(φ,ρ)は点PDesignの極座標を示し、
(φNL1,ρNL2)及び(φNL2,ρNL2)は2つの最も近い点PNL1,PNL2の極座標を示し、その場合、条件φNL1≦φ<φNL2が成り立ち、
ρは、中心点PCentralからの点PPenetrationの距離を示し、
(PNL1)及びD(PNL2)は、それぞれの点PNL1,PNL2でのデザインパラメータDの値を示し、点PNL1,PNL2は点PDesignに最も近い点を表し、これらの点においてデザインパラメータDが予め決定され、
(PCentral)は、中心点PCentralにおけるデザインパラメータDの値を示す。
したがって、定められるべきデザインを迅速に且つ効率的に決定でき、その後に、決定されたデザインを用いて眼鏡レンズを計算し或いは最適化して形成することができる。
デザインパラメータDは、以下のパラメータ、すなわち、
‐ 遠見部の重み付け、
‐ 近見部の重み付け、
‐ 累進部の重み付け、
‐ 動的重み付け、
‐ 眼鏡レンズの使用の焦点
‐ 遠見部、近見部、及び/又は、累進部の位置を定めるパラメータ、
‐ 遠見及び/又は近見基準又はデザイン点の空間位置、
‐ 物体距離関数の経路を定めるパラメータ、
‐ 1つ以上の目標等非点収差ラインの経路を決定するパラメータ、
‐ 最大限に許容できる収差、特に最大限に許容できる屈折誤差、及び/又は、最大限に許容できる非点収差誤差、及び/又は、最大限に許容できる非点収差勾配、
のうちの1つ以上を備えることができる。
デザインパラメータのそれぞれの組み合わせは、プログレッシブ眼鏡レンズのデザインを定めることができる。デザインパラメータのそれぞれの組み合わせに対応するデザイン(目標非点収差分布、目標屈折力の分布、又は、目標屈折誤差の分布など)を計算して例えば予めデータベースに記憶させることができる。しかしながら、デザインパラメータに基づいてデザイン(目標非点収差分布、目標屈折力の分布、又は、目標屈折誤差の分布など)を自動的に計算することもできる。出願WO2008/089998及びWO2008/089995は、収集された顧客データ(眼鏡着用者のデータ)に基づいてデザインパラメータを取得する及び/又は計算するための方法及び装置について記載している。この場合、デザインは眼鏡レンズのデザインを制御する。取得された個々のデザインパラメータに応じた所定の開始デザインの変換によって、特に遠見基準点及び/又は近見基準点の空間位置の変換によってデザインを決定する或いは計算するための方法が例えば出願WO2008/089996に記載されている。
本発明の1つの態様によれば、プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインのデザインパラメータD,j=1,...,Mを決定し或いは計算するための装置が提案される。該装置は、
‐ 所定のデザインポリゴンのデータを記憶するためのデザインポリゴン記憶手段であって、デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点Pでデザインがデザイン値D(P)によって特徴付けられるデザインポリゴン記憶手段と、
‐ 記憶された所定のデザインポリゴンに基づいて計算されるべきデザインのデザインパラメータD,j=1,...,Mを決定し或いは計算するための好ましい方法を実行するようになっているデザインパラメータ計算手段と、
を備える。
特に、デザインポリゴン記憶手段は、
‐ デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mを記憶するためのコーナーデザイン記憶手段と、
‐ 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータの値D(PAddition)を記憶するための更なる記憶手段と、
を備える。
デザインパラメータ計算手段は、対応して構成される或いはプログラミングされる従来のコンピュータ、専門のハードウェア及び/又はコンピュータネットワーク又はコンピュータシステム等によって実施することができる。デザインパラメータ計算手段は、適切なインタフェースによってデザインポリゴン記憶手段と信号通信状態を成すことができ、特に、デザインポリゴン記憶手段(コーナーデザイン記憶手段を備え、随意的に更なる記憶手段を備える)に記憶されたデータを読み出し及び/又は変更することができる。デザインパラメータ計算手段は、デザインポリゴン内でのデザインの位置及び/又はデザインと関連する1つ以上のデザインパラメータをユーザがインタラクティブに変えることができるようにするインタラクティブグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を更に備えてもよい。
更なる態様によれば、コンピュータプログラム製品(すなわち、装置カテゴリーの特許で請求されるコンピュータプログラム)又はコンピュータプログラムが記憶されて成る記憶媒体が提案され、この場合、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、コンピュータにロードされて実行されるときに、プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインのデザインパラメータD,j=1,...,Mを決定し或いは計算するための好ましい方法を実行するようになっている。
更なる態様によれば、所定のデザインポリゴンに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するためのコンピュータを使った方法、及び、対応するコンピュータプログラム製品、及び、記憶媒体が提案され、この場合、
‐ デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点Pでのデザインがデザイン値D(P)によって特徴付けられ、
‐ デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mが予め決定され或いは予め決定可能であり、
‐ 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータの値D(PAddition)が予め決定され或いは予め決定可能であり、
方法は、
‐ プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインのデザインパラメータを決定し或いは計算するための好ましい方法にしたがってプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインパラメータを決定し或いは計算し、
‐ 決定されたデザインパラメータに基づいてデザインを計算する、
ことを含む。
特に、デザインを計算し或いは決定することは、計算されるべき眼鏡レンズの1つ以上の結像特性又は収差の目標値の空間分布、特に目標非点収差分布を決定又は計算することを含む。デザインパラメータの値の組み合わせに対応する目標値の分布は、計算して例えば予めデータベースに記憶させることができる。
前述したように、取得された個々のデザインパラメータに応じた所定の開始デザインの変換によって、特に遠見基準点及び/又は近見基準点の空間位置の変換によってデザインを決定する或いは計算するための方法は例えば出願WO2008/089996に記載されている。デザインパラメータに応じてデザインを決定し或いは計算するための更なる方法、特に、遠見部及び/又は近見部の重み付けは、例えばDE 10 2009 005 206.2又はDE 10 2009 005 214.3に記載されている。倍率sとの乗算によるベース加入度Addを用いた所定の目標非点収差分布の変換が特許出願DE 10 2008 015 189.0に記載されている。
決定され或いは計算されたデザインは、物体側又は好ましくは眼側プログレッシブ面を有するプログレッシブ眼鏡レンズのための眼鏡レンズデザインとなることができる。反対側の面は、好ましくは、簡単な球面又は回転対称な非球面となることができる。また、前述した方法を使用してダブルプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算し或いは形成することができる。
本発明に係るプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための方法は、従来の或いは屈折力が最適化されたプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザイン又はデザイン変形を形成するのに適するとともに、個別に最適化されるプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザイン又はデザイン変形を形成するのに適する。
プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための方法は、決定されたデザインを変更することを更に含むことができ、該変更は、ユーザとの対話でインタラクティブに行われ及び/又は眼鏡着用者の個人データ及び/又は好みに基づいて自動的に行われることが好ましい。計算されたデザインは、例えばデザインの位置又は基準点を変え及び/又はデザインにおける物体距離又は基準点を適合させるために更に変換して及び/又はスケーリングすることができる。また、可能な及び/又は望ましいデザイン変更に対して予め制限を設定することができる。
また、方法は、変更されたデザインの空間位置をデザインポリゴン内で視覚化することを含むことができる。これは、例えば適切なグラフィカルユーザインタフェースによって達成できる。
本発明の更なる態様は、プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための装置において、
‐ 所定のデザインポリゴンのデータを記憶するためのデザインポリゴン記憶手段であって、デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点Pでデザインがデザイン値D(P)によって特徴付けられ、
‐ デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mを記憶するためのコーナーデザイン記憶手段と、
‐ 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータの値D(PAddition)を記憶するための更なる記憶手段と、
を備えるデザインポリゴン記憶手段と、
‐ プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを形成し或いは計算するための好ましい方法にしたがってプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算するようになっているデザイン計算手段と、
を備える、装置に関する。
また、デザイン計算手段は、記憶された所定のデザインポリゴンに基づいて計算されるべきデザインのデザインパラメータD,j=1,...,Mを決定し或いは計算するための好ましい方法を実行するようになっているデザインパラメータ計算手段を備える。デザイン計算手段は、決定された或いは計算されたデザインパラメータに応じてプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを形成し或いは計算するための好ましい方法にしたがってプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算するようになっていることが好ましい。
デザイン計算手段及びデザインパラメータ計算手段は、適切に構成された或いはプログラムされたコンピュータ、専門のハードウェア及び/又はソフトウェアネットワーク又はコンピュータシステム等によって実施することができる。
本発明の更なる態様は、プログレッシブ眼鏡レンズを形成するためのコンピュータを使った方法であって、
‐ 所定のデザインポリゴンに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための好ましい方法にしたがってプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算し、
‐ 計算された眼鏡レンズデザインに基づいて眼鏡レンズを計算し或いは最適化する、
ことを含む方法に関する。
眼鏡レンズを計算し或いは最適化することは、目的関数、すなわち、
Figure 0005710500
を最小にすることを含むことができ、
Asti, Targetは、i番目の評価点における局所非点収差偏差又は局所非点収差誤差の目標値であり、
Astは、i番目の評価点における局所非点収差偏差又は局所非点収差誤差の実際の値であり、
i,Astは、i番目の評価点における非点収差偏差又は局所非点収差誤差の局所重み付けである。
更に好ましくは、屈折誤差ΔRも目的関数において考慮に入れられ、それにより、眼鏡レンズを計算し或いは最適化することは、目的関数、すなわち、
Figure 0005710500
を最小にすることを含み、
ΔRi, Targetは、i番目の評価点における局所屈折誤差の目標値であり、
ΔRは、i番目の評価点における局所屈折誤差の実際の値であり、
i,ΔRは、i番目の評価点における屈折誤差の局所重み付けである。
前記式において、Asti,Targetは、プログレッシブ眼鏡レンズのための既に計算されたデザインに割り当てられる局所非点収差偏差Asti,Targetを示し、また、ΔRi,Targetは、プログレッシブ眼鏡レンズのための既に計算されたデザインに割り当てられる局所屈折誤差ΔRi,Targetを示す。
眼鏡レンズの計算又は最適化は、眼鏡着用者の個人データを考慮に入れて行うことができる。眼鏡着用者の個人データは、眼鏡着用者の個々のパラメータ及び/又は眼鏡着用者の眼の前方の眼鏡レンズ又は眼鏡の着用位置の個々のパラメータを含むことができる。眼鏡着用者及び/又は眼鏡レンズの着用位置の平均値又は個々のパラメータは、特に、瞳孔間距離(PD)、角膜頂点間距離(CVD)、前傾(FI)、顔形角(FFA)等を含むことができる。
眼鏡レンズの計算又は最適化は、計算された眼鏡レンズの表面データを与えること、特に、眼鏡レンズの少なくとも1つのプログレッシブ面の表面データを与えることを更に含むことができる。プログレッシブ眼鏡レンズを形成するための方法は、表面データに基づいて眼鏡レンズを製造する或いは仕上げるステップを更に含むことができる。製造は、CNC機、鋳造方法、これら2つの方法の組み合わせにより、或いは、他の適切な方法を使用して行うことができる。
本発明の1つの態様によれば、プログレッシブ眼鏡レンズを形成するための装置であって、
‐ プログレッシブ眼鏡レンズデザインを形成し或いは計算するための1つの好ましい方法にしたがってプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算するようになっているデザイン計算手段と、
‐ 計算されたデザインに基づいて眼鏡レンズの計算又は最適化を実行するようになっている最適化又は計算手段と、
備える装置が提案される。
眼鏡レンズを最適化するための最適化又は計算手段及びデザイン計算手段は、適切に構成された或いはプログラムされたコンピュータ、専門のハードウェア及び/又はソフトウェアネットワーク又はコンピュータシステム等によって実施することができる。同じコンピュータ又は同じコンピュータシステムを、例えば眼鏡レンズのためのデザインの計算及び計算されたデザインに基づく眼鏡レンズの計算又は最適化の両方を行うように構成し或いはプログラムすることができる。しかしながら、無論、デザインの計算及び計算されたデザインに基づく眼鏡レンズの計算を別個の計算ユニットで、例えば別個のコンピュータ又はコンピュータシステムで行うことができる。最適化又は計算手段は、一時的な或いは永久的な態様で眼鏡着用者の個人データを記憶する記憶手段と信号通信を成すことができる。
また、プログレッシブ眼鏡レンズを形成するための装置は、眼鏡レンズを仕上げるための機械加工手段を備えることができる。機械加工手段は、決定された最適化仕様に基づいてブランクを直接に機械加工するための例えばCNC制御機であってもよい。仕上げられた眼鏡レンズは、簡単な球面又は回転対称な非球面と、本発明にしたがって計算されたデザイン仕様及び眼鏡着用者の個人データに基づいて最適化されるプログレッシブ面とを有することが好ましい。球面又は回転対称な非球面は眼鏡レンズの前面(すなわち、物体側面)であることが好ましい。しかしながら、無論、計算されたデザインに基づいて最適化された表面を眼鏡レンズの前面として設けることができる。また、眼鏡レンズの両方の面をプログレッシブ面にすることもできる。
プログレッシブ眼鏡レンズを形成するための装置は、眼鏡着用者の個人データを得るための取得手段を備えることもできる。取得手段は特にグラフィカルユーザインタフェースを備えることができる。
また、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムが記憶されて成る記憶媒体が提案され、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、コンピュータにロードされて実行されるときにプログレッシブ眼鏡レンズを計算して最適化するための方法を実行するようになっており、該方法は、
‐ プログレッシブ眼鏡レンズデザインを形成し或いは計算するための好ましい方法にしたがってプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算するステップと、
‐ 計算されたデザインに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズを計算し或いは最適化するステップと、
を備える。
前述したように、デザインポリゴンの使用は、ユーザにとってアクセスするのが幾分難しいデザインパラメータの複数の異なる組み合わせにより特徴付けられるプログレッシブデザインの複雑な特性の簡単で直観的な提示又は視覚化を可能にする。
本発明の一態様によれば、所定のデザインポリゴンに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを視覚化するためのコンピュータを使った方法であって、
‐ デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点Pでのデザインがデザイン値D(P)によって特徴付けられ、
‐ デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mが予め決定され或いは予め決定可能であり、
‐ 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータの値D(PAddition)が予め決定され或いは予め決定可能である、
方法において、
‐ 視覚化されるべきデザインのデザインパラメータ又はデザインパラメータの値を定めるステップと、
‐ 視覚化されるべきデザインのデザインパラメータ又はデザインパラメータの値の所定の組み合わせに対応するデザインポリゴン内の1点PDesignの空間位置を決定するステップと、
‐ デザインを規定する決定された点の空間位置をデザインポリゴン内で視覚化するステップと、
を備える方法が提案される。
決定された点PDesignの空間位置の視覚化は、適切な好ましくは直観的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)によって行うことができる。デザインポリゴン内の1点としてのデザインの簡単で直観的な提示により、対応する装置を介したユーザ(例えば、設計者又は眼鏡技師)の相互作用がかなり簡略化されるとともに、デザイン検出プロセスが容易になり、加速され、かなり向上される。
プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを視覚化するための方法は、デザインの決定された点PDesignの視覚化された空間位置に応じて、変更を伴うことなくデザインを受け入れることができるかどうか或いはデザインを変更しなければならないかどうかを決定するステップを更に備えることができる。
また、プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを視覚化するための方法は、1つ以上のデザインパラメータを変更し、デザインパラメータの変更された組み合わせ或いは変更されたデザインパラメータの値の変更された組み合わせに対応するデザインポリゴン内の点P’Designの空間位置を決定し、及び、変更されたデザインを規定する決定された点P’Designの空間位置をデザインポリゴン内に視覚化することを含むことができる。
視覚化されるべきデザインのデザインパラメータは、コーナー点PCornerにおける各デザインの重み付けg,n=1,....Nを含むことができる。決定されるべき点PDesignのデザインポリゴンのそれぞれの側縁からの垂直距離a,n=1,....Nを以下の式にしたがって計算でき、
Figure 0005710500
kは所定の数、好ましくはk=100が成り立つ。
また、本発明の一態様によれば、プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを視覚化するための装置であって、
‐ 所定のデザインポリゴンのデータを記憶するためのデザインポリゴン記憶手段であって、デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点Pでデザインがデザイン値D(P)によって特徴付けられ、
‐ デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mを記憶するためのコーナーデザイン記憶手段と、
‐ 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータの値D(PAddition)を記憶するための更なる記憶手段と、
を備えるデザインポリゴン記憶手段と、
‐ 視覚化されるべきデザインのデザインパラメータ又はデザインパラメータの値を入力するようになっている少なくとも1つのデザインパラメータ入力部と、
‐ デザインポリゴン内の1点PDesignの空間位置を決定するようになっている計算手段であって、点PDesignが、視覚化されるべきデザインのデザインパラメータ又はデザインパラメータの値の所定の組み合わせに対応する、計算手段と、
‐ 決定された点PDesignの計算された位置をデザインポリゴン内に視覚化するようになっている少なくとも1つの表示部と、
を備える、装置が提案される。
また、本発明の一態様によれば、プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを視覚化するためのグラフィカルユーザインタフェースであって、デザインが所定のデザインポリゴン内の点として視覚化されるグラフィカルユーザインタフェースにおいて、
‐ 視覚化されるべきデザインのデザインパラメータ又はデザインパラメータの値を入力するようになっている少なくとも1つのデザインパラメータ入力部と、
‐ 点PDesignの空間位置を所定のデザインポリゴン内に視覚化するようになっている少なくとも1つのデザインポリゴン表示部であって、
‐ 点PDesignが、視覚化されるべきデザインのデザインパラメータ又はデザインパラメータの値の所定の組み合わせに対応し、
‐ デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点Pでのデザインがデザイン値D(P)によって特徴付けられ、
‐ デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mが予め決定され或いは予め決定可能であり、
‐ 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータの値D(PAddition)が予め決定され或いは予め決定可能である、
少なくとも1つのデザインポリゴン表示部と、
を備えるグラフィカルユーザインタフェースが提案される。
以下、好ましい実施形態の添付図面に基づいて、本発明の更なる利点及び特徴を一例として説明する。別個の実施形態に関連して示される特徴は、新たな実施形態を形成するために任意の態様で互いに組み合わせることができる。
本発明に係るデザインポリゴンの一例を示している。 デザインパラメータの所定値の典型的な表リストを示している。 本発明に係るデザインポリゴンの更なる例を示している。 デザインパラメータの所定値の更なる典型的な表リストを示している。 デザインポリゴン内の1つの点に割り当てられる、デザインポリゴンを視覚化してデザインを随意的に変更するためのグラフィカルユーザインタフェースの一例を示している。 図5aに示されるデザインポリゴンの拡大図を示している。 本発明の好ましい実施形態に係るグラフィカルユーザインタフェースの例を示している。 本発明の好ましい実施形態に係るグラフィカルユーザインタフェースの例を示している。 本発明の好ましい実施形態に係るグラフィカルユーザインタフェースの例を示している。 本発明に係るデザインポリゴン内の異なるデザイン例を示している。 デザインポリゴン内の3つの異なるデザイン例を示している。 プログレッシブ眼鏡レンズ及び眼鏡着用者のデータを入力するためのグラフィカルユーザインタフェースの一例を示している。 グラフィカルユーザインタフェース“デザインオプティマイザ”(以下、“デザインプロファイラ”と称される)の一例を示している。 グラフィカルユーザインタフェースの例を示している。 グラフィカルユーザインタフェースの例を示している。 グラフィカルユーザインタフェースの例を示している。 個々の眼鏡レンズのスタンピングの一例を示している。
好ましくは正三角形、すなわち、デザイン三角形内の1点の位置に基づいて、少なくとも3つの選択された行動の焦点を考慮に入れるデザイン視覚化及びデザイン変化の簡単であるが非常に優れた方法を行うことができる。
図1はそのようなデザイン三角形を一例として示している。図1において
点P=P(x,x)=PDesignはデザイン三角形10内の任意の点を示しており、その点でデザインパラメータの値が決定されるようになっている。
点S=S(x,y)=PPenetrationは、中心点Pφ0=Pφ0(0,0)と点P=P(x,y)とをベクトルPφ0Pの方向で通過する直線と、デザイン三角形10の側縁との交点を示している。この場合、点Pφ0はベクトルPφ0Pの始点を示し、点P=P(x,y)はベクトルPφ0Pの終点を示している。
φ0=PCentral=(0,0)はデザインポリゴン10の中心点を示している。
点Pφ2=Pφ2(x,y),Pφ4=Pφ4(x,y),Pφ6=Pφ6(x,y)は、デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点(PCorner1,PCorner2,PCorner3)を示している。
点Pφ1=Pφ1(x,y),Pφ3=Pφ3(x,y),Pφ5=Pφ5(x,y)は、それぞれのデザインのパラメータの値が予め決定されるそれぞれの更なる点(PAddition1,PAddition2,PAddition3)を示している。
図1において、点Pφ0=Pφ0(0,0)は、座標系{x,y}の原点及びデザインポリゴン10の優先度(priority)と一致する。座標系の軸“x”は、デザインポリゴン10の側縁のうちの1つと平行であり、このケースでは側縁Pφ4φ6と平行である。軸“y”は軸“x”に対して垂直である。中心点には、所定のデザインパラメータ“D”を有するベースデザインが割り当てられる。ここで、jは1〜Mの整数である。
角度φは、例えば三角形中間点と一致する中心点Pφ0(0,0)からデザインポリゴン内の任意の点PへのベクトルとX軸との角度である。距離ρは、中心点と点Pとの間の距離である。特性αは、中心点Pφ0と点Pとの間の距離と、中心点と交点Sとの間の距離(ρ)との比率である。特性がα=0であれば、点Pは、中心にあり、すなわち、中心点Pφ0と一致する。特性がα=1であれば、点は、三角形の辺上にあり、或いは、デザインポリゴン10の側縁上にある。
図1に示される実施形態と同様、点Pφ1〜Pφ6(エッジ又は境界点とも称される)が正三角形上にある可能性があり、これは必要な特性と見なされない。また、点が一般的なN‐コーナーを表すこともでき、それにより、デザインN‐コーナーがデザインポリゴンの代わりに規定される。
中心点Pφ0を発端として、エッジ又は境界点Pφ1〜Pφ6のそれぞれには、考慮されたデザインパラメータ“D”の正に1つの値が割り当てられる。Dがベースデザインの任意のデザインパラメータを示す場合、D(Pφ0)〜D(Pφ6)は点Pφ0〜Pφ6における関連するデザインパラメータを示す。エッジ又は境界点Pφ1〜Pφ6における値を直接に定めることができる。これらの点から、簡単な補間ルーチンにより、任意の点P=P(x,y)に関してデザインパラメータDの値を計算することができる。
最も簡単な補間は線形補間である。典型的な線形補間は以下のように行うことができる。
最初に、点Pが位置する三角形セグメントを中心点Pφ0と共にまたがるデザイン三角形10の2つのエッジ又は境界点が決定される。図1において、これらは点Pφ0,Pφ1,Pφ2である。つまり、最初に、中心点Pφ0とエッジ又は境界点Pφ1〜Pφ6のうちの2つとによって画定され且つ点Pが位置するデザイン三角形のセクタが求められる。関連するデザイン値をこれらの点に第3の座標(図1の描画面に対して垂直なz方向)としてプロットすることを考えると、それにより、1つの平面がまたがれる。このとき、P(x,y)の座標に属するz方向の値は、点Pに割り当てられるデザイン値である。
例えば、これは、線形補間を2回少なくとも区切って行うことにより達成することができる。ステップは、
1)点Pの極座標を計算すること。これは極座標φ,ρである。
2)エッジ点Pφ1〜Pφ6の極座標φ,....,φを計算すること。
3)どの所定の値φ,φi+1間に角度φが位置するのかを、すなわち、φ≦φ<φi+1であることを確認すること。この場合、φ及びφi+1は、点Sに最も近い2つのエッジ点Pφi,Pφi+1の角座標を示している。言い換えると、このステップは、貫通点PPenetrationが位置するデザインポリゴンの側縁で2つの最も近い点PNL1(=Pφi)及びPNL2(=Pφi+1)を決定することを含む。
4)エッジ又は境界点SでデザインパラメータDの値を以下のように計算すること。
Figure 0005710500
5)特性α=ρ/ρsを計算する
6)ρ又はαに係る線形補間により点PでデザインパラメータDの値を計算すること。
Figure 0005710500
前記式において、
=D(Pφ0)は、中心点Pφ0=(0,0)におけるパラメータDの値を示し、
=D(Pφi)及びDi+1=D(Pφi+1)はそれぞれ、点Sに最も近い2つの決定されたエッジ又は境界点におけるパラメータDの値を示し、
=D(S)は、点SにおけるパラメータDの決定された値を示し、
=D(P)は、点PにおけるパラメータDの値を示す。
他のデザインパラメータの値を同じ方法で決定できる。
デザイン三角形10のコーナーは、使用及びデザインの異なる焦点を表すことができる。例えば、コーナー点のうちの1つはルームデザインを規定することができ、コーナー点のうちの1つは中間帯指向デザイン(例えば、コンピュータ職場のためのデザイン)を規定することができ、また、コーナー点のうちの1つは近見に焦点が合ったデザイン(読書、時計屋など)を規定することができる。
デザイン三角形10内の点がコーナーに近ければ近いほど、用途又はデザインのこの焦点の重み付けが高くなり、決定されるべきデザインが用途又はデザインの焦点に更に強く適合される。以下では、Rがルームデザインを示し、Zが中間帯指向デザインを示し、Nが近見に焦点を合わせるためのもの或いは近見帯指向デザインのためのものである。
勿論、デザインの焦点は、ハードデザイン、ソフトデザイン、動的デザインなどの他の変数、又は、他の行動の焦点を表すこともできる。
一般に、三角形の辺からの垂直距離の総和が一定であるということは、正三角形内の1点に関して当てはまる。すなわち、
+a+a=K=一定
である。
これらの距離は、両側のコーナーのデザイン重み付けにおいて簡単に考慮に入れることができる。K=100に設定することが有益である。この場合、ラインa,a,aの長さは、それぞれのデザインコーナーのパーセンテージ重み付けに自動的に対応する。この場合、6桁のデザイン番号を形成するため、3つのパーセンテージ重み付けを組み合わせることができる。これにより、たった1つの単一の番号、いわゆるデザイン番号を用いて、対応する眼鏡レンズを特定して注文することができる。
デザイン番号は以下のように規定することができる。
最初の2桁、すなわち、10万の桁及び1万の桁は重み付けルームaを構成し、次の桁、すなわち、千の桁及び百の桁は重み付け中間帯aを構成し、最後の桁、すなわち、十の桁及び一の桁は重み付け近見aを構成する。
したがって、デザイン番号224731は、a=22,a=47,a=31を意味する。
前述したように、自動デザイン変更は、デザインパラメータ又は所定のデザイン規定レンズサイズの所定値の補間により、デザイン三角形10における点の位置に応じて適切に行なわれる。
それぞれの製品タイプ(汎用プログレッシブ眼鏡レンズ、インドアレンズ)のために製造された特定のベースデザイン又は開始デザインを発端として、眼鏡レンズデザイナは、想定し得る或いは所望のレンズ変更に対して制限を設定することができる。このとき、これらの制限は、コーナー点におけるデザインパラメータの値を決定する。
デザインのパラメータ又はデザイン規定レンズサイズが以下の表に挙げられる。
Figure 0005710500
デザイン三角形の少なくとも3つのコーナーに関して、好ましくは三角形の辺上の1つの中間点のそれぞれに関して、図2又は図4に示されるデザインパラメータの値が1つのそれぞれのデザインごとに表形式で挙げられている。
図2及び図4の縦列1(col.1)には、中心点における(又は、中心デザインのための)デザインパラメータが示されており、縦列2〜7(col.2〜col.7)には、デザイン三角形10の側縁上の所定のエッジ又は境界点におけるデザインパラメータの値が示されている。それぞれのエッジ又は境界点の角座標φは、表の第1の横列に示されている(横列デザイン番号基準参照)。
図2及び図4において
A1BFは、基準点遠見における相互物体距離を示している。
A2BNは、基準点近見における相互物体距離を示している。
FTGWは、遠見部重み付け(値0‐100)を示している。
PZGWは、プログレッシブ帯又は中間帯の重み付けを示している。
NTGWは、近見部重み付け(値0‐100)を示している。
DkGWは、動的重み付けを示している。
また、デザインパラメータは更なるパラメータを備えることができる。これらのパラメータは、例えば、物体距離モデル、及び/又は、主線の経路、及び/又は、近見及び/又は遠見におけるデザイン又は基準点の位置を直接的に或いは間接的に特徴付けるパラメータを備えることができる。
デザインパラメータ又は決定変数の値は、コーナーで選択されたデザインに関して定められ、また、場合により、中点である必要はない三角形の辺上の中間値であってもよい。このとき、デザイン三角形10内の任意の点に関して、定められたデザインパラメータ又は決定変数の補間が2回行われる。
仕様及びその後の二次元補間は、3つの距離a,a,aのうちの2つのためのものとなることができる。3つの距離の総和は正三角形において一定であるため、2つの独立変数だけが存在する。しかしながら、補間は、前述したように、2つの変数、すなわち、角度φ及び特性αにおいて行われるのが好ましい。
第1の補間は角度φにしたがって行われ、また、第2の補間は特性αにしたがって行われる。それにより、連続的なデザイン移行が得られる。
図3は、デザイン三角形による二次元デザイン補間を典型的に示している。Dは、デザイン三角形10のそれぞれの点におけるデザインパラメータを示している。
7つのデザインが預けられている。デザイン三角形の中心はバランスのとれたデザインを規定し或いは決定し、デザイン三角形のコーナーは3つのコーナーデザインを規定し、また、デザイン三角形の中点は3つの移行デザインを規定する。この場合、デザイン三角形の各点には異なるデザインが割り当てられる。
移行は、2回行われる極座標におけるデザイン係数の線形補間によりスムーズにされる。
デザイン三角形の中心におけるデザインにおいては、デザインパラメータの値を開始デザインファイルに直接に記憶させることができる。6つの境界デザイン、すなわち、3つのコーナーデザイン及び3つの移行デザインのパラメータの値は、デザインパラメータの値から得ることができる。この場合、変更係数だけが必要とされる。或いは、6つの境界デザインのパラメータの値を開始デザインファイルに直接に記憶させることができる。
図5aは、デザイン三角形内の1点に割り当てられる、デザイン三角形を視覚化してデザインを随意的に変更するためのグラフィカルユーザインタフェース20の一例を示している。図5bは、図5aに示されるデザイン三角形を伴うグラフィカルユーザインタフェース20の拡大図を示している。
グラフィカルユーザインタフェース20は第1の表示部22と第2の表示部24とを備える。
第1の表示部22は幾つかのサブ部を備える。第1のサブ部26(デザイン三角形表示サブ部)には、デザイン三角形10内の決定された点P=P(x,y)=PDesignの計算された位置が視覚化される。デザインコーナー点PCorner1,PCorner2,PCorner3に加えて、デザインパラメータDの値が定めらる3つの更なる点PAddition1,PAddition2,PAddition3及び1つの中心点PCentralも視覚化される。デザイン三角形10内の点Pの位置をユーザによって積極的に変えることができる。点Pの新たな位置における対応するデザインパラメータが自動的に計算されてその後に表示される。
また、第1の表示部22は、視覚化され或いは視覚化されるべきデザインのデザインパラメータの値を表示して随意的に(インタラクティブに)変更するようになっている。第1の表示部は以下を更に備える。
‐ “デザインプロファイラ”(図12参照)における点の割り当てを表示して随意的に変更するようになっているサブ部28。
‐ コーナーデザイン(又は、点PCorner1,PCorner2,PCorner3に割り当てられるデザイン)の重み付けと、6桁のデザイン番号とを表示するようになっているサブ部30。具体的な例では、遠見帯、中間帯、及び、近見帯の重み付けがそれぞれ15,51,34である。したがって、6桁のデザイン番号は155134と読める
‐ 角度φ(デザイン角とも称される)を表示するようなっているサブ部32。
‐ 特性α(デザイン特性とも称される)を表示するようになっているサブ部34。
第2の表示部24は、点Pに割り当てられるデザイン又は点Pにおけるデザインパラメータの組み合わせを(概略的に)視覚化するようになっている。具体的な実施形態では、点Pに対応するデザインの目標非点収差分布の0.5D目標等非点収差ラインの経路が示される。また、0.5D目標等非点収差ラインの経路の変化限度も示すことができる。他のデザイン特性(例えば、非点収差エラー、屈折エラー、又は、他の光学特性等の分布)を表示する或いは視覚化することもできる。
グラフィカルユーザインタフェース20は、計算されたデザインの他のパラメータを入力し、視覚化し、及び/又は、変更するようになっている更なる部分又はサブ部を有することができる。
図6〜図8は、プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを視覚化して随意的にインタラクティブに変更するためのグラフィカルユーザインタフェース40A,40B,40Cの例を示しており、この場合、デザインは、特に所定のデザインポリゴン内の1点として視覚化される。グラフィカルユーザインタフェース40A〜40Cはそれぞれ第1の表示部42と第2の表示部44とを備える。
第1の表示部42は、デザイン三角形10内の決定された点P=PDesignの計算された位置を視覚化するようになっている。図6〜図8に示される実施形態では、点Pの位置が小さい三角形12によって視覚化される。点Pの位置をインタラクティブに変えることができる。参照符号12’は点Pの新たな位置を示している。第1の表示部は、点Pに対応するデザインのデザインパラメータ(例えば、デザイン点)を表示するようになっているデザインパラメータ表示部46を更に備える。
第2の表示部44は、点P=PDesignに割り当てられるデザインを有するプログレッシブ眼鏡レンズを通した視覚的印象を表示するようになっている。また、第2の表示部は、点P=PDesignに割り当てられるデザインを有する1つの仕上がった眼鏡レンズ又は一対の仕上がった眼鏡レンズを概略的に(例えば斜視図で或いは正面図で)表示できるようになっている。
図9は、デザイン三角形内の異なるタイプのデザインを示している。
図10は、デザイン三角形内の3つの異なるデザインの例を示している。図10に示される3つのタイプのデザインは、デザイン三角形のコーナーに位置しておらず、内側に僅かに移動されている。これらのデザインは、デザイン極値を表そうとするものではない。それぞれのデザインの下側には、主視認距離(ルーム、中間範囲、近見)、重み付けルーム、中間範囲、近見に関する点の割り当て及び伸長された快適距離(デザイン特性)、デザイン点の位置が示されている。
図11は、プログレッシブ眼鏡レンズ及び眼鏡着用者のデータを入力するためのグラフィカルユーザインタフェース50の一例を示している。プログレッシブ眼鏡レンズ及び眼鏡着用者のデータは、特に、屈折データ(球面度数(sph)、円柱度数(cyl)、軸、加入度数(add)、プリズム、基準)、眼鏡着用者及び個々の着用位置の個々のパラメータ(瞳孔間距離(PD)左右、角膜頂点間距離(CVD)左右、前傾(FI)左右、顔形角(FFA))、及び、フレーム・芯取りデータ(取り付け高さ左右、直径左右、偏心左右、水平レンズサイズ、垂直レンズサイズ、レンズ間距離(AZG)など)を含む。また、屈折距離近見を示す可能性が存在する。近見中に、眼鏡着用者が標準から逸脱する輻輳挙動を示す場合には、視野インセットにおける所定値(100%)を変えることができる。
眼鏡着用者及び個々の着用位置の個々のパラメータ(PD,CVD,FI,FFAなど)は、例えば3Dビデオ芯取りシステム(例えば、Rodenstock GmbH社によるImpressionIST(R)Avantgarde)によって得ることができる。3Dビデオ芯取りシステムは、自然な頭部・身体姿勢中に個々のパラメータ及び芯取り・フレームデータの正確な決定を可能にする。また、これらの目的のために開発された測定工具を使用して、個々のパラメータを決定することができる。
フレーム・芯取りデータの値は、対応するメニュー項目又はメニューボタン(例えば、“frame from tracer”又は“frame Rodenstock”)が選択されると直ぐに自動的に入力され得る。必要に応じて、機能“adapt to box dimension”を用いて、フレームを、変更されたフレームデータに適合させることができる。
前述した方法は、顧客助言サービスのためのコンピュータプログラムの一部となることができる。診察中、最初に、デザイン三角形内の1つの開始位置を決定して視覚化することができる。対応するデザインを決定するこの開始位置は、顧客の好みにより、すなわち、例えばグラフィカルユーザインタフェース(デザインプロファイラ又はデザインオプティマイザ)における点の割り当てにより、直接に生じさせることができる。
特に、診察において、顧客(眼鏡着用者)に自分達の好みについて尋ねることができる。この質問に基づいて、図12に示されるグラフィカルユーザインタフェース“デザインオプティマイザ”又は“デザインプロファイラ”60の入力部でデザイン三角形10のコーナーに割り当てられるデザインの3つの焦点(例えば、ルーム、中間帯、及び、近見)に関して最大で10個の点を割り当てることができる。また、この例では、最大で5個の点をそれぞれの焦点のために割り当てることができる。点の割り当ては、デザイン三角形10における位置に関する直接的な結論を可能にする。これは、点のこの割り当てがデザイン三角形10のコーナーの焦点に対応するからである。
例えば、p,p,pが“デザインプロファイラ”60からの点の割り当てを示し、また、“a”が、好ましくは診察後に決定される開始位置が示されるようになっているデザイン三角形10のエッジまでの安全距離を示す場合には、三角形内の点の三角形の辺までの距離が以下のように計算される。
=p+a
=p+a
=p+a
Figure 0005710500
Figure 0005710500
Figure 0005710500
ここで、kは、三角形の辺までの垂直距離の所要の総和(例えば、k=100)である。
安全距離aは、既に第1の診察後に極端なレンズデザインに達しないように定められる。例えば、aは0.7であってもよい。また、最大単一点割り当てはpmax=5であってもよい。
例:
a=7
k=100
Figure 0005710500
これらのパラメータはデザイン番号=155133をもたらす。
図13〜図15は、プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを視覚化して随意的に変更するためのグラフィカルユーザインタフェース40D,40E,40F(以下では“デザインチューナー”又は“デザインオプティマイザ”とも称される)の更なる例を示している。グラフィカルユーザインタフェース40D〜40Fはそれぞれ第1の表示部42と第2の表示部44とを備える。第1の表示部は、デザイン三角形10内の決定された点P=PDesignの計算された位置を視覚化するようになっている。図14〜図16に示される実施形態では、点Pの位置が小さい三角形12によって視覚化される。第1の表示部42は、特にデザイン番号並びにデザイン点中間範囲DM及び近見DNを表示するようになっているサブ部46(デザインパラメータ表示部)を更に備える。第2の表示部44は、点Pに割り当てられるデザインを有するプログレッシブ眼鏡レンズを通した視覚的印象を表示するようになっているデザイン表示部を備える。
レンズデザインを変えることができるプログレッシブ眼鏡レンズ(プログレッシブレンズ)の目標仕様、最適化仕様、及び、計算仕様をもたらす前述した手続きは、診察プログラムに組み込むことができる。しかしながら、方法は、無論、診察プログラムを伴うことなく使用することもできる。任意の数のレンズデザインを所定の開始デザインファイルから生み出すことができる。個々の製品/デザインに関しては、デザイン三角形における関連するデザイン数又は位置だけを預けさえすればよい。例えば、Rodenstock GmbH社によるMultigressiv Ergo及びImpression Ergoの所定のデザインErgo Book、Ergo PC、及び、Ergo Roomは、関連するデザイン番号を預けることによって生み出される。この場合、僅かなデザイン変更はその後にいつでも行うことができる。
また、プログレッシブレンズ/開始デザインの既存のタイプにおいては、焦点(距離/車運転デザイン、近見デザインなど)が変更された更なるデザインを素早く生み出すことができ、或いは、僅かなデザイン変更を行うことができる。無論、デザイン点の位置を更に変えること、及び、デザイン点の基準で物体距離を適合させることも依然として可能である。
本発明の更なる実施形態、利点、及び、特徴、並びに、背景情報を以下の例から引き出すことができる。
1つの例は、デザイン三角形に基づく個々の近見レンズのためのデザインの決定に関する。
近見眼鏡レンズ又は近見レンズは、近見帯及び中間帯並びに対応する距離で視認を可能にするプログレッシブ眼鏡レンズである。眼鏡レンズの個々の視覚帯は、異なる近見距離での視力に適合され、それにしたがって配置される。従来の近見レンズは殆どの場合に累進前面を有している。すなわち、注文を受けた後に、眼側で処方面が製造される。ここで、ベースカーブシステムにしたがった製造では、予備成形された、したがって規格化されたブランク(半仕上げの製品)が使用される。自由造形技術を用いて製造される眼鏡レンズとは異なり、それらのブランクは、それぞれの屈折力ごとに個別に最適化されない。結果として、1つの同じ製品ファミリーからの異なる屈折データを伴うレンズの光学的性能が異なる可能性がある。また、眼鏡レンズの外形とフレームとの適合は、視覚帯のサイズに影響を及ぼす。個々のフレーム・芯取りデータの代わりに、実際の着用状況から逸脱するレンズの計算で標準値が考慮に入れられる場合には、これにより、使用可能な視野が制限される。従来の近見レンズの所定の逓減により、眼鏡着用者の遠近調節に応じて、特定の距離において眼鏡レンズに異なる視覚高さが生じる。それにより、主視認距離が眼鏡レンズの最大視覚帯と一致しない。頭部姿勢及び下転はレンズに適合されなければならず、そのため、時間とともに不快になる可能性がある。
一方、処方データ、眼鏡着用者の個人データ(眼鏡着用者の個々のパラメータ及び眼鏡レンズ又は眼鏡の着用位置)を考慮に入れて、個々の近見レンズ(ローデンストック(Rodenstock GmbH)社によるImpression Ergoなど)が個別に計算され或いは最適化される。また、人間工学パラメータ、デザインパラメータ、及び/又は、視覚的好みを考慮に入れることできる。
近見レンズのためのデザインを決定して随意的に最適化するための以下で説明する典型的な方法は、近見で用いる眼鏡着用者の個人的習慣にしたがって効率的な方法で最適化される眼鏡レンズ、特に近見レンズを設計できるようにする。新たな自由度は、近見レンズのためのデザインを近見及び中間範囲距離での使用中におけるほぼ任意の状況に適合させることができる可能性を与える。したがって、眼鏡着用者は、中心視覚帯と周辺視覚帯との間で滑らかな移行を伴って、自分達が主に使用する距離に関して最大限に大きい視覚帯を得る。視覚帯は、自然な頭部・身体姿勢でリラックスした疲れがない視認が可能となるように配置される。そのため、全ての用途において最適な結像特性を確保できる。
(一群のデザイン、例えば一群の近見レンズデザインを表すことができる)デザイン三角形内では、特に以下のタイプのデザインを定めることができる。この場合、主視認距離がそれぞれのデザインごとに預けられ、デザイン点がそれぞれのデザインに適合される。3つのデザイン又はデザインのタイプが、近見レンズの3つの主な用途と、デザイン三角形におけるコーナーデザインとに対応する。
ブックデザイン
このデザインは、手が届く範囲内(約40cm)の作業距離に関してそれが最も幅広い視覚帯を与えるように選択される。また、眼鏡着用者は、最大約90cmまで明確な視野が保証される。デザインは、それが快適な下転と組み合わされる近い距離での視野のために更に大きな視覚帯を可能にするように形成される。このデザインにおいては、デザイン点中間範囲DMが0mmの芯取り交差部に対する垂直高さにあることができ、また、デザイン点近見DNが‐14mmの芯取り交差部に対する垂直高さにあることができる。
PCデザイン
このデザインは、PC/モニターまでの作業距離に関してそれが最も幅広い視覚帯をレンズにおいて与えるように選択される。また、眼鏡着用者は、約40cm〜約1.20m内で明確な視野が保証される。デザインは、それがデスク距離での視野のために更に大きな視覚帯を与えるように形成される。レンズにおける対応する屈折力増大に起因して、眼鏡着用者は、PCデザインを用いると、約1.20m内の明確な視野を有する。したがって、向かい側に座る人を依然としてはっきりと見ることができる。このデザインにおいては、デザイン点中間範囲DMが0mmの芯取り交差部に対する垂直高さにあることができ、また、デザイン点近見DNが‐18mmの芯取り交差部に対する垂直高さにあることができる。
ルームデザイン
このデザインは、PC/モニターまでの作業距離よりも長い距離に関してそれが最も幅広い視覚帯をレンズにおいて与えるように選択される。また、眼鏡着用者は、約40cm〜約2m内で明確な視野が保証される。レンズにおける対応する屈折力増大に起因して、眼鏡着用者は、ルームデザインを用いると、ゼロ視野方向で約2m内の明確な視野を有する。したがって、例えばプレゼンテーション中にメモ帳を依然としてはっきりと見ることができる。このデザインにおいては、デザイン点中間範囲DMが‐2mmの芯取り交差部に対する垂直高さにあることができ、また、デザイン点近見DNが‐18mmの芯取り交差部に対する垂直高さにあることができる。
以下の最適化パラメータをデザイン決定及びデザイン最適化において特に考慮に入れることができる。
‐ 人間工学パラメータ((例えばデザイン番号によって特徴付けられる)デザイン特性及び個々の主視認距離など)、
‐ デザインパラメータ(デザイン点中間範囲及び近見自由ベースカーブ選択など)、
‐ 個々のパラメータ(瞳孔間距離(PD)、角膜頂点間距離(CVD)、前傾(FI)、顔形角(FFA)など)。
デザインパラメータ
個々の近見レンズに関しては、眼鏡レンズのためのデザインの計算おいて、したがって、眼鏡レンズの計算においても、2つのデザイン又は基準点を考慮することにより、眼鏡着用者の特定の視覚習慣を考慮に入れることができる。これは、デザイン点中間範囲DM及び近見DNを示すことにより達成することができる。デザイン点の位置は、3つの定められたデザインタイプ(例えば、ブック、PC、及び、ルーム)のために、すなわち、コーナーデザインのために予め規定される。デザイン点中間範囲及び近見は、変化可能であるが所定の領域では右/左(R/L)に関して常に同じとなるように設定できる。デザイン点中間範囲及び近見の位置は、芯取り交差部に対する垂直距離としてそれぞれ示すことができる。
デザイン点の理想的な位置の決定は、インタラクティブな診察プログラム(ローデンストック(Rodenstock GmbH)社によるImpression Ergoなど)に組み込むことができる。
デザイン点近見は、近見における眼鏡着用者の視点を表す。ここで、眼鏡着用者は、近見タスクが最適に補正され、自分達にとって快適な下転をとることができる。デザイン点近見DNは、芯取り交差部の下側‐12mm〜‐20mmの範囲、好ましくは‐14mm〜‐18mmの範囲でシフトできる。デザイン点近見DNを変えることにより、例えば眼鏡着用者がそれを特に重視する場合には、大きい近見帯を得ることができる。この場合、大きい近見帯と、眼鏡着用者にとってより快適な小さい下転とを得るために、デザイン点DNが上方へシフトされる。
デザイン点中間範囲DMは、中間範囲視野のための眼鏡着用者の視点を表す。この範囲において、眼鏡着用者は、中間範囲距離が最適に補正される。デザイン点DMは、芯取り交差部付近の‐4mm〜+4mmの範囲内である。デザイン点中間範囲DMの位置の変化により、垂直方向での累進帯の長さが短くなる或いは長くなる。また、これも、視覚帯のサイズ、及び、中心視覚帯と周辺視覚帯との間の移行に影響を与える。デザインに関係なく、更なる屈折力減少がデザイン点中間範囲DMの上側で生じる。
例えば、フレームデータに応じて、デザイン点中間範囲の位置及び距離に特定の条件を置くことができる。したがって、以下の条件を満たすことが有益である。
‐ 下側フレームエッジよりも少なくとも2mm上側のDN
‐ 最小距離DM‐DN:12mm
‐ 最大距離DM‐DN:24mm
上側フレームエッジよりも少なくとも10mm下側のデザイン点中間範囲DM
これらの条件は、デザイン推奨の場合に自動的に考慮され得る。グラフィカルユーザインタフェース(例えば、グラフィカルユーザインタフェース“デザインチューナー”40A〜40F参照)では、限界パラメータを注釈によって或いは異なる方法で表示することができる。
例えば、眼鏡レンズのための注文と共に与えられるフレーム・芯取りデータに基づいてデザイン点近見DNの位置を選択された眼鏡フレームに適合させることができる。これは、フレームサイズの最適な使用を確保する。デザイン点近見DNの位置は、前傾、角膜頂点間距離、及び、フレーム・芯取りデータを考慮して計算され、それにより、眼鏡レンズ着用者は自分達の個々の生理学的に都合の良い下転をとることができる。
また、累進帯長さ及び/又はデザイン点近見DNにおける違いは、眼鏡レンズの異なるサイズのCVD及び/又は前傾に起因し得る。小さいCVDは、例えば同じ下転のために更に短い累進長を必要とする。しかしながら、小さい前傾は、同じ下転のために更に長い累進帯長さを必要とする。
グラフィカルユーザインタフェース“デザインチューナー”40A‐40Fなどのグラフィカルユーザインタフェースでは、デザイン点の位置のシフトがどのようにレンズデザインに影響を与えるのかを示すことができる。眼鏡レンズにおける屈折力増大に起因して、視覚帯の幅及び表面非点収差のレベルは、眼鏡レンズの加入度と、屈折力増大が生じる長さとによって決まる。この現象は“Minkwitzの定理”として知られている。したがって、デザイン点の正しい位置の選択は、物理的条件によってもたらされる眼鏡レンズにおける利点及び制約の注意深い考慮である。デザイン点中間範囲DMの上方への僅かなシフト及びデザイン点近見DNの下方への僅かなシフトに起因して累進及び/又は逓減が拡張される場合には、更に幅広い視覚帯が可能とされる。そのような眼鏡レンズは、主に中間範囲視野において、例えばPC作業においてこれらの眼鏡を使用する眼鏡レンズ着用者に特に適している。
個々のパラメータに加えて、近見視野及び中間範囲視野における個々の視野ニーズも考慮に入れることができる。近見距離及び中間範囲距離での行動は、眼鏡の適合と同じくらい個別的となり得る。例えば、眼鏡着用者は、自分達の同僚の高さ及び距離とは異なる高さ及び距離で自分達の机の上に位置されるモニターを見るときに眼鏡を必要とする。他の眼鏡着用者は、主に約2mの距離での行動のために眼鏡を必要とするが、読書のためにそれらの眼鏡を使用したいとも思う。異なる視野ニーズは、例えば、“デザインプロファイラ”(図12参照)における点の異なる割り当てをもたらす。また、異なる視野ニーズは異なるデザイン番号をもたらす。
デザイン番号及びデザイン特性
特に、デザイン特性と関連するデザイン番号は、近見レンズのための個々のデザインの計算において必要とされる。デザイン番号は6桁の番号となることができ、その場合、最初の2桁(左側の番号)はルーム内での(約60cm〜3mの距離での)視野に関連し、真ん中の2桁(中間の番号)は中間範囲距離(約40cm〜1.5m)での視野に関連し、右側の2桁(右側の番号)は近見距離(約20cm〜100cm)での視野に関連する。距離帯域ごとのデザイン番号は、例えば00の最小値と99の最大値とを有することができる。それぞれの帯域における値が高ければ高いほど、優先度が大きくなり、したがって、視覚帯のサイズが大きくなる。また、デザイン番号は、距離帯域及び関連する空間深さにも影響を及ぼす。3つのデザイン番号の総和は最大で99である。それを上回る或いは下回る場合には、値を自動的に標準化できる。
デザイン特性をデザイン三角形によってグラフィカルに表示できる。1つの帯域でのデザイン特性の重み付けが高ければ高いほど、デザインを示すより多くの小さい三角形がデザイン三角形のコーナーに位置される。
個々の主視認距離
従来の近見レンズの最適化では、特定の作業距離(例えば近見においては40cm)に関して表面が計算される。しかしながら、近見視野及び中間範囲視野における眼鏡着用者の個々の環境において眼鏡着用者にとって最良の結像を確保するためには、これらの個々の主視認距離を考慮することは避けられない。個別に最適化される近見レンズにおいては、適用目的に応じて主視認距離を個別に適合させることができる。したがって、近見視野及び中間範囲視野における眼鏡着用者の人間工学全体を考慮に入れることができる。
例えば、以下の範囲の値が近見レンズの主使用帯域に適用される。
Figure 0005710500
主視認距離はデザイン点において反映される。1mよりも大きい距離における帯域の位置は、デザイン点中間範囲DMよりも上側の眼鏡レンズの上部領域にある。
個々のデザインの計算では、偏位屈折距離を考慮に入れることができる。
プログレッシブ眼鏡レンズ、例えば近見レンズにとって最良の想定し得る個々のデザインの決定は、対応するコンピュータプログラム(例えば、対応するデザイン診察モジュールが組み込まれるRodenstock GmbH社による診察プログラムImpression Consulting)によって支援される。コンピュータプログラムは、眼鏡着用者のデザイン選択において眼鏡着用者にアドバイスできる可能性と、デザインパラメータを設定する可能性とを与えることができる。コンピュータプログラムは、最終デザイン、特に、目標値として目的関数で考慮に入れられる1つ以上の光学特性(例えば、目標非点収差分布)の最終デザインに割り当てられる空間分布を自動的に計算できる。
ユーザは、1つ以上のセクション又はメニューを備える1つ以上の(インタラクティブな)グラフィカルユーザインタフェースと相互にやりとりすることができる。
グラフィカルユーザインタフェースは、例えば、累進レンズ及び通常の読書眼鏡に関して個別に最適化された近見レンズの光学特性の性能を提示でき或いは表示できるようになっている。選択及び診察を容易にするため、情報ボタンのうちの1つが作動されると直ぐにそれぞれの製品に関する情報テキストを表示することができる。あるメニューでは、用途“ルーム”、“中間帯”、又は、“近見”(或いは、他の使用焦点)の焦点を有する目標デザインを選択できる。眼鏡着用者の加入度を例えばスライダを用いて調整できる。個々のパラメータの影響を示すため、対応するスライダを作動することにより或いは値を手動入力することによりパラメータをマスクで変更できる。
眼鏡着用者の個人的な好みは、図12に示されるグラフィカルユーザインタフェース“デザインプロファイラ”60によって得ることができる。“デザインプロファイラ”60には、眼鏡着用者の個人的なニーズ及び希望が集められ、それにより、これらを個々のパラメータ及びフレーム・芯取りデータと共に考慮に入れて、近見レンズのための個々のデザインを決定することができる。点の割り当てにより、眼鏡着用者は、自分達の個人的な近見ニーズにしたがって距離帯域“ルーム”、“中間範囲”(又は、“中間帯域”)、及び、“近見”を重み付けることができる。それぞれの距離帯域が顧客にとって重要になればなるほど、又は、顧客の行動がこの帯域に入ることが頻繁になればなるほど、この距離帯域のために多くの点を割り当てることができる。
1つの例では、距離帯域ごとに最大で5つの点を割り当てることができるが、全部で10点を越えない。重み付けは、眼鏡着用者の個々のデザインプロファイルを決定する。特定の距離帯域が好まれれば好まれるほど、レンズの視覚帯でそれがより強く反映される(デザイン推奨)。ルームのために割り当てられる点が多ければ多いほど、推奨されるレンズデザインの空間深さ(逓減)が大きくなる。ルーム距離、中間距離、近見距離のための5つの異なるピクトグラフは、顧客が自分達のデザインプロファイルを選択する際に互いに対して重み付けなければならない帯域を象徴する。ピクトグラフは、それぞれの距離帯域の一例としての機能を果たし、その距離において想定し得る全ての行動の僅かな選択だけを表す。バーは、レンズにおける3つの視覚帯の特性を示す。
得られた眼鏡着用者の個人データ及び好みに基づくデザイン決定又はデザイン推奨の結果は、結果マスク又はグラフィカルユーザインタフェースが開かれるときに表示させることができる。そのような結果マスク又はグラフィカルユーザインタフェースの例が図6〜図8及び図13〜図15に示されている。人間工学パラメータ、デザイン特性、及び、主視認距離、並びに、デザインパラメータ、デザイン点中間範囲DM,及び、デザイン点近見DNは、特に、デザイン推奨の一部である。
デザイン特性は、レンズにおける両眼視覚帯のサイズ及び配置を表す。主視認距離及びデザイン特性は、デザインプロファイラ60における点の割り当てを反映する。デザイン点中間範囲DM及び近見DNの位置は、デザイン特性、フレーム・芯取りデータ、並びに、個々のパラメータ、前傾、及び、角膜頂点間距離によって決まる。
図6〜図8及び図13〜図15に示される結果マスク40A〜40Fの右側には、デザイン三角形が示される。デザイン三角形10のコーナーは、3つの距離帯域“ルーム”、“中間範囲”(又は“中間帯域”)、及び、“近見”を表す。デザイン三角形内の小さい三角形12の位置は、デザインプロファイラにおける重み付けを反映するデザイン推奨を表す。例えば、デザインプロファイラにおいて距離帯域“中間範囲”が重く重み付けけられればられるほど、小さい三角形が更にコーナー“中間範囲”へとシフトされる。このことは、デザイン三角形の他の2つのコーナー“近見”及び“ルーム”にも同様に当てはまる。
3つの距離帯域の重み付けは、眼鏡レンズにおける対応する視覚帯の特性において反映される。距離帯域“ルーム”が重く重み付けけられればられるほど、眼鏡レンズの上部で使用できる視覚帯の幅が広くなるとともに、眼鏡レンズの被写界深度又は逓減が大きくなる。デザインプロファイラ60において距離帯域“近見”に優先度が設定される場合には、レンズの被写界深度が減少されるが、視覚帯は極めて幅広い。そのような眼鏡レンズを用いると、眼鏡着用者は、例えば長時間にわたってリラックスした態様で読書できる。
ボタン“推奨適用”及び“データ保存”をクリックすることにより、デザイン推奨を適用できる。しかしながら、推奨デザインを更に変更することができる。これは“デザインチューニング”と称される。
この場合、デザイン推奨は、デザイン三角形内の小さい三角形をシフトすることによりを変更できる。デザイン推奨は、眼鏡レンズにおける視覚帯の配置及びサイズ(デザイン特性)、主視認距離、及び、デザイン点DM,DNを含むため、小さい三角形をシフトすることにより全てのパラメータも同様に変化する。この変化は視覚帯表示で反映される。例えば、デザイン点DM,DN等の変化を色で或いは他の方法で強調することができる。
また、デザイン点の位置及び主視認距離を互いに独立であるが好ましくは所定の実用限界内で代えることができる。

眼鏡技師は、眼鏡着用者のデータに基づき、デザインプロファイラ60において以下の数の点、すなわち、ルーム:0点、中間範囲:0点、近見:5点を割り当てる。デザイン推奨では、9/9/80(9=ルーム/9=中間範囲/80=近見)のデザイン特性が生じる。以下の主視認距離、すなわち、ルーム:78cm/中間範囲:58cm/近見:40cmが生じる。また、診察において、眼鏡着用者は、自分が作業するラップトップは自分から約50cm離れていると言う。このとき、眼鏡技師は、デザインチューナーに設けられる対応するフィールドに目標主視認距離を入力できる。その結果、適したデザインが自動的に計算される。
顧客プロファイルに個別に適合されるデザインは、対応するデザインボタン(“チューナー値適用”及び“データ保存”)を作動させることにより適用することができる。ボタン“デザイン推奨”を用いてデザイン推奨へ戻す可能性も存在する。
プログレッシブ眼鏡レンズ(例えば、個々の近見レンズ)のための個々のデザインが明確に規定されたら、眼鏡レンズが計算され或いは最適化される。個々の眼鏡レンズの計算又は最適化は、前述したように目的関数の反復最小化によって行うことができる。決定された個々のデザインに割り当てられる目標非点収差値及び随意的に他の光学特性は、目標値として目的関数において考慮に入れられる。
個々の最適化は各屈折力(球面屈折力及び/又は円柱屈折力及び/又はプリズム屈折力)ごとに行われる。また、最適化は、眼鏡着用者の既に得られたデータを考慮して、例えば最適化された網膜焦点原理にしたがって行うことができる。例えば、眼鏡着用者の個人データは、瞳孔間距離PD、インセット、角膜頂点間距離CVD、顔形角FFA、前傾、デザイン点近見DN、場合により現在の屈折左右不同症、フレーム及び/又は芯取りデータ等を含むことができる。(個別に)最適化された眼鏡レンズは、波面によって着用位置が計算される。眼鏡レンズは、HOA(高次収差)の最小化に関して、リスティングの法則を考慮に入れて最適化することができる。
最適化された眼鏡レンズの前面は球状面となることができ、後面は個別に最適化されたプログレッシブ面となることができる。前面のベースカーブを実質的に自由に選択することができる。特に、ベースカーブをフレームの曲線に適合させることができる。個々の眼鏡レンズを自由造形技術によって形成することができる。
眼鏡レンズは、屈折性が高い光学材料(例えば、1.6の屈折率を有する材料から)から製造することができる。そのような材料から形成される材料は、審美的に乏しく、縁無しフレームに良く適している。
眼鏡レンズにはスタンピングを設けることができる。個々の近見レンズのスタンピングの例が図16に示されている。
個々の近見レンズのスタンプ70は“可動”及び“固定”要素から成る。デザイン点中間範囲DMの位置を示すブラケット及びデザイン点近見DNの位置を示す近見測定円は、スタンピングの“可動”要素の一部である。デザイン点の位置は、決定されたデザインパラメータ及び眼鏡レンズの個々のパラメータに応じて変化する。近見測定点の水平位置は、注文を受けた後に個別に生じるインセットに応じて、また、屈折データ、個々のパラメータ、及び、読書距離に応じて変化する。
例外的なケースでは、スタンピングが前述したスタンピングから逸脱し得る。その結果、デザイン点が明確に示されない。しかしながら、デザイン点は、芯取りカードと1mmのステップでスタンピングされたスケールと眼鏡レンズ包絡線上の表示とによって再構成することができる。また、ベースカーブ及び屈折率に関して刻み込んだ鼻部の下側でレンズにDM/DNの位置に関する値が刻み込まれる。
個々の近見レンズのためのデザインを決定する前述した典型的な方法は、無論、遠見帯、中間帯、及び、近見帯を有する汎用(個別)プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインの決定に対して同様に適用することもできる。この場合、デザイン三角形の所定のデザイン(コーナーデザイン及び随意的に更なるデザイン)は、汎用プログレッシブ眼鏡レンズのための(使用の異なる焦点に応じた)異なるデザインを表す。このとき、個々の近見レンズのためのデザインを特徴付けるデザインパラメータ(例えば、デザイン点中間範囲DM、デザイン点近見DN)は、汎用プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを特徴付けるデザインパラメータ(例えば、デザイン点遠見DF、デザイン点近見DN)に取って代えられる。
個別的でないプログレッシブ眼鏡レンズ(汎用プログレッシブ眼鏡レンズ、又は、近見レンズなどの特別なプログレッシブ眼鏡レンズ)のためのデザインを前述した方法によって決定することができる。

Claims (18)

  1. 所定のデザインポリゴンに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズのデザインを決定し或いは計算することをコンピュータによって実行するコンピュータを使った方法であって、
    - デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点Pでのデザインがデザイン値D(P)によって特徴付けられ、
    - デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mが予め決定され或いは予め決定可能であり、
    - 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータの値D(PAddition)が予め決定され或いは予め決定可能であり、
    プログレッシブ眼鏡レンズの前記デザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mを前記コンピュータによって決定し或いは計算するステップは、
    - デザインポリゴン内の1点PDesignを定めるステップであって、点PDesignが決定されるべきデザインを規定するステップと、
    - コーナー点PCornerで予め決定された値D(PCorner),j=1,...,Mの少なくとも一部及び随意的に少なくとも1つの更なる点PAdditionで予め決定されたデザインパラメータDの値D(PAddition)の少なくとも一部の補間により、点PDesignで決定されるべきデザインの各デザインパラメータD,j=1,...,Mの値D(PDesign)を決定するステップと、
    を備え、Mがデザインパラメータの数を示し、
    決定された前記デザインパラメータに基づいて前記デザインを計算し、
    デザインパラメータDは、以下のパラメータ、すなわち、
    - 遠見部の重み付け、
    - 近見部の重み付け、
    - 累進部の重み付け、
    - 動的重み付け、
    - 眼鏡レンズの使用の焦点
    - 遠見部、近見部、及び/又は、累進部の位置を定めるパラメータ、
    - 遠見及び/又は近見基準又はデザイン点の空間位置、
    - 物体距離関数の経路を定めるパラメータ、
    - 1つ以上の目標等非点収差ラインの経路を決定するパラメータ、
    - 最大限に許容できる収差、特に最大限に許容できる屈折誤差、及び/又は、最大限に許容できる非点収差誤差、及び/又は、最大限に許容できる非点収差勾配、
    のうちの1つ以上を備え、
    前記プログレッシブ眼鏡レンズの前記デザインは、前記プログレッシブ眼鏡レンズの少なくとも1つの結像特性又は収差の空間分布の目標値を含み、
    前記デザインを計算するステップは、計算すべき前記プログレッシブ眼鏡レンズの1つ以上の結像特性又は収差の目標値の空間分布を決定又は計算することを含む
    方法。
  2. 補間が少なくとも区切った状態の線形補間である請求項1に記載の方法。
  3. デザインポリゴンは、デザイン三角形、好ましくは等辺デザイン三角形である請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. デザインポリゴンの側縁のそれぞれにおける少なくとも1つの更なる点PAdditionでのデザインパラメータD,j=1,...,Mの値D(PAddition)がそれぞれが予め決定され或いは予め決定可能である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の方法。
  5. - デザインポリゴン内の中心点PCentralでデザインを特徴付けるデザインパラメータD,j=1,...,Mの値D(PCentral)が予め決定され或いは予め決定可能であり、
    - 点PDesignでのそれぞれのデザインパラメータDの値D(PDesign)は、コーナー点PCornerでのデザインパラメータDの予め決定された値D(PCorner)及び中心点PCentralでのデザインパラメータDの値D(PCentral)の少なくとも一部の補間により計算される、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 補間は、
    - 中心点PCentralと点PDesignとを通る直線のベクトルPCentralDesignの方向でのデザインポリゴンの側縁のうちの1つとの貫通点PPenetrationを決定するステップであって、ベクトルPCentralDesignが中心点PCentralから始まって点PDesignで終わるステップと、 - 貫通点PPenetrationが同様に位置するデザインポリゴンの側縁上の2つの最も近い点PNL1,PNL2を決定するステップであって、これらの点で、デザインパラメータDの対応する値D(PNL1),D(PNL2)が予め決定され、デザインポリゴンの側縁上の2つの点PNL1,PNL2間に貫通点PPenetrationが位置するステップと、
    - 2つの点PNL1,PNL2でのデザインパラメータの値D(PNL1),D(PNL2)の第1の補間により、貫通点PPenetrationでのデザインパラメータDの値D(PPenetration)を決定するステップと、 - 貫通点PPenetrationでのデザインパラメータDの決定された値D(PPenetration)及び中心点PCentralでのデザインパラメータDの値D(PCentral)の第2の補間により、点PDesignでのデザインパラメータDの値D(PDesign)を決定するステップと、 を備える請求項5に記載の方法。
  7. 補間が極座標系{φ,ρ}で行われ、座標系の原点が中心点PCentralと一致し、第1の補間は、極座標φに関する補間、好ましくは線形補間であり、第2の補間は、極座標ρに関する補間、好ましくは線形補間である請求項6に記載の方法。
  8. 第1の補間においては以下が成り立ち、
    Figure 0005710500
    第2の補間においては以下が成り立ち、
    Figure 0005710500
    又は
    (PDesign)=D(PPenetration)+(D(PCentral)−D(PPenetration)(1−α)(φ,ρ)は点PDesignの極座標を示し、
    (φNL1,ρNL2)及び(φNL2,ρNL2)は2つの最も近い点PNL1,PNL2の極座標を示し、条件φNL1≦φ<φNL2が成り立ち、 ρは、中心点PCentralからの点PPenetrationの距離を示し、 D(PNL1)及びD(PNL2)は、それぞれの点PNL1,PNL2でのデザインパラメータDの値を示し、点PNL1,PNL2は点PDesignに最も近い点を表し、これらの点においてデザインパラメータDが予め決定され、
    (PCentral)は、中心点PCentralにおけるデザインパラメータDの値を示す、
    請求項7に記載の方法。
  9. 決定されたデザインを変更することを更に含み、前記変更は、ユーザとの対話でインタラクティブに行われ及び/又は眼鏡着用者の個人データ及び/又は好みに基づいて自動的に行われる請求項1に記載の方法。
  10. 変更されたデザインの空間位置をデザインポリゴン内で視覚化することを更に含む請求項9に記載の方法。
  11. コンピュータにロードされて実行されるときに、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の所定のデザインポリゴンに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための方法を実行するようになっているコンピュータプログラム
  12. コンピュータプログラムが記憶されて成る記憶媒体であって、コンピュータプログラムは、コンピュータにロードされて実行されるときに、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の所定のデザインポリゴンに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための方法を実行するようになっている記憶媒体。
  13. プログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための装置において、
    - 所定のデザインポリゴンのデータを記憶するためのデザインポリゴン記憶手段であって、デザインポリゴン内の各点Pが1つのデザインを示し或いは規定し、点Pでデザインがデザイン値D(P)によって特徴付けられ、
    - デザインポリゴンのそれぞれのコーナー点PCornerでデザインを特徴付けるデザインパラメータのデザイン値D(PCorner),j=1,...,Mを記憶するためのコーナーデザイン記憶手段と、
    - 随意的に、デザインポリゴン内の少なくとも1つの更なる点PAdditionでデザインを特徴付けるデザインパラメータの値D(PAddition)を記憶するための更なる記憶手段と、
    を備えるデザインポリゴン記憶手段と、
    - 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための方法にしたがってプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算するようになっているデザイン計算手段と、
    を備える、装置。
  14. プログレッシブ眼鏡レンズを形成するためのコンピュータを使った方法であって、
    コンピュータによって、
    - 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の所定のデザインポリゴンに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算するための方法にしたがってプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを決定し或いは計算し、
    - 計算された眼鏡レンズデザインに基づいて眼鏡レンズを計算し或いは最適化する、
    ことを含む方法。
  15. 眼鏡レンズを計算し或いは最適化することは、目的関数、すなわち、
    Figure 0005710500
    を最小にすることを含み、
    Asti, Targetは、i番目の評価点における局所非点収差偏差又は局所非点収差誤差の目標値を示し、
    Astは、i番目の評価点における局所非点収差偏差又は局所非点収差誤差の実際の値を示し、
    i,Astは、i番目の評価点における非点収差偏差又は局所非点収差誤差の局所重み付けを示す、
    請求項14に記載の方法。
  16. プログレッシブ眼鏡レンズを形成するための装置であって、
    - 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログレッシブ眼鏡レンズデザインを形成し或いは計算するための方法を使用してプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算するようになっているデザイン計算手段と、
    - 計算されたデザインに基づいて眼鏡レンズの計算又は最適化を実行するようになっている最適化又は計算手段と、
    備える装置。
  17. コンピュータにロードされて実行されるときにプログレッシブ眼鏡レンズを計算して最適化するための方法を実行するようになっているコンピュータプログラムであって、前記方法は、
    - 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログレッシブ眼鏡レンズデザインを形成し或いは計算するための方法を使用してプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算するステップと、
    - 計算されたデザインに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズを計算し或いは最適化するステップと、
    を備えるコンピュータプログラム。
  18. コンピュータプログラムが記憶されて成る記憶媒体であって、コンピュータプログラムは、コンピュータにロードされて実行されるときに、プログレッシブ眼鏡レンズを計算して最適化するための方法を実行するようになっており、前記方法は、
    - 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログレッシブ眼鏡レンズデザインを形成し或いは計算するための方法を使用してプログレッシブ眼鏡レンズのためのデザインを計算するステップと、
    - 計算されたデザインに基づいてプログレッシブ眼鏡レンズを計算し或いは最適化するステップと、
    を備える記憶媒体。
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