JP2023031407A - ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキドラムとブレーキシューが衝突することによって発生する釈放音が過大になることを防止することは勿論、大型化することのないブレーキ装置を提供すること。【解決手段】本発明のブレーキ装置は、上記課題を解決するために、ブレーキシューを備えたアマチュアと、該アマチュアを吸引するための電磁力を発生させるコイルが内部に配置されたコアと、該コアから前記アマチュアを引き離す方向に力を付与する制動ばねとを備えたブレーキ装置であって、前記コアの外表面に一端が固定され、前記アマチュアの外表面に他端が固定された弾性体を備えていることを特徴とする。【選択図】図3(a)
Description
本発明はブレーキ装置に係り、特に、エレベーター装置の巻上機に設置されているものに好適なブレーキ装置に関する。
主索と駆動シーブとの間に摩擦力(トラクション)を利用して乗りかご及び釣り合い重りを昇降させるエレベーター装置には、通常、電磁力を利用した電磁ブレーキ装置が用いられている。
エレベーター装置で発生する動作音、例えば、電磁ブレーキ装置の釈放時にブレーキドラムとブレーキシューが衝突することによって発生する過大な釈放音は、エレベーター装置の昇降路外の空間又は乗りかご内において聞こえないことが望ましい。
そのため、電磁ブレーキ装置の過大な釈放音を低減する必要があり、この電磁ブレーキ装置の釈放音を低減する施策として、コアとアマチュア間に緩衝材となる弾性体を配置する手法が知られている。
上記した電磁ブレーキ装置の過大な釈放音を低減する先行技術文献として、特許文献1に記載されたブレーキ装置を挙げることができる。
この特許文献1に記載されたブレーキ装置には、温度条件による影響を受け難く、緩衝性能を安定させて釈放音を低減するために、ブレーキパッドを備えたアマチュアと、前記アマチュアを吸引する電磁力を発生させるコイルが内部に配置されたコアと、前記コアから前記アマチュアを引き離す方向に力を付与する制動ばねとを備えたブレーキ装置において、前記コアの前記アマチュアとの対向する面に座ぐり穴を設け、前記座ぐり穴の内部に温度が上昇すると膨張する樹脂と、前記座ぐり穴内部の前記樹脂と前記アマチュアの間に緩衝ゴムとを設け、前記緩衝ゴムは、前記コアの磁極面より所定寸法突出させたことが記載されている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載のブレーキ装置では、過大な釈放音を低減するための静音構造(座ぐり穴の内部に温度が上昇すると膨張する樹脂と、座ぐり穴内部の樹脂とアマチュアの間に緩衝ゴム)がブレーキ装置の内部に設置されていると共に、磁極面上に配置され、しかも、上記した緩衝ゴムは、コアの磁極面より所定寸法突出させているため、ブレーキ装置が大型化してしまうという課題があった。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、ブレーキドラムとブレーキシューが衝突することによって発生する釈放音が過大になることを防止することは勿論、大型化することのないブレーキ装置を提供することにある。
本発明のブレーキ装置は、上記目的を達成するために、ブレーキシューを備えたアマチュアと、該アマチュアを吸引するための電磁力を発生させるコイルが内部に配置されたコアと、該コアから前記アマチュアを引き離す方向に力を付与する制動ばねとを備えたブレーキ装置であって、前記コアの外表面に一端が固定され、前記アマチュアの外表面に他端が固定された弾性体を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ブレーキドラムとブレーキシューが衝突することによって発生する釈放音が過大になることを防止することは勿論、大型化することのないブレーキ装置を得ることができる。
以下、図示した実施例に基づいて本発明のブレーキ装置について説明する。なお、各図において、同一構成部品は同符号を使用する。
図1に、本発明のブレーキ装置が採用されるエレベーター装置の概略構成を示す。
図1に示すように、エレベーター装置1は、建築物に設置された昇降路内において、乗りかご3及び釣り合い重り4がガイドレール5に沿って移動するように構成されている。乗りかご3及び釣り合い重り4は主索6によって繋がっており、昇降路内に設置された巻上機2の駆動力を主索6に伝達することで、乗りかご3及び釣り合い重り4を移動させることができる。
なお、図1において、7は乗りかご緩衝器、8は釣り合い重り緩衝器、9は乗客が乗りかご3に乗り降りする乗場戸、10は調速機である。
図2に、上記したエレベーター装置1に用いられる巻上機2の概略構成を示す。
図2に示すように、巻上機2のモータフレーム12にはモータ15、ブレーキドラム13とブレーキ装置11が取り付けられている。ブレーキドラム13には綱車14が取り付けられており、モータ15によって綱車14とブレーキドラム13は一体となって回転する。
そして、上記綱車14に主索6が巻き掛けられており、乗りかご3及び釣り合い重り4を停止させる時、綱車14及びブレーキドラム13には乗りかご3と釣り合い重り4の重量の不釣合いによってトルクがかかるため、ブレーキ装置11の制動力によって綱車14及びブレーキドラム13の回転を防ぎ、乗りかご3及び釣り合い重り4の昇降を防いでいる。
図3(a)及び図3(b)に、本発明のブレーキ装置の実施例1を示す。
該図に示すように、巻上機2のモータフレーム12に取付ボルト18によって取り付けられた本実施例のブレーキ装置11Aは、コア16の内部に挿入されたコイル20に通電することでアマチュア17及びブレーキシュー21をコア16側に引き付け制動力を無くす構造である。
また、ブレーキ装置11Aは、コイル20の通電を遮断することでコア16のアマチュア17及びブレーキシュー21を吸引する力を無くし、コア16の内部に設けられた制動ばね19によって、アマチュア17を介しブレーキシュー21をブレーキドラム13にブレーキライニング22を介して押し付けることで制動力を発生させる構造である。
そして、本実施例のブレーキ装置11Aは、コア16の外表面に一端が固定され、アマチュア17の外表面に他端が固定された弾性体であるゴムバンド23を備えている。
上記したゴムバンド23は、図3(a)に示すように、コア16の側面側の外表面とアマチュア17の側面側の外表面に跨って4箇所設置されており(図3(b)参照)、しかも、ゴムバンド23は、コア16の上部外表面に形成された凹部16aにL字状に形成された一端23aが、アマチュア17の下部外表面に形成された凹部17aにL字状に形成された他端23bが挿入されて固定されている。
このような本実施例の構成によれば、ブレーキ装置11Aは、過大な釈放音を低減するための静音構造であるゴムバンド23が、コア16とアマチュア17の外表面に設置されているため、静音構造がブレーキ装置の内部に設置されていた従来の構成に比べて、ブレーキ装置11Aの巨大化を防ぐことができる。
また、本実施例のブレーキ装置11Aは、コア16とアマチュア17の外表面に静音構造であるゴムバンド23を設けることによって、ブレーキ装置11Aのオーバーホール無しで、ゴムバンド23を容易に交換可能である。
更に、本実施例のブレーキ装置11Aは、ゴムバンド23がブレーキ装置11Aの内部に設置されていないので、従来のような座ぐり穴が形成する必要がなく、その分、ブレーキ装置11Aを小型化することが可能である。
従って、本実施例のような構成とすることにより、釈放時にブレーキドラム13とブレーキシュー21が衝突することによって発生する釈放音が過大になることを防止することは勿論、大型化することのないブレーキ装置11Aを得ることができる。
図4(a)及び図4(b)に、本発明のブレーキ装置の実施例2を示す。
該図に示す本実施例のブレーキ装置11Bは、実施例1と同様な構成であるが、本実施例では、コア16の外表面に一端が固定され、アマチュア17の外表面に他端が固定された弾性体である平板状のゴムバンド24を備えている。
上記した平板状のゴムバンド24は、図4(a)に示すように、コア16の側面側の外表面とアマチュア17の側面側の外表面に跨って設置されており、しかも、平板状のゴムバンド24は、コア16の側面側の外表面とアマチュア17の側面側の外表面に、ボルト25により上下8箇所で固定されている。
このような本実施例の構成であっても、その効果は実施例1と同様であるが、平板状のゴムバンド24を、コア16とアマチュア17の外表面にボルト25で固定しているため、実施例1に比べてゴムバンド24の交換がし易くなる効果がある。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換える事が可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加える事も可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をする事が可能である。
1…エレベーター装置、2…巻上機、3…乗りかご、4…釣り合い重り、5…ガイドレール、6…主索、7…乗りかご緩衝器、8…釣り合い重り緩衝器、9…乗場戸、10…調速機、11、11A、11B…ブレーキ装置、12…モータフレーム、13…ブレーキドラム、14…綱車、15…モータ、16…コア、16a…コアに形成された凹部、17…アマチュア、17a…アマチュアに形成された凹部、18…取付ボルト、19…制動ばね、20…コイル、21…ブレーキシュー、22…ブレーキライニング、23…ゴムバンド、23a…ゴムバンドにL字状に形成された一端、23b…ゴムバンドにL字状に形成された他端、24…平板状のゴムバンド、25…ボルト。
Claims (6)
- ブレーキシューを備えたアマチュアと、該アマチュアを吸引するための電磁力を発生させるコイルが内部に配置されたコアと、該コアから前記アマチュアを引き離す方向に力を付与する制動ばねとを備えたブレーキ装置であって、
前記コアの外表面に一端が固定され、前記アマチュアの外表面に他端が固定された弾性体を備えていることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1に記載のブレーキ装置であって、
前記弾性体は、前記コアの外表面に形成された凹部に一端が、前記アマチュアの外表面に形成された凹部に他端が挿入されて固定されていることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項2に記載のブレーキ装置であって、
前記弾性体は、前記コアの上部外表面に形成された前記凹部にL字状に形成された一端が、前記アマチュアの下部外表面に形成された前記凹部にL字状に形成された他端が挿入されて固定されていることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1に記載のブレーキ装置であって、
前記弾性体は、前記コアの外表面に一端が、前記アマチュアの外表面に他端が、それぞれボルトにより固定されていることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項4に記載のブレーキ装置であって、
前記弾性体は、平板状に形成されていることを特徴とするブレーキ装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブレーキ装置であって、
前記弾性体は、ゴムバンドであることを特徴とするブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021136864A JP2023031407A (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2021136864A Pending JP2023031407A (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | ブレーキ装置 |
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2021
- 2021-08-25 JP JP2021136864A patent/JP2023031407A/ja active Pending
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