JP2006024537A - 電力制御装置および電力制御方法 - Google Patents

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智之 中田
Tetsuya Murata
徹也 村田
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徹 中山
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学 石橋
Akinori Oba
昭範 小場
Shigeru Matsuzawa
茂 松沢
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Abstract

【課題】 ヒータを急速加熱制御する電力制御装置において、起動時のヒータへの過電力印加を抑えてヒータの損傷を防ぎ、急速昇温も確保する。
【解決手段】 電流検出部27は交流の駆動電源17からスイッチ部19を介してヒータ15に流れる電源電流を検出する。電圧検出部29は駆動電源17からヒータ15に印加される電源電圧を検出する。抵抗値算出部31は電流検出値と電圧検出値に基づきヒータ15の抵抗値を交流半周期毎に算出する。電力算出部33は電圧検出値と算出抵抗値からヒータ15の印加電力Pを半周期毎に算出する。操作量補正演算部35はヒータ15に印加する基準電力P’に対する電源電力Pの係数αを算出し、ヒータ15への操作量MVを係数αで補正した半周期毎の補正操作量MVaを演算し、スイッチ部19をオンオフ制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電力制御装置および電力制御方法に係り、例えば半導体製造装置(図示省略)などに用いられる加熱用ヒータを電力制御する電力制御装置および電力制御方法に関する。
従来から、半導体製造装置などに用いられる加熱用ヒータを電力制御する構成としては、例えば図10に示すような構成が良く知られている。
すなわち、交流の駆動電源1からスイッチ部3を介してヒータ5を接続し、このヒータ5の近傍に配置されたセンサ7からの測定温度に基づき調節計9からその測定温度が所望の設定温度に近づくような操作量mvを出力し、この操作量mvに応じてスイッチ部3をオン制御させて制御対象としてのヒータ5に印加電力を印加するようにしたものである。
ところが、近年、半導体製造装置などでは、数秒で数百℃、例えば約2秒で350℃程度まで昇温させる急速昇温機能を搭載する要望が強くなっている。
このような半導体製造装置に使われるヒータ5は、図11の温度対抵抗値特性に示すように、抵抗値変動が大きいうえ、図12に示すように、常温からの立ち上げ動作等における時間当たりの抵抗値変化も激しいのが特徴的である。
しかも、このようなヒータ5では、初期抵抗値が小さいため電源電圧を印加すると、過大な初期電流が流れ込んでヒータ5がストレスを受け、損傷や断線を招き易い。
そこで、上述した図10の構成において、駆動電源1からヒータ5までの電源ラインに電流検出部11を直列的に挿入して電源電流(印加電流)を検出し、この電流検出値を監視し、電源電流が定常制御時の最大負荷電流(ヒータの最大定格電流)を越えるとき、その電源電流を最大負荷電流の上限値に抑えるよう出力リミット部13にて操作量mvを制限し、その制限された操作量mv’でスイッチ部3を切換え制御して電源電流を抑えることが行われている。
また、特許文献1のように、負荷としてのヒータの抵抗値変動に反比例した負荷電流制御目標値を設定し、その負荷電流の平均値と負荷電流制御目標値とを比較し、その結果に基づきヒータを駆動することにより、電源電圧変動や負荷変動に影響されることなく一定電力でヒータを加熱制御する構成も提案されている。
特開平8−123558号公報
しかしながら、上述したように電流検出部11や出力リミット部13を設け、ヒータ5に流れる電源電流を定常制御時の最大負荷電流上限値に抑えるよう電流制限機能を設けると、起動直後のヒータ5の低抵抗値状態では必要以上に電源電力を抑えることになり、昇温時間が長くなって上述した急速昇温ができない。
例えば、100V、500Wタイプのヒータ5で150℃に昇温する場合、電流制限機能の電流上限値を5Aとすると、ヒータ5の昇温特性は電流制限機能を組み込まない構成では、図13中の細実線のような試験結果となる一方、電流制限機能を組み込んだ構成では同図中の太実線のような試験結果となり、ヒータ5の電力特性は各々図14中の細実線や太実線のようになった。
これらによれば、ヒータ5に流れる電源電流を抑える電流制限機能を組み込むと、ヒータ5の加熱直後の印加電力を低く抑えてストレスを受け難くできるが、目標温度への昇温時間が遅くなっていることが分かる。
また、図示はしないが、複数のヒータ5を昇温させる場合、各ヒータ5における抵抗値に個体差があったり、個々のヒータ5に印加する電源電圧に違いがあると、ヒータ5に印加される印加電力に違いが生じて昇温むらが生じ易い難点がある。
例えば、制御時の昇温目標値を150℃とし、100V、500Wタイプの3個のヒータ5に対して電源電圧90V、100V、120Vを各々独立して切換え印加した場合、図15に示すように、電源電圧の違いに応じてヒータ5の昇温むらが生じ易く、安定した均一の急速昇温に対応できない。
なお、図15において細実線■、太実線●、太実線▲は、電源電圧90V、100V、120Vの昇温特性を示している。
さらに、制御時の昇温目標値を140℃とし、100V、500Wタイプの4個のヒータ5を昇温状態が影響するように配置して各々に電源電圧100Vを印加した場合、図16中の実線(×、●、□、■)に示すように、各ヒータ5における抵抗値の個体差による電源電力に違いが生じ、やはり昇温むらが起き易く、安定した均一急速昇温には向かない。
さらにまた、上述した特許文献1は、電源電圧や負荷抵抗値が変動しても安定的に駆動制御ができるようにしたものであるが、数分といった比較的長い期間の電源電圧の平均値に基づき一定の電力でヒータを加熱制御する構成であるから、上述した課題を依然として含んでおり、同様に急速昇温には向かない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、昇温に伴ってヒータの抵抗値が変化してもヒータに損傷などを与え難く、急速昇温も可能な電力制御装置および電力制御方法の提供を目的とする。
そのような課題を解決するために本発明に係る電力制御装置は、駆動電源からスイッチ部を介してヒータに流れる電源電流を所定の検出期間で検出する電流検出部と、その駆動電源からヒータに印加される電源電圧をその検出期間で検出する電圧検出部と、それら電流検出値および電圧検出値に基づきヒータの抵抗値を所定の演算期間で算出する抵抗値算出部と、それら電流検出値又は電圧検出値と抵抗値とからヒータにおける電源電力をその演算期間毎に算出する電力算出部と、そのヒータを制御する操作量にリニアに対応するヒータ基準電力が予め設定され、その操作量に対応したその基準電力に対する電源電力の係数を算出するとともに、その操作量をその係数で補正演算した演算期間毎の補正操作量によって上記スイッチ部をオンオフ制御する操作量補正演算部とを具備している。
そして、本発明では、その検出期間を、商用交流駆動電源の半周期以下に相当する期間とすることが可能である。
また、本発明では、上記演算期間を交流駆動電源の半周期とし、上記電流検出値および電圧検出値をその半周期の実効値とし、上記補正操作量がその半周期経過後の電源電力に基づく係数から得られるよう構成することも可能である。
また、上記演算期間を交流駆動電源の半周期とし、上記電流検出値および電圧検出値を前記半周期の実効値とし、上記補正操作量は直近に算出されたその電源電力に基づきその検出期間経過後にその係数から得られるよう構成することも可能である。
さらに、本発明では、上記電流検出値および電圧検出値として上記検出期間の経過点における値とし、上記補正操作量はその検出期間経過点のその電源電力に基づく係数から得られるよう構成可能である。
さらにまた、本発明では、上記抵抗値算出部又は電力算出部にそのヒータに関する低い初期抵抗値を予め設定し、上記補正操作量が動作開始時にその当該初期抵抗値に基づき演算されるよう構成可能である。
さらにまた、本発明において、上記電流検出部は、上記スイッチ部によって個別にオンオフ制御される複数のヒータに流れる電源電流を検出するよう形成し、上記抵抗値算出部は個々のヒータの抵抗値を算出し、上記電力算出部は個々のヒータにおけるそれら電源電力を算出し、上記操作量補正演算部は個々のヒータをこれら対応する基準電力に基づいて駆動する個々の補正操作量を演算して上記スイッチ部に出力するよう構成可能である。
しかも、本発明では、発熱量の最も低いヒータに関する基準電力を個々のそれらヒータの基準電力として設定する構成が可能である。
他方、本発明に係る電力制御方法は、駆動電源からスイッチ部を介してヒータに印加される印加電力を制御する電力制御方法であり、その駆動電源からスイッチ部を介してヒータに流れる電源電流を所定の検出期間で検出し、その駆動電源からそのヒータに印加される電源電圧を検出期間で検出し、それら電流検出値および電圧検出値に基づきヒータの抵抗値を所定の演算期間で算出し、それら電流検出値又は電圧検出値および抵抗値からそのヒータにおける電源電力を演算期間毎に算出し、予め設定されたそのヒータの基準電力であって、そのヒータを制御する操作量にリニアに対応するその基準電力に対する電源電力の係数を算出するとともに、その操作量をその係数で補正演算した上記演算期間毎の補正操作量によって上記スイッチ部をオンオフ制御する方法である。
そのような手段を有する本発明に係る電力制御装置では、電流検出部にて駆動電源からスイッチ部を介してヒータに流れる電源電流を検出期間で検出し、電圧検出部にてその駆動電源からヒータに印加される電源電圧を検出期間で検出し、それら電流検出値および電圧検出値に基づき抵抗値算出部にてヒータの抵抗値を演算期間で算出し、それら電流検出値又は電圧検出値と抵抗値とから電力算出部にてヒータにおける電源電力をその演算期間毎に算出し、そのヒータを制御する操作量にリニアに対応するヒータ基準電力を予め操作量補正演算部に設定し、この操作量補正演算部にてその操作量に対応したその基準電力に対する電源電力の係数を算出するとともに、その操作量をその係数で補正演算した演算期間毎の補正操作量によって上記スイッチ部をオンオフ制御する構成を有しているから、昇温に伴うヒータの抵抗値が変化しても、ヒータを損傷させることなく急速昇温も可能となる。
そして、その検出期間を商用交流駆動電源の半周期以下に相当する期間とする構成では、交流および直流の駆動電源双方においてヒータの損傷を確実に抑えることが可能で、急速昇温も確実となる。
また、上記演算期間を交流駆動電源の半周期とし、上記電流検出値および電圧検出値をその半周期の実効値とし、上記補正操作量がその半周期経過後の電源電力に基づく係数から得られるよう構成すれば、交流電源でヒータを昇温しても、昇温に伴うヒータの抵抗値変化を確実かつ早く算出可能となり、フィードフォワード制御による急速昇温が確実となる。
さらに、上記演算期間を交流駆動電源の半周期とし、上記電流検出値および電圧検出値を前記半周期の実効値とし、上記補正操作量は直近に算出された電源電力に基づきその検出期間経過後にその係数から得られるよう構成すれば、ヒータの抵抗値変化を確実に算出可能となり、フィードバック制御による確実な急速昇温が可能となる。
さらに、上記電流検出値および電圧検出値として上記検出期間の経過点における値とし、上記補正操作量がその検出期間経過点の電源電力に基づく係数から得られるよう構成すれば、昇温に伴うヒータの抵抗値が変化しても、リアルタイムでそれを補正した急速昇温が可能となる。
さらにまた、上記抵抗値算出部又は電力算出部にそのヒータに関する低い初期抵抗値を予め設定し、上記補正操作量が動作開始時にその当該初期抵抗値に基づき演算されるよう構成すれば、起動時から本発明の確実な動作を確保できる。
さらにまた、上記電流検出部は、上記スイッチ部によって個別にオンオフ制御される複数のヒータに流れる電源電流を検出するよう形成し、上記抵抗値算出部は個々のヒータの抵抗値を算出し、上記電力算出部は個々のヒータにおける電源電力を算出し、上記操作量補正演算部は個々のヒータをこれらに対応する基準電力に基づいて駆動する個々の補正操作量を演算して上記スイッチ部に出力するよう形成する構成では、複数のヒータの抵抗値が個別に変化しても、安定かつ均一な急速昇温が可能となる。
しかも、発熱量の最も低いヒータに関する基準電力を個々のそれらヒータの基準電力として設定する構成では、より一層、均一な急速昇温が可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る電力制御装置について、制御対象であるヒータを制御する制御システムとともに示すブロック図であり、本発明に係る電力制御方法はその電力制御装置を説明する過程で説明する。
図1において、例えば半導体製造装置(図示せず。)などに用いられる加熱用ヒータ15は、本装置の使用環境下における商用の交流電源を供給する駆動電源17からスイッチ部19および本発明の電力制御装置21を介して直列接続されている。
図1中の調節計23は、ヒータ15の近傍に配置されたセンサ25からの検出温度と予め設定された目標値に基づき、その測定温度が目標値に近づくような操作量MVを例えばPID演算して出力する公知のもので、電力制御装置21(後述する電力算出部33、操作量補正演算部35)に接続されている。
本発明の電力制御装置21は、電流検出部27、電圧検出部29、抵抗値算出部31、電力算出部33、操作量補正演算部35を有して構成されている。
駆動電源17から図2Aのような交流電源電圧が供給され、スイッチ部19が操作量補正演算部35からの同図Bのようなオンオフ信号によってオンオフ制御された場合、同図Cのように、電源電圧のゼロクロス点で切換えられた電源電圧がヒータ15に印加される。
電流検出部27は、ヒータ15と駆動電源17の直列回路に直列的に挿入されており、ヒータ15を流れる負荷電流を電源電流として検出するものであって抵抗値算出部31に接続され、スイッチ部19のオン制御時における電流検出値およびその検出タイミング情報を抵抗値算出部31に出力するものである。
電圧検出部29は、駆動電源17からヒータ15への負荷電圧を電源電圧から検出するものであって抵抗値算出部31および電力算出部33に接続され、スイッチ部19のオン制御時における電圧検出値およびその検出タイミング情報を抵抗値算出部31に出力するものである。
スイッチ部19がオンオフ制御される場合、電圧検出部29では、図2Cに示すように、スイッチ部19のオン期間では電源電圧波形で、オフ期間では「0」Vに変換された電圧波形が検出される。
電流検出部27および電圧検出部29は、例えば図3Aに示すように、(1)〜(4)…の半周期(単位制御期間)において、例えば電源電圧波形の各ゼロクロス点から100μ秒毎t1、t2、t3、t4、……に同一タイミングで電流検出値および電圧検出値が検出されるようになっている。
本発明では、それら電流検出値および電圧検出値を検出する図3A中のt1、t2、t3、t4、…を、所定の検出期間とする。
抵抗値算出部31は、電流検出部27からの電流検出値および電圧検出部29からの電圧検出値から、電源電圧印加時のヒータ15の抵抗値を算出するものであり、電力算出部33に接続されている。
抵抗値の算出方法は種々考えられるが、一例として実効値から算出する例について説明する。
例えば、図2Cのような波形の交流電圧がヒータ15に印加されている場合、図3Aに示すように、(1)の半周期で電流検出部27および電圧検出部29から100μ秒毎t1、t2、t3、t4、……毎に取り込まれた電圧検出値および電流検出値により、次の(2)の半周期で電圧検出値および電流検出値の実効値が演算される。図3中の符号t1はゼロクロス点相当タイミングである。
すなわち、(1)の半周期の電圧検出値がT個あった場合、各電圧検出値(瞬時値)をvとすれば、(1)の半周期における電圧検出値の実効値Vrは次の式で算出できる。
Figure 2006024537
図3中の(1)の半周期における電流検出値の実効値Irも、同様にして演算できる。
抵抗値算出部31は、図3中の(2)の半周期で(1)の半周期におけるヒータ15の抵抗値Rを次の式で算出し、これを電圧検出値の実効値Vrとともに電力算出部33に出力するものである。
R=Vr/Ir
電力算出部33は、基準電力P’が複数個外部から予め設定記憶されている。
電力算出部33は、ヒータ15の抵抗値Rと電圧検出値(実効値)Vrから、図3中の(1)の半周期の全期間中スイッチ部19がオンであったとした場合のヒータ15への電源電力Pを(2)の半周期中に算出するとともに、ヒータ15への電源電力Pに対する基準電力P’との比(P’/P=α)から係数αを演算する機能を有し、操作量補正演算部35に接続されている。
電力算出部33で算出する電源電力Pは、電流検出値(実効値)Irと抵抗値Rから算出しても良い。
図4中の実線は、操作量MVに対する印加電力Wのリニアな比例関係を示す図である。
操作量補正演算部35は、図3中の(2)の半周期において、上述した調節計23からの操作量MVに対して係数αを掛けて補正操作量MVaを演算するものであり、スイッチ部19および抵抗値算出部31に接続されている。
操作量補正演算部35は、補正操作量MVaとしての2値制御信号であって、ヒータ15に印加される電源電圧波形に基づき、図3Bに示すように、図3中の(3)の半周期において電源電圧の半周期のゼロクロス始点に対応させてオンするとともに、その半周期を100%の操作量として補正操作量MVaに応じた期間中オン継続してオフするオンオフ信号(図2B)を出力するものである。
スイッチ部19は、例えば電力用半導体素子による無接点スイッチ機能を有し、操作量補正演算部35からの補正操作量(オンオフ信号)MVaに基き、駆動電源17からヒータ15に印加される電源電圧をその各半周期毎に、ゼロクロス点を始点としてオンするとともに、その半周期内にあって補正操作量MVaに応じた期間オン継続してオフするもので、位相角制御機能を有している。
そのため、例えば、基準電力P’が100Wであってヒータ15への電源電力Pが200Wとなって基準電力P’を超える場合、調節計23からの操作量MVが100%であったとしても1/2の50%に抑えられた印加電力でヒータ15が昇温されることになる。
さらに、電流検出部27および電圧検出部29は、図3中の(2)の半周期においてこの期間の電流値および電圧値を検出し、抵抗値算出部31は、同図中の(2)の半周期におけるヒータ15の抵抗値を同図中の(3)の半周期で算出し、電力算出部33は、同図中の(3)の半周期でヒータ15への電源電力Pを算出するとともに、基準電力P’との比(P’/P=α)から係数αを演算し、操作量補正演算部35は、同図中の(3)の半周期において、補正操作量MVaを演算して同図中の(4)の半周期においてスイッチ部19へ出力するものである。以降、半周期単位でこれを繰り返す。
なお、抵抗値算出部31は、起動前のその初期抵抗値として、ヒータ15に係る十分小さな値が初期値として設定されている。なお、初期抵抗値は電力算出部33に設定しても良い。
ヒータ15の抵抗値、算出する電源電力Pおよび補正操作量MVaの算出期間は、図3A中の(1)〜(4)…であり、所定の演算期間とする。
次に、上述した本発明に係る電力制御装置の動作を説明する。
装置が常温から起動されると、抵抗値算出部31に予め設定されたヒータ15に係る十分小さな抵抗値が使用されるとともに、この抵抗値に基づく係数αで調節計23からの操作量MV(100%)が補正されて出力される。
そして、電流検出部27にて、図3A示すように、例えば同図(1)の半周期(演算期間)において検出期間t1、t2、t3、t4、…(100μ秒毎)に同一タイミングで電源電流が検出され、それら電流検出値およびその検出タイミング情報が抵抗値算出部31へ順次出力される。
一方、電圧検出部29では、同様に図Aの(1)の半周期(演算期間)において検出期間t1、t2、t3、t4、…(100μ秒毎)に同一タイミングで駆動電源17からヒータ15への電源電圧が検出され、それら電圧検出値およびその検出タイミング情報が抵抗値算出部31に順次出力される。
抵抗値算出部31では、図3中(2)の半周期(演算期間)において、電流検出部27からの電流検出値および電圧検出部29からの電圧検出値に基づき、それら電圧検出値および電流検出値の実効値が演算されるとともに、図3中の(1)の半周期(演算期間)のヒータ15の抵抗値が算出され、電力算出部33へ出力される。
そして、電力算出部33では、ヒータ15の抵抗値と電圧検出値から、図3中の(2)の半周期(演算期間)において、同図(1)の半周期におけるヒータ15への電源電力Pを算出するとともに、基準電力P’との比(P’/P=α)から係数αを演算し、操作量補正演算部35へ出力する。
操作量補正演算部35では、図3中の(3)の半周期(演算期間)において、上述した調節計23からの操作量MVに対して係数αを掛けて補正操作量MVaを演算し、図3Bに示すように、補正操作量MVaに応じた2値制御信号であってヒータ15に印加される交流電圧のゼロクロス点に対応させてオンオフ信号を補正操作量MVaとして出力する。
さらに、図3中の(2)の半周期(演算期間)における電流検出値および電圧検出値に基づき、同図中の(3)の半周期(演算期間)で基準電力P’に対する電源電力Pとの比(係数α)が演算され、同図中の(4)の半周期(演算期間)において、補正操作量MVaがスイッチ部19へ出力され、以降、半周期単位でこの動作が繰り返される。
仮に、上述した図12のように、所望の昇温温度に達するまでに3秒程度の時間が必要であるとすると、ヒータ15の抵抗値は最初の1秒間で3Ωから15Ωへ変化し、その変化量が12Ω/秒となる。
すなわち、図3中の半周期である10m秒の抵抗値は0.12Ωの変化となり、同図中(1)の半周期の初期抵抗値が3Ωであれば同図中(2)の半周期の初期抵抗値が3.12Ωへ変化する。
ヒータ15の定格を100V、500Wとし、駆動電源17の電源電圧を100Vとした場合、電源電力PはV /Rで求まるから、ヒータ15の抵抗値が3Ωから3.12Ωに変化したことにより、電源電力Pが起動時の3333Wから3205Wへ変化することになるが、いずれもヒータ15の定格500Wを遥かに超えることになる。
そのため、ヒータ15への印加電力Wを定格電力である500Wに抑えるための最適な補正係数αは、ヒータ15の抵抗値の変化に応じて15.00%(=500/3333)から15.6%(=500/3205)となる。
すなわち、起動初期において、調節計23からの操作量MVに対して係数α(15.0%)を掛けた補正操作量MVaがスイッチ部19へ出力される一方、(1)の半周期に基づく係数α(15.6%)を掛けた補正操作量MVaが(3)の半周期にスイッチ部19へ出力される。
そのため、例えば、ヒータ15への電源電力Pが3333Wとなって基準電力P’である500Wを超える場合、図3中の(2)の半周期において、調節計23からの操作量MVが100%であったとしても15.0%に抑えられた補正操作量MVaが出力され、次の(3)の半周期では電源電力Wが3205Wとなって15.6%に抑えられた補正操作量MVaが出力され、ヒータ15への印加電力Wが順次半周期毎に変更制御される。
この関係を図示するとすれば、図4中の破線で示す算出された電源電力Pを実線の基準電力P’における操作量MV相当の電力へ抑えることになる。
なお、目標温度に達した後の安定状態では、基準電力P’に対する電源電力Pとの比(係数α)は、結果として同レベルの係数となるであろう。
このような本発明の電力制御装置21は、交流電源を供給する駆動電源17からスイッチ部19を介してヒータ15に流れる電源電流を電源電圧の半周期における検出期間で検出する電流検出部27と、その駆動電源17からヒータ15へ印加される電源電圧をその検出期間で検出する電圧検出部29と、それら電流検出値および電圧検出値に基づきヒータ15の抵抗値をその半周期(図3の(1)に相当)後に続く半周期(図3の(2)に相当)で算出する抵抗値算出部31と、それら電圧検出値および算出抵抗値からヒータ15における電源電力Pをその半周期毎に算出する電力算出部33と、そのヒータ15に印加する基準電力P’が予め設定され、半周期(図3の(2)に相当)にてその基準電力P’に対するその電源電力Pの係数αを算出するとともに、そのヒータ15を制御する操作量MVに対してその係数αで補正した半周期毎の補正操作量MVaを演算してそれに続く半周期(図3の(3)に相当)にてそのスイッチ部19をオンオフ制御する操作量補正演算部35とを具備するから、基準電力P’をヒータ15に損傷やストレスを与え難い範囲で可能な限り大きな電力に選定しておけば、起動直後にヒータ15に流れる交流の電源電流が過大にならない。
そのため、ヒータ15を損傷し難く、ヒータ15の低抵抗値状態でも必要以上に印加電力Wを抑えず、ヒータ15の定格電力近くで昇温駆動させることが可能となり、急速昇温も確保できる。
また、ヒータ15の抵抗値や駆動電源17の電源電圧の一方又は双方が変動しても、速やかに補正可能となる。
しかも、電力算出部33には、基準電力P’が予め設定されているから、操作量MVが変動した場合、電源電力Pと基準電力P’に基づく係数αを演算することが可能で、図4に示すように、ヒータ15を操作量MVの変化に対してリニア(線形)な状態でヒータ15に印加電力Wを印加可能である。
この点、従来、ヒータの抵抗値や電源電圧が変動するため、ヒータへ印加する印加電力Wを上記のようなリニアな状態で印加することは従来大変困難であった。
例えば、上述した図11において、100Vで500Wというヒータ1がある場合、これを操作量100%で制御するとヒータ1に500Wが印加され、約400℃になる。
この場合、ヒータ1の抵抗値Rは20Ωになるが(R=V/W)、仮に操作量50%で制御するとすれば、従来の方法では抵抗値Rを一定と考えるので、500W/2=250W=V/20となり、電源電圧Vが70.7V印加されるような位相角でスイッチ部3をオン制御することになる。
そのため、図11から分かるように、電源電圧70.7Vの印加ではヒータ1が150℃程度になるから、実際には抵抗値Rが15Ω程度になってしまう。
その結果、実際にヒータ1にかかる印加電力Wは333.3W(=70.7/15)となり、操作量MVが50%に対して印加電力Wが250Wであるからリニアな結果は得られない。
これに対して、本発明のように操作量MVを補正することにより、リニアな結果である印加電力250Wを印加することが可能になる。
すなわち、操作量MVが50%時に算出されるヒータ15の抵抗値Rが15Ωで、電源電力Pは666.6W(=100/15)となる。
基準電力P’が定格電力500Wとすると、係数αは75%(=P’/P=500/666.6)となり、この係数αで50%の操作量MVを補した補正操作量MVaが37.5%となる。
ここで、補正を考慮しない従来の方法の場合、操作量MVが37.5%の時、電源電圧が実効値換算で61.2Vのタイミングである位相角でスイッチ部19をオン制御するので、印加電力Wが250W(61.2/15、W=V/R)となるから、操作量MVが50%に対して37.5%に補正して制御することにより、ヒータ15の抵抗値Rが変化しても操作量MVに対して印加電力Wをリニアな関係に保った状態で制御できる。
また、電源電圧の変化が発生した場合でも、さらに両者の変化が同時に発生した場合においても、上述した効果と同様の効果が得られる。
次に、上述した本発明に係る電力制御装置21の実験例を説明する。
図5は、100V、500Wタイプのヒータ15で150℃に昇温する場合、電流制限機能の電流上限値を5Aとして実験した昇温特性を示すもので、ヒータ15の電力制限機能を組み込まない構成の昇温特性を同図中の細い実線で、一方本発明による電力制限機能を組み込んだ構成の昇温特性を同図中の太い実線で示している。
図6は、同じ実験条件における印加電力特性を示すもので、ヒータ15の電流制限機能を組み込まない構成の特性を同図中の細い実線で、一方、本発明による電力制限機能を組み込んだ構成の特性を同図中の太い実線で示している。
これら図5および図6によれば、本発明のような電力制限機能を組み込んだ構成では、ヒータ15の加熱起動直後の印加電力Wを低く抑え、ヒータ15へのストレスを受け難くできる一方で、目標温度への急速昇温が確保されていることが分かる。
また、図7は、制御時の昇温目標値を150℃とし、100V、500Wタイプの3個のヒータ15に対して90V(実線●)、100V(実線■)、120V(実線▲)を各々切換え印加して昇温特性を測定した場合を示すものである。
図7からは、各実線(●、■、▲)が重なって、電源電圧が異なってもほぼ同一の昇温特性が得られていることが分かる。
このように、本発明に係る電力制御装置21は、ヒータ15に印加する印加電力Wが所望の電力となるよう制御する構成であるから、電源電圧が異なってもヒータ15の昇温むらが生じ難く、安定した均一の急速昇温を達成できることが分かる。
なお、本発明において、基準電力P’に対する電源電力Pの係数αで補正する操作量MVは、上述したように調節計23からのものに限らず、例えば通信回線を介して外部から伝送されたデータであっても良い。
ところで、上述した実施の形態では、交流電源の半周期(1単位制御期間)を演算期間とし、この期間における検出期間毎に電源電流や電源電圧を検出するとともに、その演算期間(図3の(1)に相当)に続く演算期間(図3の(2)に相当)にてそれらの検出値に基づく補正操作量MVaを演算し、ヒータ15をその半周期毎に制御する構成を説明した。
しかし、本発明は駆動電源として交流電源に限らず、直流電源を用いる構成も可能であり、駆動電源として交流電源又は直流電源を用いる場合、検出期間は商用交流駆動電源の半周期又はそれ以下に相当する期間とすれば良い。
さらに、図3中の符号t1のタイミングは、駆動電源のゼロクロス点相当に限定するものではないし、更に、検出期間と演算期間は別個のタイミングとすることも可能である。
他方、演算期間も、検出期間以上の期間とすれば良い。
しかも、検出期間、演算期間ともに短く設定したい場合には、電子部品の性能にもよるが、数百μ秒程度、更には数μ秒程度まで短縮化すると、超高速の昇温制御が可能となる。
もっとも、本発明では、上記検出期間としては、そのヒータ15の常温から所望の昇温温度へ至る期間の例えば90%以内に達する時間相当分以下に選定すれば、実用に供することが可能である。
また、駆動電源として交流電源を用いる場合、電源電流や電源電圧の検出値およびこれらに基づくヒータの抵抗値や電力の算出は、上述したように実効値である必要はなく、ピーク値や同じタイミングの瞬時値もしくはそれらの値の平均値等などでも可能であるが、実効値を用いることで電源電力Pおよび印加電力Wを算出し易くする効果と、二乗和平均を取ることになるので、抵抗値および電源電力、印加電力を瞬時値から算出するよりも安定する効果がある。
さらに、駆動電源として交流電源を用いる場合、毎回、第1の所定周期で電流検出値および電圧検出値を算出し、これに基づく(推定)電源電力Pから補正操作量MVaを演算するフィードフォワード制御構成に限らず、直近に算出された既知の電源電力Pに基づき演算期間で補正操作量MVaを演算するフィードバック制御構成も可能であり、これに合わせて電力算出部33や操作量補正演算部35を形成すれば良い。
さらにまた、本願発明は、所定の期間毎の時点を所定期間毎とし、その時点の電源電流や電源電圧を検出するとともに、それに基づいて補正操作量を演算してヒータ15をその検出時点以降の所定時点(所定期間毎)でリアルタイムで補正制御する構成も可能である。
すなわち、上記検出期間、演算期間は、当該期間中継続する場合の他、検出時点や補正演算時点の間隔(インターバル)を意味する場合もある。
上述した各実施の形態は、1個のヒータ15を昇温制御する構成を説明したが、本発明はこれに限定されない。
図8は、本発明に係る電力制御装置21における応用例、すなわち複数のヒータを制御する構成を説明する要部ブロック図である。
図8において、ヒータは独立した複数の個別ヒータ15a〜15nからなり、電流検出部27は個別ヒータ15a〜15nの個別電源電流の検出が可能になっており、抵抗値算出部33も各々の電流検出値および電圧検出値に基づいて個別ヒータ15a〜15nの各抵抗値の算出が可能になっており、電力算出部27も個々の抵抗値に基づき各々の個別ヒータ15a〜15n毎の電源電力P1〜Pnの算出が可能になっている。
しかも、電力算出部27には、個別ヒータ15a〜15nに応じた複数の基準電力P’1〜P’nが、個別ヒータ15a〜15n毎に同一の印加電力Wとなるよう又は所望の印加電力Wとなるよう外部から予め設定されており、これら個別ヒータ15a〜15n毎の基準電力P’1〜P’nに応じた補正係数α1〜αnが操作量補正演算部35に出力されるようになっている。
また、操作量補正演算部35は、個別ヒータ15a〜15n毎に補正操作量MVa1〜MVanがスイッチ部19に出力されるようになっており、スイッチ部19が個別ヒータ15a〜15n毎に個別にオンオフ制御するようになっている。他の構成や検出期間、演算期間も、図1とほぼ同様である。
そのため、例えば、制御時の昇温目標値を140℃とし、100V、500Wタイプの4個のヒータ15a〜15nを昇温状態が影響するように配置して各々に駆動電源電圧100Vを印加して同時昇温した場合、図9中の実線(◆、■、▲、●)に示すように、各個別ヒータ15a〜15nにおける抵抗値の個体差に違いが生じても、やはり昇温特性を一致させ、安定した均一の急速昇温が可能となる。
そして、本発明を方法として把握すれば、例えば上述した図1において、駆動電源17からスイッチ部19を介してヒータ15に印加される印加電力Wを制御する電力制御方法であり、駆動電源17からスイッチ部19を介してヒータ15に流れる電源電流を検出期間で検出し、その駆動電源17からヒータ15に印加される電源電圧をその検出期間で検出し、それら電流検出値および電圧検出値に基づきヒータ15の抵抗値を演算期間で算出し、それら電圧検出値および抵抗値からヒータ15における電源電力Pを交流電源の演算期間毎に算出し、予め設定されたヒータ15に印加する基準電力P’に対する電源電力Pの係数αを算出するとともに、ヒータ15を制御する操作量MVを係数αで補正演算し演算期間毎の補正操作量MVaによってスイッチ部19をオンオフ制御する方法を特徴とすることになる。
また、本発明に係る電力制御装置および電力制御方法では、電源検出部で負荷電圧から電源電圧を検出することも可能である。更に、上述した位相角制御の他、例えばゼロクロス制御、PWM制御などに適応可能であるし、ヒータ15についても従来技術では難しいとされていた貴金属系ヒータ、ランプヒータなどの高速動特性を有するヒータに限らず、一般的なヒータに応用可能である。
もっとも、本発明では抵抗値と発熱温度の変化が逆方向に相関するヒータに関しては、フィードフォワードによる電力補正が好ましい。
さらに、本発明の電力制御装置および電力制御方法では、ヒータや電源電圧などの差をャンセルすることができるから、例えば、温度依存のある生成物を製造するシステムなどにおいて、製造環境下の品質を統一したい場合などに応用できる。
本発明に係る電力制御装置および電力制御方法の実施の形態を示すブロック図である。 図1の電力制御装置および電力制御方法の動作を説明する図である。 図1の電力制御装置および電力制御方法の動作を説明する図である。 図1の電力制御装置および電力制御方法の動作を説明する図である。 図1の電力制御装置および電力制御方法の動作特性図である。 図1の電力制御装置および電力制御方法の動作特性図である。 図1の電力制御装置および電力制御方法の動作特性図である。 本発明に係る電力制御装置および電力制御方法の他の実施の形態を示す要部ブロック図である。 図8の電力制御装置および電力制御方法の動作特性図である。 従来の電力制御装置を示すブロック図である。 ヒータの静的特性図である。 昇温時のヒータ抵抗値の動的な特性図である。 図10の電力制御装置の動作特性図である。 図10の電力制御装置の動作特性図である。 図10の電力制御装置の動作特性図である。 図10の電力制御装置の動作特性図である。
符号の説明
1、17 駆動電源(交流電源)
3、19 スイッチ部
5、15、15a〜15n ヒータ
7、25 センサ
9、23 調節計
11 電流検出部
13 出力リミット部
21 電力制御装置
27 電流検出部
29 電圧検出部
31 抵抗値算出部
33 電力算出部
35 操作量補正演算部

Claims (9)

  1. 駆動電源からスイッチ部を介してヒータに流れる電源電流を所定の検出期間で検出する電流検出部と、
    前記駆動電源から前記ヒータに印加される電源電圧を前記検出期間で検出する電圧検出部と、
    前記電流検出値および電圧検出値に基づき前記ヒータの抵抗値を所定の演算期間で算出する抵抗値算出部と、
    前記電流検出値又は電圧検出値と前記抵抗値とから前記ヒータにおける電源電力を前記演算期間毎に算出する電力算出部と、
    前記ヒータを制御する操作量にリニアに対応する前記ヒータの基準電力が予め設定され、前記操作量に対応した前記基準電力に対する前記電源電力の係数を算出するとともに、前記操作量を前記係数で補正演算した前記演算期間毎の補正操作量によって前記スイッチ部をオンオフ制御する操作量補正演算部と、
    を具備することを特徴とする電力制御装置。
  2. 前記検出期間は、商用交流駆動電源の半周期以下に相当する期間である請求項1記載の電力制御装置。
  3. 前記演算期間は交流駆動電源の半周期であり、前記電流検出値および電圧検出値は前記半周期の実効値であり、前記補正操作量は前記半周期経過後の前記電源電力に基づく前記係数から得られたものである請求項1記載の電力制御装置。
  4. 前記演算期間は交流駆動電源の半周期であり、前記電流検出値および電圧検出値は前記半周期の実効値であり、前記補正操作量は直近に算出された前記電源電力に基づき前記検出期間経過後に前記係数から得られたものである請求項1記載の電力制御装置。
  5. 前記電流検出値および電圧検出値は、前記検出期間の経過点における値であり、前記補正操作量は前記検出期間経過点の電源電力に基づく前記係数から得られたものである請求項1記載の電力制御装置。
  6. 前記抵抗値算出部又は電力算出部は、前記ヒータに関する低い初期抵抗値が予め設定され、前記補正操作量は動作開始時には当該初期抵抗値に基づき演算される請求項1〜5のいずれか1項記載の電力制御装置。
  7. 前記電流検出部は、前記スイッチ部によって個別にオンオフ制御される複数の前記ヒータに流れる電源電流を検出するものであり、前記抵抗値算出部は個々の前記ヒータの抵抗値を算出するものであり、前記電力算出部は個々の前記ヒータにおける前記電源電力を算出するものであり、前記操作量補正演算部は個々の前記ヒータをこれらに対応する前記基準電力に基づいて駆動する個々の補正操作量を演算して前記スイッチ部に出力するものである請求項1〜6記載のいずれか1項記載の電力制御装置。
  8. 発熱量の最も低い前記ヒータに関する基準電力が個々の前記ヒータの基準電力として設定されてなる請求項7記載の電力制御装置。
  9. 駆動電源からスイッチ部を介してヒータに印加される印加電力を制御する電力制御方法であり、
    前記駆動電源から前記スイッチ部を介して前記ヒータに流れる電源電流を所定の検出期間で検出し、
    前記駆動電源から前記ヒータに印加される電源電圧を前記検出期間で検出し、
    前記電流検出値および電圧検出値に基づき前記ヒータの抵抗値を所定の演算期間で算出し、
    前記電流検出値又は電圧検出値および前記抵抗値から前記ヒータにおける電源電力を前記演算期間毎に算出し、
    予め設定された前記ヒータの基準電力であって、前記ヒータを制御する操作量にリニアに対応する前記基準電力に対する前記電源電力の係数を算出するとともに、前記操作量を前記係数で補正演算した前記演算期間毎の補正操作量によって前記スイッチ部をオンオフ制御することを特徴とする電力制御方法。
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