JP5706918B2 - 走行ボード用シャフト装置及び走行ボード - Google Patents

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Description

本発明は、スケートボード,キックボード(K・B),マウンテンボード、グラスボード等のライダーが乗るデッキの裏面に前輪部及び後輪部を備えた走行ボードに装着され、デッキのノーズ側にライダーにより把持可能な棒状のシャフトを備えた走行ボード用シャフト装置及びこれを備えた走行ボードに関する。
従来、図11に示すように、走行ボードSaとしては、例えば、ノーズDa及びテールDbを有した板状のデッキDと、デッキDのノーズDa側の裏面に設けられた前輪部100と、デッキDのテールDb側の裏面に設けられた後輪部101と、デッキDのノーズDa側表面に取付部材104を介して立設され先端部がT字状のシャフト102有したシャフト装置103とを備えたものがある(例えば、特開2002−58777号公報(特許文献1),特表2012−500079号公報(特許文献2)等に掲載)。
この走行ボードSaを使用するときは、ライダーがデッキD上に乗り、シャフト装置103のシャフト102の先端部を右手,左手あるいは両手で把持し、ライダーの体重移動によりデッキDにかかる力を前後方向,左右方向で異ならせ走行させる。また、ジャンプを行うこともできる。特に、走行の際、重心を左右に移すことでデッキDを自在に撓ませ、スラローム走行(蛇行)を行うことができる。この場合、手によってシャフト102の先端部に力をかけてデッキDを変形させることができるので、スラローム走行を容易に行うことができる。また、シャフト102の先端部を把持できるのでバランスをとりやすくなっている。
特開2002−58777号公報 特表2012−500079号公報
しかしながら、上記従来の走行ボードSaにおいては、シャフト装置103のシャフト102を把持して操作するので、バランスをとり易いという長所はあるものの、シャフト102はデッキDに固定された剛性のある棒状体なので、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができにくく、特に、握り手側が大きく振れず、体のひねりが小さくなってしまい、そのため、サーフィンボードに乗るような本来の乗り方ができにくいという欠点があった。
詳しくは、図12に示すように、サーフィンにおいて、旋回の際には、サーフィンボードBが旋回(図中R2方向)する前に、ライダーの上半身、特に、両腕(手)を広げてバランスを取りながらこの両腕(手)を先行させて旋回(図中R1方向)させる先行動作を行う。ところが、このようなサーフィンにおける両腕(手)の先行動作を上記従来の走行ボードSaで行おうとしても、シャフト装置103のシャフト102はデッキDに直立に固定されているので、これを把持して行うことができないのである。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、シャフトを把持して安定性を確保する機能を確保しつつ、体を大きく振って体重移動を大きく取って走行させることができ、しかも、デッキの旋回に先立つ両腕(手)の先行動作を行うことができるようにした走行ボード用シャフト装置及びこれを装着した走行ボードを提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の走行ボード用シャフト装置は、ノーズ及びテールを有した板状のデッキと、該デッキのノーズ側の裏面に設けられた前輪部と、上記デッキのテール側の裏面に設けられた後輪部とを備えた走行ボードに装着され、上記デッキのノーズ側に基端部が支持され先端部側がライダーにより把持可能な棒状のシャフトを備えた走行ボード用シャフト装置において、上記シャフトの基端部を支点として該シャフトを傾動可能にするとともに旋回可能にした構成としている。
本発明のシャフト装置は、走行ボードの製造時に予め装着され、あるいは、既製の走行ボードのデッキに後付けで装着される。これにより、このシャフト装置を装着した走行ボードを使用するときは、ライダーがデッキ上に乗り、シャフトの先端部側を右手,左手あるいは両手で把持し、ライダーの体重移動によりデッキにかかる力を前後方向,左右方向で異ならせて走行させる。また、ジャンプを行うこともできる。この場合、体を大きく振って体重移動を大きく取っても、シャフトが傾動可能且つ旋回可能なので、この体の動きに追従することができる。特に、握り手側を大きく振って体のひねりを大きくすることができるようになる。即ち、シャフトは傾動及び旋回するので、手によってシャフトに力をかけてデッキを変形させることはできにくく、そのため、主に体の動きによってスラローム走行を行うようになり、従来に比較して、サーフィンボードに乗るような本来の乗り方ができるようになる。
詳しくは、上述もしたように、サーフィンにおいて、旋回の際には、サーフィンボードが旋回する前に、ライダーの上半身、特に、両腕(手)を広げてバランスを取りながらこの両腕(手)を先行させて旋回させる先行動作を行うが、本発明によれば、シャフトは傾動及び旋回するので、このような両腕(手)の先行動作を思う存分に行うことができ、サーフィンボードに乗るような動作を楽しむことができるのである。また、シャフトの先端部側を把持するので、バランスをとりやすく、安定が図られる。
そして、必要に応じ、上記シャフトを起立方向に付勢する付勢手段を設けた構成としている。シャフトを例えばユニバーサルジョイント等でデッキに設けて単に傾動可能且つ旋回可能にすることもできるが、起立方向に付勢する付勢手段を設けることにより、ライダーがシャフトを把持することによりライダーが支えるシャフトの荷重を可能な限り軽減することができるので、操作性が向上させられる。
また、必要に応じ、上記シャフトを、起立時に上記デッキの面方向に垂直な垂直軸に対して前傾させた構成としている。手が前側に伸びるようにシャフトを把持するので、手の旋回が大きくなり、より一層、操作性が向上させられる。
この場合、必要に応じ、上記付勢手段の付勢力を、ライダーの操作による力により、上記デッキの面方向に対して上記シャフトの先端の傾動角度θが、20°以下になるまで傾動できるように設定した構成としている。望ましくは、10°以下である。
ライダーの操作による力によるモーメントがシャフトにかからないときは、シャフトは起立しており、ライダーの操作による力によるモーメントがシャフトに所定以上かかると、シャフトは傾動を始める。シャフトの長さや、ライダーの体重,遠心力等の種々の要素にもよるが、あまりに付勢力が強すぎて、ライダーの力をどんなに出しても20°以下に傾動しないものは好ましくない。
また、必要に応じ、上記付勢手段を、上記シャフトの基端部を構成し下端側が上記デッキに固定される弾性部材で構成している。弾性部材としては、ゴム等の樹脂,板バネやコイルスプリング等のバネ部材等が挙げられる。簡易な材料を用いて構造を簡単にして実現できる。
また、必要に応じ、上記シャフト自体を付勢手段としても構成される弾性部材で構成している。全体を、カーボンファイバー,コイルスプリングで構成する等が挙げられる。簡易な材料を用いて構造を簡単にして実現できる。
更に、必要に応じ、上記デッキに取り付けられ上記シャフトの基端部を保持するベースを設け、該ベースを上記デッキに対して着脱可能にした構成としている。これにより、ベースを着脱可能にしたので、デッキに取り付け易くなり、特に、既製の走行ボードのデッキに対して後付けで取り付けが容易になる。そのため、シャフト装置を単体で流通させ、汎用性を向上させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記シャフトの基端部を上記ベースに対して着脱可能にした構成としている。これにより、シャフトをベースから外すことができるので、例えば、走行ボードの搬送時に、コンパクトにして持ち運びができ便利になる。また、シャフトを使わないで走行を楽しむ場合に、邪魔になるシャフトがなくなるので、走行させ易くなる。
また、必要に応じ、上記シャフトを、シャフト本体と、該シャフト本体に連設される弾性部材とを備えて構成し、上記デッキに固定され弾性部材の下端側を保持する一方保持部を有したベースを設け、上記シャフト本体の下端に上記弾性部材の上端側を保持する他方保持部を設け、上記ベースを上記デッキに対して着脱可能にするとともに、上記弾性部材の下端側を上記ベースの一方保持部に対して着脱可能にした構成としている。構造を簡単にすることができる。
この場合、必要に応じ、上記弾性部材の下端側に係合部を設け、上記ベースの一方保持部に、上記係合部が係合し上記シャフトをその起立時に該シャフトの基端部を通りデッキの面方向Qaに垂直な垂直軸Qbに対して前側に角度αだけ前傾するように保持する被係合部を設け、上記係合部と被係合部との係合を解除可能にロックするロック部材を設けた構成としている。係合部と被係合部との係脱により、シャフトの取付け取外しを行うことができるので、作業性を向上させることができる。
より具体的には、必要に応じ、上記弾性部材を、円柱状の軸部と、該軸部の下端部に設けられた係合部とで構成し、
上記係合部を、上記軸部に連設される鍔部と、該鍔部に対して所定間隔離間して設けられる挾持板と、該鍔部及び挾持板を後側で連設しその幅が鍔部及び挾持板の幅よりも小さく形成された接合体とを備えて構成し、
上記ベースを、上面が上記デッキの前側に向けて下がる傾斜面に形成された板状のベース本体と、該ベース本体の上面に取り付けられ上記弾性部材の下端側の係合部を保持する一方保持部とを備えて構成し、
上記被係合部を、楕円状の板体と、該板体に一体成形され上記ベース本体の上面に取り付けられる脚体とを備えて構成し、該脚体の後側の板体の下部に、上記係合部の挾持板が挿入される凹所を形成し、該凹所の上側の板体に、該係合部の接合体が嵌合する凹部を形成し、
上記係合部の挾持板を上記凹所に挿入し、該係合部の接合体を凹部に嵌合した状態で、上記鍔部及び挾持板の前側と左右の部分で、上記板体に形成した凹部の開口縁部を挾持して、上記被係合部が係合部を保持するようにしている。
また、必要に応じ、上記ロック部材は、中央に上記弾性部材の軸部に遊嵌され上記鍔部に嵌合可能な孔部が形成され、上記係合部が被係合部に係合した状態で、該係合部及び一方保持部に冠着されるキャップ状に形成された構成としている。
また、必要に応じ、上記シャフトを伸縮可能にした構成としている。ライダーの体形や乗り方等に合わせてシャフトの長さを調整することができ、操作性を向上させることができる。
そしてまた、上記目的を達成するための本発明の走行ボードは、上記のシャフト装置が装着された構成にしている。上記と同様の作用,効果を奏する。
本発明によれば、走行ボードの使用時に、シャフトの先端部側を把持しながら体を大きく振って体重移動を大きく取っても、シャフトが傾動可能且つ旋回可能なので、この体の動きに追従することができる。特に、握り手側を大きく振って体のひねりを大きくすることができ、従来に比較して、サーフィンボードに乗るような本来の乗り方ができるようになる。即ち、サーフィンにおいて、旋回の際には、サーフィンボードが旋回する前に、ライダーの上半身、特に、両腕(手)を広げてバランスを取りながらこの両腕(手)を先行させて旋回させる先行動作を行うが、本発明によれば、シャフトは傾動及び旋回するので、このような両腕(手)の先行動作を思う存分に行うことができ、サーフィンボードに乗るような動作を楽しむことができるのである。また、シャフトの先端部側を把持するので、バランスをとりやすく、安定を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置を装着した走行ボードを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置を装着した走行ボードを示す裏面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置を装着した走行ボードを示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置を装着した走行ボードを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置のデッキへの取付け状態を示すとともに、シャフトとベースとの関係を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置のデッキへの取付け状態を示すとともに、シャフトのベースに対する取付け状態を示す要部斜視図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置のデッキへの取付け状態を示すとともに、のシャフトとベースとの関係を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置のデッキへの取付け状態を示すとともに、シャフトの構成及びベースに対する取付け状態を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボードを操作している状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る走行ボードの試験例に係る走行状態を示す図である。 従来の走行ボードの一例を示す斜視図である。 サーフィンにおけるライダーの上半身の動きを示す図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置及びこれを装着した走行ボードについて詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。
図1乃至図8に示すように、本発明の実施の形態に係る走行ボードSは、所謂スケートボードといわれるものであり、ノーズDa及びテールDbを有した板状のデッキDと、デッキDのノーズDa側の裏面であって平面状の前側取付面1に設けられ1つの前輪Waを有した前輪部10と、デッキDのテールDb側の裏面であって平面状の後側取付面2に設けられ2つの後輪Wbを有した後輪部20とを備えている。走行ボードSにおいては、デッキDのノーズDa側表面に、本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置Tが取り付けられる。走行ボード用シャフト装置Tは、デッキDのノーズDa側表面に基端部31が支持され先端部側がライダーにより把持可能な棒状のシャフト30と、デッキに取り付けられシャフト30の基端部31を保持するベース50とを備えている。
デッキDは、例えば、メイプル(楓)やマホガニーなどの比較的固い木材を使用して作成されている。
前輪部10は、図2に示すように、前側取付面1に取り付けられるベース部材11と、先端側に前輪Waをその回転軸3を中心に回転可能に支持し、基端部側がベース部材11に回動軸4を中心に回動可能に支持された支持部材12とを備えて構成されている。
後輪部20は、図2に示すように、車軸21両端にローラ状の後輪Wbを備え、車軸21を回転可能に保持する軸受管22を有し後側取付面2に固定される周知のトラック部材24を備えて構成されている。トラック部材24の取付位置は、ライダーの条件等により適宜設定される。
本発明の実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置Tにおいて、シャフト30は、図3及び図4に示すように、その基端部31を支点として傾動可能になっているとともに旋回可能になっている。また、このシャフト30を起立方向に付勢する付勢手段が設けられている。付勢手段は、シャフト30の基端部31を構成し下端側がデッキDに取付けられる弾性部材40で構成されている。詳しくは、図5乃至図8に示すように、シャフト30は、シャフト本体32と、シャフト本体32に連設される弾性部材40とを備えて構成されている。シャフト本体32は、例えばアルミ管で形成され、図8に示すように、基端杆32aと、先端に球状のウレタン製の頭部33を備えたグリップ杆32bとを備えている。
グリップ杆32bは基端杆32aに伸縮可能に挿通され、所望の位置でクリック機構34により解除可能にロックされる。クリック機構34は、グリップ杆32bの側部に出没可能に設けられるコマ35と、このコマ35を進出方向に付勢するスプリング36と、基端杆32aの長手方向に沿って所定間隔で設けられコマ35が進出して嵌合してロックする複数の嵌合孔37とを備えて構成されている。グリップ杆32aを軸線方向に押し込みあるいは引っ張ることによりコマ35を嵌合孔37の開口縁で押圧して没入させてロックを解除し、グリップ杆32bを伸縮移動可能にし、コマ35の嵌合孔37への嵌合時にグリップ杆32bの移動をロックする。ライダーの体形や乗り方等に合わせてシャフト30の長さを調整することができ、操作性を向上させることができる。
弾性部材40は、例えばウレタン製であり、図5乃至図8に示すように、シャフト本体32の内径より僅かに小径の円柱状の軸部41と、該軸部41の下端部に設けられた係合部42とで構成されている。係合部42は軸部41に連設される鍔部43と、鍔部43に対して所定間隔離間して設けられ、後述の被係合部60の板体61を鍔部43と共同して挾持する挾持板44と、鍔部43及び挾持板44を後側で連設し後述の被係合部60の凹部64に嵌合する接合体45とを備えて構成されている。接合体45の幅は、鍔部43及び挾持板44の幅よりも小さく形成され、鍔部43及び挾持板44の前側と左右の部分で、板体62に形成した凹部64の開口縁部65を挾持する。
ベース50は、図5乃至図8に示すように、デッキDに対して着脱可能に形成されている。詳しくは、ベース50は、プラスチック製の板状のベース本体51と、ベース本体51の上面に取り付けられ弾性部材40の下端側の係合部42を保持するプラスチック製の一方保持部52とを備えて構成されている。ベース本体51は、上面がデッキDの前側に向けて下がる傾斜面に形成された略矩形のブロック状のものであり、上下方向に軽量化のための貫通孔51aが一対形成されている。ベース本体51の4つのコーナー部には、ボルト挿通孔53が形成されている。前側のコーナー部のボルト挿通孔53は、左右夫々、長手方向に沿って一対設けられており、何れか、あるいは、両方が選択される。そして、ベース本体51は、図7及び図8に示すように、デッキDの裏面に設けた前輪部10のベース部材11と共に、ボルト54及びナット55の複数の組(実施の形態では4つの組)によって、デッキDに固定されている。
一方保持部52は、図5乃至図8に示すように、上記係合部42が係合する被係合部60を備えている。被係合部60は、楕円状の板体61と板体61に一体成形された脚体62とを備えており、脚体62をボルト68でベース本体51に止着することによりベース本体51の上面に取り付けられている。被係合部60において、脚体62の後側の板体61の下部には、上記係合部42の挾持板44が挿入される凹所63が形成されている。また、凹所63の上側の板体61には、上記係合部42の接合体45が嵌合する凹部64が形成されている。
これにより、係合部42の挾持板44が凹所63に挿入され、係合部42の接合体45が凹部64に嵌合した状態で、鍔部43及び挾持板44の前側と左右の部分で、板体61に形成した凹部64の開口縁部65が挾持されるようにして、被係合部60は係合部42を保持する。また、一方保持部52には、係合部42と被係合部60との係合を解除可能にロックするロック部材66が設けられている。このロック部材66は、係合部42が被係合部60に係合した状態で、係合部42及び一方保持部52に冠着されるキャップ状に形成されており、その中央に、弾性部材40の軸部41に遊嵌され、鍔部43に嵌合可能な孔部67が形成されている。そして、係合部42が被係合部60に係合した状態では、図1及び図3に示すように、シャフト30は、シャフト30の基端部31を通りデッキDの面方向Qaに垂直な垂直軸Qbに対して、前側に角度αだけ前傾する。手が前側に伸びるようにシャフト30を把持するので、手の旋回が大きくなり、操作性が良くなる。
また、シャフト本体32の基端杆32aの下端には、弾性部材40の軸部41を保持する他方保持部70が設けられている。他方保持部70は、管状部71と、この管状部71及び軸部41の上端側に貫通して設けられた挿通孔72に挿通されるボルト73と、ボルト73に捩じ込まれるナット74とを備えている。弾性部材40は、このボルト73及びナット74によって管状部71から抜け止めされて保持されている。
そして、図3及び図4に示すように、弾性部材40によって、シャフト30は、その基端部31を支点として傾動可能になっているとともに旋回可能になっている。付勢手段としての弾性部材40の付勢力は、ライダーの操作による力により、デッキDの面方向Qaに対してシャフト30の先端(頭部33)の傾動角度θが、20°以下になるまで傾動できるように設定されている。望ましくは、10°以下である。
ライダーの操作による力によるモーメントがシャフト30にかからないときは、シャフト30は起立しており、ライダーの操作による力によるモーメントがシャフト30に所定以上かかると、シャフト30は傾動を始める。シャフト30の長さや、ライダーの体重,遠心力等の種々の要素にもよるが、あまりに付勢力が強すぎて、ライダーの力をどんなに出しても20°以下に傾動しないものは好ましくない。
従って、実施の形態に係る走行ボード用シャフト装置Tは、走行ボードSの製造時に予め装着され、あるいは、既製の走行ボードに後付けで装着される。この実施の形態に係るシャフト装置Tを組み立てるときは、先ず、図5及び図7に示すように、デッキDにシャフト装置Tのベース50をボルト54及びナット55により取り付け、それから、図6及び図8に示すように、シャフト30の弾性部材40の係合部42を、ベース50の一方保持部52の被係合部60に係合し、ロック部材66でロックする。この場合、ベース50を着脱可能にしたので、デッキDに取り付け易くなり、特に、既製の走行ボードのデッキに対して後付けで取り付けが容易になる。そのため、シャフト装置Tを単体で流通させ、汎用性を向上させることができる。
そして、この実施の形態に係るシャフト装置Tが装着された実施の形態に係る走行ボードSを使用するときは、図9に示すように、ライダーがデッキD上に乗り、シャフト30のグリップ杆32bを右手,左手あるいは両手で把持し、ライダーの体重移動によりデッキDにかかる力を前後方向,左右方向で異ならせて走行させる。また、ジャンプを行うこともできる。この場合、前輪Waは回転軸3を中心に回転するので前進あるいは後進が可能になり、回動軸4を中心に回動するので方向転換が可能になる。
この場合、体を大きく振って体重移動を大きく取っても、シャフト30が傾動可能且つ旋回可能なので、この体の動きに追従することができる。特に、握り手側を大きく振って体のひねりを大きくすることができる。即ち、シャフト30は傾動及び旋回するので、手によってシャフト30に力をかけてデッキDを変形させることはできにくく、そのため、主に体の動きによってスラローム走行を行うようになり、従来に比較して、サーフィンボードに乗るような本来の乗り方ができるようになる。
詳しくは、図12に示すように、サーフィンにおいて、旋回の際には、サーフィンボードBが旋回(図中R2方向)する前に、ライダーの上半身、特に、両腕(手)を広げてバランスを取りながらこの両腕(手)を先行させて旋回(図中R1方向)させる先行動作を行うが、本走行ボードSによれば、シャフト30は傾動及び旋回するので、このような両腕(手)の先行動作を思う存分に行うことができ、サーフィンボードに乗るような動作を楽しむことができるのである。また、シャフト30のグリップ杆32bを把持するので、バランスをとりやすく、安定が図られる。
また、シャフト30を起立方向に付勢する付勢手段としての弾性部材40を設けたので、シャフト30を例えばユニバーサルジョイント等でデッキDに設けて単に傾動可能且つ旋回可能にすることもできるが、ライダーがシャフト30を把持することによりライダーが支えるシャフト30の荷重を可能な限り軽減することができるので、操作性が向上させられる。
また、走行ボードSを使用しないときは、ロック部材66を外し、係合部42の被係合部60に対する係合を解除して、シャフト30をベース50から外す。そのため、例えば、走行ボードSの搬送時に、コンパクトにして持ち運びができ便利になる。また、シャフト30を使わないで走行を楽しむ場合にも、同様に、シャフト30をベース50から外す。邪魔になるシャフトがなくなるので、走行させ易くなる。
<試験例>
次に、試験例を示す。図10に示すように、上記のように組み立てた走行ボードSを、シャフト30の角度θが、θ≦20°になるようにして、走行試験を行った、その結果、例えば、円周(s)=8.478m,半径(r)=1.35m,角速度(ω)=0.0523599rad/s,速度(v)=1.178442km/hの走行が得られ、上記のスラローム走行を行うことができることが確認できた。
尚、上記実施の形態において、付勢手段として、樹脂製の弾性部材40を選択したが必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、ゴム等の別の樹脂,板バネやコイルスプリング等のバネ部材等、どのようなものを選択しても良く、適宜変更して差し支えない。また、シャフト30自体を付勢手段としても構成される弾性部材で構成しても良い。例えば、シャフト30全体を、カーボンファイバー,コイルスプリングで構成する等が挙げられる。更に、上記実施の形態では、本発明をスケートボードに適用したが、キックボード(K・B),マウンテンボード、グラスボード等の他の走行ボードに適用してもよく適宜変更して差し支えない。また、車輪の数も上記の3輪に限定されず、2輪,4輪以上の数のものであって良いことは勿論である。
S 走行ボード
T シャフト装置
D デッキ
Da ノーズ
Db テール
Wa 前輪
Wb 後輪
1 前側取付面
2 後側取付面
3 回転軸
4 回動軸
10 前輪部
20 後輪部
30 シャフト
31 基端部
32 シャフト本体
32a 基端杆
32b グリップ杆
33 頭部
34 クリック機構
40 弾性部材
41 軸部
42 係合部
43 鍔部
44 挾持板
45 接合体
50 ベース
51 ベース本体
52 一方保持部
53 ボルト挿通孔
54 ボルト
55 ナット
60 被係合部
61 板体
62 脚体
63 凹所
64 凹部
65 開口縁部
66 ロック部材
70 他方保持部
Qa デッキDの面方向
θ 傾動角度

Claims (7)

  1. ノーズ及びテールを有した板状のデッキと、該デッキのノーズ側の裏面に設けられた前輪部と、上記デッキのテール側の裏面に設けられた後輪部とを備えた走行ボードに装着され、上記デッキのノーズ側に基端部が支持され先端部側がライダーにより把持可能な棒状のシャフトを備えた走行ボード用シャフト装置において、
    上記シャフトの基端部を支点として該シャフトを傾動可能にするとともに旋回可能にし、上記シャフトを起立方向に付勢する付勢手段を設け、上記シャフトを、起立時にデッキの面方向に垂直な垂直軸に対して前傾させ、上記付勢手段を、上記シャフトの基端部を構成し下端側が上記デッキに固定される弾性部材で構成し、上記デッキに取り付けられ上記シャフトの基端部を保持するベースを設け、該ベースを上記デッキに対して着脱可能にし、上記シャフトの基端部を上記ベースに対して着脱可能にした走行ボード用シャフト装置であって、
    上記シャフトを、シャフト本体と、該シャフト本体に連設される弾性部材とを備えて構成し、上記デッキに固定され弾性部材の下端側を保持する一方保持部を有したベースを設け、上記シャフト本体の下端に上記弾性部材の上端側を保持する他方保持部を設け、上記ベースを上記デッキに対して着脱可能にするとともに、上記弾性部材の下端側を上記ベースの一方保持部に対して着脱可能にし、
    上記弾性部材の下端側に係合部を設け、上記ベースの一方保持部に、上記係合部が係合し上記シャフトをその起立時に該シャフトの基端部を通りデッキの面方向Qaに垂直な垂直軸Qbに対して前側に角度αだけ前傾するように保持する被係合部を設け、上記係合部と被係合部との係合を解除可能にロックするロック部材を設けたことを特徴とする走行ボード用シャフト装置。
  2. 上記弾性部材を、円柱状の軸部と、該軸部の下端部に設けられた係合部とで構成し、
    上記係合部を、上記軸部に連設される鍔部と、該鍔部に対して所定間隔離間して設けられる挾持板と、該鍔部及び挾持板を後側で連設しその幅が鍔部及び挾持板の幅よりも小さく形成された接合体とを備えて構成し、
    上記ベースを、上面が上記デッキの前側に向けて下がる傾斜面に形成された板状のベース本体と、該ベース本体の上面に取り付けられ上記弾性部材の下端側の係合部を保持する一方保持部とを備えて構成し、
    上記被係合部を、楕円状の板体と、該板体に一体成形され上記ベース本体の上面に取り付けられる脚体とを備えて構成し、該脚体の後側の板体の下部に、上記係合部の挾持板が挿入される凹所を形成し、該凹所の上側の板体に、該係合部の接合体が嵌合する凹部を形成し、
    上記係合部の挾持板を上記凹所に挿入し、該係合部の接合体を凹部に嵌合した状態で、上記鍔部及び挾持板の前側と左右の部分で、上記板体に形成した凹部の開口縁部を挾持して、上記被係合部が係合部を保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の走行ボード用シャフト装置。
  3. 上記ロック部材は、中央に上記弾性部材の軸部に遊嵌され上記鍔部に嵌合可能な孔部が形成され、上記係合部が被係合部に係合した状態で、該係合部及び一方保持部に冠着されるキャップ状に形成されたことを特徴とする請求項2記載の走行ボード用シャフト装置。
  4. 上記付勢手段の付勢力を、ライダーの操作による力により、上記デッキの面方向に対して上記シャフトの先端の傾動角度θが、20°以下になるまで傾動できるように設定したことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の走行ボード用シャフト装置。
  5. 上記シャフト自体を付勢手段としても構成される弾性部材で構成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の走行ボード用シャフト装置。
  6. 上記シャフトを伸縮可能にしたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の走行ボード用シャフト装置。
  7. 上記請求項1乃至6何れかに記載の走行ボード用シャフト装置が装着されたことを特徴とする走行ボード。
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