以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
この電子辞書装置10は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器として構成されるか、辞書機能を備えたPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成される。
この電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、文字入力キー14a、辞書指定キー14b、[訳/決定]キー14c、[戻る/リスト]キー14d、カーソルキー14e、[ジャンプ]キー14f、スピーカ15などを備えたキー入力部(キーボード)14、および手書き入力部(サブ画面)16が備えられる。
この手書き入力部(サブ画面)16は、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、キー入力部14の中央手前側において例えば256×64ドットのカラー液晶表示画面16dに透明タッチパネル16tを重ねて構成される。この手書き入力部(サブ画面)16の領域は、必要に応じて、手書き文字を入力するための手書き文字(漢字)入力領域や各種機能のアイコン入力領域、後述のミニ辞書データベース22dから読み出された簡約化した説明情報の表示領域、あるいは当該各領域が混在する領域に切り替えられる。
そして、前記手書き入力部(サブ画面)16が手書き文字入力領域に切り替えられた状態での手書き入力に伴う軌跡はそのカラー液晶表示画面16dにエコーバックして表示される。
また蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば480×320ドットのバックライト付きのタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17が設けられる。このタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17も、前記手書き入力部(サブ画面)16と同様に、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、カラー液晶表示画面17dに透明タッチパネル17tを重ねて構成される。
そして、前記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の右端には、前記キー入力部14における一部のキーの押下操作をタッチ操作により行うための、キー表記(例えば[訳/決定]キーKEや[ジャンプ]キーKJ)が固定印刷されたタッチキーエリア17Aが設けられる。
また、前記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の左端には、動作モードに応じて実行可能な機能をタッチ操作により指定するための、各種のアイコンが表示されるタッチアイコンエリア17Bが設けられる。
例えば所望の辞書の見出し語を検索し、その説明情報などを表示させた説明情報表示画面Gが前記タッチパネル式カラー表示部17に表示される通常の辞書検索モードの場合、前記タッチアイコンエリア17Bには、当該説明情報表示画面Gに表示されている説明情報のなかの任意の範囲をタッチでなぞってカラーマーカーにより識別表示させるためのマーカーモードを設定する[マーカー]アイコンBM、ユーザ所望の辞書の見出し語をユーザ独自に分類して登録した単語帳を呼び出すための[単語帳]アイコンBTが表示される。
また、例えば図9(A)(B)または図10(B)(C)に示すように、前記説明情報表示画面Gに表示されている説明情報のなかの任意の文字列をカーソル操作またはペンタッチ操作によりジャンプカーソルCuで指定し、当該指定された文字列について他の辞書にジャンプして検索するジャンプ検索モード([ジャンプ]キー14f(KJ)により起動される)の場合、前記タッチアイコンエリア17Bおよび前記手書き入力部(サブ画面)16に、ジャンプモードアイコンBJが表示される。
このジャンプモードアイコンBJは、前記説明情報表示画面GにてジャンプカーソルCuにより指定されたジャンプ検索対象の文字列の先頭の文字種(漢字/かな/アルファベット)に応じて前回使用された辞書をジャンプ先の辞書に指定するための[前回辞書]アイコンBb、同ジャンプ検索対象の文字列の先頭の文字種に応じて検索可能な辞書の中からユーザ所望の辞書をジャンプ先の辞書として選択するための[辞書選択]アイコンBs、同ジャンプ検索対象の文字列の先頭の文字種に応じて予め用意されたミニ辞書(簡約辞書)をジャンプ先の辞書に指定するための[ミニ辞書]アイコンBmの3つのアイコンからなる。
なお、この電子辞書装置10は、予め記憶されたブックデータやダウンロードされたテキストデータを、ブック/テキストビューワ画面Gv(図11〜図13参照)としてタッチパネル式カラー表示部17に表示させることが可能である(ブック/テキストビューワモード)。
そして、前記ブック/テキストビューワ画面Gvに表示されているブック/テキストデータのなかの任意の文字列をジャンプカーソルCuにより指定し、当該指定された文字列について辞書にジャンプして検索することが可能である(ジャンプ検索モード)。
このブック/テキストビューワモードにおけるジャンプ検索モードでは、前記ジャンプモードアイコンBJは、手書き入力部(サブ画面)16にのみ表示され、ブック/テキストビューワ画面が表示されるタッチパネル式カラー表示部17には、ブック/テキストデータの表示量を可能な限り多く確保するためにタッチアイコンエリア17Bそのものが表示されない。
また、前記ジャンプ検索モードにおいて、カーソル操作によりジャンプカーソルCuをタッチパネル式カラー表示部17に表示されている検索対象の文字列に合わせた場合、当該ジャンプカーソルCuは検索文字列の先頭の文字の位置(かな,漢字:図9参照)あるいは先頭の単語の位置(アルファベット:図11参照)に表示され、ペンタッチ操作により同検索対象の文字列をなぞった場合、ジャンプカーソルCuはペンタッチによりなぞった検索文字列の範囲に渡って表示される(図10、図12参照)。
図2は、前記電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)21が備えられる。
CPU21は、メモリ(フラッシュROM)22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体23から記憶媒体読み書き部24を介して前記メモリ22に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)から通信制御部25を介して前記メモリ22に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御する。
前記メモリ22に記憶された装置制御プログラムは、キー入力部14、手書き入力部(サブ画面)16、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部25を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバとの通信信号、あるいは記憶媒体読み書き部24を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリ・カード(記憶媒体)23との接続通信信号に応じて起動される。
前記CPU21には、前記メモリ22、記憶媒体読み書き部24、通信制御部25、キー入力部14、手書き入力部(サブ画面)16、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17などが接続される。
メモリ22に記憶される装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや、通信制御部25を介してインターネットN上の各Webサーバや図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される。
また、辞書情報やブック/テキストデータ等のテキスト表示だけでなく、検索文字列の入力に応じて見出し語を検索する見出し語検索処理、検索された見出し語に対応した説明情報(訳語・語義など)の読み出し表示処理、表示されたテキストの中のユーザ任意の文字列を指定し当該指定の文字列を他の辞書にジャンプして検索するためのジャンプ検索処理など、同メモリ22内に記憶された辞書データベース22b〜22dやブック/テキストデータ22e,22fに基づく処理全般を制御するための各種情報表示制御プログラム22aが記憶される。
前記辞書データベース22b〜22dとしては、国語系辞書データベース22b、英語系辞書データベース22c、ミニ辞書データベース22dが、予めあるいはダウンロードされて記憶される。
国語系辞書データベース22bには、漢字/かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[国語辞書]、漢字の見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[漢和辞書]、漢字/かな/アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[百科辞典]、かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[カタカナ語辞書]などが記憶される。
英語系辞書データベース22cには、アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[英和辞書]、アルファベットの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された[英英辞書]、漢字/かなの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された[和英辞書]などが記憶される。
ミニ辞書データベース22dには、前記国語系辞書データベース22bおよび英語系辞書データベース22cに記憶された各辞書の見出し語に対応して、当該各見出し語の説明情報をそこに含まれる括弧内の情報などを省略し主要な情報のみに簡約化して集録した[国語系ミニ辞書]および[英語系ミニ辞書]が記憶される。
具体的に、前記[国語系ミニ辞書]には、前記各言語系辞書データベース22b,22cに記憶された漢字/かなを見出し語として有する[国語大辞典][国語辞書][新漢和辞書][百科辞典][カタカナ語辞書][新和英辞書]を元辞書とする各ミニ辞書が集録される。また、前記[英語系ミニ辞書]には、同各言語系辞書データベース22b,22cに記憶されたアルファベットを見出し語として有する[百科辞典][英和辞書][英英辞書]を元辞書とする各ミニ辞書が集録される。
ブックデータ22eとしては、英語や日本語で記述された[英語演説集][世界文学集][日本文学集]などが記憶される。
テキストデータ22fとしては、種々のテキストデータA,B,…がダウンロードされて記憶される。
また、前記メモリ22には、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22g、前回ジャンプ辞書メモリ22h、ジャンプモードメモリ22i、ワークエリア(1)22j、ワークエリア(2)22kなどが確保される。
図3は、前記電子辞書装置10のメモリ22に確保されたジャンプ先辞書テーブルメモリ22gの内容を示す図である。
ジャンプ先辞書テーブルメモリ22gには、前記各言語系辞書データベース22b,22cに記憶された各辞書のそれぞれに対応付けて、当該辞書により見出し語検索可能な文字種が記憶される。
このジャンプ先辞書テーブルメモリ22gに記憶されたテーブルデータに基づき、説明情報表示画面G(図9、図10参照)やブック/テキストビューア画面Gv(図11〜図13)にてジャンプカーソルCuにより指定された検索対象文字列の文字種に応じて見出し語検索可能なジャンプ先辞書を識別する。
図4は、前記電子辞書装置10のメモリ22に確保された前回ジャンプ辞書メモリ22hの内容を示す図である。
前回ジャンプ辞書メモリ22hには、ジャンプ検索モードにおいてジャンプ先辞書として使用された辞書の辞書名が、検索対象文字列の文字種毎にジャンプ検索処理の都度、更新されて記憶される。
この前回ジャンプ辞書メモリ22hに記憶された各文字種毎の辞書名に基づき、新たなジャンプ検索モードにおいてジャンプカーソルCuに指定された検索対象文字列の文字種に対応して前回使用されたジャンプ先辞書を識別する。
ジャンプモードメモリ22iには、前記ジャンプ検索モードの起動状態にてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17のタッチアイコンエリア17Bや手書き入力部(サブ画面)16に表示されるジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)に応じて選択されたジャンプモードの種類が記憶される。
ワークエリア(1)22jやワークエリア(2)22kには、各種の辞書検索処理やジャンプ検索を伴う情報表示処理などにおいて、一時的に保存が必要なデータが記憶される。
次に、前記構成による電子辞書装置10のジャンプ検索を伴う情報表示機能について説明する。
図5は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その1)である。
図6は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その2)である。
図7は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その3)である。
図8は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その4)である。
[説明情報表示画面Gからのカーソル操作に応じたジャンプ検索]
辞書指定キー14bの押下操作によりユーザ所望の辞書が指定されると(ステップS1(Yes))、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS2)、辞書データベース22b,22cの中の指定の辞書が起動されると共に、検索文字列の入力画面がタッチパネル式カラー表示部17に表示される(ステップS3)。
この検索文字列の入力画面において、文字入力キー14aの押下操作によりユーザ所望の検索文字列が入力されて表示されると(ステップS4)、この入力された検索文字列と前方一致する見出し語が前記指定の辞書から検索され、検索された見出し語が一覧にしてタッチパネル式カラー表示部17の見出し語一覧エリアLm(例えば図9(C)参照)に表示される(ステップS5)。
すると、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された検索見出し語のうちカーソル操作により指定表示hされた見出し語の説明情報が前記指定の辞書から読み出され、タッチパネル式カラー表示部17のプレビューエリアVp(例えば図9(C)参照)にプレビュー表示される(ステップS6)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS7)、当該選択された見出し語に対応して前記指定の辞書から読み出された説明情報が、タッチパネル式カラー表示部17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面G(例えば図9(A)参照)として表示される(ステップS8)。
図9は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(説明情報表示画面Gからのカーソル操作に応じた前回辞書モードでのジャンプ検索)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作を示す図である。
前記ステップS1〜S8の辞書検索処理に従い、例えば図9(A)に示すように、国語系辞書データベース22bとして記憶されている[国語大辞典]から検索された見出し語「アカウント」に対応する説明情報表示画面Gがタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、タッチパネル式カラー表示部17(以下「メイン画面17」と称す)のタッチアイコンエリア17Bおよび手書き入力部16(以下「サブ画面16」と称す)にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モード(デフォルト“前回辞書モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、メイン画面17に表示されているテキストの中の先頭(この場合は、説明情報表示画面Gの先頭の文字「ア」)にジャンプカーソルCuが表示される(ステップされる(ステップS14)。
ここで、前記メイン画面17に表示されているテキストの中の二行目の検索文字列「勘定書」について、前記“前回辞書モード”のままジャンプ検索したい場合に、図9(B)に示すように、カーソルキー「↓」14eが操作されると(ステップS14a(Yes))、最長一致順検索モードに設定されると共に(ステップS14a1)、前記ジャンプカーソルCuがテキストの中の二行目の先頭の文字「勘」に移動表示される(ステップS14a2)。
そして、前記ジャンプカーソルCuの表示位置から後方に一連の文字列「勘定書…」がジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存される(ステップS14a3)。
ここで、図9(C)に示すように、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS47(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“前回辞書モード”であると判断される(ステップS50(Yes))。
なお、現在のジャンプ検索モードが“前回辞書モード”ではない状態で、前記[訳/決定]キー14c(KE)ではなく、[前回辞書]アイコンBbがタッチされると(ステップS15(Yes))、ジャンプ検索モードが“前回辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22iに記憶されると共に、当該[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS16)。
すると、前記検索文字列「勘定書」の先頭の文字種(漢字)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)に対応した前回のジャンプ先辞書[国語大辞典]が検知される(ステップS18)。そして、この前回のジャンプ先辞書[国語大辞典]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断された後(ステップS21(No))、完全一致検索モードではない最長一致順検索モードであると判断されると(ステップS23(No))、前記今回のジャンプ先辞書に設定された[国語大辞典]から前記検索文字列「勘定書」と最長一致する順に見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23a)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」が指定表示hされ(ステップS24)、この指定表示hされた見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[国語大辞典]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルキー14eの操作に応じて所望の検索見出し語(図9(C)では「かんじょう-がき[勘定書]」)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」に対応して前記[国語大辞典]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
なお、前記図9(A)で示したように、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作され(ステップS9(Yes))、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示された際に(ステップS10〜S12)、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが“辞書選択モード”である場合は、当該ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、前記図9(B)で示したように、カーソルキー14eの操作に応じて、メイン画面17に表示されているテキスト上のジャンプカーソルCuを所望の検索文字列「勘定書」の先頭に移動表示させ、当該カーソルCuの位置からの一連の文字列「勘定書…」をジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存させた後に(ステップS14〜S14a3)、[訳/決定]キー14c(KE)を操作すると(ステップS47(Yes))、現在のジャンプ検索モードが“辞書選択モード”と検知され(ステップS48)、“ミニ辞書モード”でも“前回辞書モード”でもないとの判断に従い(ステップS49(No)→S50(No))、“辞書選択モード”の処理に移行される(ステップS30〜)。
また、“前回辞書モード”か“ミニ辞書モード”に設定されている状態で、前記図9(B)で示したように、カーソルキー14eの操作に応じて、メイン画面17に表示されているテキスト上のジャンプカーソルCuを所望の検索文字列「勘定書」の先頭に移動表示させ、当該カーソルCuの位置からの一連の文字列「勘定書…」をジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存させた後に(ステップS14〜S14a3)、任意の辞書をジャンプ先辞書として選択すべく[辞書選択]アイコンBsをタッチすると(ステップS28(Yes))、ジャンプ検索モードが“辞書選択モード”に設定されてジャンプモードメモリ22iに記憶されると共に、当該[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされ(ステップS29)、前記同様に“辞書選択モード”の処理に移行される(ステップS30〜)。
すると、前記検索文字列「勘定書」の先頭の文字種(漢字)が判別され(ステップS30)、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22gに記憶されているテーブルデータ(図3参照)に基づき、前記判別された文字種(漢字)に対応する検索可能辞書の一覧が読み出され、説明情報表示画面G上に開いたジャンプ先辞書一覧エリア(図示せず)に表示される(ステップS31)。
この際、前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)に対応した前回のジャンプ先辞書が指定の辞書に設定され、カーソルCuにより指定表示される(ステップS32)。
そして、前記ジャンプ先辞書一覧エリア(図示せず)において、ユーザ操作に応じてカーソルCuを移動させ、所望のジャンプ先辞書(例えば[国語大辞典])が選択されて[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS33)、当該選択された辞書名[国語大辞典]が前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)における前記検索文字列「勘定書」の判別文字種(漢字)に対応付けられて登録される(ステップS34)。
すると、前記選択されたジャンプ先辞書[国語大辞典]から前記検索文字列「勘定書」に対応する見出し語が最長一致順に検索され(ステップS20,S21(No)→S23(No)→S23a)、この検索された見出し語の一覧が、図9(C)で示したように、メイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23a)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」が指定表示hされ(ステップS24)、この指定表示hされた見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[国語大辞典]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルキー14eの操作に応じて所望の検索見出し語(図9(C)では「かんじょう-がき[勘定書]」)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」に対応して前記[国語大辞典]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G(テキスト)の中の所望の検索文字列「勘定書」について、“前回辞書モード”(または“辞書選択モード”)を設定し、カーソルキー14eの操作により当該検索文字列の先頭文字「勘」に合わせてジャンプカーソルCuを移動表示させ、「訳/決定」キー14cを操作すると、同検索文字列の文字種に応じて前回のジャンプ検索処理で使用されたジャンプ先辞書(またはユーザ選択されたジャンプ先辞書)「国語大辞典」から当該検索文字列「勘定書」と最長一致する見出し語の順に各見出し語が検索されて見出し語一覧エリアLmに一覧表示される。そして、この見出し語一覧エリアLmから所望の見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」を選択して指定表示hさせ、「訳/決定」キー14cを操作すると、当該検索見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」の詳細な説明情報が、前記ジャンプ先辞書「国語大辞典」から読み出され、新たな説明情報表示画面Gとして表示される。
このため、表示されているテキスト中の語句(検索文字列)の詳細な意味内容を前回のジャンプ検索処理と同じようにして知りたいときやユーザにより選択した辞書から知りたいときなど、“前回辞書モード”や“辞書選択モード”を設定し、当該語句の先頭にジャンプカーソルCuを移動表示させて「訳/決定」キー14cを操作するだけで、当該語句が行中に存在する場合には勿論、行間に跨って存在する場合には特に、操作性よく快適にジャンプ検索を行うことができる。
[説明情報表示画面Gからのペンタッチ操作に応じたジャンプ検索]
図10は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(説明情報表示画面Gからのペンタッチ操作に応じた前回辞書モードでのジャンプ検索)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作を示す図である。
前記ステップS1〜S8の辞書検索処理に従い、例えば図10(A)に示すように、国語系辞書データベース22bとして記憶されている[国語大辞典]から検索された見出し語「アカウント」に対応する説明情報表示画面Gがメイン画面17に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モード(デフォルト“前回辞書モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、メイン画面17に表示されているテキストの中の先頭(この場合は、説明情報表示画面Gの先頭の文字「ア」)にジャンプカーソルCuが表示される(ステップされる(ステップS14)。
ここで、前記メイン画面17に表示されているテキストの中の二行目の検索文字列「勘定書」について、前記“前回辞書モード”のままジャンプ検索したい場合に、図10(B)および図10(C)の矢印aに示すように、当該検索文字列「勘定書」の範囲がタッチペンPによりタッチ操作され同範囲に渡ってジャンプカーソルCuが表示されると(ステップS14b(Yes))、完全一致検索モードに設定されると共に(ステップS14b1)、前記ペンタッチされた一連の文字列「勘定書」がジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存される(ステップS14a2)。
そして、図10(D)に示すように、前記メイン画面17からタッチペンPが離されると(ステップS14b3(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“前回辞書モード”であると判断される(ステップS50(Yes))。
すると、前記検索文字列「勘定書」の先頭の文字種(漢字)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)に対応した前回のジャンプ先辞書[国語大辞典]が検知される(ステップS18)。そして、この前回のジャンプ先辞書[国語大辞典]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断された後(ステップS21(No))、完全一致検索モードであると判断されると(ステップS23(Yes))、前記今回のジャンプ先辞書に設定された[国語大辞典]から前記検索文字列「勘定書」と完全一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23b)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」が指定表示hされ(ステップS24)、この指定表示された見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[国語大辞典]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルキー14eの操作に応じて所望の検索見出し語(図10(D)では「かんじょう-がき[勘定書]」)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」に対応して前記[国語大辞典]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
なお、前記図10(A)で示したように、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作され(ステップS9(Yes))、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJが表示された際に(ステップS10〜S12)、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが“辞書選択モード”である場合は、当該ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、前記図10(B)および図10(C)の矢印aで示したように、ペンタッチ操作に応じて、メイン画面17に表示されているテキスト上の所望の検索文字列「勘定書」の範囲にジャンプカーソルCuを表示させ、当該ペンタッチ操作した一連の文字列「勘定書」をジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存させた後に(ステップS14〜S14b2)、ベンタッチを離すと(ステップS14b3(Yes))、現在のジャンプ検索モードが“辞書選択モード”と検知され(ステップS48)、“ミニ辞書モード”でも“前回辞書モード”でもないとの判断に従い(ステップS49(No)→S50(No))、“辞書選択モード”の処理に移行される(ステップS30〜)。
すると、前記検索文字列「勘定書」の先頭の文字種(漢字)が判別され(ステップS30)、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22gに記憶されているテーブルデータ(図3参照)に基づき、前記判別された文字種(漢字)に対応する検索可能辞書の一覧が読み出され、説明情報表示画面G上に開いたジャンプ先辞書一覧エリア(図示せず)に表示される(ステップS31)。
この際、前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)に対応した前回のジャンプ先辞書が指定の辞書に設定され、カーソルCuにより指定表示される(ステップS32)。
そして、前記ジャンプ先辞書一覧エリア(図示せず)において、ユーザ操作に応じてカーソルCuを移動させ、所望のジャンプ先辞書(例えば[国語大辞典])が選択されて[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS33)、当該選択された辞書名[国語大辞典]が前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)における前記検索文字列「勘定書」の判別文字種(漢字)に対応付けられて登録される(ステップS34)。
すると、前記選択されたジャンプ先辞書[国語大辞典]から前記検索文字列「勘定書」に完全一致する見出し語が検索され(ステップS20,S21(No)→S23(Yes)→S23b)、この検索された見出し語の一覧が、図10(D)で示したように、メイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23b)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」が指定表示hされ(ステップS24)、この指定表示hされた見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[国語大辞典]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルキー14eの操作に応じて所望の検索見出し語(図10(D)では「かんじょう-がき[勘定書]」)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」に対応して前記[国語大辞典]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G(テキスト)の中の所望の検索文字列「勘定書」について、“前回辞書モード”(または“辞書選択モード”)を設定し、ペンタッチ操作により当該検索文字列「勘定書」の範囲に合わせてジャンプカーソルCuを表示させ、ペンタッチを離すと、同検索文字列の文字種に応じて前回のジャンプ検索処理で使用されたジャンプ先辞書(またはユーザ選択されたジャンプ先辞書)「国語大辞典」から当該検索文字列「勘定書」に完全一致する見出し語が検索されて見出し語一覧エリアLmに一覧表示される。そして、この見出し語一覧エリアLmから所望の見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」を選択して指定表示hさせ、「訳/決定」キー14cを操作すると、当該検索見出し語「かんじょう-がき[勘定書]」の詳細な説明情報が、前記ジャンプ先辞書「国語大辞典」から読み出され、新たな説明情報表示画面Gとして表示される。
このため、表示されているテキスト中の語句(検索文字列)の詳細な意味内容を前回のジャンプ検索処理と同じようにして知りたいときやユーザにより選択した辞書から知りたいときなど、“前回辞書モード”や“辞書選択モード”を設定し、当該語句の範囲をペンタッチ操作してジャンプカーソルCuを表示させ、そのペンタッチを離すだけで、当該語句が行間に存在する場合には勿論、行中に存在する場合には特に、操作性よく快適にジャンプ検索を行うことができる。
なお、前記図9で示したように、キー操作に応じてジャンプカーソルCuを検索文字列の先頭に表示させ、当該検索文字列との最長一致順検索モードにしてジャンプ検索する場合、および前記図10で示したように、ペンタッチ操作に応じてジャンプカーソルCuを検索文字列の範囲に表示させ、当該検索文字列との完全一致検索モードにしてジャンプ検索する場合の何れにおいても、前記ジャンプモードアイコンBJのミニ辞書アイコンBmをタッチ操作して“ミニ辞書モード”を設定し、ジャンプ検索可能であるのは勿論である。
この“ミニ辞書モード”でのジャンプ検索処理は、前記検索文字列がカーソル操作またはペンタッチ操作により指定される前に、予め“ミニ辞書モード”が設定されていた場合には、ステップS48,S49(Yes)の処理を経由してステップS37〜S46による“ミニ辞書モード”の処理に移行し、また、前記検索文字列がカーソル操作またはペンタッチ操作により指定された後に、“ミニ辞書モード”が設定された場合には、ステップS35(Yes),S36の処理を経由して同ステップS37〜S46による“ミニ辞書モード”の処理に移行する。
以下に、“ミニ辞書モード”でのジャンプ検索処理について詳述する。
[ブック/テキストビューワ画面Gvからのカーソル操作とペンタッチ操作に応じたミニ辞書モードでのジャンプ検索]
辞書指定キー14bの中の[メニュー]キーの操作に応じてメイン画面17に表示されるメニュー画面において、ブック/テキストビューア機能がユーザにより選択されると(ステップS51(Yes))、ブック/テキストデータ22e,22fとして記憶されている各種のブックデータやテキストデータの一覧がメイン画面17に表示される(ステップS52)。
このブック/テキストデータの一覧画面において、ユーザが閲覧したいブック/テキストデータ(例えば、テキストデータ[May Day])が選択されると(ステップS53)、ブック/テキストビューアモードにセットされる(ステップS54)。
そして、前記選択されたブックデータ[May Day]がメモリ22から読み出され、メイン画面17の全画面に展開したブック/テキストビューア画面Gv(図11(A)参照)として表示される(ステップS55)。
このブック/テキストビューア画面Gvの表示状態にあっても、前記通常の辞書検索に伴う説明情報表示画面Gからのジャンプ検索と同様に、サブ画面16に対して、[前回辞書]アイコンBb、[辞書選択]アイコンBs、[ミニ辞書]アイコンBmからなるジャンプモードアイコンBJが表示される(ステップS10(No)→S12)。
そして、ブック/テキストビューア画面Gv内で任意の検索文字列をカーソル操作またはペンタッチ操作により指定してジャンプカーソルCuを表示させ、“前回辞書モード”または“辞書選択モード”または“ミニ辞書モード”を選択することで、前記説明情報表示画面Gからと同様のジャンプ検索処理を実行できる(ステップS9〜S50)。
図11は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(ブック/テキストビューワ画面Gvからのカーソル操作とペンタッチ操作に応じたミニ辞書モードでのジャンプ検索)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その1)を示す図である。
図11(A)に示すように、ブック/テキストビューア画面Gvによるテキストデータ[May Day]の表示状態において、そのテキストデータの中の任意の文字列について辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、現在はブック/テキストビューアモードにセットされているので、通常の辞書検索モードでないと判断されると(ステップS10(No))、サブ画面16にだけジャンプモードアイコンBJが表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS12)。
すると、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モード(例えば“辞書選択モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、メイン画面17に表示されているテキストの中の先頭(この場合は、ブック/テキストビューア画面Gvの先頭の単語「International」)にジャンプカーソルCuが表示される(ステップS14)。
この際、前記ジャンプカーソルCuをキー操作に応じて移動可能な状態となり、最長一致順検索モードに設定されると共に(ステップS14a(Yes)→S14a1)、当該ジャンプカーソルCuの表示位置から後方に一連の文字列(この場合は「International…」)がジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存される(ステップS14a2,S14a3)。
ここで、前記ジャンプカーソルCuにより指定された検索文字列「International」の簡単な意味内容だけ知りたい場合に、[ミニ辞書]アイコンBmがタッチされると(ステップS35(Yes))、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22iに記憶されると共に、当該[ミニ辞書]アイコンBmがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS36)。
すると、前記検索文字列「International」の先頭の文字種がアルファベットであると判断され(ステップS37,S38(Yes))、ミニ辞書データベース22dに記憶されている[英語系ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS39)。
そして、完全一致検索モードではない最長一致順検索モードであると判断されると(ステップS41(No))、前記今回のジャンプ先辞書に指定された[英語系ミニ辞書]から前記検索文字列「International…」と最長一致する順に見出し語が検索され、この最長一致順で検索された先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41a)。
すると、図11(B)に示すように、前記[英語系ミニ辞書]から読み出された簡約説明情報Mがサブ画面16に表示される(ステップS42)。
なお、前記サブ画面16に表示された簡約説明情報Mの右端には、表示情報をスクロールさせるための[スクロール]ボタン[↑]Ru,[↓]Rd、前記見出し語検索された次候補の見出し語に対応する簡約説明情報Mを読み出して表示させるための[別候補]ボタンNが併せて表示される。
このように、メイン画面17に表示されたブック/テキストビューア画面Gv内でジャンプカーソルCuにより指定した所望の検索文字列について、サブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[ミニ辞書]アイコンBmを指定することで、当該検索文字列と一致する見出し語の簡約説明情報Mがミニ辞書データベース22dに記憶されている簡約化された辞書から読み出され、前記サブ画面16に前記ジャンプモードアイコンBJと入れ替えられて表示される。このため、表示閲覧中のブックデータやテキストデータに使われている語句の意味内容を簡単に知りたい場合など、ブック/テキストビューア画面Gvの表示領域を最大限維持したままの状態で、非常に操作性よく快適にジャンプ検索することができる。
続いて、[戻る/リスト]キー14dが押下(タッチ)操作されると(ステップS46(Yes))、前記図11(A)で示したように、ジャンプカーソルCuにより現在の検索文字列「International」が指定されたままのブック/テキストビューア画面Gv(メイン画面17)および前記ジャンプモードアイコンBJ(サブ画面16)の表示状態に戻る(ステップS14)。
この際、ジャンプ検索モードは、ジャンプモードメモリ22iに記憶されている“ミニ辞書モード”のまま維持される。
そして、図11(C)に示すように、前記ブック/テキストビューア画面Gvの中でカーソルキー[→]14eの操作によりジャンプカーソルCuを移動表示させ、次にジャンプ検索したい行間に跨った文字列「May Day」の先頭「May」を指定すると、ジャンプ検索モードが最長一致順検索モードに設定されると共に、ジャンプカーソルCuの位置から後方の一連の文字列「May Day…」がジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存される(ステップS14a〜S14a3)。
ここで、前記“ミニ辞書モード”のままジャンプ検索したい場合に、図11(D)に示すように、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS47(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であると判断される(ステップS49(Yes))。
すると、前記ワークエリア(1)22jに一時保存された一連の文字列「May Day…」の先頭の文字種がアルファベットであると判断され(ステップS37,S38(Yes))、ミニ辞書データベース22dに記憶されている[英語系ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS39)。
そして、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であって、完全一致検索モードではない最長一致順検索モードであると判断されると(ステップS41(No))、前記今回のジャンプ先辞書に指定された[英語系ミニ辞書]から前記検索文字列「May Day…」と最長一致する順に見出し語が検索され、この最長一致順で検索された先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41a)。
すると、同図11(D)に示すように、前記[英語系ミニ辞書]から最長一致で読み出された先頭の見出し語「May Day」の簡約説明情報Mがサブ画面16に表示される(ステップS42)。
このように、メイン画面17に表示されたテキスト上で、カーソルキー14eを操作してジャンプカーソルCuを移動表示させ、所望の検索文字列「May Day」の先頭の単語「May」を指定すると、当該指定の単語以降の文字列「May Day…」について、ジャンプ先の辞書から最長一致する見出し語「May Day」が検索され、その説明情報が表示されるので、複数単語の組み合わせからなる検索文字列が行中に存在する場合には勿論、行間に跨って存在する場合には特に、操作性よく快適にジャンプ検索を行うことができる。
図12は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(ブック/テキストビューワ画面Gvからのカーソル操作とペンタッチ操作に応じたミニ辞書モードでのジャンプ検索)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その2)を示す図である。
前記図11(D)で示したように、ブック/テキストビューア画面Gv(メイン画面17)における所望の検索文字列「May Day」の先頭の単語「May」が、カーソルキー14eの操作に応じたジャンプカーソルCuにより指定され、“ミニ辞書モード”での最長一致検索によるジャンプ検索処理が実行された状態で、引き続き、図12(E)の矢印aに示すように、メイン画面17内で所望の検索文字列「celebration」がタッチペンPによりなぞられてジャンプカーソルCuにより指定されると(ステップS43b(Yes)→S14,S14b)、ジャンプ検索モードが完全一致検索モードに設定されると共に(ステップs14b1)、前記指定された文字列「celebration」がジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存される(ステップS14b2)。
そして、前記メイン画面17の文字列「celebration」に対するペンタッチが離されると(ステップS14b3(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であると判断される(ステップS49(Yes))。
すると、前記ワークエリア(1)22jに一時保存された検索文字列「celebration」の先頭の文字種がアルファベットであると判断され(ステップS37,S38(Yes))、ミニ辞書データベース22dに記憶されている[英語系ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS39)。
そして、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であって、完全一致検索モードであると判断されると(ステップS41(Yes))、前記今回のジャンプ先辞書に指定された[英語系ミニ辞書]から前記検索文字列「celebration」と完全一致する見出し語が検索され、この完全一致で検索された先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41b)。
すると、同図12(E)に示すように、前記[英語系ミニ辞書]から完全一致で読み出された先頭の見出し語「celebration」の簡約説明情報Mがサブ画面16に表示される(ステップS42)。
このように、メイン画面17に表示されたテキスト上で、ペンタッチ操作して所望の検索文字列「celebration」の範囲にジャンプカーソルCuを指定表示させると、当該ペンタッチされた範囲の文字列「celebration」について、ジャンプ先の辞書から完全一致する見出し語「celebration」が検索され、その説明情報が表示されるので、当該検索文字列が行間に存在する場合には勿論、行中に存在する場合には特に、操作性よく快適にジャンプ検索を行うことができる。
この後引き続き、図12(F)および図12(G)の矢印aに示すように、前記ブック/テキストビューア画面Gv(メイン画面17)における複数単語からなる文字列「labor movement」の範囲がタッチペンPによりタッチ操作され同範囲に渡ってジャンプカーソルCuが表示されると(ステップS43b(Yes)→S14,S14b)、完全一致検索モードに設定されると共に(ステップS14b1)、前記ペンタッチされた一連の文字列「labor movement」がジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存される(ステップS14a2)。
そして、前記メイン画面17からタッチペンPが離されると(ステップS14b3(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であると判断される(ステップS49(Yes))。
すると、前回の“ミニ辞書モード”での完全一致モードによるジャンプ検索処理と同様に、前記検索文字列「labor movement」の文字種がアルファベットであると判断され(ステップS37,S38(Yes))、ミニ辞書データベース22dに記憶されている[英語系ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS39)。
そして、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であって、完全一致検索モードであると判断されると(ステップS41(Yes))、前記今回のジャンプ先辞書に指定された[英語系ミニ辞書]から前記検索文字列「labor movement」と完全一致する見出し語が検索され、この完全一致で検索された先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41b)。
すると、同図12(G)に示すように、前記[英語系ミニ辞書]から完全一致で読み出された先頭の見出し語「labor movement」の簡約説明情報Mがサブ画面16に表示される(ステップS42)。
このように、メイン画面17に表示されたテキスト上で、ペンタッチ操作して複数単語からなる検索文字列「labor movement」の範囲にジャンプカーソルCuを指定表示させると、当該ペンタッチされた範囲の文字列「labor movement」について、ジャンプ先の辞書から完全一致する見出し語「labor movement」が検索され、その説明情報が表示されるので、当該検索文字列が行中に存在する場合には特に、操作性よく快適にジャンプ検索を行うことができる。
しかも、このような“ミニ辞書モード”での完全一致検索モードでは、メイン画面17に表示されているテキストの中の所望の検索文字列の範囲がペンタッチ操作によりなぞられてジャンプカーソルCuにより指定される毎に、当該指定された範囲の検索文字列と完全一致する見出し語が同検索文字列の先頭の文字種に応じた[英語系ミニ辞書]または[国語系ミニ辞書]から検索され、その簡約説明情報Mがサブ画面16に表示される。このため、メイン画面17に表示されているテキストの中で簡単な意味内容を知りたい様々な語句をタッチペンPにより次々に指定して、その簡約説明情報Mをサブ画面16で見ることができる。
図13は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(ブック/テキストビューワ画面Gvからのカーソル操作とペンタッチ操作に応じたミニ辞書モードでのジャンプ検索)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その3)を示す図である。
前記図12(F)(G)で示したように、“ミニ辞書モード”において、メイン画面17内のテキストにおける検索文字列「labor movement」をジャンプカーソルCuにより指定してジャンプ検索した後に、[戻る/リスト]キー14dが操作されるか(ステップS46(Yes))、または、図13(H)に示すように、同メイン画面17内のブック/テキストビューワ画面Gv以外の領域がペンタッチ操作されると(ステップS43b(Yes))、直前のメイン画面17(図12(F)(G)参照)上で最初にペンタッチされて指定された文字列「labor」に再びジャンプカーソルCuが表示された状態に戻る(ステップS14)。
ここで、図13(I)に示すように、カーソルキー[→]14eを操作して前記ジャンプカーソルCuを所望の検索文字列「労働運動」の先頭の文字「労」まで移動させて表示させると、ジャンプ検索モードが最長一致順検索モードに設定されると共に、ジャンプカーソルCuの位置から後方の一連の文字列「労働運動…」がジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存される(ステップS14a〜S14a3)。
そして、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS47(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であると判断される(ステップS49(Yes))。
すると、前記ワークエリア(1)22jに一時保存された一連の文字列「労働運動…」の先頭の文字種がアルファベットではない(かな/漢字)と判断され(ステップS37,S38(No))、ミニ辞書データベース22dに記憶されている[国語系ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS40)。
そして、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であって、完全一致検索モードではない最長一致順検索モードであると判断されると(ステップS41(No))、前記今回のジャンプ先辞書に指定された[国語系ミニ辞書]から前記検索文字列「労働運動…」と最長一致する順に見出し語が検索され、この最長一致順で検索された先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41a)。
すると、同図13(I)に示すように、前記[国語系ミニ辞書]から最長一致で読み出された先頭の見出し語「労働運動」の簡約説明情報Mがサブ画面16に表示される(ステップS42)。
このように、メイン画面17に表示されたテキスト上で、カーソルキー14eを操作してジャンプカーソルCuを移動表示させ、所望の検索文字列「労働運動」の先頭の文字「労」を指定すると、当該指定の文字以降の文字列について、ジャンプ先の辞書から最長一致する見出し語「労働運動」が検索され、その説明情報が表示されるので、複数語句の組み合わせからなる検索文字列が行中に存在する場合には勿論、行間に跨って存在する場合には特に、操作性よく快適にジャンプ検索を行うことができる。
この後引き続き、図13(J)の矢印aに示すように、ブック/テキストビューワ画面Gvに表示されている所望の検索文字列「労働組合」の範囲がタッチペンPによりタッチ操作され同範囲に渡ってジャンプカーソルCuが表示されると(ステップS43b(Yes)→S14,S14b)、完全一致検索モードに設定されると共に(ステップS14b1)、前記ペンタッチされた一連の文字列「労働組合」がジャンプ検索文字列としてワークエリア(1)22jに一時保存される(ステップS14a2)。
そして、前記メイン画面17からタッチペンPが離されると(ステップS14b3(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であると判断される(ステップS49(Yes))。
すると、前記検索文字列「労働組合」の文字種がアルファベットではない(かな/漢字)と判断され(ステップS37,S38(No))、ミニ辞書データベース22dに記憶されている[国語系ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS40)。
そして、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であって、完全一致検索モードであると判断されると(ステップS41(Yes))、前記今回のジャンプ先辞書に指定された[国語系ミニ辞書]から前記検索文字列「労働組合」と完全一致する見出し語が検索され、この完全一致で検索された先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41b)。
すると、同図13(J)に示すように、前記[国語系ミニ辞書]から完全一致で読み出された先頭の見出し語「労働組合」の簡約説明情報Mがサブ画面16に表示される(ステップS42)。
このように、メイン画面17に表示されたテキスト上で、ペンタッチ操作して複数語句の組み合わせからなる検索文字列「労働組合」の範囲にジャンプカーソルCuを指定表示させると、当該ペンタッチされた範囲の文字列「労働組合」について、ジャンプ先の辞書から完全一致する見出し語「労働組合」が検索され、その説明情報が表示されるので、当該検索文字列が行中に存在する場合には特に、操作性よく快適にジャンプ検索を行うことができる。
なお、前記“ミニ辞書モード”においてジャンプ検索された簡約説明情報Mがサブ画面16に表示された状態で(図11〜図13参照)、当該サブ画面16の右端に表示された[別候補]ボタンNがタッチされると(ステップS43a(Yes)→S44(Yes))、前記ステップS41aにて最長一致順に見出し語検索された次候補の見出し語、または前記ステップS41bにて完全一致で見出し語検索されたに次候補の見出し語に対応する簡約説明情報Mが該当する英語系または国語系の[ミニ辞書]から読み出され(ステップS44a)、同サブ画面16に書き替えられて表示される(ステップS42)。
また、前記簡約説明情報Mがサブ画面16に表示された状態で(図11〜図13参照)、当該サブ画面16の右端に表示された[スクロール]ボタン[↑]Ru/[↓]Rdがタッチされると(ステップS43a(Yes)→S45(Yes))、英語系または国語系の[ミニ辞書]から読み出されて同サブ画面16に表示されている簡約説明情報Mが、[↑]Ruの場合は上方向、[↓]Rdの場合は下方向にスクロールされて表示される(ステップS45a,S42)。
したがって、前記構成の電子辞書装置10のジャンプ検索機能によれば、メイン画面17に表示されているテキストの中の所望の文字列の先頭を、カーソルキー14eの操作に応じて移動表示されるジャンプカーソルCuにより指定すると、最長一致順の検索モードが設定され、当該ジャンプカーソルCuにより指定された文字以降の一連の文字列が検索文字列とされる。そして、“前回辞書モード”または“辞書選択モード”または“ミニ辞書モード”に応じて指定されるジャンプ先の辞書から前記一連の検索文字列と最長一致する順に検索された見出し語一覧が表示され、この見出し語一覧から選択された見出し語の説明情報が該当辞書から読み出されて表示される。一方、テキストの中の所望の文字列の範囲を、タッチペンPのペンタッチ操作に応じて表示されるジャンプカーソルCuにより指定すると、完全一致検索モードが設定され、当該ジャンプカーソルCuにより指定された一連の文字列が検索文字列とされる。そして、“前回辞書モード”または“辞書選択モード”または“ミニ辞書モード”に応じて指定されるジャンプ先の辞書から前記一連の検索文字列と完全一致して検索された見出し語一覧が表示され、この見出し語一覧から選択された見出し語の説明情報が該当辞書から読み出されて表示される。
このため、メイン画面17に表示されるテキスト中の特に、行末から行頭への行間に跨って存在する検索対象の文字列は、前記キー操作に応じて当該文字列の先頭にジャンプカーソルCuを移動表示させて指定するだけ、また特に、行中に存在する検索対象の文字列は、前記ペンタッチ操作に応じて当該文字列の範囲にジャンプカーソルCuを表示させて指定するだけで、非常に簡単にジャンプ検索することができる。
また、前記キー操作に応じて検索文字列の先頭にジャンプカーソルCuを表示させた場合には、当該ジャンプカーソルCu以降の一連の文字列と最長一致する順で見出し語が検索され、一方、ペンタッチ操作に応じて検索文字列の範囲にジャンプカーソルCuを表示させた場合には、当該ジャンプカーソルCuが表示された範囲の一連の文字列と完全一致する見出し語が検索される。
このため、キー操作による場合とペンタッチ操作による場合との何れの場合も、複数の単語や熟語等の組み合わせからなる成句の検索文字列をも対象に簡単にジャンプ検索することができ、特にキー操作による場合には、行間に跨る成句の検索文字列を対象に非常に簡単にジャンプ検索することができる。
また、前記構成の電子辞書装置10のジャンプ検索機能によれば、“前回辞書モード”または“辞書選択モード”において、前記キー操作やペンタッチ操作によりメイン画面17に表示されているテキスト中の検索文字列が指定された場合は、設定モードに応じて指定されたジャンプ先の通常辞書から検索される見出し語の詳細な説明情報が、前記メイン画面17に表示中のテキストに替えて全画面表示され、一方“ミニ辞書モード”において、メイン画面17に表示されているテキスト中の検索文字列が指定された場合は、当該“ミニ辞書モード”に応じて指定されたジャンプ先の簡約辞書から検索される見出し語の簡約な説明情報Mがサブ画面16に表示される。
このため、前記“ミニ辞書モード”でジャンプ検索した場合は、メイン画面17におけるテキストの表示を維持したまま、当該テキスト中で指定した検索文字列の簡約な説明情報をサブ画面16にて並行して見ることができる。
さらに、前記構成の電子辞書装置10のジャンプ検索機能によれば、前記ペンタッチ操作によりメイン画面17に表示されているテキスト中の検索文字列の範囲が指定された場合は、当該メイン画面17からタッチ操作が離れたことを判断して、ジャンプ先の辞書からの検索文字列に対応する見出し語の完全一致検索が開始され、検索された見出し語の説明情報が表示される。
このため、前記“ミニ辞書モード”では、メイン画面17に表示されたテキストの中の検索文字列の範囲をペンタッチ操作により指定して離す毎に、当該検索文字列に対応してジャンプ先の簡約辞書から完全一致検索された見出し語の簡約な説明情報Mを、次々サブ画面16に表示させて見ることができる。
なお、前記各実施形態において記載した電子辞書装置10による各処理の手法およびデータベース、すなわち、図5のフローチャートに示す情報表示処理(その1)、図6のフローチャートに示す情報表示処理(その2)、図7のフローチャートに示す情報表示処理(その3)、図8のフローチャートに示す情報表示処理(その4)などの各手法、および辞書データベース22b〜22dは、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体23に格納して配布することができる。そして、電子機器のコンピュータは、この外部記憶媒体23に記憶されたプログラムを記憶装置(22)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明したジャンプ検索を伴う情報表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークNに接続されたコンピュータに通信制御部25によって取り込むことで、前述したジャンプ検索を伴う情報表示機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。