JP5703956B2 - 回転機の制御装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明にかかる回転機の制御装置を車載空調装置に搭載されるブロアファン用の電動機の制御装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、d軸の相殺電圧vndのみを重畳した場合と、q軸の相殺電圧vnqのみを相殺した場合とについて、その絶対値を略同じ大きさの領域において可変設定した場合を示すものである。図中、実線の楕円にて囲った領域内のプロットは、d軸の相殺電圧vndを可変設定した場合のノイズレベルを示しており、図中、破線の楕円にて囲った領域内のプロットは、q軸の相殺電圧vnqを可変設定した場合のノイズレベルを示している。これら楕円内においては、d軸の相殺電圧vndおよびq軸の相殺電圧vnqのいずれも絶対値を小さくすることでノイズがより小さくなっている。
こうした事情に鑑み、本実施形態では、特に、d軸の相殺電圧vndを用いることで、電磁力歪の低減制御の制御性を向上させている。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、先の第2の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
操作手段としては、電気角θと電気角速度ωとから指令電圧vur,vvr,vwrを算出するものに限らない。たとえば、電動機10の電流を指令電流にフィードバック制御するための操作量として指令電圧を算出するものであってもよい。また、電動機10のトルクを指令値にフィードバック制御するための操作量としてインバータINVの出力電圧の位相を操作して且つ、電気角速度ωとトルクの指令値とに基づき出力電圧のベクトルノルムを設定するものであってもよい。
たとえば、電流フィードバック制御を行なう場合において、電流の指令値の位相が可変設定される制御を行なう場合等にあっては、これに応じてデッドタイム補正量ΔVu,ΔVv,ΔVwを可変とすることが望ましい。
回転方向の相殺電磁力Fnθ、直交方向の相殺電磁力FnRおよび軸方向の相殺電磁力FnTを記憶するものに限らず、これらのうちの少なくとも2つを記憶する手段であってもよい。この際、相殺電磁力Fnθや、相殺電磁力FnR、相殺電磁力FnTのそれぞれの次数を複数とする代わりに単一の次数の電磁力のみを記憶することも可能である。
端子T1,T2を介して操作するものに限らない。たとえば、相殺電磁力Fnθや、相殺電磁力FnR、相殺電磁力FnTのうちのいずれとするかの選択のみを行なう上では、端子T2のみを備える構成であってもよい。
上記各実施形態では、電気角θと電気角速度ωとのそれぞれに応じて補正電圧を可変としたが、これに限らず、たとえば電気角θのみに応じて可変としてもよい。
各相の巻線に誘起される電圧を意図的に基本波からずらした電動機に限らない。一般に、各相の巻線に誘起される電圧を完全な基本波とするのは困難であるため、製造された電動機10は、各相の巻線に誘起される電圧が基本波からずれる傾向がある。このため、このずれに起因した電磁力の歪を補償する上では相殺電磁力を利用することが有効である。
上記実施形態では、相殺電磁力を、生じると想定される電磁力歪の絶対値からずらしたり、想定される電磁力歪の位相から180°ずれた位相に対してずらしたりしたがこれに限らない。相殺電磁力を想定される電磁力と絶対値が同一であって且つ位相を180°ずれたものとし、電磁力電流変換部46や電流電圧変換部48、3次元変換部50において、相殺電磁力の位相や絶対値を変更するようにしてもよい。
電動機10の電気角速度ωを低下させる際に限らない。たとえば、電気角速度ωを上昇させる過程であってもよい。この場合であっても、上昇処理を一旦中断し、リレーRLを開操作することで誘起電圧等を検出することができる。
巻線同士の結線方式としては、デルタ結線に限らず、たとえばスター結線であってもよい。ただし、この場合、上記第2の実施形態において、電動機10の各端子と中性点との間の電位差を検出する手段を備えることが望ましい。すなわち、中性点の電圧は、3相の電圧が理想的な正弦波である場合にはゼロとなるものの、正弦波からずれることでゼロからずれるため、中性点電位の検出を行なうことなく端子電圧によって相電圧を高精度に検出することは困難である。ただし、上記実施形態のように巻線の鎖交磁束を意図的に基本波からずらすような設計を行なうことなく、基本波を意図して設計する場合にあっては、端子電圧の検出のみによっても誘起電圧を比較的高精度に検出することができる可能性がある。ちなみに、こうした状況は、相殺電磁力を電動機10の個体差を補償するために利用する場合等に生じうる。
車載空調装置が備えるブロワファン用の電動機に限らない。たとえば車載内燃機関の冷却水を冷却するためのファン用の電動機であってもよい。またたとえば、車載内燃機関の燃料ポンプに搭載される電動機であってもよい。さらにたとえば、車載空調装置の備える電動コンプレッサ用の電動機であってもよい。
電圧印加回路としては、直流電圧源の正極および負極のそれぞれに回転機の端子を選択的に接続するスイッチング素子を備える直流交流変換回路(インバータIV)に限らない。たとえば特願2008−30825号に記載されているように、回転機の各端子に接続されるコンバータであってもよい。
上記第2の実施形態において、電圧検出手段による誘起電圧の検出対象を1の相としてもよい。この場合であっても、検出される誘起電圧の位相をずらすことで、構造上のずれ等を除き他の相の誘起電圧とすることができる。
Claims (10)
- アウターロータ型の回転機の端子に電圧を印加する電圧印加回路の操作によって前記回転機の制御量を制御する回転機の制御装置において、
前記制御量を制御するための操作量としての前記電圧印加回路の出力線間電圧を操作する操作手段と、
前記電圧印加回路の出力線間電圧に補正電圧を重畳する重畳手段と、
を備え、
前記補正電圧は、前記回転機の端子に接続された巻線に印加される誘起電圧が基本波からずれることによる電磁力の歪を補償するための補正電圧であり、
前記重畳手段は、前記誘起電圧のずれに起因した前記回転機の回転方向成分の電磁力、前記回転方向の直交方向成分の電磁力、および前記回転機の軸方向成分の電磁力のそれぞれを定量化した物理量を記憶する記憶手段を備え、
前記補正電圧は、前記回転方向成分の電磁力を定量化した前記物理量に対応する補正電圧、前記回転方向の直交方向成分の電磁力を定量化した前記物理量に対応する補正電圧、及び前記軸方向成分の電磁力を定量化した前記物理量に対応する補正電圧を含むことを特徴とする回転機の制御装置。 - 前記補正電圧は、前記回転機を流れる電流を基本波に対して歪ませるものであることを特徴とする請求項1記載の回転機の制御装置。
- 前記補正電圧は、d軸成分を有することを特徴とする請求項1または2に記載の回転機の制御装置。
- 前記補正電圧は、前記電磁力の歪を補償する開ループ操作量であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
- 前記重畳手段は、前記回転機の回転角度に応じて前記補正電圧を可変設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
- 前記重畳手段は、前記回転機の回転速度に応じて前記補正電圧を可変設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
- 前記重畳手段は、前記記憶手段に記憶された物理量の特定の周波数成分を選択する選択手段を備え、
前記補正電圧は、前記選択された周波数成分の物理量に対応するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。 - 前記回転機は、永久磁石を備えるものであり、
前記回転機が回転している状態で前記電圧印加回路から前記回転機に印加する電圧をゼロとすることで、前記巻線の誘起電圧または前記巻線の鎖交磁束を検出する検出手段をさらに備え、
前記重畳手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記補正電圧を算出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。 - 前記回転機の回転速度を上昇させた後、前記回転機のトルクを低下させることで前記回転機の回転速度を低下させる手段を備え、
前記検出手段は、前記低下させる際に前記検出を行なうことを特徴とする請求項8記載の回転機の制御装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転機の制御装置を製造する方法において、
前記回転機の電磁力の歪情報を取得する工程と、
該取得された歪情報に基づき、前記歪に関する電磁力を低減するための電磁力に応じた物理量を算出する工程と、
前記算出された物理量を前記制御装置に記憶させる工程と、
を有することを特徴とする回転機の制御装置の製造方法。
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