JP5706555B2 - 有機el素子用化合物及び有機el素子 - Google Patents

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本発明は、有機EL素子用化合物及び有機EL素子に関する。
有機ELディスプレイ等の表示装置に用いられる有機EL素子は、例えば、ホール注入電極(陽極)と電子注入電極(陰極)との間に、発光性有機材料を含む発光層等の有機層を備えるものであり、この発光性有機化合物に上記電極から電界を印加することにより励起・発光させる素子である。
有機ELの発光性有機化合物としては、それ自身の発光能力は低いが成膜性の高い材料(ホスト材料)と、それ自身の発光能力は高いが単独では成膜できない材料(ドーパント材料)とを組み合わせて用いることが多い。そして、ホスト材料及びドーパント材料を使う場合には、有機EL素子の発光効率は発光性有機化合物全体に対するドーパント材料の濃度に依存し、一般に、ドーパント材料の濃度が大きいほど発光効率は向上する。
ドーパント材料としては、例えば、ベンゾジフルオランテン誘導体が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2003−238516号公報 国際公開第01/023497号パンフレット
しかしながら、従来のベンゾジフルオランテン誘導体をドーパント材料として用いた場合には、発光性有機化合物全体に対するドーパント材料の濃度を大きく(例えば質量濃度2%以上)すると、濃度消光の影響が大きくなる。よって、このようなドーパント材料を有機EL素子に用いたときに十分な発光効率を得ることができないという問題がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、発光性有機化合物全体に対するドーパント材料の濃度を大きく(例えば質量濃度2%以上)した場合にも、濃度消光の影響が小さく、有機EL素子に用いたときに十分な発光効率を得ることができる有機EL素子用化合物及びこの化合物を用いた有機EL素子を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、下記一般式(1)で表される化合物(ベンゾジフルオランテン誘導体)を有機EL素子に用いることにより、上記目的を達成できることを見出した。
Figure 0005706555
ここで、式(1)中、X,X,X,X,X,X,X,X,X,X10,X11,X12,X13,X14,X15,X16,X17及びX18(これらを一般にX基と称する。n=1〜18)は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、又は、置換基を有していてもよい複素環基を示す。
但し、X,X,X,X12,X13及びX17は、下記(i)及び(ii)のうち少なくともいずれかの条件を満たす。
(i)X及びX17は、それぞれ独立に、炭素数12〜20のアリール基である。
(ii)X,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、置換基を有していてもよいアリール基、又は、置換基を有していてもよい複素環基である。
このような有機EL素子用化合物をドーパント材料として用いた場合には、発光性有機化合物全体に対するドーパント材料の濃度を大きくした場合にも、濃度消光の影響が小さく、有機EL素子に用いたときに十分な発光効率を得ることができる。このような効果の生じる理由は必ずしも明らかでないが、一般式(1)で表される化合物がX,X,X12及びX13、又は、X及びX17として上記所定の基を有する点に少なくとも起因するものと考えられる。
有機EL素子の発光効率の更なる向上の観点から、本発明の有機EL素子用化合物は、上記式(1)中、X,X,X,X,X10,X11,X14及びX15が全て水素原子であることが好ましい。
また、本発明の有機EL素子用化合物は、上記(ii)の条件を満たす場合において、X及びX17がそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基であり、X,X,X12及びX13のうち少なくとも1つが、置換基を有していてもよいアリール基、又は、置換基を有していてもよい複素環基であることが好ましい。このような化合物は電気化学的安定性が高い。さらにこのような化合物を有機EL素子に用いた場合には、発光効率がさらに向上するとともに、良好な緑色発光を得ることができる。
また、本発明の有機EL素子用化合物は、上記式(1)中、X,X,X16及びX18が全て水素原子であることが好ましい。このような化合物は、合成が容易である点で優れている。
また、本発明の有機EL素子用化合物は、上記(ii)の条件を満たす場合において、X及びX17が全てフェニル基であり、X,X,X12及びX13のうち2つ又は4つが、置換基を有していてもよいアリール基であることが好ましい。さらに、本発明の有機EL素子用化合物は、下記式(2A),(2B)又は(2C)で表されるものであることが特に好ましい。このような化合物を有機EL素子に用いた場合には、発光効率がさらに向上するとともに、特に良好な緑色発光を得ることができる。
Figure 0005706555
Figure 0005706555
Figure 0005706555
本発明の有機EL素子は、互いに対向して配置されている2つの電極間に、1又は2以上の有機層を備える有機EL素子であって、有機層のうち少なくとも1層は、上述した有機EL素子用化合物を含む。これにより、十分な発光効率を得ることができる有機EL素子を提供することが可能となる。
本発明によれば、発光性有機化合物全体に対するドーパント材料の濃度を大きく(例えば質量濃度2%以上)した場合にも、濃度消光の影響が小さく、有機EL素子に用いたときに十分な発光効率を得ることができる有機EL素子用化合物及びこの化合物を用いた有機EL素子を提供することができる。さらに、本発明の有機EL素子用化合物は電気化学的安定性が高く、且つこの化合物を有機EL素子に用いた場合には、良好な緑色発光が得られる。
本発明の第1実施形態に係る有機EL素子を示す模式断面図である。 本発明の第2実施形態に係る有機EL素子を示す模式断面図である。 本発明の第3実施形態に係る有機EL素子を示す模式断面図である。 実施例2,3及び比較例1で得られた有機EL素子について、その発光波長を測定した結果を示す図である。
以下、場合により図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
(有機EL素子用化合物)
本発明の好適な実施形態に係る有機EL素子に用いられる化合物(有機EL素子用化合物)は、上記一般式(1)で表されるベンゾジフルオランテン誘導体(以下、場合により「化合物(1)」ともいう。)である。
一般式(1)中、X基(n=1〜18)において「置換基を有していてもよいアルキル基」の「アルキル基」部分は、直鎖状であっても分岐状であってもよく、その炭素数は1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が更に好ましい。好適なアルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基が挙げられ、特にメチル基が好ましい。なお、これらの「アルキル基」は、メトキシ基、エトキシ基などの置換基によって置換されていてもよい。
基(n=1〜18)はまた、「置換基を有していてもよいアリール基」であってもよい。この「アリール基」部分の具体例としては、以下の式(i−1)〜(i−18)で表される基が挙げられる。なお、これらの基は、さらにメチル基、エチル基、n−ブチル基、t−ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、t−ブチルオキシ基、シクロヘキシル基、N,N−ジフェニルフェニル基、N−フェニル−N−ナフチルフェニル基、N,N−ジナフチルフェニル基等の置換基によって置換されていてもよい。
Figure 0005706555
基(n=1〜18)はまた、「置換基を有していてもよいアラルキル基」であってもよい。この「アラルキル基」部分の具体例としては、ベンジル基、ナフチルメチル基が挙げられる。これらの基は、さらにメチル基、エチル基、メトキシ基、シクロヘキシル基等の置換基によって置換されていてもよい。
基(n=1〜18)はまた、「置換基を有していてもよいアルコキシ基」であってもよい。この「アルコキシ基」部分の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、tert−ブトキシ基が挙げられる。なお、これらの基は、メトキシ基、エトキシ基などの置換基によって置換されていてもよいが、置換基を有しないアルコキシ基も好適である。
基(n=1〜18)はまた、「置換基を有していてもよいアリールオキシ基」であってもよい。この「アリールオキシ基」部分の具体例としては、フェノキシ基、ナフチルオキシ基が挙げられる。これらの基は、さらにメチル基、エチル基、メトキシ基、シクロヘキシル基等の置換基によって置換されていてもよい。
基(n=1〜18)はまた、「置換基を有していてもよい複素環基」であってもよい。この「複素環基」部分の具体例としては、以下の式(ii−1)〜(ii−13)で表される基が挙げられる。これらの基は、さらにメチル基、エチル基、メトキシ基、シクロヘキシル基、ピリジル基、チエニル基等の置換基によって置換されていてもよい。
Figure 0005706555
上記(i)の条件において、X及びX17における「炭素数12〜20のアリール基」としては、例えば、上記式(i−4)〜(i−18)で表される基が挙げられる。このうち、濃度消光の防止効果を向上させることができる点で、式(i−4)で表される基又は式(i−8)で表される基が好ましい。
上記(ii)の条件において、X,X,X12及びX13における「置換基を有していてもよいアリール基」としては、例えば、上記式(i−1)〜(i−18)で表される基が挙げられる。このうち、濃度消光の防止効果を向上させることができる点で、式(i−1)〜(i−6)及び(i−8)〜(i−11)で表される基が好ましく、合成が容易である点で、式(i−1)で表される基が特に好ましい。上記(ii)の条件において、X,X,X12及びX13における「置換基を有していてもよい複素環基」としては、例えば、上記式(ii−1)〜(ii−13)で表される基が挙げられる。
また、上記(ii)の条件において、有機EL素子を製造する際の化合物(1)の蒸着を容易にできる点で、X,X,X12及びX13のうち2つが水素原子以外の基を有していることが好ましい。また、化合物(1)の電気化学的安定性を向上させることができる点で、X,X,X12及びX13のうち4つが水素原子以外の基を有していることが好ましい。
次に、上記一般式(1)で表される化合物の製造方法を、下記化合物(1a)を例にとって下記の反応式により説明する。
まず、アセナフテンキノンにメチルマグネシウムブロミドを作用させることにより、下記化合物(a)を得る。これを無水酢酸中、ベンゾキノンと反応させることにより、下記化合物(b)を得、これをさらに無水酢酸中、化合物(a)と反応させることにより、下記化合物(c)を得る。これに、アリールリチウム(d1)及び(d2)を作用させることで、下記化合物(e)を得、これに二塩化スズを作用させることにより、化合物(1a)が得られる。なお、下記の反応式で表される製造方法では、アリールリチウム(d1)及び(d2)が異なるものである場合には、X及びX17が異なる基となり、同一のものである場合には、XとX17とが同一の基となる。
Figure 0005706555
ここで、R基(n=1〜7,9〜16,18)として水素原子以外の特定の基を導入する方法としては、例えば、予めこのような基を備える化合物を原料として使用する方法や、R基(n=1〜7,9〜16,18)が水素原子である化合物を合成した後に、公知の反応によってこれらの基を導入する方法がある。
化合物(1)の具体例としては、下記一般式(2)におけるX,X,X,X,X,X12,X13,X16,X17及びX18の組み合わせがそれぞれ下記表1〜32に示された化合物番号(A−1)〜(A−11)、(B−1)〜(B−20)、(C−1)〜(C−20)、(D−1)〜(D−100)、(E−1)〜(E−16)、(F−1)〜(F−16)、(G−1)〜(G−16)、(H−1)〜(H−20)、(I−1)〜(I−20)、(J−1)〜(J−10)、(K−1)〜(K−10)、(L−1)〜(L−12)、(M−1)〜(M−12)、(N−1)〜(N−60)、(O−1)〜(O−8)、(P−1)〜(P−7)、(Q−1)〜(Q−7)、(R−1)〜(R−10)、(S−1)〜(S−10)、(T−1)〜(T−40)、(U−1)〜(U−60)の化合物が挙げられる。
これらの化合物のうち、濃度消光の防止効果に優れ、且つ有機EL素子を製造する際の化合物(1)の蒸着を容易にできる点で、化合物番号(C−1)〜(C−20)、(D−1)〜(D−100)、(G−1)〜(G−16)の化合物が好ましく、化合物番号(C−1)〜(C−20)、(G−1)〜(G−16)の化合物がより好ましく、化合物番号(C−1)〜(C−20)の化合物が特に好ましい。
また、これらの化合物のうち、濃度消光の防止効果に優れ、且つ化合物の電気化学的安定性を向上させることができる点で、化合物番号(M−1)〜(M−12)、(N−1)〜(N−60)、(Q−1)〜(Q−7)の化合物が好ましく、化合物番号(M−1)〜(M−12)の化合物が特に好ましい。
なお、表中、Meはメチル基、tBuはt−ブチル基、nBuはn−ブチル基をそれぞれ表す。
Figure 0005706555
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(有機EL素子)
図1は、本発明に係る有機EL素子の第1実施形態を示す模式断面図である。図1に示す有機EL素子100は、互いに対向して配置されている2つの電極(第1の電極1及び第2の電極2)により、発光層10が挟持された構造を有している。
図2は、本発明に係る有機EL素子の第2実施形態を示す模式断面図である。図2に示す有機EL素子200は、互いに対向して配置されている2つの電極(第1の電極1及び第2の電極2)により、ホール注入層14、ホール輸送層11、発光層10及び電子注入輸送層13が挟持された構造を有している。ホール注入層14、ホール輸送層11、発光層10及び電子注入輸送層13はいずれも有機層であり、第1の電極1側からこの順に積層されている。なお、電子注入輸送層13は無機層(金属層、金属化合物層等)とすることもできる(以下同様)。
図3は、本発明に係る有機EL素子の第3実施形態を示す模式断面図である。図3に示す有機EL素子300は、図2における有機EL素子200の発光層10が、第1の発光層10aと、第2発光層10bとに置き換わった構造を有している。
なお、第1〜第3実施形態において第1の電極1は基板4上に形成されているが、基板4側からの積層の順番を逆にしてもよい。つまり、第2実施形態の有機EL素子の場合は、基板4側から第2の電極2、電子注入輸送層13、発光層10、ホール輸送層11、ホール注入層14、第1の電極1の順で積層されてもよい。
また、本発明の有機EL素子用化合物は、上述したどの有機層に含まれていてもよいが、発光層に含まれていることが好ましい。
上記実施形態においては、第1の電極1及び第2の電極2がそれぞれホール注入電極(陽極)及び電子注入電極(陰極)として機能し、電源Pによる電界の印加により、第1の電極1からホール(正孔)が注入されるとともに、第2の電極2から電子が注入され、これらの再結合に基づいて発光層中の有機EL素子用化合物が発光する。
また、発光層10、電子注入輸送層13、ホール注入層14及びホール輸送層11の好適な厚さは、いずれも5〜200nmである。
(基板)
基板4としては、従来の有機EL素子が備えているものであれば、特に限定されることなく用いることができ、ガラス、石英等の非晶質基板、Si、GaAs、ZnSe、ZnS、GaP、InP等の結晶基板、Mo、Al、Pt、Ir、Au、Pd、SUS等の金属基板、プラスチック基板、フィルム基板等を用いることができる。また、結晶質又は非晶質のセラミック、金属、有機物等の薄膜を所定基板上に形成したものを用いてもよい。
基板4の側を光取出し側とする場合には、基板4としてガラスや石英等の透明基板を用いることが好ましく、特に、安価なガラスの透明基板を用いることが好ましい。透明基板には、発色光の調整のために、色フィルター膜や蛍光物質を含む色変換膜、あるいは誘電体反射膜等を設けてもよい。
(第1の電極)
第1の電極1はホール注入電極(陽極)として機能する。そのため、第1の電極1の材料としては、従来の有機EL素子が備えているものであれば、特に限定されることなく用いられるが、その第1の電極1に隣接する層に効率よく且つ均一に電界を印可できる材料が好ましい。
また、基板4の側を光取り出し側とする場合、有機EL素子の発光波長領域である波長400〜700nmにおける透過率、特にRGB各色の波長における第1の電極1の透過率は、50%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることが更に好ましい。第1の電極1の透過率が50%未満であると、発光層10からの発光が減衰されて画像表示に必要な輝度が得られにくくなる。
光透過率の比較的高い第1の電極1は、各種酸化物で構成される透明導電膜を用いて構成することができる。かかる材料としては、酸化インジウム(In)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)等が好ましく、中でも、ITOは、面内の比抵抗が均一な薄膜を容易に得ることができる点で特に好ましい。
第1の電極1の膜厚は、上述の光透過率を考慮して決定することが好ましい。例えば酸化物透明導電膜を用いる場合、その膜厚は、好ましくは10〜500nm、より好ましくは30〜300nmであることが好ましい。第1の電極1の膜厚が500nmを超えると、光透過率が不充分となると共に、基板4からの第1の電極1の剥離が発生する場合がある。また、膜厚の減少に伴い光透過性は向上するが、膜厚が10nm未満の場合、抵抗率が大きくなり有機EL素子の駆動電圧を上昇させる傾向にある。
(第2の電極)
第2の電極2は電子注入電極(陰極)として機能する。第2の電極2の材料としては、従来の有機EL素子が備えているものであれば、特に限定されることなく用いられるが、金属材料、有機金属錯体もしくは金属化合物等が挙げられ、発光層10へ効率的且つ確実に電子を注入できるように、仕事関数が比較的低い材料を用いると好ましく、また透明であってもよい。
第2の電極2を構成する金属材料の具体例としては、Li、Na、KもしくはCs等のアルカリ金属、Mg、Ca、SrもしくはBa等のアルカリ土類金属、あるいはAl(アルミニウム)が挙げられる。また、La、Ce、Sn、ZnもしくはZr等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属と特性が近い金属を用いることもできる。更には、上記金属材料の酸化物もしくはハロゲン化物を用いることもできる。更に、上記材料を含む混合物もしくは合金であってもよく、これらを複数積層してもよい。
第2の電極2の膜厚は、電子を均一に注入できる程度であればよく、0.1nm以上とすればよい。
なお、第2の電極2上には補助電極を設けてもよい。これにより、発光層10等への電子注入効率を向上させることができ、また、発光層10や電子注入輸送層13への水分又は有機溶媒の侵入を防止することができる。補助電極の材料としては、仕事関数及び電荷注入能力に関する制限がないため、一般的な金属を用いることができるが、導電率が高く取り扱いが容易な金属を用いることが好ましい。また、特に第2の電極2が有機材料を含む場合には、有機材料の種類や密着性等に応じて適宜選択することが好ましい。
補助電極に用いられる材料としては、Al、Ag、In、Ti、Cu、Au、Mo、W、Pt、Pd、Ni等が挙げられるが、中でもAl及びAg等の低抵抗の金属を用いると電子注入効率を更に高めることができる。また、TiN等の金属化合物を用いることにより一層高い封止性を得ることができる。これらの材料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。また、2種以上の金属を用いる場合は合金として用いてもよい。このような補助電極は、例えば、真空蒸着法等によって形成可能である。
(ホール注入層)
ホール注入層には、アリールアミン、フタロシアニン、ポリアニリン/有機酸、ポリチオフェン/ポリマー酸等を用いることができる。
(ホール輸送層)
ホール輸送層には、低分子材料、高分子材料のいずれのホール輸送性材料も使用可能である。ホール輸送性低分子材料としては、例えば、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体等が挙げられる。また、ホール輸送性高分子材料としては、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)、ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸共重合体(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/ポリスチレンスルホン酸共重合体(Pani/PSS)等が挙げられる。これらのホール輸送性材料は、1種を単独で用いてもよく、また、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(発光層)
発光層10には、上述した本発明の有機EL素子用化合物を構成材料として用いる。このような発光層10を備える有機EL素子によれば、十分に高い発光効率が得られる。
また、発光層の構成材料として、ホスト材料とドーパント材料を組み合わせて用いることが好ましく、本発明の有機EL素子用化合物は、ドーパント材料として用いられることが好ましい。発光層の構成材料全体に対する、本発明の有機EL素子用化合物の好適な含有量は、ホスト材料との組み合わせにより異なるが、0.1〜30%であることが好ましく、1〜10%であることがより好ましい。
また、ドーパント材料として、本発明の有機EL素子用化合物以外の化合物を含有していてもよい。その場合の発光層における本発明の有機EL素子用化合物以外のドーパント材料の好適な含有量は、ホスト材料とドーパント材料の組み合わせにより異なるが、0.1〜30%であることが好ましく、1〜10%であることがより好ましい。
ホスト材料としては、1,10−フェナントロリン誘導体、有機金属錯体化合物、ナフタレン、アントラセン、ナフタセン、ペリレン、ベンゾフルオランテン、ナフトフルオランテン等の芳香族炭化水素化合物及びそれらの誘導体、さらにはスチリルアミン若しくはテトラアリールジアミン誘導体等が好ましい。
本発明の有機EL素子用化合物以外のドーパント材料としては、有機金属錯体化合物、ナフタレン、アントラセン、ナフタセン、ペリレン、ベンゾフルオランテン、ナフトフルオランテン等の芳香族炭化水素化合物及びそれらの誘導体、さらにはスチリルアミン若しくはテトラアリールジアミン誘導体、あるいはキナクリドン、クマリン、4−(ジ−シアノメチレン)−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン(DCM)及びそれらの誘導体が好ましい。
(電子注入輸送層)
電子注入輸送層13の構成材料は、従来の有機EL素子において電子注入輸送層に用いられているものであれば特に限定されることはなく、リチウム等のアルカリ金属、フッ化リチウム、酸化リチウム等を用いることができる。この電子注入輸送層13を備えることにより、有機EL素子は、第2の電極(電子注入電極)2からの電子の注入を容易にし、電子を安定に輸送し、更には発光層10からのホールの移動を妨げる機能を有するものとなる。それにより、有機EL素子の発光効率が向上するとともに駆動電圧が全体的に低下する傾向にある。
本実施形態に係る有機EL素子は、発光層10に上記化合物(1)を含有させること以外は、公知の製造方法で製造できる。そのような発光層10を含めて各有機層の形成方法としては、真空蒸着法、イオン化蒸着法、塗布法等を、有機層を構成する材料に応じて適宜選択して採用できる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(合成例1)
化合物(1A)を下記の方法で合成した。その反応式を以下に示す。
Figure 0005706555
・中間体(A)の合成
アセナフテンキノン25g(121mmol)をトルエン、ジエチルエーテルの1:1混合溶媒に分散した。この分散液に、メチルマグネシウムブロミド3mol/lジエチルエーテル溶液100ml(300mmol)を−20℃にて滴下し、12時間反応させた。
蒸留水を加えた後、分液ロートを用いて有機層を抽出し、アセトン/トルエン混合溶媒にて再結晶を2回行い、中間体(A)を白色の結晶として22g(103mmol)得た。
・中間体(B)の合成
11.8g(55.6mmol)の中間体(A)と48g(444mmol)のベンゾキノンとを無水酢酸中で24時間還流し、室温まで冷却した後に沈殿物をろ取した。
この沈殿物をカラムクロマトグラフィーにて精製し、中間体(B)をオレンジ色の結晶として3.5g(12.4mmol)得た。
・中間体(C)の合成
2.1g(7.45mmol)の中間体(B)と3.16g(14.9mmol)の中間体(A)とを無水酢酸中で24時間還流した。室温まで冷却した後に沈殿物をろ取し、中間体(C)を茶色の固体として1.77g(3.88mmol)得た。
・中間体(D)の合成
2.7g(11.6mmol)の2−ブロモビフェニルをトルエン、ジエチルエーテルの1:1混合溶媒に溶解した。この溶液に、1.57mmol/lのn−ブチルリチウム溶液7.4ml(11.6mmol)を滴下しリチオ化した。
−20℃に冷却した後、1.77g(3.88mmol)の中間体(C)を加え12時間反応した。蒸留水を加えて析出した固体をろ取することにより中間体(D)を得た。
・化合物(1A)の合成
中間体(D)を酢酸500mlに分散した。この分散液に、塩酸に溶解したSnCl溶液を触媒量滴下して12時間還流した。室温まで冷却した後に析出した固体をろ取した。この析出物をカラムクロマトグラフィーにて精製し、化合物(1A)をオレンジ色の結晶として510mg(0.7mmol)得た。
(合成例2)
中間体(B)から中間体(C)を合成する際に用いられた中間体(A)に代えて、下記式(X)で表される化合物を、中間体(D)の合成の際に用いられた2−ブロモビフェニルに代えてブロモベンゼンを用いた点以外は合成例1と同様の反応を行い、上記式(2A)で表される化合物を合成した。
Figure 0005706555
(合成例3)
中間体(A)の製造の際に用いられたアセナフテンキノンに代えて、下記式(Y)で表される化合物を用いた点以外は合成例2と同様の反応を行い、上記式(2B)及び(2C)で表される化合物の混合物を合成した。
Figure 0005706555
参考例1)
まず、ガラス基板上にRFスパッタ法で、ITO透明電極薄膜を100nmの厚さに成膜し、パターニングした。次に、このITO透明電極薄膜付きガラス基板を、中性洗剤、アセトン及びエタノールの混合液を用いて超音波洗浄した。続いて、そのガラス基板を混合液から引き上げて乾燥した後、酸素置換されたチャンバー内で、紫外線照射を行うことにより、酸素をオゾン化し、基板表面をオゾン洗浄した。そして洗浄後のガラス基板を蒸着装置(アルバック製)の基板ホルダーに固定して、蒸着装置内を1×10−4Pa以下まで減圧した。
次いで減圧状態を保ったまま、下記式(21)で表されるN,N’−ジフェニル−N,N’−ビス[N−(4−メチルフェニル)−N−フェニル−(4−アミノフェニル)]−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンをITO透明電極薄膜上に蒸着速度0.1nm/secで50nmの膜厚に蒸着し、ホール注入層とした。
Figure 0005706555
次いで、下記式(22)で表されるN,N,N’,N’−テトラキス(m−ビフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンをホール注入層上に蒸着速度0.1nm/secで10nmの厚さに蒸着し、ホール輸送層とした。
Figure 0005706555
さらに、減圧を保ったまま、下記式(23)で表されるアントラセン化合物(以下、「化合物(23)」という。)と、合成例1で得られた化合物(1A)とを、質量比98:2で、ホール輸送層上に全体の蒸着速度を0.1nm/secとして40nmの厚さに共蒸着し、発光層とした。
Figure 0005706555
次いで、減圧状態を保ったまま、トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(Alq)を、蒸着速度0.1nm/secで15nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層とした。そして、フッ化リチウムを蒸着速度0.1nm/secで0.5nmの厚さに蒸着し、電子注入電極とし、さらに、保護電極としてアルミニウムを100nmの厚さに蒸着し、最後にガラス封止して参考例1の有機EL素子を得た。
得られた有機EL素子に直流電圧を印加したところ、初期には10mA/cmの電流密度で、電流効率が13.6cd/A、量子効率で4.6%の緑色発光が確認できた。
(実施例2)
化合物(1A)に代えて、化合物(2A)を用いたこと以外は、参考例1と同様にして、実施例2の有機EL素子を得た。
得られた有機EL素子に直流電圧を印加したところ、初期には10mA/cmの電流密度で、電流効率が16.1cd/A、量子効率で5.2%の緑色発光が確認できた。
(実施例3)
化合物(1A)に代えて、化合物(2B)及び(2C)の混合物を用いたこと以外は、参考例1と同様にして、実施例の有機EL素子を得た。
得られた有機EL素子に直流電圧を印加したところ、初期には10mA/cmの電流密度で、電流効率が16.7cd/A、量子効率で5.0%の緑色発光が確認できた。
(比較例1)
化合物(1A)に代えて、化合物(11)を用いたこと以外は、参考例1と同様にして、比較例1の有機EL素子を得た。
得られた有機EL素子に直流電圧を印加したところ、初期には10mA/cmの電流密度で、電流効率が11.9cd/A、量子効率で4.1%の緑色発光が確認できた。
(波長の測定)
実施例2,3及び比較例1で得られた有機EL素子について、分光蛍光光度計(日立F−4010)を用いて、発光波長を測定した。その結果を図4に示す。
図4から明らかなように、比較例1の有機EL素子の発光極大波長λmaxが499nmであるのに対して、実施例2,3の有機EL素子の発光極大波長λmaxはそれぞれ501nm、506nmであり、より良好な緑色発光が得られている。
(濃度消光性試験)
上述の合成例1〜3で得られた化合物(1A)、化合物(2A)、化合物(2B)及び(2C)の混合物と、下記化合物(11)との濃度消光性を、以下に示す方法により比較した。
Figure 0005706555
化合物(23)に対して、質量比が99:1又は98:2となるように化合物(1A)を加えた2質量%トルエン溶液をそれぞれ調製した。次いでそのトルエン溶液をガラス基板上にそれぞれスピンコートして、約100nmの2種の薄膜を作製した。
得られた2種の薄膜について、それぞれ蛍光測定を行った。化合物(23)の極大吸収波長で励起し、化合物(1A)からの蛍光強度を測定した。化合物(23)と化合物(1A)との質量比が99:1の薄膜では蛍光強度が4554(任意値)であったのに対し、質量比が98:2の薄膜では蛍光強度が4082であり、濃度消光により蛍光強度が10%低下した。
上記の方法と同様にして、化合物(23)に対して、質量比が99:1又は98:2となるように化合物(2A)、化合物(2B)及び(2C)の混合物、化合物(11)を加えて、それぞれについて2種ずつの薄膜を作製した。
得られた薄膜について蛍光強度を測定したところ、化合物(23)と化合物(2A)との質量比が99:1の薄膜では蛍光強度が4759(任意値)であったのに対し、質量比が98:2の薄膜では蛍光強度が4668であり、濃度消光作用による蛍光強度の低下は1.9%であった。
また、化合物(23)と化合物(2B)及び(2C)の混合物との質量比が99:1の薄膜では蛍光強度が4586(任意値)であったのに対し、質量比が98:2の薄膜では蛍光強度が4343であり、濃度消光作用による蛍光強度の低下は5.3%であった。
また、化合物(23)と化合物(11)との質量比が99:1の薄膜では蛍光強度が4671(任意値)であったのに対し、質量比が98:2の薄膜では蛍光強度が3521であり、濃度消光により蛍光強度が24.6%低下した。
以上の結果より、本発明の有機EL素子用化合物である化合物(1A)、化合物(2A)、化合物(2B)及び(2C)の混合物を用いた場合には、化合物(11)を用いた場合よりも蛍光強度の低下が抑えられていることが確認された。
1…第1の電極、2…第2の電極、4…基板、10…発光層、11…ホール輸送層、13…電子注入輸送層、14…ホール注入層、100…第1実施形態に係る有機EL素子、200…第2実施形態に係る有機EL素子、300…第3実施形態に係る有機EL素子、P…電源。

Claims (12)

  1. 一般式(1)で表される有機EL素子用化合物。
    Figure 0005706555

    [式(1)中、X,X,X,X,X,X12,X13,X16,X17及びX18は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、又は、置換基を有していてもよい複素環基を示し、X,X,X,X,X10,X11,X14及びX15は全て水素原子である。
    但し、X,X,X,X12,X13及びX17は、下記(ii)の条件を満たす。
    (ii)X及びX17はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基であり、かつX,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、オルト位に置換基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよいアリール基、又は、オルト位に置換基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよい複素環基である。]
  2. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、オルト位にアリール基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよいアリール基、又は、オルト位にアリール基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよい複素環基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  3. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、オルト位にフェニル基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよいアリール基、又は、オルト位にフェニル基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよい複素環基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  4. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、オルト位にメチル基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよいアリール基、又は、オルト位にメチル基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよい複素環基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  5. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、オルト位に置換基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよいアリール基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  6. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、オルト位にアリール基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよいアリール基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  7. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、オルト位にフェニル基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよいアリール基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  8. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、オルト位にメチル基を有し、且つ他の位置に置換基を有していてもよいアリール基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  9. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、置換基を有していてもよい2−ビフェニル基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  10. ,X,X12及びX13のうち少なくとも1つは、2−ビフェニル基である、請求項1に記載の有機EL素子用化合物。
  11. ,X,X16及びX18は全て水素原子である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の有機EL素子用化合物。
  12. 互いに対向して配置されている2つの電極間に、1又は2以上の有機層を備える有機EL素子であって、
    前記有機層のうち少なくとも1層は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の有機EL素子用化合物を含む、有機EL素子。
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