JP6220811B2 - 吸収性物品に係るシート状部材の製造装置、及び製造方法 - Google Patents
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Description
かような吸収性物品において使用者等の肌が当たる部分には、液透過性のトップシートが設けられている。そして、近年、トップシートには、肌へのべたつき低減などの観点から、高い液捌け性が求められ、その材料としては嵩高な不織布が好適とされている。
不織布を吸収性物品に係る他の部材に接合することによってシート状部材を製造する装置であって、
搬送方向に連続する前記不織布を前記搬送方向に沿って搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩のみを回復する嵩回復装置と、
前記熱風によって前記嵩が回復された前記不織布を、前記熱風によって加熱される前の温度よりも高温の状態で、前記他の部材に接着剤で接合する接合装置と、を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。
置と、を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
また、
不織布を吸収性物品に係る他の部材に接合することによってシート状部材を製造する方法であって、
搬送方向に連続する前記不織布を前記搬送方向に沿って搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩のみを回復することと、
前記熱風によって前記嵩が回復された前記不織布を、前記熱風によって加熱される前の温度よりも高温の状態で、前記他の部材に接着剤で接合することと、を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
不織布を吸収性物品に係る他の部材に接合することによってシート状部材を製造する装置であって、
搬送方向に連続する前記不織布を前記搬送方向に沿って搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩を回復する嵩回復装置と、
前記熱風によって前記嵩が回復された前記不織布を、前記熱風によって加熱される前の温度よりも高温の状態で、前記他の部材に接着剤で接合する接合装置と、を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
また、上記の如く接着強度を高めることができるため、接着強度を高める目的で接合装置の後に、不織布と他の部材とが接合されてなるシート状部材を厚さ方向に重度に押圧しなくて済み、その結果、シート状部材における不織布は、嵩回復装置によって回復された嵩高状態を概ね維持することができる。
前記嵩回復装置は、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて前記熱風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記熱風を、前記ケース部材から排出する排出口を有するのが望ましい。
また、熱風は、不織布の面を流れるので、不織布を厚さ方向に圧縮することは有効に防止される。よって、嵩の回復を円滑に行うことができる。
前記嵩回復装置は、前記熱風によって加熱された前記不織布を、前記他の部材に接合する前に冷却する冷却装置を有し、
前記冷却装置は、前記加熱される前の温度よりも高い温度を前記不織布の温度の下限値として前記不織布を冷却するのが望ましい。
前記冷却装置は、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて冷却用の風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記風を、前記ケース部材から排出する排出口を有するのが望ましい。
また、当該冷却用の風は、不織布の面を流れるので、不織布を厚さ方向に圧縮することは有効に防止される。よって、回復された嵩を同冷却用の風が潰すことは確実に回避される。
前記接着剤は熱可塑性の接着剤であり、
前記接着剤は、少なくとも前記不織布に塗布されるのが望ましい。
また、接着剤は、少なくとも不織布に塗布されるので、接着剤が不織布に含浸・浸透するための時間を十分確保可能となる。
前記嵩回復装置は、前記不織布に熱風を吹き付ける加熱ユニットを有し、
前記加熱ユニットは、前記他の部材が搬送される搬送経路の直上に配置されており、
前記加熱ユニットによって加熱された前記不織布は、前記接合装置において前記他の部材の前記搬送経路に合流するのが望ましい。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記加熱ユニットでの前記不織布の搬送経路は、水平方向に沿っているのが望ましい。
前記接合装置は、互いの外周面を対向させながら回転する一対のロールを有し、
前記一対のロール同士の間に、前記不織布と前記他の部材とが重なった状態で通される際に、前記一対のロール同士によって挟圧されることによって、前記不織布と前記他の部材とが前記接着剤で接合されるのが望ましい。
前記嵩回復装置によって嵩が回復された前記不織布及び前記他の部材のうちの少なくとも一方に対して前記接着剤を塗布する接着剤塗布装置を有するのが望ましい。
前記接着剤塗布装置は、前記嵩回復装置よりも前記搬送方向の下流側の位置において前記不織布に前記接着剤を塗布するのが望ましい。
不織布を吸収性物品に係る他の部材に接合することによってシート状部材を製造する方法であって、
搬送方向に連続する前記不織布を前記搬送方向に沿って搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩を回復することと、
前記熱風によって前記嵩が回復された前記不織布を、前記熱風によって加熱される前の温度よりも高温の状態で、前記他の部材に接着剤で接合することと、を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
また、上記の如く接着強度を高めることができるため、接着強度を高める目的で上記の接合の後に、不織布と他の部材とが接合されてなるシート状部材を厚さ方向に重度に押圧しなくて済み、その結果、シート状部材における不織布は、熱風によって回復された嵩高状態を概ね維持することができる。
本実施形態の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置11は、吸収性物品の一例としてのペットシート1の製造ラインで使用される。
図1Aは、ペットシート1の外観斜視図であり、図1Bは、図1A中のB−B線で同シート1を切断した場合の拡大斜視図である。
ペットシート1は、犬や猫などの動物の排泄処理に使用されるものであり、図1Aに示すように、床などに敷いて使用される。かかるペットシート1は、例えば平面視矩形状の液透過性のトップシート3と、略同形状の液不透過性のバックシート5と、これらのシート3,5同士の間に介挿される液吸収性の吸収体4と、を有している。そして、吸収体4は、トップシート3及びバックシート5の両者とホットメルト接着剤で接合されており、また、トップシート3とバックシート5とは、吸収体4から側方にはみ出す部分、すなわち、各シート3,5の外周縁部3e,5eにてホットメルト接着剤で接合されている。
図2に示すように、嵩回復装置20は、不織布原反3aRから不織布3aを繰り出して所定の搬送経路に沿って搬送する搬送部30と、搬送経路の所定位置にて不織布3aを加熱する加熱部60と、を有する。そして、加熱部60によって加熱されて嵩が回復された不織布3aは、搬送方向の下流に送られるとともに、当該下流側の位置において、接着剤塗布装置81,82によってホットメルト接着剤が塗布されて、しかる後に、更に下流に位置する前述の接合装置90へと送られる。
搬送部30は、不織布3aの搬送経路を規定する複数の搬送ローラー32,32…を有する。各搬送ローラー32,32…は、CD方向に沿った回転軸回りに回転可能に支持されており、これにより、不織布3aは、自身の幅方向をCD方向に向けた姿勢で搬送される。かかる搬送ローラー32,32…は、基本的には従動回転する従動ローラー(すなわち、搬送される不織布3aとの接触により回転力を得て連れ回るローラー)である。
ここで、可動ローラー群G37mは、不織布3aの張力の大きさ(N)に応じて鉛直方向に往復移動する。すなわち、不織布3aの張力の大きさが、予め設定された張力の設定値(N)よりも大きい場合には、ループL3aが小さくなるように可動ローラー群G37mは移動し、これにより、蓄積していた不織布3aを払い出して下流に供給する。一方、不織布3aの張力の大きさが上記の設定値よりも小さい場合には、ループL3aが大きくなるように移動して、これにより、不織布3aを蓄積する。従って、アキュムレータ装置37の直近下流の位置では、不織布3aの張力の大きさは、上記の設定値にほぼ維持されており、その意味では、当該アキュムレータ装置37は、後述のテンションコントロール装置39と同様の機能も奏する。なお、かかるアキュムレータ装置37も周知なため、これ以上の詳細な説明については省略する。
かかる駆動ロール38a(38b)は、加熱ユニット61よりも搬送方向の下流側に位置するテンションコントロール装置39の駆動ロール39kと連動して駆動回転される。例えば、同テンションコントロール装置39の駆動ロール39kの周速値V39kと当該ピンチロール装置38の駆動ロール38a(38b)の周速値V38a(V38b)との比率Rが一定となるように、当該ピンチロール装置38の駆動ロール38a(38b)は駆動回転される。比率Rとしては、例えば0.9〜1.1の任意値が設定される。
かかるテンションコントロール装置39は、所謂ダンサーロール39dnを利用して構成されている。すなわち、互いの間に搬送方向に間隔をあけて定位置に固定された一対の固定ロール39s,39sと、一対の固定ロール39s,39sの間の位置に設けられ、CD方向と直交する方向に往復移動可能に設けられたダンサーロール39dnと、ダンサーロール39dnよりも搬送方向の上流側に設けられた駆動ロール39kと、を有する。そして、一対の固定ロール39s,39sと、ダンサーロール39dnと、駆動ロール39kとの三者には、不織布3aが掛け回されているとともに、一対の固定ロール39s,39s及びダンサーロール39dnに掛け回された不織布3aはループL3adnを形成している。そして、ダンサーロール39dnには、不織布3aの張力の目標値の二倍に相当する力が、往復移動方向のうちでループL3adnが大きくなる方向に付与されている。よって、不織布3aの張力の大きさが目標値よりも大きい場合には、ループL3adnが小さくなるようにダンサーロール39dnが移動する一方、不織布3aの張力の大きさが目標値よりも小さい場合には、ループL3adnが大きくなるようにダンサーロール39dnが移動する。一方、駆動ロール39kは、不図示のサーボモータで駆動回転されるが、同モータは、ループL3adnの大きさが所定値になるように駆動ロール39kを回転して不織布3aを繰り出す。例えば、所定値よりも大きい場合には、駆動ロール39kの周速値(m/分)を減少する一方、所定値よりも小さい場合には、駆動ロール39kの周速値を増加する。そして、これにより、テンションコントロール装置39の直近下流の位置の不織布3aの張力の大きさは、目標値となるように調整される。
図3Aは、加熱部60の概略側面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。なお、図3Aでは、加熱部60の要部をなす加熱ユニット61を断面視で示している。
また、図3Aに示すように、ケース部材62は、内部に隔壁部材63を有し、この隔壁部材63によって、ケース部材62内の空間は、往路用の空間SP62aと復路用の空間SP62bとに区画されている。すなわち、往路用の空間SP62aと復路用の空間SP62bとは、互いに空気の行き来が不能に隔離されている。また、この隔壁部材63による隔離によって、ケース部材62における長手方向の両端部のうちの一方の端部には、不織布3aの往路用の入口62ainと復路用の出口62boutとの両者がそれぞれ形成されているとともに、他方の端部には、不織布3aの往路用の出口62aoutと復路用の入口62binとの両者がそれぞれ形成されている。
また、熱風の風量(m3/分)の調整によっては、不織布3aの搬送速度値V3(m/分)よりも熱風の風速値Vw(m/分)の方を大きくすることができる。そして、そのようにすれば、各噴射口63Na,63Nbから噴射された熱風は、不織布3aの面を滑るように不織布3aを追い越して行って、最後に各出口62aout,62boutから外に排出される。よって、熱風と不織布3aとの相対速度差に基づいて、当該熱風を確実に乱流状態にすることができる。そして、その結果、熱伝達効率の飛躍的な向上を図れて、不織布3aを効率良く加熱することができて、嵩が速やかに回復される。また、乱流状態の熱風によって不織布3aの繊維がランダムにほぐされるので、これによっても、嵩の回復が促進される。
なお、かかるヒーター67h,67ha,67hbは、何等電気ヒーターに限るものではなく、風をなす空気等の気体を加熱可能なものであれば、適用可能である。
この図2の例では、不織布3aにホットメルト接着剤を塗布すべく、2種類の接着剤塗布装置81,82が設けられている。そして、どちらの塗布装置81,82も、加熱ユニット61よりも搬送方向の下流側の位置から接合装置90までの間の位置において、不織布3aに接着剤を塗布する。
図2に示すように、接合装置90は、CD方向に沿った回転軸回りに駆動回転する上下一対のロール90a,90bを有する。一対のロール90a,90bの駆動源は、例えばサーボモータである。そして、当該モータによって、一対のロール90a,90b同士は、互いの外周面を対向させながら互いに逆向きに回転し、これにより、一対のロール90a,90b同士の間に入ってくるものを挟圧しながら送り出す。
また、同図2に示すように、吸収体4の搬送経路R4の直上には嵩回復装置20が配置されていることから、当該嵩回復装置20により嵩回復された不織布3aは、接合装置90の上方から同装置90に送られてくる。詳しくは、接合装置90の上ロール90aに90°などの所定の巻き付き角度で巻き付けられながら、不織布3aが上下一対のロール90a,90b同士の間に送られてくる。
更に、不織布3aが上ロール90aに巻き付けられて送られてくる関係上、バックシート5aの方は、下ロール90bに90°などの所定の巻き付き角度で巻き付けられながら、上下一対のロール90a,90b同士の間に送られてくる。
そして、これら三者3a,4,5aは、一緒に上下一対のロール90a,90b同士の間を通過し、そして、通過の際に一対のロール90a,90bによって挟圧されて、これにより、これら三者3a,4,5aは接合されて、ペットシート1の連続体1aが製造される。
しかし、この点につき、上記のように吸収体4の搬送経路R4の直上に嵩回復装置20、特に加熱ユニット61を配置していれば、不織布3aの加熱後から接合装置90に至るまでの搬送経路長を短くできて、その結果、接合時点での不織布3aの温度を上記の如き高温にすることができる。
そして、かかる三つのプレス装置95,97,99を有していれば、より高い接着強度で、不織布3aと吸収体4とバックシート5aとの三者を接合可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
ちなみに、吸収体4に塗布する場合には、上述の接触式81及び非接触式の塗布装置82のどちらも使用可能である。但し、塗布対象の吸収体4が搬送方向に間隔をあけた状態でベルトコンベアCVによって搬送されることに伴って、同ベルトコンベアCV上において吸収体4が存在する部分と吸収体4が存在しない部分とで段差を生じ得ることを考慮すると、非接触式の塗布装置82を用いるのが望ましい。
なお、不織布3aを搬送方向に搬送する搬送機構としては、サクションベルトコンベア装置やサクションドラム装置などを例示できる。すなわち、サクションベルトコンベア装置は、駆動周回する無端ベルトの外周面に不織布3aを載置して搬送するが、この外周面には、複数の吸気孔が設けられており、よって、当該吸気孔が、熱風を吸引する上記の吸引口として機能する。また、サクションドラム装置は、駆動回転する回転ドラムの外周面に不織布3aを巻き付けて搬送するが、この外周面には、複数の吸気孔が設けられており、よって、当該吸気孔が、熱風を吸引する上記の吸引口として機能する。
詳しくは、冷却部70は、加熱ユニット61の直近下流側の位置に配置されて、不織布3aに冷却用の風を吹き付けて冷却する冷却ユニット71と、冷却ユニット71に冷却用の風を供給する風供給装置(不図示)と、を有する。
そして、この冷却ユニット71から噴射する冷却用の風によって不織布3aを冷却すれば、加熱ユニット61で加熱された後に不織布3aの温度が高いことが原因で起こり得る現象、すなわち、不織布3aの軟化起因で幅方向の寸法が変動する現象を有効に抑制することができる。
但し、言うまでもないが、当該冷却部70は、加熱部60の加熱ユニット61によって加熱される前の温度よりも高い温度を、不織布3aの温度の下限値として当該不織布3aを冷却する。そして、これにより、かかる冷却ユニット71で冷却される場合でも、不織布3aと吸収体4及びバックシート5aとを接合する際の接着剤の粘性は低くその流動性は高い状態にされる。その結果、当該接合時には、不織布3aへの接着剤の含浸・浸透が円滑になされて、不織布3aと吸収体4及びバックシート5aとの接着強度を高めることができる。
ちなみに、かかる冷却ユニット71の一例としては、前述した加熱ユニット61と類似の構成を例示することができる。すなわち、冷却ユニット71は、加熱ユニット61と同様に、ケース部材62と、隔壁部材63と、案内ローラー64,64,64と、を有する。但し、隔壁部材63の両壁面63wa,63wbに設けられたスリット状の各噴射口63Na,63Nbからは、それぞれ、不織布3aを冷却可能な温度の風が噴射される。すなわち、噴射口63Na,63Nbには、適宜な管部材67pcを介して上記の風供給装置から、例えば常温の風又は常温よりも低い温度の冷風が供給される。そのため、風供給装置は、少なくとも送風機を有し、望ましくは、送風機で発生した風を冷却するクーラーを有する。なお、上記の風の温度は、加熱ユニット61のケース部材62から出た直後の不織布3aの温度よりも低ければ同不織布3aを冷却できるため、常温(20℃±15℃)よりも高くても良く、例えば、5℃〜50℃の範囲の任意値であっても良いし、場合によっては、この範囲よりも高くても良い。ちなみに、かかる構成の冷却ユニット71によれば、各噴射口63Na,63Nbから噴射される冷却用の風は、不織布3aの面を流れるので、不織布3aを厚さ方向に圧縮することは有効に防止される。よって、回復した嵩を当該風で潰すことは有効に回避される。
ちなみに、この図5の例の場合には、回収用管部材69を通って不織布3aの繊維屑等の異物が、送風機67b内のヒーター67hへ送られて融着の恐れがある。そのため、望ましくは、送風機67bの吸い込み側部分67bsと回収用管部材69との間に、例えば所定メッシュの編み目状の異物吸い込み防止用フィルタ部材を介挿すると良い。なお、図3Aの例の場合についても、製造ライン内の紙粉等の異物が外気に混ざって、吸い込み側部分67bsから吸い込まれる恐れがあるので、望ましくは、吸い込み側部分67bsに同種のフィルタ部材を設けると良い。
例えば、往路用の噴射口63Naを、往路用壁面63waのうちの往路の下流側の部分(「ケース部材における出口側の部分」に相当)に設け、また、復路用の噴射口63Nbを、復路用壁面63wbのうちの復路の下流側の部分(「ケース部材における出口側の部分」に相当)に設けても良い。なお、その場合には、往路用及び復路用のどちらの噴射口63Na,63Nbも、不織布3aの両面のうちの一方の面に対して鋭角な傾き角度でもって搬送方向の上流側に向けて熱風を噴射するように形成される。そして、これにより、往路用の噴射口63Naから噴射された熱風は、搬送方向の上流側の速度成分を持って不織布3aの面に接触し、そして、そのまま、不織布3aの面を上流へ流れていって、最後に往路用の空間SP62aの最上流に位置する往路用の入口62ainから外に排出される。また、復路用の噴射口63Nbから噴射された熱風は、搬送方向の上流側の速度成分を持って不織布3aの面に接触し、そして、そのまま、不織布3aの面を上流側に流れていって、復路用の空間SP62bにおける搬送方向の最上流に位置する復路用の入口62binから外に排出される。ちなみに、このことは、上述した冷却ユニット71についても同様である。
1a ペットシートの連続体(シート状部材)、
3 トップシート(不織布)、3e 外周縁部、3h 貫通孔、
3p 突部、3sa 面、3sb 面、3t 溝部、
3a トップシート(不織布)、
3aR 不織布原反、3aes 先端部、3aee 尾端部、
4 吸収体、
4c 吸収性コア、4t1 被覆シート、4t2 被覆シート、
5 バックシート、
5a バックシート、
11 製造装置、
20 嵩回復装置、
30 搬送部、32 搬送ローラー、
35 繰り出し装置、
36 資材接ぎ装置、
37 アキュムレータ装置、
37m 可動ローラー、G37m 可動ローラー群、
37s 固定ローラー、G37s 固定ローラー群、
38 上流側ピンチロール装置、
38a ロール、38b ロール、
39 テンションコントロール装置、
39dn ダンサーロール、39k 駆動ロール、
39s 固定ロール、
41 ピンチロール装置、
41a ロール、41b ロール、
60 加熱部、61 加熱ユニット、
62 ケース部材、
62ain 入口、62aout 出口(排出口)、
62bin 入口、62bout 出口(排出口)、
63 隔壁部材、
63Na 往路用の噴射口、63Nb 復路用の噴射口、
63ha 開口、63hb 開口、
63wa 往路用壁面、63wb 復路用壁面、
64 案内ローラー、
67 熱風供給装置、
67b 送風機、67bs 吸い込み側部分、
67h ヒーター、67ha ヒーター、67hb ヒーター、
67i インペラ、67p 管部材、67pc 管部材、69 回収用管部材、
70 冷却部(冷却装置)、71 冷却ユニット、
81 接触式の接着剤塗布装置、81a 吐出部、
82 非接触式の接着剤塗布装置、82a 吐出部、
85 接着剤塗布装置、
90 接合装置、90a ロール、90b ロール、
95 第1のプレス装置、95a ロール、95b ロール、
97 第2のプレス装置、97a ロール、97b ロール、97ap 突部、
99 第3のプレス装置、99a ロール、99b ロール、99ap 突部、
CV ベルトコンベア、
R4 搬送経路、
SP62a 往路用の空間、SP62ae 下流端部、
SP62b 復路用の空間、SP62be 下流端部、
R63a 圧力室、R63b 圧力室、
L3a ループ、L3adn ループ、
Claims (11)
- 不織布を吸収性物品に係る他の部材に接合することによってシート状部材を製造する装置であって、
搬送方向に連続する前記不織布を前記搬送方向に沿って搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩のみを回復する嵩回復装置と、
前記熱風によって前記嵩が回復された前記不織布を、前記熱風によって加熱される前の温度よりも高温の状態で、前記他の部材に接着剤で接合する接合装置と、を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。
置と、を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項1に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記嵩回復装置は、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて前記熱風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記熱風を、前記ケース部材から排出する排出口を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項1又は2に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記嵩回復装置は、前記熱風によって加熱された前記不織布を、前記他の部材に接合する前に冷却する冷却装置を有し、
前記冷却装置は、前記加熱される前の温度よりも高い温度を前記不織布の温度の下限値として前記不織布を冷却することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項3に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記冷却装置は、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて冷却用の風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記風を、前記ケース部材から排出する排出口を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記接着剤は熱可塑性の接着剤であり、
前記接着剤は、少なくとも前記不織布に塗布されることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記嵩回復装置は、前記不織布に熱風を吹き付ける加熱ユニットを有し、
前記加熱ユニットは、前記他の部材が搬送される搬送経路の直上に配置されており、
前記加熱ユニットによって加熱された前記不織布は、前記接合装置において前記他の部材の前記搬送経路に合流することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項6に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記加熱ユニットでの前記不織布の搬送経路は、水平方向に沿っていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項1乃至7の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記接合装置は、互いの外周面を対向させながら回転する一対のロールを有し、
前記一対のロール同士の間に、前記不織布と前記他の部材とが重なった状態で通される際に、前記一対のロール同士によって挟圧されることによって、前記不織布と前記他の部材とが前記接着剤で接合されることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項1乃至8の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記嵩回復装置によって嵩が回復された前記不織布及び前記他の部材のうちの少なくとも一方に対して前記接着剤を塗布する接着剤塗布装置を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 請求項9に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造装置であって、
前記接着剤塗布装置は、前記嵩回復装置よりも前記搬送方向の下流側の位置において前記不織布に前記接着剤を塗布することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。 - 不織布を吸収性物品に係る他の部材に接合することによってシート状部材を製造する方法であって、
搬送方向に連続する前記不織布を前記搬送方向に沿って搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩のみを回復することと、
前記熱風によって前記嵩が回復された前記不織布を、前記熱風によって加熱される前の温度よりも高温の状態で、前記他の部材に接着剤で接合することと、を有することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
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