JP5705370B2 - 直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システム - Google Patents

直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システム Download PDF

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Description

本発明は、鉄道変電所の直流き電電圧を制御する直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システムに関する。
近年、省エネルギー等を目的として列車に備えられた回生ブレーキにより発生する回生電力を有効活用するための研究開発が活発化している。
直流電化区間において回生電力を有効活用する技術として、例えば、列車状況把握手段で力行車、回生車の在線状況および運行状況を把握し、制約条件設定手段で設定された制約条件のもとで、評価関数設定手段で設定された評価関数を最適にする各変電所のき電分担を最適き電分担決定手段で決定し、そのき電分担に基づき、各変電所の整流器に対する送出電圧値を送出電圧設定手段で設定する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平7−304353号公報
しかしながら、上記従来技術では、すべての変電所の電圧が調整可能である必要はないが、一部の変電所の電圧を調整する場合であっても、路線やき電網に在線するすべての列車の状況を把握する必要があるため、き電網が複数路線にまたがっている場合や、事業者間での列車の相互乗り入れが行われている場合等、路線やき電網に在線する列車の数が多くなる場合には適用が難しい、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能な直流き電電圧制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる直流き電電圧制御装置は、電気鉄道の直流電化区間における所定の制御区間内の変電所における架線との接続点の電圧である変電所電圧を制御する直流き電電圧制御装置であって、前記制御区間を走行する各列車毎の列車モデル情報、前記各変電所毎の変電所モデル情報、および前記制御区間のき電網モデル情報を格納するモデル情報格納部と、前記変電所毎に定められた前記変電所電圧の固定電圧値を格納する固定電圧値格納部と、前記制御区間を走行している各列車の位置、および当該列車が力行中であるか回生中であるかを含む各列車の運転状態情報を取得する列車運転状態情報取得部と、前記固定電圧値を前記制御区間の両端部に位置する2つの第1の変電所にそれぞれ出力する第1変電所電圧固定部と、前記列車モデル情報、前記変電所モデル情報、前記き電網モデル情報、前記運転状態情報、および前記第1の変電所の前記変電所電圧ならびに前記第1の変電所から架線に流出する変電所電流に基づいて、2つの前記第1の変電所間に位置する少なくとも1つの第2の変電所における前記変電所電圧の設定電圧値を算出して前記第2の変電所に出力する第2変電所電圧算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置の一構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置システムの一構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置システムの他の構成例を示す図である。 図4は、回生車における回生絞り込み制御の一例を示す図である。 図5は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置における直流き電電圧制御処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態2にかかる直流き電電圧制御装置の動作例を示す図である。 図7は、実施の形態3にかかる直流き電電圧制御装置の動作例を示す図である。 図8は、実施の形態4にかかる直流き電電圧制御装置の一構成例を示す図である。 図9は、整流器を用いた変電所の電流―電圧特性の一例を示す図である。 図10は、サイリスタ素子やPWM制御を用いた変電所により変電所電圧を固定した際の電流―電圧特性の一例を示す図である。 図11は、実施の形態2にかかる直流き電電圧制御装置における直流き電電圧制御処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態4にかかる直流き電電圧制御装置における直流き電電圧制御処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態5にかかる直流き電電圧制御装置システムの一構成例を示す図である。 図14は、実施の形態5にかかる直流き電電圧制御装置における制御区間決定部により決定された制御区間の一例を示す図である。 図15は、実施の形態5にかかる直流き電電圧制御装置における直流き電電圧制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかる直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システムについて説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置の一構成例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置100は、モデル情報格納部1と、固定電圧値格納部2と、第1変電所電圧固定部3と、列車運転状態情報取得部6と、第2変電所電圧算出部5とを備えている。なお、図1に示す例では、モデル情報格納部1と固定電圧値格納部2とを異なる構成部としているが、モデル情報格納部1および固定電圧値格納部2の機能を統合して、いずれか一方を備える構成とすることも可能である。
図2は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御システムの一構成例を示す図である。また、図3は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御システムの他の構成例を示す図である。実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置100は、電気鉄道の直流電化区間において、少なくとも1つの変電所を挟む所定の2つの各変電所間を制御区間としている。また、図2および図3に示すように、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御システムは、制御区間の両端に位置する2つの変電所を第1の変電所4とし、この2つの第1の変電所4間に位置する変電所を第2の変電所7として、直流き電電圧制御装置100、第1の変電所4、および第2の変電所7を含み構成される。直流き電電圧制御装置100は、例えば、指令所(図示せず)等に配置され、LAN等のネットワーク10を介して、第1の変電所4および第2の変電所7に接続されている。図2に示す例では、直流電化区間内の2つの第1の変電所4間を制御区間とした例を示し、図3に示す例では、直流電化区間の架線末端部の第1の変電所4と直流電化区間内の第1の変電所4との間を制御区間とした例を示している。実施の形態1にかかる直流き電電圧制御システムは、それぞれ制御区間が重ならないように、直流電化区間の全区間、あるいは一部区間内に複数構成される。なお、図2および図3に示す例では、第2の変電所7が1つである例を示しているが、第2の変電所7の数はこれに限らず、2つ以上の複数である構成であってもよい。
ここで、本実施の形態にかかる直流き電電圧制御装置100における直流き電電圧制御概念について説明する。
直流電化区間を走行する列車は、その列車の制動の際に、回生ブレーキにより電力回生を行う。以下、この電力回生を行っている列車を「回生車」という。回生車により発生した回生電力は、力行を行っている列車に架線を通じて供給される。以下、この力行を行っている列車を「力行車」という。
図4は、回生車における回生絞り込み制御の一例を示す図である。図4において、横軸は回生車のパンタグラフが架線に接する点の電圧(パンタ点電圧)を示し、縦軸は回生電力を示している。回生車が回生電力を架線に供給すると、パンタ点電圧が上昇する。このとき、回生電力量に対して力行車が少ないと、回生電力過多となり架線電圧が過大となる。これを避けるため、図4に示すように、パンタ点電圧が図中に示す回生絞り込み開始電圧閾値未満の領域では、回生車が回生可能な回生可能電力をすべて架線に供給するが、パンタ点電圧が回生絞り込み開始電圧閾値以上となる領域では、回生電力を減少させる制御を行う。この回生電力を減少させる制御を回生絞り込み制御と呼ぶ。なお、回生絞り込み開始電圧閾値は、一般に、1500V系の直流電化区間では、例えば、約1650V〜約1780V程度に設定され、上限電圧値を例えば約1700V〜約1800V程度として、回生絞り込み制御が行われる。
回生絞り込み制御が実施された場合、実際には回生可能な回生可能電力が回生車において無駄に消費されることとなり、回生可能電力の有効活用ができなくなる。この回生車による回生可能電力を有効活用するためには、各変電所と架線との接続点の電圧である変電所電圧を動的に変化させる制御を実施する必要があるが、直流電化区間内の全ての変電所を制御対象とした場合、路線やき電網に在線するすべての列車の位置、各列車の状況(力行か回生か)等を把握する必要があるため、き電網が複数路線にまたがっている場合や、事業者間での列車の相互乗り入れが行われている場合等、路線やき電網に在線する列車の数が多くなる場合には適用が難しくなる。また、特定の区間を定め、その区間内の各列車のみの状況を用いて変電所を制御する場合でも、区間内の力行列車へ電力を供給するために電圧を上げると、区間外に回生列車がいた場合には、架線電圧が上昇し回生絞り込み制御が起こって回生電力を有効活用できない可能性がある。また、区間内の回生列車の回生電力を有効活用するために変電所の電圧を下げると、区間外に力行列車がいた場合には、架線電圧が想定した以上に下降して、その力行列車に電力を供給できなくなる可能性がある。
したがって、本実施の形態では、少なくとも1つの変電所を挟む所定の2つの変電所間を制御区間として、制御区間の両端の第1の変電所4の変電所電圧がそれぞれ一定となるように制御し、各第1の変電所4間の第2の変電所7の変電所電圧を動的に変化させるように制御するようにしている。これにより、制御区間外に在線する列車の位置や状況等による影響を受けることなく、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
つぎに、図1に戻り、本実施の形態にかかる直流き電電圧制御装置100における各構成部について説明する。
モデル情報格納部1は、制御区間を走行する各列車毎の列車モデル情報、制御区間内の各変電所毎の変電所モデル情報、および制御区間のき電網モデル情報を格納する。列車モデル情報としては、例えば、各列車の回生絞り込み開始電圧閾値や回生絞り込みの傾きなどを含んでいる。また、変電所モデル情報としては、例えば、各変電所の内部抵抗や変電所電圧の最大値などを含んでいる。また、き電網モデル情報としては、例えば、架線間、あるいは架線と変電所との間の接続状態を示す情報や、架線の長さ、抵抗率などを含んでいる。
固定電圧値格納部2は、制御区間内の各変電所毎に定められた変電所電圧の固定電圧値を格納する。この固定電圧値は、各変電所毎にあらかじめ設定された所定値であるが、例えば、制御区間内の各変電所で統一した値であってもよい。
第1変電所電圧固定部3は、固定電圧値格納部2に格納された固定電圧値を第1の変電所4にそれぞれ出力する。第1の変電所4は、変電所電圧が第1変電所電圧固定部3から出力された固定電圧値で一定となるように制御する。なお、特許文献1で記載されているような通常の整流器を用いた変電所では、変電所固有の内部抵抗により、変電所から架線に流出する電流である変電所電流の大きさに依存して変電所電圧が変化し、変電所電流が増加するほど下降するため、変電所電圧を一定に固定することができない。したがって、本実施の形態では、第1の変電所4および第2の変電所7としては、変電所電流によらず、変電所電圧を固定電圧値に制御することが可能なサイリスタ素子やPulse Width Modulation(PWM)制御を用いた変電所である必要がある。
図9は、整流器を用いた変電所の電流―電圧特性である。また、図10は、サイリスタ素子やPWM制御を用いた変電所により変電所電圧を固定した際の電流―電圧特性である。図9、図10ともに、横軸は変電所電流、縦軸は変電所電圧を示している。図9に示すように、整流器を用いた変電所では、変電所電流が大きくなるに従い送出電圧が下がるが、図10に示すように、サイリスタ素子やPWM制御を用いた変電所では、変電所電流の大きさに依らず送出電圧を一定に制御することが可能である。
列車運転状態情報取得部6は、制御区間を走行している各列車の位置、および当該列車が力行中であるか回生中であるかを含む各列車の運転状態を含む運転状態情報を取得する。この列車運転状態情報取得部6は、例えば、列車運行管理システムや列車情報管理システム等の他システムから上述した運転状態情報を取得するものであってもよいし、制御区間を走行する各列車から無線通信等により直接運転状態情報を取得するものであってもよい。これらの運転状態情報の取得手法により、本発明が限定されるものではない。
第2変電所電圧算出部5は、モデル情報格納部1に格納された列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報、列車運転状態情報取得部6が取得した運転状態情報、および各第1の変電所4の変電所電圧ならびに変電所電流に基づいて、第2の変電所7における変電所電圧の設定電圧値を算出し、第2の変電所7に出力する。第2の変電所7は、変電所電圧が第2変電所電圧算出部5から出力された設定電圧値となるように制御する。なお、第2の変電所7の変電所電圧の設定電圧値の算出手法については、上述した各種情報を用いて既知の算出手法により算出することができる。この変電所電圧の設定電圧値の算出手法により、本発明が限定されるものではない。
つぎに、本実施の形態にかかる直流き電電圧制御装置100における直流き電電圧制御処理について、図1および図5を参照して説明する。図5は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置における直流き電電圧制御処理の一例を示すフローチャートである。
第1変電所電圧固定部3は、固定電圧値格納部2に格納された各第1の変電所4の固定電圧値を取得し(ステップST101)、取得した各第1の変電所4の固定電圧値を各第1の変電所4にそれぞれ出力する(ステップST102)。
第2変電所電圧算出部5は、モデル情報格納部1に格納された列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報を取得し(ステップST103)、列車運転状態情報取得部6が取得した運転状態情報を取得し(ステップST104)、さらに、各第1の変電所4からそれぞれの変電所電圧および変電所電流を取得し(ステップST105)、取得した列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報、運転状態情報、および各第1の変電所4の変電所電圧ならびに変電所電流に基づいて、第2の変電所7の設定電圧値を算出し(ステップST106)、第2の変電所7に出力する(ステップST107)。
そして、ステップST101の処理に戻り、ステップST101〜ステップST108の処理を繰り返し実施する。
上述した処理を実施することにより、制御区間外に在線する列車の位置や状況等による影響を受けることなく、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
以上説明したように、実施の形態1の直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システムによれば、少なくとも1つの変電所を挟む所定の2つの変電所間を制御区間として、制御区間の両端の第1の変電所の変電所電圧が固定電圧値格納部2に格納された固定電圧値で一定となるように制御し、モデル情報格納部に格納された列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報、列車運転状態情報取得部6が取得した運転状態情報、および各第1の変電所4の変電所電圧ならびに変電所電流に基づいて、各第1の変電所間の第2の変電所の設定電圧値を算出し、第2の変電所の変電所電圧が第2変電所電圧算出部5から出力された設定電圧値となるように制御するようにしたので、制御区間外に在線する列車の位置や状況等による影響を受けることなく、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2にかかる直流き電電圧制御装置の動作例を示す図である。なお、実施の形態2にかかる直流き電電圧制御装置の構成は、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御装置と同一であるので、ここでは説明を省略する。
図6に示すように、制御区間外の第1の変電所4の周辺に回生車が接近して架線電圧が上昇すると、第1の変電所4がサイリスタ素子やPWM制御を用いた変電所であっても、変電所電圧を固定電圧値(図中の破線丸印)に制御できなくなる。この場合に、制御区間内の架線電圧を降下させると、制御区間外の架線電圧が変動することとなる。つまり、第2の変電所7の変電所電圧を降下させる制御を実施すると、制御区間外を走行している列車に必要な電力を供給できない場合が生じる。このため、本実施の形態では、制御区間外の第1の変電所4の周辺に回生車が接近し、架線電圧が上昇して第1の変電所4の変電所電圧を固定電圧値で一定に制御できない場合には、第2の変電所7の変電所電圧が十分に高い値となるように制御する。これにより、制御区間外を走行している列車に必要な電力を供給することが可能となる。
したがって、本実施の形態では、第2変電所電圧算出部5は、各第1の変電所4からそれぞれの変電所電圧および変電所電流を取得した際に、各第1の変電所4の変電所電圧のうちの少なくとも一方がそれぞれの固定電圧値を所定量以上上回ったか、あるいは、各第1の変電所4の変電所電流のうちの少なくとも一方が略0となったことを検知した場合に、第1の変電所4が変電所電圧を固定電圧値に制御できないと判断し、第2の変電所7の設定電圧値を十分に高い値に設定する。
このように制御することにより、制御区間外の第1の変電所4の周辺に回生車が接近して架線電圧が上昇し、第1の変電所4の変電所電圧を固定電圧値に制御できなくなった場合に、制御区間内の架線電圧が降下して制御区間外の架線電圧が変動し、制御区間外を走行している列車に必要な電力を供給できない場合が生じることを防ぐことができる。
つぎに、本実施の形態にかかる直流き電電圧制御装置100における直流き電電圧制御処理について、図1および図11を参照して説明する。図11は、実施の形態2にかかる直流き電電圧制御装置における直流き電電圧制御処理の一例を示すフローチャートである。
第1変電所電圧固定部3は、固定電圧値格納部2に格納された各第1の変電所4の固定電圧値(Vf)を取得し(ステップST201)、取得した各第1の変電所4の固定電圧値(Vf)を各第1の変電所4にそれぞれ出力する(ステップST202)。
第2変電所電圧算出部5は、各第1の変電所4からそれぞれの変電所電圧および変電所電流(I1)を取得し(ステップST203)、各第1の変電所4の変電所電圧のうちの少なくとも一方がそれぞれの固定電圧値を所定量(α)以上上回ったか(V1≧Vf+α)、あるいは、各第1の変電所4の変電所電流のうちの少なくとも一方が略0となったか(I1≒0)をチェックする(ステップST204)。
V1≧Vf+α、あるいはI1≒0を満たす場合(ステップST204;Yes)第2の変電所7の設定電圧値を十分高い値に設定し(ステップST205)、第2の変電所7に出力する(ステップST209)。一方、V1≧Vf+α、あるいはI1≒0を満たさない場合(ステップST204;No)、モデル情報格納部1に格納された列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報を取得し(ステップST206)、列車運転状態情報取得部6が取得した運転状態情報を取得し(ステップST207)、さらに、取得した列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報、運転状態情報、および各第1の変電所4の変電所電圧ならびに変電所電流に基づいて、第2の変電所7の設定電圧値を算出し(ステップST208)、第2の変電所7に出力する(ステップST209)。
そして、ステップST201の処理に戻り、ステップST201〜ステップST209の処理を繰り返し実施する。
上述した処理を実施することにより、制御区間外の第1の変電所4の周辺に回生車が接近して架線電圧が上昇し、第1の変電所4の変電所電圧を固定電圧値に制御できなくなった場合でも、制御区間内の架線電圧が降下して制御区間外の架線電圧が変動し、制御区間外を走行している列車に必要な電力を供給できない場合が生じることを防ぐことができる。
以上説明したように、実施の形態2の直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システムによれば、各第1の変電所の変電所電圧のうちの少なくとも一方が固定電圧値を所定量以上上回ったか、あるいは、各第1の変電所の変電所電流のうちの少なくとも一方が略0となったことを検知した場合に、第1の変電所が変電所電圧を固定電圧値に制御できないと判断し、第2の変電所の変電所電圧が十分に高い値となるように制御するようにしたので、制御区間外の第1の変電所の周辺に回生車が接近して架線電圧が上昇し、第1の変電所の変電所電圧を固定電圧値に制御できなくなった場合でも、制御区間内の架線電圧が降下して制御区間外の架線電圧が変動し、制御区間外を走行している列車に必要な電力を供給できない場合が生じることを防ぐことができる。
実施の形態3.
実施の形態2では、第1の変電所が回生インバータを備え、第1の変電所への流入電流を吸収する機能(以下、「電力回生機能」という)を有している場合について説明する。
図7は、実施の形態3にかかる直流き電電圧制御装置の動作例を示す図である。なお、実施の形態2にかかる直流き電電圧制御装置の構成は、実施の形態1および実施の形態2にかかる直流き電電圧制御装置と同一であるので、ここでは説明を省略する。
第1の変電所4が電力回生機能を有している場合、図7に示すように、制御区間外の第1の変電所4の周辺に回生車が接近した場合には、その回生車の回生電力を第1の変電所4が吸収することにより、第1の変電所4の変電所電圧を固定電圧値に制御することができる。つまり、第1の変電所4が電力回生機能を有することにより、制御区間外の第1の変電所4の周辺に回生車が接近した場合でも、実施の形態1と同様に、制御区間外に在線する列車の位置や状況等による影響を受けることなく、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
以上説明したように、実施の形態3の直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システムによれば、第1の変電所が電力回生機能を有することにより、制御区間外の第1の変電所の周辺に回生車が接近した場合でも、実施の形態1と同様に、制御区間外に在線する列車の位置や状況等による影響を受けることなく、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4にかかる直流き電電圧制御装置の一構成例を示す図である。なお、実施の形態1〜3と同一または同等の構成部には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
実施の形態4にかかる直流き電電圧制御装置100aは、実施の形態1において説明した図1に示す構成に加えて、制御区間を走行する各列車毎の走行曲線を格納する走行曲線格納部8と、その走行曲線に基づいて、制御区間を走行している各列車の位置、および当該列車が力行中であるか回生中であるかを含む各列車の運転状態を予測する列車運転状態情報予測部9とをさらに備えている。
第2変電所電圧算出部5は、列車運転状態情報予測部9が予測した各列車の運転状態を用いて、列車運転状態情報取得部6が取得した運転状態情報を補完して、第2の変電所7の設定電圧値を算出する。このように構成することにより、列車運転状態情報取得部6が運転状態情報の一部の取得を失敗した場合や、取得した運転状態情報が異常である場合でも、補完した運転状態情報を用いて、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて第2の変電所7の変電所電圧を制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
つぎに、本実施の形態にかかる直流き電電圧制御装置100aにおける直流き電電圧制御処理について、図1および図12を参照して説明する。図12は、実施の形態4にかかる直流き電電圧制御装置における直流き電電圧制御処理の一例を示すフローチャートである。
第1変電所電圧固定部3は、固定電圧値格納部2に格納された各第1の変電所4の固定電圧値を取得し(ステップST301)、取得した各第1の変電所4の固定電圧値を各第1の変電所4にそれぞれ出力する(ステップST302)。
列車運転状態情報予測部9は、走行曲線格納部8から走行曲線を取得し(ステップ303)、各列車の列車運転状態の予測情報を第2変電所電圧算出部5に出力する(ステップ304)。
第2変電所電圧算出部5は、モデル情報格納部1に格納された列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報を取得し(ステップST305)、列車運転状態情報取得部6が取得した運転状態情報を取得し(ステップST306)、列車運転状態情報予測部9から運転状態予測情報を取得し(ステップST307)、さらに、各第1の変電所4からそれぞれの変電所電圧および変電所電流を取得し(ステップST308)、取得した列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報、運転状態情報、運転状態予測情報、および各第1の変電所4の変電所電圧ならびに変電所電流に基づいて、第2の変電所7の設定電圧値を算出し(ステップST309)、第2の変電所7に出力する(ステップST310)。
そして、ステップST301の処理に戻り、ステップST301〜ステップST310の処理を繰り返し実施する。
上述した処理を実施することにより、列車運転状態情報取得部が運転状態情報の一部の取得を失敗した場合や、取得した運転状態情報が異常である場合でも、補完した運転状態情報を用いて、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて第2の変電所の変電所電圧を制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
以上説明したように、実施の形態4の直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システムによれば、実施の形態1において説明した構成に加え、制御区間を走行する各列車毎の走行曲線を格納する走行曲線格納部と、その走行曲線に基づいて、制御区間を走行している各列車の位置、および当該列車が力行中であるか回生中であるかを含む各列車の運転状態を予測する列車運転状態情報予測部とをさらに備え、列車運転状態情報予測部が予測した各列車の運転状態を用いて、列車運転状態情報取得部が取得した運転状態情報を補完して、第2の変電所の変電所電圧を制御するようにしたので、列車運転状態情報取得部が運転状態情報の一部の取得を失敗した場合や、取得した運転状態情報が異常である場合でも、補完した運転状態情報を用いて、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて第2の変電所の変電所電圧を制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
実施の形態5.
図13は、実施の形態5にかかる直流き電電圧制御装置の一構成例を示す図である。なお、実施の形態1〜3と同一または同等の構成部には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
実施の形態5にかかる直流き電電圧制御装置100bは、実施の形態1において説明した図1に示す構成に加えて、列車運転状態情報取得部6aが取得した運転状態情報に基づいて、変電所電圧を固定する第1の変電所4と変電所電圧を制御する第2の変電所7で構成される制御区間を動的に決定する制御区間決定部11をさらに備えている。
モデル情報格納部1aは、1つの路線、あるいは複数の路線に跨る所定区間を走行する各列車毎の列車モデル情報、所定区間内の各変電所毎の変電所モデル情報、および所定区間のき電網モデル情報を格納する。
固定電圧値格納部2aは、所定区間内の各変電所毎に定められた変電所電圧の固定電圧値を格納する。
列車運転状態情報取得部6aは、所定区間を走行している各列車の位置、および当該列車が力行中であるか回生中であるかを含む各列車の運転状態を含む運転状態情報を取得する。
制御区間決定部11は、所定区間内において、列車運転状態情報取得部6aが一部の列車の運転状態情報を正常に取得できなかった場合、当該列車が在線する変電所間を非制御区間とし、非制御区間以外の区間、つまり、各変電所間に在線する全ての列車の運転状態情報が取得できた区間を制御区間とする。なお、運転状態情報を正常に取得できない場合においても、運行管理システム等を用いることで、各変電所間に列車が在線するか否かの情報は容易に取得可能である。
図14は、実施の形態5にかかる直流き電電圧制御装置における制御区間決定部11により決定された制御区間の一例を示す図である。図14において、破線で囲まれた列車は運転状態情報が正常に取得できなかった列車である。この図14に示す例では、変電所A−D間の列車を運転状態情報取得対象とする所定区間としており、変電所C―D間の列車の運転状態情報が正常に取得できなかったため、変電所C―D間を非制御区間とし、全ての列車の運転状態情報を取得できた変電所A―C間を制御区間としている。この場合には、変電所AならびにCが第1の変電所4、変電所Bが第2の変電所7として割り当てられる。このように制御区間を動的に決定することにより、列車運転状態情報取得部6aが所定区間内の一部の列車の運転状態情報の取得を失敗した場合や、取得した運転状態情報が異常である場合でも、制御区間を適切に定めて第2の変電所7の変電所電圧を制御することが可能となり、回生電力の有効活用が可能となる。
図13に戻り、第1変電所電圧固定部3aは、制御区間決定部11により割り当てられた第1の変電所4に対し、制御区間固定電圧値格納部2aに格納された固定電圧値を出力する。
第2変電所電圧算出部5aは、制御区間決定部11により割り当てられた第2の変電所7に対し、モデル情報格納部1に格納された列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報、列車運転状態情報取得部6が取得した運転状態情報、および各第1の変電所4の変電所電圧ならびに変電所電流に基づいて、第2の変電所7における変電所電圧の設定電圧値を算出して出力する。
つぎに、本実施の形態にかかる直流き電電圧制御装置100bにおける直流き電電圧制御処理について、図13および図15を参照して説明する。図15は、実施の形態5にかかる直流き電電圧制御装置における直流き電電圧制御処理の一例を示すフローチャートである。
制御区間決定部11は、列車運転状態情報取得部6aが取得した運転状態情報を取得し(ステップST401)、その運転状態情報に基づいて、所定区間内における制御区間を決定し、第1の変電所4ならびに第2の変電所7を割り当て、その割り当てた情報を第1変電所電圧固定部3aならびに第2変電所電圧固定部5aにそれぞれ出力する(ステップST402)。
第1変電所電圧固定部3aは、制御区間決定部11から第1変電所4の割り当て情報を取得し(ステップST403)、固定電圧値格納部2に格納された各第1の変電所4の固定電圧値を取得し(ステップST404)、取得した各第1の変電所4の固定電圧値を各第1の変電所4にそれぞれ出力する(ステップST405)。
第2変電所電圧算出部5aは、制御区間決定部11から第2変電所7の割り当て情報を取得し(ステップST406)、モデル情報格納部1に格納された列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報を取得し(ステップST407)、列車運転状態情報取得部6が取得した運転状態情報を取得し(ステップST408)、さらに、各第1の変電所4からそれぞれの変電所電圧および変電所電流を取得し(ステップST409)、取得した列車モデル情報、変電所モデル情報、き電網モデル情報、運転状態情報、および各第1の変電所4の変電所電圧ならびに変電所電流に基づいて、第2の変電所7の設定電圧値を算出し(ステップST410)、第2の変電所7に出力する(ステップST411)。
そして、ステップST401の処理に戻り、ステップST401〜ステップST411の処理を繰り返し実施する。
上述した処理を実施することにより、列車運転状態情報取得部が運転状態情報の一部の取得を失敗した場合や、取得した運転状態情報が異常である場合でも、制御区間を適切に定めて第2の変電所の変電所電圧を制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
以上説明したように、実施の形態5の直流き電電圧制御装置および直流き電電圧制御システムによれば、実施の形態1において説明した構成に加え、列車運転状態情報取得部が取得した運転状態情報に基づいて、変電所電圧を固定する第1の変電所と変電所電圧を制御する第2の変電所で構成される制御区間を動的に決定する制御区間決定部をさらに備え、列車運転状態情報取得部が1つの路線、あるいは複数の路線に跨る所定区間内の一部の列車の運転状態情報を正常に取得できなかった場合、当該列車が在線する変電所間を非制御区間とし、非制御区間以外の区間を制御区間とする処理を行うようにしたので、列車運転状態情報取得部が所定区間内の一部の列車の運転状態情報の取得を失敗した場合や、取得した運転状態情報が異常である場合でも、制御区間を適切に定めて第2の変電所の変電所電圧を制御することが可能となり、路線やき電網の規模によらず、回生電力の有効活用が可能となる。
なお、上述した実施の形態5に対し、実施の形態2において説明したように、各第1の変電所の変電所電圧のうちの少なくとも一方が固定電圧値を所定量以上上回ったか、あるいは、各第1の変電所の変電所電流のうちの少なくとも一方が略0となったことを検知した場合に、第1の変電所が変電所電圧を固定電圧値に制御できないと判断し、第2の変電所の変電所電圧のが十分に高い値となるように制御するようにしてもよく、実施の形態2と同様に、制御区間外の第1の変電所の周辺に回生車が接近して架線電圧が上昇し、第1の変電所の変電所電圧を固定電圧値に制御できなくなった場合でも、制御区間内の架線電圧が降下して制御区間外の架線電圧が変動し、制御区間外を走行している列車に必要な電力を供給できない場合が生じることを防ぐことができることは言うまでもない。
また、上述した実施の形態5に対し、実施の形態3において説明したように、第1の変電所が電力回生機能を有してもよく、制御区間外の第1の変電所の周辺に回生車が接近した場合でも、実施の形態3と同様に、制御区間外に在線する列車の位置や状況等による影響を受けることなく、制御区間に在線する列車の位置、各列車の状況等のみを用いて制御することが可能となることは言うまでもない。
また、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
1,1a モデル情報格納部、2,2a 固定電圧値格納部、3,3a 第1変電所電圧固定部、4 第1の変電所、5,5a 第2変電所電圧算出部、6,6a 列車運転状態情報取得部、7 第2の変電所、8 走行曲線格納部、9 列車運転状態情報予測部、10 ネットワーク、11 制御区間決定部、100,100a,100b 直流き電電圧制御装置。

Claims (12)

  1. 電気鉄道の直流電化区間における所定の制御区間内の変電所における架線との接続点の電圧である変電所電圧を制御する直流き電電圧制御装置であって、
    前記制御区間を走行する各列車毎の列車モデル情報、前記各変電所毎の変電所モデル情報、および前記制御区間のき電網モデル情報を格納するモデル情報格納部と、
    前記変電所毎に定められた前記変電所電圧の固定電圧値を格納する固定電圧値格納部と、
    前記制御区間を走行している各列車の位置、および当該列車が力行中であるか回生中であるかを含む各列車の運転状態情報を取得する列車運転状態情報取得部と、
    前記固定電圧値を前記制御区間の両端部に位置する2つの第1の変電所にそれぞれ出力する第1変電所電圧固定部と、
    前記列車モデル情報、前記変電所モデル情報、前記き電網モデル情報、前記運転状態情報、および前記第1の変電所の前記変電所電圧ならびに前記第1の変電所から架線に流出する変電所電流に基づいて、2つの前記第1の変電所間に位置する少なくとも1つの第2の変電所における前記変電所電圧の設定電圧値を算出して前記第2の変電所に出力する第2変電所電圧算出部と、
    を備えることを特徴とする直流き電電圧制御装置。
  2. 前記第2変電所電圧算出部は、2つの前記第1の変電所のうちの少なくとも一方が前記変電所電圧を前記固定電圧値に制御できないことを検知した場合に、前記設定電圧値を十分に高い値に設定することを特徴とする請求項1に記載の直流き電電圧制御装置。
  3. 前記第2変電所電圧算出部は、前記第1の変電所の前記変電所電圧が前記固定電圧値を所定量以上上回った場合に、前記第1の変電所が前記変電所電圧を前記固定電圧値に制御できないと判断することを特徴とする請求項2に記載の直流き電電圧制御装置。
  4. 前記第2変電所電圧算出部は、前記第1の変電所の前記変電所電流が略0となった場合に、前記第1の変電所が前記変電所電圧を前記固定電圧値に制御できないと判断することを特徴とする請求項2に記載の直流き電電圧制御装置。
  5. 前記制御区間を走行する各列車毎の走行曲線を格納する走行曲線格納部と、
    前記走行曲線に基づいて、前記制御区間を走行している各列車の位置、および当該列車が力行中であるか回生中であるかを含む各列車の運転状態を予測する列車運転状態情報予測部と、
    をさらに備え、
    前記第2変電所電圧算出部は、
    前記列車運転状態情報予測部が予測した各列車の運転状態を用いて前記運転状態情報を補完して、前記設定電圧値を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の直流き電電圧制御装置。
  6. 電気鉄道の直流電化区間における所定区間内の変電所における架線との接続点の電圧である変電所電圧を制御する直流き電電圧制御装置であって、
    前記所定区間を走行する各列車毎の列車モデル情報、前記各変電所毎の変電所モデル情報、および前記所定区間のき電網モデル情報を格納するモデル情報格納部と、
    前記変電所毎に定められた前記変電所電圧の固定電圧値を格納する固定電圧値格納部と、
    前記所定区間を走行している各列車の位置、および当該列車が力行中であるか回生中であるかを含む各列車の運転状態情報を取得する列車運転状態情報取得部と、
    前記運転状態情報に基づいて、前記所定区間内における制御区間を動的に決定する制御区間決定部と、
    前記固定電圧値を前記制御区間の両端部に位置する2つの第1の変電所にそれぞれ出力する第1変電所電圧固定部と、
    前記列車モデル情報、前記変電所モデル情報、前記き電網モデル情報、前記運転状態情報、および前記第1の変電所の前記変電所電圧ならびに前記第1の変電所から架線に流出する変電所電流に基づいて、2つの前記第1の変電所間に位置する少なくとも1つの第2の変電所における前記変電所電圧の設定電圧値を算出して前記第2の変電所に出力する第2変電所電圧算出部と、
    を備えることを特徴とする直流き電電圧制御装置。
  7. 前記制御区間決定部は、前記所定区間内において、前記列車運転状態情報取得部が前記運転状態情報を取得できなかった列車が存在する区間以外の区間を前記制御区間として決定することを特徴とする請求項6に記載の直流き電電圧制御装置。
  8. 前記第2変電所電圧算出部は、2つの前記第1の変電所のうちの少なくとも一方が前記変電所電圧を前記固定電圧値に制御できないことを検知した場合に、前記設定電圧値を十分に高い値に設定することを特徴とする請求項6に記載の直流き電電圧制御装置。
  9. 前記第2変電所電圧算出部は、前記第1の変電所の前記変電所電圧が前記固定電圧値を所定量以上上回った場合に、前記第1の変電所が前記変電所電圧を前記固定電圧値に制御できないと判断することを特徴とする請求項8に記載の直流き電電圧制御装置。
  10. 前記第2変電所電圧算出部は、前記第1の変電所の前記変電所電流が略0となった場合に、前記第1の変電所が前記変電所電圧を前記固定電圧値に制御できないと判断することを特徴とする請求項8に記載の直流き電電圧制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の直流き電電圧制御装置と、
    2つの前記第1の変電所と、
    少なくとも1つの前記第2の変電所と、
    を含むことを特徴とする直流き電電圧制御システム。
  12. 前記第1の変電所は、前記変電所電圧が前記固定電圧値を上回らないように、当該第1の変電所への流入電流を吸収することを特徴とする請求項11に記載の直流き電電圧制御システム。
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