JP5710030B2 - 永久磁石電動機の制御装置および制御方法 - Google Patents

永久磁石電動機の制御装置および制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5710030B2
JP5710030B2 JP2013554357A JP2013554357A JP5710030B2 JP 5710030 B2 JP5710030 B2 JP 5710030B2 JP 2013554357 A JP2013554357 A JP 2013554357A JP 2013554357 A JP2013554357 A JP 2013554357A JP 5710030 B2 JP5710030 B2 JP 5710030B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
magnet
permanent magnet
current
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013554357A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013108877A1 (ja
Inventor
知也 立花
知也 立花
森 剛
剛 森
光春 羽柴
光春 羽柴
井上 正哉
正哉 井上
盛幸 枦山
盛幸 枦山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013554357A priority Critical patent/JP5710030B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5710030B2 publication Critical patent/JP5710030B2/ja
Publication of JPWO2013108877A1 publication Critical patent/JPWO2013108877A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/08Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/10Arrangements for controlling torque ripple, e.g. providing reduced torque ripple
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/14Estimation or adaptation of motor parameters, e.g. rotor time constant, flux, speed, current or voltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/60Controlling or determining the temperature of the motor or of the drive
    • H02P29/66Controlling or determining the temperature of the rotor
    • H02P29/662Controlling or determining the temperature of the rotor the rotor having permanent magnets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2240/00Control parameters of input or output; Target parameters
    • B60L2240/40Drive Train control parameters
    • B60L2240/42Drive Train control parameters related to electric machines
    • B60L2240/425Temperature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

この発明は、永久磁石を有する永久磁石電動機の出力を制御する永久磁石電動機の制御装置および制御方法に関するものである。
永久磁石を用いた電動機は、ステータ(固定子)の巻線およびコアから発生した熱によって、回転子の永久磁石の温度が上昇するため、永久磁石に残留する磁束密度が減少し、トルクが低下する。そのため、永久磁石の温度を推定して、それに基づいて、低下したトルクを補うための補正電流を流し、出力を安定させる制御方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、補正電流を流すと、当該補正電流により、ステータ(固定子)の巻線およびコアから発生する熱量が増加し、永久磁石の温度も上昇する。そして、永久磁石が高温減磁磁石である場合には、永久磁石が使用可能な温度以上の高温状態にさらされると、保磁力が低下し、不可逆減磁を引き起こす。そのため、永久磁石の推定温度が最高使用可能温度に近づくと、トルク指令を制限し、永久磁石を保護することが必要となる。
また、永久磁石を保護する為には、永久磁石の温度を正確に推定する必要がある。従来の電動機の制御装置においては、電動機に対し、誘起電圧と回転数と永久磁石の温度との関係を、予めマップとして求めておく。そして、実動作において、電動機が、非通電で、かつ、内燃機関に係わる外力によって空転状態にあるとき、電圧センサ及び磁極センサの出力に基づいて誘起電圧と回転数とを検出し、この検出した誘起電圧と回転数を用いて、先に求めたマップを参照して、永久磁石の温度を推定している(例えば、特許文献2参照)。
特許第4701481号公報 特開2007−104855号公報
上記の特許文献1に記載の永久磁石電動機の磁石温度推定方法は、発生損失演算値と熱抵抗モデルから求めた電動機温度と、温度検出手段からの電動機温度とに基づき、永久磁石による磁束を推定するもので、周囲温度に左右される構成であるため、精度が悪いという問題点があった。
また、上記の特許文献2に記載の内燃機関の制御装置においては、電動機が、内燃機関に係わる外力によって空転状態にあるとき、電圧センサ及び磁極センサの出力に基づいて誘起電圧と回転数とを検出し、この検出した誘起電圧と回転数を用いて、先に求めたマップを参照して、永久磁石の温度を推定するものである。しかしながら、推定するときに、負荷とは切り離されていないため、回転子の慣性以外の影響を受けるため、精度が悪いという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、周囲の温度や回転子以外の慣性に左右されることなく、電動機を制御することが可能な、永久磁石電動機の制御装置および制御方法を得ることを目的としている。
この発明は、クラッチにより負荷から切り離されて無通電状態で回転する状態の永久磁石電動機の回転子の回転数を検出する回転子位置検出器と、検出された前記回転数に基づいて前記永久磁石電動機の磁石温度を推定する磁石温度推定器と、前記推定された磁石温度に基づいて前記永久磁石電動機に対する電流指令を補正するための補正量を求める電流補正器と、前記補正量に基づいて前記永久磁石電動機を駆動する電力変換器を制御する駆動制御装置とを備え、前記磁石温度推定器は、前記永久磁石電動機の電機子鎖交磁束と、前記永久磁石の磁石温度との関係を示す第2の磁石温度情報をマップとして求めた第2の磁石温度マップを予め格納しており、前記回転子位置検出器によって検出された前記回転数と、前記電力変換器によって検出された前記永久磁石電動機の端子間誘起電圧に基づいて電機子鎖交磁束を算出し、算出した電機子鎖交磁束と前記第2の磁石温度マップとから、前記永久磁石の磁石温度を推定する永久磁石電動機の制御装置である。
この発明は、クラッチにより負荷から切り離されて無通電状態で回転する状態の永久磁石電動機の回転子の回転数を検出する回転子位置検出器と、検出された前記回転数に基づいて前記永久磁石電動機の磁石温度を推定する磁石温度推定器と、前記推定された磁石温度に基づいて前記永久磁石電動機に対する電流指令を補正するための補正量を求める電流補正器と、前記補正量に基づいて前記永久磁石電動機を駆動する電力変換器を制御する駆動制御装置とを備え、前記磁石温度推定器は、前記永久磁石電動機の電機子鎖交磁束と、前記永久磁石の磁石温度との関係を示す第2の磁石温度情報をマップとして求めた第2の磁石温度マップを予め格納しており、前記回転子位置検出器によって検出された前記回転数と、前記電力変換器によって検出された前記永久磁石電動機の端子間誘起電圧に基づいて電機子鎖交磁束を算出し、算出した電機子鎖交磁束と前記第2の磁石温度マップとから、前記永久磁石の磁石温度を推定する永久磁石電動機の制御装置であるので、周囲の温度や回転子以外の慣性に左右されることなく、電動機を制御することができる。
この発明の実施の形態1,2による永久磁石電動機の制御方法のブロック図である。 この発明の実施の形態1,2による、変速時の電動機回転数の変化をグラフで示した図である。 この発明の実施の形態1による永久磁石電動機の制御装置および制御方法における処理の流れを示したフローチャートである。 この発明の実施の形態1による電動機回転数と各温度における鉄損と機械損との和の関係をグラフで示した図である。 この発明の実施の形態1による図4の点線部を拡大した図である。 この発明の実施の形態1、2による磁石推定温度と電流補正量との関係を示した図である。 この発明の実施の形態1、2による磁石推定温度と電流補正量との関係を示した図である。 この発明の実施の形態1、2による磁石推定温度と電流補正量との関係を示した図である。 この発明の実施の形態1、2による磁石推定温度と電流補正量との関係を示した図である。 この発明の実施の形態1,2による永久磁石の温度から電流補正量の算出方法における処理の流れを示したフローチャートである。 この発明の実施の形態2による永久磁石電動機の制御装置および制御方法における処理の流れを示したフローチャートである。 この発明の実施の形態2による電機子鎖交磁束と磁石温度の関係をグラフで示した図である。 この発明の実施の形態3による誘起電圧のゼロクロスを説明する図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による永久磁石電動機の制御装置の構成を示したブロック図である。本発明に係る永久磁石電動機の制御装置および制御方法は、電気自動車やハイブリッド自動車のモータだけでなく、他のあらゆる種類のモータ駆動システムにも適用可能である。
図1において、1は永久磁石電動機、2は電力変換器、3はコンデンサ、4は直流電源、5は変速機、6はクラッチ、7は回転子位置検出器、8は電流検出器、11は駆動制御装置、12は3φ/2φ変換器、13は電流指令生成器、14は電流制御器、15は2φ/3φ変換器、16はPWM生成器、17は磁石温度推定器、18は電流補正器、19はニュートラル検出器である。
この発明の実施の形態1による永久磁石電動機の制御装置は、回転子位置検出器7と、磁石温度推定器17と、電流補正器18と、駆動制御装置11とから構成されている。回転子位置検出器7は、クラッチ6により負荷から切り離されて無通電状態で回転している状態の永久磁石電動機1の回転子の回転数を検出する。磁石温度推定器17は、検出された回転数に基づいて永久磁石電動機1の磁石温度を推定する。電流補正器18は、推定された磁石温度に基づいて永久磁石電動機1に対する電流指令を補正する補正量を出力する。駆動制御装置11は、永久磁石電動機1を駆動する電力変換器2を当該補正量に基づいて制御する。
図1に示すように、永久磁石電動機1は、直流/交流変換する電力変換器2を用いて給電され、駆動される。電力変換器2には、電圧平滑化するコンデンサ3を介して直流電源4が接続されている。永久磁石電動機1の出力軸側には、クラッチ6を備えた変速機5が接続される。永久磁石電動機1には、回転子位置検出器7が直結されている。永久磁石電動機1と電力変換機2との間には、電流検出器8が接続されている。駆動制御装置11には、回転子位置検出器7の出力信号および電流検出器8で検出した三相交流電流値が入力される。駆動制御装置11は、3φ/2φ変換器12、電流指令生成器13、電流制御器14、2φ/3φ変換器15、および、PWM生成器16を含む。磁石温度推定器17には、回転子位置検出器7の出力信号およびニュートラル検出器19の出力信号が入力され、磁石温度が推定される。電流補正器18は、磁石温度推定器17にて推定した磁石温度と電流指令生成器13からの永久磁石電動機1に対する電流指令とが入力されて、磁石温度に基づいて永久磁石電動機1に対する電流指令値(id,iq)を補正する補正量を出力する。駆動制御装置11は、当該補正量により、電流指令生成器13が出力した電流指令値を補正し、補正した電流指令値により、電力変換器2を駆動するためのPWM信号を生成する。こうして、駆動制御装置11、磁石温度推定器17、および、電流補正器18により、永久磁石電動機1が制御される。
以下に、図1の各構成について説明する。
永久磁石電動機1は、回転子の永久磁石にネオジム等の希土類磁石を使用した三相交流電動機で構成される。なお、永久磁石はサマリウムコバルト磁石、フェライト磁石など他の磁石でも良い。
電力変換器2は、例えばインバータであり、6個のパワースイッチング素子(IGBT等)と、それらのパワースイッチング素子に並列に接続されたダイオードとを用いて構成される。電力変換器2は、平滑コンデンサ3から直流電圧が供給されると、PWM生成器16からの出力信号に基づいて、直流電圧を交流電圧に変換して、交流電動機である永久磁石電動機1を駆動する。
コンデンサ3は、電解コンデンサまたはセラミックコンデンサからなり、直流電源4から供給された直流電圧を平滑化し、電力変換器2へ供給する。
直流電源4は、鉛蓄電池、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池からなる。
変速機5は、クラッチ6を備え、2段以上の多段ギアで構成され、変速時に、クラッチ6で、永久磁石電動機1と車両の駆動側との動力を遮断し、変速を行う。
回転子位置検出器7は、レゾルバやエンコーダが用いられる。回転子位置検出器7は、永久磁石電動機1の回転軸に連結される。回転子位置検出器7は、永久磁石電動機1の回転子位置に基づいて、回転角情報を、3φ/2φ変換器12および2φ/3φ変換器15へ出力する。また、回転子位置検出器7は、永久磁石電動機1の回転子位置に基づいて、速度情報(回転数)を、電流指令生成器13と磁石温度推定器17へ出力する。
電流検出器8は、永久磁石電動機1と電力変換機2を流れる三相交流電流を検出するもので、出力信号を3φ/2φ変換器12へ出力する。
駆動制御装置11は、上記のように、3φ/2φ変換器12、電流指令生成器13、電流制御器14、2φ/3φ変換器15、および、PWM生成器16を含み、電力変換器2を駆動するためのPWM信号を生成する。
3φ/2φ変換器12は、回転子位置検出器7からの回転角情報を基に、電流検出器8で検出した三相交流電流を二軸の電流(d軸電流およびq軸電流)に変換する。
電流指令生成器13は、回転子位置検出器7からの速度情報とトルク指令値とを基に、二軸の電流指令値(id,iq)を生成する。
電流制御器14は、3φ/2φ変換器12から出力される二軸電流値と、電流指令生成器13によって生成され、電流補正器18によって補正された、二軸の電流指令値との差を基に、PI制御を行う。
2φ/3φ変換器15は、回転子位置検出器7からの回転角情報を基に、電流制御器14からの信号を三相電圧指令値に変換し、PWM生成器16へ出力する。
PWM生成器16は、2φ/3φ変換器15からの三相電圧指令値を入力とし電力変換機2を駆動するためのPWM信号を生成する。
磁石温度推定器17は、予め、磁石温度情報(以下、第1の磁石温度情報とする)を格納している。第1の磁石温度情報は、回転子の回転数と、所定時間(Δt)の間に消費される鉄損と機械損との和と、磁石温度との関係をマップ(第1の磁石温度マップ)として予め求めておいたものである。磁石温度推定器17は、所定時間(Δt)における回転数の減少度合い(回転勾配)と回転子の慣性とに基づいて、所定時間(Δt)の間に消費された回転子の鉄損と機械損との和を算出する。その後、磁石温度推定器17は、ニュートラル検出器19にてニュートラル状態であることが検知されたときに、回転子位置検出器7にて検出された回転子の速度情報(回転数)と、算出した鉄損と機械損との和とに基づいて、第1の磁石温度マップを参照して、磁石温度を推定する。磁石温度推定器17は、推定した磁石温度を、電流補正器18へ出力する。
電流補正器18は、磁石温度と電流指令値id,iqを補正するための補正量との関係を予め求めておき、当該関係を温度−補正量マップとして格納している。電流補正器18は、温度−補正量マップを参照して、磁石温度推定器17にて推定した磁石温度に基づいて、永久磁石電動機1に対する電流指令値(id,iq)を補正するための補正量を、温度−補正量マップから抽出する。また、電流補正器18は、永久磁石電動機1の永久磁石温度が使用限界温度を超えると、磁石の不可逆減磁しないように永久磁石を保護する。
ニュートラル検出器19は、クラッチ6により永久磁石電動機1の出力軸と車軸の動力が遮断された状態か否かを検出し、磁石温度推定器17に出力する。検出方法としては、ニュートラル検出器19の入力側を図1に示すように2箇所(モータ側、動力側)としておき、例えば、それらの回転数の差(モータ側、動力側)を求めて、それに基づき検出するようにすればよい。
図2は、本発明の実施の形態1による、変速時における、クラッチ6により動力が切断されて再び締結されるまでの、電動機回転数の変化をグラフで表したものである。横軸に時間、縦軸に電動機の回転数(電動機角速度)を示している。クラッチ6が動力を遮断した時刻をt1、再び動力を締結した時刻をtnとする。また、時刻t1から所定の時間Δtが経過した時刻をt2とする。変速時に、時刻t1で、クラッチ6が動力を遮断すると、永久磁石電動機1は車軸と切り離され、電力変換機2から通電されない状態で空回りする。この状態を、以下では、フリーランと呼ぶ。永久磁石電動機1の回転運動エネルギーKは、機械損と鉄損とにより減少していく。機械損は風損やベアリング等での損失であり、温度との関係性がない。一方、鉄損は電磁鋼板の中で消費されるエネルギー損失で、永久磁石の磁束密度と周波数に関連して定まる。この永久磁石の磁束密度は、温度の変動によりほぼ線形的に変化する。例えば、サマリウムコバルト磁石であれば−0.04[%/K]、ネオジム磁石は−0.1[%/K]、フェライト磁石は−0.18[%/K]である。このため、温度上昇により永久磁石の磁束が低下すると、鉄損も低下する。本実施の形態1では、フリーラン状態において、温度の上昇と共に減少する鉄損に着目して、回転数の減少度合から鉄損と機械損とを求め、この値から磁石温度を推定し、温度により変化する磁石の磁束に応じて電力変換器を制御する。
図3は、本発明の実施の形態1による永久磁石電動機の制御装置の処理の流れを示したフローチャートで、車両が変速するときに適応する。図3に示すように、まず、磁石温度推定器17が温度推定を開始すると、回転子位置検出器7にて永久磁石電動機1の速度情報(回転子の回転数)を検知し、電流検出器8にて電力変換器2からの永久磁石電動機1への通電状態を検知する(ステップS31)。その結果、永久磁石電動機1が回転していて、且つ、無通電状態ならば、ステップ32へ進む。一方、車両が停車していて永久磁石電動機1が駆動していないときや、通電状態の場合には、磁石温度の推定は行なわず、処理を終了する。ステップ32においては、ニュートラル検出器19にて、永久磁石電動機1がクラッチ6により負荷から切り離されたニュートラル状態であることを検知する(ステップS32)。ニュートラル状態を検知すると、回転子位置検出器7にて永久磁石電動機1の回転数を測定する(ステップS33)。次に、ステップS33の回転数を測定した時刻からΔt秒経過後に、再び、回転子位置検出器7にて永久磁石電動機1の回転数を測定する(ステップS34)。Δtは微小時間であり、回転子位置検出器7の分解能に応じて調整し、適宜設定する必要がある。次に、磁石温度推定器17で、ステップS33で測定した回転数から、ステップS34で測定した回転数を減算して、ステップS33とステップS34との間の回転数の減少度合い(回転勾配)を求め、当該回転数の減少度合いと回転子の慣性とからエネルギー変換を行い、回転運動エネルギーの差Kを算出する(ステップS35)。回転運動エネルギーの差Kは、回転子の慣性をJ、ステップS33およびステップS34の角速度をそれぞれω1およびω2とすると、次式(1)で算出できる。
Figure 0005710030
回転運動エネルギーの差Kは、ステップS33とステップS34の間で消費された機械損と鉄損の和とみなすことができる。従って、磁石温度推定器17は、上記の式(1)により、鉄損と機械損との和(鉄損+機械損)を算出し、算出した鉄損と機械損との和、及び、回転子位置検出器7にて測定された永久磁石電動機1の回転数とに基づいて、第1の磁石温度マップから、磁石推定温度を抽出する(ステップS36)。なお、磁石温度の抽出方法は、永久磁石電動機1の回転数および鉄損と機械損との和と磁石温度との関係(以下、第1の磁石温度情報)を予め求めておき、それをマップしたものを第1の磁石温度マップとして磁石温度推定器17が格納しており、第1の磁石温度マップにより、磁石温度を抽出する。
図4は、第1の磁石温度情報(第1の磁石温度マップ)を示したもので、横軸に永久磁石電動機1の回転数、縦軸に鉄損と機械損との和(鉄損+機械損)を示し、永久磁石電動機1の回転数と(鉄損+機械損)との関係を磁石温度ごとに示したものである。磁石温度は、低い方から順に、TL3(符号43)、基準温度(符号44)、TL1(符号42)、TL2(符号41)となっている。すなわち、TL3(符号43)が最も低い磁石温度で、TL2(符号41)が最も高い磁石温度である。いずれの磁石温度においても、回転数に対する、鉄損と機械損の和(鉄損+機械損)は右肩上がりとなっている。同一回転数では、磁石温度が高くなるにつれて、永久磁石の磁束密度が低下するために、鉄損と機械損の和(鉄損+機械損)が小さくなる。ここで、基準温度は常温の20℃とする。磁石温度TL2(符号41)は、高温減磁磁石を用いたときの使用限界温度とする。磁石温度TL3(符号43)は、低温減磁磁石を用いたときの使用限界温度とする。高温減磁磁石は、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石であり、使用限界温度TL2(符号41)以上になると、常温に戻しても磁束が回復しない不可逆減磁が起こる磁石である。一方、低温減磁磁石はフェライト磁石であり、使用限界温度TL3(符号43)以下になると、常温に戻しても磁束が回復しない不可逆減磁が起こる磁石である。使用限界温度は、磁石の品種とパーミアンス係数によって決定される。また、磁石温度TL1(符号42)は、磁束低下の補正制御から不可逆減磁を防ぐ制御に変更することを決定するための設定温度である。
図5は、図4の点線45内の部分を拡大したものを示していて、磁石温度が20℃、40℃、60℃、および、80℃のときのそれぞれの回転数と、鉄損と機械損との和(鉄損+機械損)との関係を示したものである。ここで、ステップS35の演算で得られた鉄損と機械損との和の値が、a点で示すプロットであったとき、磁石温度は40℃より高く、60℃より低い温度である。このように、磁石温度推定器17は、算出した鉄損と機械損の和(鉄損+機械損)と、第1の磁石温度情報とを参照して、磁石温度の範囲を推定することができる(ステップS36)。また、磁石温度推定器17が保持する第1の磁石温度情報の温度間隔を図5の例では20℃としているが、その場合に限らず、当該温度間隔を小さくすると、磁石温度推定の分解能をより向上することができるため、温度間隔は適宜決定すればよい。
次に、ステップS37では、図7に示すように、電流補正器18が、ステップS36で推定した磁石温度に基づいて、同一トルク時の電流−温度カーブ(図6A〜6Dの符号63参照)から電流値iaを算出し(ステップS72)、磁石減磁開始時の電流−温度カーブ(図6A〜6Dの符号62参照)から電流値ibを算出し(ステップS73)、電力変換器2の最大電流値(図6A〜6Dの符号61参照)から電流値icを算出する(ステップS74)。そして、電流補正器18は、各々の電流値ia,ib,icの中から最も小さいものを抽出し、それを電流補正量とする(ステップS75)。なお、同一トルク時の電流−温度カーブおよび磁石減磁開始時の電流−温度カーブについては、以下に説明する。
図6A〜図6Dに、推定された磁石温度(磁石推定温度)と、電流補正器18にて補正する補正量との関係を示す。図6A及び図6Bが高温減磁磁石の場合を示し、図6C及び図6Dが低温減磁磁石の場合を示す。図6A〜図6Dにおいて、横軸が推定した磁石温度(磁石推定温度)で、縦軸が電流補正器18の補正量である。また、61は、電力変換器2の最大電流値である。電流補正器18は、この電力変換器2の最大電流値(符号61)のデータを予め格納している。また、62は、永久磁石が減磁開始する時の永久磁石の磁石温度と永久磁石が減磁する最大電流との関係(以下、磁石減磁開始時の電流−温度カーブという。)を示している。電流補正器18は、この磁石減磁開始時の電流−温度カーブ(符号62)のデータを、磁石減磁開始時の電流−温度マップとして予め格納している。63は、同一トルク時の永久磁石の磁石温度と補正量との関係(以下、同一トルク時の電流−温度カーブという。)を示している。電流補正器18の補正量は、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)で示すように、磁石推定温度と基準温度との温度差と、永久磁石の残留磁束密度の温度係数の絶対値との乗算で求められる。電流補正器18は、この同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)のデータを、電流−温度補正量マップとして予め格納している。なお、図6A〜図6Dに図示される補正量は、電流指令値に対する割合(%)である。例えば、補正量が10%のときは、電流補正器18は、電流指令生成器13が出力した電流指令値idおよびiqの10%の値を出力する。
好ましくは、補正対象の電流指令値idおよびiqの割合は、駆動状態に応じて変化させ、位相や周波数を変更することができる。
磁石温度TL1は、高温減磁磁石を使用する時のトルク補正を行う最高温度で、補正電流を加えても磁石が不可逆減磁しない温度に設定する。また、TL2は、高温減磁磁石を使用する時の永久磁石を有する電動機の使用限界温度である。TL3は、低温減磁磁石を使用する時の永久磁石を有する電動機の使用限界温度である。
図6Aを用いて、高温減磁磁石を使用するときの補正量について説明する。図6Aには、電力変換器2の最大電流値(磁石温度依存なし)(符号61)、磁石減磁開始時の電流―温度カーブ(符号62)、および、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)を示している。ここで、図6Aでは、TL1のときに、磁石減磁開始時の電流―温度カーブ(符号62)と同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)とが一致した場合の図を示している。まず、推定された磁石温度がTL1未満の場合は、電流補正量は、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)で示すように、磁石推定温度と基準温度との差と、磁石の残留磁束密度の温度係数の絶対値との乗算で求められる。また、推定された磁石温度がTL1以上TL2未満の場合は、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)が、磁石減磁開始時の電流―温度カーブ(符号62)よりも大きくなるため、永久磁石を保護するために、磁石減磁開始時の電流−温度カーブ(符号62)に従って、電流補正器18の補正量を減少させる。従って、電流補正量は、太線で示すように、磁石推定温度がTL1未満の場合は、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)に従って求め、TL1以上の場合は、磁石減磁開始時の電流−温度カーブ(符号62)に従って求める。さらに、TL2以上でも、同様に、磁石減磁開始時の電流―温度カーブ(符号62)に従って電流量を補正すればよい。
次に、図6Bに、図6Aよりもトルクが大きい場合を示す。なお、図6Bでは、図6Aと同様に、電力変換器2の最大電流値(符号61)と、磁石減磁開始時の電流―温度カーブ(符号62)と、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)を示している。トルクが大きい場合、図6Bに示すように、磁石温度がTL2よりも低い領域で、永久磁石が減磁することなく、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)が、電力変換器2の最大電流値(符号61)に到達してしまう。このような場合には、モータの電流を、電力変換器2の最大電流値(符号61)以下にする必要がある。従って、図6Bの太線で示すように、磁石推定温度の値に応じて、電力変換器2の最大電流値(符号61)、磁石減磁開始時の電流―温度カーブ(符号62)、および、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)の中の最も小さい値で、電流を補正する。
また、基準温度である20℃を下回る温度の場合、磁石の磁束は基準温度に比べて増加するので、電流補正器18は電流指令値を減少させるように出力して、トルクの増加を補正する。
また、図6Cを用いて、低温減磁磁石を使用するときの補正量について説明する。低温減磁磁石を使用する場合、推定された磁石温度がTL3以上の場合は、電流補正量は、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)で示すように、磁石推定温度と基準温度との差と、磁石の残留磁束密度の温度係数の絶対値との乗算で求められる。また、図6Cにおいても、図6Aと同様に、磁石減磁開始時の電流―温度カーブ(符号62)を併記する。ここでは、磁石温度がTL3の場合に、磁石減磁開始する電流が通電されている温度とする。この場合、TL3以下の温度では、永久磁石を不可逆減磁から保護するために磁石減磁開始時の電流―温度カーブ(符号62)を用いて電流の補正を実施する。
一方、図6Dに示すように、磁石減磁開始時の電流温度カーブ(符号62)の傾きよりも電流補正量の傾きのほうが緩やかになっている場合には、永久磁石は減磁しにくいことを示しているため、電流補正量は、同一トルク時の電流−温度カーブ(符号63)で示すように、残留磁束密度の温度係数に従って補正すればよい。
次に、ステップS38で、ニュートラル検出器19にて再びニュートラル状態か否かの検出を行い、ニュートラル状態であればステップS33に戻る。この動作をクラッチ6が再び締結する時刻tnまで繰り返し行う。抽出した磁石推定温度を近似することで、温度推定の精度を向上することができる。ステップS38の判定で、ニュートラル検出器19にてニュートラル状態が検出されなくなり、クラッチ6が車軸と動力を締結したと検知されると、次のステップS39に進む。ステップS39では、ステップS37で抽出した補正量を電流補正器18から出力し、この補正量に基づいて電流指令値id,iqを補正し、さらに、電流制御器14、2φ/3φ変換器15、および、PWM生成器16での処理の後、電力変換器2に出力し、電力変換器2により永久磁石電動機1に電圧を印加する。
好ましくは、時刻t1と時刻tnとの間の間隔が長い場合は、時刻tnから数回前の抽出値のみで磁石推定温度を近似してもよい。
また、好ましくは、ステップS38からステップS33へ戻るときは、ある程度時間を経過してからでもよい。
以下、補正量の決定方法について、具体的な例を挙げて説明する。
はじめに、高温減磁磁石の場合について説明する。今、高温減磁磁石であるネオジム磁石を用いた、永久磁石電動機1を駆動して磁石温度推定を行ったとする。この永久磁石電動機1の使用限界温度は180℃なので、磁石温度TL2は180℃で、TL1は100℃とする。
ある駆動状態で推定した磁石温度が−10℃であったとする。基準温度20℃との温度差は−30℃であるから、ネオジム磁石の残留磁束密度の温度係数を−0.1[%/K]とすると、温度差と温度係数の絶対値との乗算から、磁束密度が3%増加すると求められるので、電流補正器18では電流指令生成器13の出力に−3%補正して制御を行う((−30)×|−0.1|=−3)。
同様に、推定した磁石温度が80℃であったとすると、基準温度20℃との温度差は60℃であるから、磁束密度は6%減少するので、電流補正器18では電流指令生成器13の出力に6%補正して制御を行う(60×|−0.1|=6)。
そして、推定した磁石温度が150℃であったとすると、基準温度20℃との温度差は130℃であるから、磁束密度は13%減少する。これにより、電流補正器18では、電流指令生成器13の出力に、13%補正して制御を行う。しかし、磁石温度がTL1(100℃)以上TL2(180℃)未満の場合は、永久磁石を保護するために、電流補正器18の補正量を減少させるので、補正量は、磁石減磁開始時の電流―温度マップ(符号62)を用いて150度の場合を補正すればよい。なお、磁石減磁開始時の電流―温度マップ(符号62)については、磁界解析もしくは実験等で磁石温度が基準温度の20℃、100℃、180℃のときの磁石減磁開始時の電流―温度の関係をあらかじめ把握しておき、そのマップから磁石温度に応じて電流補正量を補完する。
一方、推定した磁石温度が200℃であったとすると、磁石温度がTL2(180℃)以上なので、永久磁石を不可逆減から保護するために、電流指令生成器13の出力に磁石減磁開始時の電流―温度マップ(符号62)に従って補正する。また、永久磁石電動機1に流れる電流を遮断する制御を行ってもよい。また、磁石温度がTL2以上で、回転数が高い場合は、通電する電流量が少なくても、永久磁石電動機1自体の無負荷鉄損が大きくなるため、電流指令値idを0にして、回転数が上がらないように制御するようにしてもよい。
次に、低温減磁磁石の場合について説明する。低温減磁磁石であるフェライト磁石を用いた、永久磁石電動機1を駆動して磁石温度推定を行ったとする。この永久磁石電動機1の使用限界温度は−40℃なので、磁石温度TL3は−40℃とする。
ある駆動時の推定した磁石温度が50℃であったとする。基準温度20℃との温度差は30℃であるから、フェライト磁石の残留磁束密度の温度係数が−0.18[%/K]とすると、磁束密度は5.4%減少するので、電流補正器18では電流指令生成器13の出力に5.4%補正して制御を行う(30×|−0.18|=5.4)。
同様に、推定した磁石温度が0℃であったとすると基準温度20℃との温度差は−20℃であるから、磁束密度は3.6%増加するので、電流補正器18では電流指令生成器13の出力に−3.6%補正して制御を行う((−20)×|−0.18|=−3.6)。
推定した磁石温度が−60℃であったとすると、基準温度20℃との温度差は−80℃であるから、磁束密度は14.4%増加するので、電流補正器18では電流指令生成器13の出力に−14.4%補正して制御を行うところであるが、図6Cに示すように、電流補正量の傾きと比べて磁石減磁開始時の電流―温度マップ(符号62)の傾きのほうが急な場合は、電流値を−14.4%補正して制御しても減磁してしまう。そのため、磁石減磁開始時の電流―温度マップ(符号62)に応じて、電流補正量をさらに小さくするように制御する。なお、図6Dのように、電流補正量の傾きと比べて磁石減磁開始時の電流―温度マップ(符号62)の傾きのほうが緩やかな場合は、電流補正量は−14.4%のままでよい。
好ましくは、磁石温度がTL3以下になった場合は、反磁界のかからない微弱電流を長時間流し、永久磁石電動機1を暖機させる装置を備えてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る永久磁石電動機の制御装置および制御方法においては、クラッチにより負荷から切り離されて無通電状態で回転する永久磁石電動機1の回転子の回転数を検出し、検出された回転数に基づいて永久磁石電動機1の磁石温度を推定し、推定された磁石温度に基づいて永久磁石電動機1に対する電流指令を補正する補正量を求め、駆動制御装置1が、当該補正量に基づいて永久磁石電動機1に電力を制御する電力変換器2を制御する構成としたので、永久磁石電動機がクラッチにより負荷から切り離されて無通電状態で回転する状態で、回転子の回転数を測定するため、回転子以外の慣性および通電状態の影響を受けることなく永久磁石の温度推定を行うことが可能で、永久磁石が温度変化により磁束が変化した場合でも、トルク変動、効率低下を抑えることができる。
また、この発明の実施の形態1に係る永久磁石電動機の制御装置および制御方法においては、磁石温度推定器17は、所定時間(Δt)における回転数の回転勾配(減少度合)と回転子の慣性とから鉄損と機械損との和(鉄損+機械損)を算出し、この算出値(鉄損+機械損)と回転数とを用いて、第1の磁石温度情報(予め求めておいた、鉄損と機械損との和と回転数と磁石温度との関係(マップ))を参照して、磁石温度を推定するようにしたので、新たなセンサ等を必要とせずに、回転子位置検出器7のみで磁石温度を推定することができる。
また、この発明の実施の形態1に係る永久磁石電動機の制御装置および制御方法においては、電流補正器18は、磁石温度と補正量との関係を示すマップを予め備え、磁石温度推定器17で推定した温度と、当該マップとを参照することで、電流指令値id,iqの補正量を抽出するようにしたので、温度変化による永久磁石の不可逆減磁を防ぐことができる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2による永久磁石電動機の制御装置および制御方法に用いられる制御コントローラのフローチャートの図である。上記の図3に示した実施の形態1との変更点は、磁石の温度推定方法が異なる。実施の形態1では、図3のステップS34,S35で、Δt秒間の電動機回転数の減少度合いと回転子の慣性とから鉄損と機械損との和(鉄損+機械損)を求め、ステップS36で、算出した鉄損と機械損との和と第1の磁石温度情報とを参照して温度情報を推定していた。本実施の形態2では、図3のステップS34,S35の代わりに、図8のステップS40で、電力変換器2にて、永久磁石電動機1の端子間誘起電圧を測定し、図3のステップS36の代わりに、図8のステップS41で、磁石温度推定器17にて、永久磁石電動機1の回転数(角速度)と端子間誘起電圧とから電機子鎖交磁束を算出する。電機子鎖交磁束φaは、端子間誘起電圧をV、永久磁石電動機1の極対数をPn、ステップS33で測定した回転数(角速度)をω1とすると、次式(2)で算出できる。
Figure 0005710030
本実施の形態2においては、算出した電機子鎖交磁束の値と、予め求めておいた電機子鎖交磁束と磁石温度の関係(以下、第2の磁石温度情報という)とを参照して、磁石温度を推定する点が、実施の形態1とは異なる。従って、本実施の形態2においては、電機子鎖交磁束と磁石温度との関係(第2の磁石温度情報)を予め求めておき、それを、第2の磁石温度マップとして、磁石温度推定器17に格納しておく。図9は、第2の磁石温度情報(第2の磁石温度マップ)を示したもので、横軸に電機子鎖交磁束、縦軸に磁石温度をとり、それらの関係を示している。他の動作については実施の形態1と同様であるため、以下では、変更点を中心に説明を行うこととする。また、実施の形態2による永久磁石電動機の制御装置の構成は、図1に示した実施の形態1と同じであるため、図1を参照し、ここでは説明を省略する。
本実施の形態2においては、図8に示すように、実施の形態1と同様に、まず、ステップS31〜S33の処理を行う。本実施の形態2においては、次に、電力変換器2にて、永久磁石電動機1の端子間誘起電圧を測定する(ステップS40)。次に、ステップS33で測定した回転数とステップS40で測定した端子間誘起電圧とから、上記の式(2)を用いて電機子鎖交磁束を算出し、予め格納された第2の磁石温度マップを参照して、磁石温度を推定する(ステップS41)。当該推定した磁石温度を用いて、実施の形態1と同様に、ステップS37〜S39の処理を行う。
以上のように、本実施の形態2に係る永久磁石電動機の制御装置および制御方法においても、上記の実施の形態1と同様に、クラッチにより負荷から切り離されて無通電状態で回転する永久磁石電動機1の回転子の回転数を検出し、検出された回転数に基づいて永久磁石電動機1の磁石温度を推定し、推定された磁石温度に基づいて永久磁石電動機1に対する電流指令を補正する補正量を求め、駆動制御装置1が、当該補正量に基づいて永久磁石電動機1に電力を制御する電力変換器2を制御するようにしたので、永久磁石電動機1がクラッチにより負荷から切り離されて無通電状態で回転子の回転数を測定するため、回転子以外の慣性および通電状態の影響を受けることなく永久磁石の温度推定を行うことが可能で、温度推定した永久磁石が温度変化により磁束が変化した場合でも、トルク変動、効率低下を抑えることができる。
また、本実施の形態2に係る永久磁石電動機の制御装置および制御方法においては、磁石温度推定器17が、測定した回転数と端子間誘起電圧とから電機子鎖交磁束を算出し、第2の磁石温度マップを参照して、磁石温度を推定するようにしたので、複雑な演算を必要とせずに磁石温度を推定することができる。
また、本実施の形態2に係る永久磁石電動機の制御装置および制御方法においても、上記の実施の形態1と同様に、電流補正器18は、磁石温度と補正量との関係を示す温度−補正量マップを予め備え、磁石温度推定器17で推定した温度を用いて、温度−補正量マップを参照することで、電流指令値id,iqの補正量を抽出するようにしたので、温度変化による永久磁石の不可逆減磁を防ぐことができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、回転子位置検出器7として、レゾルバやエンコーダなどの既存の装置を用いる例を記載したが、回転子位置検出は、永久磁石電動機1の端子間誘起電圧から算出することにより行ってもよい。永久磁石電動機1の端子間誘起電圧は実施の形態2において用いており、誘起電圧のゼロクロス(図10参照)の間隔ΔT3を測定しておけば、永久磁石電動機1の電気角1周期の時間は2×ΔT3となるため、永久磁石電動機1の極対数PnとΔT3より、永久磁石電動機1の回転速度R[r/min]は、R=60/(Pn×2×ΔT3)であらわすことができる。これにより、回転数を容易に測定できる。また、回転子位置検出器7による検出と誘起電圧のゼロクロスの測定との双方を備えておけば、回転子位置検出器7の故障や誘起電圧の巻線短絡などを検出可能である。
1 永久磁石電動機、2 電力変換器、3 コンデンサ、4 直流電源、5 変速機、6 クラッチ、7 回転子位置検出器、8 電流検出器、11 駆動制御装置、12 3φ/2φ変換器、13 電流指令生成器、14 電流制御器、15 2φ/3φ変換器、16 PWM生成器、17 磁石温度推定器、18 電流補正器、19 ニュートラル検出器。

Claims (5)

  1. クラッチにより負荷から切り離されて無通電状態で回転する状態の永久磁石電動機の回転子の回転数を検出する回転子位置検出器と、
    検出された前記回転数に基づいて前記永久磁石電動機の磁石温度を推定する磁石温度推定器と、
    前記推定された磁石温度に基づいて前記永久磁石電動機に対する電流指令を補正するための補正量を求める電流補正器と、
    前記補正量に基づいて前記永久磁石電動機を駆動する電力変換器を制御する駆動制御装置と
    を備え
    前記磁石温度推定器は、
    前記永久磁石電動機の電機子鎖交磁束と、前記永久磁石の磁石温度との関係を示す第2の磁石温度情報をマップとして求めた第2の磁石温度マップを予め格納しており、
    前記回転子位置検出器によって検出された前記回転数と、前記電力変換器によって検出された前記永久磁石電動機の端子間誘起電圧に基づいて電機子鎖交磁束を算出し、
    算出した電機子鎖交磁束と前記第2の磁石温度マップとから、前記永久磁石の磁石温度を推定する
    永久磁石電動機の制御装置。
  2. クラッチにより負荷から切り離されて無通電状態で回転する状態の永久磁石電動機の回転子の回転数を検出する回転子位置検出器と、
    検出された前記回転数に基づいて前記永久磁石電動機の磁石温度を推定する磁石温度推定器と、
    前記推定された磁石温度に基づいて前記永久磁石電動機に対する電流指令を補正するための補正量を求める電流補正器と、
    前記補正量に基づいて前記永久磁石電動機を駆動する電力変換器を制御する駆動制御装置と
    を備え、
    前記磁石温度推定器は、
    前記回転子の回転数と、前記回転子の鉄損と機械損との和と、前記永久磁石の磁石温度との関係を示す第1の磁石温度情報をマップとして求めた第1の磁石温度マップを予め格納しており、
    前記回転子位置検出器によって検出された前記回転数の回転勾配と前記回転子の慣性とに基づいて鉄損と機械損との和を算出し、
    算出した鉄損と機械損との和と検出された前記回転数とに基づいて、前記第1の磁石温度マップを参照して、前記永久磁石の磁石温度を推定する
    永久磁石電動機の制御装置。
  3. 前記電流補正器は、
    同一トルク時の前記永久磁石の磁石温度と前記電流指令を補正するための補正量との関係を示す電流−温度補正量マップ、前記電力変換器の最大電流値、および、前記永久磁石が減磁開始する時の前記永久磁石の磁石温度と前記永久磁石が減磁する最大電流との関係を示す磁石減磁開始時の電流−温度マップを予め格納しており、前記磁石温度推定器によって推定された前記磁石温度を用いて、前記電流−温度補正量マップ、前記電力変換器の最大電流値、前記磁石減磁開始時の電流−温度マップのうちの最も小さい値を参照して、前記補正量とする
    請求項1または2に記載の永久磁石電動機の制御装置。
  4. ラッチにより負荷から切り離された無通電状態で回転可能な永久磁石電動機の制御方法であって、
    前記永久磁石電動機の回転を検知するステップと、
    前記永久磁石電動機への通電状態を検知するステップと、
    前記検知の結果、前記永久磁石電動機が回転していて、且つ、無通電状態の場合に、前記永久磁石電動機の回転数を測定するステップと、
    前記測定された回転数に基づき、前記永久磁石電動機の磁石温度を推定するステップと、
    前記推定した磁石温度に基づき、前記永久磁石電動機に対する電流指令を補正する補正量を抽出するステップと、
    前記補正量に基づいて、前記永久磁石電動機を駆動する電力変換器を制御するステップと
    を備え
    前記磁石温度を推定するステップは、
    前記永久磁石電動機の電機子鎖交磁束と、前記永久磁石の磁石温度との関係を示す第2の磁石温度情報をマップとして求めた第2の磁石温度マップを予め格納するステップと、
    前記回転子位置検出器によって検出された前記回転数と、前記電力変換器によって検出された前記永久磁石電動機の端子間電圧に基づいて電機子鎖交磁束を算出するステップと、
    算出した電機子鎖交磁束と前記第2の磁石温度マップとから、前記永久磁石の磁石温度を推定するステップと
    を備えている
    永久磁石電動機の制御方法。
  5. 前記補正量を抽出するステップは、
    同一トルク時の前記永久磁石の磁石温度と前記電流指令を補正するための補正量との関係を示す電流−温度補正量マップ、前記電力変換器の最大電流値、および、前記永久磁石が減磁開始する時の前記永久磁石の磁石温度と前記永久磁石が減磁する最大電流との関係を示す磁石減磁開始時の電流−温度マップを予め格納するステップと、
    前記磁石温度を推定するステップによって推定された前記磁石温度を用いて、前記電流−温度補正量マップ、前記電力変換器の最大電流値、前記磁石減磁開始時の電流−温度マップのうちの最も小さい値を参照して、前記補正量を求めるステップと
    を備えている
    請求項に記載の永久磁石電動機の制御方法。
JP2013554357A 2012-01-20 2013-01-18 永久磁石電動機の制御装置および制御方法 Active JP5710030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013554357A JP5710030B2 (ja) 2012-01-20 2013-01-18 永久磁石電動機の制御装置および制御方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012009749 2012-01-20
JP2012009749 2012-01-20
JP2013554357A JP5710030B2 (ja) 2012-01-20 2013-01-18 永久磁石電動機の制御装置および制御方法
PCT/JP2013/050944 WO2013108877A1 (ja) 2012-01-20 2013-01-18 永久磁石電動機の制御装置および制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5710030B2 true JP5710030B2 (ja) 2015-04-30
JPWO2013108877A1 JPWO2013108877A1 (ja) 2015-05-11

Family

ID=48799298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013554357A Active JP5710030B2 (ja) 2012-01-20 2013-01-18 永久磁石電動機の制御装置および制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9160272B2 (ja)
JP (1) JP5710030B2 (ja)
CN (1) CN104081652B (ja)
DE (1) DE112013000640T5 (ja)
WO (1) WO2013108877A1 (ja)

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5616409B2 (ja) * 2012-09-06 2014-10-29 ファナック株式会社 永久磁石の不可逆減磁を防止する永久磁石同期電動機の制御装置及びそのような制御装置を備える制御システム
GB201305787D0 (en) * 2013-03-28 2013-05-15 Trw Ltd Motor drive circuit and method of driving a motor
WO2014174682A1 (ja) * 2013-04-26 2014-10-30 三菱電機株式会社 永久磁石電動機の磁石温度推定装置および永久磁石電動機の磁石温度推定方法
FR3006125B1 (fr) * 2013-05-21 2015-05-15 Ifp Energies Now Procede et systeme de determination de temperatures internes d'une machine electrique synchrone au moyens d'observateurs d'etat
US9698660B2 (en) 2013-10-25 2017-07-04 General Electric Company System and method for heating ferrite magnet motors for low temperatures
KR101526391B1 (ko) * 2013-11-27 2015-06-08 현대자동차 주식회사 모터 제어장치 및 모터 제어 방법
JP5877860B2 (ja) * 2014-03-12 2016-03-08 ファナック株式会社 電動機の可動子の温度検出装置及び電動機の過熱保護装置
WO2015150190A1 (de) * 2014-04-04 2015-10-08 Robert Bosch Gmbh Verfahren, antriebssystem und fahrzeug
KR102262371B1 (ko) * 2014-06-10 2021-06-08 현대모비스 주식회사 모터 온도 변화 영향 최소화 장치 및 방법
US9602043B2 (en) 2014-08-29 2017-03-21 General Electric Company Magnet management in electric machines
JP6287756B2 (ja) * 2014-10-24 2018-03-07 株式会社デンソー モータ制御装置
JP6191586B2 (ja) * 2014-12-02 2017-09-06 トヨタ自動車株式会社 モータコントローラ、電動車両、及び、スイッチング素子の熱ストレス推定方法
JP5980456B1 (ja) * 2014-12-12 2016-08-31 三菱電機株式会社 制御装置および制御方法
US9903060B2 (en) * 2015-01-13 2018-02-27 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Induction motor temperature measurement using phase controlled alternating current
JP6341101B2 (ja) * 2015-01-15 2018-06-13 ブラザー工業株式会社 電気機器
WO2016125567A1 (ja) 2015-02-02 2016-08-11 三菱電機株式会社 同期機制御装置および同期機の永久磁石温度推定方法
JP6477147B2 (ja) * 2015-03-30 2019-03-06 株式会社富士通ゼネラル 永久磁石電動機の鎖交磁束量測定方法、永久磁石電動機の鎖交磁束量測定プログラム、および永久磁石電動機の鎖交磁束量測定装置
FR3035283B1 (fr) * 2015-04-17 2017-04-07 Renault Sas Procede de controle du couple d'une machine electrique synchrone
DE102015005555A1 (de) 2015-04-29 2016-11-03 Daimler Ag Verfahren zur Bestimmung einer Magnettemperatur einer permanent erregten elektrischen Maschine
KR101684538B1 (ko) * 2015-06-18 2016-12-08 현대자동차 주식회사 하이브리드 차량의 인버터 제어 방법
WO2016207936A1 (ja) * 2015-06-22 2016-12-29 三菱電機株式会社 モータ制御装置
US10415659B2 (en) * 2015-07-24 2019-09-17 Jtekt Corporation Clutch apparatus and control method for clutch apparatus
JP2017108568A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 株式会社エクセディ モータ制御装置及びハイブリッド式車両の駆動制御装置
JP2017216778A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 Tdk株式会社 モータ
CN106208870A (zh) * 2016-07-19 2016-12-07 合肥威博尔汽车技术有限公司 一种混合励磁同步电机磁链测量方法
JP2018153008A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 Tdk株式会社 モータ
JP6939750B2 (ja) * 2017-12-28 2021-09-22 株式会社デンソー 回転電機
US11518247B2 (en) * 2017-12-28 2022-12-06 Mitsubishi Electric Corporation Electric vehicle controller
CN108712136B (zh) * 2018-04-27 2020-12-04 广州市香港科大霍英东研究院 永磁同步电动机温升预测及保护方法、系统和装置
US10469016B1 (en) * 2018-07-02 2019-11-05 Rockwell Automation Technologies, Inc. System and method for improving drive efficiency in an industrial automation system
US11209053B2 (en) 2020-01-03 2021-12-28 Ford Global Technologies, Llc Electromagnetic actuator for wheel-end disconnect
JP6980068B1 (ja) * 2020-09-02 2021-12-15 三菱電機株式会社 回転電機の制御装置
CN113093008A (zh) * 2021-05-07 2021-07-09 南京航空航天大学 高速电励磁电机无扭矩传感器铁损实验测量方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04251592A (ja) * 1990-12-28 1992-09-07 Aisin Aw Co Ltd 電動車両の車輪駆動用モータの制御装置
JPH0622583A (ja) 1992-06-30 1994-01-28 Matsushita Electric Works Ltd ブラシレスモータ速度制御回路
JP4701481B2 (ja) 2000-08-01 2011-06-15 富士電機システムズ株式会社 電動機の制御装置
JP2007104855A (ja) 2005-10-07 2007-04-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置および電動機の制御装置
KR100957330B1 (ko) * 2007-12-13 2010-05-12 현대자동차주식회사 하이브리드 차량용 구동모터 토크 제어 방법
CN101242154B (zh) * 2008-03-14 2010-04-14 重庆大学 一种无位置传感器的内嵌式永磁无刷直流电机控制系统
JP2009261182A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Toyota Motor Corp 回転電機の磁石温度推定装置およびそれを備えた電動車両、ならびに回転電機の磁石温度推定方法
JP5055246B2 (ja) * 2008-10-31 2012-10-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機の制御装置
JP2010124610A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Meidensha Corp Pmモータの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013108877A1 (ja) 2013-07-25
JPWO2013108877A1 (ja) 2015-05-11
DE112013000640T5 (de) 2014-10-23
US9160272B2 (en) 2015-10-13
CN104081652B (zh) 2016-06-29
CN104081652A (zh) 2014-10-01
US20140354204A1 (en) 2014-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5710030B2 (ja) 永久磁石電動機の制御装置および制御方法
JP5420006B2 (ja) 同期機制御装置
JP5055246B2 (ja) 回転電機の制御装置
JP5693652B2 (ja) 同期機制御装置
KR100969351B1 (ko) 계자 권선형 다이나모-일렉트릭 머신용 출력 제어 장치 및방법
US8604738B2 (en) Method of and apparatus for controlling oil temperature increase for electric vehicle and electric vehicle
CN106208855B (zh) 同步电动机的温度估计装置
US9628017B2 (en) Motor control device, and motor control method
US20150137720A1 (en) Synchronous machine control device
JP2006211734A (ja) トルク検出装置
US20140054986A1 (en) Control apparatus for rotary electric machine, rotary electric machine drive system, and control method for rotary electric machine
JPWO2011024935A1 (ja) 永久磁石型同期電動機の異常検出装置
CN110425073B (zh) 具有多相无刷起动机马达的电起动机系统的温控策略
Gu et al. Driving and braking control of PM synchronous motor based on low-resolution hall sensor for battery electric vehicle
JP5305933B2 (ja) モータドライブシステム
JP2017108568A (ja) モータ制御装置及びハイブリッド式車両の駆動制御装置
JP5459652B2 (ja) インバータの温度検出方法及び制御方法及び可変磁束モータの制御装置
JP5726273B2 (ja) 永久磁石状態推定機能を備えた同期機制御装置およびその方法
KR102030188B1 (ko) 모터 회전자 온도 추정 장치 및 방법
JP4343898B2 (ja) 回転電機の温度推定装置
CN104682800A (zh) 一种实现同步发电机复励特性的齿谐波线圈匝数确定方法
JP2014057385A (ja) 回転電機の制御装置及びその制御装置を備えた回転電機駆動システム
JP2006014554A (ja) 永久磁石型同期電動機の制御装置
JP5598244B2 (ja) 回転機の制御装置
KR101830829B1 (ko) 전기 자동차를 위한 고성능 약계자 제어 장치

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5710030

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250