JP5707107B2 - 分光センサ - Google Patents

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Description

本発明は、分光センサに関する。
従来の分光センサとして、光の入射位置に応じて所定の波長の光を透過させる複数の干渉フィルタ部と、干渉フィルタ部に入射する光を透過させる光透過基板と、干渉フィルタ部を透過した光を検出する光検出基板と、を備えるものが知られている。ここで、各干渉フィルタ部は、キャビティ層を介して一対のミラー層が対向させられることによりファブリペロー型に構成されている場合がある(例えば特許文献1参照)。
特開2006−58301号公報
しかしながら、上述したような分光センサにあっては、使用時における温度サイクルに起因して、干渉フィルタ部が劣化したり、破損したりするおそれがある。特に、キャビティ層は、例えば樹脂からなる数百nm以下の層であって、極めてデリケートな層であるため、干渉フィルタ部を構成する各部材の膨張・収縮によってミラー層から剥がれ易い。
そこで、本発明は、信頼性の高い分光センサを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の分光センサは、キャビティ層並びにキャビティ層を介して対向する第1及び第2のミラー層を有し、入射位置に応じて決定された波長の光を透過させる複数の干渉フィルタ部と、第1のミラー層側に配置され、干渉フィルタ部に入射する光を透過させる光透過基板と、第2のミラー層側に配置され、干渉フィルタ部を透過した光を検出する光検出基板と、を備え、第1のミラー層は、干渉フィルタ部ごとに分離されており、第2のミラー層は、干渉フィルタ部ごとに分離されており、キャビティ層は、干渉フィルタ部のそれぞれに渡って一体的に形成され、隣り合う第2のミラー層間の領域には、キャビティ層の一部が入り込んでおり、キャビティ層の厚さは、対向する第1及び第2のミラー層間において変化しており、キャビティ層において第1のミラー層が形成された面には、隣り合う第1のミラー層間の領域に位置する段差が生じていることを特徴とする。
この分光センサでは、キャビティ層が干渉フィルタ部のそれぞれに渡って一体的に形成されており、キャビティ層の一部が隣り合う第のミラー層間の領域に入り込んでいる。これにより、分光センサの使用時における温度サイクルに起因して、干渉フィルタ部を構成する各部材が膨張・収縮しても、第のミラー層からキャビティ層が剥がれることが防止される。よって、信頼性の高い分光センサを提供することができる。
ここで、隣り合う第1のミラー層間の領域には、第1のミラー層上に光透過基板を接合するための光学樹脂層が入り込んでいることが好ましい。これによれば、光透過基板の接合強度を向上させることができ、また、分光センサ全体としての機械的強度を向上させることができる。
また、第1のミラー層と対向するように光透過基板上に形成され、干渉フィルタ部に入射させるための所定の波長範囲の光を透過させる光学フィルタ層をさらに備えることが好ましい。これによれば、所定の波長範囲の光を効率良く干渉フィルタ部に入射させることができる。
本発明によれば、信頼性の高い分光センサを提供することができる。
本発明の一実施形態の分光センサの斜視図である。 図1のII−II線に沿っての断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための断面図である。 図1の分光センサの製造方法を説明するための斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、分光センサ1は、所定の波長範囲の光を入射位置に応じて選択的に透過させる複数の干渉フィルタ部20A,20B,20Cと、干渉フィルタ部20A〜20Cに入射する光を透過させる光透過基板3と、干渉フィルタ部20A〜20Cを透過した光を検出する光検出基板4と、を備えている。分光センサ1は、直方体状のCSP(Chip Size Package)として構成されており、干渉フィルタ部20A〜20Cは、光透過基板3と光検出基板4との間において分光センサ1の長手方向に沿って配列されている。
光透過基板3は、ガラス等からなり、厚さ0.2mm〜2mm程度の矩形板状に形成されている。光透過基板3の裏面3bには、各干渉フィルタ部20A,20B,20Cと対向するように光学フィルタ層5が形成されている。各光学フィルタ層5は、誘電多層膜や有機カラーフィルタ(カラーレジスト)であり、厚さ0.1μm〜10μm程度の矩形膜状に形成されている。光学フィルタ層5は、対向する干渉フィルタ部20A〜20Cに入射させるべき所定の波長範囲の光を透過させるバンドパスフィルタとして機能する。
光検出基板4は、フォトダイオードアレイであり、厚さ10μm〜150μm程度の矩形板状に形成されている。光検出基板4の表面4aには、干渉フィルタ部20A〜20Cを透過した光を受光する受光部6が形成されている。受光部6は、光検出基板4の長手方向に略垂直な方向に沿って延在する長尺状のフォトダイオードが光検出基板4の長手方向に沿って一次元に配列されて構成されている。さらに、光検出基板4には、受光部6で光電変換された電気信号を外部に取り出すための配線7(表面配線、裏面配線、貫通配線等)が形成されている。光検出基板4の裏面4bには、配線7と電気的に接続された表面実装用のバンプ8が設けられている。なお、光検出基板4は、フォトダイオードアレイに限定されず、他の半導体光検出素子(C−MOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等)であってもよい。
各干渉フィルタ部20A,20B,20Cは、キャビティ層21及びDBR(Distributed Bragg Reflector)層22,23を有している。各干渉フィルタ部20A〜20Cにおいて、DBR層(第1のミラー層)22とDBR層(第2のミラー層)23とは、キャビティ層21を介して対向している。つまり、キャビティ層21は、対向するDBR層22,23間の距離を保持している(各干渉フィルタ部20A,20B,20Cにおけるキャビティ層21の膜厚はそれぞれ異なっている)。各DBR層22,23は、誘電多層膜であり、厚さ0.1μm〜10μm程度の矩形膜状に形成されている。なお、各干渉フィルタ部20A,20B,20Cにおいて、DBR層22の厚さは互いに異なっており、同様に、各干渉フィルタ部20A,20B,20Cにおいて、DBR層23の厚さは互いに異なっている。ただし、DBR層23のキャビティ層21側の表面23aは、スペーサ13によって略同一平面上に位置させられている。
DBR層22は、キャビティ層21に対して光透過基板3側に位置しており、干渉フィルタ部20A〜20Cごとに分離されている。DBR層23は、キャビティ層21に対して光検出基板4側に位置しており、干渉フィルタ部20A〜20Cごとに分離されている。隣り合うDBR層22,22間の領域R1の幅、及び隣り合うDBR層23,23間の領域R2の幅は、それぞれ0.5μm〜10μm程度である。
キャビティ層21は、光透過性材料(光学樹脂、ガラス、半導体、誘電体等)からなり、干渉フィルタ部20A〜20Cのそれぞれに渡って一体的に形成されている。キャビティ層21の一部は、隣り合うDBR層23,23間の領域R2に入り込んでいる。キャビティ層21の外縁部は、分光センサ1の側面(すなわち、光透過基板3の側面及び光検出基板4の側面)に到達しており、それらの側面は、略面一となっている。各干渉フィルタ部20A〜20Cにおいて、キャビティ層21の厚さは、分光センサ1の長手方向に沿った一方の側に向かって100nm〜数百nm程度の範囲で漸増している。これにより、光検出基板4の受光部6の各チャネルに入射する光の波長は、各チャネルに対向する部分でのDBR層22,23の種類と厚さ及びキャビティ層21の厚さによって一意に決定される。
光透過基板3は、キャビティ層21に対してDBR層22側に配置されており、光学樹脂層11を介してDBR層22に接合されている。これにより、各光学フィルタ層5は、光学樹脂層11を介して各干渉フィルタ部20A〜20CのDBR層22と対向することになる。光学樹脂層11は、隣り合うDBR層22,22間の領域R1や、隣り合う光学フィルタ層5,5間の領域に入り込んでいる。光検出基板4は、キャビティ層21に対してDBR層23側に配置され、キャビティ層21及びDBR層23に接合されている。なお、各光学樹脂層11は、エポキシ系、アクリル系、シリコーン系の有機材料、或いは有機無機からなるハイブリッド材料等の光学樹脂からなり、厚さ5μm〜100μm程度に形成されている。
以上のように構成された分光センサ1では、光透過基板3の表面3aから光透過基板3に入射した光が、光透過基板3を透過して光透過基板3の裏面3bに到達すると、各干渉フィルタ部20A〜20Cに入射させるべき所定の波長範囲の光のみが、光学フィルタ層5によって透過させられる。そして、光学フィルタ層5を透過した光が、各干渉フィルタ部20A〜20Cに入射すると、各干渉フィルタ部20A〜20Cにおいては、所定の波長範囲の光が、入射位置に応じて選択的に透過させられる。つまり、入射位置でのDBR層22,23の種類と厚さ及びキャビティ層21の厚さによって、光検出基板4の受光部6の各チャネルに入射する光の波長が一意に決定される。これにより、光検出基板4では、受光部6のチャネルごとに異なる波長の光が検出される。
以上説明したように、分光センサ1では、キャビティ層21が干渉フィルタ部20A〜20Cのそれぞれに渡って一体的に形成されており、キャビティ層21の一部が隣り合うDBR層23,23間の領域R2に入り込んでいる。これにより、分光センサ1の使用時における温度サイクルに起因して、各干渉フィルタ部20A〜20Cを構成する各部材が膨張・収縮しても、DBR層23からキャビティ層21が剥がれることが防止される。よって、信頼性の高い分光センサ1を提供することができる。
また、DBR層22上に光透過基板3を接合するための光学樹脂層11が、隣り合うDBR層22,22間の領域R1や、隣り合う光学フィルタ層5,5間の領域に入り込んでいる。これにより、光透過基板3の接合強度を向上させることができ、また、分光センサ1全体としての機械的強度を向上させることができる。
また、干渉フィルタ部20A〜20CごとにDBR層22と対向するように光学フィルタ層5が光透過基板3上に形成されている。これにより、所定の波長範囲の光を効率良く干渉フィルタ部20A〜20Cに入射させることができる。
次に、上述した分光センサ1の製造方法について説明する。まず、図3に示されるように、マトリックス状に配列された複数の光検出基板4を含む光検出ウェハ40を準備し、1つの分光センサ1に対応する部分ごとにDBR層23を形成する。DBR層23を形成するに際しては、イオンプレーティング法、蒸着法、スパッタ法等による成膜、並びに、ホトエッチ及びリフトオフ、或いはエッチングによるパターニングを行う。DBR層23は、誘電多層膜であって、SiO、TIO、Ta、Nb、Al、MgF等からなる積層膜である。
このとき、光検出基板4の表面4aとDBR層23との間にスペーサ13を形成することによって、DBR層23の表面23aを略同一平面上に位置させる。スペーサ13は、DBR層23の一部を構成する層と同じ材料で、かつDBR層23と同じプロセスで形成することができる。従って、スペーサ13とDBR層23との位置合わせや、DBR層23の表面23aの高さ合わせを容易に行うことができる。
続いて、図4に示されるように、1つの分光センサ1に対応する部分ごとに、DBR層23の表面23aにキャビティ層21をナノインプリント法によって一体的に形成する。このとき、隣り合うDBR層23,23間の領域にキャビティ層21の一部を入り込ませる。また、キャビティ層21の外縁部が光検出ウェハ40の側面に到達し、それらの側面が略面一となるようにする。ナノインプリント法を実施するに際しては、DBR層23を覆うように、キャビティ層21の素材を光検出ウェハ40の表面の全面に略均一に塗布した後、加熱、加圧、UV照射等を行いつつモールド金型にて当該素材を所望のキャビティ形状に成型する。ナノインプリント法による成型は、チップ(1つの分光センサ1に対応する部分)単位、或いは複数のチップを含むブロック単位でステップアンドリピート方式により実施してもよいし、全面一括で実施してもよい。ここでは、DBR層23の表面23aがスペーサ13によって略同一平面上に位置させられているので、高精度のキャビティ層21を安定して得ることができる。
続いて、図5に示されるように、1つの分光センサ1に対応する部分ごとに、キャビティ層21上にDBR層22を形成する。DBR層22を形成するに際しては、イオンプレーティング法、蒸着法、スパッタ法等による成膜、並びに、ホトエッチ及びリフトオフ、或いはエッチングによるパターニングを行う。DBR層22は、誘電多層膜であって、SiO、TIO、Ta、Nb、Al、MgF等からなる積層膜である。
その一方で、図6に示されるように、マトリックス状に配列された複数の光透過基板3を含む光透過ウェハ30を準備し、光透過基板3に対応する部分ごとに光透過ウェハ30上に(すなわち、光透過基板3上に)、光学フィルタ層5を形成する。光学フィルタ層5を誘電多層膜で形成する場合には、イオンプレーティング法、蒸着法、スパッタ法等による成膜、並びに、ホトエッチ及びリフトオフ、或いはエッチングによるパターニングを行う。また、光学フィルタ層5を有機カラーフィルタで形成する場合には、ホトレジストのように露光・現像等でパターニングする。
続いて、図7に示されるように、1つの分光センサ1に対応する部分ごとにDBR層22と光学フィルタ層5とを対向させて、光検出ウェハ40と光透過ウェハ30とを光学樹脂層11によって接合する。つまり、光学樹脂層11を介してDBR層22と光学フィルタ層5とが対向するように、DBR層22上に光学樹脂層11を介して光透過基板3を接合する。この接合に際しては、光検出ウェハ40及び光透過ウェハ30の少なくとも一方の全面に光学樹脂層11を塗布した後、光検出ウェハ40と光透過ウェハ30とをアライメントし、加熱、加圧、UV照射等を行って光検出ウェハ40と光透過ウェハ30とを接合する。このとき、真空中で接合した後に大気中に戻せば、光学樹脂層11にボイドが発生するのを抑制することができる。
続いて、図8に示されるように、光検出ウェハ40の裏面に対して研削、研磨、エッチング等を施すことにより、光検出ウェハ40を厚さ10μm〜150μm程度に薄型化する。そして、表面配線に対応する部分にエッチングで貫通孔を形成して、貫通配線、裏面配線等を形成することにより、1つの分光センサ1に対応する部分ごとに配線7を形成する。さらに、光検出ウェハ40の裏面に、1つの分光センサ1に対応する部分ごとにバンプ8を形成する。続いて、図9に示されるように、互いに接合された光検出ウェハ40及び光透過ウェハ30を、1つの分光センサ1に対応する部分ごとにダイシングし、複数の分光センサ1を得る。
以上説明したように、分光センサ1の製造方法では、DBR層23の表面23aにキャビティ層21を形成するに際し、キャビティ層21を一体的に形成して、隣り合うDBR層23,23間の領域にキャビティ層21の一部を入り込ませる。これにより、キャビティ層21上にDBR層22を形成するためにホトエッチ工程やリフトオフ工程等が実施されても、キャビティ層21がDBR層23から剥離するような事態を回避することができる。
ここで、DBR層22を形成するためのホトエッチ工程において、キャビティ層21がDBR層23から剥離し易い理由について説明する。まず、ホトエッチ工程は、(a)液状のホトレジストを基板(光検出ウェハ40)上に回転塗布する工程、(b)プリベーク工程、(c)ホトマスクと基板とをアライメントし、露光する工程、(d)露光後ベーク工程(当該工程は省略される場合もある)、(e)現像工程、(f)ポストベーク工程、からなる。
(a)の工程では、レジストを回転塗布する際に、レジストが基板の表面で均一化されると共に遠心力が働く。このとき、キャビティ層21には段差が生じているために、その回転塗布の際にキャビティ層21を剥離しようとする外力が働くことになる。また、上述の工程のように多くのベークステップ(熱処理)が実施され、基板は80℃〜120℃程度に加熱される。このように、複数回の熱処理が実施されることで、レジストと、キャビティ層21及びDBR層23を含む基板との熱膨張差により応力が生じ、キャビティ層21の剥離が促される。特に、リフトオフ工程におけるホトレジストは、厚さ2μm〜数十μm程度のレジストを適用するために、この剥離の促進は顕著となる。さらに、現像工程は、ディップ方式、スピン現像或いはシャワー現像というように、やはり外力が加えられながらレジストが現像されるので、キャビティ層21がDBR層23から剥がそうとする力が働く。
次に、DBR層22を形成するためのリフトオフ工程において、キャビティ層21がDBR層23から剥離し易い理由について説明する。リフトオフ工程は、予めホトレジストをパターニングし、所定の部分においてレジストを開口させる。その後、蒸着等により全面に膜を成膜する。そして、レジストを溶解させる溶液(例えばアセトンやレジスト剥離液等)に、その基板を浸漬しながら、超音波或いはよう動等の力を印加し、レジストを溶解させ、溶解するレジスト上にある膜を剥離する。これにより、レジストの開口部の部分のみに選択的に膜が形成される。このような工程において、キャビティ層21が島状であると、DBR層22を形成しようとしたときに、リフトオフの際のレジストの溶解や剥離による力、或いは超音波やよう動等の外力により、キャビティ層21がDBR層23から剥離してしまう。
以上により、キャビティ層21を一体的に形成して、隣り合うDBR層23,23間の領域にキャビティ層21の一部を入り込ませておくことは、キャビティ層21上にDBR層22を形成する際にキャビティ層21がDBR層23から剥離するような事態を回避する上で、極めて有効である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、光検出基板4は、一次元センサに限定されず、二次元センサであってもよい。そして、キャビティ層21の厚さは、二次元的に変化していてもよいし、また、ステップ状に変化していてもよい。また、DBR層22,23に代えて、ミラー層として、AL、Au、Ag等の単層の金属反射膜を適用してもよい。また、光学樹脂層11による接合に代えて、分光センサ1の外縁部における接合を適用してもよい。その場合には、スペーサによってギャップを保持しつつ、低融点ガラスや半田等によって接合することが可能である。なお、接合部に包囲された領域はエアギャップとしてもよいし、或いは当該領域に光学樹脂を充填してもよい。
1…分光センサ、3…光透過基板、4…光検出基板、5…光学フィルタ層、11…光学樹脂層、20A,20B,20C…干渉フィルタ部、21…キャビティ層、22…DBR層(第1のミラー層)、23…DBR層(第2のミラー層)。

Claims (4)

  1. キャビティ層並びに前記キャビティ層を介して対向する第1及び第2のミラー層を有し、入射位置に応じて決定された波長の光を透過させる複数の干渉フィルタ部と、
    前記第1のミラー層側に配置され、前記干渉フィルタ部に入射する光を透過させる光透過基板と、
    前記第2のミラー層側に配置され、前記干渉フィルタ部を透過した光を検出する光検出基板と、を備え、
    前記第1のミラー層は、前記干渉フィルタ部ごとに分離されており、
    前記第2のミラー層は、前記干渉フィルタ部ごとに分離されており、
    前記キャビティ層は、前記干渉フィルタ部のそれぞれに渡って一体的に形成され、隣り合う前記第2のミラー層間の領域には、前記キャビティ層の一部が入り込んでおり、
    前記キャビティ層の厚さは、対向する前記第1及び前記第2のミラー層間において変化しており、前記キャビティ層において前記第1のミラー層が形成された面には、隣り合う前記第1のミラー層間の領域に位置する段差が生じていることを特徴とする分光センサ。
  2. り合う前記第1のミラー層間の領域には、前記第1のミラー層上に前記光透過基板を接合するための光学樹脂層が入り込んでいることを特徴とする請求項1記載の分光センサ。
  3. 前記第1のミラー層と対向するように前記光透過基板上に形成され、前記干渉フィルタ部に入射させるための所定の波長範囲の光を透過させる光学フィルタ層をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の分光センサ。
  4. 前記段差は、前記キャビティ層の一部が入り込んでいる前記第2のミラー層間の領域と対向していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の分光センサ。
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