JP5696910B1 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5696910B1
JP5696910B1 JP2013199828A JP2013199828A JP5696910B1 JP 5696910 B1 JP5696910 B1 JP 5696910B1 JP 2013199828 A JP2013199828 A JP 2013199828A JP 2013199828 A JP2013199828 A JP 2013199828A JP 5696910 B1 JP5696910 B1 JP 5696910B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
resistor
temperature
water
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013199828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015067941A (ja
Inventor
松田 泰宏
泰宏 松田
坂東 隆
隆 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2013199828A priority Critical patent/JP5696910B1/ja
Priority to CN201410370053.2A priority patent/CN104514260B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5696910B1 publication Critical patent/JP5696910B1/ja
Publication of JP2015067941A publication Critical patent/JP2015067941A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D9/00Sanitary or other accessories for lavatories ; Devices for cleaning or disinfecting the toilet room or the toilet bowl; Devices for eliminating smells
    • E03D9/08Devices in the bowl producing upwardly-directed sprays; Modifications of the bowl for use with such devices ; Bidets; Combinations of bowls with urinals or bidets; Hot-air or other devices mounted in or on the bowl, urinal or bidet for cleaning or disinfecting

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

【課題】加熱時間を短くすることができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。【解決手段】給水源から供給される洗浄水を加熱するヒータを有する洗浄水加熱手段と、前記ヒータにより加熱された洗浄水を人体に噴出する噴出ノズルと、供給電源から前記ヒータに供給される電力を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記供給電源の正弦波に対する半波を1単位とし前記半波の単位で前記ヒータへの通電と非通電とを制御するパターン制御を実行し、回路全体における前記ヒータの合成抵抗値を切り替え前記ヒータに供給される電力量を制御することを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。【選択図】図2

Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
例えば、洗浄水を局部に噴出するノズル手段と、ノズル手段に供給される洗浄水を瞬間的に温水に加熱する瞬間式加熱手段と、を備えたトイレ装置がある(特許文献1)。特許文献1には、瞬間式加熱手段における加熱制御を、交流電源の半波を1単位とした通電率制御にて行うと、位相制御に比べて出水温度の揺らぎが発生し易く、揺らぎの有無による断水の検出をより確実に行うことできることが記載されている。
しかし、特許文献1に記載された技術においては、洗浄水を瞬間的に温水に加熱する瞬間式加熱手段を利用している一方で、加熱時間については、改善の余地がある。例えば、寒冷地においては、他の地域と比較して加熱時間が長くなる。この点においては、改善の余地がある。これに対して、ヒータの最大ワット数を上げる対策が挙げられる。
しかし、ヒータの最大ワット数を上げると、例えば温暖地などのように入水温度が高い地域では、洗浄水を目標温度まで加熱するときに通電率制御の最小電力で加熱しても投入電力量が大きすぎるという問題がある。そのため、通電率制御の最小電力で加熱しても、洗浄水の温度が目標温度よりも高くなり、オーバーシュート後のハンチングが安定するまで時間を要する。その結果、応答時間が不要に長くなるという問題がある。このように、加熱時間については、改善の余地がある。
特開2003−247264号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、加熱時間を短くすることができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、給水源から供給される洗浄水を加熱するヒータを有する洗浄水加熱手段と、前記ヒータにより加熱された洗浄水を人体に噴出する噴出ノズルと、供給電源から前記ヒータに供給される電力を制御する制御部と、回路全体における前記ヒータの合成抵抗値を切り替える中継ハーネスと、を備え、前記制御部は、前記供給電源の正弦波に対する半波を1単位とし前記半波の単位で前記ヒータへの通電と非通電とを制御するパターン制御を実行し、前記合成抵抗値は、初期の前記電力が供給される前に前記中継ハーネスにより選択可能とされたことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、パターン制御方式を用いて細かな電力供給制御が可能となる。そのため、洗浄水を素早く加熱し、加熱時間を短くすることができる。また、中継ハーネスは、回路全体におけるヒータの合成抵抗値を切り替えヒータに供給される電力量を切替可能であるため、日本の電源電圧とは異なる電源電圧の海外などにおいて、各国の電源電圧に応じて回路全体の合成抵抗値を切り替えることができる。そのため、世界各国で共通化されたヒータを備えた衛生洗浄装置を提供することができる。また、この衛生洗浄装置によれば、衛生洗浄装置が設置される地域や国の電源電圧あるいは外気温などに応じて回路構成が選択可能とされる。そのため、どこの設置場所においても、快適な衛生洗浄装置を提供することができる。
本発明の態様によれば、加熱時間を短くすることができる衛生洗浄装置が提供される。
本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態の衛生洗浄装置の具体例を例示する回路構成図である。 本実施形態の抵抗体の接続構成を例示する回路構成図である。 本実施形態の抵抗体の1系統毎の出力に使用される通電パターンの一例を例示する表である。 本実施形態の抵抗体の他の接続構成を例示する回路構成図である。 本実施形態の衛生洗浄装置の他の具体例を例示する回路構成図である。 本実施形態の衛生洗浄装置のさらに他の具体例を例示する回路構成図である。 本実施形態の衛生洗浄装置のさらに他の具体例を例示する回路構成図である。 本実施形態の衛生洗浄装置のさらに他の具体例を例示する回路構成図である。 本実施形態の衛生洗浄装置のさらに他の具体例を例示する回路構成図である。 図10に表した回路構成図の等価回路図である。 洗浄初期の立ち上げモードおよび温水温度昇温後の安定モードを説明するブロック図である。 フィードフォワード制御とフィードバック制御との切り替わりの概略を表すグラフ図である。 加熱時間と温水温度との間の関係を例示するグラフ図である。 加熱時間と温水温度との間の関係を例示するグラフ図である。 電源電圧が220Vの場合における出力ワット数と通電パターンとの間の対応の一例を例示する対応表である。 電源電圧が100Vの場合における出力ワット数と通電パターンとの間の対応の一例を例示する対応表である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。
なお、図1は、水路系の要部構成と電気系の要部構成とを併せて表している。
本実施形態にかかる衛生洗浄装置100は、洗浄水加熱手段440と、噴出ノズル473と、制御部405と、を備える。洗浄水加熱手段440は、ヒータ441を有し、給水源10から供給される洗浄水を加熱する。ヒータ441は、複数の抵抗体を有する。例えば、ヒータ441は、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、を有する。
噴出ノズル473は、図示しない噴出口から水を噴出して、例えば図示しない便座に座った使用者の人体(例えば「おしり」など)を洗浄することができる。
例えば、図1に表したように、本実施形態にかかる衛生洗浄装置100は、水道や貯水タンクなどの給水源10から供給された水を噴出ノズル473に導く流路20を有する。流路20の上流側には、電磁弁431が設けられている。電磁弁431は、開閉可能な電磁バルブであり、制御部405からの指令に基づいて水の供給を制御する。つまり、電磁弁431は、給水源10から供給される水の噴出ノズル473への給水と止水とを切り替える。
電磁弁431の下流には、入水サーミスタ(供給温度検出手段)451が設けられている。入水サーミスタ451は、洗浄水加熱手段440に供給される水の温度を検出する。
入水サーミスタ451の下流には、洗浄水加熱手段440が設けられている。洗浄水加熱手段440は、ヒータ441と、温水サーミスタ(加熱温度検出手段)453と、を有し、給水源10から供給された水を加熱して例えば規定の温度まで昇温させる。温水サーミスタ453は、洗浄水加熱手段440のヒータ441により加熱された温水温度を検出する。本実施形態の洗浄水加熱手段440は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器でもよいし、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式の熱交換器でもよい。例えば、使用者は、図示しないリモコンなどの操作部を操作することにより温水温度を設定することができる。
洗浄水加熱手段440の下流には、流量および流路の調整を行う流調切替弁472が設けられている。流調切替弁472は、切替弁モータ471からの駆動力を受け、噴出ノズル473を流れる水の流量を調整する。あるいは、流調切替弁472は、切替弁モータ471からの駆動力を受け、給水先(流路の接続先)を噴出ノズル473およびノズル洗浄室(図示しない)のいずれかに切り替えることができる。
流調切替弁472の下流には、噴出ノズル473が設けられている。噴出ノズル473は、ノズルモータ476からの駆動力を受け、便器のボウル内に進出したり、ケーシングの内部に後退することができる。つまり、ノズルモータ476は、制御部405からの指令に基づいて噴出ノズル473を進退させることができる。
制御部405は、電源回路401を介して供給電源30から電力を供給され、図示しな操作部などからの信号に基づいて電磁弁431や、洗浄水加熱手段440や、切替弁モータ471や、ノズルモータ476の動作を制御することができる。例えば、制御部405は、供給電源30から洗浄水加熱手段440に供給される電力を制御する。
図2は、本実施形態の衛生洗浄装置の具体例を例示する回路構成図である。
図3は、本実施形態の抵抗体の接続構成を例示する回路構成図である。
図3(a)は、低出力時の抵抗体の接続構成を例示する回路構成図である。図3(b)は、高出力時の抵抗体の接続構成を例示する回路構成図である。
図2に表した具体例の衛生洗浄装置100aは、制御部405と、第1のスイッチ手段443aと、第2スイッチ手段443bと、第3のスイッチ手段443cと、第1のコネクタ444と、第2のコネクタ445と、洗浄水加熱手段440と、切替手段447と、温度ヒューズ449と、を備える。洗浄水加熱手段440は、ヒータ441と、温水サーミスタ453と、を有する。ヒータ441は、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、を有する。
通常使用時には、第1のコネクタ444は、第2のコネクタ445に接続されている。温度ヒューズ449は、総電流が流れる部位に設けられている。温度ヒューズ449は、洗浄水加熱手段440の空焚きを防止する。
第1のスイッチ手段443aは、第1の抵抗体441aへ通電される状態(通電状態)と、第1の抵抗体441aへ通電されない状態(非通電状態)と、を切り替える。第2のスイッチ手段443bは、第2の抵抗体441bへ通電される状態と、第2の抵抗体441bへ通電されない状態と、を切り替える。第3のスイッチ手段443cは、第3の抵抗体441cへ通電される状態と、第3の抵抗体441cへ通電されない状態と、を切り替える。
切替手段447は、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、の間の接続構成を切り替えることができる。制御部405が切替手段447の接続を第1の接点部447aに設定すると、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに直並列に接続される。具体的には、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと並列に接続される。第1の抵抗体441aは、第3の抵抗体441cと直列に接続される。第2の抵抗体441bは、第3の抵抗体441cと直列に接続される。
一方、制御部405が切替手段447の接続を第2の接点部447bに設定すると、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに並列に接続される。
これにより、切替手段447は、ヒータ441の定格容量(回路全体の合成抵抗値)を切り替えることができる。
本具体例では、切替手段447は、切替スイッチである。但し、切替手段447は、切替スイッチに限定されず、中継ハーネスであってもよい。切替手段447の変形例については、後述する。
ヒータ441への通電方式としては、パターン制御方式や位相制御方式などが用いられる。本願明細書において、「パターン制御方式」とは、供給電源30の正弦波に対する半波を1単位とし、この半波単位でヒータ441への通電と非通電とを制御し、半波単位を複数組み合わせて総電力を制御する方式をいう。また、本願明細書において、「位相制御方式」とは、必要な熱量に応じて通電角を制御する方式をいう。位相制御方式では、細かい電力制御が可能である。パターン制御方式の詳細については、後述する。
衛生洗浄装置では、冷たい水を人体局部に直接当てると使用者に不快感を与えることがある。そのため、衛生洗浄装置は、給水源から供給される水を目標温度(使用者の設定温度)まで洗浄水加熱手段440にて加熱し、加熱された洗浄水を噴出ノズル473から人体局部に向け噴射する。
一般的には、水の加熱を開始してから水の温度を目標温度に到達させるまでの待ち時間(応答時間)は、使用者にとって短い方が望ましい。そこで、例えば、洗浄水の流路上に温水タンクを設置し、そこに貯めた水を電気ヒータで適温まで加熱して温水タンク内に貯留し且つ保温しておく方法がある。この方法では、使用者が局部を洗浄するときに保温状態の温水タンク内の温水を噴出ノズルに供給して、噴出ノズルから噴射させる。
しかし、この方式は、タンク内の温水の保温のために多くの電気エネルギーを消費する。
これに対して、流通する水を洗浄水加熱手段に通し、洗浄水加熱手段において通過水を電気ヒータによる加熱で瞬間的に目標温度(設定温度)まで加熱する方法がある。この方法では、加熱された水をそのまま噴出ノズルに供給して、噴出ノズルから噴射させる。
この方式の場合、洗浄水加熱手段を通じて水を流通させる際に、水の温度を所定温度まで加熱し、噴出ノズルから噴射させるため、節電を図ることができる。
しかしながら、入水の温度を目標温度(使用者の設定温度)まで瞬間的に加熱するまでの応答時間は短い程望ましい一方で、所要時間の短縮化には限界がある。例えば、入水温度が5℃、流量が430ミリリットル/分(mL/min)、目標温度が40℃の環境を想定し、定格1200Wのヒータで入水を加熱する場合を考える。この場合、本発明者の知見によれば、応答時間(使用者が洗浄スイッチを操作してから、噴出ノズルから局部に温水が噴射されるまでの待ち時間)は十数秒かかる。寒冷地の場合には、入水温度は5℃よりも低く、流路内のチューブ等も冷えている。そのため、応答時間はさらに遅延する。
一方で、温暖地などのように入水温度が比較的高い環境においても、応答時間に問題が生ずることがある。例えば、入水温度が27℃、流量が150mL/min、目標温度が30℃の環境を想定した場合において、立上り時には、パターン制御により通電する半波の数を可能な限り抑え、定格1200Wを最小駆動電力75Wで出力する。すると、投入電力が大きすぎて、温水温度が目標温度を超える。すると、オーバーシュート後のハンチングが安定するまでに時間を要し、結果的に応答時間は不要に長くなる。
具体的には、入水温度が27℃、流量が150mL/min、目標温度が30℃の環境において、計算上必要な熱量は、次の式により31W相当になる。

熱量cal=(30℃−27℃)×(150mL/min)÷60=7.5cal
電力W=7.5cal×4.18J=31.35W≒31W

必要な投入電力(この例では31W)に対し、1200Wで立上りを制御しようとすると、次の式により必要な熱量の2倍以上の投入電力を与えることとなる。

1200W×1/16=75W

そのため、オーバーシュートが生ずる。
一般的には、立上り時の制御では、所定の温度まではフィードフォワード(FF)制御を行う。このとき、「フィードフォワード(FF)制御」とは、温度フィードバック制御はなく、決められた電力を出力し続けるオープン制御をいう。続いて、オープン制御により所定の温度よりも高くなった後に、フィードバック制御に切り替える。これにより、オーバーシュートした後のハンチングを軽減し、安定する状態になるまで噴出ノズルからの噴射を実行しない。
そこで、細かい温度制御を可能として位相制御を使う方法が挙げられる。しかし、ノイズ(EMIや高調波電流規格)を考慮すると、ノイズ除去用のフィルタ部品を追加する必要がある。すると、基板サイズが大型化することがある。
このように、寒冷地や温暖地などのように入水温度の範囲が異なる地域においては、水の加熱を開始してから水の温度を目標温度に到達させるまでの応答時間を短くすることにおいては、課題がある。
これに対して、本実施形態では、制御部405は、切替手段447を制御し、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、の間の接続構成を切り替えることにより、ヒータ441の定格容量を切り替える。これにより、制御部405は、ヒータ441に供給される電力量を制御する。
例えば、制御部405は、所定値以下の電力量をヒータ441に供給し低出力を得る場合には、切替手段447の接続を第1の接点部447aに設定する。これにより、図3(a)に表したように、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに直並列に接続される。具体的には、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと並列に接続される。第1の抵抗体441aは、第3の抵抗体441cと直列に接続される。第2の抵抗体441bは、第3の抵抗体441cと直列に接続される。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に高くなり、低出力が得られる。
例えば、制御部405は、所定値よりも高い電力量をヒータ441に供給し高出力を得る場合には、切替手段447の接続を第2の接点部447bに設定する。これにより、図3(b)に表したように、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに並列に接続される。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に低くなり、高出力が得られる。
最大定格電力(全ての抵抗体に電流を流したフル通電の状態での電力)を切り替える場合には、制御部405が第1のスイッチ手段443a、第2のスイッチ手段443bおよび第3のスイッチ手段443cの少なくともいずれかをオン/オフ制御するのではなく、ヒータ441の結線構成そのものを変える切り替え手段(本具体例では切替手段447)を設け、回路全体の合成抵抗値を切り替えることで、最大電力レンジの幅を広くすることができる。
本実施形態によれば、パターン制御方式を用いて細かな電力供給制御が可能となる。そのため、洗浄水を素早く加熱し、加熱時間を短くすることができる。また、制御部405は、抵抗体の接続構成を切り替えヒータ441に供給される電力量を制御するため、日本の電源電圧とは異なる電源電圧の海外などにおいて、各国の電源電圧に応じて回路全体の合成抵抗値を切り替えることができる。そのため、世界各国で共通化されたヒータ441を備えた衛生洗浄装置100を提供することができる。
さらに、制御部405が所定値よりも高い電力量をヒータ441に供給する場合および所定値以下の電力量をヒータ441に供給する場合のいずれにおいても、第1の抵抗体441a、第2の抵抗体441bおよび第3の抵抗体441cのうちで使われない抵抗体は存在しない。そのため、使用されない抵抗体を無駄に形成する必要がないため、ヒータ441が大型化することを抑えることができる。
図4は、本実施形態の抵抗体の1系統毎の出力に使用される通電パターンの一例を例示する表である。
図4に表したように、本実施形態のパターン制御方式では、16半波を1単位とする。なお、半波単位は、これだけに限定されるわけではない。
本実施形態のパターン制御方式によれば、低出力時には、回路に流れる電流を抑えることができる。一方で、高出力時には、半波単位をオン/オフ制御する際に流れる電流の変化量を小さくすることができる。これにより、フリッカーの発生やノイズの発生を抑制することができる。
図5は、本実施形態の抵抗体の他の接続構成を例示する回路構成図である。
図5(a)および図5(b)は、低出力時の抵抗体の接続構成を例示する回路構成図である。図5(c)は、高出力時の抵抗体の接続構成を例示する回路構成図である。
図5に表した回路構成図では、4つの抵抗体が接続されている。
図5(a)に表した例では、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bおよび第4の抵抗体441dと並列に接続されている。第1の抵抗体441aは、第3の抵抗体441cと直列に接続されている。第2の抵抗体441bは、第4の抵抗体441dと並列に接続されている。第2の抵抗体441bは、第3の抵抗体441cと直列に接続されている。第4の抵抗体441dは、第3の抵抗体441cと直列に接続されている。
これによれば、回路全体の合成抵抗値が相対的に高くなり、低出力が得られる。
図5(b)に表した例では、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと並列に接続されている。第1の抵抗体441aは、第3の抵抗体441cおよび第4の抵抗体441dと直列に接続されている。第2の抵抗体441bは、第3の抵抗体441cおよび第4の抵抗体441dと直列に接続されている。第3の抵抗体441cは、第4の抵抗体441dと直列に接続されている。
これによれば、回路全体の合成抵抗値が相対的に高くなり、低出力が得られる。
図5(c)に表した例では、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441b、第3の抵抗体441cおよび第4の抵抗体441dは、互いに並列に接続されている。
これによれば、回路全体の合成抵抗値が相対的に低くなり、高出力が得られる。
図6は、本実施形態の衛生洗浄装置の他の具体例を例示する回路構成図である。
図7は、本実施形態の衛生洗浄装置のさらに他の具体例を例示する回路構成図である。
抵抗体の接続構成については、並列と直並列との間の切り替えだけでなく、並列と直列との間の切り替えでもよい。
図6に表した本具体例の衛生洗浄装置100bは、高出力用の第1のヒータ448aと、低出力用の第2のヒータ448bと、切替手段460aと、を備える。
第1のヒータ448aは、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、第1のスイッチ手段443aと、第2のスイッチ手段443bと、第3のスイッチ手段443cと、を有する。
第2のヒータ448bは、第4の抵抗体441dと、第5の抵抗体441eと、第6の抵抗体441fと、第4のスイッチ手段443dと、第5のスイッチ手段443eと、第6のスイッチ手段443fと、を有する。
切替手段460aは、第1の切替スイッチ461aと、第2の切替スイッチ462aと、を有する。
例えば、第1の抵抗体441a、第2の抵抗体441bおよび第3の抵抗体441cのそれぞれの抵抗値は、互いに同じである。例えば、第4の抵抗体441d、第5の抵抗体441eおよび第6の抵抗体441fのそれぞれの抵抗値は、互いに同じである。第1の抵抗体441a、第2の抵抗体441bおよび第3の抵抗体441cのそれぞれの抵抗値は、第4の抵抗体441d、第5の抵抗体441eおよび第6の抵抗体441fのそれぞれの抵抗値よりも低い。例えば、第1の抵抗体441a、第2の抵抗体441bおよび第3の抵抗体441cのそれぞれの抵抗値は、25オーム(Ω)である。例えば、第4の抵抗体441d、第5の抵抗体441eおよび第6の抵抗体441fのそれぞれの抵抗値は、100Ωである。
例えば、制御部405は、所定値以下の電力量をヒータ441に供給し低出力を得る場合には、第2の切替スイッチ462aをオン制御し、第1の切替スイッチ461aをオフ制御する。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に高くなり、低出力が得られる。また、制御部405は、第4のスイッチ手段443dと、第5のスイッチ手段443eと、第6のスイッチ手段443fと、をそれぞれ制御する。これにより、制御部405は、第2のヒータ448bの合成抵抗値を切り替え、パターン制御方式を用いてさらに細かな電力供給制御を実行することができる。
例えば、制御部405は、所定値よりも高い電力量をヒータ441に供給し高出力を得る場合には、第1の切替スイッチ461aをオン制御し、第2の切替スイッチ462aをオン制御する。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に低くなり、高出力が得られる。また、制御部405は、第1のスイッチ手段443aと、第2のスイッチ手段443bと、第3のスイッチ手段443cと、をそれぞれ制御する。これにより、制御部405は、第1のヒータ448aの合成抵抗値を切り替え、パターン制御方式を用いてさらに細かな電力供給制御を実行することができる。
図7に表した具体例の衛生洗浄装置100fのように、3つ以上のヒータが設けられていてもよい。衛生洗浄装置100fは、第1の最大定格容量を有する第1のヒータ448aと、第2の最大定格容量を有する第1のヒータ448bと、第3の最大定格容量を有する第3のヒータ448eと、切替手段460fと、を備える。第1の最大定格容量は、第2の最大定格容量とは異なる。第1の最大定格容量は、第3の最大定格容量とは異なる。第2の最大定格容量は、第3の最大定格容量とは異なる。
図7に表した衛生洗浄装置100fによれば、入水サーミスタ451(図10参照)により検出される入水温度に応じ、より細かく最大定格レンジの切り替えを行うことができる。
図8は、本実施形態の衛生洗浄装置のさらに他の具体例を例示する回路構成図である。 図8(a)は、低出力時の回路構成図である。図8(b)は、高出力時の回路構成図である。
図8(a)に表した回路構成図では、第1の切替手段460bが設けられている。本具体例の第1の切替手段460bは、中継ハーネスである。第1の切替手段460bは、第1のコネクタ444と第2のコネクタ445との間に設けられ、第1のコネクタ部461bと、第2のコネクタ部462bと、を有する。第1のコネクタ部461bは、第1のコネクタ444と接続される。第2のコネクタ部462bは、第2のコネクタ445と接続される。
図8(b)に表した回路構成図では、第2の切替手段460cが設けられている。本具体例の第2の切替手段460cは、中継ハーネスである。第2の切替手段460cは、第1のコネクタ444と第2のコネクタ445との間、および第1のコネクタ444と第3のコネクタ446との間に設けられ、第1のコネクタ部461cと、第2のコネクタ部46cと、第3のコネクタ部463cと、を有する。第1のコネクタ部461cは、第1のコネクタ444と接続される。第2のコネクタ部462cは、第2のコネクタ445と接続される。第3のコネクタ部463cは、第3のコネクタ446と接続される。
所定値以下の電力量をヒータ448fに供給し低出力を得る場合には、図8(a)に表した回路構成図のように、第1の切替手段460bが設けられる。
この場合には、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと直列に接続される。第3の抵抗体441cは、第4の抵抗体441dと直列に接続される。第5の抵抗体441eは、第6の抵抗体441fと直列に接続される。
これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に高くなり、低出力が得られる。
所定値よりも高い電力量をヒータ448fに供給し高出力を得る場合には、図8(b)に表した回路構成図にように、第2の切替手段460cが設けられる。
この場合には、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと並列に接続される。第3の抵抗体441cは、第4の抵抗体441dと並列に接続される。第5の抵抗体441eは、第6の抵抗体441fと並列に接続される。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に低くなり、高出力が得られる。
本具体例によれば、制御部405は、初期の電力が衛生洗浄装置100cに供給される前に回路構成を選択し、回路全体の合成抵抗値を選択することができる。そのため、制御部405は、衛生洗浄装置100cが設置される地域や国の電源電圧あるいは外気温などに応じて回路構成を選択することができる。そのため、どこの設置場所においても、快適な衛生洗浄装置100cを提供することができる。
図9は、本実施形態の衛生洗浄装置のさらに他の具体例を例示する回路構成図である。 図9(a)は、低出力時の回路構成図である。図9(b)は、高出力時の回路構成図である。
図9(a)および図9(b)に表した具体例の衛生洗浄装置100dは、第1のヒータ448cと、第2のヒータ448dと、切替手段460dと、を備える。
第1のヒータ448cは、第1の抵抗体441aを有する。第2のヒータ448dは、第2の抵抗体441bを有する。切替手段460dは、第1の切替スイッチ461dと、第2の切替スイッチ462dと、を有する。
制御部405は、所定値以下の電力量をヒータ441に供給し低出力を得る場合には、図9(a)に表した回路構成図のように、第1の切替スイッチ461dの接続を第1の接点部465aに設定し、第2の切替スイッチ462dの接続を第3の接点部466aに設定する。これにより、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと直列に接続される。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に高くなり、低出力が得られる。
制御部405は、所定値よりも高い電力量をヒータ441に供給し高出力を得る場合には、図9(b)に表した回路構成図のように、第1の切替スイッチ461dの接続を第2の接点部465bに設定し、第2の切替スイッチ462dの接続を第4の接点部466bに設定する。これにより、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと並列に接続される。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に低くなり、高出力が得られる。
図10は、本実施形態の衛生洗浄装置のさらに他の具体例を例示する回路構成図である。
図11は、図10に表した回路構成図の等価回路図である。
図11(a)は、低出力時の回路構成図である。図11(b)は、高出力時の回路構成図である。
図10に表した具体例の衛生洗浄装置100eは、図2に関して前述した具体例の衛生洗浄装置100aと比較して、入水サーミスタ451をさらに備える。入水サーミスタ451は、洗浄水加熱手段440に供給される水の温度を検出する。その他の回路構成は、図2に関して前述した具体例の衛生洗浄装置100aの回路構成と同様である。
例えば、入水温度が低い環境(例えば寒冷地、もしくは冬場)においては、制御部405は、ヒータ441の結線構成を並列構成に切り替える制御を行う。入水温度は、入水サーミスタ451により検出される。制御部405は、入水サーミスタ451の温度挙動を読み取り、検出温度が所定値以下の場合には、ヒータ441の結線構成を並列に切り替え、合成抵抗値を下げて、高出力を可能とする。
具体的には、入水サーミスタ451により検出された洗浄水の温度が所定値以下である場合には、制御部405は、切替手段447の接続を第2の接点部447bに設定する。これにより、図11(b)に表したように、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに並列に接続される。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に低くなり、高出力が得られる。
なお、このときの出力の上限は、普段の1200Wではなく、1400Wであってもよい。これは、起動時には、ヒータ441と、乾燥や室内暖房と、の同時駆動がないためである。
一方、入水温度が高い環境(例えば温暖地、もしくは夏場)においては、制御部405は、ヒータ441の結線構成を直並列構成に切り替える制御を行う。入水温度は、入水サーミスタ451により検出される。制御部405は、入水サーミスタ451の温度挙動を読み取り、検出温度が所定値よりも高い場合には、ヒータ441の結線構成を直並列に切り替え、合成抵抗値を上げて、低出力を可能とする。
具体的には、入水サーミスタ451により検出された洗浄水の温度が所定値よりも高い場合には、制御部405は、切替手段447の接続を第1の接点部447aに設定する。これにより、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに直並列に接続される。具体的には、図11(a)に表したように、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと並列に接続される。第1の抵抗体441aは、第3の抵抗体441cと直列に接続される。第2の抵抗体441bは、第3の抵抗体441cと直列に接続される。これにより、回路全体の合成抵抗値が相対的に高くなり、低出力が得られる。
このように、本具体例の衛生洗浄装置100eでは、入水サーミスタ451により検出された洗浄水の温度が所定値以下である場合には、制御部405は、回路全体の合成抵抗値が相対的に低い回路構成に切り替えてヒータ441に供給される電力量を制御する。
一方で、入水サーミスタ451により検出された洗浄水の温度が所定値よりも高い場合には、制御部405は、回路全体の合成抵抗値が相対的に高い回路構成に切り替えてヒータ441に供給される電力量を制御する。
本具体例の衛生洗浄装置100eは、季節や地域などによる温度変動に対応することができる。また、本具体例の衛生洗浄装置100eは、使う都度最適な回路構成を選択することができる。
図12は、洗浄初期の立ち上げモードおよび温水温度昇温後の安定モードを説明するブロック図である。
洗浄初期の立ち上げモード時には、フィードフォワード制御(FF制御のみ)が実行される。温水温度昇温後の安定モード時には、(FF制御+FB制御(P/I/Dパラメータ要素を用いた制御))が実行される。
流量調整部474は、例えば、使用者が好みの洗浄流量設定することで噴出ノズル473からの洗浄流量を調整する。吐水温度設定部405cは、例えば、使用者が好みの吐水温度(噴出温度)を設定することで、その設定温度の情報を制御部405に記憶させる。ヒータ通電制御回路部407は、制御部405にて演算された必要な投入電力をヒータ441から出力させるための通電回路を有する。その他の要素は、図1に関して前述した通りである。
本具体例の衛生洗浄装置100eは、制御部405で演算された結果に応じて最適な通電パターンをヒータ通電制御回路部407の通電入り切りスイッチ(例えば図10に表した第1のスイッチ手段443aなど)の制御タイミングにより実現する。
フィードフォワード制御演算部405aは、吐水温度設定部405cで設定された設定温度(T設定)と入水サーミスタ451(T入水)で検出された温度との間の偏差量と、所定の比例係数と、の積からヒータ441への通電量を演算する。つまり、フィードフォワード制御演算部405aが実行する演算式は、次の式で表される。

FF=α×(T設定−T入水)・・・・式(1)

FF:フィードフォワード制御時の計算ワット
α :フィードフォワード時の比例係数(立ち上げモード時の係数)
設定 :設定温度
入水 :入水温度
フィードバック制御演算部405bは、吐水温度設定部405cで設定された設定温度(T設定)と、洗浄水加熱手段440のヒータ441により加熱された後の温水の温度を検出する温水サーミスタ453で検出された温度(T温水)と、の偏差量に所定の比例係数を積算しヒータ441への通電量を演算する。つまり、フィードバック制御演算部405bが実行する演算式は、次の式で表される。なお、フィードバック制御は、温水温度昇温後の安定モード時に行われる。

FB=W+W+W ・・・・式(2)
=G(T設定−T温水
=G(T設定−T温水
=G(T0温水−T温水

FB:フィードバック制御時の計算ワット
、G、G:フィードバック時の比例係数
設定 :設定温度
温水 :温水サーミスタ検出温度
T0温水 :所定時間前に遡った時のヒータ加熱後の温水温度
なお、制御部405は、フィードフォワード制御演算部405aと、フィードバック制御演算部405bと、吐水温度設定部405cと、を明確な部材として有していなくともよく、フィードフォワード制御演算部405aと、フィードバック制御演算部405bと、吐水温度設定部405cと、に関して前述した動作を制御部405が実行してもよい。
図13は、フィードフォワード制御とフィードバック制御との切り替わりの概略を表すグラフ図である。
図13に表したグラフ図の横軸は、時間を表す。図13に表したグラフ図の縦軸は、温度を表す。
図13に表したように、立ち上げ時に行うフィードフォワード制御は、ヒータ441への通電を開始してから温水サーミスタ453の温度が所定温度Aに達する時間t1まで行われる。その後、動作モードが立ち上げモードから安定モードに切り替わり、制御部405は、フィードバック制御を行う。
次に、洗浄初期の立ち上げモードについて、図面を参照しつつさらに説明する。
図14および図15は、加熱時間と温水温度との間の関係を例示するグラフ図である。 図14及び図15に表したグラフ図の横軸は、時間を表す。図14に表したグラフ図の縦軸は、温度を表す。
洗浄初期時に入水サーミスタ451の温度を制御部405にて検出し、入水温度と予め設定された設定温度(目標温度)との間の偏差量が所定閾値以上であるか、所定閾値未満であるかを制御部405が判断する(図12参照)。
入水温度と予め設定された設定温度との間の偏差量が所定閾値以上の場合(例えば、寒冷地の現場で入水温度が極めて低く、入水温度と設定温度との間の偏差量が非常に大きい場合など)においては、制御部405は、切替手段447の接続を第2の接点部447bに設定し、ヒータ441の回路を並列回路に切り替える。これにより、ヒータ441の合成抵抗値を下げることで、ヒータ441の複数の抵抗体の全てに電流を流した時(フル通電時)に出力される電力により大きな熱量を投入することができる。
つまり、制御部405は、ヒータ441の回路を切り替えることにより、入水温度に応じて洗浄水加熱手段440が出力可能な電力の最大量を調整することができる。
通電開始後、前述した通り、制御部405は、フィードバック制御に切り替わるまで(温水サーミスタ453の温度が所定温度Aに達する時間t1まで)フィードフォワード制御にて洗浄水加熱手段440を制御する。
図14に表したように、制御部405が切替手段447の切り替えによりヒータ441の合成抵抗値を下げ定格電力値を上げているため、立上り時間は、温水温度は、短時間で使用者の設定した設定温度に到達することが可能となる。つまり、立上り時間(応答時間)を短くし、加熱時間を短くすることができる。
例えば、入水温度が5℃、流量が430mL/min、目標温度が40℃の環境を想定すると、製品の洗浄水加熱手段440の定格を変えることができない1200Wのヒータ441でオープン制御で加熱した場合、温水温度が目標温度(40℃)に達するまでの時間は、4秒(s)程度かかる。
一方、本具体例によれば、制御部405が複数の抵抗体の結線構成自体を変え定格容量を大きくすることにより、例えば、立上り時に1400Wで洗浄水を加熱した場合には、温水温度が1.6s程度で目標温度に達する。つまり、温水温度が目標温度に達するまでの時間としては、約50%短縮可能である。
入水温度と設定温度との間の偏差量が所定閾値未満の場合(例えば、温暖地の現場で入水温度が非常に高く、設定温度が低く設定されている場合)であって、入水温度と設定温度との間の偏差量が少ない場合には、制御部405は、切替手段447の接続を第1の接点部447aに設定し、ヒータ441の回路を直並列回路に切り替える。これにより、制御部405は、直列に接続された抵抗体のみに電流が流れるような制御を行い、電流を抑えることで、ヒータ441の複数の抵抗体の全てに電流を流した時(フル通電時)に出力される電力を抑える制御を行う。
これにより、最小駆動電力を抑えることができる。最も低い入水温度と最も高い設定温度とに基づき、入水温度と温水温度との偏差を埋めるために必要な熱量がヒータ441の定格を決めている場合には、入水温度が高い地域になると、フィードフォワード制御期間中において、投入電力が大きすぎて温水温度が目標温度を超えるオーバーシュート量が大きくなる。そのため、後のハンチングが安定するまでに不要な時間が生ずる。
これに対して、図15に表したように、本具体例では、結果的に応答時間を短縮することができる。
次に、温水温度昇温後の安定モードについて、図面を参照しつつ説明する。
図16は、電源電圧が220Vの場合における出力ワット数と通電パターンとの間の対応の一例を例示する対応表である。
図17は、電源電圧が100Vの場合における出力ワット数と通電パターンとの間の対応の一例を例示する対応表である。
以下、説明の便宜上、出力電力と通電パターンとの間の対応表を「電力対応表」と称する。
図13に関して前述したように、温水温度昇温後の安定モード領域では、制御部405は、フィードバック制御を行う。
ここでは、図10に示す回路において、制御部405が切替手段447の接続を第1の接点部447aに設定している場合(図10に示す回路が図11(a)に示す回路と等価である場合)について説明する。
本具体例で示す洗浄水加熱手段440の制御方法の前提条件の例としては、以下の条件が挙げられる。
すなわち、通電方式は、パターン制御方式である。洗浄水加熱手段440の制御方式は、P(比例項)、I(積分項)、D(微分項)のパラメータを用いたPID制御方式である。1系統毎のヒータ441に対し、出力に使う通電パターンは、図4に関して前述した通りである(図4参照)。
第1抵抗体441aの抵抗値は、40Ω相当である。第2抵抗体441bの抵抗値は、16Ω相当である。第3抵抗体441cの抵抗値は、28Ω相当である。なお、抵抗値の組み合わせは、これだけに限定されない。但し、洗浄水加熱手段440を制御する上で、低出力から高出力にわたる範囲において、電力分解能の極力の均一性(吐水温度のハンチング考慮)、素子の発熱、およびフリッカーへの影響の要素を総合的に考慮し、バランスが取れた抵抗値の組み合わせが望ましい。粗になる範囲および密になる範囲が偏ると、吐水時のハンチング上昇が生ずることがある。
なお、本願明細書において、半波当たり電力の指標を「電力分解能」と呼ぶ。
供給電源30の電圧(電源電圧)が220ボルト(V)の場合において、出力電力と、そのときに選択される通電パターンと、の対応表は、図16に表した通りである。供給電源30の電圧が220Vの場合には、制御部405は、切替手段447の接続を第1の接点部447aに設定し、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、を互いに直並列に接続させる。
供給電源30の電圧が100Vの場合には、制御部405は、切替手段447の接続を第2の接点部447bに設定し、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、を互いに並列に接続させることで、異なる電源電圧に対応することができる。供給電源30の電圧が100Vの場合の電力対応表は、図17に表した通りである。
安定モード時における基本的な動作は、図12に表したフィードバック制御演算部405bと、温水サーミスタ453と、の偏差量を少なくするように、制御部405が洗浄水加熱手段440のヒータ441への通電を制御する。
このとき、フィードバック制御としては、PID制御を用いる。具体的には、PID制御では、時間経過毎で変化する吐水温度において、比例制御、積分制御、および、微分制御を組み合わせて目標温度に収束させるように、操作量(必要な出力電力)を決定する。
比例制御では、目標温度と温水サーミスタ453の温度との間の偏差量に比例して入力値を変える動作が実行される。
積分制御では、瞬時的に発生する目標温度と温水サーミスタ453と温度との間の偏差量を時間積分した結果に応じて、入力値を変化させる動作が実行される。ここで、「時間積分」とは、加熱開始してから、現在に至るまでの時間における偏差量の和をいう。
微分制御は、変化率に応じて入力量を制御する項である。
設定温度と温水サーミスタ453の温度との偏差量は、P、I、Dの項を用いると次の式で表される。

Figure 0005696910
また、現在の温度差をゼロにする必要な熱量は、次の式で表される。

必要な熱量〔cal〕=(目標温度−温水サーミスタ温度)×流量 ・・・式(4)

さらに、必要な熱量を電力換算する場合は、次の式が用いられる。

必要な電力〔W〕=必要な熱量〔cal〕×4.18J ・・・式(5)

制御部405が上記一連のPID制御の演算処理を行い、フィードバック制御が行われる。
この操作量は、一定時間経過毎に毎回更新される。そして、更新後の電力値については、図16の電力対応表において、各系統別の通電パターンと電力閾値との関係性から更新された出力電力値に最も近い最適な通電パターンを制御部405が選択する。図12に表したヒータ通電制御回路部407の駆動回路を通じて、電力がヒータ441へ出力される。
例えば、供給電源30の電圧が220Vの場合において、任意の入水温度と、任意の目標温度と、任意の流量と、の条件から式(3)のPID制御の演算処理を行う。その結果、そのときの必要な熱量(投入電力)が132Wであるとする。その場合には、図16の電力対応表より、系統1における第1の抵抗体441aと第3の抵抗体441cとを使った直列回路に、パターン制御として図4に表した「3/16」の通電パターンを使って電流を流す。
このように、目標温度と温水サーミスタ453の温度との間の偏差量に応じて演算された電力値は、電力対応表から最も必要な電力値に近い通電パターンにより出力される。その際、目標温度と温水サーミスタ453の温度との間の偏差量が大きい場合は、制御部405は、1半波当たりの出力電力が大きくなるヒータ441の系統を使い、ヒータ441に流れる電流が大きくなるようにヒータ通電制御回路部407を制御する。一方、目標温度と温水サーミスタ453の温度との間の偏差量が小さい場合には、制御部405は、1半波当たりの出力電力が小さくなるヒータ441の系統を使い、ヒータ441に流れる電流が小さくなるようにヒータ通電制御回路部407を制御する。
このように、本具体例の衛生洗浄装置100fでは、温水サーミスタ453により検出された洗浄水の温度と、目標温度と、の間の偏差量が所定値以上である場合には、制御部405は、回路全体の合成抵抗値が相対的に低い回路構成に切り替えてヒータ441に供給される電力量を制御する。
一方で、温水サーミスタ453により検出された洗浄水の温度と、目標温度と、の間の偏差量が所定値よりも小さい場合には、制御部405は、回路全体の合成抵抗値が相対的に高い回路構成に切り替えてヒータ441に供給される電力量を制御する。
よって、このように通電するヒータ441の抵抗体の抵抗値を偏差量に応じて切り替えることで、通電量を細かく制御できる位相制御を使わなくても、通電量の調整が粗くなるパターン制御を使い、温度ハンチングが使用者に影響を与えることなく、よりきめ細かな吐水温度の調整を行うことができる。また、パターン制御を用いることで、ノイズを低減することができる。さらに、洗浄水を素早く加熱し、加熱時間を短くすることができる。
また、供給電源30の電圧が100Vである場合であって、同じ抵抗値のヒータ441を動かす場合には、制御部405は、切替手段447の接続を第2の接点部447bに設定し、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、を互いに並列に接続させる。そして、制御部405は、図17に表した電力対応表に基づいた通電パターンを出力すればよい。このように、抵抗値を切り替えることで、100V系でも200V系でも同様のヒータを使うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置100および洗浄水加熱手段440などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや抵抗体441a、441b、441cおよび切替手段447の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 給水源、 20 流路、 30 供給電源、 100、100a、100b、100c、100d、100e、100f 衛生洗浄装置、 401 電源回路、 405 制御部、 405a フィードフォワード制御演算部、 405b フィードバック制御演算部、 405c 吐水温度設定部、 407 ヒータ通電制御回路部、 431 電磁弁、 440 洗浄水加熱手段、 441 ヒータ、 441a 第1の抵抗体、 441b 第2の抵抗体、 441c 第3の抵抗体、 441d 第4の抵抗体、 441e 第5の抵抗体、 441f 第6の抵抗体、 443a 第1のスイッチ手段、 443b 第2のスイッチ手段、 443c 第3のスイッチ手段、 443d 第4のスイッチ手段、 443e 第5のスイッチ手段、 443f 第6のスイッチ手段、 444 第1のコネクタ、 445 第2のコネクタ、 446 第3のコネクタ、 447 切替手段、 447a 第1の接点部、 447b 第2の接点部、 448a 第1のヒータ、 448b 第2のヒータ、 448c 第1のヒータ、 448d 第2のヒータ、 448e 第3のヒータ、 448f ヒータ、 449 温度ヒューズ、 451 入水サーミスタ、 453 温水サーミスタ、 460a 切替手段、 460b 切替手段、 460c 切替手段、 460d 切替手段、 460f 切替手段、 461a 第1の切替スイッチ、 461b 第1のコネクタ部、 461c 第1のコネクタ部、 461d 第1の切替スイッチ、 462a 第2の切替スイッチ、 462b 第2のコネクタ部、 462c 第2のコネクタ部、 462d 第2の切替スイッチ、 463c 第3のコネクタ部、 465a 第1の接点部、 465b 第2の接点部、 466a 第3の接点部、 466b 第4の接点部、 471 切替弁モータ、 472 流調切替弁、 473 噴出ノズル、 474 流量調整部、 476 ノズルモータ

Claims (1)

  1. 給水源から供給される洗浄水を加熱するヒータを有する洗浄水加熱手段と、
    前記ヒータにより加熱された洗浄水を人体に噴出する噴出ノズルと、
    供給電源から前記ヒータに供給される電力を制御する制御部と、
    回路全体における前記ヒータの合成抵抗値を切り替える中継ハーネスと、
    を備え、
    前記制御部は、前記供給電源の正弦波に対する半波を1単位とし前記半波の単位で前記ヒータへの通電と非通電とを制御するパターン制御を実行し、
    前記合成抵抗値は、初期の前記電力が供給される前に前記中継ハーネスにより選択可能とされたことを特徴とする衛生洗浄装置。
JP2013199828A 2013-09-26 2013-09-26 衛生洗浄装置 Active JP5696910B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013199828A JP5696910B1 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 衛生洗浄装置
CN201410370053.2A CN104514260B (zh) 2013-09-26 2014-07-30 卫生洗净装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013199828A JP5696910B1 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 衛生洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5696910B1 true JP5696910B1 (ja) 2015-04-08
JP2015067941A JP2015067941A (ja) 2015-04-13

Family

ID=52790104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013199828A Active JP5696910B1 (ja) 2013-09-26 2013-09-26 衛生洗浄装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5696910B1 (ja)
CN (1) CN104514260B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020536576A (ja) * 2018-07-19 2020-12-17 ケーティー・アンド・ジー・コーポレーション エアロゾル生成装置のヒータのオーバーシュートを防止する方法及びその方法を具現するためのエアロゾル生成装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6845465B2 (ja) * 2016-08-25 2021-03-17 Toto株式会社 衛生洗浄装置
CN106759742B (zh) * 2016-12-26 2019-04-12 九牧厨卫股份有限公司 一种无尾智能坐便器及其冲洗水加热控制方法
CN106774529A (zh) * 2017-03-20 2017-05-31 泉州科牧智能厨卫有限公司 一种即热式恒温出水的加热控制方法
CN106969489A (zh) * 2017-03-29 2017-07-21 厦门佳普乐电子科技有限公司 一种即热式加热器
CN112944692B (zh) * 2021-03-11 2022-05-31 宁波德晶元科技有限公司 一种智能马桶的水温控制方法与系统

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58113442A (ja) * 1981-12-26 1983-07-06 東陶機器株式会社 衛生洗浄装置
CN2233536Y (zh) * 1995-10-14 1996-08-21 宫振一 一种浴用加热器
JPH11172745A (ja) * 1997-12-12 1999-06-29 Inax Corp トイレ設備装置
JP4174848B2 (ja) * 1998-04-27 2008-11-05 松下電器産業株式会社 衛生洗浄装置
JP2002295907A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Toto Ltd 衛生洗浄装置
JP4071509B2 (ja) * 2002-02-22 2008-04-02 松下電器産業株式会社 トイレ装置
JP2004176418A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Aisin Seiki Co Ltd 温水洗浄便座の操作装置
JP5249563B2 (ja) * 2007-11-27 2013-07-31 パナソニック株式会社 便座温度制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020536576A (ja) * 2018-07-19 2020-12-17 ケーティー・アンド・ジー・コーポレーション エアロゾル生成装置のヒータのオーバーシュートを防止する方法及びその方法を具現するためのエアロゾル生成装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN104514260B (zh) 2016-06-29
CN104514260A (zh) 2015-04-15
JP2015067941A (ja) 2015-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5696910B1 (ja) 衛生洗浄装置
US10072853B2 (en) Water heater having a supplemental photovoltaic heating arrangement
TWI790533B (zh) 控制送至加熱器之電力的系統及方法
JP5673767B1 (ja) 衛生洗浄装置
JP6845465B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP5886574B2 (ja) ガス熱源機
JP2006024537A (ja) 電力制御装置および電力制御方法
TW202315457A (zh) 高精度電源控制器
JP2013050252A (ja) ガス熱源機
JP2006343033A (ja) 貯湯式給湯装置
JP4672046B2 (ja) 給湯装置
JP5249563B2 (ja) 便座温度制御装置
JP4549308B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP2007267496A (ja) 消費電力制御装置
JP2015025624A (ja) 給湯システム
JP2006214606A (ja) コージェネレーションシステム
CN106839044A (zh) 吸油烟机及其的清洗装置、方法
JP2005024218A (ja) 燃焼器具
JP5398680B2 (ja) 熱源装置、熱媒体利用システム及び熱源装置の制御方法
JP4148885B2 (ja) 給湯装置
JP7002375B2 (ja) 燃料電池システム
WO2013054541A1 (ja) 湿度検出装置
JP6522948B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP6746098B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP5044708B2 (ja) コージェネレーションシステム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5696910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150