JP5338252B2 - 辞書機能を備えた電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手書き文字の入力部を有する電子辞書装置など、辞書機能を備えた電子装置に関する。
従来の電子辞書装置において、手書き入力部を備え、キー入力された文字列だけでなく、手書き入力部から入力された手書きの文字を文字認識し、これを検索文字列として辞書の見出し語(単語)を検索することができる、手書き入力機能を備えた電子辞書装置が実用されている。
また、従来の電子辞書装置において、外部メモリやWebサーバから取り込んだ小説などのテキストを、テキストビューワにより表示することができる、テキストビューワ機能を備えた電子辞書装置も実用されている。
一方で、電子化された書籍を表示するための専用の電子書籍表示装置も実用されている(例えば、特許文献1参照。)。
この電子書籍表示装置は、表示している書籍のストーリの登場人物について、ユーザが読み進んでいる位置までの各登場人物とその関係を示す相関図を表示する機能を備えている。
特開2001−265791号公報
前記従来の電子辞書装置に備えられたテキストビューワ機能では、電子化された書籍を単に表示させることはできるものの、電子辞書装置が従来から持つ機能を便利かつ有効に活用できていない。
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、テキストビューワをより便利に活用することが可能になる辞書機能を備えた電子装置を提供することを目的とする。
本発明に係る辞書機能を備えた電子装置は、主表示部と、手書きの軌跡を入力して表示する手書き入力部とを有する辞書機能を備えた電子装置であって、複数の単語と当該単語の説明情報とを対応付けて記憶している辞書記憶手段と、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段に記憶されている任意の単語に前記手書き入力部により入力された手書きメモを対応付けて登録する手書きメモ登録手段と、テキストデータを前記主表示部に表示させるテキスト表示制御手段と、このテキスト表示制御手段により表示されたテキストデータの中から、前記手書きメモ登録手段により手書きメモを対応付けて登録した単語に対応する単語を検索し、検索された単語を前記テキスト表示の中で識別表示する手書きメモ対応単語検索手段と、この手書きメモ対応単語検索手段により検索されテキスト表示の中で識別表示された単語のうち、ユーザにより選択された単語に対応して前記手書きメモ登録手段により登録されている手書きメモを、前記手書き表示部に表示させる手書きメモ表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明に係るプログラムは、主表示部と、手書きの軌跡を入力して表示する手書き入力部と、記憶部とを有する辞書機能を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、複数の単語と当該単語の説明情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する辞書記憶手段、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の単語に前記手書き入力部により入力された手書きメモを対応付けて前記記憶部に登録する手書きメモ登録手段、テキストデータを前記主表示部に表示させるテキスト表示制御手段、このテキスト表示制御手段により表示されたテキストデータの中から、前記手書きメモ登録手段により手書きメモを対応付けて登録した単語に対応する単語を検索し、検索された単語を前記テキスト表示の中で識別表示する手書きメモ対応単語検索手段、この手書きメモ対応単語検索手段により検索されテキスト表示の中で識別表示された単語のうち、ユーザにより選択された単語に対応して前記手書きメモ登録手段により登録されている手書きメモを、前記手書き表示部に表示させる手書きメモ表示制御手段、として機能させることを特徴としている。
本発明によれば、テキストビューワをより便利に活用することが可能になる辞書機能を備えた電子装置を提供できる。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
本発明の辞書機能を備えた電子装置は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器(電子辞書装置10)として構成されるか、手書き入力部を備えた辞書機能を有するPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機などとして構成される。
図1は、本発明の実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
この電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、文字入力キー14a、辞書指定キー14b、「登録」キー14c、「メモ」キー14d、「△(ページ戻し)」キー14e1、「▽(ページ送り)」キー14e2、カーソルキー「↑」14f1,「↓」14f2,「←」14f3,「→」14f4などを設けたキー入力部14、および手書き入力部(サブ画面)15が備えられる。
この手書き入力部(サブ画面)15は、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、キー入力部14の中央手前側において例えば256×64ドットの液晶表示画面に透明タブレット15tを重ねて構成される。
そして、前記手書き入力部15に対するユーザの手書き入力に伴う軌跡は、その液晶表示画面にエコーバックして表示される。
また蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば480×320ドットのバックライト付きの液晶表示部(メイン画面)16が設けられる。
図2は、前記電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)21が備えられる。
CPU21は、ROM(フラッシュメモリ)22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体23から記憶媒体読み書き部24を介して前記ROM22に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)30から通信制御部25を介して前記ROM22に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、RAM26に各種の作業データを格納し回路各部の動作を制御する。
前記ROM22に記憶された装置制御プログラムは、キー入力部14および手書き入力部15からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部25を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバ30…との通信信号、あるいは記憶媒体読み書き部24を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリ・カード(記憶媒体)23との接続通信信号に応じて起動される。
前記CPU21には、前記ROM22、記憶媒体読み書き部24、通信制御部25、RAM26、キー入力部14、手書き入力部(サブ画面)15が接続される他に、表示部(メイン画面)16などが接続される。
ROM22に記憶される装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや、通信制御部25を介してインターネットN上の各Webサーバ30…や図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される。また、検索文字列(検索後)のキー入力に応じた見出し語(単語)の検索処理や当該検索された見出し語(単語)に対応した各種辞書情報(訳語・意味内容・例文(用例)など)の読み出し表示処理、検索された見出し語(単語)あるいは自作の単語に手書きメモを貼り付けて登録したり当該手書きメモから所望の見出し語(単語)を検索したりするための手書きメモ登録/呼び出し処理など、同ROM22内に記憶された辞書データベース22Dに基づく処理全般を制御するための辞書検索プログラム22aも記憶される。
ROM22にはさらに、テキストビューワ機能を実行するためのテキストビューワプログラム22bも記憶される。このテキストビューワ機能の実行に際しては、テキストの表示に伴い当該表示されたテキスト内から前記手書きメモを貼り付けて登録した見出し語(単語)と一致する単語が検索され識別表示される。そして、この識別表示された単語がユーザ操作に応じて指定された場合には、当該指定の単語に一致する見出し語(単語)に貼り付けられた前記手書きメモが読み出されて表示される。
前記辞書データベース22Dが有する複数種類の辞書コンテンツとしては、「英和辞典」「和英辞典」「国語辞典」「漢字辞典」「四字熟語辞典」「百科事典」など、種類の異なる辞書データが予め、あるいはダウンロードされて複数辞書記憶される。
各辞書コンテンツは、それぞれの言語に応じた所定の順番で配列された見出し語(単語)、各見出し語に対応付けられた当該見出し語の訳語・意味内容・例文(用例)などの説明情報などを有している。
RAM26には、手書きメモ登録データ26aおよび自作メモ登録データ26bが記憶される。
図3は、前記電子辞書装置10のRAM26に記憶される手書きメモ登録データ26aの内容を示す図である。
手書きメモ登録データ26aとしては、前記辞書データベース22Dの各辞書コンテンツに含まれるユーザ任意の見出し語(単語)と、当該見出し語に対し貼り付けされた手書き入力部15による手書きメモMmとが、その辞書コンテンツ毎に対応付けられて記憶される。
図4は、前記電子辞書装置10のRAM26に記憶される自作メモ登録データ26bの内容を示す図である。
自作メモ登録データ26bとしては、自作メモ画面Gm(図7参照)に従いキー入力された自作の単語(検索キー)と、当該自作の単語に対し貼り付けされた手書きメモMmsとが対応付けられて記憶される。
そして、前記キー入力部14に設けた文字入力キー14aは、検索対象としてユーザ選択された辞書コンテンツから所望の見出し語(単語)を検索するための検索文字列(検索語)を入力する場合、前記自作メモ画面Gm(図7参照)の自作単語(検索キー)入力エリアAkに自作の単語を入力する場合など、ユーザ所望の文字列を入力する際に操作される。
また、辞書指定キー14bは、ユーザ任意の辞書を検索対象として指定する際に操作される。
「登録」キー14cは、ユーザ任意の見出し語(単語)や自作の単語に対して、手書き入力された手書きメモMmやMmsを貼り付けて登録する際に操作される。
「メモ」キー14dは、前記自作メモ画面Gm(図7参照)に従い、自作の単語にユーザ任意の手書きメモMmsを貼り付けて登録するためのモードを設定する際に操作される。
「△(ページ戻し)」キー14e1および「▽(ページ送り)」キー14e2は、表示部16に表示されたテキストをスクロールして表示させる際に操作される。
カーソルキー14f1〜14f4は、表示画面上で任意のデータ項目を指定するための反転表示Hや反転点滅表示H′(図9参照)の位置を移動させたり、データ入力用のカーソルCuの位置を移動させたり、複数の同種データを切り換え表示させたりする際に操作される。
次に、前記構成による電子辞書装置10の動作について説明する。
(手書きメモ登録機能)
図5は、前記電子辞書装置10による手書きメモ登録処理を示すフローチャートである。
図6は、前記電子辞書装置10の手書きメモ登録処理に伴う表示部16および手書き入力部15の動作例を示す図である。
キー入力部14の辞書指定キー14bのユーザ操作に応じて、辞書データベース22Dに記憶されている任意の辞書コンテンツが選択されると、検索文字列の入力画面が表示部16に表示される(ステップS2)。
この検索文字列の入力画面において、文字入力キー14aにより検索文字列(検索語)が入力されると(ステップS3)、当該検索文字列と先頭一致する見出し語(単語)が前記選択された辞書コンテンツから検索され(ステップS4)、この検索された見出し語(単語)と共にその説明情報が表示部16に表示される(ステップS5)。
ここで、例えば図6(A)に示すように、英和辞書に基づき検索されたユーザ所望の見出し語「Adam」とその説明情報が、表示部16に説明情報表示画面Gとして表示された状態で、当該見出し語「Adam」に所望の手書きメモを貼り付けるため、図6(B)に示すように、手書き入力部15において、所望のメモ「アダム(人名)」M1をタッチペンPにより手書きで入力すると(ステップS6(Yes))、その手書きメモM1の軌跡がエコーバックして表示される(ステップS7)。
そして、キー入力部14の「登録」キー14cが操作されると(ステップS8(Yes))、現在検索表示中の見出し語「Adam」に対して前記手書きメモ「アダム(人名)」M1を対応付けたデータが手書きメモ登録データ26a(図3参照)としてRAM26に登録される(ステップS9)。
これにより、辞書検索された所望の見出し語(単語)に所望の手書きメモMmを貼り付けて登録管理することができ、この手書きメモMmから所望の見出し語(単語)およびその説明情報を検索して表示させることができる。
なお、前記手書きメモ登録データ26a(図3参照)には、1つの見出し語(単語)に対し繰り返して複数の手書きメモMmnを登録することが可能である。
図7は、前記電子辞書装置10の手書きメモ登録処理に伴い自作メモ画面Gmにて手書きメモを登録する場合の表示部16の動作例を示す図である。
キー入力部14の「メモ」キー14dが操作されると(ステップS1(Yes))、自作の単語(検索キー)に対して任意の手書きメモを貼り付けて登録するためのモードに設定され、図7(A)に示すような自作メモ画面Gmが表示部16に表示される(ステップS10)。
この自作メモ画面Gmには、自作の単語(検索キー)の入力エリアAkと手書きメモの入力エリアAmとが設けられ、モード設定の初期段階では、そのうち自作単語入力エリアAkにカーソルCuが表示され、入力対象として初期設定される。
ここで、キー入力部14の文字入力キー14aにより自作の単語(例えば「adam」)が入力されると、図7(B)に示すように、当該キー入力された自作の単語「adam」が自作メモ画面Gmの自作単語入力エリアAkに表示される(ステップS11)。すると、前記カーソルCuは自作メモ画面Gmの手書きメモ入力エリアAmに移動表示され、次の入力対象として設定される。
続いて、手書き入力部15により前記自作の単語「adam」に貼り付けるべく任意の手書きメモ(例えば「アダム(人名)」)が手書き入力されると、図7(C)に示すように、当該手書き入力された手書きメモ「アダム(人名)」M1sが自作メモ画面Gmの手書きメモ入力エリアAmに表示される(ステップS12)。
そして、キー入力部14の「登録」キー14cが操作されると(ステップS13(Yes))、前記自作メモ画面Gmに従い入力された自作の単語「adam」と手書きメモ「アダム(人名)」M1sとを対応付けたデータが自作メモ登録データ26b(図4参照)としてRAM26に登録される(ステップS14)。
これにより、ユーザ自作の単語に所望の手書きメモMmsを貼り付けて登録管理することができる。
(テキストビューワ機能)
図8は、前記電子辞書装置10によるテキストビューワ処理を示すフローチャートである。
図9は、前記電子辞書装置10のテキストビューワ処理に伴う表示部16および手書き入力部15の動作例(その1)を示す図である。
図10は、前記電子辞書装置10のテキストビューワ処理に伴う表示部16および手書き入力部15の動作例(その2)を示す図である。
ユーザ操作に応じた動作モードの切り換えによりテキストビューワ処理が起動されると、ROM22やRAM26に予め記憶されている、あるいは外部記憶媒体23やWebサーバ30から読み込まれた、小説など書籍のテキストファイルの一覧画面が表示部16に表示される。このテキストファイルの一覧画面に従い、ユーザ所望のテキストファイルが選択決定されると(ステップT1)、当該選択されたテキストファイルが読み出され、図9(A)に示すようなテキストビューワ画面Gvとして表示部(メイン画面)16に表示される(ステップT2)。
すると、前記テキストビューワ画面Gvに表示されたテキストにおいて、前記手書きメモ登録データ26a(図3参照)として登録された見出し語(単語)「adam」「have」…や前記自作メモ登録データ26b(図4参照)として登録された自作の単語「adam」…と一致する単語が検索され(ステップT3)、当該一致検索された単語が反転表示Hにより識別表示される(ステップT4)。
ここで、キー入力部14の「▽」キー14e2や「△」キー14e1が操作されると(ステップT5(Yes))、表示部(メイン画面)16にテキストビューワ画面Gvとして表示されているテキストが、当該キー操作の指示する方向に従いスクロールされて表示される(ステップT6)。
するとこのスクロール表示の都度、テキストビューワ画面Gvに表示されたテキストにおいて、前記手書きメモ登録データ26a(図3参照)として登録された見出し語(単語)「adam」「have」…や前記自作メモ登録データ26b(図4参照)として登録された自作の単語「adam」…と一致する単語が検索され(ステップT3)、当該一致検索された単語が反転表示Hにより識別表示される(ステップT4)。
ここで、例えば図9(A)で示したテキストビューワ画面Gvにおいて、キー入力部14のカーソルキー「↓」14f2が操作されると(ステップT7(Yes))、当該カーソルキー「↓」14f2の操作毎に、反転表示Hにより識別されている単語「Adam」「have」…を対象として、図9(B)に示すように、反転点滅表示H′による単語指定位置が順次更新される(ステップT8)。なおここで、前記キー入力部14のカーソルキー「↑」14f1が操作されると(ステップT7(Yes))、反転点滅表示H′による単語指定位置は、例えば単語「have」から「Adam」へと逆方向に移動更新される(ステップT8)。
そして、前記テキストビューワ画面Gvにおいて、例えば単語「Adam」が反転点滅表示H′により指定された場合には、当該指定の単語「Adam」と一致する見出し語(単語)(自作単語)に対応付けられて前記手書きメモ登録データ26a(自作メモ登録データ26b)として登録されている手書きメモ「アダム(人名)」M1(M1s)が読み出され、手書き入力部(サブ画面)15に表示される(ステップT9)。
また同様に、次の単語「have」が反転点滅表示H′により指定された場合には、当該指定の単語「have」と一致する見出し語(単語)に対応付けられて前記手書きメモ登録データ26aとして登録されている手書きメモM2が読み出され、手書き入力部(サブ画面)15に表示される(ステップT9)。
また、例えば図10(A)に示すようなテキストビューワ画面Gvにおいて、手書きメモ登録データ26a(図3参照)に登録された見出し語「秋茄子」と一致検索されて反転表示Hされた単語「秋茄子」が、前記同様カーソルキー「↓」14f2の操作に応じた反転点滅表示H′により指定された場合には、当該指定の単語「秋茄子」と一致する見出し語(単語)に対応付けられて前記手書きメモ登録データ26aとして登録されている1番目の手書きメモ「嫁いびり」M31が読み出され、手書き入力部(サブ画面)15に表示される(ステップT7〜T9)。
そして、図10(A)〜(D)に示すように、カーソルキー「→」14f4が操作されると(ステップS10(Yes))、当該キー操作毎に、前記手書きメモ登録データ26aとして登録されている2番目の手書きメモ「嫁を思って」M32、3番目の手書きメモ「食べごろ」M33、4番目の手書きメモ「四季の一つ」M34が順次読み出され、手書き入力部(サブ画面)15に表示される(ステップT11→T12)。なおここで、前記キー入力部14のカーソルキー「←」14f3が操作されると(ステップT10(Yes))、図10(D)〜(A)に示すように、当該キー操作毎に、前記手書きメモ登録データ26aとして登録されている3番目の手書きメモ「食べごろ」M33、2番目の手書きメモ「嫁を思って」M32、1番目の手書きメモ「嫁いびり」M31が順次読み出され、手書き入力部(サブ画面)15に表示される(ステップT11→T12)。
したがって、前記構成の電子辞書装置10による手書きメモ登録機能およびテキストビューワ機能によれば、テキストビューワ画面Gvにおいて、手書きメモ登録データ26aとして登録されている見出し語(単語)や自作メモ登録データ26bとして登録されている自作の単語と一致する単語が検索された場合には、当該単語は反転表示Hにより識別表示される。そして、カーソルキー「↓」14f2,「↑」14f1の操作に応じてそのうち任意の単語を反転点滅表示H′により指定すると、当該指定の単語に一致する前記見出し語(単語)や自作単語に対応付けられて手書きメモ登録データ26aや自作メモ登録データ26bとして登録されている手書きメモMmやMmsが読み出され、手書き入力部(サブ画面)15に表示される。このため、テキストビューワ機能によって小説などの書籍を表示閲覧しているときに、当該表示中のテキストに、過去に手書きメモMm(Mms)を貼り付けた見出し語(単語)と一致する単語があった場合には、その手書きメモMm(Mms)を容易に表示させて参照することができ、テキストビューワをより便利に活用することが可能になる。
また、前記構成の電子辞書装置10による手書きメモ登録機能およびテキストビューワ機能によれば、カーソルキー「↓」14f2,「↑」14f1の操作に応じて指定され反転点滅表示H′されたテキスト中の単語について、当該指定の単語と一致する見出し語(単語)に複数の手書きメモMmn…が登録されている場合には、カーソルキー「→」14f4,「←」14f3の操作に応じて各手書きメモMmn…が順次読み出され、手書き入力部(サブ画面)15に入れ換え表示される。このため、テキストビューワ機能によって小説などの書籍を表示閲覧しているときに、当該表示中のテキストに、過去に複数の手書きメモMmnを貼り付けた見出し語(単語)と一致する単語があった場合には、その複数の手書きメモMmnも容易に表示させて参照することができ、テキストビューワをより便利に活用することが可能になる。
なお、前記実施形態では、表示部(メイン画面)16にテキストビューワ画面Gvとして表示された単語に対応して、手書きメモ登録データ26aあるいは自作メモ登録データ26bから読み出した手書きメモMm(Mms)は、手書き入力部15に表示させる構成とした。これに対し、次の図11に示すように、同テキストビューワ画面Gv内で反転点滅表示H′させて指定した単語の近傍に、ウインドウWによって当該単語に対応する手書きメモMmを表示させる構成としてもよい。
図11は、前記電子辞書装置10のテキストビューワ処理に伴う表示部16の他の動作例を示す図である。
例えば図11(A)で示したテキストビューワ画面Gvにおいて、キー入力部14のカーソルキー「↓」14f2が操作されると(ステップT7(Yes))、当該カーソルキー「↓」14f2の操作毎に、反転表示Hにより識別されている単語「God」「Adam」…を対象として、図11(B)に示すように、反転点滅表示H′による単語指定位置が順次更新される(ステップT8)。
そして、前記テキストビューワ画面Gvにおいて、例えば単語「God」が反転点滅表示H′により指定された場合には、当該指定の単語「God」と一致する見出し語(単語)(あるいは自作単語)に対応付けられて前記手書きメモ登録データ26a(自作メモ登録データ26b)として登録されている手書きメモ「神様…」M0が読み出され、同テキストビューワ画面Gv内のウインドウWに表示される(ステップT9)。
また同様に、図11(C)に示すように、次の単語「Adam」が反転点滅表示H′により指定された場合には、当該指定の単語「Adam」と一致する見出し語(単語)(あるいは自作単語)に対応付けられて前記手書きメモ登録データ26a(自作メモ登録データ26b)として登録されている手書きメモ「アダム(人名)」M1が読み出され、同テキストビューワ画面Gv内のウインドウWに表示される(ステップT9)。
なお、前記実施形態において記載した電子辞書装置10による各処理の手法、すなわち、辞書データベースを用いた図5のフローチャートに示す手書きメモ登録処理、図8のフローチャートに示すテキストビューワ処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体23に格納して配布することができる。そして、手書き入力部15を有する電子装置(10)のコンピュータは、この外部記憶媒体23に記憶された辞書データ及びプログラムを記憶装置(22)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した手書きメモの登録/呼び出しを伴うテキストビューワ機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラム及びデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラム及びデータを、ネットワークNに接続された手書き入力部15を有する電子装置(10)のコンピュータに通信制御部25によって取り込むことで、前述した手書きメモの登録/呼び出しを伴うテキストビューワ機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
本発明の実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図。 前記電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図。 前記電子辞書装置10のRAM26に記憶される手書きメモ登録データ26aの内容を示す図。 前記電子辞書装置10のRAM26に記憶される自作メモ登録データ26bの内容を示す図。 前記電子辞書装置10による手書きメモ登録処理を示すフローチャート。 前記電子辞書装置10の手書きメモ登録処理に伴う表示部16および手書き入力部15の動作例を示す図。 前記電子辞書装置10の手書きメモ登録処理に伴い自作メモ画面Gmにて手書きメモを登録する場合の表示部16の動作例を示す図。 前記電子辞書装置10によるテキストビューワ処理を示すフローチャート。 前記電子辞書装置10のテキストビューワ処理に伴う表示部16および手書き入力部15の動作例(その1)を示す図。 前記電子辞書装置10のテキストビューワ処理に伴う表示部16および手書き入力部15の動作例(その2)を示す図。 前記電子辞書装置10のテキストビューワ処理に伴う表示部16の他の動作例を示す図。
符号の説明
10 …電子辞書装置
11 …本体ケース
12 …蓋体ケース
13 …ヒンジ部
14 …キー入力部
14a…文字入力キー
14b…辞書指定キー
14c…「登録」キー
14d…「メモ」キー
14e1…「△(ページ戻し)」キー
14e2…「▽(ページ送り)」キー
14f1〜14f4…カーソルキー
15 …手書き入力部(サブ画面)
15t…透明タブレット
16 …液晶表示部(メイン画面)
21 …CPU
22 …ROM
22D…辞書データベース
22a…辞書検索プログラム
22b…テキストビューワプログラム
23 …外部記憶媒体
24 …記憶媒体読み書き部
25 …通信制御部
26 …RAM
26a…手書きメモ登録データ
26b…自作メモ登録データ
30 …Webサーバ
Mm(Mms)…手書きメモ
Mmn…複数の手書きメモ
G …説明情報表示画面
Gm …自作メモ画面
Ak …自作単語(検索キー)入力エリア
Am …手書きメモ入力エリア
Cu …カーソル
Gv …テキストビューワ画面
H …反転表示
H′ …反転点滅表示
W …ウインドウ

Claims (5)

  1. 主表示部と、手書きの軌跡を入力して表示する手書き入力部とを有する辞書機能を備えた電子装置であって、
    複数の単語と当該単語の説明情報とを対応付けて記憶している辞書記憶手段と、
    ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段に記憶されている任意の単語に前記手書き入力部により入力された手書きメモを対応付けて登録する手書きメモ登録手段と、
    テキストデータを前記主表示部に表示させるテキスト表示制御手段と、
    このテキスト表示制御手段により表示されたテキストデータの中から、前記手書きメモ登録手段により手書きメモを対応付けて登録した単語に対応する単語を検索し、検索された単語を前記テキスト表示の中で識別表示する手書きメモ対応単語検索手段と、
    この手書きメモ対応単語検索手段により検索されテキスト表示の中で識別表示された単語のうち、ユーザにより選択された単語に対応して前記手書きメモ登録手段により登録されている手書きメモを、前記手書き表示部に表示させる手書きメモ表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする辞書機能を備えた電子装置。
  2. ユーザ操作に応じて入力された自作の単語に前記手書き入力部により入力された手書きメモを対応付けて登録する自作メモ登録手段をさらに備え、
    前記手書きメモ対応単語検索手段は、前記テキスト表示制御手段により表示されたテキストデータの中から、前記手書きメモ登録手段により手書きメモを対応付けて登録した単語に対応する単語、および前記自作メモ登録手段により手書きメモを対応付けて登録した自作の単語に対応する単語を検索し、検索された単語を前記テキスト表示の中で識別表示し、
    前記手書きメモ表示制御手段は、前記手書きメモ対応単語検索手段により検索されテキスト表示の中で識別表示された単語のうち、ユーザにより選択された単語に対応して前記手書きメモ登録手段あるいは前記自作メモ登録手段により登録されている手書きメモを、ユーザ操作に応じて前記手書き表示部に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置。
  3. 前記手書きメモ登録手段は、ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段に記憶されている任意の単語に前記手書き入力部により入力された手書きメモを複数対応付けて登録し、
    前記手書きメモ表示制御手段は、前記手書きメモ対応単語検索手段により検索された単語に対応して前記手書きメモ登録手段により登録されている複数の手書きメモを、前記手書き表示部にユーザ操作に応じて順次表示させる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の辞書機能を備えた電子装置。
  4. 主表示部と、手書きの軌跡を入力して表示する手書き入力部と、記憶部とを有する辞書機能を備えた電子装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    複数の単語と当該単語の説明情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する辞書記憶手段、
    ユーザ操作に応じて、前記辞書記憶手段により記憶された任意の単語に前記手書き入力部により入力された手書きメモを対応付けて前記記憶部に登録する手書きメモ登録手段、
    テキストデータを前記主表示部に表示させるテキスト表示制御手段、
    このテキスト表示制御手段により表示されたテキストデータの中から、前記手書きメモ登録手段により手書きメモを対応付けて登録した単語に対応する単語を検索し、検索された単語を前記テキスト表示の中で識別表示する手書きメモ対応単語検索手段、
    この手書きメモ対応単語検索手段により検索されテキスト表示の中で識別表示された単語のうち、ユーザにより選択された単語に対応して前記手書きメモ登録手段により登録されている手書きメモを、前記手書き表示部に表示させる手書きメモ表示制御手段、
    として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なプログラム。
  5. 前記コンピュータを、
    ユーザ操作に応じて入力された自作の単語に前記手書き入力部により入力された手書きメモを対応付けて登録する自作メモ登録手段として機能させるようにしたプログラムをさらに含み、
    前記手書きメモ対応単語検索手段は、前記テキスト表示制御手段により表示されたテキストデータの中から、前記手書きメモ登録手段により手書きメモを対応付けて登録した単語に対応する単語、および前記自作メモ登録手段により手書きメモを対応付けて登録した自作の単語に対応する単語を検索し、検索された単語を前記テキスト表示の中で識別表示し、
    前記手書きメモ表示制御手段は、前記手書きメモ対応単語検索手段により検索されテキスト表示の中で識別表示された単語のうち、ユーザにより選択された単語に対応して前記手書きメモ登録手段あるいは前記自作メモ登録手段により登録されている手書きメモを、ユーザ操作に応じて前記手書き表示部に表示させるように機能させるようにした請求項4に記載のコンピュータ読み込み可能なプログラム。
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