JP5701799B2 - 非常ブレーキ装置、エレベータ装置及び綱車 - Google Patents

非常ブレーキ装置、エレベータ装置及び綱車 Download PDF

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Description

本発明は、エレベータの非常ブレーキ装置、これを用いたエレベータ装置及びエレベータ装置の巻上機の綱車に関する。
近年では、エレベータ装置のかごの昇降を行う巻上機に設置されるブレーキ装置に対して、通常時に使用するブレーキ装置が機能しない場合にもかごの昇降を停止させるために、制動機能の二重化を図ることが求められている。
この対策として、通常時に使用するブレーキ装置に加えて、非常ブレーキ装置をエレベータ装置に設置することが提案されている。
例えば、特許文献1には、かごとガイドレールとの間に楔を挟圧させてかごを非常停止させる構造や、かごを吊る主索が巻き掛けられた巻上機の綱車を主索の上から制動子によって押圧してかごを非常停止させる構造の非常ブレーキ装置が記載されている。また、特許文献2には、綱車の開口部に棒状の係合部材を挿入して綱車の回転を止めてかごを非常停止させる構造の非常ブレーキ装置が記載されている。
特開2007−277013号公報 特開2010−189088号公報
特許文献1に記載のように、かごとガイドレールとの間に楔を挟圧させてかごを非常停止させる構造の非常ブレーキ装置の場合には、ガイドレールが楔によって損傷したり変形したりすることがある。このため、非常ブレーキ装置の作動後にエレベータ装置を復旧させようとすると、ガイドレールの交換や芯出し作業を行わねばならず、復旧作業に多大な作業時間と労力を必要とする。また、巻上機の綱車を主索の上から制動子によって押圧してかごを非常停止させる構造の非常ブレーキ装置の場合には、主索の断面変形や素線切れが生じることがあるので、主索の交換を行わねばならず、復旧作業に多大な作業時間と労力を必要とする。
一方、特許文献2に記載のように、綱車の開口部に棒状の係合部材を挿入して綱車の回転を止めてかごを非常停止させる構造の非常ブレーキ装置の場合には、綱車の開口部が小さい場合は、非常ブレーキ装置の作動時に棒状の係合部材が綱車の開口部に挿入されず、綱車のスポークの側面に衝突して、綱車の回転が停止することも考えられる。このため、スポークの高さ(側面の高さ)が低い綱車の場合は、棒状の係合部材とスポークの側面の接触面積が小さくて接触部分の噛み合いが不十分なことにより、綱車の回転を停止させるために必要とされるブレーキ制動力を十分に発揮できないおそれがある。
このような理由により、上記の構造の非常ブレーキ装置は、エレベータ装置への適用が困難であるという課題があった。
また、非常ブレーキ装置の主な用途として、既に稼働中のエレベータ装置に追加で設置することが考えられる。このような場合には、非常ブレーキ装置の設置スペースが制限されることが多い。従って、小さい設置スペースに対応するため、非常ブレーキ装置の小型化を実現する必要がある。
本発明は、小型化に対応することができ、綱車の開口部の大きさやスポークの形状に影響されずにかごの停止が可能な非常ブレーキ装置を提供することを目的とする。さらに、作動時のダメージが少なく、エレベータ装置の復旧が簡単な非常ブレーキ装置を提供することを目的とする。
本発明による非常ブレーキ装置は、次のような特徴を有する。エレベータ装置の巻上機に備えられ回転方向に垂直な方向に開口している開口部を備える綱車に対向して設置される非常ブレーキ装置であって、棒状の制動部材と、前記制動部材を前記綱車に向けて突出させる駆動装置とを備える。前記制動部材は、前記駆動装置により突出させられて前記開口部内に進入することで前記綱車の回転を停止させる。前記綱車は、前記制動部材の突出時に前記制動部材が接触する部分に緩衝部材を備える。
本発明によれば、小型化に対応することができ、綱車の開口部の大きさやスポークの形状に影響されずにかごの停止が可能な非常ブレーキ装置を得ることができる。さらに、作動時のダメージが少なく、エレベータ装置の復旧が簡単な非常ブレーキ装置を得ることができる。
本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置を用いたエレベータ装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置が設置された巻上機の概略構成図である。 本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置での緩衝部材の配置を示す綱車の部分断面図である。 本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置の動作説明図であり、非常ブレーキ装置の制動部材が綱車の開口部内に進入したときの状態を示す図である。 本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置の動作説明図であり、非常ブレーキ装置の制動部材がスポーク又はリブの表面に設置されている緩衝部材に当たったときの状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1に、本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置100を用いたエレベータ装置300の概略構成図を示す。
エレベータ装置300は、建築構造物内に形成された昇降路310の内部を昇降するかご320と、主索330を介してかご320に連結された釣合おもり340を備える。さらに、昇降路310の頂部に設けられた機械室360内に配設され、主索330が巻き掛けられ回転することによりかご320を昇降させる巻上機200と、巻上機200の近傍に配設され、主索330が装架される反らせ車350を備える。巻上機200には、非常ブレーキ装置100が設置される。
図2に、本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置100が設置された巻上機200の概略構成図を示す。
巻上機200は、主索330が巻き掛けられた綱車210を備える。綱車210は、エレベータ装置のかごの昇降とともに回転し、回転方向に垂直な面に開口部211を持つ。すなわち、開口部211は、回転方向に垂直な方向に開口している。また、巻上機200には、通常時に使用するブレーキ装置(図示せず)とは別に、非常ブレーキ装置100が設置される。非常ブレーキ装置100は、綱車210と隣り合うように設けられた台の上に固定され、綱車210に対して、綱車210の回転方向に垂直な方向(図2の紙面に垂直な方向)の一方側に設置される。図2の例では、非常ブレーキ装置100は、紙面に垂直な方向において、綱車210の手前側に設置されている。
綱車210は、巻上機200の駆動軸220に結合されたハブ212と、ハブ212から径方向に延びたスポーク213と、スポーク213の外端で支持されたリム214とを備える。ハブ212、スポーク213及びリム214の間には、リブ215が設けられていて、リブ215の内周面によって開口部211が形成されている。スポーク213は、綱車210の中心から外周に向かって高さ(駆動軸220に平行な方向の長さ)が低くなるように設けられている。また、綱車210には、緩衝部材216が設置されている。
図3は、本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置での緩衝部材216の配置を示す綱車210の部分断面図であり、綱車210の回転方向に垂直な面(駆動軸220に平行な面)における綱車210の部分断面図である。
非常ブレーキ装置100は、綱車210に対して、駆動軸220に平行な方向(綱車210の回転方向に垂直な方向、すなわち、図3の上下方向)の一方側に設置されている。図3の例では、非常ブレーキ装置100は、綱車210の上方に設置されている。また、非常ブレーキ装置100は、後述するように、綱車210の開口部211に挿入する棒状の制動部材110を備える。
綱車210において、開口部211の内面(すなわち、リブ215の内周面)と、スポーク213及びリブ215の表面とには、緩衝部材216が設置されている。ただし、スポーク213及びリブ215には、駆動軸220に平行な方向(綱車210の回転方向に垂直な方向、すなわち、図3の上下方向)の非常ブレーキ装置100が設置されている側の表面だけに、緩衝部材216が設置されている。換言すれば、綱車210には、開口部211の内面(リブ215の内周面)に緩衝部材216aが設置され、且つスポーク213及びリブ215の表面のうち非常ブレーキ装置100と対向する表面に緩衝部材216bが設置されている。
緩衝部材216(216a、216b)は、高さ(緩衝部材216の非常ブレーキ装置100に対向する面の、駆動軸220に平行な方向における位置)が一定又は滑らかに変化し、高さ方向に段差が生じないように設置する。緩衝部材216(216a、216b)には、ゴムや樹脂等の弾性材を用いる。緩衝部材216の高さや厚さは、かご320の昇降速度、緩衝部材216の素材、及び制動部材110の材質などの諸条件に応じて、任意に定めることができる。また、緩衝部材216は、綱車210に脱着可能に設置する。例えば、開口部211の内面とスポーク213及びリブ215の表面に緩衝部材216を接着して、脱着可能とする。緩衝部材216は、脱着可能であるので、損傷したときなどに容易に交換可能である。
図4に、本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置100の概略構成図を示す。図4は、非常ブレーキ装置100と綱車210の一部とを示しており、非常ブレーキ装置100と綱車210を駆動軸220に垂直な方向から見た図である。
非常ブレーキ装置100は、綱車210の開口部211に挿入する棒状の制動部材110と、制動部材110を綱車210に向けて突出させる駆動装置120とを備える。制動部材110は、強磁性体であり、先端部110aの形が曲面、例えば球面となっている。駆動装置120は、制動部材110を押圧する制動ばね130と、制動部材110と制動ばね130を格納するシリンダ140とを備える。シリンダ140の内部には、ソレノイド装置143が備えられ、ソレノイド装置143は、制動部材110を進退可能に支持するコア141と、コア141に巻かれたコイル142とを備える。コイル142は、制動部材110が制動ばね130により綱車210に向けて突出するのを防ぐ保持装置としての役割を果たす。
制動部材110は、制動ばね130により綱車210の方向へ常時押圧されているが、エレベータ装置の通常の運転時には、コイル142の電磁力により、シリンダ140の内部に格納されている。コイル142は、ソレノイド装置143への給電により励磁して電磁力を発生する。制動部材110は、この電磁力によりコイル142の方へ引き寄せられる。すなわち、コイル142は、電磁力により、制動ばね130の押圧する力によって制動部材110が前進位置に移動するのを防ぎ、制動部材110を後退位置に保持する。前進位置とは、制動部材110がシリンダ140から綱車210の方向へ突出したときの位置であり、後退位置とは、制動部材110がシリンダ140の内部に格納されているときの位置である。
前述したように、綱車210には、開口部211の内面と、スポーク213及びリブ215の非常ブレーキ装置100と対向する表面には、緩衝部材216(216a、216b)が設置されている。
制動部材110は、前進位置に移動すると、後述するように、綱車210の開口部211内に進入して開口部211の内面に設置されている緩衝部材216aに当たるか、綱車210のスポーク213又はリブ215の表面に設置されている緩衝部材216bに当たる。
図5と図6に、本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置100の動作説明図を示す。図5は、非常ブレーキ装置100の制動部材110が綱車210の開口部211内に進入したときの状態を示す図であり、図6は、非常ブレーキ装置100の制動部材110がスポーク213又はリブ215の表面に設置されている緩衝部材216bに当たったときの状態を示す図である。図5と図6において、図4と同一の符号は、図4と同一又は共通の構成要素を示す。
エレベータ装置300(図1参照)の通常の運転時には、ソレノイド装置143に給電されており、制動部材110は、コイル142の電磁力によって後退位置に保持される。この状態は、図4に示している。
例えば、通常の運転時に使用するブレーキ装置の不具合でエレベータ装置300の停止中にかご320(図1参照)が動き出した場合などに、かご320の昇降を非常停止させるときには、制動信号により、ソレノイド装置143への給電を遮断する。ソレノイド装置143への給電が遮断されると、コイル142は、制動部材110を後退位置に保持できなくなる。このため、制動部材110は、図5に示すように、制動ばね130により綱車210の方向へ押圧されて前進位置に移動して、綱車210の開口部211内に進入する。綱車210は回転しているので、制動部材110は、開口部211の内面と衝突して綱車210の回転を止める。このとき、制動部材110は、開口部211の内面に設置されている緩衝部材216aと衝突する。このようにして、綱車210の開口部211内に制動部材110が突出して綱車210の回転を止めるため、かご320の昇降を停止させることができる。
制動部材110と綱車210の開口部211の内面との衝突時の衝撃は、緩衝部材216aの弾性力により緩和される。このため、非常ブレーキ装置100の作動時におけるエレベータ装置300のかご320の停止ショックが抑えられ、制動部材110が綱車210に衝突した場合に生じる可能性のある損傷を低減することができる。
なお、制動部材110は、制動ばね130により押圧されて前進位置に移動したとき、駆動装置120の外枠に係止する。このため、制動部材110は、駆動装置120から離脱して駆動装置120の外部へ抜け落ちることがない。
非常ブレーキ装置100が作動して制動部材110が前進位置に移動したとき、制動部材110の位置と綱車210の開口部211の位置とが一致してない場合(すなわち、制動部材110が綱車210の開口部211内に進入できない場合)は、図6に示すように、制動部材110の先端部110aがスポーク213又はリブ215の表面に設置されている緩衝部材216bに当たる。
緩衝部材216bは、前述したように、高さ(緩衝部材216bの非常ブレーキ装置100に対向する面の、駆動軸220に平行な方向における位置)が一定又は滑らかに変化し、高さ方向に段差が生じないように設置されている。すなわち、スポーク213の表面とリブ215の表面には、制動部材110の移動方向(駆動軸220に平行な方向)に垂直な方向には段差が生じないように、緩衝部材216bが設置されている。
このため、制動ばね130で押圧されている制動部材110の先端部110aが緩衝部材216bの表面に接触したまま、綱車210は回転を続ける。このとき、先端部110aの形状は曲面(例えば球面)であるので、制動部材110が緩衝部材216bの表面を摺動する際の引っ掛かりを防止することができる。従って、綱車210が回転して制動部材110の位置と開口部211の位置とが一致したときに、制動ばね130で押圧されている制動部材110が開口部211内に進入する。そして、制動部材110と開口部211の内面とが衝突して綱車210の回転を止めることができ、かご320の昇降を停止させることができる。
なお、図2では、非常ブレーキ装置100と対向する、スポーク213及びリブ215の表面の全てに緩衝部材216を設置している。しかし、この表面のうち、綱車210の回転時に制動部材110が接触する可能性がある部分だけに緩衝部材216を設置してもよい。すなわち、綱車210の内周部や外周部では、スポーク213及びリブ215の表面に緩衝部材216を設置しなくてもよい。
以上のようにして、本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置100は、制動部材110との衝突による、開口部211の内面に設置された緩衝材216aの凹み長さと、開口部211の間隔とを足し合わせた距離以内で、かご320の昇降を停止させることが可能となる。開口部211の大きさが小さくて、非常ブレーキ装置100の作動時に制動部材110の位置と開口部211の位置とが一致しない場合が多くても、綱車210が回転して制動部材110が緩衝部材216bの表面を摺動することで、制動ばね130で押圧されている制動部材110が開口部211内に進入して、綱車210の回転を止めることができる。従って、本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置100は、綱車210の開口部211の大きさに影響されずに、かご320の昇降の停止が可能である。
本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置100では、非常ブレーキ装置100が作動した場合に制動部材110の衝突により損傷を受ける恐れがあるのは、綱車210の開口部211の内面であるので、かご320の昇降を案内するガイドレールや主索330に損傷は生じない。また、非常ブレーキ装置100の作動時に制動部材110と綱車210の開口部211の内面との衝突によって生じる損傷は、緩衝部材216aによって軽減できる。このため、非常ブレーキ装置100が作動した後には、損傷した緩衝部材216のみを交換をすればよく、エレベータ装置300の復旧作業を簡単に行うことができる。
さらに、非常ブレーキ装置100と対向する、綱車210のスポーク213及びリブ215の表面に緩衝部材216bが設置されているので、非常ブレーキ装置100の作動時に制動部材110の位置と綱車210の開口部211の位置とが一致していない場合でも、制動部材110と綱車210との衝突による損傷を低減できる。
緩衝部材216を綱車210に設置することによって生じる効果は、緩衝部材216を制動部材110の先端部110aに嵌合して設置しても得ることが可能である。しかし、緩衝部材216には緩衝効果をもたらすためにある程度の厚さが必要であり、嵌合した緩衝部材216の厚み分だけ制動部材110の外径が増加するのは避けられない。このため、制動部材110の先端部110aに緩衝部材216を設置すると、非常ブレーキ装置100の本体が大型化してしまうという欠点がある。
本発明の実施の形態例に示す非常ブレーキ装置100は、主な用途として、既に稼働中の巻上機200に追加で設置することが考えられる。このため、非常ブレーキ装置100を設置するスペースが制限される。従って、本発明の実施の形態例に示すように、緩衝部材216を綱車210に設置することによって、非常ブレーキ装置100の小型化を実現でき、設置スペースが小さい場合にも対応することができる。
また、緩衝部材216bは、スポーク213の表面とリブ215の表面とで高さ(制動部材110の移動方向の位置)が等しくなるように設置されている。すなわち、図3に示すように、スポーク213の側面は、緩衝部材216bで覆われている。このため、制動部材110がスポーク213の側面に衝突して綱車210の回転を停止させることはない。従って、スポーク213の高さ(側面の高さ)が低い綱車210の場合でも、制動部材110を開口部211に確実に挿入させて、綱車210の回転を停止させることができる。このように、本発明の実施の形態例に示す非常ブレーキ装置100は、綱車210のスポーク213の寸法に合わせて緩衝部材216を設置することができ、スポーク213の形状に影響されず、異なる形状の綱車210にも同一の非常ブレーキ装置100を適用することができる。
本発明の実施の形態例では、制動部材110の挿入先を綱車210の開口部211と定めているが、通常時に使用するブレーキ装置の被制動体に同様の開口部が設けられている場合には、このブレーキ装置の被制動体の開口部に合わせて非常ブレーキ装置100を設置してもよい。また、非常ブレーキ装置100は、昇降路310の頂部に設けられた機械室360内(図1参照)に配設された巻上機200にではなく、昇降路310内に配置されるタイプの巻上機(図示せず)に対して設置してもよい。さらに、非常ブレーキ装置100は、1つの巻上機に対して複数台設置して使用することも可能である。
以上、本発明の実施の形態例による非常ブレーキ装置について説明した。本発明は、上記の実施の形態例にとらわれることなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、考えられる種々の形態を含むものである。
100…非常ブレーキ装置、110…制動部材、110a…制動部材の先端部、120…駆動装置、130…制動ばね、140…シリンダ、141…コア、142…コイル、143…ソレノイド装置、200…巻上機、210…綱車、211…開口部、212…ハブ、213…スポーク、214…リム、215…リブ、216…緩衝部材、216a…開口部の内面の緩衝部材、216b…スポーク及びリブの表面の緩衝部材、220…駆動軸、300…エレベータ装置、310…昇降路、320…かご、330…主索、340…釣合おもり、350…反らせ車、360…機械室。

Claims (16)

  1. エレベータ装置の巻上機に備えられ回転方向に垂直な方向に開口している開口部を備える綱車に対向して設置される非常ブレーキ装置であって、
    棒状の制動部材と、前記制動部材を前記綱車に向けて突出させる駆動装置とを備え、
    前記制動部材は、前記駆動装置により突出させられて前記開口部内に進入することで前記綱車の回転を停止させ、
    前記綱車は、前記制動部材の突出時に前記制動部材が接触する部分に緩衝部材を備えることを特徴とする非常ブレーキ装置。
  2. 前記綱車は、前記開口部の内面と前記非常ブレーキ装置に対向する面とに、前記緩衝部材を備える請求項1記載の非常ブレーキ装置。
  3. 前記緩衝部材は、前記非常ブレーキ装置に対向する面の位置が、前記制動部材の突出方向において一定である又は滑らかに変化する請求項1又は2記載の非常ブレーキ装置。
  4. 前記駆動装置は、前記制動部材を押圧して突出させる制動ばねと、前記制動部材が前記制動ばねにより突出するのを防ぐ保持装置とを備える請求項1〜3のいずれか1項記載の非常ブレーキ装置。
  5. 前記緩衝部材は、前記綱車に脱着可能に備えられる請求項1〜4のいずれか1項記載の非常ブレーキ装置。
  6. 前記制動部材は、前記緩衝部材と接触する先端部の形状が曲面である請求項1〜5のいずれか1項記載の非常ブレーキ装置。
  7. かごを昇降させる巻上機と、前記巻上機に備えられ前記かごの昇降とともに回転し回転方向に垂直な方向に開口している開口部を備える綱車と、前記綱車に対向して設置される非常ブレーキ装置とを備え、
    前記非常ブレーキ装置は、棒状の制動部材と、前記制動部材を前記綱車に向けて突出させる駆動装置とを備え、前記制動部材が、前記駆動装置により突出させられて前記開口部内に進入することで前記綱車の回転を停止させ、
    前記綱車は、前記制動部材の突出時に前記制動部材が接触する部分に緩衝部材を備えることを特徴とするエレベータ装置。
  8. 前記綱車は、前記開口部の内面と前記非常ブレーキ装置に対向する面とに、前記緩衝部材を備える請求項7記載のエレベータ装置。
  9. 前記緩衝部材は、前記非常ブレーキ装置に対向する面の位置が、前記制動部材の突出方向において一定である又は滑らかに変化する請求項7又は8記載のエレベータ装置。
  10. 前記駆動装置は、前記制動部材を押圧して突出させる制動ばねと、前記制動部材が前記制動ばねにより突出するのを防ぐ保持装置とを備える請求項7〜9のいずれか1項記載のエレベータ装置。
  11. 前記緩衝部材は、前記綱車に脱着可能に備えられる請求項7〜10のいずれか1項記載のエレベータ装置。
  12. 前記制動部材は、前記緩衝部材と接触する先端部の形状が曲面である請求項7〜11のいずれか1項記載のエレベータ装置。
  13. エレベータ装置の巻上機に備えられ、回転方向に垂直な方向に開口している開口部を備え、棒状の制動部材を備える非常ブレーキ装置が対向して設置される綱車であって、
    前記制動部材が前記開口部内に進入することで回転が停止させられ、前記制動部材が接触する部分に緩衝部材を備えることを特徴とする綱車。
  14. 前記緩衝部材は、前記開口部の内面と前記非常ブレーキ装置に対向する面とに備えられる請求項13記載の綱車。
  15. 前記緩衝部材は、前記非常ブレーキ装置に対向する面の位置が、前記制動部材の突出方向において一定である又は滑らかに変化する請求項13又は14記載の綱車。
  16. 前記緩衝部材は、脱着可能に備えられる請求項13〜15のいずれか1項記載の綱車。
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