JP5705659B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
これは、薄型の吸収シートの表面層に畝部と溝部を賦型したものを用い、表面シートの下にクッション層が設けられている。このクッション層は熱可塑性繊維を主体としたエアレイド不織布を加熱処理して嵩を回復させた後、冷却処理したものが用いられる。この処理を行ったクッション層は低密度で弾力があるため、外部からの圧力によって表面シートの畝部と溝部を賦型したものが潰れにくくなり、ソフト感を呈することができるとの効果が示されている。
<請求項1記載の発明>
肌当接面に設けた透液性トップシートと、
前記透液性トップシートの裏面側に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在するように設けた、高吸収性ポリマー粒子を含む吸収体と、
前記透液性トップシートの裏面および前記吸収体の表面に臨んで設けた中間要素と、を備え、
前記透液性トップシートは、クッション性を有する熱可塑性不織布からなり、
前記中間要素は、クッション性を有する熱可塑性捲縮長繊維不織布からなり、
前記透液性トップシートの初期厚みが0.5〜5.0mmで、繊維密度が0.005〜0.02g/cm3であり、
前記中間要素の初期厚みが0.5〜5.0mmで、繊維密度が0.006〜0.03g/cm3であり、
前記透液性トップシートの繊維密度が、前記中間要素の繊維密度よりも0.001〜0.03g/cm 3 小さく、
前記中間要素は、前記吸収体の表面に当接する包被シートからなり、
前記包被シートと前記透液性トップシートとの間に他のシートを設けない、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。
本発明は、透液性トップシートの繊維密度が、中間要素の繊維密度よりも小さくなるように粗密関係をつける。その結果、吸収体側に体液が吸収され、透液性トップシートの肌当接面に液残りが発生しにくくなる。また、前記粗密関係により、吸収体で吸収した体液が透液性トップシートへ漏れ出す現象(いわゆる「逆戻り」)を防ぐことができる。
また、一般的に、透液性トップシートと包被シートの間にシート(以下、他のシートという。)を設ける場合、当該他のシートは、吸収体で吸収した体液が透液性トップシートへ漏れ出す現象(いわゆる「逆戻り」)を防ぐ役割を担っている。
透液性トップシートの繊維密度が、中間要素の繊維密度よりも小さくなるように粗密関係をつけることにより、他のシートを設けなくても前述の逆戻りが生じにくくなり、他のシートを省略することができる。他のシートを省略することができるため、製品のコスト低減、ホットメルト接着剤使用量の低減、通気性の向上、製品の軽量化等を図ることができる。
前記透液性トップシートと中間要素の繊維密度が、透液性トップシートから中間要素へかけて逓増する請求項1記載の使い捨ておむつ。
透液性トップシートから中間要素へかけて繊維密度が逓増するように、透液性トップシートや中間要素でそれぞれ繊維密度を変えることによって、透液性トップシートや中間要素の繊維密度がそれぞれ均一である場合よりも、吸収体の表面側全体に一体的なクッション性を持たせることができる。
前記透液性トップシートの股間部の初期厚みが1〜3mm、下腹部および臀部の初期厚みが0.5〜1.5mmであり、
透液性トップシートの股間部の初期厚みが、下腹部および臀部の初期厚みよりも厚く、
前記中間要素の股間部の初期厚みが1〜2mm、下腹部および臀部の初期厚みが0.5〜0.15mmであり、
前記中間要素の股間部の初期厚みが、下腹部および臀部の初期厚みよりも厚い請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
本発明は、透液性トップシートの股間部の初期厚みを下腹部および臀部の初期厚みよりも厚くし、中間要素の股間部の初期厚みを下腹部および臀部の初期厚みよりも厚くすることで、着用者の股間部付近は柔らかい肌触りとすることができ、その他のお腹や背周り部分はもたつきを抑えることができる。
前記透液性トップシートと前記中間要素がエンボス加工によって固着されている請求項1〜3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
透液性トップシートおよび中間要素の厚みが厚いため、ホットメルト接着剤を用いて固着するだけでは、透液性トップシートと中間要素との固着力が弱い。そこで、透液性トップシートと中間要素をエンボス加工で熱接着させることにより、固着力を向上させることができる。
前記高吸収性ポリマー粒子の形状が繊維状である請求項1に記載の使い捨ておむつ。
本発明の吸収体は高吸収性ポリマー粒子を含み、前記高吸収性ポリマー粒子の形状を繊維状にすることにより、高吸収性ポリマー粒子が中間要素の外へ出るのを防ぐことができる。
(外装シート)
外装シート12は吸収体56を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状になっており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等82により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シート11が構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
透液性トップシート30は液透過性を有し、後述のエアスルー加工によって、嵩高になるものが好ましい。例えば、有孔又は無孔の不織布を用いることができる。このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。特に、長繊維からなる不織布が好ましく、捲縮していることが好ましい。
また、透液性トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、透液性トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
また、カトーテック株式会社の自動化圧縮試験機「KES FB−3A」により2cm2の円形の加圧板によって、計測対象となる不織布に0.5g/cm2の圧力をかけたときの厚み(mm)を初期厚み(TM)といい、本実施例の透液性トップシート30の初期厚みが0.1〜2mmの範囲になるようにするとよい。
吹きつける風は、嵩を高くする目的上、熱風が好ましい。より詳細には、その温度は80℃〜100℃の風を吹きつけるのが好ましい。
熱風を吹きつけた後、15℃〜25℃の常温風または10℃〜25℃の冷風を吹きつけ、嵩が高くなった状態を維持させる。なお、冷風を吹きつける場合は、室温(約15℃〜25℃)で、風量、吹きつける時間は、熱風と同等にするとよい。
本実施形態においては、透液性トップシート30にエアスルー加工を施すことで、透液性トップシート30を構成する繊維の間に含まれる空気の量を増やすことができる。その結果、エアスルー加工を施す前と比べて、透液性トップシート30の嵩を高くすることができ、ふっくらと柔らかくすることができる。
透液性トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する立体ギャザー60、60が設けられている。
この立体ギャザー60、60は、実質的に幅方向に連続する立体ギャザーシート62と、この立体ギャザーシート62に前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状弾性伸縮部材63とにより構成されている。この立体ギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材63は、各複数本設ける他、各1本設けることができる。
立体ギャザーシート62の内面は、透液性トップシート30の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤等82により固着されている。
脚周りにおいては、立体ギャザー60、60の固着始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部では透液性トップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が弾性伸縮部材63の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして弾性伸縮部材63の収縮力が作用するので、弾性伸縮部材63の収縮力により立体ギャザー60、60が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
図示形態と異なり、立体ギャザーシート62の幅方向内側の部分における前後方向両端部を、幅方向外側の部分から幅方向内側に延在する基端側部分とこの基端側部分の幅方向中央側の端縁から身体側に折り返され幅方向外側に延在する先端側部分とを有する二つ折り状態で固定し、その間の部分を非固定の自由部分とすることもできる。
立体ギャザー60、60の固着部分のうち固着始端近傍の幅方向外側において、立体ギャザーシート62と外装シート12とが対向する部分のシート間に、前後方向に沿って糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材64がそれぞれ前後方向に伸長した状態で固定されて平面ギャザー80が形成されている。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維の集合体を通り抜けて包被シート58上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
包被シート58を用いる場合、その素材としては、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。特に本発明では、長繊維からなる不織布が用いられ、かつその繊維が捲縮しているものが用いられる。また、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
また、カトーテック株式会社の自動化圧縮試験機「KES FB−3A」により2cm2の円形の加圧板によって、計測対象となる不織布に0.5g/cm2の圧力をかけたときの厚み(mm)を初期厚み(TM)といい、本実施例の包被シート58の初期厚みが0.1〜2mmの範囲になるようにするとよい。
吹きつける風は、嵩を高くする目的上、熱風が好ましい。より詳細には、その温度は80℃〜100℃の風を吹きつけるのが好ましい。
熱風を吹きつけた後、15℃〜25℃の常温風または10℃〜25℃の冷風を吹きつけ、嵩が高くなった状態を維持させる。なお、冷風を吹きつける場合は、室温(約15℃〜25℃)で、風量、吹きつける時間は、熱風と同等にするとよい。
本実施形態においては、包被シート58にエアスルー加工を施すことで、包被シート58を構成する繊維の間に含まれる空気の量を増やすことができる。その結果、エアスルー加工を施す前と比べて、透液性トップシート30の嵩を高くすることができ、ふっくらと柔らかくすることができる。
図示の形態では、表面シート30を透過した排泄物を吸収体56へ移動させ、逆戻りを防ぐために、表面シート30と吸収体56との間にセカンドシート40を設けている。このセカンドシート40は、排泄物を速やかに吸収体56へ移行させて吸収体56による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体56からの逆戻りを防止し、透液性トップシート30表面の肌触りを良くするものである。
セカンドシート40としては、透液性トップシート30と同様の素材を用いることができる。セカンドシート40は透液性トップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、セカンドシート40の素材は透液性トップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならばセカンドシート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、透液性トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、セカンドシート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、透液性トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、セカンドシート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態のセカンドシート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。セカンドシート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
また、カトーテック株式会社の自動化圧縮試験機「KES FB−3A」により2cm2の円形の加圧板によって、計測対象となる不織布に0.5g/cm2の圧力をかけたときの厚み(mm)を初期厚み(TM)といい、本実施例のセカンドシート40の初期厚みが0.1〜2mmの範囲になるようにするとよい。
吹きつける風は、嵩を高くする目的上、熱風が好ましい。より詳細には、その温度は80℃〜100℃の風を吹きつけるのが好ましい。
熱風を吹きつけた後、15℃〜25℃の常温風または10℃〜25℃の冷風を吹きつけ、嵩が高くなった状態を維持させる。なお、冷風を吹きつける場合は、室温(約15℃〜25℃)で、風量、吹きつける時間は、熱風と同等にするとよい。
セカンドシート40にエアスルー加工を施すことで、セカンドシート40を構成する繊維の間に含まれる空気の量を増やすことができる。その結果、エアスルー加工を施す前と比べて、透液性トップシート30の嵩を高くすることができ、ふっくらと柔らかくすることができる。
図示の形態においては、前記吸収体56の透液性トップシート30側に位置する包被シート58と、前記セカンドシート40を含めて中間要素95という。
なお、本発明では、セカンドシート40を設けないので、前記吸収体56の透液性トップシート30側に位置する包被シート58のみが中間要素95となる。
3つのサンプルは、透液性トップシート30、セカンドシート40、包被シート58からなる。透液性トップシート30およびセカンドシート40が不織布からなり、包被シート58がクレープ紙からなる使い捨ておむつを使用した。
一方、本発明の使い捨ておむつは、透液性トップシート30と包被シート58からなり、セカンドシート40がないものを使用した。当該透液性トップシート30と包被シート58には、前記のエアスルー加工を行い、嵩高にしている。エアスルー加工後の不織布の密度は、透液性トップシート30が0.0076g/cm 3 であり、包被シート58が0.0096g/cm 3 であった。
また、エアスルー加工をすることで、不織布を構成する繊維間に含まれる空気の量が増え、吸収スピードを上げることができる。
このエアスルー加工後の繊維密度の好ましい範囲、より好ましい範囲、透液性トップシート30と包被シート58の繊維密度差については、表2のようにするのが良い。
そして、前記表1と同じ実験を行い、吸収スピード、一定時間経過後の水分の逆戻り量を計測した。
その結果、吸収スピードが最も早く、5分後および30分後の逆戻り量が最も少ないSampleEが最も好ましいことが分かった。
そのようにすることで、透液性トップシート30および中間要素95のうち着用者の股間部に位置する部分の嵩が高くなり、下腹部および臀部に位置する部分の嵩が高くない使い捨ておむつができる。
その結果、着用者の股間部付近は柔らかい肌触りとすることができ、その他のお腹や背周り部分はもたつきを抑えることができる。
前記透液性トップシート30の股間部の初期厚みを1〜3mm、下腹部および臀部の初期厚みを0.5〜1.5mmにし、透液性トップシート30の股間部の初期厚みが、下腹部および臀部の初期厚みよりも厚くなるようにするのが好ましい。
また、前記中間要素95の股間部の初期厚みを1〜2mm、下腹部および臀部の初期厚みを0.5〜0.15mmにし、中間要素95の股間部の初期厚みが、下腹部および臀部の初期厚みよりも厚くなるようにするのが好ましい。
透液性トップシート30および中間要素95にエアスルー加工を施すと嵩高になるため、ホットメルト接着剤を用いて固着しているだけでは、透液性トップシート30と中間要素95との固着力が弱い。そこで、透液性トップシート30と中間要素95をエンボス加工で熱接着させることにより、固着力を向上させることができる。
この場合のエンボス加工は、嵩高になった一部分に線状に施すのではなく、嵩高になった部分全体に点状に施すようにすると良い。嵩高になった部分全体の固着力を上げるためには、嵩高になった部分全体にエンボス加工を施したほうが良いからである。また、エンボス加工を線状に施すとエンボス部分が硬くなり、肌触りが悪くなるとともに、当該エンボス部分の透液性能が低下するからである。
図1及び図2に示されるように、ファスニングテープ13は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材からなるシート基材13Cの基部がおむつに取り付けられており、おむつから突出する先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック材13Aが設けられている。フック材13Aはシート基材13Cに接着剤により剥離不能に接合されている。
腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット有するターゲットシート12Tを設けるのが好ましい。ターゲットシート12Tは、係止部がフック材13Aの場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。 また、腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ13の係止部がフック材13Aの場合には、ターゲットシート12Tを省略し、フック材13Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ターゲットシート12Tを外装シート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
エンドフラップ部EFは、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部EFであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部EFである。
背側エンドフラップEFの前後方向長さは、ファスニングテープ13の取り付け部分の前後方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と吸収要素50とが近接しすぎると、吸収要素50の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側エンドフラップ部EF及び背側エンドフラップ部EFの前後方向長さは、展開状態のおむつ全長L1の5〜20%程度とするのが好ましく、乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
図示形態では、両ファスニングテープ13間に、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮シート70が設けられ、おむつ背側部におけるフィット性を向上させている。背側伸縮シート70の両端部は両ファスニングテープ13の取り付け部分と重なる部位まで延在されているのが好ましいが、幅方向中央側に離間していても良い。背側伸縮シート70の前後方向寸法は、ファスニングテープ13の取り付け部分の前後方向寸法と概ね同じにするのが適当であるが、±20%程度の寸法差はあってもよい。また、図示のように背側伸縮シート70が背側エンドフラップ部BEと吸収要素50の境界線と重なるように配置されていると、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。背側伸縮シート70は、ゴムシート等のシート状弾性部材を用いても良いが、通気性の観点から不織布や紙を用いるのが好ましい。この場合、伸縮不織布のような通気性を有するシート状弾性部材を用いることもできるが、図5に示すように、二枚の不織布等のシート基材71をホットメルト接着剤等82の接着剤により張り合わせるとともに、両シート基材71間に有孔のシート状、網状、細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸長した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合におけるシート基材71としては、外装シート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸長率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
図1に示される形態では、前記透液性トップシート30と吸収体56の少なくとも股間部には、幅方向中央に前後へ延在する凹部90が設けられている。
前記透液性トップシート30と吸収体56にエアスルー加工が施された場合、エアスルー加工された部分の嵩が高くなるため、着用者が椅子やベビーカーなどに座った場合に股間部にもたつきが発生してしまう。前記凹部90を設けたことにより、当該凹部近辺のトップシート30等が着用者の股部に突出するため、股間部のもたつきを防止することができる。
さて、上記の使い捨ておむつを製造するための製造方法例について、図7を参照しながら説明する。
その後、上方から透液性トップシート30へ向けて常温風または冷風が吹きつけられる。その結果、透液性トップシート30と中間要素95(セカンドシート40および包被シート58)の嵩が高くなった状態を維持する。
このように、透液性トップシート30から中間要素95へかけて繊維密度が逓増するように、透液性トップシート30内や中間要素95内でそれぞれ繊維密度を変えることによって、透液性トップシート30内や中間要素95内の繊維密度がそれぞれ均一である場合よりも、吸収体56の表面側全体に一体的なクッション性を持たせることができる。
また通常は、透液性トップシート30と中間要素95の間に微細な空隙が空いている。この微細な空隙が、体液が透液性トップシート30から中間要素95へ移行するのを妨げてしまう。本形態において、ホットメルト接着剤等82を溶解させて透液性トップシート30と中間要素95を接着すると、透液性トップシート30と中間要素95の間に微細な空隙が生じにくくなるため、透液性トップシート30から中間要素95へ体液が移行しやすくなり、吸収性能を向上させることができる。
図8はエアスルー加工前の断面図であるが、透液性トップシート30および包被シート58の間に空間があることが分かる。図9はエアスルー加工後の断面図であるが、透液性トップシート30および包被シート58の間に空間が無くなっていることが分かる。そして、透液性トップシート30および包被シート58の嵩が高くなっており、繊維密度が透液性トップシート30から包被シート58へかけて逓増していることが分かる。
Claims (5)
- 肌当接面に設けた透液性トップシートと、
前記透液性トップシートの裏面側に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在するように設けた、高吸収性ポリマー粒子を含む吸収体と、
前記透液性トップシートの裏面および前記吸収体の表面に臨んで設けた中間要素と、を備え、
前記透液性トップシートは、クッション性を有する熱可塑性不織布からなり、
前記中間要素は、クッション性を有する熱可塑性捲縮長繊維不織布からなり、
前記透液性トップシートの初期厚みが0.5〜5.0mmで、繊維密度が0.005〜0.02g/cm3であり、
前記中間要素の初期厚みが0.5〜5.0mmで、繊維密度が0.006〜0.03g/cm3であり、
前記透液性トップシートの繊維密度が、前記中間要素の繊維密度よりも0.001〜0.03g/cm 3 小さく、
前記中間要素は、前記吸収体の表面に当接する包被シートからなり、
前記包被シートと前記透液性トップシートとの間に他のシートを設けない、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。 - 前記透液性トップシートと中間要素の繊維密度が、透液性トップシートから中間要素へかけて逓増する請求項1記載の使い捨ておむつ。
- 前記透液性トップシートの股間部の初期厚みが1〜3mm、下腹部および臀部の初期厚みが0.5〜1.5mmであり、
透液性トップシートの股間部の初期厚みが、下腹部および臀部の初期厚みよりも厚く、
前記中間要素の股間部の初期厚みが1〜2mm、下腹部および臀部の初期厚みが0.5〜0.15mmであり、
前記中間要素の股間部の初期厚みが、下腹部および臀部の初期厚みよりも厚い請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。 - 前記透液性トップシートと前記中間要素がエンボス加工によって固着されている請求項1〜3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
- 前記高吸収性ポリマー粒子の形状が繊維状である請求項1に記載の使い捨ておむつ。
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