JP2010063627A - スケーティング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人力による近距離移動手段としてのスケーティング装置には、2輪、または3輪のものがあるが、これまでのものは走行の安定性に難点があり、また、通勤にも利用可能なものとして、通勤靴をそのまま使用できて、電車内にも持ち込みのできる可搬性に優れた装置は未だ実用化されていない。
【解決手段】前輪を保持するデッキと、デッキに対しピボットを介して連結され、1輪または2輪の後輪を保持する後輪保持枠を備え、両足それぞれに、普段使用している靴を履いたままでデッキに足を固定し、一方の足を進行したい方向に向け、他方の足を斜め後方に蹴る。後輪保持枠がデッキに対し許容された範囲で折れ曲がることにより、蹴る方向は他方の足に直角な方向より斜め後方になり、蹴りやすくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、近距離の移動手段としての自転車に代わる人力の移動手段に関する。
既存の人力の移動手段としてはローラースケートが代表的であり、これらはもっぱら遊具として利用されていた。それらの中でも多少とも移動手段として利用できそうな従来例としては、特許文献1や特許文献2が挙げられる。しかし、いずれの手段も、可搬性や操縦性の工夫が不足している。
本発明は近距離の移動手段としてのスケーティング駆動による2輪、または3輪の移動手段を提供するものである。従来の類似品としては多様なローラースケート、スケートボードなどがあった。しかし、これらは、汎用的移動手段として、以下のような問題点があった。
(1)ローラーの車輪の径が小さく、路面の不規則な凹凸に敏感であり、そのためこのような場所で不安定であった。
(2)安定性を考慮したインライン型のローラースケートは特殊な靴と一体となっており、徒歩、電車、自転車などの他の移動手段と組み合わせるためには、靴を履き替える必要があり、不便であった。
実公平07−007989号公報 特表2002−500083号公報
本発明は上記のような問題点に鑑み、路面の状況に対して安定な装置を提供すること、および通常使用する靴等の履き物を履き替えずに使用できることのできる装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明では、前輪と後輪を有するスケーティング装置において、1つの足を乗せるための固定具を有するデッキと、該デッキに対しピボットを介して接続され、該デッキに対して揺動可能な後輪保持枠とを有し、該後輪保持枠は前記デッキに対して中立位置を保つ弾性部材を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のスケーティング装置において、前記車輪の直径は20cm以上60cm以下であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のスケーティング装置において、携帯搬送のために折りたたみが可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のスケーティング装置において、前輪を1個、後輪を2個とし、前記デッキと後輪保持枠を連結するピボットは、前輪の車軸が、水平面からの傾斜が可能になるよう構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のスケーティング装置において、前記ピボットの接続軸は前記車輪保持枠に固定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のスケーティング装置において、前記後輪保持枠は、該後輪保持枠に固定された突起部が前記デッキに設けられた前記弾性部材によって前記デッキに対して中立を維持されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項4ないし6のいずれか1つに記載のスケーティング装置において、2つの後輪は接地部分の間隔よりも、上端部分の間隔の方が狭くなっていることを特徴とする。
本発明によれば、凹凸や段差のある路面においても安定的に走ることができ、電車通勤などでも、通勤靴のまま使用し、折り畳んで電車にそのまま携帯して乗ることができるスケーティング装置を提供することができる。
図1は本発明のスケーティング装置の概要図である。同図(a)は足に装着した状態を示す側面図、同図(b)は後輪が1輪の場合の平面図、同図(c)は後輪が2輪の場合の平面図をそれぞれ示す。
同図において符号101は前輪、105は前輪の車軸、106は後輪の車軸、110、112は後輪、115は後輪保持枠、120はピボットボックス、121は弾性部材、122はピボット、200はデッキ、300はかかと固定具、301はベルト、302はつま先固定具をそれぞれ示す。
同図は左足用のユニットを示しており、使用時は左右の両足にそれぞれユニットを装着する。左右用を形状で分けても良いが、全く同形にして左右兼用にすれば扱いやすくなる。
本発明は従来の問題点を克服するもので、そのために、路面の凹凸を吸収できる大径の車輪101を利用する。その代表的な直径は、概略20cm〜60cmであることが望ましいが、もちろん利用者のスキルや利用場面によってこの値は若干変動する。同時に本スケーティングサイクルの足を設置するためのデッキ200の高さは、前後の車輪の車軸105と106を結ぶ水平線以下とし、かつ、デッキ上には足を軽く固定する装着具としてかかと固定具300、ベルト301、つま先固定具302を有する。これによって、通常の運動靴や通勤靴でも利用が可能となる。
本発明は他の移動手段との併用も考慮しており、そのためには容易に携帯できる必要がある。つまり、電車やバスに容易に持ち込め、あるいは、肩や背に担ぐことが容易でなければならない。つまり、軽量かつ小型であることも要件であり、そのためには、車輪の大きさもおのずから制限が出てくる。
本発明による駆動は人力によるキックを主要な手段とする。キックする力が前進力に変換しやすいよう、後輪は若干方向が変化する。つまり斜め後ろに蹴ると後輪の進行方向が外向きに曲がり、これによって前進方向の推進力を得る。この動作を便宜上尻振りと呼ぶ。その後は弾性力で自己復元する。これを実現するための機構がピボット機構(保持枠回動機構)であり、同図の例では車輪を保持する後輪保持枠115と、ピボット(回転軸)122とこれの回動の復元力を与える弾性部材(バネ)121から構成される。また、この後輪のピボット機構は本スケーティングサイクルの方向制御と操縦者の重心制御にも有効である。
以下、図を参照しながらそのスケーティングサイクルの構成を説明する。
本発明の基本構成は同図(b)で示す2輪構成である。以下この基本構成を用いて説明をするが、変形構成として後輪が2輪の合計3輪構成も作れるので、3輪構成に特徴的な部分については別途説明する。
105は前輪の車軸、106は後輪の車軸である。200は、足を乗せて漕ぐためのデッキである。また、かかと固定具300とベルト301、およびつま先固定具302は靴を固定するための靴保持具であり、かかと固定具300はデッキ200に固定され、足の左右への傾き、および、かかとを外側に蹴ったときの動きをデッキに伝える役目もする。つま先固定具302は靴のつま先をデッキ200に固定するための留め具であり、後述のような構成で足の大きさに合わせて前後に移動可能な構造となっている。
デッキ200は前後の車輪101、110の車軸105、106の位置よりも低く設定されており、これによって走行時の安定性を増している。後輪保持枠115は、後輪110を保持し、ピボット122と一緒に後輪110を尻振りさせる。この尻振りによって斜め後ろに蹴った力が推進力となってスケーティングサイクルを前進させる。また、ピボット機構によって方向制御を容易にし、同時に本装置の利用者のバランス確保を容易にする。
弾性部材121は、ピボット機構に復元力を持たせるためのバネであり、このバネの強さは、図示しない調整機構により、目的や上達度に依存して弾性係数を調整可能とする。通常、足のキック力というのは非常に大きいので、バネの復元力は強くしておく。そうすることで、走行中の路面の凹凸等で簡単に尻振りが生じないようにして、安定的な走行を保証することができる。
前輪に対する後輪の最大角度変化(尻振り角度と呼ぶ)をθとすると、θの大きさによって得られるキック力が異なる。同様にデッキと後輪保持枠の長さの比によっても得られるキック力が異なる。
図2は前後の車輪の大きさを異ならせた変形例を示す図である。同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。
同図において符号103は大きくした前輪を示す。
同図では前輪103が後輪110に比べておよそ1.3倍の直径になっている、このようにすることで、段差部に対する乗り上がりも楽になる。前輪さえ、段差部に上がってしまえば、後輪を追従させるのは比較的容易であるため、後輪は小さいままに据え置いた方が軽量化のためには有利である。
図3は各部の詳細を説明するための図である。同図(a)は側面図、同図(b)は平面図、同図(c)は同図(b)のA−A断面図である。
図4はデッキ回動機構の部分拡大図である。同図(a)は側断面部分図、同図(b)は同部斜視図、同図(c)は(a)のA−A矢視、同図(d)は同3輪の特徴をそれぞれ示す図である。
図3において、符号126は弾性部材、303はつま先位置調整機構をそれぞれ示す。
なお、同図では、煩雑さを避けるため、かかと固定具300を図示省略している。
初めに、より簡易化したピボット機構の実施例を説明する。
後輪保持枠115のピボット機構を簡易化しており、後輪保持枠115はピボット122を中心に尻振り運動をすることができる。このときの復元力はデッキに設けた空洞部に固定された弾性部材126が担っている。後輪保持枠115の端部115aが弾性部材126の凹部にはめ込んであり、弾性部材126が端部115aの周囲を取り巻いている。装置の尻振り動作による外力が後輪保持枠115にかかると、後輪保持枠115の、ピボット122まわりの揺動に伴って端部115aが動こうとする力が働くが、弾性部材126に当接しているため自由には動けず、弾性部材126の弾性変形範囲内でのみ動くことが可能となる。外力が無くなれば、弾性部材126の弾性力によって、後輪保持枠115は元の状態に復元する。
これによって、より簡易な尻振り機構を実現できる。なお、上記の空洞部の大きさや、弾性部材126の硬さ等によって、尻振り角度θの範囲は変えることができる。ただし、この構成は比較的尻振り角度θを小さくしたい場合に適用すると良い。また、弾性部材126を後輪保持枠115側に付けて、デッキ側の空洞部に挿入するようにしても、同じ効果が得られる。
2輪構成の場合はデッキ200と後輪保持枠115の接触面は同図(c)に示すように常に平らであるが、3輪(後輪が2輪)の場合は状況によって異なる。通常の直進の場合は同図(c)に示すように、2輪の場合と同様であるが、進行方向が右または左に曲線を描いて進む場合は、後輪が2輪のため、後輪保持枠は水平(路面と平行)を保ち、傾くことがない代わり、前輪が進行する曲線の中心方向に傾く。したがって、同図(d)において、後輪保持枠115は水平を保ち、デッキ200は一方向に傾く。この傾きを許すためには、空洞部の大きさを大きめにしておくほかに、後述のように両デッキを連結する部材に工夫が要る。
図5はピボットまわりの実施形態を説明するための後輪保持枠の一部分解斜視図である。
同図において符号123は板バネを示す。
連結部材122bは、同図では分離して示してあるが、後輪保持枠115の穴122cに固定されている。デッキ側には図示しない空洞部が設けられており、3輪タイプの場合であれば、連結部材122bの頭部に形成された球体部が嵌合するよう構成されている。こうすることによって、両デッキが水平方向に関し相対的に傾いても、連結部材122bが傾きに対して抵抗になるようなことがない。2輪タイプであれば、両デッキの相対的な傾きがないので、頭部は円筒型でかまわない。
板バネ123も後輪保持枠115に固定されており、デッキ200との間のアソビを吸収して、ガタツキをなくし、安定的に走行できるようにしている。
次に、図3を参照して、つま先位置調整機構について説明する。
つま先固定具302は、デッキ200上で、つま先位置調整機構303により前後方向にスライドできるように構成されている。つま先位置調整機構303は本体がデッキ200に固定されており、スライド部分303aがつま先固定具302と共に移動可能になっている。
スライド部分303aはデッキ200に固設された固定爪と、デッキ200の幅方向に拡開習性を与えられた2個の揺動爪の組み合わせからなるラッチ機構303bと、解除部材303cとを有しており、つま先固定具302をかかと固定具300側に近づける方向に移動させるときは、揺動爪が逃げ方向に動いて抵抗とならず、つま先方向へ移動させようとすると、揺動爪が固定爪に噛み合って動かなくなる構成となっている。
つま先固定具302の先端部には解除部材303cが設けられており、解除部材303cを操作することによって、揺動爪が拡開習性に抗して閉じ、固定爪との接触が解除されることによりスライド部分303aが前後方向に自由に移動可能になる。
なお、スライド部分303aは、通常の使用に際して生ずる外力にはデッキ200から離れないように構成しておくが、想定外の異常な力が加わった場合は外れる構成にしておくと、身体の損傷を免れることができる。
ここで、尻振り機構の効果を詳しく説明する。
図6は右足を側方に蹴る場合に生ずる力のバランスを説明するための図である。同図(a)は静止状態を示す図、同図(b)は側方に蹴ったとき尻振り機構が働いた図、同図(c)はそれぞれの力点に働く力のベクトル図である。
同図において、符号BLは基準線、BL1は尻振り後の前輪の方向線、BL2は同後輪の方向線、Wは車輪、Cは車輪の接地点、Fは足、Pはピボット、V0はピボットにかかるキック力、Vは車輪にかかる分力、Viは蹴り出しの初期方向、Vi’は実際の蹴り出し方向、添字fは前側、rは後ろ側をそれぞれ示す。
前輪WfからピボットPまでの長さと、後輪WrからピボットPまでの長さの比をm:nとする。
同図(a)において、足Fを或る方向(この方向を基準線BLとする)に向けたとき、前輪Wfは接地点Cf、後輪Wrは接地点Crにて地面に接触しているとする。このとき、ピボットPは基準線BL上にある。ここで、足Fを基準線BLに対して直交する方向Vi方向に蹴ろうとする。
もし、尻振り機構がついていないスケーティング装置であったら、他方の足を一方の足と直交させて置いて、蹴り出した方向と直交する方向(Viと逆の方向)に動き出すことになる。このとき両方の足の開き角度βは90°になり、楽な姿勢とは言えない。
同図(b)において、この力を受けて、ピボットPは折れ曲がり、両接地点はほとんど動かないまま足Fと前輪Wfの向きが変化する。このときの前輪Wfの向いた方向線をBL1とし、同時に変化する後輪Wrの向いた方向線をBL2とする。尻振りの最大角度をθとしたとき、方向線BL1とBL2のなす角度がθとなる。
このままおなじVi方向に力をかけ続けると、それぞれの車輪のそれぞれの方向線に向かうベクトルが生じ、両者が等しくなるとは限らないので、足Fが前または後ろに動く力が働いてしまう。そこで足にかける蹴り出し方向を調節して前後に動き出さないように力の方向を加減すると、例えばVi’の方向が定まる。
同図(c)において、このVi’の方向に力V0のキック力を働かせた場合を考える。
この力はピボットPの位置にかかると考えられるので、各車輪にかかる力VfとVrはピボットからの距離(長さ)の逆比となり、Vf:Vrはn:mとなる。Vf、Vrは車輪の接地点にかかる力であり、それぞれの車輪の方向線に向いた力V1と、方向線に対して直交する方向に向いた力V2の2つの分力に分解できる。力V2は移動に寄与しない力である。V1は車輪を前後に移動させようとする力になる。ここで、前記の調整が働いていて、前後に動かない状況になっていることから、前輪Wfに対して方向線に沿ってピボットP方向に働く力Vf1と後輪Wrに対して方向線に沿って、ピボット方向に働く力Vr1が等しい大きさになっているはずである。
この結果、キック力V0の方向は、足Fの向いている方向線BL1に対し直交する方向RBL1に比べ、足Fに対し角度αだけ後方に向いている。この角度αを偏倚角と呼ぶ。
図7は尻振り機構が働いたときの両足の関係を示す図である。
同図において符号L0はスケータの進行方向、2つめの添字rは右足、l(leftの略)は左足を示す。
右足を前後に動かないように調節して後方にキックすると、左足はV0と逆の方向L0に向けたとき最も効率よく直進できる。このとき、右足と左足の開き角度βは、90°−αとなり。αが大きいほど、両足の開き角度βは小さくなり、楽な姿勢で走ることができる。
左右の足を交互にキックして連続的に走る場合は、キックした方の足を、直進している方の足に対し、前記βにほぼ対応する角度で接地させて、直進していた方の足を側方にキックすることで、ジグザグに進行することができる。
同図において、足にかかる重心の位置が基準線BLから外れると、外れた方向へ倒れるようなモーメントが働く。同図では、右足が外側に倒れるような力が働く。そのままでは不安定になるので、右足を内側に傾けて重心が基準線BL上にくるように調整すれば倒れなくなる。
図8は長さ比と振り角に対応するα、βの算出方法を示す図である。
同図において、δはベクトルV0と後輪の向いている方向とのなす角、γはδの余角である。
ベクトルV0はベクトルVfとベクトルVrの合成で得られたものであるが、ベクトルVfとベクトルVrは絶対値が異なっていても方向は一致している。そこで、ベクトルVfとベクトルVrの着力点を一致させると両ベクトルは大きさ以外は完全に重なる。ベクトルVfとベクトルVrの分力を示すvf1、vf2とvr1、vr2も共に、ベクトルVf、ベクトルVr同様平行移動させる。ただし、vf1=vr1の関係がある。この値を単にv1と記載する。
ここで、VfとVrの大きさが一致するように各ベクトルの大きさを調整する。調整の仕方は種々考えられるが、ここではVfよりVrの方が大きいので、小さい方のVfを所定の比率で大きくしてVrに一致させる。同じ比率でvf1もvf2も拡大する。このときの拡大率は、デッキと後輪保持部材の長さ比であるm:nから定まるm/nとなる。
それぞれの角度の関係式を求めると。
α+β=90° ・・・(1)
γ+δ=90° ・・・(2)
β+δ+θ=180° ・・・(3)
ベクトルv1に関する関係式
(m/n)・v1=V0sinα=V0cosβ ・・・(4)
v1=V0sinγ=V0cosδ=V0cos(180°−β−θ)
・・・(5)
=−V0cos(β+θ)
v1を消去して、m/n=kとおくと
V0cosβ=−kV0cos(β+θ)
cosβ=−k(cosβcosθ−sinβsinθ)
=−k{cosβcosθ−√(1−cosβ)sinθ}
cosβ=xと置いて、両辺を2乗してxについて解く。
(kcosθ+1)x=k√(1−x)sinθ
{(kcosθ+1)x}=k(1−x)sinθ
=ksinθ/{(kcosθ+1)+ksinθ}
x=√〔ksinθ/{(kcosθ+1)+ksinθ}〕
よって、
β=cos−1
図9ないし図11はデッキと後輪保持枠の長さ比および尻振り角度θの違いによる偏倚角αの大きさを示す図である。
図9は角度θ=10°の場合の図、図10は角度θ=20°の場合の図、図11は角度θ=30°の場合の図である。各図において(a)は後輪保持枠:デッキの長さ比がn:m=2:3の場合の図、(b)はn:m=1:2の場合の図、(c)はn:m=1:3の場合の図である。各図は同じキック力を得る場合の図として示してあるが、キック力の大きさと角度の大きさは無関係なので、図面上キック力をいくらに設定してもかまわない。
これらの図から、長さ比の偏倚角αに対する影響は比較的小さく、尻振り角θの偏倚角αに対する影響が非常に大きいことが分かる。前記の計算式により、各パラメータと偏倚角αおよびβをまとめると表1のようになる。
なお、表には割愛したが、m:n=1:1の場合、m=nであり、m/n=1であるから、上記(4)、(5)式よりα=γの関係が得られる。この関係を(1)〜(3)式に代入するとθ=2αという関係が得られる。したがって、偏倚角αは尻振り角θの半分になる。
Figure 2010063627
図9ないし11ではデッキに乗っている足の大きさを示していないが、両車輪の接地点を結ぶ基準線BLに対し、足にかかる重心の位置がずれると前述のように倒れやすくなる。これを防ぐため足を傾ける場合、基準線BLからのずれ量が大きいと、傾け角も大きくしなければならない。この理由から尻振り角度はあまり大きくはできないことが分かる。また、同じ尻振り角度の場合は、デッキと後輪保持枠の長さ比において、後輪支持枠の方が小さい方が足と基準線BLのずれ量が大きくならないので好都合である。
図12は3輪タイプの安定性向上を図った構成を示す図である。同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は後方から見た後輪部だけの図である。
同図において符号111a、111bはそれぞれ車軸の傾きを示す。符号113は車軸を囲むように設けた弾性体である。
本構成の両デッキ連結部は図1に示した連結機構を採用している。
3輪タイプの後輪2輪の車軸を水平にせず、車軸の向き111a、111bを互いの内側が地面に近づくように傾け、対称的に構成している。こうすることで、車軸と車輪に僅かなアソビがあっても、デッキ200を介して後輪保持枠115に鉛直方向の荷重(体重)がかかるので、アソビが一方向に抑えられ、ふらつきの原因が除去され、安定した走行ができる。弾性体113は前輪と後輪の相対的な傾きを吸収する目的で設けてある。したがって、この構成の場合には、ピボット部における相対的傾きの吸収機構を省略することもできる。
図13は図11の構成の後輪保持部変形例を示す図である。
図12と異なる点は、デッキの高さを十分低くするために、車軸111の折り曲げを大きくしてある点である。車軸111は中間部が後輪保持枠115に固定されており、ふらつかないように構成されている。それぞれの車輪の車軸方向111’は図12と同様に傾斜しており、車輪間の中央部で交叉している。
本構成の両デッキ連結部は図3に示した連結機構を採用している。
その他の構成はこれまで述べてきた構成を採用しうるので詳細は省略する。
図14は本発明の装置を折り畳んでバッグに収納した状態を示す透視図である。
同図において符号400はバッグ、401、402は手提げをそれぞれ示す。
手提げ401、402は両方あっても、片方のみでもかまわない。いずれにしても、装置を収納したとき、縦位置で持つにしろ、横位置で持つにしろ、重心の真上になるような位置に着けるのが好ましい。
折りたたみ方法には種々変形が考えられるので、特定の折りたたみ方法は図示していないが、ピボット部分を利用して折りたたむのが最も構成が簡単で済む。
本発明のスケーティング装置の概要図である。 前後の車輪の大きさを異ならせた変形例を示す図である。 各部の詳細を説明するための図である。 デッキ回動機構の部分拡大図である。 ピボットまわりの実施形態を説明するための後輪保持枠の一部分解斜視図である。 右足を側方に蹴る場合に生ずる力のバランスを説明するための図である。 尻振り機構が働いたときの両足の関係を示す図である。 長さ比と振り角に対応するα、βの算出方法を示す図である。 デッキと後輪保持枠の長さ比および尻振り角度θの違いによる偏倚角αの大きさを示す図である。 デッキと後輪保持枠の長さ比および尻振り角度θの違いによる偏倚角αの大きさを示す図である。 デッキと後輪保持枠の長さ比および尻振り角度θの違いによる偏倚角αの大きさを示す図である。 3輪タイプの安定性向上を図った構成を示す図である。 図11の構成の後輪保持部変形例を示す図である。 本発明の装置を折り畳んでバッグに収納した状態を示す透視図である。
符号の説明
101 前輪
103 大きくした前輪
105 前輪の車軸
106 後輪の車軸
110 後輪
111 車軸の傾き
112 後輪
115 後輪保持枠
113 弾性体
120 ピボットボックス
121 弾性部材
122 ピボット
123 板バネ
125 固定子
126 弾性部材
200 デッキ
300 かかと固定具
301 ベルト
302 つま先固定具
303 つま先位置調整機構
400 バッグ
401 手提げ
402 手提げ

Claims (7)

  1. 前輪と後輪を有するスケーティング装置において、1つの足を乗せるための固定具を有するデッキと、該デッキに対しピボットを介して接続され、該デッキに対して揺動可能な後輪保持枠とを有し、該後輪保持枠は前記デッキに対して中立位置を保つ弾性部材を有することを特徴とするスケーティング装置。
  2. 請求項1に記載のスケーティング装置において、前記車輪の直径は20cm以上60cm以下であることを特徴とするスケーティング装置。
  3. 請求項1または2に記載のスケーティング装置において、携帯搬送のために折りたたみが可能であることを特徴とするスケーティング装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載のスケーティング装置において、前輪を1個、後輪を2個とし、前記デッキと後輪保持枠を連結するピボットは、前輪の車軸が、水平面からの傾斜が可能になるよう構成されていることを特徴とするスケーティング装置。
  5. 請求項4に記載のスケーティング装置において、前記ピボットの接続軸は前記後輪保持枠に固定されていることを特徴とするスケーティング装置。
  6. 請求項5に記載のスケーティング装置において、前記後輪保持枠は、該後輪保持枠に固定された突起部が前記デッキに設けられた前記弾性部材によって前記デッキに対して中立を維持されることを特徴とするスケーティング装置。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1つに記載のスケーティング装置において、2つの後輪は接地部分の間隔よりも、上端部分の間隔の方が狭くなっていることを特徴とするスケーティング装置。
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