JP5699670B2 - 走行経路生成装置、及び走行経路生成方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記のような点に着目したもので、走行履歴を構成する場合と走行経路を生成する場合とで車両の進行方向に大きな変化があっても、より確実に自己位置を推定して経路生成を可能とすることを目的としている。
以上のように、本発明によれば、走行履歴を構成する場合と走行経路を生成する場合とで車両の進行方向に大きな変化があっても、より確実に自己位置を推定して経路生成を可能となる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の走行支援装置は、本実施形態の走行経路生成装置を構成要素として備える。
(構成)
まず、本実施形態による走行支援装置100の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の走行支援装置100のシステム構成図であり、図2は本実施形態の走行支援装置100で行われる処理内容を模式的に示したブロック図である。
走行履歴DB5は、カメラ2で撮像された撮像画像を、撮像時のカメラ位置、撮像方向角、車両位置、車両姿勢などの付加情報と関連づけられて、蓄積画像として記憶する記憶部であり、記憶部としては、例えばハードディスク、メモリーカードなどの記憶媒体を用いればよい。
タッチパネル7は、例えばディスプレイ6の表示部に配置され、ユーザが接触した部位の座標位置や接触箇所の移動軌跡を特定できる、一般的なタッチパネルから構成する。本実施形態では、ユーザが、経路保存を開始するかどうかを選択したり、走行支援を開始するかどうかを指示したりする際に利用される。なお、ユーザからの指示入力インタフェースとしては、タッチパネル7の代わりに、ボタン、マウス、キーボード、音声入力などの入力インタフェースを用いてもよい。
特徴点検出部31は、カメラ2の撮像画像もしくは、走行履歴DB5に蓄積された過去の撮像画像(蓄積画像)に対し、対象とする画像の画面内に存在する特徴点を検出するための処理部である。特徴点は、画面が移動した際に追従可能な点であり、一般的には画像内において縦方向、横方向ともに輝度差がある点が特徴点として抽出される。すなわち、特徴点は、エッジ処理などの画像処理によって検出可能であり、頑健な特徴点検出方法としてさまざまな手法(SIFT, SURF,fastなど)が公知の処理方法として提案されている。これらの処理方法によって特徴点を抽出することで検出すればよい。
ここで、撮像方向角は、車両MMの向きに対するカメラ2の撮像方向(設置方向)で特定できるので、車両MMの向きを、各カメラ2の撮像方向角の情報として記憶しても問題はない。同様に、車両MMに対するカメラ2の設置位置も特定されているので、カメラ位置の情報として、車両位置及び車両MMの向きを使用しても良い。なお、車両位置としては、例えば車両重心点を使用する。なお、撮像方向角は、カメラ2が向いている視軸方向であって、例えば撮像画角の中央位置に設定される。
蓄積画像選択部34は、まず、カメラ2の撮像方向角(撮像画像の撮像方向角)を取得する。カメラ2の撮像方向角は、撮像時の自車位置の情報と、車両情報DB4に蓄積されたカメラ2の取り付け位置等の情報から演算すれば良い。なお、上記撮像方向角は、上面視における方向角とする。次に、上記取得した撮像方向角と、走行履歴DB5内の各蓄積画像に対応する撮像方向角とを比較して、カメラ2の撮像方向角からの向きのズレ(差分の角度)が予め設定した設定ズレ角以内となっている蓄積画像群を抽出する。上記設定ズレ角は、例えば、カメラ2の画角の50%若しくはそれ以下の値の角度に設定する。次に、抽出した蓄積画像群のうち、予め設定した設定接近距離以内の蓄積画像であって、対象とするカメラ2(自車位置で代用しても良い。)に一番近い位置で撮像された蓄積画像を選択する。
自車位置推定部33は、カメラ2が撮像した撮像画像と、蓄積画像選択部34により選択された蓄積画像及び蓄積画像内の特徴点と、車両情報DB4に蓄積された車両情報と、を用いて自車位置を推定する。
走行支援部36は、走行経路算出部35が定めた走行経路を用いて、走行支援を行う。具体的には、作成した走行経路情報を、カメラ2(例えば前方カメラ2(2a))のカメラ2座標系に変換した上で、ディスプレイ6に、撮像画像に走行経路を重畳して表示する。さらに走行支援部36は、走行軌跡と車両MMの位置・姿勢のずれ量を車両ECU8に送付することで、アクセル、ブレーキ、ステアリングを制御し、自動運転を行うことができる。
まず、走行履歴構成の処理を、図4のフローチャートを参照して説明する。
なお、以下の説明では、運転者からの開始指示があった場合に作成を開始する場合で説明するが、走行支援ECU4が予め設定した条件を満足することで自動的に作成を開始するようにしても良い。
ステップS110では、ディスプレイ6に走行履歴保存を開始するか否かのボタンを表示し、タッチパネル7を通じて、運転者の入力を受け付け可能な状態とする。そして、運転者の入力に基づき開始指示があったと判定した場合には、ステップS111に移行する。開始指示がない場合は、予め設定した制御周期でステップS110の判定を繰り返すことで、運転者からの入力を待つ状態となる。
ステップS111では、走行履歴DB5に過去の走行履歴が存在するかどうかを判定する。走行履歴が存在しないと判定した場合は、ステップS112へ移行し、走行履歴が存在すると判定した場合はステップS113へ移行する。
ステップS113では、蓄積画像選択部34が、カメラ2の撮像する撮像方向角と、自車位置に基づくカメラ位置とを用いて、走行履歴DB5中の蓄積画像群から、現在の撮像画像と照合するのに好適な蓄積画像(過去の撮像画像)を選択する。その後、ステップS114へ進む。
本実施形態では、自車位置推定部33が、現在の撮像画像の特徴点と、ステップS113で選択された蓄積画像の特徴点との相関関係から自車位置を推定する。
まずステップS120では、ディスプレイ6に走行支援を開始するか否かのボタンを表示し、タッチパネル7を通じて運転者の入力を受け付ける。運転者から開始指示があったと判定した場合は、ステップS121に移行し、開始指示がないと判定した場合には、ステップS120の問い合わせ、若しくは開始指示の入力確認の処理を繰り返し、運転者からの入力を待つ。
ステップS121では、自車位置推定部33が、カメラ2が撮像した現在の撮像画像を用いて、読み込まれた三次元特徴点群との相対関係で、特に、蓄積画像選択部34が選択した蓄積画像中の特徴点との相対関係から、初期(経路生成前)の自車位置を推定し、ステップS122へ進む。
なお、蓄積画像選択部34が選択した蓄積画像を中心とした上記三次元特徴点群によって特定される障害物と上記走行経路との関係に基づき、その走行経路がより適性な経路となるように経路の補正を行ってもよい。
ステップS124では、ディスプレイ6に自動運転を行うか否かのボタンを表示し、タッチパネル7を通じて運転者の入力を受け付け可能な状態とする。運転者から自動運転指示があった場合は、ステップS125に移行し、自動運転指示がない場合は、ステップS126に移行する。
ステップS127では、自車位置が走行支援経路の終端の一定範囲内に到達したか否かを判定する。到達していない場合は、ステップS124の判断結果に基づき、ステップS125もしくはステップ126の処理を繰り返し実行する。一方、終端に到達した場合は、処理を終了する。
以上で、走行支援の処理を終了する。
高速道路の直進走行や追従走行といった単純な状況ではなく、狭路や駐車場に代表されるような一般走行環境で走行支援もしくは自動運転を実現するためには、走行経路生成技術が重要となる。
一般的に走行経路を算出する場合、センサ情報に基づき、走行可能領域か障害物か、などの情報を含む環境地図を構築し、環境に対する車両位置などの車両情報と合わせて経路算出を行う。しかし、こうした技術では、理想経路生成に環境情報と車両情報を使って経路を算出するため、演算に時間がかかる。また、環境認識のために高価なセンサが必要となったり、センサの認識状況によっては必ずしも経路が計算できなかったりする場合もある。
この場合、車両MMの進行に伴い順次実施した自己位置の推定結果の走行履歴によって、図6(a)中に示すような、太線の矢印で示す走行軌跡を得ることが可能である。また、駐車位置PAに向けて走行時に前方カメラ2(2a)及び後方カメラ2(2b)で撮像した画像から、それぞれ特徴点○及び△が取得することが出来る。図6(a)に○で示した点が前方カメラ2(2a)で捉えた特徴点であり、△で示した点が後方カメラ2(2b)で捉えた点である。このように、各カメラ2で捉えられる特徴点に差異がある。
ここで、データ蓄積部32は画像蓄積手段を構成する。自車位置推定部33は車両位置検出手段を構成する。蓄積画像選択部34は画像選択手段を構成する。特徴点検出部31は特徴点検出手段を構成する。走行経路算出部35は走行経路算出手段を構成する。
(1)本装置は、カメラ2として、少なくとも車両前方及び車両前方をそれぞれ個別に撮像可能な2以上のカメラ2を備える。データ蓄積部32は、上記各カメラ2がそれぞれ撮像した撮像画像を、撮像方向である撮像方向角の情報及び撮像したときのカメラ位置の情報と関連付けて、蓄積画像として蓄積する。蓄積画像選択部34は、上記カメラ2が撮像する撮像方向角及び撮像時のカメラ位置と、上記蓄積された各蓄積画像に関連付けられた撮像方向角及びカメラ位置とを比較して、上記カメラ2が撮像する撮像画像との画像の重なりが相対的に大きいと推定される蓄積画像を選択する。
走行経路算出部35は、上記選択された蓄積画像内の上記特徴点から車両の走行経路を算出する。
特に本発明によれば、少なくとも車両前方及び車両前方をそれぞれ個別に撮像可能となっているので、例えば今までの走行経路を逆向きに走行する場合であっても、より確実に自己位置が推定出来ると共に経路生成が可能となる。
以上のように、本発明によれば、車両MMの進行方向に大きな変化があってもより確実に自己位置を推定して経路生成を可能となる。
上記蓄積画像選択部34が選択した蓄積画像と上記自車位置推定部33が推定した自己位置の履歴とに基づき走行経路を生成する。
上述のように、走行履歴構成時と経路生成時とで車両MMの進行方向に大きな変化があっても、より確実に自車位置の推定が出来るので、より確実に経路生成が可能となる。
このようにすることで、ズレ角が予め設定した設定ズレ角度以内とすることで、カメラ2が撮像する撮像画像と相対的に多く重なっている蓄積画像を選択することが可能となる。また設定接近距離以内の蓄積画像を選択することで、上記カメラ2が撮像する撮像画像内の特徴点と、より共通の特徴点が多い蓄積画像を選択することが可能となる。
次に、第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明する。
本実施形態の基本構成は、上記第1実施形態と同様である。ただし、蓄積画像選択部34の処理が異なる。なお、その他の構成及び処理については、上記第1実施形態と同様である。このため、その他の構成及び処理の詳細は省略する。
蓄積画像選択部34は、カメラ2の撮像画像と照合するために相応しい撮像画像を、走行履歴DB5から選択する。
まず、特徴点検出部31が、現在の撮像画像の特徴点を算出する。また、特徴点検出部31によって、走行履歴DB5の各蓄積画像についても特徴点を検出している。そして、蓄積画像選択部34は、各蓄積画像について、現在の撮像画像と共通の特徴点が何個存在するかを算出する。そして、蓄積画像選択部34は、共通の特徴点が最も多い蓄積画像を選択する。
これにより、より確実に同じ特徴点が写っている蓄積画像を選択することが可能となるので、より確実に三次元特徴点の構成が可能となると共に自己位置推定がより確実に可能となる。
なお、撮像方向角とカメラ2画角による制限を追加して選択対象を絞っているので、特徴点数で蓄積画像を選択するようにしても、演算負荷を抑えることが出来る。
以上のように、蓄積画像選択部34は、複数カメラ2での撮像画像が混在する走行履歴DB5から、現在の撮像画像に好適な撮像画像を選択することができる。
なお、走行支援装置100の処理手順は、第1実施形態と同じであるため、省略する。
この第2実施形態によると、撮像画像と蓄積画像に共通に含まれる特徴点の数を算出し、共通特徴点が最も多い蓄積画像を選択するので、確実に共通の特徴点を含む撮像部分が多い蓄積画像を選択することが可能となる。
また、特徴点までの距離を考慮に入れて蓄積画像を選択する場合には、特徴点が多く集まってる部分を含む蓄積画像を優先的に選択することができる。この結果、周囲環境の特徴点分布状況に合わせてロバストに、最適な撮像画像を選択することが可能となる。
第1実施形態のように、撮像方向角とカメラ2画角によって一つの蓄積画像を選択する場合に比べて、共通の特徴点も考慮することで、より好適な蓄積画像を選択することが可能となる。すなわち、この第2実施形態では、特徴点の分布状況によっては、周囲環境に合わせてロバストにより好適な撮像画像を選択できる。
本実施形態では、第1実施形態に記載した効果に加えて、次のような効果も奏する。
(1)上記蓄積画像選択部34は、カメラ2が撮像した撮像画像に含まれる特徴点と、蓄積画像に含まれる特徴点とを比較して、カメラ2が撮像した撮像画像に含まれる特徴点と共通する特徴点である共通特徴点の数が最も多い蓄積画像を選択する。
共通特徴点が最も多い蓄積画像を選択するので、より確実に共通な撮像部分が多い蓄積画像を選択することが可能となる。
特徴点までの距離を考慮に入れて蓄積画像を選択するので、特徴点が多く集まってる部分を含む撮像画像を優先的に選択する可能性が高くする。この結果、周囲環境の特徴点分布状況に合わせて、より最適な撮像画像を選択することが可能となる。
2a 前方カメラ
2b 後方カメラ
31 特徴点検出部
32 データ蓄積部
33 自車位置推定部
34 蓄積画像選択部
35 走行経路算出部
36 走行支援部
100 走行支援装置
MM 車両
θ1、θ2,θ3 ズレ角
Claims (6)
- 車両に少なくとも車両前方及び車両後方をそれぞれ個別で車両周囲環境を撮像可能に搭載した2以上のカメラが撮像した画像内にある車両周囲環境の特徴点に基づき、走行経路を生成する走行経路生成装置であって、
車両位置を検出する車両位置検出手段と、
上記各カメラがそれぞれ撮像した撮像画像内の特徴点を、撮像方向である撮像方向角の情報及び撮像したときの上記車両位置検出手段が検出した車両位置に基づくカメラ位置の情報と関連付けて、蓄積画像として蓄積する画像蓄積手段と、
上記カメラが撮像する撮像方向角及び撮像時のカメラ位置と、上記蓄積された各蓄積画像に関連付けられた撮像方向角及びカメラ位置とを比較して、上記カメラが撮像する撮像画像との画像の重なりが相対的に大きいと推定される蓄積画像を選択する画像選択手段と、
上記選択された画像内の上記特徴点から車両の走行経路を算出する走行経路算出手段と、
を備えることを特徴とする走行経路生成装置。 - 上記画像選択手段は、上記車両位置検出手段が検出した車両位置の履歴情報も関連付けられ、その車両位置の履歴情報も加味して選択していることを特徴とする請求項1に記載した走行経路生成装置。
- 上記画像選択手段は、上面視において、上記カメラが撮像する撮像方向角と蓄積画像に関連付けられた撮像方向角との方向のズレ角が予め設定した設定ズレ角度以内であり、且つ上記カメラが撮像するときのカメラ位置と蓄積画像に関連付けられたカメラ位置との距離が予め設定した設定接近距離以内の蓄積画像を選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した走行経路生成装置。
- 撮像画像から特徴点を検出する特徴点検出手段を備え、
上記画像選択手段は、カメラが撮像した撮像画像に含まれる特徴点と、蓄積画像に含まれる特徴点とを比較して、カメラが撮像した撮像画像に含まれる特徴点と共通する特徴点である共通特徴点の数が最も多い蓄積画像を選択することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した走行経路生成装置。 - 上記画像選択手段は、撮像画像から検出した特徴点から、上記撮像画像を撮像したときのカメラ位置までの距離である特徴点距離を算出し、その算出した特徴点距離に基づき共通特徴点を限定することを特徴とする請求項4に記載した走行経路生成装置。
- 車両位置を把握できる車両に搭載した少なくとも車両前方及び車両後方をそれぞれ個別に車両周囲環境を撮像可能な2以上のカメラで、少なくとも車両前方及び車両後方を個別に撮像すると共に、画像蓄積手段によって、上記各撮像画像内の特徴点を撮像したときの車両位置に基づくカメラ位置及び撮像方向角を関連付けて蓄積画像として蓄積し、
画像選択手段によって、撮像方向角及びカメラ位置に基づき上記蓄積画像を照合して、カメラが撮像する撮像画像と画像の重なりが相対的に大きいと推定される蓄積画像を選択し、
走行経路算出手段によって、上記選択された蓄積画像内の上記特徴点に基づき車両の走行経路を生成することを特徴とする走行経路生成方法。
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