JP5753884B2 - 吸収性物品の製造装置、及び製造方法 - Google Patents

吸収性物品の製造装置、及び製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5753884B2
JP5753884B2 JP2013217213A JP2013217213A JP5753884B2 JP 5753884 B2 JP5753884 B2 JP 5753884B2 JP 2013217213 A JP2013217213 A JP 2013217213A JP 2013217213 A JP2013217213 A JP 2013217213A JP 5753884 B2 JP5753884 B2 JP 5753884B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
transport path
path
case member
heating unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013217213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015077329A (ja
Inventor
淳 奥田
淳 奥田
聡 光野
聡 光野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uni Charm Corp
Original Assignee
Uni Charm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uni Charm Corp filed Critical Uni Charm Corp
Priority to JP2013217213A priority Critical patent/JP5753884B2/ja
Priority to CN201310533098.2A priority patent/CN104499235B/zh
Priority to US15/029,251 priority patent/US9903058B2/en
Priority to PCT/JP2014/075103 priority patent/WO2015056534A1/ja
Priority to EP14854316.8A priority patent/EP3058907B1/en
Publication of JP2015077329A publication Critical patent/JP2015077329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5753884B2 publication Critical patent/JP5753884B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06CFINISHING, DRESSING, TENTERING OR STRETCHING TEXTILE FABRICS
    • D06C7/00Heating or cooling textile fabrics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/15577Apparatus or processes for manufacturing
    • A61F13/15764Transferring, feeding or handling devices; Drives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/15577Apparatus or processes for manufacturing
    • A61F13/15804Plant, e.g. involving several steps
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/70Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K1/00Housing animals; Equipment therefor
    • A01K1/015Floor coverings, e.g. bedding-down sheets ; Stable floors
    • A01K1/0157Mats; Sheets

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

本発明は、ペットシート等の吸収性物品の製造装置、及び製造方法に関する。
従来、吸収性物品として生理用ナプキンや使い捨ておむつが使用されている。また、同じ範疇に含まれるペットシートも、ペット用のトイレとして普及している。
かような吸収性物品において使用者等の肌が当たる部分には、液透過性のトップシートが設けられている。そして、近年、トップシートには、肌へのべたつき低減などの観点から、高い液捌け性が求められ、その材料としては嵩高な不織布が好適とされている。
かかる不織布は、カード法等の適宜な方法で帯状に製造され、しかる後に、ロール状に巻き取られて、不織布原反の形態で保管される。そして、使用すべき時がきたら、不織布原反は吸収性物品の製造ラインに搬入されて、同ラインにて同原反から不織布が繰り出されて、トップシートの材料として使用される。
一方、不織布を不織布原反に巻き取る際には、当該不織布の蛇行等を防ぐべく、巻き取り方向に張力を付与しながら巻き取る。そのため、通常は、当該張力に起因して不織布は巻き締まっている。すなわち、当該不織布は厚さ方向に圧縮されて、嵩が減った状態になっている。よって、吸収性物品の製造ラインにて不織布原反から不織布を繰り出しても、嵩が減少した不織布が繰り出されて供給されるだけであり、つまり、上述の嵩高な不織布の要求に応えることができない。
この問題に対処すべく、特許文献1には、嵩回復装置を吸収性物品の製造ラインの上流に設置することが開示されている。詳しくは、不織布原反から繰り出された不織布が所定の搬送経路を通過する際に、嵩回復装置によって熱風が吹き付けられて加熱され、これにより、不織布の嵩が回復されることが開示されており、また、当該加熱後の不織布を、巻き取らずにそのまま同製造ラインの次の処置装置へ送り出すことが開示されている。
特開2004−137655号
一方、製造ラインは、嵩回復装置以外に、吸収性物品を製造するための複数の処理装置を有しており、これらの処理装置は、吸収性物品に係る吸収体等の中間製品が搬送される第1搬送経路に沿って配置されている。そして、一般に、かかる第1搬送経路は、平面視で所定の第1方向に沿って一直線に配されている。
ここで、嵩回復装置の加熱ユニットにおいて熱風により加熱されて嵩が回復された不織布を、第1搬送経路に投入する場合に、高温の状態で投入すると、当該高温の不織布が、第1搬送経路の適宜な処理装置を通過して処理等される際に、同処理装置や第1搬送経路上の中間製品に熱的影響を及ぼしてしまってトラブルの一因となり得る。すなわち、高温の不織布が、処理装置や中間製品を加熱してしまい、その結果、処理装置が誤動作したり、中間製品の品質が悪化する恐れがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、加熱ユニットの熱風で加熱された部品としての不織布が、吸収性物品に係る中間製品及び処理装置に熱的影響を及ぼすことを抑制することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
平面視で第1方向に沿って一直線に配された第1搬送経路と、
前記第1搬送経路に沿って搬送される吸収性物品に係る中間製品に対して処理を行う複数の処理装置と、
前記吸収性物品の部品となる帯状の不織布を当該不織布が連続する方向に搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩を回復する加熱ユニットと、
前記加熱ユニットで加熱されて前記嵩が回復された前記不織布を、平面視で前記第1方向と交差する第2方向へ搬送する第2搬送経路と、を有し、
前記第2搬送経路を介して、前記不織布は前記第1搬送経路に投入され、
前記加熱ユニットは、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて前記熱風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記熱風を、前記ケース部材から排出する排出口を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置である。
また、
平面視で第1方向に沿って一直線に配された第1搬送経路に沿って吸収性物品の中間製品を搬送することと、
前記第1搬送経路に沿って搬送される前記中間製品に対して複数の処理装置で処理を行うことと、
前記吸収性物品の部品となる帯状の不織布を当該不織布が連続する方向に搬送しながら、加熱ユニットで前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩を回復することと、
前記加熱ユニットで加熱されて前記嵩が回復された前記不織布を、平面視で前記第1方向と交差する第2方向へ前記不織布を搬送する第2搬送経路を介して、前記第1搬送経路に投入すること、を有し
前記加熱ユニットは、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて前記熱風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記熱風を、前記ケース部材から排出する排出口を有すること、を特徴とする吸収性物品の製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、加熱ユニットの熱風で加熱された部品としての不織布が、吸収性物品に係る中間製品及び処理装置に熱的影響を及ぼすことを抑制することができる。
図1Aは、ペットシート1の外観斜視図であり、図1Bは、図1A中のB−B線で同シート1を切断した場合の拡大斜視図である。 ペットシート1を製造する製造ライン10の概略側面図である。 図2中のIII−III矢視図である。 トップシート3a用の副ライン30を上方から見た概略平面図である。 図4中のA−A矢視図と図4中のB−B矢視図とを接続して示した概略側面図である。 図6Aは、嵩回復装置60の概略側面図であり、図6Bは、図6A中のB−B断面図である。 加熱ユニット61の直近下流に追設された冷却ユニット71の概略断面図である。 加熱ユニット61内の往路用及び復路用の各空間SP62a,SP62bを流れた熱風を回収して、送風機67bの吸い込み側部分67bsに戻すようにした構成の概略断面図である。 吸収体製造装置111の概略側面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
平面視で第1方向に沿って一直線に配された第1搬送経路と、
前記第1搬送経路に沿って搬送される吸収性物品に係る中間製品に対して処理を行う複数の処理装置と、
前記吸収性物品の部品となる帯状の不織布を当該不織布が連続する方向に搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩を回復する加熱ユニットと、
前記加熱ユニットで加熱されて前記嵩が回復された前記不織布を、平面視で前記第1方向と交差する第2方向へ搬送する第2搬送経路と、を有し、
前記第2搬送経路を介して、前記不織布は前記第1搬送経路に投入されることを特徴とする吸収性物品の製造装置である。
このような吸収性物品の製造装置によれば、加熱ユニットで加熱されて嵩が回復された不織布を、上記の第2搬送経路を搬送する間に冷却し、そして、かかる冷却後に、当該不織布を第1搬送経路に投入することができる。よって、当該加熱された不織布が、第1搬送経路の中間製品及び処理装置に熱的影響を及ぼすことは有効に抑制される。
かかる吸収性物品の製造装置であって、
前記加熱ユニットは、平面視で前記第1搬送経路とは重ならない位置に配置されているのが望ましい。
このような吸収性物品の製造装置によれば、加熱ユニット自体から発せられる熱によって、第1搬送経路の中間製品及び処理装置に熱的影響を及ぼすことは有効に防止される。すなわち、加熱ユニットが発する熱によって加熱された空気は、その比重が軽くなることに基づいて上昇するが、ここで、加熱ユニットの直上に第1搬送経路が存在しないようになっている。よって、かかる加熱された空気が第1搬送経路の中間製品及び処理装置に及ぼし得る熱的影響を抑制可能となる。
また、平面視で第1搬送経路とは重ならない位置には、空きスペースが残っている場合が多い。よって、例えば、既存の吸収性物品の製造装置に対して加熱ユニットを追設する場合に、加熱ユニットの設置用スペースを容易に確保することができる。
かかる吸収性物品の製造装置であって、
前記不織布は、上方へ搬送された後に、前記第2搬送経路によって前記第2方向に搬送されて前記第1搬送経路の直上に至り、前記第1搬送経路の上方から当該第1搬送経路に投入されるのが望ましい。
このような吸収性物品の製造装置によれば、加熱ユニットにより加熱された不織布は、上方に設定された上記第2搬送経路を介して、第1搬送経路の直上まで搬送される。よって、第2搬送経路の下方に作業者や車両等の通路用の空間を確保することができて、結果、当該第2搬送経路が、作業者等の通行を妨げることは有効に回避される。
かかる吸収性物品の製造装置であって、
前記加熱ユニットは、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて前記熱風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記熱風を、前記ケース部材から排出する排出口を有するのが望ましい。
このような吸収性物品の製造装置によれば、搬送方向における一方から他方へと流れるように熱風は噴射口から噴射され、一方から他方へと流れる間に熱風は、不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら、不織布を加熱する。よって、不織布の嵩を確実に回復することができる。
また、熱風は、不織布の面を流れるので、不織布を厚さ方向に圧縮することは有効に防止される。よって、嵩の回復を円滑に行うことができる。
かかる吸収性物品の製造装置であって、
前記ケース部材は、内部に、前記不織布を上方へ搬送する上方向き経路を有し、
前記不織布は、前記上方向き経路から前記第2搬送経路を経て前記第1搬送経路の直上に至り、前記第1搬送経路の上方から当該第1搬送経路に投入され、
前記ケース部材の内部の前記上方向き経路では、前記加熱ユニットの前記噴射口は、上方へ向けて前記熱風を噴射するのが望ましい。
このような吸収性物品の製造装置によれば、ケース部材の内部に設定された上方へ不織布を搬送する上方向き経路では、熱風が噴射口から上方に向けて噴射される。そして、かかる熱風により、不織布は、上方に吹き上げられるように熱風の浮力でもって搬送されるので、上方に不織布を引き上げるために不織布に付与すべき上向きの張力を軽減することができる。よって、当該張力起因の不織布の厚さ方向の寸法の減少、すなわち嵩の減少を有効に抑制することができる。
かかる吸収性物品の製造装置であって、
前記熱風によって加熱された前記不織布を、前記第1搬送経路に投入する前に冷却する冷却ユニットを有し、
前記冷却ユニットは、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて冷却用の風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記風を、前記ケース部材から排出する排出口を有するのが望ましい。
このような吸収性物品の製造装置によれば、熱風によって加熱された不織布を冷却ユニットは冷却する。よって、当該加熱された不織布が、第1搬送経路の中間製品及び処理装置に熱的影響を及ぼすことを、より確実に防ぐことができる。
また、冷却用の風は、搬送方向における一方から他方へと流れるように噴射口から噴射され、一方から他方へと流れる間に当該風は、不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら、不織布を冷却する。よって、不織布を確実に冷却することができる。
更に、当該冷却用の風は、不織布の面を流れるので、不織布を厚さ方向に圧縮することは有効に防止される。よって、回復された嵩を同冷却用の風が潰すことは確実に回避される。
また、
平面視で第1方向に沿って一直線に配された第1搬送経路に沿って吸収性物品の中間製品を搬送することと、
前記第1搬送経路に沿って搬送される前記中間製品に対して複数の処理装置で処理を行うことと、
前記吸収性物品の部品となる帯状の不織布を当該不織布が連続する方向に搬送しながら、加熱ユニットで前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩を回復することと、
前記加熱ユニットで加熱されて前記嵩が回復された前記不織布を、平面視で前記第1方向と交差する第2方向へ搬送する第2搬送経路を介して、前記不織布が前記第1搬送経路に投入されることを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
このような吸収性物品の製造方法によれば、加熱ユニットで加熱されて嵩が回復された不織布を、上記の第2搬送経路を搬送する間に冷却し、そして、かかる冷却後に、当該不織布を第1搬送経路に投入することができる。よって、当該加熱された不織布が、第1搬送経路の中間製品及び処理装置に熱的影響を及ぼすことは有効に抑制される。
===本実施形態===
本実施形態の吸収性物品の製造装置10は、吸収性物品の一例としてペットシート1を製造する。
図1Aは、ペットシート1の外観斜視図であり、図1Bは、図1A中のB−B線で同シート1を切断した場合の拡大斜視図である。
ペットシート1は、犬や猫などの動物の排泄処理に使用されるものであり、図1Aに示すように、床などに敷いて使用される。かかるペットシート1は、例えば平面視矩形状の液透過性のトップシート3と、略同形状の液不透過性のバックシート5と、これらのシート3,5同士の間に介挿される液吸収性の吸収体4と、を有している。そして、吸収体4は、トップシート3及びバックシート5の両者とホットメルト接着剤で接合されており、また、トップシート3とバックシート5とは、吸収体4から側方にはみ出す部分、すなわち、各シート3,5の外周縁部3e,5eにてホットメルト接着剤で接合されている。
ちなみに、ここで言うホットメルト接着剤とは、加熱によって溶融して流動状態で塗布可能となる熱可塑性接着剤のことである。
図1Bに示すように、吸収体4は、例えば、パルプ繊維等の液体吸収性繊維及び高吸収性ポリマー(所謂SAP)を平面視略矩形形状に積層してなる吸収性コア4cと、同コア4cを被覆する被覆シートとを有する。被覆シートは、例えば、ティッシュペーパー等の液透過性のシートであり、この例では二枚の被覆シート4t1,4t2が設けられている。すなわち、肌側面から一枚の被覆シート4t1で覆われ、そして、非肌側面からもう一枚の被覆シート4t2で覆われている。なお、以下では、前者の肌側面から覆う被覆シート4t1のことを「肌側被覆シート4t1」と言い、後者の非肌側から覆う被覆シート4t2のことを「非肌側被覆シート4t2」と言う。但し、一枚の被覆シートで肌側面及び非肌側面の両面を覆っても良いし、場合によっては、これらの被覆シート4t1,4t2は無くても良い。
バックシート5は、例えば、ポリエチレン(以下、PE)、ポリプロピレン(以下、PP)、及びポリエチレンテレフタレート(以下、PET)等のフィルム材である。但し、何等これらに限るものではなく、液不透過性のシートであれば、使用可能である。
トップシート3は、不織布3を材料とする。この例では、不織布3の両面3sa,3sbのうちの一方の面3sbは略平坦面であるが、もう一方の面3saは、波形形状をなしている。すなわち、直線状の溝部3tと直線状の突部3pとが交互に形成されている。かかる突部3pは、周知の空気流の吹き付け処理(特開2009−11179号などを参照)によって、元々溝部3tの部分に在った繊維が横に吹き寄せられて盛り上がることで形成されたものであり、繊維間隙間が大きい疎な状態に形成されている。そして、これにより、当該不織布3は、全体として嵩高になっている。また、溝部3tには、厚さ方向に貫通した複数の貫通孔3h,3h…が形成されていても良く、この例では、そうなっている。
かかる不織布3の平均坪量は、例えば10〜200(g/m)であり、突部3pにおける中央部の平均坪量は、例えば15〜250(g/m)であり、溝部3tにおける底部の平均坪量は、3〜150(g/m)である。
また、不織布3の繊維としては、芯がPETで鞘がPEの芯鞘構造の複合繊維が好適であるが、これ以外の熱可塑性樹脂繊維を用いても良い。例えば、芯がPPで鞘がPEの芯鞘構造の複合繊維でも良いし、或いは、サイドバイサイド構造の繊維でも良いし、単一の熱可塑性樹脂からなる単独繊維でも良い。
更に、不織布3は、捲縮繊維を有していても良い。なお、捲縮繊維とは、ジグザグ形状やΩ形状、スパイラル形状等の捲縮形状を有した繊維のことである。
また、不織布3に含まれる繊維の繊維長については、例えば20〜100mmの範囲から選択され、また繊度については、例えば1.1〜8.8(dtex)の範囲から選択される。
図2は、かかるペットシート1を製造する製造ライン10の概略側面図である。また、図3は、図2中のIII−III矢視図である。
図2に示すように、ペットシート1の製造ライン10は、主ライン11と、複数の副ライン30,90と、を有する。主ライン11では、基本的には、ペットシート1の主要部をなす中間製品1mとしての吸収体4の搬送、各副ライン30,90から供給される各部品3a,5aの同吸収体4への組み付け、同組み付けによって形態が変化した中間製品1mとしてのペットシート1の連続体1aへの種々の加工などを順次行って、これにより最終的にペットシート1を製造する。
一方、各副ライン30,90では、基本的には、それぞれ、対応する部品3a,5aに対して下処理を行う。この例では、部品3a,5aは、トップシート3の連続シート3a(以下、単にトップシート3aと言う)及びバックシート5の連続シート5a(以下、単にバックシート5aと言う)であり、また、下処理は、例えば、トップシート3aやバックシート5aへのホットメルト接着剤の塗布や、トップシート3aの材料となる不織布3aの嵩回復処理等である。そのため、この例では、副ライン30,90として、トップシート3a用の副ライン30、及びバックシート5a用の副ライン90を有している。
以下、主ライン11、トップシート3a用の副ライン30、及びバックシート5a用の副ライン90について説明する。なお、以下の説明では、製造ライン10において互いに直交する三方向のことを、それぞれX方向、Y方向、及びZ方向と言う。ここで、図3に示すように、X方向及びY方向は、それぞれ水平方向を向いているが、図2に示すように、Z方向は、鉛直方向を向いている。また、図3に示すように、X方向とY方向とは互いに直交関係にあり、そして、X方向が、請求項に係る「第1方向」に相当し、Y方向が、請求項に係る「第2方向」に相当する。
<<<主ライン11>>>
図3に示すように、主ライン11は、平面視でX方向に沿った一直線の搬送経路R11を有している。すなわち、鉛直方向の上方から鉛直方向に平行な視線で主ライン11を見た場合に、X方向(第1方向に相当)に沿った一直線の搬送経路R11(第1搬送経路に相当)を有している。以下、この搬送経路R11のことを「メイン搬送経路R11」と言う。
かかるメイン搬送経路R11には、吸収体4やペットシート1の連続体1a等の如きペットシート1に係る中間製品1mの搬送用に、搬送コンベア12CVや搬送ローラー12R等の適宜な搬送装置が設けられている。搬送コンベア12CVは、駆動周回する無端ベルトの外周面を搬送面とするものを基本構成とする。但し、場合によっては、同搬送面に吸着機能を付帯させることで中間製品1mを吸着させながら搬送するものであっても良いし、或いは、2つの無端ベルトを上下に対向配置して当該無端ベルト同士で中間製品1mを若干挟圧しながら搬送するものであっても良い。また、搬送ローラー12Rは、サーボモータ等の適宜な駆動源から回転力を得て駆動回転する駆動ローラーであっても良いし、或いは、搬送される中間製品1mとの接触によって回転力を得て連れ回る従動ローラーであっても良い。
また、かかる搬送装置12CV,12Rを含め、主ライン11に属する各装置14,15,16,17,18(処理装置に相当)は、製造ライン10に設けられた適宜な支持部材(不図示)に支持されて同ライン10に配置されている。そして、この例では、かかる支持部材の一例として、所謂鏡板(不図示)が使用されている。鏡板は、製造ライン10の床部10bに鉛直に立設された板部材であり、同鏡板は、鉛直面(法線方向が水平方向を向いた面)を有し、当該鉛直面に各装置14,15…が例えば片持ち状態で支持されている。そして、この鉛直面の法線方向は、Y方向を向いており、図2中では、当該Y方向は、同図2の紙面を貫通する方向を向いている。但し、かかる支持部材は、何等鏡板に限るものではなく、これ以外の支持部材を用いても良い。
図2に示すように、メイン搬送経路R11には、上流工程から複数の吸収体4,4…がX方向を搬送方向としながら同搬送方向に間隔をあけて搬送されてくる。なお、この図2の例では、メイン搬送経路R11における各吸収体4,4…は、Z方向たる上下方向の位置を一定に保った状態で搬送されているが、何等これに限らない。すなわち、各吸収体4は、X方向の位置に応じてZ方向(鉛直方向)の位置が変化しても良い。
一方、メイン搬送経路R11には、X方向の所定位置においてトップシート3a用の副ライン30からトップシート3a(部品に相当)が投入され、また、同所定位置においてバックシート5a用の副ライン90からバックシート5aが投入される。そして、かかる投入位置には、接合装置14が配置されている。
この例では、接合装置14は、Y方向に沿った回転軸回りに駆動回転する上下一対のロール14a,14bを有する。一対のロール14a,14bの駆動源は、例えばサーボモータである。そして、当該モータによって、一対のロール14a,14b同士は、互いの外周面を対向させながら、X方向の下流へと吸収体4を送り出すように回転する。各ロール14a,14bの周速値V14a,V14bは、それぞれ、メイン搬送経路R11上の吸収体4の搬送速度値V4と概ね同値となるように連動して制御されている。
また、図2に示すように、トップシート3a用の副ライン30から投入されたトップシート3aは、接合装置14の上下一対のロール14a,14bのうちの上ロール14aに巻き付きながら一対のロール14a,14b同士の間に送り込まれ、更に、バックシート5a用の副ライン90から投入されたバックシート5aは、同上下一対のロール14a,14bのうちの下ロール14bに巻き付きながら一対のロール14a,14b同士の間に送り込まれる。
よって、トップシート3aと吸収体4とバックシート5aとの三者は、一緒に一対のロール14a,14b同士の間を通過し、その際には一対のロール14a,14bによって挟圧されて、これら三者3a,4,5aは接合される。そして、これにより、吸収体4から形態が変化した中間製品1mとしてペットシート1の連続体1aが製造される。
なお、トップシート3a用の副ライン30及びバックシート5a用の副ライン90では、上記の接合に供すべく、それぞれトップシート3a及びバックシート5aに対してホットメルト接着剤が塗布されているが、これについては後述する。
また、この図2の例では、かかる接合をより確実なものにする目的で、メイン搬送経路R11における接合装置14よりもX方向の下流の位置には、三つのプレス装置15,16,17(処理装置に相当)が設けられている。そして、第1のプレス装置15は、所謂軽プレス装置であり、ペットシート1の連続体1aの略全面をごく軽く押圧する。また、第2のプレス装置16は、所謂エンドプレス装置であり、ペットシート1の連続体1aのうちで搬送方向に隣り合う吸収体4,4同士の間の部分たる吸収体4が無い部分を選択的に押圧する。そして、最後の第3のプレス装置17は、所謂サイドエッジプレス装置であり、ペットシート1の連続体1aのうちのY方向の両端部たる吸収体4が無い部分を選択的に押圧する。
そして、これら三つのプレス装置15,16,17を有していれば、より高い接着強度で、不織布3aと吸収体4とバックシート5aとの三者を接合可能となる。
ちなみに、軽プレス装置15の一例としては、互いの平滑な外周面を対向させて回転する上下一対のロール15a,15bを有した装置を例示できる。また、エンドプレス装置16及びサイドエッジプレス装置17の一例としては、それぞれ次のような装置を例示できる。エンドプレス装置16は、互いに外周面を対向させて回転する上下一対のロール16a,16bを有し、そして、一対のロール16a,16bのうちの少なくとも一方のロール16aの外周面には、上記の吸収体4,4同士の間の部分に対応させて突部16ap、16apが設けられている。また、サイドエッジプレス装置17は、互いに外周面を対向させて回転する一対のロール17a,17bを有し、そして、上下一対のロール17a,17bのうちの少なくとも一方のロール17aには、外周面におけるY方向の両端部にそれぞれ一対の環状の突部17ap,17apが設けられており、かかる突部17ap,17apによって、ペットシート1の連続体1aのうちのY方向の両端部たる吸収体4が無い部分を選択的に押圧する。
図2に示すように、メイン搬送経路R11におけるサイドエッジプレス装置17の下流側の位置には、ロータリーカッター装置18が設けられている。そして、サイドエッジプレス装置17で押圧されたペットシート1の連続体1aは、ロータリーカッター装置18を通過する。
ロータリーカッター装置18(処理装置に相当)は、上下一対のロール18a,18bを有する。各ロール18a,18bは、それぞれY方向に沿った回転軸回りに回転し、これにより、X方向の下流へとペットシート1の連続体1aを送り出すように回転する。回転の駆動源は、サーボモータである。また、上下一対のロール18a,18bのうちの一方のロール18aは、外周面に、カッター刃18cを有したカッター刃ロール18aであり、もう一方のロール18bは、平滑な外周面でカッター刃18cを受けるアンビルロール18bである。そして、これらロール18a,18b同士の間を、ペットシート1の連続体1aのうちで吸収体4,4同士の間の部分が通過する際に、当該部分にカッター刃ロール18aのカッター刃18cが当たることによって同連続体1aは切断されて、これにより、ペットシート1が製造される。
<<<トップシート3a用の副ライン30>>>
図4は、トップシート3a用の副ライン30を上方から見た概略平面図であり、図5は、図4中のA−A矢視図と図4中のB−B矢視図とを接続して示した概略側面図である。
図4及び図5に示すように、トップシート3a用の副ライン30は、トップシート3aの材料となる不織布3aを不織布原反3aRから繰り出して上記のメイン搬送経路R11へ搬送する搬送装置31と、不織布原反3aRから繰り出された不織布3aを加熱して同不織布3aの嵩を回復する嵩回復装置60と、嵩が回復された不織布3aに上記の接合用のホットメルト接着剤を塗布する接着剤塗布装置81,82とを有する。なお、以下では、トップシート3aのことを、単に「不織布3a」と言う。
ここで、図4に示すように、当該副ライン30を平面視で見た場合に、嵩回復装置60の主部をなす加熱ユニット61は、上記の主ライン11のメイン搬送経路R11とは重ならない位置に配置されている。言い換えると、搬送される不織布3aに対して熱風を吹き付けて同不織布3aを加熱する加熱ユニット61は、平面視で見た場合に、メイン搬送経路R11からY方向にずれた位置に配置されている。
そのため、加熱ユニット61で加熱された不織布3aを上記の主ライン11のメイン搬送経路R11へ投入する前に、当該高温の不織布3aをY方向(第2方向に相当)に沿って搬送する搬送経路R31Yd(第2搬送経路に相当)を確保することができて、これにより、当該搬送経路R31Ydを通過中に高温の不織布3aを自然冷却することができる。その結果、温度低下した不織布3aをメイン搬送経路R11に投入可能となって、これにより、当該不織布3aが、メイン搬送経路R11の中間製品1m及び同メイン搬送経路R11の各装置14,15,16,17,18に熱的影響を及ぼすことは抑制される。
また、加熱ユニット61自体から発せられる熱がメイン搬送経路R11の中間製品1m及び各装置14,15…に対して熱的影響を及ぼすことも有効に防止される。すなわち、加熱ユニット61が発する熱によって加熱された空気は、その比重が軽くなることに基づいて上昇するが、ここで、図4を見てわかるように、加熱ユニット61の直上には、メイン搬送経路R11が存在していない。よって、かかる加熱された空気がメイン搬送経路R11の中間製品1m及び各装置14,15…に熱的影響を及ぼすことも、有効に抑制される。
更には、平面視でメイン搬送経路R11からY方向にずれた位置には、空きスペースが残っている場合が多い。よって、例えば、既存の製造ライン10に対して嵩回復装置60を追設する場合には、その加熱ユニット61の設置用スペースを容易に確保することができる。
ちなみに、上記の「嵩回復装置60の加熱ユニット61がメイン搬送経路R11とは重ならない位置に配置されている」という記載の意味は、「平面視で見た場合に、つまり上方から見た場合に、加熱ユニット61の一部もメイン搬送経路R11に重ならないような位置に同加熱ユニット61が配置されている」という意味である。より詳しくは、加熱ユニット61の一部も中間製品1mの移動軌跡R11に重ならないような位置に同加熱ユニット61が配置されている」という意味である。
以下、トップシート3a用の副ライン30の構成要素31,60,81,82について説明する。
(1)搬送装置31
図4に示すように、搬送装置31は、不織布3aの搬送経路として2種類の搬送経路R31X,R31Yを有する。すなわち、当該搬送経路として、平面視でY方向に沿って一直線に不織布3aを搬送するY方向搬送経路R31Yと、平面視でX方向に沿って一直線に不織布3aを搬送するX方向搬送経路R31Xとを有している。そして、Y方向搬送経路R31Yの方がX方向搬送経路R31Xよりも搬送方向の上流側に位置している。よって、不織布原反3aRから繰り出された不織布3aは、先ず、Y方向搬送経路R31Yを通過する。そして、Y方向搬送経路R31YとX方向搬送経路R31Xとの境界に配された45°ターンバーTBで不織布3aの搬送方向はY方向からX方向に変換され、これにより、不織布3aはX方向搬送経路R31Xに入る。ここで、かかるX方向搬送経路R31Xを平面視で見た場合には、その略全長に亘って主ライン11のメイン搬送経路R11と重なっている。よって、当該X方向搬送経路R31Xを通過して、メイン搬送経路R11の接合装置41の直上の位置に至り(図2)、当該位置において、不織布3aは速やかにメイン搬送経路R11の上方から同経路R11に投入される。
ちなみに、上記の45°ターンバーTBは、例えば、外周面が平滑な円柱状の棒部材であり、ステンレス等の金属製の磨き棒や、表面処理により外周面の滑り性を高めた丸棒などを材料として生成されている。そして、図4に示すように、当該ターンバーTBの断面中心たる円心を貫く中心軸CTBの方向が、水平面内においてX方向とY方向との中間の方向を向いている。よって、かかるターンバーTBの外周面に不織布3aが巻き付けられて、同外周面を不織布3aが滑動することにより、不織布3aの搬送方向がY方向からX方向に速やかに変換される。
図5に示すように、かかる2種類の搬送経路R31X,R31Yは、それぞれ複数の搬送ローラー32X,32X…,32Y,32Y…によって形成されている。Y方向搬送経路R31Yを形成するY方向搬送ローラー32Yは、X方向に沿った回転軸回りに回転可能に支持されており、これにより、不織布3aは、自身の幅方向をX方向に向けた姿勢で、Y方向に搬送される。他方、X方向搬送経路R31Xを形成するX方向搬送ローラー32Xは、Y方向に沿った回転軸回りに回転可能に支持されており、これにより、不織布3aは、自身の幅方向をY方向に向けた姿勢で、X方向に搬送される。
図4及び図5に示すように、Y方向搬送経路R31Yは、繰り出し装置35,35と、資材接ぎ装置36と、アキュムレータ装置37と、上流側ピンチロール装置38とを、搬送方向の上流から下流へとこの順番で並んで有している。また、X方向搬送経路R31Xは、テンションコントロール装置39と、下流側ピンチロール装置41とを、搬送方向の上流から下流へとこの順番で並んで有している。なお、X方向搬送経路R31Xにおける下流側ピンチロール装置41よりも下流側の位置には、不織布3aに接着剤を塗布すべく接着剤塗布装置81,82が設けられている。
また、上記のX方向搬送ローラー32X,32X…を含め、X方向搬送経路R31Xに属する各装置39,41は、メイン搬送経路R11の各装置14,15…を支持する前述の鏡板に支持されている。一方、上記のY方向搬送ローラー32Y,32Y…を含め、Y方向搬送経路R31Yに属する各装置35,35,36,37,38は、上記のメイン搬送経路R11の鏡板とは別の支持部材によって支持されている。かかる支持部材(不図示)は、例えばY方向に沿って製造ライン10の床部10bに配置された鏡板であり、法線方向がX方向を向いた鉛直面を有する。そして、かかる鉛直面に、Y方向搬送経路R31Yに属する各装置35,35,36,37,38が例えば片持ち状態で支持されている。
図5に示すように、繰り出し装置35は、Y方向搬送経路R31Yの起端をなす装置であり、つまり、不織布原反3aRから不織布3aをY方向搬送経路R31Yに沿って繰り出す。そのため、X方向に沿った回転軸を有し、当該回転軸に不織布原反3aRを回転可能に支持する。回転軸は、例えば駆動源としてのサーボモータ(不図示)によって駆動回転され、これにより、不織布原反3aRから不織布3aを繰り出す。なお、サーボモータは、アキュムレータ装置37と連携して繰り出し動作を行う。これについては後述する。
かかる繰り出し装置35,35は、複数の一例として2つ設けられている。そして、基本的には、交互に切り替えて使用される。すなわち、一方の繰り出し装置35が不織布3aを繰り出している間は、他方の繰り出し装置35は待機状態にあり、そして、一方の繰り出し装置35の不織布原反3aRが無くなったら、待機状態の繰り出し装置35が不織布3aの繰り出しを開始するように構成されている。なお、かかる繰り出し装置35は周知なため、その詳細な説明については、省略する。
資材接ぎ装置36も、Y方向搬送経路R31Yに設けられた装置である。そして、同資材接ぎ装置36は、繰り出し中の繰り出し装置35が不織布原反3aRの全ての不織布3aを繰り出し終える少し前に、同原反3aRの不織布3aの尾端部3aeeを、待機中の繰り出し装置35に取り付けられた不織布原反3aRの不織布3aの先端部3aesに接合する。そして、これにより、途切れることなく連続して不織布3aを繰り出すことができる。なお、この資材接ぎ装置36も周知なため、その詳細な説明については省略する。
アキュムレータ装置37も、Y方向搬送経路R31Yに設けられた装置であり、繰り出し装置35から繰り出された不織布3aを搬送方向の下流へ払い出し可能に蓄積する。そして、上記の資材接ぎ装置36による接合処理時のように、繰り出し装置35から不織布3aが繰り出されない場合に、アキュムレータ装置37自身が蓄積している不織布3aを下流に払い出すことによって、繰り出し装置35の繰り出し停止の影響を下流に及ぼさないようにする。なお、繰り出し装置35の繰り出し停止が解除されたら、規定の蓄積量になるまで、繰り出し装置35からは、アキュムレータ装置37の直近下流の位置での不織布3aの搬送速度値(m/分)よりも速い速度値(m/分)で不織布3aが繰り出され、これにより、繰り出し停止中に払い出された分の不織布3aがアキュムレータ装置37に蓄積される。
この例では、かかるアキュムレータ装置37は、定位置に固定された複数のローラー37s,37s…からなる固定ローラー群G37sと、鉛直方向に往復移動可能に設けられた複数のローラー37m,37m…からなる可動ローラー群G37mと、を有している。そして、不織布3aは、固定ローラー群G37sに属する各ローラー37sと可動ローラー群G37mに属する各ローラー37mとに交互に掛け回されており、これにより、不織布3aのループL3aを形成して当該不織布3aを蓄積する。
ここで、可動ローラー群G37mは、不織布3aの張力の大きさ(N)に応じて鉛直方向に往復移動する。すなわち、不織布3aの張力の大きさが、予め設定された張力の設定値(N)よりも大きい場合には、ループL3aが小さくなるように可動ローラー群G37mは移動し、これにより、蓄積していた不織布3aを払い出して下流に供給する。一方、不織布3aの張力の大きさが上記の設定値よりも小さい場合には、ループL3aが大きくなるように移動して、これにより、不織布3aを蓄積する。従って、アキュムレータ装置37の直近下流の位置では、不織布3aの張力の大きさは、上記の設定値にほぼ維持されており、その意味では、当該アキュムレータ装置37は、後述のテンションコントロール装置39と同様の機能も奏する。なお、かかるアキュムレータ装置37も周知なため、これ以上の詳細な説明については省略する。
上流側ピンチロール装置38も、Y方向搬送経路R31Yに設けられた装置であり、不織布3aを嵩回復装置60の加熱ユニット61へ送り出す。詳しくは、互いの外周面を対向して配置された一対のロール38a,38bを有し、少なくとも一方のロール38a,38bは、駆動源としてのサーボモータ(不図示)によって駆動回転される駆動ロール38a(38b)である。そして、この駆動回転によって、不織布3aを加熱ユニット61へ送り出す。
かかる駆動ロール38a(38b)は、加熱ユニット61よりも搬送方向の下流側に位置するテンションコントロール装置39の駆動ロール39kと連動して駆動回転される。例えば、同テンションコントロール装置39の駆動ロール39kの周速値V39kと当該ピンチロール装置38の駆動ロール38a(38b)の周速値V38a(V38b)との比率Rが一定となるように、当該ピンチロール装置38の駆動ロール38a(38b)は駆動回転される。比率R(=V39k/V38a)としては、例えば0.9〜1.1の任意値が設定される。
テンションコントロール装置39は、X方向搬送経路R31Xに設けられた装置であり、加熱ユニット61よりも搬送方向の下流側に配置されている。そして、テンションコントロール装置39は、同装置39の直近下流の位置での不織布3aの張力の大きさ(N)が所定の目標値(N)になるように調整する。
かかるテンションコントロール装置39は、所謂ダンサーロール39dnを利用して構成されている。すなわち、互いの間に搬送方向に間隔をあけて定位置に固定された一対の固定ロール39s,39sと、一対の固定ロール39s,39sの間の位置に設けられ、鉛直方向に往復移動可能に設けられたダンサーロール39dnと、ダンサーロール39dnよりも搬送方向の上流側に設けられた駆動ロール39kと、を有する。そして、一対の固定ロール39s,39sと、ダンサーロール39dnと、駆動ロール39kとの三者には、不織布3aが掛け回されているとともに、一対の固定ロール39s,39s及びダンサーロール39dnに掛け回された不織布3aはループL3adnを形成している。そして、ダンサーロール39dnには、不織布3aの張力の目標値の二倍に相当する力が、往復移動方向のうちでループL3adnが大きくなる方向に付与されている。よって、不織布3aの張力の大きさが目標値よりも大きい場合には、ループL3adnが小さくなるようにダンサーロール39dnが移動する一方、不織布3aの張力の大きさが目標値よりも小さい場合には、ループL3adnが大きくなるようにダンサーロール39dnが移動する。一方、駆動ロール39kは、不図示のサーボモータで駆動回転されるが、同モータは、ループL3adnの大きさが所定値になるように駆動ロール39kを回転して不織布3aを繰り出す。例えば、所定値よりも大きい場合には、駆動ロール39kの周速値(m/分)を減少する一方、所定値よりも小さい場合には、駆動ロール39kの周速値を増加する。そして、これにより、テンションコントロール装置39の直近下流の位置の不織布3aの張力の大きさは、目標値となるように調整される。
下流側ピンチロール装置41も、X方向搬送経路R31Xに設けられた装置であり、不織布3aを主ライン11の接合装置14へ送り出す。詳しくは、互いの外周面を対向して配置された一対のロール41a,41bを有し、少なくとも一方のロール41a(41b)は、駆動源としてのサーボモータ(不図示)によって駆動回転される駆動ロール41a(41b)である。そして、この駆動回転によって、不織布3aを主ライン11のメイン搬送経路R11の接合装置14へ送り出す(図2)。かかる駆動ロール41a(41b)は、接合装置14と連動して駆動回転される。例えば、同接合装置14が具備するロール14a,14bの周速値と当該下流側ピンチロール装置41の駆動ロール41a(41b)の周速値とがほぼ同値になるように、当該下流側ピンチロール装置41の駆動ロール41a(41b)は駆動回転される。
(2)嵩回復装置60
図6Aは、嵩回復装置60の概略側面図であり、図6Bは、図6A中のB−B断面図である。なお、図6Aでは、嵩回復装置60の要部をなす加熱ユニット61を断面視で示している。
図6Aに示すように、嵩回復装置60は、内部に不織布3aを通過させながら不織布3aに熱風を吹き付けて加熱する加熱ユニット61と、同加熱ユニット61に熱風を供給する熱風供給装置67と、を有する。そして、既述のように、加熱ユニット61は、Y方向搬送経路R31Yに設けられていて、これにより、平面視でメイン搬送経路R11からY方向にずれた位置に配置されている(図4)。よって、加熱ユニット61で加熱された不織布3aの搬送経路R31YdをY方向に沿って容易に確保することができて、これにより、同不織布3aの自然冷却を速やかに行うことができる(図4)。
なお、図4中の搬送経路R31Ydの経路長は、実機実験や温度解析を行うなどして決定される。例えば、これら実機実験や温度解析に基づいて、メイン搬送経路R11の各装置14,15,16,17,18を不織布3aが通過する際の同不織布3aの温度が、各装置14,15,16,17,18の許容温度の上限値よりも低い温度となり、しかも不織布3aが中間製品1m(この例では、吸収体4)と接合される際の温度が、同中間製品1mの許容温度の上限値よりも低い温度となるように、上記の搬送経路R31Yの経路長が決定される。ここで、仮に直線状の搬送経路R31Ydでは、冷却に要する経路長が足りない場合には、次のようにしても良い。すなわち、当該搬送経路R31Ydの位置に、上下方向の位置が異なる複数のY方向搬送ローラー32Y,32Y…を交互に配置するとともに、かかる複数のY方向搬送ローラー32Y,32Y…に不織布3aをつづら折り状に掛け回して複数のループを形成し、これにより、搬送経路R31Ydにおける経路長を確保しても良い。
図6A及び図6Bに示すように、加熱ユニット61は、長手方向の両端部が開口したケース部材62と、ケース部材62の外に設けられ、ケース部材62内を不織布3aが往復移動するように案内する複数の案内ローラー64,64,64と、を有する。そして、案内ローラー64,64,64によって、ケース部材62内には、不織布3aの搬送経路の往路と復路とがそれぞれ直線状に形成されている。
また、図6Aに示すように、ケース部材62は、内部に隔壁部材63を有し、この隔壁部材63によって、ケース部材62内の空間は、往路用の空間SP62aと復路用の空間SP62bとに区画されている。すなわち、往路用の空間SP62aと復路用の空間SP62bとは、互いに空気の行き来が不能に隔離されている。また、この隔壁部材63による隔離によって、ケース部材62における長手方向の両端部のうちの一方の端部には、不織布3aの往路用の入口62ainと復路用の出口62boutとの両者がそれぞれ形成されているとともに、他方の端部には、不織布3aの往路用の出口62aoutと復路用の入口62binとの両者がそれぞれ形成されている。
更に、隔壁部材63の両壁面63wa,63wbのうちで往路用の空間SP62aと隣接する壁面63wa(以下、往路用壁面63waとも言う)、及び、同両壁面63wa,63wbのうちで復路用の空間SP62bと隣接する壁面63wb(以下、復路用壁面63wbとも言う)は、それぞれ搬送方向及びX方向と平行に設けられており、これにより、往路用壁面63wa及び復路用壁面63wbは、それぞれ不織布3aの各面とほぼ平行とされている。そして、往路用壁面63waのうちで往路の上流側の部分(「ケース部材における入口側の部分」に相当)には、X方向に長尺なスリット状の噴射口63Naが設けられており、また、復路用壁面63wbのうちで復路の上流側の部分(「ケース部材における入口側の部分」に相当)にも、X方向に長尺なスリット状の噴射口63Nbが設けられている。
より詳しく説明すると、隔壁部材63は、上記の各部分に対応させて、内部に圧力室R63a,R63bを有している。そして、各圧力室R63a,R63bには、上記の熱風供給装置67から熱風が供給される。また、各圧力室R63a,R63bの断面形状(X方向を法線方向とする断面での形状)は、それぞれ、搬送方向の下流側に向かうに従って概ね細くなった先細り形状をなしており、その先細り形状の先端部にて、対応する往路用又は復路用の各空間SP62a,SP62bと各々連通しており、これにより、当該先端部が上記の噴射口63Na,63Nbとして機能する。そして、かような噴射口63Na,63Nbによれば、不織布3aの両面のうちの一方の面を向きながら、同面に対して鋭角な傾き角度θでもって搬送方向の下流側に向けて熱風を噴射する。
よって、往路用の噴射口63Naから噴射された熱風は、搬送方向の下流側の速度成分をもって不織布3aの面に接触し、そして、そのまま、同面を流れていって、往路用の空間SP62aにおける搬送方向の最下流に位置する出口62aout(排出口に相当)から外に排出される。また、復路用の噴射口63Nbから噴射された熱風は、搬送方向の下流側の速度成分をもって不織布3aの面に接触し、そして、そのまま、同面を流れていって、復路用の空間SP62bにおける搬送方向の最下流に位置する出口62bout(排出口に相当)から外に排出される。
そして、このように不織布3aの面を流れるように熱風が移動するので、熱風が不織布3aの厚さ方向から同不織布3aを圧縮してしまう事態は有効に回避され、これにより、嵩の回復を円滑に行うことができる。
また、熱風の風量(m/分)の調整によっては、不織布3aの搬送速度値V3(m/分)よりも熱風の風速値Vw(m/分)の方を大きくすることができる。そして、そのようにすれば、各噴射口63Na,63Nbから噴射された熱風は、不織布3aの面を滑るように不織布3aを追い越して行って、最後に各出口62aout,62boutから外に排出される。よって、熱風と不織布3aとの相対速度差に基づいて、当該熱風を確実に乱流状態にすることができる。そして、その結果、熱伝達効率の飛躍的な向上を図れて、不織布3aを効率良く加熱することができて、嵩が速やかに回復される。また、乱流状態の熱風によって不織布3aの繊維がランダムにほぐされるので、これによっても、嵩の回復が促進される。
ちなみに、熱風の風速値Vw(m/分)とは、例えば往路用の空間SP62a又は復路用の空間SP62bに供給される風量(m/分)を、往路用の空間SP62a又は復路用の空間SP62bの断面積(つまり、搬送方向を法線方向とする断面の面積)で除算した値である。
また、望ましくは、上述のような風速値Vwと搬送速度値V3との間の大小関係が、往路用又は復路用の各空間SP62a,SP62bの搬送方向の全長に亘って成立していると良いが、必ずしも全長に亘って成立している必要はない。すなわち、各空間SP62a,SP62bにおける一部についてでも、上記の大小関係が成立していれば、上記の乱流状態に係る作用効果を、相応に享受することができる。
なお、往路用及び復路用の各噴射口63Na,63Nbの形状は、それぞれ、X方向に長手方向が向いた長方形をなしている。そして、往路用の噴射口63NaのX方向の寸法は、往路用の空間SP62aのX方向の寸法と同値とされ、また復路用の噴射口63NbのX方向の寸法は、復路用の空間SP62bのX方向の寸法と同値とされているが、何等これに限らない。例えば、噴射口63Na,63Nbの方が小さくても良い。但し、望ましくは、各噴射口63Na,63NbのX方向の寸法は、不織布3aの幅方向の寸法(X方向の寸法)よりも大きいと良く、このようにしていれば、X方向の加熱ムラが抑制される。
また、各噴射口63Na,63Nbの短手方向の寸法(上記の長手方向と直交する方向の寸法)は、例えば、1mm〜10mmの範囲から任意値が選択されて設定される。
更に、望ましくは、噴射口63Na,63Nbの位置において熱風の噴射方向が不織布3aの搬送方向に対してなす角度θが、0°〜30°の範囲内に入っていると良く、より望ましくは、0°〜10°の範囲内に入っていると良い(図6A)。そして、このようになっていれば、熱風を不織布3aの面に確実に沿わせて流すことができる。
ちなみに、図6Aの例では、加熱ユニット61は、ケース部材62の長手方向が鉛直方向を向いた縦置きタイプとなっており、これにより、不織布3aの搬送経路に係る往路及び復路を鉛直方向に沿わせている。また、上方から下方へ向いた経路を往路とし、下方から上方を向いた経路(上方向き経路に相当)を復路としている。よって、図5に示すように、Y方向搬送経路R31Yの鉛直方向の高さ位置が高い状態で、同Y方向搬送経路R31YをX方向搬送経路R31Xに接続することができる。そして、これにより、Y方向搬送経路R31Yにおける下流端部R31Ydの下方に、作業者や工事用車両の通路等になる作業用空間を確保することが可能となる。例えば、図4及び図5に示すように、製造ライン10の床部10bには、上記の作業者や工事車両の通路が設定されるが、上記のようにすれば、かかる通路から十分上方に離れた位置に、Y方向搬送経路R31Yの下流端部R31YdをY方向に沿って掛け渡して設定することができる。よって、当該Y方向搬送経路R31Yが上記通路の障害となることを回避することができる。
また、図6Aに示すように、不織布3aを上方へ搬送する復路では、熱風が噴射口63Nbから上方に向けて噴射される。そして、かかる熱風により、不織布3aは、上方に吹き上げられるように熱風の浮力でもって搬送されるので、上方に不織布3aを引き上げるために不織布3aに付与すべき上向きの張力を軽減することができる。よって、当該張力起因の不織布3aの厚さ方向の寸法の減少、すなわち嵩の減少を有効に抑制することができる。
更に、かかる縦置きタイプは、加熱ユニット61の設置に要する平面スペースが小さくて済むという点でも優れている。
但し、加熱ユニット61の配置は、何等縦置きタイプに限らず、横置きタイプにしても良い。すなわち、ケース部材62の長手方向を水平方向に向けて、これにより、不織布3aの搬送経路に係る往路及び復路を水平方向に沿わせても良い。更に言えば、レイアウトの都合などに応じて、鉛直方向及び水平方向の両者からケース部材62の長手方向を傾けて配置しても良い。
図6Aに示すように、熱風供給装置67は、送風機67bと、ヒーター67hとを有する。そして、送風機67bで発生した風をヒーター67hで加熱することによって熱風を発生し、かかる熱風を適宜な管部材67pを介して前述の加熱ユニット61に係るケース部材62内の隔壁部材63の圧力室R63a,R63bに供給する。そして、同圧力室R63a,R63b経由で噴射口63Na,63Nbから熱風が噴射される。
送風機67bは、例えばモータを駆動源として回転するインペラ67iと、上記モータの回転数(rpm)を調整するインバータ(不図示)とを有する。そして、これにより、VVVFインバータ制御を行うことができて、その結果、インペラ67iの回転数(rpm)の変更を介して風量(m/分)を任意値に調整可能である。
また、ヒーターは、例えば電力(kW)で加熱する電気ヒーターであり、電力の投入量の変更によって熱風の温度を任意値に調整可能である。なお、熱風の温度については、噴射口63Na,63Nbの位置での温度が、不織布3aに含まれる熱可塑性樹脂繊維の融点よりも50℃だけ低い温度以上であって、しかも融点未満であると良い。そして、このような範囲に設定されていれば、熱可塑性樹脂繊維の溶融を防ぎながら、確実に嵩を回復させることができる。
図6Aに示すように、かかるヒーター67hは、送風機67bに内蔵されていても良いし、或いは、送風機67bの外部に設けられていても良い。ヒーター67hを外部に設ける場合には、図6A中に仮想的に二点鎖線で示すように、ヒーター67ha,67hbを加熱ユニット61のケース部材62に近接して配置すると良く、そうすれば、熱風の温度調整の際に、その応答性を高めることができる。また、その場合、更に望ましくは、ヒーター67ha,67hbを噴射口63Na,63Nb毎にそれぞれ設けると良い。すなわち、往路用の噴射口63Naに対応させてヒーター67haを設け、また、これとは別に、復路用の噴射口63Nbに対応させてヒーター67hbを設けると良い。そして、このようにすれば、噴射口63Na,63Nb毎に個別に熱風の温度を調整することができて、その結果、嵩回復処理の条件設定をより精細に行えるようになる。
なお、かかるヒーター67h,67ha,67hbは、何等電気ヒーターに限るものではなく、風をなす空気等の気体を加熱可能なものであれば、適用可能である。
また、この例では、「風」というのは、空気の流れのことを指しているが、広義には、空気の流れ以外に、窒素ガスや不活性ガスなどの気体の流れも含むものである。つまり、噴射口63Na,63Nbから窒素ガスなどを吹き付けても良い。
(3)接着剤塗布装置81,82
この図2及び図5の例では、不織布3aにホットメルト接着剤を塗布すべく、2種類の接着剤塗布装置81,82が設けられている。そして、どちらの塗布装置81,82も、X方向搬送経路R31Xに設けられている。より詳しくは、加熱ユニット61よりも搬送方向の下流側の位置から、主ライン11の接合装置14までの間の位置において、不織布3aに接着剤を塗布するようになっている。
各塗布装置81,82は、それぞれ、接着剤を吐出する吐出部81a,82aとポンプ(不図示)とを有する。そして、ポンプが、流動状態のホットメルト接着剤を吐出部81a,82aへ圧送し、これにより、吐出部81a,82aから流動下の接着剤が吐出される。
ここで、2種類のうちの一方の塗布装置81は、接触式の塗布装置であり、もう一方の塗布装置82は、非接触式の塗布装置である。接触式の塗布装置81は、吐出部81aを塗布対象に接触又は近接して接着剤を塗布するものであり、他方、非接触式の塗布装置82は、吐出部82aを塗布対象から十分離した状態で同吐出部82aから接着剤を流下して塗布するものである。
そして、この図5の例では、最初に接触式の塗布装置81が不織布3aに接着剤を塗布し、しかる後に、その下流側の位置で非接触式の塗布装置82が接着剤を塗布するようになっている。
接触式の塗布装置81は、不織布3aの片面のうちで吸収体4,4を覆わない部分、つまり不織布3aの片面のうちでバックシート5aと接合される部分を塗布対象部位として、べた塗りの塗布パターンで接着剤を塗布する。そのため、同塗布装置81は、吐出部81aとしてY方向に長いスリット状のノズルを有し、これにより、Y方向の略全長に亘って不織布3aに接着剤を塗布するが、搬送方向に関しては、上記の塗布対象部位に対してだけ選択的に接着剤を塗布すべく接着剤を間欠的に吐出する。
一方、非接触式の塗布装置82は、不織布3aの片面の略全面を塗布対象部位として所定の塗布パターンで接着剤を塗布する。ここで、かかる塗布パターンは、搬送方向に沿って連続する線状部分がY方向に複数並んでなるパターンであり、かかる線状部分の一例としては、搬送方向に沿った直線や、搬送方向に沿った螺旋曲線、搬送方向に沿った波形曲線等が挙げられる。そして、かかる塗布パターンで塗布可能にすべく、同塗布装置82は、吐出部82aとして複数の略円孔状のノズルをY方向に並んで有し、各ノズルからそれぞれ接着剤を連続して流下することにより、上記の塗布パターンで不織布3aの片面の略全面に接着剤を塗布する。
<<<バックシート5a用の副ライン90>>>
図2に示すように、バックシート5a用の副ライン90は、主ライン11のメイン搬送経路R11の直下に設けられている。そして、これにより、主ライン11のメイン搬送経路R11の下方から、同メイン搬送経路R11にバックシート5aを投入する。
かかるバックシート5a用の副ライン90は、バックシート5aの材料となるフィルム材5aをフィルム材原反5aRから繰り出して上記のメイン搬送経路R11へ搬送する搬送装置91と、フィルム材原反5aRから繰り出されたフィルム材5aに対して、既述の接合装置14での接合用にホットメルト接着剤を塗布する接着剤塗布装置103とを有する。
搬送装置91は、バックシート5aの搬送経路R5aを形成する複数の搬送ローラー92X,92X…と、2つの繰り出し装置95,95と、資材接ぎ装置96と、アキュムレータ装置97と、上流側ピンチロール装置98と、テンションコントロール装置99と、下流側ピンチロール装置101と、を有している。そして、何れの装置95,95,96,97,98,99,101の構成も、既述のトップシート3a用の副ライン30の各装置35,35,36,37,38,39,41と概ね同じである。また、接着剤塗布装置103の構成も、前述した非接触式の塗布装置82と概ね同じである。そのため、その説明については省略する。
また、この図2の例では、かかるバックシート5aの搬送経路R5aを、平面視で見た場合には、当該搬送経路R5aは、X方向に沿った一直線をなしており、そして、同じく平面視で見た場合に、当該搬送経路R5aは、その略全長に亘ってメイン搬送経路R11と重なっている。よって、同図2に示すように、当該搬送経路R5aにおける下流端部R5adにおいて、フィルム材5aたるバックシート5aの搬送方向を上方に向けさえすれば、速やかに当該バックシート5aをメイン搬送経路R11へ投入することができる。
但し、このバックシート5a用の副ライン90の搬送経路R5aは、何等上記に限らない。すなわち、図4のトップシート3a用の副ライン30の搬送経路のように、Y方向搬送経路とX方向搬送経路とを有するようにし、そして、Y方向搬送経路とX方向搬送経路とを、45°ターンバーTBのような搬送方向転換機構によって接続しても良い。なお、その場合には、例えば、Y方向搬送経路は、繰り出し装置95,95と、資材接ぎ装置96と、アキュムレータ装置97と、上流側ピンチロール装置98とを有し、X方向搬送経路は、テンションコントロール装置99と、下流側ピンチロール装置101とを有していても良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、吸収性物品の製造装置の一例として、ペットシート1の製造ライン10を例示したが、何等これに限らない。例えば、おむつや生理用ナプキンの製造装置に対して本発明の概念を適用しても良い。なお、その場合には、嵩回復装置60の加熱ユニット61で加熱される部品の一例としては、生理用ナプキン及びおむつのどちらについても、トップシート用の不織布を挙げることができる。
但し、かかる加熱ユニット61の加熱対象は、何等トップシート用の不織布に限るものではない。すなわち、嵩高性が要求される他の部品の材料の不織布を、加熱ユニット61で加熱しても良い。
上述の実施形態では、図1Bに示すように、トップシート3(3a)用の不織布3(3a)の一例として、片面に複数の直線状の突部3p,3p…を有した不織布3(3a)を例示したが、何等これに限らない。例えば、通常の形態の不織布、つまり両面が略平坦面の不織布であっても良い。
上述の実施形態では、図2に示すように、嵩回復装置60の加熱ユニット61は、不織布3aを往路及び復路の両者で加熱していたが、何等これに限らない。例えば、往路及び復路のどちらか一方だけでも嵩が十分回復する場合には、往路用の噴射口63Na及び復路用の噴射口63Nbのどちらか一方を省略しても良い。また、逆に、往路及び復路という2パスだけでは、嵩回復が不十分な場合には、上記の加熱ユニット61を一つではなく、複数設けて、不織布3aを3パス以上で加熱しても良い。なお、往路及び復路のそれぞれに対応させて噴射口63Na,63Nbを設けた方が、嵩回復に必要な不織布3aの搬送経路長をしっかりと確保しながらも、加熱ユニット61の長手方向の寸法の短尺化を図れるので、好ましい。
上述の実施形態では、図6A及び図6Bに示すように、加熱ユニット61を、既存のエアスルー方式とは異なる方式で構成していたが、何等これに限らない。すなわち、既存のエアスルー方式で加熱ユニットを構成しても良い。なお、既存のエアスルー方式で構成した加熱ユニットというのは、例えば、次のようになる。加熱ユニットは、搬送方向に沿って搬送される不織布3aの両面のうちの一方の面に対向して設けられた熱風の噴射口と、同両面のうちの他方の面に対向して設けられた熱風の吸引口と、を有する。そして、これら噴射口と吸引口との両者によって、噴射口から噴射された熱風を吸引口で吸引する流線を形成することにより、熱風を不織布3aの厚さ方向に貫通させて不織布3aを加熱する。
なお、不織布3aを搬送方向に搬送する搬送機構としては、サクションベルトコンベア装置やサクションドラム装置などを例示できる。すなわち、サクションベルトコンベア装置は、駆動周回する無端ベルトの外周面に不織布3aを載置して搬送するが、この外周面には、複数の吸気孔が設けられており、よって、当該吸気孔が、熱風を吸引する上記の吸引口として機能する。また、サクションドラム装置は、駆動回転する回転ドラムの外周面に不織布3aを巻き付けて搬送するが、この外周面には、複数の吸気孔が設けられており、よって、当該吸気孔が、熱風を吸引する上記の吸引口として機能する。
上述の実施形態では、嵩回復装置60の加熱ユニット61を通過した不織布3aは、謂わば自然冷却されていたが、場合によっては、図7に示すように、加熱ユニット61の直近下流側の位置で不織布3aを強制的に冷却する冷却装置70を追設しても良い。
詳しくは、冷却装置70は、加熱ユニット61の直近下流側の位置に配置されて、不織布3aに冷却用の風を吹き付けて冷却する冷却ユニット71と、冷却ユニット71に冷却用の風を供給する風供給装置(不図示)と、を有する。
そして、この冷却ユニット71から噴射する冷却用の風によって不織布3aを冷却すれば、不織布3aが主ライン11のメイン搬送経路R11の中間製品1m及び各装置14,15…に熱的影響を及ぼすことを、より確実に防ぐことができる。
ちなみに、かかる冷却ユニット71の一例としては、前述した加熱ユニット61と類似の構成を例示することができる。すなわち、冷却ユニット71は、加熱ユニット61と同様に、ケース部材62と、隔壁部材63と、案内ローラー64,64,64と、を有する。但し、隔壁部材63の両壁面63wa,63wbに設けられたスリット状の各噴射口63Na,63Nbからは、それぞれ、不織布3aを冷却可能な温度の風が噴射される。すなわち、噴射口63Na,63Nbには、適宜な管部材67pcを介して上記の風供給装置から、例えば常温の風又は常温よりも低い温度の冷風が供給される。そのため、風供給装置は、少なくとも送風機を有し、望ましくは、送風機で発生した風を冷却するクーラーを有する。なお、上記の風の温度は、加熱ユニット61のケース部材62から出た直後の不織布3aの温度よりも低ければ同不織布3aを冷却できるため、常温(20℃±15℃)よりも高くても良く、例えば、5℃〜50℃の範囲の任意値であっても良いし、場合によっては、この範囲よりも高くても良い。ちなみに、かかる構成の冷却ユニット71によれば、各噴射口63Na,63Nbから噴射される冷却用の風は、不織布3aの面を流れるので、不織布3aを厚さ方向に圧縮することは有効に防止される。よって、回復した嵩を当該風で潰すことは有効に回避される。
上述の実施形態では、往路用及び復路用の各空間SP62a,SP62bを流れた熱風は、そのままケース部材62の不織布3aの出口62aout,62boutから排出されていたが(図6A)、エネルギーの再利用の観点、及び近傍の他の部材や他の装置への熱風の悪影響軽減の観点からは、かかる空間SP62a,SP62bを流れた熱風を回収して、送風機67bの吸い込み側部分67bsへ戻しても良い。例えば、図8の概略断面図に示すように、隔壁部材63のうちで搬送方向の下流側の部分に開口63ha,63hbを設けるとともに、同開口63ha,63hbに回収用管部材69の一方の管端開口部を接続して、これにより、当該管部材69内の空間を往路用の空間SP62aの下流端部SP62ae及び復路用の空間SP62bの下流端部SP62beの少なくとも一方と連通し、そして、同管部材69のもう一方の管端開口部を送風機67bの吸い込み側部分67bsに連通しても良い。
ちなみに、この図8の例の場合には、回収用管部材69を通って不織布3aの繊維屑等の異物が、送風機67b内のヒーター67hへ送られて融着の恐れがある。そのため、望ましくは、送風機67bの吸い込み側部分67bsと回収用管部材69との間に、例えば所定メッシュの編み目状の異物吸い込み防止用フィルタ部材を介挿すると良い。なお、図6Aの例の場合についても、製造ライン10内の紙粉等の異物が外気に混ざって、吸い込み側部分67bsから吸い込まれる恐れがあるので、望ましくは、吸い込み側部分67bsに同種のフィルタ部材を設けると良い。
上述の実施形態では、図6Aに示すように、往路用の噴射口63Naを、往路用壁面63waのうちの往路の上流側の部分に設けており、また、復路用の噴射口63Nbを、復路用壁面63wbのうちの復路の上流側の部分に設けていたが、何等これに限らない。
例えば、往路用の噴射口63Naを、往路用壁面63waのうちの往路の下流側の部分(「ケース部材における出口側の部分」に相当)に設け、また、復路用の噴射口63Nbを、復路用壁面63wbのうちの復路の下流側の部分(「ケース部材における出口側の部分」に相当)に設けても良い。なお、その場合には、往路用及び復路用のどちらの噴射口63Na,63Nbも、不織布3aの両面のうちの一方の面に対して鋭角な傾き角度でもって搬送方向の上流側に向けて熱風を噴射するように形成される。そして、これにより、往路用の噴射口63Naから噴射された熱風は、搬送方向の上流側の速度成分を持って不織布3aの面に接触し、そして、そのまま、不織布3aの面を上流へ流れていって、最後に往路用の空間SP62aの最上流に位置する往路用の入口62ainから外に排出される。また、復路用の噴射口63Nbから噴射された熱風は、搬送方向の上流側の速度成分を持って不織布3aの面に接触し、そして、そのまま、不織布3aの面を上流側に流れていって、復路用の空間SP62bにおける搬送方向の最上流に位置する復路用の入口62binから外に排出される。ちなみに、このことは、上述した冷却ユニット71についても同様である。
上述の実施形態では、隔壁部材63の材料として、基本的に圧力室R63a,R63b以外の空間を内部に有さない中実部材を使用していたが、何等これに限るものではない。例えば、軽量化等の目的で、内部に空間を有した中空部材を用いても良い。中空部材の一例としては、例えば図6Aの往路用壁面63waをなすステンレス製の平板部材(不図示)と、復路用壁面63wbをなすステンレス製の平板部材(不図示)と、これら平板部材同士の間に介挿されてこれら平板部材同士を連結する角柱部材(不図示)と、を有した組み合わせ部材を例示できる。
上述の実施形態では、第1方向としてX方向を例示し、第2方向としてY方向を例示し、これらX方向とY方向とは互いに直交していたが、何等これに限らない。すなわち、水平面内において互いに交差していれば良い。
上述の実施形態では、図2の主ライン11は、吸収体4を製造する吸収体製造装置111を有していなかったが、吸収体製造装置111を有していても良い。図9は、かかる吸収体製造装置111の概略側面図である。吸収体製造装置111の搬送経路R111も、平面視でX方向に沿った一直線とされており、そして、同搬送経路R111は、前述の主ライン11のメイン搬送経路R11の上流側に一直線に接続されている。また、当該搬送経路R111にも、非肌側被覆シート4t2の連続シート4t2aや吸収体4の連続体4a等の如きペットシート1に係る中間製品1mの搬送用に、搬送コンベア112CVや搬送ローラー112R等の適宜な搬送装置が設けられている。
更に、同搬送経路R111には、同経路R111に帯状の非肌側被覆シート4t2の連続シート4t2a(以下、単に非肌側被覆シート4t2aと言う)を供給する非肌側被覆シート供給装置114と、非肌側被覆シート4t2aの上面に吸収性コア4cの連続体4caを積層する積繊ドラム装置115と、吸収性コア4cの連続体4caの上方から帯状の肌側被覆シート4t1の連続シート4t1a(以下、単に肌側被覆シート4t1aと言う)を供給する肌側被覆シート供給装置116と、非肌側被覆シート4t2aのY方向の各端部を、それぞれ肌側被覆シート4t1aを覆うように折り返す折り返しガイド装置117と、非肌側被覆シート4t2aの各端部が折り返されてなる吸収体4の連続体4aを切断することによって吸収体4を生成するロータリーカッター装置118とが、搬送方向の上流から下流へとこの順番で並んで設けられている。
そして、ロータリーカッター装置118の直近下流側に位置する搬送コンベア112CVでの吸収体4の搬送速度値は、ロータリーカッター装置118での吸収体4の搬送速度値よりも大きくされており、これにより、搬送方向に隣り合う吸収体4,4同士の間には間隔があけられて、当該間隔があけられた状態で、主ライン11のメイン搬送経路R11に各吸収体4,4…は送出される。
なお、これらの各装置114,115,116,117,118についても、例えば、前述のメイン搬送経路R11の鏡板に支持されている。
ここで、非肌側被覆シート供給装置114及び肌側被覆シート供給装置116については、それぞれ、図2のバックシート5a用の副ライン90が具備する各装置95,95,96…と同種の装置を用いることで実現可能なことは明らかなので、その説明については省略する。
また、積繊ドラム装置115についても、液体吸収性繊維及びSAPの吸着機能を外周面に有して回転する回転ドラム115Dを用いて実現可能なことは明らかなので、その説明についても省略する。
更に、折り返しガイド装置117についても、Y方向の両側にそれぞれ適宜な板部材を配置することで実現可能なことは明らかなので、その説明について省略する。
また、ロータリーカッター装置118についても、既述の主ライン11のメイン搬送経路R11に設けられたロータリーカッター装置18(図2)と同種の装置を用いて実現可能なことは明らかなので、その説明についても省略する。
なお、上述の吸収体製造装置111では、積繊ドラム装置115は、吸収性コア4cの連続体4caを製造していたが、何等これに限らない。すなわち、同積繊ドラム装置115が、複数の吸収性コア4c,4c…を搬送方向に間隔をあけて並んだ状態に製造しても良い。
また、場合によっては、搬送経路R111における折り返しガイド装置117とロータリーカッター装置118との間の位置に、一つ又は複数のプレス装置(不図示)を設け、同プレス装置によって、吸収体4の連続体4aを、厚さ方向たる上下方向から押圧しても良い。なお、かかるプレス装置の一例としては、回転する上下一対のロールを有した構成を例示することができる。
1 ペットシート(吸収性物品)、1a ペットシートの連続体、
1m 中間製品、
3 トップシート(不織布)、3sa 面、3sb 面、3e 外周縁部、
3h 貫通孔、3p 突部、3t 溝部、
3a トップシートの連続シート(不織布)、3aR 不織布原反、
3aes 先端部、3aee 尾端部、
4 吸収体、4ca 吸収体の連続体、
4c 吸収性コア、4ca 吸収性コアの連続体、
4t1 肌側被覆シート、4t1a 肌側被覆シートの連続シート、
4t2 非肌側被覆シート、4t2a 非肌側被覆シートの連続シート、
5 バックシート(フィルム材)、5a バックシートの連続シート、
5aR フィルム材原反、
10 製造ライン、10b 床部、
11 主ライン、12CV 搬送コンベア、12R 搬送ローラー、
14 接合装置(処理装置)、14a 上ロール、14b 下ロール、
15 軽プレス装置(処理装置、第1のプレス装置)、
15a 上ロール、15b 下ロール、
16 エンドプレス装置(処理装置、第2のプレス装置)、
16a 上ロール、16b 下ロール、16ap 突部、
17 サイドエッジプレス装置(処理装置、第3のプレス装置)、
17a 上ロール、17b 下ロール、17ap 突部、
18 ロータリーカッター装置、
18a カッター刃ロール、18b アンビルロール、18c カッター刃、
30 トップシート用の副ライン、
31 搬送装置、
32X X方向搬送ローラー、32Y Y方向搬送ローラー、
35 繰り出し装置、
36 資材接ぎ装置、
37 アキュムレータ装置、
37m 可動ローラー、G37m 可動ローラー群、
37s 固定ローラー、G37s 固定ローラー群、
38 上流側ピンチロール装置、
38a ロール、38b ロール、
39 テンションコントロール装置、
39dn ダンサーロール、39k 駆動ロール、
39s 固定ロール、
41 ピンチロール装置、
41a ロール、41b ロール、
60 嵩回復装置、61 加熱ユニット、
62 ケース部材、
62ain 入口、62aout 出口(排出口)、
62bin 入口、62bout 出口(排出口)、
63 隔壁部材、
63Na 往路用の噴射口、63Nb 復路用の噴射口、
63ha 開口、63hb 開口、
63wa 往路用壁面、63wb 復路用壁面、
64 案内ローラー、
67 熱風供給装置、
67b 送風機、67bs 吸い込み側部分、
67h ヒーター、67ha ヒーター、67hb ヒーター、
67i インペラ、67p 管部材、67pc 管部材、69 回収用管部材、
70 冷却装置、71 冷却ユニット、
81 接触式の接着剤塗布装置、81a 吐出部、
82 非接触式の接着剤塗布装置、82a 吐出部、
90 バックシート用の副ライン、
91 搬送装置、
92X 搬送ローラー、
95 繰り出し装置、
96 資材接ぎ装置、
97 アキュムレータ装置、
98 上流側ピンチロール装置、
99 テンションコントロール装置、
101 下流側ピンチロール装置、
103 接着剤塗布装置、
111 吸収体製造装置、
112CV 搬送コンベア、112R 搬送ローラー、
114 非肌側被覆シート供給装置、
115 積繊ドラム装置、115D 回転ドラム、
116 肌側被覆シート供給装置、
117 折り返しガイド装置、
118 ロータリーカッター装置、
TB ターンバー、CTB 中心軸、
R11 メイン搬送経路(第1搬送経路)、
R31X X方向搬送経路、
R31Y Y方向搬送経路、R31Yd 下流端部(第2搬送経路)、
R5a バックシートの搬送経路、R5ad 下流端部、
R111 吸収体製造装置の搬送経路、
SP62a 往路用の空間、SP62ae 下流端部、
SP62b 復路用の空間、SP62be 下流端部、
R63a 圧力室、R63b 圧力室、
L3a ループ、L3adn ループ、

Claims (6)

  1. 平面視で第1方向に沿って一直線に配された第1搬送経路と、
    前記第1搬送経路に沿って搬送される吸収性物品に係る中間製品に対して処理を行う複数の処理装置と、
    前記吸収性物品の部品となる帯状の不織布を当該不織布が連続する方向に搬送しながら、前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩を回復する加熱ユニットと、
    前記加熱ユニットで加熱されて前記嵩が回復された前記不織布を、平面視で前記第1方向と交差する第2方向へ搬送する第2搬送経路と、を有し、
    前記第2搬送経路を介して、前記不織布は前記第1搬送経路に投入され、
    前記加熱ユニットは、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
    前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて前記熱風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
    前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記熱風を、前記ケース部材から排出する排出口を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品の製造装置であって、
    前記加熱ユニットは、平面視で前記第1搬送経路とは重ならない位置に配置されていることを特徴とする吸収性物品に製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造装置であって、
    前記不織布は、上方へ搬送された後に、前記第2搬送経路によって前記第2方向に搬送されて前記第1搬送経路の直上に至り、前記第1搬送経路の上方から当該第1搬送経路に投入されることを特徴とする吸収性物品の製造装置。
  4. 請求項1乃至3に記載の吸収性物品の製造装置であって、
    前記ケース部材は、内部に、前記不織布を上方へ搬送する上方向き経路を有し、
    前記不織布は、前記上方向き経路から前記第2搬送経路を経て前記第1搬送経路の直上に至り、前記第1搬送経路の上方から当該第1搬送経路に投入され、
    前記ケース部材の内部の前記上方向き経路では、前記加熱ユニットの前記噴射口は、上方へ向けて前記熱風を噴射することを特徴とする吸収性物品の製造装置。
  5. 請求項1乃至の何れかに記載の吸収性物品の製造装置であって、
    前記熱風によって加熱された前記不織布を、前記第1搬送経路に投入する前に冷却する冷却ユニットを有し、
    前記冷却ユニットは、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
    前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて冷却用の風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
    前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記風を、前記ケース部材から排出する排出口を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置。
  6. 平面視で第1方向に沿って一直線に配された第1搬送経路に沿って吸収性物品の中間製品を搬送することと、
    前記第1搬送経路に沿って搬送される前記中間製品に対して複数の処理装置で処理を行うことと、
    前記吸収性物品の部品となる帯状の不織布を当該不織布が連続する方向に搬送しながら、加熱ユニットで前記不織布に熱風を吹き付けることによって前記不織布を加熱して前記不織布の嵩を回復することと、
    前記加熱ユニットで加熱されて前記嵩が回復された前記不織布を、平面視で前記第1方向と交差する第2方向へ前記不織布を搬送する第2搬送経路を介して、前記第1搬送経路に投入すること、を有し
    前記加熱ユニットは、前記不織布の入口及び前記不織布の出口を具備したケース部材を有し、
    前記ケース部材における前記入口側の部分及び前記出口側の部分のうちの一方は、他方に向けて前記熱風を前記ケース部材内の空間に噴射する噴射口を有し、
    前記他方は、前記不織布の両面のうちの一方の面に接触しながら流れた前記熱風を、前記ケース部材から排出する排出口を有すること、を特徴とする吸収性物品の製造方法。
JP2013217213A 2013-10-18 2013-10-18 吸収性物品の製造装置、及び製造方法 Active JP5753884B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013217213A JP5753884B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 吸収性物品の製造装置、及び製造方法
CN201310533098.2A CN104499235B (zh) 2013-10-18 2013-10-31 吸收性物品的制造装置和制造方法
US15/029,251 US9903058B2 (en) 2013-10-18 2014-09-22 Absorbent article manufacturing apparatus and absorbent article manufacturing method
PCT/JP2014/075103 WO2015056534A1 (ja) 2013-10-18 2014-09-22 吸収性物品の製造装置、及び製造方法
EP14854316.8A EP3058907B1 (en) 2013-10-18 2014-09-22 Absorbent article manufacturing device and manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013217213A JP5753884B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 吸収性物品の製造装置、及び製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015094040A Division JP6286388B2 (ja) 2015-05-01 2015-05-01 吸収性物品の製造装置、及び製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015077329A JP2015077329A (ja) 2015-04-23
JP5753884B2 true JP5753884B2 (ja) 2015-07-22

Family

ID=52827984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013217213A Active JP5753884B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 吸収性物品の製造装置、及び製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9903058B2 (ja)
EP (1) EP3058907B1 (ja)
JP (1) JP5753884B2 (ja)
CN (1) CN104499235B (ja)
WO (1) WO2015056534A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5707467B2 (ja) * 2013-10-18 2015-04-30 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品の製造装置、及び製造装置の改造方法
CN110268999B (zh) * 2019-06-18 2022-03-04 湖南欣牧达畜牧设备有限公司 一种便于除粪的家禽养殖笼及其操作方法
CN115252283B (zh) * 2022-07-18 2023-04-28 宜兴申联机械制造有限公司 一种基于高开孔吸塑网的成人纸尿裤的制备装置和方法

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4052796A (en) * 1972-09-27 1977-10-11 Arendt Hans F Process and apparatus for the continuous finishing of webs of textiles, artificial leather and the like
DE2540851C3 (de) * 1975-09-13 1978-08-10 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Verfahren und Zusatzvorrichtung für Zylindertrockenmaschinen zum gleichmäßigen Trocknen von Textilmaterialien
JPS5924223B2 (ja) * 1978-11-30 1984-06-07 日立造船株式会社 硝子綿乾燥熱処理法
CH629354GA3 (ja) * 1980-03-06 1982-04-30
DE3811620A1 (de) * 1988-04-07 1989-10-26 Vits Maschinenbau Gmbh Verfahren und vorrichtung zur waermebehandlung und/oder trocknung einer materialbahn im durchlauf
JP2574841Y2 (ja) * 1991-10-04 1998-06-18 ユニチカ株式会社 熱風循環式熱処理炉
JP3109630B2 (ja) 1992-11-06 2000-11-20 チッソ株式会社 不織布の製造方法
US5595618A (en) * 1995-04-03 1997-01-21 Kimberly-Clark Corporation Assembly process for a laminated tape
TW384327B (en) * 1996-08-26 2000-03-11 Nippon Petrochemicals Co Ltd Web expansion apparatus
JP2003339761A (ja) * 2001-06-08 2003-12-02 Uni Charm Corp 吸収性物品およびその製造方法
US6802932B2 (en) * 2001-06-08 2004-10-12 Uni-Charm Corporation Absorbent article and method of manufacturing the same
JP2003082573A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Hirano Tecseed Co Ltd ウエブの熱処理装置
JP4693847B2 (ja) 2002-03-26 2011-06-01 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品およびその製造方法
JP3993452B2 (ja) 2002-03-29 2007-10-17 ユニ・チャーム株式会社 薄型の吸収性物品およびその製造方法
US6739023B2 (en) * 2002-07-18 2004-05-25 Kimberly Clark Worldwide, Inc. Method of forming a nonwoven composite fabric and fabric produced thereof
JP4030484B2 (ja) 2002-09-25 2008-01-09 花王株式会社 不織布の嵩回復方法
DE60320496T2 (de) * 2002-09-25 2009-05-07 Kao Corp. Verfahren zur Wiedergewinnung der Voluminosität eines Vlieses
US7268323B2 (en) * 2003-03-04 2007-09-11 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Heat treating apparatus and heat treating method for sheet-like article
JP4996997B2 (ja) 2007-06-29 2012-08-08 ユニ・チャーム株式会社 動物用排泄物処理シート
JP5213695B2 (ja) 2008-12-26 2013-06-19 花王株式会社 不織布の嵩増加方法
JP5368082B2 (ja) * 2008-12-26 2013-12-18 花王株式会社 不織布の嵩増加方法
JP5709398B2 (ja) 2010-03-31 2015-04-30 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP5777558B2 (ja) * 2012-04-20 2015-09-09 ユニ・チャーム株式会社 不織布の嵩を回復させる方法及び装置
JP5840100B2 (ja) * 2012-09-28 2016-01-06 ユニ・チャーム株式会社 不織布

Also Published As

Publication number Publication date
CN104499235B (zh) 2016-05-18
EP3058907A1 (en) 2016-08-24
EP3058907B1 (en) 2019-01-09
US20160237609A1 (en) 2016-08-18
WO2015056534A1 (ja) 2015-04-23
CN104499235A (zh) 2015-04-08
US9903058B2 (en) 2018-02-27
EP3058907A4 (en) 2016-08-31
JP2015077329A (ja) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5728555B2 (ja) 不織布の嵩回復装置、及び嵩回復方法
JP5753884B2 (ja) 吸収性物品の製造装置、及び製造方法
JP5707467B2 (ja) 吸収性物品の製造装置、及び製造装置の改造方法
JP6286388B2 (ja) 吸収性物品の製造装置、及び製造方法
JP5753883B2 (ja) 吸収性物品に係るシート状部材の製造装置、及び製造方法
JP6126968B2 (ja) 不織布の嵩回復装置、及び嵩回復方法
JP6220811B2 (ja) 吸収性物品に係るシート状部材の製造装置、及び製造方法
JP5728552B2 (ja) 不織布の嵩回復装置、及び不織布の嵩回復方法
JP5728553B2 (ja) 不織布の嵩回復装置、及び不織布の嵩回復方法
CN203700776U (zh) 无纺布的体积恢复装置
JPWO2017131025A1 (ja) 粉粒体供給方法、これを用いた粉粒体含有物品の製造方法、粉粒体供給装置およびこれを有する粉粒体含有物品の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150210

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150210

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5753884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250